JP6488803B2 - 液滴吐出装置、マスクパターン及び液滴吐出方法 - Google Patents

液滴吐出装置、マスクパターン及び液滴吐出方法 Download PDF

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Description

本発明は、液滴吐出装置、マスクパターン及び液滴吐出方法に関する。
従来から、液滴吐出装置の一例として、紙やフィルムなどの各種媒体に向かってインク滴を吐出し、媒体上に複数のドットを形成することで画像の記録(印字)を行うインクジェット式プリンターが知られていた。インクジェット式プリンターは、例えば、媒体に対して、複数のノズルが形成されたヘッドを主走査方向に移動させながら各ノズルからインク滴を吐出させて媒体の主走査方向に並ぶドット列(ラスターライン)を形成させる主走査と、媒体を主走査方向と交差する副走査方向に移動(搬送)させる副走査と、を交互に繰り返す。これにより、媒体の主走査方向と副走査方向とにドットが隙間なく並べられ、媒体上に画像が形成される。
例えば、特許文献1には、ヘッドの主走査により形成される画像領域と次の主走査により形成される画素領域とが境界部において重複し、重複する境界部において、ヘッドの端部のノズルに向かって100%印字される状態から全く印字されない状態に移行させる記録装置が開示されている。この記録装置によれば、副走査の搬送誤差により境界部が変動しても、画像の品質が急激に劣化することを回避できるとされている。
特開平11−245384号公報
しかしながら、特許文献1に記載の液滴吐出装置(記録装置)は、3回の主走査によって画像が形成され、境界部以外の画像領域ではノズルから100%記録される状態で液滴(インク滴)を吐出させている。液滴を100%吐出させた状態で主走査を行った場合、副走査方向に沿ってすべてのノズルから同時に吐出される液滴が障壁となってその後方に乱気流が発生する。この乱気流は、質量の軽いサテライトにより媒体上で周囲より濃度が相対的に濃くなる帯状の濃度ムラ(以下、このような濃度ムラが生じる画像欠陥を「風紋」と称する。)を生じさせることがある。これにより、画像の品質が低下してしまうという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る液滴吐出装置は、媒体に対して液滴を吐出可能なノズルが並ぶノズル列を有するヘッドと、前記ヘッドを前記媒体に対して相対移動する移動部と、を備え、前記移動部によって前記ヘッドを複数回主走査し、前記ノズルから前記媒体に液滴を吐出する液滴吐出装置であって、前記ノズル列において、一端のノズルから第1所定距離に位置する第1ノズルまでを第1領域、前記一端とは逆側の他端のノズルから第2所定距離に位置する第2ノズルまでを第2領域、前記第1領域と前記第2領域との間を第3領域とした場合、前記第3領域のノズルで形成されるラスターラインの各々には、間引き部が存在すること、を特徴とする。
本適用例によれば、液滴吐出装置は、第3領域のノズルで形成されるラスターラインの各々には、間引き部が存在する。詳しくは、例えば3回の主走査で第1領域と第2領域とを重複させて画像を形成する場合、従来の液滴吐出装置は、第3領域のノズルから一度の走査で100%のドットを形成させる液滴を吐出させていたが、本適用例の液滴吐出装置は、第3領域のノズルから吐出される液滴が間引かれた所謂間引き印刷をおこなう。これにより、副走査方向に沿って並ぶ第3領域のすべてのノズルから同時に液滴が吐出されることがなくなるので乱気流の発生の原因となっていた液滴による障壁が解消され、それによって生じる風紋も生じ難くなる。したがって、画像の品質を向上させた液滴吐出装置を提供することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の液滴吐出装置において、前記第1領域及び前記第2領域のノズルで形成されるラスターラインの各々には、間引き部が存在すること、が好ましい。
本適用例によれば、第1領域及び第2領域のノズルから吐出される液滴も、第3領域のノズルと同様に間引き印刷を行っている。これにより、画像全体が均一に間引かれることになるため、第3領域のノズルで形成されるドットを間引くことによる濃淡ムラを視認させ難くすることができる。
[適用例3]上記適用例に記載の液滴吐出装置において、前記第3領域のノズルの平均ノズル使用率は、70%以上90%以下であること、が好ましい。
本適用例によれば、第3領域のノズルの平均ノズル使用率を90%以下とすることで、乱気流の発生、および乱気流による風紋の発生を抑制させる効果がある。また、ノズルの平均ノズル使用率を、70%未満とすると、ラスターラインで間引かれるドットが多くなり画像の色の濃度(色彩)が低下してしまう。
[適用例4]上記適用例に記載の液滴吐出装置は、前記ノズル列の両端ノズルのノズル使用率は、1%以下であること、が好ましい。
本適用例によれば、ノズル列の両端ノズルのノズル使用率は、1%以下に設定されているので、副走査の搬送誤差が生じた場合でも、これによって生じる濃淡ムラを視認させ難くすることができる。
[適用例5]上記適用例に記載の液滴吐出装置において、前記第1領域を第1ノズル群と第2ノズル群とに分類し、前記第2領域を第3ノズル群と第4ノズル群とに分類し、前記第3領域を第5ノズル群と第6ノズル群とに分類した時、前記ヘッドには、前記第1ノズル群、前記第2ノズル群、前記第5ノズル群、前記第6ノズル群、前記第3ノズル群、前記第4ノズル群の順にノズルが設けられ、前記第2ノズル群及び前記第3ノズル群の平均ノズル使用率の合計は、前記第1ノズル群及び前記第6ノズル群の平均ノズル使用率の合計と等しいこと、が好ましい。
本適用例によれば、液滴吐出装置は、第2ノズル群と第3ノズル群とから吐出される液滴で同一のラスターラインを形成し、第1ノズル群と第6ノズル群とから吐出される液滴で同一のラスターラインを形成する。本適用例の液滴吐出装置は、第2ノズル群及び第3ノズル群の平均ノズル使用率の合計と、第1ノズル群及び第6ノズル群の平均ノズル使用率の合計とが等しいので、濃淡ムラを視認させ難くすることができる。
[適用例6]本適用例に係るマスクパターンは、媒体に対して液滴を吐出可能なノズルが並ぶノズル列を有するヘッドと、前記ヘッドを前記媒体に対して相対移動する移動部と、を備え、前記移動部によって前記ヘッドを複数回主走査し、前記ノズルから前記媒体に液滴を吐出する液滴吐出装置に、吐出指令を有効にするか無効にするかを前記ノズル毎に示すマスクパターンであって、前記ノズル列において、一端のノズルから第1所定距離に位置する第1ノズルまでを第1領域、前記一端とは逆側の他端のノズルから第2所定距離に位置する第2ノズルまでを第2領域、前記第1領域と前記第2領域との間を第3領域とした場合、前記第3領域のノズルで形成されるラスターラインの各々に、間引き部が存在するよう吐出指定を有効にするか無効にするかを前記ノズル毎に示すこと、を特徴とする。
