JP2000089924A - ネットワークプリントシステム及びその制御方法 - Google Patents

ネットワークプリントシステム及びその制御方法

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JP2000089924A
JP2000089924A JP10261835A JP26183598A JP2000089924A JP 2000089924 A JP2000089924 A JP 2000089924A JP 10261835 A JP10261835 A JP 10261835A JP 26183598 A JP26183598 A JP 26183598A JP 2000089924 A JP2000089924 A JP 2000089924A
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Mitsuo Kimura
満夫 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ネットワークプリンタにおける印刷ジョブの操
作権限を限定する。 【解決手段】クライアント102から印刷要求が出され
ている場合、その印刷ジョブの情報はサーバ101にお
いて管理され、どのクライアントからも見ることができ
る。ここでクライアント103からその印刷ジョブの操
作が行われると、サーバ101のジョブ情報が参照され
て、操作対象の印刷ジョブの発行元のクライアントが特
定される。そして、印刷ジョブの操作要求は、そのクラ
イアントに対して出される。操作要求が出されたクライ
アントでは、操作要求を入力したユーザのセキュリティ
情報が参照されて、操作の許可・不許可が決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばネットワー
クに接続されたプリンタを、そのネットワークに接続さ
れた複数のクライアントで利用するネットワークプリン
トシステム及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今オフィスにおけるパーソナルコンピ
ュータの普及はめざましく、またそれらを接続するネッ
トワーク技術も発達してきている。プリンタの利用法
も、従来は1台のパーソナルコンピュータに1台のプリ
ンタを接続して使用していたが、最近ではプリンタをネ
ットワークに接続し、ネットワークに接続したパーソナ
ルコンピュータで共有して使用するケースが増えてい
る。このような環境下では、プリンタは複数のパーソナ
ルコンピュータで共有される資源であり、共有プリンタ
を管理するためのプリントサーバがネットワーク上に存
在するのが一般的である。プリントサーバは、複数のク
ライアントからの印刷ジョブをスプールすることによっ
て、プリンタへの印刷順序を制御する。このとき、スプ
ールされた印刷ジョブは、ネットワーク上の他のクライ
アントにも公開される。したがって、クライアントから
は、自分の印刷ジョブが、何番目にプリンタに送られる
かを確認することができる。また、ネットワーク上に公
開された印刷ジョブは、プリンタに設定されたアクセス
権によって、印刷ジョブを作成したクライアント以外の
クライアントからも操作することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常、
プリンタにアクセス権を設定するためには、プリンタサ
ーバ上でプリンタの管理権限がなくてはならず、そのプ
リンタを使用するクライアントは、プリンタに設定され
たアクセス権に従うほかなかった。例えば、プリンタに
設定されたアクセス権が、すべてのクライアントにすべ
てのジョブが操作できるように設定されていたならば、
そのプリンタを利用するクライアントは、自分の印刷ジ
ョブを他のクライアントから操作されるのを防ぐ手段が
なかった。
【0004】本発明は上記従来例に鑑みて成されたもの
で、ネットワーク上の共有資源であるプリンタをクライ
アントが利用する場合に、各クライアントの印刷ジョブ
に対するアクセス権を、各クライアントで設定すること
が可能なネットワークプリントシステム及びその制御方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【発明が解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は次のような構成からなる。すなわち、ネット
ワークに接続された端末とプリンタとを有するネットワ
ークプリントシステムであって、印刷ジョブに対する操
作の指示を受けた際に、印刷ジョブの要求元である端末
を特定する手段と、特定された端末に対して印刷ジョブ
の操作を指示する手段とを有する。
