JP2003251243A - 描画方法、描画装置、並びにこれを備えた液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法 - Google Patents

描画方法、描画装置、並びにこれを備えた液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法

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JP2003251243A
JP2003251243A JP2002057673A JP2002057673A JP2003251243A JP 2003251243 A JP2003251243 A JP 2003251243A JP 2002057673 A JP2002057673 A JP 2002057673A JP 2002057673 A JP2002057673 A JP 2002057673A JP 2003251243 A JP2003251243 A JP 2003251243A
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functional liquid
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nozzle
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JP2002057673A
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Kazuhiro Gomi
一博 五味
Yoichi Miyasaka
洋一 宮阪
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル不良を迅速且つ確実に検出することを
目的とする。 【解決手段】 一連の描画動作において、検査パターン
kを描画する検査領域Kと実描画パターンcを描画する
実描画領域Cとを設定した描画対象物Wに対し、機能液
滴吐出ヘッド7を相対的に走査しながらその複数のノズ
ル38から機能液滴を吐出して描画を行う描画方法であ
って、複数のノズルの全てから機能液滴を吐出して検査
領域に検査パターンを描画する検査描画工程と、複数の
ノズルから選択的に機能液滴を吐出して実描画領域に実
描画パターンを描画する実描画工程と、検査パターンの
描画に基づいて、複数のノズルにおける個々のノズルの
吐出不良を検出するノズル不良検出工程と、を備えたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能液滴吐出ヘッ
ドを相対的に走査しながらその複数のノズルから機能液
滴を吐出して描画を行う描画方法、描画装置、並びにこ
れを備えた液晶表示装置の製造方法、有機EL装置の製
造方法、電子放出装置の製造方法、PDP装置の製造方
法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製
造方法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、金属
配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法およ
び光拡散体形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタなど、イ
ンクジェットヘッド(機能液滴吐出ヘッド)に同ピッチ
で配列されたノズル列から、インク(機能液滴)を吐出
することによりドットを形成する描画装置では、1のイ
ンクジェットヘッドを主走査方向および副走査方向にワ
ークに対して相対的に移動することにより、描画を行っ
ている。ところで、この種の描画装置では、機能液滴の
特性(粘度など)や気泡の混入等によりノズルの目詰ま
りが発生し、吐出不良の原因となっていた。そこで、実
際に描画を行ったときのドット抜けを防止すべく、描画
前に、ノズル不良の検出を行う種々の方策が講じられて
いる。
【0003】その方策の一つとして、いわゆる「飛行滴
検査法」が知られている。この方法は、機能液滴吐出ヘ
ッドを検査ステージに移動させて、レーザ光の光路の上
方に来るように位置決めし、ノズルから吐出される機能
液滴がレーザ光の光路を遮ることで、正常なノズルであ
ると判断するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
「飛行滴検査法」によるノズル不良の検出方法では、検
査の度に機能液滴吐出ヘッドを検査ステージに移動させ
なければならないため、時間がかかってしまう。そのた
め、タクトタイムに大きな影響を与えていた。
【0005】本発明は、ノズル不良を迅速且つ確実に検
出可能な描画方法、描画装置、並びにこれを備えた液晶
表示装置の製造方法、有機EL装置の製造方法、電子放
出装置の製造方法、PDP装置の製造方法、電気泳動表
示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機E
Lの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、
レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成
方法を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の描画方法は、一
連の描画動作において、検査パターンを描画する検査領
域と実描画パターンを描画する実描画領域とを設定した
描画対象物に対し、機能液滴吐出ヘッドを相対的に走査
しながらその複数のノズルから機能液滴を吐出して描画
を行う描画方法であって、複数のノズルの全てから機能
液滴を吐出して検査領域に検査パターンを描画する検査
描画工程と、複数のノズルから選択的に機能液滴を吐出
して実描画領域に実描画パターンを描画する実描画工程
と、検査パターンの描画に基づいて、複数のノズルにお
ける個々のノズルの吐出不良を検出するノズル不良検出
工程と、を備えたことを特徴とする。
【0007】また、本発明の描画装置は、一連の描画動
作において、検査パターンを描画する検査領域と実描画
パターンを描画する実描画領域とを設定した描画対象物
に対し、機能液滴吐出ヘッドを相対的に走査しながらそ
の複数のノズルから機能液滴を吐出して描画を行う描画
装置であって、複数のノズルの全てから機能液滴を吐出
して検査領域に検査パターンを描画する検査描画手段
と、複数のノズルから選択的に機能液滴を吐出して実描
画領域に実描画パターンを描画する実描画手段と、検査
パターンの描画に基づいて、複数のノズルにおける個々
のノズルの吐出不良を検出するノズル不良検出手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】この構成によれば、描画対象物上に設定さ
れた検査領域に描画される検査パターンの描画に基づい
て、複数のノズルにおける個々のノズルの吐出不良を検
出するため、機能液滴吐出ヘッドを、ノズル検査のため
の別ステージに移動することなく、迅速にノズル不良を
検出することができる。したがって、タクトタイムに影
響を与えずに、個々のノズルの吐出不良を検出すること
ができる。なお、この場合の、ノズルの吐出不良の検出
は、飛行液滴法等により行われても良い。
【0009】この場合、検査領域は、機能液滴吐出ヘッ
ドの走査方向において、実描画領域の走査開始側に設定
した前検査領域および/または走査終了側に設定した後
検査領域を有することが好ましい。
【0010】この構成によれば、機能液滴吐出ヘッドの
走査方向において、実描画領域の走査開始側に設定した
前検査領域および/または走査終了側に設定した後検査
領域に描画される検査パターンの描画に基づいて、ノズ
ル不良を検出することができる。
【0011】これらの場合、描画領域は、機能液滴吐出
ヘッドの走査方向において、間隙を存して設けた複数の
チップ領域を有し、検査領域は、複数のチップ領域の各
間隙に設定した中間検査領域を有することが好ましい。
【0012】この構成によれば、複数のチップ領域の各
間隙に設定した中間検査領域に描画される検査パターン
の描画に基づいて、ノズル不良を検出することができ
る。
【0013】この場合、各チップ領域は、能動素子形成
領域であり、各間隙は各能動素子形成領域を分断するた
めの切断領域であることが好ましい。
【0014】この構成によれば、各能動素子形成領域を
分断するための切断領域を、検査領域として利用するこ
とができる。すなわち、検査パターンを描画するための
特別な領域を必要とすることなく、ノズル不良を検出す
ることができる。なお、「切断領域」とは、切断する
(分断する)際の切断部分(切断線)を指すものではな
く、各能動素子形成領域外の領域(間隙部分全て、すな
わち切断部分を含む)を指すものである。
【0015】これらの場合、ノズル不良検出工程は、描
画した検査パターンを画像認識する画像認識工程と、認
識した検査パターンのドット抜け部分から不良ノズルを
特定する不良ノズル特定工程とを有することが好まし
い。
【0016】また、これらの場合、ノズル不良検出手段
は、描画した検査パターンを画像認識する画像認識手段
と、認識した検査パターンのドット抜け部分から不良ノ
ズルを特定する不良ノズル特定手段とを有することが好
ましい。
【0017】この構成によれば、描画した検査パターン
を画像認識し、認識した検査パターンのドット抜け部分
から確実に不良ノズルを特定することができる。すなわ
ち、実際に機能液滴を吐出して検査パターンを描画した
結果を画像認識するため、機能液滴の飛行曲がり等によ
り、適切な着弾位置に機能液滴が着弾しないような場合
でも、ノズル不良として検出することができる。
【0018】この場合、画像認識工程は、検査パターン
を撮像する単一の画像認識カメラを用い、これを走査方
向に直交する方向に移動させて行われることが好まし
い。
【0019】また、この場合、画像認識手段は、検査パ
ターンを撮像する単一の画像認識カメラを用い、これを
走査方向に直交する方向に移動させて行われることが好
ましい。
【0020】この構成によれば、単一の画像認識カメラ
を、走査方向に直交する方向に移動させることで、検査
パターンの画像認識を行うことができる。すなわち、単
一の画像認識カメラで画像認識するため、安価で装置を
構成することができる。また、画像認識カメラを、走査
方向に直交する方向に移動させることで、検査パターン
を効率よく画像認識することができる。
【0021】この場合、画像認識工程は、検査パターン
を走査方向に直交する方向に区間割りして撮像する複数
の画像認識カメラを用い、これらを同方向に移動させて
行われることが好ましい。
【0022】また、この場合、画像認識手段は、検査パ
ターンを走査方向に直交する方向に区間割りして撮像す
る複数の画像認識カメラを用い、これらを同方向に移動
させて行われることが好ましい。
【0023】この構成によれば、検査パターンを走査方
向に直交する方向に区間割りして撮像する複数の画像認
識カメラを用い、これらを同方向に移動させさせること
で、検査パターンの画像認識を行うことができる。すな
わち、複数の画像認識カメラで画像認識するため、迅速
に画像認識することができる。また、画像認識カメラ
を、走査方向に直交する方向に移動させることで、検査
パターンを効率よく画像認識することができる。
【0024】これらの場合、画像認識カメラは、機能液
滴吐出ヘッドの走査方向における走査開始側および走査
終了側に配設されていることが好ましい。
【0025】この構成によれば、画像認識カメラが、機
能液滴吐出ヘッドの走査方向における走査開始側および
走査終了側に配設されているため、機能液滴吐出ヘッド
の往走査だけでなく、復走査でも描画を行う場合であっ
ても、検査パターンの画像認識を行うことができる。
【0026】これらの場合、ノズル不良検出工程におけ
る検出結果に基づいて、実描画パターンにドット抜けが
存在するか否かを判別するドット抜け判別工程と、ドッ
ト抜けが存在すると判別された場合にドット抜けを修復
する修復工程とを、更に備えることが好ましい。
【0027】また、これらの場合、ノズル不良検出手段
における検出結果に基づいて、実描画パターンにドット
抜けが存在するか否かを判別するドット抜け判別手段
と、ドット抜けが存在すると判別された場合にドット抜
けを修復する修復手段とを、更に備えることが好まし
い。
【0028】この構成によれば、ノズル不良の検出結果
に基づいて、実描画パターンにドット抜けが存在するか
否かを判別し、ドット抜けが存在すると判別された場合
にドット抜けを修復するため、実描画パターンのドット
抜けを無くすことができる。
【0029】この場合、修復工程は、少なくとも検査対
象となった検査パターンの描画に先行して描画された、
実描画パターンに対して行われることが好ましい。
【0030】また、この場合、修復手段は、少なくとも
検査対象となった検査パターンの描画に先行して描画さ
れた、実描画パターンに対して行われることが好まし
い。
【0031】この構成によれば、少なくともノズル不良
が検出された検査パターンの描画に先行して描画され
た、実描画パターンのドット抜けを修復するため、実描
画パターンのドット抜けをより確実に無くすことができ
る。
【0032】この場合、修復工程は、吐出不良が検出さ
れたノズル以外の正常ノズルで行われることが好まし
い。
【0033】また、この場合、修復手段は、吐出不良が
検出されたノズル以外の正常ノズルで行われることが好
ましい。
【0034】この構成によれば、吐出不良が検出された
ノズル以外の正常ノズルで修復を行うため、ノズルを変
更するだけで容易に修復することができる。
【0035】これらの場合、ノズル不良検出工程におい
て吐出不良のノズルが検出された場合に、検査対象とな
った検査パターンの描画に後行して描画される実描画パ
ターンに対し、吐出不良が検出されたノズル以外の正常
ノズルで描画する修正描画工程を、更に備えることが好
ましい。
【0036】また、これらの場合、ノズル不良検出手段
において吐出不良のノズルが検出された場合に、検査対
象となった検査パターンの描画に後行して描画される実
描画パターンに対し、吐出不良が検出されたノズル以外
の正常ノズルで描画する修正描画手段を、更に備えるこ
とが好ましい。
【0037】この構成によれば、吐出不良のノズルを検
出した検査パターンの描画に後行して描画される実描画
パターンに対し、吐出不良が検出されたノズル以外の正
常ノズルで描画するため、ノズルを変更するだけの容易
な処理で、ドット抜けの無い実描画パターンを描画する
ことができる。
【0038】この場合、正常ノズルで、検査パターンの
描画に後行して描画される実描画パターンの描画が可能
であるか否かを判断する修正描画判断工程を更に備え、
修正描画判断工程により、不可能であると判断した場合
は、正常のズルを用いることなく、吐出不良が検出され
