JP2003281206A - 設計支援装置 - Google Patents

設計支援装置

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JP2003281206A
JP2003281206A JP2002083130A JP2002083130A JP2003281206A JP 2003281206 A JP2003281206 A JP 2003281206A JP 2002083130 A JP2002083130 A JP 2002083130A JP 2002083130 A JP2002083130 A JP 2002083130A JP 2003281206 A JP2003281206 A JP 2003281206A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背切り図形要素生成についての操作性を向上
できる設計支援装置を提供する。 【解決手段】 参照図形要素の指定と、段差の厚みの指
定などを含むパラメータとともに、背切り図形の生成が
指示されると、制御部11が、参照図形要素に基づき、
パラメータを利用して背切り図形要素を生成し、パラメ
ータと背切り図形要素の生成指示とを履歴データとして
保持し、参照図形要素の修正があったときに、当該履歴
データに基づき、背切り図形要素の生成処理を再度実行
して背切り図形要素を調整する設計支援装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータによ
り実行される設計支援システム、いわゆるCADシステ
ムに係り、特にその操作性の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】CAD(computer aided design)で
は、プリミティブと呼ばれる基本的な三次元の図形要素
を組み合わせたり、プリミティブやその組み合わせに所
定処理を行ったりして図形をモデリングすることが通常
行われている。具体的に立方体の一辺を曲面状に丸めた
形状を作成する場合、立方体プリミティブに対し、その
一辺に対する丸め処理を行って図形を作成したり、同じ
図形であっても、例えば1/4円を押し出し処理して作
成したりする。
【0003】従来、CADシステムとして、プリミティ
ブの生成や配置、処理等の作業内容の履歴を作業履歴デ
ータとして記録するとともに、この作業履歴データによ
って作成される図形そのもののデータ(図形データ)を
対応付けて記録管理するCADシステム(いわゆるパラ
メトリックCAD)が知られている。
【0004】このようなCADシステムを用いて、設計
を行う際、設計した図形要素に係合する別の図形要素
(いわゆる背切り図形要素)を作成したい場合がある。
具体的に図9(a)に示すように2つの面A,Bを有す
る図形要素Pを作成しておき、この図形要素Pを係合の
対象として参照される図形要素(参照図形要素)とし
て、この図形要素Pに所定の間隔dをもって係合する図
形要素(背切り図形要素)を生成したい場合、従来は作
業者が次のような作業手順を踏んでいた。すなわち、参
照図形要素Pの各面A,Bのそれぞれを所定の間隔dだ
けオフセットした2つの図形要素を生成し(図9
(b))、さらに当該生成した2つの図形要素につい
て、それぞれを係合の基準となる位置(基準位置近傍)
で切断し(図9(c))、さらに切断した2つの図形要
素の端部を延して結合させ(図9(d))、必要に応じ
て図形要素Pと結合するような面Q,Rを生成して仕上
げる(図9(e))ことで、背切り図形要素を生成す
る。そして、従来のパラメトリックCADでは、これら
の手順のそれぞれを作業履歴として記録することとな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパラメトリックCADでは、上記背切り図形を生成
した後で、例えば参照図形要素の形状変更があった場
合、又は間隔dや基準位置といった係合状態を表す数値
(パラメータ)の変更があった場合、作業者は改めてオ
フセット、切断、結合、仕上という作業を行う必要があ
って、操作性が低いという問題点があった。
【0006】特に、参照図形要素に新たな面が追加され
たりした場合には、当該面について新たに係合状態を設
定し、その設定に従ってオフセット、切断、結合、仕上
という作業を行う必要があって、操作性が低い。
