JP3765173B2 - 給湯器の故障診断方法および故障診断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は給湯器の故障診断方法およびその装置に関し、より詳細には、給湯器の浴槽に設けられる水位センサの故障診断を行なう技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時の給湯器においては、浴槽内の水位を水位センサで監視しながら浴槽への湯張り等を自動的に行うものが提案されている。この水位センサとしては、浴槽内の水位を水圧変動から検出する圧力センサが好適に使用されるが、このように浴槽内の水圧に基づいて水位を検出する場合、圧力センサが配される高さ位置と浴槽の配される高さ位置の高低により圧力センサで検出される水圧にも変化が生じる。一方、圧力センサで検出可能な圧力変動の範囲は、当該センサでの検出結果を処理する給湯器の制御部(マイクロコンピュータ)の分解能との関係で制限があり無制限に広範囲の水圧変動を検出することは不可能である。そのため、上記制御部には、予め浴槽の高さ位置に応じて圧力センサの検出範囲を浴槽内の水位変動の範囲と一致させるようにオフセット量が設定されている。したがって、この種の水位センサを備えた給湯器においては、その施工時に浴槽の高さ位置に応じて上記オフセット量が設定されている。
【0003】
ところで、このような水位センサを備えた給湯器における水位センサの故障診断においては、上述したように浴槽の高さ位置に関する情報(高さ位置情報)が圧力センサのオフセット量(オフセットデータ)として給湯器の制御部に記憶されるため、水位センサの故障を診断を行う場合にまずこのオフセットデータが誤って設定されてなされていないかを診断する必要がある。また、その他、圧力センサ自体が正常に圧力変動を検出しているか否かの診断を行う必要がある。そして、このような水位センサの故障診断においては、従来より作業者が実際に給湯器に自動で湯張り等を行わせ、その際に設定通りに湯張りが行なわれているか否かを確認することにより行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の水位センサの故障診断方法では以下のような問題があった。
【0005】
すなわち、通常の給湯動作を行なわせて水位センサの故障診断を行なう場合、給湯動作に明らかな異常がある時は水位センサの故障も容易に判明するが、水位検出の微妙なずれなどは作業者の目視確認では容易に判明せず、また、かりに水位センサに異常が認められた場合でも、上記オフセットデータに誤りがあるのか、それとも圧力センサ自体が誤動作をしているのかが判明せず、具体的な故障原因を判定することは困難であった。
【0006】
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、給湯器の水位センサの故障診断を容易に行うことができ、しかも故障原因を具体的に特定できる給湯器の故障診断方法および故障診断装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された給湯器の故障診断方法は、浴槽の高さ位置に応じて圧力センサの検出範囲を浴槽内の水位変動の範囲に合わせるオフセット量がオフセットデータとして記憶されている水位センサを備えた給湯器において、この給湯器から上記オフセットデータを取り出して浴槽の高さ位置情報を認識可能な状態で表示し、この表示された高さ位置情報に基づいて、上記浴槽が上記高さ位置情報と同じ高さに設置されているか否かを確認し、上記高さ位置情報通りに浴槽が設置されていない場合に上記オフセットデータの異常と診断することを特徴とする。
【0008】
すなわち、この請求項1の発明では、水位センサの故障診断にあたり、まず、給湯器に記憶されている水位センサのオフセットデータを取り出して、このデータから浴槽の高さ位置の割り出しを行う。つまり、給湯器に記憶される浴槽の高さ位置情報は、上述したように水位センサとして用いられる圧力センサのオフセット量を決定するものであるため、給湯器に記憶される際には圧力センサのオフセットデータとして記憶される。そのため、本発明では、まずこのオフセットデータの形式で記憶されている高さ位置情報を作業者が認識できるように具体的な数値(たとえば、「1.0m」や「100cm」)に変換してその表示を行わせる。そして、このようにして高さ位置情報が認識可能な状態で表示されると、次にこの表示と浴槽が実際に設置されている高さ位置とを比較して両者が一致しているか否かを確認させる。この確認は実際に作業員が浴槽の設置場所等を目視確認することにより容易に行い得る。そして、この確認の結果、表示された浴槽の高さ位置と実際の浴槽の高さ位置とが相違する場合には、水位センサを構成する圧力センサのオフセットデータが正確でないと判定できるので、全体として水位センサが故障していると判断できる。
【0009】
