JP2003269722A - 燃焼器具の運転検査方法およびその装置 - Google Patents
燃焼器具の運転検査方法およびその装置Info
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Abstract
器具の運転検査方法を提供する。 【解決手段】 燃焼器具27の燃焼制御部30と検査制
御装置28を通信手段で接続する。割り込み制御部60
の割り込み指令出力部31に検査プログラムを与える。
検査プログラムは燃焼器具27の1つの構成要素の動作
指令を1つのコマンドに割り当てて1個以上のコマンド
を時系列的に配列して形成する。コマンドを燃焼制御部
30に加えるときに、モード切り換えスイッチにより燃
焼制御部30は通常運転モードから割り込み動作指令で
動作する検査モードに切り換わる。コマンドは変換テー
ブル45で燃焼器具27の構成要素の実働の動作指令信
号に翻訳されて検査プログラムに従った燃焼制御部30
の動作制御が行われ、燃焼器具の検査が自動的に行われ
る。
Description
の燃焼器具を出荷段階等で自動的に製品検査を行うため
の燃焼器具の運転検査方法およびその装置に関するもの
である。
製造工程の最終段階で製品出荷の検査が行われる。従
来、この製品出荷の検査は人手によって検査対象の燃焼
器具を通常の運転プログラムによって動作させ、その運
転状況を観察し、器具側からエラーの故障表示がされず
に、正常に運転する場合にはこれを良品と判断し、エラ
ーの故障表示が表示されたときには、不良と判断され、
不良箇所の部品交換や修理等の所望の処置が採られてい
る。
具の検査を行う場合、運転プログラムに従って最初から
最後まで運転動作を行わせて検査する方式は、非常に時
間がかかりすぎ、検査効率が悪く、限られた時間内に検
査できる器具の台数が少く、検査コストが高くなるとい
う問題もあった。
て、エラー表示が行われたとき、燃焼器具のどの構成要
素に異常が生じたかの判断がつきにくく、その異常箇所
の発見に手間取るという問題もあった。
なされたものであり、その目的は、検査の作業効率を高
め、異常箇所の発見が容易な燃焼器具の運転検査方法お
よびその装置を提供することにある。
プログラムは読み出し専用メモリのROM(ReadO
nly Memory)に書き込まれており、このメモ
リへの書込み時に、プログラムの書込みの誤りがないか
否かの検査がされており、従って、運転プログラムの誤
りが生じるということはなく運転プログラムを最初から
走らせて、プログラム自体の誤りの有無を検査すること
は無意味に近く、時間をかけるだけ無駄である。本発明
者は、このような事情に鑑み、運転プログラムは正常で
あることを前提とし、燃焼器具の製品検査に際しては、
動作指令に従って燃焼器具を構成する各構成要素が正常
に動作するか否か、また、各構成要素の配線の断線の有
無を重点的に検査すればよいことに着目し、これによ
り、前記従来の問題点を効果的に解消しようとするもの
である。
ように構成されている。すなわち、第1の発明の燃焼器
具の運転検査方法は、燃焼器具の各構成要素の動作をコ
マンドとした指令を受けて、指令の対象となる構成要素
を動作指令に従って動作制御する燃焼制御部を備えた燃
焼器具の運転検査方法であって、燃焼器具の1つの構成
要素の動作指令を1つのコマンドに割り当てて1個以上
のコマンドを時系列的に配列した検査専用のプログラム
を燃焼器具の通常運転モード時の運転プログラムとは別
に用意し、燃焼器具の検査時には検査対象の燃焼器具の
固有データを検査に必要なデータとして入力した後に通
常運転モードから検査専用プログラムで動作する検査モ
ードへ切り換え、前記専用プログラムに従い動作させ燃
焼器具の運転動作を検査することを特徴として構成され
ている。
法は、前記第1の発明の構成を備え、検査に必要な固有
データは、製品の種類、型式、給湯能力、排気バリエー
ション、ガス種、検査規格値、検査対象項目、および検
査基準とその公差を含む、仕様データのデータを有して
構成されていることを特徴とする。
方法は、前記第1又は第2の発明の構成を備え、検査に
必要な固有データの入力の手法には、キーボードのキー
操作入力手法と、バーコード入力手法と、カード入力手
法とが含まれることを特徴とする。
方法は、前記第1又は第2又は第3の発明の構成を備
え、燃焼器具の運転動作の検査には、燃焼器具内のセン
サの検出値と、この燃焼器具内のセンサと同一の検出対
象を検出する外部センサの検出値と、検査に必要なデー
タとして入力された燃焼器具の固有データとに基いて燃
焼器具を構成するアクチュエータの動作状態を合否判定
する検査を含むことを特徴とする。
は、燃焼器具の各構成要素の動作をコマンドとした指令
を受けて、指令の対象となる構成要素を動作指令に従っ
て動作制御する燃焼制御部を備えた燃焼器具の運転検査
装置であって、燃焼器具の1つの構成要素の動作指令を
1つのコマンドに割り当てて1個以上のコマンドを時系
列的に配列した検査専用のプログラムが燃焼器具の通常
運転モード時の運転プログラムとは別に用意されて格納
されているメモリと、燃焼器具の検査時に検査対象の燃
焼器具の固有データを検査に必要なデータとして入力す
るためのIDデータ入力部と、通常運転モードから検査
専用プログラムで動作する検査モードへの切り換え後に
前記専用プログラムに従い燃焼制御部により制御されて
動作する燃焼器具の運転動作状態のモニタ信号を燃焼器
具側から取り込みそのモニタ信号と前記IDデータ入力
部から入力された検査に必要な燃焼器具の固有データと
に基き燃焼器具の構成要素の合否を検査する検査判断部
と、を有することを特徴とする。
品検査を行う場合には、燃焼器具の燃焼制御部に燃焼器
具を構成する各構成要素の動作指令を、1つの構成要素
の動作指令を1つのコマンドに割り当てたコマンドとし
て送ることにより行われる。
の検査専用のプログラムの各ステップ動作毎に構成要素
の動作指令を発して検査を行う。
動作指令を1つのコマンドに割り当ててコマンドを発す
る検査専用のプログラムを用いることにより、共通の検
査プログラムを用いて型式や種類の異なる燃焼器具にお
いても容易に検査を行うことも可能となる上に、短時間
