JP2003267591A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003267591A JP2003005743A JP2003005743A JP2003267591A JP 2003267591 A JP2003267591 A JP 2003267591A JP 2003005743 A JP2003005743 A JP 2003005743A JP 2003005743 A JP2003005743 A JP 2003005743A JP 2003267591 A JP2003267591 A JP 2003267591A
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重之 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の搬送量を正確に検出できない場合で
も、用紙の搬送誤差を小さくすることができる画像形成
装置を提供すること。 【解決手段】 インクジェットプリンタ1は、モーショ
ンセンサ70を備えており、そのモーションセンサ70
が出力する信号を用いて用紙Pの搬送量を算出する。こ
の搬送量が所定の正常範囲内にあるか否かを判断し、正
常範囲内にある場合には、用紙搬送量制御値として、上
記搬送量を設定し、正常範囲外である場合は、用紙搬送
量制御値として、所定の基準搬送量を設定する。インク
ジェットプリンタ1は、上記用紙搬送量制御値に基づい
て、用紙Pの搬送を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙搬送を高精度
に制御できる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタ等の画像形成装置で
は、駆動源にステッピングモータを使用し、その回転を
ギヤ列を介して搬送用ローラに伝達し、その搬送ローラ
によって用紙を送る用紙搬送機構を備えていた。
【0003】そして、駆動源にステッピングモータを用
いる場合は、パルス駆動によりモータの回転量を制御す
ることにより用紙の送り量を制御していた。しかし、実
際に搬送された用紙の送り量は、ステッピングモータ自
体では検出できないため、モータに与えた駆動パルス数
から推測して、そのように送られたものとして取り扱う
しかない。
【0004】ところで、移動する物体の移動量を高精度
に検出する方法として、レーザー光線を物体に照射して
その反射光に現れるスペックルパターンを検出する方法
が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。特許
文献1には、マウスの回転ローラの表面に発生するスペ
ックルパターンを用いて、対象となる物体の移動量を検
出することが開示されている。
【0005】特許文献2には、移動する用紙の表面に発
生するスペックルパターンを用いて、ヘッドの記録制御
を行うことが開示されている。これらはいずれも用紙の
移動に伴って発生するスペックルパターンの移動を検知
するものであり、高精度に移動量を検出することができ
る。
【0006】
【特許文献1】特開平5−307437号公報
【特許文献2】米国特許第6,220,686号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、用紙からの反
射光に含まれるスペックルパターンは、用紙の種類や状
態によっては、そのコントラストが低くなることがあ
る。例えば、黒い用紙(例えば黒色の印刷がされた用
紙)、透明の用紙(例えばPETフィルム)、表面が鏡
面の用紙等では、充分なコントラストのスペックルパタ
ーンを得ることができない。
【0008】上記のようにスペックルパターンのコント
ラストが低い場合に、センサを用いて用紙の搬送量を検
出すると、実際の搬送量とは大きくかけ離れた検出値を
示すことがあり、このような不正確な検出値を用いて用
紙の搬送量を制御すると、かえって用紙の搬送が不正確
になってしまうことがあった。
【0009】本発明は以上の点に鑑みなされたものであ
り、センサによって用紙搬送量を正確に検出できない場
合でも、用紙の搬送誤差を小さくすることができる画像
形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、用紙の搬送に伴って移動する面に対し
て可干渉性を有する光線を照射するとともに、前記光線
の反射光を受光して前記用紙の位置に関する用紙位置信
号を発する用紙位置信号検出手段と、前記用紙位置信号
を時系列的に比較することにより、所定の単位駆動時間
ごとに、それぞれの単位駆動時間内に前記用紙が搬送さ
れた距離に対応する用紙搬送量算出値を検出する用紙搬
送量算出手段と、を備え、所定の時間区分ごとに、所定
の駆動速度で駆動される駆動源を用いて前記用紙を搬送
する画像形成装置であって、前記各単位駆動時間ごと
に、前記用紙搬送量算出値が所定の正常範囲内にあるか
否かを判定する用紙搬送量判定手段と、前記用紙搬送量
判定手段にて、前記用紙搬送量算出値が前記正常範囲内
にあると判定された場合には、前記用紙搬送量算出値
を、対応する単位駆動時間における用紙搬送量制御値と
し、前記移動量検出値が前記正常範囲外であると判定さ
れた場合には、予め設定された基準搬送量を、対応する
単位駆動時間における用紙搬送量制御値とする用紙搬送
量制御値設定手段と、前記時間区分を、前記用紙搬送量
制御値の累積値を基にして設定する時間区分設定手段
と、を有することを特徴とする画像形成装置を要旨とす
る。
【0011】本発明の画像形成装置は、時間区分ごとに
用紙を搬送するが、その時間区分は、用紙搬送量制御値
を基に設定される。この用紙搬送量制御値は、用紙搬送
量判定手段における判定に基づいて設定される。つま
り、用紙搬送量算出手段が算出した用紙搬送量算出値が
正常範囲内であれば、用紙搬送量制御値として、用紙搬
送量算出値が設定され、用紙搬送量算出値が正常範囲外
であれば、用紙搬送量制御値として、予め設定された基
準搬送量が設定される。
【0012】従って、用紙搬送量算出値が、何らかの原
因により、実際の用紙搬送量とは大きくかけ離れた値と
して算出された場合でも、用紙搬送量制御値は予め設定
された基準搬送量に基づいて設定され、実際の用紙搬送
量と大きく異なってしまうことはない。
【0013】その結果、用紙搬送量制御値に基づいて設
定される時間区分についても、大きな誤差が生じること
がなく、本発明の画像形成装置は、正確な用紙搬送を実
行することができる。 ・前記用紙の搬送に伴って移動する面とは、例えば、用
紙の表面、または、用紙の搬送に伴って移動する移動部
材の表面(例えば、用紙の搬送に伴って回動するローラ
の外周面)をいう。
【0014】・前記時間区分とは、例えば、駆動源とし
てステッピングモータが用いられる場合には、ステッピ
ングモータを駆動するパルス数に相当し、エンコーダ付
きの直流モータが用いられる場合には、エンコーダ信号
の変化量に相当する。 (2)請求項2の発明は、用紙の搬送に伴って移動する
面に対して可干渉性を有する光線を照射するとともに、
前記光線の反射光を受光して前記用紙の位置に関する用
紙位置信号を発する用紙位置信号検出手段と、前記用紙
位置信号を時系列的に比較することにより、所定の単位
駆動時間ごとに、それぞれの単位駆動時間内に前記用紙
が搬送された距離に対応する用紙搬送量算出値を検出す
る用紙搬送量算出手段と、を備え、所定の時間区分ごと
に、所定の駆動速度で駆動される駆動源を用いて前記用
紙を搬送する画像形成装置であって、前記用紙搬送量算
出手段にて、前記用紙搬送量算出値を検出するために比
較した前記用紙位置信号の相関値が、所定の基準相関値
よりも高いか否かを判定する相関値判定手段と、前記相
関値判定手段にて、前記相関値が前記基準相関値より高
いと判定された場合には、前記用紙搬送量算出値を、対
応する単位駆動時間における用紙搬送量制御値とし、前
記相関値が前記基準相関値よりも低いと判定された場合
には、予め設定された基準搬送量を、対応する単位駆動
時間における用紙搬送量制御値とする用紙搬送量制御値
設定手段と、前記時間区分を、前記用紙搬送量制御値の
累積値を基にして設定する時間区分設定手段と、を有す
ることを特徴とする画像形成装置を要旨とする。
【0015】本発明の画像形成装置は、時間区分ごとに
用紙を搬送するが、その時間区分は、用紙搬送量制御値
を基に設定される。この用紙搬送量制御値は、相関値判
定手段における判定に基づいて設定される。つまり、相
関値判定手段にて、用紙搬送量算出手段にて比較した用
紙位置信号の相関値が所定の基準相関値よりも高いと判
定された場合には、用紙搬送量制御値として用紙搬送量
算出値が設定され、相関値が基準相関値よりも低いと判
定された場合には、用紙搬送量制御値として予め設定さ
れた基準搬送量が設定される。
【0016】従って、用紙搬送量算出手段にて比較した
用紙位置信号に関して、何らかの原因により、相関が低
い(用紙搬送量算出手段にて算出された用紙搬送量の信
頼性が低い)場合でも、用紙搬送量制御値は基準搬送量
に基づいて設定され、実際の用紙搬送量と大きく異なっ
てしまうことはない。
【0017】その結果、用紙搬送量制御値に基づいて設
定される時間区分についても、大きな誤差が生じること
がなく、本発明の画像形成装置は、正確な用紙搬送を実
行することができる。 ・前記相関とは、例えば、用紙位置信号の波形の一致の
程度をいう。 (3)請求項3の発明は、前記時間区分設定手段は、前
記時間区分の始点からの前記搬送量制御値の累積値が、
所定の設定区間距離に達する時間を前記時間区分の終点
とするものであることを特徴とする前記請求項1又は2
に記載の画像形成装置を要旨とする。
【0018】本発明は、時間区分設定手段を例示してい
る。本発明の画像形成装置では、時間区分が設定区間距
離に対応するように定められるので、例えば、時間区分
毎に画像形成をすることにより、用紙上に一定の間隔
(設定区間距離)ごとに画像形成を行うことができる。 (4)請求項4の発明は、前記時間区分の始点からの前
記駆動源の駆動時間の累積値が所定の判定時間に達した
時に、前記用紙搬送量制御値の前記時間区分の始点から
の累積値が、所定の下限距離より小さいか否かを判定す