また、請求項2に記載された給湯器の故障診断方法は、浴槽の高さ位置に応じて圧力センサの検出範囲を浴槽内の水位変動の範囲に合わせるオフセット量がオフセットデータとして記憶されている水位センサを備えた給湯器において、この給湯器から上記オフセットデータを取り出して浴槽の高さ位置情報を認識可能な状態で表示し、この表示された高さ位置情報に基づいて、上記浴槽が上記高さ位置情報と同じ高さに設置されているか否かを確認し、上記高さ位置情報通りに浴槽が設置されていない場合に上記オフセットデータの異常と診断する第一の故障診断手順と、上記第一の故障診断手順で正常であると診断された場合に、上記浴槽に一定水位の水張りを行いその際の水位を上記水位センサで検出して記憶した後、上記浴槽の水位が所定水位分だけ上昇または下降するように目視で水位を確認しながら水張りないしは水抜きを行いその際の水位を上記水位センサで検出し、上記所定水位分の水位変更の前後に水位センサで検出された水位を比較して、両検出された水位の差が上記所定水位分と一致するか否かを判定し、この判定の結果が一致しない場合に上記水位センサの故障と診断する第二の故障診断手順とからなることを特徴とする。
【0010】
すなわち、この方法は、浴槽内の水位を所定水位分だけ変化させ、その変化の前後の水位を水位センサで検出して、この検出された水位の差(水位センサによって検出された水位変動)が実際に変化した水位(上記所定水位)と一致しているか否かを判断することにより、水位センサを構成する圧力センサが正常に水圧の変化を検出した否かを判定するものである。つまり、この判定の結果が不一致の場合、圧力センサが正常に機能していないと判定できるので水位センサの故障と判断できる。
【0011】
また、請求項3に記載された給湯器の故障診断方法は、請求項2に記載の発明において、上記浴槽に風呂追い焚き循環路が接続され、この風呂追い焚き循環路内に湯水の循環ポンプと上記水位センサとが設けられる場合において、 上記第二の故障診断手順を開始する前に、上記循環ポンプを駆動して風呂追い焚き循環路内の空気抜きを行うことを特徴とする。
【0012】
すなわち、この請求項3の発明は、請求項2の発明において実際に水位センサで浴槽内の水位を検出するにあたり、風呂追い焚き循環路内に設けられた循環ポンプを駆動させて風呂追い焚き循環路内に存在する空気を抜くものである。これは、上記水位センサを構成する圧力センサは、多くの場合、浴槽内ではなく該浴槽に連通して設けられる風呂追い焚き循環路内に設置されているので、風呂追い焚き循環路内に空気が残留した状態で水位検出を行おうとしても正確な水位の検出は行えない。そのため、この請求項3の発明では、予め循環ポンプを駆動して風呂追い焚き循環路内に強制的な湯水の循環を起こさせることにより、風呂追い焚き循環路内に残留する空気を強制的に排出するものである。
【0013】
また、請求項4に記載された給湯器の故障診断装置は、給湯器との間でデータの送受信を行なうデータ通信部と、作業者が指令を入力するための指令入力部と、給湯器の故障診断手順を記憶した記憶部と、この記憶部に記憶された故障診断手順に従って給湯器に対してデータの出力要求を行うとともに、給湯器から供給されるデータおよび作業者から入力されるデータを取り込んで給湯器の水位センサの故障診断を行なう故障診断部と、上記故障診断手順に従って作業項目および診断結果を表示させる表示部とを備えた給湯器の故障診断装置であって、上記記憶部に、請求項1から請求項3のいずれか一つの故障診断方法を実行するプログラムを記憶してなることを特徴とする。
【0014】
すなわち、この請求項4の発明は、データ通信部を介して給湯器とデータ通信可能に構成され、故障診断部が記憶部に記憶された上記請求項1乃至請求項3に記載の方法を実現するための故障診断手順に従って、給湯器に対して浴槽の高さ位置情報を示すデータの出力要求を行いその結果として給湯器から供給されるデータや、浴槽内の水位を検出した水位センサの検出結果、さらには作業者が目視確認等を行った結果の入力データ等を取り込んで水位センサの故障診断を行なうものである。つまり、この請求項4の発明によれば、上記請求項1乃至請求項3に記載された故障診断方法において必要となる故障診断手順が記憶部に記憶された故障診断手順に従って自動的に給湯器に伝達される一方、給湯器等から得られる各種データに基づく水位センサの故障診断が故障診断装置内で全て故障診断手順に従って全て行なわれる。そのため、作業者は、給湯器の故障診断に際して故障診断手順を意識することなく、効率良く故障診断を行なうことができ、しかも、故障診断手順を表示する表示部を備えることにより、作業者はこの表示部の指示を確認しながら作業を進めることができ、作業効率の円滑化を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
まず、本発明に係る給湯器の故障診断装置および同故障診断装置を含む故障診断システムの概略構成を図1に示す。この故障診断システムは、給湯器1と計測装置2と故障診断装置3とを主要部として構成され、本実施形態においては、給湯器1に設けられた浴槽Bの水位センサ37の故障診断のみならず、各種の異常の検出を行なうように構成されている。
