JP2003264689A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JP2003264689A JP2002061507A JP2002061507A JP2003264689A JP 2003264689 A JP2003264689 A JP 2003264689A JP 2002061507 A JP2002061507 A JP 2002061507A JP 2002061507 A JP2002061507 A JP 2002061507A JP 2003264689 A JP2003264689 A JP 2003264689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細線を的確に検出して、黒文字などの細線部
の画像を高画質で出力することのできる画像処理装置お
よび画像処理方法を提供すること。 【解決手段】 細線検出処理では、1の画素を注目画素
17とし、この注目画素17を中心とする画素領域18
が3×3のマトリクスエリアとして設定される。かかる
3×3のマトリクスエリアを構成する各マトリクスに
は、「0」〜「8」のポイント値がそれぞれ付与され
(図9(c))、輝度の値の小さな3の画素(抽出画素
19)が抽出される(図9(d))。3の抽出画素のポ
イント値の合計「12」より、抽出画素19が連設状態
にあると判定される。また、画素領域18内の画素の輝
度(Y)の最小値と最大値とから中間値「157」が算
出され、中間値より小さな輝度(Y)の値を有する画素
数が4未満であることから(図9(e))、図9(d)
の注目画素は、細線部の画素であると判別される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像のデジタ
ル信号から原稿画像の細線部を検出する画像処理装置に
関し、特に、細線を的確に検出して、黒文字などの細線
部の画像を高画質で出力することのできる画像処理装置
および画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コピー機など、画像を形成する画像処理
装置は、画像を読み取るスキャナと、スキャナで読み取
った画像を印刷するためのインクジェットプリンタとを
備えている。一般に、スキャナは、CCDやCISなど
のラインセンサ(読取デバイス)を用いて構成されてい
る。コピー機は、この読取デバイスで読取原稿の画像を
アナログの電気信号に変換する。アナログの電気信号は
デジタル信号に変換された後、装置本体に入力される。
そして入力されたデジタル信号を元に、出力画像の信号
(印刷データ)が形成される。インクジェットプリンタ
は、形成された信号(印刷データ)に基づいて印刷を実
行するものであり、これにより、原稿画像が再現されて
印刷されるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コピー
機が、文字(黒文字)と文字以外の画像とを同じ処理方
法で処理してしまうと、印刷画像の画質を低下させる。
このため、黒文字を画像全体とは別処理するべく、無彩
色領域判定、ソーベルフィルタによるエッジ抽出を実行
し、黒文字の抽出が実行されている。ところが、ソーベ
ルフィルタによるエッジ抽出では、細線(1ドット細
線)を検出することができないという問題点があった。
【0004】エッジ検出で検出されない1ドット細線
は、通常の画像として処理されることとなるが、1ドッ
ト細線の隣接域は、黒ベタ領域ではなく、地の色(背景
色)である。このため、この1ドット細線は、濃度の薄
い画素として読み取られてしまい、簡単なスレッシュの
設定では、黒濃度の淡い状態で出力されてしまう。故
に、1ドット細線のコントラストが低下する。一方、こ
の1ドット細線に合わせてスレッシュを低く設定すれ
ば、画像全体の階調を黒側へシフトさせてしまい、画像
に悪影響を与えてしまうという問題点があった。
【0005】本発明は、上述した問題を解決するために
なされたものであり、細線を的確に検出して、黒文字な
どの細線部の画像を高画質で出力することのできる画像
処理装置および画像処理方法を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載の画像処理装置は、複数個の画素からな
る原稿画像のデジタル信号から原稿画像の細線部を検出
するものであり、注目画素を中心とする注目画素領域に
おいて輝度成分の値が小さいものから複数の画素を抽出
する小輝度画素抽出手段と、その小輝度画素抽出手段に
より抽出された各抽出画素が連設されているか否かを判
定する連設判定手段と、その連設判定手段により前記抽
出画素が連設状態であると判定される場合に前記注目画
素を細線部の画素として判別する細線画素判別手段とを
備えている。
【0007】この請求項1記載の画像処理装置によれ
ば、注目画素を中心とする注目画素領域において、小輝
度画素抽出手段により、輝度成分の値が小さいものから
複数の画素が抽出される。そして、小輝度画素抽出手段
により抽出された各抽出画素が連設されているか否か
が、連設判定手段により判定され、該抽出画素が連設状
態であると判定されると、細線画素判別手段により、注
目画素は、細線部の画素として判別される。
【0008】請求項2記載の画像処理装置は、請求項1
記載の画像処理装置において、前記注目画素領域におけ
る画素の輝度成分の最小値と最大値とから中間値を算出
する輝度中間値算出手段と、前記注目画素領域におい
て、その輝度中間値算出手段により算出された中間値よ
りも輝度成分の値が小さな画素の画素数を検出する検出
手段と、その検出手段により検出された画素数を予め定
めた画素数と比較する画素数比較手段とを備え、前記細
線画素判別手段は、その画素数比較手段の比較結果にお
いて、予め定めた画素数より検出された画素数が少ない
場合に、連設状態であると判定された前記注目画素を細
線部の画素として判別するものである。
【0009】この請求項2記載の画像処理装置によれ
ば、請求項1記載の画像処理装置と同様に作用する上、
輝度中間値算出手段により、注目画素領域における画素
の輝度成分の最小値と最大値とから中間値が算出され
る。そして、検出手段により、注目画素領域において、
算出された中間値よりも輝度成分の値が小さな画素の画
素数が検出され、検出された画素数が画素数比較手段に
より予め定めた画素数と比較された結果、予め定めた画
素数より検出された画素数が少ないと、細線画素判別手
段によって、連設状態であると判定された注目画素が細
線部の画素として判別される。
【0010】請求項3記載の画像処理装置は、請求項1
記載の画像処理装置において、前記小輝度画素抽出手段
により抽出された抽出画素の輝度の平均値と、抽出され
なかった非抽出画素の輝度の平均値との差分値を算出す
る輝度差分値算出手段と、その輝度差分値算出手段によ
り算出された差分値を予め定めたしきい値と比較する輝
度比較手段とを備え、前記細線画素判別手段は、その輝
度比較手段の比較結果において、予め定めたしきい値よ
りも算出された差分値が大きい場合には、連設状態であ
ると判定された前記注目画素を細線部の画素として判別
するものである。
【0011】この請求項3記載の画像処理装置によれ
ば、請求項1記載の画像処理装置と同様に作用する上、
小輝度画素抽出手段により抽出された抽出画素の輝度の
平均値と、抽出されなかった非抽出画素の輝度の平均値
との差分値が、輝度差分値算出手段によって算出され
る。算出された差分値は、輝度比較手段により、予め定
めたしきい値と比較され、その比較結果において、予め
定めたしきい値よりも算出された差分値が大きい場合に
は、細線画素判別手段によって、連設状態であると判定
された注目画素が細線部の画素として判別される。
【0012】請求項4記載の画像処理装置は、請求項1
記載の画像処理装置において、前記細線画素判別手段
は、前記輝度中間値算出手段により算出された中間値よ
りも輝度成分の値が小さな画素の画素数が前記検出手段
によって検出され、その検出された画素数を前記画素数
比較手段により比較した比較結果において、予め定めた
画素数より検出された画素数が少ない場合であって、且
つ、前記輝度差分値算出手段により算出された前記抽出
画素の輝度の平均値と抽出されなかった非抽出画素の輝
度の平均値との差分値が、前記輝度比較手段により比較
された比較結果において、予め定めたしきい値よりも算
出された差分値が大きい場合に、連設状態であると判定
された前記注目画素を細線部の画素として判別するもの
である。
【0013】この請求項4記載の画像処理装置によれ
ば、請求項1記載の画像処理装置と同様に作用する上、
輝度中間値算出手段により、注目画素領域における画素
の輝度成分の最小値と最大値とから中間値が算出され
る。そして、検出手段により、注目画素領域において、
算出された中間値よりも輝度成分の値が小さな画素の画
素数が検出される。検出された画素数は画素数比較手段
により予め定めた画素数と比較される。また、抽出画素
の輝度の平均値と、抽出されなかった非抽出画素の輝度
の平均値との差分値が、輝度差分値算出手段によって算
出される。算出された差分値は、輝度比較手段により、
