JP2010208120A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンド方式で液体噴射を行う際に、バンド境界におけるスジの発生を緩和する。
【解決手段】液体噴射ヘッド(11)のノズル列(101)を、ノズル列(101)の中央に配置され噴射する液体量が比較的多い大ノズル(102a)と、ノズル列(101)の少なくとも一端側に配置され噴射する液体量が比較的少ない小ノズル(103a、104a)とにより構成し、ひとつの主走査と次の主走査とで噴射対象上の大ノズル(102a)により液体が噴射される領域の間に空き領域が生じ、この空き領域に小ノズル(103a、104a)による液体の噴射が行われるように副走査を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体噴射装置に関する。
液体を対象物に噴射する液体噴射装置として、記録紙等の記録媒体を対象物とし、この記録媒体にインクを噴射(吐出)して文字や画像を記録するインクジェット式のプリンターがよく知られている。また、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディプレイ、あるいは電界放出ディスプレイ(Field Emission Display)等のディスプレイを製造する工程においても、色材や電極等を形成するための液体状の各種材料を噴射して、画素形成領域や電極形成領域等に着弾させる液体噴射装置が利用されている。
液体噴射装置をプリンターとして利用する場合には、記録媒体に対して印刷ヘッドを走査させながらインクを噴射し、記録・印刷を行う。印刷ヘッドとしては、インクを噴射するノズルをインク毎に複数並べてノズル列とし、1回の走査で複数ラインの記録・印刷を行うものが用いられる。以下では、ノズル列の方向と交差する方向の走査、すなわち印刷ヘッドが複数ラインを同時に記録・印刷する走査を主走査、ひとつの主走査から次の主走査に移る方向の走査を副走査という。記録媒体を搬送(紙送り)しながらその搬送方向と直交に印刷ヘッドを走査させる一般的なインクジェット式プリンターの場合であれば、記録媒体の搬送方向が副走査方向、搬送方向と直交する方向が主走査方向となる。
また、ノズル列を有する印刷ヘッドで記録・印刷する方式として、インターレース方式と、バンド方式とがある。インターレース方式は、ノズル列を副走査方向に細かくずらして主走査を繰り返す方式であり、ノズル列内のノズル間隔(ピッチ)より高解像度の画像を印刷することができる。一方、バンド方式は、主走査毎にノズル列幅分の領域(バンド)の印刷を行う方式であり、高速の印刷が可能である。バンド方式の印刷に関しては、たとえば特許文献1、2に記載されている。なお、特許文献1に記載の技術では、同じバンドに対して主走査方向に間欠的な印刷を行い、それを繰り返すことで、ひとつのバンドを埋めている。以下では、このような繰り返し主走査も含めて、同じバンドへの主走査を「1パスの主走査」ということにする。
特開2003−246054号公報 特開2007−144788号公報
バンド方式の印刷では、たとえば普通紙のような滲みやすい記録媒体に色の濃い画像を印刷する場合に、特に隣にインクが着弾していない乾燥したバンド端部で滲みが顕著になり、ふたつのバンドの境界部分で滲みが重なって、黒スジが発生することがある。この黒スジの発生は、副走査における印刷ヘッドと記録媒体との相対的な移動量を調整することで防止できる。すなわち、主走査毎のバンドの間隔を大きくとることで、滲みの重なりを防止し、黒スジの発生を防止することができる。しかし、そのように調整した状態で色の薄い画像を印刷すると、インク量が少ないため滲みも小さく、バンド間に白スジが発生することになる。
印刷しようとする画像に対応してバンド毎に副走査の移動量を調整できれば、このような黒スジや白スジの発生は防止できる。しかし、そのような制御は複雑である。一方、特許文献2には、バンド印刷におけるスジの発生を防止するため、画像のデューティに応じして使用する端部のノズル数を変化させることが記載されている。しかし、特許文献2に記載の技術は、バンドの境界にグラデージョンを設けて、スジを抑制している。