【0017】
このシステムで故障診断の対象となる給湯器1は、図2に示すように、少なくとも、給湯器各部の動作状況を検出するセンサ類と、給湯器各部に設けられる各種計測器による実測用の計測ポイントと、上記センサ類の検出結果に基づいて給湯器各部の動作状況を監視して給湯器の動作制御を行う制御部4と、この制御部4で処理される各種データを外部と通信可能とするデータ通信部(図示せず)とを備えてなり、このデータ通信部を介して上記故障診断装置3からの機器動作指令を受信するとともに、制御部4から給湯器各部の動作状況(センサ類の検出結果やセンサ類の設定情報等)を上記故障診断装置3に伝達可能に構成されている。なお、上記データ通信部は、本実施形態では特に示していないが、たとえば給湯器1を遠隔操作するためのリモートコントローラ(図示せず)用のデータ通信部と共用することも可能である。
【0018】
図2は、この給湯器1の実施形態の一例を示しており、この給湯器1は瞬間式給湯器5aと風呂追い焚き用の給湯器5bとが一つの缶体33内に装置されてなるものである。これら両給湯器5a,5bは、それぞれ熱交換器6a,6bを備えるとともに、この熱交換器6を加熱するバーナ7a,7bを備えている。熱交換器6aには、入水管8と出湯管9とが接続されており、入水管8は市水道に連結されるとともに、出湯管9は後述する給湯カラン17や注湯流量調整弁24等の給湯栓に接続される。そして、この入水管8と出湯管9との間にはバイパス管10が配設されている。
【0019】
また、入水管8には、図に示すように市水道から熱交換器6aに供給される通水流量を検出する入水流量センサ12が設けられるとともに、入水温度を検出する入水温度センサ13が配されている。なお、入水流量センサ12として図示例ではいわゆるタービン式のセンサが用いられており、入水流量センサ12の内部には通水を検知するためのロータ12aが配されている。また、入水温度センサ13としてはたとえばサーミスタ式のセンサが好適に用いられる(他の温度センサにおいても同様)。一方、出湯管9には、その先端付近に出湯管9からの出湯流量を調節するための出湯流量調整弁15が設けられている。また、この出湯流量調整弁15の下流側には出湯管9からの出湯温度を検出する出湯温度センサ16が設けられている。そして、この出湯管9は上記出湯流量調整弁15の下流側で分岐され、一方は給湯カラン17へ、またもう一方は風呂追い焚き用の追い焚き循環路18へとそれぞれ接続されている。
【0020】
追い焚き循環路18は、浴槽Bの湯水を追い焚きするために、該浴槽Bと上記熱交換器6bとの間に形成された循環路であって、浴槽Bから湯水を吸い込んで熱交換器6bへ供給する戻り管19と、該熱交換器6bで加熱された湯水を再び浴槽Bへと循環させる往き管20とを主要部として構成される。上記戻り管19には、浴槽B内の湯水を強制的に循環させる循環ポンプ21が設けられ、その下流側には追い焚き循環路18内の通水を検出する水流スイッチ22が設けられるとともに、この水流スイッチ22の下流側には更に浴槽B内の湯水の温度を検出する風呂温度センサ23が設けられている。
【0021】
また、この戻り管19には、浴槽Bの水位を検出する水位センサ37が設けられている。具体的には、この水位センサ37は圧力センサ37aで戻り管19内の水圧を検出し、その検出された水圧に基づいて上記制御部4において具体的な水位データに換算するものである。なお、この圧力センサで検出される戻り管19の水圧は、浴槽B内が同一水位であっても浴槽Bの設置される高さ位置によって変動するため、上記制御部4にはこの浴槽Bの高さ位置を示すオフセットデータが記憶され、このオフセットデータに基づいて圧力センサ37aの検出結果から上記水位への換算が行われている。なお、図2において38は、浴槽Bと追い焚き循環路18との間に接続された循環金具を示している。
【0022】
また、この追い焚き循環路18には、上述したように出湯管9が接続されている。具体的には、上記出湯管9は、上記戻り管19上の風呂温度センサ23の下流側に接続されている。この接続にあたっては、上記出湯管9の先端に、該出湯管9から戻り管19に供給される注湯流量を制御する注湯流量調整弁24、およびその下流側に上記注湯流量調整弁24を介して戻り管19に流れ込む湯水の流量を検出する注湯流量センサ25が設けられている。なお、注湯流量センサ25は上記入水流量センサ12と同様にタービン式の流量センサが用いられ、25aはそのロータを示している。また、26は逆止弁を示しており、上記注湯流量調整弁24の開閉制御は上記給湯器1の制御部4の指令により行なわれる。
【0023】
