JP5971064B2 - 画像記録装置、及び画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像記録装置、及び画像処理プログラムに関する。
特許文献1には、画像記録装置として、記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置が開示されている。このインクジェット記録装置では、記録ヘッドから、インク組成物と、当該インク組成物と反応させる反応液を記録媒体に吐出させることで、高品位の画像を得ている。
特開平11−348255号公報
ところで、印字モードとして、通常のモードである第1モードと、記録媒体に対して吐出させるインク組成物の吐出量を変えることで記録媒体に記録される画像の濃度を第1モードとは異ならせた少なくとも1つの第2モードを有する画像記録装置が知られている。このような画像記録装置において、上述の特許文献1のように、記録媒体に対してインク組成物に加えて反応液を吐出させる場合には、記録媒体に対して吐出させる反応液の吐出量も印字モードに応じて変える必要がある。
ここで、記録ヘッドが吐出可能な液体の液滴サイズ(体積)の数や、その液滴サイズ各々の大きさによっては、第1モードにおけるインク組成物の吐出量に対する反応液の吐出量の比率と、第2モードにおけるインク組成物の吐出量に対する反応液の吐出量の比率を一致させることができない場合がある。また、記録媒体に付着されるインク組成物の付着量と、当該付着量のインク組成物に対して付着させる必要がある反応液の付着量とが正比例の関係にない場合がある。このような場合には、複数のモード間において、インク組成物の吐出量に対する反応液の吐出量の比率が大きく異なる問題が生じ得る。
そこで、本発明の目的は、複数のモード間における、記録媒体に画像を記録するための第1液体に対する、当該第1液体に作用して第1液体の特性を向上させるための第2液体の使用比率の差を小さくすることが可能な画像記録装置、及び画像処理プログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の画像記録装置は、記録媒体に画像を記録する第1液体、及び前記第1液体に作用して前記第1液体の特性を向上させる第2液体を記録媒体に吐出するための記録ヘッドと、マトリクスに配置された複数の画素における各画素の濃度値を有する画像データに関して、当該画像データに基づき記録される画像を記録対象である記録対象画像とする第1モードと、前記第1モードにおいて前記記録対象とする画像の濃度を増加または低下させた画像を前記記録対象画像とする少なくとも1つの第2モードを含む複数のモードから1つのモードを選択的に設定するモード設定手段と、前記モード設定手段により設定されたモードの前記記録対象画像を前記記録媒体に記録するための、前記複数の画素における各画素に係る前記第1液体の吐出量を示す第1液体吐出データを作成する第1データ作成手段と、前記モード設定手段により設定されたモードの前記記録対象画像における、前記複数の画素における各画素に係る前記第2液体の吐出量を示す第2液体吐出データを作成する第2データ作成手段と、前記第1液体吐出データ及び前記第2液体吐出データに従って、記録媒体に前記第1液体及び前記第2液体が吐出されるように前記記録ヘッドを制御する画像記録制御手段とを備え、前記第2データ作成手段は、前記モード設定手段により前記第2モードが設定されたとき、前記記録対象画像の前記複数の画素における特定画素以外の画素については、前記複数のモード共通の第1ルールを適用して当該特定画素以外の画素に係る前記第2液体の吐出量を求め、前記特定画素については、前記第1ルールとは異なり、前記第2モードに応じた第2ルールを適用して当該特定画素に係る前記第2液体の吐出量を求めて、前記第2液体吐出データを作成するものであり、前記第2ルールは、前記特定画素に対しても前記第1ルールが適用されると仮定したときと比べて、前記記録ヘッドから吐出される前記第1液体の総量に対する前記第2液体の総量の比率を、前記モード設定手段により前記第1モードが設定されたときに前記記録ヘッドから吐出される前記第1液体の総量に対する前記第2液体の総量の比率に近づけるルールであることを特徴とする。
また、本発明の画像処理プログラムは、記録媒体に画像を記録する第1液体、及び前記第1液体に作用して前記第1液体の特性を向上させる第2液体を記録媒体に吐出するための記録ヘッドを備えた画像記録装置と通信可能な情報処理装置が備えるコンピュータに読み込まれる画像処理プログラムであって、前記コンピュータにより実行されると、マトリクスに配置された複数の画素における各画素の濃度値を有する画像データに関して、当該画像データに基づき記録される画像を記録対象である記録対象画像とする第1モードと、前記第1モードにおいて前記記録対象とする画像の濃度を増加または低下させた画像を前記記録対象画像とする少なくとも1つの第2モードを含む複数のモードから1つのモードを選択的に設定するモード設定手段と、前記モード設定手段により設定されたモードの前記記録対象画像を前記記録媒体に記録するための、前記複数の画素における各画素に係る前記第1液体の吐出量を示す第1液体吐出データを作成する第1データ作成手段と、前記モード設定手段により設定されたモードの前記記録対象画像における前記複数の画素における各画素に係る前記第2液体の吐出量を示す第2液体吐出データを作成する第2データ作成手段と、前記第1データ作成手段が作成した前記第1液体吐出データ、及び前記第2データ作成手段が作成した前記第2液体吐出データ前記画像記録装置へ出力する出力手段と、して前記情報処理装置を機能させ、前記第2データ作成手段は、前記モード設定手段により前記第2モードが設定されたとき、前記記録対象画像の前記複数の画素における特定画素以外の画素については、前記複数のモード共通の第1ルールを適用して当該特定画素以外の画素に係る前記第2液体の吐出量を求め、前記特定画素については、前記第1ルールとは異なり前記第2モードに応じた第2ルールを適用して当該特定画素に係る前記第2液体の吐出量を求めて、前記第2液体吐出データを作成するものであり、前記第2ルールは、前記特定画素に対しても前記第1ルールが適用されると仮定したときと比べて、前記記録ヘッドから吐出される前記第1液体の総量に対する前記第2液体の総量の比率を、前記モード設定手段により前記第1モードが設定されたときに前記記録ヘッドから吐出される前記第1液体の総量に対する前記第2液体の総量の比率に近づけるルールであることを特徴とする。
上記の構成によれば、第2モードが設定されているときには、特定画素については第2ルールが適用されるので、記録ヘッドから吐出される第1液体の総量に対する第2液体の総量の比率を、第1モードが設定されたときに記録ヘッドから吐出される第1液体の総量に対する第2液体の総量の比率に近づけることができる。その結果、複数のモード間における、第1液体に対する第2液体の使用比率の差を小さくすることができる。
複数のモード間における、記録媒体に画像を記録するための第1液体に対する、当該第1液体に作用して第1液体の特性を向上させるための第2液体の使用比率の差を小さくすることができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図1に示すプリンタの電気的構成図である。 (a)はガンマ補正処理部における入力濃度値と出力濃度値の階調値の関係を示す図であり、(b)はインク吐出データ作成部における各入力濃度値と、液滴サイズ毎の使用率との関係を示すグラフである。 (a)はインク吐出データを説明する図であり、(b)は特定画素について説明する図であり、(c)は処理液吐出データを説明する図である。 (a)は第1ルールについて説明する図であり、(b)は第2ルールについて説明する図であり、(c),(d)は第3ルールについて説明する図であり、(e)は液滴サイズと吐出量の関係を示す図であり、(f)は通常記録モードにおける総使用比率を説明するための図であり、(g)はインクセーブモードにおける総使用比率を説明するための図である。 図1に示すプリンタの動作フロー図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタの電気的構成図である 図7に示すプリンタの動作フロー図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。以下では、画像記録装置の一例としてインクジェットプリンタを例示する。
