JP3176872B2 - 燃焼機器修理支援システム - Google Patents

燃焼機器修理支援システム

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JP3176872B2
JP3176872B2 JP11155397A JP11155397A JP3176872B2 JP 3176872 B2 JP3176872 B2 JP 3176872B2 JP 11155397 A JP11155397 A JP 11155397A JP 11155397 A JP11155397 A JP 11155397A JP 3176872 B2 JP3176872 B2 JP 3176872B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯器や風呂追い
焚き機能付き給湯器等の燃焼機器の修理を支援する為の
修理支援装置及びそのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】給湯器等の燃焼機器は、近年においてマ
イクロコンピュータを使用して燃焼制御から、自動給湯
機能、自動湯張り機能、自動追い焚き機能等の制御など
を実現している。それに伴い、機器内で使用する電磁
弁、ファン等のアクチュエータや温度センサ、水量セン
サ等のセンサ等の部品数の増加する傾向にある。この様
に給湯器の機能の高度化に伴い、新しいセンサや部品が
組み込まれ、制御シーケンスが複雑化し、部品配置の高
密度化が進んでいる。更に、頻繁にモデルチェンジが行
われると共に製品のラインアップも増加する傾向にあ
る。
【0003】その結果、給湯器の修理は、部品点数の増
大と機能高度化によるソフトウエアの複雑化に伴い故障
部品の特定が困難になっており、また修理対象の機種が
増加して個々の機種への対応が困難になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のことからわかる
様に、給湯器の修理作業は極めて困難で多くの工数、時
間を必要とする傾向にある。また、修理対象機種が増加
するに伴い必要とされる修理技能及び修理情報を取得す
ることが困難になっている。その為に、故障箇所を正確
に特定することができず、故障原因でない部品を交換す
ることがしばしばあり、修理コストを増大させている。
【0005】そこで、本発明者らは、給湯器等の燃焼機
器の制御部であるマイクロコンピュータに情報端末を通
信線を介して接続し、マイクロコンピュータ内のメモリ
に直接データの読み書きを行ったり、コマンドをコール
して診断のための機能を実現することでより高度な診断
を行うことを提案している。例えば、平成8年7月18
日出願の特許願い等である。
【0006】ところが、このような高度な診断装置を使
用する場合に、燃焼装置としてガスの燃焼という極めて
危険な状況が作られてしまうことは絶対に避けなければ
ならない。例えば、給湯器等の燃焼装置から生のガスの
みがバーナーから漏れることは極めて危険なことであり
診断中でも避けなければならない。また、簡単に給湯器
を修理モードにすることも安全性を担保する観点から注
意すべきである。更に、情報端末を通信線で給湯器の制
御部に接続して診断をする場合、誤って情報端末が暴走
をした場合なでも、上記の危険な状況が給湯器側で生じ
ない様にしておくことが必要である。
【0007】また、通常の燃焼制御では必ずイグナイタ
がオンして水流スイッチがオンしているという前提条件
を満たす場合にのみ元ガス弁が開かれる様にハードウエ
アによるインターロックが設けられている。その場合、
元ガス弁のみの駆動の可否をチェックすることは単純に
はできない。その様な安全性を担保した給湯器側の構成
をも考慮しておく必要がある。
【0008】そこで、本発明は、安全性の高い給湯器等
の燃焼機器の修理支援装置を提供することを目的とす
る。
【0009】また、本発明は、危険度の高さに応じて給
湯器側に提供される改良点と修理支援装置側に提供され
る改良点とを施した修理支援システムを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
よれば、燃焼制御シーケンスプログラムを実行する制御
部を有し、該制御部が通信線を介して修理支援装置に接
続される修理モード状態で、該修理支援装置からの指令
により燃焼シーケンスの実行やアクチュエータの駆動及
びセンサの状態の検出が行われる燃焼機器において、該
制御部は、該通信線が接続されてから所定時間以内に前
記修理支援装置から修理開始を指令するコードを含むパ
スワードが送信されない時は、修理モードへの移行を禁
止することを特徴とする燃焼機器を提供することにより
達成される。
【0011】更に、本発明によれば、該制御部は、該通
信線が接続された後に前記修理支援装置から送信される
送信コードが修理開始を指令するコードを含むパスワー
ドと所定回数一致しない時は、修理モードへの移行を禁
止することを特徴とする。
【0012】更に、本発明によれば、該制御部は、該通
信線が接続された後に修理開始を指令するコードを受信
して修理モードに移行した後に、所定時間経過して当該
修理モードが終了していない場合に、強制的に修理モー
ドを終了して内部のメモリ領域をクリアすることを特徴
とする。
【0013】以上の構成により、燃焼機器は制御部内の
メモリの書換えなどの危険な状態を伴う修理モードへの
移行のセキュリティを高めることができ、修理モードで
放置されても通常モードに自分で復帰することができ
る。
【0014】上記の目的は、本発明によれば、燃焼制御
シーケンスプログラムを実行する制御部を有し、該制御
部が通信媒体を介して修理支援装置に接続される修理モ
ード状態で、該修理支援装置からの指令によりアクチュ
エータの駆動及びセンサの状態の検出が行われる燃焼機
器において、該制御部は、該修理支援装置からアクチュ
エータの個別駆動を許可する個別部品駆動モードの指令
を受信した時、該給湯器内が停止状態であるかの確認を
行い、停止状態でない時は当該個別部品駆動モードの指
令を受け付けないことを特徴とする燃焼機器を提供する
ことにより達成される。
【0015】更に、本発明によれば、該制御部は、該修
理支援装置からアクチュエータの個別駆動を許可する個
別部品駆動モードの指令を受信して該モードに移行した
時、給湯器内の制御プログラムから通常燃焼シーケンス
を実行するプログラムを切り離し、少なくとも該修理支
援装置からのアクチュエータの個別駆動を指令する信号
を受信しセンサの状態を検出することを可能にする外部
通信プログラムを有効にすることを特徴とする。
【0016】更に、本発明によれば、該制御部は、該修
理支援装置からアクチュエータの個別駆動を許可する個
別部品駆動モードの指令を受信して該モードに移行し、
選択されたアクチュエータの個別駆動を実行した後、リ