【0006】あるいは、ネットワークに接続された端末
とプリンタとを有するネットワークプリントシステムの
制御方法であって、印刷ジョブに対する操作の指示を受
けた際に、印刷ジョブの要求元である端末を特定するス
テップと、特定された端末に対して印刷ジョブの操作を
指示するステップとを有する。
【0007】あるいは、ネットワークにプリンタととも
に接続されたコンピュータにより、印刷ジョブに対する
操作の指示を受けて、印刷ジョブに対応する印刷データ
を保持するコンピュータを特定する機能と、印刷データ
を保持するコンピュータ上で動作するクライアントプロ
グラムに対して印刷ジョブの操作を指示する機能とを実
現するコンピュータプログラムを格納するコンピュータ
可読の記憶媒体。
【0008】あるいは、ネットワークにプリンタととも
に接続されたコンピュータにより、他のコンピュータ上
で動作するクライアントプログラムから印刷ジョブに対
する操作の指示を受けて、操作の指示を行ったユーザ名
を取得する機能と、プリンタに設定されたセキュリティ
情報を取得する機能と、ユーザにジョブ情報の操作が許
可されているかどうかを判断する機能とを実現するコン
ピュータプログラムを格納するコンピュータ可読の記憶
媒体。
【0009】あるいは、ネットワークに端末とプリンタ
とが接続されたネットワークプリントシステムの制御方
法であって、印刷ジョブの操作要求が入力された場合、
操作対象の印刷ジョブを発行した端末における、前記印
刷ジョブの操作要求を入力したユーザの権限に応じて、
前記印刷ジョブの操作を許可するか、あるいはしないか
を決定する。
【0010】あるいは、ネットワークに端末とプリンタ
とが接続されたネットワークプリントシステムであっ
て、印刷ジョブの操作要求が入力された場合、操作対象
の印刷ジョブを発行した端末における、前記印刷ジョブ
の操作要求を入力したユーザの権限に応じて、前記印刷
ジョブの操作を許可するか、あるいはしないかを決定す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】<ネットワークプリントシステム
の構成>まず、本発明の前提となる仮想プリントサーバ
システムについて説明する。
【0012】図1は、本実施形態の仮想サーバを適用す
るネットワークシステムのシステム構成図である。
【0013】図1において、クライアントコンピュータ
(クライアントPC)は、n台接続されていることを仮
定している。クライアントPC102,103,104
は、ネットワークケーブルによりネットワーク106に
接続されている。クライアントPCはアプリケーション
プログラム等の各種のプログラムを実行可能であり、印
刷データをプリンタに対応するプリンタ言語に変換する
機能を有するプリンタドライバを搭載している。なお、
プリンタドライバは複数のプリンタ言語をサポートする
ものとする。
【0014】サーバ101は、ネットワークケーブルに
よってネットワーク106に接続され、ネットワークで
使用されるファイルを蓄積したり、ネットワーク106
の使用状態を監視したりする。本実施例のサーバ101
は、更に、クライアントPC102,103,104か
ら印刷要求が出された印刷データのジョブ情報を格納し
たり、ネットワークプリンタ105のIP情報やバッフ
ァに受信したジョブの情報をクライアントPCに通知す
る機能を備えている。ネットワークプリンタ105は、
ネットワークインタフェースを介してネットワーク10
6と接続されており、クライアントPCから送信される
印刷データを1ページずつドットイメージに変換して、
1ページ毎に印刷する。ネットワーク106は、クライ
アントPC、サーバ、ネットワークプリンタ等と接続し
ている。
【0015】このように、サーバ101、クライアント
PC102,103,104、ネットワークプリンタ1
05により役割を分担することにより、クライアントP
Cの有効利用、ネットワークの負担の軽減をする処理を
行う。
【0016】図2は、クライアントPC102の概略構
成を示すブロック図である。なお、クライアントPC1
03,104も同じ構成である。
【0017】CPU200は、HD(ハードディスク)
205に格納されているアプリケーションプログラム、
プリンタドライバプログラム、OSやネットワークプリ
ンタ制御プログラム等を実行し、RAM202にプログ
ラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納す
る制御を行う。
【0018】ROM201には、基本I/Oプログラム
等のプログラム、文書処理の際に使用するフォントデー
タ、テンプレート用データ等の各種データを記憶する。
RAM202は、CPU200の主メモリ、ワークエリ
ア等として機能する。
【0019】FD(フロッピーディスク)ドライブ20
