JP2001263700A - 給湯器、それを利用したセントラルヒーティングシステム及びそれらの故障診断方法 - Google Patents

給湯器、それを利用したセントラルヒーティングシステム及びそれらの故障診断方法

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JP2001263700A
JP2001263700A JP2000074741A JP2000074741A JP2001263700A JP 2001263700 A JP2001263700 A JP 2001263700A JP 2000074741 A JP2000074741 A JP 2000074741A JP 2000074741 A JP2000074741 A JP 2000074741A JP 2001263700 A JP2001263700 A JP 2001263700A
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hot water
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JP2000074741A
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Yasuhisa Asawa
泰久 浅輪
Masa Ishimoto
雅 石本
Satoru Morita
森田  哲
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】故障診断において、故障状態を再現することな
く、故障に至った原因を容易に診断することができるガ
スセントラルヒーティングシステムとその診断方法を提
供する。 【解決手段】熱源機1と、熱源機から温水供給を受ける
端末機65,59,73とを有し、熱源機と端末機の制御装置と
の間が通信回線で接続されたセントラルヒーティングシ
ステムにおいて、熱源機と端末機の制御装置との間の通
信履歴を熱源機が記憶することを特徴とする。この通信
履歴は、好ましくは、最近の一定期間における通信の成
功、失敗を含む履歴であり、熱源機に設けられた不揮発
性メモリに記録される。そして、故障診断時は、熱源機
に通信可能に接続された故障診断装置から、この通信履
歴が読み出され、通信機能の故障の有無が容易に検出さ
れる。また、別の例では、熱源機から端末機への温水供
給エラーの履歴を記録し、故障診断時に読み出すことが
できるようにする。更に別の例では、自動湯張り運転時
の設定水位までの総注湯量を記録して、故障診断時に読
み出すことができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、故障診断を容易に
する給湯器及びそれを利用したガスセントラルヒーティ
ング(GCH)システム、更に、その故障診断方法に関
する。特に、本発明は、故障状態を再現するために多く
の工数、時間、費用を要する故障個所についても容易に
故障状態を把握することができる給湯器、それを利用し
たGCHシステム、及びその故障診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガスセントラルヒーティング(G
CH)システムが広くに普及している。GCHシステム
は、比較的大きい能力を有する熱源機が、風呂、台所、
洗面所などへの給湯に加えて、床暖房、エアコン、乾燥
機などのGCH端末装置への給湯を行し、所定の暖房機
能を行わせる。それに伴い、熱源機は、風呂、台所、洗
面所と給湯管を介して接続されると共に、GCH端末装
置にも循環路である給湯管を介して接続される。そし
て、熱源機は、通常の給湯器と同様に風呂用リモコンや
台所用リモコンと有線または無線の通信回線を通じて接
続され、それらリモコンからの運転要求に応答して自動
湯張りや追い焚きなどの所定の燃焼運転を行う。更に、
熱源機は、GCH端末装置のリモコンや制御パネルと通
信回線を通じて接続され、それらのリモコンや制御パネ
ルからの運転要求に応答して、対応する燃焼運転を行
う。
【0003】GCHシステムは、熱源機と複数のGCH
端末とで構成され、熱源機と複数のGCH端末とが異な
るメーカの異なるガス器具で構成されるのが一般的であ
る。例えば、GCH端末であるエアコンやバス乾燥器
は、熱源機からの循環湯を利用して暖房を行い、電気を
利用して冷房を行う。また、GCH端末である床暖房
は、熱源機からの循環湯を床下の床暖房パイプに循環さ
せて暖房を行う。従って、単一のメーカが機能の異なる
GCH端末を全て製造販売していることは少なく、異な
るメーカの熱源機とGCH端末とが接続されてシステム
が構成される場合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】GCHシステムは、熱
源器に複数のGCH端末が接続され、更に風呂、台所、
洗面所などとも接続されているため、そのシステム構成
が大規模化している。その為、一旦、給湯が止まったり
暖房機能が停止する等の何らかの不具合が発生すると、
システムを構成する装置のどの部分に故障があるのかを
診断して発見することは多くの工数と時間を要する。
【0005】例えば、暖房が作動しないというクレーム
に対しては、GCH端末のエアコン側に故障が発生した
のか、熱源機側に故障が発生したのかを確認する必要が
ある。その場合の故障モードには、例えば、(1)熱源
機とGCH端末との間の通信回線に断線やノイズ重畳な
どの異常がある、(2)熱源機に故障がある、(3)G
CH端末に故障がある、(4)循環路内のGCH端末の
熱動弁に故障がある、などが考えられる。
【0006】これらの故障モードを検出するためには、
修理作業員は、GCH端末を運転してクレームされた故
障状態を再現し、その原因が熱源機側にあるのか、端末
側にあるのか、通信に異常があるのか、温水供給が正常
でないのかなどの確認をする必要がある。しかし、GC
Hシステムで一般的に利用されている熱動弁は、スイッ
チに対する応答性が極めて遅いことで知られている。従
って、各GCH端末の運転をトライして、温水供給が正
常であるか否かをチェックするための故障再現だけでも
数分を要する。
【0007】また、通信に異常があるか否かのチェック
は、端末側からの運転指令に対して熱源機が応答してい
るか否かをチェックすることで可能であるが、その為に
は、顧客に端末側の操作を依頼する等の煩雑な作業が伴
う。そして、通信異常は、ノイズが原因で発生する場合
や、その他の要因で生じる場合もあり、顧客からクレー
ムされた故障状態を再現することは容易ではない。
【0008】多くの工数を要する故障状態の再現の例と
して、風呂の浴槽への自動湯張り運転不良がある。自動
湯張り運転は、給湯器や熱源機が設置された時に試運転
で記憶した浴槽断面積に従って、顧客が設定した設定水
位まで浴槽内に自動給湯する機能である。しかしなが
ら、何らかの原因で自動湯張り運転において浴槽から温
水があふれ出るという故障モードがある。この原因は様
々考えられる。例えば、設定水位への制御に利用される
水量センサや圧力センサが、経年変化などにより検出値
に異常が発生したり、浴槽が取り替えられたり、その他
顧客が試運転モードで運転させてしまって、記憶した設
定値が変更されたりするなどである。
【0009】現在市販されている給湯器や給湯器を有す
る熱源機には、設定水位への湯張りエラーについてのエ
ラー検出機能がない。従って、現状では故障状態を再現
して故障個所を推定するしか方法がない。しかし、自動
湯張り運転は水道代と燃料代を要するので、故障診断時
に再現することは好ましくない。
【0010】そこで、本発明に1つの目的は、故障状態
を再現することが困難な故障に対して、容易に故障診断
を行うことができる給湯器、それを利用したセントラル
ヒーティングシステム、及びその故障診断方法を提供す
ることにある。
【0011】更に、本発明の別の目的は、熱源機と端末
器との間の通信異常を容易に検出できるセントラルヒー
ティングシステムと、その故障診断方法を提供すること