る累積搬送量判定手段と、前記累積搬送量判定手段に
て、前記用紙搬送量制御値の累積値が、前記所定の下限
距離より小さいと判定された場合には、前記時間区分の
始点から、前記用紙の前記単位駆動時間あたりの搬送量
が前記基準搬送量であるとして算出した前記用紙の搬送
量が、所定の設定区間距離に達した時を、前記時間区分
の終点とし、それ以外の場合には、前記時間区分の始点
から、前記用紙搬送量制御値の累積値が前記設定区間距
離に達した時を、前記時間区分の終点とする時間区分設
定手段と、を有することを特徴とする前記請求項1又は
2に記載の画像形成装置を要旨とする。
【0019】本発明の画像形成装置は、累積搬送量判定
手段にて、用紙搬送量制御値の時間区分の始点からの累
積値が、所定の下限距離より小さいと判定された場合
は、時間区分設定手段にて、用紙の単位駆動時間あたり
の搬送量が基準搬送量であるとして算出した用紙の搬送
量が所定の設定区間距離に達した時を時間区分の終点と
する。
【0020】つまり、何らかの原因で、用紙搬送量制御
値の累積値が、実際の用紙搬送量を大きく下回っている
と判断された場合(累積搬送量判定手段にて、時間区分
の始点からの、用紙搬送量制御値の累積値が、所定の下
限距離より小さいと判定された場合)には、時間区分
は、用紙搬送量制御値の累積値を用いずに、予め設定さ
れた基準搬送量に基づいて定められる。
【0021】従って、本発明の画像形成装置は、用紙搬
送量制御値の累積値が正確でない場合でも、大きな誤差
が生じないように、時間区分を設定することができる。
一方、累積搬送量判定手段にて、時間区分の始点から
の、用紙搬送量制御値の累積値が、所定の下限距離より
大きいと判定された場合は、時間区分設定手段にて、用
紙搬送量制御値の累積値が所定の設定区間距離に達した
時を時間区分の終点とする。
【0022】つまり、本発明の画像形成装置は、用紙搬
送量制御値の累積値が、実際の用紙搬送量と近い範囲に
あると判断される場合(累積搬送量判定手段にて、時間
区分の始点からの、用紙搬送量制御値の累積値が、所定
の下限距離より大きいと判定された場合)には、用紙搬
送量制御値の累積値に基づいて、時間区分を設定するこ
とができる。 (5)請求項5の発明は、前記時間区分の始点からの前
記用紙搬送量制御値の累積値が所定の判定距離に達した
時に、前記時間区分の始点からの前記駆動源の累積駆動
時間が、所定の下限時間より小さいか否かを判定する累
積時間判定手段と、前記累積時間判定手段にて、前記駆
動源の累積駆動時間が、前記所定の下限時間より小さい
と判定された場合には、前記時間区分の始点から、前記
用紙の前記単位駆動時間あたりの搬送量が前記基準搬送
量であるとして算出した前記用紙の搬送量が、所定の設
定区間距離に達した時を、前記時間区分の終点とし、そ
れ以外の場合には、前記時間区分の始点から、前記用紙
搬送量制御値の累積値が前記設定区間距離に達した時
を、前記時間区分の終点とする時間区分設定手段と、を
有することを特徴とする前記請求項1、2、又は4に記
載の画像形成装置を要旨とする。
【0023】本発明の画像形成装置は、累積時間判定手
段にて、時間区分の始点からの用紙搬送量制御値の累積
値が所定の判定距離に達した時に、時間区分の始点から
の駆動源の累積駆動時間が、所定の下限時間より小さい
と判定された場合は、時間区分設定手段にて、時間区分
の始点から、前記用紙の単位駆動時間あたりの搬送量が
基準搬送量であるとして算出した用紙の搬送量が、所定
の設定区間距離に達した時を、時間区分の終点とする。
【0024】つまり、時間区分の始点からの用紙搬送量
制御値の累積値が判定距離に達した時の駆動源の累積駆
動時間が、正常な範囲より小さい(所定の下限時間より
小さい)と判断された場合には、用紙搬送量制御値の累
積値が正確でない(実際の値より大きく算出されてい
る)と考えられるので、時間区分は、用紙搬送量制御値
の累積値を用いずに設定される。
【0025】従って、本発明の画像形成装置は、用紙搬
送量制御値の累積値が正確でない場合でも、大きな誤差
が生じないように、時間区分を設定することができる。
一方、累積時間判定手段にて、時間区分の始点からの用
紙搬送量制御値の累積値が所定の判定距離に達した時
に、時間区分の始点からの駆動源の累積駆動時間が、所
定の下限時間より大きいと判定された場合は、時間区分
設定手段にて、用紙搬送量制御値の累積値が所定の設定
区間距離に達した時を時間区分の終点とする。
【0026】つまり、本発明の画像形成装置は、用紙搬
送量制御値の累積値が、実際の用紙搬送量と近い範囲に
あると判断される場合(累積時間判定手段にて、時間区
分の始点からの用紙搬送量制御値の累積値が所定の判定
距離に達した時に、時間区分の始点からの駆動源の累積
駆動時間が、所定の下限時間より大きいと判定された場
合)には、用紙搬送量制御値の累積値に基づいて、時間
区分を設定することができる。 (6)請求項6の発明は、用紙の搬送に伴って移動する
面に対して可干渉性を有する光線を照射するとともに、
前記光線の反射光を受光して前記用紙の位置に関する用
紙位置信号を発する用紙位置信号検出手段と、前記用紙
位置信号を時系列的に比較することにより、所定の単位
駆動時間ごとに、それぞれの単位駆動時間内に前記用紙
が搬送された距離に対応する用紙搬送量算出値を検出す
る用紙搬送量算出手段と、を備え、所定の時間区分ごと
に、所定の駆動速度で駆動される駆動源を用いて前記用
紙を搬送する画像形成装置であって、前記時間区分の始
点からの前記駆動源の駆動時間の累積値が所定の判定時
間に達した時に、前記搬送量算出値の前記時間区分の始
点からの累積値が、所定の下限距離より小さいか否かを
判定する累積搬送量判定手段と、前記累積搬送量判定手
段にて、前記用紙搬送量算出値の累積値が、前記所定の
下限距離より小さいと判定された場合には、前記時間区
分の始点から、前記用紙の前記単位駆動時間あたりの搬
送量が予め設定された基準搬送量であるとして算出した
前記用紙の搬送量が、所定の設定区間距離に達した時
を、前記時間区分の終点とし、それ以外の場合には、前
記時間区分の始点から、前記用紙搬送量算出値の累積値
が前記設定区間距離に達した時を、前記時間区分の終点
とする時間区分設定手段と、を有することを特徴とする
画像形成装置を要旨とする。
【0027】本発明の画像形成装置では、何らかの原因
で、用紙搬送量算出値の累積値が、実際の用紙搬送量を
大きく下回っていると判断された場合(累積搬送量判定
手段にて、時間区分の始点からの、用紙搬送量算出値の
累積値が、所定の下限距離より小さいと判定された場
合)には、時間区分は、用紙搬送量算出値の累積値を用
いずに、予め設定された基準搬送量に基づいて定められ
る。
【0028】従って、本発明の画像形成装置は、用紙搬
送量算出値の累積値が正確でない(実際の用紙搬送量よ
りも小さい)場合でも、大きな誤差が生じないように、
時間区分を設定することができる。一方、本発明の画像
形成装置は、用紙搬送量算出値の累積値が、実際の用紙
搬送量と近い範囲にあると判断される場合(累積搬送量
判定手段にて、時間区分の始点からの、用紙搬送量算出
値の累積値が、所定の下限距離より大きいと判定された
場合)には、用紙搬送量算出値の累積値に基づいて、時
間区分を設定することができる。 (7)請求項7の発明は、前記時間区分の始点からの前
記用紙搬送量算出値の累積値が所定の判定距離に達した
時に、前記時間区分の始点からの前記駆動源の累積駆動
時間が、所定の下限時間より小さいか否かを判定する累
積時間判定手段と、前記累積時間判定手段にて、前記駆
動源の累積駆動時間が、前記所定の下限時間より小さい
と判定された場合には、前記用紙の前記単位駆動時間あ
たりの搬送量が前記基準搬送量であるとして算出した前
記用紙の搬送量が、所定の設定区間距離に達した時を、
前記時間区分の終点とし、それ以外の場合には、前記時
間区分の始点から、前記用紙搬送量算出値の累積値が前
記設定区間距離に達した時を、前記時間区分の終点とす
る時間区分設定手段と、を有することを特徴とする前記
請求項6に記載の画像形成装置を要旨とする。
【0029】本発明の画像形成装置では、時間区分の始
点からの用紙搬送量制御値の累積値が判定距離に達した
時の駆動源の累積駆動時間が、正常な範囲より小さいと
判断された場合(用紙搬送量制御値の累積値が所定の判
定距離に達した時に、駆動源の累積駆動時間が、所定の
下限時間より小さいと判定された場合)には、用紙搬送
量制御値の累積値が正確でない(実際の値より大きく算
出されている)と考えられるので、時間区分は、用紙搬
送量制御値の累積値を用いずに設定される。
【0030】従って、本発明の画像形成装置は、用紙搬
送量制御値の累積値が正確でない(実際の値より大きく
算出されている)場合でも、大きな誤差が生じないよう
に、時間区分を設定することができる。一方、本発明の
画像形成装置は、用紙搬送量制御値の累積値が、実際の
用紙搬送量と近い範囲にあると判断される場合(累積時
間判定手段にて、時間区分の始点からの用紙搬送量制御
値の累積値が所定の判定距離に達した時に、時間区分の
始点からの駆動源の累積駆動時間が、所定の下限時間よ
り大きいと判定された場合)には、用紙搬送量制御値の
累積値に基づいて、時間区分を設定することができる。 (8)請求項8の発明は、用紙の搬送に伴って移動する
面に対して可干渉性を有する光線を照射するとともに、
前記光線の反射光を受光して前記用紙の位置に関する用
紙位置信号を発する用紙位置信号検出手段と、前記用紙
位置信号を時系列的に比較することにより、所定の単位
駆動時間ごとに、それぞれの単位駆動時間内に前記用紙
が搬送された距離に対応する用紙搬送量算出値を検出す
る用紙搬送量算出手段と、を備え、所定の時間区分ごと
に、所定の駆動速度で駆動される駆動源を用いて前記用
紙を搬送する画像形成装置であって、前記時間区分の始
点からの前記用紙搬送量算出値の累積値が所定の判定距
離に達した時に、前記時間区分の始点からの前記駆動源
の累積駆動時間が、所定の下限時間より小さいか否かを
判定する累積時間判定手段と、前記累積時間判定手段に
て、前記駆動源の累積駆動時間が、前記所定の下限時間
より小さいと判定された場合には、前記用紙の前記単位
駆動時間あたりの搬送量が予め設定された基準搬送量で