先ず、図1を参照し、インクジェットプリンタの全体的構成について説明する。図1に示すように、インクジェットプリンタ101は直方体状の筐体101aを有する。筐体101aの天板上部には、排紙部15が設けられている。筐体1aにより画定される空間には、後述の給紙機構40から排紙部15に向けて、図1に示す太矢印に沿って、記録媒体である用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている。筐体101aの内部空間は、上から順に空間A,B,Cに区分できる。
空間Aには、記録ヘッド1、用紙Pを記録ヘッド1の真下を通過するように水平方向(図1中左方から右方に向かう方向)に搬送する搬送機構16、用紙Pをガイドするガイド機構20、及びインクジェットプリンタ101全体の動作を司る制御装置100等が配置されている。
記録ヘッド1は、インク吐出ヘッド2及び処理液吐出ヘッド3を有している。インク吐出ヘッド2は、主走査方向に延びた直方体状のラインヘッドであって、ブラックのインクの液滴を用紙Pに対して吐出する。インク吐出ヘッド2の下面はインクを吐出する複数の吐出口が形成された吐出面1aである。インク吐出ヘッド2は、インクの吐出量を調整することで、サイズの異なる3種類の液滴(大滴、中滴、小滴)を吐出可能である。従って、インク吐出ヘッド2は用紙P上に、大滴に対応する大ドット、中滴に対応する中ドット、小滴に対応する小ドット、液滴不吐出のドット無しの4種類のドットの形成態様(4階調の濃度)を表現可能である。
処理液吐出ヘッド3は、インク吐出ヘッド2と略同一の構造であるラインヘッドである。また、処理液吐出ヘッド3はインク吐出ヘッド2の上流側に設けられており、処理液を用紙Pに吐出する。この処理液吐出ヘッド3の下面は処理液を吐出する複数の吐出口が形成された吐出面2aである。処理液吐出ヘッド3についても、処理液の吐出量を調整することで、サイズの異なる3種類の液滴(大滴、中滴、小滴)を吐出可能である。
ここで、処理液とは、インクの吐出に先立ち用紙Pに吐出される液体であって、インクに作用してインクの特性を向上させる液体である。一般的に、顔料インクに対しては顔料色素を凝集させる成分を含有した処理液が使用され、染料インクに対しては染料色素を析出させる成分を含有した処理液が使用される。処理液の成分には、カチオン系高分子やマグネシウム塩等の多価金属塩を含有する液体等、適宜に選択可能である。かかる処理液とインクとが混ざると、多価金属塩等がインクの着色剤(染料又は顔料)に作用して、不溶性又は難溶性の金属複合体等として凝集又は析出される。
搬送機構16は、2つのベルトローラ6、7と、搬送ベルト8と、テンションローラ10と、プラテン18と、ニップローラ4と、剥離プレート5とを有している。搬送ベルト8は、両ローラ6、7の間に巻回されたエンドレスのベルトであり、テンションローラ10によってテンションが付加されている。プラテン18は、インク吐出ヘッド2,2に対向配置され、搬送ベルト8の上側ループを内側から支える。ベルトローラ7は、図1中時計回りに回転する駆動ローラであって、搬送ベルト8を走行させる。ベルトローラ6は、搬送ベルト8が走行すると回転する従動ローラである。搬送ベルト8の搬送面8aには、弱粘着性のシリコン層が形成されている。ニップローラ4は、搬送されてきた用紙Pを搬送面8aに押さえ付ける。押さえ付けられた用紙Pは、シリコン層によって搬送ベルト8に保持される。剥離プレート5は、搬送ベルト8上の用紙Pを、搬送ベルト8から剥離する。
ガイド機構20は、搬送方向に関して、搬送機構16を挟んで配置された上流側ガイド部及び下流側ガイド部を有している。上流側ガイド部は、ガイド21a,21bと送りローラ対22を有しており、後述の給紙機構40から給紙された用紙Pを搬送機構16に搬送する。下流側ガイド部は、ガイド25a,25bと2つの送りローラ対26を有し、搬送機構16から搬送された用紙Pを排紙部15に向けて搬送する。
空間Bには、給紙機構40が配置されている。給紙機構40は、給紙トレイ41及び給紙ローラ42を有する。このうち、給紙トレイ41が、筐体101aに対して着脱可能である。給紙トレイ41は、上方に開口する箱であり、複数の用紙Pを収納する。給紙ローラ42は、給紙トレイ41内で最も上方にある用紙Pを送り出す。
空間Cには、インクタンク50、処理液タンク51、インクセンサ55、及び処理液センサ56が配置されている。インクタンク50には、ブラックのインクが貯留されており、インク吐出ヘッド2にチューブ及びポンプ(ともに不図示)を介して接続されている。同様に、処理液タンク51には、処理液が貯留されており、処理液吐出ヘッド3にチューブ及びポンプ(ともに不図示)を介して接続されている。インクセンサ55は、インクタンク50に貯留されているインクの残量を検知し、検出結果を制御装置100に出力する。また、処理液センサ56は、処理液タンク51に貯留されている処理液の残量を検知し、検出結果を制御装置100に出力する。
また、筐体101aの上部には、制御装置100に電気的に接続されたタッチパネル90(図2参照)が設けられている。ユーザはタッチパネル90を操作することで、例えば印字モードを設定することができる。本実施形態においては、印字モードとして、通常の濃度で画像を用紙Pに記録する通常記録モードと、当該通常記録モードよりも濃度が低い画像を用紙Pに記録するインクセーブモードとがある。
なお、初期状態において、インクタンク50に貯留されているインクの量、及び処理液タンク51に貯留されている処理液の量は、インクタンク50に貯留されているインクの量に対する、処理液タンク51に貯留されている処理液の量の比率が、印字モードとして通常記録モードが選択されているときの、用紙Pに画像を記録する際にインク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量の平均値に対する、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総量の平均値の比率となるように設定されている。
次に、インクジェットプリンタ101の電気的構成について説明するに先立ち、当該インクジェットプリンタ101に通信可能に接続される情報処理装置70について図2を参照して説明する。情報処理装置70は汎用のPC等であり、図2に示すように、コンピュータ71、及び入出力部72を備えている。入出力部72は、キーボートやマウスからなる入力装置とディスプレイ等からなる出力装置とから構成されており、ユーザによる各種操作入力が可能であると共に、各種の設定画面や動作状態等をユーザに対して表示することが可能である。
コンピュータ71は、コンピュータ制御部81、及び記憶部82を有している。コンピュータ制御部81は、情報処理装置70の各部を統括制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え不能に記憶するROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。記憶部82は、書き換え可能な不揮発性の記憶装置であり、オペレーティングシステム(OS)85、文書や画像等を作成するためのアプリケーション86、情報処理装置70からインクジェットプリンタ101を利用可能とするためのプログラムであるプリンタドライバ87等が記憶されている。
情報処理装置70では、実行中のアプリケーション86において印刷開始操作が行われることによりプリンタドライバ87が起動される。プリンタドライバ87が起動されると、アプリケーション86により作成された印刷データが、図示しない通信インターフェースを介して、インクジェットプリンタ101に出力される。なお、この印刷データは、ページ記述言語等で表現されている。