【0007】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、操作性を向上できる設計支援装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、三次元的な図形要素に関する一
連の作業によって設計処理を行わせ、当該一連の作業の
履歴を作業履歴データとして保持する設計支援装置にお
いて、前記図形要素の一つを参照図形要素として選択
し、当該参照図形要素に対し、所定の関係をもって係合
する背切り図形要素を作成するために、前記参照図形要
素を特定する特定情報と、当該参照図形要素に対する係
合状態を規定する状態情報とを含んでなる背切り作業の
履歴を、前記作業履歴データに含めて保持し、前記参照
図形要素又は状態情報に対する所定修正操作が行われた
ときに、前記履歴内の背切り作業を再実行して背切り図
形要素の形状を調整することを特徴としている。
【0009】また、上記従来例の問題点を解決するため
の本発明は、三次元的な図形要素に関する一連の作業に
よって設計処理を行わせ、当該一連の作業の履歴を作業
履歴データとして保持する設計支援装置において、前記
図形要素の一つを参照図形要素として選択し、当該参照
図形要素に対し、所定の関係をもって係合する背切り図
形要素を作成するために、前記参照図形要素を特定する
特定情報と、当該参照図形要素に対する係合状態を規定
する状態情報とを含んでなる背切り作業の履歴を、前記
作業履歴データに含めて保持する手段と、前記参照図形
要素に対する所定修正操作が行われたときに、当該修正
後の参照図形要素との係合状態を表す状態情報を表示す
る手段と、を含むことを特徴としている。
【0010】ここでさらに、前記表示した状態情報に対
する作業者の修正指示を受け付ける手段を含み、前記修
正指示に基づいて、前記状態情報を修正し、当該修正後
の状態情報に従って前記履歴内の背切り作業を再実行し
て背切り図形要素の形状を調整することも好ましい。ま
た、前記状態情報を表示する手段は、参照図形要素の形
状に応じ、所定の部分ごとに当該状態情報を表示し、修
正により新たに生成された部分に関する前記状態情報に
ついては、予め決められている状態情報を設定して表示
することも好ましい。さらに、参照図形要素の形状を表
示する形状表示手段であって、前記所定の部分ごとに表
示された状態情報から、少なくとも一つの状態情報が選
択されると、当該選択された状態情報に対応する部分を
強調して表示する形状表示手段、を含むこととしても好
ましい。
【0011】本発明のある態様によると、三次元的な図
形要素に関する一連の作業によって設計処理を行わせ、
当該一連の作業の履歴を作業履歴データとして保持する
設計支援方法であって、前記図形要素の一つを参照図形
要素として選択し、当該参照図形要素に対し、所定の関
係をもって係合する背切り図形要素を作成するために、
前記参照図形要素を特定する特定情報と、当該参照図形
要素に対する係合状態を規定する状態情報とを含んでな
る背切り作業の履歴を、前記作業履歴データに含めて保
持し、前記参照図形要素又は状態情報に対する所定修正
操作が行われたときに、前記履歴内の背切り作業を再実
行して背切り図形要素の形状を調整することを特徴とし
ている。
【0012】また、本発明のある態様によると、三次元
的な図形要素に関する一連の作業によって設計処理を行
わせ、当該一連の作業の履歴を作業履歴データとして保
持する設計支援方法であって、前記図形要素の一つを参
照図形要素として選択し、当該参照図形要素に対し、所
定の関係をもって係合する背切り図形要素を作成するた
めに、前記参照図形要素を特定する基準情報と、当該参
照図形要素に対する係合状態を規定する状態情報とを含
んでなる背切り作業の履歴を、前記作業履歴データに含
めて保持する工程と、前記参照図形要素に対する所定修
正操作が行われたときに、当該修正後の参照図形要素と
背切り図形要素との係合状態を規定する前記状態情報を
表示する工程と、を含むことを特徴としている。
【0013】さらに、本発明の別の態様によると、コン
ピュータに、三次元的な図形要素に関する一連の作業に
よって設計処理を行わせ、当該一連の作業の履歴を作業
履歴データとして保持させる設計支援プログラムであっ
て、前記図形要素の一つを参照図形要素として、当該参
照図形要素に対し、所定の関係をもって係合する背切り
