JP2004276458A - 画像形成方法、画像形成装置 - Google Patents

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JP2004276458A JP2003072241A JP2003072241A JP2004276458A JP 2004276458 A JP2004276458 A JP 2004276458A JP 2003072241 A JP2003072241 A JP 2003072241A JP 2003072241 A JP2003072241 A JP 2003072241A JP 2004276458 A JP2004276458 A JP 2004276458A
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好延 奥村
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Abstract

【課題】従来よりも粒状度が低く高品質な画像を出力する。
【解決手段】解像度が600dpi,ドット径60μm,印字率30%の印字条件とした場合、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を10μm以下に規制する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人間の視覚特性を考慮しつつ、粒状度を低減して高品位の画像形成が可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクヘッドからインクを吐出して画像形成を行うインクジェットプリンタ等の画像形成装置が用いられている。
【0003】
このようなインクジェットプリンタは、用紙等の記録媒体上に複数のドットを形成することにより、該複数ドットから構成される画像を出力している(特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
特許文献1には、人間の視覚特性を考慮した記録を行い、同色系統で互いに濃度の異なるインクのドットを組み合わせて階調を表現する際に、濃度の低い方のインクのドット径を濃度の高いほうのインクのドット径よりも大きくするインクジェット記録装置(画像形成装置)が開示されている。これにより、出力画像の粒状度を低減して、人間の視覚特性を考慮した良好な記録を行うことができる。
【0005】
特許文献2には、互いに濃度の異なるインクのドットを組み合わせてハーフトーン処理を行う際に、一方の濃度のインクドットに関しては画質に優れたハーフトーン処理(誤差拡散)を行い、他方の濃度のインクドットに関しては処理速度に優れたハーフトーン処理(ディザ)を行う印刷装置(画像形成装置)が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−121806号公報(平成13年5月8日公開)
【0007】
【特許文献2】
特開2000−313127号公報(平成12年11月14日公開)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1および特許文献2においては、出力画像の粒状度が人間の視覚特性に影響を及ぼす点について言及されているものの、出力画像の粒状度と、出力画像を構成する各ドット位置の精度との関係については何ら言及されていない。
【0009】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、その目的は、出力画像を構成する各ドット位置の精度を制御して、従来よりも粒状度が低く高品質な画像を出力できる画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像形成方法は、上記課題を解決するために、記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成方法において、解像度が600dpi,ドット径60μm,印字率30%の印字条件とした場合、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を10μm以下に規制することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の画像形成装置は、上記課題を解決するために、記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成装置において、解像度が600dpi,ドット径60μm,印字率30%の印字条件とした場合、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を10μm以下に規制することを特徴とする。