セットして内部のRAM領域をクリアすることを特徴と
する。
【0017】更に、本発明によれば、該制御部は、該修
理支援装置からアクチュエータの個別駆動を許可する個
別部品駆動モードの指令を受信して該モードに移行した
後、給湯器のガス弁を開く様駆動指令が該修理支援装置
から送信された場合、当該ガス弁の開により生ガスが発
生しないことを確認し、発生する場合は当該指令の受付
を無効にし、発生しない場合は当該指令に従って該ガス
弁を駆動することを特徴とする。
【0018】以上の様に、燃焼装置側では、個別にアク
チュエータの駆動を許可する個別部品駆動モードに移行
する前に、厳重な状態のチェックを行い、また個別部品
駆動モードに移行した後に通常の燃焼シーケンスと競合
することがない様にすることができる。また、最も危険
で避けるべき生ガスの発生を燃焼機器側で厳重にチェッ
クすることができる。
【0019】更に、上記の目的は、本発明によれば、燃
焼制御シーケンスプログラムを実行する制御部を有し、
該制御部が通信媒体を介して修理支援装置に接続される
修理モード状態で、該修理支援装置からの指令によりア
クチュエータの駆動が行われる燃焼機器に接続される当
該修理支援装置において、該アクチュエータの個別駆動
を指示する信号を該燃焼機器に送信する前に、当該選択
されたアクチュエータとの同時駆動が禁止されている他
のアクチュエータが駆動中か否かをチェックすることを
特徴とする修理支援装置を提供することにより達成され
る。
【0020】更に、本発明によれば、該アクチュエータ
の個別駆動を指示する信号を該燃焼機器に送信する前
に、当該アクチュエータの駆動の前提条件データに従っ
て、該前提条件に必要な他のアクチュエータの駆動を指
示する信号を該燃焼装置に送信して駆動させ、その後当
該アクチュエータの個別駆動を指示する信号を該燃焼機
器に送信することを特徴とする。
【0021】上記の修理支援装置によれば、給湯器等の
燃焼装置側でハードウエアによるインターロックがかけ
られている場合、そのデータに従ってその前提条件を事
前に実行してから個別にアクチュエータを駆動させるこ
とができる。また、通常あり得ない組み合わせを個別駆
動指令を出す前にチェックすることで、望ましくない状
態が燃焼装置に再現されるのを防止することができる。
【0022】上記の様に、本発明は修理支援装置と燃焼
装置とが通信媒体、例えば通信線、2芯の通信線、赤外
線、電波等を介して接続されて通信可能であれば適用可
能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲
はその実施の形態に限定されるものではない。尚、以下
説明の為に風呂追い焚き機能付きの給湯器を例にして説
明するが、それ以外の機能を有する給湯器或いは一般的
な燃焼機器にも適用することができる。
【0024】図1は、給湯器修理支援システムの全体の
構成を示す図である。1はその修理支援装置であり、通
信線を介して給湯器2に接続される。また、修理支援装
置1は、携帯端末や携帯用のパーソナルコンピュータ1
0と入出力ボックス20から構成される。携帯端末10
は汎用品を使用することができ、修理用のプログラムを
インストールすることで、各種の修理支援機能を実現す
ることができる。
【0025】携帯端末装置10と入出ボックス10とは
通信線で接続され、携帯端末から与えられるデジタル信
号を電圧変換して給湯器2の電圧に整合したデジタル信
号をシリアルに送信したり、給湯器から検出した電力、
ガス圧、電流、電圧、抵抗値、周波数などのアナログ値
をデジタル値に変換して携帯端末10に送信したりする
インターフェース的な機能を有する。
【0026】給湯器2内には、後述するマイクロコンピ
ュータによる制御装置が設けられているが、入出力ボッ
クス20とは通信線CN5で接続されて、携帯端末10
が給湯器の制御装置内を解析することができる様になっ
ている。更に、給湯器2に対して、その商用電源に対し
て消費される電力を検出する為の端子CN4、2次ガス
圧を測定する為のチューブCN3、及び選択された部位
の電圧、電圧、抵抗、周波数を測定する為のプローブ付
き端子CN2が取り付けられる。これらの端子CN2,
3,4は給湯器2の適切な部分に接続可能である。
【0027】従って、給湯器2側に要求されるものは、
基本的には通信線CN5が接続されるコネクタ端子と、
その通信線を介して行われる通信機能である。
【0028】図2は、修理支援装置の携帯端末10内の
ソフトウエア機能の構成を示す図である。携帯端末は通
常の汎用コンピュータと同等のハードウエア構成をと
り、その記憶媒体内に図2に示した機能をもつソフトウ
エアが格納される。
【0029】テスター機能P1は、交流・直流電圧測定
機能P11、交流・直流電流測定機能P12、抵抗測定
機能P13、周波数測定機能P14を有する。これらの
テスター機能プログラムP1は、前述した入出力ボック
ス20からのプローブをもつ端子CN2により、選択さ
れた給湯器内の部位の電圧、電流、抵抗、周波数を測定
する。
【0030】ガス圧測定機能プログラムP2は、前述し
たチューブCN3を給湯器2内のガス比例弁の下流側の
ガス2次圧を測定する為のプログラムである。同様に、
消費電力測定機能プログラムP3は、給湯器2の電源と
商用電源との間に挿入される電力用端子CN4を介し
て、給湯器全体で消費する電力を測定するプログラムで
ある。
【0031】これらの測定機能プログラムは、入出力ボ
ックス20内にある測定用のハードウエアを制御するこ
とにより、それぞれの物理量を測定して、携帯端末10
に表示する。
【0032】機器情報取得機能プログラムP4は、通信
線CN5を介して接続される給湯器の機種コードやバー
ジョン情報を取得するプログラムである。
【0033】パスワード機能プログラムP5は、携帯端
末10から給湯器2に修理モードを指示する特別の開始
指示コードを送信し、その返信を受け取る機能を持つ。
後述する通り、修理モードでは給湯器内の制御装置のメ
モリにアクセスすることができ、燃焼制御に不可欠なデ
ータを書換え若しくはクリアしてしまう危険性があり、
パスワードを送受信し確認することで安全性を担保して
いる。
【0034】メンテモニタ機能プログラムP6、模擬リ
モコン機能プログラムP7、個別部品駆動機能プログラ
ムP8及び故障診断サポート機能プログラムP9は、本
発明の故障支援機能の中心的な部分である。それぞれの
プログラムの機能について簡単に説明すると、メンテモ
ニタ機能は、給湯器内のセンサの値や制御用の数値をモ
ニタするもので、制御装置のメモリ(RAM)のデータ
を読みだすことにより可能である。
【0035】模擬リモコン機能プログラムP7は、携帯
端末の表示画面にリモコンと同等の画面を表示し、通常
のリモコンから与えられる通常の燃焼シーケンスの指令
をしたり、通常のリモコンから得られる給湯温度等のデ
ータをモニタしたり、設定温度の設定を変更したりす