あるとして算出した前記用紙の搬送量が、所定の設定区
間距離に達した時を、前記時間区分の終点とし、それ以
外の場合には、前記時間区分の始点から、前記用紙搬送
量算出値の累積値が前記設定区間距離に達した時を、前
記時間区分の終点とする時間区分設定手段と、を有する
ことを特徴とする画像形成装置を要旨とする。
【0031】本発明の画像形成装置では、時間区分の始
点からの用紙搬送量制御値の累積値が判定距離に達した
時の駆動源の累積駆動時間が、正常な範囲より小さい
(所定の下限時間より小さい)と判断された場合)に
は、用紙搬送量制御値の累積値が正確でない(実際の値
より大きく算出されている)と考えられるので、時間区
分は、用紙搬送量制御値の累積値を用いずに設定され
る。
【0032】従って、本発明の画像形成装置は、用紙搬
送量制御値の累積値が正確でない(実際の用紙搬送量よ
り大きい)場合でも、大きな誤差が生じないように、時
間区分を設定することができる。一方、本発明の画像形
成装置は、用紙搬送量制御値の累積値が、実際の用紙搬
送量と近い範囲にあると判断される場合(累積時間判定
手段にて、時間区分の始点からの用紙搬送量制御値の累
積値が所定の判定距離に達した時に、時間区分の始点か
らの駆動源の累積駆動時間が、所定の下限時間より大き
いと判定された場合)には、用紙搬送量制御値の累積値
に基づいて、時間区分を設定することができる。 (9)請求項9の発明は、前記判定時間は、前記用紙の
前記単位駆動時間あたりの搬送量が前記基準搬送量であ
るとして算出した前記用紙の搬送量が所定の設定区間距
離に達する時間よりも短いことを特徴とする前記請求項
4、6、7のいずれかに記載の画像形成装置を要旨とす
る。
【0033】本発明の画像形成装置では、時間区分の始
点から、判定時間に達した時点では、未だ、「用紙の単
位駆動時間あたりの搬送量が基準搬送量であるとして算
出した用紙の搬送量が所定の設定区間距離に達する時
間」に達していない。従って、判定時間の時点で実行し
た累積搬送量判定手段の判定結果が、用紙搬送量制御値
(用紙搬送量算出値)の累積値が所定の下限距離より小
さいという判定結果であった場合でも、(この判定時間
の時点では、「用紙の単位駆動時間あたりの搬送量が基
準搬送量であるとして算出した用紙の搬送量が所定の設
定区間距離に達する時間」に未だ至ってないので)時間
区分の終点を、「用紙の単位駆動時間あたりの搬送量が
基準搬送量であるとして算出した用紙の搬送量が所定の
設定区間距離に達する時間」と設定することができる。
【0034】このことにより、本発明では、時間区分の
終点を設定した時点で、既にその終点を経過してしまっ
ていた、という事態が生じない。その結果、用紙搬送を
正確に行うことができる。 (10)請求項10の発明は、前記判定距離は、前記設
定区間距離よりも短いことを特徴とする前記請求項5,
7,8のいずれかに記載の画像形成装置を要旨とする。
【0035】本発明の画像形成装置では、用紙搬送量制
御値の累積値が判定距離に達した時点では、未だ、用紙
搬送量制御値の累積値は、設定区間距離に達していな
い。従って、用紙搬送量制御値の累積値が判定距離に達
した時点では、未だ時間区分の終点には至っていない。
【0036】つまり、時間区分の終点は、用紙搬送量制
御値の累積値が設定区間距離に達した時点(累積時間判
定手段にて時間区分の始点からの駆動源の累積駆動時間
が、所定の下限時間より大きいと判断された場合)、又
は、用紙の単位駆動時間あたりの搬送量が基準搬送量で
あるとして算出した用紙の搬送量が所定の設定区間距離
に達する時点(累積時間判定手段にて時間区分の始点か
らの駆動源の累積駆動時間が、所定の下限時間より小さ
いと判断された場合)であるので、その設定区間距離よ
りも短い判定距離に、用紙搬送量制御値の累積値が至っ
た時点では、未だ、時間区分の終点には至っていない。
【0037】従って、本発明の画像形成装置は、用紙搬
送量制御値の累積値が判定距離に達した時点で、累積時
間判定手段及び時間区分設定手段を実行し、その結果に
応じて、時間区分を設定することができる。このことに
より、本発明では、時間区分の終点を設定した時点で、
既にその終点を経過してしまっていた、という事態が生
じない。その結果、用紙搬送を正確に行うことができ
る。 (11)請求項11の発明は、前記時間区分は、前記用
紙に対して画像を形成する間隔であることを特徴とする
前記請求項1〜10のいずれかに記載の画像形成装置を
要旨とする。
【0038】本発明の画像形成装置では、時間区分が大
きな誤差なく設定されるので、その時間区分の間におけ
る用紙の搬送量にも、大きな誤差が生じない。従って、
本発明の画像形成装置では、画像を形成する間隔が均等
となり、高品質な画像を形成することができる。 (12)請求項12の発明は、用紙搬送量算出手段に
て、前記反射光に含まれるスペックルパターンに基づい
て前記用紙の搬送量を算出することを特徴とする前記請
求項1〜11のいずれかに記載の画像形成装置を要旨と
する。
【0039】本発明は、用紙搬送量算出手段を例示す
る。本発明において、用紙搬送量算出手段は、例えば、
用紙からの反射光に生じるスペックルパターンを時系列
的に比較することにより、用紙の搬送量を検出する。
【0040】具体的には、例えば、用紙の搬送中に、ス
ペックルパターンを時系列的に比較して、その移動量を
測定し、スペックルパターンの移動量に基づいて、用紙
の搬送量を検出する。本発明の画像形成装置は、上記の
ように、スペックルパターンに基づく方法を用いるの
で、用紙の搬送量を正確に算出することができる。
【0041】・前記スペックルパターンとは、可干渉性
のある光線を、物体の表面にて反射させた際に、反射光
に生じる干渉パターンをいう。このスペックルパターン
は、光線が反射した位置における用紙の表面形状を反映
しており、用紙が搬送されると、光線が反射する位置が
ずれるので、それにともなって、反射光のスペックルパ
ターンが移動する。つまり、スペックルパターンの移動
量は、用紙の搬送量に対応している。 (13)請求項13の発明は、前記駆動源としてステッ
ピングモータを備えているとともに、前記ステッピング
モータの駆動パルス数が、前記累積駆動時間に相当する
ことを特徴とする前記請求項1〜12のいずれかに記載
の画像形成装置を要旨とする。
【0042】本発明の画像形成装置は、駆動源としてス
テッピングモータ用いる。また、そのステッピングモー
タの駆動パルス数が、駆動源の累積駆動時間に相当す
る。従って、駆動時間をパルス数に置き換えて管理する
ことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に本発明の画像形成装置の実
施の形態の例(実施例)を説明する。尚、実施例1〜4
では、画像形成装置として、インクジェットプリンタを
例に取って説明する。 (実施例1) a)まず、インクジェットプリンタ1の全体構成を図1
を用いて説明する。
【0044】インクジェットプリンタ1は、複数枚の用
紙Pを収容し、その中から一枚ずつ給紙することができ
る給紙機構10と、給紙機構10により給紙された用紙
Pを用紙搬送路4を経て排紙台(図示略)へ搬送する用
紙送り機構20と、搬送中の用紙Pにインクを噴出して
印字する(画像を形成する)印字機構30と、給紙機構
10及び用紙送り機構20が備えるローラに駆動力を伝
える駆動機構(図示略)と、上記各部分の動作を制御す
るための制御機構50(用紙搬送量算出手段、用紙搬送
量判定手段、用紙搬送量制御値設定手段、時間区分設定
手段、図1では図示略)と、用紙Pの位置情報を検出
し、上記制御機構50に出力するモーションセンサ70
(用紙位置信号検出手段)と、上記各部分を支持する本
体フレーム2と、を備えている。
【0045】b)次に、給紙機構10の構成を図1を用
いて説明する。給紙機構10は、本体フレーム2の後端
部の上端に形成されたカセット取り付け凹部2aに着脱
可能に装着された給紙カセット11を備えている。この
給紙カセット11は、その上側(図1における上側)
に、複数の用紙Pが積層された用紙台12を備えてい
る。この用紙台12の後端部(図1における左側)は、
給紙カセット11の本体に揺動可能に枢支されており、
その前端部(図1における右側)は圧縮コイルバネ13
により上側に付勢されている。
【0046】更に、給紙機構10は、用紙台12の前端
部の上側に、左右方向(図1における奥行き方向)に伸
びる給紙ローラ14を備えている。この給紙ローラ14
の左右両端は、本体フレーム2に連結された左右一対の
側壁板3にそれぞれ回転可能に枢支されており、給紙ロ
ーラ14は、フィードモータ62(図示略)から駆動機
構(図示略)を介して伝えられる駆動力により回転す
る。
【0047】上記給紙ローラ14に対し、給紙カセット
11の用紙台12に積載された複数枚の用紙Pは、用紙
台12を介して圧縮コイルバネ13で押圧されている。
従って、駆動機構により給紙ローラ14が反時計回りに
回転すると、この給紙ローラ14に接している最上層の
用紙Pが印字機構30に向かう用紙送り方向F(図1に
おける右方向)へ給紙される。
【0048】c)次に、用紙送り機構20の構成を図1
乃至図3を用いて説明する。用紙送り機構20は、用紙
Pを搬送する用紙搬送路4を備えている。この用紙搬送
路4は、本体フレーム2のうちの、カセット取り付け凹
部2aから、前方に伸びる用紙ガイド部2bに至る間で
の部分である。
【0049】また、用紙送り機構20は、上記用紙搬送
路4の、後述する印字機構30の印字ヘッド36より上
流側(図1における左側)に、回転可能に枢支されたゴ
ム製の第1送りローラ21を備えている。この第1送り
ローラ21は駆動機構から伝えられる駆動力により、時
計回り(図1における時計回り)に駆動される。そし
て、この第1送りローラ21に対して、従動ローラ22
が上側から当接している。この従動ローラ22は、揺動
アーム24の下端部に回動可能に枢着されており、その
揺動アーム24は、その上端部において側壁板3に枢着
されるとともに、圧縮コイルバネ23にて、従動ローラ
22を第1送りローラ21に押しつける向きに、押圧付
勢されている。
【0050】更に、用紙送り機構20は、用紙搬送路4
の、印字ヘッド36よりも下流側に、本体フレーム2に
回転可能に枢支されたゴム製の第2送りローラ25を備
