JP2000108332A - 画像出力方法および画像出力装置 - Google Patents

画像出力方法および画像出力装置

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JP2000108332A
JP2000108332A JP28791698A JP28791698A JP2000108332A JP 2000108332 A JP2000108332 A JP 2000108332A JP 28791698 A JP28791698 A JP 28791698A JP 28791698 A JP28791698 A JP 28791698A JP 2000108332 A JP2000108332 A JP 2000108332A
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JP28791698A
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Yuji Yamamoto
有治 山本
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Noritsu Koki Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で、出力された画像の品質が高く、かつ
画像を出力するのに必要な時間を短かくすることのでき
る画像出力方法を提供する。 【解決手段】 各画素に対応して設けられた複数のイン
ク吐出部7…を備えた画像出力装置を用いて、複数色の
インクを記録媒体上に吐出することによって画像を形成
する画像出力方法において、上記の各インク吐出部7
が、記録媒体上の各画素に対して吐出するインクの量を
16段階以上に制御し、かつ、記録媒体上に形成される
画像の解像度を400dpi以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば写真画像な
どをインクジェット方式のプリンタなどによって印刷を
行う際の画像出力方法および画像出力装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルカメラによって撮影され
た画像や、パーソナルコンピュータなどによって作成さ
れた画像などを、紙などの記録媒体に記録する画像出力
装置は、種々の記録方式による記録ヘッドを搭載した形
態で提案されている。この記録方式としては、感熱方
式、熱転写方式、インクジェット方式、レーザ印字方式
などが挙げられる。これらの中でも、特にインクジェッ
ト方式は、記録媒体に直接インクを噴射するものであ
り、ランニングコストが安く、印刷時の静粛性にも優れ
ているという特徴がある。また、昨今の技術の進歩によ
り、インクジェット方式によって形成される画像の品位
も十分に高くなってきており、その用途が大きく広がっ
ている。
【0003】このインクジェット方式は、大きく分けて
オンデマンド方式とコンティニュアス方式とに分類され
る。以下に、オンデマンド方式およびコンティニュアス
方式のそれぞれについて、その画像形成の方式を説明す
る。
【0004】まず、オンデマンド方式について、図9を
参照しながら説明する。図9は、オンデマンド方式を採
用した記録ヘッドにおける、1ドット分のインクを吐出
する吐出部51を拡大して示した断面図である。この吐
出部51は、インク吐出口52、加圧チャンバー53、
圧電素子(ピエゾ素子)54、および振動隔壁55を備
えている。
【0005】加圧チャンバー53の内部はインクで充満
されており、圧電素子54の振動が振動隔壁55に伝わ
り、この振動隔壁55の振動によって加圧チャンバー5
3内のインクに圧力が加えられ、インク吐出口52から
インクが吐出される。なお、加圧チャンバー53はイン
クが蓄積されているインクタンク(図示せず)に接続さ
れており、このインクタンクから随時インクが加圧チャ
ンバー53内に供給されている。
【0006】以上のように、オンデマンド方式の記録ヘ
ッドは、画像信号に応じて圧電素子54に電圧を印加す
ることによって、インク吐出口52からインクを吐出
し、これによって紙などの記録媒体に画像を形成する構
成となっている。
【0007】なお、上記の構成のような記録ヘッドとは
異なる構成の、オンデマンド方式の記録ヘッドとして、
BUBBLE JET(登録商標)とよばれる方式およびサーマル
インクジェット方式と呼ばれる方式を採用した記録ヘッ
ドも実用化されている。これらの方式の記録ヘッドは、
加圧チャンバー内に加熱板を配置し、この加熱板を加熱
することによって気泡を発生させ、気泡の膨張圧力によ
ってインクを吐出口から吐出させる構成となっている。
【0008】次に、コンティニュアス方式について、図
10を参照しながら説明する。図10は、コンティニュ
アス方式を採用した記録ヘッドにおける、1ドット分の
インクを吐出する吐出部56の構成を模式的に示した説
明図である。この吐出部56は、ピエゾ素子57、ノズ
ル部58、荷電制御電極59、偏向電極60、インクキ
ャッチャー61、インクリザーバ62、およびインクポ
ンプ63を備えている。
【0009】インクリザーバ62に蓄えられているイン
クは、インクポンプ63によって圧力がかけられてノズ
ル部58に到達する。ノズル部58に到達したインク
は、ピエゾ素子57の高周波振動に応じて、ノズル部5
8の先端からインク滴として連続的に吐出される。ノズ
ル部58から吐出されたインク滴は、まず荷電制御電極
59の間を通過する。この際に、画像信号に応じて荷電
制御電極59に電界が印加され、これによってインク滴
に適宜電荷が付加される。
【0010】その後、荷電制御電極59を通過したイン
ク滴は、偏向電極60の間を通過する。この際に、電荷
が付加されたインク滴は、偏向電極60にかけられた電
界の影響を受けて、その進行方向を曲げられ、紙などの
記録媒体上に到達する。一方、電荷が付加されていない
インク滴はそのまま直進し、インクキャッチャー61に
到達する。インクキャッチャー61に到達したインク
は、配管経路を通ってインクリザーバ62に移動し、蓄
積される。
【0011】以上のように、コンティニュアス方式の記
録ヘッドは、ノズル部58から絶えずインク滴を吐出さ
せて、インクを循環させた状態にしておき、画像信号に
応じて荷電制御電極59によってインク滴に電荷を付加
させ、吐出方向を変化させることによって記録媒体上に
インクを付着させる構成となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】オンデマンド方式を採
用した記録ヘッドにおける吐出部51は、基本的には、
1回当たりに吐出するインクの量を変化させることはで
きない構造となっている。すなわち、吐出部51から1
回当たりに吐出されるインクの量は一定であるので、記
録媒体上の1つの画素に対しては、インクを吐出するか
しないかの制御が行われるのみとなる。つまり、1つの
画素に対しては、階調表現ができないことになる。した
がって、階調表現を行うためには、複数の画素からなる
領域を1つの単位領域とみなして、この単位領域内にお
いて、インクを吐出する画素の数を変化させることによ
って階調を変化させる方式をとることになる。
【0013】このような方式において、例えば16階調
を表現する場合には、4×4の16画素の領域を単位領
域とみなして階調表現を行うことになる。すると、例え
ば、解像度が720dpiの記録ヘッドを用いて記録媒
体上に画像を形成する場合、階調を表現できる単位を1
つのドットとみなすと、実質的には720÷4=180
dpi程度の画質となってしまうことになる。この場
合、例えば写真画像を記録媒体上に形成した場合、フィ
ルムから現像した写真と比較して、その画質はかなり劣
ったものとなる。
【0014】また、このような、単位領域内においてイ
ンクを吐出する画素の数を変化させることによって階調
を変化させる方式においては、誤差拡散処理を行う必要