本適用例によれば、液滴吐出装置のマスクパターンは、第3領域のノズルで形成されるラスターラインの各々には、間引き部が存在するように、第3領域の各ノズルに吐出指定することができる。例えば3回の主走査で第1領域と第2領域とを重複させて画像を形成する場合、従来のマスクパターンは、第3領域のノズルから一度の主走査で100%のドットを形成させる液滴を吐出させていたが、本適用例のマスクパターンは、第3領域のノズルから吐出される液滴が間引かれた所謂間引き印刷を行うように、ノズル毎に吐出指定を有効にするか無効にするかを示す。これにより、副走査方向に沿って並ぶ第3領域のすべてのノズルから同時に液滴が吐出されることがなくなるので乱気流の発生の原因となっていた液滴による障壁が解消され、それによって生じる風紋も生じ難くなる。したがって、画像の品質を向上させたマスクパターンを提供することができる。
[適用例7]本適用例に係る液滴吐出装置の液滴吐出方法は、媒体に対して液滴を吐出可能なノズルが並ぶノズル列を有するヘッドによる吐出工程と、前記ヘッドを前記媒体に対して相対移動する移動工程と、を含み、前記移動工程によって前記ヘッドを複数回主走査し、前記ノズルから前記媒体に液滴を吐出する液滴吐出方法であって、前記ノズル列において、一端のノズルから第1所定距離に位置する第1ノズルまでを第1領域、前記一端とは逆側の他端のノズルから第2所定距離に位置する第2ノズルまでを第2領域、前記第1領域と前記第2領域との間を第3領域とした場合、前記第3領域のノズルで形成されるラスターラインの各々には、間引き部が存在するように前記液体を吐出すること、を特徴とする。
本適用例によれば、液滴吐出装置の液滴吐出方法では、第3領域のノズルで形成されるラスターラインの各々に間引き部が存在する。詳しくは、例えば3回の主走査で第1領域と第2領域とを重複させて画像を形成する場合、従来の液滴吐出方法は、第3領域のノズルから一度の走査で100%のドットを形成させる液滴を吐出させていたが、本適用例の液滴吐出方法は、第3領域のノズルから吐出される液滴が間引かれた所謂間引き印刷をおこなう。これにより、副走査方向に沿って並ぶ第3領域のすべてのノズルから同時に液滴が吐出されることがなくなるので乱気流の発生の原因となっていた液滴による障壁が解消され、それによって生じる風紋も生じ難くなる。したがって、画像の品質を向上させた液滴吐出方法を提供することができる。
実施形態1に係る液滴吐出装置としてのインクジェットプリンターの全体構成を示すブロック図、及び斜視図。 ノズルの配列の一例を示す説明図。 ヘッドの内部構成を示す断面図。 (a)マスクパターンを示す図。(b)ノズル使用率を示す図。 実施形態1で形成されるラスターラインを説明する図。 ドット形成比率と光学濃度との関係を示す図。 実施形態2に係る(a)マスクパターンを示す図。(b)ノズル使用率を示す図。 実施形態2で形成されるラスターラインを説明する図。 従来技術による(a)マスクパターンを示す図。(b)ノズル使用率を示す図。 従来技術で形成されるラスターラインを説明する図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせている。
また、図1、図3では、説明の便宜上、互いに直交する三軸として、X軸、Y軸及びZ軸を図示しており、軸方向を図示した矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」としている。また、以下では、X軸に平行な方向を「X軸方向」又は「主走査方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」又は「副走査方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」という。
(実施形態1)
<液滴吐出装置>
図1(a)は、実施形態1に係る液滴吐出装置としてのインクジェットプリンター100の全体構成を示すブロック図、図1(b)は、斜視図である。
まず、インクジェットプリンター100の基本構成について説明する。
<インクジェットプリンターの基本構成>
インクジェットプリンター100は、搬送ユニット20、移動部としてのキャリッジユニット30、ヘッドユニット40、及び制御部60を有する。外部装置であるコンピューター110から印刷データ(画像形成データ)を受信したインクジェットプリンター100は、制御部60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。制御部60は、コンピューター110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、媒体としての用紙10に画像を印刷(画像形成)する。
移動部としてのキャリッジユニット30は、ヘッド41を所定の移動方向(図1(b)に示すX軸方向、以下主走査方向という)に走査(移動)させるためのものであり、ヘッド41を媒体としての用紙10に対して相対移動する。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモーター32などを有している。キャリッジ31は、用紙10に対して液体としてのインクを液滴の状態で吐出可能なノズル43(図2、図3参照)が並ぶノズル列49(図2参照)を有するヘッド41と、インクカートリッジ6を保持している。インクカートリッジ6は、ヘッド41から吐出されるインクを貯留するものであり、キャリッジ31に対して着脱自在に取り付けられている。キャリッジ31は、主走査方向に往復移動可能であり、キャリッジモーター32によって駆動される。これにより、ヘッド41が主走査方向(±X軸方向)に移動される。
搬送ユニット20は、主走査方向と交差する副走査方向(図1(b)に示すY方向)に用紙10を搬送(移動)させるためのものである。この搬送ユニット20は、給紙ローラー21と、搬送モーター22と、搬送ローラー23と、プラテン24と、排紙ローラー25などを有している。給紙ローラー21は、紙挿入口(図示せず)に挿入された用紙10をインクジェットプリンター100の内部に給紙するためのローラーである。搬送ローラー23は、給紙ローラー21によって給紙された用紙10を印刷可能な領域まで搬送するローラーであり、搬送モーター22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の用紙10を支持する。排紙ローラー25は、用紙10をプリンターの外部に排出するローラーであり、印刷可能な領域に対して副走査方向の下流側に設けられている。
ヘッドユニット40は、用紙10にインクを液滴として吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、複数のノズル43(図2参照)を有するヘッド41を備える。このヘッド41はキャリッジ31に搭載されているため、キャリッジ31が主走査方向に移動すると、ヘッド41も主走査方向に移動する。そして、ヘッド41が主走査方向に移動中にインクを吐出することによって、主走査方向に沿ったドットの列(ラスターライン)が用紙10に形成される。