たノズルへの吐出指示を中止した状態で、実描画パター
ンの描画を続行することが好ましい。
【0039】また、この場合、正常ノズルで、検査パタ
ーンの描画に後行して描画される実描画パターンの描画
が可能であるか否かを判断する修正描画判断手段を更に
備え、修正描画判断手段により、不可能であると判断し
た場合は、正常のズルを用いることなく、吐出不良が検
出されたノズルへの吐出指示を中止した状態で、実描画
パターンの描画を続行することが好ましい。
【0040】この構成によれば、正常ノズルで、検査パ
ターンの描画に後行して描画される実描画パターンの描
画が可能であるか否かを判断し、不可能であると判断し
た場合は、正常ノズルを用いることなく、吐出不良が検
出されたノズルへの吐出指示を中止した状態で、実描画
パターンの描画を続行することができる。すなわち、正
常ノズルで実描画パターンの描画が不可能であると判断
した場合であっても、正常に機能液滴を吐出し得ない不
良ノズルに対して吐出指示を行わない(吐出するための
駆動波形を与えない)ことで、ノズルの機能低下を防ぐ
ことができる。
【0041】これらの場合、正常ノズルは、吐出不良の
ノズルと同色の機能液滴を吐出可能なノズルであること
が好ましい。
【0042】この構成によれば、正常ノズルは、吐出不
良のノズルと同色の機能液滴を吐出可能なノズルである
ため、正常ノズルで吐出した箇所(ノズルを変更した箇
所)を目立たなくすることができる。
【0043】上記の、ノズル不良検出工程において吐出
不良のノズルが検出された場合に、検査対象となった検
査パターンの描画に後行して描画される実描画パターン
に対し、描画を中止する描画中止工程を、更に備えるこ
とが好ましい。
【0044】また、上記の、ノズル不良検出手段におい
て吐出不良のノズルが検出された場合に、検査対象とな
った検査パターンの描画に後行して描画される実描画パ
ターンに対し、描画を中止する描画中止手段を、更に備
えることが好ましい。
【0045】この構成によれば、吐出不良のノズルが検
出された検査パターンの描画に後行して描画される実描
画パターンに対し、描画を中止することができる。すな
わち、ドット抜けの存在する可能性のある実描画パター
ンの描画を行わないことで、不良チップの発生を防止す
ることができる。
【0046】本発明の他の描画方法は、一連の描画動作
において、検査パターンを描画するn個の検査領域と実
描画パターンを描画する(n−1)個の実描画領域とを
交互に設定した描画対象物に対し、機能液滴吐出ヘッド
を相対的に走査しながらその複数のノズルから機能液滴
を吐出して描画を行う描画方法であって、複数のノズル
の全てから機能液滴を吐出して検査領域に検査パターン
を描画する検査描画工程と、複数のノズルから選択的に
機能液滴を吐出して実描画領域に実描画パターンを描画
する実描画工程と、n個の検査領域のうち、最初の検査
領域に描画された第1検査パターンと、最後の検査領域
に描画された最終検査パターンとの2つの検査パターン
を画像認識する画像認識工程と、画像認識工程により、
第1検査パターンのドット抜けは認識せず、最終検査パ
ターンのドット抜けを認識した場合、当該最終検査パタ
ーンのドット抜け部分から不良ノズルを特定すると共
に、最終検査パターンから遡って各検査パターンの画像
認識を行うことで、ドット抜けの存在しない検査パター
ンを特定し、これに後行して描画された全ての実描画パ
ターンのドット抜けを修復する修復工程と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0047】また、本発明の他の描画装置は、一連の描
画動作において、検査パターンを描画するn個の検査領
域と実描画パターンを描画する(n−1)個の実描画領
域とを交互に設定した描画対象物に対し、機能液滴吐出
ヘッドを相対的に走査しながらその複数のノズルから機
能液滴を吐出して描画を行う描画装置であって、複数の
ノズルの全てから機能液滴を吐出して検査領域に検査パ
ターンを描画する検査描画手段と、複数のノズルから選
択的に機能液滴を吐出して実描画領域に実描画パターン
を描画する実描画手段と、n個の検査領域のうち、最初
の検査領域に描画された第1検査パターンと、最後の検
査領域に描画された最終検査パターンとの2つの検査パ
ターンを画像認識する画像認識手段と、画像認識手段に
より、第1検査パターンのドット抜けは認識せず、最終
検査パターンのドット抜けを認識した場合、当該最終検
査パターンのドット抜け部分から不良ノズルを特定する
と共に、最終検査パターンから遡って各検査パターンの
画像認識を行うことで、ドット抜けの存在しない検査パ
ターンを特定し、これに後行して描画された全ての実描
画パターンのドット抜けを修復する修復手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0048】この描画方法および描画装置は、n個の検
査領域のうち、最初の検査領域に描画された第1検査パ
ターンと、最後の検査領域に描画された最終検査パター
ンとの2つの検査パターンを画像認識した結果、第1検
査パターンのドット抜けは認識せず、最終検査パターン
のドット抜けを認識した場合(描画の途中でノズル不良
が発生した場合)、当該最終検査パターンのドット抜け
部分から不良ノズルを特定すると共に、最終検査パター
ンから遡って各検査パターンの画像認識を行うことで、
ドット抜けの存在しない検査パターンを特定し、これに
後行して描画された全ての実描画パターンのドット抜け
を修復する。すなわち、実描画パターンを描画する実描
画領域の数に関わらず、検査パターンの画像認識は、第
1検査パターンと最終検査パターンとの2つの検査パタ
ーンのみであるため、ノズル不良の有無を迅速に検出す
ることができる。また、最終検査パターンのドット抜け
を認識した場合は、最終検査パターンから遡って各検査
パターンの画像認識を行い、ドット抜けの存在しない検
査パターンの描画に後行して描画された全ての実描画パ
ターンのドット抜けを修復するため、検査パターンの画
像認識の回数を極力少なくすることができると共に、ノ
ズル不良の発生が最終工程に近い場合は、ドット抜けの
修復をより早く行うことができる。
【0049】本発明の液晶表示装置の製造方法は、上記
した描画装置を用い、カラーフィルタの基板上に多数の
フィルタエレメントを形成する液晶表示装置の製造方法
であって、機能液滴吐出ヘッドに各色のフィルタ材料を
導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査
し、フィルタ材料を選択的に吐出して多数のフィルタエ
レメントを形成することを特徴とする。
【0050】本発明の有機EL装置の製造方法は、上記
した描画装置を用い、基板上の多数の絵素ピクセルにそ
れぞれEL発光層を形成する有機EL装置の製造方法で
あって、機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入
し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、
発光材料を選択的に吐出して多数のEL発光層を形成す
ることを特徴とする。
【0051】本発明の電子放出装置の製造方法は、上記
した描画装置を用い、電極上に多数の蛍光体を形成する
電子放出装置の製造方法であって、機能液滴吐出ヘッド
に各色の蛍光材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを電極
に対し相対的に走査し、蛍光材料を選択的に吐出して多
数の蛍光体を形成することを特徴とする。
【0052】本発明のPDP装置の製造方法は、上記し
た描画装置を用い、背面基板上の多数の凹部にそれぞれ
蛍光体を形成するPDP装置の製造方法であって、機能
液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入し、機能液滴吐
出ヘッドを背面基板に対し相対的に走査し、蛍光材料を
選択的に吐出して多数の蛍光体を形成することを特徴と
する。
【0053】本発明の電気泳動表示装置の製造方法は、
上記した描画装置を用い、電極上の多数の凹部に泳動体
を形成する電気泳動表示装置の製造方法であって、機能
液滴吐出ヘッドに各色の泳動体材料を導入し、機能液滴
吐出ヘッドを電極に対し相対的に走査し、泳動体材料を
選択的に吐出して多数の泳動体を形成することを特徴と
する。
【0054】このように、上記の機能液滴吐出装置を、
液晶表示装置の製造方法、有機EL(Electro-Luminesc
ence)装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、PD
P(Plasma Display Panel)装置の製造方法および電気
泳動表示装置の製造方法に適用することにより、各装置
に求められるフィルタ材料や発光材料等を、適切な位置
に適切な量を選択的に供給することができる。なお、液
滴吐出ヘッドの走査は、一般的には主走査および副走査
となるが、いわゆる1ラインを単一の液滴吐出ヘッドで
構成する場合には、副走査のみとなる。また、電子放出
装置は、いわゆるFED(Field Emission Display)装
置を含む概念である。
【0055】本発明のカラーフィルタの製造方法は、上
記した描画装置を用い、基板上に多数のフィルタエレメ
ントを配列して成るカラーフィルタを製造するカラーフ
ィルタの製造方法であって、機能液滴吐出ヘッドに各色
のフィルタ材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に
対し相対的に走査し、フィルタ材料を選択的に吐出して
多数のフィルタエレメントを形成することを特徴とす
る。この場合、多数のフィルタエレメントを被覆するオ
ーバーコート膜が形成されており、フィルタエレメント
を形成した後に、機能液滴吐出ヘッドに透光性のコーテ
ィング材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し
相対的に走査し、コーティング材料を選択的に吐出して
オーバーコート膜を形成することが、好ましい。
【0056】本発明の有機ELの製造方法は、上記した
描画装置を用い、EL発光層を含む多数の絵素ピクセル
を基板上に配列して成る有機ELの製造方法であって、
機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入し、機能液
滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、発光材料を
選択的に吐出して多数のEL発光層を形成することを特
徴とする。この場合、多数のEL発光層と基板との間に
は、EL発光層に対応して多数の画素電極が形成されて
おり、機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入し、機
能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、液状電
極材料を選択的に吐出して多数の画素電極を形成するこ
とが、好ましい。この場合、多数のEL発光層を覆うよ
うに対向電極が形成されており、EL発光層を形成した
後に、機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入し、機
能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、液状電
極材料を選択的に吐出して対向電極を形成することが、
好ましい。
【0057】本発明のスペーサ形成方法は、上記した描
画装置を用い、2枚の基板間に微小なセルギャップを構
成すべく多数の粒子状のスペーサを形成するスペーサ形
成方法であって、機能液滴吐出ヘッドにスペーサを構成
する粒子材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを少なくと
も一方の基板に対し相対的に走査し、粒子材料を選択的
に吐出して基板上にスペーサを形成することを特徴とす
る。
【0058】本発明の金属配線形成方法は、上記した描
画装置を用い、基板上に金属配線を形成する金属配線形
成方法であって、機能液滴吐出ヘッドに液状金属材料を
導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査
し、液状金属材料を選択的に吐出して金属配線を形成す
ることを特徴とする。
【0059】本発明のレンズ形成方法は、上記した描画
装置を用い、基板上に多数のマイクロレンズを形成する
レンズ形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドにレンズ
材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的
に走査し、レンズ材料を選択的に吐出して多数のマイク
ロレンズを形成することを特徴とする。
【0060】本発明のレジスト形成方法は、上記した描
画装置を用い、基板上に任意形状のレジストを形成する
レジスト形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドにレジ
スト材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相
対的に走査し、レジスト材料を選択的に吐出してレジス
トを形成することを特徴とする。
【0061】本発明の光拡散体形成方法は、上記した描
画装置を用い、基板上に多数の光拡散体を形成する光拡
散体形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドに光拡散材
料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に
走査し、光拡散材料を選択的に吐出して多数の光拡散体
を形成することを特徴とする。
【0062】このように、上記の機能液滴吐出装置を、
カラーフィルタの製造方法、有機ELの製造方法、スペ
ーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レ
ジスト形成方法および光拡散体形成方法に適用すること
により、各電子デバイスや各光デバイスに求められるフ
ィルタ材料や発光材料等を、適切な位置に適切な量を選
択的に供給することができる。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の実施形態について説明する。本発明の描画装置に
適用される機能液滴吐出装置は、その機能液滴吐出ヘッ
ドに配列された複数のノズルから、微小な液滴をドット
状に精度良く吐出することができることから、機能液に
特殊なインクや感光性・発光性の樹脂等を用いることに
より、各種部品の製造分野への応用が期待されている。
【0064】例えば、これらの描画装置は、液晶表示装
置や有機EL装置等の、いわゆるフラットディスプレイ
の製造装置に適用され、その複数の機能液滴吐出ヘッド