が生じる。この誤差拡散処理は、階調が分散して分布し
ている画像を、より少ない階調レベル数で表現しようと
する際に、表現された各階調レベルの画像領域の間に不
自然な境界領域が生じたり、モアレやテクスチャなどと
呼ばれる周期的な縞模様が発生するのを防ぐことを目的
としている。この目的を達成するために、誤差拡散処理
では、処理対象となる単位領域の周辺の単位領域に、そ
の処理対象となる単位領域の階調情報を反映させて、各
階調レベル間の濃度勾配を連続的なものにさせるような
処理を行っている。
【0015】このように、誤差拡散処理では、各単位領
域毎に複雑な計算処理を行う必要があるので、1つの画
像を形成する際には、膨大な量の演算を行うことにな
る。よって、誤差拡散処理を行うためには、ある程度の
時間が必要となり、記録媒体上に画像を形成するのに必
要な処理時間の増大を招くことになる。
【0016】なお、最近になって、オンデマンド方式の
記録ヘッドにおいて、1回当たりに吐出するインクの量
を変化させることのできる構成が提案されてきている。
例えば、図9に示すような構成の記録ヘッドにおいて、
圧電素子54がインクを押し出す方向とは逆の方向に移
動する際の移動速度を制御することによって吐出量を変
化させる構成が提案されている。また、上記のバブルジ
ェット方式において、加熱板を複数並べ、生成する気泡
の数を変化させることによって吐出量を変化させる構成
も提案されている。
【0017】しかしながら、現状では、圧電素子54の
移動速度を制御する構成は、吐出量を4段階程度しか変
化させることができず、また、生成する気泡の数を変化
させる構成は、吐出量を2段階程度しか変化させること
ができないものとなっている。すなわち、これらの方式
では、1つのドットに対して十分な階調表現を行うこと
ができない。
【0018】また、コンティニュアス方式を採用した記
録ヘッドにおいては、上記の吐出部56を複数設ける
と、装置全体の価格が非常に高くなるという問題があ
る。これは、上記の吐出部56が備える各構成要素は、
1つの吐出部56に対してそれぞれ独立して必要なもの
であり、複数の吐出部56…に対して共通に用いること
のできる部品がほとんどないことに起因している。
【0019】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、安価で、出力された画像
の品質が高く、かつ画像を出力するのに必要な時間を短
かくすることのできる画像出力方法および画像出力装置
を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の画像出力方法は、各画素に対応し
て設けられた複数のインク吐出部を備えた画像出力装置
を用いて、複数色のインクを記録媒体上に吐出すること
によって画像を形成する画像出力方法において、上記の
各インク吐出部が、記録媒体上の各画素に対して吐出す
るインクの量を16段階以上に制御し、かつ、記録媒体
上に形成される画像の解像度を400dpi以上とする
ことを特徴としている。
【0021】上記の方法によれば、記録媒体上に形成さ
れる画像において、その解像度が400dpi以上、各
画素の階調が16階調以上とすることができる。一般的
に、人間は、解像度が400dpiの画像に対しては、
16階調以上の変化を識別することができない。また、
形成された画像の解像度が400dpi以上であるなら
ば、各画素の大きさによる画像のあらさもほとんど認識
できない程度となる。したがって、上記の方法によれ
ば、例えば写真画像を記録媒体上に形成した場合でも、
銀塩写真に匹敵するほどの高画質の画像を出力すること
が可能となる。
【0022】また、記録媒体上に形成される画像の階調
は、上記のように、各画素毎に吐出するインクの量を制
御することによって表現されるので、従来のように、複
数の画素からなる単位領域内においてインクを吐出した
画素の数によって階調を表現する方法と比較して、はる
かに高画質な画像を提供することができる。
【0023】また、上記の従来の方法においては、複数
の画素からなる単位領域ごとに誤差拡散処理などの画像
処理を行う必要が生じており、このような画像処理は演
算にある程度時間を必要とするので、画像を出力するの
に必要な時間が長くなっていた。しかしながら、上記の
方法によれば、上記のような画像処理を行う必要がなく
なるので、画像を出力するのに必要な時間を短縮するこ
とができる。
【0024】請求項2記載の画像出力装置は、複数色の
インクを記録媒体上に吐出することによって画像を形成
する画像出力装置において、複数のインク吐出部が直線
状に設けられたインク吐出手段と、上記インク吐出手段
において複数のインク吐出部が直線状に配置されている
方向に垂直な方向に、上記記録媒体を搬送する手段とを
備え、上記インク吐出手段において、上記の複数のイン
ク吐出部が直線状に設けられている長さが、上記記録媒
体の搬送方向に対する横幅よりも長くなっており、上記
の各インク吐出部が、記録媒体上の各画素に対して吐出
するインクの量を16段階以上に制御し、かつ、記録媒
体上に形成される画像の解像度を400dpi以上とす
ることを特徴としている。
【0025】上記の構成によれば、記録媒体上に形成さ
れる画像において、その解像度が400dpi以上、各
画素の階調が16階調以上とすることができるので、上
記と同様の理由により、例えば写真画像を記録媒体上に
形成した場合でも、銀塩写真に匹敵するほどの高画質の
画像を出力することが可能となる。
【0026】また、記録媒体上に形成される画像の階調
は、上記のように、各画素毎に吐出するインクの量を制
御することによって表現されるので、従来のように、複
数の画素からなる単位領域内においてインクを吐出した
画素の数によって階調を表現する方法と比較して、はる
かに高画質な画像を提供することができる。
【0027】また、上記の構成によれば、従来の構成で
は必要であった画像処理を行う必要がなくなるので、画
像を出力するのに必要な時間を短縮することができる。
【0028】さらに、上記インク吐出手段において、上
記の複数のインク吐出部が直線状に設けられている長さ
が、上記記録媒体の搬送方向に対する横幅よりも長くな
っているので、インク吐出手段を移動させることなく、
記録媒体を搬送させることのみで画像を出力することが
できる。この点において、従来では、インク吐出手段
は、複数のインク吐出部が記録媒体の搬送方向に平行な
方向に直線上に設けられた構成となっており、インク吐
出手段を記録媒体の搬送方向に垂直な方向に往復移動さ
せることによって画像を出力する構成であった。このよ
うな従来の構成と比較すると、上記の請求項2の構成に
よれば、1枚の画像を出力する際のインクの吐出にかか
る時間が短くなる。よって、例えばインク吐出部がイン
クを吐出する量を制御するために多少時間を要したとし
ても、その時間の増し分は僅かなものとなるので、画像
処理を行わないことによる時間の短縮の効果をより顕著
にすることができる。
【0029】また、上記の従来の構成においては、イン
ク吐出手段を記録媒体の搬送方向に垂直な方向に往復移
動させる構成が必要であったが、上記の請求項2の構成
によれば、このような構成は不要とすることができる。
したがって、装置の簡素化ならびに信頼性の向上を図る
ことができる。
【0030】請求項3記載の画像出力装置は、請求項2
記載の構成において、上記記録媒体の搬送方向に垂直な
方向において、上記インク吐出手段と上記記録媒体との
相対位置を変化させる移動手段をさらに備えていること
を特徴としている。
【0031】上記の構成によれば、上記移動手段によっ
て、上記記録媒体の搬送方向に垂直な方向において、上
記インク吐出手段と上記記録媒体との相対位置を変化さ
せることができるので、1度記録媒体を搬送させて画像
を形成した後に、インク吐出手段と記録媒体との相対位
置を移動手段によって僅かにずらし、再び記録媒体を搬
送させてさらに画像を形成することによって、1回目に
形成した画像の各画素間の補間を行うことができる。す
なわち、これによって記録媒体上に形成される画像の解