る。この機能により、修理作業員は給湯器の前に居なが
ら例えば台所や浴室内のリモコンを操作及びモニタする
ことができ修理作業性を上げることができる。具体的に
は、携帯端末から給湯器内の制御用のRAM領域の制御
シーケンスの実行を意味するフラグをオン状態に書き換
える等により可能である。
【0036】個別部品駆動機能プログラムP8は、給湯
器内の電磁弁やファンモータ等のアクチュエータを個別
に駆動できるようにする機能を有する。模擬リモコン機
能により、携帯端末から通常制御シーケンスの指令を与
えるのに対して、この個別部品駆動機能では、個々のア
クチュエータを別々に駆動させる機能である。具体的に
は、携帯端末から給湯器内の制御用のRAM領域の各ア
クチュエータの駆動を意味するフラグをオン状態に書き
換えたり、駆動用のサブルーチンを呼び出す命令を与え
たりする等により可能である。
【0037】上記のメンテモニタ機能P6は、模擬リモ
コン機能P7または個別部品駆動機能P8と同時に実行
させることでより効率的な故障診断を行うことができ
る。即ち、模擬リモコン機能により携帯端末10から通
常の燃焼シーケンスの指令を与え、メンテモニタ機能に
よりその時の給湯器の制御装置内の動きをモニタするこ
とができる。その時、同時にテスタ機能P1、ガス圧測
定機能P2、電力測定機能P3を併用してそれらの物理
量をモニタすることもできる。また、個別部品駆動機能
により、選択したアクチュエータを駆動させて、その時
の給湯器の制御装置内の動きや物理量をメンテモニタ機
能P6等により同様にモニタすることもできる。
【0038】メンテモニタ機能P6、模擬リモコン機能
P7及び個別部品駆動機能P8は、通信線を通じて給湯
器の制御部に所定のデジタル信号を送信するだけであ
る。その為に、図1に示した入出力ボックス20内の図
示しないシリアル信号変換部を経由して、デジタル信号
がシリアル通信で給湯器2に送られる。
【0039】また、これらの機能P6,P7,P8は、
異なるメーカの異なる機器に対して共通して使用される
ことが必要である。その為に、携帯端末10内のプログ
ラムは、メーカや機種毎の固有のデータやプログラムの
ファイルP103が設けられている。即ち、通信線を通
じてRAMの内容をモニタしたり、通常燃焼シーケンス
を実行したり、個別のアクチュエータを駆動したりする
為に必要なメーカまたは機種毎に異なるプログラムであ
る。このプログラムP103は、前述したパスワード機
能プログラムP5によっても使用される。
【0040】故障診断サポート機能プログラムP9は、
熟練した修理技能を持たない場合でも、故障部位を特定
する為の診断サポートを行うものである。例えば、給湯
器が故障した時に出力するエラーコード(ガス協会で標
準化された3桁のコード)を手掛かりにして診断を行う
機能P91、給湯器の部位を手掛かりにして診断を行う
機能P92、故障の現象または不具合の状態を手掛かり
にして診断を行う機能P93等を有する。
【0041】この故障診断サポート機能プログラムP9
は、そのかなりの部分がメーカ毎に或いは機種毎に異な
って作成される必要がある。従って、プログラムP10
3には、このプログラムP9において必要なメーカ毎に
あるいは機種毎の診断サポートプログラムが含まれるこ
とになる。
【0042】図示しないが、修理支援装置は、機種毎に
共通のプログラムとして、通信機能プログラム、モニタ
への表示機能プログラム、各メニュー画面からの入力機
能プログラム等も有する。
【0043】図3は、給湯器の一例の構造図である。こ
のような風呂機能付きの給湯器の構造は良く知られてい
る。簡単に説明すると、給湯熱交換器28、風呂熱交換
器20とに分けられ、給湯側の給湯回路23内にはサー
ミスタ24、25、26、水量センサ27等が設けら
れ、風呂側の回路29には循環ポンプ30、サーミスタ
38、水流スイッチ39等が設けられている。また、ガ
ス流路には元ガス電磁弁35、給湯側ガス電磁弁36、
風呂電磁弁37、それにガス切替弁1、2ガス比例弁等
が設けられている。それぞれの燃焼室には着火用のイグ
ナイタと着火を検出するフレームロッドが設けられ、燃
焼制御用に燃焼ファン31、流量センサ32が設けられ
ている。33は圧力センサ、34は注湯弁である。
【0044】前述したガス圧測定用のチューブCN3
は,図中のガス比例弁の下流側に取り付けられる。ま
た、電力測定端子CN4は、図示しない給湯器の電源線
に接続され給湯器全体での電力消費量を測定する。
【0045】図4は、図3の給湯器の各アクチュエータ
やセンサを制御する制御部であり、マイクロコンピュー
タなどのCPU41、それに接続されるEEPROM4
8から構成される。47は台所や浴室に取り付けられる
リモコンである。CPU41内は、通常の構成では、演
算ユニット42、アクチュエータの駆動状態やセンサの
出力、制御シーケンスで使用されるフラグや定数などの
データが記憶されるRAM43、制御プログラムや定数
が記憶されるROM44、A/D、D/A変換器45、
インターフェース46がバスを介して接続されている。
EEPROM48には、エラーデータ、その履歴、各種
設定定数などが記憶されている。
【0046】そして、CPU41から、インターフェー
ス46を介して、図3で説明した各アクチュエータに駆
動信号が供給され、センサからの検出データを受領す
る。
【0047】本発明では、故障診断装置としての携帯端
末10が入出力ボックス20を介して、二芯の通信線4
9経由でCPU41に接続される。50はその通信線4
9を接続する為のコネクタである。本発明では、給湯器
側にこのコネクタ50をハードウエアとして追加するこ
とを要求している。
【0048】図5は、給湯器の燃焼シーケンス制御プロ
グラムの構成を示す図である。図4のROM44内に
は、燃焼制御シーケンスプログラムとして、給湯側の燃
焼制御を行う給湯制御シーケンスT1、浴槽への湯張り
を自動で行う燃焼制御を行う自動注湯制御シーケンスT
2、風呂の追い焚きの燃焼制御を行う追い焚き制御シー
ケンスT3を有する。これらの燃焼制御シーケンスプロ
グラム以外に、外部との通信を行う制御プログラムT4
を有している。
【0049】上記の外部との通信制御プログラムT4
が、今回の故障診断装置との通信を行う為に必要なプロ
グラムであり、これがソフトウエア的に給湯器に要求さ
れる構成である。ハードウエア的には前述の通りコネク
タ50である。
【0050】さて、給湯器の制御部であるマイクロコン
ピュータ41では、上記の給湯シーケンスT1、自動注
湯シーケンスT2、追い焚きシーケンスT3等を実行す
る際に、内蔵するRAM43内に各センサが検出する検
出値を記録し、与えられる制御指令に応答してそのRA
M内のセンサ検出値を参照し、必要なアクチュエータの
駆動を指示する指示データをRAM43内の対応する領
域に書き込む。そして、マイクロコンピュータ41で