本発明は、このような課題を解決し、バンド方式で液体噴射を行う際にバンド境界におけるスジの発生を緩和することのできる液体噴射装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によると、液体を噴射するノズル列が設けられた液体噴射ヘッドと、この液体噴射ヘッドと噴射対象とをノズル列の列方向と交差する方向に相対的に移動させて主走査を行う主走査手段と、液体噴射ヘッドから噴射される液体の噴射対象上の位置が主走査毎にずれるように、噴射対象と液体噴射ヘッドとを相対的に移動させて副走査を行う副走査手段とを有し、ノズル列は、ノズル列の中央に配置され噴射する液体量が比較的多い大ノズルと、ノズル列の少なくとも一端側に配置され噴射する液体量が比較的少ない小ノズルとにより構成され、副走査手段は、ひとつの主走査と次の主走査とで噴射対象上の大ノズルにより液体が噴射される領域の間に空き領域が生じ、この空き領域に小ノズルによる液体の噴射が行われ、かつ小ノズルによる噴射対象上の液体噴射位置が、前回の主走査または次回の主走査における噴射対象上の大ノズルによる液体の噴射位置の周期からノズル列の列方向にずれるように副走査を行うことを特徴とする液体噴射装置が提供される。
本発明の第2の観点によると、液体を噴射するノズル列が設けられた液体噴射ヘッドと、この液体噴射ヘッドと噴射対象とをノズル列の列方向と交差する方向に相対的に移動させて主走査を行う主走査手段と、液体噴射ヘッドから噴射される液体の噴射対象上の位置が主走査毎にずれるように、噴射対象と液体噴射ヘッドとを相対的に移動させて副走査を行う副走査手段とを有し、ノズル列は、ノズル列の中央に配置され噴射する液体量が比較的多い大ノズルと、ノズル列の両側に配置され噴射する液体量が比較的少ない小ノズルとにより構成され、副走査手段は、ひとつの主走査と次の主走査とで噴射対象上の大ノズルにより液体が噴射される領域の間に空き領域が生じ、この空き領域に小ノズルによる液体の噴射が行われ、かつ、同一の空き領域内で、ひとつの主走査におけるノズル列の一端側の小ノズルによる噴射対象上での液体噴射位置と、その前後の主走査におけるノズル列の他端側の小ノズルによる噴射対象上での液体噴射位置とが、互いにノズル列の列方向にずれるように副走査を行うことを特徴とする液体噴射装置が提供される。
本発明の第2の観点において、小ノズルから噴射する液体によって噴射対象を被覆する面積が、大ノズルの噴射する液体によって噴射対象を被覆する面積の半分に設定されることが望ましい。また、複数の小ノズルは、ノズル列内で大ノズルに近い側からノズル列の端に近づくにつれて噴射する液体量が少なくなるように形成されてもよい。
本発明の第1および第2の観点のいずれにおいても、大ノズルと小ノズルとは、大ノズルの相互間、小ノズルの相互間および大ノズルと小ノズルとの間で、それぞれの中心が等間隔に配置されることができる。
本発明によれば、バンド方式で液体噴射を行う際に、大ノズルによるバンド境界部分に小ノズルによる液体噴射を行うことで、バンド境界におけるスジの発生を緩和することができる。
本発明の実施の形態に係る液体噴射装置の構成を説明する図であり、機構系の概略構造と、この機構系を制御する制御系のブロック構成とを示す。 バンドの境界部分での滲みを説明する図である。 搬送調整値と白スジおよび黒スジの発生との関係を説明する図である。 図1に示す液体噴射装置で用いられる液体噴射ヘッドのノズル配置を説明する図である。 図4に示すノズル配置の液体噴射ヘッドの動作を説明する図であり、2パスの主走査におけるノズルの位置関係を示す。 図1に示す液体噴射装置で噴射対象に搬送誤差がある場合の図4に示すノズル配置の液体噴射ヘッドによる動作を説明する図であり、(A)は搬送誤差がプラスの場合、(B)は搬送誤差がマイナスの場合を示す。 図1に示す液体噴射装置で用いられる液体噴射ヘッドの図4とは異なるノズル構成例を説明する図である。 図7に示すノズル構成の液体噴射ヘッドの動作を説明する図であり、2パスの主走査におけるノズルの位置関係を示す。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら説明する。