予め定めたしきい値と比較される。
【0014】そして、両者の比較結果において、予め定
めた画素数より検出された画素数が少ない場合であっ
て、且つ、予め定めたしきい値よりも算出された差分値
が大きい場合に、前記細線画素判別手段により、連設状
態であると判定された前記注目画素が細線部の画素とし
て判別される。
【0015】請求項5記載の画像処理装置は、請求項1
から4のいずれかに記載の画像処理装置において、前記
注目画素領域は、前記注目画素を中心とする3行3列の
マトリクスエリアで構成され、前記小輝度画素抽出手段
は、前記注目画素領域において輝度成分の値が小さいも
のから3の画素を抽出するものであり、前記連設判定手
段は、かかる3の抽出画素が前記注目画素を含んで縦、
横、斜めのいずれか1の方向に連設されていると前記3
の抽出画素が連設状態にあると判定するものであること
を特徴とする。
【0016】この請求項5記載の画像処理装置によれ
ば、請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置と
同様に作用する上、注目画素領域は、注目画素を中心と
する3行3列のマトリクスエリアで構成されており、か
かる3行3列のマトリクスエリアから小輝度画素抽出手
段により、輝度成分の値が小さいものから3の画素が抽
出される。そして、かかる3の抽出画素が注目画素を含
んで縦、横、斜めのいずれか1の方向に連設されている
と、連設判定手段により、3の抽出画素が連設状態にあ
ると判定される。
【0017】請求項6記載の画像処理装置は、請求項5
記載の画像処理装置において、前記3行3列のマトリク
スエリアを構成する各画素に識別番号を付与するもので
あって、付与する識別番号の中心値を前記注目画素に付
与し、且つ、前記注目画素を中心とする縦、横、斜めの
3の画素の識別番号の合計値が同一値となるように識別
番号を割り付ける識別番号付与手段を備えており、前記
連設判定手段は、前記3の抽出画素に対して前記識別番
号付与手段により付与された識別番号の合計が前記同一
値となる場合に、前記3の抽出画素が連設状態にあると
判定するものである。
【0018】この請求項6記載の画像処理装置によれ
ば、請求項5記載の画像処理装置と同様に作用する上、
識別番号付与手段により、3行3列のマトリクスエリア
を構成する各画素に識別番号が付与される。ここで、各
画素に付与される識別番号の内、その中心値が注目画素
に付与される。また、注目画素を中心とする縦、横、斜
めの3の画素の識別番号の合計値が同一値となるよう
に、識別番号は、割り付けられる。そして、3の抽出画
素の識別番号の合計が前記同一値であれば、連設判定手
段により、かかる3の抽出画素が連設状態にあると判定
される。
【0019】請求項7記載の画像処理装置は、請求項3
から6のいずれかに記載の画像処理装置において、前記
輝度差分値算出手段は、各抽出画素の輝度成分の値の合
計値と、各非抽出画素の輝度成分の値の合計値とを算出
する合計値算出手段と、その合計値算出手段により算出
された各合計値に対して、抽出画素の画素数と非抽出画
素の画素数とに応じた重み付けを行う重付手段とを備
え、前記輝度比較手段は、その重付手段により重み付け
のなされた合計値の差分を差分値として、予め定めたし
きい値と比較するものである。
【0020】この請求項7記載の画像処理装置によれ
ば、請求項3から6のいずれかに記載の画像処理装置と
同様に作用する上、輝度差分値算出手段に備えられた合
計値算出手段により、各抽出画素の輝度成分の値の合計
値と、各非抽出画素の輝度成分の値の合計値とが算出さ
れる。そして、算出された各合計値に対して、輝度差分
値算出手段に備えられた重付手段によって、抽出画素の
画素数と非抽出画素の画素数とに応じた重み付けが行わ
れる。重み付けのなされた合計値の差分は差分値とさ
れ、予め定めたしきい値と輝度比較手段によって比較さ
れる。
【0021】請求項8記載の画像処理装置は、請求項1
から7のいずれかに記載の画像処理装において、前記注
目画素が無彩色であることを判定する無彩色判定手段
と、前記注目画素がその無彩色判定手段により無彩色と
判定されると共に、前記細線画素判別手段により細線部
の画素と判別されると、該画素の色を黒色で出力する黒
出力手段とを備えている。
【0022】この請求項8記載の画像処理装置によれ
ば、請求項1から7のいずれかに記載の画像処理装置と
同様に作用する上、無彩色判定手段により、無彩色であ
ると判定された注目画素が、細線画素判別手段により細
線部の画素と判別されると、前記注目画素の色は、黒出
力手段により黒色で出力される。
【0023】請求項9記載の画像処理方法は、複数個の
画素からなる原稿画像のデジタル信号から原稿画像の細
線部を検出するものであり、注目画素を中心とする注目
画素領域において輝度成分の値が小さいものから複数の
画素を抽出する小輝度画素抽出ステップと、その小輝度
画素抽出ステップにより抽出された各抽出画素が連設さ
れているか否かを判定する連設判定ステップと、その連
設判定ステップにより前記抽出画素が連設状態であると
判定される場合に前記注目画素を細線部の画素として判
別する細線画素判別ステップとを備えている。
【0024】この請求項9記載の画像処理方法によれ
ば、まず、注目画素を中心とする注目画素領域におい
て、小輝度画素抽出ステップにより、輝度成分の値が小
さいものから複数の画素が抽出される。そして、小輝度
画素抽出ステップにより抽出された各抽出画素が連設さ
れているか否かが、連設判定ステップにより判定され、
該抽出画素が連設状態であると判定されると、細線画素
判別ステップにより、注目画素は、細線部の画素として
判別される。
【0025】請求項10記載の画像処理方法は、請求項
9記載の画像処理方法において、前記注目画素領域にお
ける画素の輝度成分の最小値と最大値とから中間値を算
出する輝度中間値算出ステップと、前記注目画素領域に
おいて、その輝度中間値算出ステップにより算出された
中間値よりも輝度成分の値が小さな画素の画素数を検出
する検出ステップと、その検出ステップにより検出され
た画素数を予め定めた画素数と比較する画素数比較ステ
ップとを備え、前記細線画素判別ステップは、その画素
数比較ステップの比較結果において、予め定めた画素数
より検出された画素数が少ない場合に、連設状態である
と判定された前記注目画素を細線部の画素として判別す
るものである。
【0026】この請求項10記載の画像処理方法によれ
ば、請求項9記載の画像処理方法と同様に作用する上、
輝度中間値算出ステップにより、注目画素領域における
画素の輝度成分の最小値と最大値とから中間値が算出さ
れる。そして、検出ステップにより、注目画素領域にお
いて、算出された中間値よりも輝度成分の値が小さな画
素の画素数が検出され、検出された画素数が画素数比較
ステップにより予め定めた画素数と比較された結果、予
め定めた画素数より検出された画素数が少ないと、細線
画素判別ステップによって、連設状態であると判定され
た注目画素が細線部の画素として判別される。
【0027】請求項11記載の画像処理方法は、請求項
9記載の画像処理方法において、前記小輝度画素抽出ス
テップにより抽出された抽出画素の輝度の平均値と、抽
出されなかった非抽出画素の輝度の平均値との差分値を
算出する輝度差分値算出ステップと、その輝度差分値算
出ステップにより算出された差分値を予め定めたしきい
値と比較する輝度比較ステップとを備え、前記細線画素
判別ステップは、その輝度比較ステップの比較結果にお
いて、予め定めたしきい値よりも算出された差分値が大
きい場合には、連設状態であると判定された前記注目画
素を細線部の画素として判別するものである。
【0028】この請求項11記載の画像処理装置によれ
ば、請求項9記載の画像処理方法と同様に作用する上、
小輝度画素抽出ステップにより抽出された抽出画素の輝
度の平均値と、抽出されなかった非抽出画素の輝度の平
均値との差分値が、輝度差分値算出ステップによって算
出される。算出された差分値は、輝度比較ステップによ
り、予め定めたしきい値と比較され、その比較結果にお
いて、予め定めたしきい値よりも算出された差分値が大
きい場合には、細線画素判別ステップによって、連設状
態であると判定された注目画素が細線部の画素として判
別される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の画像処理装置を備えるカラーコピー機1を示す斜視図
である。
【0030】このカラーコピー機1は、本体1aの上面
前部に複数のキーを備えた操作パネル1bが設けられて
いる。カラーコピー機1は、この操作パネル1b上に設
けられた複数のキーが押下されて操作される。本体1a
の上面部には、原稿挿入口1cと原稿排出口1dとを備
えた原稿送り装置1eが設けられている。複写される原
稿は、この原稿挿入口1cに原稿面を下向きにして挿入
される。原稿挿入口1cへ挿入された原稿は、原稿送り
装置1eによってカラーコピー機1の内部に送られて、
その原稿画像が複写機の内部に設けられたスキャナ(C
CDラインセンサ2、図2参照)により画像データとし
て読み取られた後に、原稿排出口1dから排出される。
【0031】一方、本体1aの下方部分には、記録紙を