3は、図5に示すように、FD204に記憶された本印
刷データ送信プログラムを含むネットワークプリンタ制
御プログラム等を、本コンピュータシステムにロードす
ることができる。FD204は、プリンタドライバプロ
グラム等を格納している。
【0020】FD204に記憶されている内容の構成を
図4に示す。図4において、データ内容400は、FD
204に記憶された内容であり、ボリューム情報401
はデータの情報を示す。ディレクトリ情報402は、格
納されたファイルのディレクトリである。ネットワーク
プリンタ制御プログラム403は、本実施例で後述する
フローチャートの制御手順を実現するプログラムコード
である。関連データ404は、そのプログラムの関連デ
ータである。
【0021】HD205は、アプリケーションプログラ
ム、プリンタドライバプログラム、OS、ネットワーク
プリンタ制御プログラム、関連プログラム等を格納して
いる。キーボード206は、ユーザがクライアントPC
に対して、デバイスの制御コマンドの命令等を入力指示
する。ディスプレイ207は、キーボード206から入
力したコマンドや、プリンタの状態等を表示したりす
る。システムバス208は、クライアントPC内のデー
タの流れを司る。
【0022】本実施形態では、FD204からネッワー
クプリンタ制御プログラム及び関連データを直接RAM
202にロードして実行させる例を示すが、これ以外に
も、FD204からネッワーク制御プログラムを動作さ
せる度に、HD205からRAM202にロードするよ
うにしてもよい。また、本ネットワークプリンタ制御プ
ログラムを記録する媒体は、FD以外にCD−ROM、
ICメモリーカード等であっても良い。更に、本ネッワ
ークプリンタ制御プログラムをROM201に記録して
おき、これをメモリマッツプの一部となすように構成
し、直接CPU200で実行することも可能である。
【0023】図3は、本ネットワークプリンタ制御プロ
グラムがRAM202にロードされ実行可能となった状
態のメモリマップを表すものである。
【0024】基本I/Oプログラム301は、本制御装
置の電源がONされたときに、HD205からOSがR
AM202に読み込まれ、OSの動作を開始させるIP
L(イニシャルプログラムローティング)機能等を有し
ているプログラムが入っている領域である。領域302
には、IPLによって、ネットワーク制御プログラムや
プリンタドライバ、アプリケーションプログラム等を管
理するOSがロードされる。領域303にはネットワー
クプリンタ制御プログラム、領域304には関連データ
がそれぞれ展開され、領域305にはCPU200が本
ネットワークプリンタ制御プログラムを実行するワーク
エリアが確保される。
【0025】図6は、本実施形態におけるネットワーク
プリンタ105の概略構成を示すブロック図である。本
実施形態では、ネットワークプリンタとして、レーザビ
ームプリンタ(LBP)を使用しているが、これに限ら
れるものではなく、他の方式のプリンタでもよい。
【0026】CPU601は装置全体を制御する。RO
M/RAM602は、CPU601を制御する制御プロ
グラムや定数データ、送受信データを一時記憶するバッ
ファを含んでいる。
【0027】記憶部603は、例えば、ハードディスク
のような、送受信するデータやCPU601で実行する
制御プログラム、データを記憶する。表示部604は、
ROM/RAM602に一時記憶されているデータや、
記憶部603に記憶されているデータの内容、および操
作状況などを表示する。
【0028】プリンタ印字部605は、ROM/RAM
602に記憶されているプログラムに基づいてCPU6
01で生成したビットマップデータを印字出力する。ネ
ットワークボード606は、このネットワークボードを
介してクライアントPCやサーバ等の外部装置と印刷デ
ータやジョブ情報等のデータ情報の通信を行う。通信回
路607は、ネットワークボード606とネットワーク
をつなぐものである。
【0029】図7は、本発明のクライアントPC・およ
びサーバのソフトモジュール構成を表した図である。こ
れらは、例えば、FDから供給されるものである。
【0030】ネットワークプリンタ701は、クライア
ントPCのソフトモジュール構成であるモジュール70
2と、サーバのソフトモジュール構成であるモジュール
703とによって使用,管理される。セキュリティ情報
はユーザごとに定義されており、印刷ジョブを操作する
権限が設定される。モジュール704は、本発明のネッ
トワークプリントシステムに印刷指示を出すアプリケー
ションモジュールであり、モジュール705は、マイク
ロソフト社のWindows(登録商標)のグラフィッ
クディスプレイインターフェース(GDI)と呼ばれる