[全体的な構成]
図1は本発明の実施の形態に係る液体噴射装置の構成を説明する図であり、機構系の概略構造と、この機構系を制御する制御系のブロック構成とを示す。ここでは、液体噴射装置として、インクジェット式プリンターを例に説明する。
図1に示す液体噴射装置は、噴射対象としての記録媒体10に液体のインクを噴射して画像を記録・印刷する装置であり、機構系として、液体噴射ヘッドとしての印刷ヘッド11と、主走査手段の一部を構成するキャリッジ12と、副走査手段の一部を構成する搬送装置13とを有する。印刷ヘッド11には、後述するように、インクを噴射するノズル列が設けられる。キャリッジ12には、図示していないが、印刷ヘッド11にインクを供給するための機構と、印刷ヘッド11を記録媒体10に対して移動(これを「主走査」という)させるための機構とが設けられる。搬送装置13は、図1ではローラのみを示すが、印刷ヘッド11に対して記録媒体10を移動(これを「副走査」という)させるためのものである。
図1に示す液体噴射装置はまた、制御系として、動作制御部20およびデータ処理部30を有する。動作制御部20は、ヘッド駆動部21、主走査手段の一部を構成するキャリッジ移動制御部22および副走査手段の一部を構成する搬送制御部23を有する。ヘッド駆動部21は、印刷ヘッド11の動作を制御する。キャリッジ移動制御部22は、キャリッジ12の移動を制御し、印刷ヘッド11と記録媒体10とを印刷ヘッド11のノズル列の列方向と交差する方向に相対的に移動(この実施の形態では印刷ヘッド11を移動)させて主走査を行う。搬送制御部23は、印刷ヘッド11と記録媒体101との相対的な位置の移動を制御し、印刷ヘッド11から噴射されるインクの記録媒体10上の位置が主走査方向毎にずれるように、記録媒体10と印刷ヘッド11とを相対的に移動(この実施の形態では記録媒体10を移動)させて副走査を行う。ここでは、説明の都合上、ヘッド駆動部21、キャリッジ移動制御部22および搬送制御部23を動作制御部20内にまとめて示したが、実用的には、それぞれの制御対象と一体に配置される。すなわち、ヘッド駆動部21は印刷ヘッド11と一体に設けられ、キャリッジ移動制御部22はキャリッジ12内に配置され、搬送制御部23は搬送装置13内に配置される。
データ処理部30は、外部インターフェース31、中央処理部(CPU)32、ROM33、RAM34および内部インターフェース35を有する。外部インターフェース31は、ホストコンピュータやネットワーク等の外部装置に接続され、その外部装置からの印刷データや制御データの受け取り、および外部装置への各種データの通知を行う。中央処理部32は、印刷データの処理、およびこの液体噴射装置内の各部の制御を行うなうための各種データの処理を行う。ROM33は、中央処理部32が処理を行うためのプログラムおよびその処理に必要な各種の固定データを記憶する。RAM34は、外部インターフェース31や内部インターフェース35を介して送受信されるデータを一時的に保存し、また、中央処理部32が処理するデータを一時的に保存する。
[動作]
図1に示す液体噴射装置の動作について説明する。外部装置から外部インターフェース31を介して印刷データが入力されると、その印刷データはまずRAM34に保存され、中央処理部32は、その印刷データをインクのドットパターンに対応したドットパターンデータに変換し、RAM34に一時的に保存する。印刷ヘッド11の1回の主走査で印刷されるドットパターンデータが得られると、中央処理部32は、その1回の主走査分のドットパターンデータをRAM34から読み出し、内部インターフェース31を介して、動作制御部20に出力する。
