JP5761586B2 - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Description
図1は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成図である。第1実施形態に係るインクジェット記録装置1は、被記録媒体10を搭載する被記録媒体載置部11と、給紙ローラ12と、プラテン13と、搬送ローラ14と、搬送ベルト15と、凝集液タンク16と、凝集液補充タンク17と、凝集液供給ローラ18,19と、凝集液塗布ローラ20と、スキージ21と、記録ヘッド22と、紫外線照射ランプ23と、駆動手段30と、制御手段31とを有する。
図4は、第2実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成図である。第2実施形態に係るインクジェット記録装置1は、搬送ベルト15の下方から被記録媒体10を加熱するヒータ24を備えている点が第1実施形態と異なり、その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図5は、第3実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成図である。第2実施形態に係るインクジェット記録装置1は、紫外線照射ランプ23の下流側に配置された赤外線ランプ25を備えている点が第1実施形態と異なり、その他の構成は、第1実施形態と同様である。
被記録媒体として、例えば、吸収性又は非吸収性の被記録媒体が挙げられる。本発明の実施形態のインクジェット記録方法は、水溶性インク組成物の浸透が困難な非吸収性被記録媒体から、水溶性インク組成物の浸透が容易な吸収性被記録媒体まで、様々な吸収性能を持つ被記録媒体に幅広く適用できる。ただし、非吸収性の非記録媒体を使用した場合は、凝集液を塗布後に乾燥工程を設ける、紫外線を照射し硬化させた後に乾燥工程を設ける等が必要となる場合がある。
凝集液は、少なくとも凝集剤、水、水溶性有機溶媒とからなり、さらに被記録媒体への濡れ性や浸透性を制御する目的で界面活性剤を含み、また、印刷後のカールやコックリングを抑制するために、紙のセルロース繊維の親水性基と水素結合を形成しやすい糖類を含む。糖類は凝集液の塗布工程で使用する塗布方法に応じて凝集液の粘度調整に使用することもできる。凝集液は予め被記録媒体上に塗布しておき、本発明の態様の光硬化型の水性インク組成物をヘッドから吐出して、被記録媒体上に塗布された凝集液中の凝集剤と接触することによって瞬時に凝集させることができる。
本実施形態において後述の凝集剤を用いることにより、インク組成物に含まれるインク固形成分、即ち顔料、光重合性化合物を迅速かつ十分に凝集させることができる。
当該カチオン性高分子として、以下の一般式(I)、一般式(II)、及び一般式(III)で表される化合物が挙げられる。
水溶性有機溶媒として、例えば、水溶性の高沸点有機溶剤及び低沸点有機溶剤が挙げられる。本発明の実施形態における凝集液が180℃以上の沸点を有する高沸点有機溶剤を含むことにより、凝集液の貯蔵タンク内での乾燥を回避し、塗布時の粘度を安定化できることから最適量を被記録媒体上に安定して塗布することができる。一方、インク組成物を着弾させるまでの時間内で凝集液の溶媒成分を乾燥させることが必要とされる場合や凝集液とインク組成物とを接触させて凝集させた後に紫外線照射して硬化させた後に凝集液及びインク組成物中の溶媒成分を短時間で乾燥させることが必要とされる場合には本実施形態における凝集液に低沸点有機溶剤を含むことができる。
本実施形態の凝集液は、水性溶媒が普通紙、上質紙、印刷本紙等の被記録媒体に浸透することを促進する目的で、浸透剤をさらに含有することが好ましい。浸透剤を使用することによって、後述する糖類を被記録媒体中に均一に存在させることができ、水性溶媒の乾燥時に起こるカール・コックリング等の紙皺を抑制することができる。このような浸透剤としては、多価アルコールのアルキルエーテル(グリコールエーテル類ともいう)が好ましく用いられる。多価アルコールのアルキルエーテルとしては、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、及びジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル等が挙げられる。使用する浸透剤は、これらから適宜選択される。特に、本発明の実施形態においては、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテルから選ばれる少なくとも1種を浸透剤として用いることが好ましい。これらの浸透剤の含有量は、凝集液の総量に対して好ましくは1〜10質量%である。浸透剤の含有量を1質量%以上とすることによって凝集剤の普通紙、上質紙、印刷本紙等の被記録媒体への浸透性を向上する効果が得られるが、10質量%を越えるとこれらの被記録媒体を膨潤させる傾向があるため好ましくない。
本実施形態の凝集液は、さらに糖類を含む。糖類は、普通紙、上質紙、印刷本紙等の紙類の浸透性被記録媒体中へ水や水溶性有機溶媒と共に浸透していき、紙繊維を形成するセルロースの親水性基と水素結合を形成することでカールやコックリング等の紙皺の発生を抑制することができる。また、凝集液の塗布工程で使用する塗布方法に応じて凝集液の粘度調整にも使用できる。