えている。この第2送りローラ25は駆動機構から伝え
られる駆動力により、時計回り(図1における時計回
り)に駆動される。そして、この第2送りローラ25に
対して、複数個の拍車ローラ26が上側から当接してい
る。この拍車ローラ26の各々は、複数の放射状の突起
を有するギヤ状のローラであり、後述する支持板33に
固着された取り付け板27に、印字幅方向(図1におけ
る奥行き方向)の所定間隔毎に、回転可能に枢支されて
いる。
【0051】上記の構成により、給紙機構10から供給
された用紙Pは、第1送りローラ21と第2送りローラ
25との回転に伴って、用紙送り方向Fに搬送される。
更に、用紙送り機構20は、用紙Pの有無を検出するた
めの用紙端検出センサ42を、印字ヘッド36のやや上
流に備えている。
【0052】この用紙端検出センサ42は、図2に示す
様に、軸41aを中心として回動可能に設けられ、反時
計回りに付勢された回動部41と、回動部41が反時計
回りに回動した際にはOFFとなり、時計回りに回動し
た際にはONとなる検知部40から成る。
【0053】次に、用紙Pが通過する際における用紙端
検出センサ42の動作を以下に説明する。印字ヘッド3
6の近傍に用紙Pがない時には、回動部41は、付勢力
によって、反時計回りに回動した状態にあり、その先端
(図2における右端)は、用紙搬送路4の上側に突出し
ている。この時、検知部40はOFFとなっている。
【0054】用紙Pが上流から搬送されてきて、その先
端が回動部41を時計回り方向に回動させると、検知部
40はONとなる。用紙Pが更に進み、その後端が回動
部41を通過すると、回動部41は、付勢力により再び
反時計方向に回動し、検知部40はOFFとなる。
【0055】つまり、用紙端検出センサ42は、そこに
用紙Pがある間はONとなり、用紙Pがない時にはOF
Fとなるので、用紙Pの有無を検知することができる。 d)次に、印字機構30の構成を図1及び図2を用いて
説明する。印字機構30は、図示外の側壁に支持されて
左右(図1における奥行き方向)に伸びるガイドロッド
32と、本体フレーム2の前方(図1における右側)
に、上方に突出するように設けられた支持板33と、上
記ガイドロッド32及び上記支持板33の上端部とで、
左右方向に移動可能に支持されたキャリッジ31とを備
えている。
【0056】このキャリッジ31には、カートリッジホ
ルダー34が固定されており、そのカートリッジホルダ
ー34には、印字に供するインクを収容したインクカー
トリッジ35が着脱可能に装着されている。また、上記
キャリッジ31には、印字ヘッド36が、用紙搬送路4
に対面して取り付けられている。この印字ヘッド36に
は、インクカートリッジ35から供給されたインクを噴
射する複数のインクジェットノズル(図示略)が形成さ
れている。このインクジェットノズルは、例えば、64
個が、32個ずつ2列状に分割して列設されたものであ
る。
【0057】上記キャリッジ31は、図示外のキャリッ
ジ駆動機構から伝えられる駆動力により、左右方向へ往
復移動することができる。印字する際には、キャリッジ
31(インクジェットノズル)を往復移動させながら、
印字するドットパターンデータに基づいて、例えば、6
4個のインクジェットノズルから選択的に噴射駆動す
る。
【0058】e)次に、制御機構50(制御部)の構成
を図3を用いて説明する。制御機構50は、図3に示す
様に、CPU51と、そのCPU51に接続された、R
OM52,RAM53,相関器54、用紙駆動回路5
7、及び判定部60を備えている。
【0059】上記CPU51に対し、モーションセンサ
70が、A/D変換器71を介して接続しており、ま
た、CPU51に対し、用紙端検出センサ42が接続し
ている。上記用紙駆動回路57は、フィードモータ62
に接続しており、フィードモータ62の駆動に関する信
号を伝える。尚、このフィードモータ62はステッピン
グモータであり、所定のパルス時間を単位として、所定
の速度で駆動される。また、フィードモータ62は駆動
機構を介して、給紙機構10の給紙ローラ14、用紙送
り機構20の第1送りローラ21、及び第2送りローラ
25を駆動する。
【0060】この制御機構50は、モーションセンサ7
0から伝えられる信号(用紙位置信号)や用紙端検出セ
ンサ42から伝えられる信号を基にして、用紙Pの搬送
量を検出し、その検出値に基づいて、フィードモータ6
2を制御するが、その具体的な方法は後に詳述する。
【0061】また、制御機構50は、通常のインクジェ
ットプリンタにおける制御機構と同様の制御を行うこと
ができるが、本発明とは関係がないので省略する。f)
次に、モーションセンサ70の構成を図1及び図4を用
いて説明する。モーションセンサ70は、図1に示す様
に、用紙搬送路4の上側において、印字機構30の上流
に設けられている。
【0062】このモーションセンサ70は、図4に示す
様に、用紙Pに対してレーザ光を照射する半導体レーザ
74、用紙Pからの反射光を集光するためのレンズ7
5、集光した反射光を受光するための2次元半導体イメ
ージセンサ76、及び上記各部材を収容する筐体73を
備えている。
【0063】上記半導体レーザ74が照射したレーザ光
は、筐体73の下部に設けられた開口部73aを通し
て、用紙Pの表面にて反射し、その反射光は、開口部7
3aを通り、レンズ75にて集光された後、2次元半導
体イメージセンサ76に入射する。この2次元半導体イ
メージセンサ76は、例えば、およそ5μmの画素を4
00×400個配列した受光部を備えており、反射光を
光電変換してイメージ信号を生成する。そのイメージ信
号は、図示しない増幅器を経てA/D変換器71へ送ら
れ、デジタル信号に変換される。
【0064】尚、用紙Pからの反射光には、レーザ光が
反射する点における用紙P表面形状を反映して、スペッ
クルと呼ばれる斑点状の干渉模様(スペックルパター
ン)が生じている。従って、この反射光のイメージ信号
である上記デジタル信号にも、スペックルパターンが生
じている。このデジタル信号は、用紙搬送の制御に利用
されるが、その詳細は後述する。
【0065】g)次に、インクジェットプリンタ1の動
作を図5乃至図7を用いて説明する。ステップ100で
は、図示しない外部電子機器から、通信用インターフェ
ースを経て印字開始信号、及び印字データが制御機構5
0に入力し、RAM53に記憶される。
【0066】ステップ110では、用紙Pが給紙カセッ
ト11から取り出され、搬送経路4に沿って搬送され
る。具体的には、制御機構50の駆動回路57が、フィ
ードモータ62に駆動信号を発する。そのフィードモー
タ62の駆動力は、駆動機構を経て、給紙機構10の給
紙ローラ14に伝えられる。駆動された給紙ローラ14
は、給紙カセット11から、用紙Pを一枚ずつ取り出
し、搬送経路4に供給する。
【0067】ステップ120で、用紙Pの先端が用紙端
検出センサ42に検出されると、ステップ130では、
給紙ローラ14が更に所定量回転して、まず用紙Pの先
端が第1送りローラ21と従動ローラ22とのニップに
突き当たり、いわゆるレジスト作用が行われた後、今度
はフィードモータ62が逆方向に回転駆動されることに
より、これまで図1及び図2において反時計方向に回転
していた第1送りローラ21が時計方向に所定量(先端
規定量)回転し、用紙Pの印字領域の先頭が印字機構3
0の印字ヘッド36の下に来るまで用紙Pを送る。その
後、第1送りローラ21及び用紙Pは一旦停止する。
【0068】尚、第1送りローラ21がフィードモータ
62によって時計方向に回転駆動される際には、フィー
ドモータ62の駆動力が給紙ローラ14には伝達されな
いので、第1送りローラ21の回転に伴う用紙Pの搬送
には支障が生じない。ステップ140では、用紙Pが停
止した状態で、印字機構30を用いて、印字データの最
初の1行分の印字を行う。
【0069】ステップ150では、後述する処理(この
ステップ150以降におけるカウント数が改行規定量に
達したかを判断する処理)を実行するための準備とし
て、RAM53に記憶されたカウント数をリセットす
る。尚、このカウント数は、モーションセンサ70が出
力する信号を基にカウントアップされるパラメータであ
るが、その詳細は後述する。
【0070】ステップ160では、モーションセンサ7
0が検出したデジタル信号をRAM53に記憶する(用
紙位置信号検出手段の実行)。具体的には、半導体レー
ザ74からのレーザビームを用紙Pに照射し、その反射
光を2次元半導体イメージセンサ76に検知する。2次
元半導体イメージセンサ76は、前記反射光を光電変換
してイメージ信号を生成する。そのイメージ信号は、増
幅器で増幅され、A/D変換回路71でデジタル信号に
変換された後、RAM53に記憶される。
【0071】尚、レーザ光は可干渉性があるので、2次
元半導体イメージセンサ76が受光する反射光には、レ
ーザ光が反射した点における、用紙Pの表面形状を反映
したスペックルパターンが生じており、この反射光を光
電変換してなるデジタル信号にも、スペックルパターン
が生じている。
【0072】ステップ170では、フィードモータ62
を1パルス分だけ駆動させることにより、用紙Pを下流
方向に搬送する。ステップ180では、用紙端検出セン
サ42がONであるか否か(即ち、未だ用紙Pの搬送方
向における後端が、用紙端検出センサ42を通過してい
ないか否か)を判断し、YESの場合はステップ190
に進む。一方、NOの場合はステップ280に進む。
【0073】ステップ190では、前記ステップ160
と同様にして、モーションセンサ70が検出するデジタ
ル信号を、RAM53に記憶する(用紙位置信号検出手
段の実行)。尚、このデジタル信号は、レーザ光が反射
した点における、用紙Pの表面形状を反映したスペック
ルパターンを有している。
【0074】ステップ200では、前記ステップ160
又はステップ190においてRAM53に記憶されたデ
ジタル信号のうち、最新の信号と、その前に記憶された
信号とを用いて、相関器54にて演算を行い、前記ステ
ップ170において、用紙Pが搬送方向に搬送された搬
送量を算出する(用紙搬送量算出手段の実行)。
【0075】以下、図6を用いて具体的に説明する。前
記ステップ160又はステップ190にてRAM53に