で効率の良い検査が達成される。
に基づいて説明する。本実施形態例の検査方法は、燃焼
器具を構成する各要素の検査を自動的に行うものであ
る。以下、本実施形態例の説明を理解し易くするために
検査の対象となる燃焼器具のモデル例を図7に示す。同
図の(a)は、能力切り換え式の給湯器を示すもので、
給水管1から入水する水はバーナ2の燃焼火力でもっ
て、給湯熱交換器3を通るときに加熱されて湯にされ、
この湯は、給湯管4を通して台所等の所望の給湯場所に
導かれるものである。
受けたときに燃焼ファン7を回転し、ガス供給通路19
の電磁弁8と比例弁10と能力切り換え弁11a,11
bの少なくとも一方11aを開けて、イグナイタ電極1
2を駆動して点着火を行い、フレームロッド電極13で
炎を検知した以降に、サーミスタ等の出湯温度センサ1
5で検出される出湯温度がリモコン14で設定される設
定温度となるように比例弁10の開弁量を制御し、併せ
て、燃焼量に応じて燃焼ファン7の回転制御を行い、給
湯運転を制御する。この給湯運転の制御に際し、制御装
置5は、要求熱量に応じ、能力切り換え弁11a,11
bを切り換え制御する。
1aのみを開けてバーナ2のA面の1面燃焼を行い、要
求熱量が大きいときにはさらに能力切り換え弁11bを
開けてA面とB面の多面燃焼を行う。なお、図中9は燃
焼ファンのファン回転検出センサ、16は入水温度セン
サ、17は水量を調整する水量制御弁を示している。
同図の(a)に示す給湯器と同一の名称部分には同一符
号を付してある。この種の風呂釜は、リモコン14等
で、追い焚き運転が指令されると、制御装置5は、追い
焚き循環管路18の循環ポンプ20を回転させて、浴槽
21内の湯水を追い焚き循環管路18を介して循環させ
る。流水スイッチ22が湯水の流れを検知したときに、
制御装置5は燃焼ファン7を回転し、電磁弁8を開き、
点着火によりバーナ2を燃焼させて追い焚き熱交換器2
3を通る循環湯水を加熱して浴槽21内の湯水の追い焚
きを行う。そして、サーミスタ等の風呂温度センサ24
で検出される風呂温度がリモコン14によって設定され
る風呂設定温度に達したときに追い焚き運転を停止す
る。
給湯器を示すもので、給湯熱交換器3側では同図の
(a)に示すものと同様の動作を行って給湯運転を行
い、また、追い焚き熱交換器23側では同図の(b)に
示す風呂釜と同様な動作を行って浴槽21内の湯水の追
い焚きを行う。この給湯と追い焚きの運転は制御装置5
によって行われるが、この装置は、電磁弁等の注湯弁2
5を開けることにより、給湯熱交換器3側で作り出した
湯を追い焚き循環管路18を介して浴槽21内に落とし
込んで湯張りを行う機能を備えており、圧力センサ等を
用いた水位センサ26により湯張りの水位がリモコン1
4等で設定される設定水位に達したときに注湯弁25が
閉じられて湯張りの停止が行われ、次に循環ポンプ20
を起動して追い焚き運転が行われるものである。
査装置の要部ブロック構成が燃焼器具と接続状態で示さ
れている。同図において、27はモデル例に示した給湯
器や風呂釜等の燃焼器具を示しており、28はマイクロ
コンピュータやパソコン等で構成される検査制御装置を
示している。本実施形態例の運転検査装置は検査制御装
置28と外部設備29を主要部として構成されており、
検査制御装置28には割り込み制御部60が設けられて
いる。この割り込み制御部60は燃焼器具27の燃焼制
御部30に燃焼器具の検査のための指令を与える機能を
持つもので、割り込み指令出力部31と、データ読み取
り書き込み部32と、データ出力部33と、インターフ
ェース34と、モード切り換えスイッチ35と、検査判
断部36と、データ補正部37と、外部指令・駆動部3
8と、外部応答検出部39と、報知部40と、データ入
力部42と、検査データ蓄積部49とを有して構成され
ている。
と、動作指令出力部46とを有している。メモリ44に
は燃焼器具を構成している各種構成要素の検査を行う割
り込み動作指令出力用のプログラムが格納されている。
本実施形態例では、割り込み動作指令はパスワードと1
つ以上のコマンドの集合体によって形成されている。
信号であり、コマンドは、燃焼器具の各構成要素、例え
ば、図7に示す燃焼器具の流量センサ6、ファン回転検
出センサ9、フレームロッド電極13、出湯温度センサ
15、入水温度センサ16、流水スイッチ22、風呂温
度センサ24、水位センサ26等の各種のセンサや、電
磁弁8、比例弁10、能力切り換え弁11a,11b、
イグナイタ電極12、水量制御弁17、循環ポンプ2
0、注湯弁25等のアクチエータや、外部設備29の外
部センサ43およびアクチエータを構成要素として、各
構成要素の動作指令を符号化して識別したものであり、
本実施形態例では、コマンドを次の5つの種類に分類し
ている。
呂釜や追い焚き機能付き複合給湯器等のリモコンの運転
スイッチのオンオフ動作を指令するもので、例えば、給
湯器のリモコンのオン動作指令に対してはCM01のコ
マンドとして与え、給湯運転のスイッチオフ動作指令は
CM00で与え、風呂釜リモコンの追い焚きスイッチオ
ン動作指令はCM11で与え、同じくオフ動作はCM1
0で与えるという如く、リモコンのスイッチのオン・オ
フ動作指令が符号化されたコマンドとして与えられる。
動作を行うシーケンスプログラム(運転プログラム)の
うちの所望の構成要素のステップ動作をキャンセルする
もので、このコマンドを発することにより、燃焼器具の
燃焼運転の指定のプログラム動作がキャンセルされるこ
ととなり、燃焼運転のプログラムに従って燃焼器具の動
作点検等を行う場合には、不要なプログラム動作が省略
されて短時間で検査を終了させることができることにな
る。
動作を指令するもので、例えば水量制御弁17や、注湯
弁25等のアクチエータを強制的に動作させたり、給
湯、追い焚き、湯張り等の運転モードを強制的に選択動
作させる指令を行うものである。コマンドの第4の種類
のものは、制御条件の数値等を設定する動作指令のもの
で、このコマンドにより、例えば、給湯温度を設定した
り、比例弁の最大と最小の開弁駆動電流を設定したり、
湯張りの設定水位を変更したり、タイマ等の時間設定を
行ったり、構成要素にダミーの指令やダミーの数値設定
