JP3534825B2 - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP3534825B2
JP3534825B2 JP12837494A JP12837494A JP3534825B2 JP 3534825 B2 JP3534825 B2 JP 3534825B2 JP 12837494 A JP12837494 A JP 12837494A JP 12837494 A JP12837494 A JP 12837494A JP 3534825 B2 JP3534825 B2 JP 3534825B2
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達志 及川
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良彦 田中
武明 川口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通常の燃焼運転プログ
ラムで動作する運転モードと、運転モードとは異なる燃
焼制御条件の数値設定等の割り込みモードを有する燃焼
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の燃焼装置においては、例えば、給
湯器の最大燃焼能力と最小燃焼能力に応じた比例弁(バ
ーナへ供給するガス供給量を開弁量によって制御する
弁)の能力設定(最大燃焼能力の最大開弁量に対応する
最大開弁駆動電流と、最小燃焼能力の最小開弁量に対応
する最小開弁駆動電流の設定)は人手によって行われて
おり、また、給湯器や風呂釜のアクチエータやセンサの
動作状態を検査する場合も、給湯器や風呂釜を運転プロ
グラムに従って運転させ、検査するアクチエータの動作
やセンサ信号の読み取りが行われるシーケンスプログラ
ムのステップ動作位置になるまで待って、検査対象のア
クチエータの動作状態を調べ、検査対象のセンサ出力デ
ータをモニタして故障の有無等の検査を人手により行っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、比例弁
の能力設定等の燃焼装置の制御条件の数値設定を人手に
より行うのは非常に非能率的であり、数値設定の誤りも
生じ易く、信頼性の上で問題がある。
【0004】また、燃焼装置のアクチエータ等の検査を
行う場合も、シーケンスプログラムに従って器具を運転
させ、検査対象のアクチエータ等が動作するプログラム
位置になるまで待たなければならないため、検査に時間
がかかりすぎるという問題があった。
【0005】そこで出願人は、給湯器や風呂釜等の燃焼
装置を通常の燃焼運転プログラムに従って運転動作する
運転モードと、運転モードとは別個の、例えば上記比例
弁の能力設定や検査等の数値設定・検査プログラムで動
作する割り込みモードを設け、コンピュータ制御により
運転モードから割り込みモードに切り換えて割り込みモ
ードのプログラムによる比例弁の能力設定や検査等の動
作を自動的に行う燃焼装置を提案している。
【0006】この提案の装置によれば、数値設定・検査
プログラムに従って割り込みモードの動作が行われるた
めに、数値設定・検査を正確に行うことが可能となり、
また、人手による数値設定や検査に比べると検査等の時
間の短縮化も図れるようになる。
【0007】ところで、割り込みモードのプログラムに
より、比例弁の能力設定や検査等の動作を自動的に行う
ときには、割り込み指令によって入力される、例えば、
比例弁の開弁駆動電流のデータ等の様々なデータを入力
するメモリが必要となる。そして、入力するデータに
は、調整段階や検査段階で一時的に保存する一時的保存
データと長期的に保存される登録データの両方のデータ
があるが、前記メモリを例えばRAM等の揮発性メモリ
により構成すると、燃焼装置のバックアップ電源をオフ
したときに、メモリ内のデータが全て消えてしまうため
に、登録データを入力しても無駄になってしまう。
【0008】また、前記メモリを、電気信号によってデ
ータの書き込みのみが可能なEPROM等により構成す
ると、登録データを保存できるようになるが、この場合
は、登録データだけでなく、一時的保存データも全て保
存されてしまうために、メモリの容量がすぐに一杯にな
ってしまい、メモリ容量の点で問題がある。そのため、
いずれのメモリを用いても、上記割り込みモードのプロ
グラムによる数値設定や検査等の動作を的確に、しかも
効率良く行う燃焼装置を構築することは難しく、実際に
は、割り込みモードのプログラムにより数値設定・検査
等を自動的に行える燃焼装置を実用化することが困難で
あった。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、装置内に設けたメモ
リに書き込むデータのうち、長期保存が不要なデータを
長く保存するとはなく、しかも、登録データは長期的に
保存することが可能であり、それにより制御条件の数値
設定や検査等を自動的に行うことができる燃焼装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、通常の燃焼運転プログラムによって燃焼運転を
行う運転モードと、燃焼運転プログラムとは別個のプロ
グラムによる割り込み動作指令によって動作する割り込
みモードとを有し、運転モードと割り込みモードとがモ
ード切り換えによって選択的に動作される構成と成し、