複数枚積載して手前引き出し可能な給紙トレイ1fが設
けられている。給紙トレイ1fからは、読み込まれた画
像データを印刷するための記録紙が、記録紙を搬送する
搬送モータ(LFモータ)102(図2参照)の駆動に
よって本体1a内部へと供給されるようになっている。
【0032】本体1a内部においては、供給される記録
紙の対向面(印字面)となる位置にインクジェットヘッ
ド(図示せず)が備えられている。インクジェットヘッ
ドの記録紙側の対向面側には、複数のノズルが穿設され
たインク吐出面が設けられている。インクジェットヘッ
ドへは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色
のカラーインクが、各インクが充填されるインクカート
リッジ(図示せず)から供給される。インクジェットヘ
ッドへ供給されたインクは、インク吐出面から吐出され
る。
【0033】また、インクジェットヘッドは、キャリッ
ジモータ(CRモータ)101(図2参照)により駆動
されるキャリッジ(図示せず)に搭載されている。キャ
リッジは、キャリッジ(CR)モータ101の駆動によ
り、記録紙の移動方向に対して垂直な方向に移動するよ
うに構成されており、これにより、インクジェットヘッ
ドは、記録紙の移動方向に対して横方向に移動しなが
ら、画像データとして読み込まれたデータを記録紙に印
刷する。印刷された記録紙は、カラーコピー機1の側面
部に設けられた記録紙排出口1gから排出される。
【0034】図2は、カラーコピー機1の電気回路構成
の概略を示すブロック図である。カラーコピー機1を制
御するための制御装置は、本体側制御基板100と、キ
ャリッジ基板120とを備えており、本体側制御基板1
00には、1チップ構成のマイクロコンピュータ(CP
U)91と、ROM92と、RAM93と、ラインバッ
ファ94と、RGBデータ変換回路95と、ゲートアレ
イ(G/A)96とを備えている。
【0035】演算装置であるCPU91は、ROM92
に予め記憶された制御プログラムに従い、原稿画像の読
取処理(画像読取処理、図5参照)や印刷処理等の各処
理の制御を実行するものである。また、印字タイミング
信号およびリセット信号を生成し、各信号を後述のゲー
トアレイ96へ転送する。このCPU91には、操作パ
ネル1bが接続されており、操作パネル1bからのユー
ザの指示に応じて、カラーコピー機1の各部を制御する
ことができるようになっている。
【0036】また、CPU91には、カラーコピー機1
の駆動回路系統、即ち、CRモータ101を駆動するた
めのCRモータ駆動回路101a、LFモータ102を
動作させるためのLFモータ駆動回路102a、CCD
モータ103を駆動するためのCCDモータ駆動回路1
03aが接続されている。操作パネル1bからコピーの
指示が入力されると、CPU91は、必要に応じてCC
Dモータ駆動回路103aへ信号を出力してCCDモー
タ103を駆動させ、これによりCCDラインセンサ
(スキャナ)2を駆動させて原稿画像を読み取らせる。
その後、所定のタイミングで、CRモータ駆動回路10
1aと、LFモータ駆動回路102aとに信号を出力
し、CRモータ101とLFモータ102とを動作させ
て記録紙への印刷を実行する。尚、LFモータ102
は、ステッピングモータで構成されており、入力される
パルス信号のパルス数によってその回転数を制御可能に
構成されている。
【0037】更に、CPU91には、記録紙の先端や原
稿位置(原稿の大きさ)を検出するために所定の位置に
それぞれ設けられたペーパセンサ105、キャリッジの
原点位置、CCDラインセンサ2の原点位置をそれぞれ
検出するべく所定位置に設けられた原点センサ106な
どが接続されている。接続される各デバイスの動作はこ
のCPU91により制御される。
【0038】加えて、このCPU91には、アナログデ
ータをデジタルデータに変換するアナログデジタル変換
回路(A/D変換回路)3が接続されている。A/D変
換回路3は、CCDラインセンサ2と接続されており、
このCCDラインセンサ2から入力される原稿画像のア
ナログデータを、デジタルデータに変換するものであ
る。このA/D変換回路3は、入力されたアナログデー
タに対し、標本化、量子化、2進数化などの処理を実行
し、デジタルデータに変換する回路である。変換された
デジタルデータはCPU91に入力され、CPU91に
より後述するRAM93に書き込まれる。
【0039】CCDラインセンサ2は、CCDが原稿面
に照射された光の反射光を受光し、受光した光を光電変
換により電荷量に変換して電気信号で出力するデバイス
である。このCCDラインセンサ2は、ラインイメージ
センサであり、ライン単位で原稿画像の読取を行うもの
である。また、CCDラインセンサ2は、原稿のカラー
画像を読み取ることができるように、赤(R)、緑
(G)、青(B)のデバイスが数ラインのギャップを持
って配設されている。これにより、読取画像(画素)の
信号を赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの信号成分
で示すことができ、原稿画像の色をカラー画像で示すこ
とができるのである。
【0040】原稿画像の読取実行時には、原稿又はCC
Dラインセンサ2が移動しつつ読取りを実行する。これ
により、原稿画像は、このCCDラインセンサ2によ
り、1ラインずつ読み取られ、赤(R)、緑(G)、青
(B)に色分解された3つの信号が、それぞれ赤を示す
Rデータ、緑を示すGデータ、青を示すBデータ(画像
(カラー)データ、R,G,Bデータ)として出力され
る。出力されたR,G,Bデータは、A/D変換回路3
を経由して装置本体(CPU91)へと入力される。本
体側制御基板100では、この入力されたR,G,Bデ
ータに基づいて、出力する印刷データが形成される。
【0041】ここで、図4を参照して、読み取った原稿
画像の細線部のR,G,Bデータについて説明する。図
4は、白地に黒文字が印刷された画像をCCDラインセ
ンサ2により読み取った場合に得られる画像データの一
例を示した図であり、細線部での、R,G,Bデータの
変化を示した図である。図4において、左側には3のグ
ラフ8が表示されており、各グラフ8r,8g,8b
は、上から順に赤の信号強度を示すRデータ、緑の信号
強度を示すGデータ、青の信号強度を示すBデータが示
されたグラフとなっている。
【0042】該グラフ8は、横軸が画素(画素のX座標
(X1)〜(X5))、縦軸が信号強度となっており、
画素の信号強度のX軸方向への変化を示している。かか
る3つのグラフ8r,8g,8bの横軸の同じ位置は、
同じ(座標の)画素のデータとなっている。
【0043】各グラフ8r,8g,8bの右側には、グ
ラフに対応する各カラーデータの信号強度を画素毎に数
値で示した表9が表示されている。各表9r,9g,9
bのそれぞれには、各画素のRデータ、Gデータ、Bデ
ータが、横軸をX座標、縦軸をY座標とするXY座標
(X1,Y1)〜(X5,Y5)と対応つけられて表示
されている。グラフ8r,8g,8bには、各表9r,
9g,9bにおいて太枠で囲った(X1,Y3)〜(X
5,Y3)座標のデータが表示されている。
【0044】グラフ8r,8g,8bに示されるよう
に、X座標(X3)近傍で、信号強度が小さくなってお
り、また、X座標(X3)の両隣の座標(X1,X2,
X4,X5)では、その信号強度が大きい(「FFH」
近傍)ことから、座標(X3,Y3)の画素が、細線部
の画素であることが示されている。ここで、X座標(X
3)の画素は、原稿画像において黒文字である。このた
め、Rデータ=Gデータ=Bデータ=00hとなるべき
画素である。
【0045】しかしながら、グラフ8r,8g,8b及
び表9r,9g,9bに示されるように、画素(X3,
Y3)の信号強度(該画素(X3,Y3)の各カラーデ
ータ)は、「00h」となっておらず、また、画素内に
おいても変化している。これは、隣接画素の影響などか
ら、画素(X3,Y3)のY軸方向の周縁の信号強度が
大きくなってしまい、その結果、画素(X3,Y3)の
信号強度は、実際よりも淡濃度を示すもの(Rデータ=
Gデータ=Bデータ=64h)となっていることを示す
ものである。
【0046】このように、細線部の画素(黒文字)は、
実際より明るめの色で読み取られてしまうので、黒文字
の鮮明度(コントラスト)を低下させる一因となってい
る。しかし、本実施例のカラーコピー機1では、かかる
細線部の画素を検出し、黒濃度の補正を行う黒文字検出
回路95aを有しているので、黒文字の鮮明度を低下さ
せることがない。
【0047】図2に戻って説明する。ROM92は、C
PU91により実行される制御プログラムや固定値など
を格納する書き換え不能なメモリである。図5に示す画
像読取処理のプログラムは、制御プログラムの一部とし
てこのROM92に記憶されている。
【0048】RAM93は、各種のデータを一時的に記
憶するための書き換え可能な揮発性のメモリである。こ
のRAM93にはCCDラインセンサ2により読み取ら
れた後、A/D変換回路3でデジタル変換された画像デ
ータ(R,G,Bデータ)を一時的に記憶するためのバ
ッファが設けられている。このバッファに記憶された画
