JP2003266671A - 描画方法、描画装置並びにこれを用いた液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法 - Google Patents

描画方法、描画装置並びにこれを用いた液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法

Info

Publication number
JP2003266671A
JP2003266671A JP2002074830A JP2002074830A JP2003266671A JP 2003266671 A JP2003266671 A JP 2003266671A JP 2002074830 A JP2002074830 A JP 2002074830A JP 2002074830 A JP2002074830 A JP 2002074830A JP 2003266671 A JP2003266671 A JP 2003266671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
functional liquid
liquid droplet
droplet ejection
forming
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002074830A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4192480B2 (ja
Inventor
Yasushi Fujimori
康司 藤森
Masato Iwasaki
正人 岩▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002074830A priority Critical patent/JP4192480B2/ja
Publication of JP2003266671A publication Critical patent/JP2003266671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4192480B2 publication Critical patent/JP4192480B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能液滴の着弾位置にずれを生じることな
く、且つ迅速に描画することを目的とする。 【解決手段】 機能液滴吐出ヘッド7毎に、ビットマッ
プ化された吐出パターンデータを記憶する吐出パターン
データ記憶工程と、移動するキャリッジ25を連続的に
位置検出することによって位置検出信号を生成する位置
検出信号生成工程と、位置検出信号を分周することによ
り、吐出信号を生成する吐出信号生成工程と、吐出信号
をトリガとして、記憶された吐出パターンデータを転送
する吐出パターンデータ転送工程と、転送された吐出パ
ターンデータに基づいて各機能液滴吐出ヘッド7を駆動
するヘッド駆動工程と、を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリッジに配設
された複数の機能液滴吐出ヘッドを使用し、各機能液滴
吐出ヘッドに列設されたノズル列から機能液滴を選択的
に吐出することによりワーク上に描画を行う描画方法、
描画装置並びにこれを用いた液晶表示装置の製造方法、
有機EL装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、P
DP装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カ
ラーフィルタの製造方法、有機ELの製造方法、スペー
サ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジ
スト形成方法および光拡散体形成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタなど、イ
ンクジェットヘッド(機能液滴吐出ヘッド)に同ピッチ
で配列されたノズル列から、インク(機能液滴)を吐出
することによりドットを形成する機能液滴吐出装置で
は、1のインクジェットヘッドをワークに対して主走査
方向および副走査方向に相対的に移動することによっ
て、描画を行っている。この場合、各ノズルの吐出パタ
ーンデータ(描画パターンデータ)や駆動波形データ
は、ノズル列(ヘッド)毎に生成され、生成されたこれ
らのデータをヘッド駆動装置に順次送ることにより、1
列分の機能液滴の吐出(描画)を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、大型のプリ
ンタ等では、機能液滴吐出ヘッドの歩留まりを考慮し、
副走査方向のノズルの全並び(1ライン)を、単一の機
能液滴吐出ヘッドではなく、複数の機能液滴吐出ヘッド
で構成している。このため、例えば、2列のノズル列を
有する機能液滴吐出ヘッドを6個並べることで1ライン
が構成される場合は、パーソナルコンピュータ(以下、
単に「パソコン」という)等により全部で12列分の吐
出パターンデータや駆動波形データを生成する必要があ
る。しかしながら、12列分のデータを生成するには、
膨大なデータ量となるため、制御処理が複雑化してしま
う。したがって、パソコンから機能液滴吐出ヘッドを駆
動するヘッド駆動装置へのデータの転送速度に遅れが生
じ、その結果、機能液滴吐出ヘッドの移動速度(描画速
度)に制約を受けていた。
【0004】そこで、それぞれ機能液滴吐出ヘッド毎に
パソコンを使用して制御処理を行うことも考えられる
が、装置構成が大型化してしまうと共に各パソコンの処
理速度が微妙に異なるため、吐出タイミング(機能液滴
の着弾位置)がずれてしまうことが想定される。
【0005】本発明は、複数の機能液滴吐出ヘッドに列
設されたノズル列からワークに機能液滴を選択的に吐出
することで描画を行う場合に、機能液滴の着弾位置にず
れを生じることなく、且つ迅速に描画可能な描画方法、
描画装置並びにこれを用いた液晶表示装置の製造方法、
有機EL装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、P
DP装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カ
ラーフィルタの製造方法、有機ELの製造方法、スペー
サ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジ
スト形成方法および光拡散体形成方法を提供することを
課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の描画方法は、キ
ャリッジに配設された複数の機能液滴吐出ヘッドを使用
し、各機能液滴吐出ヘッドに列設されたノズル列から機
能液滴を選択的に吐出することによりワーク上に描画を
行う描画方法であって、機能液滴吐出ヘッド毎に、ビッ
トマップ化された吐出パターンデータを記憶する吐出パ
ターンデータ記憶工程と、移動するキャリッジを連続的
に位置検出することによって位置検出信号を生成する位
置検出信号生成工程と、位置検出信号を分周することに
より、吐出信号を生成する吐出信号生成工程と、吐出信
号をトリガとして、記憶された吐出パターンデータを転
送する吐出パターンデータ転送工程と、転送された吐出
パターンデータに基づいて各機能液滴吐出ヘッドを駆動
するヘッド駆動工程と、を備えたことを特徴とする。
【0007】また、本発明の描画装置は、キャリッジに
配設された複数の機能液滴吐出ヘッドを使用し、各機能
液滴吐出ヘッドに列設されたノズル列から機能液滴を選
択的に吐出することによりワーク上に描画を行う描画装
置であって、機能液滴吐出ヘッド毎に、ビットマップ化
された吐出パターンデータを記憶する吐出パターンデー
タ記憶手段と、移動するキャリッジを連続的に位置検出
することによって位置検出信号を生成する位置検出信号
生成手段と、位置検出信号を分周することにより、吐出
信号を生成する吐出信号生成手段と、吐出信号をトリガ
として、記憶された吐出パターンデータを転送する吐出
パターンデータ転送手段と、転送された吐出パターンデ
ータに基づいて各機能液滴吐出ヘッドを駆動するヘッド
駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】この構成によれば、機能液滴吐出ヘッド毎
に吐出パターンデータを記憶し、吐出信号をトリガとし
てこれを転送するため、機能液滴吐出ヘッドの数の増加
によって機能液滴吐出ヘッドの移動速度(描画速度)に
遅れを生じることがない。また、吐出信号は、複数の機
能液滴吐出ヘッドが配設されたキャリッジを連続的に位
置検出することによって得られる位置検出信号に基づい
て生成されるため、キャリッジの移動速度の変化によっ
て着弾位置がずれることがない。
【0009】この場合、機能液滴吐出ヘッドの移動領域
内において、ワーク上に対する描画領域と非描画領域と
を設定する描画領域設定工程を更に備え、吐出パターン
データ転送工程は、位置検出信号に基づいて、機能液滴
吐出ヘッドが描画領域を移動中であるときに、吐出信号
をトリガとして吐出パターンデータを転送することが好
ましい。
【0010】また、この場合、機能液滴吐出ヘッドの移
動領域内において、ワーク上に対する描画領域と非描画
領域とを設定する描画領域設定手段を更に備え、吐出パ
ターンデータ転送手段は、位置検出信号に基づいて、機
能液滴吐出ヘッドが描画領域を移動中であるときに、吐
出信号をトリガとして吐出パターンデータを転送するこ
とが好ましい。
【0011】この構成によれば、機能液滴吐出ヘッドが
描画領域を移動中であるときに吐出パターンデータを転
送するため、非描画領域を機能液滴吐出ヘッドが移動し
ているときに吐出パターンデータを転送することがな
い。したがって、描画領域を外れた機能液滴の吐出(オ
ーバーヘッド)を容易に防止することができる。
【0012】この場合、各ノズルの駆動波形データを記
憶する駆動波形データ記憶工程と、吐出信号をトリガと
して、記憶された駆動波形データを転送する駆動波形デ
ータ転送工程と、を更に備え、ヘッド駆動工程は、転送
された駆動波形データに基づいて各機能液滴吐出ヘッド
を駆動することが好ましい。
【0013】また、この場合、各ノズルの駆動波形デー
タを記憶する駆動波形データ記憶手段と、吐出信号をト
リガとして、記憶された駆動波形データを転送する駆動
波形データ転送手段と、を更に備え、ヘッド駆動手段
は、転送された駆動波形データに基づいて各機能液滴吐
出ヘッドを駆動することが好ましい。
【0014】この構成によれば、機能液滴吐出ヘッド毎
に駆動波形データを記憶し、吐出信号をトリガとしてこ
れを転送するため、機能液滴吐出ヘッドの数の増加によ
って機能液滴吐出ヘッドの移動速度(描画速度)に遅れ
を生じることがない。また、吐出信号は、複数の機能液
滴吐出ヘッドが配設されたキャリッジを連続的に位置検
出することによって得られる位置検出信号に基づいて生
成されるため、キャリッジの移動速度の変化によって着
弾位置がずれることがない。さらに、キャリッジ単位で
位置検出するため、各機能液滴吐出ヘッドへの駆動波形
データの転送タイミングにずれが生じることなく、正確
な着弾位置に機能液滴を着弾させることができる。
【0015】この場合、駆動波形データ転送工程は、位
置検出信号に基づいて、機能液滴吐出ヘッドが描画領域
を移動中であるときに、吐出信号をトリガとして駆動波
形データを転送することが好ましい。
【0016】また、この場合、駆動波形データ転送手段
は、位置検出信号に基づいて、機能液滴吐出ヘッドが描
画領域を移動中であるときに、吐出信号をトリガとして
駆動波形データを転送することが好ましい。
【0017】この構成によれば、機能液滴吐出ヘッドが
描画領域を移動中であるときに駆動波形データを転送す
るため、非描画領域を機能液滴吐出ヘッドが移動してい
るときに駆動波形データを転送することがない。したが
って、描画領域を外れた機能液滴の吐出(オーバーヘッ
ド)を容易に防止することができる。
【0018】これらの場合、吐出パターンデータ転送工
程は、1回のトリガによってノズル列に対応した1配列
分の吐出パターンデータを転送し、駆動波形データ転送
工程は、1配列分の吐出パターンデータの転送の後、当
該1配列分の駆動波形データを転送することが好まし
い。
【0019】また、これらの場合、吐出パターンデータ
転送手段は、1回のトリガによってノズル列に対応した
1配列分の吐出パターンデータを転送し、駆動波形デー
タ転送手段は、1配列分の吐出パターンデータの転送の
後、当該1配列分の駆動波形データを転送することが好
ましい。
【0020】この構成によれば、1配列分の吐出パター
ンデータの転送の後、当該1配列分の駆動波形データを
転送することで、転送のタイミングをずらすことができ
るため、吐出パターンデータと駆動波形データとのデー
タの重なりによる転送速度の遅れを防止することができ
る。したがって、機能液滴吐出ヘッドの移動速度(描画
速度)に遅れが生じることがない。
【0021】この場合、吐出パターンデータ転送工程
は、駆動波形データ転送工程により、n配列目の駆動波
形データが転送されているときに、平行して(n+1)
配列目の吐出パターンデータを転送することが好まし
い。
【0022】また、この場合、吐出パターンデータ転送
手段は、駆動波形データ転送手段が、n配列目の駆動波
形データを転送しているときに、平行して(n+1)配
列目の吐出パターンデータを転送することが好ましい。
【0023】この構成によれば、n配列目の駆動波形デ
ータが転送されているときに、平行して(n+1)配列
