JPH06183110A - プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機密情報等を他人に不用意に見られることな
く、しかも必要時には待ち時間無く速やかに印刷出力が
得ることができるプリンタを提供するにある。 【構成】 暗証符号つきで無い印刷情報は画像バツフア
１（２０８）に展開後エンジン部２１０より印刷出力す
る。他に暗証符号入力部２０２と暗証符号付き印刷情報
用の画像バツフア２（２０９）を持ち、暗証符号つきの
印刷情報は画像バツフア２（２０９）に展開後エンジン
部２１０よりの印刷出力を待ち、暗証符号入力部２０２
よりの暗証符号の入力によりエンジン部２１０より印刷
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はプリンタに関し、例え
ば、コンピユータネツトワークに接続され、ホストコン
ピユータで作成された情報を用紙に印刷出力するプリン
タに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、プリンタ装置はコンピユータに直
接接続され、そのコンピユータで作成した情報を用紙に
出力する為に用いられる。又、複数のコンピユータを接
続し、コンピユータネツトワークを生成したシステムも
あつた。この複数のコンピユータを接続した例を図４に
示す。

【０００３】図４において、１０１はネツトワーク３０
１に直接接続されたネツトワークプリンタ装置、３０１
はネツトワーク、３０２はプリンタサーバ装置、３０３
はプリンタサーバ装置３０２に接続されたプリンタ装
置、３０５は各パーソナルコンピユータである。このよ
うに従来は、ネツトワーク３０１に直接接続されたコン
ピユータの１台（３０２）を用いてプリンタサーバ装置
とし、プリンタ装置３０３をこのコンピユータ３０２に
接続していた。

【０００４】このような従来のネツトワークプリンタ装
置１０１は、ネツトワーク上の複数のホストコンピユー
タ３０５から送られてくる印刷情報（コード）を、画像
情報（ビツトマツプ）に展開し、その展開した情報をプ
リンタのエンジン部を介して用紙に印刷する。印刷情報
の受信制御としては、複数のホストコンピユータから同
時に印刷要求があつた場合には、優先順位の高いホスト
コンピユータより順次、優先順位の低いホストコンピユ
ータの順番で、又は、印刷要求の早い順番で行う。そし
て、印刷中に他のホストコンピユータから印刷要求があ
つた場合には、印刷終了時点で印刷要求を受けつける
か、又は印刷中に印刷情報を受けつけ、２台分の印刷情
報をシエアして印刷制御を行うこともできる。

【０００５】この時は、例えば１ページごとにホストコ
ンピユータから送られた印刷情報を交換して、印刷出力
する方法等がある。ホストコンピユータが２台以上同時
に印刷要求を行つても同様に制御できる。このようにペ
ージごとにホストコンピユータの情報を交換して印刷を
行う時は、複数のスタツカーなどを用いて分類し印刷出
力が混合しないようにしている。

【０００６】

【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、ネツトワーク上のホストコンピユータで
作成した他人に見られたくない機密情報等を印刷しよう
とする場合、一般にホストコンピユータの位置とプリン
タの位置が離れているため、ホストコンピユータで印刷
を指示してからプリンタの所まで駆けつけ印刷が終了す
るまで待つていなければならず大変不便であつた。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決することを目的としてなされたもので、上述の課題を
解決する一手段として以下の構成を備える。即ち、特定
符号により自装置を利用できるユーザを判別するユーザ
判別手段と、特定符号の付された受信情報がある場合に
は複数の領域の少なくとも１つに展開して貯えると共
に、特定符号の付された受信情報が無い場合には他の領
域に印刷すべき情報を展開して貯える記憶手段と、該記
憶手段に記憶された展開情報のうち特定符号の付されて
いない展開情報が印刷出力可能になれば印刷出力と共
に、特定符号の付された展開情報は当該展開情報を印刷
出力を他よりの特定符号の入力後とする出力手段とを備
える。

【０００８】

【作用】以上の構成において、複数のユーザからの印刷
情報を受け取り印刷出力可能とする。そして、あらかじ
め展開された印刷情報を貯えるために新たに設けられた
記憶手段より画像を出力し、展開待ち時間をなくして、
速やかに印刷出力を得ることができる。

【０００９】

【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る一実施例
を詳細に説明する。図１〜図３は、本発明に係る一実施
例を示す図であり、図１は本実施例のプリンタの外観
図、図２は本実施例のプリンタにおける制御部のブロツ
ク図、図３は本実施例の印刷制御を示すフローチヤート
である。