次に、インクジェットプリンタ101の電気的構成について説明する。インクジェットプリンタ101の制御装置100は、CPUと、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え不能に記憶するROMと、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAMとを含んでいる。制御装置100を構成する各機能部は、これらハードウェアとROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。図2に示すように、制御装置100は、通信部150、モード設定部151、印刷データ記憶部152、RIP処理部153、ガンマ補正処理部154、インク吐出データ作成部(第1データ作成手段)155、特定画素決定部(特定画素決定手段)156、処理液吐出データ作成部(第2データ作成手段)157、画像記録制御部(画像記録制御手段)158、及び画像データ記憶部160を有している。
通信部150は、情報処理装置70等の外部装置との間で行われる通信を制御する。
モード設定部151は、用紙Pに記録する画像の印字モードとして、通常記録モードと、インクセーブモードの何れか1つを選択的に設定する。具体的には、モード設定部151は、画質モード選択画面が表示されるようタッチパネル90を制御する。その後、ユーザにより、タッチパネル90を介して選択された印字モードを、用紙Pに記録する画像の印字モードとして設定する。変形例として、情報処理装置70が印刷データを送信する際に、印刷データに印字指令データを付加して送信するように構成されており、モード設定部151は、その印字指令データに基づいて、通常記録モードと、インクセーブモードの何れかを選択的に設定するように構成されていてもよい。
印刷データ記憶部152には、通信部150が情報処理装置70から受信した印刷データが記憶される。RIP処理部153は、印刷データ記憶部152に記憶された印刷データに対して公知のRIP(Raster Image Processor)処理を行い、これを画素が用紙Pの印刷可能な領域に対応してマトリクス状に配置されて、256階調(0から255の階調値)で表現された画像データ(ビットマップデータ)に変換して、画像データ記憶部160に記憶する。
ガンマ補正処理部154は、RIP処理部153により256階調で表現された画像データを、1024階調(0から1023)で表現された記録対象画像データに変換する。このように1024階調で表現された画像データに変換することにより、後述の誤差拡散処理等の濃度制御をより精密に行うことができる。
図3(a)は、ガンマ補正処理部154における入力濃度値を横軸に、出力濃度値を縦軸に示して、両信号の関係を示すグラフである。階調値として、0が白色を示し、横軸の255及び縦軸の1023が黒色を表す。モード設定部151により印字モードとして通常記録モードが設定されている場合には、入力濃度値と出力濃度値の関係は、図3(a)に実線で示す傾斜線となる。一方、モード設定部151により印字モードとしてインクセーブモードが設定されている場合は、ガンマ補正処理部154は、入力濃度値と出力濃度値の関係を示す傾斜線の勾配を通常記録モードのときよりも緩やかにする。具体的には、図3に一点鎖線で示すように、横軸の255が縦軸の1023に1以下の係数を乗じた階調値に変換されるように傾斜線の勾配を緩やかにする。例えば、係数が0.8の場合は、横軸の255が縦軸の1023×0.8≒818となるように傾斜線の勾配を緩やかにする。階調値が大きいほど、使用するインクの量が多いため、インクセーブモードでは出力濃度値の階調値を全体的に小さくして、用紙Pに画像を記録する際に使用するインクの総量を減らしている。
インク吐出データ作成部155は、ガンマ補正処理部154により1024階調で表現された画像データ(記録対象画像データ)に係る画像(記録対象画像)を入力画像としてハーフトーン処理を行い、出力画像として、図4(a)に示す4階調で表現されたインク吐出用のインク吐出データを作成する。このインク吐出データは、記録対象画像データに係る記録対象画像の各画素に対するインクの吐出量を4階調で示したものであり、当該4階調の値は、上述の大滴、中滴、小滴、液滴不吐出に対応する。なお、図4(a)のS,M,Lの記載は、その画素に対応してインク吐出ヘッド2から吐出される液滴サイズを示しており、S,M,Lのいずれの記載もない画素は、液滴を吐出しない画素を示している。
本実施形態においては、インク吐出データ作成部155はハーフトーン処理として、誤差拡散法を用いる。誤差拡散法は、入力画像を構成する画素毎に、注目画素の1024階調の入力濃度値を4階調の出力値に変換し、出力値に対応する相対濃度値を入力濃度値(補正濃度値)から減算して得られる誤差値が未処理の画素へ反映される処理法である。
また、本実施形態においては、図3(b)に示すように、0〜1023の各入力濃度値に対する、大滴、中滴及び小滴のそれぞれの使用率(発生頻度)は予め設定されており、誤差拡散法は、この設定に従い実行される。
以下、その一例について簡単に説明する。まず、記録対象画像データに係る入力画像を構成する画素のうちの1つが注目画素(処理対象の画素)として選択される。そして、図3(b)に示す設定に基づいて、当該注目画素の入力濃度値を、各液滴サイズに対応する分解濃度値に分解する。例えば、対応する液滴サイズの相対濃度値、対応する液滴サイズの使用率を乗じた値が分解濃度値とされる。そして、液滴サイズ毎に、注目画素の分解濃度値に、液滴サイズ毎に管理される当該注目画素についての登録誤差値が加算されて補正分解値が算出される。ここで、登録誤差値とは、注目画素の処理によって生じた誤差値(補正分解値から相対濃度値を減算した値)が、その注目画素の周辺に位置する未処理の複数の画素に所定の割合で分散されて各画素の誤差値として登録されたものである。既に登録誤差値が登録されている場合には、その登録誤差値に加算される形で登録される。つまり、ある画素を注目画素として処理する段階では、その注目画素よりも前に処理された複数の周辺画素のそれぞれで生じた誤差値を所定の割合で積算した値が、その注目画素についての登録誤差値として登録された状態となっている。
その後、液滴サイズ毎に、補正分解値と、液滴サイズ毎に設けられた閾値との比較に基づいて、注目画素の出力値が決定される。そして、液滴サイズ毎に、出力値に対応する相対濃度値が補正分解値から減算されることにより、誤差値が算出される。つまり、各液滴サイズの分解濃度値を入力濃度値とした誤差拡散処理が行われ、液滴サイズ毎に誤差が管理されることになる。こうして算出された誤差値は、上述のように未処理の周辺画素へ所定の割合で分散される。以上のような処理が、記録対象画像データに係る入力画像を構成する全ての画素について行われることにより、4階調のインク吐出データが作成される。
以上のように、本実施形態では、0〜1023の各入力濃度値に対する、大滴、中滴及び小滴のそれぞれの使用率(発生頻度)は予め設定されており、値が小さい入力濃度値ほど大滴の使用率が小さくなり、中滴や小滴の使用率が高くなっている。従って、情報処理装置70から送信された同じ画像データに関して、モード設定部151によりインクセーブモードが設定された場合では、通常記録モードが設定されていた場合と比べて、大滴の使用率が小さくなり、中滴や小滴の使用率が高くなる。
特定画素決定部156は、インク吐出データ作成部155により作成されたインク吐出データに基づいて、インク吐出データに係る記録対象画像における全画素数に対する特定画素の数、及び記録対象画像における特定画素の配置位置を決定する。ここで、特定画素とは、本実施形態においては、画像を用紙Pに記録する際に使用されるインクの吐出量に対する処理液の吐出量の比率を、インクタンク50に貯留されているインクの残量に対する処理液タンク51に貯留されている処理液の残量の比率に近づけるために、後述の第1ルールが適用されずに、処理液の吐出量が調整される画素のことである。なお、特定画素決定部156は、特定画素がベタ部のみに配置されるように、特定画素の数及びその配置位置を決定する。ここで、ベタ部とは、図4(b)に示すようにインク吐出データに係る記録対象画像おいて、隣接する4近傍の画素に係る4階調の値が大滴、中滴、小滴のいずれかに対応する値である画素から構成される部分である。即ち、ベタ部は、隣接する4近傍の画素が、インクの吐出量がゼロよりも大きい画素から構成されている。変形例として、ベタ部は、隣接する8近傍の画素が、インクの吐出量がゼロよりも大きい画素から構成されていてもよい。