【0012】
インクジェット方式の画像形成においては、基準ドット位置と現実に着弾されるドット位置とでズレが生じるドットも存在する。ここで、基準ドット位置および上記位置精度について説明する。
【0013】
インクジェット方式の画像形成において、各ドットに関し、プリンタ内部処理ではリニアスケールで検出した位置より各目標着弾位置が設定されるが、プリンタより排紙される紙面上の各目標着弾位置は判別困難である。ここで、プリンタより排紙される紙面上の目標着弾位置と現実に着弾されたドット位置とでズレが生じるドットも存在する。そこで、紙面上に現実に着弾された全てのドットに対して、最小2乗法により、上記ズレが最小になるような正規のドットピッチを有する各ドットの位置を求め、求めた各ドットの位置をそれぞれ基準ドット位置とする。ここで、上記位置精度とは、各基準ドット位置と現実に着弾された各ドット位置とのズレ量をいう。
【0014】
上記の構成または手順によれば、解像度600dpi、ドット径60μm、印字率30%の印字条件下において、良好な粒状性(低粒状度)の出力画像を得て、高品位な画像形成を行うことができる。
【0015】
これは、各ドットにおける上記位置ズレが大きければ出力画像の粒状度が大きくなり、高品位画像を得ることができない。つまり、良好な粒状度を得られるか否かは、各ドットの位置精度に依存しているといえる。
【0016】
そこで、本発明の画像形成装置によれば、実験結果に基づいて、各ドットにおける上記位置精度を規制している。これにより、粒状度が大きくなって画像品位が低下することを防止し、常に安定した高品位画像を得ることができる。
【0017】
本発明の画像形成方法は、上記課題を解決するために、記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成方法において、解像度が600dpi,ドット径60μm,印字率30〜50%の印字条件とした場合、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を11.5μm以下に規制することを特徴とする。
【0018】
また、本発明の画像形成装置は、上記課題を解決するために、記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成装置において、解像度が600dpi,ドット径60μm,印字率30〜50%の印字条件とした場合、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を11.5μm以下に規制することを特徴とする。
【0019】
インクジェット方式の画像形成においては、基準ドット位置と現実に着弾されるドット位置とでズレが生じるドットも存在する。ここで、基準ドット位置および上記位置精度について説明する。
【0020】
インクジェット方式の画像形成において、各ドットに関し、プリンタ内部処理ではリニアスケールで検出した位置より各目標着弾位置が設定されるが、プリンタより排紙される紙面上の各目標着弾位置は判別困難である。ここで、プリンタより排紙される紙面上の目標着弾位置と現実に着弾されたドット位置とでズレが生じるドットも存在する。そこで、紙面上に現実に着弾された全てのドットに対して、最小2乗法により、上記ズレが最小になるような正規のドットピッチを有する各ドットの位置を求め、求めた各ドットの位置をそれぞれ基準ドット位置とする。ここで、上記位置精度とは、各基準ドット位置と現実に着弾された各ドット位置とのズレ量をいう。
【0021】
上記の構成または手順によれば、解像度600dpi、ドット径60μm、印字率30〜50%の印字条件下において、良好な粒状性(低粒状度)の出力画像を得て、高品位な画像形成を行うことができる。
【0022】
これは、各ドットにおける上記位置ズレが大きければ出力画像の粒状度が大きくなり、高品位画像を得ることができない。つまり、良好な粒状度を得られるか否かは、各ドットの位置精度に依存しているといえる。
【0023】
そこで、本発明の画像形成装置によれば、実験結果に基づいて、各ドットにおける上記位置精度を規制している。これにより、粒状度が大きくなって画像品位が低下することを防止し、常に安定した高品位画像を得ることができる。
【0024】
本発明の画像形成方法は、上記課題を解決するために、記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成方法において、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を1.5ドットピッチ以下に規制することを特徴とする。
【0025】