が行われるものである。最後の第5の種類のコマンド
は、センサ等の検出データの読み出しや、アクチエータ
等、各構成要素の動作状態の読み出し(モニタ指令)を
行うものあり、例えばこのコマンドにより、出湯温度セ
ンサ15や流水スイッチ22等のセンサの信号の読み取
りが行われたり、リモコンスイッチがオン状態にあるか
オフ状態にあるか、あるいはバーナが燃焼状態にあるか
燃焼停止状態にあるか等の状態モニタが行われる。
のコマンドの1つ以上が集合して割り込み動作指令が作
成されるもので、前記割り込み指令出力部31のメモリ
44に格納される割り込みプログラムは、パスワードを
先頭にして1つ以上のコマンドの集合体を用いて時系列
的にコマンドを配列することにより作成されており、本
実施形態例ではこの割り込みプログラムは、燃焼器具の
検査を行う検査専用プログラムとして機能している。動
作指令出力部46は器具の型式や機種のいかんにかかわ
らず同じ動作指令は同じコマンドとして割り込み動作指
令をパスワードの後に整理配列してデータ出力部33に
加える。
の燃焼器具の固有データ(IDデータ)を読み取る。こ
のIDデータは例えば、製品の種類、型式、給湯能力、
排気バリエーション、ガス種、検査規格値、検査対象項
目および検査基準とその公差等の仕様データ等からな
り、このIDデータはIDデータ入力部41により、キ
ーボードのキー操作により、あるいはバーコード入力に
より、又はメモリカード等のカード入力により入力さ
れ、その入力データがデータ読み取り書き込み部32で
読み取られ、この読み取りデータは前記割り込み出力部
31に加えられている。データ出力部33は前記割り込
み指令出力部31から加えられる割り込み動作指令をイ
ンターフェース34を介して通信手段である通信ケーブ
ル61を介して燃焼器具27の燃焼制御部30へ加えて
いる。
具27の燃焼制御部30側のケーブル接続の詳細を示し
たものである。この実施形態例では、通信ケーブルとし
て、6芯の信号線を用いており、この6芯のうち第1芯
の信号線はグランド(GND)の線であり、第2芯の線
はクロック信号の線であり、第3芯の線は、動作指令の
コマンド送信の信号線TxDであり、第4芯の線は、燃
焼制御部30側から割り込み制御部60側に送られるコ
マンドに対する応答の信号線RxDの線であり、第5芯
と第6芯の線はモード切り換えスイッチ35を介したル
ープ経路の線であり、本実施形態例では、モード切り換
えスイッチ35はリレーにより構成されており、リレー
オンのコマンド指令により、モード切り換えスイッチ3
5がオンし、ループ経路が閉じるように構成されてい
る。
がオンしたとき、つまり、ループ経路がショートしたと
き、燃焼制御部30側では、燃焼制御の運転プログラム
の動作による運転モードから割り込み動作指令によって
動作する割り込みモードへ切り換わり、リレーオフ指令
コマンドによりループの経路が開いてオープンとなった
ときに割り込みモードから運転モードへ切り換わるよう
に構成されている。
使用されているセンサの検査やその補正(較正)を行う
ための基準のセンサであり、この外部センサ43は外部
設備29に設けられている。この外部設備29は検査対
象の燃焼器具の水回りやガス回りの管路に接続される配
管を有しており、この配管に検査対象の燃焼器具のセン
サが検出する同一対象の情報を検出する外部センサ43
が取り付けられる。図3には、その一例として、複合給
湯器に接続される外部設備29の例が示されている。
に接続される管路62と、給湯管4に接続される管路6
3と、給湯側と追い焚き側のガス供給通路19に接続さ
れる管路64と、追い焚き側の戻り側管路に接続される
管路65と、追い焚き側の往側管路に接続される管路6
6とを有しており、管路62には、入水温度センサ16
の検査を行うための入水基準温度センサ67が設けられ
ており、管路63には出湯温度センサ15の検査を行う
出湯基準温度センサ68が設けられている。また、管路
65には風呂温度センサ24を検査するための風呂基準
温度センサ69と、水位センサ26の検査を行うための
基準水位センサ(この実施形態例では基準圧力センサ)
70が設けられている。そして、管路65と66は三方
弁71を介して容積が例えば10リットルの小型の水槽
72に接続されている。なお、73は管路開閉のために
必要に応じて設けられる電磁弁である。
具の水回りおよびガス回りの管路が接続部74で対応す
る外部設備29側の管路62〜66に接続され、入水基
準温度センサ67は入水温度センサ16と同一の検出対
象、つまり給水管1の入水温度を検出し、基準流量セン
サ75は流量センサ6と同一の入水流量を検出する。同
様に出湯基準温度センサ68は出湯温度センサ15と同
じ出湯湯温を検出し、基準水位センサ70は水位センサ
26と同じ水槽72の水位検出を行い、風呂基準温度セ
ンサ69は風呂温度センサ24と同じ戻り側循環湯水の
温度、つまり、水槽72の水の温度を検出する。そし
て、これら各外部センサ43の検出信号は外部応答検出
部39で検出され、アナログ信号からデジタル信号に変
換されて検査判断部36へ加えられる。なお、図3では
複合給湯器の外部設備29を示したが、図7の(a)で
示す給湯器や、同図の(b)に示す風呂釜を検査対象と
する場合には、これら検査対象に合う外部設備29が用
いられることとなる。
得られる外部センサ43の検出信号(上記例では検出温
度や検出流量や検出水位)と、燃焼器具27内のセンサ
47(前記例では出湯温度センサと流量センサと水位セ
ンサ)のセンサ検出信号とを外部センサ43を基準のセ
ンサ信号として比較し、燃焼器具27に使用されている
センサ47が正常か否かを判定する。燃焼器具27に使
用されているセンサ47の検出値と外部センサ43の検
出値との差あるいは2点の検出値を結ぶ特性直線が、基
準センサによって得られる検出値や2点間を結ぶ特性直
線に対して予め与えた許容範囲内の差であれば正常(合
格)と判定し、許容範囲を越えて外れているときには不
良(不合格)と判定する。また、検査判断部36はセン
サ47の合否判定の他に、燃焼器具を構成しているアク
チエータ等の動作状態の合否判定を行う。
書き込みと消去が可能なEEPROM等のメモリによっ