具体的には、特定画素決定部156は、インク吐出データに係る記録対象画像における複数の画素のうち、ベタ部にある画素を求め、当該ベタ部にある画素から、マスクパターンで画素を間引いた後の残りの画素を特定画素として決定する。なお、本実施形態においては、マスクパターンは、通常記録モード及びインクセーブモード共通のマスクパターンである。
処理液吐出データ作成部157は、インク吐出データ作成部155により作成されたインク吐出データに基づいて、4階調で表現された処理液吐出用の処理液吐出データを作成する。処理液吐出データは、インク吐出データに係る記録対象画像の各画素に対する処理液の吐出量を4階調の値で示したものであり、当該4階調の値は、上述の大滴、中滴、小滴、液滴不吐出に対応する。
以下、処理液吐出データ作成部157について詳細に説明する。処理液吐出データ作成部157は、モード設定部151により印字モードとして通常記録モードが設定されている場合には、インク吐出データに係る記録対象画像の複数の画素において、特定画素決定部156により特定画素とされた画素以外の画素(以下、通常画素と称す)については、第1ルールを適用して当該通常画素の出力値を求め、特定画素については第3ルールを適用して当該特定画素の出力値を求める。
ここで、第1ルールとは、通常記録モード及びインクセーブモード共通のルールであり、図5(a)に示すように、インク吐出データに係る記録対象画像の一画素に係るインクの吐出量と処理液の吐出量との関係を定めたルールである。本実施形態では、図5(a)に示されるように、用紙Pにおいて、大滴サイズのインクが吐出されるドットに対しては大滴サイズの処理液が吐出され、中滴サイズのインクが吐出されるドットに対しては中滴サイズの処理液が吐出され、小滴サイズのインクが吐出されるドットに対しては小滴サイズの処理液が吐出されることになる。
第3ルールは、通常記録モードに応じて、インク吐出データに係る記録対象画像の一画素に係るインクの吐出量と処理液の吐出量との関係が定められるルールであり、且つ、インク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量に対する、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総量の比率(以下、総使用比率)を、所定の目標値に近づけるためのルールである。本実施形態においては、「所定の目標値」は、インクセンサ55が検知しているインクタンク50に貯留されているインクの残量に対する、処理液センサ56が検知している処理液タンク51に貯留されている処理液の残量の比率(以下、残留比率と称す)に設定されている。
第3ルールには、減少用第3ルールと増加用第3ルールとがある。減少用第3ルールは、インク吐出データに係る記録対象画像の全ての画素について第1ルールを適用して処理液吐出データを作成した場合における総使用比率が残留比率よりも大きくなる場合において、図5(c)に示すように、特定画素に係る処理液の吐出量を第1ルールが適用されたときよりも少なくするためのルールである。これに対して、増加用第3ルールは、インク吐出データに係る記録対象画像の全ての画素について第1ルールを適用して処理液吐出データを作成した場合における総使用比率が残留比率よりも小さくなる場合において、図5(d)に示すように、特定画素に係る処理液の吐出量を第1ルールが適用されたときよりも多くするためのルールである。このよう、特定画素に対しては第3ルールを適用して、当該特定画素に係る処理液の吐出量を求めることで、インクタンク50においてインク切れが起こるタイミングと、処理液タンク51において処理液切れが起こるタイミングとを略同じにすることができる。なお、第3ルールの記録対象画像の一画素に係るインクの吐出量と処理液の吐出量との関係は、特定画素決定部156による特定画素の数、通常記録モードにおけるインク吐出データより求まるインクの吐出量、記録対象画像にかかるすべての通常画素に吐出される処理液の量、インク吐出ヘッド2が吐出可能な液滴サイズそれぞれの液滴量、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の液滴サイズそれぞれの液滴量、並びに残量比率に基づいて定められている。
ところで、用紙Pの単位面積に吐出される液体の量が所定量以上になると、インクの定着性等が悪くなり、用紙Pに記録される画像の画質が劣化する虞がある。従って、本実施形態においては、一画素に関して吐出されるインクの吐出量が多くなるほど処理液の吐出量が少なくなるように構成されている。具体的には、図5(e)に示すように、インク吐出ヘッド2が吐出可能な液滴サイズそれぞれの液滴量(吐出量)は、小滴が8pl、中滴が14pl、大滴が21plであるのに対して、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の液滴サイズそれぞれの液滴量(吐出量)は、小滴が5pl、中滴が8pl、大滴が10plとされている。これにより、一画素に関して小滴サイズのインク及び処理液がそれぞれ吐出されるときのインクの吐出量に対する処理液の吐出量の比率(以下、処理液使用比率とも称す)は0.63であり、中滴サイズのインク及び処理液がそれぞれ吐出されるときの処理液使用比率は0.57であり、大滴サイズのインク及び処理液がそれぞれ吐出されるときの処理液使用比率は0.50となる。この結果、大滴の使用率が小さく、且つ中滴や小滴の使用率が高いインクセーブモードでは、通常記録モードよりも、インク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量に対する処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の比率が大きくなる。
具体的には、例えば、画像データ記憶部160に記憶された同じ画像データ(100画素の画像データ)に関して、通常記録モードでのインク吐出量データでは、図5(f)に示すように大滴が40画素、中滴が30画素、小滴が20画素、液滴不吐出が10画素であったとし、図5(g)に示すようにインクセーブモードでのインク吐出量データでは、大滴が15画素、中滴が40画素、小滴が50画素、液滴不吐出が15画素であったとする。この場合、通常記録モードでは総使用比率が0.54であるのに対して、インクセーブモードでは総使用比率が0.56となる。このように、用紙Pに画像を記録する際に、印字モードとしてインクセーブモードが選択されるほど、インクタンク50においてインク切れが起こるタイミングよりも、処理液タンク51において処理液切れが起こるタイミングが早くなる。
そこで、本実施形態においては、モード設定部151により印字モードとしてインクセーブモードが設定されている場合には、インク吐出データに係る記録対象画像の複数の画素において通常画素については、第1ルールを適用して当該通常画素の出力値を求め、特定画素については第2ルールを適用して当該特定画素の出力値を求める。ここで、第2ルールとは、インクセーブモードに応じて、インク吐出データに係る記録対象画像の一画素に係るインクの吐出量と処理液の吐出量との関係が定められるルールであり、且つ、特定画素に対しても第1ルールが適用されていたときと比べて、インク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量に対する、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総量の総使用比率を、モード設定部151により印字モードとして通常記録モードが設定されたときの値に近づけるためのルールである。本実施形態では、上述のように通常記録モードが設定されたときにおいては、総使用比率が、インクタンク50に貯留されているインクの残量に対する、処理液タンク51に貯留されている処理液の残量の残留比率に近づくようにされているので、換言すれば、第2ルールは、総使用比率を残留比率に近づけるためのルールである。なお、第2ルールの記録対象画像の一画素に係るインクの吐出量と処理液の吐出量との関係は、特定画素決定部156による特定画素の数、インクセーブモードにおけるインク吐出データより求まるインクの吐出量、記録対象画像にかかるすべての通常画素に吐出される処理液の量、インク吐出ヘッド2が吐出可能な液滴サイズそれぞれの液滴量、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の液滴サイズそれぞれの液滴量、並びに残量比率に基づいて定まる。
