JP2003274815A - 釣 竿 - Google Patents

釣 竿

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JP2003274815A JP2002085518A JP2002085518A JP2003274815A JP 2003274815 A JP2003274815 A JP 2003274815A JP 2002085518 A JP2002085518 A JP 2002085518A JP 2002085518 A JP2002085518 A JP 2002085518A JP 2003274815 A JP2003274815 A JP 2003274815A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れにくく滑り止め効果の高いグリップを有
する釣竿を提供する。 【解決手段】 この釣竿の元竿1の竿元側端部にはリア
グリップ6が配置されている。このリアグリップ6は、
元竿1が貫通した状態でその外周面に固定され、軸方向
に間隔を隔てつつ周方向に伸びる径外方向に突出した複
数の突起10aを外周面に有する芯材10と、芯材10
が貫通した状態で芯材10の外周面に配置されている弾
性体からなる円筒状のグリップ体11とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣りに用いる釣
竿に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の釣竿は、竿体と、竿体の竿元側に
配置されリールを装着するためのリールシートと、リー
ルシートの竿元側や穂先側の竿体周面に固定されたグリ
ップとを有している。このグリップは、例えば、ポリウ
レタンやEVA等の弾性合成樹脂やコルク材等からなる略
円筒型部材であって、竿体の所定の周面上に接着剤等で
固定されたり、竿体に直接射出成型等されて固定されて
いる。そして、釣人はリールシートに取り付けたリール
の脚部と共にリールシート及びグリップを把持してキャ
スティングやリトリーブ等の操作を行い、魚を釣り上げ
ることになる。
【0003】このようなグリップは釣人が直接把持して
釣り操作を行う部分であるので、滑り止め効果,グリッ
プ感の向上等の特性が要求され、様々な工夫が為されて
いる。例えば、グリップ部分を構成するポリウレタン部
材の外周面に凹凸を設けたものや、一定の厚みのある弾
性テープを螺旋状に巻回して凹凸を設けたものなどがあ
る。これらのグリップは外周面に凹凸を設けることで滑
り止め効果・グリップ感の向上を図っているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のグ
リップでは、滑り止め効果等に一定の改善がみられる
が、グリップの外周面にゴミ等が付着しやすいという問
題がある。釣竿は野外で用いるものであり、魚や魚餌等
を取り扱った上で釣人が把持するグリップ部分には特に
ゴミ・石・木屑等が付着し易く凹凸部分にはまりやす
い。また、テープを巻回するような場合にはテープの隙
間等にゴミが付着し易く、また、長期に使用していると
テープの剥離も生じ得る。
【0005】本発明の課題は、ゴミ等が付着しにくく且
つ滑り止め効果も高いグリップを有する釣竿を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1の釣竿は、魚釣り
に用いる釣竿であって、竿体と、竿体が貫通した状態で
竿体の外周面に固定されており、軸方向に間隔を隔てつ
つ周方向に伸びる径外方向に突出した複数の突起を外周
面に有する筒状の芯材と、芯材が貫通した状態で芯材の
外周面に配置されている弾性体からなる円筒状のグリッ
プ体とを備える。
【0007】この釣竿では、釣人はグリップ体を把持し
ながら釣りを行うことになる。このグリップ体は円筒状
でありその周面自体には凹凸はなく、釣人が把持してい
ない状態乃至釣人が強く握り込まない状態では、通常の
円筒状の部材そのものである。釣り操作の最中で仕掛け
に魚が係るなど竿体に強い力がかかり釣人がグリップを
強く握り込むと、グリップ体は釣人の把持する程度に応
じてその内部にある芯材の外周面の凹凸に沿って弾性変
形する。そして、このように変形したグリップ体が滑り
止め効果を奏し、グリップ感も向上させる。
【0008】なお、グリップ体は芯材に接着等してもよ
いが、芯材に対して脱着自在としてもよい。汚れた手で
把持するグリップ体は交換可能乃至取り外して洗浄可能
とするのが好ましい。また、このようにグリップ体を脱