像度を高めることができるので、画質をさらに向上させ
ることができる。
【0032】また、上記のような補間を行う際に、従来
の、インク吐出手段を記録媒体の搬送方向に垂直な方向
に往復移動させる構成では、インク吐出手段と記録媒体
との相対位置を記録媒体の搬送距離をずらすことによっ
て行っていたが、この方式の場合、記録媒体の厚みや搬
送時のすべりなどにより、正確な搬送距離の制御を行う
ことが難しく、記録媒体上の画像に濃度差による筋状の
むらが発生するなどの問題が発生していた。しかしなが
ら、上記の構成によれば、インク吐出手段と記録媒体と
の相対位置を、記録媒体の搬送方向に垂直な方向に変化
させるので、これらの移動を行う移動手段は、すべりな
どを生じさせずに、正確に位置制御可能な構成とするこ
とができる。したがって、上記のような筋状のむらが記
録媒体上の画像に生じることを抑制することができる。
【0033】請求項4記載の画像出力装置は、請求項3
記載の構成において、上記移動手段は、上記インク吐出
手段を上記記録媒体の搬送方向に垂直な方向において移
動させることを特徴としている。
【0034】上記の構成によれば、上記移動手段は、上
記インク吐出手段を上記記録媒体の搬送方向に垂直な方
向において移動させるものであるので、比較的その構成
を簡易なものとすることができる。例えば、従来の構成
における、インク吐出手段を記録媒体の搬送方向に垂直
な方向に往復移動させる構成は、記録媒体の横幅の一方
の端から他方の端までの間を、高速かつ高精度にインク
吐出手段を移動させる必要があったが、上記の構成にお
ける移動手段は、インク吐出手段を僅かな距離だけ移動
させ、かつ、その移動速度はそれほど高速である必要は
ないものである。したがって、これによりさらなる装置
の簡素化ならびに信頼性の向上を図ることができる。
【0035】請求項5記載の画像出力装置は、請求項2
記載の構成において、上記インク吐出手段は、複数の画
像を、記録媒体の搬送方向に垂直な方向に横に並べた状
態で、同時に記録媒体上に形成していくことを特徴とし
ている。
【0036】上記の構成によれば、複数の画像を同時に
記録媒体上に形成することができるので、大量の画像を
処理しなければならない場合などに、その処理能力を飛
躍的に向上させることができる。
【0037】請求項6記載の画像出力装置は、請求項5
記載の構成において、複数の記録媒体を、その搬送方向
に垂直な方向に横に並べた状態で、同時にインク吐出手
段に供給することを特徴としている。
【0038】上記の構成によれば、複数の記録媒体を、
その搬送方向に垂直な方向に横に並べた状態で、同時に
インク吐出手段に供給しているので、各画像毎に独立し
て記録媒体を供給することができる。よって、例えば、
各画像毎に、対応する記録媒体の種類を変えて供給する
ことも可能となる。また、画像形成後に、各画像毎に記
録媒体を切断するなどの手間を省くことができる。
【0039】請求項7記載の画像出力装置は、請求項5
記載の構成において、1種類の記録媒体をインク吐出手
段に供給し、インク吐出手段によって各画像が記録媒体
上に形成された後に、各画像の境界領域において該記録
媒体を切断する切断手段を備えていることを特徴として
いる。
【0040】上記の構成によれば、上記切断手段は、イ
ンク吐出手段によって各画像が記録媒体上に形成された
後に、各画像の境界領域において該記録媒体を切断する
ので、例えば、各画像の大きさが変化する場合にも、切
断手段による切断位置を変更することによって、各画像
毎に的確に記録媒体を切断することができる。
【0041】請求項8記載の画像出力装置は、請求項5
記載の構成において、供給される1種類の記録媒体を、
その搬送方向に垂直な方向に横に並べた状態に振り分け
て、同時にインク吐出手段に供給する振り分け手段を備
えていることを特徴としている。
【0042】上記の構成によれば、上記振り分け手段
は、供給される1種類の記録媒体を、その搬送方向に垂
直な方向に横に並べた状態に振り分けて、同時にインク
吐出手段に供給するので、複数の画像を横に並んだ状態
で同時に印刷する場合においても、使用者が、同時に印
刷する画像の位置に対応させて記録媒体を供給するなど
の手間を省くことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図3に基づいて説明すれば、
以下のとおりである。
【0044】図2は、本発明の実施の形態に係る画像出
力システムの概略構成を示すブロック図である。この画
像出力システムは、画像読取装置1、フィルムスキャナ
2、画像処理装置3、モニター4、および画像出力装置
5を備えている。
【0045】画像読取装置1は、コンパクトフラッシュ
やその他の記録媒体に記録された画像データを読み取る
ものである。この画像データとしては、例えばデジタル
カメラによって写された画像データや、通常の銀塩写真
の画像をデジタルデータに変換した画像データなどが挙
げられる。また、例えばパーソナルコンピュータや、そ
の他のコンピュータ上で作成したグラフィック画像を含
んだ画像データでも構わない。
【0046】フィルムスキャナ2は、写真フィルムに記
録された画像を読み取るものである。このフィルムスキ
ャナ2は、写真フィルムに記録された画像をデジタルデ
ータに変換して、次に説明する画像処理装置3にそのデ
ータを送っている。
【0047】なお、このフィルムスキャナ2に代えて、
フラットベッドスキャナを接続し、写真等の反射原稿か
ら画像を読み取るものを使用する構成でも構わない。
【0048】画像処理装置3は、画像読取装置1あるい
はフィルムスキャナ2によって読み取られた画像データ
に対して、種々の変換処理を行うものである。この変換
処理は、画像読取装置1あるいはフィルムスキャナ2に
よって読み取られた画像データを、画像出力装置5(詳
細は後述する)における出力に適したデータに変換を行
う処理である。例えば、この変換処理においては、RG
B(Red,Green,Blue)形式の画像データを、インクによる
出力に対応したYMC(Yellow,Magenta,Cyan)形式へ変
換する処理や、入力された画像の輪郭を強調する処理
や、赤色の補正などが行われる。
【0049】モニター4は、画像処理装置3によって変
換処理が施された画像を表示するものである。これによ
って画像の様子を観察し、さらなる色補正等の処理が必
要かどうかを確認する。
【0050】画像出力装置5は、画像処理装置3によっ
て変換処理が施された画像データに基づいて、紙などの
記録媒体上に画像を形成するものである。本実施形態に
おいては、この画像出力装置4は、インクジェット方式
のプリンタによって構成されている。
【0051】インクジェット方式のプリンタは、出力す
る画像に応じて、必要な箇所にのみインクを吐出するプ
リント方式であるので、例えば昇華型熱転写プリンタな
どと比較すると、より効率的に画像を記録媒体上に形成
することができる。したがって、インクジェット方式の
プリンタは、他の方式のプリンタと比較して、ランニン
グコストを低く抑えることができるという特徴を有して
いる。また、例えば昇華型熱転写プリンタにおいては、
インクフィルムが廃棄物として生じ、例えば銀塩写真の
現像においては、現像液などの各種処理液が廃棄物とし
て生じるが、インクジェット方式においては、そのよう
な廃棄物が生じることもない。
【0052】次に、画像出力装置5における画像形成方
法について説明する。図1は、画像出力装置5における
画像形成のしくみを模式的に示した説明図である。
【0053】図1に示すように、画像出力装置5は、イ
ンク吐出手段6と、記録媒体上の各ドットに対応して配
置された、複数のインク吐出部7…とを備えている。こ
のインク吐出手段6は、各ドット毎に、インクの吐出量
を変化させることによって濃度を制御することが可能な
構成となっている。
【0054】本実施形態においては、インク吐出手段6
は、前記したオンデマンド方式の記録ヘッドから構成さ
れており、1回に吐出するインクの量は一定となってい