割り込みモードの動作時に割り込み動作指令によって入
力されるデータを格納する割り込み設定メモリを備えた
燃焼装置であって、前記割り込み設定メモリは電気信号
によって書き込みと消去が可能な不揮発性メモリを有し
構成され、前記データには一時的に保存する一時的保
存データと長期的に保存される登録データとがあり、前
記割り込み設定メモリは一時的保存データを格納する一
時的データ格納領域と登録データを格納する登録データ
格納領域とが区画され、前記一時的データ格納領域に格
納されたデータは割り込みモードの動作においてその一
時的保存データを使用した動作が終了して不要となった
ときに消去される構成と成していることを特徴として構
成されている。
【0011】また、前記不揮発性メモリはEEPROM
により構成したことも本発明の特徴的な構成とされてい
る。
【0012】
【作用】上記構成の本発明において、割り込み指令によ
って入力されるデータを格納する割り込み設定メモリは
電気信号によって書き込みと消去が可能な不揮発性メモ
リを有して構成されているために、データの書き込みや
消去は電気信号によって自在に行われる。そして、例え
ば、一時的保存データは一時的格納領域に格納して、随
時データの書き込みと消去を行い、登録データは登録デ
ータ格納領域に格納してデータの書き込みのみを行うよ
うにする等して、区別して格納したデータを利用して燃
焼装置の制御条件の数値設定や検査等を自動的に効率良
く行うことが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例の燃焼装置は、例えば、図3のモデル例
に示すような装置であり、以下、本実施例の説明を理解
し易くするために、図3に示すモデル例について説明す
る。同図の(a)は、能力切り換え式の給湯器を示すも
ので、給水管1から入水する水はバーナ2の燃焼火力で
もって、給湯熱交換器3を通るときに加熱されて湯にさ
れ、この湯は、給湯管4を通して台所等の所望の給湯場
所に導かれるものである。
【0014】制御装置5は流量センサ6から入水信号を
受けたときに燃焼ファン7を回転し、ガス供給通路19の
電磁弁8と比例弁10と能力切り換え弁11a,11bの少な
くとも一方を開けて、イグナイタ電極12を駆動して点着
火を行い、フレームロッド電極13で炎を検知した以降
に、出湯温度センサ15で検出される出湯温度がリモコン
14で設定される設定温度となるように比例弁10の開弁量
を制御し、併せて、燃焼量に応じて燃焼ファン7の回転
制御を行い、給湯運転を制御する。この給湯運転の制御
に際し、制御装置5は、要求熱量に応じ、能力切り換え
弁11a,11bを切り換え制御する。
【0015】要求熱量が小さいときは能力切り換え弁11
aのみを開けてバーナ2のA面の1面燃焼を行い、要求
熱量が大きいときにはさらに能力切り換え弁11bを開け
てA面とB面の多面燃焼を行う。なお、図中9は燃焼フ
ァンのファン回転検出センサ、16は入水温度センサ、17
は水量を調整する水量制御弁を示している。
【0016】図3の(b)は風呂釜を示すもので、前記
同図の(a)に示す給湯器と同一の名称部分には同一符
号を付してある。この種の風呂釜は、リモコン14等で、
追い焚き運転が指令されると、制御装置5は、追い焚き
循環管路18の循環ポンプ20を回転させて、浴槽21内の湯
水を追い焚き循環管路18を介して循環させる。流水スイ
ッチ22が湯水の流れを検知したときに、制御装置5は燃
焼ファン7を回転し、電磁弁8を開き、点着火によりバ
ーナ2を燃焼させて追い焚き熱交換器23を通る循環湯水
を加熱して浴槽21内の湯水の追い焚きを行う。そして、
風呂温度センサ24で検出される風呂温度がリモコン14に
よって設定される風呂設定温度に達したときに追い焚き
運転を停止する。
【0017】図3の(c)は追い焚き機能を備えた複合
給湯器を示すもので、給湯熱交換器3側では同図の
(a)に示すものと同様の動作を行って給湯運転を行
い、また、追い焚き熱交換器23側では同図の(b)に示
す風呂釜と同様な動作を行って浴槽21内の湯水の追い焚
きを行う。この給湯と追い焚きの運転は制御装置5によ
って行われるが、この装置は、電磁弁等の注湯弁25を開
けることにより、給湯熱交換器3側で作り出した湯を追
い焚き循環管路18を介して浴槽21内に落とし込んで湯張
りを行う機能を備えており、圧力センサ等を用いた水位
センサ26により湯張りの水位がリモコン14等で設定され
る設定水位に達したときに注湯弁25が閉じられて湯張り
の停止が行われ、次に循環ポンプ20を起動して追い焚き
運転が行われるものである。
【0018】図1には本実施例の燃焼装置の要部構成が
ブロックにより示されている。図1において、27はモデ
ル例に示した給湯器や風呂釜等の器具ケースを示してお
り、28はマイクロコンピュータやパソコン等で構成され
る自動設定・検査装置を示しており、本実施例の燃焼装
置は、器具ケース27の外側に、割り込みモードの割り込
み動作指令によって燃焼装置の制御条件の数値設定や検
査等を行う自動設定・検査装置28を切り換え自在に接続
して構成されている。
【0019】自動設定・検査装置28には割り込みモード
の入力手段として機能する割り込み制御部60が設けられ
ており、この割り込み制御部60は器具ケース27内の燃焼
制御部30に燃焼装置の制御条件の数値設定や、検査のた
めの指令を与える機能を持つもので、割り込み指令出力
部31と、データ読み取り部32と、データ出力部33と、イ