目の吐出パターンデータを転送するため、吐出パターン
データと駆動波形データとのデータの重なりによる転送
速度の遅れを防止しつつ、全体として転送速度を早める
ことができる。すなわち、より描画速度を上げることが
できる。
【0024】これらの場合、機能液滴吐出ヘッドは、ピ
エゾ圧電素子を用いたピエゾ方式により機能液滴を吐出
しており、ヘッド駆動工程は、駆動波形データに基づい
て各ノズルのピエゾ圧電素子に電圧が印可されることに
より、各機能液滴吐出ヘッドを駆動することが好まし
い。
【0025】また、これらの場合、機能液滴吐出ヘッド
は、ピエゾ圧電素子を用いたピエゾ方式により機能液滴
を吐出しており、ヘッド駆動手段は、駆動波形データに
基づいて各ノズルのピエゾ圧電素子に電圧が印可される
ことにより、各機能液滴吐出ヘッドを駆動することが好
ましい。
【0026】この構成によれば、微少な機能液滴を高精
度に吐出可能なピエゾ方式の機能液滴吐出ヘッドを使用
することで、より機能液滴の着弾位置にずれを生じるこ
となく描画することができる。
【0027】本発明の液晶表示装置の製造方法は、上記
した機能液滴吐出装置を用い、カラーフィルタの基板上
に多数のフィルタエレメントを形成する液晶表示装置の
製造方法であって、複数の機能液滴吐出ヘッドに各色の
フィルタ材料を導入し、キャリッジを介して複数の機能
液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、フィルタ
材料を選択的に吐出して多数のフィルタエレメントを形
成することを特徴とする。
【0028】本発明の有機EL装置の製造方法は、上記
した機能液滴吐出装置を用い、基板上の多数の絵素ピク
セルにそれぞれEL発光層を形成する有機EL装置の製
造方法であって、複数の機能液滴吐出ヘッドに各色の発
光材料を導入し、キャリッジを介して複数の機能液滴吐
出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、発光材料を選択
的に吐出して多数のEL発光層を形成することを特徴と
する。
【0029】本発明の電子放出装置の製造方法は、上記
した機能液滴吐出装置を用い、電極上に多数の蛍光体を
形成する電子放出装置の製造方法であって、複数の機能
液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入し、キャリッジ
を介して複数の機能液滴吐出ヘッドを電極に対し相対的
に走査し、蛍光材料を選択的に吐出して多数の蛍光体を
形成することを特徴とする。
【0030】本発明のPDP装置の製造方法は、上記し
た機能液滴吐出装置を用い、背面基板上の多数の凹部に
それぞれ蛍光体を形成するPDP装置の製造方法であっ
て、複数の機能液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入
し、キャリッジを介して複数の機能液滴吐出ヘッドを背
面基板に対し相対的に走査し、蛍光材料を選択的に吐出
して多数の蛍光体を形成することを特徴とする。
【0031】本発明の電気泳動表示装置の製造方法は、
上記した機能液滴吐出装置を用い、電極上の多数の凹部
に泳動体を形成する電気泳動表示装置の製造方法であっ
て、複数の機能液滴吐出ヘッドに各色の泳動体材料を導
入し、キャリッジを介して複数の機能液滴吐出ヘッドを
電極に対し相対的に走査し、泳動体材料を選択的に吐出
して多数の泳動体を形成することを特徴とする。
【0032】このように、上記の機能液滴吐出装置を、
液晶表示装置の製造方法、有機EL(Electro-Luminesc
ence)装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、PD
P(Plasma Display Panel)装置の製造方法および電気
泳動表示装置の製造方法に適用することにより、各装置
に求められるフィルタ材料や発光材料等を、適切な位置
に適切な量を選択的に供給することができる。なお、液
滴吐出ヘッドの走査は、一般的には主走査および副走査
となるが、いわゆる1ラインを単一の液滴吐出ヘッドで
構成する場合には、副走査のみとなる。また、電子放出
装置は、いわゆるFED(Field Emission Display)装
置を含む概念である。
【0033】本発明のカラーフィルタの製造方法は、上
記した機能液滴吐出装置を用い、基板上に多数のフィル
タエレメントを配列して成るカラーフィルタを製造する
カラーフィルタの製造方法であって、複数の機能液滴吐
出ヘッドに各色のフィルタ材料を導入し、キャリッジを
介して複数の機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に
走査し、フィルタ材料を選択的に吐出して多数のフィル
タエレメントを形成することを特徴とする。この場合、
多数のフィルタエレメントを被覆するオーバーコート膜
が形成されており、フィルタエレメントを形成した後
に、複数の機能液滴吐出ヘッドに透光性のコーティング
材料を導入し、キャリッジを介して複数の機能液滴吐出
ヘッドを基板に対し相対的に走査し、コーティング材料
を選択的に吐出してオーバーコート膜を形成すること
が、好ましい。
【0034】本発明の有機ELの製造方法は、上記した
機能液滴吐出装置を用い、EL発光層を含む多数の絵素
ピクセルを基板上に配列して成る有機ELの製造方法で
あって、複数の機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を
導入し、キャリッジを介して複数の機能液滴吐出ヘッド
を基板に対し相対的に走査し、発光材料を選択的に吐出
して多数のEL発光層を形成することを特徴とする。こ
の場合、多数のEL発光層と基板との間には、EL発光
層に対応して多数の画素電極が形成されており、複数の
機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入し、キャリッ
ジを介して複数の機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対
的に走査し、液状電極材料を選択的に吐出して多数の画
素電極を形成することが、好ましい。この場合、多数の
EL発光層を覆うように対向電極が形成されており、E
L発光層を形成した後に、複数の機能液滴吐出ヘッドに
液状電極材料を導入し、キャリッジを介して複数の機能
液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、液状電極
材料を選択的に吐出して対向電極を形成することが、好
ましい。
【0035】本発明のスペーサ形成方法は、上記した機
能液滴吐出装置を用い、2枚の基板間に微小なセルギャ
ップを構成すべく多数の粒子状のスペーサを形成するス
ペーサ形成方法であって、複数の機能液滴吐出ヘッドに
スペーサを構成する粒子材料を導入し、キャリッジを介
して複数の機能液滴吐出ヘッドを少なくとも一方の基板
に対し相対的に走査し、粒子材料を選択的に吐出して基
板上にスペーサを形成することを特徴とする。
【0036】本発明の金属配線形成方法は、上記した機
能液滴吐出装置を用い、基板上に金属配線を形成する金
属配線形成方法であって、複数の機能液滴吐出ヘッドに
液状金属材料を導入し、キャリッジを介して複数の機能
液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、液状金属
材料を選択的に吐出して金属配線を形成することを特徴
とする。
【0037】本発明のレンズ形成方法は、上記した機能
液滴吐出装置を用い、基板上に多数のマイクロレンズを
形成するレンズ形成方法であって、複数の機能液滴吐出
ヘッドにレンズ材料を導入し、キャリッジを介して複数
の機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、レ
ンズ材料を選択的に吐出して多数のマイクロレンズを形
成することを特徴とする。
【0038】本発明のレジスト形成方法は、上記した機
能液滴吐出装置を用い、基板上に任意形状のレジストを
形成するレジスト形成方法であって、複数の機能液滴吐
出ヘッドにレジスト材料を導入し、キャリッジを介して
複数の機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査
し、レジスト材料を選択的に吐出してレジストを形成す
ることを特徴とする。
【0039】本発明の光拡散体形成方法は、上記した機
能液滴吐出装置を用い、基板上に多数の光拡散体を形成
する光拡散体形成方法であって、複数の機能液滴吐出ヘ
ッドに光拡散材料を導入し、キャリッジを介して複数の
機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、光拡
散材料を選択的に吐出して多数の光拡散体を形成するこ
とを特徴とする。
【0040】このように、上記の機能液滴吐出装置を、
カラーフィルタの製造方法、有機ELの製造方法、スペ
ーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レ
ジスト形成方法および光拡散体形成方法に適用すること
により、各電子デバイスや各光デバイスに求められるフ
ィルタ材料や発光材料等を、適切な位置に適切な量を選
択的に供給することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の実施形態について説明する。本発明の描画装置を
構成する機能液滴吐出装置は、その複数の機能液滴吐出
ヘッドに列設されたノズル列から、微小な液滴をドット
状に精度良く吐出することができることから、機能液に
特殊なインクや感光性・発光性の樹脂等を用いることに
より、各種部品の製造分野への応用が期待されている。
【0042】例えば、本実施形態の描画装置は、液晶表
示装置や有機EL装置等の、いわゆるフラットディスプ
レイの製造装置に適用され、その複数の機能液滴吐出ヘ
ッドからフィルタ材料や発光材料等の機能液を吐出して
(インクジェット方式)、液晶表示装置におけるR(レ
ッド).G(グリーン).B(ブルー)のフィルタエレ
メントや、有機EL装置における各画素のEL発光層お
よび正孔注入層を形成するものである。そこで、本実施
形態では、液晶表示装置の製造装置等に組み込まれる描
画装置を例に、その描画方法について説明する。
【0043】図1および図2に示すように、描画装置1
を構成する機能液滴吐出装置10は、X軸テーブル23
およびこれに直交するY軸テーブル24と、Y軸テーブ
ル24に設けたメインキャリッジ25と、メインキャリ
ッジ25に搭載したヘッドユニット26とを有してい
る。詳細は後述するが、ヘッドユニット26には、サブ
キャリッジ41を介して、複数の機能液滴吐出ヘッド7
が搭載されている。また、この複数の機能液滴吐出ヘッ
ド7に対応して、X軸テーブル23の吸着テーブル28
上に基板(ワーク)Wがセットされるようになってい
る。
【0044】本実施形態の機能液滴吐出装置10では、
機能液滴吐出ヘッド7の駆動(機能液滴の選択的吐出)
に同期して基板Wが移動する構成であり、機能液滴吐出
ヘッド7のいわゆる主走査は、X軸テーブル23のX軸
方向への往復の両動作により行われる。また、これに対
応して、いわゆる副走査は、Y軸テーブル24により機
能液滴吐出ヘッド7のY軸方向への往動動作により行わ
れる。なお、上記の主走査をX軸方向への往動(または
復動)動作のみで行うようにしてもよい。
【0045】ヘッドユニット26は、サブキャリッジ4
1と、サブキャリッジ41に搭載した複数個(12個)
の機能液滴吐出ヘッド7とを備えている。12個の機能
液滴吐出ヘッド7は、6個づつ左右に二分され、主走査
方向に対し所定の角度傾けて配設されている。なお、本
実施形態の機能液滴吐出ヘッド7は、ピエゾ圧電効果を
応用した精密ヘッドが使用され、微小液滴を着色層形成
領域に選択的に吐出するものである。
【0046】また、各6個の機能液滴吐出ヘッド7は、
副走査方向に対し相互に位置ずれして配設され、12個
の機能液滴吐出ヘッド7の全吐出ノズル38が副走査方
向において連続する(一部重複)ようになっている。す
なわち、実施形態のヘッド配列は、サブキャリッジ41
上において、同一方向に傾けて配置した6個の機能液滴
吐出ヘッド7を2列としている。このように、所定角度
(副走査方向に対して角度θ)の傾斜状態で主走査を行
うことにより、複数のノズルのノズル間ピッチを基板W
上の画素ピッチに合わせることができる。また、各機能
液滴吐出ヘッド7には、2本のノズル列37,37が相
互に平行に列設されており、各ノズル列37は、等ピッ
チで並べた180個(図示では模式的に表している)の
吐出ノズル38で構成されている。
【0047】もっとも、この配列パターンは一例であ
り、例えば、各ヘッド列における隣接する機能液滴吐出
ヘッド7,7同士を90°の角度を持って配置(隣接ヘ
ッド同士が「ハ」字状)したり、各ヘッド列間における
機能液滴吐出ヘッド7を90°の角度を持って配置(列
間ヘッド同士が「ハ」字状)したりすることは可能であ
る。いずれにしても、12個の機能液滴吐出ヘッド7の
全吐出ノズル38によるドットが副走査方向において連
続していればよい。
【0048】また、各種の基板Wに対し機能液滴吐出ヘ
ッド7を専用部品とすれば、機能液滴吐出ヘッド7をあ
えて傾けてセットする必要は無く、千鳥状や階段状に配
設すれば足りる。さらにいえば、所定長さのノズル列3
7(ドット列)を構成できる限り、これを単一の機能液
滴吐出ヘッド7で構成してもよいし複数の機能液滴吐出
ヘッド7で構成してもよい。すなわち、機能液滴吐出ヘ
ッド7の個数や列数、さらに配列パターンは任意であ
る。
【0049】ここで、描画装置1の一連の動作を簡単に