上述のように、インクセーブモードでは、通常記録モードよりも、インクの総量に対する処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総使用比率が大きいため、本実施形態の第2ルールは、図5(b)に示すように、特定画素に係る処理液の吐出量を第1ルールが適用されたときよりも少なくするためのルールである。
モード設定部151により印字モードとしてインクセーブモードが設定されている場合における、処理液吐出データ作成部157により作成される処理液吐出データを図4(c)に示す。なお、図4(c)のS,M,Lとの記載は、その画素に対応する処理液の液滴サイズを示しており、S,M,Lのいずれの記載もない画素は、液滴を吐出しない画素を示している。なお、S,M,Lは、処理液吐出ヘッド3から吐出される小滴,中滴,大滴の液滴と対応している。図4(c)に示すように、特定画素に対応する処理液の吐出量は、第1ルールが適用されていたときと比べて少なくされる。
画像記録制御部158は、用紙Pに画像が記録されるように記録ヘッド1、搬送機構16、ガイド機構20、及び給紙機構40を制御する。具体的には、画像記録制御部158は、用紙Pが給紙機構40から排紙部15まで搬送されるように、給紙機構40、ガイド機構20及び搬送機構16を制御する。さらに、処理液吐出データ作成部157により作成された処理液吐出データに従って、処理液吐出ヘッド3を制御することで用紙Pに処理液を吐出させると共に、インク吐出データ作成部155により作成されたインク吐出データに従って、インク吐出ヘッド2を制御することで用紙Pにインクを吐出させる。
(プリンタの動作)
続いて、インクジェットプリンタ101の動作の一例について、図6を参照しつつ以下に説明する。まず、通信部150が、情報処理装置70から印刷データを受信すると、受信した印刷データを印刷データ記憶部152に記憶する(A1)。次に、モード設定部151が、タッチパネル90を介して入力されたユーザからの操作入力に基づいて、用紙Pに記録する画像の印字モードとして、通常記録モード及びインクセーブモードの何れか1つを選択的に設定する(A2)。
次に、RIP処理部153が、印刷データ記憶部152に記憶された印刷データに対してRIP処理を行い、256階調で表現された画像データに変換し、画像データ記憶部160に記憶する(A3)。次に、ガンマ補正処理部154が、RIP処理部153により256階調で表現された画像データを、1024階調で表現された記録対象画像データに変換する(A4)。このとき、ガンマ補正処理部154は、モード設定部151により印字モードとして通常記録モードが設定されている場合には入力濃度値と出力濃度値の関係を、図3(a)に実線で示す傾斜線とし、モード設定部151により印字モードとしてインクセーブモードが設定されている場合には入力濃度値と出力濃度値の関係を、図3(a)に点線で示す傾斜線とする。
次に、インク吐出データ作成部155は、ガンマ補正処理部154により1024階調で表現された記録対象画像データに係る記録対象画像を入力画像としてハーフトーン処理を行い、インク吐出データを作成する(A5)。次に、特定画素決定部156は、インク吐出データ作成部155により作成されたインク吐出データに基づいて、インク吐出データに係る記録対象画像における全画素数に対する特定画素の数、及び記録対象画像における特定画素の配置位置を決定する(A6)。
次に、処理液吐出データ作成部157は、モード設定部151により印字モードとしてインクセーブモードが設定されている場合(A7:YES)には、インク吐出データに係る記録対象画像の複数の画素において、通常画素については、第1ルールを適用して当該通常画素の出力値を求め、特定画素については第2ルールを適用して当該特定画素の出力値を求めて、処理液吐出データを作成する(A8)。このステップA8の処理が終了すると、ステップA10の処理に移る。
一方、モード設定部151により印字モードとして通常記録モードが設定されている場合(A7:NO)には、インク吐出データに係る記録対象画の複数の画素において、通常画素については、第1ルールを適用して当該通常画素の出力値を求め、特定画素については第3ルールを適用して当該特定画素の出力値を求めて、処理液吐出データを作成する(A9)。このステップA9の処理が終了すると、ステップA10の処理に移る。
ステップA10では、画像記録制御部158が、用紙Pに画像が記録されるように記録ヘッド1、搬送機構16、ガイド機構20、及び給紙機構40を制御する。具体的には、画像記録制御部158は、用紙Pが給紙機構40から排紙部15まで搬送されるように、給紙機構40、ガイド機構20及び搬送機構16を制御する。さらに、処理液吐出データ作成部157により作成された処理液吐出データに従って、処理液吐出ヘッド3を制御することで用紙Pに処理液を吐出させると共に、インク吐出データ作成部155により作成されたインク吐出データに従って、インク吐出ヘッド2を制御することで用紙Pにインクを吐出させる。以上、インクジェットプリンタ101の動作について説明した。
以上述べたように、本実施形態によると、印字モードとしてインクセーブモードが設定されているときには、特定画素については第2ルールが適用されるので、インク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量に対する、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総量の総量使用比率を、通常記録モードが設定されたときにインク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量に対する、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総量の総量使用比率に近づけることができる。その結果、通常記録モード及びインクセーブモード間における、インクに対する処理液の使用比率の差を小さくすることができる。
また、本実施形態によると、印字モードとして通常記録モードが設定されているときには、インク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量に対する、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総量使用比率が、所定の目標値に近づけるようにされている。従って、インクセーブモードにおいても、総量使用比率が所定の目標値に近づけるようにされることになる。このように、全印字モードにおいて、総量比率が所定の目標値に近づくことになるため、インクに対する処理液の使用比率の管理を容易にすることができる。
また、本実施形態においては、特定画素は画像のベタ部にあるため、画像のエッジ部分にある場合と比べて、用紙Pに記録される画像の画質が劣化することを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る画像記録装置について、図7、及び図8を参照しつつ説明する。第2実施形態において第1実施形態と異なる点は、第2実施形態では、印字モードとして通常記録モードが設定されているときには、処理液吐出データ作成部157は、インク吐出データに係る記録対象画像の全ての画素について第1ルールを適用して、処理液吐出データを作成する点である。また、印字モードとしてインクセーブモードが設定されているときでも、特定画素について第1ルールを適用して処理液吐出データを作成する場合がある点である。以下においては、上述した第1実施形態と同一の箇所については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
