JP2017149006A - 印刷装置、印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体に付与された反応液のドットが合一して塊となることを抑制可能とする印刷装置を提供する。
【解決手段】複数の画素が第1方向(X方向)に並ぶラスターRsが複数第1方向と直交する第2方向(Y方向)に並ぶ、画素配列の画素Pxに、反応液を付与することで反応液のドットDlを記録媒体に付与する反応液付与部と、反応液の作用によって凝集する色材を含むインクを画素配列の画素に付与することでインクのドットを記録媒体に付与するインク付与部とを備え、反応液付与部は、第1方向および第2方向に1画素以上離間させて反応液のドットを付与する。
【選択図】図8

Description

この発明は、記録媒体に反応液を付与してから、反応液によって凝集する色材を含むインクを記録媒体に付与することで画像を印刷する技術に関するものである。
特許文献1の印刷装置(画像形成装置)は、インクに含まれる色材を凝集させる反応液(処理液)を記録媒体に吐出してから、インクを記録媒体に吐出する。かかる印刷装置は、記録媒体に吐出されたインクの色材を反応液によって凝集させ、記録媒体に速やかに定着させることができる。
特開2007−106117号公報
しかしながら、反応液を用いた印刷装置では、記録媒体上で隣り合う反応液のドットが合一して、1つの大きな塊となる場合があった。そして、この反応液の塊によりインクの色材が凝集されると、例えば印刷された画像の線幅が部分的に太くなる等の弊害が引き起こされ、画像品質が悪化するおそれがあった。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、画像品質が悪化することを抑制可能とする技術の提供を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様として実現することが可能である。
本発明の第1態様は、複数の画素が第1方向に並ぶラスターが複数第1方向と直交する第2方向に並ぶ画素配列の画素に反応液を付与することで反応液のドットを記録媒体に付与する反応液付与部と、反応液の作用によって凝集する色材を含むインクを画素配列の画素に付与することでインクのドットを記録媒体に付与するインク付与部とを備え、反応液付与部は、第1方向および第2方向に1画素以上離間させて反応液のドットを付与する。
本発明の第2態様は、複数の画素が第1方向に並ぶラスターが複数第1方向と直交する第2方向に並ぶ画素配列の画素に反応液を付与することで反応液のドットを記録媒体に付与する工程と、反応液の作用によって凝集する色材を含むインクを画素配列の画素に付与することでインクのドットを記録媒体に付与する工程とを備え、反応液のドットが第1方向および第2方向に1画素以上離間する。
このように構成された本発明(印刷装置、印刷方法)では、複数の画素が第1方向に並ぶラスターが複数第2方向に並ぶ画素配列の画素に反応液が付与されて、反応液のドットが記録媒体に付与される。この際、反応液のドットは、第1方向および第2方向に1画素以上離間しつつ記録媒体に付与される。その結果、記録媒体に付与された反応液のドットが合一して塊となることを抑制することが可能となっている。
また、第1方向あるいは第2方向に並ぶ反応液のドットが付与される画素の間隔は、2画素あるいは3画素以上であるように、構成しても良い。これによって、記録媒体に付与された反応液のドットが合一して塊となることをより確実に抑制することが可能となる。
また、第1方向あるいは第2方向に並ぶ反応液のドットが付与される画素の間隔は、7画素以下であるように、構成しても良い。これによって、記録媒体に付与される反応液の量が過少であるためにインクの定着性が損なわれること抑制できる。
また、第1方向および第2方向に1画素以上互いに離間する複数の画素を、反応液を付与する画素の候補として示すマスクデータを記憶する記憶部と、インクのドットを付与する画素を示す第1ドットデータを生成するとともに、マスクデータと第1ドットデータの論理積により第2ドットデータを生成する制御部とを備え、インク付与部は、第2ドットデータが示す画素に反応液を付与することで、第1方向および第2方向に1画素以上離間させて反応液のドットを付与し、インク付与部は、第1ドットデータが示す画素にインクのドットを付与するように、構成しても良い。かかる構成では、インクが吐出される画素に対して選択的に反応液が吐出され、インクが吐出されない画素に対しては反応液が吐出されない。したがって、反応液の消費を抑制することができる。
また、制御部は、特定パターンの画像を印刷する第1領域と、特定パターンと異なるパターンの画像を印刷する第2領域とを認識した結果に基づき反応液付与部を制御し、反応液付与部は、第1領域に対しては第2ドットデータが示す画素に反応液のドットを付与し、第2領域に対しては第1ドットデータが示す画素に反応液のドットを付与するように、構成しても良い。かかる構成は、反応液が付与される間隔を印刷される画像のパターンに応じて調整することができる。