る。したがって、各ドットに対してインクを吐出する回
数を変化させて、記録媒体上にインクを重ねて打ち出す
ことによって、各ドットに対するインクの吐出量を変化
させている。
【0055】なお、このように、本実施形態において
は、インク吐出手段6は、各ドットに対してインクを吐
出する回数を変化させることによって、各ドットに対す
るインクの吐出量を変化させているが、これに限定され
るものではない。例えば、インク吐出手段6として、1
回に吐出するインクの量を変化させることができるよう
なインク吐出手段を用いても構わない。
【0056】また、インク吐出手段6における各インク
吐出部7は、400dpi(dots per inch) となるよう
に配置されている。また、各ドットに対するインクの吐
出量を16段階に制御することによって、各ドットの濃
度を16階調で表現することが可能になっている。すな
わち、記録媒体上に形成された画像は、400dpiの
解像度で各ドットが16階調で表現されているものとな
る。
【0057】ここで、画像の解像度および階調と、人間
の画像認知能力との関係について、図3を参照しながら
説明する。図3は、横軸に解像度、縦軸に濃度の階調数
をとり、各解像度における人間が認知可能な濃度の階調
数を示すグラフである。このグラフによれば、画像の解
像度が高くなるにつれて、人間の階調認知能力が低下す
ることが示されている。例えば、解像度が400dpi
のときには、人間は16階調以上の濃度変化を認識する
ことができないことがわかる。
【0058】また、解像度が400dpi以上であれ
ば、実際に画像を目視した際に、各ドットの大きさによ
る画像のあらさがほとんど認識できない程度となること
も確認されている。
【0059】したがって、上記のように、インク吐出手
段6によって記録媒体上に形成された画像が、400d
piで16階調の濃度制御が行われているものであれ
ば、出力された画像は、銀塩写真に匹敵する程の、十分
に高い画質を有することになる。
【0060】また、このように、インク吐出手段6が記
録媒体上に400dpiの解像度で16階調を有する画
像を形成することができるので、従来必要であった、誤
差拡散処理などの画像処理を行う必要がなくなる。前記
したように、この誤差拡散処理は、各単位領域毎に複雑
な演算処理を行うものであり、1つの画像を形成する際
には、膨大な量の演算を行うための時間を必要とする。
すなわち、上記インク吐出手段6は、画像処理に必要な
演算時間を不要とすることができるので、プリントアウ
トにかかる時間を低減することができる。このことに関
して、以下に実際にプリントアウトにかかる時間を測定
した結果を示す。
【0061】以下の測定試験においては、本実施形態の
画像出力装置5と、比較例として、従来のインクジェッ
トプリンタとを用いた。そして、本実施形態の画像出力
装置5および従来のインクジェットプリンタをパーソナ
ルコンピュータに接続し、A4サイズおよび写真サイズ
の一般的な写真画像を1枚プリントアウトする際の所用
時間(プリント時間)を測定した。また、プリント時間
の内訳として、インクの吐出にかかった時間(インク吐
出時間)、画像処理にかかった時間(画像処理時間)、
およびインクヘッド(本実施形態の画像出力装置5にお
いてはインク吐出手段6に相当)の移動にかかった時間
(ヘッド移動時間)を測定した。
【0062】なお、上記の画像処理は全てパーソナルコ
ンピュータにて行った。このパーソナルコンピュータと
しては、CPU(Central Processing Unit) がinte
l社製のPentium(登録商標)(クロック周波数
266MHz)、ハードディスク容量が4GB、RAM
(Random Access Memory)の容量が128MBの仕様のも
のを使用した。
【0063】また、本実施形態の画像出力装置5と従来
のインクジェットプリンタとでは、同じインクジェット
エンジンを使用し、どちらも1秒間に1つのノズル(本
実施形態の画像出力装置5においてはインク吐出部7に
相当)から20000回のインクを吐出するものを使用
した。また、インクヘッドとしては、インクを吐出する
ノズルが、記録媒体の搬送方向に対して平行となるよう
に複数配置されているものを使用し、インクヘッドを記
録媒体の搬送方向に対して垂直な方向に往復移動させる
とともに、記録媒体を所定量搬送させることによって画
像を形成する構成となっている。
【0064】そして、本実施形態の画像出力装置5にお
いては、記録媒体上の1つのドットに対して、インクの
吐出数を変化させることによって16階調を表現するも
のとした。また、従来のインクジェットプリンタでは、
記録媒体上の1つのドットに対してはインクを吐出する
かしないかの制御のみが行われ、複数のドットからなる
領域を単位として誤差拡散処理を行うことによって複数
の階調を表現するものとした。
【0065】以上のような条件のもとで、上記のような
測定試験を行った結果を表1および表2に示す。なお、
表1が従来のインクジェットプリンタを用いた場合の測
定結果を示し、表2が本実施形態の画像出力装置5を用
いた場合の測定結果を示している。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】表1および表2を比較すると、A4サイズ
プリントおよび写真サイズプリントの両方において、1
枚をプリントアウトするのに必要な時間は、本実施形態
の画像出力装置5の方が短くなっていることがわかる。
【0069】詳しく解析すると、インク吐出時間に関し
ては、本実施形態の画像出力装置5の方が、従来のイン
クジェットプリンタよりも長くなっている。これは、従
来のインクジェットプリンタでは、記録媒体上の1つの
ドットに対して最大1回のみインクを吐出するが、本実
施形態の画像出力装置5では、記録媒体上の1つのドッ
トに対して最大16回インクを吐出していることになる
からである。
【0070】一方、画像処理時間に関しては、本実施形
態の画像出力装置5の方が、従来のインクジェットプリ
ンタよりも短くなっている。これは、従来のインクジェ
ットプリンタでは、上記のような、演算に時間のかかる
誤差拡散処理を行っているが、本実施形態の画像処理装
置5では、このような誤差拡散処理を行わずに、もとの
画像データの色情報から、プリントアウトに適した色デ
ータに変換する処理だけを行っているからである。
【0071】すなわち、本実施形態の画像出力装置5
は、画像処理時間の短縮分が、インク吐出時間の延長分
よりも大きいことによって、全体のプリントアウト時間
の短縮を実現していることがわかる。さらに、インク吐
出手段6として、1回に吐出するインクの量を変化させ
ることができるようなインク吐出手段を用いた場合に
は、インク吐出時間をより低く抑えることができるの
で、さらに全体のプリントアウト時間が短縮されること
が予想される。
【0072】また、プリントアウトされた画像を観察す
ると、本実施形態の画像出力装置5によって出力された
画像の方が、従来のインクジェットプリンタによって出
力された画像よりも、その画質が高いことが確認され
た。これは、本実施形態の画像出力装置5は、各ドット
毎に16階調を表現しているのに対して、従来のインク
ジェットプリンタは、複数のドットからなる領域を単位
として階調を表現しているからである。
【0073】以上のように、本実施形態に係る画像出力
方法は、記録媒体上に形成される画像において、その解
像度が400dpi以上、各画素の階調が16階調以上
としているので、例えば写真画像を記録媒体上に形成し
た場合でも、銀塩写真に匹敵するほどの高画質の画像を
出力することが可能となる。
【0074】また、記録媒体上に形成される画像の階調
は、上記のように、各インク吐出部7が吐出するインク
の量を制御することによって表現されるので、従来のよ
うに、複数の画素から構成される単位領域内においてイ
ンクを吐出した画素の数によって階調を表現する方法と
比較して、はるかに高画質な画像を提供することができ
る。
【0075】また、従来のように、複数の画素からなる