本実施形態において、図7に示すように、制御装置100は、通信部150、モード設定部151、印刷データ記憶部152、RIP処理部153、ガンマ補正処理部154、インク吐出データ作成部155、特定画素決定部156、処理液吐出データ作成部157、画像記録制御部158、及び画像データ記憶部160に加えて、判断部159を有している。
ここで、上述のように、初期状態において、インクタンク50に貯留されているインクの量、及び処理液タンク51に貯留されている処理液の量は、インクタンク50に貯留されているインクの量に対する、処理液タンク51に貯留されている処理液の量の比率が、印字モードとして通常記録モードが選択されているときに用紙Pに画像を記録する際にインク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量の平均値に対する、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総量の平均値の比率となるように設定されている。従って、モード設定部151により印字モードとして通常記録モードが常に設定されるのであれば、上述のように特定画素を用いて処理液の吐出量を調整しなくても、インクタンク50においてインク切れが起こるタイミングと、処理液タンク51において処理液切れが起こるタイミングとを略同じになる。
また、モード設定部151により印字モードとしてインクセーブモードが設定されているときでも、インク吐出データに係る記録対象画像の全ての画素について第1ルールを適用した際の、インク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量に対する、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総量使用比率と、モード設定部151により印字モードとして通常記録モードが設定されていたときの総量使用比率との差(以下、使用比率差とも称す)が所定値未満であるならば、上述のような特定画素を用いた処理液の吐出量の調整を行う必要がない。そこで、本実施形態においては、判断部159が、モード設定部151により印字モードとしてインクセーブモードが設定されているときにおいて、上述の使用比率差が所定値未満か否かを判断する。ここで、モード設定部151により印字モードとして通常記録モードが設定されていたときの総量使用比率とは、印字モードとして通常記録モードが選択されているときの用紙Pに画像を記録する際にインク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量の平均値に対する、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総量の平均値の比率であり、換言すれば、初期状態時のインクタンク50に貯留されているインクの量に対する、処理液タンク51に貯留されている処理液の量の比率である。
具体的には、判断部159は、インク吐出データ作成部155によりインク吐出データが作成される際に、インクの各液滴サイズに対応する画素の数を計数する。そして、インク吐出データ作成部155によりインク吐出データが作成された後、計数した各液滴サイズに対応する画素の数に基づいて、インク吐出データに係る記録対象画像の全ての画素について第1ルールが適用された場合の、インク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量に対する、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総量使用比率を求める。ここで、上述のように、第1ルールはインク吐出データに係る記録対象画像の一画素に係るインクの吐出量と処理液の吐出量の関係を定めたルールであるため、インクの各液滴サイズに対応する画素の数を計数することで、容易に総量使用比率を求めることができる。
その後、判断部159は、求めた総量使用比率と、モード設定部151により印字モードとして通常記録モードが設定されていたときの総量使用比率との使用比率差が所定値以上か否かを判断する。
処理液吐出データ作成部157は、モード設定部151により印字モードとして通常記録モードが設定されているときには、インク吐出データ作成部155により作成されたインク吐出データに基づいて、インク吐出データに係る記録対象画像の全ての画素について第1ルールを適用して当該画素の出力値を求めて、処理液吐出データを作成する。
また、処理液吐出データ作成部157は、モード設定部151により印字モードとしてインクセーブモードが設定されているときには、判断部159により上記使用比率差が所定値未満と判断されている場合には、インク吐出データ作成部155により作成されたインク吐出データに基づいて、記録対象画像の全ての画素について第1ルールを適用して当該画素の出力値を求めて、処理液吐出データを作成する。一方、判断部159により上記使用比率差が所定値以上と判断されている場合には、インク吐出データ作成部155により作成されたインク吐出データに基づいて、記録対象画像の複数の画素において、通常画素については、第1ルールを適用して当該通常画素の出力値を求め、特定画素については第2ルールを適用して当該特定画素の出力値を求めて、処理液吐出データを作成する。
(プリンタの動作)
続いて、本実施形態に係るインクジェットプリンタ101の動作の一例について、図8を参照しつつ以下に説明する。ステップB1〜ステップB5は、図6を参照して説明した上述のステップA1〜A5の処理と略同様なので説明を省略する。
ステップB5の処理が終了すると、モード設定部151により印字モードとして通常記録モードが設定されている場合(B6:NO)には、ステップB8の処理に移る。一方、モード設定部151により印字モードとしてインクセーブモードが設定されている場合(B6:YES)には、判断部159が、上記使用比率差が所定値以上か否かを判断する(B7)。判断部159が、使用比率差が所定値未満と判断した場合(B7:NO)には、ステップB8の処理に移る。
ステップB8の処理では、処理液吐出データ作成部157が、インク吐出データ作成部155により作成されたインク吐出データに基づいて、記録対象画像の全ての画素について第1ルールを適用して当該画素の出力値を求めて、処理液吐出データを作成する。このステップB8の処理が終了すると、ステップB11の処理に移る。
一方、ステップB7の処理において、判断部159が、使用比率差が所定値以上と判断した場合(B7:YES)には、特定画素決定部156は、インク吐出データ作成部155により作成されたインク吐出データに基づいて、記録対象画像における全画素数に対する特定画素の数、及び記録対象画像における特定画素の配置位置を決定する(B9)。
次に、処理液吐出データ作成部157が、記録対象画像の複数の画素において、通常画素については、第1ルールを適用して当該通常画素の出力値を求め、特定画素については第2ルールを適用して当該特定画素の出力値を求めて、処理液吐出データを作成する(B10)。このステップB10の処理が終了すると、ステップB11の処理に移る。
ステップB11の処理では、図6を参照して説明した上述のステップA10の処理と略同様な処理を行う。以上、インクジェットプリンタ101の動作について説明した。
以上、本実施形態によると、モード設定部151により印字モードとしてインクセーブモードが設定されていたときでも、インク吐出データに係る記録対象画像の全ての画素について第1ルールが適用された場合の、インク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量に対する、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総量使用比率と、通常記録モードが設定されていたときの総量使用比率との使用比率差が所定値未満の場合には、記録対象画像の全ての画素について第1ルールが適用される。従って、特定画素決定部156による特定画素の数、及び特定画素の配置位置を決定する処理等を省くことができるので、処理負担を軽減することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る画像記録装置について説明する。第3実施形態において第1実施形態と異なる点は、第3実施形態では、印字モードとして通常記録モードが設定されているときにおいても、処理液吐出データ作成部157が、特定画素について第2ルールを適用して当該特定画素の出力値を求めて、処理液吐出データを作成する点である。換言すれば、第2ルールが通常記録モード及びインクセーブモードで共通のルールである点である。ただし、ここでいう第2ルールとは、インク吐出データに係る記録対象画像の一画素に係るインクの吐出量と処理液の吐出量との関係が定められるルールであれば足りるものであり、第2ルールの定め方は第1の実施形態と同じである必要はない。例えば、図5(b)に示すような関係を、常に第2ルールとして適用してもよい。以下においては、上述した第1実施形態と同一の箇所については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