また、本発明の画像形成装置は、上記課題を解決するために、記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成装置において、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を1.5ドットピッチ以下に規制することを特徴とする。
【0026】
インクジェット方式の画像形成においては、基準ドット位置と現実に着弾されるドット位置とでズレが生じるドットも存在する。ここで、基準ドット位置および上記位置精度について説明する。
【0027】
インクジェット方式の画像形成において、各ドットに関し、プリンタ内部処理ではリニアスケールで検出した位置より各目標着弾位置が設定されるが、プリンタより排紙される紙面上の各目標着弾位置は判別困難である。ここで、プリンタより排紙される紙面上の目標着弾位置と現実に着弾されたドット位置とでズレが生じるドットも存在する。そこで、紙面上に現実に着弾された全てのドットに対して、最小2乗法により、上記ズレが最小になるような正規のドットピッチを有する各ドットの位置を求め、求めた各ドットの位置をそれぞれ基準ドット位置とする。ここで、上記位置精度とは、各基準ドット位置と現実に着弾された各ドット位置とのズレ量をいう。
【0028】
上記の構成または手順によれば、画像形成における解像度に関わりなく、良好な粒状性(低粒状度)の出力画像を得て、高品位な画像形成を行うことができる。
【0029】
これは、各ドットにおける上記位置ズレが大きければ出力画像の粒状度が大きくなり、高品位画像を得ることができない。つまり、良好な粒状度を得られるか否かは、各ドットの位置精度に依存しているといえる。
【0030】
そこで、本発明の画像形成装置によれば、実験結果に基づいて、各ドットにおける上記位置精度を規制している。これにより、粒状度が大きくなって画像品位が低下することを防止し、常に安定した高品位画像を得ることができる。
【0031】
本発明の画像形成方法は、上記手順に加えて、主走査方向の往路および復路にて印字を行い、同一の副走査方向に形成された各ドットに関して、往路に形成された各ドット位置に対する復路に形成された各ドットとの位置ズレ量を10μm以下に規制することを特徴とする。
【0032】
これにより、主走査方向の往路および復路にて印字(両方向印字)を行う画像形成において、副走査方向においても各ドットをできるだけ整列して配置することができ、良好な粒状度を得て、高品位な画像形成を行える。
【0033】
本発明の画像形成方法は、上記手順に加えて、印字ヘッド幅を分割して往復印字を行うマルチパス印字が可能なインクジェットプリンタを用いることを特徴とする。
【0034】
これにより、マルチパス印字において発生しやすい特有のドット位置誤差を抑え、本発明によって得られる効果を特に有効に発揮することができる。
【0035】
例えば、上記マルチパス印字が可能なインクジェットプリンタにおいては、4パス印字の場合、印字ヘッドの往路、復路における位置誤差と、1/4紙送りの際の送り誤差とが複合されてマトリックスが形成されるため、ドット位置誤差が生じると、特に粒状度が大きくなって、画像品位を低下させてしまう。そこで、上記手順によれば、往復路におけるドット位置精度を抑えることができるため、特に粒状度が上がりやすいマルチパス印字を行うインクジェットプリンタであっても、良好な粒状度が得られて、高品位画像を得ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置の実施の一形態について、図1〜図7を用いて説明すれば以下のとおりである。
【0037】
本実施の形態における画像形成装置としてのインクジェットプリンタ1は、図2に示すように、給紙部、分離部、搬送部、印刷部及び排出部から構成される。
【0038】
給紙部は、印刷を行う際に記録用紙5を供給するものであり、給紙トレイ101及びピックアップローラ102を備えている。印刷を行わない際には、記録用紙5を保管する機能を果たす。
【0039】
分離部は、給紙部より供給される記録用紙5を、印刷部へ1枚ずつ供給するためのものであり、図示しない給紙ローラ及び分離装置を備えている。この分離装置では、記録用紙5との接触部分であるパッド部分と記録用紙5との摩擦が、記録用紙間の摩擦より大きくなるように設定されている。さらに、給紙ローラでは、給紙ローラと記録用紙5との摩擦が、パッドと記録用紙5との摩擦や、記録用紙間の摩擦よりも大きくなるように設定されている。そのため、2枚の記録用紙5が分離部まで送られてきたとしても、給紙ローラによって、これらの記録用紙5を分離し、上側の記録用紙5のみを搬送部に送ることができる。
【0040】