制御部60は、インクジェットプリンター100の制御を行うためのものである。制御部60は、インターフェイス部61、CPU(Central Processing Unit)62、メモリー63、ユニット制御回路64、及び駆動信号生成部65を含んでいる。インターフェイス部61は、外部装置であるコンピューター110とインクジェットプリンター100との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)などの記憶素子を有する。
CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。駆動信号生成部65は、ノズル43からインクを吐出させる圧電素子45(図3参照)を駆動するための駆動信号を生成する。
印刷を行う際、制御部60は、インクを吐出可能なノズルが並ぶノズル列49を有するヘッド41により、用紙10に対してインクを吐出する「吐出工程」を行いながら、ヘッド41を用紙10に対して主走査方向に相対移動する「移動工程」を行う。これにより、用紙10には主走査方向に沿って形成されたドットの列(ラスターライン)が印刷される。次に、制御部60は、搬送手段としての搬送ユニット20によって用紙10を副走査方向に搬送する。この動作を「搬送工程」という。制御部60が吐出工程及び移動工程と搬送工程とを繰り返すことで、ラスターラインが用紙10の副走査方向に並べられ、用紙10に画像が形成される。本実施形態では、移動工程によってヘッド41を複数回主走査し、ノズルから用紙10にインクを吐出する。詳しくは、一本のラスターラインは、副走査方向におけるヘッド41の幅より狭い幅で用紙10を副走査方向に搬送させて吐出工程および移動工程を複数回行うことで形成されている。これをnパス(n:整数)印刷とよび、n回目のパスのことを「パスn」という。
<ヘッドの構成>
図2は、ヘッド41が有するノズル43の配列の一例を示す説明図である。図3は、ヘッド41の内部構成を示す断面図である。
図2に示すように、ヘッド41には、8個のノズル列49が設けられており、ヘッド41の下面(図1における−Z軸側の面)には、これらノズル43の吐出口が開口しているノズルプレート42が備えられている。8個のノズル列49は、それぞれ濃シアン(C)、濃マゼンタ(M)、イエロー(Y)、濃ブラック(K)、淡シアン(LC)、淡マゼンタ(LM)、淡ブラック(LK)、極淡ブラック(LLK)のインクを吐出する。
各ノズル列49には、例えば、副走査方向に並ぶ180個のノズル43(ノズル番号#1〜ノズル番号#180)が180dpi(dots per inch)のノズルピッチで設けられている。図2においては、副走査方向下流側のノズル43ほど若いノズル番号#n(n=1〜180)を付している。なお、ノズル列49の数及びインクの種類は一例であり、これに限定するものではない。
図3に示すように、ヘッド41は、ノズルプレート42を備え、ノズルプレート42には、ノズル43が形成されている。ノズルプレート42の上側(+Z軸側)であってノズル43と相対する位置には、ノズル43と連通するキャビティー47が形成されている。そして、ヘッド41のキャビティー47には、インクカートリッジ6に貯留されているインクが供給される。
キャビティー47の上側(+Z軸側)には、上下方向(±Z軸方向)に振動して、キャビティー47内の容積を拡大及び縮小させる振動板44と、上下方向に伸縮して振動板44を振動させる圧電素子45が配設されている。圧電素子45が上下方向に伸縮して振動板44を振動させ、振動板44がキャビティー47内の容積を拡大縮小させることでキャビティー47が加圧される。これにより、キャビティー47内の圧力が変動し、キャビティー47内に供給されたインクは、ノズル43を通って吐出されるようになっている。
ヘッド41が、駆動信号生成部65(図1参照)で生成された圧電素子45を制御駆動するための駆動信号を受けると、圧電素子45が伸張して、振動板44がキャビティー47内の容積を縮小する。その結果、ヘッド41のノズル43からは、縮小した容積分のインクが液滴46として吐出される。なお、本実施形態では、縦振動型の圧電素子45を用いた加圧手段を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、下電極と圧電体層と上電極とを積層形成した撓み変形型の圧電素子を用いてもよい。また、圧力発生手段として、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズルから液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用してもよい。さらには、発熱体を用いてノズル内に泡を発生させ、その泡によってインクを液滴として吐出させる構成を有するヘッドであってもよい。
<従来技術による画像形成方法>
まず、本実施形態の画像形成方法を説明する前に、従来技術による画像形成方法について説明する。図9は、従来技術による(a)マスクパターンを示す図であり、(b)ノズル使用率を示す図である。
図9(a)は、ノズル列49とノズル列49に形成されているノズル番号#1〜#nのノズル43に対するノズル使用率をパターン化したマスクパターン92を示す図である。ヘッド41に形成されているノズル数はn=180であるものと説明したが、以降の説明では、説明の簡略化のため、ヘッド41にはn=12個のノズル(ノズル#1からノズル#12)で形成された1列のノズル列49が設けられ、一色のインクのみで印刷を行うものとする。
図9に示すノズル使用率は、1回のパスで形成されるドットの割合を示している。例えば、奇数列と偶数列との画素を別々のパスで印刷させる印刷方法の場合、一度のパスによって形成できる最大のドット数は、ラスターラインを形成する画素数の半分となり、これを1回のパスでの最大ノズル使用率100%とする。換言すると、ノズル使用率100%で1回のパスを行った場合は、偶数列または奇数列に位置する全ての画素にドットが形成されるので、一本のラスターラインの全画素にドットを形成させるためには、合計のノズル使用率が200%となるパスが必要となる。マスクパターン92は、台形を成しており、上底の両端で上底及び下底と交差する線で分割される三つの領域を有しており、それぞれの領域には、その領域の平均ノズル使用率が記されている。