界面活性剤は、凝集液の表面張力を低下させて被記録媒体への濡れ性を良好にすること、また、普通紙、上質紙、印刷本紙等の被記録媒体への浸透性を良好にするために使用する。界面活性剤は、ノニオン性界面活性剤またはカチオン性界面活性剤が用いられる。カチオン性界面活性剤の具体例としては、第一脂肪アミン塩、 第二脂肪アミン塩、 第三脂肪アミン塩、 テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルビリジニウム塩、2 − アルキル− 1 − アルキル− 1 − ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N , N − ジアルキルモルホリニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミドの尿素縮合物の塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミドの尿素縮合物の第四級アンモニウム塩等の第四級アンモニウム塩が挙げられる。ノニオン性界面活性剤の具体例としてはポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及びポリオキシアルキレンアルキルエーテルなどのエーテル系化合物、並びにポリオキシエチレンオレイン酸、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル、ソルビタンラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、及びポリオキシエチレンステアレートなどのエステル系化合物等を挙げることができる。
水として、特に限定されないが、カルシウムイオンやマグネシウムイオン等のカチオンイオンや硫酸イオン等のアニオンイオンが含まれないものを使用する。例えば、イオン交換水、蒸留水、及び純水が挙げられる。水の含有量は、凝集液の総量に対し、好ましくは10〜95質量%、より好ましくは10〜60質量%である。
本実施形態における凝集液は、上記した成分以外にも、pH調整剤、防黴剤、防錆剤等を含んでもよい。
光硬化型水性インク組成物は、極性溶媒、着色剤、両親媒性の光重合性化合物、光重合開始剤、並びに水を少なくとも含む。以下に各成分について説明するが、各成分について例示した材料を1種又は2種以上混合して用いてもよい。ただし、光硬化型インク組成物の成分に限定はない。
本実施形態のインク組成物の硬化に紫外線を使用することから、着色剤は紫外線照射による退色の起こらない顔料が好ましい。
両親媒性の光重合性化合物は、一以上の親水性の構造部位と一以上の光重合反応部位と一以上の疎水性の構造部位を一分子内に有する化合物である。親水性の構造部位は、親水性を示す基からなり、例えば、水酸基、ポリエチレンオキサイド基、スルホン酸基とその塩、スルフィン酸基とその塩、カルボン酸基とその塩、ホスフィン酸基とその塩、リン酸エステル基、アミノ基、アミド基等が挙げられる。光重合反応部位は、光ラジカル重合可能な不飽和二重結合を有する基からなり、例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基、アクリルアミド基、メタクリルアミド基、アリル基、ビニルエーテル基、ビニルチオエーテル基、ビニルアミノ基、ビニル基が挙げられ、光ラジカル重合反応性が特に高いという観点から、より好ましくはアクリロイル基、アクリルアミド基、メタクリロイル基、メタクリルアミド基が挙げられ、さらに好ましくはアクリロイル基とアクリルアミド基が挙げられる。疎水性の構造部位は、疎水性を示す基からなり、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基、フルオロアルキル基、ポリシロキサン構造が挙げられる。脂肪族炭化水素基の例としては、アルキル基、アルケニル基及びアルキニル基が挙げられ、芳香族炭化水素基の例としては、アリール基及びアラルキル基が挙げられる。これらの中でも、十分な疎水性が得られるという観点から、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基及び脂環式炭化水素基、フルオロアルキル基、ポリシロキサン構造からなる群より選択される一種以上の基が好ましい。より好ましくは、炭素数4以上の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、及び脂環式炭化水素基、及びフルオロアルキル基、ポリシロキサン構造である。さらに好ましくはn−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、イソデシル基、ラウリル基、ステアリル基、オクチル基、イソオクチル基、ベンジル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、イソホロン基、イソボルニル基、ジシクロペンタニル基、ジシクロペンテニル基、フルオロアルキル基、ポリシロキサン構造等が挙げられる。
光重合開始剤は、公知の光ラジカル重合開始剤が用いられる。光ラジカル重合開始剤は、紫外線等の活性エネルギー線が照射されることによって両親媒性の光重合性化合物の光ラジカル重合を引き起こす。
