JP5538462B2 - デジタル−アナログ変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル入力信号をアナログ出力信号に変換するデジタル−アナログ変換器に関し、特に、スイッチトキャパシタ型のデジタル−アナログ変換器に関する。
デジタル−アナログ変換器がデジタル信号をアナログ信号に変換する際の変換誤差は、出力信号に歪みを生じる原因となるため、デジタル−アナログ変換器が搭載される機器の特性の劣化を招くことになる。特に、オーディオ機器の分野では、他の分野よりも信号歪みが機器の特性に大きく影響することになる。このため、オーディオ機器に搭載されるデジタル−アナログ変換器には、信号歪みに対して他の分野よりも高い精度のデジタル−アナログ変換が要求される。
このようなデジタル−アナログ変換器の従来技術としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載のデジタル−アナログ変換器を、図8に示す。図8に示したデジタル−アナログ変換器は、n個のサンプリング容量素子901_1、901_2…901_Nを含む容量素子ユニット901と、サンプリング容量素子901_1、901_2…901_Nを充電するN個のスイッチ901_1、902_2、…902_Nを含むスイッチユニット902、スイッチ905を備えている。
また、スイッチユニット901は、演算増幅器906の反転端子906aとスイッチ904を介して接続される。演算増幅器906の出力端子906cと反転入力端子906aとは積分容量素子907を介して接続されている。また、出力端子906cはスイッチユニット902と容量素子ユニット901との間に接続されて、フィードバック経路fを形成している。このようなフィードバック経路fは、図8に示したデジタル−アナログ変換器において、出力信号の歪みを低減するために設けられた経路である。なお、図8に示した構成では、フィードバック経路には、N個のスイッチ908_1、908_2、…90_Nを含むスイッチユニット908が設けられている。
また、図8に示したデジタル−アナログ変換器のスイッチユニット902、908、904、905は、クロック信号φ1〜φ4のいずれかにしたがってオン、オフ動作(以降、スイッチング動作とも記す)をする。クロック信号φ1〜φ4は、クロック信号生成部910によって生成され、各スイッチユニットまたはスイッチに入力される。
図8に示したデジタル−アナログ変換器によれば、デジタルデータに応じた入力信号VDin1、VDin2、…VDinNの信号レベルに応じてサンプリング容量素子901_1、901_2、…902_Nが充電され、サンプリング容量素子901_1、901_2、…902_Nの充電電圧に応じて演算増幅器906がアナログ出力信号VAoutを出力する。このようなデジタル−アナログ変換器のスイッチとしては、一般的にMOSトランジスタが用いられる。
図9は、デジタル−アナログ変換器のスイッチを構成するMOSトランジスタを制御するクロック信号(以下、コントロールクロックと記す)を説明するための図である。スイッチは、P型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとを組み合わせて構成されている。図9に示したコントロールクロックCK_Pは、P型MOSトランジスタを制御するコントロールクロックである。コントロールクロックCK_Nは、N型MOSトランジスタを制御するコントロールクロックである。
コントロールクロックCK_PがLow(以下、Lレベルと記す)、コントロールクロックCK_NがHigh(以下、Hレベルと記す)になると、スイッチ908_1、908_2、…908_Nがオンされる。コントロールクロックCK_P、CK_Nは、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとが同時にオンになるように、そのLレベル、Hレベルのエッジが揃っている。
ここで、MOSトランジスタが用いられるスイッチ908_1、908_2、…908_Nの各オン抵抗値をいずれもRSW8、スイッチ904のオン抵抗値をRSW4とする。図8に示した端子906cから出力されるアナログ出力信号VAoutは、スイッチユニット902、積分容量素子907、スイッチユニット908、スイッチ904が直列に接続されることによる、時定数τに依存した過渡特性を示す。なお、時定数τは、以下の式(1)によって表される。
τ=(RSW8+RSW4)×Ci×Cs/(Ci+Cs) 式(1)
ただし、上記式(1)において、Ciは積分容量素子907の容量、Csはサンプリング容量素子901_1、901_2、…901_Nの合成容量である。式(1)において、スイッチ904のオン抵抗値RSW4は出力端子906cの電位によって変化することがない。一方、スイッチ908_1、908_2、…908_Nのオン抵抗値RSW8は、出力端子906cの電位に依存して変化することが知られている。
特許第3852721号公報
しかしながら、アナログ出力信号VAoutが大きく変化する初動時において、MOSトランジスタを制御するコントロールクロックCK_PとコントロールクロックCK_Nとは、瞬時にHレベル、またはLレベルになるものではなく、一定の傾きをもってHレベル、またはLレベルに達する。コントロールクロックCK_P、コントロールクロックCK_NがHレベルからLレベル、またはLレベルからHレベルに達する間の状態を、本明細書では過渡的な状態と記す。コントロールクロックCK_P、コントロールクロックCK_Nの過渡的な状態は、アナログ出力信号VAoutの過渡特性に大きく影響する。