にある。
【0012】更に、本発明の別の目的は、給湯器とそれ
を制御するリモコンとの間の通信異常を容易に検出でき
る給湯器と、その故障診断方法を提供することにある。
【0013】本発明の更に別の目的は、熱源機から端末
器への温水供給の異常を容易に検出できるセントラルヒ
ーティングシステムと、その故障診断方法を提供するこ
とにある。
【0014】本発明の更に別の目的は、熱源機や給湯器
による自動湯張りの故障原因を比較的容易に検出できる
熱源機や給湯器と、その故障診断方法を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の一つの側面は、熱源機と、熱源機から温
水供給を受ける端末機とを有し、熱源機と端末機の制御
装置との間が通信回線で接続されたセントラルヒーティ
ングシステムにおいて、熱源機と端末機の制御装置との
間の通信履歴を熱源機が記憶することを特徴とする。こ
の通信履歴は、好ましくは、最近の一定期間における通
信の成功、失敗を含む履歴であり、熱源機に設けられた
不揮発性メモリに記録される。そして、故障診断時は、
熱源機に通信可能に接続された故障診断装置から、この
通信履歴が読み出され、通信機能の故障の有無が容易に
検出される。この通信履歴が、給湯器である熱源機と風
呂リモコンや台所リモコンとの間の通信履歴である場合
は、それらリモコンとの通信機能の故障の有無が容易に
検出される。
【0016】本発明の別の側面は、熱源機と、その熱源
機から循環路と開閉弁を介して温水供給を受ける端末機
とを有し、熱源機と端末機の制御装置との間が通信回線
で接続されたセントラルヒーティングシステムにおい
て、端末機側の温水供給状態をモニタして、異常状態を
熱源機が記憶することを特徴とする。端末機の温水供給
口での温度変化や、エアコンのファン吹き出し口の温度
変化などを、端末機側がモニタし、異常状態が発見され
たら、熱源機に通信により連絡し、その異常が熱源機に
設けられた不揮発性メモリに記録される。そして、故障
診断時に、熱源機に通信可能に接続された故障診断装置
から、この温水供給の履歴が読み出され、温水供給を実
際に再現することなく温水供給についての故障診断が容
易に行われる。
【0017】更に、本発明の別の側面は、自動湯張り運
転指令に応答して、浴槽の設定水位まで給湯を行う給湯
器または給湯機能を有する熱源機において、自動湯張り
運転指令時に、浴槽水位情報を検出して、給湯器または
熱源機が浴槽水位情報を記憶することを特徴とする。そ
して、故障診断時に、給湯器または熱源機に通信可能に
接続された故障診断装置から、この浴槽水位情報の履歴
が読み出され、自動湯張り運転を行うことなく、自動湯
張り運転の故障診断を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形
態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明は、より好ましくはガスセントラルヒーティング
システムに適用されるが、必ずしもガスに限定されず、
他の燃料による熱源機を有するセントラルヒーティング
システムに適用されることもできる。更に、浴槽への給
湯を行う給湯器に適用されることもできる場合もある。
以下の実施の形態例では、ガスセントラルヒーティング
システムを例にして、本発明の実施の形態を説明する。
【0019】図1は、GCHシステムと故障診断装置の
例を示す図である。GCHシステムは、ガスなどの燃料
を燃焼して給湯または湯の循環を行う熱源機1と、それ
に接続された複数のGCH端末装置、例えば床暖房6
0,バス乾燥機64,エアコン68,エアコン72及び
風呂50を有する。熱源機1は、風呂や台所、洗面所に
給湯するための給湯路11とその熱交換機10と、それ
以外のGCH端末装置に循環湯を供給する給湯路14と
その熱交換機13とを有する。熱交換機それぞれには、
ガスなどの燃料を燃焼する燃焼バーナ12,15が設け
られる。
【0020】第1の給湯路11には、図示しない給水管
と給湯栓がつながれ、給湯栓が開かれると、給水管から
給湯路11内に給水が行われ、それに応答してバーナー
12が燃焼し、給湯栓に給湯が行われる。給湯栓は、台
所、洗面所、風呂などに設けられる。更に、第1の給湯
路11は、開閉弁16及び追い焚き循環路53を介し
て、風呂50に給湯する。更に、追い焚き循環路53
は、追い焚き用熱交換機19につながれ、第2の給湯路
14内をバイパスする湯からの熱交換により浴槽内の湯
が温められる。
【0021】また、第2の給湯路14は、往きヘッダ8
0と戻りヘッダ81に接続されるそれぞれの循環路を介
して、床暖房60、バス乾燥機64、エアコン68,7
2にそれぞれ接続され、それぞれの端末装置からの要求
に応答して、それら循環路に湯を循環させる。端末装置
への湯の循環は、それぞれの循環路内に設けた熱動弁か
らなる開閉弁62,66,70,74を介して行われ
る。これらの熱動弁は、熱源機1内の制御用マイクロコ
ンピュータ21からの駆動により、開閉される。
【0022】GCH端末装置には、それぞれ制御用のマ
イクロコンピュータ61,65,69,73が設けら
れ、熱源機1内の通信用マイクロコンピュータ22と通
信回線を介して接続される。床暖房60の場合は、マイ
クロコンピュータ61は床暖房リモコンであり、バス乾
燥機64の場合は、マイクロコンピュータ65は制御装
置であり、エアコン68,72の場合も、マイクロコン
ピュータ69,73は制御装置である。また、風呂用リ
モコン51もマイクロコンピュータで構成され、熱源機
1の通信用マイクロコンピュータ22と通信可能になっ
ている。
【0023】熱源機1に設けられた制御用マイクロコン
ピュータ21は、風呂又は台所リモコン51、床暖房用
リモコン61やGCH端末の制御装置65,69,73
からの運転指令に応答して、熱源機内部のセンサの出力
をモニタし、熱源機内部のアクチュエータを駆動する。
アクチュエータは、例えば、燃焼バーナのガス電磁弁、
着火用イグナイター(図示せず)、循環ポンプ17,1
8、風呂給湯栓16、各端末への循環路を開く熱動弁6
2,66,70,74等であり、センサは、給湯路1
1,14の入水温度、出湯温度センサ(図示せず)、燃
焼ファンの回転数センサ(図示せず)、循環路53内に
設けられる浴槽の水位検出用の圧力センサ、水量センサ
(共に図示せず)などである。
【0024】制御用マイクロコンピュータ21には、熱
源機の各種パラメータや設定値、熱源機1のパスワード
などが記録される不揮発性メモリ54が接続される。更
に、不揮発性メモリ54には、通信履歴、温水供給異常
履歴、自動湯張り運転時の浴槽水位情報履歴なども記憶
される。また、制御用マイクロコンピュータ21は、通
信用マイクロコンピュータ22を介して、各端末からの
指令信号、モニタ信号、リモコンからの指令信号等を受
信し、運転状態やエラーを示す信号などを送信する。制
御用マイクロコンピュータと通信用マイクロコンピュー
タとは一体のマイクロコンピュータで実現されてもよ
い。
【0025】台所や洗面所の給湯栓が開かれたり、風
呂、台所リモコンから運転指令が出されたりすると、制
御用マイクロコンピュータ21により、燃焼バーナ12
の燃焼運転が開始され、通常の給湯器と同様の燃焼制御
が行われる。また、GCH端末装置から運転指令が出さ
れると、その運転指令が通信用マイクロコンピュータ2
2に送信される。各端末のマイクロコンピュータと通信
用マイクロコンピュータ22との通信は、予めメーカ間
で取り決められた共通のプロトコルにより行われるイン
テリジェント通信である。通信用マイクロコンピュータ
22は、運転指令を受信すると、制御用マイクロコンピ
ュータ21に運転指令を伝える。それに応答して、制御
用マイクロコンピュータ21は、運転指令を発行した端
末の熱動弁を開くよう制御すると共に、対応する燃焼制
御を行う。
【0026】本実施の形態例では、上記の通り、故障診
断を容易にするために、故障再現が困難な故障や故障検
出が困難な故障について、故障履歴を記録し、故障診断
時にその故障履歴を読み出して利用する。この故障履歴