単位領域ごとに誤差拡散処理などの画像処理を行う必要
がなくなるので、画像を出力するのに必要な時間を短縮
することができる。
【0076】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について図4に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。なお、前記した実施の形態1で説明した構成と同様
の機能を有する構成には同一の符号を付記し、その説明
を省略する。
【0077】本実施形態における画像出力装置5は、イ
ンク吐出手段6において、複数のインク吐出部7…が、
記録媒体(以下、ペーパー8と称する)の搬送方向に垂
直な方向にライン上に配置された構成となっている。ま
た、このインク吐出手段6の、ペーパー8の搬送方向に
垂直な方向に対する長さは、ペーパー8の横幅よりも広
くなっている。ここで、ペーパー8の横幅とは、ペーパ
ー8の搬送方向に対する横の幅を示している。
【0078】図4は、インク吐出手段6とペーパー8と
の位置関係を示す斜視図である。図4に示すように、イ
ンク吐出手段6にはボールネジ(移動手段)9が貫通し
ており、ボールネジ9はヘッド移動モータ(移動手段)
10によって軸廻りに回動可能となっている。すなわ
ち、ヘッド移動モータ10によってボールネジ9を回動
させることによって、インク吐出手段6は、ペーパー8
の横幅方向に移動させることが可能となっている。ま
た、ペーパー8は、図示しないペーパー搬送手段によっ
て、搬送方向において往復移動が可能となっている。
【0079】以上のような構成の画像出力装置5におい
て、画像を出力する際の動作について以下に説明する。
まず、ペーパー8を、ドットの1行分の印刷が行われる
毎に1ドット分搬送させ、これを繰り返す。これによ
り、インク吐出手段6においてインク吐出部7…が配置
されている状態の解像度と同等の解像度の画像が、ペー
パー8上に形成される。
【0080】その後、ヘッド移動モータ10によってボ
ールネジ9を回動させ、インク吐出手段6を、となりあ
うインク吐出部7…同士の間隔の半分の長さ分だけペー
パー8の横幅方向に移動させる。そして、今度は上記と
は逆方向に、ペーパー8をドットの1行分の印刷が行わ
れる毎に1ドット分搬送させ、これを繰り返す。
【0081】以上のような動作によって、インク吐出手
段6においてインク吐出部7…が配置されている状態の
解像度の2倍の解像度の画像をペーパー8上に形成する
ことができる。
【0082】ここで、従来のインクヘッドによる印刷動
作について説明する。従来のインクヘッド、すなわち、
インクを吐出するノズルが、記録媒体の搬送方向に対し
て平行となるように複数配置されているインクヘッドの
場合、インクヘッドがペーパーの横幅方向に移動するこ
とによって、インクヘッドの幅分の画像がペーパー上に
印刷され、その後ペーパーをインクヘッドの幅分だけ搬
送し、同様にインクヘッドをペーパーの横幅方向に移動
させ、印刷を行うことを繰り返すことにより、ペーパー
上に連続的な画像が形成される。
【0083】そして、この従来のインクヘッドによる印
刷動作において、ドット間の補間を行う場合には、イン
クヘッドの幅1行分の画像をペーパー上に印刷した後
に、となりあうノズル同士の間隔の半分の長さ分だけペ
ーパーを搬送させ、インクヘッドをペーパーの横幅方向
に移動させ、印刷を行うことになる。
【0084】このような方法によってドット間の補間を
行う場合には、補間した画素の位置精度は、ペーパーの
搬送精度に依存することになる。しかしながら、ペーパ
ーの搬送精度は、ペーパーの厚みの変化やペーパーのす
べりなどの原因により、あまり精度が高いものではな
い。したがって、ペーパーの搬送精度の乱れによって、
ペーパー上に形成された画像に、バインディングと呼ば
れる筋状の濃度むらが生じることになる。
【0085】一方、本実施形態の画像出力装置5におい
ては、補間した画素の位置精度は、インク吐出手段6の
位置精度に依存していることになる。このインク吐出手
段6は、上記のように、ヘッド移動モータ10およびボ
ールネジ9によって移動が制御されているので、インク
吐出手段6の位置精度は極めて高いものとなっている。
したがって、上記の従来のインクヘッドを用いる場合の
ような、バインディングと呼ばれる筋状の濃度むらの発
生を抑えることができる。
【0086】また、上記の従来のインクヘッドを用いる
場合、インクヘッドをペーパーの横幅方向の両端まで、
高速にかつ精度良く移動させる構成が必要となる。この
ような構成は装置の複雑化を招き、コストアップや信頼
性の低下につながる。このような構成と比較して、本実
施形態におけるヘッド移動モータ10やボールネジ9な
どの構成は、比較的簡素な構成であるので、上記のよう
な問題を解消することができる。
【0087】次に、以上のような構成の画像出力装置5
を用いて、以下に示すような測定試験を行った結果を示
す。
【0088】以下の測定試験においては、実施の形態1
における測定試験と同様に、本実施形態の画像出力装置
5と、比較例としてのインクジェットプリンタとを用い
た。そして、本実施形態の画像出力装置5および比較例
としてのインクジェットプリンタをパーソナルコンピュ
ータに接続し、A4サイズおよび写真サイズの一般的な
写真画像を1枚プリントアウトする際の所用時間(プリ
ント時間)を測定した。また、プリント時間の内訳とし
て、インクの吐出にかかった時間(インク吐出時間)、
画像処理にかかった時間(画像処理時間)、およびイン
クヘッド(本実施形態の画像出力装置5においてはイン
ク吐出手段6に相当)の移動にかかった時間(ヘッド移
動時間)を測定した。
【0089】なお、上記の画像処理は全てパーソナルコ
ンピュータにて行った。このパーソナルコンピュータと
しては、実施の形態1における測定試験と同様に、CP
Uがintel社製のPentium(クロック周波数
266MHz)、ハードディスク容量が4GB、RAM
の容量が128MBの仕様のものを使用した。
【0090】また、本実施形態の画像出力装置5と比較
例としてのインクジェットプリンタとでは、同じインク
ジェットエンジンを使用し、どちらも1秒間に1つのノ
ズル(本実施形態の画像出力装置5においてはインク吐
出部7に相当)から20000回のインクを吐出するも
のを使用した。また、インクヘッドとしては、比較例と
してのインクジェットプリンタにおいても、ペーパー8
の搬送方向に垂直な方向に対する長さが、ペーパー8の
横幅よりも広くなっているものを使用するとして計算し
た。そして、記録媒体を、ドットの1行分の印刷が行わ
れる毎に1ドット分搬送させることによって画像を形成
する構成とした。
【0091】なお、本実施形態の画像出力装置5は、上
記のように、インク吐出手段6が、ペーパー8の横幅方
向に移動させることが可能となっているものであるが、
この測定試験においては、インク吐出手段6をペーパー
8の横幅方向に移動させる制御は行わないものとする。
すなわち、本実施形態の画像出力装置および比較例とし
てのインクジェットプリンタの両方において、インクヘ
ッドの移動は行われないものとする。
【0092】そして、本実施形態の画像出力装置5にお
いては、記録媒体上の1つのドットに対して、インクの
吐出数を変化させることによって16階調を表現するも
のとした。また、比較例としてのインクジェットプリン
タでは、記録媒体上の1つのドットに対してはインクを
吐出するかしないかの制御のみが行われ、複数のドット
からなる領域を単位として誤差拡散処理を行うことによ
って複数の階調を表現するものとした。
【0093】以上のような条件のもとで、上記のような
測定試験を行った結果を表3および表4に示す。なお、
表3が比較例としてのインクジェットプリンタを用いた
場合の測定結果を示し、表4が本実施形態の画像出力装
置5を用いた場合の測定結果を示している。
【0094】
【表3】
【0095】
【表4】
【0096】表3および表4を比較すると、A4サイズ