説明する。先ず、準備段階として、作業に供する基板W
用のヘッドユニット26が機能液滴吐出装置10に運び
込まれ、これがメインキャリッジ25にセットされる。
ヘッドユニット26がメインキャリッジ25にセットさ
れると、Y軸テーブル24がヘッドユニット26を、図
外のヘッド認識カメラの位置に移動させ、ヘッド認識カ
メラでヘッドアライメントマークを検出することによ
り、ヘッドユニット26が位置認識される。ここで、こ
の認識結果に基づいて、ヘッドユニット26がθ補正さ
れ、且つヘッドユニット26のX軸方向およびY軸方向
の位置補正がデータ上で行われる。位置補正後、ヘッド
ユニット(メインキャリッジ25)26はホーム位置に
戻る。
【0050】一方、X軸テーブル23の吸着テーブル2
8上に、マガジンから取り出した基板(この場合は、導
入される基板毎)Wが導入されると、この位置(受渡し
位置)で図外の基板認識カメラにより基板アライメント
マークを検出することによって、基板Wを位置認識す
る。ここで、この認識結果に基づいて、基板Wがθ補正
され、且つ基板WのX軸方向およびY軸方向の位置補正
がデータ上で行われる。位置補正後、基板(吸着テーブ
ル28)Wはホーム位置に戻る。
【0051】このようにして準備が完了すると、実際の
液滴吐出作業では、先ずX軸テーブル23が駆動し、基
板Wを主走査方向に往復動させると共に複数の機能液滴
吐出ヘッド7を駆動して、機能液滴の基板Wへの選択的
な吐出動作(画素Eの形成)が行われる。基板Wが復動
した後、今度はY軸テーブル24が駆動し、ヘッドユニ
ット26を1ピッチ分、副走査方向に移動させ、再度基
板Wの主走査方向への往復移動と機能液滴吐出ヘッド7
の駆動が行われる。そして、これを数回繰り返すこと
で、全チップ形成領域Cの描画が行われる。
【0052】以上により、チップ形成領域Cを構成する
R.G.Bの3色のうちの例えばRについての描画を終
えると、基板Wを例えばGの機能液滴を吐出する機能液
滴吐出装置10へ搬送してGの描画を行う。そして、最
終的にBの機能液滴を吐出する機能液滴吐出装置10へ
搬送してBの描画を行い、カラー描画された全チップ形
成領域Cを個々に切り出すことにより、1のチップ形成
領域Cを得ることができる。
【0053】一方、上記の動作に並行し、液滴吐出装置
10の機能液滴吐出ヘッド7には、エアー供給装置42
を圧力供給源として機能液供給装置43から機能液が連
続的に供給され、また吸着テーブル28では、基板Wを
吸着すべく、真空吸引装置15によりエアー吸引が行わ
れる。また、液滴吐出作業の直前には、ヘッドユニット
26が図外のクリーニングユニットおよびワイピングユ
ニットに臨んで、機能液滴吐出ヘッド7の全吐出ノズル
38からの機能液吸引と、これに続くノズル形成面の拭
取りが行われる。また、液滴吐出作業中には、適宜ヘッ
ドユニット26がフラッシングユニットに臨んで、フラ
ッシングが行われる。
【0054】なお、本実施形態では、ヘッドユニット2
6に対し、その吐出対象物である基板Wを主走査方向
(X軸方向)に移動させるようにしているが、ヘッドユ
ニット26を主走査方向に移動させる構成であってもよ
い。また、ヘッドユニット26を固定とし、基板Wを主
走査方向および副走査方向に移動させる構成であっても
よい。
【0055】次に、図3および図4を参照し、機能液滴
吐出装置10の制御構成について説明する。機能液滴吐
出装置10は、機能液滴吐出ヘッド7と、これを接続す
るためのヘッドインターフェース基板111とを有する
ヘッド部110と、波形・パターン記憶回路基板121
と、これを接続するためのインターフェース基板122
と、波形・パターン記憶回路基板121にトリガパルス
を伝送するトリガ基板123とを有し、機能液滴吐出ヘ
ッド7を駆動する駆動部120と、直流電源131を有
し、波形・パターン記憶回路基板121に電源を供給す
る電源部130と、リニアスケール141を有し、メイ
ンキャリッジ25(サブキャリッジ41)を連続的に位
置検出する送り検出部140と、装置全体を制御する第
1PC151と、主に機能液滴吐出ヘッド7の駆動を制
御する第2PC152とを有する制御部150と、によ
り構成されている。
【0056】ヘッド部110の機能液滴吐出ヘッド7
は、上記した構成であり、1ヘッド当たり180個のノ
ズル列が2列使用されている。ヘッドインターフェース
基板111は、波形・パターン記憶回路基板121から
送信された信号を差動信号変換し、機能液滴吐出のため
のピエゾ圧電素子184を駆動する駆動波形データおよ
び吐出パターンデータ(ビットマップデータ)を機能液
滴吐出ヘッド7に送る。
【0057】駆動部120の波形・パターン記憶回路基
板121は、(特に図4に示すように)吐出パターンデ
ータ転送部124と、駆動波形データ転送部125とに
より構成され、トリガ基板123からのトリガパルス
(トリガ1信号)を受けて吐出パターンデータおよび駆
動波形データを順次転送する。詳細については後述する
が、トリガ基板123は、リニアスケール141からの
信号に基づいて、吸着テーブル28(基板W)に対する
メインキャリッジ25(サブキャリッジ41)のX軸方
向およびY軸方向の相対移動距離を連続的にカウントす
ることにより、トリガ1信号(吐出信号)を生成してい
る。この吐出信号をトリガとして、波形・パターン記憶
回路基板121は、予め第2PC152から送られ、吐
出パターンデータ転送部124の吐出パターンメモリエ
リア127に格納していた吐出パターンデータをパラレ
ルシリアル変換回路・カウンタ126を介してインター
フェース基板111に転送する。なお、吐出パターンデ
ータ転送部124と駆動波形データ転送部125は、物
理的に一つの基板で構成されている。これにより、基板
を安価で製造できると共に省スペースに配置することが
できる。
【0058】一方、パラレルシリアル変換回路・カウン
タ126では、吐出パターンデータの転送をカウント
し、ノズル列37に対応する1配列分(ノズル180個
分)のデータの転送を終えた後、トリガ2信号を駆動波
形メモリエリア128に伝送する。駆動波形データ転送
部125では、このトリガ2信号をトリガとして、駆動
波形メモリエリア128から駆動波形データをアナログ
回路ブロック129に送ってアナログ変換し、インター
フェース基板111に転送する。また、波形・パターン
記憶回路基板121は、電源部131の直流電源131
より(ヘッド駆動用として)電源が供給される。
【0059】送り検出部140のリニアスケール141
は、0.5μmピッチでスキャンの送り(吸着テーブル
28、メインキャリッジ25の移動)を検出し、位置検
出信号をトリガ基板123に伝送する。また、制御部1
50の第2PC152は、第1PC151とRS−23
2Cにより接続され、第1PC151からのコマンドを
受けて機能液滴吐出ヘッド7の駆動結果等に関するデー
タを返信する。また、第2PC152は、吐出パターン
データおよび駆動波形データを生成し、これらのデータ
および転送制御信号をインターフェース基板122を介
して波形・パターン記憶回路基板121に送ると共に、
トリガ制御信号および吐出制御信号をトリガ基板123
に送る。
【0060】次に、図5ないし図9を参照し、吐出パタ
ーンデータおよび駆動波形データの転送制御について、
詳細に説明する。前述の通り、本発明では、リニアスケ
ール141による位置検出に基づいて、各機能液滴吐出
ヘッド7に吐出パターンデータおよび駆動波形データを
転送するものである。図5の概略ブロック図に示すよう
に、リニアスケール141による位置検出は、X軸方向
(主走査方向)およびY軸方向(副走査方向)について
行われる。X軸方向は、吸着テーブル28のモーターお
よびこれを駆動するドライバーを介して位置検出し、こ
れをタイミングカウントすることによって位置検出信号
を生成する。さらに、この位置検出信号をカウンター値
メモリエリアに格納すると共に分周し、吐出信号(トリ
ガ1信号)を生成する。
【0061】一方、Y軸方向は、メインキャリッジ25
のモーターおよびこれを駆動するドライバーを介して位
置検出し、これをタイミングカウントすることにより位
置検出信号を生成する。但し、メインキャリッジ25の
Y軸方向への移動中は吐出信号の生成は行われない(す
なわち、機能液滴の吐出は行われない)。したがってこ
の場合、リニアスケール141では、Y軸方向の位置検
出を行わず、X軸方向の検出のみを行うように構成して
も良い。この構成によれば、リニアスケール141の構
成および検出制御を簡素化することができる。
【0062】生成された吐出信号は、吐出信号ブロック
171からそれぞれトリガ1信号・トリガ2信号として
吐出データ・駆動波形転送ブロック172に転送され、
吐出パターンメモリエリア127および駆動波形メモリ
エリア128からのデータを機能液滴吐出ヘッド7に転
送する。
【0063】ここで、位置検出信号に基づく、吐出パタ
ーンデータおよび駆動波形データの転送動作を図6のタ
イミングチャートを参照して説明する。まず、リニアス
ケール141による位置検出によって生成された位置検
出信号をn倍(図示の例では12倍)に分周することに
より吐出信号(トリガ1信号)を生成する。そして、こ
の吐出信号のたち下がりエッジをトリガとしてノズル列
37の1配列分(ノズル180個分)の吐出パターンデ
ータ(例えば180ビット)の転送を行い、その後、ト
リガ2信号を生成する。すなわち、図示の例では、トリ
ガ1信号の立ち上がり後、位置検出信号の11回目の立
ち上がりエッジの入力により、トリガ2信号のトリガが
発生する。そして、そのトリガ2信号のたち下がりエッ
ジをトリガとして駆動波形データを転送する。なお、駆
動波形データの転送は、次のトリガ2信号のたち下がり
エッジの入力までに終了されている。
【0064】以上の通り、図示点線部が、吐出パターン
データおよび駆動波形データの一連の転送動作となる。
このように、ノズル列37の1配列分の吐出パターンデ
ータの転送の後、当該1配列分の駆動波形データを転送
することで、転送のタイミングをずらすことができるた
め、データの重なりによる転送速度の遅れを防止するこ
とができる。したがって、(吐出パターンデータおよび
駆動波形データの転送時間分の制約は受けるものの)吸
着テーブル28の移動速度(描画速度)に遅れが生じる
ことがない。
【0065】また、これに平行して、駆動波形データの
転送中に、トリガ1信号が入力されて、次のノズル列3
7の吐出パターンデータが転送される。すなわち、n配
列目の駆動波形データが転送されているときに、平行し
て(n+1)配列目の吐出パターンデータが転送される
ことになる。そして、以上の転送動作を繰り返すことに
より、順次吐出パターンデータおよび駆動波形データが
転送されることになる。このように、駆動波形データの
転送に平行して次配列の吐出パターンデータを転送する
ことで、吐出パターンデータと駆動波形データとのデー
タの重なりによる転送速度の遅れを防止しつつ、全体と
して転送速度を早めることができる。すなわち、より描
画速度を上げることができる。
【0066】ところで、本発明では、予め設定されたワ
ークW上に対する描画領域(ワーク領域)外への機能液
滴の吐出、すなわちオーバーヘッドを防止するため、描
画領域に相当する描画領域信号を生成し、これと吐出間
隔パルスとのアンド出力により、吐出信号を生成してい
る。図7(a)に示すように、リニアスケール141の
位置検出により生成された位置検出信号を分周すること
により、吐出間隔パルスを生成する(吐出間隔用カウン
タ176;同図(b)参照)。一方、予め設定しておい
た描画領域に関するデータを第2PC152から伝送
し、これと位置検出信号により描画領域信号を生成する
(描画領域用カウンタ175)。
【0067】そして、同図(b)に示すように、これら
吐出間隔パルスと描画領域信号とをアンド出力すること
によって、吐出信号を出力し、吐出信号ブロック171
によりトリガ1信号、トリガ2信号が生成される。この
ように、吐出間隔パルスと描画領域信号とのアンド出力
により、吐出パターンデータおよび駆動波形データを転
送するため、非描画領域をメインキャリッジ25(各機
能液滴吐出ヘッド7)が移動しているときにこれらのデ
ータを転送することがない。したがって、描画領域を外
れた機能液滴の吐出(オーバーヘッド)を容易に防止す
ることができる。なお、描画領域信号は、メインキャリ
ッジ25単位で(すなわち、全機能液滴吐出ヘッド7同
一として)生成しても良いし、メインキャリッジ25
(サブキャリッジ41)上の各ヘッド7の位置を考慮し
て、各全機能液滴吐出ヘッド7毎に異なる描画領域信号
を生成しても良い。
【0068】以上の通り、全ての機能液滴吐出ヘッド7
における吐出パターンデータおよび駆動波形データの転
送制御は、全て第2PC152によって行われる(図5
参照)。すなわち、図8に示すように、リニアスケール
141による吸着テーブル28およびメインキャリッジ
25の位置検出に基づき、吐出信号ブロック171にて
生成されるトリガ1信号およびトリガ2信号は、各機能
液滴吐出ヘッド7毎に備えられた吐出データ・駆動波形
転送ブロック172(波形・パターン記憶回路基板12
1)を介して、各機能液滴吐出ヘッド7に転送される。
【0069】そして、図9に示すように、各吐出データ
・駆動波形転送ブロック172では、パラレル変換され
た吐出パターンデータを、シフトレジスタ181により
演算処理し、これをラッチ182で、トリガ2信号と同
一のタイミングで出力されるラッチ信号によりラッチし
た後、ノズル38毎に備えられたアナログスイッチ18
3をON・OFFする。すなわち、機能液滴を吐出する
ノズル38はON状態(導通状態)となる。その後、ア
ナログ変換された駆動波形データに基づき、ON状態の