図9(b)は、図9(a)で示したマスクパターンに基づいて、ノズル数n=12の場合に各ノズルに割り当てられるノズル使用率を示している。ノズル列49は、第1領域、第2領域、及び第3領域の三つの領域に区分され、上述したマスクパターン92の三つの領域に対応している。第1領域には、一端のノズル(ノズル#1)から第1所定距離に位置する第1ノズル(ノズル#4)までが割り当てられる。第3領域には、一端とは逆側の他端のノズル(ノズル#12)から第2所定距離に位置する第2ノズル(ノズル#9)までが割り当てられる。第3領域には、第1領域と第2領域との間に位置するノズル(ノズル#5からノズル#8)が割り当てられる。第1領域および第2領域に属するノズルの平均ノズル使用率は50%であり、第1領域と第2領域とを2回のパスで互いにオーバーラップさせることによりノズル使用率が100%となる。第1領域及び第2領域に属するノズル43をPOLノズルという。第3領域に属するノズル43の平均ノズル使用率は100%であり、第3領域に属するノズル43を通常ノズルという。
図10は、従来技術で形成されるラスターラインを説明する図である。図10の左図は、用紙10の状態より、ノズル(ノズル#1からノズル#12)からインクを吐出させながらヘッド41を主走査方向に移動させるパス(吐出工程及び移動工程)と、用紙10を搬送ユニット20により副走査方向に一定量(本実施形態では4ノズル分)に送る搬送(搬送工程)と、を5回繰り返した時の副走査方向における用紙10とノズル列49との相対位置を示している。つまり、図10ではノズル列49が用紙10に対して移動しているように描かれているが、ノズル列49と用紙10の位置関係を相対的に変更すればよく、ノズル列49が移動してもよいし、用紙10が移動してもよいし、ノズル列49と用紙10との双方が移動してもよい。本説明では、用紙10を副走査方向に搬送する場合を例として説明する。各パスでのノズル列49の位置表記が重ならないように主走査方向に斜めに図示しているので、主走査方向における用紙10とノズル(ヘッド41)との位置関係は意味を成さない。なお、紙面の都合上、パス1のノズル列49についてのみ、ノズル列の領域と各ノズルの番号を記しているが、他のパスにおけるノズル列においても同様である。
次に、各パスにおけるドットの形成位置について説明する。図10の右図は、各パスで形成されるドットの画素位置をラスター(ラスターライン)番号と列位置とで示している。奇数回のパス(パス数:1,3・・・)では、列位置に「奇」と記された奇数番目の画素位置にドットが形成される。偶数回のパス(パス数:2,4・・・)では、列位置に「偶」と記された偶数番目の画素位置にドットが形成される。各画素位置に記載されている二桁の数字は、ドットが形成されたパス数と液滴を吐出したノズルが属する領域とを示している。例えば、二桁の数字「23」の場合は、2パス目の第3領域に属するノズルでドットが形成されたことを示している。なお、「●」で記された画素位置は、パス6以降で形成されるドットを示している。
各ラスターラインは、第3領域の通常ノズルと、第1領域のPOLノズルおよび第3領域のPOLノズルとから形成される。
例えば、ラスター番号L9からL12の奇数の列位置(奇数列)のドットは、パス1の第2領域に属するノズル#9〜#12と、パス3の第1領域に属するノズル#1から#3とをオーバーラップさせて形成される。具体的には、ラスター番号L9の奇数列ドットは、パス1のノズル#9とパス3のノズル#1とで形成されている。同様に、ラスター番号L10はノズル#10とノズル#2とで形成され、ラスター番号L11はノズル#11とノズル#3とで形成され、ラスター番号L12はノズル#12とノズル#4とで形成されている。各ラスター番号で組み合わせられるノズルのノズル使用率は100%になるので、パス1とパス3とにより、奇数列の画素位置のすべて(100%)にドットが形成される。一方、ラスター番号L9からL12の偶数の列位置(偶数列)のドットは、パス2の第3領域に属するノズル#5〜#8で形成される。ノズル#5〜#8は、ノズル使用率100%の通常ノズルであるため、パス2により、偶数列の画素位置のすべて(100%)にドットが形成される。
画像の形成方法について説明する。
まず、搬送工程にて用紙10を所定の位置に搬送する。次にパス1の吐出工程及び移動工程でラスター番号L1からL12の奇数列にドットを形成する。次に搬送工程で用紙10を副走査方向に4ノズル分に相当する距離だけ搬送する。次にパス2の吐出工程及び移動工程でラスター番号L5からL16の奇数列にドットを形成する。次に搬送工程で用紙10を副走査方向に4ノズル分に相当する距離だけ搬送する。次にパス3の吐出工程及び移動工程でラスター番号L9からL20の奇数列にドットを形成する。以降、この順で搬送工程と、吐出工程及び移動工程と、を繰り返すことにより、ラスター番号L9以降のラスターラインに通常印刷部が出来上がる。なお、ラスター番号L1からL8は上端部であり、上端部は用紙10の微小送りにより別途上端処理が行われる。
上述したように、各パスにおいて、第3領域に属するノズル#5から#8は、常に連続的に液滴を吐出している。この状態でヘッドが主走査方向に移動すると、液滴が障壁となってヘッドの移動方向とは反対側に乱気流が発生することがある。この乱気流は、液滴から分離した質量の軽いサテライトにより用紙10上に風紋を生じさせることがあった。
<実施形態1による画像形成方法>
図4は、本実施形態に係る(a)マスクパターンを示す図であり、(b)ノズル使用率を示す図である。図4(a)は、ノズル列49とノズル列49に形成されているノズル#1〜ノズル#nのノズル43に対するノズル使用率をパターン化したマスクパターン94を示す図である。ヘッド41に形成されているノズル数はn=180であるものと説明したが、以降の説明では、説明の簡略化のため、図9に示した従来例と同様にヘッド41にはn=12個のノズル(ノズル#1〜#12)で形成された1列のノズル列49が設けられ、一色のインクのみで印刷を行うものとする。
図4に示すノズル使用率は、1回のパスで形成されるドットの割合を示している。本実施形態では、奇数列と偶数列との画素を別々のパスで印刷させる印刷方法であり、一度のパスによって形成できる最大のドット数は、ラスターラインを形成する全画素数の半分となり、これを1回のパスでの最大ノズル使用率100%とする。換言すると、ノズル使用率100%で1回のパスを行った場合は、偶数列または奇数列に位置する全ての画素にドットが形成されるので、一本のラスターラインの全画素にドットを形成させるためには、合計のノズル使用率が200%となるパスが必要となる。マスクパターン94は、台形を成しており、上底の両端で上底及び下底と交差する線で分割される三つの領域を有しており、それぞれの領域には、その領域の平均ノズル使用率が記されている。
図4(b)は、図4(a)で示したマスクパターンに基づいて、ノズル数n=12の場合に各ノズルに割り当てられるノズル使用率を示している。ノズル列49は、第1領域、第2領域、及び第3領域の三つの領域に区分され、上述したマスクパターン94の三つの領域に対応している。第1領域には、一端のノズル(ノズル#1)から第1所定距離に位置する第1ノズル(ノズル#4)までが割り当てられる。第3領域には、一端とは逆側の他端のノズル(ノズル#12)から第2所定距離に位置する第2ノズル(ノズル#9)までが割り当てられる。第3領域には、第1領域と第2領域との間に位置するノズル(ノズル#5〜ノズル#8)が割り当てられる。第1領域および第2領域に属するノズルの平均ノズル使用率は40%であり、第1領域と第2領域とを2回のパスで互いにオーバーラップさせることによりノズル使用率が80%となる。第1領域及び第2領域に属するノズル43をPOLノズルという。第3領域に属するノズル43の平均ノズル使用率は80%であり、第3領域に属するノズル43を通常ノズルという。