ンターフェース34と、モード切り換えスイッチ35と、デ
ータ判定部36と、データ補正部37と、外部指令・駆動部
38と、外部応答検出部39と、報知部40と、データ入力部
42とを有して構成されている。
【0020】割り込み指令出力部31は、メモリ44と、動
作指令出力部46とを有している。メモリ44には燃焼装置
の制御条件の設定や燃焼装置を構成している各種構成要
素の検査等を行う割り込み動作指令出力用のプログラム
が格納されている。本実施例では、割り込み動作指令は
パスワードと1つ以上のコマンドの集合体によって形成
されている。
【0021】パスワードは、動作指令の開始を知らせる
信号であり、コマンドは、燃焼装置の各構成要素、例え
ば、図3に示す燃焼装置の流量センサ6、ファン回転検
出センサ9、フレームロッド電極13、出湯温度センサ1
5、入水温度センサ16、流水スイッチ22、風呂温度セン
サ24、水位センサ26等の各種のセンサや、電磁弁8、比
例弁10、能力切り換え弁11a,11b、イグナイタ電極1
2、水量制御弁17、循環ポンプ20、注給弁25等のアクチ
エータを構成要素として、各構成要素の動作指令を符号
化して識別したものであり、本実施例では、コマンドを
次の5つの種類に分類している。
【0022】その1つの種類のコマンドは、給湯器や風
呂釜や追い焚き機能付き複合給湯器等のリモコンの運転
スイッチのオンオフ動作を指令するもので、例えば、給
湯器のリモコンのオン動作指令に対してはCM01のコ
マンドとして与え、給湯運転のスイッチオフ動作指令は
CM00で与え、風呂釜リモコンの追い焚きスイッチオ
ン動作指令はCM11で与え、同じくオフ動作はCM1
0で与えるという如く、リモコンのスイッチのオン・オ
フ動作指令が符号化されたコマンドとして与えられる。
【0023】コマンドの第2の種類は、燃焼装置の運転
動作を行うシーケンスプログラム(運転プログラム)の
うちの所望のステップ動作をキャンセルするもので、こ
のコマンドを発することにより、燃焼装置の燃焼運転の
所定のプログラム動作がキャンセルされることとなり、
燃焼運転のプログラムに従って燃焼装置の動作点検等を
行う場合には、不要なプログラム動作が省略されて短時
間で検査等の動作を終了させることができることにな
る。
【0024】第3の種類のコマンドは、燃焼装置の強制
動作を指令するもので、例えば水量制御弁17や、注湯弁
25等のアクチエータを強制的に動作させたり、給湯、追
い焚き、湯張り等の運転モードを強制的に選択動作させ
る指令を行うものである。コマンドの第4の種類のもの
は、制御条件の数値等を設定する動作指令のもので、こ
のコマンドにより、例えば、給湯温度を設定したり、比
例弁の最大と最小の開弁駆動電流を設定したり、湯張り
の設定水位を変更したり、タイマ等の時間設定が行われ
るものである。最後の第5の種類のコマンドは、センサ
等の検出データの読み出しや、アクチエータ等、各構成
要素の動作状態の読み出し(モニタ指令)を行うものあ
り、例えばこのコマンドにより、出湯温度センサ15や流
水スイッチ22等のセンサの信号の読み取りが行われた
り、リモコンスイッチがオン状態にあるかオフ状態にあ
るか、あるいはバーナが燃焼状態にあるか燃焼停止状態
にあるか等の状態モニタが行われる。
【0025】本実施例ではパスワードとこれら各種のコ
マンドの1つ以上が集合して割り込み動作指令が作成さ
れるもので、前記割り込み指令出力部31のメモリ44に格
納される割り込みプログラムは、パスワードを先頭にし
て1つ以上のコマンドの集合体を用いて時系列的にコマ
ンドを配列することにより作成されており、本実施例で
はこの割り込みプログラムは、燃焼装置の条件設定や検
査を行う割り込みモードの専用プログラムとして機能し
ている。動作指令出力部46は器具の型式や機種の如何に
拘わらず同じ動作指令は同じコマンドとして割り込み動
作指令をパスワードの後に整理配列してデータ出力部33
に加える。
【0026】データ読み取り部32は数値設定や検査対象
の燃焼器具の固有データ(IDデータ)を読み取る。こ
のIDデータは例えば、製品の種類、型式、給湯能力、
排気バリエーション、ガス種、検査規格値、検査対象項
目および検査基準とその公差等の仕様データ等からな
り、このIDデータはIDデータ入力部41により、キー
ボードのキー操作により、あるいはバーコード入力によ
り、又はメモリカード等のカード入力により入力され、
その入力データがデータ読み取り部32に読み取られ、こ
の読み取りデータは前記割り込み指令出力部31に加えら
れている。データ出力部33は前記割り込み指令出力部31
から加えられる割り込み動作指令をインターフェース34
を介して通信手段である通信ケーブル61を介して燃焼器
具27の燃焼制御部30へ加えている。
【0027】図2にはこの割り込み制御部60側と燃焼制
御部30側の接続が詳細に示されているが、この実施例で
は、図示されていない複数のピンのコネクタを介して燃
焼制御部30側と割り込み制御部60側が通信ケーブル61に
より接続されており、通信ケーブル61は6芯の信号線に
よって形成されている。この6芯のうち第1芯の信号線
はグランド(GND)の線であり、第2芯の線はクロッ
ク信号の線であり、第3芯の線は、動作指令のコマンド
送信の信号線TxDであり、第4芯の線は、燃焼制御部
30側から割り込み制御部60側に送られるコマンドに対す
る応答の信号線RxDの線である。
【0028】通信ケーブル61の第5芯と第6芯の線はモ