図10は、上記したコントロールクロックCK_P、CK_Nとアナログ出力信号VAoutとの関係を説明するための図である。図10上段のグラフは、図1に示した出力端子906cから出力されるアナログ出力信号VAoutの過渡特性を示していて、ぞの横軸は時間、縦軸はアナログ出力信号VAoutを示している。また、図10の下段の図は、図8に示したスイッチ908_1、908_2、…908_Nを構成するMOSトランジスタを制御するコントロールクロックを示している。
コントロールクロックCK_P、CK_Nは、初動時、その値が一定の傾きをもって有限の帯域で変化する。このため、コントロールクロックCK_P、コントロールクロックCK_Nには、LレベルまたはHレベルに達していない、過渡的な状態の期間が存在する。
図11は、図10中に示した過渡的な期間中の時刻aにおける、スイッチ908_1、908_2、…908_Nを構成するP型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとのオン抵抗値を合成した合成抵抗値RSW8の変化を説明するための図である。
図11の下段に示した図はアナログ出力信号VAoutの値が一定の振幅を持って振動していることを示すグラフであって、横軸にアナログ出力信号VAoutの値を、縦軸に時間を示している。また、図11の下段に示した図は、上段のグラフに示したようにアナログ出力信号VAoutが変動した場合の合成抵抗値RSW8を示すグラフである。図11の横軸はアナログ出力信号VAoutを示し、縦軸は合成抵抗値RSW8を示している。
図11に示したように、合成抵抗値RSW8は、アナログ出力信号VAoutの値に応じて大きく変化する。このため、アナログ出力VAoutが大きく変化する初動時においては、合成抵抗値RSW8がアナログ出力信号VAoutの値に応じて大きく変化する。合成抵抗値RSW8の変化は、アナログ出力信号VAoutの過渡特性に大きく影響を与え、アナログ出力信号VAoutの歪特性を劣化させる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、スイッチに用いられるMOSトランジスタのオン抵抗値に起因するアナログ出力信号の歪みを抑制し、しかも回路構成が簡単なデジタル−アナログ変換器を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するため、本発明の一態様のデジタル−アナログ変換器は、入力端子(例えば図1に示した入力端子103)から入力された信号をサンプリングするサンプリング容量素子部(例えば図1に示したサンプリング容量素子ユニット101)と、サンプリング容量素子部によってサンプリングされた信号が入力される入力端子(例えば図1に示した反転入力端子106a)を有する演算増幅器(例えば図1に示した演算増幅器106)と、サンプリング容量素子部と演算増幅器の入力端子とを接離するサミングノードスイッチ(例えば図1に示したサミングノードスイッチ104)と、サンプリング容量素子部と入力端子との間と、演算増幅器の出力端子と、を接続するフィードバック経路(例えば図1に示したフィードバック経路f)上に設けられる帰還スイッチ部(例えば図1に示した帰還スイッチユニット108)と、帰還スイッチ部に第1クロック信号と第2クロック信号と、を供給するクロック信号生成部(例えば図1に示したクロック信号生成部110)と、を含み、クロック信号生成部は、第1クロック信号と、第1クロック信号を反転させ、かつ、シフトするように調整された第2クロック信号と、を生成して帰還スイッチ部に供給し、帰還スイッチ部は、第1の極性を有し、第1クロック信号(例えば、図5に示したコントロールクロックCK_P)にしたがって動作する第1MOSトランジスタ(例えば図2に示したP型MOSトランジスタ201)と、第1MOSトランジスタと相補的な第2の極性を有し、第1クロック信号を反転させ、かつ、シフトするように調整された第2クロック信号(例えば、図5に示したコントロールクロックCK_N)にしたがって動作する第2MOSトランジスタ(例えば図2に示したN型MOSトランジスタ202)と、を含むことを特徴とする。
このような態様によれば、デジタル−アナログ変換器から出力される信号に応じた、帰還スイッチ部のオン抵抗値の変動を抑えることができる。このため、出力される信号の歪みを抑制することができる。そして、このような態様は、クロック信号を調整するだけで実現することができるから、回路を大規模化、複雑化することがない。したがって、上記態様のデジタル−アナログ変換器は、スイッチに用いられるMOSトランジスタのオン抵抗値に起因するアナログ出力信号の歪みを抑制し、しかも回路構成が簡単なデジタル−アナログ変換器を提供することができる。