動作制御部20内のヘッド駆動部21は、入力されたドットパターンデータに応じて、印刷ヘッド11の個々のノズルに、駆動信号を供給する。印刷ヘッド11としては、駆動信号によりノズルから噴射されるインクの量を調整することができるものを用いることができる。たとえば圧電素子によりインクに圧力を加えてインク液滴をノズルから噴射する構成であれは、圧電素子の駆動パルス波形を変えることで、同じノズルから噴射されるインク量を調整することができる。これにより、記録媒体10上に、たとえば小ドット、中ドットまたは大ドットの3種類のドットのいずれかを形成することができる。
動作制御部20内のキャリッジ移動制御部22は、印刷ヘッド11が取り付けられたキャリッジ12の移動を制御し、記録媒体10に対して印刷ヘッド11を主走査方向に移動させる。動作制御部20内の搬送制御部23は、搬送装置13を制御し、記録媒体10を搬送(紙送り)させることで、記録媒体10に対する印刷ヘッド11の相対位置を副走査方向に移動させる。
インターレース方式で印刷する場合、搬送制御部23は、搬送装置13による記録媒体10の搬送量を印刷ヘッド11のノズル間隔より細かく制御し、1回の主走査で印刷されたラインの間を別の主走査で印刷させる。これに対してバンド方式の印刷では、1パスの主走査の後、印刷ヘッド11のノズル領域幅に相当する分だけ、記憶媒体10を搬送させる。
[バンド境界におけるスジの発生]
図2は、バンドの境界部分での滲みを説明する図である。ここでは、バンド内のノズル数が360個として、左端にノズル番号を併記する。上述したように、記録媒体10が普通紙のような滲みやすいものである場合に、高デューティの印刷を行うと、隣にインクが着弾していない乾燥した境界部分で、インクの滲み出しが大きくなる。図2では、上側と下側の書く部分での滲み出しが大きくなっている。
図3は搬送調整値と白スジおよび黒スジの発生との関係を説明する図である。バンド印刷における搬送装置13の搬送量は、データ処理部30からの指示により、搬送制御部23で調整することができる。ここで、2パスの主走査で印刷される隣接するドットの間隔が、個々の主走査で印刷されるドット間隔と等しい状態を、搬送調整値が零であるとする。また、2パスの主走査で印刷される隣接するドットの間隔が、個々の主走査で印刷されるドット間隔より広い状態を、搬送調整値がプラスであるとする。搬送調整値が零の場合、インク量の少ない低デューティの印刷では、ドット間隔が均等になって良好な印刷品質が得られる。しかし、インク量の多い高デューティの印刷では、バンドの境界部分で滲みが重なって、黒スジが発生することがある。このような黒スジは、搬送調整値をプラスにすることで防止できる。しかし、搬送調整値をプラスにすると、低デューティの印刷時に、白スジが発生することになる。
[スジの発生の緩和]
このような黒スジや白スジの発生を緩和するため、図1に示す液体噴射装置の印刷ヘッド11には、従来からある通常のノズルの両側に、バンド方式での印刷のための専用のノズルが設けられている。これについて以下に説明する。
図4は図1に示す液体噴射装置で用いられる印刷ヘッド11のノズル配置を説明する図である。この印刷ヘッド11にはインクを噴射するノズル列101が設けられ、このノズル列101は、ノズル列101の中央に配置され噴射する液体(インク)量が比較的多い大ノズル102aからなる大ノズル領域102と、ノズル列101の一端側に配置され噴射する液体量が比較的少ない複数の小ノズル103aからなる小ノズル領域103と、ノズル列101の他端側に配置され噴射する液体量が比較的少ない複数の小ノズル104aからなる小ノズル領域104とにより構成される。大ノズル102aは、それぞれの液体噴射口が互いに等しい大きさに形成され、小ノズル103a、104aは、それぞれの液体噴射口が互いに等しい大きさに形成される。小ノズル103a、104aから噴射するインクによって記録媒体10を被覆する面積が、大ノズル102aから噴射するインクによって記録媒体10を被覆する面積の半分に設定される。このような設定により、大ノズルによるドットの面積当たりの濃度と、小ノズルよるドットの面積当たりの濃度とがほぼ等しくなる。ここで「半分」とは、厳密に0.5という意味ではなく、多少の誤差を許容するものする。たとえば1/3あるいは2/3であっても、ある程度の効果は得られる。