像データは、画像読取処理により各種補正が施される。
補正により画像データ(各カラーデータ、即ちRデー
タ、Gデータ、Bデータのそれぞれ)は、それぞれの信
号強度に応じて、最大強度FFH、最小強度00Hとな
る256レベルの値で、ラインバッファ94へと書き込
まれる。
【0049】ラインバッファ94は、画像読取処理によ
り各種補正が施されたR,G,Bデータを記憶するため
のメモリである。読取デバイス(CCDラインセンサ
2)で読み取られた画像データ(R,G,Bデータ)
は、そのデータ量が多い上、原稿画像の読み取りは、読
取デバイスを動作させながら1ラインずつ機械的に行わ
れるので、原稿面の画像データを全て読み取るのに時間
がかかる。このため、読み取った画像データを印刷デー
タへ変換するための一連の処理をRAM93を使用して
実行すると、RAM93の容量や動作エリアを圧迫して
しまう。
【0050】そこで、RAM93とは別で設けられたメ
モリであるラインバッファ94へ、各種補正が施された
R,G,Bデータを順次記憶させることにより、RAM
93の容量を確保しているのである。ラインバッファ9
4に記憶された画像データは、RAM93から消去され
るので、RAM93を容量を圧迫することなく、画像デ
ータの処理などCPU91で実行される各処理を効率的
に実行させることができる。
【0051】画像読取処理により各種補正が施された
R,G,Bデータは、このラインバッファ94へ記憶さ
れた後、このラインバッファ94からRGBデータ変換
回路95へ順次読み出され、RGBデータ変換回路95
において、印刷データへと変換される。
【0052】RGBデータ変換回路95は、読み取った
画像データ(R,G,Bデータ)を印刷データ(C,
M,Ye,Kデータ)へと変換するための回路であり、
黒文字検出回路95aを備えている。この黒文字検出回
路95aの詳細については、後述する。
【0053】上記したように本実施例のカラーコピー機
1での印刷は、インクジェット方式で行われる。インク
ジェット方式では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ックの各色のインクを重ねて印刷することによりフルカ
ラー画像の印刷を行っている。このため、R,G,Bデ
ータが指示する色をシアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ックの各色の混色により再現しなくてはならない。印刷
データ(C,M,Ye,Kデータ)は、Cデータにより
シアン(C)を、Mデータによりマゼンタ(M)を、Y
eデータによりイエロー(Ye)を、Kデータによりブ
ラック(K)の各吐出量をそれぞれ指定するデータであ
る。R,G,BデータからC,M,Yeデータへの変換
は、R,G,BデータとC,M,Yeとが対応つけられ
たダイレクトマップに従って行われる。また、Kデータ
は、黒生成処理(S15、図8参照)により生成され
る。
【0054】RGBデータ変換回路95は、図示を省略
しているが、上記の黒生成処理(S15)を行うための
黒生成回路(UCR)や、画像の平滑化やエッジの強調
を行う(平滑化及びエッジ強調処理(S12))ための
回路や、C,M,Ye,Kデータの印刷特性をγ曲線に
基づいてそれぞれ補正する(記録γ処理(S16))た
めの記録γ処理回路や、中間調処理を行う(2値化処理
(S17))ための2値化回路などを備えている。
【0055】ゲートアレイ96は、CPU91から転送
される印字タイミング信号と、RGBデータ変換回路9
5から送信される印刷データとに基づいて、その印刷デ
ータを記録媒体に印刷するための駆動信号と、その駆動
信号と同期する転送クロックと、ラッチ信号と、基本印
字波形信号を生成するためのパラメータ信号と、一定周
期で出力される噴射タイミング信号とを出力し、それら
の各信号を、ヘッドドライバが実装されたキャリッジ基
板120側へ転送する。
【0056】キャリッジ基板120は、実装されたヘッ
ドドライバ(駆動回路)によってインクジェットヘッド
を駆動するための基板である。インクジェットヘッドと
ヘッドドライバとは、厚さ50〜150μmのポリイミ
ドフィルムに銅箔配線パターンを形成したフレキシブル
配線板により接続されている。このヘッドドライバは、
本体側制御基板100に実装されたゲートアレイ96を
介して制御され、記録モードに合った波形の駆動パルス
を各駆動素子に印加するものである。これにより、イン
クが所定量吐出される。
【0057】尚、上記したCPU91と、ROM92、
RAM93、ラインバッファ94、RGBデータ変換回
路95及びゲートアレイ96とは、バスライン99を介
して接続されている。また、キャリッジ基板120とゲ
ートアレイ96との間で通信される各信号は、両者を接
続するハーネスケーブルを介して転送される。
【0058】図3は、図2の本体側制御基板100に実
装された黒文字検出回路95aを示した図である。黒文
字検出回路95aは、画像データ中の黒文字(黒の細線
部の画素など)を検出し、黒文字であると判別された画
素についてその旨を示す黒コードを付加するための回路
である。この黒文字検出回路95aは、YIQ変換回路
95bと、細線検出回路95cと、エッジ検出回路95
dと、無彩色領域判定回路95eと、黒文字判定回路9
5fとを備えている。
【0059】YIQ変換回路95bは、ラインバッファ
94から読み込んだR,G,Bデータを輝度(Y)と彩
度成分(I,Q)とを示すY,I,Qデータに変換する
回路である。輝度(Y)は、読み取った画像(画素)の
明暗を示すデータであり、その値が小さいほど、濃度が
濃い(黒)に近いことを示すものである。また、彩度成
分(I,Q)は、2の成分、I成分とQ成分とにより表
されるデータであり、その値が0から離れるほど、色相
を帯びている(有彩色となる)ことを示すデータであ
る。つまり、このY,I,Qデータの値により、元の
R,G,Bデータの無彩色の度合いを知ることができる
のである。
【0060】尚、R,G,BデータからY,I,Qデー
タへの変換は、輝度(Y)=0.3Rデータ+0.59
Gデータ+0.11Bデータと、彩度(I)=Rデータ
−輝度(Y)、彩度(Q)=Bデータ−輝度(Y)の式
に基づいて行われる。
【0061】このYIQ変換回路95bにより変換され
たY,I,Qデータは、細線検出回路95c、エッジ検
出回路95d、無彩色領域判定回路95eへと入力され
る。YIQ変換回路95bには、全画素の画像データ
(R,G,Bデータ)が読み込まれて、Y,I,Qデー
タへ変換される。ここで、上記したRGBデータ変換回
路95は、黒文字判定とは別に、Y,I,Qデータに基
づいて、画像の平滑化やエッジ強調を行う平滑化及びエ
ッジ強調処理を行う必要がある。よって、YIQ変換回
路95bは、Y,I,Qデータを、細線検出回路95
c、エッジ検出回路95d、無彩色領域判定回路95e
のみならず、平滑化及びエッジ強調処理を行う回路へも
出力する。
【0062】細線検出回路95cは、画像中の細線部分
を検出する回路であり、本実施例のカラーコピー機1で
は、1ドット細線を検出できるように構成されている。
この細線検出回路95cでは、YIQ変換回路95bに
より変換されたY,I,Qデータのうち、輝度(Y)の
値(Yデータ)を用いて細線の検出を実行する。
【0063】具体的には、細線検出回路95cにおける
細線の検出方法は、読み取った原稿画像の各画素を順に
注目画素とし、設定した1の注目画素を中心とする3×
3のマトリクスエリア(画素領域18、図9参照)を設
定する。設定された3×3のマトリクスエリアは、3行
3列の合計9個の画素で構成される(図9参照)。
【0064】3×3のマトリクスエリア内の各マトリク
ス(各画素)には、「0」〜「8」のポイント値が付与
される。注目画素のマトリクスにはポイント値の中心値
である「4」が割り付けられ、各行の左端の(最も座標
値の小さな)画素には各行の最小のポイント値が割付け
られる。またポイント値は、上段から下段へ向かって大
きくなるように割り付けられる。これにより、3×3の
マトリクスエリアにおいて、縦、横、斜めの3の画素の
ポイント値の合計は、いずれも「12」となる。
【0065】そして、3×3のマトリクスエリアの各画
素の輝度(Y)の値が小さいものから順に3の画素を抽
出する。抽出された3の画素のポイント値が「12」で
あれば、それら3つの抽出画素は、注目画素と残り2つ
の画素とが、縦、横、斜めのいずれかの方向に配置され
た状態であることを示すこととなる。このように、注目
画素と残りの2つの画素との3つの画素が「縦、横、斜
めのいずれかの方向に配置される」ことを「連設され
る」という用語を用いて説明する。注目画素が細線部の
画素である場合には上記の3つの画素は連設され、連設
状態にある。しかし、連設状態にある画素は、必ずしも
細線部の画素とは限られず、中間調画像を示す画素であ
ることも多い。よって、この細線検出回路95cでは、
細線部の画素のみを検出することができるように、連設
状態にある3の抽出画素の濃度が、非抽出画素に対して
どれほど有意差を有しているかを検証する。
【0066】この検証は、上記の3×3のマトリクスエ
リアの各画素の輝度の最小値と最大値とから算出される
