JP5409250B2 - ガンマ補正テーブル生成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクを用紙に向けて吐出することにより該用紙に画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置およびそれに用いられるガンマ補正テーブルの生成方法に関するものである。
従来、スキャナで読み取ったり他の機器から伝送されたりした画像情報に基づきインクジェットヘッドからインクを用紙に向けて吐出することにより該用紙に画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置が広く知られている。
インクジェット方式の画像形成装置においては、1画素を形成する際に、インクジェットヘッドを駆動する駆動波形を切り替えて、当該インクジェットヘッドから吐出する液滴数(液適量)を変更することによって多階調を実現している。例えば、異なる液適量を吐出できるインクジェットヘッドに対して非吐出および第1〜第4波形の駆動波形が存在した場合、1画素につき5階調の印字表現が可能となる。
また、インクジェット方式をはじめとする画像形成装置においては、その出力特性に応じて元画像データを補正する出力ガンマ補正やハーフトーン処理が行われる。一般的には、出力ガンマ補正が行われた後に、多値誤差拡散などによってハーフトーン処理が行われる(例えば、特許文献1参照)。
従来、インクジェット方式の画像形成装置において、出力ガンマ補正に用いられるガンマ補正テーブルは、次のようにして決定されている。すなわち、(1)何段階かのグラデーションパターンを、出力ガンマ補正を行わずにハーフトーン処理を行って印字し、(2)その印字結果の各階調の濃度を測定し、(3)その濃度を面積率に換算し、(4)入力画像データ値と面積率とがリニアになるように、ガンマ補正テーブルを決定する。
入力に対する出力変化が大きい場合には、ガンマ補正テーブルは入力に対する出力の変化が緩やかになるようなテーブルになる。
特許第3475425号公報
一般的に、インクジェット方式の画像形成装置においては、インクジェットヘッドの駆動波形と、当該インクジェットヘッドから吐出されたインクによって用紙に形成される画素のドット面積とはリニアにならない。特に、インクジェットヘッドの物理的な構造上、より少ない液適量のインクを吐出することが困難なため、最小ドット面積は、最大ドット面積÷(階調数−1)よりも大きな面積になる。
このため、ガンマ補正後に行うハーフトーン処理において量子化値を均等にすると、図12に示すように、ガンマ補正テーブルは低階調部で変化の緩やかなカーブとなる。よって、例えば、元画像データの「0」、「1」、「2」の値がガンマ補正によって全て「0」に変換され、「3」、「4」、「5」の値がガンマ補正によって全て「1」に変換され、「6」、「7」、「8」の値がガンマ補正によって全て「2」に変換される。この結果
、特に低階調部において、入力画像データ(元画像データ)が有していた微妙な階調の情報が、ハーフトーン処理が実行される前段階で失われてしまう。
その後、例えば、256階調の8ビットデータをハーフトーン処理により5階調データに変換する場合、ハーフトーン処理の量子化値を均等に、0、64、128、192、255としてハーフトーン処理を行うと、階調飛びの原因となる。よって、滑らかに階調が変化しなければならないところが、階段状の階調変化になってしまい、擬似輪郭が発生するといった問題があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、入力画像データの有する階調情報を維持したガンマ補正を可能とするガンマ補正テーブル生成方法、および当該方法を用いて生成されたガンマ補正テーブルによる画像処理により良好な印字結果を得ることができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係るガンマ補正テーブル生成方法は、入力画像データにガンマ補正を行って得られるm階調データをハーフトーン処理によりn階調データに変換するとともに、当該n階調データに対応したn種類の駆動波形でインクジェットヘッドを駆動して1画素あたりn階調の印字を行うインクジェット方式の画像形成装置に用いられるガンマ補正テーブルの生成方法であって(m>n、mおよびnは正の整数でnは3以上)、前記n種類の各駆動波形によって実際に用紙上に印字した画像の反射濃度を測定し、測定したn個の反射濃度を次式1によってそれぞれ面積率に変換し、

