JP2006130383A - ドットずれ検出方法およびドットずれ検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のドットずれ検出方法は、被検査物上に形成されたドット列の電子画像を取得する画像取得ステップと、電子画像を画像処理することにより、電子画像において、ドット列に略平行な方向をX軸方向、該X軸方向に直交する方向をY軸方向としたときの各ドットの中心211のX座標およびY座標を取得するドット座標取得ステップと、各ドットの中心211のX座標およびY座標に基づいて最小二乗法により第1の基準直線26を決定する第1の基準直線決定ステップと、第1の基準直線と各ドットの中心211との距離を求めることにより、Y軸方向への各ドットの位置ずれ量に関する情報を取得するY軸方向ずれ量取得ステップとを備える。
【選択図】図10
Description
本発明のドットずれ検出方法は、液滴吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が被検査物上に着弾して得られたドットの位置ずれを検出するドットずれ検出方法であって、
前記被検査物上に形成されたドット列の電子画像を取得する画像取得ステップと、
前記電子画像を画像処理することにより、前記ドット列に略平行な方向をX軸方向とし、該X軸方向に直交する方向をY軸方向としたときの各ドットの中心のX座標およびY座標を取得するドット座標取得ステップと、
前記各ドットの中心のX座標およびY座標に基づいて最小二乗法により第1の基準直線を決定する第1の基準直線決定ステップと、
前記第1の基準直線と前記各ドットの中心との距離を求めることにより、前記Y軸方向への前記各ドットの位置ずれ量に関する情報を取得するY軸方向ずれ量取得ステップとを備えることを特徴とする。
これにより、液滴吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が被検査物に着弾して得られたドットの位置ずれ、特にドット列にほぼ直交する方向への位置ずれを、高価な装置や複雑な制御を必要とすることなく、簡単、迅速かつ正確に検出することができる。よって、液滴吐出装置による本来の製品の製造以外の部分に要する時間、手間、費用を削減することができるので、本来の製品の製造コストを低減することができる。
前記点群に対して最小二乗法により第2の基準直線を決定する第2の基準直線決定ステップと、
前記点群の各点と前記第2の基準直線との間の、前記一方の座標軸方向の距離を求めることにより、前記X軸方向への前記各ドットの位置ずれ量に関する情報を取得するX軸方向ずれ量取得ステップとをさらに備えることが好ましい。
これにより、ドット列にほぼ平行な方向へのドットの位置ずれをさらに検出することができるので、より正確にドットの位置ずれを分析することができる。
前記ドット座標取得ステップにおいては、前記複数の電子画像の座標系を統合することにより、撮影した全ドットの座標を一つの座標系に統合することが好ましい。
これにより、撮影写野が限られるカメラを用いてドット列の電子画像を取得する場合であっても、長いドット列に対してドットの位置ずれを簡単かつ正確に検出することができる。
前記ドット座標取得ステップにおいては、相隣接する二つの画像中に共通に含まれるドットの座標が同じになるようにして両画像の座標系を統合することにより、前記複数の電子画像の座標系を統合することが好ましい。
これにより、撮影写野が限られるカメラを用いてドット列の電子画像を取得する場合であっても、長いドット列に対してドットの位置ずれを簡単かつ正確に検出することができる。
これにより、ドット列の電子画像に生じる収差(例えば糸巻き型歪曲収差、樽型歪曲収差等)に基づく歪が補正され、各ドットのより正確な座標が得られるので、ドットの位置ずれをより高精度に検出することができる。
これにより、ドットの位置ずれに加え、各ノズルから吐出された液滴の大きさ(液量)が設定した値になっているか否かをも検出することができる。
本発明のドットずれ検出方法では、前記電子画像を画像処理することにより、各ドットの有無に関する情報を取得するドット有無情報取得ステップをさらに備えることが好ましい。
これにより、ドット抜け(液滴不吐出によるドットの欠損)を検出することができるので、ノズルの目詰まり等の原因による液滴不吐出の発生を検出することができる。
前記被検査物上に形成されたドット列の電子画像を取得する画像取得手段と、