図形要素を作成させるために、前記参照図形要素を特定
する特定情報と、当該参照図形要素に対する係合状態を
規定する状態情報とを含んでなる背切り作業の履歴を、
前記作業履歴データに含めて保持させ、前記参照図形要
素又は状態情報に対する所定修正操作が行われたとき
に、前記履歴内の背切り作業を再実行して背切り図形要
素の形状を調整させる。
【0014】さらに、本発明の別の態様によると、コン
ピュータに、三次元的な図形要素に関する一連の作業に
よって設計処理を行わせ、当該一連の作業の履歴を作業
履歴データとして保持させる設計支援プログラムにおい
て、前記図形要素の一つを参照図形要素として、当該参
照図形要素に対し、所定の関係をもって係合する背切り
図形要素を作成させるために、前記参照図形要素を特定
する特定情報と、当該参照図形要素に対する係合状態を
規定する状態情報とを含んでなる背切り作業の履歴を、
前記作業履歴データに含めて保持する手順と、前記参照
図形要素に対する所定修正操作が行われたときに、当該
修正後の参照図形要素と背切り図形要素との係合状態を
規定する前記状態情報を表示する手順と、を実行させ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る設
計支援装置は、一般的なコンピュータと同様の構成を有
し、図1に示すように、制御部11と、記憶部12と、
ハードディスク13と、表示部14と、操作部15とを
含んで構成されている。制御部11は、ハードディスク
13に格納された設計支援プログラムに従って動作す
る。この制御部11は、本発明の各手段を実現するもの
であり、その具体的動作の内容については、後に詳しく
説明する。
【0016】記憶部12は、主として制御部11のワー
クメモリとして動作する。ハードディスク13は、制御
部11によって実行される設計支援プログラム等、種々
のプログラムを格納している。また、このハードディス
ク13は、過去の設計履歴をファイルとして保持してい
る。表示部14は、ディスプレイであり、制御部11か
ら入力される指示に従って図形や種々の情報を表示す
る。操作部15は、マウス等のポインティングデバイス
や、キーボード等のキャラクタ入力デバイスを含んでな
り、作業者によって行われた操作の内容を制御部11に
出力する。
【0017】ここで制御部11の具体的動作について説
明する。制御部11は、従来のパラメトリックCADと
同様に、図形要素の作成や変形等の指示に関する操作を
操作部15から受けて、当該指示に従って、図形要素の
生成、変形を行う。制御部11は、この指示操作におけ
る座標指定等の作業内容を、作業履歴としてハードディ
スク13に格納する。このような基本的なパラメトリッ
クCADとしての制御部11の動作は、従来のものと同
様であるのでその詳細な説明を省略する。
【0018】本実施の形態において特徴的なことは、制
御部11が、ある図形要素に対し、別の図形要素を係合
させるための形状(いわゆる背切り形状)を形成するコ
マンドの入力を受けて、このコマンドを実行して背切り
形状を生成することである。
【0019】[背切り形状生成]ここでまず、この背切
り形状生成のコマンドについて説明する。背切り図形要
素の生成においては、制御部11は、作業者から事前
に、係合対象となる図形要素(参照図形要素)の指定
(a)と、係合の位置を規定する基準線(b)と、係合
の方向(参照図形要素のどちらの方向に係合させるか)
を規定する背切り作成方向(c)と、背切り部分に形成
する段差の厚み(d)と、段差形成位置から係合位置ま
での長さを表す余裕代(f)と、段差部分のスロープの
長さを表す背寸法(g)とを含んだ、係合状態情報の入
力を受ける。具体的に、図2(A)に示すように、参照
図形要素Pが形成されているときに、背切り図形要素Q
を形成するときの上記各パラメータは図2(B)に示す
ように、まず基準線(b)とは、背切り図形要素Qが形
成されたときに、参照図形要素の端部の形状を表す線分
である。図2(B)では基準線を簡単のため直線として
いるが、どのような線分であっても構わない。また、係
合の方向(c)とは、背切り図形要素Qの段差が形成さ
れる方向を意味する。さらに、段差の厚み(d)は、参
照図形要素の面と、その面に対応する、背切り図形要素
の面との間の幅を表し、ラップ代(e)は、基準線から
背切り図形要素の端部までの長さであり、余裕代(f)
は、段差の形成完了位置から基準線までの長さであり、