(式内において、aは面積率を示し、Dは測定した各反射濃度を示し、Dmaxは、測定した反射濃度のうちの最大の反射濃度を示し、γは2.2である。)
前記式1によって変換したn個の面積率を次式2によってそれぞれm階調データ値に変換し、前記式2によって変換したn個のm階調データ値を、前記ハーフトーン処理において用いるn個の量子化値として決定する第1工程と、

(式内において、αはm階調データ値を示し、mはm階調データの階調数を示し、aは前記式1によって変換した面積率を示し、amaxは前記式1によって変換した面積率のうちの最大値、aminは前記式1によって変換した面積率のうちの最小値を示す。)
複数のm階調データ値のそれぞれに対応する複数の入力画像データを、それぞれ、前記第1工程で決定されたn個の量子化値を用いて、ガンマ補正せずに多値誤差拡散処理を行ってn階調データに変換した後、当該変換後のn階調データに対応した駆動波形でインクジェットヘッドを駆動して印字し、当該印字結果の複数の画像の反射濃度を測定し、測定した複数の画像の反射濃度を前記式1によってそれぞれ面積率に変換し、当該式1によって変換した複数の面積率と前記複数の入力画像データ値とがリニアになるようにガンマ補正テーブルを生成する第2工程と、を含んでいる。
上記の方法によれば、従来のようにハーフトーン処理での量子化値を均等にする(例えば0、64、128、192、255とする)のではなく、各駆動波形によって実際に用紙上に印字された画像の反射濃度を求め、当該反射濃度に対応するm階調データ値をハーフトーン処理での量子化値として決定している。そして、ガンマ補正せずに、決定した量子化値を用いてハーフトーン処理を行ったグラデーションパターンを印字し、当該印字結果の各階調の反射濃度に対応する面積率とグラデーションパターンの入力画像データ値とがリニアになるようにガンマ補正テーブルを生成している。このようにして生成されたガンマ補正テーブルは、例えば図7に例示されるように入力画像データ値に対する出力値の関係が従来よりもリニアなものになり、入力画像データが有している微妙な階調の情報が、ガンマ補正を実行することによって失われることがない。よって、本発明のガンマ補正テーブル生成方法により生成したガンマ補正テーブルを用いれば、入力画像データの有する階調情報を維持したガンマ補正が可能となり、階調情報の再現性に優れた良好な印字結果を得ることができる。
本発明によれば、入力画像データの有する階調情報を維持したガンマ補正が可能なガンマ補正テーブルを生成することができ、当該ガンマ補正テーブルを用いた画像処理により良好な印字結果を得ることができる。
本実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本実施の形態に係るガンマ補正テーブルを生成する工程を示すフローチャートである。 上記画像形成装置における印字データの流れを示す説明図である。 駆動波形と反射濃度との関係の一例を示すグラフである。 駆動波形と面積率との関係の一例を示すグラフである。 従来のガンマ補正特性(ガンマ補正テーブル)の一例を示すグラフである。 本実施の形態に係るガンマ補正特性(ガンマ補正テーブル)の一例を示すグラフである。 本実施の形態における元画像データ入力値と反射濃度との関係の一例を示すグラフである。 従来における元画像データ入力値と反射濃度との関係の一例を示すグラフである。 本実施の形態に係る画像形成装置によるグラデーションパターンの印字結果を示す図である。 従来の画像形成装置によるグラデーションパターンの印字結果を示す図である。 従来のガンマ補正特性(ガンマ補正テーブル)の一例を示すグラフである。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明の実施の一形態に係るインクジェット方式の画像形成装置の概略構成を示す図である。同図に示すように、画像形成装置1は、下部に位置する用紙供給部2と、用紙供給部2の上方に位置する画像形成部3と、画像形成部3の下流側に位置する用紙排出部4とを備える。