からフィルタ材料や発光材料等の機能液を吐出して(イ
ンクジェット方式)、液晶表示装置におけるR(レッ
ド).G(グリーン).B(ブルー)のフィルタエレメ
ントや、有機EL装置における各画素のEL発光層およ
び正孔注入層を形成するものである。そこで、本実施形
態では、液晶表示装置の製造装置等に組み込まれる描画
装置を例に、その描画方法について説明する。
【0065】ところで、本発明の描画方法は、描画対象
物上における検査領域に、ドット抜けを検査するための
検査パターンを描画し、これを画像認識することで、複
数のチップ領域から成る実描画領域に描画される実描画
パターンのドット抜けを判別すると共に、不良ノズルを
特定するものである。そして、実描画パターンのドット
抜けを修復することにより、実描画パターンのドット抜
けを無くすことができることを特徴とするものである。
そこで、まず、図1ないし図3を参照し、描画装置の装
置構成について説明する。
【0066】これらの図に示すように、描画装置1を構
成する機能液滴吐出装置10は、X軸テーブル23およ
びこれに直交するY軸テーブル24と、Y軸テーブル2
4に設けたメインキャリッジ25と、メインキャリッジ
25に搭載したヘッドユニット26と、検査パターンk
を画像認識するカメラユニット70とを有している。詳
細は後述するが、ヘッドユニット26には、サブキャリ
ッジ41を介して、複数の機能液滴吐出ヘッド7が搭載
されている。また、この複数の機能液滴吐出ヘッド7に
対応して、X軸テーブル23の吸着テーブル28上に基
板(描画対象物)Wがセットされるようになっている。
【0067】本実施形態の機能液滴吐出装置10は、機
能液滴吐出ヘッド7の駆動(機能液滴の吐出)に同期し
て基板Wが移動する構成であり、機能液滴吐出ヘッド7
のいわゆる主走査は、X軸テーブル23のX軸方向への
往動動作により行われる。また、これに対応して、いわ
ゆる副走査は、Y軸テーブル24により機能液滴吐出ヘ
ッド7のY軸方向への往動動作により行われる(ブロッ
ク打ち:図13(a)参照)。なお、上記の主走査をX
軸方向への往動作および復動作で行うようにしてもよい
(順方向打ち:図13(b)参照)。
【0068】カメラユニット70は、機能液滴吐出ヘッ
ド7の主走査方向における走査終了側(下流側)に配設
され、カメラキャリッジ71と、カメラキャリッジ71
に指示された画像認識カメラ72と、カメラキャリッジ
71の移動をガイドするガイド部材73とを備えてい
る。ガイド部材73は、ボールねじ74と、これをガイ
ドするガイド軸75とにより構成され、ボールねじ74
の端に取り付けられた駆動モータ76が駆動することに
よりボールねじ74が回転し、これに伴ってカメラキャ
リッジ71がガイド軸75にガイドされながら副走査方
向に移動する。そしてこの移動により、検査パターンk
が描画された検査領域Kの端から他方の端までを画像認
識カメラ72によって画像認識し、検査パターンkのド
ット抜けを検出する。画像認識の結果に関するデータ
は、図外の記憶装置に記憶され、後述するノズル38の
変更処理(修正描画処理)や、修復処理の際に利用され
る。
【0069】ヘッドユニット26は、サブキャリッジ4
1と、サブキャリッジ41に搭載した複数個(12個)
の機能液滴吐出ヘッド7とを備えている。12個の機能
液滴吐出ヘッド7は、6個づつ左右に二分され、主走査
方向に対し所定の角度傾けて配設されている。なお、本
実施形態の機能液滴吐出ヘッド7は、ピエゾ圧電効果を
応用した精密ヘッドが使用され、微小液滴を画像形成領
域に選択的に吐出するものである。
【0070】また、各6個の機能液滴吐出ヘッド7は、
副走査方向に対し相互に位置ずれして配設され、12個
の機能液滴吐出ヘッド7の全吐出ノズル38(後述す
る)が副走査方向において連続する(一部重複)ように
なっている。すなわち、実施形態のヘッド配列は、サブ
キャリッジ41上において、同一方向に傾けて配置した
6個の機能液滴吐出ヘッド7を2列としている。このよ
うに、所定角度(副走査方向に対して角度θ)の傾斜状
態で主走査を行うことにより、複数のノズルのノズル間
ピッチを基板上の画素ピッチに合わせることができる。
また、各機能液滴吐出ヘッド7には、2本のノズル列3
7,37が相互に平行に列設されており、各ノズル列3
7は、等ピッチで並べた180個(図示では模式的に表
している)の吐出ノズル38で構成されている。
【0071】もっとも、この配列パターンは一例であ
り、例えば、各ヘッド列における隣接する機能液滴吐出
ヘッド7,7同士を90°の角度を持って配置(隣接ヘ
ッド同士が「ハ」字状)したり、各ヘッド列間における
機能液滴吐出ヘッド7を90°の角度を持って配置(列
間ヘッド同士が「ハ」字状)したりすることは可能であ
る。いずれにしても、12個の機能液滴吐出ヘッド7の
全吐出ノズル38によるドットが副走査方向において連
続していればよい。
【0072】また、各種の基板Wに対し機能液滴吐出ヘ
ッド7を専用部品とすれば、機能液滴吐出ヘッド7をあ
えて傾けてセットする必要は無く、千鳥状や階段状に配
設すれば足りる。さらにいえば、所定長さのノズル列3
7(ドット列)を構成できる限り、これを単一の機能液
滴吐出ヘッド7で構成してもよいし複数の機能液滴吐出
ヘッド7で構成してもよい。すなわち、機能液滴吐出ヘ
ッド7の個数や列数、さらに配列パターンは任意であ
る。
【0073】ここで、機能液滴吐出装置10の一連の動
作を簡単に説明する。先ず、準備段階として、作業に供
する基板用のヘッドユニット26が機能液滴吐出装置1
0に運び込まれ、これがメインキャリッジ25にセット
される。ヘッドユニット26がメインキャリッジ25に
セットされると、Y軸テーブル24がヘッドユニット2
6を、図外のヘッド認識カメラの位置に移動させ、ヘッ
ド認識カメラでヘッドアライメントマークを検出するこ
とにより、ヘッドユニット26が位置認識される。ここ
で、この認識結果に基づいて、ヘッドユニット26がθ
補正され、且つヘッドユニット26のX軸方向およびY
軸方向の位置補正がデータ上で行われる。位置補正後、
ヘッドユニット(メインキャリッジ25)26はホーム
位置に戻る。
【0074】一方、X軸テーブル23の吸着テーブル2
8上に、マガジンから取り出した基板(この場合は、導
入される基板毎)Wが導入されると、この位置(受渡し
位置)で図外の基板認識カメラにより基板アライメント
マークを検出することによって、基板Wを位置認識す
る。ここで、この認識結果に基づいて、基板Wがθ補正
され、且つ基板WのX軸方向およびY軸方向の位置補正
がデータ上で行われる。位置補正後、基板(吸着テーブ
ル28)Wはホーム位置に戻る。
【0075】このようにして準備が完了すると、実際の
液滴吐出作業では、先ずX軸テーブル23が駆動し、基
板Wを主走査方向に往動作させると共に複数の機能液滴
吐出ヘッド7を駆動して、機能液滴の基板Wへの吐出動
作が行われる。基板Wが復動作した後、今度はY軸テー
ブル24が駆動し、ヘッドユニット26を1ピッチ分、
副走査方向に移動させ、再度基板Wの主走査方向への往
動作と機能液滴吐出ヘッド7の駆動が行われる。そして
これを、数回繰り返すことで、全実描画パターンcおよ
び検査パターンkの描画が行われる。なお、実描画パタ
ーンcは、複数のノズルから選択的に機能液滴が吐出さ
れることにより描画されるのに対し、検査パターンk
は、複数のノズル全てから機能液滴を吐出することによ
って描画されるものである。したがって、この検査パタ
ーンkのドット抜けを検出することにより、不良ノズル
を特定することができる。
【0076】以上により、実描画領域(チップ領域)C
を構成するR.G.Bの3色のうちの例えばRについて
の描画を終えると、基板Wを例えばGの機能液滴を吐出
する機能液滴吐出装置10へ搬送してGの描画を行う。
そして、最終的にBの機能液滴を吐出する機能液滴吐出
装置10へ搬送してBの描画を行い、カラー描画された
全チップ領域(能動素子形成領域)Cを個々に切り出す
ことにより、1のチップ領域Cを得ることができる。
【0077】一方、上記の動作に並行し、液滴吐出装置
10の機能液滴吐出ヘッド7には、エアー供給装置42
を圧力供給源として機能液供給装置43から機能液が連
続的に供給され、また吸着テーブル28では、基板Wを
吸着すべく、真空吸引装置15によりエアー吸引が行わ
れる。また、液滴吐出作業の直前には、ヘッドユニット
26が図外のクリーニングユニットおよびワイピングユ
ニットに臨んで、機能液滴吐出ヘッド7の全吐出ノズル
38からの機能液吸引と、これに続くノズル形成面の拭
取りが行われる。また、液滴吐出作業中には、適宜ヘッ
ドユニット26がフラッシングユニットに臨んで、フラ
ッシングが行われる。
【0078】さらに、画像認識カメラ72が副走査方向
に移動することにより、各チップ領域Cの前後に描画さ
れる検査パターンkの画像認識を行い、各検査パターン
kに対してドット抜けの検出を行うことで、そのドット
抜けの部分から不良ノズルを特定する。不良ノズルを特
定した場合は、後述の制御装置162により、ノズルの
変更処理や、ドット抜けの修復処理が行われる。
【0079】なお、本実施形態では、ヘッドユニット2
6に対し、その吐出対象物である基板Wを主走査方向
(X軸方向)に移動させるようにしているが、ヘッドユ
ニット26を主走査方向に移動させる構成であってもよ
い。また、ヘッドユニット26を固定とし、基板Wを主
走査方向および副走査方向に移動させる構成であっても
よい。
【0080】次に、図4を参照し、機能液滴吐出装置1
0の制御構成について説明する。機能液滴吐出装置10
は、機能液滴吐出ヘッド7(圧電素子駆動インクジェッ
トヘッド)と、これを接続するためのヘッドインターフ
ェース基板111とを有するヘッド部110と、波形・
パターン記憶回路基板121と、これを接続するための
インターフェース基板122と、波形・パターン記憶回
路基板121にトリガパルスを伝送するトリガ基板12
3とを有し、機能液滴吐出ヘッド7を駆動する駆動部1
20と、直流電源131を有し、波形・パターン記憶回
路基板121に電源を供給する電源部130と、リニア
スケール141を有し、スキャンの送りを検出する送り
検出部140と、画像認識カメラ72を有し、検査パタ
ーンkのドット抜けを検出するドット抜け検出部150
と、装置全体を制御する第1PC161と、主に機能液
滴吐出ヘッド7の駆動を制御する第2PC162とを有
する制御部160と、により構成されている。
【0081】ヘッド部110の機能液滴吐出ヘッド7
は、上記した構成であり、1ヘッド当たり180個のノ
ズル列が2列使用されている。ヘッドインターフェース
基板111は、波形・パターン記憶回路基板121から
送信された信号を差動信号変換し、機能液滴吐出のため
のピエゾ圧電素子を駆動するピエゾ圧電素子駆動信号
と、吐出パターンデータを機能液滴吐出ヘッド7に送
る。
【0082】駆動部120の波形・パターン記憶回路基
板121は、第2PC152からピエゾ圧電素子の駆動
信号を受けて駆動波形を生成する。また、リニアスケー
ル141からの信号に基づいて機能液滴吐出距離をカウ
ントするトリガ基板123により、トリガパルスが作成
され、波形・パターン記憶回路基板121は、このトリ
ガパルスを受けて予め第2PC152から送られ、格納
していた吐出パターンデータを順次取り出す。さらに、
波形・パターン記憶回路基板121は、予め第2PC1
52から送られ、格納していた波形パラメータに応じた
ピエゾ素子駆動波形を、トリガパルスと同期して生成す
る。また、波形・パターン記憶回路基板121は、電源
部131の直流電源131より(ヘッド駆動用として)
電源が供給される。
【0083】送り検出部140のリニアスケール141
は、0.5μmピッチでスキャンの送りを検出し、位置
パルスをトリガ基板123に伝送する。また、ドット抜
け検出部150の画像認識カメラ72は、実描画パター
ンcの前後に描画された検査パターンkのドット抜けを
検出した検出結果を、第2PC162内の記憶装置(R
AM)に記憶させる。
【0084】制御部160の第2PC162は、第1P
C161とRS−232Cにより接続され、第1PC1
61からのコマンドを受けて機能液滴吐出ヘッド7の駆
動結果等に関するデータを返信する。また、第2PC1
62は、吐出パターンデータを生成し、インターフェー
ス基板122を介して波形・パターン記憶回路基板12
1に転送制御信号を送ると共に、トリガ基板123にト
リガ制御信号および吐出制御信号を送る。また、第2P
C162は、画像認識カメラ151により検査パターン
kを画像認識した結果得られたドット抜けの部分から、
不良ノズルの番号およびドット抜け実描画パターンを特
定し、次の実描画パターンcの描画の際に、不良ノズル
に代えて適切に機能液滴を吐出可能な正常ノズルを使用
できる場合は、ノズル変更を行った後、描画を続行する
よう制御する(修正描画処理)。また、ドット抜け実描
画パターンcに対し、1描画対象物Wの描画後に修復処
理を行うよう制御する(詳細は後述する)。
【0085】次に、本発明の描画方法について説明す
る。上述の通り、本発明の描画方法は、描画対象物W上
における検査領域K(検査領域Kは、各実描画領域Cを
分断するための切断領域、すなわち実描画領域C外の領
域に含まれる)に、ドット抜けを検査するための検査パ
ターンkを描画し、これを画像認識することで、不良ノ
ズルを特定すると共に、複数のチップ領域Cから成る実
描画領域に描画される実描画パターンcのドット抜けを
判別するものである。そして、さらにこのドット抜けを
修復処理することにより、実描画パターンcのドット抜
けを無くすことができるものである。そこで、以下、描
画処理および修復処理に分けて、図5以下の図面を参照
し、順に説明する。なお、ここでは、説明を容易にする
ため、単一の機能液滴吐出ヘッド7を使用し、機能液滴
吐出ヘッド7の1回の主走査で、1列の実描画領域Cを
描画可能であるものとする。また、描画は、ブロック打
ち(図13(a)参照)により行われるものとする。
【0086】図5は、本発明の第1実施形態に係る描画
処理方法を示すフローチャートであり、図9は描画結果
を示す図である。これらに示すように、まず、実描画パ
ターンcの前に、前検査パターンk0の描画を行う(S
11)。ここで言う、「前検査パターンk」とは、1の
基板W(描画対象物)上において、最初に描画する検査
パターンkのことであり、複数のノズル全てから機能液
滴が吐出されることにより描画されるものである。次
に、この前検査パターンk0の画像認識を行う(S1
2)。画像認識は、画像認識カメラ72が副走査方向に
移動しながら、前検査パターンk0の全ドットを読みと
ることによって行われる。
【0087】ここで、前検査パターンk0のドット抜け
を検出した場合は(S13:Yes)、そのドット抜け
部分から不良ノズルを特定し、不良ノズル以外の(適切
に機能液滴を吐出可能な)正常ノズルで、実描画パター
ンcの描画を行う修正描画が可能であるか否かを判断す
る(S14)。この修正描画が可能であるか否かの判断