前記電子画像を画像処理することにより、前記ドット列に略平行な方向をX軸方向とし、該X軸方向に直交する方向をY軸方向としたときの各ドットの中心のX座標およびY座標を取得するドット座標取得手段と、
前記各ドットの中心のX座標およびY座標に基づいて最小二乗法により第1の基準直線を決定する第1の基準直線決定手段と、
前記第1の基準直線と前記各ドットの中心との距離を求めることにより、前記Y軸方向への前記各ドットの位置ずれ量に関する情報を取得するY軸方向ずれ量取得手段とを備えることを特徴とする。
これにより、液滴吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が被検査物に着弾して得られたドットの位置ずれ、特にドット列にほぼ直交する方向への位置ずれを、高価な装置や複雑な制御を必要とすることなく、簡単、迅速かつ正確に検出することができる。よって、液滴吐出装置による本来の製品の製造以外の部分に要する時間、手間、費用を削減することができるので、本来の製品の製造コストを低減することができる。
前記点群に対して最小二乗法により第2の基準直線を決定する第2の基準直線決定手段と、
前記点群の各点と前記第2の基準直線との間の、前記一方の座標軸方向の距離を求めることにより、前記X軸方向への前記各ドットの位置ずれ量に関する情報を取得するX軸方向ずれ量取得手段とをさらに備えることが好ましい。
これにより、ドット列にほぼ平行な方向へのドットの位置ずれをさらに検出することができるので、より正確にドットの位置ずれを分析することができる。
前記ドット座標取得手段は、前記複数の電子画像の座標系を統合することにより、撮影した全ドットの座標を一つの座標系に統合することが好ましい。
これにより、撮影写野が限られるカメラを用いてドット列の電子画像を取得する場合であっても、長いドット列に対してドットの位置ずれを簡単かつ正確に検出することができる。
前記ドット座標取得手段は、相隣接する二つの画像中に共通に含まれるドットの座標が同じになるようにして両画像の座標系を統合することにより、前記複数の電子画像の座標系を統合することが好ましい。
これにより、撮影写野が限られるカメラを用いてドット列の電子画像を取得する場合であっても、長いドット列に対してドットの位置ずれを簡単かつ正確に検出することができる。
これにより、ドット列の電子画像に生じる収差(例えば糸巻き型歪曲収差、樽型歪曲収差等)に基づく歪が補正され、各ドットのより正確な座標が得られるので、ドットの位置ずれをより高精度に検出することができる。
これにより、ドットの位置ずれに加え、各ノズルから吐出された液滴の大きさ(液量)が設定した値になっているか否かをも検出することができる。
本発明のドットずれ検出装置では、前記電子画像を画像処理することにより、各ドットの有無に関する情報を取得するドット有無情報取得手段をさらに備えることが好ましい。
これにより、ドット抜け(液滴不吐出によるドットの欠損)を検出することができるので、ノズルの目詰まり等の原因による液滴不吐出の発生を検出することができる。
図1は、本発明のドットずれ検出装置の実施形態を示す平面図、図2は、図1のA−A線に沿って見た断面図、図3は、図1に示すドットずれ検出装置のブロック図、図4は、液滴吐出ヘッドのノズル面を示す底面図、図5は、被検査物上に形成されたドット列を示す平面図である。
この場合、図1中の左右方向(図2の紙面に垂直な方向)をX軸方向、図1中の上下方向(図2中の左右方向)をY軸方向、図1の紙面に垂直な方向(図2中の上下方向)をZ軸方向としている。
カメラ3は、例えばCCDあるいはCMOSセンサー等の固体撮像素子と、カメラレンズとを有している。このカメラ3は、被検査物20上の複数のドット21を含む領域の電子画像を撮像する。
X軸方向移動手段7およびY軸方向移動手段8としては、例えばリニアモータ等を用いた構成が挙げられ、Z軸方向移動手段6としては、例えば送りねじ機構を用いた構成が挙げられる。ただし、これに限定されることなく、同様の機能を有するものであれば他のいかなるものでも良い。
画像処理手段23は、カメラ3により撮像されたドット列22の電子画像を画像処理することにより、各ドット21の座標を取得したり、各ドット21の面積を測定したりする機能を有している。
外部記憶装置25は、例えばFDD(Floppy Disk Drive(「Floppy」は登録商標))などで構成されている。
なお、図5中に示される11個のドット21は、ドット列22の一部であり、ドット列22は、さらに長く連なっている。