モジュールである。モジュール706は、Window
s内に組み込まれるプリンタドライバ、モジュール70
7は、Windows内のプリントスプーラである。モ
ジュール708は仮想プリンタ用プリントモニタ、モジ
ュール709はネットワークプリンタ用制御モニタ、モ
ジュール710は仮想プリントマネージヤ、モジュール
711は仮想プリントサーバAPI(Application Progr
amming Inteface)、モジュール712は仮想プリントサ
ーバサービスである。これらのモジュールは本発明に係
る仮想プリントサーバのシステムを構成するものであ
り、記憶媒体から、本実施例ではFD204から供給さ
れる。また、セキュリティ情報708aは、ジョブを操
作する際に参照される、各クライアントにおいて設定さ
れたユーザと、そのユーザに与えられたプリンタのセキ
ュリティ情報との対応を表すデータである。このセキュ
リティ情報708aは、各クライアントからキーボード
等を用いて設定することができる。また、他のクライア
ントからはセキュリティ情報708aを書き換えること
はできない。さらに、セキュリティ情報708aを書き
換えるユーザを設定させ、限られたユーザに限りセキュ
リティ情報を変更できるようにすることも可能である仮
想プリントマネージャ710、仮想プリントサーバAP
I711、仮想プリントサーバサービス712は、クラ
イアントPCとサーバの両方に存在する。以後、仮想プ
リントサーバサービス712を構成している仮想プリン
トサーバサービス(クライアント)と仮想プリントサー
バサービス(サーバ)を合わせたものを仮想プリントサ
ーバと呼び、このシステムを仮想プリントサーバシステ
ムと呼ぶ。
【0031】図7の構成において、クライアントPC7
02からネットワークプリンタ705に印刷を行う動作
を説明する。本実施形態においては、Windowsを
例にとって説明を行う。クライアントPCからサーバへ
印刷要求をする印刷処理の流れを図8に表し、サーバか
らクライアントPCへ印字許可を与えてプリンタに送信
する印刷処理の流れを図9で表す。ここで、すでに説明
したブロック図は、同じ符号を用いて説明を続けること
にする。この図8および図9を用いて印刷処理の流れを
説明する。
【0032】クライアントPC702(102)上で、
アプリケーション704はGDI705を通して印刷を
開始する。GDI705はWindowsスプーラ70
7及び仮想プリントサーバ用プリントモニタ708に印
刷の開始を通知する。印刷の開始を受け取った仮想プリ
ントサーバ用プリントモニタ708は、仮想プリントサ
ーバサービス(クライアント)712を経由して、サー
バ703(101)上にある仮想プリントサーバサービ
ス(サーバ)712に、印刷データの保存の開始を通知
する。GDI705は、プリンタドライバ706に印刷
データをプリンタ言語に変換することを要求する。プリ
ンタ言語に変換されたプリントデータはWindows
スプーラ707にスプールされる。
【0033】一方、仮想プリントサーバ用プリントモニ
タ708は、Windowsスプーラ707にスプール
されたプリントデータをWindowsスプーラ707
より受けとり、そのプリントデータを仮想プリントサー
バサービス(クライアント)712に渡す。仮想プリン
トサーバサービス(クライアント)712は受け取った
プリントデータを図2のHD205内の仮想プリントス
プーラ801にある図示省略したテンポラリファイルに
一時保存する。すべてのプリントデータをHD205内
の仮想プリントスプーラ801内のテンポラリファイル
に保存した時点で、仮想プリントサーバサービス(クラ
イアント)712は、サーバ703(101)上にある
仮想プリントサーバサービス(サーバ)712にプリン
トデータの保存終了を通知し、印刷許可を要求する。こ
こで、仮想プリントサーバサービス712は、クライア
ントPCとサーバとで同じモジュールを使用していて、
設定でクライアント用、サーバ用と使い分ける事のでき
るものである。
【0034】図9は、先に仮想プリントサーバサービス
712に登録された印刷ジョブが、サーバの管理を経て
処理される順番になり、実際にネットワークプリンタに
プリントデータを送信するまでの動作を示した図であ
る。仮想プリントサーバサービス(サーバ)712は、
印刷の順番になったクライアントPCに印刷許可を通知
する。その指示を受け取った仮想プリントサーバサービ
ス(クライアント)712は、前述で一時的に仮想プリ
ントスプーラ801に保存したプリントデータを読み出
し、ネットワークプリンタ用制御モニタ709に渡す。
ネットワークプリンタ用制御モニタ709は、印刷通信
プロトコルを通して、ネットワークプリンタ701にプ
リントデータを渡し、ネットワークプリンタ701で印
刷をおこなう。
