JP2002149865A - ガス機器査定方法及び査定装置 - Google Patents

ガス機器査定方法及び査定装置

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JP2002149865A
JP2002149865A JP2000347739A JP2000347739A JP2002149865A JP 2002149865 A JP2002149865 A JP 2002149865A JP 2000347739 A JP2000347739 A JP 2000347739A JP 2000347739 A JP2000347739 A JP 2000347739A JP 2002149865 A JP2002149865 A JP 2002149865A
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Masa Ishimoto
雅 石本
Satoru Morita
森田  哲
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ガス機器などに対してより正確な余命期間の算
出を含む査定を行い,更に,買い替えの場合と修理の場
合とそのまま使用する場合とを比較して出力する。 【解決手段】査定サーバまたは査定クライアントを制御
部と通信可能状態にして,制御部に記憶された機器の使
用履歴情報を読み出し,制御部により運転制御された時
のアクチュエータの性能情報を検出する工程を有し査定
サーバまたは査定クライアントは,機器の寿命値と使用
履歴情報との差および/または前記機器の正常性能値と
前記性能情報との差とに従って,機器の余命期間を算出
する。寿命値と使用履歴情報との差が多いほど余命期間
が長いと判断できる。また,正常な性能値と検出された
性能情報との差が小さければ余命期間は長いと判断でき
る。両方の指標を組み合わせて余命期間を検出すること
により,機器の余命期間の査定をより正確に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,給湯器などのガス
機器の査定方法に関し,特に,ガス機器内の制御装置と
通信可能状態にして制御装置内の情報を収集し,ガス機
器の余命を検出して査定し,部品や完成品の価格及び在
庫情報に従って顧客に買い替えか修理かの提示を行う方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】給湯器などのガス燃焼機器は,マイクロ
コンピュータからなる制御装置が,運転指令に応答し
て,ガス機器内に設けられた各種センサの状態を監視
し,電磁弁,燃焼ファン,循環ポンプなどのアクチュエ
ータを駆動することで,給湯などのための燃焼制御を実
行する。このようなガス機器は,給湯機能だけを有する
給湯器から,給湯機能に加えて風呂追い焚き機能を有す
る複合機,給湯機能と暖房機などの端末器に湯を循環さ
せる機能を持つGCH(ガス・セントラル・ヒーティン
グ)用の熱源機などがあり,近年の高機能化に伴い部品
点数が増大し,その制御シーケンスも複雑化している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなガス機器の
高度化,複雑化に伴い,使用中のガス機器の余命を含む
査定を正確に行うことが困難になりつつある。その為,
ガス機器が故障した場合や性能が低下した場合に,余命
期間を含めて正確に査定を行うことができない。
【0004】従来は,ガス機器の故障を修理する前や,
定期点検時に,ガス機器の使用者から運転状況などを問
診し,ガス機器の耐用年数が約10年であることを目安
にして,余命期間を示し,新たな完成品に買い替える
か,関連する部品の取り替えかの提案をする止まってい
た。
【0005】従って,顧客は,正確なガス機器の査定結
果を得ることができないと共に,買い替えの場合の不正
確な価格や部品取り替え後の不正確な予測しか示され
ず,十分な判断材料を提供されていなかった。
【0006】そこで,本発明の目的は,顧客に対して正
確にガス機器の査定を行うことができる査定方法を提供
することにある。
【0007】更に,本発明の別の目的は,顧客に対して
ガス機器の買い替えか修理かの判断を行うための有効な
情報提示方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,本発明の一つの側面は,複数のセンサと複数のア
クチュエータを有し,前記センサ出力を監視し前記アク
チュエータを駆動制御する制御部を更に有する機器の査
定方法において,遠隔に設けられた査定サーバまたは現
場にある査定クライアントを前記制御部と通信可能状態
にする工程と,前記制御部に記憶された機器の使用履歴
情報を読み出す工程と,前記制御部により運転制御され
た時の前記アクチュエータの性能情報を検出する工程
と,前記機器の寿命値と前記使用履歴情報との差および
/または前記機器の正常性能値と前記検出性能情報との
差に従って,前記機器の余命期間を算出する工程と,前