これに対し、ノズル列15を傾斜させた姿勢で液滴吐出ヘッド13が設置されており、液滴吐出ヘッド13を走査しつつ各ノズル14から時間差をおいて液滴を吐出することによりドット列22を形成した場合には、ドット列22におけるドット間隔の正規値は、ノズル列15の傾斜角度をθとして、Scosθとなる。
本実施形態では、ドット列22におけるドット間隔の正規値は、ノズルピッチSに等しいものとする。
[1]画像取得ステップ
まず、ドットずれ検出装置1は、被検査物20上に形成されたドット列22の電子画像を取得する。この際、カメラ3が画像取得手段として機能する。この画像取得ステップにおいては、ドット列22がX軸方向にほぼ平行となるような姿勢で、被検査物20を検査テーブル2上に保持する。そして、移動手段4のX軸方向移動手段7およびY軸方向移動手段8を駆動させて、カメラ3を被検査物20上のドット列22の上方に位置決めし、Z軸方向移動手段6を駆動させてカメラ3を垂直方向に移動させ、カメラ3の焦点を被検査物20上のドット列22に合わせ、焦点が合った位置にカメラ3を固定する。
このようにしてカメラ3により撮像された複数枚の電子画像の画像データは、画像処理手段23が備える記憶部231に取り込まれる。
ドット座標取得ステップにおいては、画像処理手段23は、カメラ3により撮像された各電子画像を画像処理することにより、各ドット21の中心211を求め、各ドット21の中心211のX座標およびY座標を決定する。
次いで、カメラ3のレンズ等の光学系の収差(例えば糸巻き型歪曲収差、樽型歪曲収差等)に基づく歪を補正する処理を施す。この処理は、公知の方法により行うことができるが、例えば、カメラ3を用いて予め規則正しいパターンの被写体を撮影しておき、その撮影画像の歪を正しい座標に変換するための補正量を把握したデータ(データテーブルまたは演算式)を用意しておき、そのデータに照らし合わせて各ドット21の中心211の座標を正しい座標に変換することにより、行えばよい。
このように、カメラ3の収差に基づく歪を補正する処理を施すことにより、ドット21の位置ずれをより高精度に検出することができる。なお、カメラ3の収差に基づく歪が小さく、誤差が少ないときは、この補正処理を行わなくてもよい。
なお、ドットずれ検出装置1では、画像処理手段23および制御手段10が、以上説明したドット座標取得ステップを実行するドット座標取得手段として機能する。
各ドット21の中心のX座標およびY座標(xi,yi)が得られたら、これらの座標に基づいて、最小二乗法により第1の基準直線26を決定する。第1の基準直線26は、その方程式をY=AX+Bとしたとき、定数AおよびBを図10に示す数式によって算出することによって得られる。なお、式中、nはドット21の数である。
なお、ドットずれ検出装置1では、制御手段10が、以上説明した第1の基準直線決定ステップを実行する第1の基準直線決定手段として機能する。
第1の基準直線26は、ドット列22の全ドット21の座標を総合して決定されたものであるので、全ドット21が位置ずれなく正確な位置に着弾したと仮定した場合に各ドット21を通る直線にほぼ一致し、よって、ドット列22の正規な位置を表す直線であると捉えることができる。
よって、第1の基準直線26と各ドット21の中心211との距離が、各ドット21のY軸方向への位置ずれ量を表すものであると言うことができる。そこで、各ドット21の中心211について、第1の基準直線26との距離を算出することにより、各ドット21のY軸方向への位置ずれ量を取得する。
なお、ドットずれ検出装置1では、制御手段10が、以上説明したY軸方向ずれ量取得ステップを実行するY軸方向ずれ量取得手段として機能する。
次いで、各ドット21のX軸方向の位置ずれ量を求めるために、図11に示すような二次元直交座標を想定する。この座標上に、各ドット21の中心211のX座標(xi)を縦軸の座標値とし、横軸の座標値が等間隔になるような複数の点27からなる点群28を想定する。すなわち、点27の数は、ドット21と同数である。各点27の横軸の座標値は、等間隔になっていればよいが、図11に示す例では、1、2、3、・・・としている。
なお、ドットずれ検出装置1では、制御手段10が、以上説明した点群想定ステップを実行する点群想定手段として機能する。
次いで、点群28の各点27の座標に基づいて、最小二乗法により、前記第1の基準直線決定ステップと同様の演算を行うことにより、図12に示す第2の基準直線29を決定する。