アナログスイッチ183を介してピエゾ圧電素子184
への電圧印可を行う。このように、微少な機能液滴を高
精度に吐出可能な(ピエゾ圧電素子184を用いた)ピ
エゾ方式の機能液滴吐出ヘッド7を使用することで、よ
り着弾位置にずれを生じることなく描画することができ
る。
【0070】なお、シフトレジスタ181は、吐出パタ
ーンデータをラッチ182に送った後は、次の吐出パタ
ーンデータを受け取り可能な状態となる。したがって、
駆動波形データの転送中であっても、次の吐出パターン
データを受け取ることができる(図6参照)。また、駆
動波形データの転送は、次のトリガ2信号の入力までに
終了されている。これにより、駆動波形データの転送中
に、次の吐出パターンデータがラッチされることがない
ため、ノズル38の吐出不良や損傷を防ぐことができ
る。
【0071】上述の通り、本発明の描画方法および描画
装置によれば、機能液滴吐出ヘッド7毎に備えられた吐
出データ・駆動波形転送ブロック172を介して、吐出
パターンデータおよび駆動波形データを転送するため、
機能液滴吐出ヘッド7の数によってメインキャリッジ2
5の移動速度(描画速度)に制約を受けることがない。
また、吐出信号は、複数の機能液滴吐出ヘッド7が配設
されたメインキャリッジ25(サブキャリッジ41)を
連続的に位置検出することによって得られる位置検出信
号に基づいて生成されるため、メインキャリッジ25の
移動速度の変化によって着弾位置がずれることがない。
さらに、これら複数の機能液滴吐出ヘッド7におけるデ
ータの転送制御は、複数のパソコン(CPU)ではなく
全て第2PC152のみで行われているため、各CPU
の処理速度の違いによる転送タイミングのずれを防止す
ることができると共に、装置構成を簡素化することがで
きる。
【0072】なお、上記の実施形態では、吐出パターン
データと駆動波形データとは、いずれも波形・パターン
記憶回路基板121に記憶され、吐出信号をトリガとし
て順次転送されるものとしたが、それぞれ別の基板に記
憶されるように構成しても良い。この構成によれば、各
基板の回路を単純化することができる。
【0073】また、上記の実施形態では、n配列目の駆
動波形データを転送しているときに、平行して(n+
1)配列目の吐出パターンデータを転送するものとした
が、n配列目の駆動波形データを転送した後、(n+
1)配列目の吐出パターンデータを転送するように構成
しても良い。この構成によれば、描画速度は遅くなるも
のの、駆動波形データによるピエゾ圧電素子184への
電圧印可中に次の吐出パターンデータが転送されるなど
のトラブルの発生をより防止することができる。
【0074】また、上記の実施形態では、複数の機能液
滴吐出ヘッド7を用いた場合を例に挙げたが、単一の機
能液滴吐出ヘッド7を用いた場合にも、本発明が適用で
きることは言うまでもない。
【0075】ところで、本発明の描画装置1および機能
液滴吐出装置10は、前述の通り、各種フラットディス
プレイの製造方法や、各種の電子デバイスおよび光デバ
イスの製造方法等にも適用可能である。そこで、この描
画装置1および機能液滴吐出装置10を用いた製造方法
を、液晶表示装置の製造方法および有機EL装置の製造
方法を例に、説明する。
【0076】図10は、液晶表示装置のカラーフィルタ
の部分拡大図である。図10(a)は平面図であり、図
10(b)は図10(a)のB−B´線断面図である。
断面図各部のハッチングは一部省略している。
【0077】図10(a)に示されるように、カラーフ
ィルタ400は、マトリクス状に並んだ画素(フィルタ
エレメント)412を備え、画素と画素の境目は、仕切
り413によって区切られている。画素412の1つ1
つには、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかのイ
ンク(フィルタ材料)が導入されている。この例では
赤、緑、青の配置をいわゆるデルタ配列としたが、スト
ライプ配列、モザイク配列など、その他の配置でも構わ
ない。
【0078】図10(b)に示されるように、カラーフ
ィルタ400は、透光性の基板411と、遮光性の仕切
り413とを備えている。仕切り413が形成されてい
ない(除去された)部分は、上記画素412を構成す
る。この画素412に導入された各色のインクは着色層
421を構成する。仕切り413及び着色層421の上
面には、オーバーコート層422及び電極層423が形
成されている。
【0079】図11は、本発明の実施形態によるカラー
フィルタの製造方法を説明する製造工程断面図である。
断面図各部のハッチングは一部省略している。
【0080】膜厚0.7mm、たて38cm、横30c
mの無アルカリガラスからなる透明基板411の表面
を、熱濃硫酸に過酸化水素水を1重量%添加した洗浄液
で洗浄し、純水でリンスした後、エア乾燥を行って清浄
表面を得る。この表面に、スパッタ法によりクロム膜を
平均0.2μmの膜厚で形成し、金属層414´を得る
(図11:S1)。
【0081】この基板をホットプレート上で、80℃で
5分間乾燥させた後、金属層414´の表面に、スピン
コートによりフォトレジスト層(図示せず)を形成す
る。この基板表面に、所要のマトリクスパターン形状を
描画したマスクフィルムを密着させ、紫外線で露光をお
こなう。次に、これを、水酸化カリウムを8重量%の割
合で含むアルカリ現像液に浸漬して、未露光の部分のフ
ォトレジストを除去し、レジスト層をパターニングす
る。続いて、露出した金属層を、塩酸を主成分とするエ
ッチング液でエッチング除去する。このようにして所定
のマトリクスパターンを有する遮光層(ブラックマトリ
クス)414を得ることができる(図11:S2)。遮
光層414の膜厚は、およそ0.2μmである。また、
遮光層414の幅は、およそ22μmである。
【0082】この基板上に、さらにネガ型の透明アクリ
ル系の感光性樹脂組成物415´をやはりスピンコート
法で塗布する(図11:S3)。これを100℃で20
分間プレベークした後、所定のマトリクスパターン形状
を描画したマスクフィルムを用いて紫外線露光を行な
う。未露光部分の樹脂を、やはりアルカリ性の現像液で
現像し、純水でリンスした後スピン乾燥する。最終乾燥
としてのアフターベークを200℃で30分間行い、樹
脂部を十分硬化させることにより、バンク層415が形
成され、遮光層414及びバンク層415からなる仕切
り413が形成される(図11:S4)。このバンク層
415の膜厚は、平均で2.7μmである。また、バン
ク層415の幅は、およそ14μmである。
【0083】得られた遮光層414およびバンク層41
5で区画された着色層形成領域(特にガラス基板411
の露出面)のインク濡れ性を改善するため、ドライエッ
チング、すなわちプラズマ処理を行なう。具体的には、
ヘリウムに酸素を20%加えた混合ガスに高電圧を印加
し、プラズマ雰囲気でエッチングスポットに形成し、基
板を、このエッチングスポット下を通過させてエッチン
グする。
【0084】次に、仕切り413で区切られて形成され
た画素412内に、上記R、G、Bの各インクをインク
ジェット方式により導入する(図11:S5)。機能液
滴吐出ヘッド7(インクジェットヘッド)には、ピエゾ
圧電効果を応用した精密ヘッドを使用し、微小インク滴
を着色層形成領域毎に10滴、選択的に飛ばす。駆動周
波数は14.4kHz、すなわち、各インク滴の吐出間
隔は69.5μ秒に設定する。ヘッドとターゲットとの
距離は、0.3mmに設定する。ヘッドよりターゲット
である着色層形成領域への飛翔速度、飛行曲がり、サテ
ライトと称される分裂迷走滴の発生防止のためには、イ
ンクの物性はもとよりヘッドのピエゾ圧電素子184を
駆動する波形(電圧を含む)が重要である。従って、あ
らかじめ条件設定された波形をプログラムして、赤、
緑、青の3色を同時に塗布することにより所定の配色パ
ターンにインクを塗布する。
【0085】インク(フィルタ材料)としては、例えば
ポリウレタン樹脂オリゴマーに無機顔料を分散させた
後、低沸点溶剤としてシクロヘキサノンおよび酢酸ブチ
ルを、高沸点溶剤としてブチルカルビトールアセテート
を加え、さらに非イオン系界面活性剤0.01重量%を
分散剤として添加し、粘度6〜8センチポアズとしたも
のを用いる。
【0086】次に、塗布したインクを乾燥させる。ま
ず、自然雰囲気中で3時間放置してインク層416のセ
ッティングを行った後、80℃のホットプレート上で4
0分間加熱し、最後にオーブン中で200℃で30分間
加熱してインク層416の硬化処理を行って、着色層4
21が得られる(図11:S6)。
【0087】上記基板に、透明アクリル樹脂塗料をスピ
ンコートして平滑面を有するオーバーコート層422を
形成する。さらに、この上面にITO(Indium Tin Oxi
de)からなる電極層423を所要パターンで形成して、
カラーフィルタ400とする(図11:S7)。なお、
このオーバーコート層422を、機能液滴吐出ヘッド7
(インクジェットヘッド)によるインクジェット方式
で、形成するようにしてもよい。
【0088】図12は、本発明の製造方法により製造さ
れる電気光学装置(フラットディスプレイ)の一例であ
るカラー液晶表示装置の断面図である。断面図各部のハ
ッチングは一部省略している。
【0089】このカラー液晶表示装置450は、カラー
フィルタ400と対向基板466とを組み合わせ、両者
の間に液晶組成物465を封入することにより製造され
る。液晶表示装置450の一方の基板466の内側の面
には、TFT(薄膜トランジスタ)素子(図示せず)と
画素電極463とがマトリクス状に形成されている。ま
た、もう一方の基板として、画素電極463に対向する
位置に赤、緑、青の着色層421が配列するようにカラ
ーフィルタ400が設置されている。
【0090】基板466とカラーフィルタ400の対向
するそれぞれの面には、配向膜461、464が形成さ
れている。これらの配向膜461、464はラビング処
理されており、液晶分子を一定方向に配列させることが
できる。また、基板466およびカラーフィルタ400
の外側の面には、偏光板462、467がそれぞれ接着
されている。また、バックライトとしては蛍光灯(図示
せず)と散乱板の組合わせが一般的に用いられており、
液晶組成物465をバックライト光の透過率を変化させ
る光シャッターとして機能させることにより表示を行
う。
【0091】なお、電気光学装置は、本発明では上記の
カラー液晶表示装置に限定されず、例えば薄型のブラウ
ン管、あるいは液晶シャッター等を用いた小型テレビ、
EL表示装置、プラズマディスプレイ、CRTディスプ
レイ、FED(Field Emission Display)パネル等の種
々の電気光学手段を用いることができる。
【0092】次に、図13ないし図25を参照して、有
機EL装置(有機EL表示装置)とその製造方法を説明
する。
【0093】図13ないし図25は、有機EL素子を含
む有機EL装置の製造プロセスと共にその構造を表して
いる。この製造プロセスは、バンク部形成工程と、プラ
ズマ処理工程と、正孔注入/輸送層形成工程及び発光層
形成工程からなる発光素子形成工程と、対向電極形成工
程と、封止工程とを具備して構成されている。
【0094】バンク部形成工程では、基板501に予め
形成した回路素子部502上及び電極511(画素電極
ともいう)上の所定の位置に、無機物バンク層512a
と有機物バンク層512bを積層することにより、開口
部512gを有するバンク部512を形成する。このよ
うに、バンク部形成工程には、電極511の一部に、無
機物バンク層512aを形成する工程と、無機物バンク
層の上に有機物バンク層512bを形成する工程が含ま
れる。
【0095】まず無機物バンク層512aを形成する工
程では、図13に示すように、回路素子部502の第2
層間絶縁膜544b上及び画素電極511上に、無機物
バンク層512aを形成する。無機物バンク層512a
を、例えばCVD法、コート法、スパッタ法、蒸着法等
によって第2層間絶縁膜544b及び画素電極511の
全面にSiO2、TiO2等の無機物膜を形成する。
【0096】次にこの無機物膜をエッチング等によりパ
ターニングして、電極511の電極面511aの形成位
置に対応する下部開口部512cを設ける。このとき、
無機物バンク層512aを電極511の周縁部と重なる
ように形成しておく必要がある。このように、電極51
1の周縁部(一部)と無機物バンク層512aとが重な
るように無機物バンク層512aを形成することによ
り、発光層510bの発光領域を制御することができ
る。
【0097】次に有機物バンク層512bを形成する工
程では、図14に示すように、無機物バンク層512a
上に有機物バンク層512bを形成する。有機物バンク
層512bをフォトリソグラフィ技術等によりエッチン
グして、有機物バンク層512bの上部開口部512d
を形成する。上部開口部512dは、電極面511a及
び下部開口部512cに対応する位置に設けられる。
【0098】上部開口部512dは、図14に示すよう
に、下部開口部512cより広く、電極面511aより
狭く形成することが好ましい。これにより、無機物バン
ク層512aの下部開口部512cを囲む第1積層部5
12eが、有機物バンク層512bよりも電極511の
中央側に延出された形になる。このようにして、上部開
口部512d、下部開口部512cを連通させることに
より、無機物バンク層512a及び有機物バンク層51
2bを貫通する開口部512gが形成される。
【0099】次にプラズマ処理工程では、バンク部51
2の表面と画素電極の表面511aに、親インク性を示
す領域と、撥インク性を示す領域を形成する。このプラ
ズマ処理工程は、予備加熱工程と、バンク部512の上
面(512f)及び開口部512gの壁面並びに画素電