【００１０】なお、本実施例においても、ネツトワーク
構成は上述した図４の構成とすることができる。そし
て、例えば、本実施例のプリンタを図４のネツトワーク
プリンタ装置１０１として接続可能であり、他のホスト
コンピユータ３０５等よりの印刷情報を受信して印刷出
力する様に構成すれば良い。図１において、本実施例の
プリンタ装置１０１は、ネツトワークに接続されたＩ／
Ｆケーブル１０６を介してネツトワークに接続されてお
り、該ネツトワークに接続されているホストコンピユー
タより制御可能に構成される。

【００１１】例えば、ホストコンピユータより印刷情報
を受け取つて画像情報に展開し、給紙トレイ１０５から
用紙を給紙し、排紙口１０４より印刷出力を出力する。
プリンタ操作パネル１０３は、プリンタ装置の各種設定
を入力可能であると共に、プリンタの動作状態を表示可
能に構成されている。また、暗証符号入力部１０２は、
ユーザが暗証符号を入力するためのものである。

【００１２】図２及び図３を参照して本実施例の構成及
び動作を以下に説明する。図２において、ネツトワーク
からインターフエースを通して入力された印刷情報は、
Ｉ／Ｆ制御部２０４で受信され、受信バツフア２０５に
格納される。システム制御部２０１は、画像展開部２０
６を制御して受信バツフア２０５に蓄積された印刷情報
のうちのコード情報等を対応する画像に展開し、画像バ
ツフア１（２０８）又は画像バツフア２（２０９）に展
開した画像情報を貯える。

【００１３】そしてシステム制御部２０１は、画像展開
が終了すると、エンジンＩ／Ｆ制御部２０７を制御して
エンジン部２１０より印刷を行うように指示する。画像
バツフア１又は２（２０８又は２０９）に貯えられた画
像情報はエンジン部２１０に送られ、エンジン部２１０
ではこの画像情報を用紙に印刷出力する。次に以上の本
実施例の印刷動作の詳細を図３のフローチヤートも参照
して以下に説明する。

【００１４】ホストコンピユータ３０５より暗証符号付
き印刷情報が送られた場合、システム制御部２０１は、
ステツプＳ１でＩ／Ｆ制御部２０４に対して印刷情報を
受信バツフア２０５に送るように指示し、印刷情報を受
け取る。次にシステム制御部２０１は、ステツプＳ２で
画像展開部２０６を制御して受信バツフア２０５に蓄積
された印刷情報のうちのコード情報等を対応する画像に
展開し、画像バツフア１（２０８）又は画像バツフア２
（２０９）に展開する様に指示する。そして続くステツ
プＳ３で、送られて来た情報が暗証符号つきの情報か暗
証符号のついていない通常の印刷情報かを調べる。暗証
符号のついていない印刷情報である場合には続くステツ
プＳ４で暗証符号のついていない印刷情報を展開した当
該展開情報を画像バツフア１に貯えるように指示する。

【００１５】そしてステツプＳ５で画像バツフア１（２
０８）に貯えられた暗証符号のついていない印刷情報の
展開された画像情報は、通常通りエンジン部２１０で用
紙に印刷され出力される。一方、ステツプＳ３で送られ
て来た情報が暗証符号つきの情報である場合にはステツ
プＳ１０に進み、暗証符号付き印刷情報を展開した当該
展開情報を画像バツフア２（２０９）に貯えるように指
示する。そして、ステツプＳ１１でシステム制御部２０
１は、暗証符号付き印刷情報を入力した時にはその旨を
操作パネル部２０３に表示する。そして、印刷情報の展
開が終了した時には、ステツプＳ１２でその旨を同様に
操作パネル部２０３へ表示する。この時、同時に操作パ
ネル部２０３に暗証符号を入力するようにとのメツセー
ジを教示する。そして、ステツプＳ１３でユーザよりの
暗証符号の入力があるまでその状態を維持し、画像バツ
フア２（２０９）に貯えられた画像情報はユーザが暗証
符号を入力しない限り印刷出力を行わないように制御す
る。

【００１６】操作パネル部２０３の暗証符号を入力する
ようにとのメツセージ教示を確認したユーザが、暗証符
号入力部２０２より暗証符号を入力するとステツプＳ１
３よりステツプＳ１４に進み、入力された暗証符号が印
刷情報と共に送られてきたものと同じであるか否かを調
べる。暗証符号が印刷情報と共に送られてきたものと同
じならばステツプＳ５に進み、エンジン部２１０に画像
バツフア２（２０９）の画像情報を出力し、用紙に印刷
する。