また、上記熱交換器6a,6bを加熱するバーナ7a,7bは、図示例ではガスを燃料とするガスバーナであり、燃料となるガスはガス管27を介して供給される。ガス管27には、ガス供給を遮断可能な元ガス電磁弁28が設けられるとともに、上記バーナ7a,7bに供給するガス圧を調整するためのガス比例弁29が設けられている。また、バーナ7a,7bには、いずれも複数の燃焼管が配され、この燃焼管の燃焼本数を目標号数に応じて適宜段階的(図示例のバーナ7aでは4段階、バーナ7bでは2段階)に切り替えて運転可能なように電磁弁で構成された能力切替弁31(図示例のバーナ7aでは3個、バーナ7bでは1個)が設けられている。しかして、この能力切替弁31と上記ガス比例弁29の動作制御によって、バーナ7での燃焼が上記制御部4で指令される目標号数となるように制御される。なお、図に示す32は、給湯器5a,5bの缶体33に設けられた燃焼用空気の送風ファンを示しており、また、34は点火プラグを、35は立消え安全装置をを示している。さらに、39は一次ガス圧を検出するためのガス圧計測用の開口部(計測ポイント)を示している。
【0024】
一方、計測装置2は、上記給湯器1の各部に設けられた電圧やガス圧などの計測ポイントでの実測を行なう各種計測器を内装してなる計測器部210と、この計測器部210で得られた上記計測ポイントの実測結果を上記故障診断装置3に供給するデータ通信部220とを備えてなる。計測器部210には、特に給湯器1の具体的な故障診断に必要な計測器(たとえば回路計やガス圧計など)が内装され、これらの計測器によって実測された実測結果はデジタルデータに変換され、上記データ通信部220を介して故障診断装置3に送信される。なお、図1における211は回路計のテスト棒およびそのコードを、また212は計測装置2内のガス圧計へガスを導くためのガス配管チューブを示している。
【0025】
また、故障診断装置3は、上記制御部4に対して給湯器各部の具体的な動作を指令する機器動作指令を発するとともに、主として上記給湯器1および計測装置2から供給される給湯器各部の動作状況および上記計測器部210での実測結果を取り込んで給湯器各部の動作異常を診断する故障診断部310と、該故障診断部310における診断状況ならびに診断結果を表示する表示部320と、作業者からの指令を入力するための指令入力部330と、給湯器1や計測装置2と同様のデータ通信部340と、これらの動作制御ならびに故障診断装置3で行なう故障診断の手順を記憶した記憶部350とを備えている。具体的には、この故障診断装置3としては、汎用のパーソナルコンピュータが好適に使用される。すなわち、上記故障診断部310における各機能は、パーソナルコンピュータの記憶装置350に記憶された故障診断プログラムによって実現されるとともに、上記表示部320はパーソナルコンピュータの画面によって実現される。また、指令入力部330は、パーソナルコンピュータのキーボードやマウスあるいは上記表示部320へのペン入力により実現される。さらに、データ通信部340は、パーソナルコンピュータに設けられるデータ入出力用の端子(たとえばRS232C)により実現される。
【0026】
しかして、これら給湯器1、計測装置2および故障診断装置3とが図1に示すように伝送線Lによって相互に着脱可能に接続されてデータ通信可能に構成される。なお、図示例では故障診断装置3として汎用のパーソナルコンピュータを使用していることから、故障診断装置3と計測装置2は別体として構成されるが、これらは専用の装置として一体に構成することも可能である。
【0027】
次に、このようにして構成される給湯器の故障診断システムの動作について説明する。
【0028】
本システムが故障診断の対象とするのは、上述したような制御部4によって給湯器各部の動作が監視・制御される給湯器1である一方、具体的に故障診断装置3から制御部4になされる各種の機器動作指令は、全て故障診断装置3内で所定の故障診断プログラムに従って生成されることから、上記の機能を備えた給湯器であれば、たとえば製造メーカが異なる給湯器においても、上記故障診断プログラム上で十分に対応可能である。したがって、まず、この点について簡単に説明する。
【0029】
本システムでは、このような事情から、まずシステム立ち上げ時に、上記表示部310上に診断対象となる給湯器1の形式選択を行なわせる表示がなされる。そこでは、製造メーカの選択ならびに具体的な型番の選択を行なわせ、この選択に基づいて以下に述べる故障診断動作を規律する故障診断プログラムが選択される。このようにして診断対象となる給湯器1の形式が決定されると、故障診断装置3から給湯器1の制御部4に対して、以後故障診断動作を開始する旨、つまり、給湯器1を所定の故障診断モードに切り替える旨の機器動作指令が発せられる。なお、この故障診断モードは給湯器の製造メーカや形式毎に相違するが、このモードが選択されることにより、たとえば通常の使用状態中に設定されている安全措置等が解除され、故障診断に必要な機器各部の個別動作が可能な状態(たとえば、給湯器の制御部でソフト的に設定されている安全措置の解除)に移行される。
【0030】
また、これと並行して、上記診断対象となる給湯器1が自己診断機能を備える場合、システム立ち上げ時の上記形式選択終了後に、この自己診断機能での診断結果(多くの給湯器の場合、エラーコードで表示される)を故障診断装置3内に取り込んで、かかる自己診断情報も上記表示部320上に表示するように構成される。なお、給湯器1が過去の故障状況(障害履歴)を記憶している場合には、この障害履歴も取り込み表示が行なわれる。
