JP2003271356A - ネットワークを介した印刷 - Google Patents
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Abstract
たは誤った印刷を回避するとともに、印刷時の操作の簡
素化を図る。 【解決手段】 ネットワーク上に少なくとも仲介サーバ
として機能するプリントポータル100と印刷ステーシ
ョン30とが接続されたシステムを用いる。プリントポ
ータル100は、ネットワークを介してジョブ発信元1
0からジョブを受信し、実行権限者ごとに管理する。実
行権限者が、指示クライアント40から仲介サーバに対
してジョブの出力を指示すると、仲介サーバは、生体認
証などの方法で実行権限者の認証を行った上で、印刷ス
テーション30にジョブを転送する。こうすることによ
り、ジョブの真正な実行権限を有する者の指示によって
印刷行うことができ、不正または誤った印刷を回避する
ことができる。
Description
して印刷ジョブを出力する技術に関する。
のクライアント、プリンタ間で印刷を実行するための技
術として、IPP(Internet Printing Protocol)と呼
ばれるプロトコルが知られている。この技術では、出力
先となるプリンタを、URI(Uniform Resource Indic
ator)で特定するため、出力先はURIが既知のプリン
タに限定される。
に関わらずインターネットを介して任意のクライアン
ト、プリンタ間で印刷を実現するための技術を提案して
いる(例えば、特開2001−236183記載の技
術)。この技術は、インターネットに接続された印刷仲
介サーバによって印刷ジョブを仲介することにより、任
意のクライアント、プリンタ間での印刷を実行する技術
である。クライアントとしては、携帯電話も含め、イン
ターネットに接続可能な種々の機器を利用できる。
技術では、実用面において次の2つの課題が存在した。
第1は、印刷物の受け取りに関する課題である。インタ
ーネットを介した出力では、多数の者がプリンタを共有
することになる。印刷物には守秘性の高いものも存在す
るため、実用面では、かかる状況下でも真正な受取人に
のみ印刷物が手渡されることを保証すること、即ちセキ
ュリティの向上が要求される。
題である。インターネットを介した出力では、出力先が
柔軟に選択できる結果、いわゆるローカルに接続された
プリンタへの出力に比べて、ユーザが入力すべき情報が
多くなりがちである。また、第1の課題であげたセキュ
リティ向上を図るため、煩雑なパスワード等の入力を求
めることになりがちであり、更に出力量を増大させがち
である。かかる煩雑な出力は、印刷システムの利便性を
損ねるものであり、特に携帯電話など携帯性の端末で印
刷を行う際には、看過し得ないものであった。
ず、ネットワークを介した印刷に共通の課題であった。
本発明は、ネットワークを介した印刷において、不正ま
たは誤った印刷を回避することを目的とする。また、印
刷時の操作の簡素化を図ることを目的とする。
記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明で
は、ネットワーク上に設けられた印刷仲介サーバにおい
て、以下に示す構成を適用した。この印刷仲介サーバ
は、ネットワークを介して受信した印刷ジョブを、同じ
くネットワークに接続された印刷装置に送出する機能を
有するサーバである。ネットワークは、インターネット
のように不特定多数のアクセスが可能なもの、LANや
パソコン通信などの比較的限定的なもののいずれでもよ
い。
サーバにおいて、ジョブ管理部、指示取得部、印刷ジョ
ブ出力部を設けた。ジョブ管理部は、印刷ジョブを、そ
の出力権限を有する出力権限者と対応づけて管理する。
出力権限者は、印刷ジョブの発行者と同一であってもよ
いし、異なっていてもよい。出力権限者との対応づけ
は、出力権限者に固有の情報、例えば、名称、ユーザI
Dなどを用いて管理することができる。指示取得部は、
ネットワークに接続されたいずれかのクライアントか
ら、印刷ジョブの出力指示および出力指示の発信者を認
証するための認証情報を取得する。印刷ジョブ出力部
は、認証情報に基づき、発信者が出力権限を有すること
の認証が得られた場合に、印刷ジョブを印刷装置に送出
する。こうすることにより、真正な出力権限を有する者
が出力指示を行った場合に印刷ジョブが実行されるた
め、不正な印刷または誤った印刷を回避することができ
る。
置とは別体の装置とすることができる。クライアントと
しては、ネットワークへの接続機能を有するコンピュー
タ、携帯電話、PDAなど種々の装置を適用可能であ
る。こうすることにより、例えば、クライアントで事前
に必要な操作を行った上で、出力結果を得ることが可能
となり、利便性を向上することができる。
ている環境下で、クライアントと印刷装置が別体である
場合には、クライアントから印刷ジョブを出力すべき印
刷装置を指定し、印刷仲介サーバはその指定情報に基づ
いて印刷ジョブを送出するものとしてもよい。また、印
刷ジョブの発行時に予め印刷装置を指定しておくものと
してもよい。こうすることにより、ユーザが所望した印
刷装置に適切に出力を行わせることができる。
一体的に構成してもよい。こうすることにより、ユーザ
は別途、クライアントを用意するまでなく、出力指示を
行うことができる。また、印刷仲介サーバは、出力指示
が行われた印刷装置に、印刷ジョブを送出するものとし
ておけば、出力先の指示を省略することもできる。もっ
とも、出力先の指定については、必ずしも出力指示が行
われた印刷装置に拘束される必要はなく、その他の印刷
装置を指定可能としてもよい。
うことができる。例えば、第1の態様として、出力権限
者に予め対応付けられた特定の情報と、入力された認証
情報とが一致するか否かを確認するものとしてもよい。
例えば、ユーザIDとパスワードとを対応づけて記憶し
たデータベースを用意し、認証情報として入力されたユ
ーザID、パスワードの組み合わせが、出力権限者の組
み合わせと一致しているか否かを判断する態様が相当す
る。
定されるユーザと出力権限者とが一致するか否かを確認
するものとしてもよい。例えば、ユーザIDとパスワー
ドを対応づけて記憶しておき、認証情報として入力され
たパスワードに基づいてユーザIDを特定し、このユー