は、各シーケンスT1,T2,T3が書き込んだ指令デ
ータを、対応するアクチュエータに出力する。
【0051】[故障診断]以上が、全体の構成の説明で
ある。本発明の故障診断装置では、全てのメーカの全て
の機種に対して汎用的に使用することができる様に、給
湯器側に追加されるべきハードウエア、ソフトウエアを
ごくわずかなものに制限している。そして、故障診断装
置をできるだけ汎用化する為に、故障診断を行う携帯端
末内のソフトウエアの構成を、汎用的な部分と、各機種
毎に異なる対応プログラムの部分とに分けている。図2
内でプログラムP103が、サポートされる機種毎に必
要なプログラムの部分である。
【0052】但し、近年の燃焼装置は汎用のマイクロコ
ンピュータによる燃焼制御が一般的であり、図4で示し
たRAM領域や制御プログラムは同様のものである。従
って、機種毎に異なるのは、給湯器内の部品の種類、R
AM43のアドレス、RAM領域への入出プログラム、
アクチュエータ駆動のプログラム、センサデータの入力
プログラム等の細部の部分である。そのため、本発明で
はそれらの共通化できない部分はプログラムP103に
よって対応されるのである。
【0053】図6は修理支援の全体のフローチャート図
である。図中、Sを付した番号の工程は修理支援装置に
よるステップで、Kを付した番号の工程は給湯器側のス
テップである。また、図7は、その詳細な部分フローチ
ャート図である。
【0054】修理のスタートでは、修理作業員が修理支
援装置である携帯端末10と入出力ボックス20とを給
湯器の設置場所に運搬し、通信線49を給湯器のコネク
タ50に差し込み、ガスチューブCN3を二次圧測定部
に取付け、電力測定端子CN4を電源に取り付ける(S
1)。その結果、例えば通信線の端子に形成されたルー
プコネクタの接続により、ハードウエア的に給湯器は修
理モード、即ち外部との通信制御プログラムT4を実行
する状態になる(K1)。
【0055】そこで、携帯端末10の表示画面にメイン
画面が表示され、修理作業員により開始ボタンがオンさ
れる(S2)。それに伴い、携帯端末10から修理フロ
ーの開始を指示するコードとしてパスワードが給湯器に
送信される(S3)。
【0056】給湯器側では、その送信されてきたパスワ
ードをチェックし、正しいコードであることを確認した
後に、給湯器の機種やメーカ等の情報を返信し、ソフト
ウエア的に修理モードにはいる(K2)。具体的には、
外部装置との通信制御プログラムを実行状態にし、マイ
クロコンピュータ内のRAM領域への書き込みや読み出
しを許可する等である。
【0057】携帯端末側では、給湯器情報を受信してそ
れに対応するプログラムをP103から選択する(S
4)。その結果、携帯端末10は、接続した給湯器専用
の修理支援装置となる。このように、給湯器側から機器
情報を取得することは、多数の種類の機器に対して汎用
的に修理支援を行う為には非常に有効な方法である。ま
た修理員が給湯器の機種番号を確認して入力する等の手
間を省き、誤って選択される事故を防ぐことができる。
また、同じ機種番号であっても制御装置のプログラムに
マイナーな修正がおこなわれるバージョンアップにも対
応することができる。無論、プログラムP103を常に
最新のものに維持して置くことが必要である。
【0058】次に、修理作業員はメイン画面内からメニ
ューを選択する(S5)。
【0059】全体のフローとしては、図6に示される通
り、メンテモニタプログラムを選択し(S6)、模擬リ
モコンプログラムを選択し(S7)または個別部品駆動
プログラムを選択し(S8)、或いは故障診断サポート
プログラムを選択した(S9)後に、全ての修理が終了
して、メインメニューの終了ボタンが押される(S1
0)。その結果、携帯端末10から修理の終了を指示す
るコードであるパスワードが送信される(S11)。給
湯器側ではそのパスワードが正しいことを確認してか
ら、マイクロコンピュータ41をリセットして、修理中
に強制的に書き換えられたRAM内のデータをクリアす
る(K3)。このリセットは、通常のマイクロコンピュ
ータのリセット機能を使用することができる。この結
果、給湯器は通常の制御モードに戻ることになる。
【0060】[メンテモニタ機能]図8は、メンテモニ
タ機能を選択した時に携帯端末に表示される画面例を示
す。図8(A)はメンテモニタ選択画面であり、同図
(B)はその表示画面である。図7の詳細フローチャー
トに示される通り、メンテモニタ機能が選択されると
(S6)、メンテモニタ選択画面(図8(A))が表示
される。図8(A)に示れる例から理解される通り、モ
ニタされるのは、各センサ類からのデータや燃焼制御上
必要な測定時間等のRAM43内に格納されて常にアッ
プデートされるデータである。従って、作業員がモニタ
したい項目を選択して実行ボタンをクリックすることで
(ステップS61)、メンテモニタプログラムは給湯器
内のRAM43内の対応するアドレスのデータを常に読
みにいくよう制御する。そして、図11(B)の様に選
択された項目が理解し易い具体的な物理量に変換して表
示される(ステップS62、S63)。
【0061】給湯器の制御で説明した通り、燃焼シーケ
ンスの各制御シーケンスでは、常に制御情報がRAM4
3内の領域に書き込まれ読みだされる。従って、燃焼制
御の状態をモニタするには、RAM43内をモニタする
ことが非常に有効である。従って、プログラムP103
により、対応する機種の給湯器内のRAM43を読みだ
すプログラムを提供することにより、携帯端末10は給
湯器内の動きを常に監視することができるのである。
【0062】このメンテモニタ機能を、後述する模擬リ
モコン機能または個別部品駆動機能と組み合わせること
で、給湯器の制御部内の動きを逐一モニタすることがで
き、修理における故障部位の特定または故障の原因を検
出する作業性が飛躍的に向上する。
【0063】[模擬リモコン機能]図9は、模擬リモコ
ン機能を選択した時の画面例を示す図である。この画面
が、対応機種に接続されるリモコンと同じ指令ボタン、
状態ランプ、温度、水位等が表示される。この模擬リモ
コン機能が選択された時は、携帯端末はリモコン47を
エミュレートすることになり、修理作業員は携帯端末画
面からリモコンによる通常の燃焼シーケンスを給湯器に
指示することができる。即ち、運転ボタンをオンにして
指令ボタンを有効にした後、例えば自動ボタンをクリッ
クすると給湯器は自動注湯シーケンスT2を実行する。
その結果、給湯燃焼ボタンが点滅する。また、風呂温度
の設定を変えることで浴槽に注湯される温度が変更され
る(ステップS71)。
【0064】リモコンからの指令の方法は、機種、メー
カによって異なる。例えば、給湯器内のRAM43の所
定の領域のフラグにオンデータを書き込むだけで、後は
給湯器側の制御プログラムがRAMのその領域を参照し
て指令が出されたことを検出して、そのシーケンスの実
