JP2003085237A - 板金部品のモデル構造 - Google Patents
板金部品のモデル構造Info
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Abstract
再作成に要する負担を軽減する。 【解決手段】 コンピュータを用いた板金部品の編集に
用いるものであって、板金の図形要素を定義する図形要
素データ、図形要素によって構成される面データ及び面
の繋がりを定義する接続データを有する板金オブジェク
トを備え、前記板金オブジェクトは、板の突合せ又は板
の重ね合わせの編集処理に相当する板金の編集処理に相
当する板金編集処理オブジェクトを含み、板金の取り合
い部分の再作成を自動化することにより負担を軽減す
る。
Description
いた板金部品の編集に用いる板金部品のモデル構造に関
する。
コンピュータと対話しながら設計を進める計算機援用設
計(Computer Aided Design;CAD)が提供されてい
る。CADにおいては、板金部品の設計の便宜のため、
例えばオブジェクト指向の板金モデルを用いる。
き合い部分を編集する必要がある。具体的には、平行で
ない2面の板金が突き合う場所での板金の取り合い編集
(突合せ処理)又は平行な2面の板金が突き合う場所で
板金の取り合い編集(重ね合わせ処理)を行う。
部分の編集作業の具体例を説明する図である。
体図を有する板金部品を想定する。この板金部品は、前
記立体図における頂点aの付近を拡大した、図9のBに
示す一部拡大図のように、両引きの突き合い部分を有し
ている。なお、図中の破線は曲げ線を意味するものとす
る。以下でも同様である。
で、板厚や溶接方法の変更などによって、突き合い部分
を変更する必要が生じることがある。
合い部分を片引きにするには、図9のDの展開図に示す
ように、CADによって板金の形状を改めて編集する必
要がある。これは、CADは、最終的な板金の形状のみ
を記憶するからである。
として両引きの場合に板金を拡張する方向を表してい
る。
いては、一旦編集した後で、板厚や溶接方法の変更など
の理由で突き合い部分を変更するには、この板金モデル
を改めて編集することが必要であった。
厚を変更した場合の編集作業の具体例を説明する図であ
る。
大図に示した板金部品は、図9に示した編集によって片
引きに変更された、板金部品に対応している。すなわ
ち、図10のAは図9のDに、図10のBは図9のEに
対応している。
10のCに示す展開図と図10のDに示す一部拡大図の
それぞれの領域bにおいて、片引きの突合せに干渉が発
生する。すなわち、図10のAと図10のBで示された
形状を保持したまま板厚を大きくすると、領域bにおい
て、2つの板金が同一の位置を同時に占めることにな
り、板金モデルは破綻する。
モデルを改めて編集することが必要である。すなわち、
図10のEに示す展開図のように、板金の形状を変更
し、干渉が起こらないようにする。これによって、図1
0のFの一部拡大図に示すように、板厚の変更に対応し
た片引きの突合せ部分を実現することができる。
金モデルを一旦作成した後に、板金の溶接や板厚の変更
などによる理由で板厚を変更すると、板の取り合い部分
に関して板金モデルを改めて作成することが必要であっ
た。したがって、従来のモデルを用いて板金部品を編集
する操作者の負担は大きく、編集作業の際に変更ミスが
生じる恐れもあった。
ものであって、板金部品のモデル構造であって、板厚や
溶接方法の変更による取り合い部分の再作成に要する負
担を軽減するような板金部品のモデル構造を提供するこ
とを目的とする。
めに、本発明に係る板金部品のモデル構造は、コンピュ
ータを用いた板金部品の編集に用いるものであって、板
金の図形要素を定義する図形要素データ、図形要素によ
って構成される面を定義する面データ及び面の繋がりを
定義する接続データを有する板金オブジェクトを備え、
前記板金オブジェクトは、板金の編集処理に相当する板
金編集オブジェクトを含む。
は、板の突合せ又は板の重ね合わせの編集処理に相当す
るものである。
する前記板金編集オブジェクトは、両引き、片引き又は
両出しの突合せの種類と、すき間量と、すき間量のタイ
プとを属性として含む。
相当する前記板金編集オブジェクトは、片引き、切り欠
き、斜め又は45度の重ね合わせの種類と、すき間量
と、すき間量タイプとを属性として含む。
り合い部分の編集処理を板金モデル内にオブジェクトと
して格納し、加工方法や材料の変更に伴う展開図形状の
変更を自動化する。
デル構造について、図面を参照して詳細に説明する。
(以下では、単にCADと称する。)システムの概略的
な構成を示すブロック図である。
テム100におけるデータ処理を集中して行う中央処理
装置101と、中央処理装置101において処理するデ