ザIDが出力権限者に対応しているか否かを判断する態
様が相当する。
び印刷ジョブの発行者の少なくとも一方に応じて、複数
の認証方法を切り換えることが好ましい。例えば、守秘
性が比較的低い印刷ジョブについては、簡素化された認
証方法を適用したり、認証を省略したりし、守秘性が高
い印刷ジョブについては、精度の高い認証を適用するこ
とができる。守秘性の低い印刷ジョブとしては、例え
ば、広告やWebサイトの出力が考えられる。守秘性の
高い印刷ジョブとしては、有価証券、個人情報、インボ
イスなどの出力が考えられる。必要となるコスト、所要
時間等は認証方法によって異なるのが通常であるため、
認証方法を切り換えることにより、各印刷ジョブに要求
される守秘性を確保しつつ、過剰なコスト、所要時間等
を抑制することができる。
在する場合、本発明における認証は、全印刷ジョブに対
して一括で行うものとしてもよいし、出力すべき印刷ジ
ョブ単位で行うものとしてもよい。例えば、出力すべき
印刷ジョブを指定した後に、認証情報の入力を行う態様
が相当する。こうすることにより、指定された印刷ジョ
ブの内容等に応じて適切な認証を行うことができる。
ワードを用いたものに限定されるものではなく、例え
ば、生体認証を適用するものとしてもよい。生体認証と
は、利用者にほぼ固有の生体情報を用いた認証を意味
し、例えば、指紋、顔や掌の形、目の虹彩、筆跡、声紋
などを用いることができる。生体認証では、利用者はパ
スワード等を記憶しておく必要がないため、利便性が高
く、精度が高い認証を実現することができる。
一体化されている場合に特に有用性が高い。本発明の利
点は、従来のローカル接続またはLAN接続の範疇を超
える多数の印刷装置を自由に使用できるところにある。
かかる状況において、仮に携帯電話のように印刷装置と
別体、かつユーザにほぼ固有の機器をクライアントとし
て用いる場合には、ユーザはクライアントにユーザI
D、パスワードなど必要な認証情報を記憶させておくこ
とができる。これに対し、クライアントとユーザIDと
が一体化されている場合には、ユーザは各印刷装置に自
己の認証情報を記憶させておくことができなくなるた
め、印刷ジョブを実行する度に認証情報を入力する必要
が生じる。生体認証は、先に説明した通り、ユーザにパ
スワード等の記憶を強いることなく精度の高い認証を実
現できるため、印刷ジョブを実行するたびに認証情報の
入力を要する状況下で特に有用となる。
イミングに応じて、クライアントから入力すべき認証情
報を切り換えるものとしてもよい。こうすることにより
更に認証精度を高めることができる。この態様は、パス
ワード等を用いた認証にも適用可能であるが、生体認証
を用いる場合に特に有用性が高い。例えば、指紋を用い
た認証では、印刷仲介サーバから、クライアントに「人
差し指」、「中指」など認証に用いる指を指定すればよ
い。ユーザは指定に応じた指を使用すれば足りるから、
ユーザに過度の負担を強いることなく、高い認証精度を
実現することができる。
内で行うものとしてもよいし、印刷仲介サーバ外に用意
された外部の認証機関を利用するものとしてもよい。こ
の場合、印刷仲介サーバは、認証機関に対し、出力権限
者の情報を送信し、その真否の判断結果を認証機関から
受け取って、印刷ジョブの出力を行うものとしてもよ
い。また、印刷仲介サーバは、認証機関から信憑性のあ
る利用者情報を受け取り、それが出力権限者と一致する
か否かの判断を自ら行った上で印刷ジョブの出力を行う
ものとしてもよい。認証情報は、クライアントから直接
認証機関に送信するものとしてもよいし、印刷仲介サー
バを介して認証機関に送信するものとしてもよい。
ーバにおいて、ジョブ受信部と、出力制御部とを備える
ものとした。ジョブ受信部は、印刷ジョブの出力の実行
権限者および印刷ジョブの発行者と対応づけて印刷ジョ
ブを受信する。出力制御部は、印刷ジョブの内容および
該実行権限者と発行者の同一性の少なくとも一方に応じ
て、実行手順を切り換えて、印刷ジョブを送出する。こ
の場合、実行権限者には、印刷物の受取人および印刷装
置の所有者などが含まれる。第2の構成によれば、例え
ば、印刷ジョブの内容等に応じて、種々の操作を簡素化
等することができ、ネットワークを介した印刷の利便性
を向上することができる。
者と発行者の少なくとも一部が重複している場合には、
印刷ジョブの送出可否を実行権限者に確認することなく
印刷ジョブを送出可能としてもよい。例えば、複数人に
宛てた印刷ジョブでは、実行権限者が複数存在する場合
がある。また、元来指定されたコンテンツに広告などを
挿入して最終的な印刷ジョブを生成する場合には、広告
の発行者も含めて印刷ジョブの発行者が複数人存在する
場合がある。このように実行権限者および発行者が複数
人存在する場合も含め、両者の一部が重複している場合
には、発行者が自己に宛てた印刷ジョブであるものと判
断しても差し支えない場合がある。従って、かかる場合
には、「印刷してもよいですか?」などのメッセージで
問い合わされる送出可否を確認することなく、印刷ジョ
ブを送出することにより操作の簡素化を図ることができ
る。
少なくとも一部が重複している場合には、印刷ジョブの
送出可否の確認を必ず省略することを意味するものでは
ない。確認の省略に更に付加的な条件を追加しても構わ
ない。例えば、実行権限者と発行者が同一のときには確
認を省略し、その他の場合には確認を行うものとしても
よい。
実行権限者以外の者が含まれている場合には、印刷ジョ
ブの送出可否を実行権限者に確認するとともに、その結
果に基づいて印刷ジョブを送出可能としてもよい。実行
権限者以外の発行者が含まれる場合には、送出前にその
可否を確認することにより、実行権限者の意図しない印
刷を回避することができる。
発行者に含まれている場合には、送出可否を必ず確認す
ることを意味するものではない。確認の省略に更に付加
的な条件を追加しても構わない。例えば、上述の条件下
において、更に、実行権限者が発行者に含まれていると
きには確認を省略し、その他の場合には確認を行うもの
としてもよい。
によって出力可否の確認を切り換えるものとしてもよ
い。例えば、証明書、有価証券など受け渡しの確実性が
比較的高く要求される印刷ジョブや守秘性の高い印刷ジ
ョブについては確認を行い、広告など比較的守秘性の低
い印刷ジョブについては出力可否の確認を省略するもの