背寸法(g)は、段差をスロープで作成するとき、その
スロープの長さを意味する。
【0020】制御部11は、これらのパラメータの入力
を受けるために、図3に示すようなインタフェース(パ
ラメータ設定インタフェース)を表示部14に表示し、
このインタフェースを介して上記パラメータの入力を受
け付ける。そして、これらパラメータの入力を受けた上
で、背切り図形要素の生成指示を受けると、図4に示す
ような手順で背切り図形要素を生成する。具体的には、
まず参照図形要素を複写して基準図形要素を生成する
(なお、図4の前半では、分かりやすいように参照図形
要素と基準図形要素とをずらしているが、実際にはずら
さずに同じ座標で生成される)。この基準図形要素は、
背切り図形要素の元となるものである。次に、参照図形
要素を、基準線に沿って切断する(S1)。この際、切
断して得られた2つの図形要素のうち、事前に設定され
た方を削除する。さらに、基準図形要素上で、この基準
線をラップ代(e)だけ、事前に、端部方向として設定
された方向へ移動した端部線と、端部方向とは逆方向へ
基準線を余裕代(f)分だけ移動して得た上側線と、こ
の上側線をさらに端部方向とは逆方向へ背寸法(g)だ
け移動して得た下側線とを生成し、これら端部線と、上
側線と、下側線とに沿って基準図形要素を切断して、端
部線と上側線とに挟まれ、参照図形要素に係合する部分
(A)と、下側線より図面上右側(端部とは逆方向の)
部分(以下「基準面」という)(B)とを残して、他の
部分を削除する(S2)。
【0021】次に、参照図形要素に係合する部分(A)
を、係合の方向(c)に、段差の厚み(d)だけオフセ
ットする(S3)。なお、ここからは、参照図形要素と
基準図形要素とを同じ座標で示している。そして基準面
(B)と、オフセットされた部分(A)とを結合してス
ロープを形成する(S4)。最後に、オフセットされた
部分(A)の端部と、参照図形要素の面とを結合して仕
上げる。この制御部11の動作により、背切り図形形状
が生成される。また、上記指定されたパラメータ(a)
から(g)と、背切り図形形状作成のコマンドとが作業
履歴としてハードディスク13に格納される。
【0022】[面とパラメータとの関係]なお、ここで
は簡単のため、面が一つだけしかない場合を例として背
切り図形要素を形成する場合について説明したが、参照
図形要素が複数の面を有している場合もある。具体的に
図5に示すようなやや開いたクランク型の断面形状を有
し、5つの面を備えた図形要素を参照図形要素として背
切り図形要素を生成する場合、5つの面の各々につい
て、段差の厚み(d)を個別に設定したい場合がある
(図5)。この設定を容易にするため、制御部11は、
図6に示すようなインタフェース(厚み設定インタフェ
ース)を表示部14に表示する。このインタフェース
は、「固定面指示」ボタン(X)と、「板厚指定」ボタ
ン(Y)と、「位置確認」ボタン(Z)と、面ごとの係
合状態を表す状態情報を表示する部分(V)とを含んで
なる。
【0023】状態情報(V)は、参照図形要素が有して
いる複数の面の各々について、面の識別子と、段差の厚
みに関する情報とを関連づけて表示するもので、図6に
おいては、5つの面について、「固定面」(厚みが
「0」であるもの)と、「デフォルト」(厚みが予め設
定された値となっているもの)と、「オフセット」(厚
みが作業者により設定された値となっているもの)との
いずれかが設定されていることを表示されており、か
つ、それぞれの面からの段差の厚みの値が表示されてい
る状態を表している。
【0024】なお、この状態情報(V)の表示画面にお
いて、各面に関連する欄(行方向の欄)は、それぞれ操
作部15の操作(例えばマウスのクリック動作)により
選択可能になっている。
【0025】「固定面指示」ボタン(X)は、いずれか
の面に対応する欄が選択されたときにクリック可能な状
態となり、このボタンがクリックされると、その時に選
択されていた欄に対応する面について、「固定面」(段
差の厚みが「0」)となるよう設定される。
【0026】「板厚指定」ボタン(Y)は、デフォルト
の値を変更するための指示を行うボタンであり、作業者
は、デフォルトの値を変更したいときに、このボタンを
クリックして新しくデフォルトとしたい値を設定する。
【0027】「位置確認」ボタン(Z)は、参照図形要
素のどの面と、状態情報(V)の表示上の面の識別子と