図5は、本実施形態で形成されるラスターラインを説明する図である。図5の左図は、用紙10の上端より、ノズル(ノズル#1〜#12)からインクを吐出させながらヘッド41を主走査方向に移動させるパス(吐出工程及び移動工程)と、用紙10を搬送ユニット20により副走査方向に一定量(本実施例では4ノズル分)に送る搬送(搬送工程)と、を5回繰り返した時の副走査方向における用紙10とノズル列49との相対位置を示している。つまり、図5ではノズル列49が用紙10に対して移動しているように描かれているが、ノズル列49と用紙10の位置関係を相対的に変更すればよく、ノズル列49が移動してもよいし、用紙10が移動してもよいし、ノズル列49と用紙10との双方が移動してもよい。本実施形態では、用紙10を副走査方向に搬送する場合を例として説明する。各パスでのノズル列49の位置表記が重ならないように主走査方向に斜めに図示しているので、主走査方向における用紙10とノズル(ヘッド41)との位置関係は意味を成さない。なお、紙面の都合上、パス1のノズル列49についてのみ、ノズル列の領域と各ノズルの番号を記しているが、他のパスにおけるノズル列においても同様である。
次に、各パスにおけるドットの形成位置について説明する。図5の右図は、各パスで形成されるドットの画素位置をラスター(ラスターライン)番号と列位置とで示している。奇数回のパス(パス数:1,3・・・)では、列位置に「奇」と記された奇数番目の画素位置にドットが形成される。偶数回のパス(パス数:2,4・・・)では、列位置に「偶」と記された偶数番目の画素位置にドットが形成される。また、各画素位置に記載されている二桁の数字は、図9及び図10の従来技術により通常印刷部に全ドットを形成させる場合のパス数と液滴を吐出したノズルが属する領域とを示している。例えば、二桁の数字「23」の場合は、2パス目の第3領域に属するノズルでドットが形成されることを示している。ハッチングされた画素は、本実施形態のマスクパターン及びノズル使用率を用いて印刷を行った場合に、全ドット形成に対して間引かれる(形成されない)ドットの位置を示している。なお、「●」で記された画素位置は、パス6以降で形成されるドットを示している。
各ラスターラインは、第3領域の通常ノズルと、第1領域のPOLノズルおよび第3領域のPOLノズルとから形成される。
まず、偶数の列位置(偶数列)に形成されるドットについて説明する。例えば、ラスター番号L9〜L12の偶数列のドットは、パス2の第3領域に属するノズル#5〜#8で形成される。ノズル#5〜#8は、ノズル使用率80%の通常ノズルであるため、第3領域のノズル#5〜#8で形成される偶数列のラスターラインの各々には間引き部が存在している。具体的には、ラスター番号L9においては偶数の列位置4のドットが間引かれ、ラスター番号L10においては偶数の列位置2のドットが間引かれ、ラスター番号L11においては偶数の列位置6のドットが間引かれ、ラスター番号L12においては偶数の列位置8のドットが間引かれ、各々のラスター番号方向(主走査方向)の偶数列位置の画素のうち20%のドットが間引かれていることになる。
同様に列位置方向(副走査方向)について見てみると、例えば、偶数の列位置2においてラスター番号L9〜L12のうちのラスター番号L10のドットが間引かれている。本説明では、第3領域に属するノズル数を4ノズルとしたため、間引かれるドットが1ドット程度であるが、例えば、ノズル数がn=180の場合では、第3領域に属するノズル数は60ノズルとなり、列位置方向においても第3領域のノズルで形成される画素のうち20%にあたる12ドットが間引かれる。これにより、副走査方向に沿って並ぶ第3領域のすべてのノズルから同時に液滴が吐出されることがなくなる。間引かれた液滴の隙間が気流の通り道となるので、ヘッド41が主走査方向に移動する方向と反対側に生じる乱気流の発生の原因となる液滴による障壁が解消され、それによって風紋も生じ難くなる。
次に、奇数の列位置(奇数列)に形成されるドットについて説明する。例えば、ラスター番号L9〜L12の奇数列のドットは、パス1の第2領域に属するノズル#9〜#12と、パス3の第1領域に属するノズル#1〜#4とをオーバーラップさせて形成される。第1領域及び第2領域に属するノズル43のノズル平均使用率は、共に40%であり、パス1及びパス2で組み合わされるノズル43のノズル使用率は80%となる。例えば、ラスター番号L9の奇数列のドットは、パス1のノズル#9とパス3のノズル#1とで形成され、ノズル#9のノズル使用率64%とノズル#1のノズル使用率16%との合計ノズル使用率は80%となる。他のラスター番号で組み合わされるノズル43についても同様に80%となり、第1領域及び第2領域のノズルで形成されるラスターラインの各々には、間引き部が存在し、各々のラスター番号方向(主走査方向)の奇数列位置の画素のうち20%のドットが間引かれていることになる。これにより、画像全体が均一に間引かれることになるため、第3領域のノズル43で形成されるドットを間引くことによる濃淡ムラを視認させ難くすることができる。
また、ノズル列49の両端ノズルのノズル使用率は、1%以下であることが好ましい。本説明では、ノズル列49に形成されるノズル数は、n=12として説明したため、両端ノズルであるノズル#1及び#12のノズル使用率は図4に示すマスクパターン94に基づいて16%となっている。しかし、例えばノズル数がn=180の場合には、両端ノズルのノズル使用率は、0%に近い1%以下にすることができる。これにより、用紙10を副走査方向に移動する際に搬送誤差が生じた場合でも、これによって生じる濃淡ムラを視認させ難くすることができる。
次に画像の光学濃度について説明する。図6は、ドット形成比率と光学濃度との関係を示す図である。図6の横軸は画像に形成されるドット数を比率で表すドット形成比率を示し、縦軸はOD(Optical Density:光学濃度)を示している。図6に示す様に、画像形成する画素に100%のドット数が形成された時のOD値をMaxとすると、ドット数が80%程度であってもドットは画素をはみ出す形で形成されるので、光学濃度はほとんど低下しない。したがって、第3領域のノズル43の平均ノズル使用率は、70%以上90%以下が望ましい。第3領域のノズル43の平均ノズル使用率を70%以上90%以下とすることで、光学濃度(色彩)を保ったまま、乱気流の発生、および乱気流による風紋の発生を抑制させる効果がある。
次に本実施形態の画像の形成方法について説明する。