としてもよい。また、印刷に対して課金が行われる場
合、カラー写真を含む印刷ジョブなど所定価格以上に課
金されるジョブについては出力可否の確認を行い、所定
価格以下の場合には確認を省略するものとしてもよい。
の態様の他、種々の態様で構成可能である。例えば、印
刷仲介サーバを用いて印刷ジョブを仲介する仲介方法、
印刷仲介サーバによって仲介を実現するためのコンピュ
ータプログラム、かかるコンピュータプログラムを記録
した記憶媒体などの態様で構成してもよい。
ィスクやCD−ROM、DVD、光磁気ディスク、IC
カード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコー
ドなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部
記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記
憶装置などコンピュータが読取り可能な種々の媒体を利
用できる。
て、ネットワークを介した印刷を行うシステムの実施例
に基づき説明する。 A.第1実施例: A1.システム概要: A2.出力処理: A3.本人認証処理: B.第2実施例: B1.システム概要: B2.出力処理: C.第3実施例: D.第4実施例: E.変形例:
ステムの概略構成を示す説明図である。このシステム
は、印刷仲介システム100を中心に、各クライアント
がネットワークで接続されており、以下の仕組みによっ
てネットワークを介した印刷を実現する。まず、印刷仲
介システム100(以下、プリントポータルと呼ぶ)
は、印刷ジョブ発信元10から発信された印刷ジョブを
受信し、管理する。次に、携帯電話で構成された指示ク
ライアント40から印刷指示を送信すると、プリントポ
ータル100は、指示に従って印刷ジョブを印刷ステー
ション30に送出する。印刷ステーション30が、この
印刷ジョブを受信して、印刷を実行する。
ターネットを利用するものとしたが、LANやいわゆる
パソコン通信などの限定的なネットワークを利用しても
よい。以下では、説明の便宜上、インターネットを利用
した場合を例にとって説明する。
のアクセス機能を有する汎用のコンピュータ等によって
構成される。印刷される対象は、種々のアプリケーショ
ンプログラムを利用して印刷ジョブ発信元10で作成さ
れた画像および文書、電子メール、インターネット上に
存在する種々のコンテンツプロバイダ20によって提供
されるWebページなどが含まれる。Webページの印
刷を行う場合、HTML等で作成されたコンテンツ自体
を印刷ジョブとして送信してもよいし、そのWebペー
ジが存在するURL(Uniform Resource Locator)を印
刷ジョブとして送信してもよい。後者の場合には、例え
ば、プリントポータル100がURLに基づいてコンテ
ンツを取得し、印刷ステーションへの送出を行うことに
より印刷を実行することができる。
ル100に管理されている印刷ジョブに関する出力指示
を行うための装置である。本実施例では、インターネッ
トへのアクセス機能を有する携帯電話を用いるものとし
たが、これに限定されず、パーソナルコンピュータ、P
DAなどの端末を利用可能である。
クを併せて示した。本実施例では、これらの機能ブロッ
クは、指示クライアント40にインストールされたソフ
トウェアによって構成される。もちろん、これらの機能
ブロックをハードウェア的に構成することも可能であ
る。
を指示する利用者(以下、指示者と呼ぶ)の認証情報を
送信する機能を奏する。本実施例では、認証情報として
「声紋」を用いるものとした。声紋は、生体認証に用い
られる認証情報の一つである。例えば、声の周波数成分
を認証情報として認証を行うことができる。認証情報送
信部41は、携帯電話から入力された音声に基づいて利
用者の声の周波数成分を取得し、認証情報として送信す
る。なお、認証情報は、必ずしも声紋に限られるもので
はなく、パスワードなど種々の情報を利用可能である。
00に管理されている印刷ジョブのうち、出力すべき印
刷ジョブを指定する。PS選択部43は、印刷ジョブを
送出すべき印刷ステーションを指定する。出力指示部4
4は、印刷ジョブの送出開始を指示する。これらの指示
に必要なインタフェース画面は、指示クライアント40
のディスプレイに表示される。画面は、プリントポータ
ルから提供し、指示クライアント40に用意されたブラ
ウザによって閲覧する方法を採ることが簡便で好まし
い。
接続可能なコンピュータと、そのコンピュータにローカ
ルに接続されたプリンタとから構成される。ネットワー
クに接続可能なプリンタ単体で構成するものとしてもよ
い。印刷ステーション30には、本システムによる印刷
を実現するための機能ブロックが用意されている。図中
に機能ブロックを併せて示した。本実施例では、コンピ
ュータ内にこれらの機能ブロックをソフトウェア的に構
成するものとした。プリンタ単体で印刷ステーションを
構成する場合には、プリンタ内に各機能ブロックが構成
される。もちろん、これらの機能ブロックは、ハードウ
ェア的に構成することも可能である。
00からの印刷ジョブを受信する機能を奏する。印刷制
御部32は、受信した印刷ジョブに基づきプリンタを制
御して印刷を実行する機能を奏する。完了通知部33
は、印刷の完了をプリントポータル100に通知する。
印刷が正常に終了した場合のみならず、異常終了した場
合にも通知することが好ましい。プリンタ管理部34
は、プリンタが正常な印刷を実行できる状態にあるか否
かを監視する機能を奏する。プリンタのインクまたはト
ナーが不足している場合、プリンタの電源が切れている
場合、用紙が不足している場合など、正常な印刷に支障
があると判断される場合には、印刷の実行を制止する。
支障がある場合には、その旨を外部に報知するものとし
てもよい。報知は、例えば、コンピュータのディスプレ
イへの表示、音声出力、プリントポータル100への通
信などの方法を適宜選択することができる。印刷ステー
ションに用意された機能ブロックのうち、完了通知部3
3、プリンタ管理部34は省略しても差し支えない。
を示す説明図である。プリントポータル100内には、
図示する種々の機能ブロックがソフトウェア的に構成さ
れている。これらの機能ブロックは、ハードウェア的に
構成することも可能である。また、本実施例では、説明