ード切り換えスイッチ35を介した閉ループ回路(ループ
経路)63の線であり、本実施例では、モード切り換えス
イッチ35は、前記コネクタのプラグ側(例えば割り込み
制御部60側)の所定のピンとこのピンが嵌まるソケット
側(例えば燃焼制御部30側)の穴の組によるハードスイ
ッチにより構成されており、そのプラグ側のピンをソケ
ット側の穴に差し込むことにより、モード切り換えスイ
ッチ35がオンし、ループ回路63が閉じるように構成され
ており、プラグ側のピンをソケット側の穴から抜き出す
ことによりモード切り換えスイッチ35がオフし、ループ
回路63が開くように構成されている。
【0029】そして、このモード切り換えスイッチ35が
オンしたとき、つまり、閉ループ回路63がショートした
とき、このショート信号をモード切り換え信号として、
燃焼制御部30側では、燃焼制御の運転プログラムの動作
による運転モードから割り込み動作指令によって動作す
る割り込みモードへ切り換わり、ピンを抜き出してルー
プ回路63が開いてオープンとなったときに、このオープ
ン信号をモード切り換え復帰信号として燃焼制御部30側
では割り込みモードから運転モードへ再び切り換わるよ
うに構成されている。
【0030】図1に示す外部センサ43は燃焼装置内に使
用されているセンサの検査やその補正(較正)を行うた
めのセンサであり、例えば、図3の(a)に示す給湯器
の出湯温度センサ15と流量センサ6の検査を行う場合に
は、給湯管4に接続される管路に外部温度センサが取り
付けられ、また、給水管1に接続される管路に外部流量
計が接続される。そして、外部指令・駆動部38から外部
センサである外部温度センサに出湯温度の検出(読み込
み)指令を行い、外部の流量センサに検出流量の読み込
み指令を行う。これらの指令は割り込み指令出力部31か
ら出力されたコマンドの動作指令を受けて行われ、この
外部指令・駆動部38の動作によって読み取られた信号が
外部応答検出部39で検出され、データ判定部36へ加えら
れる。
【0031】データ判定部36は外部応答検出部39から得
られる外部センサ43の検出信号(上記例では検出温度や
検出流量)と、器具ケース27内に設けられている検出対
象と同じセンサ47(上記例では出湯温度センサと流量セ
ンサ)のセンサ検出信号とを外部センサ43を基準のセン
サとして比較し、器具ケース27内に設けられているセン
サ47が正常か否かを判定する。器具ケース27内に使用さ
れているセンサ47の検出値と外部センサ43の検出値との
差が、予め与えた許容範囲内の差であれば正常と判定
し、許容範囲を越えて外れているときには不良と判定す
る。そして、動作指令のコマンドがその判定結果の報知
を要求している場合にはその検査対象のセンサの判定結
果が液晶画面等を備えた報知部40の表示部に表示され
る。なお、この報知部40の報知は画面表示に限られず、
必要に応じ、ブザーやランプ等の他の形態での報知が行
われる。報知部40は検査装置と一体とは限らず、また、
数も1つとは限らない。
【0032】データ補正部37は割り込み動作指令のコマ
ンドがデータの補正を要求している場合には、外部セン
サ43の検出値と前記センサ47の検出値との差を求め、外
部センサ43に対する燃焼装置のセンサ47のずれの補正量
を演算により求めて算出し、この算出補正値はデータ出
力部33を介して燃焼制御部30へ供給される。この補正値
は、燃焼制御部30側の設定データメモリ54に書き込ま
れ、燃焼制御部側の補正演算部(図示せず)によってセ
ンサ47の検出値が補正され、この補正されたセンサ信号
に基づき燃焼運転が制御される。
【0033】燃焼制御部30は、データ入力部48と、メイ
ン動作制御部50と、指令・駆動部51と、データ出力部52
と、メモリクリア指令部53と、設定データメモリ54と、
モニタ信号入出力部55と、書き込み消去部58とを有して
いる。データ入力部48は前記割り込み制御部60側からイ
ンターフェース34を介して送られてくる割り込みの動作
指令を受け、コマンドの要求に従い、メイン動作指令部
50と書き込み消去部58へ加える。
【0034】メイン動作制御部50は燃焼装置の通常の燃
焼運転を制御する運転プログラムを内蔵しており、この
運転プログラムに従って燃焼運転を制御する。
【0035】メイン動作制御部50内には変換テーブル45
があり、この変換テーブル45は前記割り込み動作指令の
コマンドの符号を燃焼器具の構成要素の実働の動作指令
信号に翻訳変換する。例えば、動作指令中のコマンドの
符号が燃焼ファンの回転数読み出し指令のRD40であ
ったときには、この符号RD40を燃焼ファンの回転数
検出の実働の動作指令信号に翻訳するものである。変換
テーブル45は、各コマンドの符号とこれに対応する実働
の動作指令信号との関係を示すテーブルデータ(表デー
タ)を持っており、割り込みプログラムの進行に従って
与えられるコマンドの符号を表データを参照して直ちに
実働の動作指令信号に翻訳する。この変換テーブル45の
テーブルデータはメイン動作制御部50の運転プログラム
が与えられているメモリのアドレス構成や器具に使用さ
れているアクチエータ等の制御対象要素の構成等に対応
させたデータとして与えられており、割り込み動作指令
(コマンド)を、それぞれの器具に適応した形の実働の
動作指令に変換する。なお、本明細書で動作指令信号と
は、例えば開弁指令のように構成要素の駆動を伴う指令
を意味する場合と、データの読み出し指令のように駆動