ータを補助的に格納する補助記憶装置102と、中央処
理装置101から供給された文字データや図形データを
表示するCRT表示装置103と、文字情報を入力され
るキーボード装置104と、位置情報等を入力されるマ
ウス105とを備えている。
RAMなどを備えてなる演算装置を備え、CADシステ
ム100においてデータ処理を集中して行う。後述する
板金モデルの編集処理は、この中央処理装置で所定のプ
ログラムを実行することによって実現される。
スクドライブからなり、大容量のデータを記憶すること
ができる。補助記憶装置102は、板金編集オブジェク
トを有する板金モデル102aが格納している。この板
金モデル102aについては、後に詳細に説明する。
式で画素データを表示するCRTを備え、中央処理装置
102から供給される文字データや図形データを表示す
る。CRT表示装置103は、例えば板金部品の展開図
や立体図を表示する。
え、文字データを入力される。キーボード装置104に
は、例えばCRT表示装置103に表示された板金部品
における突合せ部分のすき間量などがキー入力される。
面上を摺動されることによって位置データを入力され、
ボタンを押圧されることでデータを入力される。マウス
105は、例えば、CRT表示装置103に表示された
板金部品の形状を入力する際に用いられる。
102、CRT表示装置103、キーボード装置10
4、マウス105を備えるCADシステム100は、例
えばパーソナルコンピュータを用いて実現することがで
きる。
金編集オブジェクトを有する板金モデル102aについ
て説明する。
線分、円弧、円周等の個々の図形要素データと、それら
の図形要素が構成する面データ、そして各面の繋がりを
定義する接続データ(曲げ線)から構成される内部構造
を有している。
又は「重ね合わせ」といった板の突き合い部分の板金処
理をオブジェクト化した板金編集オブジェクトを含んで
いる。板金編集オブジェクトによって、たとえば溶接な
どの加工方法の変更、板厚の変更、材料の変更などによ
る、板金部品の形状(展開形状)の変更を自動処理する
ことが可能になる。
内の平行でない2つの面が突き合う場所の板の取り合い
編集(突合せ処理)に関する突合せオブジェクトと、こ
の板金モデル内の空間上で平行な2面が突合う場所の板
の取り合いの編集(重ね合わせ処理)に関する取り合い
オブジェクトとを、板金編集オブジェクトとして含んで
いる。なお、前記平行には、厳密に平行な場合に限られ
ず、2つの面が微妙に平行でなく板の厚さの中で重なっ
ている場合も含まれる。
金の板の取り合い部分の編集作業が板金モデル中に板金
編集オブジェクトとして格納されているので、板厚や溶
接方法が変更されると、板金編集オブジェクトに属性と
して格納されたパラメータを用いて、板金モデルから変
更された展開図形状を自動的に作成することが可能とな
る。
システムにおいて従来人手に頼っていた展開図形状の変
更作業を省略することによって、設計者の負担を軽減す
ることができる。さらに、編集作業の際に発生していた
変更ミスを低減させることが可能となる。
である。
は、図2のAに示す展開図と図2のBに示す立体図で表
される。この板金部品は、曲げ線21〜曲げ線27の7
つの曲げ線によって接続された、面31〜面38の8つ
の面から構成されている。
Cに示す面データと図2のDに示す曲げ線データから構
成される。
部品形状を表現する図形要素の線分によってそれぞれ定
義される。例えば、面31は、図形要素:1、図形要
素:2、図形要素:25及び図形要素:19という面3
1を構成する4つの線分を図形要素として定義されてい
る。他の面についても同様である。
を定義している。例えば、曲げ線21は、面33と面3
5を接続するものとして定義されている。他の曲げ線に
ついても同様である。
説明する図である。この板金編集オブジェクトは、図2
に示した板金モデルに格納されている。
せ」と「重ね合わせ」の箇所を示している。
せ」には、面34と面36による突合せ51、面33と
面36による突合せ52、面36と面37による突合せ
53などがある。
せ」には、面31と面34による重ね合わせ61、面3
1と面38による重ね合わせ62などがある。
板の取り合い部分の関係は、突合せオブジェクトと重ね
合わせオブジェクトとして、図3のBに示す板金編集オ
ブジェクトに定義されている。例えば突合せオブジェク
ト51は、面34:図形要素7と面36:図形要素10
によって定義されている。また、例えば重ね合わせオブ
ジェクト61は、面31:図形要素2と面34:図形要
素5によって定義されている。
明する図である。
突き合う、または交差する部分の板の取り合い状態を指
定のパラメータによる属性で決定する「突合せ」の編集
処理に相当するものである。突合せオブジェクトは、2