記憶されたデジタル信号は、それぞれ、レーザ光が反射
した点(用紙Pの表面)における表面形状を反映したス
ペックルパターンを有している。
【0076】用紙Pが搬送されると、レーザ光の反射す
る点がずれるので、デジタル信号におけるスペックルパ
ターンは、用紙Pの搬送量に対応する分だけ移動する。
つまり、用紙Pの搬送前のスペックルパターンと、用紙
Pの搬送後のスペックルパターンとでは、用紙Pの搬送
量に対応する分だけ移動している。
【0077】従って、用紙Pの搬送に伴うスペックルパ
ターンの移動量を測定すれば、その測定結果に基づい
て、用紙Pの搬送量を算出することができる。よって、
このステップ200では、まず、図6に示す様に、用紙
Pの搬送(ステップ170)の前後にそれぞれRAM5
3に記憶したデジタル信号のスペックルパターンを相関
器54にて比較し、スペックルパターンの移動量を測定
する。次に、その測定結果に基づいて、ステップ170
における用紙Pの搬送量をCPU51にて算出する。こ
の用紙Pの搬送量はRAM53に記憶する。
【0078】ステップ215では、前記ステップ200
において算出された用紙Pの搬送量が、所定の正常範囲
内にあるか否かを判断する(用紙搬送量判定手段の実
行)。尚、この正常範囲のデータは、制御機構50のR
OM52に予め記憶されている。そして、CPU51に
おいて、前記ステップ200にて算出された用紙Pの搬
送量と、正常範囲のデータとが比較される。ここでは、
1パルス搬送した場合の理論搬送量からの変動を±10
%と設定し、その変動範囲内であれば正常とする。ま
た、規定パルス数(例えば10パルス)搬送した場合の
理論搬送量からの変動範囲を設定してもよい。また、部
品の寸法公差による理論搬送量からのずれが測定等によ
り既知であれば、理論搬送量に替えて、このずれを考慮
した搬送量を基準とした変動範囲を設定してもよい。
【0079】正常範囲内にあると判断された場合にはス
テップ220に進み、正常範囲外にあると判断された場
合には、ステップ290に進む。ステップ220では、
用紙搬送量制御値として、前記ステップ200で算出し
た用紙Pの搬送量を設定し、RAM53に記憶する(用
紙搬送量制御値設定手段の実行)。
【0080】ステップ230では、前記ステップ220
で算出した用紙搬送量制御値を、RAM53に記憶され
たパラメータであるカウント数(前回ステップ230を
実行した時点での、用紙搬送量制御値の累積値)に加え
て、前記カウント数を更新する。尚、このカウント数
は、前述したように、ステップ150においてリセット
される値である。
【0081】ステップ240では、相関器54を用い
て、前記ステップ230で更新したカウント数が、所定
の改行規定量(印字ヘッド36のノズル部の長さ;例え
ば1インチ)に達しているか(時間区分の終点に達して
いるか)を判断する。この改行規定量は、予めROM5
2に記憶しておいてデータである。カウント数が改行規
定量に達している場合は、ステップ250に進む。一
方、カウント数が、改行規定量に達していない場合に
は、ステップ170に進む。
【0082】ステップ250では、1行分の印字を実行
する。このステップ250で印字されるのは、未だ印字
されていない印字データのうち、先頭の部分である。ス
テップ260では、未だ印字されていない印字データが
有るか否かが判断される。YESの場合はステップ15
0に進み、NOの場合はステップ270に進む。
【0083】ステップ270では、フィードモータ62
により第1送りローラ21及び第2送りローラ25を駆
動して、用紙Pを搬送経路4の下流側に排出する。一方
前記ステップ215にてNOと判断された場合は、ステ
ップ290に進み、このステップ290では、用紙搬送
量制御値として、所定の規定搬送量が設定され、ステッ
プ230に進む(用紙搬送量制御値設定手段の実行)。
【0084】また前記ステップ180にてNOと判断さ
れた場合は、ステップ280に進み、後端部印字処理が
実行される。以下では、図7を用いて後端部印字処理を
説明する。ステップ300では、フィードモータ62を
1パルス分だけ駆動させることにより、用紙Pを下流方
向に搬送する。
【0085】ステップ310では、パルス数が、所定の
規定パルス数に達しているか否かが判断される。YES
と判断された場合はステップ320に進み、NOと判断
された場合はステップ300に進む。ステップ320で
は、1行分の印字を実行する。このステップ320で印
字されるのは、未だ印字されていない印字データのう
ち、先頭の部分である。
【0086】ステップ330では、用紙端検出センサ4
2がOFFとなってから(ステップ180にてNOと判
断されてから)、ステップ300が実行された回数が、
所定の後端搬送パルス数に達したか否か(即ち、用紙P
の後端までの印字が終了したか否か)が判断される。N
Oの場合はステップ340に進み、YESの場合はステ
ップ350に進む。
【0087】ステップ340では、未だ印字されていな
い印字データが有るか否かが判断される。NOの場合は
ステップ350に進み、YESの場合はステップ360
に進む。ステップ350では、フィードモータ62によ
り第1送りローラ21及び第2送りローラ25を駆動し
て、用紙Pを搬送経路4の下流側に排出する。
【0088】一方、前記ステップ340にてYESと判
断された場合は、ステップ360に進む。このステップ
360では、RAM53に記憶されたパルス数をリセッ
トし、ステップ300に進む。以上によって、用紙Pの
後端が用紙端検出センサ42を通過した後においては、
所定の規定パルス数(改行を行うのに必要な基準となる
バルス数)に基づいて用紙Pの搬送が制御されることと
なるので、その後に用紙Pの後端がモーションセンサ7
0を通過しても印字に不都合が生じることはない。
【0089】次に、ステップ200における搬送量算出
処理を図8に基づいて説明する。モーションセンサ70
は、スペックルパターンを連続して検出し、増幅器及び
A/D変換器71を通してデジタル信号に変換したスペ
ックルパターン情報を相関器54におくる(S20
1)。
【0090】相関器54は特徴点を抽出するための閾値
を調整し(S202)、数点の特徴点を特定する(S2
03)。特徴点の特定が正常に行われた場合(S20
3:YES)、特徴点は被計測物の移動に伴い移動して
いるので、前回の特徴点データと比較することでスペッ
クルパターン情報と受光素子の分解能から特徴点の移動
方向と移動量を算出する(S204)。次に、S204
で算出した移動量を予め決められていた用紙の実移動量
との補正係数を乗算することにより移動量を求める(S
205)。そして、前回の特徴点データを今回の特徴点
データと入替え保存し(S206)、特徴点検出エラー
カウンタ(詳細は後述)をクリアし(S207)、処理
を終了する。
【0091】S203において、特徴点の特定が正常に
行えなかった場合(S203:NO)、例えば、ノイズ
等の影響によって閾値調整を行っても映像情報内に特徴
点を特定できない場合がこれにあたる。次に、特徴点検
出エラー回数を計数するカウンタである特徴点エラーカ
ウンタをインクリメントする(S208)。特徴点検出
エラーカウンタが2よりも大きい場合、つまり特徴点検
出が連続して3回エラーとなった場合(S209:YE
S)は、移動量検出エラーとして、使用者にエラーを報
知して機器の動作を停止するなどのエラー処理を行う。
一方、特徴点検出エラーカウンタが2以下の場合(S2
09:NO)は、移動量の算出を行わず、移動量を0と
して(S210)、処理を終了する。
【0092】これにより、検出エラーによって生じる誤
った移動量がフィードバック制御の入力に使用されるこ
とを防止することが可能となる。 h)次に、インクジェットプリンタ1の奏する効果を説
明する。本実施例1のインクジェットプリンタ1では、
モーションセンサ70の信号を基にして、ステップ20
0において算出した用紙Pの搬送量(1パルス時間にお
ける搬送量)が異常な数値を示した場合(ステップ21
5にてNOと判断された場合)には、ステップ200に
おいて算出された用紙Pの搬送量ではなく、予め設定さ
れていた規定搬送量を用いて用紙Pの搬送を制御する。
【0093】つまり、予め設定されていた規定搬送量を
用紙搬送量制御値とし(ステップ290)、その用紙搬
送量制御値に基づいて、印字のタイミング(時間区分)
を定める(ステップ230及びステップ240)。その
ため、本実施例1のインクジェットプリンタ1では、モ
ーションセンサ70を用いて用紙Pの搬送量を正確に測
定できない場合でも、印字の間隔が大きく狂ってしまう
ことがない。 (実施例2) a)本実施例2のインクジェットプリンタの構成は、前
記実施例1におけるインクジェットプリンタ1と同様で
ある。
【0094】b)次に、本実施例2のインクジェットプ
リンタの動作を説明する。インクジェットプリンタ20
1の動作は、基本的には前記実施例1のインクジェット
プリンタ1の動作と同様である。ただし、本実施例2で
は、ステップ215において、ステップ200で算出さ
れた用紙Pの搬送量の正常/異常を、用紙位置信号の相
関値が、所定の基準相関値よりも高いか否かに基づいて
判定する(相関値判定手段の実行)。
【0095】つまり、ステップ170における用紙Pの
搬送の直前にRAM53に記憶したデジタル信号の波形
と、ステップ170における用紙Pの搬送の直後にRA
M53に記憶したデジタル信号の波形とを、相関器54
において比較して相関値を算出し、その相関値が所定の
基準相関値より高いか否かを、判定部60において判定
する。
【0096】算出した相関値が基準相関値より高い場合
には、モーションセンサ70の出力したデジタル信号は
信頼できると判断し、ステップ200で算出された用紙
Pの搬送量は正常であると判定する。一方、算出した相
関値が基準相関値より低い場合には、モーションセンサ
70が出力したデジタル信号は信頼できないと判断し、
ステップ200で算出された用紙Pの搬送量は異常であ
ると判定する。
【0097】ステップ200において、算出された用紙
Pの搬送量のが正常であると判断されると、ステップ2
20に進み、異常と判断されると、ステップ290に進
む。 c)本実施例2のインクジェットプリンタは、前記実施