の便宜上、単体のサーバ内に各機能ブロックが構成され
ている状態を例示したが、複数のサーバを用いた分散処
理システムとして構成することも可能である。
の各機能ブロックの動作制御、インターネットINTを
介した外部との情報伝達等の制御を行う。この制御に
は、ユーザ等の登録管理、印刷ジョブの出力指示、出力
先となるプリンタの検索などが含まれる。また、プリン
トポータル100が外部とやりとりするためのインタフ
ェース画面の提供も行う。
00を利用するユーザ、コンテンツプロバイダ20、印
刷ステーション30の登録および管理を行う。登録管理
部131は、このためのインタフェース画面を生成する
機能、登録に関するデータ等を所定のデータベースに保
存、変更等する機能を提供する。
ロックの動作を中継する。本実施例では、各機能ブロッ
クは、いわゆるオブジェクト指向のソフトウェアで構築
されている。各機能ブロックは、キューイングシステム
140に登録されたメッセージを参照して、処理対象と
なるべき印刷ジョブの存在を検知し、それぞれの処理を
実行する。処理が完了すると、処理が完了した旨のメッ
セージをキューイングシステム140に登録する。この
ようにして、キューイングシステム140を中継役とし
て、各機能ブロックが、それぞれの処理を実行すること
により、プリントポータル100は印刷ジョブの受け付
けから出力までの一連の処理を実現する。これらの処理
を実現するためのキューとしては、印刷ジョブ登録キュ
ー、コンテンツ取得キュー、ファイル変換キュー、印刷
ジョブ送信キューなどが含まれる。
能を奏する。第1は、印刷すべきコンテンツがURL等
で指定されている場合に、コンテンツプロバイダ20に
アクセスし、ユーザから印刷対象として指定されたコン
テンツを取得する機能である。ジョブ管理部160は、
キューイングシステム140に備えられたコンテンツ取
得キューを参照し、そこに蓄積されたメッセージに従っ
て、上述の動作を行う。
指示があるまで、印刷ジョブを管理する機能である。プ
リントポータル100は、印刷ジョブを受け付けると、
直ちに印刷ステーション30への送出を行うのではな
く、次に出力指示があるまで、印刷ジョブを管理する。
ジョブ管理部160は、制御部132が印刷ジョブを受
信した時に生成する印刷ジョブ登録キューをキューイン
グシステム140から取得すると、それに従って、印刷
ジョブをジョブデータベース162に登録する。図中に
ジョブデータベース162の一部を例示した。図示する
通り、印刷ジョブは、出力権限を有する利用者ごとに、
そのユーザIDと対応づけられて管理される。印刷ジョ
ブの出力先は出力指示で指定することも可能ではある
が、予め設定可能としてもよい。
ョブを登録する機能と併せて、ジョブデータベース16
2に管理されている印刷ジョブの一覧を提示する機能も
奏する。また、出力指示がなされた場合には、その指示
に対応する印刷ジョブを印刷ステーション30に出力す
るための前処理を行うため、ファイル変換キューを生成
し、キューイングシステム140に登録する機能も奏す
る。
が、印刷ジョブの真正な実行権限者であるか否かの認証
を行う。本実施例では、生体認証技術の一つである声紋
を用いた認証を行うものとした。プリントポータル10
0には、ユーザデータベース134として、利用者のユ
ーザIDと対応づけて、その声紋が予め登録されてい
る。ユーザデータベース134には、他にもユーザ固有
の情報、例えば、印刷ステーション30の利用権限、コ
ンテンツプロバイダ20へのアクセス権限、課金方法な
どが登録されているが、ここでは図示を省略した。認証
部133は、指示クライアント40から入力された声紋
ファイルに基づいて、このユーザデータベース134を
参照することにより、真正な実行権限を有するか否かの
認証を行う。
DFフォーマットに変換する機能を奏する。PDFは汎
用的なフォーマットであるため、かかるフォーマットに
変換して、印刷データを仲介することにより、多種多様
なプリンタへの出力を容易に実現することができる利点
がある。また、印刷物のレイアウトを比較的忠実に維持
できる利点もある。更に、文書、画像などほぼ全ての印
刷データからの変換が可能であるため、幅広いコンテン
ツを印刷対象とすることができる利点もある。汎用的な
フォーマットとして、Postscript(登録商標)などのペ
ージ記述言語を用いるものとしてもよい。
ステム140のファイル変換キューに蓄積されたメッセ
ージに応じてファイル変換を行う。ファイル変換が完了
すると、キューイングシステム140の印刷ジョブ送信
キューに、印刷ジョブの送信メッセージを登録する。本
実施例では、ファイル変換部136をプリントポータル
100の内部に構成するものとしたが、別のサーバによ
り提供される外部機能としてもよい。
示が行われてから、ファイル変換を行うものとしたが、
印刷ジョブを受け付けた段階でファイル変換を行い、ジ
ョブデータベース162に登録するものとしてもよい。
また、印刷ジョブの受付および出力指示に依存せず、サ
ーバの負荷が比較的軽い状態にある場合に、ユーザデー
タベースに登録された印刷ジョブのファイル変換を順次
実行するものとしてもよい。
を印刷ステーション30に送信する機能を奏する。PS
インタフェース138は、キューイングシステム140
の印刷ジョブ送信キューに蓄積されたメッセージに従
い、印刷ジョブを指定された印刷ステーション30に送
信する。これらの送信は、HTTP(Hypertext Transp
ort Protocol)など、印刷ステーション30によって設
定された種々のプロトコルによって行われる。
力処理のフローチャートである。印刷ジョブ発信元1
0、プリントポータル100、指示クライアント40お
よび印刷ステーション30がそれぞれ実行する処理を示
した。本実施例における出力は、印刷ジョブの送信フェ
ーズと、出力フェーズの2つに大きく分けられる。図中
において、破線よりも上側が印刷ジョブの送信フェーズ
に相当し、下側が出力フェーズに相当する。
からプリントポータル100に印刷ジョブが発信される
(ステップSa01)。この際、印刷ジョブには、印刷
ジョブの出力の実行権限者として受取人の指定が含まれ
る。受取人は、ユーザIDなどの形式で特定される。発
信者と受取人は同一でも相違していても構わない。
ジョブをジョブデータベース162に登録する(ステッ