は、実描画パターンcの描画に、特定された不良ノズル
を使用するか否かによって判断される。したがって、実
描画パターンcの描画に特定された不良ノズルを使用し
ない場合は修正描画可能と判断され、実描画パターンc
の描画に特定された不良ノズルを使用する場合は、修正
描画不可と判断される。
【0088】そして、修正描画不可と判断された場合は
(S14:No)、不良ノズルへの吐出指示(すなわ
ち、ピエゾ素子への電圧印可)を強制的に中止し(S1
5)、その後、描画を続行する。このように、正常に機
能液滴を吐出し得ない不良ノズルに対して吐出指示を行
わないことで、ノズル38の機能低下を防ぐことができ
る。なお、この場合、当然、その後の実描画パターンc
および検査パターンkの描画において、ドット抜けが発
生することとなるが、それらのドット抜けは、描画対象
物W上の全実描画パターンcおよび全検査パターンkの
描画が終わった後、修復処理により修復される。一方、
正常ノズルを使用して、修正描画が可能であると判断さ
れた場合は(S14:Yes)、そのまま実描画パター
ンc(1)の描画を行う(S16)。
【0089】実描画パターンc(1)の描画を行った
後、続いて後検査パターン(例えば、k(1))の描画
を行う(S17)。後検査パターンとは、各実描画パタ
ーンcの後に描画される検査パターンkを指すものであ
る。したがって、実描画パターンc(1)の後検査パタ
ーンは、k(1)である。次に、この後検査パターンk
1を画像認識し(S18)、ドット抜けを検出した場合
は(S19:Yes)、ドット抜け部分から不良ノズル
番号と、ドット抜け実描画パターン(例えば、c
(1))に関するデータを、第2PC162内のRAM
に記憶する(S20)。このデータは、後述する修復処
理によって利用される。一方、後検査パターンk1のド
ット抜けを検出しなかった場合は(S19:No)、そ
のまま、次の実描画パターン(例えば、c(2))の描
画を行う(S16)。
【0090】以上の処理を繰り返してn個の実描画パタ
ーンcおよび検査パターンkの描画を行い(S21:Y
es)、全後検査パターン(k(1)〜k(n))にド
ット抜けが存在しなかった場合は(S22:Yes)、
全チップ領域Cにドット抜けが存在しなかったものとし
て次の基板Wの描画を行う(S23)。また、全後検査
パターンkの中でいずれかの後検査パターンkにドット
抜けを検出した場合は(S22:No)、ドット抜けの
修復処理を行う(S24)。
【0091】なお、次の基板Wの描画を行う場合、前検
査パターンk(0)の描画および画像認識を行わず、前
の基板Wの、最後の検査パターンk(n)の描画および
画像認識結果を移用してS11〜S15のルーチンの処
理を行うようにしても良い。また、次の基板Wからは、
S11〜S15のルーチンの処理を省略するようにして
も良い。
【0092】次に、本発明の第1実施形態に係る修復処
理方法について説明する。図6のフローチャートに示す
ように、まず、図5のS20の処理によって記憶された
不良ノズル番号とドット抜け実描画パターンに関するデ
ータから、ドット抜けの修復を行うための修復描画デー
タを生成する(S31)。例えば、図10に示すよう
に、検査パターンk(n)のドット抜け部分(点線部
分)から、不良ノズル番号#2とドット抜け実描画パタ
ーンc(n)が特定され、これに関するデータが記憶さ
れている場合、図11に示すように、ドット抜け実描画
パターンc(n)の不良ノズル番号#2で描画される部
分並びに、検査パターンk(n)のドット抜け部分を描
画する修復描画データが生成される。なお、ドット抜け
部分が複数検出された場合は、これら全てを修復する修
復描画データが作成される。
【0093】そして、この修復描画データに基づいて、
正常ノズル(例えばノズル#1)により、ドット抜け実
描画パターンの修復描画を行う(S32)。描画結果
は、図12に示すとおりであり、結果として、実描画パ
ターンc(n)の点線部分が二重に描画されることにな
る。このように、修復されるチップ領域C内において、
ドット抜けが一部のみであったとしても、領域内の不良
ノズルにより吐出されるべきドット全てに対して修復を
行うため、ドット抜け部分のみを修復する場合と比べて
修復部分を目立たなくすることができる。しかも、チッ
プ領域C内のドット抜け部分の範囲を検出する手間を省
くことができる。
【0094】その後、再度、修復対象となった後検査パ
ターンk(n)の画像認識を行い(S33)、後検査パ
ターンkにドット抜けが存在した場合にはそのドット抜
け部分から、不良ノズル番号とドット抜け実描画パター
ンに関するデータを記憶しておく(S34)。このデー
タは、修復描画データに基づく一連の修復描画を終えた
後、再度修復処理を行う場合に利用される。さらに、こ
れらの処理(S32〜S35)を繰り返し、S31で生
成した修復描画データに基づく一連の修復描画を終えた
ら(S35:Yes)、修復対象となった(複数の場合
は全ての)後検査パターンkにドット抜けが存在したか
否かを判断し、存在した場合は(S36:Yes)、S
34で記憶したデータに基づいて、再度修復描画データ
を生成する(S31)。一方、後検査パターンkにドッ
ト抜けが存在しなかった場合は(S36:No)、修復
処理を終えた(全チップ領域Cにドット抜けが存在しな
い)ものとして次の基板Wの描画を行う(S37)。
【0095】このように、基板W上に設定された検査領
域Kに描画される検査パターンkの描画に基づいて、複
数のノズルにおける個々のノズル38の吐出不良を検出
するため、機能液滴吐出ヘッド7をノズル検査のための
別ステージに移動することなく、迅速にノズル38の吐
出不良を検出することができる。また、各チップ領域C
(能動素子形成領域)を分断するための切断領域を、検
査領域として利用することにより、検査パターンkを描
画するための特別な領域を設けることなくノズル不良を
検出することができる。さらに、実際に機能液滴を吐出
して検査パターンkを描画した結果を画像認識するた
め、機能液滴の飛行曲がり等により、適切な着弾位置に
機能液滴が着弾しないような場合でも、ノズル不良とし
て検出することができる。
【0096】なお、上記の実施形態では、1の機能液的
吐出装置10では、R.G.Bのうち1色の描画しかで
きないため、当然、修正描画処理および修復処理にて使
用される正常ノズルは、不良ノズルと同色の機能液滴を
吐出可能なノズルであるが、1の機能液的吐出装置10
で複数色の描画が可能な場合であっても(例えば、機能
液的吐出ヘッド7毎に描画色が異なる場合であって
も)、不良ノズルと同色の正常ノズルが使用されること
が好ましい。この構成によれば、修正個所および修復箇
所を目立たなくすることができる。
【0097】また、前検査パターンk0のドット抜けを
検出した場合(図5のS13:Yes)、修正描画が可
能であるか否かの判断(S14)は、実描画パターンc
の描画に、特定された不良ノズルを使用するか否かによ
って判断されるものとしたが、プログラム的に各画素へ
の吐出ノズルの位置を変更することで、不良ノズルを使
用しなくとも実描画パターンの描画が可能である場合
は、修正描画可能であると判断するようにしても良い。
但し、この場合には、不良ノズルを正常ノズルに変更す
る処理を行った後、後行する実描画パターンcおよび検
査パターンkの描画が行われる。この構成によれば、可
能な限り、後行する実描画パターンおよび検査パターン
kにドット抜けのない描画を行うことができ、修復処理
に要する時間を少なくすることができる。
【0098】また、前検査パターンk0の画像認識は、
1の描画対象物W上において、最初の検査パターンkの
描画のみであるとしたが、それぞれの実描画パターンc
の直前に描画される検査パターンk(例えば、実描画パ
ターンc(2)に対して検査パターンk(1))を、前
検査パターンkとして処理を行い、ドット抜けが検出さ
れた場合は、その都度、正常ノズルによる修正描画が可
能であるか否かを判断する(S14)ようにしても良
い。言い換えれば、各検査パターンkの画像認識毎に、
S21:Noの処理の後、S12〜S15のルーチンを通
るようにしても良い(図5参照)。この構成によれば、
より修復処理に要する時間を少なくすることができる。
【0099】また、ドット抜け部分が多数存在する場合
などは、途中で描画を中止することができるように構成
しても良い。この構成によれば、多数のドット抜けの存
在する可能性のある実描画パターンcの描画を行わない
ことで、タクトタイムの増加を防ぐことができる。ま
た、この場合、強制的にフラッシングまたは、ノズルの
クリーニングを行うようにしても良い。この構成によれ
ば、不良チップの発生を抑制することができる。
【0100】また、順方向打ち(図13(b)参照)に
よって描画を行う場合であっても、本発明は適用可能で
ある。但し、図14に示すように、機能液滴吐出ヘッド
7の復走査により描画を行う場合は、実描画パターンc
に対する後検査パターンkの配置が、機能液滴吐出ヘッ
ド7の往走査により描画を行う場合と逆になる。すなわ
ち、機能液滴吐出ヘッド7の往走査により描画を行う場
合は、実描画パターンc(2)に対する後検査パターン
k(2)は、図示右側となるが、機能液滴吐出ヘッド7
の復走査により描画を行う場合は、実描画パターンc
(l)に対する後検査パターンk(l)は、図示左側と
なる。
【0101】また、この場合、画像認識カメラ72は、
機能液滴吐出ヘッド7の走査方向における走査開始側
(上流側)および走査終了側(下流側)の両方に配設す
ることが好ましい。この構成によれば、機能液滴吐出ヘ
ッド7の往走査時だけでなく、復走査時でも、検査パタ
ーンkの画像認識を容易に行うことができる。
【0102】次に、本発明の第2実施形態にかかる描画
処理方法および修復処理方法について説明する。本実施
形態では、検査パターンk毎に画像認識を行うのではな
く、1描画対象物W上において、最初と最後の検査パタ
ーンkのみを画像認識し、最後の検査パターンkにドッ
ト抜けが存在した場合に、遡って検査パターンkの画像
認識を行い、その後修復処理を行うものである。以下、
第1実施形態と異なる点を中心に、説明する。
【0103】図7は、本実施形態における描画処理方法
を示すフローチャートである。同図と図9に示すよう
に、まず、実描画パターンcの前に、第1検査パターン
k0の描画を行う(S41)。この「第1検査パターン
k」とは、第1実施形態における前検査パターンk0と
同様である。次に、この第1検査パターンk0の画像認
識を行い(S42)、ドット抜けを検出した場合は(S
43:Yes)、そのドット抜け部分から不良ノズルを
特定し、不良ノズル以外の(適切に機能液滴を吐出可能
な)正常ノズルで、実描画パターンcの描画を行う修正
描画が可能であるか否かを判断する(S44)。修正描
画が可能であると判断された場合は(S44:Ye
s)、そのまま実描画パターンc(1)および検査パタ
ーンkの描画を行う(S46)。一方、修正描画不可と
判断された場合は(S44:No)、不良ノズルへの吐
出指示を強制的に中止し(S45)、その後、描画を続
行する。
【0104】以上までは、第1実施形態と同様の処理で
あるが、本実施形態では、この後、検査パターンk毎の
画像認識は行わない。すなわち、n個の実描画パターン
cとn個の検査パターンkの描画を続けて行い、この間
は画像認識カメラ72による検査パターンkの画像認識
は一切行わない(S46)。そして、最終(第n)検査
パターンknを画像認識し、ドット抜けを検出しなかっ
た場合は(S47:No)、次の基板Wの描画を行う
(S48)。一方、ドット抜けを検出した場合は(S4
7:Yes)、ドット抜け部分から不良ノズル番号に関
するデータを、第2PC内のRAMに記憶する(S4
9)。このデータは、後述する修復処理によって利用さ
れる。
【0105】その後、最終検査パターンknから遡って
(すなわち、検査パターンk(n−1)、検査パターン
k(n−2)・・・の順に)、検査パターンkの画像認
識を行い(S50)、ドット抜けの存在しない検査パタ
ーン(例えば、検査パターンk(l))を画像認識した
ら(S52:Yes)、その直後の実描画パターン(例
えば、実描画パターンc(l+1))にドット抜けが存
在するものと判断して、ドット抜け実描画パターンc
(l+1)番号に関するデータを記憶する(S52)。
そして、その後、修復処理を行う(S53)。
【0106】次に、本発明の第2実施形態に係る修復処
理方法について説明する。図8のフローチャートに示す
ように、まず、図7のS49およびS52の処理によっ
て記憶された不良ノズル番号とドット抜け実描画パター
ンに関するデータから、ドット抜けの修復を行うための
修復描画データを生成する(S61)。この場合、例え
ば、最終検査パターンk(n)から不良番号がノズル#
1とノズル#3であることを検出した場合には、ドット
抜け実描画パターンc(l+1)に後行して描画された
実描画パターンc(l+2)から実描画パターンc
(n)におけるノズル#1およびノズル#3で描画され
る部分全て並びに、検査パターンk(n)のドット抜け
部分を描画する修復描画データが生成される。
【0107】そして、この修復描画データに基づいて、
正常ノズル(例えばノズル#2およびノズル#4)によ
り、修復描画を行う(S62)。その後、再度、最終検
査パターンk(n)の画像認識を行い(S63)、最終
検査パターンk(n)にドット抜けが存在しない場合に
は、修復処理を終えた(全チップ領域Cにドット抜けが
存在しない)ものとして次の基板Wの描画を行う(S6
5)。一方、ドット抜けが存在した場合には(S64:
Yes)、そのドット抜け部分から、不良ノズル番号を
記憶し(S66)、再度、最終検査パターンk(n)か
ら遡って検査パターンkの画像認識を行う(S67)。
そして、ドット抜けが存在しない検査パターンkを画像
認識した場合は(S68:Yes)、その直後に描画し
た実描画パターンcを記憶し(S69)、繰り返し修復
処理を行う(S70)。
【0108】このように、本実施形態の描画方法によれ
ば、実描画パターンcを描画するチップ領域Cの数に関
わらず、検査パターンkの画像認識は、第1検査パター
ンk(0)と最終検査パターンk(n)との2つの検査
パターンのみであるため、ノズル不良の有無を迅速に検
出することができる。また、最終検査パターンk(n)
のドット抜けを認識した場合は、最終検査パターンk
(n)から遡って各検査パターンkの画像認識を行い、
ドット抜けの存在しない検査パターンkの描画に後行し
て描画された全ての実描画パターンcのドット抜けを修
復するため、検査パターンkの画像認識の回数を極力少
なくすることができると共に、ノズル不良の発生が、最
終工程に近い場合はドット抜けの修復をより早く行うこ
とができる。
【0109】なお、上記の実施形態では、最終検査パタ
ーンk(n)から不良ノズル番号がノズル#1とノズル
#3であることを検出した場合には、ドット抜け実描画
パターンcに後行して描画された実描画パターンcにお
けるノズル#1およびノズル#3で描画される部分全て