極511の電極面511aを親インク性を有するように
加工する親インク化工程と、有機物バンク層512bの
上面512f及び上部開口部512dの壁面を、撥イン
ク性を有するように加工する撥インク化工程と、冷却工
程とに大別される。
【0100】まず、予備加熱工程では、バンク部512
を含む基板501を所定の温度まで加熱する。加熱は、
例えば基板501を載せるステージにヒータを取り付
け、このヒータで当該ステージごと基板501を加熱す
ることにより行う。具体的には、基板501の予備加熱
温度を、例えば70〜80℃の範囲とすることが好まし
い。
【0101】次に、親インク化工程では、大気雰囲気中
で酸素を処理ガスとするプラズマ処理(O2プラズマ処
理)を行う。このO2プラズマ処理により、図15に示
すように、画素電極511の電極面511a、無機物バ
ンク層512aの第1積層部512e及び有機物バンク
層512bの上部開口部512dの壁面ならびに上面5
12fが親インク処理される。この親インク処理によ
り、これらの各面に水酸基が導入されて親インク性が付
与される。図15では、親インク処理された部分を二点
鎖線で示している。
【0102】次に、撥インク化工程では、大気雰囲気中
で4フッ化メタンを処理ガスとするプラズマ処理(CF
4プラズマ処理)を行う。CF4プラズマ処理により、図
16に示すように、上部開口部512d壁面及び有機物
バンク層の上面512fが撥インク処理される。この撥
インク処理により、これらの各面にフッ素基が導入され
て撥インク性が付与される。図16では、撥インク性を
示す領域を二点鎖線で示している。
【0103】次に、冷却工程では、プラズマ処理のため
に加熱された基板501を室温、またはインクジェット
工程(機能液滴吐出工程)の管理温度まで冷却する。プ
ラズマ処理後の基板501を室温、または所定の温度
(例えばインクジェット工程を行う管理温度)まで冷却
することにより、次の正孔注入/輸送層形成工程を一定
の温度で行うことができる。
【0104】次に、発光素子形成工程では、画素電極5
11上に正孔注入/輸送層及び発光層を形成することに
より発光素子を形成する。発光素子形成工程には、4つ
の工程が含まれる。即ち、正孔注入/輸送層を形成する
ための第1組成物を各画素電極上に吐出する第1機能液
滴吐出工程と、吐出された第1組成物を乾燥させて画素
電極上に正孔注入/輸送層を形成する正孔注入/輸送層
形成工程と、発光層を形成するための第2組成物を正孔
注入/輸送層の上に吐出する第2機能液滴吐出工程と、
吐出された第2組成物を乾燥させて正孔注入/輸送層上
に発光層を形成する発光層形成工程とが含まれる。
【0105】まず、第1機能液滴吐出工程では、インク
ジェット法(機能液滴吐出法)により、正孔注入/輸送
層形成材料を含む第1組成物を電極面511a上に吐出
する。なお、この第1機能液滴吐出工程以降は、水、酸
素の無い窒素雰囲気、アルゴン雰囲気等の不活性ガス雰
囲気で行うことが好ましい。(なお、画素電極上にのみ
正孔注入/輸送層を形成する場合は、有機物バンク層に
隣接して形成される正孔注入/輸送層は形成されない)
【0106】図17に示すように、インクジェットヘッ
ド(機能液滴吐出ヘッド7)Hに正孔注入/輸送層形成
材料を含む第1組成物を充填し、インクジェットヘッド
Hの吐出ノズルを下部開口部512c内に位置する電極
面511aに対向させ、インクジェットヘッドHと基板
501とを相対移動させながら、吐出ノズルから1滴当
たりの液量が制御された第1組成物滴510cを電極面
511a上に吐出する。
【0107】ここで用いる第1組成物としては、例え
ば、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等のポリ
チオフェン誘導体とポリスチレンスルホン酸(PSS)等の
混合物を、極性溶媒に溶解させた組成物を用いることが
できる。極性溶媒としては、例えば、イソプロピルアル
コール(IPA)、ノルマルブタノール、γ−ブチロラクト
ン、N−メチルピロリドン(NMP)、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン(DMI)及びその誘導体、カルビト
−ルアセテート、ブチルカルビト−ルアセテート等のグ
リコールエーテル類等を挙げることができる。なお、正
孔注入/輸送層形成材料は、R・G・Bの各発光層51
0bに対して同じ材料を用いても良く、発光層毎に変え
ても良い。
【0108】図17に示すように、吐出された第1組成
物滴510cは、親インク処理された電極面511a及
び第1積層部512e上に広がり、下部、上部開口部5
12c、512d内に満たされる。電極面511a上に
吐出する第1組成物量は、下部、上部開口部512c、
512dの大きさ、形成しようとする正孔注入/輸送層
の厚さ、第1組成物中の正孔注入/輸送層形成材料の濃
度等により決定される。また、第1組成物滴510cは
1回のみならず、数回に分けて同一の電極面511a上
に吐出しても良い。
【0109】次に正孔注入/輸送層形成工程では、図1
8に示すように、吐出後の第1組成物を乾燥処理及び熱
処理して第1組成物に含まれる極性溶媒を蒸発させるこ
とにより、電極面511a上に正孔注入/輸送層510
aを形成する。乾燥処理を行うと、第1組成物滴510
cに含まれる極性溶媒の蒸発が、主に無機物バンク層5
12a及び有機物バンク層512bに近いところで起
き、極性溶媒の蒸発に併せて正孔注入/輸送層形成材料
が濃縮されて析出する。
【0110】これにより図18に示すように、乾燥処理
によって電極面511a上でも極性溶媒の蒸発が起き、
これにより電極面511a上に正孔注入/輸送層形成材
料からなる平坦部510aが形成される。電極面511
a上では極性溶媒の蒸発速度がほぼ均一であるため、正
孔注入/輸送層の形成材料が電極面511a上で均一に
濃縮され、これにより均一な厚さの平坦部510aが形
成される。
【0111】次に第2機能液滴吐出工程では、インクジ
ェット法(機能液滴吐出法)により、発光層形成材料を
含む第2組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐出す
る。この第2機能液滴吐出工程では、正孔注入/輸送層
510aの再溶解を防止するために、発光層形成の際に
用いる第2組成物の溶媒として、正孔注入/輸送層51
0aに対して不溶な非極性溶媒を用いる。
【0112】しかしその一方で正孔注入/輸送層510
aは、非極性溶媒に対する親和性が低いため、非極性溶
媒を含む第2組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐
出しても、正孔注入/輸送層510aと発光層510b
とを密着させることができなくなるか、あるいは発光層
510bを均一に塗布できないおそれがある。そこで、
非極性溶媒ならびに発光層形成材料に対する正孔注入/
輸送層510aの表面の親和性を高めるために、発光層
を形成する前に表面改質工程を行うことが好ましい。
【0113】そこでまず、表面改質工程について説明す
る。表面改質工程は、発光層形成の際に用いる第1組成
物の非極性溶媒と同一溶媒またはこれに類する溶媒であ
る表面改質用溶媒を、インクジェット法(機能液滴吐出
法)、スピンコート法またはディップ法により正孔注入
/輸送層510a上に塗布した後に乾燥することにより
行う。
【0114】例えば、インクジェット法による塗布は、
図19に示すように、インクジェットヘッドHに、表面
改質用溶媒を充填し、インクジェットヘッドHの吐出ノ
ズルを基板(すなわち、正孔注入/輸送層510aが形
成された基板)に対向させ、インクジェットヘッドHと
基板501とを相対移動させながら、吐出ノズルHから
表面改質用溶媒510dを正孔注入/輸送層510a上
に吐出することにより行う。そして、図20に示すよう
に、表面改質用溶媒510dを乾燥させる。
【0115】次に第2機能液滴吐出工程では、インクジ
ェット法(機能液滴吐出法)により、発光層形成材料を
含む第2組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐出す
る。図21に示すように、インクジェットヘッドHに、
青色(B)発光層形成材料を含有する第2組成物を充填
し、インクジェットヘッドHの吐出ノズルを下部、上部
開口部512c、512d内に位置する正孔注入/輸送
層510aに対向させ、インクジェットヘッドHと基板
501とを相対移動させながら、吐出ノズルから1滴当
たりの液量が制御された第2組成物滴510eとして吐
出し、この第2組成物滴510eを正孔注入/輸送層5
10a上に吐出する。
【0116】発光層形成材料としては、ポリフルオレン
系高分子誘導体や、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘
導体、ポリフェニレン誘導体、ポリビニルカルバゾー
ル、ポリチオフェン誘導体、ペリレン系色素、クマリン
系色素、ローダミン系色素、あるいは上記高分子に有機
EL材料をドープして用いる事ができる。例えば、ルブ
レン、ペリレン、9,10-ジフェニルアントラセン、
テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン
6、キナクリドン等をドープすることにより用いること
ができる。
【0117】非極性溶媒としては、正孔注入/輸送層5
10aに対して不溶なものが好ましく、例えば、シクロ
へキシルベンゼン、ジハイドロベンゾフラン、トリメチ
ルベンゼン、テトラメチルベンゼン等を用いることがで
きる。このような非極性溶媒を発光層510bの第2組
成物に用いることにより、正孔注入/輸送層510aを
再溶解させることなく第2組成物を塗布できる。
【0118】図21に示すように、吐出された第2組成
物510eは、正孔注入/輸送層510a上に広がって
下部、上部開口部512c、512d内に満たされる。
第2組成物510eは1回のみならず、数回に分けて同
一の正孔注入/輸送層510a上に吐出しても良い。こ
の場合、各回における第2組成物の量は同一でも良く、
各回毎に第2組成物量を変えても良い。
【0119】次に発光層形成工程では、第2組成物を吐
出した後に乾燥処理及び熱処理を施して、正孔注入/輸
送層510a上に発光層510bを形成する。乾燥処理
は、吐出後の第2組成物を乾燥処理することにより第2
組成物に含まれる非極性溶媒を蒸発して、図22に示す
ような青色(B)発光層510bを形成する。
【0120】続けて、図23に示すように、青色(B)
発光層510bの場合と同様にして、赤色(R)発光層
510bを形成し、最後に緑色(G)発光層510bを
形成する。なお、発光層510bの形成順序は、前述の
順序に限られるものではなく、どのような順番で形成し
ても良い。例えば、発光層形成材料に応じて形成する順
番を決める事も可能である。
【0121】次に対向電極形成工程では、図24に示す
ように、発光層510b及び有機物バンク層512bの
全面に陰極503(対向電極)を形成する。なお,陰極
503は複数の材料を積層して形成しても良い。例え
ば、発光層に近い側には仕事関数が小さい材料を形成す
ることが好ましく、例えばCa、Ba等を用いることが
可能であり、また材料によっては下層にLiF等を薄く
形成した方が良い場合もある。また、上部側(封止側)
には下部側よりも仕事関数が高いものが好ましい。これ
らの陰極(陰極層)503は、例えば蒸着法、スパッタ
法、CVD法等で形成することが好ましく、特に蒸着法
で形成することが、発光層510bの熱による損傷を防
止できる点で好ましい。
【0122】また、フッ化リチウムは、発光層510b
上のみに形成しても良く、更に青色(B)発光層510
b上のみに形成しても良い。この場合、他の赤色(R)
発光層及び緑色(G)発光層510b、510bには、
LiFからなる上部陰極層503bが接することとな
る。また陰極12の上部には、蒸着法、スパッタ法、C
VD法等により形成したAl膜、Ag膜等を用いること
が好ましい。また、陰極503上に、酸化防止のために
SiO2、SiN等の保護層を設けても良い。
【0123】最後に、図25に示す封止工程では、窒
素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気中で、有
機EL素子504上に封止用基板505を積層する。封
止工程は、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰
囲気で行うことが好ましい。大気中で行うと、陰極50
3にピンホール等の欠陥が生じていた場合にこの欠陥部
分から水や酸素等が陰極503に侵入して陰極503が
酸化されるおそれがあるので好ましくない。そして最後
に、フレキシブル基板の配線に陰極503を接続すると
ともに、駆動ICに回路素子部502の配線を接続する
ことにより、本実施形態の有機EL装置500が得られ
る。
【0124】なお、画素電極511および陰極(対向電
極)503の形成において、インクジェットヘッドHに
よるインクジェット方式を採用してもよい。すなわち、
液体の電極材料をインクジェットヘッドHにそれぞれ導
入し、これをインクジェットヘッドHから吐出して、画
素電極511および陰極503をそれぞれ形成する(乾
燥工程を含む)。
【0125】同様に、本実施形態の機能液滴吐出装置1
0は、電子放出装置の製造方法、PDP装置の製造方法
および電気泳動表示装置の製造方法等に、適用すること
ができる。
【0126】電子放出装置の製造方法では、複数の機能
液滴吐出ヘッド7にR、G、B各色の蛍光材料を導入
し、複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査