プSa02)。また、これと合わせてプリントポータル
100は、印刷ジョブを受信したことを受取人に通知す
る(ステップSa03)。本実施例では、電子メールに
より通知するものとした。電子メールアドレスは、ユー
ザデータベース134(図2)に登録されている。電子
メールの通知により、受取人は、印刷物が受信されたこ
とを速やかに知ることができる利点がある。なお、受信
通知(ステップSa03)は、電子メールに限らずファ
クシミリなど種々の方法を採ることができる。受信通知
は、省略しても差し支えない。
受取人は、指示クライアント40でプリントポータル1
00が提供するWebページにアクセスする(ステップ
Sa04)。この際、受取人は、自己のユーザIDをプ
リントポータル100に送信する。
Dに対応づけて管理されている印刷ジョブの一覧を指示
クライアント40に提示する(ステップSa05)。受
取人は、この一覧から印刷したいと欲する印刷ジョブ
(以下、送出ジョブと呼ぶ)を選択し(ステップSa0
6)、併せて印刷先を指定する(ステップSa07)。
印刷先の指定は、印刷ステーション30のアドレス情報
などを用いるものとしてもよいし、印刷ステーション3
0が設置されている店舗その他の名称によって指定する
ものとしてもよい。
情報の入力を要求し、認証情報としての声紋ファイルを
入力する(ステップSa08)。プリントポータル10
0は、この認証情報に基づいてユーザが真正な実行権限
者であるか否か本人認証を行い(ステップSa09)、
認証が得られた場合には、指定された印刷ジョブをその
印刷ステーションに送出する(ステップSa10)。送
出前に、印刷ジョブの出力可否を利用者に確認するもの
としてもよいし、かかる確認は省略して印刷ジョブを送
出するものとしてもよい。
(ステップSa04)、いわゆるログイン手順としての
認証を行うのではなく、送出ジョブを選択した後に認証
を行うため、送出ジョブ単位で出力可否の認証を行うと
いう意義を有している。図3で例示したように、アクセ
ス時にはユーザIDのみを入力し認証情報の入力を省略
してもよいし、アクセス時にパスワード等によるログイ
ンを行った上で、更に送出ジョブ単位での認証を行うも
のとしてもよい。本実施例では、送出ジョブ単位での認
証を行うものとしたが、アクセス時に声紋による認証を
行うことにより、送出ジョブ単位での認証を省略しても
よい。また、複数の印刷ジョブを送出ジョブとして選択
した場合、これらのジョブを一括して認証してもよい
し、個別に認証するものとしてもよい。
行することにより、印刷が完了する。なお、印刷ステー
ションは、この印刷ジョブの実行が完了すると、プリン
トポータル100を介して、指示クライアント40に完
了通知を送出するものとしてもよい。こうすることによ
り、受取人が印刷ステーション30から離れている場合
でも、印刷の完了を知ることができる。併せて、印刷ジ
ョブの発信元に完了通知を送出するものとしてもよい。
画面例を示す説明図である。指示クライアント40のデ
ィスプレイDISPへの表示内容を示した。左側は、印
刷ジョブの一覧の表示である。Mail1〜Mail4
まで、4件の印刷ジョブが受信されている状態を示し
た。受取人は、チェックボックスにチェックすることに
より、Mail2およびMail4を送出ジョブとして
選択している。ここでは、印刷ジョブのタイトルのみを
列挙した場合を例示したが、各印刷ジョブについての付
属情報を併せて提示するものとしてもよい。かかる付属
情報としては、発信者、印刷ジョブの受信時刻、用紙サ
イズ、枚数、カラーおよびモノクロの種別などが挙げら
れる。
る。ここでは、店舗、ホテルなどの名称から選択する場
合を例示した。「○○ストア」を選択した後、そのスト
アの支店名等を表示して、段階的に詳細な選択を行うこ
とができるようにしてもよい。
る。本実施例では、声紋を認証情報として用いるため、
「登録語」の音声入力を要求するものとした。登録語と
は、ユーザデータベース134に登録された声紋ファイ
ルに相当する情報を再現可能な語を意味する。例えば、
ユーザデータベース134に声紋を登録する際に用いた
語と同じ語を用いることができる。
のフローチャートである。プリントポータル100のC
PUが実行する処理であり、図3のシーケンスにおける
ステップSa08、Sa09の処理を詳細に示したもの
である。
IDを入力し(ステップSa091)、ユーザデータベ
ース134からユーザIDに対応する認証情報を特定す
る(ステップSa092)。ユーザIDは、ログイン時
(図3のステップSa04)に入力されている情報を利
用する。図中に、ユーザデータベース134において、
ユーザID「001」に対応する認証情報として、「声
紋ファイル001」が記憶されている状態を例示した。
認証情報を入力し(ステップSa093)、これをステ
ップSa092で特定された認証情報と比較し(ステッ
プSa094)、その結果を出力する(ステップSa0
95)。両者が一致すれば、ユーザは真正な出力権限者
であることが認証され、不一致であれば、不正であると
判断されることになる。結果の出力は種々の方法で行う
ことができ、例えば、真正な出力権限者である場合に
は、キューイングシステム140に印刷ジョブ送信キュ
ーを登録するものとできる。
によれば、印刷ジョブの実行権限者の認証を行った上
で、ジョブを送出することができる。従って、印刷ジョ
ブの不正な実施および誤った実施を回避することができ
る。特に、生体認証を用いるため、高い精度で認証する
ことができる。
ための指示クライアント40と印刷ステーション30が
異なる場合を例示した。これに対し、第2実施例では、
印刷ステーションが指示クライアントとしても機能する
場合を例示する。
構成を示す説明図である。印刷ジョブ発信元10および
コンテンツプロバイダ20は図示を省略した。第2実施
例では、印刷ステーション230からプリントポータル
100に対し、出力指示を行う。この指示に呼応して、
プリントポータル100から印刷ステーション230に
印刷ジョブを送出することにより、印刷が実行される。
ュータPCとプリンタPRTとから構成される点では、
第1実施例と同じである。第2実施例では、ユーザの認
証を指紋によって行うものとした。コンピュータPCに
は、指紋を取得するためのセンサSFPが接続されてい
る。印刷ステーション230は、ネットワークへのアク