【0031】
このようにして、本システムの立ち上げが完了すると、表示部320上には故障診断の具体的なメニューが表示される。本実施形態では、たとえば給湯器1の診断対象部位を特定して診断を行なう(個別診断)か、あるいはかかる特定を行なわずに給湯器各部の全てについて故障診断を行なう(自動診断)かを選択する画面が表示される。そこで、次に上記個別診断と自動診断とに場合を分けて説明する。
【0032】
A.個別診断
個別診断が選択された場合、まず、個別診断を行なう給湯器の部位の特定を要求する画面が表示される。作業者は、この画面の指示に従って上記指令入力部330を操作して故障診断部位を指定する。この指定により、上記故障診断装置3において第1の故障診断動作(図3のステップS1)が開始される。具体的には、上記故障診断部310から上記制御部4に対して、当該故障診断部位に応じて予め設定された所定の動作ないしは不動作を指令する機器動作指令が発せられ、上記故障診断部位に関連する各部が動作を行い、その際における上記センサ類での検出結果が上記制御部4を経由して故障診断部310に入力される。センサ類での検出結果を受信した故障診断部310では、上記故障診断プログラムに従って故障診断部位の不具合(動作異常)の判定が行なわれる(図3ステップS2)。
【0033】
なお、この第1の故障診断にあたっては、故障診断のための資料として主として上記センサ類から得られる検出結果が用いられるが、その際の資料として上記センサ類での検出結果に代えて、またはこれと併用して、作業者が上記故障診断部位について五感の作用で取得した感覚的な診断結果を上記指令入力部330から直接入力させることも可能である。すなわち、上記故障診断部位の診断においては、センサ類を用いることなく作業者自身の五感で直接確認するのに適しているもの(たとえば、後述する浴槽の水位の確認や弁などの動作音の確認等)も含まれるため、そのような場合には、作業者の診断結果を直接得ることが迅速かつ的確な故障診断に奉仕するからである。
【0034】
そして、個別診断の場合、このような第1の故障診断動作で動作異常が検出されなかった場合には図3ステップS9まで移行して故障診断を終了する。一方、動作異常が検出された場合には、図3のステップS3に移行して、表示部320上に上記第1の故障診断で診断された故障内容の表示が行なわれる。
【0035】
この第1の故障診断により動作異常が検出されると、通常の場合であれば当該故障診断部位に対する第2の故障診断動作の開始を要求する表示を行ない第2の故障診断動作に移行するが(図3ステップS6)、本実施形態では、その前に画面上に上記第2の故障診断動作への移行の要否についての指令を要求する画面が表示される(図3ステップS4)。これは、上記第1の故障診断で発見された故障発生部位またはその発生状況などによっては、後述する第2の故障診断動作を行なうまでもなく作業者の経験や知識によって故障原因を特定できる場合があるのを考慮したもので、そのような場合には、作業者は第2の故障診断動作への移行を選択することなく、故障診断動作を終了し得るようにしたものである(図3ステップS5)。
【0036】
そして、図3のステップS4において第2の故障診断動作を行なう旨の選択がなされると、図3ステップS6に移行して、上記第2の故障診断動作が開始される。この第2の故障診断動作では、上記計測装置2の計測器部210を用いた上記計測ポイントの実測が要求される。そのため、作業者は具体的に故障診断部位に対応する実測ポイントに回路計やガス圧計などを接続して各部品単位での動作状況の確認を行なう。その際、画面上には、作業者が実測すべき計測ポイントの指示が表示される。したがって、作業者はこの画面上の指示に従って順次実測ポイントの実測を行なうだけでよく、また、実測された結果は、適宜デジタルデータとして故障診断部310に送信される。故障診断部310では、受信したデータが各部品毎に設定された適正値の範囲内であるかを判定し、適正値を超える部品が発見された場合にその部品を故障と判定し、画面上に故障部分の表示を行なわせる。
【0037】
このように、本発明においては、作業者は表示部320に表示される指示に従って第1の故障診断動作から第2の故障診断動作へと進むことによって、特別な技術知識を要することなく、簡単な操作と状況観察のみで容易かつ迅速に故障原因の特定を行なうことができる。
【0038】
B.自動診断
一方、自動診断が選択された場合、上記故障診断部310では自動診断を行なう手順として予め設定された所定の手順に従って、順次異なる故障診断部位に対して連続して上記第1の故障診断動作が行なわれる(図3ステップS1′,S2′参照)。すなわち、この自動診断が選択された場合には、上記故障診断部310では上記所定の手順に従って、各故障診断部位に対応して予め設定された機器動作指令を順次発し、その都度上記第1の故障診断動作が行なわれ、動作異常が発見されない場合は図3のステップS9に移行して故障診断を終了する。一方、その過程で動作異常が発見された場合に、図3ステップS3に移行して第2の故障診断動作が行なわれ故障原因の特定が行なわれることは、上記個別診断の場合と同様である。