具体的には、特定パターンの画像は罫線画像であるように、構成しても良い。これによって、記録媒体に付与された反応液のドットが合一して塊となることに起因して、罫線画像が部分的に太くなるといった弊害の発生を抑制することが可能となる。
なお、上述した本発明の各態様の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明を適用した印刷装置の一例を模式的に示す正面図。 記録ユニットの構成を部分的に示す底面図。 図1の印刷装置が備える電気的構成を模式的に示すブロック図。 罫線画像を印刷する場合の反応液の吐出態様の一例を模式的に示す図。 図4の吐出態様で反応液を吐出した場合の罫線画像の一例を模式的に示す図。 印刷データ生成の第1例を示すフローチャート。 マスクデータの一例を模式的に示す図。 図6により生成された反応液ドットデータに従った一例を模式的に示す図。 印刷データ生成の第2例を示すフローチャート。 マスクデータの変形例を模式的に示す図。 マスクデータの別の変形例を模式的に示す図。
図1は本発明を適用した印刷装置の一例を模式的に示す正面図である。なお、図1や以下の図面では必要に応じて、装置各部の配置関係を明確にするためにZ軸を鉛直軸とするXYZ直交座標が併記されている。以下の説明では、各座標軸(の矢印)が向く方向を正方向と、その反対方向を負方向と適宜取り扱う。
印刷装置100は、パーソナルコンピューター等の外部装置から受信した画像データ(ビットマップデータ)から印刷データを生成するホスト装置200と、ホスト装置200から受信した印刷データに基づいて画像を印刷するプリンター300とを備える。このプリンター300は、長尺なシートSをロール・トゥ・ロールで搬送しつつ、インクジェット方式を用いてシートSの表面に画像を印刷するものである。
図1に示すように、プリンター300は、略直方体形状を有する本体ケース1を備える。本体ケース1内部には、シートSを巻いたロールR1からシートSを繰り出す繰出部2と、繰り出されたシートSの表面にインクを吐出して印刷を行う印刷室3と、インクが付着したシートSを乾燥させる乾燥部4と、乾燥後のシートSをロールR2として巻き取る巻取部5とが配置されている。
より詳しくは、本体ケース1内は、XY平面に平行に(すなわち水平に)配置された平板状の基台6によってZ軸方向へ上下に区画されており、基台6の上側が印刷室3となっている。印刷室3内の略中央部では、プラテン30が基台6の上面に固定されている。プラテン30は矩形状を有しており、XY平面に平行なその上面によって、シートSを下側から支持する。そして、プラテン30上に支持されたシートSに対して記録ユニット31が印刷を行う。
一方、基台6の下側には、繰出部2、乾燥部4および巻取部5が配置されている。繰出部2は、プラテン30に対してX軸負方向の下側(図1の左斜め下)に配置されており、回転可能な繰出軸21を備えている。そして、この繰出軸21にシートSが巻きつけられて、ロールR1が支持されている。一方、巻取部5は、プラテン30に対してX軸正方向の下側(図1の右斜め下)に配置されており、回転可能な巻取軸51を備えている。そして、この巻取軸51にシートSが巻き取られて、ロールR2が支持されている。また、乾燥部4は、X軸方向における繰出部2と巻取部5との間で、プラテン30の直下に配置されている。
そして、繰出部2の繰出軸21から繰り出されたシートSが、ローラー71〜77により案内されながら印刷室3と乾燥部4とを順番に通過した後に、巻取部5の巻取軸51に巻き取られる。ちなみに、ローラー72、73は、プラテン30を挟むようにしてX軸方向にまっすぐ並んで(すなわち水平に)配置されており、それぞれの頂部がプラテン30の上面(シートSを支持する面)と同一の高さとなるように位置調整されている。したがって、ローラー72に巻き掛けられたシートSは、ローラー73に到るまでの間、プラテン30の上面に摺接しつつ水平(X軸方向)に移動する。
印刷室3では、プラテン30の上側に配置された記録ユニット31によりシートSへの印刷処理が実行される。この記録ユニット31は、シートSに反応液を吐出してからシートSにインクを吐出することで、シートSに画像を印刷する。つまり、印刷室3内のX軸負方向の端部(図1の左端部)にはカートリッジ装着部8が設けられており、カートリッジ装着部8には、反応液を貯留する反応液カートリッジ81と、互いに異なる色のインクを貯留する複数のインクカートリッジ82とが着脱可能に装着されている。そして、記録ユニット31は、反応液カートリッジ81から供給された反応液と、インクカートリッジ82から供給されたインクとをそれぞれインクジェット方式によりシートSに吐出可能である。