読み出しのために、本実施の形態例では、ノートパソコ
ンなどの携帯情報端末で構成される故障診断装置2が、
プロトコル変換装置3を介して、熱源機1内の制御用マ
イクロコンピュータ21に接続される。そのために、熱
源機1には、通信用のケーブル26を接続するためのコ
ネクタ23が設けられる。このコネクタ23は、従来の
一般的な熱源機には設けられていないハードウエアであ
る。
【0027】本実施の形態例の故障診断装置2は、汎用
のノートパソコンなどの携帯情報端末である。従って、
例えば、ウインドウズ95やウインドウズNT(いずれ
もマイクロソフト社の商標)などの標準OSにより動作
するので、その通信プロトコルも標準プロトコルであ
る。それに対して、故障診断の対象となる熱源機1内の
制御用マイクロコンピュータ21は、各メーカ毎に異な
る仕様で構成され、対応可能な通信プロトコルも、標準
プロトコルとは異なる独自仕様の場合が多い。このマイ
クロコンピュータ21による通信機能は、通常メーカで
の出荷試験時の動作試験用に開発されたものであり、従
って、メーカ毎に通信プロトコルやパスワードが異なる
のである。
【0028】そこで、本実施の形態例では、故障診断装
置2と給湯器1との間に、プロトコル変換装置3を介在
させ、そこで、標準プロトコルによる電文と給湯器固有
のプロトコルによる電文との間でプロトコル変換を行わ
せている。プロトコル変換装置3は、コネクタ31,3
2と、マイクロコンピュータなどで構成されるプロトコ
ル変換手段30とを有する。プロトコル変換手段30
は、CPU、RAM、プログラム変換プログラムを内蔵
するROM、及び入出力バッファBUFなどを有し、メモ
リRAM内の通信制御用メモリ領域は、所定のレジスタ
からなる通信制御用メモリ領域に、プロトコル変換に必
要な給湯器側の通信プロトコルのパラメータが記録され
る。
【0029】熱源機1の制御用マイクロコンピュータ2
1は、制御プログラムを内蔵する。この制御プログラム
は、例えば、各リモコンや端末から要求された運転に対
応する燃焼シーケンスを制御するための燃焼制御シーケ
ンスプログラムと、故障診断装置2との通信を行うため
の通信制御プログラムとを有する。この通信制御プログ
ラムを有することにより、故障診断装置2との間で通信
を行うことができ、故障履歴の読み出しを可能にする。
【0030】熱源機1内の制御用マイクロコンピュータ
21は、リモコン、GCH端末装置のマイクロコンピュ
ータ、及び故障診断装置2から、給湯や運転等の所定の
指令信号を受信した時に、例えば、その制御プログラム
の実行を示すフラグを内蔵RAM内に記録する。そし
て、内蔵される燃焼制御シーケンスプログラムは、その
フラグを参照して指令信号に対応する制御プログラムの
実行を行う。また、燃焼制御シーケンスプログラムは、
内蔵RAM内に記録されたセンサ出力データからセンサ
の状態を検出して、燃焼制御に必要なアクチュエータの
駆動を指令するデータを、内蔵RAM内の対応する領域
に書き込む。制御用マイクロコンピュータ21は、その
内蔵RAMに書き込まれた指令データを参照して、熱源
機内のアクチュエータに指令信号を与える。
【0031】従って、故障診断装置2は、通信手段を利
用して、上記の熱源機1内のマイクロコンピュータ21
が内蔵するRAMの情報を書き換えたりすることで、故
障診断に必要な所望の燃焼制御を指示することができ、
また、RAMの情報を読み出したりすることにより、そ
れに対応するセンサ出力や給湯器内の状態を監視するこ
とができる。そのために、故障診断装置2には、入力手
段としてキーボード28と、モニタ画面27とが設けら
れ、更に、通信ポート29が設けられる。
【0032】故障診断装置2の通信ポート29は、RS23
2Cケーブル27を介してプロトコル変換装置3に接続さ
れる。そして、プロトコル変換装置3は、別のケーブル
26を介して、熱源機1のコネクタ23に接続される。
【0033】故障診断装置2は、複数のメーカ若しくは
複数の機種からなるGCHシステムに対して汎用的に利
用できるように、その故障診断プログラムとして、汎用
的な部分と、複数種類の熱源機や端末装置毎に若しくは
複数のメーカ毎に設けられる個別的な部分とを有する。
【0034】近年の熱源機は汎用のマイクロコンピュー
タによる燃焼制御が一般的であり、上記した内蔵RAM
領域や制御プログラムは同様のものである。従って、メ
ーカ毎若しくは機種毎に異なるのは、熱源機内の部品の
種類、内蔵RAMのアドレス、内蔵RAM領域への入出
プログラム、アクチュエータ駆動のプログラム、センサ
データの入力プログラム等の細かい部分である。そのた
め、本実施の形態例の故障診断装置2は、それらの共通
化できない部分は、個別的な部分である情報ファイルに
よって対応する。一方、修理作業員に対して機種毎に共
通の表示画面と操作性を提供することができる様に、修
理作業員への表示と入力の制御を共通化した汎用アプリ
ケーションプログラムを有する。
【0035】図2は、故障診断装置内の構成を示す図で
ある。図1と同じ部分には同じ引用番号を与えている。
故障診断装置2は、ハードウエアとしては、前述のモニ
タ画面27と、キーボード28と、通信ポートであるコ
ネクタ端子29と、図示しないCPU、RAM、ファイ
ル装置を有する。そして、ファイル装置内のプログラム
やデータの構成が、図2に示される。
【0036】故障診断装置2内のソフトウエアの構成
は、メーカ毎若しくはガス機器の種類にかかわらず汎用
的に動作する汎用ミドルウエアアプリケーション40
と、メーカ毎に若しくは機種器毎に異なる情報ファイル
42と、メーカ読み出し順の情報を有するメーカ読み出
し順ファイル44とを有する。
【0037】汎用ミドルウエアアプリケーション40
は、図示しないOSと共に、キーボード28からの入力
を受信し、必要な表示をモニタ画面27に対して行う。
従って、汎用ミドルウエアアプリケーション40は、修
理作業員に共通の故障診断メニュー画面を提供するため
のデータも含まれる。また、コネクタ端子29に接続さ
れるケーブルを介して通信を行うための、通信制御プロ
グラムも含まれる。この通信制御プログラムは、汎用O
Sに従う標準通信プロトコルによって、電文フォーマッ
トを作成して外部と通信する。
【0038】更に、汎用ミドルウエアアプリケーション
40は、最初に故障診断装置を熱源機に接続した時に、
診断対象の熱源機とそれに接続されるGCH端末装置の
メーカ名や機種名の情報を取得するための初期設定プロ
グラムを有する。この初期設定プログラムを実行するこ
とにより、診断対象のGCHシステムを構成する熱源機
や端末装置のメーカ名や機種名を自動的に判別すること
ができる。この自動判別については、後で詳述する。
【0039】メーカ毎に若しくは機種毎に異なる情報フ
ァイル42は、例えば、図2に示される通り、メーカ毎
に異なるデータ・プログラムファイル42A,42B、
42Xで構成される。そして、例えば、メーカAのデー
タ・プログラムファイル42Aの場合は、メーカAの熱
源機の検査工程で利用されるパスワードAと、メーカA
の熱源機に固有の通信プロトコルのパラメータAと、メ
ーカAの熱源機に固有の診断用ファイル1,2等を有す
る。診断用ファイルのプログラムにより、熱源機に記憶
された故障履歴情報を読み出すことが可能になる。
【0040】また、メーカBのデータ・プログラムファ
イル42Bも、同様の情報を有する。そして、図示しな
いが、同様のデータ・プログラムファイルが複数設けら
れる。この情報ファイル42は、メーカ毎に限られず、
機種毎に異なる場合もある。メーカ側の仕様に合わせ
て、かかる情報ファイル42が構成される。
【0041】更に、情報ファイル42は、GCH端末装
置の故障診断プログラム42Xも有する。後述する通
り、GCHシステムの構成と熱源機及び端末装置のメー
カや機種が判明すると、それに対応する故障診断プログ
ラム42Xを利用して故障履歴の読み出しを含む故障診
断が行われる。
【0042】メーカ呼び出し順ファイル44は、初期設
定プログラムによって故障診断対象であるGCHシステ
ムの熱源機のメーカ名や機種名を特定する時の、呼び出