記余命期間を出力する工程とを有することを特徴とす
る。
【0009】好ましい実施例では,上記の読み出し工
程,検出工程,算出工程及び出力工程が,査定サーバま
たは査定クライアントにより行われる。
【0010】更に,好ましい実施例では,前記使用履歴
情報は,機器の制御部が記録している累積燃焼時間,累
積燃焼回数,累積給湯アウトプット量,累積通電時間,
各アクチュエータの累積動作時間のいずれかを少なくと
も含む。また,前記性能情報は,給湯運転した時の給湯
能力の最大値及び最小値,制御部と操作リモコンとの間
の通信成功率,給湯運転時の出湯応答性や偏差,給湯運
転時の流量応答性や偏差,水量制御弁の応答性や偏差,
燃焼ファンモータの回転応答性や偏差,燃焼リトライの
累積回数,燃焼着火時間のいずれかを少なくとも含む。
【0011】使用履歴情報が,寿命値に達していると余
命期間は殆どないと判断することができるので,寿命値
と使用履歴情報との差が多いほど余命期間が長いと判断
できる。また,正常な性能値と検出された性能情報との
差が小さければ余命期間は長いと判断できる。従って,
両方の指標のいずれかを利用して余命期間を検出した
り,両方の指標を組み合わせて余命期間を検出すること
により,機器の余命期間の査定をより正確に行うことが
できる。
【0012】上記の発明によれば,内蔵する制御装置が
記録する使用履歴情報を外部から読み出したり,運転状
況下での性能値を制御装置経由で外部から読み出したり
することで,従来の画一的な耐用年数との比較による場
合よりも,より正確な余命期間の判定をすることができ
る。
【0013】好ましい実施例では,前記寿命値および/
または正常性能値を有する機器性能データベースが,前
記査定クライアントに保存され,前記査定クライアント
が取得した前記使用履歴情報および/または性能情報
と,前記機器性能データベースから読み出された対応す
る機器の前記寿命値および/または正常性能値とから,
当該査定クライアントが,前記余命期間を求める。
【0014】別の好ましい実施例では,前記寿命値およ
び/または正常性能値を有する機器性能データベース
が,前記査定サーバのメモリに保存され,前記査定サー
バが取得したまたは査定クライアントから送信された前
記使用履歴情報および/または性能情報と,前記機器性
能データベースから読み出された対応する機器の前記寿
命値および/または正常性能値とから,前記余命期間が
求められる。
【0015】本発明の別の側面は,上記の方法により余
命期間を算出し,更に,前記査定サーバまたは査定クラ
イアントが,完成品の価格と納期データを少なくとも有
する完成品情報データベースと,部品の価格と納期デー
タを少なくとも有する部品情報データベースにアクセス
し,対象機器及び故障部品に対応する価格と納期データ
を抽出する工程と,前記査定サーバまたは査定クライア
ントが,前記余命期間と,前記完成品の価格及び納期
と,部品の価格と納期とを並べて出力し,顧客に提示す
る工程とを有することを特徴とする。
【0016】より好ましくは,部品の価格と納期の提示
に当該部品を交換した場合の予想余命期間の提示を加え
る。これにより,顧客に対して,完成品の買い替えか,
部品の取り替えか,或いは現状のまま使用継続するかの
選択を容易に行わせることができる。
【0017】更に好ましくは,査定サーバまたは査定ク
ライアントが,機器をそのまま使用した場合,部品を取
り替えた場合それぞれの余命期間と性能値の変化をビジ
ュアルに出力する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して本発明の実
施の形態例を説明する。しかしながら,かかる実施の形
態例が,本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0019】図1は,余命期間などの査定対象になるガ
ス機器の一例を示す図である。本実施の形態例の余命期
間の算出を説明するまえに,査定対象であるガス機器に
ついて簡単に説明する。
【0020】図1に示される給湯器は,給湯バーナ2に
よって加熱される給湯熱交換器3を備えた給湯燃焼系3
3と,追い焚きバーナ20によって加熱される追い炊き
熱交換器23を備えた追い焚き燃焼系34とを有し,給
湯燃焼系33と追い焚き燃焼系34とは,注湯弁25を
有する注湯通路35により接続される。
【0021】給湯燃焼系33の給湯バーナ2には,ガス
供給通路19から燃料ガスが供給される。ガス供給通路
19には,電磁弁8と比例弁10が設けられ,これら電
磁弁8や比例弁10により,給湯バーナ2への供給ガス
量が調整される。給湯バーナ2の上面側には給湯バーナ
2の点火を行うイグナイタ電極12と炎を検知するフレ
ームロッド電極13が設けられ,給湯バーナ2の下側に
は給排気用の燃焼ファン7が配置される。燃焼ファン7
の回転数は,ファン回転センサ9によって検出され,そ
の出力は制御装置5に与えられる。また,フレームロッ
ド13の検知信号も制御装置に与えられる。
【0022】給湯熱交換器3の入口側には,給湯熱交換
器3に水を供給する給水管17が接続され,この給水管