搬送部は、分離部より1枚ずつ供給される記録用紙5を、印刷部へと搬送するためのものであり、図示しないガイド板、及び搬送押えローラ111、搬送ローラ112等のローラ対よりなる。このローラ対は、記録用紙5を印字ヘッド15とプラテン113との間に送り込む際に、印字ヘッド15からのインクが記録用紙5の適切な位置に吹き付けられるように、記録用紙5の搬送を調整する部材である。
【0041】
印刷部は、搬送部のローラ対より供給される記録用紙5へ印刷を行うためのものであり、印字ヘッド15、この印字ヘッド15を搭載したキャリッジ2、キャリッジ2を案内するための部材であるガイドシャフト121、印字ヘッド15にインクを供給するインクカートリッジ10、及び印刷時にシートの台となるプラテン113を備えている。また、インクカートリッジ10と、キャリッジ2内に設けられたサブインクタンク(図示せず)とは、インク供給チューブ(インク供給経路)3により、互いに接続されている。なお、サブインクタンクは、メインとなるインクカートリッジ10のインクを、安定して印字ヘッド15に供給するために設けられたインクタンクである。
【0042】
排出部は、印刷が行われた記録用紙5をインクジェットプリンタ1の外へ排出するためのものであり、排出ローラ131、132及び排出トレイ134よりなる。
【0043】
インクジェットプリンタ1は、以上のような構成を備え、次のような動作によって印刷を行う。
【0044】
まず、図示しないコンピュータ等から、画像情報に基づく印刷要求が、インクジェットプリンタ1に対してなされる。印刷要求を受信したインクジェットプリンタ1は、給紙トレイ101上の記録用紙5を、ピックアップローラ102によって給紙部より搬出する。
【0045】
次に、搬出された記録用紙5は、給紙ローラによって分離部を通過し、搬送部へと送られる。搬送部では、搬送押えローラ111、搬送ローラ112のローラ対によって、記録用紙5を印字ヘッド15とプラテン113との間へと搬送する。
【0046】
そして、印刷部では、印字ヘッド15の吐出ノズルよりプラテン113上の記録用紙5へ、画像情報に対応してインクが吹き付けられる。この時、記録用紙5はプラテン113上で一端停止されている。インクを吹き付けつつ、キャリッジ2は、ガイドシャフト121に案内されて、主走査方向に渡って1ライン分走査される。それが終了すると、記録用紙5は、プラテン113上で副走査方向に一定の幅だけ移動させられる。印刷部において、上記処理が画像情報に対応し継続して実施されることにより、記録用紙5全面に印刷がなされる。
【0047】
印刷が行われた記録用紙5は、図示しないインク乾燥部を経て、排出ローラ131、132によって用紙排出口133を通して排出トレイ134に排出される。その後、記録用紙5は印刷物としてユーザに提供される。
【0048】
ここで、インクジェットプリンタ1の出力画像の粒状度と人間の視覚特性との関係について説明すれば、以下のとおりである。
【0049】
上記出力画像においては、粒状度の値が小さい程、人間の目には粒状感(ざらつき)を与えずに画質が良好となる。つまり、出力画像の粒状度の値が小さいほど粒状性は向上すると言える。ここで、画素ごとの原画像データから導出される濃度値に対して視覚補正を行わずに画像を出力した場合における出力画像の粒状度G、上記原画像データから導出される濃度値に対して視覚補正を行ってから画像を出力した場合の出力画像の粒状度Rは、次式により表される。
【0050】
【数1】
Figure 2004276458
【0051】
ドットマトリクス(n×mのドットマトリクス)を複数構成している画素において、Reは2次元フーリエ変換より求めた空間周波数の実数成分を表し、Imは虚数成分を表し、VWFは視覚特性(視覚の空間周波数特性)を表す。なお、上記ドットマトリクス全体の濃度をDとしている。
【0052】
さらに、jは、n×mのドットマトリクスを2次元フーリエ変換した行方向(主走査方向)の周波数成分であり、kは、n×mのドットマトリクスを2次元フーリエ変換した列方向(副走査方向)の周波数成分であるとする。ただし、j=0、かつ、k=0の場合、即ち直流成分の値は除外する。
【0053】
なお、ここでいう画素とは撮像デバイスにより取り込まれた原画像を構成する1単位を意味する。すなわち、撮像デバイスにより取り込まれる原画像データは上記画素ごとに与えられるデータである。また、印字におけるドットとは1回のインク吐出動作、もしくは、1滴のインク滴の着弾により紙面に得られるインク画像を意味し、印字においては1つのドット、或いは階調表現のため複数のドットの集合体が1画素となる。すなわち、インクジェットプリンタは、上記ドットごと、あるいは画素ごとに与えられる出力画像データに基づいて印刷を行う。
【0054】
そして、原画像を構成する1単位としての画素の原画像データとn×mのドットマトリクスの各要素とを対比することで、原画像の1画素に対応する出力画像の各ドットの記録/非記録が決定される。