ちなみに、反応液は、インクに含まれる色材を凝集させる凝集剤を溶媒に溶解させたものである。凝集剤としては、多価金属塩を好適に用いることができる。多価金属塩としては、例えば硝酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウムおよびギ酸カルシウムのうちの1または複数を好適に用いることができる。また、反応液の溶媒としては水が好ましく、水に加えて多価アルコール類、多価アルコール誘導体等の水溶性有機溶媒を添加してもよい。
図2は記録ユニットの構成を部分的に示す底面図である。ここでは、図1および図2を用いつつ、記録ユニット31の詳細を説明する。この記録ユニット31は、キャリッジ32と、キャリッジ32の下面に取り付けられた平板状の支持板33と、支持板33の下面に取り付けられた記録ヘッド34、35とを有する。支持板33の下面では、1個の記録ヘッド34、4個の記録ヘッド35および1個の記録ヘッド34がX軸方向に等ピッチで並び、各記録ヘッド34、35では複数のノズルNがY軸方向に平行に並ぶ。そして、両端の記録ヘッド34のそれぞれは反応液をノズルNから吐出し、これら記録ヘッド34の間に配置された4個の記録ヘッド35のそれぞれは互いに異なる色のインクをノズルNから吐出する。
図1に戻って説明を続ける。上述のように構成された記録ユニット31のキャリッジ32は、支持板33および記録ヘッド34、35と一体的に移動可能となっている。つまり、印刷室3内には、X軸方向に平行に延びるX軸ガイドレール37が設けられており、キャリッジ32はX軸モーターMx(図3)の駆動力を受けると、X軸ガイドレール37に沿ってX軸方向に移動する。さらに、印刷室3内には、Y軸方向に延びるY軸ガイドレール(図示省略)が設けられており、キャリッジ32はY軸モーターMy(図3)の駆動力を受けると、Y軸ガイドレールに沿ってY軸方向に移動する。
そして、例えば特開2013−000997号公報等に記載のラテラルスキャン方式により印刷が実行される。この方式によれば、プラテン30の上面で停止するシートSに対して、記録ユニット31のキャリッジ32をXY面内で二次元的に移動させて、印刷が実行される。具体的には、記録ユニット31は、キャリッジ32をX軸方向(主走査方向)に移動させつつ記録ヘッド35の各ノズルNからシートSにインクを吐出する動作(主走査)を実行する。この主走査では、1つのノズルNが吐出するインクにより形成されたX軸方向に延びる1ライン分の画像(ライン画像)が、Y軸方向に間隔を空けつつ複数並んで、二次元の画像が印刷される。そして、この主走査と、キャリッジ32をY軸方向(副走査方向)に移動させる副走査とが交互に実行されて、複数回の主走査が実行される。
つまり、記録ユニット31は1回の主走査を完了すると、副走査を行なってキャリッジ32をY軸方向に移動させる。続いて、記録ユニット31は、この副走査によって移動した位置から、キャリッジ32をX軸方向(の先の主走査とは反対向き)に移動させる。これによって、先の主走査により既に形成された複数のライン画像それぞれの間に、新たな主走査によるライン画像が形成される。そして、プリンター300は、これら主走査と副走査とを交互に実行することで、キャリッジ32を往復移動させつつ複数回の主走査を実行し、1フレーム分の画像を印刷する。
特に、本実施形態の各主走査では、キャリッジ32の移動方向の先頭に位置する記録ヘッド34から反応液が吐出される。つまり、この記録ヘッド34は、実行中の主走査において移動方向の下流側の各記録ヘッド35がインクを吐出予定の位置(画素)に対して、反応液を吐出する。したがって、主走査で印刷された各ライン画像のインクの色材は、シートSに予め吐出された反応液の作用によって凝集してシートSに定着する。
上述のような1フレームの印刷は、シートSをX軸方向に間欠的に移動させながら繰り返し実行される。具体的には、プラテン30の上面のほぼ全域にわたる所定範囲が印刷領域となっている。そして、この印刷領域のX軸方向への長さに対応する距離(間欠搬送距離)を単位として、シートSをX軸方向へ間欠的に搬送するとともに、間欠搬送中にプラテン30の上面に停止するシートSに対して1フレームの印刷が行われる。換言すれば、プラテン30に停止するシートSに1フレームの印刷が終わると、シートSが間欠搬送距離だけX軸方向に搬送されて、シートSの未印刷の面がプラテン30に停止する。続いて、この未印刷面に新たに1フレームの印刷が実行され、これが完了すると、再びシートSが間欠搬送距離だけX軸方向に搬送される。そして、これら一連の動作が繰り返し実行される。
なお、間欠搬送中にプラテン30の上面に停止しているシートSを平坦に保つために、プラテン30は、その上面に停止しているシートSを吸引する機構を備える。具体的には、プラテン30の上面には、図示しない多数の吸引孔が開口しており、プラテン30の下面には吸引部38が取り付けられている。そして、吸引部38が動作することで、プラテン30の上面の吸引孔に負圧が発生して、シートSがプラテン30の上面に吸引される。そして、印刷のためにシートSがプラテン30上に停止している間は、吸引部38がシートSを吸引することでシートSを平坦に保つ。一方、印刷が終了すると、吸引部38がシートSの吸引を停止することでシートSのスムーズな搬送を可能とする。