17には,給湯熱交換器3に供給する水の温度を検出す
る入水温度センサ16と,熱交換器3に供給される水の
流量を検出する水量センサ6が設けられている。給湯熱
交換器3の出口側には,加熱された湯を台所などの所望
の場所に導いて出湯する出湯通路として機能する給湯管
4が接続される。この給湯管4には,出湯温度を検出す
る出湯温度センサ15と,出湯流量を検出する水量セン
サ11が設けられている。
【0023】また,図1において,追い焚き燃焼系34
の追い焚きバーナ20にも電磁弁8が設けられたガス供
給通路19により燃料ガスが供給され,追い焚きバーナ
20の上面側にもイグナイタ電極12とフレームロッド
13とが設けられている。また,この追い焚きバーナ2
0には,前記給湯側の共通の燃焼ファン7により空気が
供給される。
【0024】追い焚き熱交換器23には,追い焚き循環
路18が接続され,追い焚き循環路18には浴槽21が
接続されている。また,追い焚き循環路18には,循環
ポンプ22と風呂温度センサー24と流水センサー27
が設けられる。
【0025】また,給湯器1には,マイクロコンピュー
タなどから構成される制御装置5が設けられており,制
御装置5にはリモコン14が通信手段を介して接続され
ている。この制御装置5が内蔵する制御プログラムは,
例えば,所望の燃焼シーケンスを制御するための燃焼制
御シーケンスプログラムを備え,リモコン14からの指
示に従い,給湯燃焼系33及び追い焚き燃焼系34の燃
焼制御を行う。
【0026】例えば,台所などで給湯栓28が開けられ
ると,給水管17側から給湯熱交換器3に水が供給さ
れ,この給湯熱交換器3に供給される水の流量が水量セ
ンサ6により検出される。制御装置5は水量センサ6か
ら入水信号を受けると,燃焼ファン7を回転させ,ガス
供給通路19の電磁弁8と比例弁10を開けて,イグナ
イタ電極12を駆動して,バーナの点火を行う。
【0027】このとき,イグナイタ電極12を駆動させ
ても,フレームロッド電極13が炎を検知しないと,制
御装置5は,再度点火制御を試みる。この着火のリトラ
イ回数が制御装置5によりカウントされ,図示しない不
揮発性メモリに記録される。所定回数着火リトライして
も着火しないと,エラーが記録され出力される。また,
燃焼ファン7が正常に回転せず,制御装置5が,ファン
回転数センサ9から正常な回転数の出力を検知しない
と,制御装置5はエラーを記録し出力する。
【0028】制御装置5は,フレームロッド電極13で
炎を検知すると,出湯温度センサ15で検出される出湯
温度がリモコン14で設定される設定温度となるよう
に,比例弁10の開弁量を制御し,併せて,燃焼量に応
じて燃焼ファン7の回転制御を行い,給湯運転を制御す
る。
【0029】また,リモコン14などで追い焚き運転が
指令されたときには,制御装置5は,追い焚き循環路1
8の循環ポンプ22を駆動させて,浴槽21内の湯水を
追い焚き循環路18を介して循環させる。そして,流水
センサ27が湯水の流れを検知したときに,制御装置5
は燃焼ファン7を回転し,電磁弁8を開き,バーナ20
を点火,燃焼させて,追い焚き熱交換器23を通る循環
湯水を加熱して浴槽21内の湯水の追い焚きを行う。そ
して,風呂温度センサ24で検出される風呂温度がリモ
コン14によって設定される風呂設定温度に達したとき
に追い焚き運転を停止する。
【0030】さらに,この給湯器は,自動湯張り機能を
備え,電磁弁からなる注湯弁25を開けることにより,
給湯熱交換器3で加熱した湯を追い焚き循環路18を介
して浴槽21内に落とし込んで湯張りを行う。圧力セン
サなどを用いた水位センサ26により,湯張りの水位が
設定水位に達したことが検出されると,注湯弁25が閉
じられて湯張りの停止が行われ,次に循環ポンプ22を
駆動して追い焚き運転が行われる。
【0031】制御装置5は,リモコン14に操作指令が
入力されたか否かを検出するために,定期的にポーリン
グをかける。制御装置5がポーリングをかけて予定した
時間帯にリモコンからの返信がない場合は,通信エラー
となり,再度ポーリングがかけられる。制御装置5は,
この通信回数と通信エラー回数をカウントし,図示しな
い不揮発性メモリに記録する。
【0032】更に,制御装置5は,給湯や追い炊きの燃
焼時間と,燃焼回数もカウントして図示しない不揮発性
メモリに記録する。また,制御装置5は,燃焼制御にお
いてバーナに供給されるガス燃料のインプット量をカウ
ントして不揮発性メモリに記録したり,各アクチュエー
タを駆動するたびにその動作時間をカウントして不揮発
性メモリに記録する。これらのカウントした時間や回数
は,積算され累積値がメモリに記録される。これらは,
ガス機器の査定を行う時に使用履歴情報として読み出さ
れる。
【0033】以上の通り,ガス機器の制御装置は,運転
指令に応答して,各種センサ値を監視しながら制御シー
ケンスにしたがって各種アクチュエータを駆動する。従
って,内部の動作状態を常に把握することができ,使用
履歴情報を記録することができる。これらの使用履歴情
報は,後述する査定クライアントまたは遠隔に設置され