セス機能を有するプリンタ単体で構成してもよい。
る機能ブロックを併せて示した。ジョブ受信部231、
印刷制御部232、完了通知部233、およびプリンタ
管理部234は、それぞれ第1実施例における機能ブロ
ックと同様である。
には、印刷を実行するための機能ブロックに加えて、出
力指示を実現するための機能ブロックも用意されてい
る。認証情報送信部241、ジョブ選択部242、PS
選択部243および出力指示部244は、第1実施例に
おいて指示クライアント40に備えられている機能ブロ
ックと概ね同じであるが、次の点で機能的に相違する。
タル100に対し、出力先とすべき印刷ステーションの
情報として、自己のアドレス情報等を送信する。こうす
ることにより、印刷ステーション230から出力指示を
行う受取人は、出力先を選択するまでなく、印刷ジョブ
を実行させることが可能となる。もちろん、第1実施例
と同様、他の印刷ステーションを出力先として選択する
機能を残しておいてもよい。
よって、生体認証の一つである指紋パターンを取得し、
これをプリントポータル100に送信する。指紋パター
ンの生成は、種々の方法を適用することができ、例え
ば、指紋に含まれる端点、分岐点などの特徴点に基づい
て比較的少ないデータ量で指紋に固有のパターンを生成
する技術が知られている。第2実施例においても、認証
方法は指紋に限定されるものではなく、例えば、パスワ
ード等を用いても良い。
る出力処理のフローチャートである。印刷ジョブを送信
するフェーズ(ステップSa01〜Sa03)は、第1
実施例と同様である。
求する画面を表示して、ユーザの操作を待機している
(ステップSb04)。図中に、認証情報を要求するた
めの画面例PC1を例示した。待機画面では、図示する
通り、「中指でセンサに触れて下さい」などのメッセー
ジが表示される。
所定のタイミングで変更することが好ましい。例えば、
印刷ジョブの実行が指示される度に認証に用いる指を乱
数的に変化させることが望ましい。こうすることによ
り、仮に、指紋パターンを電子データとして第三者に取
得された場合でも、その盗用を抑制することができ、よ
り認証精度を向上することができる。
と、印刷ステーション230は、認証情報として、指紋
パターンファイルをプリントポータル100に送信する
(ステップSb05)。プリントポータル100は、こ
の認証情報に基づいて次に示す認証処理を実行する。
データベース134を参照し、入力した指紋パターンに
対応するユーザIDを特定する(ステップSb06)。
次に、このユーザIDに対応する印刷ジョブの抽出を行
う(ステップSb07)。これらのステップにより、操
作したユーザが真正な実行権限者となる印刷ジョブが抽
出される。
は、印刷ステーション230のアドレス情報が併せてプ
リントポータル100に受け渡される。プリントポータ
ル100は、ステップSb07で抽出された印刷ジョブ
の一覧を印刷ステーション230に提示する(ステップ
Sb08)。この一覧から、ユーザが送出ジョブを選択
すると(ステップSb09)、プリントポータル100
は、それを印刷ステーション230に送出する(ステッ
プSb10)。
によれば、第1実施例と同様、実行権限の認証を経た上
で印刷することができる。また、第2実施例では、印刷
ステーション自体が出力先となっているため、出力先の
指定を簡略化することができ、利便性を向上することが
できる。
は、印刷ジョブについて、一様な認証方法を適用する場
合を例示した。認証方法を印刷ジョブによって切り換え
るものとしてもよい。かかる場合について、第3実施例
として例示する。以下では、第1実施例の構成を例にと
って説明するが、第2実施例の構成において適用するこ
とも可能である。
示すフローチャートである。印刷の実行時(図3)のス
テップSa08、Sa09において第1実施例の処理
(図5)に代えて実行する処理である。
ブの指定を入力し(ステップS10)、認証方法を設定
する(ステップS12)。図中に認証方法を設定する方
法を例示した。第3実施例では、認証方法の要否に応じ
て、印刷ジョブを3つのレベルに分類した。レベル0、
1、2の順に精度の高い認証が要求される。
る。レベル0の印刷ジョブには、例えば、広告や無料で
閲覧可能なWebページなどが含まれる。これらの印刷
ジョブは守秘性が低いため、不正または誤って印刷され
ても支障が少ないからである。レベル1は、パスワード
による認証を行う印刷ジョブである。レベル1の印刷ジ
ョブには、個人的に作成された文書や電子メールなどが
含まれる。これらの印刷ジョブは守秘性を有するため、
不正な印刷等を回避する必要があるからである。レベル
2は、生体認証が要求される印刷ジョブである。有価証
券、各種証明書、クレジットカードの利用明細などが含
まれる。これらのジョブは高度の守秘性、受け渡しの確
実性が要求されるため、生体認証のように高度な認証を
行う必要があるからである。
送信時に発信者が予め設定しておいてもよいし、印刷ジ
ョブの内容を解析してプリントポータル100が設定す
るものとしてもよい。例えば、印刷ジョブの送信時に、
無料WebページのURLが指定されている場合には、
レベル0を設定することができる。発信者から、一般の
文書ファイルなどが印刷ジョブとして送信された場合に
は、レベル1を設定することができる。役場、クレジッ
トカード会社など、予め登録された発信者からの印刷ジ
ョブについては、守秘性が高いジョブであると判断し
て、レベル2を設定するものとしてもよい。このように
本実施例では、印刷ジョブの内容だけでなく、発信者に
応じて認証方法を切り換えるものとしてもよい。
て、指示クライアント40に認証情報を要求および入力
を行い(ステップS14)、本人認証して(ステップS
16)、結果を出力する(ステップS18)。レベル0
の場合には、実質的にこれらのステップは省略されるこ
とになる。レベル1では、パスワードの入力を要求し、
レベル2では、声紋や指紋などの生体情報を要求する。
ブによって認証方法を切り換えることにより、印刷シス
テムの利便性を向上することができる。例えば、広告や
無料webページなど守秘性の低い印刷ジョブについて
は、認証を省略することにより、少ない操作で速やかに
印刷を行うことができる。一方、守秘性の高い認証を要
する印刷ジョブについては、不正な印刷または誤った印
刷を回避することができる。