を描画する修復描画データが生成されるものとしたが、
各検査パターンkの検出結果に基づいて、直前の実描画
パターンのドット抜けを特定し、その部分のみを修正す
るようにしても良い。例えば、最終検査パターンk
(n)からは、不良ノズル番号#1と#3を検出し、検
査パターンk(n−1)からは、不良ノズル番号#1を
検出した場合、実描画パターンc(n−1)に対して
は、ノズル#1で描画される部分を修復し、実描画パタ
ーンc(n)に対しては、ノズル#1および#3で描画
される部分を修復するようにする。この構成によれば、
機能液滴の二重吐出部分を減らすことができるため、よ
り見栄え良く実描画パターンcを描画することができ
る。
【0110】また、上記の第1実施形態および第2実施
形態において、検査パターンkは副走査方向に長手を有
する長方形の検査領域に描画されるものとしたが(図9
等参照)、機能液滴吐出ヘッド7の主走査方向の移動
(X軸ステージ23の移動)中に、画像認識カメラ72
が副走査方向へ移動しながら画像認識することを考慮
し、傾斜した検査パターンを描画するようにしても良
い。また、確実に検査パターンkを画像認識するため、
検査パターンkの描画後、一時的に機能液滴吐出ヘッド
7の主走査方向への移動を中止した状態で、画像認識す
るようにしても良い。
【0111】また、上記の実施形態では、単一の画像認
識カメラ72により、検査パターンkの画像認識を行う
ものとしたが、副走査方向に区間割りして撮像する複数
の画像認識カメラを用い、これらを同方向に移動させさ
せることで、検査パターンkの画像認識を行うようにし
ても良い。この構成によれば、複数の画像認識カメラで
画像認識するため、迅速に画像認識することができる。
【0112】ところで、本発明の描画装置1は、前述の
通り、各種フラットディスプレイの製造方法や、各種の
電子デバイスおよび光デバイスの製造方法等にも適用可
能である。そこで、この描画装置1および機能液滴吐出
装置10を用いた製造方法を、液晶表示装置の製造方法
および有機EL装置の製造方法を例に、説明する。
【0113】図15は、液晶表示装置のカラーフィルタ
の部分拡大図である。図15(a)は平面図であり、図
15(b)は図15(a)のB−B´線断面図である。
断面図各部のハッチングは一部省略している。
【0114】図15(a)に示されるように、カラーフ
ィルタ400は、マトリクス状に並んだ画素(フィルタ
エレメント)412を備え、画素と画素の境目は、仕切
り413によって区切られている。画素412の1つ1
つには、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかのイ
ンク(フィルタ材料)が導入されている。この例では
赤、緑、青の配置をいわゆるデルタ配列としたが、スト
ライプ配列、モザイク配列など、その他の配置でも構わ
ない。
【0115】図15(b)に示されるように、カラーフ
ィルタ400は、透光性の基板411と、遮光性の仕切
り413とを備えている。仕切り413が形成されてい
ない(除去された)部分は、上記画素412を構成す
る。この画素412に導入された各色のインクは着色層
421を構成する。仕切り413及び着色層421の上
面には、オーバーコート層422及び電極層423が形
成されている。
【0116】図16は、本発明の実施形態によるカラー
フィルタの製造方法を説明する製造工程断面図である。
断面図各部のハッチングは一部省略している。
【0117】膜厚0.7mm、たて38cm、横30c
mの無アルカリガラスからなる透明基板411の表面
を、熱濃硫酸に過酸化水素水を1重量%添加した洗浄液
で洗浄し、純水でリンスした後、エア乾燥を行って清浄
表面を得る。この表面に、スパッタ法によりクロム膜を
平均0.2μmの膜厚で形成し、金属層414´を得る
(図16:S1)。
【0118】この基板をホットプレート上で、80℃で
5分間乾燥させた後、金属層414´の表面に、スピン
コートによりフォトレジスト層(図示せず)を形成す
る。この基板表面に、所要のマトリクスパターン形状を
描画したマスクフィルムを密着させ、紫外線で露光をお
こなう。次に、これを、水酸化カリウムを8重量%の割
合で含むアルカリ現像液に浸漬して、未露光の部分のフ
ォトレジストを除去し、レジスト層をパターニングす
る。続いて、露出した金属層を、塩酸を主成分とするエ
ッチング液でエッチング除去する。このようにして所定
のマトリクスパターンを有する遮光層(ブラックマトリ
クス)414を得ることができる(図16:S2)。遮
光層414の膜厚は、およそ0.2μmである。また、
遮光層414の幅は、およそ22μmである。
【0119】この基板上に、さらにネガ型の透明アクリ
ル系の感光性樹脂組成物415´をやはりスピンコート
法で塗布する(図16:S3)。これを100℃で20
分間プレベークした後、所定のマトリクスパターン形状
を描画したマスクフィルムを用いて紫外線露光を行な
う。未露光部分の樹脂を、やはりアルカリ性の現像液で
現像し、純水でリンスした後スピン乾燥する。最終乾燥
としてのアフターベークを200℃で30分間行い、樹
脂部を十分硬化させることにより、バンク層415が形
成され、遮光層414及びバンク層415からなる仕切
り413が形成される(図16:S4)。このバンク層
415の膜厚は、平均で2.7μmである。また、バン
ク層415の幅は、およそ14μmである。
【0120】得られた遮光層414およびバンク層41
5で区画された着色層形成領域(特にガラス基板411
の露出面)のインク濡れ性を改善するため、ドライエッ
チング、すなわちプラズマ処理を行なう。具体的には、
ヘリウムに酸素を20%加えた混合ガスに高電圧を印加
し、プラズマ雰囲気でエッチングスポットに形成し、基
板を、このエッチングスポット下を通過させてエッチン
グする。
【0121】次に、仕切り413で区切られて形成され
た画素412内に、上記R、G、Bの各インクをインク
ジェット方式により導入する(図16:S5)。機能液
滴吐出ヘッド7(インクジェットヘッド)には、ピエゾ
圧電効果を応用した精密ヘッドを使用し、微小インク滴
を着色層形成領域毎に10滴、選択的に飛ばす。駆動周
波数は14.4kHz、すなわち、各インク滴の吐出間
隔は69.5μ秒に設定する。ヘッドとターゲットとの
距離は、0.3mmに設定する。ヘッドよりターゲット
である着色層形成領域への飛翔速度、飛行曲がり、サテ
ライトと称される分裂迷走滴の発生防止のためには、イ
ンクの物性はもとよりヘッドのピエゾ素子を駆動する波
形(電圧を含む)が重要である。従って、あらかじめ条
件設定された波形をプログラムして、インク滴を赤、
緑、青の3色を同時に塗布して所定の配色パターンにイ
ンクを塗布する。
【0122】インク(フィルタ材料)としては、例えば
ポリウレタン樹脂オリゴマーに無機顔料を分散させた
後、低沸点溶剤としてシクロヘキサノンおよび酢酸ブチ
ルを、高沸点溶剤としてブチルカルビトールアセテート
を加え、さらに非イオン系界面活性剤0.01重量%を
分散剤として添加し、粘度6〜8センチポアズとしたも
のを用いる。
【0123】次に、塗布したインクを乾燥させる。ま
ず、自然雰囲気中で3時間放置してインク層416のセ
ッティングを行った後、80℃のホットプレート上で4
0分間加熱し、最後にオーブン中で200℃で30分間
加熱してインク層416の硬化処理を行って、着色層4
21が得られる(図16:S6)。
【0124】上記基板に、透明アクリル樹脂塗料をスピ
ンコートして平滑面を有するオーバーコート層422を
形成する。さらに、この上面にITO(Indium Tin Oxi
de)からなる電極層423を所要パターンで形成して、
カラーフィルタ400とする(図16:S7)。なお、
このオーバーコート層422を、機能液滴吐出ヘッド7
(インクジェットヘッド)によるインクジェット方式
で、形成するようにしてもよい。
【0125】図17は、本発明の製造方法により製造さ
れる電気光学装置(フラットディスプレイ)の一例であ
るカラー液晶表示装置の断面図である。断面図各部のハ
ッチングは一部省略している。
【0126】このカラー液晶表示装置450は、カラー
フィルタ400と対向基板466とを組み合わせ、両者
の間に液晶組成物465を封入することにより製造され
る。液晶表示装置450の一方の基板466の内側の面
には、TFT(薄膜トランジスタ)素子(図示せず)と
画素電極463とがマトリクス状に形成されている。ま
た、もう一方の基板として、画素電極463に対向する
位置に赤、緑、青の着色層421が配列するようにカラ
ーフィルタ400が設置されている。
【0127】基板466とカラーフィルタ400の対向
するそれぞれの面には、配向膜461、464が形成さ
れている。これらの配向膜461、464はラビング処
理されており、液晶分子を一定方向に配列させることが
できる。また、基板466およびカラーフィルタ400
の外側の面には、偏光板462、467がそれぞれ接着
されている。また、バックライトとしては蛍光灯(図示
せず)と散乱板の組合わせが一般的に用いられており、
液晶組成物465をバックライト光の透過率を変化させ
る光シャッターとして機能させることにより表示を行
う。
【0128】なお、電気光学装置は、本発明では上記の
カラー液晶表示装置に限定されず、例えば薄型のブラウ
ン管、あるいは液晶シャッター等を用いた小型テレビ、
EL表示装置、プラズマディスプレイ、CRTディスプ
レイ、FED(Field Emission Display)パネル等の種
々の電気光学手段を用いることができる。
【0129】次に、図18ないし図30を参照して、有
機EL装置(有機EL表示装置)とその製造方法を説明
する。
【0130】図18ないし図30は、有機EL素子を含
む有機EL装置の製造プロセスと共にその構造を表して
いる。この製造プロセスは、バンク部形成工程と、プラ
ズマ処理工程と、正孔注入/輸送層形成工程及び発光層
形成工程からなる発光素子形成工程と、対向電極形成工
程と、封止工程とを具備して構成されている。
【0131】バンク部形成工程では、基板501に予め
形成した回路素子部502上及び電極511(画素電極
ともいう)上の所定の位置に、無機物バンク層512a
と有機物バンク層512bを積層することにより、開口
部512gを有するバンク部512を形成する。このよ
うに、バンク部形成工程には、電極511の一部に、無
機物バンク層512aを形成する工程と、無機物バンク
層の上に有機物バンク層512bを形成する工程が含ま
れる。
【0132】まず無機物バンク層512aを形成する工
程では、図18に示すように、回路素子部502の第2
層間絶縁膜544b上及び画素電極511上に、無機物
バンク層512aを形成する。無機物バンク層512a
を、例えばCVD法、コート法、スパッタ法、蒸着法等
によって第2層間絶縁膜544b及び画素電極511の
全面にSiO2、TiO2等の無機物膜を形成する。
【0133】次にこの無機物膜をエッチング等によりパ
ターニングして、電極511の電極面511aの形成位
置に対応する下部開口部512cを設ける。このとき、
無機物バンク層512aを電極511の周縁部と重なる
ように形成しておく必要がある。このように、電極51
1の周縁部(一部)と無機物バンク層512aとが重な
るように無機物バンク層512aを形成することによ
り、発光層510bの発光領域を制御することができ
る。
【0134】次に有機物バンク層512bを形成する工
程では、図19に示すように、無機物バンク層512a
上に有機物バンク層512bを形成する。有機物バンク
層512bをフォトリソグラフィー技術等によりエッチ
ングして、有機物バンク層512bの上部開口部512
dを形成する。上部開口部512dは、電極面511a
及び下部開口部512cに対応する位置に設けられる。
【0135】上部開口部512dは、図19に示すよう
に、下部開口部512cより広く、電極面511aより
狭く形成することが好ましい。これにより、無機物バン
ク層512aの下部開口部512cを囲む第1積層部5
12eが、有機物バンク層512bよりも電極511の
中央側に延出された形になる。このようにして、上部開
口部512d、下部開口部512cを連通させることに
より、無機物バンク層512a及び有機物バンク層51
2bを貫通する開口部512gが形成される。
【0136】次にプラズマ処理工程では、バンク部51
2の表面と画素電極の表面511aに、親インク性を示
す領域と、撥インク性を示す領域を形成する。このプラ
ズマ処理工程は、予備加熱工程と、バンク部512の上
面(512f)及び開口部512gの壁面並びに画素電
極511の電極面511aを親インク性を有するように
加工する親インク化工程と、有機物バンク層512bの
上面512f及び上部開口部512dの壁面を、撥イン
ク性を有するように加工する撥インク化工程と、冷却工
程とに大別される。
【0137】まず、予備加熱工程では、バンク部512
を含む基板501を所定の温度まで加熱する。加熱は、
例えば基板501を載せるステージにヒータを取り付
け、このヒータで当該ステージごと基板501を加熱す
ることにより行う。具体的には、基板501の予備加熱
温度を、例えば70〜80℃の範囲とすることが好まし
い。
【0138】次に、親インク化工程では、大気雰囲気中
で酸素を処理ガスとするプラズマ処理(O2プラズマ処
理)を行う。このO2プラズマ処理により、図20に示
すように、画素電極511の電極面511a、無機物バ
ンク層512aの第1積層部512e及び有機物バンク
層512bの上部開口部512dの壁面ならびに上面5
12fが親インク処理される。この親インク処理によ
り、これらの各面に水酸基が導入されて親インク性が付
与される。図20では、親インク処理された部分を一点
鎖線で示している。
【0139】次に、撥インク化工程では、大気雰囲気中
で4フッ化メタンを処理ガスとするプラズマ処理(CF
4プラズマ処理)を行う。CF4プラズマ処理により、図
21に示すように、上部開口部512d壁面及び有機物
バンク層の上面512fが撥インク処理される。この撥
インク処理により、これらの各面にフッ素基が導入され
て撥インク性が付与される。図21では、撥インク性を
示す領域を二点鎖線で示している。
【0140】次に、冷却工程では、プラズマ処理のため
に加熱された基板501を室温、またはインクジェット
工程(機能液滴吐出工程)の管理温度まで冷却する。プ
ラズマ処理後の基板501を室温、または所定の温度
(例えばインクジェット工程を行う管理温度)まで冷却
することにより、次の正孔注入/輸送層形成工程を一定
の温度で行うことができる。
【0141】次に、発光素子形成工程では、画素電極5
11上に正孔注入/輸送層及び発光層を形成することに
より発光素子を形成する。発光素子形成工程には、4つ
の工程が含まれる。即ち、正孔注入/輸送層を形成する
ための第1組成物を各画素電極上に吐出する第1機能液
滴吐出工程と、吐出された第1組成物を乾燥させて画素
電極上に正孔注入/輸送層を形成する正孔注入/輸送層