た査定サーバによって読み出される。
【0034】図2は,査定クライアントとガス機器との
関係を示す図である。査定クライアント50は,ノート
パソコンなどの携帯情報端末で構成され,プロトコル変
換装置60を介して,給湯器1の制御装置5と接続され
る。査定クライアント50とプロトコル変換装置60と
は,例えば通信ポート53,シリアル通信ケーブル5
5,コネクタ62を介して接続され,制御装置5とプロ
トコル変換装置60とは,コネクタ61,通信用のケー
ブル70及びコネクタ71を介して接続される。
【0035】本出願人は,ガス機器の故障診断を支援す
る故障診断装置を提案した。例えば,例えば,特開平1
0−185189号公報には,複数種類の故障診断プロ
グラムを携帯情報端末である故障診断装置に格納し,ガ
ス機器に通信手段を介して接続して,故障対象のガス機
器に対応する故障診断プログラムを実行することによ
り,多数のガス機器に対する十分な製品知識がない場合
でも故障診断を容易にすることが記載されている。
【0036】本実施の形態例において,かかる故障診断
装置をガス機器の余命期間の査定を行う査定クライアン
ト装置として利用すれば,前述の使用履歴情報を査定ク
ライアント50から読み出すことができる。例えば,故
障診断装置は,故障診断プログラムに加えて,査定プロ
グラムを格納し,それを実行することにより,ガス機器
の制御装置から使用履歴情報を読み出し,出力すること
ができる。
【0037】本実施の形態例では,査定クライアント5
0は,汎用のノートパソコンなどの携帯情報端末であ
る。従って,例えば,ウインドウズなどの標準OSによ
り動作し,その通信プロトコルも標準プロトコルであ
る。それに対して,査定診断の対象となる給湯器1内の
制御装置5は,各メーカ毎に異なる仕様で構成され,対
応可能な通信プロトコルも,標準プロトコルとは異なる
独自仕様の場合が多い。
【0038】そこで,本実施の形態例では,査定クライ
アント50と制御装置5との間に,プロトコル変換装置
60を介在させ,標準プロトコルによる電文と給湯器固
有のプロトコルによる電文との間のプロトコル変換を行
わせる。プロトコル変換装置60は,コネクタ61,6
2と,マイクロコンピュータなどで構成されるプロトコ
ル変換手段65とを有する。プロトコル変換手段65
は,CPU,RAM,プログラム変換プログラムを内蔵
するROM,及び入出力バッファBUFなどを有し,メ
モリRAM内の通信制御用メモリ領域は,所定のレジス
タからなる通信制御用メモリ領域に,プロトコル変換に
必要な給湯器側の通信プロトコルのパラメータが記録さ
れる。
【0039】制御装置5は,制御プログラムを内蔵す
る。この制御プログラムは,例えば,所望の燃焼シーケ
ンスを制御するための燃焼制御シーケンスプログラム
と,査定クライアント50との通信を行うための通信制
御プログラムとを有する。
【0040】給湯器1内の制御装置5は,リモコン14
や査定クライアント50から,給湯等の所定の指令信号
を受信した時に,例えば,その制御プログラムの実行を
示すフラグを内蔵RAM内に記録する。そして,内蔵さ
れる燃焼制御シーケンスプログラムは,そのフラグを参
照して指令信号に対応する制御プログラムの実行を行
う。また,燃焼制御シーケンスプログラムは,内蔵RA
M内に記録されたセンサ出力データからセンサの状態を
検出して,燃焼制御に必要なアクチュエータの駆動を指
令するデータを,内蔵RAM内の対応する領域に書き込
む。制御装置5は,その内蔵RAMに書き込まれた指令
データを参照して,アクチュエータに指令信号を与え
る。
【0041】従って,査定クライアント50は,通信手
段を利用して,制御装置5が内蔵するRAMの情報を書
き換えたりすることで,制御装置5に接続された不揮発
性メモリ36のデータを読み出すことができる。同様
に,査定クライアント50は,制御装置5に燃焼制御な
どを実行させることができ,その時の内部のセンサ値や
アクチュエータの動作状態を監視し,読み出すことも可
能になる。この査定に必要な燃焼制御の指示は,上記公
開公報に記載されている故障診断に必要な所望の燃焼制
御の指示と類似する。制御装置内のRAMの情報を読み
出したり,指令フラグを書き込んだりするために,査定
クライアント50には,入力手段としてキーボード51
と,モニタ画面52とが設けられる。
【0042】査定クライアント50は,図示しない通信
手段により,後述する査定サーバにインターネットまた
は電話回線を介して,通信を行うことができる。それに
より,必要に応じて,査定クライアントは,遠隔にある
査定サーバから所望のデータを抽出することができる。
【0043】近年のガス燃焼機器は汎用のマイクロコン
ピュータによる燃焼制御が一般的であり,上記した内蔵
RAM領域や制御プログラムは同様のものである。従っ
て,メーカ毎若しくは機種毎に異なるのは,給湯器内の
部品の種類,内蔵RAMのアドレス,内蔵RAM領域へ
の入出プログラム,アクチュエータ駆動のプログラム,
センサデータの入力プログラム等の細部である。そのた
め,査定クライアント50は,前述の故障診断装置と同