本発明の他の態様のデジタル−アナログ変換器は、演算増幅器が第1入力端子(例えば図7に示した反転入力端子606a)及び第2入力端子(例えば図7に示した非反転入力端子606b)と、第1出力端子(例えば図7に示した反転出力端子606cA)及び第2出力端子(例えば図7に示した非反転出力端子606cB)と、を有する差動増幅型の演算増幅器(例えば図7に示した演算増幅器606)であって、サンプリング容量素子部は、第1入力端子と接続する第1サンプリング容量素子部(例えばサンプリング容量素子ユニット101A)と第2入力端子と接続する第2サンプリング容量素子部(例えばサンプリング容量素子ユニット101B)とを含み、サミングノードスイッチは、第1サンプリング容量素子部と差動増幅型の演算増幅器の第1入力端子とを接離する第1サミングノードスイッチ(例えば図7に示したサミングノードスイッチ104A)と、第2サンプリング容量素子部と差動増幅型の演算増幅器の第2入力端子とを接離する第2サミングノードスイッチ(例えば図7に示したサミングノードスイッチ104B)と、を含み、帰還スイッチ部は、第1サンプリング容量素子部と第1入力端子との間と、第1出力端子と、を接続するフィードバック経路上に設けられる第1帰還スイッチ部(例えば図7に示した帰還スイッチユニット108A)と、第2サンプリング容量素子部と第2入力端子との間と、第2出力端子と、を接続するフィードバック経路上に設けられる第2帰還スイッチ部(例えば図7に示した帰還スイッチユニット108B)と、を含み、第1帰還スイッチ及び第2帰還スイッチは、第1クロック信号にしたがって動作する第1MOSトランジスタと、第2クロック信号にしたがって動作する第2MOSトランジスタと、をそれぞれ含むことが望ましい。なお、この態様のデジタル−アナログ変換器では、演算増幅器の第1入力端子と第1出力端子との間及び、演算増幅器の第2入力端子と第2出力端子との間に、積分容量素子(例えば図7に示した積分容量素子107A、107B)を設けてもよい。
このような態様によれば、本発明のデジタル−アナログ変換器に、差動演算増幅器を用いた構成にも適用することができる。
また、本発明の一態様では、上記デジタル−アナログ変換器において、第1クロック信号の傾きが変化するエッジが、第2クロック信号の傾きが変化するエッジに対して遅延していることが望ましい。
また、本発明の一態様では、上記デジタル−アナログ変換器において、第1クロック信号の立下りエッジが、第2クロック信号の立上りエッジに対して遅延していることが望ましい。
また、本発明の一態様では、上記デジタル−アナログ変換器において、第1クロック信号の立上がりエッジが、第2クロック信号の立下がりエッジに対して遅延していることが望ましい。
本発明の他の態様のデジタル−アナログ変換器は、デジタル信号を構成する複数のビット信号に応じた電圧がそれぞれ入力される複数の入力端子(例えば図1に示した入力端子部103_1〜103_N)と、複数の入力端子の各々に対応して設けられた複数のサンプリング容量素子(例えば図1に示したサンプリング容量素子101_1〜101_N)と、複数の入力端子と、入力端子の各々に対応する複数のサンプリング容量素子の一端との間を離接する複数の第1スイッチ(例えばスイッチ102_1〜102_N)と、複数のサンプリング容量素子の一端と異なる他端と、他端へ第1基準電圧を供給する電源とを接離する第2スイッチ(例えば図1に示したスイッチ105)と、他端と接続される反転入力端子(例えば図1に示した反転入力端子106a)を有する演算増幅器(例えば図1に示した演算増幅器106)と、他端と反転入力端子とを離接する第3スイッチ(例えばサミングノードスイッチ104)と、演算増幅器の出力端子と複数のサンプリング容量素子の一端との間に、互いに並列に接続される複数の帰還スイッチ(例えば図1に示した帰還スイッチ108_1、108_2、〜108_N)と、第1スイッチ、第2スイッチ、第3スイッチ、帰還スイッチに供給されるクロック信号を生成するクロック信号生成部(例えば図1に示したクロック信号生成部110)と、帰還スイッチを構成するP型MOSトランジスタに供給される第1クロック信号の立下がりと、帰還スイッチを構成するN型MOSトランジスタに供給される第2クロック信号の立上りのタイミングを調整する調整回路(例えば図4に示した調整回路300)と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様のデジタルアナログ変換器は、上記デジタル−アナログ変換器において、調整回路が、第1クロック信号が第2クロック信号に対して遅延するように、または第2クロック信号が第2クロック信号に対して遅延するように第1クロック信号と第2クロック信号とを調整することが望ましい。
本発明は、スイッチに用いられるMOSトランジスタのオン抵抗値に起因するアナログ出力信号の歪みを抑制し、しかも回路構成が簡単なデジタル−アナログ変換器を提供することができる。
本発明の第1実施形態のデジタル−アナログ変換器を示した回路図である。 図1に示した帰還スイッチユニットに含まれる帰還スイッチのMOSトランジスタを説明するための図である。 図1に示したクロック信号生成部から出力されるクロック信号の波形を示す図である。 本発明の第1実施形態の調整回路を説明するための図である。 図4に示した調整回路により、コントロールクロックを遅延させた例を説明するための図である。 図5に示した状態における、帰還スイッチユニットを構成するP型MOSトランジスタのオン抵抗値と、N型MOSトランジスタのオン抵抗値と、P型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとの合成抵抗値と、アナログ出力信号との関係を説明するための図である。 本発明の第2実施形態のデジタル−アナログ変換器を説明するための図である。 公知のデジタル−アナログ変換器を説明するための図である。 図8に示したデジタル−アナログ変換器のスイッチを制御するクロック信号を説明するための図である。 図9に示したコントロールクロックとアナログ出力信号との関係を説明するための図である。 図10中に示した過渡的な期間中における、P型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとの合成抵抗値の変化を説明するための図である。