【0035】ネットワークプリンタ701のステイタス
をクライアントPCに通知する動作を次に説明する。こ
こではWindowsを例にとって説明をする。プリン
タステータス流れを図10に示す。
【0036】仮想プリントサーバサービス(サーバ)7
12は、本実施形態においては、デフォルト設定では5
秒間隔でSNMPマネージャ1002にネットワークプ
リンタ701のステータスの収集を依頼する。SNMP
マネージャ1002は、ステータス収集要求をネットワ
ークプリンタ701に依頼する。ネットワークプリンタ
701は、現在のプリンタステータスを返す。仮想プリ
ントサーバサービス(サーバ)712は、ネットワーク
プリンタ701のステイタスが変化した場合、このネッ
トワークプリンタ701を使用しているクライアンPC
に対してステータスの変更通知を行う。サーバから出さ
れたプリンタステータスの変更通知はクライアントPC
内の仮想プリントサーバサービス(クライアント)71
2が受けとり、クライアントPC内のRAMにあるレジ
ストリ1001にプリンタステータスを保存する。アプ
リケーション704は、仮想プリンタサーバAPI71
1を経由してレジストリ1001に保存されているプリ
ンタステイタスを取得することができる。
【0037】このようにして、仮想プリントサーバシス
テムは印刷の処理を行う。
【0038】本実施例は、OSとしてマイクロソフト社
のWindowsNT(登録商標)を用いたシステムで
あり、この中で、プリントモニタ708、仮想プリント
スプーラ801、仮想プリントサーバサービス(クライ
アント/サーバ)712、ネットワークプリンタ制御モ
ニタ709以外は、windowsNT標準のモジュー
ルである。しかし、これに限られるものではなく、OS
/2(登録商標)等の他のOSでも構築可能である。
【0039】<印刷ジョブの管理>クライアントPCに
対してユーザがログインする際に、各クライアントPC
それぞれでユーザ認証を行うような形態(Window
sNTにおけるワークグループ)でネットワークが運用
されている場合、各クライアントPCはそれぞれ、ログ
イン可能なユーザのアカウント情報(ユーザ名とパスワ
ードの組み合わせ)を持っている。ユーザは、クライア
ントPCにログインする際、ログイン名とパスワードを
入力し、クライアントPCは、該当するログイン名とパ
スワードの組み合わせが登録されているかどうかを確認
し、登録されていればクライアントPCへのログインを
許可する。
【0040】あるいは、クライアントPCに対してユー
ザがログインする際に、サーバがユーザ認証を行うよう
な形態(WindowsNTにおけるドメイン)でネッ
トワークが運用されている場合、サーバがログイン可能
なユーザのアカウント情報を持っている。ユーザは、ク
ライアントPCにログインする際、ログイン名、パスワ
ードを入力し、ログインするドメインを選択する。クラ
イアントPCは、該当するログイン名とパスワードの組
み合わせが登録されているかどうかを指定されたドメイ
ンのサーバに確認し、登録されていればクライアントP
Cへのログインを許可する。
【0041】どちらの形態でネットワークが運用されて
いる場合においても、ユーザはクライアントPCへのロ
グインが許可されて、初めて仮想プリントサーバシステ
ムの利用が可能になる。
【0042】各クライアントPCでは、印刷を行うプリ
ンタに対して、図11のように、どのユーザにどのよう
な操作を許可するかを示すアクセス権を設定することが
可能である。図11の例では、アクセス権には「フルコ
ントロール」「ドキュメントの管理」「印刷」という3
種があり、「フルコントロール」というアクセス権は、
ユーザ「administrator」及び「ito」に付与されてい
る。
【0043】アクセス権はプリンタのセキュリティ情報
としてクライアントPC内に保持されている。このセキ
ュリティ情報は、これを保持するそれぞれのクライアン
トPC上で変更することができる。クライアントPCで
印刷を行うと、クライアントPC上で動作する仮想プリ
ントサーバシステム(クライアント)は、サーバ上で動
作する仮想プリントサーバシステム(サーバ)にジョブ
情報を渡す。仮想プリントサーバシステム(サーバ)
は、仮想プリントサーバシステム(クライアント)から
受け取ったジョブ情報712a(図7)を保持するが、
仮想プリントサーバシステム(サーバ)に保持されてい
るジョブ情報は、他のクライアントPC上でも仮想プリ
ントマネージャを使用して参照することができる。
【0044】例えば、図11の場合には、「フルコント
ロール」の権限を有するAdministratorとito、および、
「ドキュメントの管理」の権限を有するkimuraとnetcra
ftというユーザがジョブ情報に対する操作を許可されて