を伴わない指令を意味する場合とがある。
【0036】ところで、従来の燃焼装置の運転プログラ
ムは、プログラムの各ステップの動作指令はメモリの番
地をアドレスとして与えられ、例えば、燃焼ファンの回
転起動指令はメモリの10番地に、イグナイタ電極による
点火指令はメモリの15番地という如く、番地をアドレス
として与えられている。ところが、番地をアドレス単位
とする方式では、装置の型式等が異なるとプログラムの
内容が異なるため、装置の型式が異なる毎に同じ構成要
素の動作指令が異なる番地に与えられる結果になる。例
えば、ある型式の装置では燃焼ファンの回転起動指令が
メモリの10番地に与えられているのに対し、他の型式の
装置では11番地に与えられているという如く、型式や機
種によって指令のメモリ格納位置が異なり、このため、
装置の検査等を行う割り込みプログラムを作成しようと
する場合には装置の型式や機種が異なる毎に別々のプロ
グラムを作成しなければならないという問題がある。
【0037】本実施例の燃焼装置では、このような問題
を解決するために、装置を構成する各要素の動作をコマ
ンドとして割り込みプログラムを作成している。したが
って、本実施例の割り込みプログラムによれば、例え
ば、燃焼ファン回転起動の指令に対して1つの割り込み
プログラムを用意すれば型式等が異なる装置に対しても
同じ検査や制御条件の数値設定が可能となり、また、割
り込み制御部60側から燃焼制御部30側に同じコマンド指
令を行うことにより、同じコマンドの応答動作をさせる
ことができることになるのである。
【0038】前記メイン動作制御部50は、前記モード切
り換えスイッチ35からモード切り換え信号が加えられた
とき、つまり、ハードスイッチのピンが差し込まれてモ
ード切り換えスイッチ35がオンしたときに、運転プログ
ラムによる運転モードから割り込み動作指令によって動
作する割り込みモードへの切り換えが行われ、このモー
ド切り換えによってメイン動作制御部50は割り込み動作
指令のコマンドの要求に従った動作制御を行う。その一
方で、メイン動作制御部50は割り込みモードでの動作を
行っているときに、モード切り換えスイッチ35からスイ
ッチオフ信号が加えられたとき、つまり、ハードスイッ
チのピンが抜かれてモード切り換えスイッチがオフした
ときに、動作モードを割り込みモードから運転モードへ
切り換える。
【0039】メモリクリア指令部53はモード切り換えス
イッチ35からスイッチオフ信号(閉ループ回路63のオー
プン信号)が加えられたときに、つまり、メイン動作制
御部の動作モードが割り込みモードから運転モードへ切
り換わったとき、上記オープン信号をデータ消去指令信
号としてデータを消去するためのメモリクリア指令を書
き込み消去部58に出力する。
【0040】設定データメモリ54は、割り込みモードの
動作時に割り込み動作指令によって入力されるデータを
格納する割り込み設定メモリとして機能するものであ
り、電気信号によりデータの書き込みと消去が可能なE
EPROMにより形成した不揮発性メモリによって構成
されている。この設定データメモリ54は、割り込みモー
ドの運転時に、割り込み動作指令に含むコマンドのデー
タ設定指令によって、消去しないで残しておきたい設定
データ、すなわち、長期保存の登録データを格納する登
録データ格納領域と、検査のために一時的に記憶される
ダミー等のデータ、すなわち、一時的な保存データを格
納する一時的データ格納領域とが区画されている。そし
て、長期保存の登録データを登録データ格納領域に記憶
し、一時的保存データを一時的データ格納領域に記憶す
る。
【0041】書き込み消去部58は、前記データ入力部48
から加えられる信号を受けて、前記割り込み制御部60側
から送られてくるコマンドの割り込みの動作指令によ
り、設定データメモリ54へのデータ書き込みを行い、ま
た、前記メモリクリア指令部53からメモリクリア指令を
受けたときには、設定データメモリ54のデータの消去を
行う。なお、このとき、メモリクリア指令部53からのメ
モリクリア指令を受けて、記憶保持する必要のない一時
的データ格納領域内のデータを消去する。
【0042】制御対象要素56は燃焼装置を構成してい
る、例えば、図3に示す装置の電磁弁8、比例弁10、能
力切り換え弁11a,11b、水量制御弁17、循環ポンプ20
等のアクチエータを意味している。指令・駆動部51は割
り込み動作指令のコマンドが制御対象要素の駆動動作を
指令しているときには、その制御対象要素56をコマンド
の要求に従って駆動する。例えば、動作指令のコマンド
が燃焼ファン7の回転起動を要求しているときには、こ
の要求に従って燃焼ファン7の回転起動を行う。
【0043】モニタ信号入出力部55は動作指令に含むコ
マンドのモニタ指令に基づき、そのモニタ対象のセンサ
47の検出値を読み出し、この読み出し信号をコマンドの
要求に応じて、データ出力部52へ供給したり、設定デー
タメモリ54へ格納する。データ出力部52はモニタ信号入
出力部55から加えられたモニタ信号を通信手段である前
記通信ケーブル61を通して割り込み制御部60側に送信
し、コマンドに応じた信号処理、例えば、前記したよう
なデータ判定部36によるデータ判定やデータ補正部37に
よるデータ補正が行われ、また、報知部40にモニタデー
タが例えばメッセージ表示等により表示される。
【0044】本実施例の燃焼装置は以上のように構成さ
れており、次に、この装置の動作例を簡単に説明する。