中間値に基づいて実行され、該中間値より小さな輝度を
有する画素の数が3以下(4未満)であると、注目画素
は、細線部の画素であると判定される。注目画素は、細
線部の画素であると判断されると、注目画素のY,I,
Qデータに、細線部の画素であることを示す細線コード
が付加されるようになっている。これにより、エッジ検
出回路95dで検出できない1ドット細線の文字(細線
部)を検出することができるのである。
【0067】エッジ検出回路95dは、画像中のエッジ
を検出する回路である。このエッジ検出回路95dは、
ソーベルフィルタを用いてエッジの検出を実行する。こ
こで、文字は、エッジの特徴量を多く有するあるいは細
線で構成されていることが多い。よって、この細線検出
回路95cまたはエッジ検出回路95dにより、細線ま
たはエッジとして検出された画素を、文字領域の画素
(文字)であると判定する。
【0068】無彩色領域判定回路95eは、輝度(Y)
と彩度成分(I,Q)とを示すY,I,Qデータから、
画素が無彩色(黒)か否かを判定する回路である。黒文
字判定回路95fは、細線検出回路95cとエッジ検出
回路95dとの判定結果により、文字(文字領域の画
素)と判定された画素について、無彩色領域判定回路9
5eにより無彩色であるか否かを判定する回路である。
【0069】細線検出回路95cにおいて細線コードの
付加されたY,I,Qデータが、この黒文字判定回路9
5fにより、(無彩色領域判定回路95eの動作によ
り)無彩色であると判定されると、そのY,I,Qデー
タには、黒コードが付加される。無彩色画素と判定され
た画素のY,I,Qデータには、黒単色のインクで印刷
することを指定する黒コードが付加される。これによ
り、黒文字検出回路95aにおける画像データ中の黒文
字を検出する(黒文字の画素か否かを判定する)ための
一連の処理は終了する。尚、黒文字判定回路95fで
は、文字でない画素であっても、エッジ部または細線部
であると文字領域の画素と判定し、同様の処理を実行す
る。
【0070】黒コードが付加されていると、そのY,
I,Qデータに対する印刷データは、黒生成回路におい
て、黒インク単色で印刷を指示するKデータで形成され
る。これにより、細線部の画素を黒で印刷することがで
きる。つまり、読みとりの画像データが、実際の濃度
(黒)よりも濃度の淡い画素として検出されてしまって
も、細線部の画素を完全な黒で印刷することができ、文
字などの細線のコントラストを向上させることができる
のである。
【0071】次に、上述のように構成されたカラーコピ
ー機1における各処理を図5〜図8のフローチャート及
び図9に示す画像データのサンプルを用いて説明する。
図5は、本体側制御基板100において実行される画像
読取処理のフローチャートである。画像読取処理は、A
/D変換回路3でデジタルデータに変換された画像デー
タ(R,G,Bデータ)に対して、読取時の補正を実行
するための処理である。この画像読取処理では、まず、
黒補正処理により、入力された画像データ(R,G,B
データ)の黒レベルの補正を行う黒補正(暗補正)を実
行する(S1)。次に、シェーディング補正処理を実行
し(S2)、更に、読取デバイス(CCDラインセンサ
2)の特性を補正する読取γ処理を実行する(S3)。
そして、かかるS1〜S3の各処理により、読取光学系
の特性補正が施された読取画像データ(R,G,Bデー
タ)をラインバッファ94へ書き込んで(S4)、この
画像読取処理を終了する。
【0072】図6〜図8は、RGBデータ変換回路95
で実行される処理のフローチャートであり、図6は、読
み取った画像データ(S4の処理でラインバッファ94
へ書き込んだR,G,Bデータ)を印刷データ(C,
M,Ye,Kデータ)へ変換するRGBデータ変換処理
のフローチャートである。このRGBデータ変換処理で
は、まず、ラインバッファ94からR,G,Bデータを
読み出して、かかる画像データの中から黒文字の画素を
抽出する黒文字判定処理を実行する(S11)。
【0073】この黒文字判定処理(S11)は、上記し
た黒文字検出回路95aにより実行される処理であり、
画像中の画素が無彩色(黒)の文字の画素であるか否か
をY,I,Qデータから判定するためのものである。こ
の黒文字判定処理(S11)は、YIQ変換回路95b
により、全画素の画像データ(R,G,Bデータ)を
Y,I,Qデータへ変換するYIQ変換処理、細線検出
回路95cにより細線を検出する細線検出処理(図7参
照)、エッジ検出回路95dによりエッジを検出するエ
ッジ検出処理と、無彩色領域判定回路95eにより画像
中の画素が無彩色であるか否かを判定する無彩色判定処
理とを備えている。また、黒文字判定回路95fによ
り、エッジまたは細線(文字(文字領域の画素))と判
定された画素が無彩色であるか否か(黒文字であるこ
と)を判定する処理を実行する。
【0074】また、黒文字判定処理(S11)では、黒
文字判定回路95fにより黒文字である画素について、
そのY,I,Qデータに、黒コードを付加する。細線
(文字(文字領域の画素))と判定された画素のY,
I,Qデータには、後述の細線検出処理により細線コー
ドが付加されている。黒文字判定処理(S11)では、
黒文字判定回路95fにおいて、この細線コードをマー
クとし、その画素(細線部の画素)が無彩色であるか否
かを判定する。そして、かかる画素が無彩色と判定され
ると、黒コードを付加する。
【0075】これにより、黒文字検出回路95aにおけ
る画像データ中の黒文字を検出する(黒文字の画素か否
かを判定する)ための一連の黒文字判定処理(S11)
は終了する。尚、黒文字判定回路95f(黒文字判定処
理(S11))では、文字でない画素であっても、エッ
ジ部または細線部であると文字領域の画素と判定し、同
様の処理を実行する。
【0076】この黒文字判定処理(S11)の後は、読
み取った画像データの平滑化やエッジの強調などを行う
平滑化及びエッジ強調処理を実行する(S12)。次い
で、黒文字判定処理(S11)でY,I,Qデータに変
換されたR,G,Bデータを、Y,I,Qデータから
R,G,Bデータに逆変換するYIQ逆変換処理を実行
し(S13)、YIQ逆変換処理で変換されたR,G,
Bデータをダイレクトマップに基づいて印刷データ
(C,M,Yeデータ)に変換する色変換処理を実行す
る(S14)。
【0077】ダイレクトマップは、R,G,Bデータ
と、C,M,Yeデータとの対応関係が対応つけられた
テーブルである。次に、黒単色のインクの吐出量を決定
する黒生成処理を実行する(S15)。この黒生成処理
(S15)により、上記C,M,Yeデータから印刷時
の各インク、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Ye)、ブラック(K)の各吐出量を指定する印刷デ
ータ(C,M,Ye,Kデータ)が作成される。
【0078】そして、各インク、シアン(C)、マゼン
タ(M)、イエロー(Ye)、ブラック(K)毎に色の
特性をγ補正する(印刷用の色特性の補正)記録γ処理
を実行し(S16)、更に、2値化処理として中間調処
理(誤差拡散またはディザ法)を実行する(S17)。
その後、各画素の印刷データ(C,M,Ye,Kデー
タ)をゲートアレイ96に送信して(S18)、このR
GBデータ変換処理を終了する。
【0079】図7は、RGBデータ変換処理の黒文字判
定処理(S11)の中で実行される細線検出処理のフロ
ーチャートである。この細線検出処理を、図7のフロー
チャートと共に、具体的な画像データによってデータの
処理方法を模式的に示した図9を用いて説明する。
【0080】細線検出処理は、RGBデータ変換回路9
5の中に備えられた細線検出回路95cによって実行さ
れる。この細線検出処理では、各画素の輝度(Y)の値
を用いて検出を行うので、まず、YIQ変換回路95b
により変換されたY,I,Qデータの内、Yデータを抽
出する(S20)。
【0081】図9(a)には、一例として、画像データ
の一部であるR,G,Bデータの5×5のマトリクスが
示されており、図9(b)には、このR,G,Bデータ
から変換されたY,I,Qデータの内、輝度(Y)の値
を表すYデータが表示されている。
【0082】次に、抽出したYデータの内、未判定の最
小座標値の画素を注目画素とし(S21)、注目画素を
中心とする3×3のマトリクスエリアを設定する(S2
2)。
【0083】図9(b)においては、座標(X3,Y
3)の画素が注目画素17として設定され、この注目画
素17を中心とする画素領域18が3×3のマトリクス
エリアとして設定されている。
【0084】その後、かかる3×3のマトリクスエリア
(画素領域18)を構成する各画素(各マトリクス)
に、「0」〜「8」のポイント値をそれぞれ付与する
(S23)。このS23の処理により、図9(c)に示
すように、マトリクスエリア(画素領域18)の最上左
端のマトリクス(座標(X2,Y2))に「0」、その
右隣のマトリクス(座標(X3,Y2))に「1」、・
・・、注目画素17のマトリクスに中心値の「4」、・
・・、最下右端のマトリクス(座標(X4,Y4))に
「8」となるように、各ポイント値が割り付けられる。
【0085】そして、マトリクスエリア内の画素につい