て構成されており、この検査データ蓄積部49は前記検
査判断部36の検査判断結果を格納蓄積する。そして、
動作指令のコマンドがその検査データの蓄積結果の報知
を要求している場合には、その蓄積検査データが液晶画
面等を備えた報知部40の表示部に表示される。なお、
この報知部40の報知は画面表示に限られず、必要に応
じ、ブザーやランプ等の他の形態での報知が行われる。
報知部40は検査装置と一体とは限らず、また、数も1
つとは限らない。また、検査の終了時には、コマンドの
要求に応じ、検査データ蓄積部49で蓄積した検査デー
タは、データ読み取り書き込み部32を介してIDデー
タ入力部41に差し込まれるIDカードに書き込まれ
る。
マンドがデータの補正を要求している場合には、外部セ
ンサ43の検出値と燃焼器具27に使用されているセン
サ47の検出値との差を求め、外部センサ43に対する
燃焼器具のセンサ47のずれの補正量を演算により求め
て算出し、この算出補正値はデータ出力部33を介して
燃焼器具27側の燃焼制御部30へ供給される。この補
正値は、燃焼制御部30側の設定データメモリ54に書
き込まれ、燃焼制御部側の補正演算部(図示せず)によ
ってセンサ47の検出値が補正され、この補正されたセ
ンサ信号に基づき燃焼運転が制御される。
タ入力部48と、メイン動作制御部50と、指令・駆動
部51と、データ出力部52と、メモリクリア指令部5
3と、設定データメモリ54と、モニタ信号入出力部5
5とを有している。データ入力部48は前記割り込み制
御部60側からインターフェース34を介して送られて
くる割り込みの動作指令を受け、コマンドの要求に従
い、メイン動作制御部50と設定データメモリ54へ加
える。
常の燃焼運転を制御する運転プログラムを内蔵してお
り、この運転プログラムに従って燃焼運転を制御する。
45があり、この変換テーブル45は前記割り込み動作
指令のコマンドの符号を燃焼器具の構成要素の実働の動
作指令信号に翻訳変換する。例えば、動作指令中のコマ
ンドの符号が燃焼ファンの回転数読み出し指令のRD4
0であったときには、この符号RD40を燃焼ファンの
回転数検出の実働の動作指令信号に翻訳するものであ
る。変換テーブル45は、各コマンドの符号とこれに対
応する実働の動作指令信号との関係を示すテーブルデー
タ(表データ)を持っており、検査プログラムの進行に
従って与えられるコマンドの符号を表データを参照して
直ちに実働の動作指令信号に翻訳する。この変換テーブ
ル45のテーブルデータはメイン動作制御部50の運転
プログラムが与えられているメモリのアドレス構成や器
具に使用されているアクチエータ等の制御対象要素の構
成等に対応させたデータとして与えられており、診断動
作指令(コマンド)を、それぞれの器具に適応した形の
実働の動作指令に変換する。なお、本明細書で動作指令
信号とは、例えば開弁指令のように構成要素の駆動を伴
う指令を意味する場合と、データの読み出し指令のよう
に駆動を伴わない指令を意味する場合とがある。
ムは、プログラムの各ステップの動作指令はメモリの番
地をアドレスとして与えられ、例えば、燃焼ファンの回
転起動指令はメモリの10番地に、イグナイタ電極によ
る点火指令はメモリの15番地という如く、番地をアド
レスとして与えられている。ところが、番地をアドレス
単位とする方式では、器具の型式等が異なるとプログラ
ムの内容が異なるため、器具の型式が異なる毎に同じ構
成要素の動作指令が異なる番地に与えられる結果にな
る。例えば、ある型式の器具では燃焼ファンの回転起動
指令がメモリの10番地に与えられているのに対し、他
の型式の器具では11番地に与えられているという如
く、型式や機種によって指令のメモリ格納位置が異な
り、このため、器具の検査等を行う割り込みプログラム
を作成しようとする場合には器具の型式や機種が異なる
毎に別々のプログラムを作成しなければならないという
問題がある。
するために、燃焼器具を構成する各要素の動作をコマン
ドとして動作指令出力用の割り込みプログラムを作成し
ている。したがって、本実施形態例の動作指令出力用の
割り込みプログラムによれば、燃焼器具の検査や制御条
件の数値設定等を行う場合、1つの割り込みプログラム
を用意すれば型式等が異なる器具に対しても同じ検査や
制御条件の数値設定が可能となり、また、割り込み制御
部60側から燃焼制御部30側に同じコマンド指令を行
うことにより、同じコマンドの応答動作をさせることが
できることになるのである。
切り換えスイッチ35からモード切り換え信号、つま
り、図2に示すモード切り換えスイッチ35がオンして
ループ経路がショートしたときに、運転プログラムによ
る運転モードから割り込み動作指令によって動作する割
り込みモードへの切り換えが行われる。このモード切り
換えによってメイン動作制御部50は割り込み動作指令
のコマンドの要求に従った動作制御を行う。その一方
で、メイン動作制御部50は割り込みモードでの動作を
行っているときに、モード切り換えスイッチ35からス
イッチオフ信号が加えられたときに、動作モードを割り
込みモードから運転モードへ切り換える。
スイッチ35からスイッチオフ信号が加えられたとき
に、つまり、メイン動作制御部の動作モードが割り込み
モードから運転モードへ切り換わったとき、設定データ
メモリ54へメモリクリア指令を出力する。
電気信号による書き込みと消去が可能な不揮発性メモリ
によって構成されており、この設定データメモリ54
は、割り込みモードの検査運転時に、割り込み動作指令
に含むコマンドのデータ設定指令によって、消去しない
で残しておきたい登録設定データや、検査のために一時
的に記憶されるデータを記憶する。そして、メモリクリ
ア指令部53からメモリクリア指令が加えられたとき
に、記憶保持する必要のないデータを消去する。
ている、例えば、図7に示す装置の電磁弁8、比例弁1
0、能力切り換え弁11a,11b、水量制御弁17、
循環ポンプ20等のアクチエータを意味している。指令
・駆動部51は割り込み動作指令のコマンドが制御対象
要素の駆動動作を指令しているときには、その制御対象
要素56をコマンドの要求に従って駆動する。例えば、
動作指令のコマンドが水量制御弁17の開駆動を要求し