【0055】
ここで、インクジェットプリンタにおいて、各ドットに関し、プリンタの内部処理ではリニアスケールで検出した位置より各目標着弾位置が設定されるが、プリンタより排出される紙面上では各目標着弾位置にズレが生じる。ここで、プリンタの内部処理により設定される各目標着弾位置51と、紙面上での各目標着弾位置50とを図7(a)に示す。さらに、図7(b)に示すように、プリンタより排紙される紙面上の目標着弾位置50と現実に着弾されたドット位置52とでズレが生じるドット70も存在する。
【0056】
ここで、プリンタより排紙される紙面上の各目標着弾位置50は判別困難である。そこで、紙面上に現実に着弾された全てのドットに対して、最小2乗法により、上記ズレが最小になるような正規のドットピッチを有する各ドットの位置を求め、求めた各ドットの位置をそれぞれ基準ドット位置とする。そして、各基準ドット位置と現実に着弾された各ドット位置とのズレ量を位置精度(ドット位置精度)とする。
【0057】
ところで、画像の階調に対する人間の視覚特性(人間の感度)は、画像の周波数成分が高くなるほど低下する。すなわち、画像全体の周波数成分が高くなるほど、人間は画像の階調の粒状性を見分けられなくなる。
【0058】
ここで、隣接するドット同士で上記目標着弾位置を狭く設定すると、基準ドット位置に対する現実に着弾されるドット位置のズレ量が大きくなり、周波数成分が低くなる。これにより、出力画像の粒状度が高くなってしまう。
【0059】
したがって、粒状度Gをなるべく小さくすると共に高品質な出力画像を得るためには、基準ドット位置に対する現実に着弾されるドット位置のズレを出来る限り少なくして(位置精度を規制する)、出力画像を構成する各ドットの配置を均一にするべきである。
【0060】
さらに、出力画像を構成する各ドットは、なるべく主走査方向および副走査方向で整列されているのが好ましい。これは、出力画像を構成する各ドットが、主走査方向および副走査方向に沿って整列されていないと、ドット間の距離が大きくなる。そして、出力画像の各ドット間の距離が大きくなると、人間の視覚感度が向上することになり、粒状度Gは向上するからである(粒状性が低下する)。
【0061】
よって、上述した事項を考慮して、粒状度Gの値がなるべく小さくなるように、各ドットの配置を決めるべきである。これにより、上記視覚補正を行った出力画像の粒状度Rの値を小さくすることができる。このような粒状度Rの値をなるべく小さくできるような各ドットの配置は、予め、画像処理部(図示せず)に配置テーブルとして、記憶されている。そして、上記画像処理部は、上記ドットマトリクスに基づいて画素ごとの入力画像データにハーフトーン処理を施すと共に、上記配置テーブルに基づいた配置で各ドットが形成されるように、ドットごとの画像データを出力する。
【0062】
ここで、600dpiの印字性能を有するインクジェットプリンタを用いて、粒状度Gと各ドットの上記位置精度との関係について実験およびシミュレーションを行った結果を以下に示す。
【0063】
実験およびシミュレーション条件は、600dpi、印字率20%または30%、ドット径:60μm、印字位置誤差(X方向):12μm、(Y方向):6μm、キャリッジ送り誤差:15.1μm、ドットID:1.2、用紙ID:0.15である。
【0064】
図1は、両方向印字における出力画像の各ドットの上記位置精度と、出力画像の粒状度との関係を示す実験結果である。図1において、「△」は印字率30%における実験結果を示し、「◆」は印字率20%におけるシミュレーション結果を示し、「●」は印字率30%におけるシミュレーション結果を示す。
【0065】
図1より、両方向印字における出力画像の各ドットの上記位置精度と、出力画像の粒状性との関係を示す印字率30%の実験結果は、印字率30%のシミュレーション結果のグラフとほぼ一致する。ここで、印字率を30%と場合のシミュレーション結果を示すグラフを1次関数に近似した直線(2点鎖線)と、実験から求めた最小粒状度を示す直線(1点鎖線)との交点から、出力画像の各ドットが絶対値で10μm以内の上記位置精度であれば、出力画像の粒状度をほぼベストモードに近いレベルに抑えられることがわかる。したがって、出力画像における各ドットに関し、上記位置精度が絶対値で10μm以下であれば、良好な粒状感を得ることができ、高品位な画像形成を行うことができる。また、同一の副走査方向に形成された各ドットに関して、往路に形成された各ドット位置に対する復路に形成された各ドットとの位置ズレ量を10μm以下であれば、良好な粒状感を得ることができ、高品位な画像形成を行うことができる。
【0066】