まず、搬送工程にて用紙10を所定の位置に搬送する。次にパス1の吐出工程及び移動工程でラスター番号L1〜L12の奇数列にドットを形成する。実際にドットが形成される位置には、ノズル毎に吐出指定を有効にするか無効にするかを示すマスクパターン94に従って、各ノズル43から液滴46が吐出される。この時、第3領域のノズル#5〜#8で形成されるラスターライン(ラスター番号L5〜L8)の各々に間引き部が存在するように吐出指定を有効にするか無効にするかがノズル毎に示される。
次に搬送工程で用紙10を副走査方向に4ノズル分に相当する距離だけ搬送する。次にパス2の吐出工程及び移動工程でラスター番号L5〜L16の偶数列にドットを形成する。実際にドットが形成される位置には、ノズル毎に吐出指定を有効にするか無効にするかを示すマスクパターン94に従って、各ノズル43から液滴46が吐出される。この時、第3領域のノズル#5〜#8で形成されるラスターライン(ラスター番号L9〜L12)の各々に間引き部が存在するように吐出指定を有効にするか無効にするかがノズル毎に示される。
次に搬送工程で用紙10を副走査方向に4ノズル分に相当する距離だけ搬送する。次にパス3の吐出工程及び移動工程でラスター番号L9〜L20の奇数列にドットを形成する。実際にドットが形成される位置には、ノズル毎に吐出指定を有効にするか無効にするかを示すマスクパターン94に従って、各ノズル43から液滴46が吐出される。この時、第3領域のノズル#5〜#8で形成されるラスターライン(ラスター番号L13〜L16)の各々に間引き部が存在するように吐出指定を有効にするか無効にするかがノズル毎に示される。以降、この順で搬送工程と、吐出工程及び移動工程と、を繰り返すことにより、ラスター番号L9以降のラスターラインに通常印刷部が出来上がる。なお、ラスター番号L1〜L8は上端部であり、上端部は用紙10の微小送りにより別途上端処理が行われる。
なお、本実施形態で示したマスクパターンは一例であり、他のパスでオーバーラップさせない通常ノズルにおいて間引き部が存在するラスターラインを形成させるパターンであれば、その形状及び各ノズルの具体的なノズル使用率は問わない。
また、本実施形態では、ラスターラインを3パス印刷で形成するものと説明したが、これに限定するものではない。2パスで形成させるマスクパターンや、3パス以上の複数のパスで形成させるマスクパターンを用いて印刷させてもよい。
以上述べたように、本実施形態に係る液滴吐出装置(インクジェットプリンター100)によれば、以下の効果を得ることができる。
インクジェットプリンター100は、第3領域に属するノズル43で形成されるラスターラインに間引き部が存在するように液滴46を吐出するので、副走査方向に沿って並ぶ第3領域のすべてのノズルから同時に液滴46が吐出されることがなくなる。これにより、間引かれた液滴の隙間が気流の通り道となるので、ヘッド41が主走査方向に移動する方向と反対側に生じる乱気流の発生の原因となる液滴46による障壁が解消され、それによって風紋も生じ難くなる。したがって、画像の品質を向上させた液滴吐出装置としてのインクジェットプリンター100を提供することができる。
また、インクジェットプリンター100は、第1領域及び第2領域のノズルで形成されるラスターラインの各々にも同様の間引き部が存在するように液滴46を吐出するので、第3領域のノズル43で形成されるドットを間引くことによる濃淡ムラを視認させ難くすることができる。
また、マスクパターン94に基づいてノズル列49の両端ノズルのノズル使用率を1%以下にすることで、用紙10を副走査方向に移動する際に搬送誤差が生じた場合でも、これによって生じる濃淡ムラを視認させ難くすることができる。
また、第3領域のノズル43の平均ノズル使用率を70%以上90%以下とすることで、光学濃度(色彩)を保ったまま、乱気流の発生、および乱気流による風紋の発生を抑制させることができる。
インクジェットプリンター100の液滴吐出方法は、用紙10を搬送する搬送工程と、用紙10に液滴46を吐出する吐出工程及び搬送工程と、を繰り返し、第3領域のノズルで形成されるラスターラインの各々に間引き部が存在するように液滴46を吐出する。これにより、間引かれた液滴の隙間が気流の通り道となるので、ヘッド41が主走査方向に移動する方向と反対側に生じる乱気流の発生の原因となる液滴46による障壁が解消され、それによって風紋も生じ難くなる。したがって、画像の品質を向上させた液滴吐出装置としてのインクジェットプリンター100の液滴吐出方法を提供することができる。
また、インクジェットプリンター100のマスクパターン94は、第3領域のノズルで形成されるラスターラインの各々に間引き部が存在するように吐出指定を有効にするか無効にするかをノズル毎に示すので、第3領域のノズルで形成されるラスターラインの各々には間引き部が存在する。これにより、間引かれた液滴の隙間が気流の通り道となるので、ヘッド41が主走査方向に移動する方向と反対側に生じる乱気流の発生の原因となる液滴46による障壁が解消され、それによって風紋も生じ難くなる。したがって、画像の品質を向上させた液滴吐出装置としてのインクジェットプリンター100のマスクパターン94を提供することができる。
(実施形態2)
実施形態2に係る液滴吐出装置としてのインクジェットプリンターについて説明する。なお、本実施形態の液滴吐出装置は、画像を形成させるパス数が実施形態1と異なっている。
図7は、実施形態2に係る(a)マスクパターンを示す図であり、(b)ノズル使用率を示す図である。図8は、本実施形態で形成されるラスターラインを説明する図である。
本実施形態に係る液滴吐出装置について、これらの図を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図7(a)は、ノズル列49とノズル列49に形成されているノズル#1〜ノズル#nのノズル43に対するノズル使用率をパターン化したマスクパターン96を示す図である。ヘッド41に形成されているノズル数はn=180であるものと説明したが、以降の説明では、説明の簡略化のため、ヘッド41にはn=12個のノズル(ノズル#1〜#12)で形成された1列のノズル列49が設けられ、一色のインクのみで印刷を行うものとする。
図7に示すノズル使用率は、1回のパスで形成されるドットの割合を示している。本実施形態では、実施形態1と同様に、奇数列と偶数列との画素を別々のパスで印刷させる印刷方法であり、一度のパスによって形成できる最大のドット数は、ラスターラインを形成する全画素数の半分となり、これを1回のパスでの最大ノズル使用率100%とする。マスクパターン96は、略等脚台形を成しており、上底の両端で上底及び下底と交差する線で分割される三つの領域を有しており、それぞれの領域には、その領域の平均ノズル使用率が記されている。本実施形態のマスクパターン96は、台形の脚に変曲点を有している。