ているときには、この要求に従って水量制御弁17を要
求量だけ開駆動する。
コマンドのモニタ指令に基づき、そのモニタ対象のセン
サ47の検出値を読み出し、この読み出し信号をコマン
ドの要求に応じて、データ出力部52へ供給したり、設
定データメモリ54へ格納する。データ出力部52はモ
ニタ信号入出力部55から加えられたモニタ信号を通信
手段である前記通信ケーブル61を通して割り込み制御
部60側に送信し、検査判断部36による検査対象構成
要素の合否判定やデータ補正部37によるデータ補正が
行われ、また、報知部40に検査結果が例えばメッセー
ジ表示等により表示される。
り、次に、本実施形態例の装置を用いた燃焼器具の燃焼
運転検査方法の動作例を表1および表2に基づいて説明
する。この検査例では、図7に示す複合給湯器の検査を
代表例として示している。
て検査ラインのベルトコンベアに乗せられて検査工程の
最初の位置に運ばれている。この最初の検査位置で、図
3に示すように、燃焼器具の水回りやガス回りの配管と
外部設備29の対応する配管とが接続部74で接続さ
れ、水漏れやガス漏れのチェックが作業員によって行わ
れる。そして、No.1の工程で、パレットに付けられ
てくるメモリカードの検査対象の燃焼器具の固有データ
がIDデータ入力部41により入力され、検査に必要な
データが読み取られる。
8側と燃焼器具27の燃焼制御部30側とが通信ケーブ
ル61のコネクタ接続により接続される。そして、必要
な電源やスイッチがオンされ、割り込み制御部60側か
らパスワードが送信され、モード切り換えスイッチ35
のスイッチオン信号のコマンドが発せられてリレースイ
ッチがオンし、燃焼制御部30は運転モードから検査モ
ードに切り換わる。
ラムを用いて行われるが、運転プログラムを用いて検査
を行う場合には、このNo.2の工程で、通常の運転プ
ログラム中に含む検査に不要な動作である配管パージの
動作(浴槽湯水の排水時に浴槽湯水が追い焚き循環口よ
りも低下したときに追い焚き循環管路に給湯熱交換器側
から水を通水して追い焚き循環路内を洗浄する動作)
や、呼び水供給動作(複合給湯器の追い焚き運転が指令
されたときに、注湯弁25を開けて給湯熱交換器3側か
ら循環ポンプ20へポンプ起動に必要な呼び水を供給す
る動作)をコマンドによりキャンセル指令を行い、検査
に不要な動作を省略して短縮した運転プログラムに従っ
て検査を行うこととなる。
らエラーコードが発せられていないことをチェックした
後、No.4でガス配管のガス漏れチェックが行われ
る。このチェックは、ガスの管路64の電磁弁73を一
旦開けた後に電磁弁73を閉め、電磁弁73の下流側の
ガス圧力を圧力センサ(図示せず)でモニタし、圧力降
下がない場合にガス漏れがないものと判断する。これら
の動作は全てコマンド指令によって自動的に行われる。
No.5の工程では水量制御弁17の全開位置検出チェ
ックが行われる。このチェックは、コマンド指令によ
り、水量制御弁17を全開位置に開駆動する指令と弁の
開位置の検出コマンドを発し、コマンドの全開指令によ
り水量制御弁が指令通りに動くか否かがチェックされ
る。
確認検査が行われる。この検査は極めて短時間だけ三方
弁71を大気側に開放する。そうすると管路65内の水
が抜けるため、浴槽(水槽)が空である状態が擬似的に
作り出される。次に、追い焚きのオン駆動を指令する。
この指令を器具側で受付けたら、その後続けてエラーコ
ードの読み取り命令を器具側へ送信する。すると、器具
が正常ならば、「水位不足である」旨のエラー信号が器
具側から返答され、空焚き防止が正常に成されたと判断
される。器具が異常なら「エラー無し(水位正常につ
き)」のコードが器具側から返答される。この場合は器
具の空焚き防止機能が正常でないと判断される。この空
焚き防止作動の確認検査は、実際にバーナを燃焼させ
ず、かつ、無人で行うことが可能である。
査が、No.8の工程では風呂着火性能検査が行われ
る。つまり、給湯側のバーナと風呂側のバーナに点火指
令を与え、所定の時間経過後に、それぞれのバーナのフ
レームロッド電極から炎検出信号が得られているか否か
により着火性能の良否が検査される。No.9の工程で
は風呂温度センサ24の温度特性試験が行われる。この
試験では、循環ポンプ20の駆動によって、水槽72内
の水が管路65を通って循環するときの水の温度を風呂
基準温度センサ69と風呂温度センサ24でそれぞれ検
出し、両センサの温度差が所定の許容範囲に入っていれ
ば正常と判断する。
の全開流量試験が行われる。この試験は、水量制御弁1
7を全開した状態で管路62を通る流量を基準流量セン
サ75で検出し、この検出流量と最大設計基準流量との
差が所定の許容範囲内(±α%以内)の場合には適正と
判断する。次のNo.11では流量センサ6の全開流量
検出試験が行われる。この試験では、水量制御弁17が
全開の状態で、管路62および給水管1を通る流量を基
準流量センサ75と器具側の流量センサ6で検出し、両
センサの検出値の差が所定の許容範囲に入るときには正
常と判定する。
われる。この試験は給湯設定温度を42℃にして給湯動
作を行い、出湯温度センサ15の検出温度が設定温度に
対して所定の許容範囲に入っているときには正常と判断
する。なお、この場合、出湯基準温度センサ68と器具
側の出湯温度センサ15との両センサの検出値の差が所
定の許容範囲に入っているときに合格と判定することも
できる。No.13では水量絞り制御の制御試験が行わ
れる。この試験は、水量制御弁17を所定量絞り、設計
基準流量と外部設備29側の基準流量センサ75の流量
検出値の差が所定の許容範囲内のときには正常と判定す
るものである。
量の検出制御試験が行われる。この試験は、水量を絞っ
た状態で、流量センサ6と基準流量センサ75との検出
値の差を求め、この差が所定の許容範囲内のときには正
常と判定するものである。そして、本実施形態例では、
このNo.14の工程で、流量センサ6の流量特性直線
が正しいか否かの検査を同時に行っている。つまり、前
記No.11の工程で全開状態時における基準流量セン
サ75と流量センサ6の検出流量値が予め求められてお
り、この全開流量時の値と、絞り流量時の検出値の2点
を各センサ75,6毎に図4に示すようにグラフ上にプ