て、輝度の値、即ちYデータの小さい順に3の画素を抽
出し、その3の抽出画素のポイント値を合計する(S2
4)。これにより、図9(d)に示すように、画素領域
18においては、Yデータに基づいて、座標(X3,Y
2)、座標(X3,Y3)、座標(X3,Y4)の3の
画素(抽出画素19)が抽出されており、それぞれのポ
イント値「1」、「4」、「7」が合計されることとな
る。
【0086】その後、3の抽出画素のポイント値の合計
が「12」であるか否かを確認し(S25)、ここで、
ポイント値の合計が「12」であれば(S25:Ye
s)、3の抽出画素が連設状態にあると判定し、マトリ
クスエリア内の各画素の輝度(Y)の値、即ちYデータ
の最大値と最小値とから中間値を求める(S26)。
【0087】図9(d)では、ポイント値「1」、
「4」、「7」のマトリクスが検出されており、これら
の合計値が「12」であることから、抽出画素が連設状
態にあると判定されることとなる。また、画素領域18
内の画素の有する輝度(Y)の最小値「90」と最大値
「223」との和を2で除算して、中間値「157」が
算出される。
【0088】続いて、マトリクスエリア内の各画素につ
いて、中間値よりも小さな輝度の値(Yデータ)を有す
る画素を検出し、その数をカウントする(S27)。そ
して、カウントした検出画素数が4未満であるか否かを
確認し(S28)、4未満であれば(S28:Ye
s)、注目画素を細線画素とし、そのY,I,Qデータ
に対する細線コードの付加を指示する(S29)。
【0089】これにより、図9(e)では、中間値より
小さな輝度(Y)の値を有する座標(X3,Y3)、座
標(X3,Y4)、座標(X3,Y5)の3の画素(画
素20)が検出されており、この検出された画素の数が
4未満であることから、注目画素(X3,Y3)は、細
線部の画素であると判別され、細線コードが付加される
こととなる。
【0090】その後、読み取った画像データの全ての画
素の判定が終了したか否かを調べ(S30)、全画素の
判定終了であれば(S30:Yes)、この細線検出処
理を終了する。一方、S25の処理で確認した結果、3
の抽出画素のポイント値の合計が「12」でなければ
(S25:No)、注目画素は連設状態にないと判定さ
れ、その処理をS30の処理に移行する。また、S28
の処理で確認した結果、カウントした検出画素数が4以
上であれば(S28:No)、注目画素は、細線画素で
ない(抽出画素の濃度と非抽出画素との濃度に有意差が
ない)と判別し、その処理をS30の処理に移行する。
更に、S30の処理で確認した結果、読み取った画像デ
ータの全ての画素の判定が終了していなければ(S3
0:No)、その処理をS21の処理に移行し、読み取
った画像データの全ての画素の判定が終了するまで、S
21〜S30の処理を繰り返して実行する。
【0091】図8は、RGBデータ変換処理の中で実行
される黒生成処理(S15)のフローチャートである。
黒生成処理(S15)は、RGBデータ変換回路95の
中に備えられた黒生成回路(UCR)によって実行され
る。この黒生成処理(S15)では、まず、黒コードの
付加された印刷データ(各画素のC,M,Yeデータ)
があるか否かを確認し(S51)、黒コードの付加され
た印刷データがあれば(S51:Yes)、黒コードの
付加された印刷データをC,M,Yeデータから、黒イ
ンク単色での印刷を指示するKデータに差し替えて(S
52)、この黒生成処理(S15)を終了する。
【0092】一方、S51の処理で確認した結果、黒コ
ードの付加された印刷データが無ければ(S51:N
o)、C,M,YeデータよりKデータの生成を行うと
共に、K生成を差し引いたC’,M’,Ye’データへ
変換し(S53)、この黒生成処理(S15)を終了す
る。
【0093】黒コードは、黒文字判定処理(S11)に
おいて対応するY,I,Qデータへ付加される。黒コー
ドはY,I,QデータがR,G,Bデータ、更には印刷
データ(C,M,Yeデータ)に変換されても、クリア
されることなく対応するデータに付加された状態が継続
される。これにより、黒文字判定処理(S11)で無彩
色(黒)と判定された画素について、この黒生成処理
(S11)により、黒単色のインクで印刷指示すること
ができる。
【0094】尚、上記したように、細線検出処理により
細線部の画素と判別された画素には、細線コードが付加
され、この細線コードの付加された画素については、黒
文字判定処理(S11)のなかにおいて対応するY,
I,Qデータへ黒コードが付加される。よって、細線部
の画素をこの黒生成処理(S11)により、黒単色のイ
ンクで印刷指示することができる。
【0095】以上、上記第1実施例において説明したよ
うに、カラーコピー機1によれば、エッジ部の検出では
検出が困難な1ドット細線を的確に検出することがで
き、周辺の画像や原稿の地の色などの影響により、淡色
で読み取られてしまう細線の画像データを適正に補正す
ることができる。よって、他の画像部に悪影響を及ぼす
ことなく、黒文字のコントラストを向上させ、高品質の
出力(印刷)画像を得ることができる。
【0096】次に、図10と図11とを参照して、本発
明の第2実施例について説明する。第1実施例のカラー
コピー機1では、細線検出処理において、連設状態にあ
る画素が細線部の画素であるか否か(連設状態にある3
の抽出画素の濃度が、非抽出画素に対してどれほど有意
差を有しているか)の検証を、輝度の中間値をしきい値
として、マトリクスリア内の中間値よりも小さな輝度の
画素数をカウントすることにより検証した。これに代え
て、第2実施例のカラーコピー機1では、連設状態にあ
る3の抽出画素にある注目画素が、細線部の画素である
か否かを、マトリクスエリア内の抽出画素の輝度の平均
値と非抽出画素の輝度の平均値との差分により検証する
ように構成されている。
【0097】以下、第1実施例と同一の部分には同一の
符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明
する。
【0098】図10は、第2実施例の細線検出処理のフ
ローチャートであり、図11は、第2実施例の細線検出
処理を説明するための具体的な画像データの例でありデ
ータの処理方法を模式的に示した図である。この第2実
施例の細線検出処理について、図10のフローチャート
と図11の画像データの例を用いて説明する。
【0099】第2実施例の細線検出処理では、第1実施
例の細線検出処理と同様に、Y,I,QデータのYデー
タを用い、注目画素と、注目画素を中心とする3×3の
マトリクスエリアを設定し、かかる3×3のマトリクス
エリアの各マトリクスに「0」〜「8」のポイント値を
それぞれ付与する(S20〜S23、図11(a)〜図
11(c))。
【0100】そして、マトリクスエリア内の画素につい
て、輝度の値、即ちYデータの小さい順に3の画素を抽
出し、その3の抽出画素(抽出画素19)のポイント値
を合計して、その合計が「12」であれば、3の抽出画
素が連設状態にあると判定する(S24,S25、図1
1(d))。
【0101】S25の処理において、3の抽出画素が連
設状態にあると判定されると(S25:Yes)、マト
リクスエリア内の3の抽出画素の輝度(Y)の値の合計
値を3で除した値A1を求める(S41)。そして、S
24の処理で抽出されなかった6の画素(非抽出画素)
の輝度(Y)の値の合計値を求め、その合計値を6で除
算した値A2を求める(S42)。抽出画素3に対して
非抽出画素は6であるので、S41,S42の処理によ
り、抽出画素および非抽出画素のそれぞれにおいて、輝
度の平均値(A1,A2)が算出されることとなる。つ
まり、算出された合計値に対して、抽出画素の画素数と
非抽出画素の画素数とに応じて重み付けがなされること
となる。
【0102】そして、算出された値A1と値A2との差
分(A2−A1)がしきい値Tより大きいか否かを確認
し(S43)、確認の結果、値A1と値A2との差分
(A2−A1)がしきい値Tより大きいと(S43:Y
es)、注目画素を細線画素とし、そのY,I,Qデー
タに対する細線コードの付加を指示する(S29)。
【0103】これにより、図11(e)に示すように、
(223+223+223+199+199+199)
/6−(90+90+90)/3の計算がなされ、その
計算結果「121」としきい値Tとが比較される。そし
て、その比較結果において、「121」がしきい値Tよ
り大きいと、抽出画素と非抽出画素との間に明確な濃度
差が認められるとして、注目画素が細線部の画素として
判別されるのである。
【0104】その後、読み取った画像データの全ての画
素の判定が終了したか否かを調べ(S30)、全画素の
判定終了であれば(S30:Yes)、この細線検出処
理を終了する。一方、S25の処理で確認した結果、3
の抽出画素のポイント値の合計が「12」でなければ
(S25:No)、抽出画素は連設状態にないと判定さ
れ、その処理をS30の処理に移行する。また、S43
の処理で確認した結果、値A1と値A2との差分(A2
−A1)がしきい値Tより小さいと(S43:No)、
注目画素は、細線画素でない(抽出画素の濃度と非抽出
画素との濃度に有意差がない)と判別し、その処理をS