例1のインクジェットプリンタ1と同様の効果を奏す
る。 (実施例3) a)本実施例3のインクジェットプリンタの構成は、前
記実施例1におけるインクジェットプリンタ1と同様で
ある。
【0098】b)次に、本実施例3のインクジェットプ
リンタの動作を図9を用いて説明する。尚、以下では、
前記実施例1又は2と同様な部分の記載は簡略化する。
ステップ400では、外部電子機器から、通信用インタ
ーフェースを経て印字開始信号、及び印字データが制御
機構50に入力し、RAM53に記憶される。
【0099】ステップ410では、用紙Pが給紙カセッ
ト11から取り出され、搬送経路4に沿って搬送され
る。ステップ420で、用紙Pの先端が用紙端検出セン
サ42に検出されると、ステップ430では、給紙ロー
ラ14が更に所定量回転して、まず用紙Pの先端が第1
送りローラ21と従動ローラ22とのニップに突き当た
り、いわゆるレジスト作用が行われた後、今度はフィー
ドモータ62が逆方向に回転駆動されることにより、こ
れまで図1及び図2において反時計方向に回転していた
第1送りローラ21が時計方向に所定量(先端規定量)
回転し、用紙Pの印字領域の先頭が印字機構30の印字
ヘッド36の下に来るまで用紙Pを送る。その後、第1
送りローラ21及び用紙Pは一旦停止する。
【0100】ステップ440では、用紙Pが停止した状
態で、印字機構30を用いて、印字ヘッド36の長さ分
の印字を行う。ステップ450では、用紙Pの搬送制御
に用いるパラメータとして、RAM53に記憶された値
(後述するカウント数及びパルス数)をリセットする。
【0101】ステップ460では、モーションセンサ7
0が検出したデジタル信号をRAM53に記憶する(用
紙位置信号検出手段の実行)。ステップ470では、フ
ィードモータ62を1パルス分だけ駆動させることによ
り、用紙Pを下流方向に搬送する。
【0102】ステップ480では、用紙端検出センサ4
2がONであるか否か(即ち、未だ用紙Pの搬送方向に
おける後端が、用紙端検出センサ42を通過していない
か否か)を判断し、YESの場合はステップ490に進
む。一方、NOの場合はステップ630に進む。
【0103】ステップ490では、パルス数(ステップ
450以降に、1パルス搬送(ステップ470)が実行
された回数)に1を加え、更新する。尚、パルス数は、
前述したように、ステップ450にてリセットされる。
ステップ500では、前記ステップ460と同様にし
て、モーションセンサ70が検出するデジタル信号を、
RAM53に記憶する(用紙位置信号検出手段の実
行)。
【0104】ステップ510では、ステップ460又は
ステップ500において、RAM53に記憶されたデジ
タル信号のうち、最新のデータと、その前に記憶された
データを用いて、相関器54にて演算を行い、前記ステ
ップ470において用紙Pが搬送された距離を算出する
(用紙搬送量算出手段の実行)。このステップ510の
処理は上述したステップ200(S201〜S210)
の処理と同様の処理である。
【0105】ステップ520では、前記ステップ510
で算出した用紙搬送量を、カウント数(ステップ450
以降の、算出された用紙搬送量の累算値)に加えて、カ
ウント数を更新する。尚、カウント数は、前述したよう
に、ステップ450にてリセットされる。
【0106】ステップ530では、前記ステップ490
にて更新したパルス数が、所定の判定パルス数に達した
か否かを判断する。この所定の判定パルス数は、次の印
字位置までに必要な、即ち、改行規定量に対応する搬送
パルス数(所定の規定パルス数)より小さく設定されて
いる。ここでは、その半分(50%)に設定する。YE
Sと判断された場合には、ステップ540に進み、NO
と判断された場合はステップ590に進む。
【0107】ステップ540では、前記ステップ520
にて更新されたカウント数が、所定の下限カウント数よ
り大きいか否かが判断される(累積搬送量判定手段の実
行)。NOと判断された場合はステップ550に進み、
YESと判断された場合はステップ610に進む。
【0108】ステップ550では、所定の規定パルス数
(改行規定量に対応)から、この時点でのパルス数を差
し引いた分だけ、用紙Pを搬送し、ステップ560に進
む。つまり、ステップ450以降、用紙Pを駆動したパ
ルス数が、前記規定パルス数となるようにする。この処
理を行うことにより、たとえ用紙の種類や状態によりス
ペックルパターンのコントラストが低くなったりしたた
めに、算出した搬送量が正常範囲に入らなくなってしま
った場合であっても、印字を中止してしまうことなく、
用紙が許容範囲の精度で搬送されているとみなして印字
を継続することができる。
【0109】ステップ560では、1行分の印字を実行
する。このステップ560で印字されるのは、未だ印字
されていない印字データのうち、先頭の部分である。ス
テップ570では、未だ印字されていない印字データが
有るか否かが判断される。YESの場合はステップ45
0に進み、NOの場合はステップ580に進む。
【0110】ステップ580では、フィードモータ62
により第1送りローラ21及び第2送りローラ25を駆
動して、用紙Pを搬送経路4の下流側に排出する。一
方、前記ステップ530にてNOと判断された場合は、
ステップ590に進み、このステップ590では、ステ
ップ520にて更新されたカウント数が、所定の判定カ
ウント数(判定距離)に達しているかが判断される。こ
こでの判定カウント数(判定距離)は、改行規定量に対
応する搬送量よりも小さく設定されており、ここでは、
その半分(50%)に設定する。YESと判断された場
合はステップ600に進み、NOと判断された場合はス
テップ470に進む。
【0111】ステップ600では、ステップ490にて
更新されたパルス数が、所定の下限パルスより大きいか
否かが判断される(累積時間判定手段の実行)。NOと
判断された場合はステップ550に進み、YESと判断
された場合はステップ620に進む。ステップ550で
は、所定の規定パルス数(改行規定量に対応する搬送パ
ルス数)からステップ490にて更新されたパルス数を
差し引いた分だけ用紙を搬送し、ステップ560に進
む。
【0112】また、前記ステップ540にてYESと判
断された場合はステップ610に進み、前記ステップ6
00にてYESと判断された場合はステップ620に進
む。ステップ610及びステップ620では、それぞ
れ、カウント数が所定の改行規定量に達しているかが判
断され、YESの場合はステップ560に進み、NOの
場合はステップ470に進む。
【0113】更に、前記ステップ480にてNOと判断
された場合は、ステップ630に進み、後端部印字処理
が実行される。この後端部実施処理は、前記実施例1に
おける後端部実施処理(ステップ280)と同じであ
る。 c)次に、本実施例3のインクジェットプリンタの奏す
る効果を説明する。
【0114】本実施例3のインクジェットプリンタで
は、何らかの原因で、用紙Pの搬送量が実際よりも小さ
く検出されており、その結果として、判定パルス数(判
定時間)におけるカウント数(用紙搬送量制御値の累積
値)が、異常に小さくなっているならば、ステップ54
0にて、NOと判断される。
【0115】また、何らかの原因で、用紙Pの搬送量
が、実際よりも大きく検出されており、その結果とし
て、判定カウント数(判定距離)におけるパルス数(用
紙Pの搬送時間の累積値)が、異常に小さくなっている
ならば、ステップ600において、NOと判断される。
【0116】つまり、本実施例3のインクジェットプリ
ンタ301は、モーションセンサ70を用いて測定した
用紙Pの搬送量が不正確であり、その結果として、カウ
ント数が不正確であることを判断することができる。そ
して、カウント数が正確でないと判断した場合には、そ
のカウント数に基づいて印字のタイミングを決める処理
(ステップ610、又はステップ620にてYESと判
断された場合の処理)を行わず、代わりに、ステップ5
50にて、印字から印字までの用紙Pの搬送時間を、予
め設定しておいた規定パルス数とする。
【0117】そのことにより、本実施例3のインクジェ
ットプリンタでは、モーションセンサ70による用紙P
の搬送量が不正確である場合でも、印字の間隔が大きく
狂ってしまうことがない。 (実施例4) a)本実施例4のインクジェットプリンタの構成は、前
記実施例1におけるインクジェットプリンタ1と同様で
ある。
【0118】b)次に、本実施例4のインクジェットプ
リンタの動作を説明する。インクジェットプリンタの動
作は、基本的には、前記実施例3のインクジェットプリ
ンタと同様である。但し、インクジェットプリンタで
は、前記実施例1のインクジェットプリンタ1と同様
に、1パルス時間における用紙P搬送量の正常/異常を
判断し、その結果に基づいて、用紙搬送量制御値を定め
る。そして、その用紙搬送量制御値に基づいて、印字タ
イミングを定める処理を行う。
【0119】以下に図10及び図11を用いて具体的に
説明する。尚、前記実施例3と同様の部分は説明を簡略
化する。ステップ700では、外部電子機器から、通信
用インターフェースを経て印字開始信号、及び印字デー
タが制御機構50に入力し、RAM53に記憶される。
【0120】ステップ710では、用紙Pが給紙カセッ
ト11から取り出され、搬送経路4に沿って搬送され
る。ステップ720で、用紙Pの先端が用紙端検出セン
サ42に検出されると、ステップ730では、給紙ロー
ラ14が更に所定量回転して、まず用紙Pの先端が第1
送りローラ21と従動ローラ22とのニップに突き当た
り、いわゆるレジスト作用が行われた後、今度はフィー
ドモータ62が逆方向に回転駆動されることにより、こ
れまで図1及び図2において反時計方向に回転していた
第1送りローラ21が時計方向に所定量(先端規定量)
回転し、用紙Pの印字領域の先頭が印字機構30の印字
ヘッド36の下に来るまで用紙Pを送る。その後、第1
送りローラ21及び用紙Pは一旦停止する。
【0121】ステップ740では、用紙Pが停止した状
態で、印字機構30を用いて、印字ヘッド36の長さ分
の印字を行う。ステップ750では、用紙Pの搬送制御
に用いるパラメータとして、RAM53に記憶された値
(後述するカウント数及びパルス数)をリセットする。