ロットし、各測定点を直線で結び、器具側の流量センサ
6の測定点A1,A2によって得られる特性直線が、基
準流量センサ75の測定点A′1,A′2によって得ら
れる基準特性直線の許容範囲内に入っているときには、
使用されている流量センサ6の特性直線は正常と判定さ
れ、図示の如く、A1,A2を結ぶ特性直線がA′1,
A′2を結ぶ特性直線の許容範囲から少しでも外れたと
きは異常と判定される。
から元の全開状態に戻した後、注湯温度を60℃に設定
したときの出湯温度試験が行われ、No.16では給湯
燃焼を停止したとき、フレームロッド信号を読み出し
て、給湯側バーナの残火がないことの確認検査が行われ
る。No.17では給湯運転スイッチがオフになってい
ることの確認検査が行われる。燃焼停止時に、これがオ
ンになっているときには故障と判断する。No.18で
は再度給湯側バーナの点着火指令を出し、再出湯の着火
動作の検査を行う。No.19では、そのとき、給湯運
転スイッチがオンになっていることの確認検査を行う。
スイッチがオフ状態のときには故障と判定する。
試験が行われる。この試験は、管路62および給水管1
を通る水の温度を入水基準温度センサ67と入水温度セ
ンサ16で検出し、その両センサの温度差が所定の許容
範囲に入っているときには適正と判定するものである。
No.21では風呂温度センサ24の温度特性試験の2
回目が行われる。1回目の試験は、No.9で行われて
いるが、それ以降の試験項目を行っているうちに、水槽
72内の水の温度が上昇しており、この水温の上昇して
いる状態で、風呂温度センサの特性をNo.9の場合と
同様に風呂基準温度センサ69を用いて行う。No.2
2では追い焚き側のバーナの燃焼停止時に、残火が生じ
ていないことの確認検査を行う。
作の確認検査が行われる。この検査では、水槽72の湯
張り水位が設定され、注湯弁25を開けての注湯動作が
正常に行われること確認する。すなわち、自動運転スイ
ッチ(自動湯張りのスイッチ)がオンした後、基準流量
センサ75で注湯流量を検出し、設定水位に対応する演
算流量値と基準流量センサ75の流量検出値とを比較
し、検出流量値の値が演算流量値に対し、所定の許容範
囲に入っているときには合格と判定する。
試験が行われる。この試験では水位ヘッドの読み取り試
験と、水位変化の読み取り試験とが行われ、水位ヘッド
の読み取り試験では、水槽72の水位を、基準水位セン
サ70と器具側の水位センサ26でそれぞれ検出し、両
センサの検出値の差が所定の許容範囲に入っているとき
には正常と判定する。また、水位変化の検出性能試験で
は、水槽72の排水栓(図示せず)を短時間開いて排水
し、その排水の前後の水位を基準水位センサ70と器具
側の水位センサ26で検出し、排水栓を開く前の水位の
検出値と排水栓を開いた後の水位低下後の水位検出値と
の差を求め、基準水位センサ70で求めた水位変化の値
と器具側の水位センサ26で求めた水位変化の値との差
が所定の許容範囲に入っているときには水位センサ26
は適正と判定するものである。
モード切り換えスイッチ35がオフされ、設定データメ
モリ54に各検査段階で必要に応じ記憶されたデータの
うち保存しておく必要のない不要なデータを消去する。
このメモリクリア後、電源がオフされる。そして、N
o.26で検査結果が検査データ蓄積部49から検査対
象の燃焼器具のメモリカードに記録される。そして、作
業員によりガス回りや水回りの配管接続が解かれ、検査
された製品が検査位置から自動搬出され、検査の作業が
終了する。
を符号化した割り込み動作指令によって検査を行う方式
としたので、前記表1および表2に示した検査項目がこ
の割り込み動作指令によって行われることはもちろんで
あるが、それ以外の様々な検査を同様に割り込み動作指
令によって効率よく行うことができる。例えば、燃焼器
具の最低作動水量(流量センサ6が通水量を確認できる
最低水量)をチェックする場合、従来では、作業員が例
えば出湯栓のバルブを操作して給水管1の通水量を調整
し、実際に給湯バーナが点火する位置でその最低水量を
確認していたが、本実施形態例では、このような人手に
よらず、自動的に最低作動水量のチェックが可能とな
る。すなわち、前記検査工程のNo.14で説明したよ
うに、図5に示す如く、異なる流量位置で流量センサ6
の実測点A1,A2を直線で結ぶことによって流量セン
サ6の特性直線が得られている。この直線を下方に延長
し、点火動作が開始する流量センサの既知の出力値(流
量センサがホールICによって構成されているときには
パルス数)に対応する流量Xリットルが既知の値X1,
X2,P1,P2,P3を用いて比例演算により正確に
求められることとなり、この燃焼器具の最低作動水量X
が演算処理だけの極めて短時間のうちに自動的に求めら
れる。
ば、リモコンの給湯設定温度が42℃のときに、50℃
の出湯湯温の検出がされた場合、出湯温度センサが異常
なのか、あるいは給水温度が高いため、燃料供給のガス
圧の制御がしきれずに高い温度となっているのか、さら
には水量制御弁が異常なのか、出湯湯温異常の原因が複
合的でその原因をつきめるのが非常に困難であったが、
本実施形態例では、出湯温度センサの出力レベルをコマ
ンドにより直接読み出し指令をかけて問い合わせること
ができるので、その出湯温度センサの出力レベルから、
出湯温度センサの異常の有無を直ちに判明できることと
なる。
成要素にダミーの動作指令を与えて、その指令対象の構
成要素の動作に強制的にダミーの動作結果をもたらすこ
とで、人手によっては困難な検査を容易に、かつ、正確
に行うことができるという効果が得られる。例えば、燃
焼器具に凍結予防ヒータと、凍結予防温度センサと、こ
の温度センサがヒータ駆動開始温度(例えば0℃)を検
出したときに凍結予防ヒータをオン駆動するヒータ駆動
回路とを設け、この燃焼器具のヒータ駆動回路の検査を
夏季に行うような場合、人手によってヒータ駆動回路が
正常に動作するか否かを検査するためには、凍結予防温
度センサの設置領域をドライアイス等を用いてヒータ駆
動開始温度の例えば0℃以下になるまで冷却しなければ
ならず、その作業は非常に困難である。
ードの状態で、凍結予防温度センサの検出温度の設定書