プリントおよび写真サイズプリントの両方において、1
枚をプリントアウトするのに必要な時間は、本実施形態
の画像出力装置5の方がはるかに短くなっていることが
わかる。
【0097】詳しく解析すると、インク吐出時間に関し
ては、本実施形態の画像出力装置5の方が、比較例とし
てのインクジェットプリンタよりも長くなっている。こ
れは、比較例としてのインクジェットプリンタでは、記
録媒体上の1つのドットに対して最大1回のみインクを
吐出するが、本実施形態の画像出力装置5では、記録媒
体上の1つのドットに対して最大16回インクを吐出し
ていることになるからである。しかしながら、表3およ
び表4に示すように、ペーパー8の搬送方向に垂直な方
向に対する長さが、ペーパー8の横幅よりも広くなって
いるインクヘッドを用いることによって、インクの吐出
にかかる時間がきわめて短くなっており、本実施形態の
画像出力装置5と比較例としてのインクジェットプリン
タとのインク吐出時間の差は僅かなものとなっている。
【0098】一方、画像処理時間に関しては、本実施形
態の画像出力装置5の方が、比較例としてのインクジェ
ットプリンタよりも短くなっている。これは、比較例と
してのインクジェットプリンタでは、上記のような、演
算に時間のかかる誤差拡散処理を行っているが、本実施
形態の画像処理装置5では、このような誤差拡散処理を
行わずに、もとの画像データの色情報から、プリントア
ウトに適した色データに変換する処理だけを行っている
からである。
【0099】すなわち、本実施形態の画像出力装置5
は、画像処理時間を大きく短縮させるとともに、インク
吐出時間の延長分が僅かであることによって、全体のプ
リントアウト時間の大幅な短縮を実現していることがわ
かる。さらに、インク吐出手段6として、1回に吐出す
るインクの量を変化させることができるようなインク吐
出手段を用いた場合には、インク吐出時間をより低く抑
えることができるので、さらに全体のプリントアウト時
間が短縮されることが予想される。
【0100】また、プリントアウトされた画像を観察す
ると、本実施形態の画像出力装置5によって出力された
画像の方が、比較例としてのインクジェットプリンタに
よって出力された画像よりも、その画質が高いことが確
認された。これは、実施の形態1における説明と同様
に、本実施形態の画像出力装置5は、各ドット毎に16
階調を表現しているのに対して、比較例としてのインク
ジェットプリンタは、複数のドットからなる領域を単位
として階調を表現しているからである。
【0101】以上のように、本実施形態に係る画像出力
装置5は、ペーパー8上に形成される画像において、そ
の解像度が400dpi以上、各ドットの階調が16階
調以上とすることができるので、実施の形態1において
も説明したように、銀塩写真に匹敵するほどの高画質の
画像を出力することが可能となる。
【0102】また、ペーパー8上に形成される画像の階
調は、上記のように、各インク吐出部7が吐出するイン
クの量を制御することによって表現されるので、従来の
ように、複数の画素からなる単位領域内においてインク
を吐出した画素の数によって階調を表現する方法と比較
して、はるかに高画質な画像を提供することができる。
【0103】また、従来の構成では必要であった画像処
理を行う必要がなくなるので、画像を出力するのに必要
な時間を短縮することができる。
【0104】さらに、インク吐出手段6を移動させるこ
となく、ペーパー8を搬送させることのみで画像を出力
することができるので、1枚の画像を出力する際のイン
クの吐出にかかる時間が短くなる。よって、例えばイン
ク吐出部7がインクを吐出する量を制御するために多少
時間を要したとしても、その時間の増し分は僅かなもの
となるので、画像処理を行わないことによる時間の短縮
の効果をより顕著にすることができる。
【0105】また、従来の構成のように、インク吐出手
段を記録媒体の搬送方向に垂直な方向に往復移動させる
構成は不要とすることができるので、装置の簡素化なら
びに信頼性の向上を図ることができる。
【0106】また、1度ペーパーを搬送させて画像を形
成した後に、インク吐出手段6を、ボールネジ9および
ヘッド移動モータ10によって僅かにずらし、再びペー
パー8を搬送させてさらに画像を形成することによっ
て、1回目に形成した画像の各画素間の補間を行うこと
ができる。すなわち、この補間処理によってペーパー8
上に形成される画像の解像度を高めることができるの
で、画質をさらに向上させることができる。
【0107】また、インク吐出手段を移動させる構成
は、上記のように、ヘッド移動モータ10およびボール
ネジ9であるので、すべりなどを生じさせずに、正確に
位置制御可能な構成とすることができる。したがって、
前述のような筋状のむらがペーパー8上の画像に生じる
ことを抑制することができる。
【0108】また、ヘッド移動モータ10およびボール
ネジ9は、インク吐出手段6を僅かな距離だけ移動さ
せ、かつ、その移動速度はそれほど高速である必要はな
いものであり、比較的簡素な構成であるので、装置の簡
素化ならびに信頼性の向上が実現される。
【0109】〔実施の形態3〕本発明の実施の他の形態
について図5ないし図8に基づいて説明すれば、以下の
とおりである。なお、前記した各実施の形態で説明した
構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0110】本実施形態における画像出力装置5は、上
記の実施の形態2における画像出力装置5と同様の構成
となっており、複数の画像を並列に処理することを特徴
としている。詳しく説明すると、まず、上記のように、
画像出力装置5におけるインク吐出手段6は、ペーパー
の搬送方向に対して垂直な方向に、インク吐出部7…が
ライン状に長く配列された構成となっている。そして、
このインク吐出手段6の長手方向の長さよりも短い横幅
となる複数の画像データを一度に取り込んで、横に並べ
た状態でそれぞれを同時に印刷することを特徴としてい
る。以下に、より具体的な実施の形態を示す。
【0111】図5は、インク吐出手段6の長手方向の長
さよりも短い横幅の2つのロールペーパーRP1・RP
2を、同時にインク吐出手段6に供給する構成の概略を
示す斜視図である。この構成の場合、インク吐出手段6
は、2つのロールペーパーRP1・RP2に対してそれ
ぞれ異なる2種類の画像を同時に印刷することになる。
【0112】なお、この2つのロールペーパーRP1・
RP2は、それぞれ同じ横幅であってもいいし、異なる
横幅のものでも構わない。それぞれのロールペーパーの
横幅の選択は、印刷しようとしている画像の横幅に合わ
せて適宜行えばよい。また、ロールペーパーの数は、上
記の例のように2つに限られたものではなく、印刷しよ
うとしている画像の大きさに応じて、3つ以上のロール
ペーパーを設けた構成とすることも可能である。
【0113】この図5に示すような構成の場合、各画像
毎に独立してロールペーパーRP1・RP2を供給して
いるので、例えば、各画像毎に、対応するロールペーパ
ーの種類(紙質、厚さ、大きさなど)を変えて供給する
こともできる。また、画像形成後に、各画像毎に記録媒
体を切断するなどの手間を省くことができる。
【0114】また、図6は、1つのロールペーパーRP
3をインク吐出手段6に供給し、インク吐出手段6によ
って印刷が行われた後に、切断手段11によって、ロー
ルペーパーRP3を、その搬送方向に平行な方向に切断
する構成の概略を示す斜視図である。この構成の場合、
インク吐出手段6は、1つのロールペーパーRP3に対
して、2種類の画像を並べて印刷することになる。そし
て、2種類の画像が並んで印刷されたロールペーパーR
P3に対して、切断手段11が、2つの画像の間の領域
を切断することになる。
【0115】なお、上記の例のように、ロールペーパー
RP3に対して2つの画像を並べて印刷する構成に限ら
れたものではなく、印刷しようとしている画像の大きさ
に応じて、3つ以上の画像をロールペーパーRP3上に
並べて印刷する構成とすることも可能である。この場