さらに、プラテン30の下面には、ヒーター39が取り付けられている。このヒーター39は、プラテン30を所定温度(例えば45度)に加熱するものである。これにより、シートSは記録ヘッド34、35による印刷処理を受けつつ、プラテン30の熱によって1次乾燥されることとなる。そして、この1次乾燥により、シートSに着弾した反応液やインクの乾燥が促進される。
こうして、1フレームの印刷を受けつつ1次乾燥されたシートSは、シートSの間欠搬送に伴ってプラテン30から乾燥部4へ移動する。この乾燥部4は、乾燥用に加熱した空気により、シートSに着弾した反応液やインクを完全に乾燥させる乾燥処理を実行する。そして、乾燥処理を受けたシートSは、シートSの間欠搬送に伴って巻取部5に到達し、ロールR2として巻き取られる。
以上が、印刷装置100が備える機械的構成の概要である。続いて、上述した図1に図3を加えて、図1の印刷装置100が備える電気的構成について詳述する。ここで、図3は図1の印刷装置が備える電気的構成を模式的に示すブロック図である。
上述したとおり、印刷装置100は、プリンター300を制御するホスト装置200を備える。このホスト装置200は、例えばパーソナルコンピューターにより構成されており、プリンター300の動作を制御するプリンタードライバー210を備える。ちなみに、プリンタードライバー210は、ホスト装置200が備えるCPU(Central Processing Unit)がプリンタードライバー210用のプログラムを実行することで構築される。さらに、ホスト装置200は、RAM(Random Access Memory)やHDD(Hard disk Drive)等で構成された記憶部220と、プリンター300との通信機能を司る通信制御部230とを備える。
また、ホスト装置200は、作業者とのインターフェースとして、液晶ディスプレイ等で構成されるモニター240と、キーボードやマウス等で構成される入力機器250とを備える。ちなみに、モニター240および入力機器250は、タッチパネル式のディスプレイにより一体的に構成されても良い。モニター240には、印刷対象の画像の他にメニュー画面が表示されている。したがって、作業者は、モニター240を確認しつつ入力機器250を操作することで、メニュー画面から印刷設定画面を開いて、シートSの種類、シートSのサイズ、印刷品質、版数等の各種の印刷条件を設定することができる。
プリンタードライバー210は主制御部211を有し、主制御部211がモニター240の表示や、入力機器250からの入力の処理を制御する。具体的には、主制御部211は、メニュー画面や印刷設定画面等の各種画面をモニター240に表示させるともに、各種画面において入力機器250から入力された内容に応じた処理を行う。これにより、主制御部211は、作業者からの入力に応じてプリンター300を制御するために必要な制御信号を生成する。
さらに、プリンタードライバー210は、外部装置から受信した画像データに対して画像処理を実行する画像処理部213を有する。画像処理部213は、反応液用の記録ヘッド34やインク用の記録ヘッド35を画像データに応じて駆動するために必要となる印刷データを生成する。なお、画像データから印刷データを生成する方法の詳細は後述する。
そして、主制御部211で生成された制御信号や、画像処理部213で生成された印刷データは通信制御部230を介して、プリンター300の本体ケース1内に設けられたプリンター制御部400に転送される。この通信制御部230は、プリンター制御部400との間で双方向のシリアル通信が可能となっており、プリンター制御部400に制御信号や印刷データを転送するとともに、その応答信号をプリンター制御部400から受信して主制御部211に送信する。
プリンター制御部400は、ヘッドコントローラー410とメカコントローラー420とを備える。ヘッドコントローラー410は、プリンタードライバー210から送信されてきた印刷データに基づいて、記録ヘッド34、35を制御する機能を司る。具体的には、ヘッドコントローラー410は、記録ヘッド34からの反応液の吐出および記録ヘッド35からのインクの吐出を、印刷データに基づいて制御する。この際、記録ヘッド34、35からの反応液やインクを吐出するタイミングは、キャリッジ32のX軸方向への移動に基づいて制御される。つまり、印刷室3内には、キャリッジ32のX軸方向の位置を検出するリニアエンコーダーE32が設けられている。そして、ヘッドコントローラー410は、リニアエンコーダーE32の出力を参照することで、キャリッジ32のX軸方向への移動に応じたタイミングで、記録ヘッド34、35から反応液やインクを吐出させる。