以下、本発明のデジタル−アナログ変換器の実施形態1、実施形態2を説明する。
[第1実施形態]
・回路構成
図1は、第1実施形態のデジタル−アナログ変換器を示した回路図である。第1実施形態のデジタル−アナログ変換器は、サンプルホールド回路100と、サンプルホールド回路100のスイッチに入力されるコントロールクロックを生成するクロック信号生成部110と、によって構成されている。
サンプルホールド回路100は、サンプリング容量素子ユニット101と、サンプリング容量素子ユニット101の一端に接続される反転入力端子106aを有する演算増幅器106と、サンプリング容量素子ユニット101と反転入力端子106aとの間を接離するサミングノードスイッチ104と、演算増幅器106の出力端子106cとサンプリング容量素子ユニット101の他端との間に設けられる帰還スイッチユニット108と、を有している。
帰還スイッチユニット108は、互いに並列に接続された複数の帰還スイッチ108_1、108_2、…108_Nを含んでいる。第1実施形態では、帰還スイッチユニット108に含まれるスイッチが、P型MOSトランジスタと、P型MOSトランジスタと相補的なN型MOSトランジスタとによって構成されている。
さらに、第1実施形態のサンプルホールド回路100は、デジタルデータに応じた入力信号VDin1、VDin2…VDinNが入力される入力端子103を備えていて、入力端子103は、N個の入力端子部103_1、103_2、…103_Nを有している。入力端子部103_1、103_2、…103_Nは、デジタル信号を構成するNビットの信号の各々に対応している。サンプリング容量素子ユニット101に含まれるサンプリング容量素子101_1、101_2、…101_Nの各々は、入力端子部103_1、103_2、…103_Nのいずれか1つと対応している。
サンプリング容量素子101_1、101_2、…101_Nは、全て同一の容量Cs(Cs=Cs1=Cs2=…=CsN)を有するものであってもよいし、異なる容量を有するものであってもよい。サンプリング容量素子101_1、101_2、…101_Nの各々が異なる容量を有するものである場合、各サンプリング容量素子101_i(1≦i≦N)の容量Csiの比がバイナリ比(2i−1倍)となるようにしてもよい。サンプリング容量素子101_1、101_2、…101_Nの容量がバイナリ比を持つ場合、サンプリング容量素子101_iの容量Csiは、以下の式(2)のように表される。
Csi=2i−1・Cs(i−1) 式(2)
入力端子103とサンプリング容量素子ユニット101との間には、スイッチユニット102が設けられている。スイッチユニット102は、入力端子部103_1、103_2、…103_Nの各々と、サンプリング容量素子101_1、101_2、…101_Nの各々とに接続されるスイッチ102_1、102_2、…102_Nを含んでいる。また、帰還スイッチユニット108に含まれる帰還スイッチ108_1は、入力端子部103_1とサンプリング容量素子101_1との間に接続されている。帰還スイッチ108_2は入力端子部103_2とサンプリング容量素子101_2との間に、帰還スイッチ108_Nは入力端子部103_Nとサンプリング容量素子101_Nとの間に接続されている。このため、入力端子103に含まれる入力端子部、サンプリング容量素子ユニット101に含まれるサンプリング容量素子、帰還スイッチユニット108に含まれる帰還スイッチの数は、いずれもN個である。
また、演算増幅器106の反転入力端子106aと出力端子106cとの間には積分容量素子107が接続されている。出力端子106cと帰還スイッチユニット108との間の経路を、フィードバック経路fと記す。演算増幅器の非反転入力端子106bは基準電圧Vr1を供給する図示しない電源の端子に接続されている。サンプリング容量素子ユニット101に含まれるサンプリング容量素子101_1、101_2、…101_Nの帰還スイッチユニット108と接続されていない側の端子には基準電圧Vr2が供給され、帰還スイッチユニット108と基準電圧Vr2を供給する端子とは、スイッチ105を介して接離される。基準電圧Vr1と基準電圧Vr2とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図2は、図1に示した帰還スイッチユニット108に含まれる帰還スイッチ108_1、108_2、…108_Nのうち、例えば帰還スイッチ108_1に含まれるMOSトランジスタを説明するための図である。なお、帰還スイッチ108_1、108_2、…108_Nは、いずれも同様の構成を有しているため、帰還スイッチ108_1の説明を帰還スイッチユニット108に含まれる他のスイッチの説明に代えるものとする。
図示したように、帰還スイッチ108_1は、P型MOSトランジスタ201と、N型MOSトランジスタ202と、を有している。P型MOSトランジスタ201、N型MOSトランジスタ202のソース端子またはドレイン端子は、端子203に接続されていて、端子203は図1に示した出力端子106cに接続されている。