30の処理に移行する。更に、S30の処理で確認した
結果、読み取った画像データの全ての画素の判定が終了
していなければ(S30:No)、その処理をS21の
処理に移行し、読み取った画像データの全ての画素の判
定が終了するまで、S21〜S30の処理を繰り返して
実行する。
【0105】以上、説明したように、第2実施例におい
てのカラーコピー機1によれば、エッジ部の検出では検
出が困難な1ドット細線を的確に検出することができ、
周辺の画像や原稿の地の色などの影響により、淡色で読
み取られてしまう細線の画像データを適正に補正するこ
とができる。よって、他の画像部に悪影響を及ぼすこと
なく、黒文字のコントラストを向上させ、高品質の出力
(印刷)画像を得ることができる。
【0106】尚、上記各実施例において、請求項1記載
の注目画素は、図7および図10のフローチャートのS
21の処理により設定される。請求項1記載の小輝度画
素抽出手段としては、図7および図10のフローチャー
トのS24の処理が該当する。請求項1記載の連設判定
手段としては、図7および図10のフローチャートのS
25の処理が該当する。請求項1記載の細線画素判別手
段としては、図7および図10のフローチャートのS2
9の処理が該当する。
【0107】請求項2記載の輝度中間値算出手段として
は、図7のフローチャートのS26の処理が該当する。
請求項2記載の検出手段としては、図7のフローチャー
トのS27の処理が該当する。請求項2記載の画素数比
較手段としては、図7のフローチャートのS28の処理
が該当する。
【0108】請求項3記載の輝度差分値算出手段として
は、図10のフローチャートのS41〜S43の処理が
該当する。請求項3記載の輝度比較手段としては、図1
0のフローチャートのS43の処理が該当する。請求項
6記載の識別番号付与手段としては、図7および図10
のフローチャートのS23の処理が該当する。請求項7
記載の合計値算出手段としては、図10のフローチャー
トのS41とS42との処理が該当する。請求項7記載
の重付手段としては、図10のフローチャートのS41
とS42との処理が該当する。請求項8記載の黒出力手
段としては、図8のフローチャートのS51とS52と
の処理が該当する。
【0109】請求項9記載の小輝度画素抽出ステップと
しては、図7および図10のフローチャートのS24の
処理が該当する。請求項9記載の連設判定ステップとし
ては、図7および図10のフローチャートのS25の処
理が該当する。請求項9記載の細線画素判別ステップと
しては、図7および図10のフローチャートのS29の
処理が該当する。
【0110】請求項10記載の輝度中間値算出ステップ
としては、図7のフローチャートのS26の処理が該当
する。請求項10記載の検出ステップとしては、図7の
フローチャートのS27の処理が該当する。請求項10
記載の画素数比較ステップとしては、図7のフローチャ
ートのS28の処理が該当する。
【0111】請求項11記載の輝度差分値算出ステップ
としては、図10のフローチャートのS41〜S43の
処理が該当する。請求項11記載の輝度比較ステップと
しては、図10のフローチャートのS43の処理が該当
する。
【0112】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変
更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0113】例えば、上記各実施例では、CCDライン
センサ2によって読み取った画像データは、A/D変換
回路3からCPU91へ入力し、RAM93に記憶させ
たが、これに代えて、A/D変換回路3から入力ポート
を経由させて、RGBデータ変換回路95へ入力するよ
うに構成しても良い。これによれば、CPU91への多
量の画像データの入力が発生せず、CPU91の制御負
担を軽減することができる。
【0114】また、上記各実施例では、画像データに直
接黒コードを付加するように構成したが、これに代え
て、画素の座標に対応つけて黒コードを記憶するように
構成しても良い。読み取られた画像は、その座標位置に
よって管理されることにより、再現することができる。
つまり、各画素は座標によって管理されるので、この座
標に対応つけて黒コードを記憶させておけば、画像デー
タの変換処理(Y,I,QデータからR,G,Bデー
タ、更にはC,M,Yeデータへの変換)において、黒
コードの付加をいちいち判別する必要が無く、その処理
を効率的に実行させることができる。
【0115】加えて、上記第1実施例の細線検出処理に
おいて、S27の処理では、中間値よりも小さな輝度の
値を有する画素を検出し、かかる検出画素が4未満であ
ることを確認することにより、抽出画素が細線画素であ
ると判別したが、これに代えて、S27の処理で中間値
よりも大きな輝度の値を有する画素を検出し、かかる検
出画素が4以上であることを確認することにより、抽出
画素が細線画素であると判別しても良い。
【0116】更に、上記各実施例において、抽出画素が
細線画素であると判別する方法は、各1の方法により実
行されたが、第1、第2実施例の両方の方法を用い、マ
トリクスエリア内において、中間値以下の輝度の値を有
する画素が4未満であって且つ、抽出画素の輝度の平均
値と、非抽出画素の輝度の平均値との差分がしきい値T
以上である場合に、抽出画素を細線部の画素として判別
しても良い。これによれば、細線部の画素であることを
厳密に判別することができる。
【0117】また、抽出画素が細線画素であると判別す
る方法は、上記第1、第2実施例の方法に限られるもの
でなく、抽出画素と非抽出画素の濃度差を検出する手法
であれば適宜用いることができ、例えば、抽出画素の輝
度の合計値と、非抽出画素の輝度の合計値とに、抽出画
素と非抽出画素との比率をそれぞれ加味した値の差分か
ら判別しても良い。
【0118】
【発明の効果】請求項1記載の画像処理装置によれば、
注目画素を中心とする注目画素領域において、小輝度画
素抽出手段により、輝度成分の値が小さいものから複数
の画素を抽出する。そして、小輝度画素抽出手段により
抽出された各抽出画素が連設されているか否かを、連設
判定手段により判定し、該抽出画素が連設状態であると
判定されると、細線画素判別手段により、注目画素を細
線部の画素として判別する。よって、検出の困難な画像
中の細線部を容易に検出することができるという効果が
ある。
【0119】ここで、画像中の細線部は、文字であるこ
とが多く、連続的につながる画素で構成され、背景(地
の色)よりも濃度の濃い(黒などの)画像であることが
多い。通常、この細線部は、実際の濃度よりも濃度の薄
い画素として検出されがちである。このため、細線部を
他の画像部と同一に処理すると、細線部(文字)のコン
トラストを悪化させる一因となってしまい、また、文字
のコントラストを向上させるべくスレッシュを低く設定
すると、他の画像部に悪影響をおよぼしてしまう。
【0120】しかし、本装置においては、細線部を検出
することにより、かかる細線部の処理を他の画像と分け
て実行することができ、他の画像部に悪影響を及ぼすこ
となく、細線部(文字)のコントラストを向上させるこ
とができるという効果がある。
【0121】請求項2記載の画像処理装置によれば、請
求項1記載の画像処理装置の奏する効果に加え、輝度中
間値算出手段により、注目画素領域における画素の輝度
成分の最小値と最大値とから中間値を算出する。そし
て、検出手段により、注目画素領域において、算出され
た中間値よりも輝度成分の値が小さな画素の画素数を検
出し、検出された画素数が画素数比較手段により予め定
めた画素数と比較された結果、予め定めた画素数より検
出された画素数が少ないと、細線画素判別手段によっ
て、連設状態であると判定された注目画素を細線部の画
素として判別する。
【0122】注目画素領域において、抽出画素(抽出さ
れた輝度成分の値の小さな画素)の連設状態は、細線の
みならず、中間調画像を示す画素である場合にも発生し
得る。しかし、請求項2記載の画像処理装置では、算出
された輝度成分の中間値よりも輝度成分の値が小さい画
素の数に基づいて、細線部の画素を的確に判別すること
ができる。よって、中間調画像を示す画素が細線部の画
素として検出されることを回避し、細線部の画素のみを
的確に抽出することができるという効果がある。
【0123】請求項3記載の画像処理装置によれば、請
求項1記載の画像処理装置の奏する効果に加え、小輝度
画素抽出手段により抽出された抽出画素の輝度の平均値
と、抽出されなかった非抽出画素の輝度の平均値との差
分値を、輝度差分値算出手段によって算出する。算出さ
れた差分値は、輝度比較手段により、予め定めたしきい
値と比較され、その比較結果において、予め定めたしき
い値よりも算出された差分値が大きい場合には、細線画
素判別手段によって、連設状態であると判定された注目
画素を細線部の画素として判別する。
【0124】よって、注目画素領域の注目画素が連設状
態にある場合において、かかる抽出画素が背景に対して
明確に濃度差を有する場合を、細線部の画素であるとし
て識別することができるという効果がある。このため、
抽出画素が、中間調画像や色むらなどにより連設状態に