まず、装置の電源をオンし、自動設定・検査装置28側と
器具ケース27側とを通信ケーブル61で接続し、それによ
り、モード切り換えスイッチ35をオンする。そうする
と、モード切り換えスイッチ35のオン動作による閉ルー
プ回路63のショート信号をモード切り換え信号としてこ
のモード切り換え信号により、燃焼制御部30は運転モー
ドから割り込みモードに切り換わる。
【0045】そして、この状態で、割り込みプログラム
を進行することにより、割り込みプログラムの各ステッ
プ動作のコマンドがパスワードを先頭にして燃焼制御部
30のメイン動作制御部50に加えられる。そして、割り込
みプログラムのコマンドは変換テーブル45により実働の
動作指令信号に変換され、メイン動作制御部50はコマン
ドの要求に応じた制御動作により、燃焼装置の制御対象
要素56の動作状態や制御条件、例えば、給湯器の比例弁
の最大開弁駆動電流や最小開弁駆動電流の設定等を行
う。
【0046】なお、このような数値設定を行う際に、例
えば、予め与えられた比例弁の最大開弁駆動電流の初期
値を設定データメモリ54の一時的データ格納領域に格納
し、この値に基づいて開弁駆動電流を補正調整してい
き、調整操作終了後の最大開弁駆動電流の値は設定デー
タメモリ54の登録データ格納領域に格納して保存すると
いったように、割り込み動作指令によって入力されるデ
ータは設定データメモリ54に区別して振り分けられる。
【0047】そして、前記一時的データ格納領域に格納
した最大開弁駆動電流の初期値は上記調整操作終了後に
消去され、燃焼装置の動作モードが割り込みモードから
運転モードに切り換わったときには、登録設定データを
利用して比例弁の最大開弁量が制御されて燃焼運転が制
御される。なお、本実施例では、通信ケーブル61の上記
プラグ側のピンをソケット側の穴から抜き出して通信ケ
ーブル61の接続を解除することにより閉ループ回路63の
モード切り換えスイッチ35がオフし、上記燃焼制御回路
30は割り込みモードから運転モードに切り換わる。
【0048】本実施例によれば、上記のように、設定デ
ータメモリ54が電気信号によって書き込みと消去が可能
なEEPROMにより形成されており、しかも、設定デ
ータメモリ54は一時的データ格納領域と登録データ格納
領域とが区画されているために、一時的に保存するだけ
でよいデータはとりあえず一時的データ格納領域に格納
し、不要となった後に消去することにより、メモリ容量
がすぐに一杯になってしまうようなことを防ぐことが可
能であり、また、長期保存が必要なデータは登録データ
として登録データ格納領域に長期的に格納することによ
り、この登録データを利用して燃焼運転制御等の動作を
長期に渡って安定的に行うことができる。
【0049】そして、この設定データメモリ54を利用し
て、割り込みプログラムに従って、検査や数値設定等に
必要な動作が効率良く進行することで、極めて能率的
に、短時間で目的とする制御条件の設定や検査の動作を
行うことができる。
【0050】また、本実施例の燃焼装置では、割り込み
プログラムを用いることなく、燃焼制御部30のメイン動
作制御部50に与えられている運転プログラムを利用して
制御条件の数値設定や検査等の動作を行うこともでき
る。すなわち、本実施例の燃焼装置は、割り込み指令出
力部31から割り込み動作指令を出力することにより、そ
の割り込み動作指令のコマンドに応じた動作が燃焼制御
部30側のメイン動作制御部50の動作制御によって行われ
るものであるから、割り込みの動作指令によって、メイ
ン動作制御部の運転プログラムに従った動作を行うコマ
ンドと、運転プログラムの不要なステップ動作(制御条
件の数値設定や検査に必要のないステップ動作)をキャ
ンセルするコマンドとを出力することにより、メイン動
作制御部50は不要なステップ動作を省略した運転プログ
ラムでもって動作制御を行うこととなり、この短縮した
運転プログラムを用いて目的とする制御条件の数値設定
や検査等の所望の動作が短時間のうちに行われることと
なる。
【0051】さらに、本実施例の燃焼装置では、割り込
みプログラムやメイン動作制御部の運転プログラムを使
用することなく制御条件の数値設定や検査等の動作を行
わせることも可能である。すなわち、割り込み指令出力
部31から割り込み動作指令を発することにより、その割
り込み動作指令のコマンドに応じた動作が燃焼制御部30
側で行われることを利用して、例えば、図3の給湯器の
出湯温度センサ15の検出温度をモニタしたい場合には、
単発的に、出湯温度センサの信号読み出しをコマンドと
した割り込み動作指令を燃焼制御部30側に加えることに
より、燃焼制御部30側ではこのコマンドに応じた動作を
行うことで、出湯温度センサ15の検出温度が報知部40に
表示されることとなり、この表示により出湯温度センサ
のモニタができる。また、水量制御弁17の開弁量を変化
したい場合には、水量制御弁17を符号化した開弁量可変
動作をコマンドとして燃焼制御部30側に加えることによ
り、指示した量だけ水量制御弁17の開弁量が可変され
る。
【0052】このように、単発的に燃焼装置を構成する
各構成要素の動作指令を行う場合には、図1に示した割
り込み指令の外部入力手段(例えばキーボードやカード
やバーコードやパソコン等の入力手段)64を用いて符号
化したコマンドを入力することにより、このコマンドは
燃焼制御部30側に加えられ、変換テーブル45により翻訳
されてコマンドに応じた動作を行わせることができるの