第1実施形態のデジタルアナログ変換器は、以上説明したサンプルホールド回路100と、クロック信号生成部110と、を有する構成である。クロック信号生成部110は、クロック信号φ5、φ6、φ7、φ8を生成し、サンプルホールド回路100のスイッチに入力している。サンプルホールド回路100の各スイッチは、入力されたクロック信号φ5、φ6、φ7、φ8のいずれかにしたがって動作する。
第1実施形態では、クロック信号φ5がスイッチユニット102のスイッチ102_1、102_2、…102_Nに入力される。クロック信号φ6はスイッチ105に供給され、クロック信号φ7はサミングノードスイッチ104に供給される。さらに、クロック信号φ8は、帰還スイッチユニット108に含まれる帰還スイッチ108_1、108_2、…108_Nに供給される。
図3は、図1に示したクロック信号生成部110から出力されるクロック信号φ5、φ6、φ7、φ8の波形を示す図である。図2の縦軸は信号のHレベル、Lレベルの別を示し、横軸は時間を示している。クロック信号φ5、φ6がHレベルの期間、スイッチユニット102に含まれるスイッチ102_1、102_2、…102_Nと、スイッチ105とがオンされる。このとき、容量素子ユニット101に含まれるサンプリング容量素子101_1、102_2、…101_Nに、デジタルデータに応じた入力信号VDin1、VDin2、…VDinNのレベルに応じた容量が充電される。そして、クロック信号φ5、φ6がLに切り替わり、スイッチユニット102に含まれるスイッチがオフされた後、クロック信号φ7、φ8がHになる。
クロック信号φ7、φ8がHレベルになると、帰還スイッチユニット108に含まれる帰還スイッチ108_1、108_2、…108_Nと、サミングノードスイッチ104とがオンされる。このとき、サンプリング容量素子101_1、101_2、…101_Nと積分容量素子107とが直列に接続される。また、サンプリング容量素子101_1、101_2、…101_Nが演算増幅器106の出力端子106cと接続されて、出力端子106cの電位が変化する。
また、クロック信号生成部110は、P型MOSトランジスタ201、N型MOSトランジスタ202のオン、オフのタイミング(以下、スイッチタイミングとも記す)を調整する調整回路を含んでいる。
図4は、第1実施形態の調整回路300を説明するための図である。調整回路300には、クロック信号φ8が入力され、分岐される。調整回路300は、分岐されたクロック信号φ8の一方だけを反転させて出力するNOTゲート301と、反転されたクロック信号φ8を遅延させる遅延回路(図4中に「Delay_P」と記す)302と、反転されなかったクロック信号φ8を遅延させる遅延回路(図3中に「Delay_N」と記す)303と、遅延回路302に入力されるクロック信号φ8と、遅延回路302から出力されたクロック信号φ8とを入力し、いずれか一方がHレベルの時にHレベルの信号を出力するORゲート304と、遅延回路303に入力されるクロック信号φ8と、遅延回路303から出力されたクロック信号φ8とを入力し、両方がHレベルの時にHレベルの信号を出力するANDゲート305と、を含んでいる。
ORゲート304から出力されたクロック信号φ8は、スイッチを構成するP型MOSトランジスタに入力されるコントロールクロックCK_Pとなる。一方、ORゲート304から出力されたクロック信号φ8は、スイッチを構成するP型MOSトランジスタに入力されるコントロールクロックCK_Pとなる。
第1実施形態では、遅延回路302によって生じる遅延量が遅延回路303によって生じる遅延量よりも大きくなるように調整回路300を構成してもよい。また、反対に、遅延回路303によって生じる遅延量が遅延回路302によって生じる遅延量よりも大きくなるようにしてもよい。さらに、第1実施形態では、コントロールクロックCK_P、CK_Nのいずれか一方だけが遅延するように、遅延回路302、303の一方だけを設けるようにしてもよい。
図5は、図4に示した調整回路300により、コントロールクロックCK_Nの立ち上りエッジE1を、コントロールクロックCK_Pの立ち下がりエッジE2に対して遅延させた例を説明するための図である。破線で示した閉曲線401は、コントロールクロックCK_N及びコントロールCK_Pが立ち上るまでの過渡状態を示している。図4の横軸は時間であり、縦軸はコントロールクロックCK_NのHレベル(図中に「level H(N)」と記す)、Lレベル(図中に「level L(N)」と記す)、コントロールクロックCK_PのHレベル(図中に「level H(P)」と記す)、Lレベル(図中に「level L(P)」と記す)を示している。
このようにすることで、第1実施形態では、帰還スイッチユニット108が完全にオン状態になるまでの過渡期において、P型MOSトランジスタのゲート・ソース(ドレイン)間の電圧が、N型MOSトランジスタのゲート・ソース(ドレイン)間の電圧よりも高い状態になっている。
図6は、図5に示した状態における、帰還スイッチユニット108を構成するP型MOSトランジスタのオン抵抗値と、N型MOSトランジスタのオン抵抗値と、P型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとの合成抵抗値RSW108と、アナログ出力信号VAoutとの関係を説明するための図である。なお、P型MOSトランジスタのオン抵抗値とは、帰還スイッチユニット108に含まれる帰還スイッチ108_1、108_2、…108_NのP型MOSトランジスタのオン抵抗値を合成した値である。また、N型MOSトランジスタのオン抵抗値とは、帰還スイッチユニット108に含まれる帰還スイッチ108_1、108_2、…108_NのN型MOSトランジスタのオン抵抗値を合成した値である。