し順の情報を有する。そして、汎用ミドルウエアアプリ
ケーション40は、初期設定プログラムを実行して、メ
ーカ呼び出し順ファイル44に設定されたメーカ順に、
情報ファイル42内の対応するデータ・プログラムファ
イルを参照する。そして、対応するパスワードを接続し
た熱源機に送信して、熱源機1からの応答に従って熱源
機の機種またはメーカを特定する。従って、メーカ呼び
出し順ファイル44には、通常、故障診断対象の熱源機
の割合等に応じて呼び出し順の情報が設定される。
【0043】本実施の形態例のGCHシステムは、故障
再現性が困難な故障についての履歴を記憶し、故障診断
時に故障診断装置が読み出すことにより、故障の再現を
することなく、故障診断をある程度行うことができる。
具体的には、通信異常、温水供給異常、自動湯張り運転
異常の履歴が記録される。それらの具体的な故障履歴の
記録及び故障診断での読み出しの説明をするまえに、故
障診断全体の説明をする。
【0044】図3、図4は、故障診断装置による故障診
断の全体のフローチャート図である。故障診断の大きな
流れは、最初に、故障診断装置2は、GCHシステムの
熱源機のメーカ名や機種名を取得し、熱源機のマイクロ
コンピュータとの通信を確率する。その後、故障診断装
置2は、特定した機種名に対応する故障診断プログラム
を利用して、故障履歴の読み出しを含む各種の故障診断
を実行する。以下、フローチャート図に沿って故障診断
の流れを説明する。熱源機は、事前に、後述する故障履
歴を不揮発性メモリに記録しているものとする。
【0045】最初に、故障診断装置2は、RS232Cケーブ
ル27によりプロトコル変換装置3に接続され、更に、
プロトコル変換装置3は、別の通信ケーブル26により
給湯器1のコネクタ端子23に接続される。そして、故
障診断装置2の電源がオンされる。
【0046】電源オンに伴い(S1)、故障診断装置2
内の汎用ミドルウエア・アプリケーションが起動する
(S2)。この起動に伴い、汎用ミドルウエア・アプリ
ケーション40は、初期設定プログラムを実行し、修理
作業員に対して、自動的にメーカ若しくは機種の判別を
行うか、修理作業員がマニュアルで判別コードを入力す
るかを、モニタ画面から問い合わせる。そして、機種自
動判別開始ボタンが押されると(S3)、初期設定プロ
グラムは、メーカ呼び出し順ファイル44を参照する。
【0047】今仮に、メーカ呼び出し順ファイル44内
に、メーカA、メーカBの順番の情報が記録されてい
て、故障診断対象の熱源機がメーカBのものであったと
する。
【0048】汎用ミドルウエア・アプリケーション40
の初期設定プログラムは、メーカAの判別を開始する
(S4)。その為に、初期設定プログラムは、情報ファ
イル42のうち、メーカAのデータ・プログラムファイ
ル42Aを参照し、通信プロトコルのパラメータAを、
故障診断装置2の標準通信プロトコルに従って、通信ポ
ート29からプロトコル変換回路3に送信する(S
5)。ここで、通信プロトコルのパラメータとは、例え
ば、ボーレート(300bps,600bps,1200bps...9600b
ps)、データビット長(1バイトを7ビットで構成する
か、8ビットで構成するか)、パリティ(偶数パリティ
か奇数パリティか、パリティなしか)、ストップビット
(通信電文の後のビット数)等が含まれる。これらのパ
ラメータに従う通信プロトコルであれば、メーカAの熱
源機と通信を行うことができる。
【0049】このプロトコルのパラメータAは、プロト
コル変換装置3内のプロトコル変換手段30が内蔵する
通信制御用メモリに記録される(S6)。そして、プロ
トコル変換手段30は、かかるパラメータAの記録が終
了すると、通信可能状態であるとの返信を故障診断装置
2に返信する(S7)。
【0050】次に、上記の返信に応答して、汎用ミドル
ウエア・アプリケーション40の初期設定プログラム
は、メーカAのデータ・プログラムファイル42Aを参
照し、パスワードAを、故障診断装置2の汎用通信プロ
トコルに従って、通信ポート29からプロトコル変換装
置3に送信する(S8)。プロトコル変換手段30は、
前述の内蔵メモリに記録したパラメータAに従って、給
湯器1に対応する通信プロトコルによる電文フォーマッ
トに変換して(S9)、そのメーカAのパスワードAを
熱源機1のマイクロコンピュータ21に送信する(S1
0)。
【0051】熱源機1側のマイクロコンピュータ21
は、受信したパスワードAが、正しいか否かの認証を行
う(S12)。この例では、熱源機1はメーカBのもの
であり、通信プロトコルがメーカAと異なっている場合
は、マイクロコンピュータ21は、送信された電文を認
識することができず、それに対して返信しないか、或い
は認識できないとの返信(NAK:not acknowledged)
を行う(S13)。或いは、通信プロトコルがメーカA
と同じである場合は、送信された電文を認識するが、パ
スワードの認証で否定されるので、認証不可の返信が行
われる(図示せず)。
【0052】返信なしの場合は、プロトコル変換手段3
0も故障診断装置2に何らの通信も行わないので、故障
診断装置の初期設定プログラムは、所定時間内に返信が
ないことから、認証が失敗したことを知ることができ
る。或いは、認識不可との返信や認証不可との返信があ
る場合は、プロトコル変換手段30は、その返信電文を
標準プロトコルに変換して、故障診断装置2に送信する
(S15)。その結果、初期設定プログラムは、メーカ
Aの判別が行われなかったことを認識することができる
(S16)。
【0053】そこで、初期設定プログラムは、図4に示
される通り、再度メーカ呼び出し順ファイル44を参照
し、次に判別を行うべきメーカ名を取得する(S2
4)。ここでの例では、メーカBが次の順番であるとす
る。
【0054】メーカBの判別処理も、メーカAの場合と
同じである。まず、初期設定プログラムは、メーカBの
データ・プログラムファイル42Bを参照し、メーカB
の通信プロトコルのパラメータBを取得し、標準通信プ
ロトコルに従って、パラメータBをプロトコル変換手段
30に送信する(S25)。プロトコル変換手段30
は、そのパラメータBを内蔵する通信制御メモリに記録
し(S26)、返信する(S27)。その返信に応答し
て、初期設定プログラムは、メーカBのパスワードB
を、標準通信プロトコルに従って、プロトコル変換手段
30に送信する。
【0055】プロトコル変換手段30は、パラメータB
に従ってプロトコル変換し(S29)、そのパスワード
Bを熱源機1のマイクロコンピュータ21に送信する
(S30)。マイクロコンピュータ21は、パラメータ
Bに従う通信プロトコルの電文を認識することができ
る。そして、パスワードBが正しいか否かの認証が行わ
れる。この例では、認証が成功し(S32)、マイクロ
コンピュータ21は、認証成功を意味する機種名情報を
返信する(S33)。
【0056】プロトコル変換手段30は、その機種名情
報を含む電文を、標準プロトコルに変換して(S3
4)、同様に機種名情報を、故障診断装置2に送信する
(S35)。初期設定プログラムは、この返信によっ
て、メーカBであることを判別すると共に、その機種名
の情報も取得することができる。
【0057】以上で初期設定プログラムによるメーカ判
別処理が終了する。その結果、故障診断装置2と熱源機
1内のマイクロコンピュータ21との間で、通信可能状
態になる。それ以降、故障診断装置2は、熱源機の機種
名に対応する故障診断プログラムを利用して、故障診断
を開始する(S37)。
【0058】故障診断には種々の方法が存在するが、本
実施の形態例では、最初に熱源機1が記録している故障
履歴を要求する(S38)。この要求は、通信により熱
源機1の制御用マイクロコンピュータ21に送信され、
それに応答して、熱源機から不揮発性メモリ54に記録
していた通信履歴情報、温水供給履歴情報、浴槽水位情
報などが返信され、故障診断装置2の表示画面に表示さ
れる。これにより、修理作業員は、GCHシステム内の
インテリジェント通信の故障状況、GCHシステム内の
循環路経由の温水供給の故障状況、浴槽への自動湯張り