さらに、上記シミュレーション条件において印字率を10%、40%、50%と変化させた場合のシミュレーション結果を示したグラフを図3に示す。図3において、「◆」は印字率10%のシミュレーション結果を示し、「■」は印字率30%のシミュレーション結果を示し、「▲」は印字率40%のシミュレーション結果を示し、「●」は印字率50%のシミュレーション結果を示す。
【0067】
ここで、図3の各シミュレーション結果における粒状度が最も低い点を基準として正規化した場合、図4に示すように、印字率10%以外のシミュレーション結果のグラフは印字率30%のシミュレーション結果のグラフとほぼ一致する。また、印字率を30%、40%、50%とした場合のシミュレーション結果を示す各グラフを1次関数に近似した直線(2点鎖線)と、実験から求めた最小粒状度を示す直線(1点鎖線)との交点から、出力画像の各ドットが絶対値で11.5μmの上記位置精度であれば、出力画像の粒状度をほぼベストモードに近いレベルに抑えることができる。
【0068】
これにより、印字率30〜50%においては、両方向印字における各ドットの上記位置精度が絶対値で11.5μm以下であれば、良好な粒状度が得られて高品位画像を得ることができる。
【0069】
さらに、上記シミュレーション条件において、解像度を変化させた場合のシミュレーション結果は、図5に示すようなグラフとなる。図5において、「◆」は解像度600dpiのシミュレーション結果を示し、「■」は解像度800dpiにおけるシミュレーション結果を示し、「▲」は解像度1200dpiにおけるシミュレーション結果を示し、「×」は解像度1600dpiにおけるシミュレーション結果を示し、「▼」は解像度2400dpiにおけるシミュレーション結果を示し、「●」は解像度4800dpiにおけるシミュレーション結果を示す。ここで、上記と同様に、各グラフにおける粒状度が最も低い点を基準として正規化した場合には、図6に示すように、各解像度のグラフはほぼ一致する。
【0070】
これにより、シミュレーション結果を示す各グラフを1次関数に近似した直線(2点鎖線)と、実験の結果、最も小さくなる粒状度を示す直線(1点鎖線)との交点から、両方向印字において絶対値が1.5ドットピッチとなる位置精度であれば、粒状度をほぼベストモードに近いレベルに抑えることができる。よって、両方向印字における各ドットの上記位置精度が絶対値で1.5ドットピッチ以下であれば、良好な粒状度が得られて高品位画像を得ることができる。
【0071】
なお、出力画像の各ドットにおける上記位置精度の劣化原因とその対策について説明する。以下に示す対策を講ずることにより、出力画像の各ドットの上記位置精度を上述したような数値範囲内に規制することが可能になる。
【0072】
まず、印字ヘッド15におけるノズル(図示せず)周辺にインクサテライトが付着して、インク吐出方向にバラツキが生じることが原因として挙げられる。この原因による上記位置精度の劣化は、ヘッドの復元処理によって解消することができる。
【0073】
また、デバイスの性能に起因してインク吐出速度が変動し、インク吐出方向にバラツキが生じることも上記位置精度の劣化原因として考えられる。この原因による上記位置精度の劣化は、インク吐出速度の設定を上げる(例えば、6m/s→8m/s)ことにより、ある程度解消することができる。
【0074】
さらに、デバイスの性能に起因してキャリッジ2のキャリッジ速度が変動することが原因して、上記位置精度の劣化が生じることも考えられる。この原因による上記位置精度の劣化は、キャリッジ2の摺動負荷の変動を抑えるか、キャリッジ2の軸受けクリアランスを狭くすることにより解消することができる。また、キャリッジ2の駆動源であるDCモータの速度制御のフィードバック信号となるリニアエンコーダ(タイミングフェンス)のスケールピッチを150dpiから300dpiにして、キャリッジ2の制御性を改善することによっても、キャリッジ速度の変動を原因とする上記位置精度の劣化を解消することができる。
【0075】
また、デバイスの性能に起因してインクの吐出タイミングが変動することが原因して、上記位置精度の劣化が生じることも考えられる。この原因による上記位置精度の劣化は、上記リニアエンコーダのスケールピッチを150dpiから300dpiに変更するか、スケールの張力を上げてキャリッジ2の変動を抑えることにより、解消することができる。
【0076】
なお、インクジェットプリンタ1は、印字ヘッド15を分割して往復印字を行うマルチパス印字が可能なインクジェットプリンタであっても構わない。これにより、マルチパス印字において発生しやすい特有の各ドットの位置誤差を抑え、本発明によって得られる効果を特に有効に発揮することができる。例えば、上記マルチパス印字が可能なインクジェットプリンタにおいては、4パス印字の場合、印字ヘッドの往路、復路における位置誤差と、1/4紙送りの際の送り誤差とが複合されてマトリックスが形成されるため、ドット位置誤差が生じると、特に粒状度が大きくなって、画像品位を低下させてしまう。そこで、上記構成によれば、往復路におけるドット位置精度を抑えることができるため、特に粒状度が上がりやすいマルチパス印字を行うインクジェットプリンタであっても、良好な粒状度が得られて、高品位画像を得ることができる。