行を始める。或いは、リモコンからの指令により制御プ
ログラムを呼び出すサブルーチンプログラムが実行され
る。それぞれの機種に応じた適切な処理が、選択された
プログラムP103により行われる(ステップS7
2)。
【0065】図10は、前述したメンテモニタ機能と模
擬リモコン機能を同時に選択した時のメイン画面例であ
る。画面領域63の右側に図9の模擬リモコン画面が、
左側図8のメンテモニタ画面がそれぞれ表示される。そ
して、模擬リモコン機能によって給湯器に実行させよう
とするシーケンスに適合するモニタ事項を、メンテモニ
タ選択画面から選択し、指定したシーケンスの実行を給
湯器に行わせながらメンテモニタ表示画面を携帯端末か
ら見ることができる。その時、同時にテスタ、消費電
力、ガス圧も領域62内で確認することができる。この
様にリモコン操作をして給湯器の内部状態を逐一観察す
ることができ、故障部位の特定の作業効率が飛躍的に向
上する(ステップS73)。
【0066】[個別部品駆動機能]図11は、個別部品
駆動機能を選択した時の画面例を示す図である。図11
(A)はその選択画面であり、接続された対象機種が有
していて修理支援装置側からの個別の駆動が許されるア
クチュエータのリストが示されている。図11(B)
は、それにより選択されたアクチュエータの具体的な駆
動内容を指示する個別駆動指示画面である。図7に示さ
れる様に、画面図11(A)により駆動させたい部品を
選択すると(S81)、図11(B)が表示されその画
面内で駆動の指示内容が設定される(S82)。
【0067】その結果、携帯端末10から選択された部
品(アクチュエータ)を駆動する為に必要な処理が通信
線を介して給湯器のマイクロコンピュータに与えられ
る。その具体的な処理としては、模擬リモコンと同様に
RAM43内の所定のアドレスの駆動状態のデータに書
き換えたり、必要なサブルーチンを呼び出したり等であ
る。この点も、各機種毎に異なるプログラムP103に
より実行される。
【0068】図11(B)の画面の例では、ファンモー
タに対してはどの程度の回転数で運転するのか或いは停
止するのかの指示を与えることができる。水量制御弁、
二方弁、イグナイタに対してもそれぞれの指示内容を設
定することができる。
【0069】プログラムP103は、各アクチュエータ
を駆動させる時の、その駆動に必要な指示項目をデータ
ベースとして記憶する。上記の様にファンモータの回転
駆動の場合には、図11(B)に示した項目がデータベ
ースから検出されて、それぞれの項目の指示を修理作業
員に問う。また、そのデータベースは、ファンモータの
最大回転数や最小回転数などの設定値も有し、図11
(B)にある通り、修理作業員には単に最大と最小回転
数だけの指示を要求する。
【0070】図12、個別部品駆動機能とメンテモニタ
機能を同時に選択した時のメイン画面例である。図10
の場合と同様に、領域63内の右側に図11の個別部品
駆動指示画面が、左側にメンテモニタ画面が同時に表示
される。その結果、故障診断に必要な部品を選択して駆
動させ、その時のマイクロコンピュータ内部の状態を監
視することができる。
【0071】このメイン画面には、領域62に常に消費
電力とガス圧が表示される。従って、最も簡単な診断方
法として、個別部品駆動機能により全てのアクチュエー
タを順番に駆動してその消費電力の変化を監視すること
で、アクチュエータが動作可能かどうかのチェックを行
うことができる。
【0072】以上の模擬リモコン機能と個別部品機能と
を組み合わせて使用することにより、例えば、需要者か
ら説明された正常動作しない通常燃焼シーケンスを、模
擬リモコン機能を利用して最初に実行させ、内部動作を
モニタする。そして、それにもとづくある程度の故障部
位の予測のもとに、今度は個別部品駆動機能を利用して
選択した部品を駆動されて内部動作をモニタする。
【0073】このような修理作業は、ある程度の技能を
有する作業員の場合に有効である。本発明は、その様な
習熟した技能を持たない作業員であっても修理支援する
ことができる様に次の様な故障診断サポート機能を提供
する。
【0074】[故障診断サポート機能]図13は、故障
診断サポート機能を選択した時の最初の場面例である。
この故障診断サポート機能は、修理技能がそれ程高くな
い作業員が、携帯端末と会話をしながら最終的に故障部
位を特定することができるようになっている。図13
は、その最初の画面例であるが、図7に示した通り、会
話形式でより下層画面を呼出しながら故障部位の特定が
される。
【0075】図13の例に示される通り、例えば給湯器
が出力するエラーコードをもとにして故障部位を特定す
るメニューと、部位をもとにして故障部位を特定するメ
ニューと、故障の現象である不具合をもとにして故障部
位を特定すメニューとを有する。他にも、有効な診断の
糸口があればそれらのメニューを追加することができ
る。
【0076】図14は、故障診断サポートプログラムの
データベース例を示す図である。このデータベースの例
では、例えばリレーショナルな関係で関連付けられた下
層の画面を例にして示している。従って、図中のローマ
ン数字がその階層の深さを示している。この例では、メ
インメニューをI階層目とするとV階層まで有してい
る。階層IIは、エラーコードを基にするメニューを選択
した時に表示される画面71を有する。通常給湯器側
は、エラーコードをEEPROM48内に格納している
ため、このメニューが選択されると、そのデータが携帯
端末10により通信線を介して読みだされて表示され
る。
【0077】そこで、その画面からエラーコードを選択
すると、階層IIIの画面72、73等が表示される。こ
の画面は、各エラーコード毎にチェックすべき或いは故
障の可能性がある部位のリストである。各給湯器の機種
毎にエラーコードに対する部位リストが異なるので、こ
の画面のデータはプログラムP103により与えられ
る。図14の例では、エラーコード1の画面72には、
ファンモータ、給湯ガス弁、切替ガス弁1、イグナイタ
がリストされている。
【0078】そこで、更にそのリストからファンモータ
を選択すると、階層IVの画面74が表示される。この画
面にはファンモータが正常が故障かを診断する為に必要
なチェック項目のリストが表示される。例えば、印加電
圧の項目を選択すると、階層Vの画面76が表示され
る。この画面では、ファンモータの印加電圧を診断する
為に作業員がすべき内容のメッセージと、その電圧の許
容範囲が例えば表示される。メッセージ例としては、
「コネクタxx番を外してプローブを当てて下さい。」
と言った内容であり、それに従って作業員がプローブを
当てると、プログラム側で自動的にファンを駆動させ、
その時の電圧を測定して画面の領域62に表示する。そ
の電圧が許容範囲か否かをプログラム側で自動的に確認
して、何らかの次の作業を指示するメッセージを表示す
る(図中には示さず)。