図6の横軸はアナログ出力信号VAoutであり、縦軸は抵抗値を示している。また、図6中に示した破線501はP型MOSトランジスタのオン抵抗値であり、破線502はN型MOSトランジスタのオン抵抗値である。破線503は、P型MOSトランジスタのオン抵抗値とN型MOSトランジスタのオン抵抗値とを合成した合成抵抗値を示している。
P型MOSトランジスタのゲート・ソース(ドレイン)間電圧と、N型MOSトランジスタのゲート・ソース(ドレイン)間電圧とでは、相対的にP型MOSトランジスタのゲート・ソース(ドレイン)間電圧が高く、N型MOSトランジスタのゲート・ソース(ドレイン)間電圧が低くなる。このため、N型MOSトランジスタのオン抵抗値はP型MOSトランジスタの抵抗値に比べて高くなる。
そして、P型MOSトランジスタのオン抵抗値が低くなり、N型MOSトランジスタのオン抵抗値が高まることによって、破線503で示される、P型MOSトランジスタのオン抵抗値とN型MOSトランジスタのオン抵抗値とを合成した合成抵抗の変曲点p1がアナログ出力信号VAoutの最大振幅の範囲から外れる(最大振幅外にシフトする)。このとき、図6から分かるように、アナログ出力信号VAoutの最大振幅の範囲内では、P型MOSトランジスタの低いオン抵抗値が合成抵抗値を支配する。このため、アナログ出力信号VAoutの最大振幅の範囲内において、合成抵抗値RSW108がアナログ出力信号VAoutに応じて変動する度合い(変動幅)が比較的小さく抑えられるようになる。
なお、上記した「最大振幅」とは、デジタル−アナログ変換器に入力されるデジタル信号に応じて決まる、デジタル−アナログ変換器に入力できる振幅の最大値を指すものとする。
・動作
次に、以上説明した構成を有するデジタル−アナログ変換器の動作を説明する。なお、第1実施形態のサンプルホールド回路、デジタル−アナログ変換器の動作は、第1期間と第2期間とに区別される。なお、第1期間と第2期間とは、周期的に交互に繰り返される。このような第1実施形態のデジタル−アナログ変換器は積分型のデジタル−アナログ変換器である。
以下、第1期間、第2期間ごとにサンプルホールド回路、デジタル−アナログ変換器の動作を説明する。
(1)第1期間
第1期間では、図1に示したスイッチユニット102のスイッチ102_1、102_2、102_Nとスイッチ105とがオンされる。このとき、サンプリング容量素子101_1、101_2、…101_Nが、それぞれ対応する入力端子部103_1、103_2、…103_Nから入力されたビット信号のレベル(電圧Vref、または電圧Vref)に応じて、基準電圧Vr1まで充電される。
(2)第2期間
第2期間では、スイッチユニット102とスイッチ105とが切断され、帰還スイッチ108_1、108_2、…108_Nとサミングノードスイッチ104とが接続される。このとき、サンプリング容量素子101_1、101_2、…101_Nの充電電圧に基づいてアナログ出力信号VAoutが変化する。
第2期間において、帰還スイッチユニット108とサミングノードスイッチ104とサンプリング容量素子101_1、101_2、…101_Nとが直列に接続され、閉ループを形成する。この閉ループの時定数τは、以下の式(3)によって表される。
τ=(RSW104+RSW108)×Ci×Cs/(Ci+Cs) …式(3)
ただし、式(3)において、サミングノードスイッチ104のオン抵抗値をRSW104、帰還スイッチユニット108に含まれる帰還スイッチ108_1、108_2、…108_NのMOSトランジスタの合成抵抗値をRSW108とする。アナログ出力信号VAoutは、閉ループの時定数に依存した過渡特性を示す。
ここで、帰還スイッチ108_1、108_2、…108_NのMOSトランジスタの合成抵抗値RSW108と、サミングノードスイッチ104のオン抵抗値とについて、より詳細に説明する。帰還スイッチ108_1、108_2、…108_Nを構成するMOSトランジスタは、制御端子であるゲート端子と、主端子であるソース端子またはドレイン端子間の電圧変化に応じてオン抵抗値が変化する。このような特性は、オン抵抗値の電圧依存性とよばれている。
第2期間では、帰還スイッチ108_1、108_2、…108_Nが接続された状態のとき、帰還スイッチ108_1、108_2、…108_Nを構成するMOSトランジスタのソース端子及びドレイン端子の電位が出力端子106cと同電位になる。このため、第2期間では、オン抵抗値の電圧依存性により、帰還スイッチユニット108のオン抵抗値がアナログ出力信号VAoutの電位に依存して変化する。一方、第2期間において、サミングノードスイッチ104のオン抵抗値は、MOSトランジスタのソース端子及びドレイン端子がアナログ出力信号VAoutによって変化しないから、一定の値をとる。
第2期間に形成される閉ループの時定数τは、式(3)で表される。このため、時定数τは、合成抵抗値RSW108がアナログ出力信号VAoutの電位に依存して変化することに伴って変化する。