着自在としても、芯材の外周面に突起があり芯材とグリ
ップ体との間の滑り止め作用も期待できるので、グリッ
プ体が容易に外れたりずれたりすることも少ない。
【0009】発明2の釣竿は、発明1の釣竿であって、
グリップ体はゴム素材からなり、その側周面の肉厚が1
〜3mmであり且つその硬さがゴム硬さ試験器AskerC
型硬さ計において40〜70°であり、芯材の突起の高
さは1.5〜4.0mmである。所定の肉厚のグリップ体
のゴム硬さを所定の範囲に設定し、その内部に位置する
芯材の外周面の突起の高さも所定の範囲に設定すること
で、通常、グリップ体を握り込まない状態では、外形上
グリップ体は何ら凹凸なき筒状体のままであり、釣人が
グリップ体を握り込んだ場合に凹凸が生じるように、グ
リップ体の変形を適度なものとなしえる。
【0010】発明3の釣竿は、発明1又は2の釣竿であ
って、芯材の突起は芯材の外周面に軸方向に螺旋状に連
続している。この釣竿の芯材では外周面の突起を螺旋状
に連続的に形成する。突起を螺旋状の連続形状とするこ
とで、グリップ体の周方向及び軸方向の各部分での滑り
止め効果等がおよそ均等に為なる。また、突起の成形も
容易である。
【0011】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の
第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本
発明の第1実施形態を採用した釣竿は、図1に示すよう
に、元竿1と、その穂先側に連結された穂先竿2とを有
している。両竿体は、それぞれ炭素繊維等の強化繊維に
合成樹脂を含浸させたプリプレグ材から構成された先細
り筒状部材である。いわゆる並継形式で連結されてお
り、穂先側の穂先竿2の竿元側端部は元竿1の穂先側端
部に挿入して連結可能となっている。
【0012】元竿1は、リール(図示せず)を脱着自在
に装着可能なリールシート3と、リールシート3の穂先
側の外周面に配置されるフロントグリップ4と、穂先側
の竿体周面に固定された釣糸ガイド5と、竿元側端部の
外周面に配置されるリアグリップ6とを有している。一
方、穂先竿2は、その周面に軸方向に一定の間隔を隔て
て複数個配置されている釣糸ガイド7を有している。そ
して、リールからの釣糸を順次釣糸ガイド5,7に挿通
させて穂先側に導くことになる。
【0013】図2及び図3に示すように、リアグリップ
6は、芯材10と、芯材10の外周面に配置されるグリ
ップ体11とを有している。芯材10は、その内径が元
竿1の竿元側端部外径に合致するように形成される筒状
体であり、例えば、ABS樹脂や発泡ポリウレタン等の合
成樹脂や、コルク材等の木材を用いて形成される。そし
て、元竿1が貫通した状態で元竿1の竿元側端部外周面
に配置され、接着剤等で固定される。
【0014】芯材10の外周面では周方向にリング状に
伸びる突起10aが径外方向に突出している。この突起
10aは軸方向に一定の間隔を隔てて複数個形成されて
いる。突起10aは芯材10と一体的に形成してもよい
が、別途リング状の部材を筒状体の周面に配置して接着
して突起10aを設けてもよい。突起10aの高さは
2.0mm程度であり、突起10aの軸方向の間隔は
8.0mm程度である。この突起10aの軸方向間隔は
必ずしも等間隔とする必要はなく、竿元側端部ほど軸方
向間隔が広がるように設定したり、軸方向中央付近の軸
方向間隔を特に狭くなるように設定してもよい。
【0015】グリップ体11は、その内径が上述の芯材
10の突起10a部分の外径に合致するように形成され
た円筒状の部材である。詳しくは、竿元側端部は塞がれ
て蓋となっており、穂先側端縁は部分的に小径化してフ
ランジ状に形成されている。そして、このグリップ体1
1は穂先側から上述の芯材10が挿入された状態で芯材
10の外周面に配置されることになる。必要に応じて、
芯材10の周面に接着剤等によって接着固定してもよい
が、脱着自在としてもよい。このようにグリップ体11
を脱着自在としても、上述の芯材10の外周面の突起1
0aによってグリップ体11が容易に外れたりずれたり
することも少ない。なお、このグリップ体11は、EVA
樹脂等の弾性体から構成され、その硬さはゴム硬さ試験
器AskerC型硬さ計において40〜70°とし、その周
面の厚みを3.0mm程度に設定するのが好ましい。
【0016】このように構成される釣竿では、釣人はリ
ールシート3にリールを装着した上で、釣糸を順次釣糸
ガイド5,7に挿通させて仕掛けを作り、リアグリップ
6やフロントグリップ4等を把持しながら釣りを行うこ
とになる。リアグリップ6の外周を構成するグリップ体