【0077】
【発明の効果】
本発明の画像形成方法は、以上のように、記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成方法において、解像度が600dpi,ドット径60μm,印字率30%の印字条件とした場合、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を10μm以下に規制することを特徴とする。
【0078】
また、本発明の画像形成装置は、以上のように、記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成装置において、解像度が600dpi,ドット径60μm,印字率30%の印字条件とした場合、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を10μm以下に規制することを特徴とする。
【0079】
これにより、粒状度が大きくなって画像品位が低下することを防止し、常に安定した高品位画像を得ることができるという効果を奏する。
【0080】
本発明の画像形成方法は、以上のように、記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成方法において、解像度が600dpi,ドット径60μm,印字率30〜50%の印字条件とした場合、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を11.5μm以下に規制することを特徴とする。
【0081】
また、本発明の画像形成装置は、以上のように、記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成装置において、解像度が600dpi,ドット径60μm,印字率30〜50%の印字条件とした場合、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を11.5μm以下に規制することを特徴とする。
【0082】
これにより、粒状度が大きくなって画像品位が低下することを防止し、常に安定した高品位画像を得ることができるという効果を奏する。
【0083】
本発明の画像形成方法は、以上のように、記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成方法において、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を1.5ドットピッチ以下に規制することを特徴とする。
【0084】
また、本発明の画像形成装置は、以上のように、記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成装置において、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を1.5ドットピッチ以下に規制することを特徴とする。
【0085】
これにより、粒状度が大きくなって画像品位が低下することを防止し、常に安定した高品位画像を得ることができるという効果を奏する。
【0086】
本発明の画像形成方法は、上記手順に加えて、主走査方向の往路および復路にて印字を行い、同一の副走査方向に形成された各ドットに関して、往路に形成された各ドット位置に対する復路に形成された各ドットとの位置ズレ量を10μm以下に規制することを特徴とする。
【0087】
これにより、主走査方向の往路および復路にて印字(両方向印字)を行う画像形成において、副走査方向においても各ドットをできるだけ整列して配置することができ、良好な粒状度を得て、高品位な画像形成を行えるという効果を奏する。
【0088】
本発明の画像形成方法は、上記手順に加えて、印字ヘッド幅を分割して往復印字を行うマルチパス印字が可能なインクジェットプリンタを用いることを特徴とする。
【0089】
これにより、マルチパス印字において発生しやすい特有のドット位置誤差を抑え、本発明によって得られる効果を特に有効に発揮することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】印字率を30%として、両方向印字における出力画像の各ドットの位置精度と、出力画像の粒状性との関係を調べた実験およびシミュレーションの結果を示したグラフである。