光ラジカル重合開始剤の市販品としては、例えば、IRGACURE 651(2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン)、IRGACURE 184(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン)、DAROCUR 1173(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン)、IRGACURE 2959(1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン)、IRGACURE 127(2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル]−2−メチル−プロパン−1−オン}、IRGACURE 907(2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン)、IRGACURE 369(2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1)、IRGACURE 379(2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン)、DAROCUR TPO(2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド)、IRGACURE 819(ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド)、IRGACURE 784(ビス(η5−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)−フェニル)チタニウム)、IRGACURE OXE 01(1.2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)])、IRGACURE OXE 02(エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム))、IRGACURE 754(オキシフェニル酢酸、2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシエトキシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルエステルの混合物)(以上、チバ・ジャパン社(Ciba Japan K.K.)製)、DETX−S(2,4−ジエチルチオキサントン)(日本化薬社(Nippon Kayaku Co., Ltd.)製)、Lucirin TPO、LR8893、LR8970(以上、BASF社製)、及びユベクリルP36(UCB社製)等が挙げられる。
上記の光ラジカル重合開始剤は、本発明の実施形態において極性溶媒と併用することで水中に混和することができる。極性溶媒としては、2−ピロリドン,N−メチルピロリドン,ε−カプロラクタム,ジメチルスルホキシド,スルホラン,モルホリン,N−エチルモルホリン,及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。特に、2−ピロリドンが効果に優れることから好ましい。
本実施形態のインク組成物に用いる溶媒は、水及び水溶性有機溶媒を含むことが好ましく、さらに所望により他の成分を含むことができる。
本実施形態のインク組成物は、予め凝集液の塗布された普通紙、上質紙、印刷本紙等の紙類の浸透性被記録媒体上で瞬時に凝集した際に、水や水溶性有機溶媒とともに後述のカールやコックリング等の紙皺の発生を抑制するために添加した糖類を被記録媒体中に浸透させる目的で、浸透剤をさらに含有する。このような浸透剤としては、多価アルコールのアルキルエーテル(グリコールエーテル類ともいう)が好ましく用いられる。多価アルコールのアルキルエーテルとしては、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、及びジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル等が挙げられる。使用する浸透剤は、これらから適宜選択される。特に、本発明の実施形態においては、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテルから選ばれる少なくとも1種を浸透剤として用いることが好ましい。
本実施形態のインク組成物は、界面活性剤、特にアニオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤を含むことが好ましい。アニオン性界面活性剤の具体例としては、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸、アシルメチルタウリン酸、ジアルキルスルホ琥珀酸、アルキル硫酸エステル塩、硫酸化油、硫酸化オレフィン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸塩、及びアルキルザルコシン塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、モノグリセライトリン酸エステル塩などが挙げられる。また、ノニオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミド、グリセリンアルキルエステル、ソルビタンアルキルエステル、シュガーアルキルエステル、多価アルコールアルキルエーテル、アルカノールアミン脂肪酸アミドなどが挙げられる。より具体的には、アニオン性界面活性剤としてはドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩などが挙げられ、ノニオン性界面活性剤の具体例としてはポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及びポリオキシアルキレンアルキルエーテルなどのエーテル系化合物、並びにポリオキシエチレンオレイン酸、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル、ソルビタンラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、及びポリオキシエチレンステアレートなどのエステル系化合物等を挙げることができる。