時の水位状況を、故障状態を再現することなく把握する
ことができる。それらの情報に応じて、必要な故障診断
が行われる(S40)。
【0059】[通信履歴情報]次に、GCHシステム内
の双方向性インテリジェント通信履歴情報の記録につい
て説明する。図5は、通信履歴を記録する場合の記録と
故障診断フローチャート図である。GCHシステム内で
は、前述の通り、熱源機1とGCH端末のマイクロプロ
セッサ61,65,69,73との間は、双方向性のイ
ンテリジェント通信可能になっている。同様に、熱源機
1と風呂用リモコン51との間も双方向通信可能になっ
ている。
【0060】熱源機1の通信用マイクロプロセッサ22
は、通常、一定時間毎に端末装置に対してポーリングを
行い、端末装置に新たな運転指令や運転状態などが発生
したか否かのチェックを行う(S50)。このポーリン
グは、各端末装置毎に順次行われ、端末装置側のマイク
ロプロセッサは、新たな運転指令や運転状態の発生の有
無を含む信号を熱源機1に返信する。新たな運転指令が
発生している場合は、熱源機1の制御用マイクロプロセ
ッサ21は、その運転指令に応答して、所定の燃焼制御
を開始する。また、新たな運転状態に応答して、対応す
る燃焼制御を行う。
【0061】そこで、本実施の形態例では、熱源機1の
制御装置21が、各端末との通信が正常に行われたか否
かの履歴を、不揮発性メモリ54に記録する(S5
1)。熱源機1からのポーリングは、一定時間毎に行わ
れるので、ポーリング毎に通信状態をチェックすること
で、最新の通信履歴を記録することができる。従って、
ポーリングと通信履歴の記録工程は、繰り返し行われ
る。不揮発性メモリ54の記憶容量に制限がある場合
は、古い通信履歴を削除して、新たな通信履歴に更新す
ることで、故障診断時に熱源機1が最新の通信履歴(例
えば最新の256回分)のみを保持することができる。
【0062】GCHシステムに何らかの不具合が発生し
た場合は、前述した通り、故障診断装置2が、熱源機1
の制御用マイクロプロセッサ21に接続され(S1〜S
36)、熱源機1の製品番号などの情報が取得される。
その後、故障診断装置2は、取得した製品に対応する故
障診断プログラムに従って、熱源機1に通信履歴を要求
する(S38)。この通信履歴の要求に応答して、熱源
機1は、不揮発性メモリ54内に記録されている最新の
通信履歴情報を読み出して、故障診断装置2に返信する
(S39)。
【0063】図6は、故障診断装置2の表示画面に表示
される通信履歴の表示例を示す図である。図示される通
り、通信履歴の表示には、4台のGCH端末装置と2つ
のリモコンについての機器名と、それらとの最近の通信
成功率(%)と、その通信履歴情報の記憶をクリアする
メモリクリアボタンとが含まれる。通信の失敗は、通信
回線の不具合や通信デバイスの不具合などの毎回生じる
失敗と、ノイズの影響によりまれに若しくは頻繁に生じ
る失敗とを含む。従って、図6の様に、通信成功率で表
示することにより、修理作業員は通信の不具合を具体的
に知ることができる。そして、何らかの修理を行った後
に、メモリクリアボタンを押すことで、修理後の通信成
功率を一定時間後に読み出すことができる。熱源機から
のポーリングの回数は膨大になるので、通信成功率で表
示することにより、故障診断をより簡単にすることがで
きる。
【0064】上記の実施の形態例では、熱源機からのポ
ーリングを行った時の通信履歴を通信成功率にできるよ
うに記録する。しかし、熱源機の不揮発性メモリの容量
に限りがある場合は、過去において通信成功したか否か
の1ビットの履歴データを記録するだけでも、故障診断
に有効に利用することができる。
【0065】熱源機には、接続可能な端末装置やリモコ
ンの最大数に対応した通信ポートを有する。そして、熱
源機は、通常のポーリングで、この全ての通信ポートに
対して通信を試みる。従って、実際に接続されている端
末装置やリモコンとの通信に失敗した場合と実際には接
続されていない接続ポートからの通信に失敗した場合と
は、同じ通信失敗という判断がなされる。但し、システ
ムを設置した時は接続された端末装置とリモコンとの通
信確認がなされるので、初期状態での通信失敗はない。
【0066】そこで、熱源機は、初期値を「0」とする
通信履歴データを接続可能な最大数分記録できる領域を
不揮発性メモリ内に確保し、通常のポーリング時に通信
が一度でも成功したら、その通信ポートの通信履歴デー
タを「1」に変更する。この通信履歴データは、言い換
えると通信ポートに端末装置またはリモコンが接続され
ていることを示すデータともいえる。つまり接続された
端末装置またはリモコンの情報が不揮発性メモリ内に通
信履歴として保存される。
【0067】そして、故障診断時には、上記の故障診断
装置を熱源機に接続し、故障診断装置から端末装置の製
品番号またはメーカー名を取得するための通信を、熱源
機の制御装置から全ての端末装置またはリモコンに対し
て行わせる。あるいは、単純に通信可能か否かのポーリ
ングを熱源機の制御装置に行わせる。この通信結果は、
制御装置内のランダムアクセスメモリ領域内に格納され
るので、故障診断装置はその通信結果を読み出して表示
することができる。
【0068】図6に示した通信履歴の表示例において、
括弧内の(1,1)は、過去に通信成功履歴があり、故
障診断時も通信が成功したことを意味し、通信成功率の
表示に代わる表示例である。また、括弧内の(1,0)
は、過去に通信成功履歴があるものの、故障診断時は通
信が失敗したことを意味し、(0,1)は過去に一度も
通信成功がなく、故障診断時も通信失敗がないことを意
味する。これらの2ビットの情報から、図6の例では、
ポート2,3にバス乾燥機とエアコンが接続されている
が、ある時点から通信不能になったことが検出される。
また、ポート4には、何も接続されていなく、従って故
障診断時にも通信失敗が発生したことを意味する。
【0069】上記の方法によれば、過去の通信履歴は、
各通信ポート毎にわずか1ビットのデータにより記録し
ておけば良いので、熱源機の不揮発性メモリの必要な容
量を少なくすることができる。しかも、過去の通信履歴
と故障診断時の通信状態とを比較することで、いつかの
時点で通信が不通になった最初から接続されていないか
の情報を知ることができる。
【0070】また、上記の例で、メモリクリアボタンが
押されると、故障診断装置が熱源機の制御装置に対し
て、各通信ポートの通信履歴データを「0」に初期化す
るよう指令を出す。それにより、修理完了後にメモリク
リアボタンを押しておけば、その後の通信の状態を不揮
発性メモリの通信履歴データから知ることができる。ま
た、修理完了後に再度不具合が発生した時に、修理完了
後に通信が不通になったか否かを、同様の方法で検出す
ることもできる。
【0071】なお、システムの試運転時に熱源機が各端
末装置との通信が可能であることが確認される。この試
運転時の接続ポート通信成功情報が、前記の通信履歴と
して熱源機1の不揮発性メモリ51に記録されても良
い。また、故障診断時の通信成功情報は、例えば、故障
診断プログラムにより熱源機1の制御用マイクロプロセ
ッサに試運転時の接続確認プログラムを実行させること
で収集することもできる。
【0072】[温水供給履歴]次に、GCHシステムの
熱源機1から端末装置への温水供給履歴の記録について
説明する。図1で説明した通り、GCHシステムでは、
熱源機1から循環路14を通じて端末装置60,64,
68,72に温水が供給される。温水を供給するために
は、端末装置の操作パネルで運転スイッチを操作し、熱
源機1の燃焼を開始し、各循環路内の熱動弁66,7
0,74を開く必要がある。この一連の工程は、熱動弁
の動作が緩慢であるので、数分を要する。従って、一つ
一つの端末装置に温水が正常に供給されるか否かを故障
診断時にチェックすることは、多くの工数と時間を要す
る。
【0073】そこで、本実施の形態例では、各端末装置
に温水供給に伴う温度上昇または供給停止による温度低
下を監視させる。そして、端末装置の運転状態と整合し
ない温水供給状態、即ち、温水供給エラーが発生した事