ここでは印刷ヘッド11として単色印刷用の例を示したが、カラー印刷用であれば、ノズル列101がインクの種類(色)毎に設けられる。ただし、インクの種類によってバンド方式の印刷に関与しないものがある場合には、そのインクの種類のノズル列に関して、小ノズルを設ける必要はない。
図5は図4に示すノズル配置の印刷ヘッド11の動作を説明する図であり、2パスの主走査におけるノズルの位置関係を示す。図5の左側のノズル列が1パス目におけるノズルの記録媒体10上における位置であり、右側のノズル列が2パス目におけるノズルの記録媒体10上における位置である。
印刷ヘッド11により印刷を行う際に、搬送制御部23は、ひとつの主走査と次の主走査とで記録媒体10上の大ノズル102aにより印刷が行われる領域(大ノズル102aによりインクが噴射される領域)の間に空き領域として大ノズル間領域Wが生じ、この大ノズル間領域Wに、大ノズル102aを用いずに、小ノズル103a、104aによる印刷(液体の噴射)が行われるように副走査を行う。さらに、搬送制御部23は、小ノズル103a、104aによる記録媒体10上の印刷位置(液体噴射位置)が、前回の主走査または次回の主走査における記録媒体10上の大ノズル102aによるインクの噴射位置の周期からノズル列の列方向にずれるように副走査を行う。あるいは、図4に示すように小ノズル103a、104aがノズル列101の両側に複数配置されている場合には、搬送制御部23は、同一の大ノズル間領域W内で、ひとつの主走査におけるノズル列101の一端側の小ノズル103aまたは104aによる記録媒体10上での印刷位置と、その前後の主走査におけるノズル列の他端側の小ノズル104aまたは小ノズル103aによる記録媒体10上での液体噴射位置とが、互いにノズル列101の列方向にずれるように副走査を行う。小ノズル103a、104aの各個数は、搬送調整量のマージンを確保できる値に設定される。以下では、冗長さを避けるため、大ノズルおよび小ノズルの参照番号102a、103a、104aの代わりに、そのノズル番号を用いて説明する。
図5に示す例では、2パスの主走査におけるバンド境界付近のノズルの位置関係として、最初のパスの大ノズル#362〜365および小ノズル#366〜#370の位置と、次のパスにおける小ノズル#1〜#5および大ノズル#6〜#9の位置とを表す。搬送調整値は、高デューティの印刷時に、最初のパスの大ノズル#365によるドットの滲みの境界111と、次のパスの大ノズル#6によるドットの滲みの境界112とが重ならないように設定される。そして、最初のパスでは小ノズル#366、#367により、次のパスでは小ノズル#4、#5により、解像度を上げて、小さいドットでも大ノズルによる通常ドットの濃度付近を確保する。一般に小さいドットは滲みが少なく、小ノズル#366、#5による滲みが重なる可能性は小さい。一方、低デューティの印刷時には、大ノズル#365によるドットの滲みの境界121と、大ノズル#6によるドットの滲みの境界122とが、比較的大きく離れている。これも、最初のパスの小ノズル#366、#367および次のパスの小ノズル#4、#5により、通常ドットの濃度付近が確保される。このように、バンドの境界での滲み出しが緩和され、高デューティから低デューティまで1つの搬送調整値で白スジおよび黒スジを緩和することができる。
図6は、図1に示す液体噴射装置で噴射対象である記録媒体10に搬送誤差がある場合の、図4に示すノズル配置の印刷ヘッド11による動作を説明する図である。図6において、(A)は搬送誤差がプラスの場合、(B)は搬送誤差がマイナスの場合を示す。搬送誤差がプラスとは、記録媒体10を送り過ぎる状態をいう。また、搬送誤差がマイナスとは、記録媒体10の送りが足りない状態をいう。搬送誤差がプラスの場合は、パス間で大ノズル#365、#6のドットの間隔が開くことになる。そこで、その場合には、大ノズル間領域Wに、図5に示すより多くの小ノズル#366〜#368および#3〜#5を使用する。また、搬送誤差がマイナスの場合には、大ノズル#365、#6のドットの間隔が狭くなるので、大ノズル間領域Wに、図5に示すより少ない小ノズル#368、#5を使用する。搬送誤差は個々の液体噴射装置に依存し、製造後にそれほど変化するものではないので、それぞれの液体噴射装置に合わせて、使用する小ノズルの数を設定する。