対応付けは一例に過ぎず、任意に設定可能である。認証
方法は、例示した3段階に限らず、更に多くの段階、ま
たは認証有り/無しの2段階で切り換えるものとしても
よい。
例の構成(図3)における認証を例にとって説明した
が、第2実施例の構成に適用してもよい。第2実施例の
出力処理(図7)では、送出ジョブを指定する前に認証
を行うため(ステップSb04、Sb05)、認証方法
をユーザが最初にメニューから選択するものとしてもよ
い。この場合、ジョブの抽出(図7のステップSb0
7)は、ユーザが選択したレベルに対応した範囲で行え
ばよい。例えば、ユーザがレベル0を選択した場合に
は、レベル0に対応した印刷ジョブを抽出し、ユーザが
レベル1を選択した場合には、レベル0およびレベル1
に対応した印刷ジョブを抽出すればよい。
ステーションへのジョブの送出時には、一様な処理を行
うものとして説明した。送出時に、印刷ジョブの出力可
否を利用者に確認するか否かを、適宜、切り換えるもの
としてもよい。かかる場合の処理について、第4実施例
として例示する。
のフローチャートである。第1および第2実施例のジョ
ブ転送(図3のステップSa10、図7のステップSb
10)で実行する処理である。この処理では、CPUは
ユーザIDおよび送出ジョブの指定を入力し(ステップ
S20)、これに基づいて出力確認の要否を設定する
(ステップS22)。この設定方法については、後述す
る。
刷ジョブについては(ステップS24)、指示クライア
ント40に対して、出力可否の確認を行った上で(ステ
ップS26)、ジョブの転送をする(ステップS2
8)。確認が不要と判断された印刷ジョブについては
(ステップS24)、この確認を省略する。図中に、確
認のインタフェースを例示した。ここでは、印刷ジョブ
の発行者、文書名などを表示した上で、印刷を開始して
よいか否かの確認を促すものとした。表示内容は、適
宜、選択可能である。
説明図である。本実施例では、印刷ジョブの発行者と出
力権限者との同一性に基づき、出力確認の要否を設定す
るものとした。
場合には、出力確認は不要と設定することが好ましい。
これはユーザが自己宛に印刷ジョブを発信した場合に相
当する。かかる場合には、実行権限者は、当然、印刷ジ
ョブの内容を知っているから、出力確認をするまでな
く、印刷を実行して差し支えない。
る」場合には、出力確認を要求することが好ましい。印
刷ジョブには、実行権限者が未知の内容が含まれる可能
性があるからである。特に、印刷によって、実行権限者
に課金される場合には、出力確認の必要性が高い。
合には、出力確認は要/不要のいずれも任意に設定可能
である。例えば、ユーザが自己宛に発信した文書に、広
告などの付随情報が添付されて一つの印刷ジョブが構成
される場合が、ケースBに相当する。ユーザと広告提供
者の2人が発行者であり、実行権限者はその中に含まれ
ることになる。この場合には、ケースAと同じ観点から
出力確認を省略しても良いし、出力権限者が未知の内容
が含まれる可能性があるという観点から、出力確認を要
求するものとしてもよい。
場合にも、その捉え方によって出力確認は要/不要のい
ずれにも任意に設定可能である。ケースBの場合におい
て、複数のユーザ宛に印刷ジョブを発信した場合が、ケ
ースCに相当する。ケースCでは、実行権限者と発行者
との関係によって、更に場合分けしてもよい。実行権限
者Aのように、発行者に含まれる場合には、ケースBに
準じて考えることができる。実行権限者Bのように、発
行者に含まれない場合には、ケースDに準じて考えるこ
とができる。
ば、出力可否の確認を切り換えることにより、簡便な操
作で印刷を実行させることができ、印刷システムの利便
性を向上することができる。第4実施例では、印刷ジョ
ブの発行者、実行権限者の同一性に応じて、確認の要否
を切り換える場合を例示したが、印刷ジョブの内容に応
じて切り換えるものとしてもよい。例えば、図8のステ
ップS12で例示したレベルに応じて、確認の要否を切
り換えるものとしてもよい。また、印刷に対して課金が
行われる場合、価格に応じて要否を切り換えるものとし
てもよい。例えば、カラー写真を含む印刷ジョブなど所
定価格以上に課金されるジョブについては出力可否の確
認を行い、所定価格以下の場合には確認を省略するもの
としてもよい。
て考えても良い。例えば、図9の処理において、出力可
否の確認時(ステップS26)において、YES/NO
の入力ではなく、認証情報の入力を求めるものとしても
よい。こうすることにより、認証情報の入力と、出力可
否の確認とを同時に行うことができ、操作を簡略化する
ことができる。
3,図7)の本人認証を省略した場合でも、適用可能で
ある。
応したジョブの一覧を提示し、送出ジョブを選択した後
に、本人認証を行う場合の印刷処理を例示した(図
3)。第2実施例では、本人認証を行った後に、そのユ
ーザに対応したジョブの一覧を提示する場合の処理を例
示した(図7)。両者は、相互に入れ替え可能であり、
第1実施例の構成において第2実施例の処理(図7)を
適用してもよいし、第2実施例の構成において第1実施
例の処理(図3)を適用してもよい。
選択するものとしたが、この処理を省略し、実行権限者
に対応づけられた全印刷ジョブを一括して送出するもの
としてもよい。こうすることにより、操作を簡略化で
き、利便性を向上することができる。
紋または指紋を用いる場合を例示した。これらの生体認
証を用いることにより、高い精度で本人認証を行うこと
ができる利点がある。なお、生体認証としては、他に、
顔や掌の形、目の虹彩、筆跡などを用いることができ
る。これらの実施例では、必ずしも生体認証を適用する
必要はなく、パスワードを用いた認証を行うものとして
もよい。
したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができるこ
とはいうまでもない。例えば、以上の制御処理はソフト
ウェアで実現する他、ハードウェア的に実現するものと
してもよい。
示す説明図である。
図である。
る。
す説明図である。
説明図である。
である。
チャートである。
ャートである。
る。
Claims (18)
- 【請求項1】 ネットワーク上に設けられ、該ネットワ
ークを介して受信した印刷ジョブを、該ネットワークに
接続された印刷装置に送出する印刷仲介サーバであっ