また、アナログ出力信号VAoutの過渡特性は、アナログ出力信号VAoutの値に依存して変化する。アナログ出力信号VAoutは、信号歪みの発生につながる。特に、アナログ出力信号VAoutが大きく変化するデジタル−アナログ変換器の初動時では、帰還スイッチユニット108を制御するコントロールクロックが有限帯域で変化する。このため、アナログ出力信号VAoutの過渡特性は、帰還スイッチユニット108の帰還スイッチ108_1、108_2、…108_Nが完全にオン状態になるまでの合成抵抗値RSW108に大きく依存する。このことから、帰還スイッチ108_1、108_2、…108_Nが完全にオン状態になるまでのオン抵抗値RSW108は、アナログ出力信号VAoutの歪みに大きく関与する。
しかし、第1実施形態では、前記したように、帰還スイッチユニット108を制御するコントロールクロックCK_P、CK_Nの立ち上り、立ち下りのタイミングを調整することにより、帰還スイッチ108_1、108_2、…108_Nが完全にオン状態になるまで、その合成抵抗値RSW108がアナログ出力信号VAoutに応じて変動する変動幅を小さくすることができる。そして、このような第1実施形態によれば、アナログ出力信号VAoutに発生する歪みを小さくすることができる。
また、以上説明したように、第1実施形態は、サンプルホールド回路100に入力されるクロックを調整するだけでアナログ出力信号VAoutの信号歪みを低減することができる。このため、既存のデジタル−アナログ変換器にスイッチ等の素子や信号経路を追加する必要がない。さらに、クロックを調整するための遅延は、数ns以下である。このため、第1実施形態は、デジタル−アナログ変換器のクロックに遅延を与えても、デジタル−アナログ変換器の応答速度に実質的な影響を与えることがない。
また、第1実施形態は、コントロールクロックCK_NをコントロールクロックCK_Pに対して遅延させる構成に限定されるものではない。例えば、第1実施形態では、コントロールクロックCK_Pの立下りエッジをコントロールクロックCK_Nの立ち上りエッジに対して遅延させるものであってもよい。このような構成によれば、第1実施形態は、アナログ出力信号VAoutの最大振幅の範囲内でNMOSトランジスタの低いオン抵抗値が合成抵抗値RSW108を支配して、合成抵抗値RSW108がアナログ出力信号VAoutに応じて変動する変動幅を抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図7は、本発明の第2実施形態のデジタル−アナログ変換器を説明するための図である。第2実施形態のデジタル−アナログ変換器では、図1に示した演算増幅器106に代えて差動演算増幅器606が用いられている。差動演算増幅器606には、反転入力端子606a及び非反転入力端子606bと、反転出力端子606cA及び非反転出力端子606cBとが設けられている。なお、図7に示した構成のうち、図1に示した構成と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を一部略すものとする。
第2実施形態のデジタル−アナログ変換器は、差動演算増幅器606に、図1に示したサンプルホールド回路100から演算増幅器106を除いた回路600A、600Bを接続した構成を有している。
すなわち、回路600Aは、スイッチユニット102Aと、帰還スイッチユニット108Aと、サンプリング容量素子ユニット101Aと、サミングノードスイッチ104Aと、スイッチ105Aと、積分容量素子107Aと、を含んでいる。回路600Bは、スイッチユニット102Bと、帰還スイッチユニット108Bと、サンプリング容量素子ユニット101Bと、サミングノードスイッチ104Bと、スイッチ105Bと、積分容量素子107Bと、を含んでいる。回路600Aに含まれる構成に付した「A」の添え字と、回路600Bに含まれる構成に付した「B」の添え字は、回路600Aと回路600Bとを区別するためにのみ付したものであり、添え字「A」と添え字「B」以外の符号が同じ構成は、同様のものである。
第2実施形態のデジタルアナログ変換器では、サンプリング容量素子101_1、101_2、…101_Nに、デジタル入力信号を構成するビット信号に応じて充電電圧が入力される。また、差動演算増幅器606の非反転出力端子606bからも非反転アナログ出力信号VAoutが出力される。そして、差動演算増幅器606の非反転入力端子606bにも、反転入力端子606aと同一のビット信号に応じた充電電圧が入力される。差動演算増幅器606の反転出力端子606cAからは、反転アナログ出力信号VAoutが出力される。
第2実施形態は、先に説明した第1実施形態によって得られる効果を得ることができる。その上、このように、完全差動型のデジタル−アナログ変換器を構成することにより、同相ノイズを除去することができ、より高精度にデジタル−アナログ変換を行うことができる。
本発明は、オーディオ機器に適用されるデジタル−アナログ変換器に好適である。
100 サンプルホールド回路
101、101A、101B サンプリング容量素子ユニット
101_1〜101_Nサンプリング容量素子
102、102A、102B スイッチユニット
102_1〜102_N スイッチ
102A スイッチユニット
103 入力端子
103_1〜103_N 入力端子部
104、104A、104B サミングノードスイッチ
105、105A、105B スイッチ
106 演算増幅器
106a、606a 反転入力端子
106b、606b 非反転入力端子