一方、メカコントローラー420は、シートSの間欠搬送やキャリッジ32の駆動を制御する機能を主として司る。具体的には、メカコントローラー420は、繰出部2、ローラー71〜77および巻取部5で構成されるシート搬送系を駆動する搬送モーターMsを制御して、シートSの間欠搬送を実行する。また、メカコントローラー420は、X軸モーターMxを制御することで、主走査のためのX軸方向への移動をキャリッジ32に実行させるとともに、Y軸モーターMyを制御することで、副走査のためのY軸方向への移動をキャリッジ32に実行させる。
さらに、メカコントローラー420は、印刷処理のための上記制御のほかに種々の制御を実行できる。例えばメカコントローラー420は、プラテン30上面の温度を検出する温度センサーS30の出力に基づいてヒーター39をフィードバック制御したり、乾燥部4の内部の温度を検出する温度センサーS4の出力に基づいて乾燥部4をフィードバック制御したりといった温度制御を実行する。
以上が、図1の印刷システムが備える電気的構成の概要である。ところで、上述のように反応液を用いた印刷装置100では、反応液をシートSに予め吐出してからインクを吐出することで印刷処理を実行する。また、この際のインクの吐出態様としては、インクを吐出予定の全画素に対して反応液を吐出することが考えられる。ただし、このような吐出態様で反応液を吐出した場合、図4および図5に示すような現象が生じる場合があった。
図4は罫線画像を印刷する場合の反応液の吐出態様の一例を模式的に示す図であり、図5は図4の吐出態様で反応液を吐出した場合に印刷される罫線画像の一例を模式的に示す図である。図4および図5に示すように、印刷装置100は、複数の画素Pxをマトリックス状に仮想的に配置した画素マトリックスMtをシートSの表面に仮想的に設定することで印刷処理を実行する。この画素マトリックスMtでは、複数の画素PxがX軸方向(主走査方向)に平行に並んでラスターRsが形成されるとともに、複数のラスターRsが互いに平行にY軸方向(副走査方向)に並ぶ。こうして、画素マトリックスMtでは、X軸方向に平行に複数の画素Pxが並ぶとともに、Y軸方向に平行に複数の画素Pxが並ぶ。
そして、ここの例では、罫線画像の形成のためにインクを吐出予定のインク吐出領域Aiに属する全画素Pxに対して反応液のドットDlが吐出される。そのため、各反応液ドットDlに対しては、X軸方向から別の反応液ドットDlが隣接する。その結果、互いに隣接する複数の反応液ドットDlが合一して大きな塊となる場合があった。そして、例えば図4の破線楕円で囲む範囲で反応液ドットDlの合一が生じた場合、図5に示すように、罫線画像Ilの幅が部分的に太くなるといった現象が生じる場合があった。なお、図4および図5では、X軸方向から2個の反応液ドットDlが隣接した場合を示したが、Y軸方向から2個の反応液ドットDlが隣接する場合においても同様の現象が生じうる。
これに対して、次に示す方法で生成される印刷データによれば、かかる現象の発生を抑制可能な態様で反応液を吐出することができる。図6は印刷データ生成の第1例を示すフローチャートである。同図のフローチャートは、ホスト装置200のプリンタードライバー210により実行される。ステップS101では、外部装置から画像データが受信されて、記憶部220に保存される。そして、画像処理部213がこの画像データに対して色変換処理(画像処理)を実行する(ステップS102)。つまり、外部装置から受信した画像データは、R、G、Bの3つの色成分で構成され、各画素Pxの画素値を多階調(例えば256階調)で表す。そこで、画像処理部213は、プリンター300で印刷可能な複数の色成分(例えば、Y、M、C、K)にR、G、Bの色成分を変換する色変換処理を画像データに実行する。
さらに、画像処理部213は、色変換処理後の画像データに対してディザマトリックスを用いたハーフトーン処理を実行する。このハーフトーン処理によって、各画素Pxの画素値を多階調で表わす画像データが、各画素Pxへのインクドットの吐出の有無を示す二値データであるインクドットデータに変換される(ステップS103)。そして、このインクドットデータは記憶部220に保存される(ステップS104)。なお、上述の通り、カラー画像の形成のために、複数の記録ヘッド35が異なる色のインクを吐出する。これに対応して、複数の記録ヘッド35それぞれについて、対応する色のインクドットデータが生成・保存される。
続いて、画像処理部213は、各画素Pxへの反応液の吐出の有無を示す二値データである反応液ドットデータを、ステップS103で生成されたインクドットデータに基づき生成する。特に本実施形態では、反応液ドットDlの吐出を許可する画素Pxと、反応液ドットDlの吐出を禁止する画素Pxとを規定するマスクデータKが記憶部220に保存されており、反応液ドットデータの生成はこのマスクデータK(図7)を用いて実行される。