なお、ドットずれ検出装置1では、制御手段10が、以上説明した第2の基準直線決定ステップを実行する第2の基準直線決定手段として機能する。
図12に示す二次元直交座標においては、点群28の各点27と第2の基準直線29との間の、縦軸方向の距離が各ドット21のX軸方向への位置ずれ量を表すものであると言うことができる。よって、各点27と第2の基準直線29との間の、縦軸方向の距離を求めることにより、X軸方向への各ドット21のX軸方向への位置ずれ量に関する情報を取得することができる。
なお、ドットずれ検出装置1では、制御手段10が、以上説明したX軸方向ずれ量取得ステップを実行するX軸方向ずれ量取得手段として機能する。
また、制御手段10は、各ドット21について、Y軸方向の位置ずれ量ΔyiおよびX軸方向の位置ずれ量ΔXiに基づき、絶対的な位置ずれ量LをL=√(Δyi 2+ΔXi 2)なる演算を行うことによって算出するようにしてもよい。
このような本発明では、ドットずれ検出を行う場合、無地の被検査物20を用いることができ、例えば精密なパターンのマークが付されたガラスマスクのような高価な被検査物を用意する必要がないので、簡便に、低コストでドットずれ検出を行うことができる。また、被検査物20に向けて液滴吐出ヘッド13から液滴を吐出する際にも正確な目標位置に着弾させる必要がないので、液滴吐出装置に複雑な制御が不要となり、簡単かつ迅速にドットずれ検出を行うことができる。このようなことから、液滴吐出装置を用いて例えば前記のような製品を製造する際、本来の製造以外の部分に要する時間、手間、費用を削減することができるので、その製造コストを低減させることもできる。
本発明では、前述した画像取得ステップで得た電子画像を画像処理することにより、各ドット21の面積に関する情報を取得するようにしてもよい。この場合には、各ドット21の面積を正規の面積と比較することにより、各ノズル14から吐出された液滴の大きさ(液量)が設定した値になっているか否かを検出することができる。なお、この場合、画像処理手段23は、各ドット21の面積自体を測定しなくてもよく、例えば各ドット21の周囲の境界線の長さ等を求めるようにしてもよい。
なお、ドットずれ検出装置1では、画像処理手段23が、以上説明したドット面積取得ステップを実行するドット面積取得手段として機能する。
本発明では、前述した画像取得ステップで得た電子画像を画像処理することにより、各ドット21の有無に関する情報を取得するようにしてもよい。この場合、画像処理手段23は、正規の位置を中心としたある一定の領域内にドット21がない場合には、当該ドット21が抜けている(液滴不吐出によるドット21の欠損)と判定すればよい。これにより、ノズル14の目詰まり等によって液滴の不吐出が生じた場合にも、これを検出することができる。
なお、ドットずれ検出装置1では、画像処理手段23が、以上説明したドット有無情報取得ステップを実行するドット有無情報取得手段として機能する。
例えば、画像取得手段としては、カメラに限らず、リニアセンサ(リニアイメージセンサ)を用いてもよく、ドット列をリニアセンサで走査することによって、ドット列の電子画像を取得するようにしてもよい。
また、本発明のドットずれ検出装置には、任意の構成物が付加されていてもよい。
Claims (14)
- 液滴吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が被検査物上に着弾して得られたドットの位置ずれを検出するドットずれ検出方法であって、
前記被検査物上に形成されたドット列の電子画像を取得する画像取得ステップと、
前記電子画像を画像処理することにより、前記ドット列に略平行な方向をX軸方向とし、該X軸方向に直交する方向をY軸方向としたときの各ドットの中心のX座標およびY座標を取得するドット座標取得ステップと、
前記各ドットの中心のX座標およびY座標に基づいて最小二乗法により第1の基準直線を決定する第1の基準直線決定ステップと、
前記第1の基準直線と前記各ドットの中心との距離を求めることにより、前記Y軸方向への前記各ドットの位置ずれ量に関する情報を取得するY軸方向ずれ量取得ステップとを備えることを特徴とするドットずれ検出方法。 - 二次元直交座標上に、前記各ドットの中心のX座標を前記二次元直交座標の一方の座標軸方向の座標値とし、他方の座標軸方向の座標値を等間隔とした点群を想定する点群想定ステップと、
前記点群に対して最小二乗法により第2の基準直線を決定する第2の基準直線決定ステップと、