が対応するのかを確認するためのものである。作業者が
このボタンをクリックすると、制御部11は、表示部1
4に対して参照図形要素の形状を表示するとともに(図
7)、当該形状の上で、断面の形状を表す線を表示し
(L)、この線に沿って、対応する面の識別子を表示す
る。
【0028】また、制御部11は、いずれかの面に対応
する欄が選択されると、この形状の表示画面において、
選択された欄に対応する面を強調表示(色を変えたり、
点滅させるなど)し、又は断面形状を表す線の上で、当
該面に対応する位置を強調表示する。
【0029】制御部11は、さらに、いずれかの面に対
応する欄が選択された状態で、数値の入力を受けると、
当該欄の状態を「オフセット」に設定し、厚みを入力さ
れた数値に設定する。
【0030】[参照図形に対する修正]また背切り図形
要素を形成した後に、参照図形要素に対して修正を行い
たい場合がある。例えば当初、2つの面からなるL字断
面形状の図形要素を参照図形要素として背切り図形要素
を作成したが、後に参照図形要素の断面形状をL字から
Z字(3つの面からなる)形状に変えたいというような
場合である。
【0031】この場合、作業者は、過去の作業履歴か
ら、当該修正したい図形要素の設計作業の履歴を見つけ
出し、これを所望の図形要素に修正する。すると制御部
11は、当該修正された図形要素を参照図形要素とする
背切り図形要素の生成指示を作業履歴中から検索する。
そして、そのような背切り図形要素の生成指示がある
と、当該背切り図形要素の生成指示を再実行する。この
際、上述のようにL字からZ字へというような面の増減
を伴う修正がなされた場合、制御部11は、図6に示し
た厚み設定インタフェースを表示する。このとき、修正
により新たに形成された面からの段差の厚み(d)は、
予め設定された値(デフォルト)に設定される。
【0032】作業者は、デフォルトの厚みでは問題があ
る場合、操作部15から数値を入力して所望のオフセッ
トを設定することになる。
【0033】[他のパラメータの設定]なお、作業者
は、面ごとではなく、背切り図形要素ごとに設定すべき
パラメータ(参照図形要素の設定(a)、基準線
(b)、係合の方向(c)、ラップ代(e)、余裕代
(f)、背寸法(g)など)は、パラメータ設定インタ
フェースにおいて、設定することになる。
【0034】参照図形の修正時に面の増減がない場合
や、増減があってもデフォルトのパラメータが指定され
た場合、さらには、パラメータの変更だけがあった場合
等、背切り図形要素の生成に影響する作業履歴に対して
修正があっても、作業者が特別の指示をしない場合は、
制御部11は、既に指定されたパラメータやデフォルト
のパラメータを利用して再度背切り図形要素の生成処理
を実行し、背切り図形要素が調整される。
【0035】[他の表示]さらに、制御部11は、背切
り図形要素の生成、又は修正時に、係合の方向を表す支
援情報としての矢印(図8(a))や、背切り図形要素
の端部方向を表す支援情報としての矢印(図8(b))
を表示することとするのも好適である。
【0036】このように、本実施の形態によると、背切
り図形要素を生成するためのコマンドが実装されている
ので、背切り図形要素に対する参照図形要素の形状変更
や各パラメータの変更においても、作業者が改めて多数
のステップに亘る作業を繰返すことなく、背切り図形要
素生成のコマンドを再実行するだけで背切り図形要素が
生成されるので、操作性が向上する。
【0037】さらに、参照図形要素の形状変更等の際
に、パラメータ設定インタフェースや、厚み設定インタ
フェース等の設計支援の情報が表示されるので、操作性
をより向上させることができる。この際、参照図形要素
において新たに形成された面がある場合、当該面に対す
る段差の厚みが予め設定されたデフォルト値として表示
され、作業者は、これを所望の値に変更するだけとな
り、さらに操作性を高めることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、三次元的な図形要素に
関する一連の作業によって設計処理を行わせ、当該一連
の作業の履歴を作業履歴データとして保持する設計支援
装置であって、図形要素の一つを参照図形要素として選
択し、当該参照図形要素に対し、所定の関係をもって係
合する背切り図形要素を作成するために、参照図形要素
を特定する特定情報と、当該参照図形要素に対する係合