し、蛍光材料を選択的に吐出して、電極上に多数の蛍光
体を形成する。なお、電子放出装置は、FED(電界放
出ディスプレイ)を含む上位の概念である。
【0127】PDP装置の製造方法では、複数の機能液
滴吐出ヘッド7にR、G、B各色の蛍光材料を導入し、
複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、
蛍光材料を選択的に吐出して、背面基板上の多数の凹部
にそれぞれ蛍光体を形成する。
【0128】電気泳動表示装置の製造方法では、複数の
機能液滴吐出ヘッド7に各色の泳動体材料を導入し、複
数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、イ
ンク材料を選択的に吐出して、電極上の多数の凹部にそ
れぞれ泳動体を形成する。なお、帯電粒子と染料とから
成る泳動体は、マイクロカプセルに封入されていること
が、好ましい。
【0129】一方、本実施形態の機能液滴吐出装置10
は、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成
方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法等に
も、適用可能である。
【0130】スペーサ形成方法は、2枚の基板間に微小
なセルギャップを構成すべく多数の粒子状のスペーサを
形成するものであり、複数の機能液滴吐出ヘッド7にス
ペーサを構成する粒子材料を導入し、複数の機能液滴吐
出ヘッド7を主走査および副走査し、粒子材料を選択的
に吐出して少なくとも一方の基板上にスペーサを形成す
る。例えば、上記の液晶表示装置や電気泳動表示装置に
おける2枚の基板間のセルギャップを構成する場合に有
用であり、その他この種の微小なギャップを必要とする
半導体製造技術に適用できることはいうまでもない。
【0131】金属配線形成方法では、複数の機能液滴吐
出ヘッド7に液状金属材料を導入し、複数の機能液滴吐
出ヘッド7を主走査および副走査し、液状金属材料を選
択的に吐出して、基板上に金属配線を形成する。例え
ば、上記の液晶表示装置におけるドライバと各電極とを
接続する金属配線や、上記の有機EL装置におけるTF
T等と各電極とを接続する金属配線に適用することがで
きる。また、この種のフラットディスプレイの他、一般
的な半導体製造技術に適用できることはいうまでもな
い。
【0132】レンズ形成方法では、複数の機能液滴吐出
ヘッド7にレンズ材料を導入し、複数の機能液滴吐出ヘ
ッド7を主走査および副走査し、レンズ材料を選択的に
吐出して、透明基板上に多数のマイクロレンズを形成す
る。例えば、上記のFED装置におけるビーム収束用の
デバイスとして適用可能である。また、各種の光デバイ
スに適用可能であることはいうまでもない。
【0133】レジスト形成方法では、複数の機能液滴吐
出ヘッド7にレジスト材料を導入し複数の機能液滴吐出
ヘッド7を主走査および副走査し、レジスト材料を選択
的に吐出して、基板上に任意形状のフォトレジストを形
成する。例えば、上記の各種表示装置おけるバンクの形
成は元より、半導体製造技術の主体を為すフォトリソグ
ラフィー法において、フォトレジストの塗布に広く適用
可能である。
【0134】光拡散体形成方法では、基板上に多数の光
拡散体を形成する光拡散体形成方法であって、複数の機
能液滴吐出ヘッド7に光拡散材料を導入し、複数の機能
液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、光拡散材料
を選択的に吐出して多数の光拡散体を形成する。この場
合も、各種の光デバイスに適用可能であることはいうま
でもない。
【0135】
【発明の効果】以上のように、本発明の描画方法および
描画装置によれば、機能液滴吐出ヘッド毎に記憶された
吐出パターンデータおよび駆動波形データを順次転送す
るため、機能液滴吐出ヘッドの数によって描画速度に制
約を受けることがない。また、吐出信号は、複数の機能
液滴吐出ヘッドが配設されたキャリッジを連続的に位置
検出することによって得られる位置検出信号に基づいて
生成されるため、キャリッジの移動速度の変化によって
着弾位置がずれることがない。
【0136】一方、本発明の液晶表示装置の製造方法、
有機EL装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、P
DP装置の製造方法および電気泳動表示装置の製造方法
によれば、各装置におけるフィルタ材料や発光材料等に
適した機能液滴吐出ヘッドを簡単に導入することができ
るため、製造効率を向上させることができる。
【0137】また、本発明のカラーフィルタの製造方
法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線
形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光
拡散体形成方法によれば、各電子デバイスや各光デバイ
スにおけるフィルタ材料や発光材料等に適した機能液滴
吐出ヘッドを簡単に導入することができため、製造効率
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る描画装置の模式図である。
【図2】 実施形態に係る機能液滴吐出ヘッドと基板の
模式図である。
【図3】 実施形態に係る機能液滴吐出装置の制御系の
ブロック図である。
【図4】 波形・パターン記憶回路基板を詳細に示した
制御系のブロック図である。
【図5】 実施形態に係るデータの転送制御を概略的に
示した概略ブロック図である。
【図6】 実施形態に係るデータの転送動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図7】 実施形態に係る描画領域信号の生成制御を概
略的に示した概略ブロック図並びにタイミングチャート
である。
【図8】 実施形態に係る複数の機能液滴吐出ヘッドへ
のデータの転送制御を概略的に示した概略ブロック図で
ある。
【図9】 実施形態に係る吐出データ・駆動波形転送ブ
ロックを示す模式図である。
【図10】 実施形態のカラーフィルタの製造方法によ
り製造されるカラーフィルタの部分拡大図である。
【図11】 実施形態のカラーフィルタの製造方法を模
式的に示す製造工程断面図である。
【図12】 実施形態のカラーフィルタの製造方法によ
り製造される液晶表示装置の断面図である。
【図13】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるバンク部形成工程(無機物バンク)の断面図であ
る。
【図14】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるバンク部形成工程(有機物バンク)の断面図であ
る。
【図15】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるプラズマ処理工程(親水化処理)の断面図であ
る。
【図16】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるプラズマ処理工程(撥水化処理)の断面図であ
る。
【図17】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける正孔注入層形成工程(機能液滴吐出)の断面図で
ある。
【図18】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける正孔注入層形成工程(乾燥)の断面図である。
【図19】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける表面改質工程(機能液滴吐出)の断面図である。
【図20】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける表面改質工程(乾燥)の断面図である。
【図21】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるB発光層形成工程(機能液滴吐出)の断面図であ
る。
【図22】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるB発光層形成工程(乾燥)の断面図である。
【図23】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるR・G・B発光層形成工程の断面図である。
【図24】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける対向電極形成工程の断面図である。
【図25】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける封止工程の断面図である。
【符号の説明】
1 描画装置 7 機能液滴吐
出ヘッド 10 機能液滴吐出装置 15 真空吸引
装置 23 X軸テーブル 24 Y軸テー
ブル 25 メインキャリッジ 26 ヘッドユ
ニット 28 吸着テーブル 37 ノズル列 38 ノズル 41 サブキャ
リッジ 42 エアー供給装置 43 機能液供
給装置 110 ヘッド部 120 駆動部 121 波形・パターン記憶回路基板 123 トリガ
基板 124 吐出パターンデータ転送部 125 駆動波
形データ転送部 130 電源部 140 送り検
出部 141 リニアスケール 150 制御部 152 第2PC 171 吐出信
号ブロック 172 吐出データ・駆動波形転送ブロック 175 描画領域用カウンタ 176 吐出間
隔用カウンタ 181 シフトレジスタ 182 ラッチ 183 アナログスイッチ 184 ピエゾ
圧電素子 400 カラーフィルタ 412 画素 415 バンク層 416 インク
層 422 オーバーコート層 466 基板 500 有機EL装置 501 基板 502 回路素子部 504 有機E
L素子 510a 正孔注入/輸送層 510b 発光
層 C チップ形成領域 W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1339 500 G02F 1/167 5C028 1/167 G09F 9/00 338 5C040 G09F 9/00 338 H01J 9/227 C 5G435 H01J 9/227 E 11/02 B 11/02 B41J 3/04 101Z Fターム(参考) 2C056 EA07 EB11 EB36 EC07 EC37 FA10 FB01 2H048 BA11 BA43 BA48 BA64 BB02 BB42 2H089 LA01 QA16 TA12 TA16 2H091 FA02Y FA26X GA08 LA30 4D075 AC06 AC09 AC72 AC88 CA47 DA06 DC19 DC24 5C028 FF01 HH14 5C040 GG09 GH03 JA13 MA26 5G435 AA17 BB05 BB06 BB12 KK05 KK10 (54)【発明の名称】 描画方法、描画装置並びにこれを用いた液晶表示装置の製造方法、有機EL装置の製造方法、電 子放出装置の製造方法、PDP装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタ の製造方法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レ ジスト形成方法および光拡散体形成方法

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジに配設された複数の機能液滴
    吐出ヘッドを使用し、各機能液滴吐出ヘッドに列設され
    たノズル列から機能液滴を選択的に吐出することにより
    ワーク上に描画を行う描画方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッド毎に、ビットマップ化された吐
    出パターンデータを記憶する吐出パターンデータ記憶工
    程と、 移動する前記キャリッジを連続的に位置検出することに
    よって位置検出信号を生成する位置検出信号生成工程
    と、 前記位置検出信号を分周することにより、吐出信号を生
    成する吐出信号生成工程と、 前記吐出信号をトリガとして、記憶された前記吐出パタ
    ーンデータを転送する吐出パターンデータ転送工程と、 転送された前記吐出パターンデータに基づいて各機能液
    滴吐出ヘッドを駆動するヘッド駆動工程と、を備えたこ
    とを特徴とする描画方法。
  2. 【請求項2】 前記機能液滴吐出ヘッドの移動領域内に
    おいて、前記ワーク上に対する描画領域と非描画領域と
    を設定する描画領域設定工程を更に備え、 前記吐出パターンデータ転送工程は、前記位置検出信号
    に基づいて、前記機能液滴吐出ヘッドが前記描画領域を
    移動中であるときに、前記吐出信号をトリガとして前記
    吐出パターンデータを転送することを特徴とする請求項
    1に記載の描画方法。
  3. 【請求項3】 各ノズルの駆動波形データを記憶する駆
    動波形データ記憶工程と、 前記吐出信号をトリガとして、記憶された前記駆動波形
    データを転送する駆動波形データ転送工程と、を更に備
    え、 前記ヘッド駆動工程は、転送された前記駆動波形データ
    に基づいて各機能液滴吐出ヘッドを駆動することを特徴
    とする請求項2に記載の描画方法。
  4. 【請求項4】 前記駆動波形データ転送工程は、前記位
    置検出信号に基づいて、前記機能液滴吐出ヘッドが前記
    描画領域を移動中であるときに、前記吐出信号をトリガ
    として前記駆動波形データを転送することを特徴とする