【0079】この様にして、作業員は会話形式で図14
中の階層間を或いは階層内の画面間を移動しながら、最
終的に故障部位を特定する。
【0080】図14のデーターベースは、リレーショナ
ルな関連を有し、例えば階層IIIの画面72の給湯ガス
弁と画面73での給湯ガス弁とは同じ画面75に関連付
けられる。
【0081】図15は、部位をもとにした故障診断サポ
ートプログラムのデータベース例を示す図である。例え
ば、使用者からより具体的に調子が悪い部位についての
情報が与えられたり、ある程度可能性がある部位まで特
定された場合等は、このメニューが選択されることでそ
の部位の故障診断がサポートされる。階層IIの画面81
は部位のリストで、階層IIIの画面82、83、84は
それぞれの部位で診断すべき項目リストで、階層IVの画
面85、86はそれぞれの診断のメッセージ画面であ
る。階層II以下は、各機種毎に異なるのでプログラムP
103でサポートされる。この場合も、階層間または階
層内の画面を移動しながら最終的に故障部位を特定す
る。
【0082】図16は、不具合をもとにして診断する場
合のデータベース例である。このメニューが選択される
と、階層IIの画面91にその機種特有の典型的な不具合
のリストが表示される。例えば、給湯温度が上がらずと
か震動音がする等である。そして、例えば使用者からの
情報による不具合とか、模擬リモコンから通常シーケン
スを実行された時の不具合をもとに、このリストから選
択する。すると、階層IIIの画面92には、給湯温度が
上がらない不具合の時に診断すべき部位のリストが示さ
れる。後は、前述の場合と同様にして、階層IVの画面9
3、94、階層Vのメッセージ画面95等を利用して故
障部位の特定を行う。
【0083】この例の場合は、階層II以下の階層が機種
毎に異なるのでプログラムP103によりサポートされ
る。この様にして、作業員は会話形式で図16中の階層
間を或いは階層内の画面間を移動しながら、最終的に故
障部位を特定する。
【0084】上記の図14、15、16のエラーコード
をもとにした画面、部位をもとにした画面、そして不具
合をもとにした画面間でも移動しながら修理部位の特定
作業が行われる。従ってそれぞれの階層画面間での移動
も可能になっている。
【0085】[安全性の担保]以上説明してきた通り、
より高度な診断をおこなう修理支援装置を給湯器に接続
して、給湯器を修理モードにし、そのRAMの内容を書
き換えたりすることは、通常の燃焼制御シーケンスにな
い特殊な動作を伴い、状況によっては非常に危険な状態
を招く場合がある。従って、この修理モードに移行させ
ること自体、そのセキュリティ性を高くしておく必要が
ある。
【0086】図17は、その様な安全性を担保した全体
のフローチャート図である。全体のフローチャートにつ
いては、既に図6にて説明したが、図17は更に、給湯
器が修理モードに入る時の安全性を高くした工程を示し
ている。従って、図17中で図6の対応ステップがある
場合には同じ番号を付した。ここでも同様に携帯端末側
の工程にはSの番号を、給湯器側の工程にはKの番号を
付している。
【0087】最初に、修理支援装置からの通信線を給湯
器のコネクタ50に接続することで、給湯器側でハード
ウエア的に認識し、携帯端末10にメイン画面が表示さ
れる(S1,K1,S2)。ここまでは、図6と同じで
ある。安全性を担保する為に、給湯器側は、第一に通信
コネクタが接続されてから所定時間(XX秒間)以内に
修理開始のコードであるパスワードが送信されない場合
は修理モードへの移行を禁止する。また第二に、誤った
パスワードが送信されてきた場合はそれが所定回数(Y
回)繰り返されると、修理モードへの移行を禁止する。
上記の2つの条件をクリアした場合のみ、給湯器側は修
理モードに移行することを許可して、給湯器の情報を携
帯端末に返信する。第三に、一旦コネクタが接続されて
修理モードへの移行が開始されてから、通常の修理に要
する時間(Z分)経過すると、給湯器側で強制的に修理
モードを終了して、マイクロコンピュータ41をリセッ
トしてRAM43などをクリアする。これらの処理は、
給湯器側の制御部のマイクロコンピュータ41により行
われる。具体的には外部との通信の制御プログラムT4
にて行われる。
【0088】図17に示される通り、ステップK21に
てXX秒以内にパスワードが送信されてきたかの判断を
給湯器側で行う。また、ステップK22,K23で、誤
ったパスワードのY回以上の送信を禁止している。
【0089】更に図に示される通り、給湯器側では、通
信線がコネクタ50に接続された時からタイマーをオン
にして、Z分(例えば120分)を経過した場合は、強
制的に自らマイクロコンピュータ41をリセットする。
このリセットは、例えばマイクロコンピュータが通常有
するソフトウエアまたはハードウエアによるリセット機
能等が利用される。かかる監視機能を設けることで、例
えば、修理員が修理モードの終了を忘れてしまった場合
や、個別部品駆動で危険な状況にしたまま放置した場合
等でもある程度の安全性を保つことができる。
【0090】これらの安全対策は、できるだけ給湯器側
で持つことが好ましい。接続された携帯端末側の暴走に
も対応できるからである。但し、給湯器側のマイクロコ
ンピュータ内のROMの容量に制限があるので、最も重
要な安全対策に限定すべきである。
【0091】次に、個別部品駆動機能プログラムにおけ
る安全性担保について説明する。個別部品駆動の場合
は、通常シーケンスでは起こり得ないような特別なアク
チュエータの駆動を許可する。従って、その安全対策は
万全である必要がある。そこで、第一に、個別部品駆動
プログラムに移行する時に、再度パスワードの確認を給
湯器側で行う。第二に、個別部品駆動は給湯器が動作停
止状態からしか開始できない様にする。燃焼中に個別部
品駆動を許可する等の状況は危険な状況につながるから
である。このチェックも給湯器側で行う。そして、第三
に個別部品駆動モードに入ったら、通常燃焼シーケンス
T1〜T3を給湯器内の制御プログラムから切り離して
無効にする。個別に駆動している時にそれに競合する様
な通常燃焼が開始されると危険な状況を招く恐れがある
からである。そして、第四に、個別部品駆動プログラム
を終了する時は、必ず給湯器側でマイクロコンピュータ
のリセットを行う。個別部品駆動機能でマイクロコンピ
ュータ内のRAM43のデータがどの様な状態になるか
予測できないからである。
【0092】図18は、上記の安全対策を説明する個別
部品駆動プログラムのフローチャート図である。
【0093】図18のフローチャートは、図7のステッ
プS5,S81〜S84の部分を一部詳細にしたもので
ある。メイン画面から個別部品駆動が選択されると、再
度パスワードが携帯端末から給湯器に送信される。そこ
で、給湯器側でパスワードを認識すると、給湯器の動作
が停止状態であるが否かのチェックが行われる(K80