つの面と、その突合せ部になる各面内の1つの図形要素
(線分)に対して割り付けされる。
図形要素8と面36の図形要素9に対して、1つの突合
せオブジェクトが割り付けられる。この突合せオブジェ
クトは、板金モデルにおいて、図4のBに示すような突
合せオブジェクトによって定義される。突合せオブジェ
クトは、面33:図形要素8と面36:図形要素9から
構成される。
100のCRT表示部103に表示された、この板金部
品の立体図を示す図である。この立体図において、面3
3の図形要素8と面36の図形要素9の間に突合せが存
在する。
れた突合せ処理のグラフィックユーザーインターフェー
ス(Graphic User Interface:GUI)である。
を設定する突合せ種類設定部72と、突合せのすき間量
を設定する突合せすき間量設定部73と、突合せのすき
間量タイプを設定する突合せすき間量タイプ設定部74
とが設けられている。この突合せGUI71によって、
突合せオブジェクトのパラメータによる属性を設定する
ことができる。設定されたパラメータによる属性は、図
4のBに示した突合せオブジェクトに格納される。
の種類を、両引き、片引き1、片引き2、両出しの4種
類から選択することができる。なお、片引き1と片引き
2は、引き側の板金が異なるものである。
合せのすき間量を、第1の板金の方向と第2の板金の方
向についてそれぞれ設定することができる。すき間量
は、両引きと両出しの場合にはそれぞれの方向について
同じ値になるが、片引きの場合にはそれぞれの方向につ
いて異なる値になる。
は、すき間量タイプを板金の板厚の百分率又は実値から
選択することができる。
システム100のキーボード装置104又はマウス10
5を操作することによって行う。後述する重ね合わせG
UIについても、同様である。
を説明する図である。
以下のような処理を行う。このような処理を行うことに
より、板厚や溶接方法の変更などの変更があっても、板
の取り合い部分を自動的に再作成できる。
合せ指示により突合せ箇所が面111の線分113と面
112の線分114に特定される。このような突合せ指
示は、CADシステムにおける板厚や溶接方法の変更と
自動形状要求によるものである。
面111と面112の交線115を求める。また、突合
せ線分113,114の隣の線分116,118と交線
115の交点120を求め、同じく線分117,119
と交線115の交点121を求める。
わち、交点120と点122を結ぶ線分130上の点1
23、交点120と点124を結ぶ線分131上の点1
25、交点121と点126を結ぶ線分132上の点1
27、交点121と点128を結ぶ線分133上の点1
29を、板厚とすき間パラメータA,Bを満たすように
算出する。
を説明する図である。
突き合う部分の板の取り合い状態を指定のパラメータに
よる属性で決定する編集処理に相当するものである。重
ね合わせオブジェクトは、2つの面と、その重ね合わせ
部で接することとなる各面内の1つの図形要素(線分)
に対して割付される。
図形要素2と面34の図形要素5に対して、1つの重ね
合わせオブジェクトが割り付けられている。この重ね合
わせオブジェクトは、板金モデルにおいて、図6のBに
示すような重ね合わせオブジェクトによって定義され
る。この重ね合わせオブジェクトは、面31:図形要素
2と面34:図形要素5から構成されている。
100のCRT表示部103に表示された、この板金部
品の立体図を示す図である。この立体図において、面3
1の図形要素2と面34の図形要素5の間に重ね合わせ
が存在する。
れた重ね合わせ編集のGUIである。
せの種類を設定する重ね合わせ種類設定部82と、重ね
合わせのすき間量を設定する重ね合わせすき間量設定部
83と、重ね合わせのすき間量タイプを設定する重ね合
わせすき間量タイプ設定部84とが設けられている。こ
の重ね合わせGUI81によって、重ね合わせオブジェ
クトのパラメータによる属性を設定することができる。
設定されたパラメータによる属性は、図6のBに示した
重ね合わせオブジェクトに格納される。
ね合わせの種類を、片引き1、片引き2、切り欠き、斜
め、45度の5種類から選択することができる。なお、
片引き1と片引き2は、引き側の板金が異なるものであ
る。
は、重ね合わせのすき間量を設定することができる。重
ね合わせすき間量タイプ設定部84においては、すき間
量タイプを板金の板厚の百分率又は実値から選択するこ
とができる。
処理を説明する図である。
づき以下の処理を行う。このような処理を行うことによ
り、板厚や溶接方法の変更などがあっても、板の取り合
い部分を自動的に再作成できる。
有する板金部品の面131と面132の重ね合わせにつ
いて処理するものとする。また、図中の破線は、曲げ線
を意味する。
ち、「重ね合わせ」指示により、重ね合わせ箇所が面1
41の線分143と面142の線分144に特定され
る。ここで、面141と面142の形状は、台形であっ
て、台形の底辺又は上辺のいずれかが曲げ線を構成する
こととする。なお、「重ね合わせ」指示は、重ね合わせ
オブジェクトに基づくものである。
示す。すなわち、面141と面142の2面が曲げ線方
向の延長上で交差するか試行する。そして、交差する場
合、相手面の境界線まで延長して(図中の線分14
5)、交差形状を作成する。
す。すなわち、重ね合わせパターン「45度」とすき間
量Aを満たすように、点146,147を結ぶ線分15
1と点148,149を結ぶ線分152を決定し、面1
41’,142’を再作成する。
金モデルにおける自動変更処理を説明する図である。
憶装置102に格納された板金編集オブジェクトを有す
る板金モデル102aを視覚的に表現したものである。
ついて、板厚変更又は溶接パラメータ変更に加えて自動
形状変更の要求があったものと想定する。
て、図8のBに示す変更後の板金オブジェクトモデルの
ように、板金部品の取り合い部分について、形状の変更
を自動的の行うことができる。
のBの立体図153に示すように、板金部品の形状を維
持しつつ板厚や溶接方法の変更などに対応するように、
図8のAの展開図152は、図8のBの展開図154に
自動的に変更される。
を参照した突合せ部処理と図7を参照した重ね合わせ部
処理のような所定の方法によるものである。このよう
に、本実施の形態では、板金編集オブジェクトにより、
板厚や溶接方法の変更などに対して、突合せ部や重ね合
わせ部のような板の取り合い部分を自動的に処理するこ
とができる。
合わせ等の板金の編集処理を板金モデル内にオブジェク
トとして格納し、溶接のような加工方法や板圧の変更、
材料の変更などに伴う展開図形状の変更を自動化する。
造を示すブロック図である。
ある。
る。
である。
である。
る図である。
ける自動変更処理を説明する図である。
業の具体例を説明する図である。
場合の編集作業の具体例を説明する図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 コンピュータを用いた板金部品の編集に
用いる板金部品のモデル構造において、 板金の図形要素を定義する図形要素データ、図形要素に
よって構成される面を定義する面データ及び面の繋がり
を定義する接続データを有する板金オブジェクトを備
え、 前記板金オブジェクトは、板金の編集処理に相当する板
金編集オブジェクトを含むことを特徴とする板金部品の
モデル構造。 - 【請求項2】 前記板金編集オブジェクトは、板の突合
せ又は板の重ね合わせの編集処理に相当するものである
ことを特徴とする請求項1記載の板金部品のモデル構
造。 - 【請求項3】 板の突合せの編集処理に相当する前記板
金編集オブジェクトは、両引き、片引き又は両出しの突
合せの種類と、すき間量と、すき間量のタイプとを属性
として含むことを特徴とする請求項2記載の板金部品の
モデル構造。 - 【請求項4】 板の重ね合わせの編集操作に相当する前
記板金編集オブジェクトは、片引き、切り欠き、斜め又
は45度の重ね合わせの種類と、すき間量と、すき間量
タイプとを属性として含むことを特徴とする請求項2記
載の板金部品のモデル構造。
Priority Applications (5)
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EP02767915A EP1443429A4 (en) | 2001-09-11 | 2002-09-06 | METHOD FOR CONNECTING WORK ATTRIBUTE DATA, ASSOCIATED SYSTEM, AND TELEPHONE COMPONENT MODEL STRUCTURE |
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JP2008516298A (ja) * | 2004-10-07 | 2008-05-15 | 株式会社アマダ | 板金部品モデルの表示 |
JP2013101440A (ja) * | 2011-11-07 | 2013-05-23 | Toyota Motor Corp | 板隙修正方法および板隙修正装置 |
JP2017053214A (ja) * | 2016-12-19 | 2017-03-16 | 株式会社無有 | 開錠防止具 |
-
2001
- 2001-09-11 JP JP2001275505A patent/JP3643064B2/ja not_active Expired - Fee Related
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