形成工程と、発光層を形成するための第2組成物を正孔
注入/輸送層の上に吐出する第2機能液滴吐出工程と、
吐出された第2組成物を乾燥させて正孔注入/輸送層上
に発光層を形成する発光層形成工程とが含まれる。
【0142】まず、第1機能液滴吐出工程では、インク
ジェット法(機能液滴吐出法)により、正孔注入/輸送
層形成材料を含む第1組成物を電極面511a上に吐出
する。なお、この第1機能液滴吐出工程以降は、水、酸
素の無い窒素雰囲気、アルゴン雰囲気等の不活性ガス雰
囲気で行うことが好ましい。(なお、画素電極上にのみ
正孔注入/輸送層を形成する場合は、有機物バンク層に
隣接して形成される正孔注入/輸送層は形成されない)
【0143】図22に示すように、インクジェットヘッ
ド(機能液滴吐出ヘッド7)Hに正孔注入/輸送層形成
材料を含む第1組成物を充填し、インクジェットヘッド
Hの吐出ノズルを下部開口部512c内に位置する電極
面511aに対向させ、インクジェットヘッドHと基板
501とを相対移動させながら、吐出ノズルから1滴当
たりの液量が制御された第1組成物滴510cを電極面
511a上に吐出する。
【0144】ここで用いる第1組成物としては、例え
ば、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等のポリ
チオフェン誘導体とポリスチレンスルホン酸(PSS)等の
混合物を、極性溶媒に溶解させた組成物を用いることが
できる。極性溶媒としては、例えば、イソプロピルアル
コール(IPA)、ノルマルブタノール、γ−ブチロラクト
ン、N−メチルピロリドン(NMP)、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン(DMI)及びその誘導体、カルビト
−ルアセテート、ブチルカルビト−ルアセテート等のグ
リコールエーテル類等を挙げることができる。なお、正
孔注入/輸送層形成材料は、R・G・Bの各発光層51
0bに対して同じ材料を用いても良く、発光層毎に変え
ても良い。
【0145】図22に示すように、吐出された第1組成
物滴510cは、親インク処理された電極面511a及
び第1積層部512e上に広がり、下部、上部開口部5
12c、512d内に満たされる。電極面511a上に
吐出する第1組成物量は、下部、上部開口部512c、
512dの大きさ、形成しようとする正孔注入/輸送層
の厚さ、第1組成物中の正孔注入/輸送層形成材料の濃
度等により決定される。また、第1組成物滴510cは
1回のみならず、数回に分けて同一の電極面511a上
に吐出しても良い。
【0146】次に正孔注入/輸送層形成工程では、図2
3に示すように、吐出後の第1組成物を乾燥処理及び熱
処理して第1組成物に含まれる極性溶媒を蒸発させるこ
とにより、電極面511a上に正孔注入/輸送層510
aを形成する。乾燥処理を行うと、第1組成物滴510
cに含まれる極性溶媒の蒸発が、主に無機物バンク層5
12a及び有機物バンク層512bに近いところで起
き、極性溶媒の蒸発に併せて正孔注入/輸送層形成材料
が濃縮されて析出する。
【0147】これにより図23に示すように、乾燥処理
によって電極面511a上でも極性溶媒の蒸発が起き、
これにより電極面511a上に正孔注入/輸送層形成材
料からなる平坦部510aが形成される。電極面511
a上では極性溶媒の蒸発速度がほぼ均一であるため、正
孔注入/輸送層の形成材料が電極面511a上で均一に
濃縮され、これにより均一な厚さの平坦部510aが形
成される。
【0148】次に第2機能液滴吐出工程では、インクジ
ェット法(機能液滴吐出法)により、発光層形成材料を
含む第2組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐出す
る。この第2機能液滴吐出工程では、正孔注入/輸送層
510aの再溶解を防止するために、発光層形成の際に
用いる第2組成物の溶媒として、正孔注入/輸送層51
0aに対して不溶な非極性溶媒を用いる。
【0149】しかしその一方で正孔注入/輸送層510
aは、非極性溶媒に対する親和性が低いため、非極性溶
媒を含む第2組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐
出しても、正孔注入/輸送層510aと発光層510b
とを密着させることができなくなるか、あるいは発光層
510bを均一に塗布できないおそれがある。そこで、
非極性溶媒ならびに発光層形成材料に対する正孔注入/
輸送層510aの表面の親和性を高めるために、発光層
を形成する前に表面改質工程を行うことが好ましい。
【0150】そこでまず、表面改質工程について説明す
る。表面改質工程は、発光層形成の際に用いる第1組成
物の非極性溶媒と同一溶媒またはこれに類する溶媒であ
る表面改質用溶媒を、インクジェット法(機能液滴吐出
法)、スピンコート法またはディップ法により正孔注入
/輸送層510a上に塗布した後に乾燥することにより
行う。
【0151】例えば、インクジェット法による塗布は、
図24に示すように、インクジェットヘッドHに、表面
改質用溶媒を充填し、インクジェットヘッドHの吐出ノ
ズルを基板(すなわち、正孔注入/輸送層510aが形
成された基板)に対向させ、インクジェットヘッドHと
基板501とを相対移動させながら、吐出ノズルHから
表面改質用溶媒510dを正孔注入/輸送層510a上
に吐出することにより行う。そして、図25に示すよう
に、表面改質用溶媒510dを乾燥させる。
【0152】次に第2機能液滴吐出工程では、インクジ
ェット法(機能液滴吐出法)により、発光層形成材料を
含む第2組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐出す
る。図26に示すように、インクジェットヘッドHに、
青色(B)発光層形成材料を含有する第2組成物を充填
し、インクジェットヘッドHの吐出ノズルを下部、上部
開口部512c、512d内に位置する正孔注入/輸送
層510aに対向させ、インクジェットヘッドHと基板
501とを相対移動させながら、吐出ノズルから1滴当
たりの液量が制御された第2組成物滴510eとして吐
出し、この第2組成物滴510eを正孔注入/輸送層5
10a上に吐出する。
【0153】発光層形成材料としては、ポリフルオレン
系高分子誘導体や、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘
導体、ポリフェニレン誘導体、ポリビニルカルバゾー
ル、ポリチオフェン誘導体、ペリレン系色素、クマリン
系色素、ローダミン系色素、あるいは上記高分子に有機
EL材料をドープして用いる事ができる。例えば、ルブ
レン、ペリレン、9,10-ジフェニルアントラセン、
テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン
6、キナクリドン等をドープすることにより用いること
ができる。
【0154】非極性溶媒としては、正孔注入/輸送層5
10aに対して不溶なものが好ましく、例えば、シクロ
へキシルベンゼン、ジハイドロベンゾフラン、トリメチ
ルベンゼン、テトラメチルベンゼン等を用いることがで
きる。このような非極性溶媒を発光層510bの第2組
成物に用いることにより、正孔注入/輸送層510aを
再溶解させることなく第2組成物を塗布できる。
【0155】図26に示すように、吐出された第2組成
物510eは、正孔注入/輸送層510a上に広がって
下部、上部開口部512c、512d内に満たされる。
第2組成物510eは1回のみならず、数回に分けて同
一の正孔注入/輸送層510a上に吐出しても良い。こ
の場合、各回における第2組成物の量は同一でも良く、
各回毎に第2組成物量を変えても良い。
【0156】次に発光層形成工程では、第2組成物を吐
出した後に乾燥処理及び熱処理を施して、正孔注入/輸
送層510a上に発光層510bを形成する。乾燥処理
は、吐出後の第2組成物を乾燥処理することにより第2
組成物に含まれる非極性溶媒を蒸発して、図27に示す
ような青色(B)発光層510bを形成する。
【0157】続けて、図28に示すように、青色(B)
発光層510bの場合と同様にして、赤色(R)発光層
510bを形成し、最後に緑色(G)発光層510bを
形成する。なお、発光層510bの形成順序は、前述の
順序に限られるものではなく、どのような順番で形成し
ても良い。例えば、発光層形成材料に応じて形成する順
番を決める事も可能である。
【0158】次に対向電極形成工程では、図29に示す
ように、発光層510b及び有機物バンク層512bの
全面に陰極503(対向電極)を形成する。なお,陰極
503は複数の材料を積層して形成しても良い。例え
ば、発光層に近い側には仕事関数が小さい材料を形成す
ることが好ましく、例えばCa、Ba等を用いることが
可能であり、また材料によっては下層にLiF等を薄く
形成した方が良い場合もある。また、上部側(封止側)
には下部側よりも仕事関数が高いものが好ましい。これ
らの陰極(陰極層)503は、例えば蒸着法、スパッタ
法、CVD法等で形成することが好ましく、特に蒸着法
で形成することが、発光層510bの熱による損傷を防
止できる点で好ましい。
【0159】また、フッ化リチウムは、発光層510b
上のみに形成しても良く、更に青色(B)発光層510
b上のみに形成しても良い。この場合、他の赤色(R)
発光層及び緑色(G)発光層510b、510bには、
LiFからなる上部陰極層503bが接することとな
る。また陰極12の上部には、蒸着法、スパッタ法、C
VD法等により形成したAl膜、Ag膜等を用いること
が好ましい。また、陰極503上に、酸化防止のために
SiO2、SiN等の保護層を設けても良い。
【0160】最後に、図30に示す封止工程では、窒
素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気中で、有
機EL素子504上に封止用基板505を積層する。封
止工程は、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰
囲気で行うことが好ましい。大気中で行うと、陰極50
3にピンホール等の欠陥が生じていた場合にこの欠陥部
分から水や酸素等が陰極503に侵入して陰極503が
酸化されるおそれがあるので好ましくない。そして最後
に、フレキシブル基板の配線に陰極503を接続すると
ともに、駆動ICに回路素子部502の配線を接続する
ことにより、本実施形態の有機EL装置500が得られ
る。
【0161】なお、画素電極511および陰極(対向電
極)503の形成において、インクジェットヘッドHに
よるインクジェット方式を採用してもよい。すなわち、
液体の電極材料をインクジェットヘッドHにそれぞれ導
入し、これをインクジェットヘッドHから吐出して、画
素電極511および陰極503をそれぞれ形成する(乾
燥工程を含む)。
【0162】同様に、本実施形態の機能液滴吐出装置1
0は、電子放出装置の製造方法、PDP装置の製造方法
および電気泳動表示装置の製造方法等に、適用すること
ができる。
【0163】電子放出装置の製造方法では、複数の機能
液滴吐出ヘッド7にR、G、B各色の蛍光材料を導入
し、複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査
し、蛍光材料を選択的に吐出して、電極上に多数の蛍光
体を形成する。なお、電子放出装置は、FED(電界放
出ディスプレイ)を含む上位の概念である。
【0164】PDP装置の製造方法では、複数の機能液
滴吐出ヘッド7にR、G、B各色の蛍光材料を導入し、
複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、
蛍光材料を選択的に吐出して、背面基板上の多数の凹部
にそれぞれ蛍光体を形成する。
【0165】電気泳動表示装置の製造方法では、複数の
機能液滴吐出ヘッド7に各色の泳動体材料を導入し、複
数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、イ
ンク材料を選択的に吐出して、電極上の多数の凹部にそ
れぞれ泳動体を形成する。なお、帯電粒子と染料とから
成る泳動体は、マイクロカプセルに封入されていること
が、好ましい。
【0166】一方、本実施形態の機能液滴吐出装置10
は、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成
方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法等に
も、適用可能である。
【0167】スペーサ形成方法は、2枚の基板間に微小
なセルギャップを構成すべく多数の粒子状のスペーサを
形成するものであり、複数の機能液滴吐出ヘッド7にス
ペーサを構成する粒子材料を導入し、複数の機能液滴吐
出ヘッド7を主走査および副走査し、粒子材料を選択的
に吐出して少なくとも一方の基板上にスペーサを形成す
る。例えば、上記の液晶表示装置や電気泳動表示装置に
おける2枚の基板間のセルギャップを構成する場合に有
用であり、その他この種の微小なギャップを必要とする
半導体製造技術に適用できることはいうまでもない。
【0168】金属配線形成方法では、複数の機能液滴吐
出ヘッド7に液状金属材料を導入し、複数の機能液滴吐
出ヘッド7を主走査および副走査し、液状金属材料を選
択的に吐出して、基板上に金属配線を形成する。例え
ば、上記の液晶表示装置におけるドライバと各電極とを
接続する金属配線や、上記の有機EL装置におけるTF
T等と各電極とを接続する金属配線に適用することがで
きる。また、この種のフラットディスプレイの他、一般
的な半導体製造技術に適用できることはいうまでもな
い。
【0169】レンズ形成方法では、複数の機能液滴吐出
ヘッド7にレンズ材料を導入し、複数の機能液滴吐出ヘ
ッド7を主走査および副走査し、レンズ材料を選択的に
吐出して、透明基板上に多数のマイクロレンズを形成す
る。例えば、上記のFED装置におけるビーム収束用の
デバイスとして適用可能である。また、各種の光デバイ
スに適用可能であることはいうまでもない。
【0170】レジスト形成方法では、複数の機能液滴吐
出ヘッド7にレジスト材料を導入し複数の機能液滴吐出
ヘッド7を主走査および副走査し、レジスト材料を選択
的に吐出して、基板上に任意形状のフォトレジストを形
成する。例えば、上記の各種表示装置おけるバンクの形
成は元より、半導体製造技術の主体を為すフォトリソグ
ラフィー法において、フォトレジストの塗布に広く適用
可能である。
【0171】光拡散体形成方法では、基板上に多数の光
拡散体を形成する光拡散体形成方法であって、複数の機
能液滴吐出ヘッド7に光拡散材料を導入し、複数の機能
液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、光拡散材料
を選択的に吐出して多数の光拡散体を形成する。この場
合も、各種の光デバイスに適用可能であることはいうま
でもない。