実と、温水エラーが発生した端末装置の状態、例えば運
転停止中、運転開始時、運転中の情報とを、タイムスタ
ンプを付けて記録する。各端末装置には情報記録のメモ
リが設けられていない場合が多いので、この温水供給履
歴情報も、熱源機1の不揮発性メモリ54に記録され
る。
【0074】図7は、温水供給履歴の記録する場合の記
録と故障診断のフローチャート図である。温水供給不良
を監視するために、各端末装置には、温水供給箇所にサ
ーミスタが設けられる。エアコン68,72やバス乾燥
機64の場合は、温水配管の入り口にサーミスタを取り
付けることで、温水供給の有無を検出することができ
る。従って、運転停止時にこのサーミスタ温度が上昇し
たり、運転開始時にサーミスタ温度が上昇しなかった
り、運転中にサーミスタ温度が異常に低下したり、運転
状態と整合しない温水供給状態が発生したら、温水供給
エラーが発生したことになる。かかる事態が発生した
ら、端末装置は、熱源機1にその旨通信で知らせるよう
にする。床暖房装置60の場合は、床材にサーミスタを
設けることは現実的ではないので、そのリモコン61の
部屋温度センサが利用可能である。
【0075】図7において、運転停止中のサーミスタ温
度上昇が検出されたら、各端末装置は、熱源機1からの
ポーリングに応答してその旨を通信で通知する(S6
0)。それに対して、熱源機1は、運転停止中であるこ
と(コード01)と、どの端末装置に温水供給エラーが
発生したかの情報を、タイムスタンプを付けてメモリ5
4に記憶する(S61)。この故障は、熱動弁が開いた
ままになっていて、別の端末装置の運転動作に伴って、
熱源機1の循環路14から温水が供給されたことが考え
られる。
【0076】ある端末装置において、運転開始の操作が
なされると、端末装置側から熱源機1に運転開始命令が
送信される(S62)。この命令の送信も、上記のポー
リングに応答して行われる。この命令に応答して、熱源
機1は、燃焼を開始し、運転開始命令を出した端末装置
の熱動弁を開弁制御する(S63)。この時に、端末装
置側は、サーミスタ温度の上昇がない場合は、温水供給
エラーを、熱源機1に送信する(S64)。それに伴
い、熱源機1は、運転開始時であること(コード02)
と、どの端末装置に温水供給エラーが発生したかを、タ
イムスタンプを付けてメモリ54に記録する(S6
5)。
【0077】更に、運転中に端末装置のサーミスタ温度
が低下した場合も、端末装置は、温水供給エラーを熱源
機に送信し(S66)、熱源機は、運転中であること
(コード03)と、どの端末装置に温水供給エラーが発
生したかしたかを、タイムスタンプを付けてメモリ54
に記録する(S67)。
【0078】このように、温水供給エラーが発生するた
びにその履歴を記録しておく。そして、故障が発生した
時は、故障診断装置2を熱源機1に前述の方法で接続し
(S1〜S36)、判別した機種に対応する診断プログ
ラムにより、その温水供給履歴を熱源機1から取得する
(S68,S69)。これにより、温水供給をトライす
ることなく、温水供給の循環路内の熱動弁の不具合と、
熱源機1の不具合とを区別して判別することが可能にな
る。
【0079】図8は、温水供給履歴にかかるエラーコー
ドの例を示す図表である。例えば、エラーコードが3桁
(E1,E2,E3)で構成されるとすると、上位2桁
E1,E2でエラーコード発生時コードを構成し、残り
の1桁E3でGCH端末装置の番号を示すようにする。
即ち、図8に記載される通り、運転停止時、運転開始
時、運転中、運転終了時を、E1,E2=01、02,03,04と
し、それぞれの端末番号を0〜4とする。
【0080】図9は、故障診断装置2による温水供給エ
ラー履歴の表示例を示す図である。この例では、左欄に
エラー発生の日時と時刻(タイムスタンプ)、右欄にエ
ラーコードが、時系列に示される。例えば、最初の2つ
のエラーコード「032」「033」は、バス乾燥器
「2」とエアコン「3」が運転中「03」に温水供給エ
ラーが発生したことを意味する。そして、その後の4つ
のエラーコード「024」「021」「020」「02
3」「022」は、エアコン「4」、床暖房「1」、給
湯・風呂「0」、エアコン「3」、バス乾燥器「2」
が、それぞれ運転開始時「02」に温水供給がなかった
ことを示す。従って、図9の温水供給エラー履歴を見る
と、熱源機1が運転中に不具合を発生し、その後はどの
端末装置からの運転開始もエラーになったことが判明
し、GCHシステムにおいて、熱動弁の不具合ではな
く、熱源機側に何らかの故障が発生したと予想すること
ができる。
【0081】そこで、本実施の形態例における故障診断
装置は、図9の様な温水供給エラー履歴から、熱源機の
故障診断を促す表示を行う。あるいは、熱源機の故障診
断プログラムの開始画面を表示し、修理作業員に熱源機
の故障診断を自動的に行わせる。また、複数の端末装置
のうち、一部の端末装置のみが温水供給エラー履歴が検
出される場合は、熱源機側ではなくその端末装置に不具
合があることが予想されるので、故障診断装置は、その
端末装置の故障診断を促す表示を行う。これにより、修
理作業員は、全ての端末装置の運転を再現することな
く、不具合を有すると予想される端末装置や熱源機への
故障診断に入ることができる。
【0082】尚、温水供給のエラー履歴は、従来標準化
されているエラーコード以外のエラーコードを利用する
ことにより、従来からの別の不具合に対するエラーコー
ドと同様に取り扱うことができる。また、エラーコード
を利用しないで、温水供給エラー履歴を表示してもよ
い。
【0083】温水供給エラー履歴は、熱源機ではなく、
各端末装置に内蔵されるメモリ手段に記録されても良
い。即ち、図7で示した温水供給エラー履歴の記録工程
S65、S67は、熱源機1が行うのではなく、各端末
装置が行う。そして、故障診断装置が接続されて通信が
確立した後に、故障診断装置からの指令に応答して、熱
源機1が各端末装置との通信により、記録されている温
水供給エラー履歴データを読み出して、故障診断装置に
出力する。故障診断装置は、その出力された温水供給エ
ラー履歴に従って、次の故障診断対象機器を選択する。
【0084】[浴槽水位履歴]図1に示した通り、給湯
器やGCHシステムの熱源機1は、風呂の浴槽50に循
環路53を介して温水を注湯する。通常、給湯器や熱源
機が設置される施工時に、試運転として浴槽50に湯張
り運転が行われる。この試運転での自動湯張り運転で
は、風呂循環路53に設けた水量センサにより浴槽に落
とし込んだ水量を測定し、風呂循環路53に設けた圧力
センサにより浴槽水位の変化を測定し、注湯水量を水位
の変化で除して浴槽断面積を算出して記憶している。ま
た、試運転時には、設定水位を記録すると共に、その設
定水位に達するに必要な総注湯量も記録する。
【0085】そして、その後の自動湯張り運転では、熱
源機は、水量センサにより注湯量Qを監視し、設定水位
に満たない温水を注湯した後、浴槽内の状態が安定して
から圧力センサにより浴槽水位が設定水位に一致したか
否かのチェックを行い、一致していなければ再度微少流
量を注湯し、圧力センサにより水位をチェックするとい
う工程を繰り返す。そして、圧力センサにより検出され
る水位が設定水位と一致したところで、注湯を終了す
る。従って、自動湯はり運転では、流量センサと圧力セ
ンサの検出値を利用して、設定水位になるように注湯制
御される。
【0086】ところが、何らかの原因で、この自動湯張
り運転での水位が変動するエラーが発生する場合があ
る。典型的には、浴槽から給湯があふれるというエラー
である。その原因は、例えば、浴槽を交換したり、水量
センサや圧力センサの経年変化により正確な測定ができ
なくなった等である。
【0087】そのような場合の故障診断は、顧客からの
クレームに対して、自動湯張り運転を行って、エラーを
再現することから始める必要がある。しかしながら、そ
のようなことは工数と時間を要し、また無駄に水道とガ
スを消費するので、好ましくない。また、試運転時に記
憶した情報を入手できないので、浴槽水位が変化した原
因を見つけることが困難になっている。