【0039】
なお、自動診断の場合、上記第1の故障診断動作の繰り返しによって動作異常が全く発見されない場合においても、直ちに故障診断を終了せず、各故障診断部位に対して改めて上記所定の手順に従って上記第2の故障診断動作を行なわせる構成を採用することも可能である。すなわち、上述した自動診断では、動作異常が全く発見されない場合には故障診断が終了するが、たとえば経年変化による部品の劣化のように、故障発生には至らないまでも品質が低下している場合も考えられることから、全ての故障診断部位に対して改めて第2の故障診断動作を行なわせることにより、そのような部品の早期発見を行なうことも有用と考えられる。
【0040】
しかして、本発明では以上のような自動診断を選択することにより、個別診断の場合と同様の効果が見込まれる他、さらに、定期点検などにおいても迅速かつ精密な点検を行なうことが可能となる。
【0041】
次に、本発明に係る給湯器の故障診断方法の一例として、上記第1の故障診断動作の実施形態のいくつかをフローチャートに示しながら説明する。
【0042】
実施形態1
第1の実施形態を図4および図5に示す。この実施形態は、浴槽Bの水位を検出する水位センサ37の故障診断動作であって、この水位センサ37による水位の測定にあたっては、上述したように浴槽Bが設置される高さ位置に関する情報が予めオフセットデータとして制御部4内に保持されているが、このオフセットデータと実際の浴槽Bの高さ位置とがずれていると正確な水位の測定ができない。そのため、この実施形態では、この制御部4に保持された高さ位置に関する情報と実際に浴槽Bが設置されている高さとを比較することにより、水位センサ37の動作異常を判定するものである。
【0043】
(1) すなわち、まず、故障診断部310が上記制御部4に対して水位センサ37に関して制御部4内に設定されているデータの送信を要求する機器動作指令を発し、この要求に応じて制御部4から送信される設定データの読み込みを行う(図4ステップS1)。
【0044】
(2) 次に、この読み込んだ設定データの中から浴槽Bの高さ位置に関する情報、具体的には圧力センサ37aのオフセットデータを取り出す(図4ステップS2)。
【0045】
(3) そして、続く図4ステップS3において、上記設定データ中から取り出したオフセットデータを浴槽Bの高さ位置を認識可能なデータに変換する(図4ステップS3)。すなわち、上記オフセットデータは、浴槽Bの設置される高さ位置に応じて設定されるデータではあるが、あくまで圧力センサ37aのオフセット量としてのデータに過ぎないため、このままでは浴槽Bの高さ位置を認識することができない。したがって、図4ステップS3においては、予め上記故障診断プログラムに含まれた変換用のプログラムを用いて、上記オフセットデータを浴槽Bの高さ位置を示す具体的な数値データへの変換を行っている。なお、複数の異なる機種の給湯器1にについてこのようなオフセットデータの変換を行う場合には、上記故障診断プログラム内に給湯器の機種に応じて変換用のプログラムを用意しておくことが必要である。
【0046】
(4) そして、浴槽Bの具体的な高さ位置を示すデータが得られると、このデータに基づいて上記表示部320上に浴槽Bの設置されている具体的な高さ位置が表示されるとともに、作業者に対して、浴槽Bがこの表示された高さ位置に設置されているか否かの確認を促すメッセージが表示される(図4ステップS4)。
【0047】
(5) そして作業者は、この表示部320の表示に従って実際に浴槽Bが設置されている高さ位置の目視による確認を行なう(図4ステップS5)。具体的には、図5に示すように、水位センサ37を構成する圧力センサ37aから浴槽Bの循環金具38までの高さ位置の確認を行う。なお、この確認の結果は、作業者が指令入力部330から入力することにより故障診断部310に伝達され、その結果、オフセットデータとして記憶されている浴槽Bの高さ位置情報と実際に浴槽Bが設置されいてる高さ位置とが一致しているか否かが判定され、一致している場合には、水位センサ37の動作は正常であるとして故障診断動作を終了する(図4ステップS6)。一方、一致していない場合にば水位センサ37は異常であるとして水位センサ37の故障と判定する(図4ステップS7)。なおこの場合、水位センサ37のオフセットデータから浴槽Bの設置されている高さ位置を割り出しているので、具体的には上記制御部4に設定されているオフセットデータの異常と判断できる。
【0048】
つまり、本実施形態によれば、作業者の目視確認により上記オフセットデータが正しく設定されているか否かを判断できるので、水位センサ37の故障を容易に診断することができる。
【0049】
実施形態2