【0172】
【発明の効果】以上のように、本発明の描画方法および
描画装置によれば、基板上に設定された検査領域に描画
される検査パターンの描画に基づいて、複数のノズルに
おける個々のノズルの吐出不良を検出するため、機能液
滴吐出ヘッドをノズル検査のための別ステージに移動す
ることなく、迅速にノズルの吐出不良を検出することが
できる。また、各チップ領域を分断するための切断領域
を、検査領域として利用することにより、検査パターン
を描画するための特別な領域を設けることなくノズル不
良を検出することができるなどの作用・効果を奏する。
【0173】一方、本発明の液晶表示装置の製造方法、
有機EL装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、P
DP装置の製造方法および電気泳動表示装置の製造方法
によれば、各装置におけるフィルタ材料や発光材料等に
適した機能液滴吐出ヘッドを簡単に導入することができ
るため、製造効率を向上させることができる。
【0174】また、本発明のカラーフィルタの製造方
法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線
形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光
拡散体形成方法によれば、各電子デバイスや各光デバイ
スにおけるフィルタ材料や発光材料等に適した機能液滴
吐出ヘッドを簡単に導入することができため、製造効率
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る描画装置の模式図である。
【図2】 実施形態に係る機能液滴吐出ヘッドと基板の
模式図である。
【図3】 実施形態に係る機能液滴吐出ヘッドと画像認
識カメラの模式図である。
【図4】 実施形態に係る機能液滴吐出装置の制御系の
ブロック図である。
【図5】 第1実施形態に係る描画処理方法を示すフロ
ーチャートである。
【図6】 第1実施形態に係る修復処理方法を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 第2実施形態に係る描画処理方法を示すフロ
ーチャートである。
【図8】 第2実施形態に係る修復処理方法を示すフロ
ーチャートである。
【図9】 実施形態に係る描画結果を示す図である。
【図10】 実施形態に係る描画結果の一部を示す図で
ある。
【図11】 実施形態に係る修復描画データによる描画
結果の一部を示す図である。
【図12】 実施形態に係る修復描画後の描画結果の一
部を示す図である。
【図13】 実施形態に係る描画方法の一例を示す図で
ある。
【図14】 図9とは異なる描画結果を示す図である。
【図15】 実施形態のカラーフィルタの製造方法によ
り製造されるカラーフィルタの部分拡大図である。
【図16】 実施形態のカラーフィルタの製造方法を模
式的に示す製造工程断面図である。
【図17】 実施形態のカラーフィルタの製造方法によ
り製造される液晶表示装置の断面図である。
【図18】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるバンク部形成工程(無機物バンク)の断面図であ
る。
【図19】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるバンク部形成工程(有機物バンク)の断面図であ
る。
【図20】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるプラズマ処理工程(親水化処理)の断面図であ
る。
【図21】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるプラズマ処理工程(撥水化処理)の断面図であ
る。
【図22】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける正孔注入層形成工程(機能液滴吐出)の断面図で
ある。
【図23】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける正孔注入層形成工程(乾燥)の断面図である。
【図24】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける表面改質工程(機能液滴吐出)の断面図である。
【図25】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける表面改質工程(乾燥)の断面図である。
【図26】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるB発光層形成工程(機能液滴吐出)の断面図であ
る。
【図27】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるB発光層形成工程(乾燥)の断面図である。
【図28】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるR・G・B発光層形成工程の断面図である。
【図29】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける対向電極形成工程の断面図である。
【図30】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける封止工程の断面図である。
【符号の説明】
7 機能液滴吐出ヘッド 10 機能液滴吐出装
置 23 X軸テーブル 24 Y軸テーブル 25 メインキャリッジ 26 ヘッドユニッ
ト 28 吸着テーブル 37 ノズル列 38 ノズル 41 サブキャリッ
ジ 70 カメラユニット 71 カメラキャリ
ッジ 72 画像認識カメラ 110 ヘッド部 120 駆動部 130 電源部 140 送り検出部 150 ドット抜け
検出部 160 制御部 152 第2PC 400 カラーフィルタ 412 画素 415 バンク層 416 インク層 422 オーバーコート層 466 基板 500 有機EL装置 501 基板 502 回路素子部 504 有機EL素
子 510a 正孔注入/輸送層 510b 発光層 C チップ領域 K 検査領域 W 基板 c 実描画パターン k 検査パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 505 G02F 1/1339 500 4D075 1/1339 500 G09F 9/00 338 4F041 G09F 9/00 338 H05B 33/10 5G435 H05B 33/10 33/14 A 33/14 B41J 3/04 101Z Fターム(参考) 2C056 EA20 EB08 EB40 EC08 EC79 FA04 FB05 FD20 2H088 FA30 HA01 HA02 HA03 HA06 HA07 HA08 HA10 HA12 HA18 HA24 HA28 MA20 2H089 LA01 NA39 NA42 NA44 NA45 QA16 TA01 TA04 TA07 TA08 TA12 TA13 TA15 TA16 TA17 TA18 2H091 FA02Y FA07X FA07Z FA26X FA26Z FA31X FA35Y FA41Z FC02 FC03 FC10 FC22 FC23 FC26 FC27 FC29 GA01 GA02 GA06 GA07 GA08 GA11 GA12 GA13 3K007 AB18 DB03 FA01 4D075 AC07 AC93 AE02 CB06 CB08 CB09 CB11 DA06 DC24 DC27 EA05 EA43 EC11 4F041 AA02 AA05 AB01 BA13 BA22 BA27 BA38 5G435 AA17 GG12 KK10 (54)【発明の名称】 描画方法、描画装置、並びにこれを備えた液晶表示装置の製造方法、有機EL装置の製造方法、 電子放出装置の製造方法、PDP装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィル タの製造方法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、 レジスト形成方法および光拡散体形成方法

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連の描画動作において、検査パターン
    を描画する検査領域と実描画パターンを描画する実描画
    領域とを設定した描画対象物に対し、機能液滴吐出ヘッ
    ドを相対的に走査しながらその複数のノズルから機能液
    滴を吐出して描画を行う描画方法であって、 前記複数のノズルの全てから機能液滴を吐出して前記検
    査領域に検査パターンを描画する検査描画工程と、 前記複数のノズルから選択的に機能液滴を吐出して前記
    実描画領域に実描画パターンを描画する実描画工程と、 前記検査パターンの描画に基づいて、前記複数のノズル
    における個々のノズルの吐出不良を検出するノズル不良
    検出工程と、を備えたことを特徴とする描画方法。
  2. 【請求項2】 前記検査領域は、前記機能液滴吐出ヘッ
    ドの走査方向において、前記実描画領域の走査開始側に
    設定した前検査領域および/または走査終了側に設定し
    た後検査領域を有することを特徴とする請求項1に記載
    の描画方法。
  3. 【請求項3】 前記描画領域は、前記機能液滴吐出ヘッ
    ドの走査方向において、間隙を存して設けた複数のチッ
    プ領域を有し、 前記検査領域は、前記複数のチップ領域の各間隙に設定
    した中間検査領域を有することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の描画方法。
  4. 【請求項4】 前記各チップ領域は、能動素子形成領域
    であり、前記各間隙は各能動素子形成領域を分断するた
    めの切断領域であることを特徴とする請求項3に記載の
    描画方法。
  5. 【請求項5】 前記ノズル不良検出工程は、 描画した前記検査パターンを画像認識する画像認識工程
    と、 認識した前記検査パターンのドット抜け部分から不良ノ
    ズルを特定する不良ノズル特定工程とを有することを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の描画方
    法。
  6. 【請求項6】 前記画像認識工程は、 前記検査パターンを撮像する単一の画像認識カメラを用
    い、これを前記走査方向に直交する方向に移動させて行
    われることを特徴とする請求項5に記載の描画方法。
  7. 【請求項7】 前記画像認識工程は、 前記検査パターンを前記走査方向に直交する方向に区間
    割りして撮像する複数の画像認識カメラを用い、これら
    を同方向に移動させて行われることを特徴とする請求項
    5に記載の描画方法。
  8. 【請求項8】 前記画像認識カメラは、前記機能液滴吐
    出ヘッドの走査方向における走査開始側および走査終了
    側に配設されていることを特徴とする請求項6または7
    に記載の描画方法。
  9. 【請求項9】 前記ノズル不良検出工程における検出結
    果に基づいて、前記実描画パターンにドット抜けが存在
    するか否かを判別するドット抜け判別工程と、 ドット抜けが存在すると判別された場合にドット抜けを
    修復する修復工程とを、更に備えることを特徴とする請
    求項1ないし8のいずれかに記載の描画方法。
  10. 【請求項10】 前記修復工程は、少なくとも検査対象
    となった前記検査パターンの描画に先行して描画され
    た、実描画パターンに対して行われることを特徴とする
    請求項9に記載の描画方法。
  11. 【請求項11】 前記修復工程は、吐出不良が検出され
    たノズル以外の正常ノズルで行われることを特徴とする
    請求項10に記載の描画方法。
  12. 【請求項12】 前記ノズル不良検出工程において吐出
    不良のノズルが検出された場合に、検査対象となった前
    記検査パターンの描画に後行して描画される実描画パタ
    ーンに対し、吐出不良が検出されたノズル以外の正常ノ
    ズルで描画する修正描画工程を、更に備えることを特徴
    とする請求項1ないし11のいずれかに記載の描画方
    法。
  13. 【請求項13】 前記正常ノズルで、前記検査パターン
    の描画に後行して描画される実描画パターンの描画が可
    能であるか否かを判断する修正描画判断工程を更に備
    え、 前記修正描画判断工程により、不可能であると判断した
    場合は、前記正常のズルを用いることなく、前記吐出不
    良が検出されたノズルへの吐出指示を中止した状態で、
    前記実描画パターンの描画を続行することを特徴とする
    請求項12に記載の描画方法。
  14. 【請求項14】 前記正常ノズルは、前記吐出不良のノ
    ズルと同色の機能液滴を吐出可能なノズルであることを
    特徴とする請求項11、12または13に記載の描画方
    法。
  15. 【請求項15】 前記ノズル不良検出工程において吐出
    不良のノズルが検出された場合に、検査対象となった前
    記検査パターンの描画に後行して描画される実描画パタ
    ーンに対し、描画を中止する描画中止工程を、更に備え
    ることを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記
    載の描画方法。
  16. 【請求項16】 一連の描画動作において、検査パター
    ンを描画するn個の検査領域と実描画パターンを描画す
    る(n−1)個の実描画領域とを交互に設定した描画対
    象物に対し、機能液滴吐出ヘッドを相対的に走査しなが
    らその複数のノズルから機能液滴を吐出して描画を行う
    描画方法であって、 前記複数のノズルの全てから機能液滴を吐出して前記検
    査領域に検査パターンを描画する検査描画工程と、 前記複数のノズルから選択的に機能液滴を吐出して前記
    実描画領域に実描画パターンを描画する実描画工程と、 前記n個の検査領域のうち、最初の検査領域に描画され
    た第1検査パターンと、最後の検査領域に描画された最
    終検査パターンとの2つの検査パターンを画像認識する
    画像認識工程と、 前記画像認識工程により、前記第1検査パターンのドッ
    ト抜けは認識せず、前記最終検査パターンのドット抜け
    を認識した場合、当該最終検査パターンのドット抜け部
    分から不良ノズルを特定すると共に、最終検査パターン
    から遡って各検査パターンの画像認識を行うことで、ド
    ット抜けの存在しない検査パターンを特定し、これに後
    行して描画された全ての実描画パターンのドット抜けを