状態を規定する状態情報とを含んでなる背切り作業の履
歴を、作業履歴データに含めて保持し、参照図形要素又
は状態情報に対する所定修正操作が行われたときに、作
業履歴データ内の背切り作業を再実行して背切り図形要
素の形状を調整する設計支援装置としているので、背切
り図形要素に対する参照図形要素の形状変更や各パラメ
ータの変更においても、作業者が改めて多数のステップ
に亘る作業を繰返すことなく、背切り図形要素生成のコ
マンドを再実行するだけで背切り図形要素が生成され、
操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る設計支援装置の構
成ブロック図である。
【図2】 背切り図形要素の係合状態を規定するパラメ
ータの例を表す説明図である。
【図3】 パラメータ設定インタフェースの一例を表す
説明図である。
【図4】 背切り図形要素生成過程の一例を表す説明図
である。
【図5】 面ごとの厚み設定の例を表す説明図である。
【図6】 厚み設定インタフェースの一例を表す説明図
である。
【図7】 面との対応付けの形状表示の一例を表す説明
図である。
【図8】 支援情報表示の一例を表す説明図である。
【図9】 従来の背切り図形の生成手順を表す説明図で
ある。
【符号の説明】 11 制御部、12 記憶部、13 ハードディスク、
14 表示部、15操作部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元的な図形要素に関する一連の作業
    によって設計処理を行わせ、当該一連の作業の履歴を作
    業履歴データとして保持する設計支援装置において、 前記図形要素の一つを参照図形要素として選択し、当該
    参照図形要素に対し、所定の関係をもって係合する背切
    り図形要素を作成するために、 前記参照図形要素を特定する特定情報と、当該参照図形
    要素に対する係合状態を規定する状態情報とを含んでな
    る背切り作業の履歴を、前記作業履歴データに含めて保
    持し、 前記参照図形要素又は状態情報に対する所定修正操作が
    行われたときに、前記作業履歴データ内の背切り作業を
    再実行して背切り図形要素の形状を調整することを特徴
    とする設計支援装置。
  2. 【請求項2】 三次元的な図形要素に関する一連の作業
    によって設計処理を行わせ、当該一連の作業の履歴を作
    業履歴データとして保持する設計支援装置において、 前記図形要素の一つを参照図形要素として選択し、当該
    参照図形要素に対し、所定の関係をもって係合する背切
    り図形要素を作成するために、 前記参照図形要素を特定する特定情報と、当該参照図形
    要素に対する係合状態を規定する状態情報とを含んでな
    る背切り作業の履歴を、前記作業履歴データに含めて保
    持する手段と、 前記参照図形要素に対する所定修正操作が行われたとき
    に、当該修正後の参照図形要素との係合状態を表す状態
    情報を表示する手段と、を含むことを特徴とする設計支
    援装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の設計支援装置におい
    て、 さらに、前記表示した状態情報に対する作業者の修正指
    示を受け付ける手段を含み、前記修正指示に基づいて、
    前記状態情報を修正し、当該修正後の状態情報に従って
    前記履歴内の背切り作業を再実行して背切り図形要素の
    形状を調整することを特徴とする設計支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の設計支援装置
    において、 前記状態情報を表示する手段は、参照図形要素の形状に
    応じ、所定の部分ごとに当該状態情報を表示し、修正に
    より新たに生成された部分に関する前記状態情報につい
    ては、予め決められている状態情報を設定して表示する
    ことを特徴とする設計支援装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の設計支援装置におい
    て、 さらに、参照図形要素の形状を表示する形状表示手段で
    あって、前記所定の部分ごとに表示された状態情報か
    ら、少なくとも一つの状態情報が選択されると、当該選
    択された状態情報に対応する部分を強調して表示する形