本実施形態において、印字モードとして通常記録モードが設定されているときにおいても、特定画素について第2ルールが適用されて処理液吐出データが作成されるため、情報処理装置70から送信された同じ画像データに関して、通常記録モードよりもインクセーブモードの方が特定画素の数が少ない場合には、通常記録モード及びインクセーブモード間における、インクに対する処理液の使用比率の差を小さくすることができない。換言すれば、印字モードとして通常記録モードが設定されているときにおいて、インクに対する処理液の使用比率をインクタンク50に貯留されているインクの残量に対する、処理液タンク51に貯留されている処理液の残量の残留比率に近づけることができない。
そこで、本実施形態においては、特定画素決定部156は、モード設定部151によりインクセーブモードが設定されているときには、通常記録モードが設定されているときに決定される特定画素の数よりも、インク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量に対する、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総量の総使用比率が、残留比率に近くなるように特定画素の数を決定する。
具体的には、特定画素決定部156は、モード設定部151によりインクセーブモードが設定されているときに用いるマスクパターンを、モード設定部151により通常記録モードが設定されているときに用いるマスクパターンよりも間引き率の小さいものを用いる。これにより、モード設定部151によりインクセーブモードが設定されているときにおいて、特定画素決定部156が、インク吐出データに係る記録対象画像における複数の画素のうち、ベタ部にある画素を求め、当該ベタ部にある画素から、マスクパターンで画素を間引いた際の、残りの画素数が多くなるための、特定画素の数を多くすることができる。これにより、通常記録モード及びインクセーブモード間における、インクに対する処理液の使用比率の差を小さくすることができる。また、特定画素について適用するルールは、通常記録モード及びインクセーブモード共通の第2ルールであるため、処理液吐出データの作成が容易となる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態においては、インクジェットプリンタ101の制御装置100が、モード設定部151、RIP処理部153、ガンマ補正処理部154、インク吐出データ作成部155、特定画素決定部156、処理液吐出データ作成部157を有していたが、情報処理装置70のコンピュータ71がこれらの機能部を有していてもよい。即ち、情報処理装置70のコンピュータ71の記憶部82に記憶されているプリンタドライバ87が起動されることで、これらの機能部が構築され、インク吐出データ作成部155により作成されたインク吐出データ、及び処理液吐出データ作成部157により作成された処理液吐出データが、インクジェットプリンタ101に出力されるように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、印字モードは、通常記録モード及びインクセーブモードの2つであったが、3つ以上のモードがあってもよい。例えば、通常記録モードよりも濃度が高い画像を用紙Pに記録する高濃度モードがあってもよい。印字モードとして、この高濃度モードが選択されている場合には、ガンマ補正処理部154が、図3(a)に示す入力濃度値と出力濃度値の関係を示す傾斜線の勾配を通常記録モードのときよりも急にすればよい。また、インク吐出ヘッド2及び処理液吐出ヘッド3それぞれが吐出可能な液滴サイズが図5(e)に示すものである場合には、第2ルールを、特定画素に対しても第1ルールが適用されていたときと比べて、処理液吐出ヘッド3から吐出させる処理液の総量を多くさせるルールとすればよい。
また、記録媒体としては、特に用紙Pに限定されず、記録可能な様々な媒体であってよい。上述の実施形態では、インクを吐出するインク吐出ヘッド2と処理液を吐出する処理液ヘッドは別体であったが、一体にされていてもよい。また、上述の実施形態では、用紙Pに対してインクを吐出するに先立ち、処理液を吐出されていたが、用紙Pに対してインクが吐出された後に、処理液が吐出されるように構成されていてもよい。
また、インク吐出データ作成部155によりインク吐出データが作成される際に、インクの各液滴サイズに対応する画素の数を計数しておく。そして、処理液吐出データを作成する際に、計数した各液滴サイズに対応する画素の数に基づいて、インク吐出データに係る記録対象画像の全ての画素について第1ルールが適用された場合の、インク吐出ヘッド2から吐出されるインクの総量に対する、処理液吐出ヘッド3から吐出される処理液の総量使用比率と、上述の残留比率との差が所定値未満である場合には、インク吐出データに係る記録対象画像の全ての画素について第1ルールを適用して、処理液吐出データを作成するように構成されていてもよい。
1 記録ヘッド
70 情報処理装置
71 コンピュータ
100 制御装置
101 インクジェットプリンタ(画像記録装置)
150 モード設定部(モード設定手段)
155 インク吐出データ作成部(第1データ作成手段)
157 処理液吐出データ作成部(第2データ作成手段)
158 画像記録制御部(画像記録制御手段)

Claims (10)

  1. 記録媒体に画像を記録する第1液体、及び前記第1液体に作用して前記第1液体の特性を向上させる第2液体を記録媒体に吐出するための記録ヘッドと、
    マトリクスに配置された複数の画素における各画素の濃度値を有する画像データに関して、当該画像データに基づき記録される画像を記録対象である記録対象画像とする第1モードと、前記第1モードにおいて前記記録対象とする画像の濃度を増加または低下させた画像を前記記録対象画像とする少なくとも1つの第2モードを含む複数のモードから1つのモードを選択的に設定するモード設定手段と、
    前記モード設定手段により設定されたモードの前記記録対象画像を前記記録媒体に記録するための、前記複数の画素における各画素に係る前記第1液体の吐出量を示す第1液体吐出データを作成する第1データ作成手段と、
    前記モード設定手段により設定されたモードの前記記録対象画像における、前記複数の画素における各画素に係る前記第2液体の吐出量を示す第2液体吐出データを作成する第2データ作成手段と、
    前記第1液体吐出データ及び前記第2液体吐出データに従って、記録媒体に前記第1液体及び前記第2液体が吐出されるように前記記録ヘッドを制御する画像記録制御手段と
    を備え、
    前記第2データ作成手段は、前記モード設定手段により前記第2モードが設定されたとき、前記記録対象画像の前記複数の画素における特定画素以外の画素については、前記複数のモード共通の第1ルールを適用して当該特定画素以外の画素に係る前記第2液体の吐出量を求め、前記特定画素については、前記第1ルールとは異なり、前記第2モードに応じた第2ルールを適用して当該特定画素に係る前記第2液体の吐出量を求めて、前記第2液体吐出データを作成するものであり、