図7はマスクデータの一例を模式的に示す図である。同図において、斜線のハッチングが施された画素Pxが反応液ドットDlの吐出が許可された画素Px(「許可画素Px」と適宜称する)であり、白抜きの画素Pxが反応液ドットDlの吐出が禁止された画素Px(「禁止画素Px」と適宜称する)である。このマスクデータKは、複数の許可画素Pxを1画素ずつ離散的に配置しており、各許可画素PxはX軸方向およびY軸方向の各方向において他の許可画素Pxと1画素以上かつ7画素以下だけ離間する。換言すれば、X軸方向に平行に並ぶ2個の許可画素Pxの間には1個以上かつ7個以下の禁止画素Pxが存在するとともに、Y軸方向に平行に並ぶ2個の許可画素Pxの間には1個以上かつ7個以下の画素Pxが存在する。具体的には、このマスクデータKによれば、各許可画素Pxは、X軸方向およびY軸方向の各方向において2画素離間するとともに、X軸方向およびY軸方向それぞれに対して45度傾いた方向には連なる。
そして、画像処理部213は、インクドットデータとマスクデータKとの論理積の算出結果を反応液ドットデータとして求め(ステップS105)、これを記憶部220に保存する(ステップS106)。ちなみに、ステップS102、S103では、複数色のインクを吐出してカラー画像を形成するために、インクドットデータが複数の色のそれぞれにつき求められている。そこで、ステップS105では、互いに異なる色に対応する複数のインクドットデータの論理和と、マスクデータKとの論理積の結果が、反応液ドットデータとして求められる。こうして、インクドットデータおよび反応液ドットデータを含む印刷データが生成されて、図6の印刷データ生成が終了する。
図8は図6のフローチャートで生成された反応液ドットデータに従って反応液を吐出した場合の一例を模式的に示す図であり、図5で示した罫線画像を印刷する場合に対応する。図8に示すように、上述のようにして求められた反応液ドットデータに従って反応液を吐出した場合、インクドットデータがインクドットを吐出すると示し、なおかつマスクデータKが反応液ドットDlの吐出を許可する画素Pxにのみ反応液ドットDlが吐出される。その結果、各反応液ドットDlは、X軸方向およびY軸方向に互いに2画素以上離間するようにシートSに吐出される。続いて、インクドットデータがインクドットの吐出を示す画素Pxに対してインクが吐出される。
以上に説明したようにこの実施形態では、複数の画素PxがX軸方向に並ぶラスターRsが複数Y軸方向に並ぶ画素マトリックスMtの画素Pxに反応液が付与されて、反応液ドットDlがシートSに付与される。この際、反応液ドットDlは、X軸方向およびY軸方向に1画素以上離間しつつシートSに付与される。その結果、シートSに付与された反応液ドットDlが合一して塊となることを抑制可能となっている。
特に、X軸方向あるいはY軸方向に並ぶ反応液ドットDlが付与される画素Pxの間隔は、2画素以上となっている。これによって、シートSに付与された反応液ドットDlが合一して塊となることをより確実に抑制することが可能となっている。
また、X軸方向あるいはY軸方向に並ぶ反応液ドットDlのドットが付与される画素Pxの間隔は、7画素以下となっている。これによって、シートSに付与される反応液の量が過少であるためにインクの定着性が損なわれることが抑制可能となっている。
また、X軸方向およびY軸方向に1画素以上互いに離間する複数の画素Pxを、反応液を付与する画素Pxの候補として示すマスクデータKが記憶部220に記憶されている。そして、画像処理部213が、インクドットを付与する画素Pxを示すインクドットデータを生成するとともに、マスクデータKとインクドットデータの論理積により反応液ドットデータを生成する。そして、記録ヘッド34は、反応液ドットデータが示す画素Pxに反応液を吐出することで、X軸方向およびY軸方向に1画素以上離間させて反応液ドットDlを付与するとともに、記録ヘッド35は、インクドットデータが示す画素Pxにインクドットを付与する。かかる構成では、インクが吐出される画素Pxに対して選択的に反応液が吐出され、インクが吐出されない画素Pxに対しては反応液が吐出されない。したがって、反応液の消費を抑制することができる。
図9は印刷データ生成の第2例を示すフローチャートである。この第2例は、印刷画像の全体のうち罫線画像に対してのみ選択的にマスクデータKを用いた反応液ドットDlの吐出を実行する点で上記の第1例と異なる。そこで、以下では第1例との差異点を中心に説明することとし、共通点については相当符号を付して説明を適宜省略する。ただし、第1例と共通の構成を具備することで、同様の効果が奏されることは言うまでも無い。
この第2例では、画像処理部213がステップS101で取得された画像データから罫線画像を抽出する(ステップS107)。具体的には、ゾーベルフィルターを用いたエッジ検出が画像データに対して実行される。そして、検出されたエッジのうち、所定の閾幅以下の間隔を空けて互いに平行に延びる2本の直線状のエッジで囲まれる画像が罫線画像として抽出される。さらに、画像処理部213は、抽出された罫線画像が印刷される領域(罫線領域)に含まれる画素Pxを示す罫線画素データを求めて、これを記憶部220に保存する(ステップS108)。