いる。これらのユーザは、この設定がされているクライ
アントPC上で印刷を行ったジョブ情報に対して、他の
クラアントPCからも操作することが可能である。しか
し、「印刷」の権限しか持たないprintというユーザ
や、ここに記述されていないその他のユーザはジョブ情
報に対する操作は許可されない。
【0045】図12は、あるクライアントから仮想プリ
ントサーバシステム(サーバ)に保持されたジョブ情報
を参照した際の画面表示例である。図13は、仮想プリ
ントマネージャを使用してジョブ情報の操作(一時停
止、再開、再印刷、キャンセル、ジョブ情報の変更)を
指示するためのメニュー画面の例である。この例では、
「administrator」により印刷されている「sunrize.bm
p」に対して、一時停止やキャンセルといった操作を行
うためのメニューが表示されている。
【0046】ジョブ情報に対する操作が許可されるかど
うかは、ジョブ情報の操作を行ったクライアントPCに
ログインしているユーザと、印刷を行ったクライアント
PC(つまり、印刷データを保持しているクライアント
PC)に格納された、プリンタに対して設定されている
セキュリティ情報に依存する。
【0047】図15は、仮想プリントマネージャから仮
想プリントサーバAPIを通して、ジョブに対する操作
指示を受け取った仮想プリントサーバサービス(クライ
アント)が行う処理の流れを示している。
【0048】ジョブの操作指示を受け取った仮想プリン
トサーバサービス(クライアント)は、ステップS15
01で指定されたジョブ情報の印刷データを保持してい
るかどうかを判断する。もし保持していると判断された
場合、ステップS1502でジョブ操作指示が行われた
際にログインしていたユーザのユーザ名を取得し、ステ
ップS1503で、そのユーザについて設定されたプリ
ンタのセキュリティ情報を取得する。ステップS150
4で、取得したセキュリティ情報の中で、ジョブの操作
がユーザに許可されていると判断された場合、ステップ
S1505でジョブに対する操作を実行し、ステップS
1506で仮想プリントサーバサービス(サーバ)の保
持しているジョブ情報を更新する。
【0049】もしステップS1504で、セキュリティ
情報の中でユーザに許可されていないと判断された場
合、ステップS1510でエラーとしてアクセス権がな
い旨を仮想プリントマネージャに通知し、図14のよう
に、仮想プリントマネージャはユーザにダイアログボッ
クスで通知する。
【0050】ステップS1501で印刷データがないと
判断されたとき、仮想プリントサーバサービス(クライ
アント)は、ステップS1507で指定されたジョブの
ジョブ情報を仮想プリントサーバサービス(サーバ)か
ら取得し、ジョブ情報に設定されているマシン名から印
刷データを保持しているクライアントPCを特定して、
ステップS1508で、そのクライアントPC上で動作
している仮想プリントサーバサービス(クライアント)
に対してジョブ操作指示を行う。
【0051】ステップS1509で印刷データを保持し
ているクライアントPC上の仮想プリントサーバサービ
ス(クライアント)に指示したジョブ操作処理の結果を
判断し、エラーと判断された場合には、ステップS15
10でその旨を仮想プリントマネージャに通知する。仮
想プリントマネージャは、図14のようにユーザにダイ
アログボックスで通知する。
【0052】ステップS1508のジョブ操作指示は、
WidnowsNTのネットワーク機能の一つであるR
PC(Remote Procedure Call)を利用して行われる。R
PCとは、他のクライアントPC上で動作するプログラ
ムに対して、関数呼出しを行う機能であり、RPCには
ユーザ認証機能が備わっている。これによって、ネット
ワーク環境がワークグループで構成されている場合に
は、ユーザのアカウント情報に対する認証が自動的に行
われ、RPCで関数呼出しを行ったユーザのアカウント
情報が、RPCで関数呼出しをされたクライアントPC
に登録されていなければ、関数呼出しは失敗する。RP
Cで関数呼出しを行ったユーザのアカウント情報が登録
されていれば、登録されているアカウント情報からユー
ザ名を取得することができる。
【0053】図16は、他のクライアントPC上で動作
する仮想プリントサーバサービス(クライアント)から
RPCを通して、ジョブ操作指示を受け取った仮想プリ
ントサーバサービス(クライアント)が行う処理の流れ
を示している。
【0054】ジョブの操作指示を受け取った仮想プリン
トサーバサービス(クライアント)は、ステップS16
01でRPCで関数呼出しを行ったユーザのアカウント
情報からユーザ名を取得する。ステップS1602で、
仮想プリントサーバサービス(クライアント)は、プリ
ンタに設定されたセキュリティ情報を取得する。ステッ