様に,共通化できない部分は,メーカや機器に個別の情
報ファイルによって対応する。一方,作業員に対して機
種毎に共通の表示画面と操作性を提供できるように,表
示と入力の制御を共通化した汎用アプリケーションプロ
グラムも有する。
【0044】図3は,査定クライアント内の構成を示す
図である。査定クライアント50は,ハードウエアとし
ては,前述のモニタ画面52と,キーボード51と,通
信ポートであるコネクタ端子53と,図示しないCP
U,RAM,ファイル装置を有する。
【0045】査定クライアント50内のソフトウエアの
構成は,メーカ毎若しくはガス機器の種類にかかわらず
汎用的に動作する汎用ミドルウエアアプリケーション4
0と,メーカ毎に若しくはガス機器毎に異なる情報ファ
イル42とを有する。
【0046】汎用ミドルウエアアプリケーション40
は,図示しないOSと共に,キーボード51からの入力
を受信し,必要な表示をモニタ画面52に対して行う。
従って,汎用ミドルウエアアプリケーション40には,
作業員に共通の査定メニュー画面を提供するためのデー
タも含まれる。また,コネクタ端子53に接続されるケ
ーブルを介して通信を行うための,通信制御プログラム
も含まれる。この通信制御プログラムは,汎用OSに従
う標準通信プロトコルによって,電文フォーマットを作
成して外部と通信する。コネクタ端子ポート53にPH
Sなどの無線通信手段を接続することにより,遠隔に設
置された査定サーバとの通信を可能にする。
【0047】更に,汎用ミドルウエアアプリケーション
40は,最初に査定クライアントを給湯器に接続した時
に,診断対象の給湯器のメーカや機種の情報を取得する
ための初期設定プログラムを有する。この初期設定プロ
グラムを実行することにより,診断対象のガス機器のメ
ーカや品種を自動的に判別することができる。
【0048】メーカ毎に若しくはガス機器毎に異なる情
報ファイル42は,例えば,メーカ毎に異なるデータ・
プログラムファイル42A,42Bで構成される。そし
て,例えばメーカAのデータ・プログラムファイル42
Aの場合は,メーカAの検査工程で利用されるパスワー
ドAと,メーカAのガス機器に固有の通信プロトコルの
パラメータAと,メーカAのガス機器に固有の診断用フ
ァイルと,メーカAに固有の査定プログラム,査定デー
タを有する。診断用ファイルは,例えば,特定の診断動
作命令を実行させながら,故障部品の特定を行ったり,
特定の部品を個別に動作させて故障部品の特定を行った
りするメーカ若しくはガス機器に対応する診断プログラ
ムを有する。
【0049】査定用プログラムは,例えば,ガス機器内
の不揮発性メモリ36に記録されている使用履歴情報を
読み出したり,一定の燃焼制御をガス機器の制御装置5
に実行させるプログラムを有する。また,査定データ
は,例えば,機種毎の寿命に至る積算燃焼時間,積算燃
焼回数,積算インプット値,積算通電時間,アクチュエ
ータの積算動作時間などの寿命値データを有する。更
に,査定データは,燃焼制御を行った場合の各種の正常
な性能値データも有する。これらの査定データは,査定
クライアント内にインストールされていてもよいし,後
述する通り遠隔にある査定サーバのデータベース内に記
録されてもよい。
【0050】また,メーカBのデータ・プログラムファ
イル42Bも,同様の情報を有する。そして,図示しな
いが,同様のデータ・プログラムファイルが複数設けら
れる。この情報ファイル42は,メーカ毎に限られず,
ガス機種毎に異なる場合もある。メーカ側の仕様に合わ
せて,かかる情報ファイル42が構成される。
【0051】次に,査定クライアントを利用したガス機
器の査定を行う工程について説明する。図4は,かかる
査定工程を示すフローチャート図である。ガス機器の定
期点検時や修理時において,査定クライアントを利用し
てガス機器の余命期間を含む査定が行われる。最初に,
査定クライアント50が,プロトコル変換装置60を介
してガス機器の制御装置5に接続される。接続される
と,査定クライアント50から情報ファイル42内のパ
スワードが順次制御装置5に送信され,査定クライアン
トが正当な端末装置か否かの認証が行われる(S1
0)。ガス機器に対応するパスワードが与えられると,
制御装置5が所定の応答信号を返信し,査定クライアン
トは,接続されたガス機器の機種を特定する。認証工程
後,査定クライアント50の表示画面には,「故障診
断」と「機器査定」のメニューが表示される。ここで
は,「機器査定」が選択されたとする。
【0052】機器査定は,ガス機器の制御装置5がそれ
までカウントして不揮発性メモリに記録しておいた各種
の使用履歴情報を読み出す工程と,所定の燃焼運転を指
令して,ガス機器の性能を検出する工程とからなる。図
4の例では,使用履歴情報の読み出し工程が最初に行わ
れる(S12)。査定クライアント50は,「機器査
定」の指令に応答して,使用履歴情報の読み出しコマン
ドをガス機器の制御装置5に与える。制御装置5は,そ
れに応答して,不揮発性メモリ内に記録された使用履歴
情報を読み出し,査定クライアント50に返信する。使