【0122】ステップ760では、モーションセンサ7
0が検出したデジタル信号をRAM53に記憶する(用
紙位置信号検出手段の実行)。ステップ770では、フ
ィードモータ62を1パルス分だけ駆動させることによ
り、用紙Pを下流方向に搬送する。
【0123】ステップ780では、用紙端検出センサ4
2がONであるか否か(即ち、未だ用紙Pの搬送方向に
おける後端が、用紙端検出センサ42を通過していない
か否か)を判断し、YESの場合はステップ790に進
む。一方、NOの場合はステップ920に進む。
【0124】ステップ790では、パルス数(ステップ
750以降、1パルス搬送(ステップ770)が実行さ
れた回数)に1を加え、更新する。尚、パルス数は、ス
テップ750にてリセットされる。ステップ800で
は、前記ステップ760と同様にして、モーションセン
サ70が検出するデジタル信号を、RAM53に記憶す
る(用紙位置信号検出手段の実行)。
【0125】ステップ810では、前記ステップ760
又はステップ800において、RAM53に記憶された
デジタル信号のうち、最新のデータと、その前に記憶さ
れたデータを用いて、相関器54にて演算を行い、前記
ステップ790において用紙Pが搬送された距離を算出
する(用紙搬送量算出手段の実行)。このステップ81
0の処理は上述したステップ200(S201〜21
0)と同様の処理である。
【0126】ステップ815では、前記ステップ810
で算出した用紙搬送量を用いて、カウント数の更新処理
を実行する。このカウント数更新処理を、図11を用い
て説明する。ステップ950では、前記ステップ810
で算出した搬送量が、所定の正常範囲内にあるか否かを
判断する(用紙搬送量判定手段の実行)。YESの場合
はステップ960に進み、NOの場合はステップ980
に進む。
【0127】ステップ960では、用紙搬送量制御値と
して、前記前記ステップ810で算出した搬送量が設定
される。ステップ970では、用紙搬送量制御値を、前
回の処理の時点におけるカウント数に加え、カウント数
を更新する。
【0128】一方、前記ステップ950にてNOと判断
された場合はステップ980に進む。ステップ980で
は、用紙搬送量制御値として、所定の規定搬送量が設定
され、ステップ970に進む。ステップ970が実行さ
れると、再び、印字処理(図10)のステップ820に
戻る。
【0129】ステップ820では、前記ステップ790
にて更新したパルス数が、所定の判定パルス数(判定時
間)に達したか否かを判断する。YESと判断された場
合には、ステップ830に進み、NOと判断された場合
はステップ880に進む。ステップ830では、前記ス
テップ815のカウント数更新処理で更新されたカウン
ト数が、所定の下限カウント数より大きいか否かが判断
される(累積搬送量判定手段の実行)。NOと判断され
た場合はステップ840に進み、YESと判断された場
合はステップ900に進む。
【0130】ステップ840では、所定の規定パルス数
から、この時点でのパルス数を差し引いた分だけ、用紙
Pを搬送し、ステップ850に進む。ステップ850で
は、1行分の印字を実行する。このステップ850で印
字されるのは、未だ印字されていない印字データのう
ち、先頭の部分である。
【0131】ステップ860では、未だ印字されていな
い印字データが有るか否かが判断される。YESの場合
はステップ750に進み、NOの場合はステップ870
に進む。ステップ870では、フィードモータ62によ
り第1送りローラ21及び第2送りローラ25を駆動し
て、用紙Pを搬送経路4の下流側に排出する。
【0132】一方、前記ステップ820にてNOと判断
された場合は、ステップ880に進み、このステップ8
80では、前記ステップ815のカウント数更新処理で
更新されたカウント数が、所定の判定カウント数(判定
距離)に達しているかが判断される。YESと判断され
た場合はステップ890に進み、NOと判断された場合
はステップ770に進む。
【0133】ステップ890では、ステップ790にて
更新されたパルス数が、所定の下限パルス(下限時間)
より大きいか否かが判断される(累積時間判定手段の実
行)。NOと判断された場合はステップ840に進み、
YESと判断された場合はステップ910に進む。
【0134】また、前記ステップ830にてYESと判
断された場合はステップ900に進み、前記ステップ8
90にてYESと判断された場合はステップ910に進
む。ステップ900及びステップ910では、それぞ
れ、カウント数が所定の改行規定量に達しているかが判
断され、YESの場合はステップ850に進み、NOの
場合はステップ770に進む。
【0135】更に、前記ステップ780にてNOと判断
された場合は、ステップ920に進み、後端部印字処理
が実行される。この後端部実施処理は、前記実施例1に
おける後端部実施処理(ステップ280)と同じであ
る。 c)次に、本実施例4のインクジェットプリンタの奏す
る効果を説明する。
【0136】本実施例4のインクジェットプリンタで
は、1パルス時間の間における用紙Pの搬送量(ステッ
プ810にて算出した搬送量)が、異常な数値を示した
場合(カウント数更新処理のステップ950にてNOと
判断された場合)には、ステップ810にて算出された
用紙Pの搬送量ではなく、予め設定されていた規定搬送
量を用いて用紙Pの搬送を制御する。
【0137】つまり、予め設定された値の規定搬送量を
用いてカウント数を更新し(ステップ980、ステップ
970)、そのカウント数に基づいて、印字のタイミン
グを定める(ステップ820以降の処理)。そのため、
本実施例4のインクジェットプリンタでは、モーション
センサ70を用いて測定した、1パルス時間ごとの用紙
Pの搬送量が不正確である場合でも、印字の間隔が大き
く狂ってしまうことがない。
【0138】 本実施例4のインクジェットプリンタ
では、何らかの原因で、用紙Pの搬送量が実際よりも小
さく検出されており、その結果として、判定パルス数
(判定時間)におけるカウント数(用紙搬送量制御値の
累積値)が、異常に小さくなっているならば、ステップ
830にて、NOと判断される。
【0139】また、何らかの原因で、用紙Pの搬送量
が、実際よりも大きく検出されており、その結果とし
て、判定カウント数(判定距離)におけるパルス数(用
紙Pの搬送時間の累積値)が、異常に小さくなっている
ならば、ステップ890において、NOと判断される。
【0140】つまり、本実施例4のインクジェットプリ
ンタは、モーションセンサ70を用いて測定した用紙P
の搬送量が不正確であり、その結果として、カウント数
が不正確であることを判断することができる。そして、
カウント数が正確でないと判断した場合には、そのカウ
ント数に基づいて印字のタイミングを決める処理(ステ
ップ900、又はステップ910にてYESと判断され
た場合の処理)を行わず、代わりに、ステップ840に
て、印字から印字までの用紙Pの搬送時間を、予め設定
しておいた規定パルス数とする。
【0141】そのことにより、本実施例4のインクジェ
ットプリンタでは、モーションセンサ70による用紙P
の搬送量が不正確である場合でも、印字の間隔が大きく
狂ってしまうことがない。 本実施例4のインクジェットプリンタは、上記と
の両方の効果を併せ持つことにより、一層正確に印字
(画像形成)を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のインクジェットプリンタの全体構
成を示す説明図である。
【図2】 実施例1のインクジェットプリンタにおける
用紙送り機構の周辺部の構成部を示す説明図である。
【図3】 実施例1のインクジェットプリンタにおける
制御部の構成を示す説明図である。
【図4】 実施例1のインクジェットプリンタにおける
モーションセンサの構成を示す説明図である。
【図5】 実施例1のインクジェットプリンタが実行す
る印字処理を示すフロー図である。
【図6】 実施例1のインクジェットプリンタが実行す
る印字処理において用紙の搬送量を検出する方法を示す
説明図である。
【図7】 実施例1のインクジェットプリンタが実行す
る後端部印字処理を示すフロー図である。
【図8】 搬送量算出処理を説明するためのフロー図で
ある。
【図9】 実施例3のインクジェットプリンタが実行す
る印字処理を示すフロー図である。
【図10】 実施例4のインクジェットプリンタが実行
する印字処理を示すフロー図である。
【図11】 実施例4のインクジェットプリンタが実行
するカウント数更新処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
1・・インクジェットプリンタ 4・・・用紙搬送路 10・・・給紙機構 14・・・給紙ローラ 20・・・用紙送り機構 21・・・第1送りローラ 25・・・第2送りローラ 30・・・印字機構 42・・・用紙端検出センサ 50・・・制御機構 70・・・モーションセンサ 71・・・センサホルダ 74・・・半導体レーザ 75・・・レンズ 76・・・2次元半導体イメージセンサ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C058 AB15 AC07 AE02 GA03 GA05 GB04 GB20 GC01 2H027 DA39 DC10 DE02 DE10 EC06 EC10 ED16 EE02 EE04 3F048 AA05 AB01 BA05 BB02 CC01 DC14

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の搬送に伴って移動する面に対して
    可干渉性を有する光線を照射するとともに、前記光線の
    反射光を受光して前記用紙の位置に関する用紙位置信号
    を発する用紙位置信号検出手段と、 前記用紙位置信号を時系列的に比較することにより、所
    定の単位駆動時間ごとに、それぞれの単位駆動時間内に
    前記用紙が搬送された距離に対応する用紙搬送量算出値
    を検出する用紙搬送量算出手段と、 を備え、所定の時間区分ごとに、所定の駆動速度で駆動
    される駆動源を用いて前記用紙を搬送する画像形成装置
    であって、 前記各単位駆動時間ごとに、前記用紙搬送量算出値が所