1)。具体的には、燃焼制御シーケンスプログラムのシ
ーケンス番号が0または最終番号であるようであれば、
燃焼制御は行われていないと判断される。停止状態でな
ければ、受付不可の返信を携帯端末に返す(K80
2)。
【0094】燃焼停止状態が確認されると、給湯器は受
理の信号を端末側に返信し(K803)、現在個別部品
駆動モードであることを示す1バイトのフラグをオンさ
せる(K804)。通常フラグは1ビット程度が一般的
であるが、個別部品駆動の場合は出来るだけそのモード
状態を保たない状態にするのが安全性の観点から望まし
く、1バイトの様な長いビット列のフラグを使用する。
そして、給湯器の制御プログラムが、この1バイトのフ
ラグを検出したら(K805)、制御プログラムから通
常燃焼シーケンスT1,T2,T3を切り離す(K80
6)。
【0095】個別部品駆動モードでは、図5に示した燃
焼用のシーケンスT1,T2,T3は制御プログラムか
ら切り離される。こうすることで、個別にアクチュエー
タを駆動する時に、通常燃焼シーケンスが誤って動作し
て危険な状況になるのを防止することができる。給湯器
が外部との通信プログラムT4を実行する時に、携帯端
末が個別部品駆動プログラムとメンテモニタプログラム
を実行することで、アクチュエータの駆動に必要なRA
Mの所定領域へに駆動指令の書き込みや、センサの状態
をモニタするのに必要なRAMの領域のデータの読み出
しを行う。従って、給湯側は単にセンサの状態をRAM
の領域に書き込むあるいはアクチュエータに駆動指令を
出す等の基本的なプログラムを実行するだけである。
【0096】そして、個別部品駆動を終了するときに、
パスワードを携帯端末から受信したら給湯側ではマイク
ロコンピュータをリセットする(S85,K3)。これ
によりRAM領域内のデータがクリアされる。
【0097】図19は、個別部品駆動プログラムを実行
中に、給湯器で元ガス弁35とバーナ側のガス弁36、
37が同時に開いて生のガスが出てしまうのを防止する
点を説明するフローチャートである。即ち、図7におけ
るステップS82、83、84の部分の詳細フローであ
る。
【0098】このフローチャートでは、携帯端末側で通
常あり得ない部品の駆動の組み合わせをチェックして、
その様な組み合わせによるアクチュエータの駆動を禁止
している。例えば、図3の風呂循環路内の二方弁をホッ
パー側に回して循環ポンプ30をオン状態にするという
組み合わせは、同時に駆動させるべきではない。かかる
組み合わせは、生ガスが出てくるといった状況ほど危険
ではないが、修理中に避けるべき組み合わせである。そ
こで、そのような組み合わせのチェクを携帯端末側で行
う。図中、ステップS821,822がそのチェックと
エラー表示に該当する。
【0099】次に、生ガスが出てしまう部品の組み合わ
せのチェックは、給湯器側で行うのが好ましい。携帯端
末側で行うことでも良いが、携帯端末が暴走しても最も
危険な生ガス発生については給湯側で最終的にチェック
することで安全性をより完全に担保することができる。
図中のステップK81,K82で、個別部品駆動選択画
面上でガス弁オンが選択されると、元ガス弁35とそれ
以外のガス弁36(図3では4個)が同時に開かれる場
合をチェックし、その組み合わせが検出されると、携帯
端末側に無効の返信を返す(K83)。
【0100】更に、図19のフローチャートでは、ガス
弁を開く個別駆動動作は連続でxx秒以内になる様に携
帯端末側で管理する。通常ガス弁が開くか否かの診断は
数秒もあればできることなので、数秒が経過すると強制
的にそのガス弁を閉じる様に携帯端末側から給湯器に指
令を送る。図中ステップS841,842に記載した通
りである。
【0101】給湯器側のマイクロコンピュータのROM
の容量は限られているので、生ガスの様に最も危険度が
高いものについてのチェックのみ給湯器側で行う。残り
のチェックについては修理支援装置側で行うことで、給
湯器側の負担をできるだけ少なくしている。
【0102】図20は、給湯器における元ガス弁のイン
ターロック構造を説明する図である。通常元ガス弁35
を開く為には、給湯側または風呂側の水流スイッチ53
がオンになることなどが前提条件である。これは、生ガ
スが出るのを避ける意味であり、図20に示される通
り、マイクロコンピュータ41の外に設けたAND回路
でそのインターロック構造を形成している。
【0103】このようなハードウエアによる構造に対し
ては、修理支援装置側の携帯端末10からは制御するこ
とが出来ない。そこで、この例の場合は、携帯端末側で
元ガス弁駆動が選択されると、修理作業員に給湯栓を開
く様に指示のメッセージを出してから、元ガス弁を開く
のに必要な指令を送信する。
【0104】図21はそのような個別部品駆動プログラ
ムのフローチャート図である。即ち、図7におけるステ
ップS83の詳細フローである。元ガス弁35をオンす
る設定が行われたことを検出すると(S831)、携帯
端末側で元ガス弁を開く為の前提条件データを参照する
(S832)。この前提条件データは各機種毎に異なる
のでプログラムP103内に格納される。そして、端末
のモニタ画面に「給湯栓を開いて下さい。」等のメッセ
ージを表示して、修理作業員に給湯栓を開かせる(S8
34)。その栓が開かれたことを確認してから、元ガス
弁をオンさせる指示データをRAMに書き込むか、必要
なサブルーチンを呼び出させる(S835)。いずれか
にするかは、給湯器の機種によって異なる。
【0105】その後、前述した通り、ガス弁の同時開か
どうかのチェックが給湯器側で行われて、OKであれば
そのアクチュエータが駆動される。
【0106】以上の様に、給湯器側であるアクチュエー
タを駆動させるのに必要な前提条件がある場合は、その
データをプログラムP103内に格納しておき、携帯端
末側が、個別部品駆動時にはそれを参照して前提条件を
満たす様に適切な動作を給湯器に行わせてからそのアク
チュエータの駆動をさせるようにする。
【0107】最後に、安全性担保の為の手当てとして、
模擬リモコン機能プログラムにより給湯器内のRAMに
データを書き込む場合に、給湯器側でそのRAMのアド
レスがリモコンで操作されるアドレスであることをチェ
ックする。模擬リモコンモードでも、給湯器内のRAM
のデータを書き換えることが外部との通信制御プログラ
ムT4で許可される。しかし、その時に携帯端末が暴走
する等の理由で、通常のリモコン操作ではあり得ないよ
うなアドレスにデータが書き込まれるのを避けるため
に、給湯器側でそのアドレスの適否のチェックを行う。
【0108】図22は、その模擬リモコンプログラムの
フローチャート図である。図7のステップS71,7
2,73の部分の詳細フローである。携帯端末側から模
擬リモコン操作に伴うRAM領域への書き込み指令が、
外部通信制御プログラムT4により受信されると、給湯
器ではそのRAMのアドレスがリモコン用の登録アドレ