    請求項3に記載の描画方法。
  5. 【請求項5】 前記吐出パターンデータ転送工程は、1
    回のトリガによって前記ノズル列に対応した1配列分の
    吐出パターンデータを転送し、 前記駆動波形データ転送工程は、前記1配列分の吐出パ
    ターンデータの転送の後、当該1配列分の駆動波形デー
    タを転送することを特徴とする請求項3または4に記載
    の描画方法。
  6. 【請求項6】 前記吐出パターンデータ転送工程は、前
    記駆動波形データ転送工程により、n配列目の駆動波形
    データが転送されているときに、平行して(n+1)配
    列目の吐出パターンデータを転送することを特徴とする
    請求項5に記載の描画方法。
  7. 【請求項7】 前記機能液滴吐出ヘッドは、ピエゾ圧電
    素子を用いたピエゾ方式により機能液滴を吐出してお
    り、 前記ヘッド駆動工程は、前記駆動波形データに基づいて
    各ノズルの前記ピエゾ圧電素子に電圧が印可されること
    により、各機能液滴吐出ヘッドを駆動することを特徴と
    する請求項3ないし6のいずれかに記載の描画方法。
  8. 【請求項8】 キャリッジに配設された複数の機能液滴
    吐出ヘッドを使用し、各機能液滴吐出ヘッドに列設され
    たノズル列から機能液滴を選択的に吐出することにより
    ワーク上に描画を行う描画装置であって、 前記機能液滴吐出ヘッド毎に、ビットマップ化された吐
    出パターンデータを記憶する吐出パターンデータ記憶手
    段と、 移動する前記キャリッジを連続的に位置検出することに
    よって位置検出信号を生成する位置検出信号生成手段
    と、 前記位置検出信号を分周することにより、吐出信号を生
    成する吐出信号生成手段と、 前記吐出信号をトリガとして、記憶された前記吐出パタ
    ーンデータを転送する吐出パターンデータ転送手段と、 転送された前記吐出パターンデータに基づいて各機能液
    滴吐出ヘッドを駆動するヘッド駆動手段と、を備えたこ
    とを特徴とする描画装置。
  9. 【請求項9】 前記機能液滴吐出ヘッドの移動領域内に
    おいて、前記ワーク上に対する描画領域と非描画領域と
    を設定する描画領域設定手段を更に備え、 前記吐出パターンデータ転送手段は、前記位置検出信号
    に基づいて、前記機能液滴吐出ヘッドが前記描画領域を
    移動中であるときに、前記吐出信号をトリガとして前記
    吐出パターンデータを転送することを特徴とする請求項
    8に記載の描画装置。
  10. 【請求項10】 各ノズルの駆動波形データを記憶する
    駆動波形データ記憶手段と、 前記吐出信号をトリガとして、記憶された前記駆動波形
    データを転送する駆動波形データ転送手段と、を更に備
    え、 前記ヘッド駆動手段は、転送された前記駆動波形データ
    に基づいて各機能液滴吐出ヘッドを駆動することを特徴
    とする請求項9に記載の描画装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動波形データ転送手段は、前記
    位置検出信号に基づいて、前記機能液滴吐出ヘッドが前
    記描画領域を移動中であるときに、前記吐出信号をトリ
    ガとして前記駆動波形データを転送することを特徴とす
    る請求項10に記載の描画装置。
  12. 【請求項12】 前記吐出パターンデータ転送手段は、
    1回のトリガによって前記ノズル列に対応した1配列分
    の吐出パターンデータを転送し、 前記駆動波形データ転送手段は、前記1配列分の吐出パ
    ターンデータの転送の後、当該1配列分の駆動波形デー
    タを転送することを特徴とする請求項10または11に
    記載の描画装置。
  13. 【請求項13】 前記吐出パターンデータ転送手段は、
    前記駆動波形データ転送手段が、n配列目の駆動波形デ
    ータを転送しているときに、平行して(n+1)配列目
    の吐出パターンデータを転送することを特徴とする請求
    項12に記載の描画装置。
  14. 【請求項14】 前記機能液滴吐出ヘッドは、ピエゾ圧
    電素子を用いたピエゾ方式により機能液滴を吐出してお
    り、 前記ヘッド駆動手段は、前記駆動波形データに基づいて
    各ノズルの前記ピエゾ圧電素子に電圧が印可されること
    により、各機能液滴吐出ヘッドを駆動することを特徴と
    する請求項10ないし13のいずれかに記載の描画装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項8ないし14のいずれかに記載
    の描画装置を用い、カラーフィルタの基板上に多数のフ
    ィルタエレメントを形成する液晶表示装置の製造方法で
    あって、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドに各色のフィルタ材料を
    導入し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記基板に対し相対的に走査し、前記フィルタ材料を
    選択的に吐出して多数の前記フィルタエレメントを形成
    することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項8ないし14のいずれかに記載
    の描画装置を用い、基板上の多数の絵素ピクセルにそれ
    ぞれEL発光層を形成する有機EL装置の製造方法であ
    って、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入
    し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記基板に対し相対的に走査し、前記発光材料を選択
    的に吐出して多数の前記EL発光層を形成することを特
    徴とする有機EL装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項8ないし14のいずれかに記載
    の描画装置を用い、電極上に多数の蛍光体を形成する電
    子放出装置の製造方法であって、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入
    し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記電極に対し相対的に走査し、前記蛍光材料を選択
    的に吐出して多数の前記蛍光体を形成することを特徴と
    する電子放出装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項8ないし14のいずれかに記載
    の描画装置を用い、背面基板上の多数の凹部にそれぞれ
    蛍光体を形成するPDP装置の製造方法であって、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入
    し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記背面基板に対し相対的に走査し、前記蛍光材料を
    選択的に吐出して多数の前記蛍光体を形成することを特
    徴とするPDP装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項8ないし14のいずれかに記載
    の描画装置を用い、電極上の多数の凹部に泳動体を形成
    する電気泳動表示装置の製造方法であって、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドに各色の泳動体材料を導
    入し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記電極に対し相対的に走査し、前記泳動体材料を選
    択的に吐出して多数の前記泳動体を形成することを特徴
    とする電気泳動表示装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項8ないし14のいずれかに記載
    の描画装置を用い、基板上に多数のフィルタエレメント
    を配列して成るカラーフィルタを製造するカラーフィル
    タの製造方法であって、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドに各色のフィルタ材料を
    導入し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記基板に対し相対的に走査し、前記フィルタ材料を
    選択的に吐出して多数の前記フィルタエレメントを形成
    することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記多数のフィルタエレメントを被覆
    するオーバーコート膜が形成されており、 前記フィルタエレメントを形成した後に、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドに透光性のコーティング
    材料を導入し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記基板に対し相対的に走査し、前記コーティング材
    料を選択的に吐出して前記オーバーコート膜を形成する
    ことを特徴とする請求項20に記載のカラーフィルタの
    製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項8ないし14のいずれかに記載
    の描画装置を用い、EL発光層を含む多数の絵素ピクセ
    ルを基板上に配列して成る有機ELの製造方法であっ
    て、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入
    し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記基板に対し相対的に走査し、前記発光材料を選択
    的に吐出して多数の前記EL発光層を形成することを特
    徴とする有機ELの製造方法。
  23. 【請求項23】 多数の前記EL発光層と前記基板との
    間には、前記EL発光層に対応して多数の画素電極が形
    成されており、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入
    し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記基板に対し相対的に走査し、前記液状電極材料を
    選択的に吐出して多数の前記画素電極を形成することを
    特徴とする請求項22に記載の有機ELの製造方法。
  24. 【請求項24】 多数の前記EL発光層を覆うように対
    向電極が形成されており、 前記EL発光層を形成した後に、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入
    し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記基板に対し相対的に走査し、前記液状電極材料を
    選択的に吐出して前記対向電極を形成することを特徴と
    する請求項23に記載の有機ELの製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項8ないし14のいずれかに記載
    の描画装置を用い、2枚の基板間に微小なセルギャップ
    を構成すべく多数の粒子状のスペーサを形成するスペー
    サ形成方法であって、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドにスペーサを構成する粒
    子材料を導入し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を少なくとも一方の前記基板に対し相対的に走査し、前
    記粒子材料を選択的に吐出して前記基板上に前記スペー
    サを形成することを特徴とするスペーサ形成方法。
  26. 【請求項26】 請求項8ないし14のいずれかに記載
    の描画装置を用い、基板上に金属配線を形成する金属配
    線形成方法であって、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドに液状金属材料を導入
    し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記基板に対し相対的に走査し、前記液状金属材料を
    選択的に吐出して前記金属配線を形成することを特徴と
    する金属配線形成方法。
  27. 【請求項27】 請求項8ないし14のいずれかに記載
    の描画装置を用い、基板上に多数のマイクロレンズを形
    成するレンズ形成方法であって、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドにレンズ材料を導入し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記基板に対し相対的に走査し、前記レンズ材料を選
    択的に吐出して多数の前記マイクロレンズを形成するこ
    とを特徴とするレンズ形成方法。
  28. 【請求項28】 請求項8ないし14のいずれかに記載
    の描画装置を用い、基板上に任意形状のレジストを形成