[他の実施の形態]
図7は、図1に示す液体噴射装置で用いられる印刷ヘッド11の図4とは異なるノズル構成例を説明する図であり、図8は、図7に示すノズル構成の印刷ヘッド11による2パスの主走査におけるノズルの位置関係を示す。図4から図6を参照して説明した印刷ヘッド11は、小ノズル103a、104aが互いに等しい大きさに形成されるものとした。これに対し、小ノズルの大きさをその位置により異なるものとすることもできる。図7および図8に示す例では、小ノズル領域105を構成する小ノズル105a〜105eは、ノズル列11内で大ノズル102aに近い側からノズル列11の端に近づくにつれて、噴射する液体(インク)量が少なくなるように形成されている。
この場合にも、搬送制御部23により、ノズル列101の一端側の小ノズル領域105の小ノズル105a〜105e(図7、図8における#1〜#5)による記録媒体10上のインクの噴射位置が、ノズル列101の他端側の小ノズル領域105の小ノズル105a〜105e(図7、図8における#366〜#370)による印刷媒体10上の以前のインクの噴射位置に対して、ノズル列101の方向にずれるように、印刷ヘッド11と噴射対象との相対的位置を調整する。これにより、2パスの主走査で、比較的大きい小ノズル、たとえば小ノズル105bと、比較的小さい小ノズル、たとえば105c、105dとのドットが隣接するようになり、通常ドットの濃度付近が確保される。
以上の説明では、小ノズル領域103、104または小ノズル領域105、105をノズル列101の両側に配置するものとしたが、ノズル列101の一端だけに配置することもできる。その場合、大ノズル102aによる濃度と近い濃度を確保することはできないが、高デューティの印刷時に黒スジが生じないように搬送調整値を設定しておけば、低デューティ印刷時に発生する白スジの部分にもドットを形成でき、ある程度は白スジを緩和できる。
小ノズル103a、104a、105a〜105eによる記録媒体10上のインクの噴射位置は、搬送誤差を考慮したうえで、製造時に、主走査毎に重ならないように設定される。しかし、搬送装置13の経年変化等によりズレが生じる可能性がある。そのような事態に対応するためには、製造後であっても、テストパターン印刷して校正できるようにすることが望ましい。
以上、本発明の実施の形態に係る液体噴射装置について説明したが、本発明は、要旨を変更しない限り種々変更実施できる。たとえば、主走査を特許文献1に記載された方法で行うこともできる。また、特許文献2に記載された技術を組み合わせて、画像のデューティに応じて小ノズル103a、104a、105a〜105eの使用数を変化させることもできる。
また、記録媒体10に対する印刷ヘッド11の走査は、記録媒体10を動かすことなく行う構成とすることもできる。逆に、印刷ヘッド11を動かすことなく記録媒体10を動かす構成とすることもできる。大ノズル102aと小ノズル103a、104aの間隔は、インクを供給する構造やインクを噴射させるための構造との関係から、大ノズル102aの相互間、小ノズル103aの相互間、小ノズル104aの相互間および大ノズル102aと小ノズル103aとの間で、それぞれの中心が等間隔に配置されることが現実である。また、小ノズル105a〜105eの場合も同様である。しかし、必ずしもこれらを等間隔に形成する必要はない。また、大ノズル102aおよび小ノズル103a、104a、105a〜105eを直線上に一列に配置するのではなく、少なくとも一部をノズル列101の中心線に対してずらして配置することもできる。