き込みコマンドを発し、その温度をダミーのヒータ駆動
開始温度以下の温度に書き込み設定するだけでよい。こ
のダミーの温度を設定することにより、ヒータの駆動回
路は凍結予防温度センサがヒータ駆動開始温度を検出し
たものと判断してヒータ駆動を開始することとなり、こ
のヒータ駆動の開始を検出することでヒータ駆動回路が
正常状態にあることを容易に検査することができる。
6に示されている。この回路では、駆動電源としてAC
100Vが使用されており、凍結予防温度センサがヒー
タ駆動開始温度を検出したときに、リレー76をオン
し、ヒータ77をオン駆動するように構成されている。
このような回路構成の下で、本実施形態例では、ヒータ
オン駆動のコマンドを出力するか、あるいは凍結予防温
度センサの検出温度がヒータ駆動開始温度であるダミー
の温度を設定することにより、リレー76がオンされて
ヒータ駆動が開始するが、このとき、例えば、結線接続
部分78a〜78hのうち、78eの部分でコネクタ外
れがあったときには、AC100Vの電源の電流あるい
は電力の変動が生じ、これを検出することにより、断線
の有無や結線忘れ、接触不良、誤配線等を容易に自動検
査できることとなる。すなわち、正常な時とそうでない
時では電流や電力が異なるので電源の電流や電力を検出
することにより、ヒータ駆動回路の断線等チェックを自
動的に行うことが可能となる。
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記実施形態例では、燃焼器具の検査を検査専用のプロ
グラムを用いて行う場合で説明したが、燃焼制御部30
のメイン動作制御部50に与えられている運転プログラ
ムを利用して検査の動作を行うことができる。すなわ
ち、本実施形態例の装置は、割り込み指令出力部31か
ら割り込み動作指令を出力することにより、その割り込
み動作指令のコマンドに応じた動作が燃焼制御部30側
のメイン動作制御部50の動作制御によって行われるも
のであるから、割り込み動作指令によってメイン動作制
御部の運転プログラムに従った動作を行うコマンドと、
運転プログラムの不要なステップ動作(検査に不要のス
テップ動作)をキャンセルするコマンドとを出力するこ
とにより、メイン動作制御部50は不要なステップ動作
を省略した運転プログラムでもって動作制御を行うこと
となり、この短縮した運転プログラムを用いて目的とす
る検査の動作が短時間のうちに行われることとなる。
用のプログラムやメイン動作制御部の運転プログラムを
使用することなく検査の動作を行わせることも可能であ
る。すなわち、割り込み指令出力部31から割り込み動
作指令を発することにより、その割り込み動作指令のコ
マンドに応じた動作が燃焼制御部30側で行われること
を利用して、例えば、出湯温度センサ15の検出温度を
検査したい場合には、単発的に出湯温度センサの信号読
み出しをコマンドとした割り込み動作指令を燃焼制御部
30側に加えることにより、燃焼制御部30側ではこの
コマンドに応じた動作を行うことで、出湯温度センサ1
5の検出温度がモニタされることとなる。また、水量制
御弁17の開弁量の変化を検査したい場合には、水量制
御弁17を符号化した開弁量可変動作をコマンドとして
燃焼制御部30側に加えて、指示した量だけ水量制御弁
17の開弁量が可変されるか否かを検査できる。
各構成要素の動作指令を行う場合には、図1に示した割
り込み指令の外部入力手段(例えばキーボードやカード
やバーコードやパソコン等の入力手段)63を用いて符
号化したコマンドを入力することにより、このコマンド
は燃焼制御部30側に加えられ、変換テーブル45によ
り翻訳されてコマンドに応じた検査動作を行わせること
ができることとなる。
器具の各構成要素を符号化してコマンドを作成してお
り、燃焼制御部30側ではこの符号化された各構成要素
の動作のコマンドをアドレス変換してシーケンスの各ス
テップの実働の動作のコマンドに翻訳変換するメモリさ
れた変換テーブルを持っているので、燃焼器具の機種や
型式が異なっていても、これら各機種や型式に応じた異
なった専用の検査等のプログラムを作成する必要はな
く、どのような機種および型式の燃焼器具であっても、
燃焼器具の各構成要素を符号化した1つ以上のコマンド
の集合体によって形成した専用のプログラムを1つ用意
することにより、そのプログラムを用いて機種や型式の
異なる燃焼器具においても検査等の同じ動作を支障なく
行わせることができる。
換えスイッチ35がオンしたときに燃焼制御部30側の
メイン動作制御部の動作を運転モードから割り込みモー
ドへ切り換わるようにしたが、モード切り換えスイッチ
35がオンする他に、割り込み動作指令の先頭のパスワ
ードが加えられたときに運転モードから割り込みモード
へ切り換わるようにしてもよい。
モリ54を書き込みと消去が可能な不揮発性メモリで構
成し、保存するデータと後に消去するデータとを共にそ
の不揮発性メモリに格納したが、設定データメモリを不
揮発性メモリとRAM等の揮発性メモリで構成し、消去
しない設定データは不揮発性メモリに格納し、後に消去
するデータは揮発性メモリに格納し、制御条件の数値設
定動作や検査動作の終了後電源がオフされたときに、自
動的にRAMに格納された不要のデータを消去するよう
にしてもよい。
み制御部60側と燃焼制御部30側をリモコン57を仲
立ちとして接続し、リモコン57に通信ケーブル61の
機能を持たせ、このリモコン57を介して運転モードと
割り込みモードのモード切り換えや、制御部30,60
間の通信を行って、検査の動作を行ってもよい。
御部60側と燃焼器具の燃焼制御部30側とを分離して
別体の装置に形成したが、割り込み制御部60を燃焼器
具の燃焼制御部60と同一の制御装置内に形成してもよ
い。この場合は、検査制御装置を内蔵した燃焼器具の構
成となり、通信ケーブルは省略される。
動作指令をパスワードとコマンドとの集合体によって形
成したが、パスワードを省略し、燃焼器具の各構成要素
を符号化した1個以上のコマンドで動作指令を構成して
もよい。
えなくともよく、最初から燃焼器具の構成要素の実働の
動作・指令信号のコード形態で与えるようにしてもよ
い。この場合には、コマンドの符号を実働の動作・指令