前記点群の各点と前記第2の基準直線との間の、前記一方の座標軸方向の距離を求めることにより、前記X軸方向への前記各ドットの位置ずれ量に関する情報を取得するX軸方向ずれ量取得ステップとをさらに備える請求項1に記載のドットずれ検出方法。 - 前記画像取得ステップにおいては、前記被検査物とカメラとの相対位置を前記ドット列に沿って変えながら複数の電子画像を撮影し、
前記ドット座標取得ステップにおいては、前記複数の電子画像の座標系を統合することにより、撮影した全ドットの座標を一つの座標系に統合する請求項1または2に記載のドットずれ検出方法。 - 前記画像取得ステップにおいては、前記複数の電子画像を撮影する際、相隣接する二つの画像中に同一のドットが少なくとも一つ含まれるように撮影を行い、
前記ドット座標取得ステップにおいては、相隣接する二つの画像中に共通に含まれるドットの座標が同じになるようにして両画像の座標系を統合することにより、前記複数の電子画像の座標系を統合する請求項3に記載のドットずれ検出方法。 - 前記ドット座標取得ステップにおいては、電子画像を撮影した光学系の収差に基づく歪を補正する処理を施す請求項1ないし4のいずれかに記載のドットずれ検出方法。
- 前記電子画像を画像処理することにより、各ドットの面積に関する情報を取得するドット面積取得ステップをさらに備える請求項1ないし5のいずれかに記載のドットずれ検出方法。
- 前記電子画像を画像処理することにより、各ドットの有無に関する情報を取得するドット有無情報取得ステップをさらに備える請求項1ないし6のいずれかに記載のドットずれ検出方法。
- 液滴吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が被検査物に着弾して得られたドットの位置ずれを検出するドットずれ検出装置であって、
前記被検査物上に形成されたドット列の電子画像を取得する画像取得手段と、
前記電子画像を画像処理することにより、前記ドット列に略平行な方向をX軸方向とし、該X軸方向に直交する方向をY軸方向としたときの各ドットの中心のX座標およびY座標を取得するドット座標取得手段と、
前記各ドットの中心のX座標およびY座標に基づいて最小二乗法により第1の基準直線を決定する第1の基準直線決定手段と、
前記第1の基準直線と前記各ドットの中心との距離を求めることにより、前記Y軸方向への前記各ドットの位置ずれ量に関する情報を取得するY軸方向ずれ量取得手段とを備えることを特徴とするドットずれ検出装置。 - 二次元直交座標上に、前記各ドットの中心のX座標を前記二次元直交座標の一方の座標軸方向の座標値とし、他方の座標軸方向の座標値を等間隔とした点群を想定する点群想定手段と、
前記点群に対して最小二乗法により第2の基準直線を決定する第2の基準直線決定手段と、
前記点群の各点と前記第2の基準直線との間の、前記一方の座標軸方向の距離を求めることにより、前記X軸方向への前記各ドットの位置ずれ量に関する情報を取得するX軸方向ずれ量取得手段とをさらに備える請求項8に記載のドットずれ検出装置。 - 前記画像取得手段は、前記被検査物とカメラとの相対位置を前記ドット列に沿って変えながら複数の電子画像を撮影し、
前記ドット座標取得手段は、前記複数の電子画像の座標系を統合することにより、撮影した全ドットの座標を一つの座標系に統合する請求項8または9に記載のドットずれ検出装置。 - 前記画像取得手段は、前記複数の電子画像を撮影する際、相隣接する二つの画像中に同一のドットが少なくとも一つ含まれるように撮影を行い、
前記ドット座標取得手段は、相隣接する二つの画像中に共通に含まれるドットの座標が同じになるようにして両画像の座標系を統合することにより、前記複数の電子画像の座標系を統合する請求項10に記載のドットずれ検出装置。 - 前記ドット座標取得手段は、電子画像を撮影した光学系の収差に基づく歪を補正する処理を施す請求項8ないし11のいずれかに記載のドットずれ検出装置。
- 前記電子画像を画像処理することにより、各ドットの面積に関する情報を取得するドット面積取得手段をさらに備える請求項8ないし12のいずれかに記載のドットずれ検出装置。
- 前記電子画像を画像処理することにより、各ドットの有無に関する情報を取得するドット有無情報取得手段をさらに備える請求項8ないし13のいずれかに記載のドットずれ検出装置。
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