10 記録媒体、11 印刷ヘッド(液体噴射ヘッド)、12 キャリッジ(主走査手段の一部)、13 搬送装置(副走査手段の一部)、20 動作制御部、21 ヘッド駆動部、22 キャリッジ移動制御部(主走査手段の一部)、23 搬送制御部(副走査手段の一部)、30 データ処理部、31 外部インターフェース、32 中央処理部、33 ROM、34 RAM、35 内部インターフェース、101 ノズル列、102 大ノズル、103、104、105 小ノズル領域、103a、104a、105a〜105e 小ノズル、W 大ノズル間領域

Claims (5)

  1. 液体を噴射するノズル列が設けられた液体噴射ヘッドと、
    この液体噴射ヘッドと噴射対象とを上記ノズル列の列方向と交差する方向に相対的に移動させて主走査を行う主走査手段と、
    上記液体噴射ヘッドから噴射される液体の上記噴射対象上の位置が主走査毎にずれるように、上記噴射対象と上記液体噴射ヘッドとを相対的に移動させて副走査を行う副走査手段と
    を有し、
    上記ノズル列は、上記ノズル列の中央に配置され噴射する液体量が比較的多い大ノズルと、上記ノズル列の少なくとも一端側に配置され噴射する液体量が比較的少ない小ノズルとにより構成され、
    上記副走査手段は、ひとつの主走査と次の主走査とで上記噴射対象上の上記大ノズルにより液体が噴射される領域の間に空き領域が生じ、この空き領域に上記小ノズルによる液体の噴射が行われ、かつ上記小ノズルによる上記噴射対象上の液体噴射位置が、前回の主走査または次回の主走査における上記噴射対象上の上記大ノズルによる液体の噴射位置の周期から上記ノズル列の列方向にずれるように副走査を行う
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 液体を噴射するノズル列が設けられた液体噴射ヘッドと、
    この液体噴射ヘッドと噴射対象とを上記ノズル列の列方向と交差する方向に相対的に移動させて主走査を行う主走査手段と、
    上記液体噴射ヘッドから噴射される液体の上記噴射対象上の位置が主走査毎にずれるように、上記噴射対象と上記液体噴射ヘッドとを相対的に移動させて副走査を行う副走査手段と
    を有し、
    上記ノズル列は、上記ノズル列の中央に配置され噴射する液体量が比較的多い大ノズルと、上記ノズル列の両側に配置され噴射する液体量が比較的少ない小ノズルとにより構成され、
    上記副走査手段は、ひとつの主走査と次の主走査とで上記噴射対象上の上記大ノズルにより液体が噴射される領域の間に空き領域が生じ、この空き領域に上記小ノズルによる液体の噴射が行われ、かつ、同一の上記空き領域内で、ひとつの主走査における上記ノズル列の一端側の上記小ノズルによる上記噴射対象上での液体噴射位置と、その前後の主走査における上記ノズル列の他端側の上記小ノズルによる上記噴射対象上での液体噴射位置とが、互いに上記ノズル列の列方向にずれるように副走査を行う
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項2記載の液体噴射装置において、
    前記小ノズルから噴射する液体によって前記噴射対象を被覆する面積は、前記大ノズルの噴射する液体によって前記噴射対象を被覆する面積の半分に設定された
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項2記載の液体噴射装置において、
    前記複数の小ノズルは、前記ノズル列内で前記大ノズルに近い側から前記ノズル列の端に近づくにつれて噴射する液体量が少なくなるように形成された
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の液体噴射装置において、
    前記大ノズルと前記小ノズルとは、前記大ノズルの相互間、前記小ノズルの相互間および前記大ノズルと前記小ノズルとの間で、それぞれの中心が等間隔に配置された
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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