信号に翻訳する必要がないので、コマンド変換テーブル
を省略することができる。ただ、コマンドを符号化した
場合には、簡易な符号を使用できるので、外部入力手段
83等によりコマンドを外部から入力するのが容易とな
る。
ル45を燃焼制御部30側に設けたが、この変換テーブ
ル45は割り込み制御部60側に設けてもよい。
燃焼器具をモデルとして説明したが、本発明の検査の対
象となる燃焼器具は必ずしも図7に示すモデルの機種や
型式のものに限定されるものではなく、燃焼式の暖房
機、冷房機、空調機等、他の様々な燃焼器具の検査に適
用されるものである。
品出荷段階の検査をメインにして説明したが、本発明は
仕向先に設置施工されている燃焼器具の検査方法および
その装置として当然に適用されるものである。
コマンドを燃焼器具の1つの構成要素の動作指令を1つ
のコマンドに割り当てて1個以上のコマンドを時系列的
に配列した検査専用のプログラムを用い、燃焼器具の検
査時には検査対象の燃焼器具の固有データを検査に必要
なデータとして入力した後に通常運転モードから検査専
用プログラムで動作する検査モードへ切り換え、前記専
用プログラムに従い動作させ燃焼器具の運転動作を検査
するようにしたものであるから、燃焼器具の機種や型式
が異なっていても、同じコマンドを与えることにより、
そのコマンドに応じた構成要素の同じ検査を行わせるこ
とができる。したがって、燃焼器具の機種や型式が異な
っていても、これら各機種ごとに検査専用のプログラム
を個別に作成する必要はなく、共通の検査プログラムを
与えることにより、検査対象とする燃焼器具の各構成要
素の検査を行わせることができる。
形態例を示すブロック構成図である。
と燃焼器具の燃焼制御部側とを接続する通信手段の説明
図である。
である。
を示すグラフである。
る。
路の説明図である。
す説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 燃焼器具の各構成要素の動作をコマンド
とした指令を受けて、指令の対象となる構成要素を動作
指令に従って動作制御する燃焼制御部を備えた燃焼器具
の運転検査方法であって、燃焼器具の1つの構成要素の
動作指令を1つのコマンドに割り当てて1個以上のコマ
ンドを時系列的に配列した検査専用のプログラムを燃焼
器具の通常運転モード時の運転プログラムとは別に用意
し、燃焼器具の検査時には検査対象の燃焼器具の固有デ
ータを検査に必要なデータとして入力した後に通常運転
モードから検査専用プログラムで動作する検査モードへ
切り換え、前記専用プログラムに従い動作させ燃焼器具
の運転動作を検査する燃焼器具の運転検査方法。 - 【請求項2】 検査に必要な固有データは、製品の種
類、型式、給湯能力、排気バリエーション、ガス種、検
査規格値、検査対象項目、および検査基準とその公差を
含む、仕様データのデータを有して構成されている請求
項1記載の燃焼器具の運転検査方法。 - 【請求項3】 検査に必要な固有データの入力の手法に
は、キーボードのキー操作入力手法と、バーコード入力
手法と、カード入力手法とが含まれることを特徴とする
請求項1又は請求項2記載の燃焼器具の運転検査方法。 - 【請求項4】 燃焼器具の運転動作の検査には、燃焼器
具内のセンサの検出値と、この燃焼器具内のセンサと同
一の検出対象を検出する外部センサの検出値と、検査に
必要なデータとして入力された燃焼器具の固有データと
に基いて燃焼器具を構成するアクチュエータの動作状態
を合否判定する検査を含むことを特徴とする請求項1又
は請求項2又は請求項3記載の燃焼器具の運転検査方
法。 - 【請求項5】 燃焼器具の各構成要素の動作をコマンド
とした指令を受けて、指令の対象となる構成要素を動作
指令に従って動作制御する燃焼制御部を備えた燃焼器具
の運転検査装置であって、燃焼器具の1つの構成要素の
動作指令を1つのコマンドに割り当てて1個以上のコマ
ンドを時系列的に配列した検査専用のプログラムが燃焼
器具の通常運転モード時の運転プログラムとは別に用意
されて格納されているメモリと、燃焼器具の検査時に検
査対象の燃焼器具の固有データを検査に必要なデータと
して入力するためのIDデータ入力部と、通常運転モー
ドから検査専用プログラムで動作する検査モードへの切
り換え後に前記専用プログラムに従い燃焼制御部により
制御されて動作する燃焼器具の運転動作状態のモニタ信
号を燃焼器具側から取り込みそのモニタ信号と前記ID
データ入力部から入力された検査に必要な燃焼器具の固
有データとに基き燃焼器具の構成要素の合否を検査する
検査判断部と、を有する燃焼器具の運転検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003089961A JP3623494B2 (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 燃焼器具の運転検査方法およびその装置 |
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---|---|---|---|
JP12837394A Division JP3455583B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 燃焼器具の運転検査方法およびその装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP3623494B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011179719A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Daikin Industries Ltd | 制御基板 |
-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003089961A patent/JP3623494B2/ja not_active Expired - Fee Related
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