【0088】そこで、本実施の形態例では、自動湯張り
運転毎に、浴槽水位が設定水位になるまでに要した総注
湯量を水量センサを利用して検出し、その注湯量の履歴
を記録するようにする。そして、自動湯張り運転での浴
槽水位にエラーが発生した場合は、その注湯量の履歴を
読み出して、注湯量の初期値と比較することにより、圧
力センサまたは流量センサのいずれかに不具合があるこ
とを、現場で自動湯張り運転を実施することなく、より
効率的に究明することができる。
【0089】即ち、流量センサにより検出された総注湯
量が初期値の流量と異なる場合は、(1)圧力センサに
不具合があり、実際の浴槽水位と異なる水位が検出され
ている、(2)圧力センサに不具合はないが、流量セン
サに不具合があり、実際の注湯量と異なる流量が検出さ
れている、のいずれか又は両方であることが予想され
る。
【0090】その場合は、圧力センサまたは流量センサ
の出力値を再設定(再校正)することにより、正常な自
動湯張り運転に戻すことができる。どちらのセンサに不
具合があるかを検出することができなくても、一方のセ
ンサを再設定するだけで、正常な自動湯張り運転を実現
することができる。
【0091】図10は、浴槽水位履歴の記録と自動診断
のフローチャート図である。前提として、試運転時に、
設定水位とそれに必要な総注湯量のデータが、熱源機1
の不揮発性メモリに記録されている。試運転後の自動湯
張り運転は、通常風呂リモコン51や、図示しない台所
リモコンから操作され(S70)、運転命令が熱源機1
に送信される。熱源機1からのポーリングに応答する返
信に、かかる自動湯張り運転命令が送信される。これに
応答して、熱源機1又は給湯器は、自動湯張り運転を開
始する。即ち、バーナー12の燃焼を開始して、温水を
風呂循環路53から浴槽に供給する。そして、設定水位
になるまで給湯を行う(S71)。
【0092】本実施の形態例では、この自動湯張り運転
で、水量センサの検出値を利用して設定水位までに注湯
した総注湯量を熱源機の不揮発性メモリ54にタイムス
タンプを付けて記録する(S72)。この総注湯量の検
出と記録が、自動湯張り運転毎に繰り返される。
【0093】そして、自動湯張り運転に不具合が発生す
ると、故障診断装置2が熱源機1に接続され(S1〜S
36)、判別した機種に対応する診断ファイルに従っ
て、熱源機1が記録している総注湯量の履歴が読み出さ
れる(S73,S74)。
【0094】図11は、故障診断装置により総注湯量の
履歴の表示例を示す図である。左側に日時・時刻が、右
側に総注湯量が表示される。図11の例は、毎月2回の
総注湯量が記録され、表示される。この例では、総注湯
量が徐々に低下していることが総注湯量履歴から判明す
る。従って、浴槽の取り替えは行われなかったが、圧力
センサや水量センサに経年変化が生じていると診断する
ことができる。そのような場合は、例えばセンサの出力
値を再度校正することにより(S75)、その後の浴槽
水位を設定水位にリセットすることが可能になる。総注
湯量の履歴が初期値と同じであれば、浴槽が取り替えら
れた等が予想される。
【0095】設定水位までの総注湯量の履歴は、例え
ば、検出した総注湯量が初期値と異なる場合に、エラー
情報として記録する方法でも良い。その場合でも、故障
診断装置2は、その履歴から、エラー発生後の傾向を分
析することができる。例えば、設定水位になるまでの総
注湯量が変化している場合は、顧客が浴槽を置き換えた
ことが原因の場合がある。その場合は、再度試運転によ
り、浴槽断面積を再設定することが、有効な修理方法に
なる。または、水位センサまたは水量センサに劣化が生
じたことが原因の場合がある。その場合は、センサ出力
の設定をおこなったり、センサ自体を取り替えたりする
ことが有効な修理方法である。
【0096】従来の給湯器や熱源機には、自動湯張り運
転での浴槽水位の異常を示すエラー検出機能がない。従
って、浴槽水位に異常があった場合の、故障診断は工数
がかかり原因を見つけることが困難になっている。それ
に対して、本実施の形態例では、総注湯量の履歴を記録
しているので、そのようなエラーの診断を短時間で、効
率的に行うことができる。本実施の形態例では、総注湯
量の履歴として、実際の注湯量の記録ではなく、注湯量
が設定値と異なった回数や頻度を記録しても、故障診断
に有効に利用することができる。
【0097】以上、本発明の保護範囲は、上記の実施の
形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載された発明とその均等物にまで及ぶものである。
【0098】
【発明の効果】以上、本発明によれば、GCHシステム
において、熱源機と端末装置間の通信履歴を記録するよ
うにしたので、故障診断において、故障原因の特定を効
率的に行うことができる。また、GCHシステムにおい
て、温水供給履歴を記録するようにしたので、故障再現
を行うことなく温水供給の状態を知ることができ、故障
診断を効率的に行うことができる。更に、熱源機や給湯
器による風呂自動湯張り運転時の総注湯量の履歴を記録
するようにしたので、時間と費用を必要とする自動湯張
り運転を再現することなく、その故障診断を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】GCHシステムと故障診断装置の例を示す図で
ある。
【図2】故障診断装置内の構成を示す図である。
【図3】故障診断装置による故障診断のフローチャート
図である。
【図4】故障診断装置による故障診断のフローチャート
図である。
【図5】通信履歴を記録する場合の記録と故障診断フロ
ーチャート図である。
【図6】故障診断装置2の表示画面に表示される通信履
歴の表示例を示す図である。
【図7】温水供給履歴の記録する場合の記録と故障診断
のフローチャート図である。
【図8】温水供給履歴にかかるエラーコードの例を示す
図表である。
【図9】故障診断装置2による温水供給エラー履歴の表
示例を示す図である。
【図10】総注湯量の履歴の記録と自動診断のフローチ
ャート図である。
【図11】総注湯量履歴の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 熱源機 2 故障診断装置 3 プロトコル変換装置 40 汎用ミドルウエア・アプリケーション(プログ
ラム) 42 情報ファイル 44 メーカ呼び出し順ファイル 60 床暖房(GCH端末装置) 64 バス乾燥機(GCH端末装置) 68,73 エアコン(GCH端末装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 哲 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 Fターム(参考) 3K003 XA07 XB06 XC03 3L070 AA07 BB02 BC03 CC01 CC06 DF15 3L073 CC07 CC10 CC15 DE07 DF06 DF07

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温水を生成する熱源機と、前記熱源機から
    温水供給されて所定の暖房機能を有する端末装置とを有
    し、前記熱源機と端末装置との間が通信可能に構成され
    たセントラルヒーティングシステムにおいて、 前記熱源機と端末装置との間での通信履歴を、前記熱源
    機に設けたメモリ手段に記録することを特徴とするセン
    トラルヒーティングシステム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記通信履歴は、前記熱源機から端末装置に行われるポ
    ーリングに対する前記端末装置からの返信の正常、異常
    の情報を含むことを特徴とするセントラルヒーティング
    システム。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記熱源機は、通信可能な故障診断装置からの通信履歴
    要求に応答して、前記記録した通信履歴を返信して、前