合、切断手段11は、ロールペーパーRP3上に印刷さ
れる画像の数および大きさに応じて、適宜ロールペーパ
ーRP3を切断するように設定することになる。
【0116】また、図7は、1種類のシート状のペーパ
ーSP(以下、シートペーパーSPと称する)を供給
し、インク吐出手段6に搬送する直前において、このシ
ートペーパーSPを2つに振り分けて、2枚のシートペ
ーパーSP・SPを並べてインク吐出手段6に供給する
構成を模式的に示す斜視図である。この構成の場合、イ
ンク吐出手段6は、並べられて供給された2枚のシート
ペーパーSP・SPのそれぞれ対して、2種類の画像を
同時に印刷することになる。
【0117】図8は、図7に示す構成において、シート
ペーパーSPを振り分けする振り分け手段12の構成の
一例を示す斜視図である。この振り分け手段12は、回
動ローラ13、従動ローラ14、ローラ駆動モータ1
5、支柱16・16、ボールネジ17、および移動モー
タ18を備えている。回動ローラ13と従動ローラ14
とは、互いにローラ面で接するように配置されており、
供給されるシートペーパーSPは、回動ローラ13と従
動ローラ14とが接している部分に配される。そして、
ローラ駆動モータ15によって回動ローラ13が回転す
ることによって、シートペーパーSPが搬送される。
【0118】また、回動ローラ13および従動ローラ1
4は、支柱16・16に支えられており、この支柱16
・16の一端にはボールネジ17が貫通している。そし
て、移動ローラ14によってボールネジ17が回動する
ことにより、支柱16・16が左右に移動可能となって
いる。
【0119】以上のような構成の振り分け手段12にお
ける振り分け動作は次のようになる。まず、振り分け手
段12に供給されたシートペーパーSPは、回動ローラ
13および従動ローラ14の間に挿入され、回動ローラ
13の回転に伴ってインク吐出手段6が配置されている
方向へ送られる。
【0120】そして、次にシートペーパーSPが振り分
け手段12に供給された時には、まず、上記と同様に回
動ローラ13および従動ローラ14の間にシートペーパ
ーSPが挿入される。そして、回動ローラ13の回転に
伴ってシートペーパーSPが搬送されている間に、移動
モータ18によってボールネジ17が回転し、これに伴
って支柱16・16が左右方向のどちらか一方に移動す
る。そして、シートペーパーSPが回動ローラ13およ
び従動ローラ14の間から排出される時には、1枚目の
シートペーパーSPが送られた位置とは異なる位置に、
シートペーパーSPが送られることになる。
【0121】以上のような構成の振り分け手段12によ
って、シートペーパーSPは、インク吐出手段6に搬送
される直前において振り分けられ、2枚並んでインク吐
出手段6に挿入されることになる。
【0122】なお、上記の振り分け手段12の構成はあ
くまで1つの構成例であり、シートペーパーSPを振り
分けることのできる構成であればどのようなものでも構
わない。また、上記の例では、シートペーパーSPを2
箇所に振り分けて、2つ並べてインク吐出手段6に挿入
する構成となっているが、これに限定されるものではな
く、印刷すべき画像の大きさに応じて、シートペーパー
SPを3箇所以上に振り分けて、3つ以上並べてインク
吐出手段6に挿入する構成とすることも可能である。
【0123】また、上記の例では、シートペーパーSP
を供給して振り分ける構成であったが、これに限定され
るものではなく、ロールペーパーを必要な大きさにカッ
トした後に、上記のように振り分けを行って、並列処理
を行う構成とすることも可能である。
【0124】この図7に示すような構成の場合、複数の
画像を横に並んだ状態で同時に印刷する場合において
も、使用者が、同時に印刷する画像の位置に対応させて
シートペーパーSPを供給するなどの手間を省くことが
できる。
【0125】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係る画
像出力方法は、各画素に対応して設けられた複数のイン
ク吐出部を備えた画像出力装置を用いて、複数色のイン
クを記録媒体上に吐出することによって画像を形成する
画像出力方法において、上記の各インク吐出部が、記録
媒体上の各画素に対して吐出するインクの量を16段階
以上に制御し、かつ、記録媒体上に形成される画像の解
像度を400dpi以上とする。
【0126】これにより、記録媒体上に形成される画像
において、その解像度が400dpi以上、各画素の階
調が16階調以上とすることができるので、例えば写真
画像を記録媒体上に形成した場合でも、銀塩写真に匹敵
するほどの高画質の画像を出力することが可能となると
いう効果を奏する。
【0127】また、記録媒体上に形成される画像の階調
は、上記のように、各画素毎に吐出するインクの量を制
御することによって表現されるので、従来のように、複
数の画素からなる単位領域内においてインクを吐出した
画素の数によって階調を表現する方法と比較して、はる
かに高画質な画像を提供することができるという効果を
奏する。
【0128】また、従来のように、複数の画素からなる
単位領域ごとに誤差拡散処理などの画像処理を行う必要
がなくなるので、画像を出力するのに必要な時間を短縮
することができるという効果を奏する。
【0129】請求項2の発明に係る画像出力装置は、複
数色のインクを記録媒体上に吐出することによって画像
を形成する画像出力装置において、複数のインク吐出部
が直線状に設けられたインク吐出手段と、上記インク吐
出手段において複数のインク吐出部が直線状に配置され
ている方向に垂直な方向に、上記記録媒体を搬送する手
段とを備え、上記インク吐出手段において、上記の複数
のインク吐出部が直線状に設けられている長さが、上記
記録媒体の搬送方向に対する横幅よりも長くなってお
り、上記の各インク吐出部が、記録媒体上の各画素に対
して吐出するインクの量を16段階以上に制御し、か
つ、記録媒体上に形成される画像の解像度を400dp
i以上とする構成である。
【0130】これにより、記録媒体上に形成される画像
において、その解像度が400dpi以上、各画素の階
調が16階調以上とすることができるので、上記と同様
の理由により、例えば写真画像を記録媒体上に形成した
場合でも、銀塩写真に匹敵するほどの高画質の画像を出
力することが可能となるという効果を奏する。
【0131】また、記録媒体上に形成される画像の階調
は、上記のように、各画素毎に吐出するインクの量を制
御することによって表現されるので、従来のように、複
数の画素からなる単位領域内においてインクを吐出した
画素の数によって階調を表現する方法と比較して、はる
かに高画質な画像を提供することができるという効果を
奏する。
【0132】また、従来の構成では必要であった画像処
理を行う必要がなくなるので、画像を出力するのに必要
な時間を短縮することができるという効果を奏する。
【0133】さらに、インク吐出手段を移動させること
なく、記録媒体を搬送させることのみで画像を出力する
ことができるので、1枚の画像を出力する際のインクの
吐出にかかる時間が短くなる。よって、例えばインク吐
出部がインクを吐出する量を制御するために多少時間を
要したとしても、その時間の増し分は僅かなものとなる
ので、画像処理を行わないことによる時間の短縮の効果
をより顕著にすることができるという効果を奏する。
【0134】また、従来の構成のように、インク吐出手
段を記録媒体の搬送方向に垂直な方向に往復移動させる
構成は不要とすることができるので、装置の簡素化なら
びに信頼性の向上を図ることができるという効果を奏す
る。
【0135】請求項3の発明に係る画像出力装置は、上
記記録媒体の搬送方向に垂直な方向において、上記イン
ク吐出手段と上記記録媒体との相対位置を変化させる移
動手段をさらに備えている構成である。
【0136】これにより、請求項2の構成による効果に
加えて、1度記録媒体を搬送させて画像を形成した後
に、インク吐出手段と記録媒体との相対位置を移動手段
によって僅かにずらし、再び記録媒体を搬送させてさら