    修復する修復工程と、を備えたことを特徴とする描画方
    法。
  17. 【請求項17】 一連の描画動作において、検査パター
    ンを描画する検査領域と実描画パターンを描画する実描
    画領域とを設定した描画対象物に対し、機能液滴吐出ヘ
    ッドを相対的に走査しながらその複数のノズルから機能
    液滴を吐出して描画を行う描画装置であって、 前記複数のノズルの全てから機能液滴を吐出して前記検
    査領域に検査パターンを描画する検査描画手段と、 前記複数のノズルから選択的に機能液滴を吐出して前記
    実描画領域に実描画パターンを描画する実描画手段と、 前記検査パターンの描画に基づいて、前記複数のノズル
    における個々のノズルの吐出不良を検出するノズル不良
    検出手段と、を備えたことを特徴とする描画装置。
  18. 【請求項18】 前記検査領域は、前記機能液滴吐出ヘ
    ッドの走査方向において、前記実描画領域の走査開始側
    に設定した前検査領域および/または走査終了側に設定
    した後検査領域を有することを特徴とする請求項17に
    記載の描画装置。
  19. 【請求項19】 前記描画領域は、前記機能液滴吐出ヘ
    ッドの走査方向において、間隙を存して設けた複数のチ
    ップ領域を有し、 前記検査領域は、前記複数のチップ領域の各間隙に設定
    した中間検査領域を有することを特徴とする請求項17
    または18に記載の描画装置。
  20. 【請求項20】 前記各チップ領域は、能動素子形成領
    域であり、前記各間隙は各能動素子形成領域を分断する
    ための切断領域であることを特徴とする請求項19に記
    載の描画装置。
  21. 【請求項21】 前記ノズル不良検出手段は、 描画した前記検査パターンを画像認識する画像認識手段
    と、 認識した前記検査パターンのドット抜け部分から不良ノ
    ズルを特定する不良ノズル特定手段とを有することを特
    徴とする請求項17ないし20のいずれかに記載の描画
    装置。
  22. 【請求項22】 前記画像認識手段は、 前記検査パターンを撮像する単一の画像認識カメラを用
    い、これを前記走査方向に直交する方向に移動させて行
    われることを特徴とする請求項21に記載の描画装置。
  23. 【請求項23】 前記画像認識手段は、 前記検査パターンを前記走査方向に直交する方向に区間
    割りして撮像する複数の画像認識カメラを用い、これら
    を同方向に移動させて行われることを特徴とする請求項
    21に記載の描画装置。
  24. 【請求項24】 前記画像認識カメラは、前記機能液滴
    吐出ヘッドの走査方向における走査開始側および走査終
    了側に配設されていることを特徴とする請求項22また
    は23に記載の描画装置。
  25. 【請求項25】 前記ノズル不良検出手段における検出
    結果に基づいて、前記実描画パターンにドット抜けが存
    在するか否かを判別するドット抜け判別手段と、 ドット抜けが存在すると判別された場合にドット抜けを
    修復する修復手段とを、更に備えることを特徴とする請
    求項17ないし24のいずれかに記載の描画装置。
  26. 【請求項26】 前記修復手段は、少なくとも検査対象
    となった前記検査パターンの描画に先行して描画され
    た、実描画パターンに対して行われることを特徴とする
    請求項25に記載の描画装置。
  27. 【請求項27】 前記修復手段は、吐出不良が検出され
    たノズル以外の正常ノズルで行われることを特徴とする
    請求項26に記載の描画装置。
  28. 【請求項28】 前記ノズル不良検出手段において吐出
    不良のノズルが検出された場合に、検査対象となった前
    記検査パターンの描画に後行して描画される実描画パタ
    ーンに対し、吐出不良が検出されたノズル以外の正常ノ
    ズルで描画する修正描画手段を、更に備えることを特徴
    とする請求項17ないし27のいずれかに記載の描画装
    置。
  29. 【請求項29】 前記正常ノズルで、前記検査パターン
    の描画に後行して描画される実描画パターンの描画が可
    能であるか否かを判断する修正描画判断手段を更に備
    え、 前記修正描画判断手段により、不可能であると判断した
    場合は、前記正常のズルを用いることなく、前記吐出不
    良が検出されたノズルへの吐出指示を中止した状態で、
    前記実描画パターンの描画を続行することを特徴とする
    請求項28に記載の描画装置。
  30. 【請求項30】 前記正常ノズルは、前記吐出不良のノ
    ズルと同色の機能液滴を吐出可能なノズルであることを
    特徴とする請求項27、28または29に記載の描画装
    置。
  31. 【請求項31】 前記ノズル不良検出手段において吐出
    不良のノズルが検出された場合に、検査対象となった前
    記検査パターンの描画に後行して描画される実描画パタ
    ーンに対し、描画を中止する描画中止手段を、更に備え
    ることを特徴とする請求項17ないし30のいずれかに
    記載の描画装置。
  32. 【請求項32】 一連の描画動作において、検査パター
    ンを描画するn個の検査領域と実描画パターンを描画す
    る(n−1)個の実描画領域とを交互に設定した描画対
    象物に対し、機能液滴吐出ヘッドを相対的に走査しなが
    らその複数のノズルから機能液滴を吐出して描画を行う
    描画装置であって、 前記複数のノズルの全てから機能液滴を吐出して前記検
    査領域に検査パターンを描画する検査描画手段と、 前記複数のノズルから選択的に機能液滴を吐出して前記
    実描画領域に実描画パターンを描画する実描画手段と、 前記n個の検査領域のうち、最初の検査領域に描画され
    た第1検査パターンと、最後の検査領域に描画された最
    終検査パターンとの2つの検査パターンを画像認識する
    画像認識手段と、 前記画像認識手段により、前記第1検査パターンのドッ
    ト抜けは認識せず、前記最終検査パターンのドット抜け
    を認識した場合、当該最終検査パターンのドット抜け部
    分から不良ノズルを特定すると共に、最終検査パターン
    から遡って各検査パターンの画像認識を行うことで、ド
    ット抜けの存在しない検査パターンを特定し、これに後
    行して描画された全ての実描画パターンのドット抜けを
    修復する修復手段と、を備えたことを特徴とする描画装
    置。
  33. 【請求項33】 請求項17ないし32のいずれかに記
    載の描画装置を用い、カラーフィルタの基板上に多数の
    フィルタエレメントを形成する液晶表示装置の製造方法
    であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色のフィルタ材料を導入
    し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記フィルタ材料を選択的に吐出して多数の前記フ
    ィルタエレメントを形成することを特徴とする液晶表示
    装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 請求項17ないし32のいずれかに記
    載の描画装置を用い、基板上の多数の絵素ピクセルにそ
    れぞれEL発光層を形成する有機EL装置の製造方法で
    あって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記発光材料を選択的に吐出して多数の前記EL発
    光層を形成することを特徴とする有機EL装置の製造方
    法。
  35. 【請求項35】 請求項17ないし32のいずれかに記
    載の描画装置を用い、電極上に多数の蛍光体を形成する
    電子放出装置の製造方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記電極に対し相対的に走査
    し、前記蛍光材料を選択的に吐出して多数の前記蛍光体
    を形成することを特徴とする電子放出装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 請求項17ないし32のいずれかに記
    載の描画装置を用い、背面基板上の多数の凹部にそれぞ
    れ蛍光体を形成するPDP装置の製造方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記背面基板に対し相対的に
    走査し、前記蛍光材料を選択的に吐出して多数の前記蛍
    光体を形成することを特徴とするPDP装置の製造方
    法。
  37. 【請求項37】 請求項17ないし32のいずれかに記
    載の描画装置を用い、電極上の多数の凹部に泳動体を形
    成する電気泳動表示装置の製造方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の泳動体材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記電極に対し相対的に走査
    し、前記泳動体材料を選択的に吐出して多数の前記泳動
    体を形成することを特徴とする電気泳動表示装置の製造
    方法。
  38. 【請求項38】 請求項17ないし32のいずれかに記
    載の描画装置を用い、基板上に多数のフィルタエレメン
    トを配列して成るカラーフィルタを製造するカラーフィ
    ルタの製造方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色のフィルタ材料を導入
    し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記フィルタ材料を選択的に吐出して多数の前記フ
    ィルタエレメントを形成することを特徴とするカラーフ
    ィルタの製造方法。
  39. 【請求項39】 前記多数のフィルタエレメントを被覆
    するオーバーコート膜が形成されており、 前記フィルタエレメントを形成した後に、 前記機能液滴吐出ヘッドに透光性のコーティング材料を
    導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記コーティング材料を選択的に吐出して前記オー
    バーコート膜を形成することを特徴とする請求項38に
    記載のカラーフィルタの製造方法。
  40. 【請求項40】 請求項17ないし32のいずれかに記
    載の描画装置を用い、EL発光層を含む多数の絵素ピク
    セルを基板上に配列して成る有機ELの製造方法であっ
    て、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記発光材料を選択的に吐出して多数の前記EL発
    光層を形成することを特徴とする有機ELの製造方法。
  41. 【請求項41】 多数の前記EL発光層と前記基板との
    間には、前記EL発光層に対応して多数の画素電極が形
    成されており、 前記機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記液状電極材料を選択的に吐出して多数の前記画
    素電極を形成することを特徴とする請求項40に記載の
    有機ELの製造方法。
  42. 【請求項42】 多数の前記EL発光層を覆うように対
    向電極が形成されており、 前記EL発光層を形成した後に、 前記機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記液状電極材料を選択的に吐出して前記対向電極
    を形成することを特徴とする請求項41に記載の有機E
    Lの製造方法。
  43. 【請求項43】 請求項17ないし32のいずれかに記
    載の描画装置を用い、2枚の基板間に微小なセルギャッ
    プを構成すべく多数の粒子状のスペーサを形成するスペ
    ーサ形成方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドにスペーサを構成する粒子材料
    を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを少なくとも一方の前記基板に
    対し相対的に走査し、前記粒子材料を選択的に吐出して
    前記基板上に前記スペーサを形成することを特徴とする
    スペーサ形成方法。
  44. 【請求項44】 請求項17ないし32のいずれかに記
    載の描画装置を用い、基板上に金属配線を形成する金属
    配線形成方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに液状金属材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記液状金属材料を選択的に吐出して前記金属配線
    を形成することを特徴とする金属配線形成方法。
  45. 【請求項45】 請求項17ないし32のいずれかに記
    載の描画装置を用い、基板上に多数のマイクロレンズを
    形成するレンズ形成方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドにレンズ材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記レンズ材料を選択的に吐出して多数の前記マイ
    クロレンズを形成することを特徴とするレンズ形成方
    法。
  46. 【請求項46】 請求項17ないし32のいずれかに記
    載の描画装置を用い、基板上に任意形状のレジストを形
    成するレジスト形成方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドにレジスト材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記レジスト材料を選択的に吐出して前記レジスト
    を形成することを特徴とするレジスト形成方法。
  47. 【請求項47】 請求項17ないし32のいずれかに記
    載の描画装置を用い、基板上に多数の光拡散体を形成す
    る光拡散体形成方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに光拡散材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記光拡散材料を選択的に吐出して多数の前記光拡
    散体を形成することを特徴とする光拡散体形成方法。
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