スと一致するか否かのチェックが行われる(K71)。
一致すれば書き込みを実行し(K72)、不一致の場合
はエラーを返信する(K73)。その後、給湯器側で模
擬リモコンにより操作された通常シーケンスが開始され
る(K74)。
【0109】従って、ステップK71〜K73は給湯器
側の外部通信制御プログラムT4により実行される。こ
の点は、前述のパスワードチェック(図17、18)、
生ガス防止のステップ(図19)も同様に外部通信制御
プログラムT4で実行される。
【0110】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、安
全性を担保した状態で給湯器等の燃焼機器のメーカーや
機種にかかわらず同一の修理支援装置を利用して修理作
業を効率的に行うことができる。特に、修理モードに移
行するまでのパスワードのチェック、個別部品駆動モー
ドに移行するためのパスワードのチェックは厳しく、誤
ってそれらのモードに移行されることを防止している。
【0111】更に、携帯端末から給湯器内の制御状態を
常にモニタしながら、リモコン指令や個別にアクチュエ
ータを駆動したりすることができ、非常に高度な修理作
業を行うことができる。かかる通常の制御シーケンスと
は異なる制御では、それぞれの修理支援の動作をするに
あたり、安全性を担保する様にしている。特に、生ガス
の発生防止、模擬リモコンモードでのリモコン以外の指
令の禁止等を給湯器側で行う様にして、携帯端末を有す
る修理支援装置が暴走した場合でも、危険な状況には至
らないようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯器修理支援システムの全体の構成を示す図
である。
【図2】修理支援装置の携帯端末10内のソフトウエア
機能の構成を示す図である。
【図3】給湯器の一例の構造図である。
【図4】給湯器の各アクチュエータやセンサを制御する
制御部のブロック図である。
【図5】給湯器の燃焼シーケンス制御プログラムの構成
を示す図である。
【図6】修理支援の全体のフローチャート図である。
【図7】修理支援の詳細な部分フローチャート図であ
る。
【図8】メンテモニタ機能を選択した時に携帯端末に表
示される画面例を示す図である。
【図9】模擬リモコン機能を選択した時の画面例を示す
図である。
【図10】メンテモニタ機能と模擬リモコン機能を同時
に選択した時のメイン画面例である。
【図11】個別部品駆動機能を選択した時の画面例を示
す図である。
【図12】個別部品駆動機能とメンテモニタ機能を同時
に選択した時のメイン画面例である。
【図13】故障診断サポート機能を選択した時の最初の
場面例である。
【図14】故障診断サポートプログラムのデータベース
例(1)を示す図である。
【図15】故障診断サポートプログラムのデータベース
例(2)を示す図である。
【図16】故障診断サポートプログラムのデータベース
例(3)を示す図である。
【図17】安全性を担保した全体のフローチャート図で
ある。
【図18】個別部品駆動プログラムのフローチャート図
である。
【図19】個別部品駆動プログラムのフローチャート図
である。
【図20】給湯器における元ガス弁のインターロック構
造を説明する図である。
【図21】個別部品駆動プログラムのフローチャート図
である。
【図22】模擬リモコンプログラムのフローチャート図
である。
【符号の説明】
1 修理支援装置 2 給湯器 10 携帯端末 41 制御部 43 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06F 11/22 330 G06F 11/22 330H (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/24 F23N 5/26 G05B 9/02 G06F 11/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼制御シーケンスプログラムを実行する
    制御部を有し、該制御部が通信線を介して修理支援装置
    に接続される修理モード状態で、該修理支援装置からの
    指令により燃焼シーケンスの実行やアクチュエータの駆
    動及びセンサの状態の検出が行われる燃焼機器におい
    て、 該制御部は、該通信線が接続された後に修理開始を指令
    するコードを受信して修理モードに移行した後に、所定
    時間経過して当該修理モードが終了していない場合に、
    強制的に修理モードを終了して内部のメモリ領域をクリ
    アすることを特徴とする燃焼機器。
  2. 【請求項2】燃焼制御シーケンスプログラムを実行する
    制御部を有し、該制御部が通信媒体を介して修理支援装
    置に接続される修理モード状態で、該修理支援装置から
    の指令によりアクチュエータの駆動が行われる燃焼機器
    において、 該制御部は、該修理支援装置からアクチュエータの個別
    駆動を許可する個別部品駆動モードの指令を受信して該
    モードに移行した後、給湯器のガス弁を開く様駆動指令
    が該修理支援装置から送信された場合、当該ガス弁の開
    により生ガスが発生しないことを確認し、発生する場合
    は当該指令の受付を無効にし、発生しない場合は当該指
    令に従って該ガス弁を駆動することを特徴とする燃焼装
    置。
  3. 【請求項3】燃焼制御シーケンスプログラムを実行する
    制御部を有し、該制御部が通信媒体を介して修理支援装
    置に接続される修理モード状態で、該修理支援装置から
    の指令によりアクチュエータの駆動が行われる燃焼機器
    に接続される当該修理支援装置において、 該アクチュエータの個別駆動を指示する信号を該燃焼機
    器に送信する前に、当該選択されたアクチュエータとの
    同時駆動が禁止されている他のアクチュエータが駆動中
    か否かをチェックすることを特徴とする修理支援装置。
  4. 【請求項4】燃焼制御シーケンスプログラムを実行する
    制御部を有し、該制御部が通信媒体を介して修理支援装
    置に接続される修理モード状態で、該修理支援装置から
    の指令によりアクチュエータの駆動が行われる燃焼機器
    に接続される当該修理支援装置において、 該アクチュエータの個別駆動を指示する信号を該燃焼機
    器に送信する前に、当該アクチュエータの駆動の前提条
    件データに従って、該前提条件に必要な他のアクチュエ
    ータの駆動を指示する信号を該燃焼装置に送信して駆動
    させ、その後当該アクチュエータの個別駆動を指示する
    信号を該燃焼機器に送信することを特徴とする修理支援
    装置。
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