用履歴情報には,前述の通り,燃焼時間の積算値(累積
値),燃焼回数の積算値,燃焼に必要なインプット量
(ガス量)の積算値,ガス機器への通電時間の積算値,
そして,各アクチュエータの動作時間の積算値などであ
る。読み出された使用履歴情報は,査定クライアントが
内蔵するメモリの査定ファイル43内に記憶される。
【0053】査定クライアント50は,更に,ガス機器
に対して所定の燃焼制御を行って,機器の性能値を測定
し,査定ファイル43内に記憶する(S14)。例え
ば,給湯運転開始の指令が制御装置5に与えられる。或
いは作業員により給湯栓28を開く指令が与えられる。
それに応答して,燃焼ファン7が回転を開始する。査定
クライアントは,この燃焼ファンの回転数が正常な回転
数に達するまでの時間を測定する。或いは,所定時間時
のファン回転数と正常値との差分を測定する。
【0054】ファン回転数が正常値に達すると,イグナ
イタが駆動されると共にガス電磁弁,比例弁が開かれて
ガスが供給されバーナが着火される。それにより,熱交
換器が給水を加熱し,出湯温度が上昇する。このイグナ
イタが駆動されてからフレームロッドが炎を検出するま
での時間が,査定クライアントにより測定される。この
測定着火時間は,査定ファイル43に記憶される。ま
た,出湯温度の上昇が,査定クライアントにより監視さ
れる。出湯温度が目標温度に達するまでの時間が測定さ
れ,査定ファイル43に記憶される。或いは,所定時間
経過後の出湯温度と設定温度との差分が設定ファイル4
3に記憶される。
【0055】査定クライアント50は,給湯運転指令を
制御装置5に与えて,水量センサ11のセンサ値を監視
する。そして,水量センサ11が目標流量を検出するま
での時間を測定する。或いは,所定時間経過後の水量セ
ンサ11の検出値と目標流量との差分を検出し,それら
の応答時間や差分を,査定ファイル43に記憶する。
【0056】査定クライアント50は,制御装置5に湯
張り運転指令を与えて,注湯弁25を開かせる。そし
て,注湯弁25の弁開度を監視する。弁開度が目標値に
達するまでの時間を測定し,或いは所定時間後の弁開度
と目標値との差分を検出し,査定ファイル43に記憶す
る。
【0057】査定クライアント50は,制御装置5に最
小給湯能力での燃焼指令と最大給湯能力での燃焼指令と
を与える。そして,比例弁開度が最小の最小給湯能力で
の出湯量,入水温度,出湯温度から,アウトプット値を
検出する。或いは,比例弁開度が最大の最大給湯能力で
のアウトプット値を検出する。それぞれのアウトプット
値を査定ファイル43に記憶する。これらのアウトプッ
ト値から,ガス機器の給湯能力が検出される。
【0058】査定クライアント50は,上記以外に,燃
焼指令などに対応して行われるバーナ着火のリトライ回
数やリモコンとの通信成功率などを,不揮発性メモリ3
6から読み出し,査定ファイル43に記憶する。以上に
より,機器の性能値が査定ファイル43に記憶される。
【0059】次に,査定クライアント50は,情報ファ
イル42の査定データから,被査定機器の寿命値を読み
出し,使用履歴情報との差を算出する(S16)。寿命
値とは,新品のガス機器が寿命になるまでの積算燃焼時
間や積算燃焼回数などであり,寿命加速試験などにより
ガス機器毎にあらかじめ求められている値である。
【0060】更に,査定クライアント50は,情報ファ
イル42の査定データから,被査定機器の正常性能値を
読み出し,測定した性能値と正常性能値との差を算出す
る(S18)。正常性能値とは,新品のガス機器が有す
る性能値であり,この性能値はガス機器の使用に伴い徐
々に低下し,寿命と密接な関係を有する。
【0061】そして,査定クライアント50は,両方の
差,或いはいずれか一方の差を利用して,ガス機器の余
命期間を算出する(S20)。この余命期間の計算は,
例えば,使用履歴情報のそれぞれの値をxi,対応する
寿命値をYiとし,性能値をpi,対応する正常性能値
をQiとすると,以下の演算式で求められる。
【0062】余命期間=使用履歴情報に基づく残量−性
能劣化量=Σαi*|Yi−xi|−Σβi*|Qi−p
i| 但し,αi,βiは,各因子の重み付け係数であり,統計
データにしたがって,この重み付け係数が適正値になる
ようフィードバックされることが望ましい。
【0063】余命期間の算出は,簡易的な方法として
は,使用履歴情報に基づく残量により求めたり,性能劣
化量により求めたりすることでも良い。その場合は,余
命期間は, 余命期間=使用履歴情報に基づく残量=Σαi*|Yi
−xi| または, 余命期間=耐用年数−性能劣化量=耐用年数−Σβi*
|Qi−pi| として求められる。この場合の重み付け係数も統計デー
タによって適正値になるようフィードバックされる。
【0064】査定クライアント50は,余命期間の査定
が終了すると,インターネットなどの通信手段を利用し
て,遠隔にある査定サーバに設けられた完成品情報デー
タベースと部品情報データベースとにアクセスし,被査
定機器に対応する完成品情報と修理対象部品に対応する
部品情報とを取得する(S22)。修理対象部品の特定