用紙供給部2は、給紙カセットCSTを備え、該給紙カセットCSTに積層状態で載置された用紙Pを、バネ等からなる図略の付勢機構により該用紙P側に付勢された給紙ローラ5の回転動作によって、最上位置のものから1枚ずつ給紙カセットCSTから繰り出し画像形成部3に向けて給紙する。
画像形成部3は、用紙供給部2から供給される用紙を用紙排出部4に向けて搬送する用紙搬送部6と、用紙搬送部6により搬送される用紙Pにインクを吐出するインク吐出部7とを備えて構成されている。
用紙搬送部6は、駆動ローラ8、従動ローラ9、吸着ローラ10、テンションローラ11、搬送体としての搬送ベルト12及びブレード13を備えている。搬送ベルト12は、表層がクロロプレンゴム等からなる無端状のベルトであり、駆動ローラ8、従動ローラ9及びテンションローラ11に架け渡されている。駆動ローラ8は、図略のモータにより反時計回りに回転駆動されるローラであり、該駆動ローラ8が回転駆動されることで、搬送ベルト12が反時計回りに走行するとともに、従動ローラ9及びテンションローラ11が反時計周りに従動的に回転する。テンションローラ11は、搬送ベルト12の緊張状態を適切な状態に設定するためのローラである。吸着ローラ10は、搬送ベルト12に接触した状態で従動ローラ9に対向配置されており、搬送ベルト12を帯電させることで、用紙供給部2から供給された用紙を搬送ベルト12に静電的に吸着させるものである。このような構成により、用紙搬送部6は、用紙供給部2から供給される用紙を搬送ベルト12に吸着させつつ用紙排出部4に向けて(図1の右側から左側に向けて)搬送する。
ブレード13は、駆動ローラ8から従動ローラ9に向かって走行する復路側の搬送ベルト12の搬送面適所に摺接した状態で設置されており、搬送ベルト12の表面に付着したインク等を後述する洗浄液供給部20からの洗浄液の供給を受けた吸液体23により搬送面に塗布された洗浄液で除去しやすくした後に、該搬送面から掻き取って除去する。
インク吐出部7は、インクを貯留するインクタンク14と、用紙搬送部6により搬送されている用紙に向けて、インクタンク14から供給されるインクを所定位置で吐出するインクジェットヘッド15とを備えて構成されている。インクタンク14は、内部がインクの種類毎の貯留室に分割されており、本実施の形態では各貯留室にイエローインク、マゼンタインク、シアンインク及びブラックインクが貯留されている。インクジェットヘッド15は、図1に示すように、用紙搬送路に沿って、各色のインクに対応して4基設けられている。
インクジェットヘッド15は、詳細な説明は省略するが、インクを用紙に吐出する複数の吐出口と、各吐出口に対応して設けられた加圧室と、各加圧室に対応して設けられた圧電素子及び振動板とを備えている。インクジェットヘッド15は、所定の駆動パルスが印加された圧電素子の変形により振動板が振動し、この振動により、インクタンク14から加圧室に供給されたインクが加圧され、この加圧されたインクが吐出口からインク滴として用紙上に吐出する構成を有する。そして、インクジェットヘッド15に印加される駆動パルスの駆動波形を切り替えることにより、当該インクジェットヘッド15が吐出するインクの液滴数(液適量)を変更することができるようになっている。そして、本実施の形態では、上記のように異なる液適量のインクを吐出できるインクジェットヘッド15に対して、4種類の駆動波形(第1〜第4波形)の駆動パルスが用意されており、よって1画素あたり5階調(非吐出および第1〜第4波形による印字)の表現が可能となっている。
ここで、図1において吸着ローラ10とインクジェットヘッド15との間であり、搬送ベルト12に対面する箇所には、図示略の用紙の先端を検知する発光素子と受光素子とで構成された用紙先端検知センサが配置されている。用紙先端検知センサによって用紙の先端が検知された所定時間後に、画像形成のためのインクの吐出が最上流側のインクジェットヘッド15から開始される。