プS1603で、セキュリティ情報の中で、ステップ1
601で取得したユーザに許可されてると判断された場
合、ステップS1604でジョブ情報に対する操作を実
行し、ステップS1605で仮想プリントサーバサービ
ス(サーバ)の保持しているジョブ情報を更新する。
【0055】もしステップS1603で、セキュリティ
情報の中でユーザに許可されていないと判断された場
合、ステップS1606でエラーとしてアクセス権がな
い旨をジョブ操作指示を行ったクライアントPCの仮想
プリントサーバサービス(クライアント)に通知する。
【0056】以上のようにして、ネットワーク上のどこ
の端末のユーザがプリントジョブを操作しようとして
も、プリントを要求した端末において保持されているプ
リンタのセキュリティ情報に従ってプリントジョブの操
作が許可される。このため、プリントジョブを実行した
端末によって権限を与えられたユーザだけがプリントジ
ョブを操作でき、ネットワーク環境下においても、プリ
ントジョブの勝手な操作を防止することができる。しか
も、ネットワーク上のクライアントからプリントジョブ
を操作する権限は、そのプリントジョブを発行したクラ
イアントによって設定できる。
【0057】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0058】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても達成される。
【0059】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0060】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0061】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0062】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ネットワーク上のどこの端末のユーザがプリントジョブ
を操作しようとしても、プリントを要求した端末におい
て保持されているプリンタのセキュリティ情報に従って
プリントジョブの操作が許可される。このため、プリン
トジョブを実行した端末によって権限を与えられたユー
ザだけがプリントジョブを操作でき、ネットワーク環境
下においても、プリントジョブの勝手な操作を防止する
ことができる。
【0064】さらに、ネットワーク上の共有資源である
プリンタをクライアントが利用する場合に、各クライア
ントの印刷ジョブに対するアクセス権を、各クライアン
トで設定することが可能となる。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の仮想サーバを適用するネットワークシ
ステムのシステム構成図である。
【図2】図1におけるクライアントコンピュータの概略
構成を示すブロック図である。
【図3】図2におけるRAMに、図4に示すFDからプ
ログラムを展開したときのメモリマップの図である。
【図4】図2におけるFD内部のデータを表すメモリマ
ップの図である。
【図5】図1におけるクライアントコンピュータと図2
におけるFDとの関係を表した図である。
【図6】図1におけるネットワークプリンタの概略構成
を示すブロック図である。
【図7】本実施の形態に係るクライアントコンピュータ
およびサーバのソフトモジュール構成を表す図である。
【図8】図1におけるクライアントからサーバへ印刷要
求する際の印刷処理の流れを表す図である。
【図9】図1におけるサーバからクライアントへ印刷可
能の指示を与えてかららプリンタに印字データを送信す
る際の印刷の処理の流れを表す図である。
【図10】本実施の形態に係る仮想プリントサーバシス
テムにおけるプリンタステータスの流れを表す図であ
る。
【図11】プリンタに設定されているアクセス権の一例
を示す図である。
【図12】本実施の形態に係る仮想プリントサーバシス
テムにおける仮想プリントマネージャの画面図である。
【図13】本実施の形態に係る仮想プリントサーバシス
テムにおける仮想プリントマネージャでジョブ情報を操
作する際の画面図である。
【図14】本実施の形態に係る仮想プリントサーバシス
テムにおける仮想プリントマネージャでジョブ情報の操
作が拒否された際の画面図である。
【図15】本発明の第一の実施の形態においてクライア
ントPCでのジョブの操作の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図16】本発明の第一の実施の形態において印刷デー
タを保持するクライアントPCでのジョブの操作の処理