    前記第2ルールは、前記特定画素に対しても前記第1ルールが適用されると仮定したときと比べて、前記記録ヘッドから吐出される前記第1液体の総量に対する前記第2液体の総量の比率を、前記モード設定手段により前記第1モードが設定されたときに前記記録ヘッドから吐出される前記第1液体の総量に対する前記第2液体の総量の比率に近づけるルールであることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記第1ルールは、前記記録対象画像の前記複数の画素における一画素に係る前記第1液体の吐出量と前記第2液体の吐出量との関係を定めたルールであり、
    前記第2データ作成手段は、前記モード設定手段により設定されたモードの前記記録対象画像の前記複数の画素において、前記第1ルールを適用する第1ルール適用画素については、前記第1データ作成手段により作成された前記第1液体吐出データにおける当該第1ルール適用画素に係る前記第1液体の吐出量に基づいて、当該第1ルール適用画素に係る前記第2液体の吐出量を求めて、前記第2液体吐出データを作成することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記記録ヘッドから前記モード設定手段により設定されたモードの前記記録対象画像の前記複数の画素における一画素に関して吐出可能な前記第1液体の吐出量として、ゼロ、ゼロよりも多い第1吐出量、及び前記第1吐出量よりも多い第2吐出量が少なくともあり、
    前記第1吐出量と、前記第1ルールにより定められた当該第1吐出量に応じて吐出させる前記第2液体の吐出量との比率が、前記第2吐出量と、前記第1ルールにより定められた、当該第2吐出量に応じて吐出させる前記第2液体の吐出量との比率とは異なることを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 少なくとも前記第2モードの前記記録対象画像について、前記複数の画素の数に対する前記特定画素の数と、当該特定画素の前記記録対象画像における配置位置とを決定する特定画素決定手段を更に備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像記録装置。
  5. 前記特定画素決定手段は、前記第2モードの前記記録対象画像に加え、前記第1モードの前記記録対象画像についても、前記複数の画素の数に対する前記特定画素の数と、当該特定画素の当該記録対象画像における配置位置とを決定するものであり、
    前記第2データ作成手段は、前記モード設定手段により前記第1モードが設定されたとき、前記特定画素については、第3ルールを適用して当該特定画素に係る前記第2液体の吐出量を求めて、前記第2液体吐出データを作成するものであり、
    前記第3ルールは、前記記録ヘッドから吐出される前記第1液体の総量に対する第2液体の総量の比率を、所定の目標値に近づけるものであることを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 前記特定画素決定手段は、前記第2モードの前記記録対象画像に加え、前記第1モードの前記記録対象画像についても、前記複数の画素の数に対する前記特定画素の数と、当該特定画素の当該記録対象画像における配置位置とを決定するものであり、
    前記第2データ作成手段は、前記モード設定手段により前記第1モードが設定されたときも、前記特定画素については、前記第2ルールを適用して当該特定画素に係る前記第2液体の吐出量を求めて、前記第2液体吐出データを作成するものであり、
    前記特定画素決定手段は、前記モード設定手段により前記第2モードが設定されているときには、前記モード設定手段により第1モードが設定されているときに決定される前記特定画素の数よりも、前記記録ヘッドから吐出される前記第1液体の総量に対する第2液体の総量の比率が所定の目標値に近くなるように前記特定画素の数を決定することを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
  7. 前記記録ヘッドに供給される前記第1液体を貯留する第1タンクと、
    前記記録ヘッドに供給される前記第2液体を貯留する第2タンクと
    を更に備えており、
    前記目標値は、前記第1タンクに貯留されている前記第1液体の残量に対する、前記第2タンクに貯留されている前記第2液体の残量の比率であることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像記録装置。
  8. 前記モード設定手段により前記第2モードが設定されているときにおいて、前記特定画素についても前記第1ルールを適用した場合に前記記録ヘッドから吐出される前記第1液体の総量に対する第2液体の総量の比率と、前記モード設定手段により前記第1モードが設定されたときに前記記録ヘッドから吐出される前記第1液体の総量に対する前記第2液体の総量の比率との差が所定値以上か否かを判断する判断手段を更に備えており、
    前記第2データ作成手段は、前記モード設定手段により前記第2モードが設定されているときにおいて
    前記判断手段が前記差は所定値以上と判断した場合には、前記特定画素については前記第2ルールを適用して前記第2液体吐出データを作成し、
    前記判断手段が前記差は所定値未満と判断した場合には、前記特定画素についても前記第1ルールを適用して前記第2液体吐出データを作成することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の画像記録装置。
  9. 前記特定画素は、前記記録対象画像の前記画像データにおけるベタ部にあり、
    前記ベタ部は、前記記録対象画像の前記複数の画素において、隣接する全ての画素が、前記第1液体吐出データにより示される前記第1液体の吐出量がゼロよりも大きい画素から構成されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の画像記録装置。
  10. 記録媒体に画像を記録する第1液体、及び前記第1液体に作用して前記第1液体の特性を向上させる第2液体を記録媒体に吐出するための記録ヘッドを備えた画像記録装置と通信可能な情報処理装置が備えるコンピュータに読み込まれる画像処理プログラムであって、前記コンピュータにより実行されると、
    マトリクスに配置された複数の画素における各画素の濃度値を有する画像データに関して、当該画像データに基づき記録される画像を記録対象である記録対象画像とする第1モードと、前記第1モードにおいて前記記録対象とする画像の濃度を増加または低下させた画像を前記記録対象画像とする少なくとも1つの第2モードを含む複数のモードから1つのモードを選択的に設定するモード設定手段と、
    前記モード設定手段により設定されたモードの前記記録対象画像を前記記録媒体に記録するための、前記複数の画素における各画素に係る前記第1液体の吐出量を示す第1液体吐出データを作成する第1データ作成手段と、
    前記モード設定手段により設定されたモードの前記記録対象画像における前記複数の画素における各画素に係る前記第2液体の吐出量を示す第2液体吐出データを作成する第2データ作成手段と、
    前記第1データ作成手段が作成した前記第1液体吐出データ、及び前記第2データ作成手段が作成した前記第2液体吐出データを前記画像記録装置へ出力する出力手段と、して前記情報処理装置を機能させ、
    前記第2データ作成手段は、前記モード設定手段により前記第2モードが設定されたとき、前記記録対象画像の前記複数の画素における特定画素以外の画素については、前記複数のモード共通の第1ルールを適用して当該特定画素以外の画素に係る前記第2液体の吐出量を求め、前記特定画素については、前記第1ルールとは異なり前記第2モードに応じた第2ルールを適用して当該特定画素に係る前記第2液体の吐出量を求めて、前記第2液体吐出データを作成するものであり、
    前記第2ルールは、前記特定画素に対しても前記第1ルールが適用されると仮定したときと比べて、前記記録ヘッドから吐出される前記第1液体の総量に対する前記第2液体の総量の比率を、前記モード設定手段により前記第1モードが設定されたときに前記記録ヘッドから吐出される前記第1液体の総量に対する前記第2液体の総量の比率に近づけるルールであることを特徴とする画像処理プログラム。
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