続いて、第1例と同様にステップS102〜S104が実行されて、インクドットデータが生成・保存される。そして、画像処理部213は、インクドットデータ、マスクデータKおよび罫線画素データの論理積を算出する。この論理積により得られるデータは、インクドットデータがインクドットの吐出を示し、マスクデータKが反応液ドットDlの吐出を許可し、なおかつ罫線領域に属する画素Pxに対してのみ、反応液ドットDlの吐出を選択的に示す。つまり、当該データは、罫線領域に属する各画素Pxへの反応液ドットDlの吐出の有無を示す罫線用の反応液ドットデータである。
そして、画像処理部213は、論理積の算出結果、すなわち罫線用の反応液ドットデータと、罫線領域以外のインクドットデータの論理和を算出した結果を、反応液ドットデータとして求め(ステップS110)、これを記憶部220に保存する(ステップS111)。こうして、罫線領域とそれ以外の領域(非罫線領域)を含む全画像中の各画素Pxについて反応液ドットDlの吐出の有無を示す反応液ドットデータが求められる。これによって、インクドットデータおよび反応液ドットデータで構成される印刷データが生成されて、図9の印刷データ生成が終了する。
そして、プリンター300がこの印刷データに基づき印刷処理を実行する。その結果、罫線画像を印刷する罫線領域と、罫線領域と異なる画像を印刷する非罫線領域とを認識した結果に基づき記録ヘッド34からの反応液の吐出が制御される。つまり、罫線領域に対しては、ステップS109で算出された罫線用の反応液ドットデータがドットの吐出を示す画素Pxに反応液ドットDlが吐出され、非罫線領域に対しては、インクドットデータがドットの吐出を示す画素Pxに反応液ドットDlが吐出される。これによって、反応液が付与される間隔を、印刷される画像のパターンに応じて調整することが可能となっている。
特に、罫線領域に対しては、反応液ドットDlがX軸方向およびY軸方向に1画素以上離間しつつシートSに吐出される。その結果、シートSに付与された反応液ドットDlが合一して塊となることを抑制して、罫線画像が部分的に太くなるといった弊害の発生を抑制することが可能となっている。
このように、本実施形態では、印刷装置100が本発明の「印刷装置」の一例に相当し、記録ヘッド34が本発明の「反応液付与部」の一例に相当し、記録ヘッド35が本発明の「インク付与部」の一例に相当し、シートSが本発明の「記録媒体」の一例に相当し、画素マトリックスMtが本発明の「画素配列」の一例に相当し、ラスターRsが本発明の「ラスター」の一例に相当し、画素Pxが本発明の「画素」の一例に相当し、X軸方向が本発明の「第1方向」の一例に相当し、Y軸方向が本発明の「第2方向」の一例に相当し、記憶部220が本発明の「記憶部」の一例に相当し、主制御部211および画像処理部213が協働して本発明の「制御部」の一例として機能し、マスクデータKが本発明の「マスクデータ」の一例に相当し、インクドットデータが本発明の「第1ドットデータ」の一例に相当し、反応液ドットデータが本発明の「第2ドットデータ」の一例に相当し、罫線が本発明の「特定パターン」の一例に相当し、罫線領域が本発明の「第1領域」の一例に相当し、非罫線領域が本発明の「第2領域」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えばマスクデータKの構成を適宜変更しても良い。具体的には、マスクデータKにおいて、各許可画素PxがX軸方向に離間する間隔、換言すればX軸方向に並ぶ2個の許可画素Pxの間に存在する禁止画素Pxの個数は1画素以上であれば良く、適宜変更が可能である。また、Y軸方向についても同様である。
そこで、X軸方向あるいはY軸方向に並ぶ反応液ドットDlが吐出される画素Pxの間隔を適宜変更することができ、この間隔を例えば3画素以上としても良い。これによって、シートSに付与された反応液ドットDlが合一して塊となることをより確実に抑制することが可能となる。
あるいは、例えば図10あるいは図11に示すようにマスクデータKを構成することもできる。ここで、図10はマスクデータの変形例を模式的に示す図であり、図11はマスクデータの別の変形例を模式的に示す図である。なお、図10および図11での表記は、図7でのそれと同様である。いずれのマスクデータKを用いても、反応液ドットDlは、X軸方向およびY軸方向に1画素以上離間しつつシートSに付与される。その結果、シートSに付与された反応液ドットDlが合一して塊となることを抑制することが可能となっている。
また、図9の例では罫線画像に対して選択的にマスクデータKを用いた吐出態様で反応液を吐出していた。しかしながら、罫線以外のパターン、例えばエッジ等の画像に対して選択的にマスクデータKを用いた吐出態様で反応液を吐出しても良い。