【００１７】一方、暗証符号入力部２０２より異なる暗
証符号が入力された場合はステツプＳ１２に戻り、正し
い暗証符号を入力するまで再入力のメツセージを出力
し、繰り返し入力待ちとする。なお、以上の制御におい
て、プリンタが他の情報を印刷中の時はそれを中断し画
像バツフア２（２０９）の情報を優先したことをシステ
ム制御部２０１が判断したならば、エンジン部２１０に
対して印刷を準備するように指示する。

【００１８】以上説明した様に本実施例によれば、暗証
符号入力部と暗証符号付き印刷情報用の画像バツフアを
持ち、暗証符号つき印刷情報をあらかじめ画像情報に展
開にて画像バツフアに貯えておくので、暗証符号を入力
すればただちに印刷出力が得られる。このため、待ち時
間がなく、又暗証符号を入力するまでは印刷出力しない
ので機密情報を他人に見られることもないと言う効果が
得られる。

【００１９】

【他の実施例】

［第２の実施例］以上説明した実施例では、画像バツフ
アを２つ持ち、一方を暗証符号付き印刷情報、他方を通
常の印刷情報用に用いたが、画像バツフアを複数用意し
それを暗証符号用と通常用に割り振り複数の暗証符号付
き印刷情報に対応しても良い。この場合にも上述した第
１の実施例と同様の作用効果を達成できる。

【００２０】［第３の実施例］上述した第１の実施例で
は、暗証符号を用い、操作パネル部２０３よりの暗証符
号入力により印刷制御を行う例について説明したが、本
発明は以上の入力方法に限定されるものでは無く、他の
判断手段として、ＩＣカードや磁気カード等に情報を記
録し、それをプリンタに内蔵した読取装置で読み取り、
その情報により制御しても良い。又、指紋等本人を特定
可能なものを記録し、それを読み出すことにより判断し
印刷制御を行つても良い。

【００２１】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても１つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによつて達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、暗
証符号入力部と暗証符号付き印刷情報用の画像バツフア
を持ち、暗証符号による印刷制御を行うことにより、印
刷情報をあらかじめ画像情報に展開にて画像バツフアに
貯えておくことができ、暗証符号を入力すればただちに
印刷出力が得られる。このため、待ち時間がなく又暗証
符号を入力するまでは印刷出力しないので機密情報を他
人に見られることもないと言う効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る一実施例におけるネツトワークプ
リンタの外観図である。

【図２】本実施例におけるネツトワークプリンタのシス
テム構成を示すブロツク図である。

【図３】本実施例におけるネツトワークプリンタのプリ
ント動作を示すフローチヤートである。

【図４】一般的なネツトワークプリンタが接続されてい
る状態を示すためのネツトワーク構成図である。

【符号の説明】

１０１ ネツトワークプリンタ装置 １０２，２０２ 暗証符号入力部 １０３，２０３ プリンタ操作パネル部 １０４ 排紙口 １０５ 給紙トレイ １０６ インターフエースケーブル ２０１ システム制御部 ２０４ インターフエース制御部 ２０５ 受信バツフア ２０６ 画像展開部 ２０７ エンジンインターフエース制御部 ２０８ 画像バツフア１ ２０９ 画像バツフア２ ２１０ エンジン部 ３０１ コンピユータネツトワーク ３０２ プリンタサーバ装置 ３０３ プリンタ装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚田 雅晴 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 特定符号により自装置を利用できるユー
   ザを判別するユーザ判別手段と、 前記特定符号の付された受信情報がある場合には複数の
   領域の少なくとも１つに展開して貯えると共に、前記特
   定符号の付された受信情報が無い場合には他の領域に印
   刷すべき情報を展開して貯える記憶手段と、 該記憶手段に記憶された展開情報のうち特定符号の付さ
   れていない展開情報が印刷出力可能になれば印刷出力と
   共に、前記特定符号の付された展開情報は当該展開情報
   を印刷出力を他よりの前記特定符号の入力後とする出力
   手段とを備え、 複数のユーザからの印刷情報を受け取り印刷出力可能と
   することを特徴とするプリンタ。
2. 【請求項２】 特定符号を入力するキーボード入力部を
   プリンタ装置操作部に設け、特定符号をキーボードより
   入力可能とすることを特徴とする請求項１記載のプリン
   タ。
3. 【請求項３】 特定符号を記憶した記憶媒体より前記特
   定符号を読み込む読み込み手段を備えることを特徴とす
   る請求項１記載のプリンタ。