第2の実施形態を図6に示す。この実施形態は、上記実施形態1と同様に水位センサ37の故障診断を行うものであって、浴槽Bの水位を実際に変化させて、水位センサ37が当該水位変化を正確に検出したか否かを診断するものである。
【0050】
(1) まず、故障診断部310は、上記表示部320上に、上記浴槽Bの循環金具38を越える高さまで水を張る旨の指示を表示させ(図6ステップS1)、作業者はこの表示に従って浴槽B内に水張りを行う(図2の場合、たとえば水位L1 まで水張りを行う)。ここで、浴槽Bへの水張りを上記循環金具38を越える高さまで行うのは、水位センサ37の圧力センサ37aは上記風呂追い焚き循環路18内に装置されているので風呂追い焚き循環路18への通水を確保するためである。なお、この場合、もちろん上記注湯流量調整弁24を開いて浴槽Bに水張りを行うことを選択することも可能であり、その場合は故障診断部310から注湯流量調整弁24の弁を開く旨の機器動作指令を発するように構成される。
【0051】
(2) 上記風呂追い焚き循環路18内に通水が行われると、作業者が上記指令入力部330から通水完了を入力する。この入力を故障診断部310が確認すると、次に上記循環ポンプ21を駆動する機器動作指令が発せられ、この指令を受けて循環ポンプ21が運転を開始する。これにより、風呂追い焚き循環路18内の湯水が強制循環され、この循環に伴って風呂追い焚き循環路18内に残留する空気が上記循環金具38から浴槽Bへ排出され、風呂追い焚き循環路18内の空気抜きが行われる(図6ステップS2)。
【0052】
(3) そして、この状態で水位センサ37で検出される浴槽Bの水位L1 の検出データaを故障診断部310に記憶させる(図6ステップS3)。
【0053】
(4) 次に、表示部320上に浴槽Bの水位を所定水位分L3 (たとえば10cm)だけ上昇させる指令を表示させる。この表示を受けて作業者は、給湯カラン17を開いて浴槽Bの水位を現在水位L1 から所定水位L3 分だけ上昇させ、水位L2 とする。この所定水位L3 分の水位上昇は、作業者が浴槽B内の水位を目視確認しながら上昇させる。
【0054】
(5) 上記作業者による水位の上昇作業が終了すると、再び上昇後の水位L2 を水位センサ37で検出し、その際の検出データbを記憶する(図6ステップS5)。
【0055】
(6) そして、続く図6ステップS6において、水位上昇後の水位L2 の検出データbから先に検出した水位L1 の検出データaを減算し、上昇させた水位L3 分が正確に検出されているか否かを判断する。なお、図6のステップS6では、上記減算の結果と上記所定水位分L3 の比較にあたり、水位センサ37の検出誤差αが考慮されている。
【0056】
(7) そして、正確に水位上昇分L3 が検出されている場合には水位センサ37の動作を正常と判断して故障診断を終了し(図6ステップS7)、検出されていない場合には水位センサ37の故障と診断される(図6ステップS8)。
【0057】
このように、本実施形態においては、作業者の手によって実際に変更された水位を基に、水位センサ37が正常にこの水位変化を検出しているか否かを診断しているので、水位センサ37の特に水位変化(水圧変動)の検出動作が正常に機能しているか否かを判断できる。したがって、この実施形態2の発明は、上記実施形態1の故障診断によって水位センサ37のオフセットデータが正常であることを確認した後に行うことにより、より的確に水位センサ37の故障診断を行うことができる。
【0058】
なお、本発明をこれまで詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜発明の範囲内で設計変更可能である。すなわち、上記実施形態1または2に示した故障診断動作は、いずれも本発明の給湯器の故障診断方法を適用した一例に過ぎず、具体的な表示の方法や操作方法などは適宜変更可能である。また、故障診断装置についても、一般的な故障診断システムとは別個に独立させて構成することも可能であり、その場合上記計測装置2は不要である。
【0059】
また、上記実施形態2においは、当初設定した水位L1 から所定水位L3 分だけ水位を上昇させる構成を採用しているが、もちろんこれは所定水位L3 分だけ水抜きを行なって水位を低下させることも可能である。なお、その場合には、上記低下後の水位が上記循環金具38を下回らないように設定する必要があるのはもちろんである。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1の給湯器の故障診断方法によれば、給湯器に保持された水位センサのオフセットデータを取り出して、このオフセットデータから浴槽の高さ位置を割り出し、実際に設置されている浴槽がこのオフセットデータから割り出した高さ位置情報と一致しているか否かを確認することによりオフセットデータの異常診断が行われているので、作業者は高さ位置情報どおりに浴槽が設置されているか否かを目視確認するだけで容易に給湯器の故障診断を行うことができる。
【0061】