    するレジスト形成方法であって、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドにレジスト材料を導入
    し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記基板に対し相対的に走査し、前記レジスト材料を
    選択的に吐出して前記レジストを形成することを特徴と
    するレジスト形成方法。
  29. 【請求項29】 請求項8ないし14のいずれかに記載
    の描画装置を用い、基板上に多数の光拡散体を形成する
    光拡散体形成方法であって、 複数の前記機能液滴吐出ヘッドに光拡散材料を導入し、 前記キャリッジを介して前記複数の機能液滴吐出ヘッド
    を前記基板に対し相対的に走査し、前記光拡散材料を選
    択的に吐出して多数の前記光拡散体を形成することを特
    徴とする光拡散体形成方法。
JP2002074830A 2002-03-18 2002-03-18 描画装置および描画方法 Expired - Fee Related JP4192480B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002074830A JP4192480B2 (ja) 2002-03-18 2002-03-18 描画装置および描画方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002074830A JP4192480B2 (ja) 2002-03-18 2002-03-18 描画装置および描画方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003266671A true JP2003266671A (ja) 2003-09-24
JP4192480B2 JP4192480B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=29204128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002074830A Expired - Fee Related JP4192480B2 (ja) 2002-03-18 2002-03-18 描画装置および描画方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4192480B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005152884A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Samsung Electronics Co Ltd 液滴供給設備、これを用いた表示装置の製造方法。
JP2005161185A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Fujimori Gijutsu Kenkyusho:Kk 金属膜形成方法及びその装置
JP2005224659A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置、液滴吐出方法、電気光学装置の製造方法および電子機器
JP2005315967A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示装置の製造方法
JP2006130469A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Seiko Epson Corp 液滴吐出方法、電気光学装置の製造方法及び電子機器
JP2006178310A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Ulvac Japan Ltd スペーサ形成方法及び装置
JP2006247843A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Brother Ind Ltd 記録装置
JP2008194693A (ja) * 2008-04-25 2008-08-28 Seiko Epson Corp 液滴付与方法、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法および電子機器
US7771022B2 (en) 2004-07-26 2010-08-10 Seiko Epson Corporation Method of supplying a liquid material onto a base, a droplet ejection apparatus, a base with a plurality of color elements, an electro-optic apparatus and an electronic apparatus
KR101133020B1 (ko) * 2010-05-04 2012-04-09 순천향대학교 산학협력단 잉크 방울 토출 시스템의 벡터 프린팅 방법

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005152884A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Samsung Electronics Co Ltd 液滴供給設備、これを用いた表示装置の製造方法。
JP2005161185A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Fujimori Gijutsu Kenkyusho:Kk 金属膜形成方法及びその装置
JP2005224659A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置、液滴吐出方法、電気光学装置の製造方法および電子機器
JP4592324B2 (ja) * 2004-04-27 2010-12-01 三菱鉛筆株式会社 電気泳動表示装置の製造方法
JP2005315967A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示装置の製造方法
US7771022B2 (en) 2004-07-26 2010-08-10 Seiko Epson Corporation Method of supplying a liquid material onto a base, a droplet ejection apparatus, a base with a plurality of color elements, an electro-optic apparatus and an electronic apparatus
JP2006130469A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Seiko Epson Corp 液滴吐出方法、電気光学装置の製造方法及び電子機器
JP2006178310A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Ulvac Japan Ltd スペーサ形成方法及び装置
JP4690031B2 (ja) * 2004-12-24 2011-06-01 株式会社アルバック スペーサ形成方法及び装置
JP2006247843A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Brother Ind Ltd 記録装置
JP4715242B2 (ja) * 2005-03-08 2011-07-06 ブラザー工業株式会社 記録装置
JP2008194693A (ja) * 2008-04-25 2008-08-28 Seiko Epson Corp 液滴付与方法、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法および電子機器
KR101133020B1 (ko) * 2010-05-04 2012-04-09 순천향대학교 산학협력단 잉크 방울 토출 시스템의 벡터 프린팅 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4192480B2 (ja) 2008-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3966034B2 (ja) 吐出パターンデータ生成方法および吐出パターンデータ生成装置
JP3925257B2 (ja) 気密チャンバにおける接続ラインの貫通構造およびこれを備えた吐出装置、並びに液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法
JP2003251243A (ja) 描画方法、描画装置、並びにこれを備えた液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法
KR100804543B1 (ko) 토출 방법 및 그 장치, 전기 광학 장치의 제조 방법 및 그 제조 장치, 컬러 필터의 제조 방법 및 그 제조 장치, 및 기재를 갖는 디바이스의 제조 방법 및 그 제조 장치
JP3922177B2 (ja) 成膜方法、成膜装置、液滴吐出装置、カラーフィルタの製造方法、表示装置の製造方法
JP4269748B2 (ja) 表示装置の製造方法
JP3890973B2 (ja) ヘッドユニット
US20070109606A1 (en) Method of correcting ejection pattern data, apparatus for correcting ejection pattern data, liquid droplet ejection apparatus, method of manufacturing electro-optic device, electro-optic device, and electronic device
JP2002273869A (ja) 吐出方法およびその装置、電気光学装置、その製造方法およびその製造装置、カラーフィルタ、その製造方法およびその製造装置、ならびに基材を有するデバイス、その製造方法およびその製造装置
JP2003159786A (ja) 吐出方法およびその装置、電気光学装置、その製造方法およびその製造装置、カラーフィルタ、その製造方法およびその製造装置、ならびに基材を有するデバイス、その製造方法およびその製造装置
US7381449B2 (en) Method for coating material, method of manufacturing color filter substrate, method of manufacturing electroluminescence display device, method of manufacturing plasma display device, and ejection device
JP2004230660A (ja) 液滴吐出ヘッド、吐出方法およびその装置、電気光学装置、その製造方法およびその製造装置、カラーフィルタ、その製造方法およびその製造装置、ならびに基材を有するデバイス、その製造方法およびその製造装置
JP2005199230A (ja) 吐出装置、材料塗布方法、カラーフィルタ基板の製造方法、エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法、プラズマ表示装置の製造方法、および配線製造方法
JP4192480B2 (ja) 描画装置および描画方法
JP3918601B2 (ja) 描画システム
JP2009093189A (ja) 表示装置の製造方法
JP2009247918A (ja) 液状体の吐出方法、カラーフィルタの製造方法、有機el装置の製造方法
JP2003191462A (ja) 描画装置、並びにこれを用いた液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法
JP3864796B2 (ja) 描画パターンデータ生成方法、描画パターンデータ生成装置並びにこれを備えた機能液滴吐出装置、液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法
JP4289172B2 (ja) 吐出装置
JP2003307613A (ja) 成膜方法、成膜装置、液滴吐出装置、カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタを備えた表示装置、表示装置の製造方法、表示装置、及び、電子機器
JP2003231306A (ja) 可視データ生成方法、可視データ生成装置並びにこれを備えた機能液滴吐出装置、液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法
JP3894000B2 (ja) ヘッドユニットの組立方法、機能液滴吐出ヘッドの位置決め装置およびヘッドユニットの組立装置
JP2003275647A (ja) 機能液滴吐出装置、並びにこれを用いた液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法
JP2010094615A (ja) 液状体の吐出方法、有機el素子の製造方法、カラーフィルタの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4192480

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees