JP2003277547A - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents
タイヤトレッド用ゴム組成物Info
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Abstract
なゴム補強性を有するタイヤトレッド用ゴム組成物を提
供する。 【解決手段】 ゴムに、平均粒径が20μm以下のコラ
ーゲン粒子を配合したタイヤトレッド用ゴム組成物。前
記コラーゲン粒子の配合量が、ゴム100重量部に対
し、5〜50重量部であるのが好ましい。以上のよう
に、平均粒径が20μm以下のコラーゲン粒子をタイヤ
トレッド用ゴム組成物に配合することにより、シリカ配
合のゴム組成物に比べ、タイヤトレッド用ゴム組成物の
ウェットグリップ性能を向上することができる。
Description
ゴム組成物に関し、さらに詳しくは、ウェットグリップ
性能を向上させ、かつ十分なゴム補強性を有するタイヤ
トレッド用ゴム組成物に関する。
ットグリップ性能を向上させるために、タイヤトレッド
用ゴム組成物にシリカを配合したゴム組成物が広く使用
されている。また、ウェットグリップ性能を向上させる
ために、タイヤトレッド用ゴム組成物に水酸化アルミニ
ウムやアルミナを配合する技術が提案されている(特開
平9−255814号公報)。しかし、このゴム組成物
は、シリカ配合のゴム組成物に比べて、ウェットグリッ
プ性能の改良効果が小さく、水酸化アルミニウムやアル
ミナはシリカに比べゴムの補強性に劣るため、ゴム組成
物の機械的物性が低下してしまうという問題があった。
は、ウェットグリップ性能を向上させ、かつ十分なゴム
補強性を有するタイヤトレッド用ゴム組成物を提供する
ことにある。
に、平均粒径が20μm以下のコラーゲン粒子を配合し
たタイヤトレッド用ゴム組成物が提供される。
子の配合量が、ゴム100重量部に対し、5〜50重量
部である前記タイヤトレッド用ゴム組成物が提供され
る。
前記コラーゲン粒子との合計配合量がゴム100重量部
に対し20〜140重量部となるように配合した前記タ
イヤトレッド用ゴム組成物が提供される。
コラーゲン粒子をタイヤトレッド用ゴム組成物に配合す
ることにより、微小変形時のゴム組成物のE’(貯蔵弾
性率)を下げることができるので、シリカ配合のゴム組
成物に比べ、タイヤトレッド用ゴム組成物のウェットグ
リップ性能を向上することができる。さらには、本発明
のコラーゲン粒子はゴムの補強性に優れるので、シリカ
配合のゴム組成物に比べゴム組成物の機械的物性も改善
される。
粒径が20μm以下、好ましくは、5〜20μmであ
る。この平均粒径が20μmを超えると、ゴム組成物中
でコラーゲン粒子が破壊現象の起点になりやすく、ゴム
の補強性が低下してしまう。この補強性の低下によりト
レッドのブロック剛性が低下し、ブロックの倒れこみに
より排水性が阻害されるため、ウェットグリップ性能の
向上効果が不充分となってしまう。また、この平均粒径
を5μm以上とすることで、混合加工性を犠牲にするこ
となく補強性を向上できるので好ましい。
00重量部に対し、5〜50重量部、好ましくは、5〜
30重量部である。この配合量を5重量部以上とするこ
とで、本発明の効果を一層改善することができ、50重
量部以下とすることで、コラーゲン粒子のゴム組成物へ
の混合加工性を維持することができるからである。
定されるものではなく、例えば、一般的に用いられる
豚、牛等の皮状物を精製処理して得られたものを微粉末
化したものが使用できる。
組成物に、さらにシリカを併用して用いることができ、
その場合はシリカとコラーゲン粒子との合計配合量がゴ
ム100重量部に対し20〜140重量部となるように
配合すればよい。
ら各種ゴム組成物に一般的に配合されている任意のゴ
ム、例えば天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(I
R)、各種スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SB
R)、各種ポリブタジエンゴム(BR)、アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、ブチルゴム
(IIR)等をあげることができる。これらのゴムは単
独または任意のブレンドとして使用することができる。
ゴム工業で通常使用される配合剤を必要に応じて配合す
ることができる。配合剤としては、例えば、カーボンブ
ラック等の補強性充填剤、プロセスオイル、加硫剤、加
硫促進剤、加硫活性化剤、老化防止剤、活性剤、可塑
剤、充填剤等が挙げられ、それぞれ必要量配合すること
ができる。
物は、上記各成分を公知のゴム用混練機械、例えばロー
ル、バンバリーミキサー、ニーダー等を用いて混合する
ことによって製造される。
るが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するもので
はない。実施例1〜4及び比較例1〜3 下記表1に示す配合(重量部)の乗用車用タイヤトレッ
ド用ゴム組成物を用いて各試験片を作製し、以下の各試
験に供した。
の試料を作製し、この試料を東洋精機製の粘弾性スペク
トロメータを用い、温度0℃、初期引張歪み10%、振
幅0.5%、振動数20Hzの条件で、貯蔵弾性率E’
および損失正接tanδをそれぞれ測定し、tanδ/
E’を算出した。この値が大きいほど、ウェットグリッ
プ性能に優れる。比較例1の値を100としたときの指
数で表し、この値が大きいほどウェットグリップ性能に
優れる。
値を100としたときの指数で表し、この値が大きいほ
ど、ゴムの補強性に優れる。
を使用した。 SBR1:S−SBR、VSL−5025、バイエル社
製、ゴム100重量部に対し37.5重量部油展したも
の SBR2:E−SBR、NIPOL9526、日本ゼオ
ン社製、ゴム100重量部に対し50重量部油展したも
の カーボンブラック:ダイアブラックA、三菱化学社製 シリカ:ULTRASIL 7000GR、デグッサ社
製 コラーゲン1:エルゴナP−100X、松岡化成社製、
平均粒径8ミクロン コラーゲン2:エルゴナP−160X、松岡化成社製、
平均粒径16ミクロン コラーゲン3:平均粒径100ミクロン
3M、昭和電工社製 シランカップリング剤:Si69、デグッサ社製 老化防止剤6C:N−フェニル−N′−(1,3−ジメ
チル)−p−フェニレンジアミン) 加硫促進剤TOT−N:ノクセラーTOT−N、大内新
興化学工業社製、テトラ(2−エチルヘキシル)チウラ
ムジスルフィド 加硫促進剤CBS:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチ
アジルスルフェンアミド
ぎるコラーゲン粒子を配合した比較例2とコラーゲン粒
子の代わりに水酸化アルミニウムを配合した比較例3の
ゴム組成物は、ウェットグリップ性能の向上効果が不充
分であるうえに、ゴムの補強性が悪化してしまった。そ
れに対して、実施例1〜4の本発明のコラーゲン粒子を
配合したゴム組成物は、ウェットグリップ性能とゴムの
補強性が大幅に向上するという良好な結果が得られた。
組成物に、平均粒径が20μm以下のコラーゲン粒子を
配合することによって、ウェットグリップ性能を向上さ
せ、かつ十分なゴム補強性を有するタイヤトレッド用ゴ
ム組成物を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 ゴムに、平均粒径が20μm以下のコラ
ーゲン粒子を配合したタイヤトレッド用ゴム組成物。 - 【請求項2】 前記コラーゲン粒子の配合量が、ゴム1
00重量部に対し、5〜50重量部である請求項1に記
載のタイヤトレッド用ゴム組成物。 - 【請求項3】 さらにシリカを、前記コラーゲン粒子と
の合計配合量がゴム100重量部に対し20〜140重
量部となるように配合した請求項1または2に記載のタ
イヤトレッド用ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002084692A JP2003277547A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002084692A JP2003277547A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003277547A true JP2003277547A (ja) | 2003-10-02 |
Family
ID=29231915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002084692A Pending JP2003277547A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003277547A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005255785A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | スチールコードコーティング用ゴム組成物およびそれを用いたスチールコード/ゴム複合体 |
WO2005111141A1 (ja) * | 2004-05-17 | 2005-11-24 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | 接着用ゴム組成物 |
JP2010509409A (ja) * | 2006-11-07 | 2010-03-25 | クーパー タイヤ アンド ラバー カンパニー | エラストマーを補強するための方法および配合物 |
-
2002
- 2002-03-26 JP JP2002084692A patent/JP2003277547A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014062269A (ja) * | 2006-11-07 | 2014-04-10 | Cooper Tire & Rubber Company | エラストマーを補強するための方法および配合物 |
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