用紙排出部4は、用紙搬送部6により搬送された用紙を、対向配置された一対の排出ローラ16により排出トレイ17に排出する構成を有する。
以上の構成に加えて、画像形成装置1は、温度検出部としての温度センサ18と、湿度検出部としての湿度センサ19と、洗浄液供給部20と、吸液体23とを備える。温度センサ18及び湿度センサ19は、駆動ローラ8とテンションローラ11との間の搬送ベルト12の搬送面近傍位置に設置されている。そして、温度センサ18は、画像形成装置1の内部雰囲気の温度を検出し、湿度センサ19は、画像形成装置1の内部雰囲気の湿度を検出する。なお、温度センサ18及び湿度センサ19の設置位置は前述の位置に限られるものではない。
洗浄液供給部20は、駆動ローラ8の近傍位置に設置されており、洗浄液を貯留する洗浄液タンク21と、洗浄液タンク21から洗浄液を吸液体23に供給するポンプ22とを有する。なお、洗浄液は、例えば純水に変質を防止するための防腐剤等を添加したものである。
吸液体23は、ポンプ22から供給された洗浄液を吸収し、吸収した洗浄液を駆動ローラ8に張架された搬送ベルト12の表面に塗布する部材である。吸液体23は、例えばポリウレタン多孔質体で構成されており、搬送ベルト12の表面に接触する態様で設置されることで、該搬送ベルト12の表面に洗浄液を塗布する。
また、画像形成装置1は、図示しない他の機器(パーソナルコンピュータ等)から伝送された印字データなどの元画像データに対して各種画像処理を施すデータ処理部30を具備している。このデータ処理部30は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)、プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、各種処理の実行時にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、入出力インタフェース及びこれらを接続するバスにより構成することができる。そして、データ処理部30における各種画像処理は、ROMに記憶された動作プロブラムをCPUが実行することによって実現される。あるいは、データ処理部30における画像処理の一部については、専用の処理回路により実行することも可能である。
図3は、データ処理部30における画像処理の流れの一例を示している。同図に示すように、データ処理部30は、印字データに対してラスターイメージ(ビットマップ画像)を生成するRIP(Raster Image Processor)処理を行う(S31)。また、データ処理部30は、RIP処理により生成されたR(赤)、G(緑)、B(青)ごとのラスターイメージデータに対して、必要に応じて拡大・縮小・回転などの処理を施す(S32)。また、データ処理部30は、R、G、Bの各色データに対して補色変換処理を施し、それぞれC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各色データに変換する(S33)。また、データ処理部30は、UCR(Under Color Removal)処理によりCMYの3色が同比率で指定されているグレーの成分をK(ブラック)に置き換える黒生成処理を行う(S34)。これにより、印字データは、C’(シアン)、M’(マゼンタ)、Y’(イエロー)、K’(ブラック)の各色データとして表される。また、データ処理部30は、C’、M’、Y’の各色データに対してカラーマッチングテーブル41を適用したカラーマッチングを行い、それぞれC”、M”、Y”の各色データに変換する(S35)。
その後、データ処理部30は、C”、M”、Y”、K’の各色データに対して、C用出力、M用出力、Y用出力、K用出力の各ガンマ補正テーブル42〜45を適用して、出力ガンマ補正を行う(S36)。ここで使用されるガンマ補正テーブル42〜45は、後述する本実施の形態の方法により求められたものである。このガンマ補正により、C”’、M”’、Y”’、K”’の各色256階調データが生成される。
その後、データ処理部30は、C”’、M”’、Y”’、K”’の各色256階調データに対して、誤差拡散テーブル46を適用した多値誤差拡散処理(ハーフトーン処理)を施して、c、m、y、kの各色n階調データ(本実施の形態ではn=5)を生成する(S37)。この誤差拡散処理(ハーフトーン処理)における量子化値も、後述する本実施の形態の方法により求められたものである。