本実施形態のインク組成物は、さらに糖類を含む。糖類は、普通紙、上質紙、印刷本紙等の紙類の浸透性被記録媒体中へ水や水溶性有機溶媒と共に浸透していき、紙繊維を形成するセルロースの親水性基と水素結合を形成することでカールやコックリング等の紙皺の発生を抑制することができる。カールやコックリング等の紙皺は、凝集液に含まれた糖類と相俟ってさらに効果的となる。
水として、特に限定されないが、カルシウムイオンやマグネシウムイオン等のカチオンイオンや硫酸イオン等のアニオンイオンが含まれないものを使用する。例えば、イオン交換水、蒸留水、及び純水が挙げられる。水の含有量は、凝集液の総量に対し、好ましくは10〜95質量%、より好ましくは10〜60質量%である。
本実施形態におけるインク組成物は、上記した成分以外にも、pH調整剤、防黴剤、防錆剤等を含んでもよい。
Claims (13)
- 被記録媒体に、インク固形分を凝集させる凝集剤、及び水を含む凝集液を塗布する凝集液塗布手段と、
前記凝集液が塗布された前記被記録媒体に、水と、顔料と、前記インク固形分として少なくとも、親水性の構造部位と疎水性の構造部位と光重合反応部位とを分子内に有する両親媒性の光重合性化合物を前記顔料とは別の分散体として分散状態で含む光硬化型インク組成物を吐出するインク吐出手段と、
前記被記録媒体に付着した前記光硬化型インク組成物に光を照射して、前記光硬化型インク組成物を硬化させる光照射手段と、
を有し、
前記凝集液塗布手段は、前記被記録媒体への前記凝集液の塗布量を印刷条件に応じて調節可能に構成されている、
インクジェット記録装置。 - 前記凝集液塗布手段は、
前記凝集液を保持し得る外周面を備え、前記被記録媒体と接触した状態で回転可能に構成された凝集液塗布ローラと、
前記塗布ローラと接触した状態で、回転可能に構成され、前記凝集液塗布ローラの外周面に前記凝集液を供給する凝集液供給ローラと、
前記凝集液塗布ローラ又は前記凝集液供給ローラの表面に保持された前記凝集液の量を調節するスキージと、
を有する請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 印刷条件に応じて前記凝集液塗布手段により調節される前記凝集液の塗布量を設定する制御手段をさらに有し、
前記制御手段は、モノクロモード又はカラーモードに応じて異なる前記凝集液の塗布量を設定する、
請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。 - 印刷条件に応じて前記凝集液塗布手段により調節される前記凝集液の塗布量を設定する制御手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記被記録媒体への印刷量を計算し、当該印刷量に応じて異なる前記凝集液の塗布量を設定する、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 硬化後の前記光硬化型インク組成物及び前記凝集液を乾燥する乾燥手段をさらに有する、
請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記乾燥手段は、前記被記録媒体を加熱するヒータを含む、
請求項5に記載のインクジェット記録装置。 - 前記乾燥手段は、前記被記録媒体上の前記凝集液及び前記光硬化型インク組成物に赤外線を照射する赤外線照射手段を含む、
請求項5に記載のインクジェット記録装置。 - 前記光硬化型インク組成物は、前記インク固形分として、光重合開始剤を溶解状態又は分散状態でさらに含む、
請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記凝集液は、前記凝集剤として、カチオン性水溶性ポリマー、多価金属塩の少なくとも何れかを含む、
請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記両親媒性の光重合性化合物が、両親媒性ウレタンアクリレートである、
請求項1〜9のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記被記録媒体が吸収性被記録媒体である、
請求項1〜10のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 被記録媒体に、インク固形分を凝集させる凝集剤、及び水を含む凝集液を塗布する工程と、
前記凝集液が塗布された前記被記録媒体に、水と、顔料と、前記インク固形分として少なくとも、親水性の構造部位と疎水性の構造部位と光重合反応部位とを分子内に有する両親媒性の光重合性化合物を前記顔料とは別の分散体として分散状態で含む光硬化型インク組成物を吐出する工程と、
前記被記録媒体に付着した前記光硬化型インク組成物に光を照射して、前記光硬化型インク組成物を硬化させる工程と、
を有し、
前記凝集液を塗布する工程において、印刷条件に応じて前記被記録媒体への前記凝集液の塗布量を調節する、
インクジェット記録方法。 - 前記光硬化型インク組成物を硬化させる工程の後に、前記凝集液及び前記光硬化型インク組成物を乾燥する工程をさらに有する、
請求項12に記載のインクジェット記録方法。
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