    記故障診断装置から当該通信履歴情報を出力可能にした
    ことを特徴とするセントラルヒーティングシステム。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記熱源機は、接続可能な複数の通信ポートを有し、前
    記通信履歴は、当該複数の通信ポート毎に、初期値を第
    1の状態とし通信成功時に第2の状態に変更されるデー
    タを有することを特徴とするセントラルヒーティングシ
    ステム。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4において、 更に、熱源機に接続され熱源機の給湯機能を制御するリ
    モコンを有し、 前記熱源機は、当該リモコンとの通信履歴も記録するこ
    とを特徴とするセントラルヒーティングシステム。
  6. 【請求項6】温水を生成する熱源機と、前記熱源機から
    温水供給されて所定の暖房機能を有する端末装置とを有
    し、前記熱源機と端末装置との間が通信可能に構成され
    たセントラルヒーティングシステムの故障診断方法にお
    いて、前記熱源機に設けたメモリ手段に記録された前記
    熱源機と端末装置との間の通信履歴を、前記熱源機に通
    信可能な故障診断装置により読み出し、出力する工程を
    有することを特徴とするセントラルヒーティングシステ
    ムの故障診断方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記熱源機は、接続可能な複数の通信ポートを有し、前
    記通信履歴は、当該複数の通信ポート毎に、初期値を第
    1の状態とし通信成功時に第2の状態に変更されるデー
    タを有し、 更に、故障診断時に前記故障診断装置からの指令に応答
    して各端末装置との故障診断時の通信状態のデータを、
    前記通信履歴のデータと共に、前記故障診断装置により
    出力することを特徴とするセントラルヒーティングシス
    テムの故障診断方法。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記故障診断装置からの通信履歴データをクリアする指
    令に応答して、前記熱源機の記録した通信履歴データを
    前記初期値に変更する工程を有することを特徴とするセ
    ントラルヒーティングシステムの故障診断方法。
  9. 【請求項9】温水を生成する熱源機と、前記熱源機から
    温水配管を介して温水供給されて所定の暖房機能を有す
    る端末装置とを有し、前記熱源機と端末装置との間が通
    信可能に構成されたセントラルヒーティングシステムに
    おいて、 前記端末装置は、運転状況と整合しない温水供給状態を
    検出し、前記熱源機に当該温水供給エラー情報を送信
    し、 前記熱源機は、当該温水供給エラー情報の履歴を、内蔵
    するメモリ手段に記録することを特徴とするセントラル
    ヒーティングシステム。
  10. 【請求項10】温水を生成する熱源機と、前記熱源機か
    ら温水配管を介して温水供給されて所定の暖房機能を有
    する端末装置とを有し、前記熱源機と端末装置との間が
    通信可能に構成されたセントラルヒーティングシステム
    において、 前記端末装置は、運転状況と整合しない温水供給状態を
    検出し、当該温水供給エラー情報を内蔵するメモリ手段
    に記録し、 前記熱源機は、通信可能に接続される故障診断装置から
    の指令に応答して、前記端末装置の当該温水供給エラー
    情報の履歴を読み出し、前記故障診断装置に出力するこ
    とを特徴とするセントラルヒーティングシステム。
  11. 【請求項11】請求項9または10において、 前記運転状況と整合しない温水供給状態は、少なくと
    も、前記端末装置の運転開始時に温水が供給されない状
    態、運転中に温水の供給が停止した状態、停止時に温水
    が供給される状態のいずれかを含むことを特徴とするセ
    ントラルヒーティングシステム。
  12. 【請求項12】請求項9において、 前記熱源機は、通信可能な故障診断装置からの温水供給
    履歴要求に応答して、前記記録した温水供給履歴を返信
    して、前記故障診断装置から当該履歴情報を出力可能に
    したことを特徴とするセントラルヒーティングシステ
    ム。
  13. 【請求項13】温水を生成する熱源機と、前記熱源機か
    ら温水配管を介して温水供給されて所定の暖房機能を有
    する端末装置とを有し、前記熱源機と端末装置との間が
    通信可能に構成されたセントラルヒーティングシステム
    の故障診断方法において、 前記端末装置が、運転状況と整合しない温水供給状態を
    検出した時に、前記熱源機に送信する温水供給エラー情
    報であって、当該熱源機に記録される温水供給履歴を、
    前記熱源機に通信可能な故障診断装置により読み出して
    出力する工程を有することを特徴とするセントラルヒー
    ティングシステムの故障診断方法。
  14. 【請求項14】温水を生成する熱源機と、前記熱源機か
    ら温水配管を介して温水供給されて所定の暖房機能を有
    する端末装置とを有し、前記熱源機と端末装置との間が
    通信可能に構成されたセントラルヒーティングシステム
    の故障診断方法において、 前記端末装置が、運転状況と整合しない温水供給状態を
    検出した時に記録した温水供給エラー情報を、前記熱源
    機に通信可能な故障診断装置により、前記熱源機を経由
    して、読み出して出力する工程を有することを特徴とす
    るセントラルヒーティングシステムの故障診断方法。
  15. 【請求項15】請求項13または14において、 前記故障診断装置により、複数の端末装置全てから前記
    温水供給エラー情報が読み出された時は、前記熱源機に
    対する故障診断が促され、前記複数の端末装置のうち一
    部から前記温水供給エラー情報が読み出された時は、当
    該読み出された端末装置に対する故障診断が促される工
    程を有することを特徴とするセントラルヒーティングシ
    ステムの故障診断方法。
  16. 【請求項16】自動湯張り運転命令に応答して、予め設
    定された設定水位まで浴槽内に温水を注湯する給湯器に
    おいて、 自動湯張り運転が実行される時に、設定水位までの総注
    湯量を流量センサにより検出し、内蔵するメモリ手段に
    記録し、 故障診断時に通信可能に設置される故障診断装置からの
    総注湯量の履歴要求に応答して、前記記録した総注湯量
    履歴を出力することを特徴とする給湯器。
  17. 【請求項17】請求項1に記載の給湯器を熱源機として
    備え、 前記熱源機から温水供給を受けて所定の暖房機能を有す
    る端末装置とを有し、前記熱源機と端末装置との間が通
    信可能に構成されたことを特徴とするセントラルヒーテ
    ィングシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003287273A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Osaka Gas Co Ltd 情報通信システム及び用途別ガス消費量算出方法
GB2483362A (en) * 2010-09-02 2012-03-07 Envirotronics Ni Ltd System and method for predictive control of a heating and/or cooling apparatus
JP2020003091A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 株式会社ノーリツ 風呂給湯装置

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