は,査定クライアント50の診断用ファイルを利用して
故障診断を行うことにより行うことができる。或いは,
修理対象部品は,査定プログラムを実行してアクチュエ
ータの性能値を測定した結果,劣化が著しい部品として
特定可能である。
【0065】完成品情報は,被査定機器に置き換え可能
な機器の価格と納期データを少なくとも含む。価格デー
タには工事費を含めたり,納期データには工事期間を含
めたりすることもできる。部品情報は,取り替え可能な
部品の価格と納期データを少なくとも含む。これらにも
工事費や工事期間を含めても良い。
【0066】査定クライアント50は,ガス機器の予想
される余命期間と,完成品に買い替える場合の価格及び
納期と,部品を取り替える場合の価格と納期とを出力し
て,顧客に提示する。この顧客に提示するものには,現
在の機器を使用継続した場合の余命期間,部品を取り替
えた場合の予想余命期間,完成品に取り替えた場合の余
命期間をビジュアル化したものを含めることが好まし
い。
【0067】図5は,顧客に提示する査定出力の一例を
示す図である。この出力画面には,上記の通り,現在の
ガス機器の余命期間表示領域80,ガス機器買い替えの
場合の納期・価格表示領域81,部品取り替えの場合の
納期・価格表示領域82,それぞれの場合の性能値と余
命期間との関係を示すグラフ領域83とを有する。領域
81,82には,それぞれの場合の予想余命期間も表示
される。
【0068】グラフ領域83のグラフは,縦軸が性能
値,横軸が時間を示す。図示されるとおり,現在のガス
機器を継続して利用する場合Aと,完成品に買い替えた
場合Bと,部品のみを取り替えた場合Cとが,時間経過
と共にその性能値がどのように変化するかの予想が,ビ
ジュアルに表示される。この性能値は,新品が100%
として,査定プログラムを実行することにより算出さ
れ,予想される性能値がグラフに示される。かかるグラ
ムを顧客に示すことにより,顧客は買い替えか,修理か
の判断を比較的容易に行うことができるようになる。
【0069】上記の実施の形態例では,査定クライアン
ト50が査定用データとして,機器の寿命値と正常性能
値データとを有する。しかしながら,かかる査定用デー
タは,修理の統計データにより適宜更新されるものであ
るので,査定クライアントに記録しておくよりも,遠隔
の査定サーバのデータベースに含ませるほうが好ましい
場合もある。その場合は,査定クライアント50が,イ
ンターネット,電子メールなどの通信手段によりこの査
定データにアクセスして,被査定対象のガス機器の寿命
値と正常性能値データとを入手する。
【0070】更に,遠隔の査定サーバが,通信回線を介
してガス機器と通信可能になっている場合は,査定サー
バが,査定用プログラムを実行して,ガス機器の使用履
歴情報と性能値とを抽出することもできる。その場合
は,査定サーバが,査定データも保持し,査定サーバに
より余命期間の算出が行われる。そして,査定出力が,
ファックスや電子メールにより顧客宅に届けられる。
【0071】以上のように,携帯情報端末を利用した故
障診断装置に,査定プログラムや査定データを追加イン
ストールすることで,ガス機器内部の使用履歴情報や性
能値を抽出することができる。それにより,ガス機器の
査定をより正確に行うことができる。
【0072】本発明の実施の形態は,給湯器のようなガ
ス機器単体に限られず,複数のガス機器から構成される
ガス機器システムにも適用可能である。ガス機器システ
ムは,例えば,熱源機とそれに給湯管を介して接続する
端末とを有するガスセントラルヒーティング(GCH)
システムである。端末は,例えば,床暖房端末やガス乾
燥機,エアコンなどである。熱源機及び各端末は,ガス
機器であって,それぞれ制御装置を有する。そして,上
述の査定クライアント装置は,通常,熱源機に接続され
る。従って,各端末に記憶される使用履歴データなど
は,熱源機と各端末との間の通信手段を介して,一旦,
熱源機に送られ,さらに,熱源機から査定クライアント
装置に送られる。また,上述の実施の形態は,ガスセン
トラルヒーティングシステムに限らず,電気や石油によ
るセントラルヒーティングシステムにも適用可能であ
る。
【0073】
【発明の効果】以上,本発明によれば,ガス機器などに
対してより正確な余命期間の算出を含む査定を行うこと
ができる。更に,買い替えの場合と修理の場合とそのま
ま使用する場合とを比較して出力することができ,顧客
の判断を容易にすることができる。
【0074】以上,本発明の保護範囲は,上記の実施の
形態例に限定されるものではなく,特許請求の範囲に記
載された発明とその均等物にまで及ぶものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】余命期間などの査定対象のガス機器の一例を示
す図である。
【図2】査定クライアントとガス機器との関係を示す図
である。
【図3】査定クライアント内の構成を示す図である。
【図4】ガス機器の査定工程を示すフローチャート図で
ある。