106c 出力端子
606cA 反転出力端子
606cB 非反転出力端子
107、107A、107B 積分容量素子
108、108A、108B 帰還スイッチユニット
108_1〜108_N 帰還スイッチ
110 クロック信号生成部
201 P型トランジスタ
202 N型トランジスタ
203 端子
300 調整回路
301 NOTゲート
302、303 遅延回路
304 ORゲート
305 ANDゲート
606 差動演算増幅器
600A、600B 回路

Claims (7)

  1. 入力端子から入力された信号をサンプリングするサンプリング容量素子部と、
    前記サンプリング容量素子部によってサンプリングされた信号が入力される入力端子を有する演算増幅器と、
    前記サンプリング容量素子部と前記演算増幅器の前記入力端子とを接離するサミングノードスイッチと、
    前記サンプリング容量素子部と前記入力端子との間と、前記演算増幅器の出力端子と、を接続するフィードバック経路上に設けられる帰還スイッチ部と、
    前記帰還スイッチ部に第1クロック信号と第2クロック信号と、を供給するクロック信号生成部と、を含み、
    前記クロック信号生成部は、前記第1クロック信号と、前記第1クロック信号を反転させ、かつ、シフトするように調整された第2クロック信号と、を生成して前記帰還スイッチ部に供給し、
    前記帰還スイッチ部は、第1の極性を有し、前記第1クロック信号にしたがって動作する第1MOSトランジスタと、当該第1MOSトランジスタと相補的な第2の極性を有し、前記第2クロック信号にしたがって動作する第2MOSトランジスタと、を含むことを特徴とするデジタル−アナログ変換器。
  2. 前記演算増幅器が第1入力端子及び第2入力端子と、第1出力端子及び第2出力端子と、を有する差動増幅型の演算増幅器であって、
    前記サンプリング容量素子部は、前記第1入力端子と接続する第1サンプリング容量素子部と前記第2入力端子と接続する第2サンプリング容量素子部とを含み、
    前記サミングノードスイッチは、前記第1サンプリング容量素子部と差動増幅型の前記演算増幅器の前記第1入力端子とを接離する第1サミングノードスイッチと、前記第2サンプリング容量素子部と差動増幅型の前記演算増幅器の前記第2入力端子とを接離する第2サミングノードスイッチと、を含み、
    前記帰還スイッチ部は、前記第1サンプリング容量素子部と前記第1入力端子との間と、前記第1出力端子と、を接続するフィードバック経路上に設けられる第1帰還スイッチ部と、前記第2サンプリング容量素子部と前記第2入力端子との間と、前記第2出力端子と、を接続するフィードバック経路上に設けられる第2帰還スイッチ部と、を含み、
    前記第1帰還スイッチ部及び前記第2帰還スイッチ部は、前記第1クロック信号にしたがって動作する前記第1MOSトランジスタと、前記第2クロック信号にしたがって動作する前記第2MOSトランジスタと、をそれぞれ含むことを特徴とする請求項1に記載のデジタル−アナログ変換器。
  3. 前記第1クロック信号の傾きが変化するエッジが、前記第2クロック信号の傾きが変化するエッジに対して遅延していることを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル−アナログ変換器。
  4. 前記第1クロック信号の立下りエッジが、前記第2クロック信号の立上りエッジに対して遅延していることを特徴とする請求項3に記載のデジタル−アナログ変換器。
  5. 前記第1クロック信号の立上がりエッジが、前記第2クロック信号の立下がりエッジに対して遅延していることを特徴とする請求項3に記載のデジタル−アナログ変換器。
  6. デジタル信号を構成する複数のビット信号がそれぞれ入力される複数の入力端子と、
    前記複数の入力端子の各々に対応して設けられた複数のサンプリング容量素子と、
    前記複数の入力端子と、該入力端子の各々に対応する複数の前記サンプリング容量素子の一端との間を離接する複数の第1スイッチと、
    複数の前記サンプリング容量素子の前記一端と異なる他端と、当該他端へ第1基準電圧を供給する電源とを接離する第2スイッチと、
    前記他端と接続される反転入力端子を有する演算増幅器と、
    前記他端と前記反転入力端子とを離接する第3スイッチと、
    前記演算増幅器の出力端子と複数の前記サンプリング容量素子の前記一端との間に、互いに並列に接続される複数の帰還スイッチと、
    前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、前記帰還スイッチに供給されるクロック信号を生成するクロック信号生成部と、
    前記帰還スイッチを構成するP型MOSトランジスタに供給される第1クロック信号の立下がりと、前記帰還スイッチを構成するN型MOSトランジスタに供給される第2クロック信号の立上りのタイミングを調整する調整回路と、
    を備えることを特徴とするデジタル−アナログ変換器。
  7. 前記調整回路は、前記第1クロック信号が前記第2クロック信号に対して遅延するように、または前記第2クロック信号が前記第2クロック信号に対して遅延するように前記第1クロック信号と前記第2クロック信号とを調整することを特徴とする請求項1に記載のデジタル−アナログ変換器。
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