に画像を形成することによって、1回目に形成した画像
の各画素間の補間を行うことができる。すなわち、これ
によって記録媒体上に形成される画像の解像度を高める
ことができるので、画質をさらに向上させることができ
るという効果を奏する。
【0137】また、インク吐出手段と記録媒体との相対
位置を、記録媒体の搬送方向に垂直な方向に変化させる
ので、これらの移動を行う移動手段は、すべりなどを生
じさせずに、正確に位置制御可能な構成とすることがで
きる。したがって、前述のような筋状のむらが記録媒体
上の画像に生じることを抑制することができるという効
果を奏する。
【0138】請求項4の発明に係る画像出力装置は、上
記移動手段は、上記インク吐出手段を上記記録媒体の搬
送方向に垂直な方向において移動させる構成である。
【0139】これにより、請求項3の構成による効果に
加えて、上記の構成における移動手段は、インク吐出手
段を僅かな距離だけ移動させ、かつ、その移動速度はそ
れほど高速である必要はないものであるので、さらなる
装置の簡素化ならびに信頼性の向上を図ることができる
という効果を奏する。
【0140】請求項5の発明に係る画像出力装置は、上
記インク吐出手段は、複数の画像を、記録媒体の搬送方
向に垂直な方向に横に並べた状態で、同時に記録媒体上
に形成していく構成である。
【0141】これにより、請求項2の構成による効果に
加えて、大量の画像を処理しなければならない場合など
に、その処理能力を飛躍的に向上させることができると
いう効果を奏する。
【0142】請求項6の発明に係る画像出力装置は、複
数の記録媒体を、その搬送方向に垂直な方向に横に並べ
た状態で、同時にインク吐出手段に供給する構成であ
る。
【0143】これにより、請求項5の構成による効果に
加えて、各画像毎に独立して記録媒体を供給することが
できるので、例えば、各画像毎に、対応する記録媒体の
種類を変えて供給することも可能となるという効果を奏
する。また、画像形成後に、各画像毎に記録媒体を切断
するなどの手間を省くことができるという効果を奏す
る。
【0144】請求項7の発明に係る画像出力装置は、1
種類の記録媒体をインク吐出手段に供給し、インク吐出
手段によって各画像が記録媒体上に形成された後に、各
画像の境界領域において該記録媒体を切断する切断手段
を備えている構成である。
【0145】これにより、請求項5の構成による効果に
加えて、例えば、各画像の大きさが変化する場合にも、
切断手段による切断位置を変更することによって、各画
像毎に的確に記録媒体を切断することができるという効
果を奏する。
【0146】請求項8の発明に係る画像出力装置は、供
給される1種類の記録媒体を、その搬送方向に垂直な方
向に横に並べた状態に振り分けて、同時にインク吐出手
段に供給する振り分け手段を備えている構成である。
【0147】これにより、請求項5の構成による効果に
加えて、複数の画像を横に並んだ状態で同時に印刷する
場合においても、使用者が、同時に印刷する画像の位置
に対応させて記録媒体を供給するなどの手間を省くこと
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る画像出力装置にお
けるインクの吐出動作および記録媒体上のドットを模式
的に示す説明図である。
【図2】上記画像出力装置を備えた画像出力システムの
概略構成を示すブロック図である。
【図3】各解像度における人間が認知可能な濃度の階調
数を示すグラフである。
【図4】本発明の実施の他の形態に係る画像出力装置に
おけるインク吐出手段およびペーパーの配置の概略を示
す説明図である。
【図5】本発明の実施のさらに他の形態に係る画像出力
装置におけるインク吐出手段およびロールペーパーの配
置の概略を示す説明図である。
【図6】上記の画像出力装置における他の形態としての
インク吐出手段、切断手段、およびロールペーパーの配
置の概略を示す説明図である。
【図7】上記の画像出力装置におけるさらに他の形態と
してのインク吐出手段およびシートペーパーの配置の概
略を示す説明図である。
【図8】図7に示す画像出力装置における振り分け手段
の概略構成を示す斜視図である。
【図9】従来のオンデマンド方式を採用した記録ヘッド
における、1ドット分のインクを吐出する吐出部を拡大
して示した断面図である。
【図10】従来のコンティニュアス方式を採用した記録
ヘッドにおける、1ドット分のインクを吐出する吐出部
を拡大して示した模式図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置 2 フィルムスキャナ 3 画像処理装置 4 モニター 5 画像出力装置 6 インク吐出手段 7 インク吐出部 8 ペーパー 9 ボールネジ(移動手段) 10 ヘッド移動モータ(移動手段) 11 切断手段 12 振り分け手段 13 回動ローラ 14 従動ローラ 15 ローラ駆動モータ 16 支柱 17 ボールネジ 18 移動モータ RP1・RP2・RP3 ロールペーパー SP シートペーパー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各画素に対応して設けられた複数のインク
    吐出部を備えた画像出力装置を用いて、複数色のインク
    を記録媒体上に吐出することによって画像を形成する画
    像出力方法において、 上記の各インク吐出部が、記録媒体上の各画素に対して
    吐出するインクの量を16段階以上に制御し、かつ、記
    録媒体上に形成される画像の解像度を400dpi以上
    とすることを特徴とする画像出力方法。
  2. 【請求項2】複数色のインクを記録媒体上に吐出するこ
    とによって画像を形成する画像出力装置において、 複数のインク吐出部が直線状に設けられたインク吐出手
    段と、 上記インク吐出手段において複数のインク吐出部が直線
    状に配置されている方向に垂直な方向に、上記記録媒体
    を搬送する手段とを備え、 上記インク吐出手段において、上記の複数のインク吐出
    部が直線状に設けられている長さが、上記記録媒体の搬
    送方向に対する横幅よりも長くなっており、上記の各イ
    ンク吐出部が、記録媒体上の各画素に対して吐出するイ
    ンクの量を16段階以上に制御し、かつ、記録媒体上に
    形成される画像の解像度を400dpi以上とすること
    を特徴とする画像出力装置。
  3. 【請求項3】上記記録媒体の搬送方向に垂直な方向にお
    いて、上記インク吐出手段と上記記録媒体との相対位置
    を変化させる移動手段をさらに備えていることを特徴と
    する請求項2記載の画像出力装置。
  4. 【請求項4】上記移動手段は、上記インク吐出手段を上
    記記録媒体の搬送方向に垂直な方向において移動させる
    ことを特徴とする請求項3記載の画像出力装置。
  5. 【請求項5】上記インク吐出手段は、複数の画像を、記
    録媒体の搬送方向に垂直な方向に横に並べた状態で、同
    時に記録媒体上に形成していくことを特徴とする請求項
    2記載の画像出力装置。
  6. 【請求項6】複数の記録媒体を、その搬送方向に垂直な
    方向に横に並べた状態で、同時にインク吐出手段に供給
    することを特徴とする請求項5記載の画像出力装置。
  7. 【請求項7】1種類の記録媒体をインク吐出手段に供給
    し、インク吐出手段によって各画像が記録媒体上に形成
    された後に、各画像の境界領域において該記録媒体を切
    断する切断手段を備えていることを特徴とする請求項5
    記載の画像出力装置。
  8. 【請求項8】供給される1種類の記録媒体を、その搬送
    方向に垂直な方向に横に並べた状態に振り分けて、同時
    にインク吐出手段に供給する振り分け手段を備えている
    ことを特徴とする請求項5記載の画像出力装置。
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