【図2】本実施の形態に係るインクジェットプリンタを示した斜視図である。
【図3】印字率を10%,30%,40%,50%として、両方向印字における出力画像の各ドットの位置精度と、出力画像の粒状性との関係を調べた実験およびシミュレーションの結果を示したグラフである。
【図4】図3に示したグラフに対して、粒状度を正規化したグラフである。
【図5】解像度を変更して、両方向印字における出力画像の各ドットの位置精度と、出力画像の粒状性との関係を調べた実験およびシミュレーションの結果を示したグラフである。
【図6】図5に示したグラフに対して、粒状度を正規化したグラフである。
【図7】(a)は、プリンタ内部処理における目標着弾位置と、紙面上における目標着弾位置との関係を示した模式図であり、(b)は、プリンタ内部処理における目標着弾位置と、紙面上における目標着弾位置と、現実に着弾されるドット位置との関係を示した模式図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 キャリッジ
3 インク供給チューブ
5 記録用紙
10 インクカートリッジ
15 印字ヘッド
101 給紙トレイ
102 ピックアップローラ
111 ローラ
112 搬送ローラ
113 プラテン
121 ガイドシャフト
131 排出ローラ
133 用紙排出口
134 排出トレイ

Claims (8)

  1. 記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成方法において、
    解像度が600dpi,ドット径60μm,印字率30%の印字条件とした場合、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を10μm以下に規制することを特徴とする画像形成方法。
  2. 記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成方法において、
    解像度が600dpi,ドット径60μm,印字率30〜50%の印字条件とした場合、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を11.5μm以下に規制することを特徴とする画像形成方法。
  3. 記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成方法において、
    出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を1.5ドットピッチ以下に規制することを特徴とする画像形成方法。
  4. 主走査方向の往路および復路にて印字を行い、同一の副走査方向に形成された各ドットに関して、往路に形成された各ドット位置に対する復路に形成された各ドットとの位置ズレ量を10μm以下に規制することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  5. 印字ヘッド幅を分割して往復印字を行うマルチパス印字が可能なインクジェットプリンタを用いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  6. 記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成装置において、
    解像度が600dpi,ドット径60μm,印字率30%の印字条件とした場合、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を10μm以下に規制することを特徴とする画像形成装置。
  7. 記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成装置において、
    解像度が600dpi,ドット径60μm,印字率30〜50%の印字条件とした場合、出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を11.5μm以下に規制することを特徴とする画像形成装置。
  8. 記録媒体上に複数のドットを形成する画像形成装置において、
    出力画像の各ドットに関して、基準ドット位置に対する各ドットの位置精度を1.5ドットピッチ以下に規制することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006130383A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Seiko Epson Corp ドットずれ検出方法およびドットずれ検出装置

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