その後、画像形成装置ではノズル位置データ47に基づいた並び替え処理が施され(S38)、c、m、y、kの各色n階調データに対応した駆動波形の駆動パルスがインクジェットヘッド15に印加されることにより、1画素あたりn階調の印字がなされることになる。
ここで、上記S36のガンマ補正で使用するガンマ補正テーブル42〜45を生成する方法について、図2のフローチャートを参照しながら以下に説明する。
先ず、インクジェットヘッド15に各駆動波形(ここでは、第1〜第4波形)を印加して、駆動波形ごとにベタを用紙に印字する(S1)。次に、駆動波形ごとの印字結果について、それぞれの反射濃度を測定する(S2)。ここでいう反射濃度とは、用紙上の記録画像(駆動波形ごとのベタ印字画像)を対象とした光学濃度であり、入射光に対する反射光の比率として計測される。用紙上の記録画像の反射率をRとするとき、光学濃度Dは、D=log10(1/R)として表される。駆動波形と反射濃度との関係の一例を、図4に示している。次に、駆動波形ごとの反射濃度を面積率に変換する(S3)。
図4に示した駆動波形と反射濃度との関係を、駆動波形と面積率との関係として表したものを、図5に示している。次に、駆動波形ごとの面積率を0〜255の256階調データ値に変換し、その階調データ値を各駆動波形のハーフトーン処理での量子化値として決定する(S4)。
図5に示した駆動波形と面積率との関係を、駆動波形と量子化値との関係として表した場合、非吐出波形「0」、第1波形「192」、第2波形「213」、第3波形「234」、第4波形「255」であり、ハーフトーン処理での量子化値は「0、192、213、234、255」となる。ここで決定した量子化値は、上記S37(図3参照)の誤差拡散処理(ハーフトーン処理)における量子化値として用いられる。
このように、本実施の形態の方法では、従来のようにハーフトーン処理での量子化値を均等に「0、64、128、192、255」とするのではなく、各駆動波形によって実際に用紙上に印字された記録画像の反射濃度を求め、当該反射濃度に対応する階調データ値とする点が、従来とは大きく異なる。
次に、上記S4で求めた量子化値を用いて、何段階かのグラデーションパターンの入力画像データを、出力ガンマ補正を行わずにハーフトーン処理し(S5)、ハーフトーン処理した各グラデーションパターンを印字する(S6)。また、印字結果の各階調の反射濃度を測定し(S7)、その反射濃度を面積率に換算し(S8)、入力画像データ値と面積率とがリニアになるように出力ガンマ補正テーブルを決定する(S9)。ここで決定したガンマ補正テーブルは、上記S36(図3参照)のガンマ補正におけるガンマ補正テーブル42〜45として用いられる。
上記S9で決定したガンマ補正テーブル(ガンマ特性)を図7に示す。これと対比される従来のガンマ補正テーブル(ガンマ特性)を図12に示す。図12の従来のガンマ補正テーブルは、低階調部で階調変化が緩やかなため、元画像データが有している微妙な階調の情報が失われるテーブルとなっている。これに対して、本実施の形態の方法により生成したガンマ補正テーブルは、図7に示すとおり、入力画像データ値に対する出力値の関係が従来よりもリニアなものになり、元画像データが有している微妙な階調の情報が、ガンマ補正を実行することによって失われることがない。
次に、図7に示す本実施の形態のガンマ補正テーブルを適用した画像形成装置1および図12に示す従来のガンマ補正テーブルを適用した画像形成装置により、画像データ入力値0〜64(YMC値)までの1刻みでのグラデーションパターンをそれぞれ印字し、両者の印字結果を比較した。本実施の形態の印字結果を図10に、従来の印字結果を図11にそれぞれ示す(図10および図11は、YMC値0〜64=RGB値255〜192の印字結果である)。また、両者の印字結果の反射濃度を測定し、入力画像データ値と反射濃度との関係を示したグラフが、図8(本実施の形態)および図9(従来)である。