また、請求項2または請求項3の給湯器の故障診断方法によれば、浴槽内の水位を作業者の目視確認によって所定水位分だけ変化させ、その前後における水位センサの検出される水位の変化分が、上記所定水位分と一致しているか否かを確認することにより水位センサの故障診断が行われているので、水位センサが水位の変動に伴う水圧変動を正確に検出しているか否かを確実に診断できる。
【0062】
また、本発明の故障診断装置は、請求項1乃至請求項3の故障診断方法を実施するにあたり、故障診断部が、記憶部に記憶された故障診断手順に従って給湯器からのデータ等の取り込みを行うように構成されているので、作業者は故障診断手順を覚えることなく故障診断を確実に行なうことができ、しかも作業者は簡単の操作や確認を行うだけで故障診断に必要な処理の全てが故障診断装置内で行なわれるので、作業者は容易に故障診断を行なうことができる。また、故障診断手順を表示する表示部を備えることにより、作業者はこの表示部の指示を確認しながら作業を進めることができ、故障診断作業を円滑かつ確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給湯器の故障診断装置を含んで構成された故障診断システムの構成を示す説明図である。
【図2】同故障診断システムに使用される給湯器の構成の一例を示す概略構成図である。
【図3】同故障診断システムにおける故障診断手順を示すフローチャートである。
【図4】同故障診断システムによる水位センサの故障診断手順を示すフローチャートである。
【図5】給湯器の浴槽と水位センサとの位置関係の一例を示す説明図である。
【図6】上記故障診断システムによる水位センサの故障診断手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 給湯器
2 計測装置
3 故障診断装置
4 制御部
6 熱交換器
8 入水管
9 出湯管
12 入水流量センサ
16 出湯温度センサ
17 給湯カラン(給湯栓)
18 風呂追い焚き循環路
21 循環ポンプ
24 注湯流量調整弁
29 ガス比例弁
310 故障診断部
320 表示部
330 指令入力部
340 データ通信部
350 記憶部
37 水位センサ
Claims (4)
- 浴槽の高さ位置に応じて圧力センサの検出範囲を浴槽内の水位変動の範囲に合わせるオフセット量がオフセットデータとして記憶されている水位センサを備えた給湯器において、
この給湯器から前記オフセットデータを取り出して浴槽の高さ位置情報を認識可能な状態で表示し、
この表示された高さ位置情報に基づいて、前記浴槽が前記高さ位置情報と同じ高さに設置されているか否かを確認し、
前記高さ位置情報通りに浴槽が設置されていない場合に前記オフセットデータの異常と診断する
ことを特徴とする給湯器の故障診断方法。 - 浴槽の高さ位置に応じて圧力センサの検出範囲を浴槽内の水位変動の範囲に合わせるオフセット量がオフセットデータとして記憶されている水位センサを備えた給湯器において、
この給湯器から前記オフセットデータを取り出して浴槽の高さ位置情報を認識可能な状態で表示し、
この表示された高さ位置情報に基づいて、前記浴槽が前記高さ位置情報と同じ高さに設置されているか否かを確認し、
前記高さ位置情報通りに浴槽が設置されていない場合に前記オフセットデータの異常と診断する第一の故障診断手順と、
前記第一の故障診断手順で正常であると診断された場合に、
前記浴槽に一定水位の水張りを行いその際の水位を前記水位センサで検出して記憶した後、
前記浴槽の水位が所定水位分だけ上昇または下降するように目視で水位を確認しながら水張りないしは水抜きを行いその際の水位を前記水位センサで検出し、 前記所定水位分の水位変更の前後に水位センサで検出された水位を比較して、両検出された水位の差が前記所定水位分と一致するか否かを判定し、
この判定の結果が一致しない場合に前記水位センサの故障と診断する第二の故障診断手順とからなる
ことを特徴とする給湯器の故障診断方法。 - 前記浴槽に風呂追い焚き循環路が接続され、この風呂追い焚き循環路内に湯水の循環ポンプと前記水位センサとが設けられる場合において、 前記第二の故障診断手順を開始する前に、前記循環ポンプを駆動して風呂追い焚き循環路内の空気抜きを行うことを特徴とする請求項2に記載の給湯器の故障診断方法。
- 給湯器との間でデータの送受信を行なうデータ通信部と、作業者が指令を入力するための指令入力部と、給湯器の故障診断手順を記憶した記憶部と、この記憶部に記憶された故障診断手順に従って給湯器に対してデータの出力要求を行うとともに、給湯器から供給されるデータおよび作業者から入力されるデータを取り込んで給湯器の水位センサの故障診断を行なう故障診断部と、前記故障診断手順に従って作業項目および診断結果を表示させる表示部とを備えた給湯器の故障診断装置であって、
前記記憶部に、請求項1から請求項3のいずれか一つの故障診断方法を実行するプログラムを記憶してなる
ことを特徴とする給湯器の故障診断装置。
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