図7(b)は、図7(a)で示したマスクパターンに基づいて、ノズル数n=12の場合に各ノズルに割り当てられるノズル使用率を示している。ノズル列49は、実施形態1と同様に、第1領域、第2領域、及び第3領域の三つの領域に区分され、上述したマスクパターン96の三つの領域に対応している。本実施形態では、さらに、第1領域は第1ノズル群と第2ノズル群とに分類され、第2領域は第3ノズル群と第4ノズル群とに分類され、第3領域は第5ノズル群と第6ノズル群とに分類されている。したがって、ヘッド41には、第1ノズル群、第2ノズル群、第5ノズル群、第6ノズル群、第3ノズル群、第4ノズル群の順にノズル43が設けられている。第1領域および第2領域に属するノズル43の平均ノズル使用率は40%であり、第3領域に属するノズル43の平均ノズル使用率は75%である。本実施形態では、第3領域に属するノズル43の平均ノズル使用率を下げて画像を形成する全ての画素をドットで埋めることを行わないことで、すべての領域のノズル43をPOLノズルと同様に扱うことで2パス印刷を行う。
本実施形態では、一本のラスターラインを2パスで印刷する。図8は、本実施形態にて形成されるラスターラインを説明する図である。図8の左図は、用紙10の上端より、ノズル(ノズル#1〜#12)からインクを吐出させながらヘッド41を主走査方向に移動させるパス(吐出工程及び移動工程)と、用紙10を搬送ユニット20により副走査方向に一定量(本実施例では6ノズル分)に送る搬送(搬送工程)と、を4回繰り返した時の副走査方向における用紙10とノズル列49との相対位置を示している。つまり、図8ではノズル列49が用紙10に対して移動しているように描かれているが、ノズル列49と用紙10の位置関係を相対的に変更すればよく、ノズル列49が移動してもよいし、用紙10が移動してもよいし、ノズル列49と用紙10との双方が移動してもよい。
本実施形態では、用紙10を副走査方向に搬送する場合を例として説明する。各パスでのノズル列49の位置表記が重ならないように主走査方向に斜めに図示しているので、主走査方向における用紙10とノズル(ヘッド41)との位置関係は意味を成さない。なお、紙面の都合上、パス1のノズル列49についてのみ、各ノズルのノズル番号とノズル群とを記しているが、他のパスにおけるノズル列においても同様である。また、各パスのノズル列49に沿って各ノズル(ノズル#1〜#12)のノズル使用率を2桁の数字で示している。
次に、各パスにおけるドットの形成位置について説明する。図8の右図は、各パスで形成されるドットの画素位置をラスター(ラスターライン)番号と列位置とで示している。奇数回のパス(パス数:1,3・・・)では、列位置に「奇」と記された奇数番目の画素位置にドットが形成される。偶数回のパス(パス数:2,4・・・)では、列位置に「偶」と記された偶数番目の画素位置にドットが形成される。従来技術では、第1領域のPOLノズルと第2領域のPOLノズルとを奇数列位置または偶数列位置のいずれかでオーバーラップさせていた(図10参照)が、本実施形態では、第1領域及び第2領域のノズルとも、互いにオーバーラップさせるノズルが存在しない。具体的には、図8に示すように、パス1の第2領域(第3ノズル群及び第4ノズル群)でラスター番号L9〜L12の奇数列位置にドットが形成されるが、次に奇数列位置にドットが形成されるパス3では、ラスター番号L9〜L12の奇数列位置にドットは形成されない。
また、各画素位置に記載されている二桁の数字は、ノズル#1〜#12のノズル使用率を100%として通常印刷部に全ドットを形成させる場合のパス数と液滴を吐出したノズルが属するノズル群とを示している。例えば、二桁の数字「16」の場合は、1パス目の第6ノズル群に属するノズルでドットが形成されることを示している。ハッチングされた画素は、本実施形態のマスクパターン及びノズル使用率を用いて印刷を行った場合に、間引かれる(形成されない)ドットの位置を示している。なお、「●」で記された画素位置は、パス5以降で形成されるドットを示している。
次に、奇数列にドットを形成するノズル群と偶数列にドットを形成するノズル群とのノズル群毎の合計ノズル使用率について説明する。図8の中央部には、同一のラスターラインを形成するノズル群毎の合計ノズル使用率としての合計使用率が記載されている。本実施形態では、第2ノズル群及び第3ノズル群の平均ノズル使用率の合計は、第1ノズル群及び第6ノズル群の平均ノズル使用率の合計と等しい。
詳しくは、ラスター番号L9,L10の奇数列位置にドットを形成するパス1の第3ノズル群、及び同じラスター番号の偶数列位置にドットを形成するパス2の第2ノズル群の合計ノズル使用率は206%であり、ラスター番号L7,L8の奇数列位置にドットを形成するパス1の第6ノズル群、及び同じラスター番号の偶数列位置にドットを形成するパス2の第1ノズル群の合計ノズル使用率も206%である。各ノズル群の合計のノズル数は同じであるので、第2ノズル群及び第3ノズル群の平均ノズル使用率の合計は、第1ノズル群及び第6ノズル群の平均ノズル使用率の合計と等しくなる。同様に、同じラスター番号の奇数列位置と偶数列位置とにドットを形成するノズル群同士の合計ノズル使用率も206%となっている。換言すると、従来技術においてノズル使用率100%で使用していた通常ノズルに相当する第3領域に属するノズルのノズル使用率を下げて、各ラスターラインに間引き部を存在させるマスクパターン96を用いることで、上述の各ノズル群同士の合計ノズル使用率を略等しくさせることが可能となる。これにより、画像の均一化が図られ、濃淡ムラを視認させ難くすることができる。
次に本実施形態の画像の形成方法について説明する。
まず、搬送工程にて用紙10を所定の位置に搬送する。次にパス1の吐出工程及び移動工程でラスター番号L1〜L12の奇数列にドットを形成する。実際にドットが形成される位置には、ノズル毎に吐出指定を有効にするか無効にするかを示すマスクパターン96に従って、各ノズル43から液滴46が吐出される。この時、第3領域(第5ノズル群及び第6ノズル群)のノズル#5〜#8で形成されるラスターライン(ラスター番号L5〜L8)の各々に間引き部が存在するように吐出指定を有効にするか無効にするかがノズル毎に示される。
次に搬送工程で用紙10を副走査方向に6ノズル分に相当する距離だけ搬送する。次にパス2の吐出工程及び移動工程でラスター番号L7〜L18の偶数列にドットを形成する。実際にドットが形成される位置には、ノズル毎に吐出指定を有効にするか無効にするかを示すマスクパターン96に従って、各ノズル43から液滴46が吐出される。この時、第3領域(第5ノズル群及び第6ノズル群)のノズル#5〜#8で形成されるラスターライン(ラスター番号L11〜L14)の各々に間引き部が存在するように吐出指定を有効にするか無効にするかがノズル毎に示される。