である。
【0053】前記したように、本実施例では、燃焼装置
の各構成要素を符号化してコマンドを作成しており、燃
焼制御部30側ではこの符号化された各構成要素の動作の
コマンドをアドレス変換してシーケンスの各ステップの
実働の動作のコマンドに翻訳変換するメモリされた変換
テーブルを持っているので、燃焼装置の機種や型式が異
なっていても、これら各機種や型式に応じた異なった専
用の検査等のプログラムを作成する必要はなく、どのよ
うな機種および型式の燃焼装置であっても、燃焼装置の
各構成要素を符号化した1つ以上のコマンドの集合体に
よって形成した専用のプログラムを1つ用意することに
より、そのプログラムを用いて機種や型式の異なる燃焼
装置においても、検査等の同じ動作を支障なく行わせる
ことができることとなる。
【0054】また、本実施例は上記構成としたことで、
人手による方法では非常に困難な検査を容易に行うこと
ができるという効果が得られる。例えば、燃焼装置に凍
結予防ヒータと、凍結予防温度センサと、この温度セン
サがヒータ駆動開始温度(例えば0℃)を検出したとき
に凍結予防ヒータをオン駆動するヒータ駆動回路とを設
け、この燃焼装置のヒータ駆動回路の検査を夏季に行う
ような場合、人手によってヒータ駆動回路が正常に動作
するか否かを検査するためには、凍結予防温度センサの
設置領域をドライアイス等を用いてヒータ駆動開始温度
の例えば0℃以下になるまで冷却しなければならず、そ
の作業は非常に困難である。
【0055】これに対し、本実施例では割り込みモード
にして、凍結予防温度センサの検出温度の設定書き込み
コマンドを発し、その温度をダミーのヒータ駆動温度以
下の温度に書き込み設定するだけでよい。このダミーの
温度を設定することにより、ヒータ駆動回路は凍結予防
温度センサがヒータ駆動開始温度を検出したものと判断
してヒータ駆動を開始することとなり、このヒータ駆動
を燃焼器具の消費電力の変化として検出することでヒー
タ駆動回路の正常状態を容易に検出することができるの
である。
【0056】このような操作を行う場合にも、本実施例
の燃焼装置は、電気信号によってデータの書き込みと消
去が可能なEEPROMにより形成した設定データメモ
リ54を有しているために、前記ダミーの温度の設定デー
タを設定データメモリ54に書き込み、凍結予防温度セン
サの検査終了後にこのデータを消去して上記動作を容易
に行うことができる。しかも、設定データメモリ54は一
時的データ格納領域と登録データ格納領域とが区画され
ているダミーの温度の設定データ等を容易に、かつ、間
違いなく一時的データ格納領域に書き込んで、その後消
去されるため、この設定データが長期的保存されて、そ
れにより燃焼装置の誤動作が起こることを完全に防止す
ることができる。
【0057】そして、長期保存する登録データは登録デ
ータ格納領域に格納されて、たとえ燃焼装置の電源がオ
フになっても消去されることはなく、燃焼装置は登録デ
ータを利用した燃焼運転制御等の動作を長期に渡って安
定的に行うことができる。
【0058】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る
【0059】
【0060】例えば、上記実施例では、燃焼制御部30
に書き込み消去部58を設け、書き込み消去部58によ
り設定データメモリ54へのデータの書き込みと消去を
行ったが、書込み消去部58を省略し、データ入力部4
8により直接設定データメモリ54へのデータ書き込み
を行い、メモリクリア指令部53により直接設定データ
メモリ54内のデータの消去を行うようにしても構わな
い。
【0061】さらに、上記実施例では、モード切り換え
スイッチ35がオンして閉ループ回路63のショート信号が
加えられたときに、そのショート信号をモード切り換え
信号として燃焼制御部30側のメイン動作制御部の動作を
運転モードから割り込みモードへ切り換わるようにした
が、モード切り換えスイッチ35がオンする他に、割り込
み動作指令の先頭のパスワードが加えられたときに、パ
スワードと閉ループ回路63のショート信号を合わせた信
号をモード切り換え信号として、この信号が加えられた
ときに運転モードから割り込みモードへ切り換わるよう
にしてもよい。
【0062】さらに、図1の破線で示すように、割り込
み制御部60側と燃焼制御部30側をリモコン57を仲立ちと
して接続し、このリモコン57に通信ケーブル61の機能を
持たせ、このリモコン57を介して運転モードと割り込み
モードのモード切り換えを行って、制御条件の設定や検
査等の動作を行ってもよい。
【0063】さらに、上記実施例では、自動設定・検査
装置28を器具ケース27の外側に接続し、割り込み制御部
60側と燃焼制御部30側とを分離して別体の装置に形成し
たが、割り込み制御部60を燃焼制御部30と同一の制御装
置内に形成してもよい。この場合は、動作モード切り換
え装置を器具ケース27内に内蔵した燃焼装置の構成とな
り、通信ケーブルは省略される。
【0064】さらに、上記実施例では、割り込みの動作
指令をパスワードとコマンドとの集合体によって形成し
たが、パスワードを省略し、燃焼装置の各構成要素を符
号化した1個以上のコマンドで動作指令を構成してもよ
い。
【0065】さらに、コマンドは必ずしも符号化して与
えなくともよく、最初から燃焼装置の構成要素の実働の
動作・指令信号のコード形態で与えるようにしてもよ
い。この場合には、コマンドの符号を実働の動作・指令