11は円筒状でありその周面自体には凹凸はなく、釣人
が把持していない状態や釣人が強く握り込まない状態で
は、通常の円筒状の部材そのものである。よって、ゴミ
などがグリップ体11の周面に付着したり溜まったりし
にくい。
【0017】釣り操作の最中に於いて、仕掛けに魚が係
るなど竿体に強い力がかかり釣人がリアグリップ6を強
く握り込むと、グリップ体11は釣人の把持する程度に
応じてその内部にある芯材10の外周面の凹凸に沿って
弾性変形する。そして、このように変形するグリップ体
11が滑り止め効果を奏し、グリップ感も向上する。 [他の実施形態] (a)上記実施形態におけるフロントグリップ4につい
ても、以下のような構造を採用することも可能である。
【0018】図4に示すように、フロントグリップ4
は、芯材20と、芯材20の外周面に配置されているグ
リップ体21とを有する。そして、フロントグリップ4
の軸方向両端には保護リング22が配置されている。芯
材20は、リアグリップ6と同様に、その内径が元竿1
の所定位置の外径に合致するように形成される筒状体で
ある。そして、元竿1が貫通した状態で元竿1の竿元側
端部外周面に配置され、接着剤等で固定される。この芯
材20の外周面には軸方向に螺旋状に伸びる突起20a
が径外方向に突出している。この突起20aは、例え
ば、筒状体を形成した後にその側周面を順次削ってねじ
切り形成することができる。なお、この突起20aの高
さなどは上述のリアグリップ6と同様である。
【0019】グリップ体21は、その内径が上述の芯材
20の突起20a部分の外径に合致するように形成され
た円筒状の部材である。そして、このグリップ体21は
上述の芯材20が挿入された状態で芯材20の外周面に
配置され、その軸方向両端を保護リング22で挟まれて
固定されている。なお、このグリップ体21の厚みや硬
さなども上述のリアグリップ6と同様である。
【0020】このようなフロントグリップ4も上述のリ
アグリップ4と同様の作用効果を奏することになる。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る釣竿のグリップは汚れにく
く滑り止め効果も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した釣竿の全体
図。
【図2】図1のリアグリップ6付近の断面図。
【図3】図2のリアグリップ6の参考図。
【図4】フロントグリップ4の斜視図。
【符号の説明】
1 元竿 4 フロントグリップ 6 リアグリップ 10,20 芯材 11,21 グリップ体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚釣りに用いる釣竿であって、 竿体と、 前記竿体が貫通した状態で前記竿体の外周面に固定され
    ており、軸方向に間隔を隔てつつ周方向に伸びる径外方
    向に突出した複数の突起を外周面に有する筒状の芯材
    と、 前記芯材が貫通した状態で前記芯材の外周面に配置され
    ている弾性体からなる円筒状のグリップ体とを備えた釣
    竿。
  2. 【請求項2】前記グリップ体はゴム素材からなり、その
    側周面の肉厚が1〜3mmであり且つその硬さがゴム硬
    さ試験器AskerC型硬さ計において40〜70°であ
    り、前記芯材の突起の高さは1.5〜4.0mmであ
    る、請求項1に記載の釣竿。
  3. 【請求項3】前記芯材の突起は芯材の外周面に軸方向に
    螺旋状に連続している、請求項1又は2に記載の釣竿。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006182545A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Kito Corp 手動チェーンブロック用手引き作業補助具
JP2008118926A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Shimano Inc 釣り竿のグリップ構造
JP2008137189A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Pentel Corp 軸体
JP2008296462A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Zebra Pen Corp 筆記具

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