の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 サーバ 102〜104 クライアントコンピュータ 105 ネットワークプリンタ 106 ネットワーク 701 ネットワークプリンタ 702 クライアント(コンピュータ) 703 サーバ 704 アプリケーション 705 GDI 706 プリンタドライバ 707 Windowsスプーラ 708 仮想プリントサーバ用プリンタモニタ 709 ネットワークプリンタ用制御モニタ 710 仮想プリントマネージャ 711 仮想プリントサーバAPI 712 仮想プリントサーバ(仮想プリントサーバサー
ビス)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続された端末とプリン
    タとを有するネットワークプリントシステムであって、 印刷ジョブに対する操作の指示を受けた際に、印刷ジョ
    ブの要求元である端末を特定する手段と、 特定された端末に対して印刷ジョブの操作を指示する手
    段とを有することを特徴とするネットワークプリントシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記特定された端末において、印刷ジョ
    ブに対する操作の指示が行われた場合、操作の指示を行
    ったユーザ名を取得する手段と、 取得したユーザに関してプリンタに設定されたセキュリ
    ティ情報を取得する手段と、 セキュリティ情報に基づいて、ユーザにジョブ情報の操
    作が許可されているかどうかを判断する手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワークプリン
    トシステム。
  3. 【請求項3】 ネットワークに接続された端末とプリン
    タとを有するネットワークプリントシステムの制御方法
    であって、 印刷ジョブに対する操作の指示を受けた際に、印刷ジョ
    ブの要求元である端末を特定するステップと、 特定された端末に対して印刷ジョブの操作を指示するス
    テップとを有することを特徴とするネットワークプリン
    トシステムの制御方法。
  4. 【請求項4】 前記特定された端末において、印刷ジョ
    ブに対する操作の指示が行われた場合、操作の指示を行
    ったユーザ名を取得するステップと、 取得したユーザに関してプリンタに設定されたセキュリ
    ティ情報を取得するステップと、 セキュリティ情報に基づいて、ユーザにジョブ情報の操
    作が許可されているかどうかを判断するステップとを有
    することを特徴とする請求項3に記載のネットワークプ
    リントシステムの制御方法。
  5. 【請求項5】 ネットワークにプリンタとともに接続さ
    れたコンピュータにより、 印刷ジョブに対する操作の指示を受けて、印刷ジョブに
    対応する印刷データを保持するコンピュータを特定する
    機能と、 印刷データを保持するコンピュータ上で動作するクライ
    アントプログラムに対して印刷ジョブの操作を指示する
    機能とを実現するコンピュータプログラムを格納するコ
    ンピュータ可読の記憶媒体。
  6. 【請求項6】 ネットワークにプリンタとともに接続さ
    れたコンピュータにより、 他のコンピュータ上で動作するクライアントプログラム
    から印刷ジョブに対する操作の指示を受けて、操作の指
    示を行ったユーザ名を取得する機能と、 プリンタに設定されたセキュリティ情報を取得する機能
    と、 ユーザにジョブ情報の操作が許可されているかどうかを
    判断する機能とを実現するコンピュータプログラムを格
    納するコンピュータ可読の記憶媒体。
  7. 【請求項7】 ネットワークに端末とプリンタとが接続
    されたネットワークプリントシステムの制御方法であっ
    て、 印刷ジョブの操作要求が入力された場合、操作対象の印
    刷ジョブを発行した端末における、前記印刷ジョブの操
    作要求を入力したユーザの権限に応じて、前記印刷ジョ
    ブの操作を許可するか、あるいはしないかを決定するこ
    とを特徴とするネットワークプリントシステムの制御方
    法。
  8. 【請求項8】 ネットワークに端末とプリンタとが接続
    されたネットワークプリントシステムであって、 印刷ジョブの操作要求が入力された場合、操作対象の印
    刷ジョブを発行した端末における、前記印刷ジョブの操
    作要求を入力したユーザの権限に応じて、前記印刷ジョ
    ブの操作を許可するか、あるいはしないかを決定するこ
    とを特徴とするネットワークプリントシステム。
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