信号に翻訳する必要がないので、コマンド変換テーブル
を省略することができる。ただ、コマンドを符号化した
場合には、簡易な符号を使用できるので、外部入力手段
43等によりコマンドを外部から入力するのが容易とな
る。
【0066】さらに、上記実施例では、変換テーブル45
を燃焼制御部30側に設けたが、この変換テーブル45は割
り込み制御部60側に設けてもよい。
【0067】さらに、上記実施例では、図3に示す燃焼
装置をモデルとして説明したが、本発明の燃焼装置は必
ずしも図3に示すモデルのものに限定されるものではな
く、燃焼式の暖房機、冷房機、空調機等、他の様々な燃
焼装置に適用されるものである。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、割り込み指令によって
入力されるデータを格納する割り込み設定メモリは電気
信号によって書き込みと消去が可能な不揮発性メモリを
有して構成されているために、電気信号によって、デー
タの書き込みや消去を自在に行えるようになる。そし
て、例えば、一時的保存データは一時的格納領域に格納
して、登録データは登録データ格納領域に格納する等、
データによって区別して格納し、一時的格納領域に格納
した一時的保存データは、不要となったときに消去し、
登録データ格納領域に格納した登録データだけ長期保存
することにより、割り込み設定メモリのメモリ容量がす
ぐに一杯になってしまうようなことを防ぐことが可能で
あり、一時的保存データ又は登録データを利用して燃焼
装置の制御条件の数値設定や検査等を自動的に効率良く
行うことができる。
【0069】例えば、凍結予防温度センサの検査を行う
ときに、0℃以下といった温度のダミーデータを割り込
み設定メモリの一時的データ格納領域に書き込み設定す
ることにより、ダミーデータによる燃焼装置が運転を行
って割り込みモードによる検査等が行えるようになり、
検査後に一時的データ格納領域内のダミーデータを消去
すれば、燃焼装置は、その後は通常の運転を行われるよ
うになり、このように、運転モードでの運転時の入力デ
ータ(登録データ)と割り込みモードでの運転時の一時
的保存の入力データとを区別して、より幅の広い検査等
を行うことができる。そして、数値設定や検査等の終了
後には登録データを利用して燃焼運転制御等の動作を長
期に渡って安定的に行うことができる。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃焼装置の一実施例を示す要部ブ
ロック構成図である。
【図2】同実施例における自動設定・検査装置の割り込
み制御部側と燃焼制御部とを接続する通信手段の説明図
である。
【図3】各種燃焼装置のモデル例を示す説明図である。
【符号の説明】
28 自動設定・検査装置 30 燃焼制御部 31 割り込み指令出力部 35 モード切り換えスイッチ 50 メイン動作制御部 54 設定データメモリ 58 書き込み消去部 60 割り込み制御部
フロントページの続き (72)発明者 田中 良彦 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株 式会社ガスター内 (72)発明者 川口 武明 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株 式会社ガスター内 (72)発明者 山口 健生 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株 式会社ガスター内 (56)参考文献 特開 平5−103383(JP,A) 特開 平5−288339(JP,A) 特開 平5−44919(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/00 F23N 5/26 101 F24H 1/10 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常の燃焼運転プログラムによって燃焼
    運転を行う運転モードと、燃焼運転プログラムとは別個
    プログラムによる割り込み動作指令によって動作する
    割り込みモードとを有し、運転モードと割り込みモード
    とがモード切り換えによって選択的に動作される構成と
    成し、割り込みモードの動作時に割り込み動作指令によ
    って入力されるデータを格納する割り込み設定メモリを
    備えた燃焼装置であって、前記割り込み設定メモリは電
    気信号によって書き込みと消去が可能な不揮発性メモリ
    を有して構成され、前記データには一時的に保存する一
    時的保存データと長期的に保存される登録データとがあ
    り、前記割り込み設定メモリは一時的保存データを格納
    する一時的データ格納領域と登録データを格納する登録
    データ格納領域とが区画され、前記一時的データ格納領
    域に格納されたデータは割り込みモードの動作において
    その一時的保存データを使用した動作が終了して不要と
    なったときに消去される構成と成していることを特徴と
    る燃焼装置。
  2. 【請求項2】 不揮発性メモリはEEPROMにより構
    成したことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
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