    定の正常範囲内にあるか否かを判定する用紙搬送量判定
    手段と、 前記用紙搬送量判定手段にて、前記用紙搬送量算出値が
    前記正常範囲内にあると判定された場合には、前記用紙
    搬送量算出値を、対応する単位駆動時間における用紙搬
    送量制御値とし、前記移動量検出値が前記正常範囲外で
    あると判定された場合には、予め設定された基準搬送量
    を、対応する単位駆動時間における用紙搬送量制御値と
    する用紙搬送量制御値設定手段と、 前記時間区分を、前記用紙搬送量制御値の累積値を基に
    して設定する時間区分設定手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 用紙の搬送に伴って移動する面に対して
    可干渉性を有する光線を照射するとともに、前記光線の
    反射光を受光して前記用紙の位置に関する用紙位置信号
    を発する用紙位置信号検出手段と、 前記用紙位置信号を時系列的に比較することにより、所
    定の単位駆動時間ごとに、それぞれの単位駆動時間内に
    前記用紙が搬送された距離に対応する用紙搬送量算出値
    を検出する用紙搬送量算出手段と、 を備え、所定の時間区分ごとに、所定の駆動速度で駆動
    される駆動源を用いて前記用紙を搬送する画像形成装置
    であって、 前記用紙搬送量算出手段にて、前記用紙搬送量算出値を
    検出するために比較した前記用紙位置信号の相関値が、
    所定の基準相関値よりも高いか否かを判定する相関値判
    定手段と、 前記相関値判定手段にて、前記相関値が前記基準相関値
    より高いと判定された場合には、前記用紙搬送量算出値
    を、対応する単位駆動時間における用紙搬送量制御値と
    し、前記相関値が前記基準相関値よりも低いと判定され
    た場合には、予め設定された基準搬送量を、対応する単
    位駆動時間における用紙搬送量制御値とする用紙搬送量
    制御値設定手段と、 前記時間区分を、前記用紙搬送量制御値の累積値を基に
    して設定する時間区分設定手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記時間区分設定手段は、前記時間区分
    の始点からの前記搬送量制御値の累積値が、所定の設定
    区間距離に達する時間を前記時間区分の終点とするもの
    であることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記時間区分の始点からの前記駆動源の
    駆動時間の累積値が所定の判定時間に達した時に、前記
    用紙搬送量制御値の前記時間区分の始点からの累積値
    が、所定の下限距離より小さいか否かを判定する累積搬
    送量判定手段と、 前記累積搬送量判定手段にて、前記用紙搬送量制御値の
    累積値が、前記所定の下限距離より小さいと判定された
    場合には、前記時間区分の始点から、前記用紙の前記単
    位駆動時間あたりの搬送量が前記基準搬送量であるとし
    て算出した前記用紙の搬送量が、所定の設定区間距離に
    達した時を、前記時間区分の終点とし、それ以外の場合
    には、前記時間区分の始点から、前記用紙搬送量制御値
    の累積値が前記設定区間距離に達した時を、前記時間区
    分の終点とする時間区分設定手段と、 を有することを特徴とする前記請求項1又は2に記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記時間区分の始点からの前記用紙搬送
    量制御値の累積値が所定の判定距離に達した時に、前記
    時間区分の始点からの前記駆動源の累積駆動時間が、所
    定の下限時間より小さいか否かを判定する累積時間判定
    手段と、 前記累積時間判定手段にて、前記駆動源の累積駆動時間
    が、前記所定の下限時間より小さいと判定された場合に
    は、前記時間区分の始点から、前記用紙の前記単位駆動
    時間あたりの搬送量が前記基準搬送量であるとして算出
    した前記用紙の搬送量が、所定の設定区間距離に達した
    時を、前記時間区分の終点とし、それ以外の場合には、
    前記時間区分の始点から、前記用紙搬送量制御値の累積
    値が前記設定区間距離に達した時を、前記時間区分の終
    点とする時間区分設定手段と、 を有することを特徴とする前記請求項1、2、又は4に
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 用紙の搬送に伴って移動する面に対して
    可干渉性を有する光線を照射するとともに、前記光線の
    反射光を受光して前記用紙の位置に関する用紙位置信号
    を発する用紙位置信号検出手段と、 前記用紙位置信号を時系列的に比較することにより、所
    定の単位駆動時間ごとに、それぞれの単位駆動時間内に
    前記用紙が搬送された距離に対応する用紙搬送量算出値
    を検出する用紙搬送量算出手段と、 を備え、所定の時間区分ごとに、所定の駆動速度で駆動
    される駆動源を用いて前記用紙を搬送する画像形成装置
    であって、 前記時間区分の始点からの前記駆動源の駆動時間の累積
    値が所定の判定時間に達した時に、前記搬送量算出値の
    前記時間区分の始点からの累積値が、所定の下限距離よ
    り小さいか否かを判定する累積搬送量判定手段と、 前記累積搬送量判定手段にて、前記用紙搬送量算出値の
    累積値が、前記所定の下限距離より小さいと判定された
    場合には、前記時間区分の始点から、前記用紙の前記単
    位駆動時間あたりの搬送量が予め設定された基準搬送量
    であるとして算出した前記用紙の搬送量が、所定の設定
    区間距離に達した時を、前記時間区分の終点とし、それ
    以外の場合には、前記時間区分の始点から、前記用紙搬
    送量算出値の累積値が前記設定区間距離に達した時を、
    前記時間区分の終点とする時間区分設定手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記時間区分の始点からの前記用紙搬送
    量算出値の累積値が所定の判定距離に達した時に、前記
    時間区分の始点からの前記駆動源の累積駆動時間が、所
    定の下限時間より小さいか否かを判定する累積時間判定
    手段と、 前記累積時間判定手段にて、前記駆動源の累積駆動時間
    が、前記所定の下限時間より小さいと判定された場合に
    は、前記用紙の前記単位駆動時間あたりの搬送量が前記
    基準搬送量であるとして算出した前記用紙の搬送量が、
    所定の設定区間距離に達した時を、前記時間区分の終点
    とし、それ以外の場合には、前記時間区分の始点から、
    前記用紙搬送量算出値の累積値が前記設定区間距離に達
    した時を、前記時間区分の終点とする時間区分設定手段
    と、 を有することを特徴とする前記請求項6に記載の画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 用紙の搬送に伴って移動する面に対して
    可干渉性を有する光線を照射するとともに、前記光線の
    反射光を受光して前記用紙の位置に関する用紙位置信号
    を発する用紙位置信号検出手段と、 前記用紙位置信号を時系列的に比較することにより、所
    定の単位駆動時間ごとに、それぞれの単位駆動時間内に
    前記用紙が搬送された距離に対応する用紙搬送量算出値
    を検出する用紙搬送量算出手段と、 を備え、所定の時間区分ごとに、所定の駆動速度で駆動
    される駆動源を用いて前記用紙を搬送する画像形成装置
    であって、 前記時間区分の始点からの前記用紙搬送量算出値の累積
    値が所定の判定距離に達した時に、前記時間区分の始点
    からの前記駆動源の累積駆動時間が、所定の下限時間よ
    り小さいか否かを判定する累積時間判定手段と、 前記累積時間判定手段にて、前記駆動源の累積駆動時間
    が、前記所定の下限時間より小さいと判定された場合に
    は、前記用紙の前記単位駆動時間あたりの搬送量が予め
    設定された基準搬送量であるとして算出した前記用紙の
    搬送量が、所定の設定区間距離に達した時を、前記時間
    区分の終点とし、それ以外の場合には、前記時間区分の
    始点から、前記用紙搬送量算出値の累積値が前記設定区
    間距離に達した時を、前記時間区分の終点とする時間区
    分設定手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記判定時間は、前記用紙の前記単位駆
    動時間あたりの搬送量が前記基準搬送量であるとして算
    出した前記用紙の搬送量が所定の設定区間距離に達する
    時間よりも短いことを特徴とする前記請求項4、6、7
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記判定距離は、前記設定区間距離よ
    りも短いことを特徴とする前記請求項5,7,8のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記時間区分は、前記用紙に対して画
    像を形成する間隔であることを特徴とする前記請求項1
    〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 用紙搬送量算出手段にて、前記反射光
    に含まれるスペックルパターンに基づいて前記用紙の搬
    送量を算出することを特徴とする前記請求項1〜11の
    いずれかに記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記駆動源としてステッピングモータ
    を備えているとともに、前記ステッピングモータの駆動
    パルス数が、前記累積駆動時間に相当することを特徴と
    する前記請求項1〜12のいずれかに記載の画像形成装
    置。
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