【図5】顧客に提示する査定出力の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ガス機器 5 制御装置 42 43 査定ファイル 50 査定クライアント

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のセンサと複数のアクチュエータを有
    し,前記センサ出力を監視し前記アクチュエータを駆動
    制御する制御部を更に有する機器の査定方法において,
    査定クライアントまたは遠隔の査定サーバを前記制御部
    と通信可能状態にする工程と,前記制御部に記憶された
    機器の使用履歴情報を読み出す工程と,前記制御部によ
    り運転制御された時の前記アクチュエータの性能情報を
    検出する工程と,前記機器の寿命値と前記使用履歴情報
    との差および/または前記機器の正常性能値と前記性能
    情報との差とに従って,前記機器の余命期間を算出する
    工程と,前記余命期間を出力する工程とを有することを
    特徴とする機器の査定方法。
  2. 【請求項2】請求項1において,前記読み出し工程,検
    出工程,及び算出工程が,前記査定サーバまたは査定ク
    ライアントにより行われることを特徴とする機器の査定
    方法。
  3. 【請求項3】請求項1において,前記使用履歴情報は,
    機器の制御部が記録している累積燃焼時間,累積燃焼回
    数,累積給湯アウトプット量,累積通電時間,各アクチ
    ュエータの累積動作時間のいずれかを少なくとも含むこ
    とを特徴とする機器の査定方法。
  4. 【請求項4】請求項1において,前記性能情報は,給湯
    運転した時の給湯能力の最大値及び最小値,制御部と操
    作リモコンとの間の通信成功率,給湯運転時の出湯応答
    性や偏差,給湯運転時の流量応答性や偏差,水量制御弁
    の応答性や偏差,燃焼ファンモータの回転応答性や偏
    差,燃焼リトライの累積回数,燃焼着火時間のいずれか
    を少なくとも含むことを特徴とする機器の査定方法。
  5. 【請求項5】請求項1において,前記寿命値および/ま
    たは正常性能値を有する機器性能データベースが,前記
    査定クライアントに保存され,前記査定クライアントが
    取得した前記使用履歴情報および/または性能情報と,
    前記機器性能データベースから読み出された対応する機
    器の前記寿命値および/または正常性能値とから,当該
    査定クライアントが,前記余命期間を求めることを特徴
    とする機器の査定方法。
  6. 【請求項6】請求項1において,前記寿命値および/ま
    たは正常性能値を有する機器性能データベースが,前記
    査定サーバのメモリに保存され,前記査定サーバが取得
    したまたは査定クライアントから送信された前記使用履
    歴情報および/または性能情報と,前記機器性能データ
    ベースから読み出された対応する機器の前記寿命値およ
    び/または正常性能値とから,当該査定サーバが前記余
    命期間を求めることを特徴とする機器の査定方法。
  7. 【請求項7】請求項1において,更に,前記査定サーバ
    または査定クライアントが,完成品の価格と納期データ
    を少なくとも有する完成品情報データベースと,部品の
    価格と納期データを少なくとも有する部品情報データベ
    ースにアクセスし,対象機器及び故障部品に対応する価
    格と納期データを抽出する工程と,前記査定サーバまた
    は査定クライアントが,前記余命期間と,前記完成品の
    価格及び納期と,部品の価格と納期とを並べて出力し,
    顧客に提示する工程とを有することを特徴とする機器の
    査定方法。
  8. 【請求項8】請求項7において,前記部品の価格と納期
    の提示に当該部品を交換した場合の予想余命期間の提示
    が加えられることを特徴とする機器の査定方法。
  9. 【請求項9】請求項7において,前記機器をそのまま使
    用した場合,部品を取り替えた場合それぞれの余命期間
    と性能値の変化の提示が加えられることを特徴とする機
    器の査定方法。
  10. 【請求項10】複数のセンサと複数のアクチュエータを
    有し,前記センサ出力を監視し前記アクチュエータを駆
    動制御する制御部を更に有する機器の査定装置におい
    て,前記制御部と通信可能状態にする手段と,前記制御
    部に記憶された機器の使用履歴情報を読み出す手段と,
    前記制御部により運転制御された時の前記アクチュエー
    タの性能情報を検出する手段と,前記機器の寿命値と前
    記使用履歴情報との差および/または前記機器の正常性
    能値と前記性能情報との差とに従って,前記機器の余命
    期間を算出する手段と,前記余命期間を出力する手段と
    を有することを特徴とする機器の査定装置。
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