また、上記実施形態では、マスクデータKとインクドットデータとの論理積を算出することで反応液ドットデータを生成していた。しかしながら、インクドットデータとの論理積を取ることなく、マスクデータKをそのまま反応液ドットデータとして採用しても良い。この場合、マスクデータKが反応液ドットDlの吐出を許可する各画素Pxに反応液ドットDlが吐出されることとなる。
また、図9のステップS107で罫線を抽出する方法は上記のエッジ検出による例に限られない。そこで、特開2008−257394号公報に記載の罫線検出方法により罫線を抽出しても良い。
また、上記のプリンター300は、平板形状のプラテン30上で間欠停止するシートSに対してX軸方向に移動する記録ヘッド34、35から反応液やインクを吐出していた。しかしながら、特開2015−134460号公報に記載のように、プリンター300は、回転ドラム30に支持されるシートSを所定の搬送方向へ搬送しつつ、回転ドラム30の周面に沿って並ぶ複数のヘッドから反応液やインクを吐出するものでも構わない。
また、上記実施形態では、複数回の主走査を副走査と交互に実行することで1フレーム分の画像を印刷していた。しかしながら、1回の主走査で1フレーム分の画像を印刷するようにプリンター300を構成しても構わない。この場合、画像に求められる解像度に応じて複数のノズルNがY軸方向に等ピッチで並ぶように記録ヘッド34、35を構成し、記録ヘッド34、35をX軸方向へ移動させながら各ノズルNから反応液やインクを吐出することで、1フレーム分の印刷を実行できる。
100…印刷装置、200…ホスト装置、211…主制御部211、213…画像処理部、220…記憶部、300…プリンター、34…記録ヘッド、35…記録ヘッド、N…ノズル、S…シート、K…マスクデータ、Mt…画素マトリックス、Rs…ラスター、Px…画素、Dl…反応液ドット、Ai…インク吐出領域、X…X軸方向、Y…Y軸方向

Claims (7)

  1. 複数の画素が第1方向に並ぶラスターが複数前記第1方向と直交する第2方向に並ぶ画素配列の画素に反応液を付与することで反応液のドットを記録媒体に付与する反応液付与部と、
    反応液の作用によって凝集する色材を含むインクを前記画素配列の画素に付与することでインクのドットを前記記録媒体に付与するインク付与部と
    を備え、
    前記反応液付与部は、前記第1方向および前記第2方向に1画素以上離間させて反応液のドットを付与する印刷装置。
  2. 前記第1方向あるいは前記第2方向に並ぶ反応液のドットが付与される画素の間隔は、2画素あるいは3画素以上である請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1方向あるいは前記第2方向に並ぶ反応液のドットが付与される画素の間隔は、7画素以下である請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記第1方向および前記第2方向に1画素以上互いに離間する複数の画素を、反応液を付与する画素の候補として示すマスクデータを記憶する記憶部と、
    インクのドットを付与する画素を示す第1ドットデータを生成するとともに、前記マスクデータと前記第1ドットデータの論理積により第2ドットデータを生成する制御部と
    を備え、
    前記インク付与部は、前記第2ドットデータが示す画素に反応液を付与することで、前記第1方向および前記第2方向に1画素以上離間させて反応液のドットを付与し、
    前記インク付与部は、前記第1ドットデータが示す画素にインクのドットを付与する請求項1ないし3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記制御部は、特定パターンの画像を印刷する第1領域と、前記特定パターンと異なるパターンの画像を印刷する第2領域とを認識した結果に基づき前記反応液付与部を制御し、
    前記反応液付与部は、前記第1領域に対しては前記第2ドットデータが示す画素に反応液のドットを付与し、前記第2領域に対しては前記第1ドットデータが示す画素に反応液のドットを付与する請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記特定パターンの画像は罫線画像である請求項5に記載の印刷装置。
  7. 複数の画素が第1方向に並ぶラスターが複数前記第1方向と直交する第2方向に並ぶ画素配列の画素に反応液を付与することで反応液のドットを記録媒体に付与する工程と、
    反応液の作用によって凝集する色材を含むインクを前記画素配列の画素に付与することでインクのドットを前記記録媒体に付与する工程と
    を備え、
    反応液のドットが前記第1方向および前記第2方向に1画素以上離間する印刷方法。
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