て、 前記印刷ジョブの出力権限を有する出力権限者と対応づ
けて、前記印刷ジョブを管理するジョブ管理部と、 前記ネットワークに接続されたいずれかのクライアント
から、前記印刷ジョブの出力指示および該出力指示の発
信者を認証するための認証情報を取得する指示取得部
と、 該認証情報に基づき、前記発信者が前記出力権限を有す
ることの認証が得られた場合に、前記印刷ジョブを前記
印刷装置に送出する印刷ジョブ出力部とを備える印刷仲
介サーバ。 - 【請求項2】 請求項1記載の印刷仲介サーバであっ
て、 前記クライアントは、前記印刷装置とは別体の装置であ
る印刷仲介サーバ。 - 【請求項3】 請求項2記載の印刷仲介サーバであっ
て、 前記ネットワークには複数の印刷装置が接続されてお
り、 前記指示取得部は、さらに、前記印刷ジョブを出力すべ
き印刷装置を指定する指定情報を取得し、 前記印刷ジョブ出力部は、該指定情報に基づいて前記印
刷ジョブを送出する印刷仲介サーバ。 - 【請求項4】 請求項1記載の印刷仲介サーバであっ
て、 前記クライアントは前記印刷装置と一体的に構成されて
いる印刷仲介サーバ。 - 【請求項5】 請求項1記載の印刷仲介サーバであっ
て、 前記出力権限者に予め対応付けられた特定の情報と、前
記入力された認証情報とが一致するか否かに基づいて前
記認証を行う印刷仲介サーバ。 - 【請求項6】 請求項1記載の印刷仲介サーバであっ
て、 前記認証情報に基づいて特定されるユーザと、前記出力
権限者とが一致するか否かに基づいて前記認証を行う印
刷仲介サーバ。 - 【請求項7】 請求項1記載の印刷仲介サーバであっ
て、 前記印刷ジョブ出力部は、前記印刷ジョブの内容および
該印刷ジョブの発行者の少なくとも一方に応じて、複数
の認証方法を切り換える印刷仲介サーバ。 - 【請求項8】 請求項1記載の印刷仲介サーバであっ
て、 前記印刷ジョブ出力部は、前記認証を出力すべき印刷ジ
ョブ単位で実行する印刷仲介サーバ。 - 【請求項9】 請求項1記載の印刷仲介サーバであっ
て、 前記認証は、生体認証によって行われる印刷仲介サー
バ。 - 【請求項10】 請求項1記載の印刷仲介サーバであっ
て、 前記印刷ジョブ出力部は、前記出力指示がなされるタイ
ミングに応じて、前記クライアントから入力すべき認証
情報を切り換える印刷仲介サーバ。 - 【請求項11】 ネットワーク上に設けられ、該ネット
ワークを介して受信した印刷ジョブを、該ネットワーク
に接続された印刷装置に送出する印刷仲介サーバであっ
て、 前記印刷ジョブの出力の実行権限者および該印刷ジョブ
の発行者と対応づけて、前記印刷ジョブを受信するジョ
ブ受信部と、 前記印刷ジョブの内容および該実行権限者と発行者の同
一性の少なくとも一方に応じて、実行手順を切り換え
て、前記印刷装置への該印刷ジョブの送出を行う出力制
御部とを備える印刷仲介サーバ。 - 【請求項12】 請求項11記載の印刷仲介サーバであ
って、 前記出力制御部は、 前記実行権限者と発行者の少なくとも一部が重複してい
る場合には、該印刷ジョブの送出可否を前記実行権限者
に確認することなく前記印刷ジョブの送出を実行可能で
ある印刷仲介サーバ。 - 【請求項13】 請求項11記載の印刷仲介サーバであ
って、 前記出力制御部は、 前記発行者に前記実行権限者以外の者が含まれている場
合には、該印刷ジョブの送出可否を前記実行権限者に確
認するとともに、その結果に基づいて前記印刷ジョブの
送出を実行可能である印刷仲介サーバ。 - 【請求項14】 ネットワーク上に設けられた印刷仲介
サーバによって、該ネットワークを介して受信した印刷
ジョブを、該ネットワークに接続された印刷装置に送出
する印刷ジョブの仲介方法であって、(a) 前記印刷
仲介サーバにおいて、前記印刷ジョブの出力権限を有す
る出力権限者と対応づけて、前記印刷ジョブを管理する
工程と、(b) 前記ネットワークに接続されたいずれ
かのクライアントから、前記印刷ジョブの出力指示およ
び該出力指示の発信者を認証するための認証情報を取得
する工程と、(c) 該認証情報に基づき、前記発信者
が前記出力権限を有することの認証が得られた場合に、
前記印刷ジョブを前記印刷装置に送出する工程とを備え
る仲介方法。 - 【請求項15】 ネットワーク上に設けられた印刷仲介
サーバによって、該ネットワークを介して受信した印刷
ジョブを、該ネットワークに接続された印刷装置に送出
する印刷ジョブの仲介方法であって、(a) 前記印刷
ジョブの出力の実行権限者および該印刷ジョブの発行者
と対応づけて、前記印刷ジョブを受信する工程と、
(b) 該実行権限者および発行者が一致するか否かに
応じて、実行手順を切り換えて、前記印刷装置への該印
刷ジョブの送出を行う工程とを備える仲介方法。 - 【請求項16】 ネットワーク上に設けられた印刷仲介
サーバによって、該ネットワークを介して受信した印刷
ジョブを、該ネットワークに接続された印刷装置に送出
するためのコンピュータプログラムであって、 前記印刷仲介サーバにおいて、前記印刷ジョブの出力権
限を有する出力権限者と対応づけて、前記印刷ジョブを
管理する機能と、 前記ネットワークに接続されたいずれかのクライアント
から、前記印刷ジョブの出力指示および該出力指示の発
信者を認証するための認証情報を取得する機能と、 該認証情報に基づき、前記発信者が前記出力権限を有す
ることの認証が得られた場合に、前記出力指示に基づい
て前記印刷ジョブを前記出力装置に送出する機能とを実
現するためのコンピュータプログラム。 - 【請求項17】 ネットワーク上に設けられた印刷仲介
サーバによって、該ネットワークを介して受信した印刷
ジョブを、該ネットワークに接続された印刷装置に送出
するためのコンピュータプログラムであって、 前記印刷ジョブの出力の実行権限者および該印刷ジョブ
の発行者と対応づけて、前記印刷ジョブを受信する機能
と、 該実行権限者および発行者が一致するか否かに応じて、
実行手順を切り換えて、前記印刷装置への該印刷ジョブ
の送出を行う機能とを実現するためのコンピュータプロ
グラム。 - 【請求項18】 請求項16または請求項17記載のコ
ンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記憶媒体。
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