    状表示手段、を含むことを特徴とする設計支援装置。
  6. 【請求項6】 三次元的な図形要素に関する一連の作業
    によって設計処理を行わせ、当該一連の作業の履歴を作
    業履歴データとして保持する設計支援方法であって、 前記図形要素の一つを参照図形要素として選択し、当該
    参照図形要素に対し、所定の関係をもって係合する背切
    り図形要素を作成するために、 前記参照図形要素を特定する特定情報と、当該参照図形
    要素に対する係合状態を規定する状態情報とを含んでな
    る背切り作業の履歴を、前記作業履歴データに含めて保
    持し、 前記参照図形要素又は状態情報に対する所定修正操作が
    行われたときに、前記作業履歴データ内の背切り作業を
    再実行して背切り図形要素の形状を調整することを特徴
    とする設計支援方法。
  7. 【請求項7】 三次元的な図形要素に関する一連の作業
    によって設計処理を行わせ、当該一連の作業の履歴を作
    業履歴データとして保持する設計支援方法であって、 前記図形要素の一つを参照図形要素として選択し、当該
    参照図形要素に対し、所定の関係をもって係合する背切
    り図形要素を作成するために、 前記参照図形要素を特定する基準情報と、当該参照図形
    要素に対する係合状態を規定する状態情報とを含んでな
    る背切り作業の履歴を、前記作業履歴データに含めて保
    持する工程と、 前記参照図形要素に対する所定修正操作が行われたとき
    に、当該修正後の参照図形要素と背切り図形要素との係
    合状態を規定する前記状態情報を表示する工程と、を含
    むことを特徴とする設計支援方法。
  8. 【請求項8】 コンピュータに、三次元的な図形要素に
    関する一連の作業によって設計処理を行わせ、当該一連
    の作業の履歴を作業履歴データとして保持させる設計支
    援プログラムであって、 前記図形要素の一つを参照図形要素として、当該参照図
    形要素に対し、所定の関係をもって係合する背切り図形
    要素を作成させるために、 前記参照図形要素を特定する特定情報と、当該参照図形
    要素に対する係合状態を規定する状態情報とを含んでな
    る背切り作業の履歴を、前記作業履歴データに含めて保
    持させ、 前記参照図形要素又は状態情報に対する所定修正操作が
    行われたときに、前記作業履歴データ内の背切り作業を
    再実行して背切り図形要素の形状を調整させることを特
    徴とする設計支援プログラム。
  9. 【請求項9】 コンピュータに、三次元的な図形要素に
    関する一連の作業によって設計処理を行わせ、当該一連
    の作業の履歴を作業履歴データとして保持させる設計支
    援プログラムにおいて、 前記図形要素の一つを参照図形要素として、当該参照図
    形要素に対し、所定の関係をもって係合する背切り図形
    要素を作成させるために、 前記参照図形要素を特定する特定情報と、当該参照図形
    要素に対する係合状態を規定する状態情報とを含んでな
    る背切り作業の履歴を、前記作業履歴データに含めて保
    持する手順と、 前記参照図形要素に対する所定修正操作が行われたとき
    に、当該修正後の参照図形要素と背切り図形要素との係
    合状態を規定する前記状態情報を表示する手順と、を実
    行させることを特徴とする設計支援プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007233811A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Toyota Motor Corp 検索装置、検索プログラム及び検索方法
JP2007233810A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Toyota Motor Corp 評価装置、評価方法及び評価プログラム
JP2007233972A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Toyota Motor Corp 三次元形状データ作成装置

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