次に搬送工程で用紙10を副走査方向に6ノズル分に相当する距離だけ搬送する。次にパス3の吐出工程及び移動工程でラスター番号L13〜L24の奇数列にドットを形成する。実際にドットが形成される位置には、ノズル毎に吐出指定を有効にするか無効にするかを示すマスクパターン96に従って、各ノズル43から液滴46が吐出される。この時、第3領域(第5ノズル群及び第6ノズル群)のノズル#5〜#8で形成されるラスターライン(ラスター番号L17〜L20)の各々に間引き部が存在するように吐出指定を有効にするか無効にするかがノズル毎に示される。以降、この順で搬送工程と、吐出工程及び移動工程と、を繰り返すことにより、ラスター番号L7以降のラスターラインに通常印刷部が出来上がる。なお、ラスター番号L1〜L6は上端部であり、上端部は用紙10の微小送りにより別途上端処理が行われる。
このように形成されたドットを列位置方向(副走査方向)について見てみると、第3領域(第5ノズル群及び第6ノズル群)のノズル#5〜#8で形成されるドットには間引き部が存在している。例えば、偶数の列位置2においてラスター番号L11〜L14のうちのラスター番号L13のドットが間引かれている。本説明では、第3領域に属するノズル数を4ノズルとしたため、間引かれるドットが1ドット程度であるが、例えば、ノズル数がn=180の場合では、第3領域に属するノズル数は60ノズルとなり、列位置方向においても第3領域のノズルで形成される画素のうち25%にあたる15ドットが間引かれる。これにより、副走査方向に沿って並ぶ第3領域のすべてのノズルから同時に液滴46が吐出されることがなくなる。間引かれた液滴の隙間が気流の通り道となるので、ヘッド41が主走査方向に移動する方向と反対側に生じる乱気流の発生の原因となる液滴46による障壁が解消され、それによって風紋も生じ難くなる。
以上述べたように、本実施形態に係る液滴吐出装置としてのインクジェットプリンター100によれば、以下の効果を得ることができる。
インクジェットプリンター100は、第3領域に属するノズル43のノズル使用率を下げてすべてのノズル43をPOLノズルと同様に扱い、第2ノズル群及び第3ノズル群の平均ノズル使用率の合計と、第1ノズル群及び第6ノズル群の平均ノズル使用率の合計とが略等しくなるマスクパターン96を用いることで、風紋が生じ難く、濃淡ムラを視認させ難い画像を2パス印刷で実現することができる。また、画像を2パスで印刷させることで、印刷スピードを向上させることができる。
10…用紙(媒体)、20…搬送ユニット、21…給紙ローラー、22…搬送モーター、23…搬送ローラー、24…プラテン、25…排紙ローラー、30…キャリッジユニット(移動部)、31…キャリッジ、32…キャリッジモーター、40…ヘッドユニット、41…ヘッド、42…ノズルプレート、43…ノズル、44…振動板、45…圧電素子、46…液滴、47…キャビティー、49…ノズル列、60…制御部、61…インターフェイス部、62…CPU、63…メモリー、64…ユニット制御回路、65…駆動信号生成部、92,94,96…マスクパターン、100…インクジェットプリンター(液滴吐出装置)、110…コンピューター。

Claims (6)

  1. 媒体に対して液滴を吐出可能なノズルが並ぶノズル列を有するヘッドと、
    前記ヘッドを前記媒体に対して相対移動する移動部と、を備え、
    前記移動部によって前記ヘッドを複数回主走査し、前記ノズルから前記媒体に液滴を吐出する液滴吐出装置であって、
    前記ノズル列において、
    一端のノズルから第1所定距離に位置する第1ノズルまでを第1領域、
    前記一端とは逆側の他端のノズルから第2所定距離に位置する第2ノズルまでを第2領域、
    前記第1領域と前記第2領域との間を第3領域とした場合、
    少なくとも前記第3領域のノズルで形成されるラスターラインの各々には、吐出指定を有効にするか無効にするかを前記ノズル毎に示すマスクパターンを用いて設けられた間引き部が存在し、
    前記第3領域のノズルの平均ノズル使用率は、70%以上90%以下であること、を特徴とする液滴吐出装置。
  2. 少なくとも前記第1領域及び前記第2領域のノズルで形成されるラスターラインの各々には、前記間引き部が存在すること、を特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記ノズル列の両端ノズルのノズル使用率は、1%以下であること、を特徴とする請求項1又は請求項に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記第1領域を第1ノズル群と第2ノズル群とに分類し、前記第2領域を第3ノズル群と第4ノズル群とに分類し、前記第3領域を第5ノズル群と第6ノズル群とに分類した時、
    前記ヘッドには、前記第1ノズル群、前記第2ノズル群、前記第5ノズル群、前記第6ノズル群、前記第3ノズル群、前記第4ノズル群の順にノズルが設けられ、
    前記第2ノズル群及び前記第3ノズル群の平均ノズル使用率の合計は、前記第1ノズル群及び前記第6ノズル群の平均ノズル使用率の合計と等しいこと、を特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  5. 媒体に対して液滴を吐出可能なノズルが並ぶノズル列を有するヘッドと、
    前記ヘッドを前記媒体に対して相対移動する移動部と、を備え、
    前記移動部によって前記ヘッドを複数回主走査し、前記ノズルから前記媒体に液滴を吐出する液滴吐出装置に、吐出指令を有効にするか無効にするかを前記ノズル毎に示すマスクパターンであって、
    前記ノズル列において、
    一端のノズルから第1所定距離に位置する第1ノズルまでを第1領域、
    前記一端とは逆側の他端のノズルから第2所定距離に位置する第2ノズルまでを第2領域、
    前記第1領域と前記第2領域との間を第3領域とした場合、
    少なくとも前記第3領域のノズルで形成されるラスターラインの各々に、間引き部が存在するよう吐出指定を有効にするか無効にするかを前記ノズル毎に示し、
    前記第3領域のノズルの平均ノズル使用率は、70%以上90%以下であること、を特徴とするマスクパターン。
  6. 媒体に対して液滴を吐出可能なノズルが並ぶノズル列を有するヘッドによる吐出工程と、
    前記ヘッドを前記媒体に対して相対移動する移動工程と、を含み、
    前記移動工程によって前記ヘッドを複数回主走査し、前記ノズルから前記媒体に液滴を吐出する液滴吐出方法であって、
    記ノズル列において、
    一端のノズルから第1所定距離に位置する第1ノズルまでを第1領域、
    前記一端とは逆側の他端のノズルから第2所定距離に位置する第2ノズルまでを第2領域、
    前記第1領域と前記第2領域との間を第3領域とした場合、
    少なくとも前記第3領域のノズルで形成されるラスターラインの各々には、吐出指定を有効にするか無効にするかを前記ノズル毎に示すマスクパターンを用いて設けられた間引き部が存在するように前記液滴を吐出
    前記第3領域のノズルの平均ノズル使用率は、70%以上90%以下であること、を特徴とする液滴吐出方法。
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