図9に示すように、従来の印字結果では階調飛びが発生し、階段状に濃度が上昇している。また、図11に示すように、従来の印字結果では目視で濃度がジャンプするところに線(擬似輪郭)が見える。それに対して、本実施の形態の印字結果では、図8に示すように滑らかに反射濃度が上昇し、図10に示すように目視で線(擬似輪郭)も見えない。
以上のように、本実施の形態のガンマ補正テーブル生成方法により生成したガンマ補正テーブルを用いれば、元画像データの有する階調情報を維持したガンマ補正が可能となる。そして、当該方法を用いて生成されたガンマ補正テーブルを適用した画像形成装置は、元画像データの有する階調情報の再現性に優れた良好な印字結果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、4種類の駆動波形(第1〜第4波形)および非吐出により1画素あたり5階調の表現が可能な画像形成装置を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、n−1種類の駆動波形により1画素あたりn階調の表現が可能な画像形成装置に適用できる(ここで、nは3以上の正の整数)。
また、本実施の形態では、ハーフトーン処理により256階調データを5階調データに変換する例を示したがこれに限定されるものではなく、ハーフトーン処理によりm階調データをn階調データに変換する場合に適用できる(ここで、m>n、mおよびnは正の整数でnは3以上)。
本発明に係るガンマ補正テーブル生成方法および画像形成装置は、インクジェット方式のプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機などの画像形成装置全般に好適に利用できる。
1 画像形成装置
2 用紙供給部
3 画像形成部
4 用紙排出部
14 インクタンク
15 インクジェットヘッド
30 データ処理部
42 C用出力ガンマ補正テーブル(ガンマ補正テーブル)
43 M用出力ガンマ補正テーブル(ガンマ補正テーブル)
44 Y用出力ガンマ補正テーブル(ガンマ補正テーブル)
45 K用出力ガンマ補正テーブル(ガンマ補正テーブル)

Claims (1)

  1. 入力画像データにガンマ補正を行って得られるm階調データをハーフトーン処理によりn階調データに変換するとともに、当該n階調データに対応したn種類の駆動波形でインクジェットヘッドを駆動して1画素あたりn階調の印字を行うインクジェット方式の画像形成装置に用いられるガンマ補正テーブルの生成方法であって(m>n、mおよびnは正の整数でnは3以上)、
    前記n種類の各駆動波形によって実際に用紙上に印字した画像の反射濃度を測定し、測定したn個の反射濃度を次式1によってそれぞれ面積率に変換し、

    (式内において、aは面積率を示し、Dは測定した各反射濃度を示し、Dmaxは、測定した反射濃度のうちの最大の反射濃度を示し、γは2.2である。)
    前記式1によって変換したn個の面積率を次式2によってそれぞれm階調データ値に変換し、前記式2によって変換したn個のm階調データ値を、前記ハーフトーン処理において用いるn個の量子化値として決定する第1工程と、

    (式内において、αはm階調データ値を示し、mはm階調データの階調数を示し、aは前記式1によって変換した面積率を示し、amaxは前記式1によって変換した面積率のうちの最大値、aminは前記式1によって変換した面積率のうちの最小値を示す。)
    複数のm階調データ値のそれぞれに対応する複数の入力画像データを、それぞれ、前記第1工程で決定されたn個の量子化値を用いて、ガンマ補正せずに多値誤差拡散処理を行ってn階調データに変換した後、当該変換後のn階調データに対応した駆動波形でインクジェットヘッドを駆動して印字し、当該印字結果の複数の画像の反射濃度を測定し、測定した複数の画像の反射濃度を前記式1によってそれぞれ面積率に変換し、当該式1によって変換した複数の面積率と前記複数の入力画像データ値とがリニアになるようにガンマ補正テーブルを生成する第2工程と、を含むことを特徴とするガンマ補正テーブル生成方法。
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