ある場合(細線部の画素でない)を、誤って、細線部の
画素として判別することがない。
【0125】請求項4記載の画像処理装置によれば、請
求項1記載の画像処理装置の奏する効果に加え、輝度中
間値算出手段により、注目画素領域における画素の輝度
成分の最小値と最大値とから中間値を算出する。そし
て、検出手段により、注目画素領域において、算出され
た中間値よりも輝度成分の値が小さな画素の画素数を検
出する。検出された画素数は画素数比較手段により予め
定めた画素数と比較する。また、抽出画素の輝度の平均
値と、抽出されなかった非抽出画素の輝度の平均値との
差分値を、輝度差分値算出手段によって算出する。算出
された差分値は、輝度比較手段により、予め定めたしき
い値と比較する。そして、両者の比較結果において、予
め定めた画素数より検出された画素数が少ない場合であ
って、且つ、予め定めたしきい値よりも算出された差分
値が大きい場合に、前記細線画素判別手段により、連設
状態であると判定された前記注目画素を細線部の画素と
して判別する。よって、厳密に細線部の画素を判別する
ことができるという効果がある。
【0126】一般に、細線部の画素は、文字であること
が多い。この文字は、黒など濃度の濃い無彩色である
(黒文字である)ことが多い。ここで、カラー画像にお
いて、判定ミスによって、濃度の濃い無彩色画素が不用
意に現出してしまうと、画像への影響が著しい。しか
し、本装置においては、厳密に細線部の画素を判別する
ことができるので、誤判別の発生を低減し、高画質の画
像を提供することができるという効果がある。
【0127】請求項5記載の画像処理装置によれば、請
求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置の奏する
効果に加え、注目画素領域は、注目画素を中心とする3
行3列のマトリクスエリアで構成されており、かかる3
行3列のマトリクスエリアから小輝度画素抽出手段によ
り、輝度成分の値が小さいものから3の画素を抽出す
る。そして、かかる3の抽出画素が注目画素を含んで
縦、横、斜めのいずれか1の方向に連設されていると、
連設判定手段により、3の抽出画素が連設状態にあると
判定する。よって、細線部の画素を検出するための注目
画素領域を適正な領域で設定することができ、簡便に細
線部の画素を判別することができるという効果がある。
【0128】請求項6記載の画像処理装置によれば、請
求項5記載の画像処理装置の奏する効果に加え、識別番
号付与手段により、3行3列のマトリクスエリアを構成
する各画素に識別番号を付与する。ここで、各画素に付
与される識別番号の内、その中心値を注目画素に付与す
る。また、注目画素を中心とする縦、横、斜めの3の画
素の識別番号の合計値が同一値となるように、識別番号
を割り付ける。そして、3の抽出画素の識別番号の合計
が前記同一値であれば、連設判定手段により、かかる3
の抽出画素を連設状態にあると判定する。よって、抽出
画素が連設状態にあるか否かを単純に判定することがで
きるので、その処理が複雑とならず、効率的に細線部の
画素を検出することができるという効果がある。
【0129】請求項7記載の画像処理装置によれば、請
求項3から6のいずれかに記載の画像処理装置の奏する
効果に加え、輝度差分値算出手段に備えられた合計値算
出手段により、各抽出画素の輝度成分の値の合計値と、
各非抽出画素の輝度成分の値の合計値とを算出する。そ
して、算出された各合計値に対して、輝度差分値算出手
段に備えられた重付手段によって、抽出画素の画素数と
非抽出画素の画素数とに応じた重み付けを行う。重み付
けのなされた合計値の差分は差分値とされ、予め定めた
しきい値と輝度比較手段によって比較される。
【0130】よって、抽出画素の画素数と非抽出画素の
画素数とを考慮して差分値を算出することができ、しき
い値との比較結果において適切な結果を得ることができ
るという効果がある。このため、抽出画素が細線部の画
素として検出される場合の信頼性を高めることができ
る。
【0131】請求項8記載の画像処理装置によれば、請
求項1から7のいずれかに記載の画像処理装置の奏する
効果に加え、無彩色判定手段により、無彩色であると判
定された注目画素が、細線画素判別手段により細線部の
画素と判別されると、注目画素の色を、黒出力手段によ
り黒色で出力する。
【0132】一般には、細線部の画素は薄い濃度で検出
されがちである。このため、細線部の画素について、そ
の検出された原稿画像(画素)のデジタル信号に基づい
て出力する色を決定すると、薄い濃度でしか出力できな
い。しかし、細線部の画素と判別されると、該画素の色
を黒出力手段により黒色で出力することができるので、
細線部の画素のコントラストを向上させ、原稿画像に忠
実な高品質な出力画像を形成することができるという効
果がある。
【0133】請求項9記載の画像処理方法によれば、ま
ず、注目画素を中心とする注目画素領域において、小輝
度画素抽出ステップにより、輝度成分の値が小さいもの
から複数の画素を抽出する。そして、小輝度画素抽出ス
テップにより抽出された各抽出画素が連設されているか
否かを、連設判定ステップにより判定し、該抽出画素が
連設状態であると判定されると、細線画素判別ステップ
により、注目画素を細線部の画素として判別する。よっ
て、各ステップを実行することにより、検出の困難な画
像中の細線部を容易に検出することができるという効果
がある。
【0134】請求項10記載の画像処理方法によれば、
請求項9記載の画像処理方法の奏する効果に加え、輝度
中間値算出ステップにより、注目画素領域における画素
の輝度成分の最小値と最大値とから中間値を算出する。
そして、検出ステップにより、注目画素領域において、
算出された中間値よりも輝度成分の値が小さな画素の画
素数を検出し、検出された画素数が画素数比較ステップ
により予め定めた画素数と比較された結果、予め定めた
画素数より検出された画素数が少ないと、細線画素判別
ステップによって、連設状態であると判定された注目画
素を細線部の画素として判別する。よって、各ステップ
を実行することにより、中間調画像を示す画素が細線部
の画素として検出されることを回避し、細線部の画素の
みを的確に抽出することができるという効果がある。
【0135】請求項11記載の画像処理装置によれば、
請求項9記載の画像処理方法の奏する効果に加え、小輝
度画素抽出ステップにより抽出された抽出画素の輝度の
平均値と、抽出されなかった非抽出画素の輝度の平均値
との差分値を、輝度差分値算出ステップによって算出す
る。算出された差分値は、輝度比較ステップにより、予
め定めたしきい値と比較され、その比較結果において、
予め定めたしきい値よりも算出された差分値が大きい場
合には、細線画素判別ステップによって、連設状態であ
ると判定された注目画素を細線部の画素として判別す
る。よって、各ステップを実行することにより、抽出画
素が、中間調画像や色むらなどにより連設状態となって
いる(細線部の画素でない)場合を、細線部の画素とし
て誤って判別することなく、的確に細線画素を判別でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるカラーコピー機を示す
斜視図である。
【図2】カラーコピー機の電気回路構成の概略を示すブ
ロック図である。
【図3】カラーコピー機の黒文字検出回路の電気的構成
を示すブロック図である。
【図4】原稿画像をCCDラインセンサにより読み取っ
た場合に得られる画像データ(細線部)の一例を示した
図である。
【図5】本体側制御基板において実行される画像読取処
理のフローチャートである。
【図6】RGBデータ変換回路で実行されるRGBデー
タ変換処理のフローチャートである。
【図7】RGBデータ変換処理の黒文字判定処理の中で
実行される細線検出処理のフローチャートである。
【図8】RGBデータ変換処理の中で実行される黒生成
処理のフローチャートである。
【図9】具体的な画像データによって細線検出のデータ
の処理方法を模式的に示した図である。
【図10】第2実施例の細線検出処理のフローチャート
である。
【図11】具体的な画像データによって第2実施例の細
線検出のデータの処理方法を模式的に示した図である。
【符号の説明】
1 カラーコピー機(画像処理装置) 95e 無彩色判定手段(無彩色領域判定回
路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/409 H04N 1/40 101D 1/46 1/46 Z Fターム(参考) 2C187 BF08 CC08 DB42 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE06 CH07 CH08 CH11 DA02 DA08 DB02 DB06 DB09 DC03 DC16 DC23 DC34 DC36 5C077 LL08 LL19 MM03 MP08 NN02 NN04 PP02 PP06 PP15 PP27 PP28 PP32 PP33 PP34 PP37 PP46 PP54 PP68 PQ08 PQ12 PQ18 PQ20 PQ22 PQ23 TT06 5C079 HB01 HB03 HB04 HB12 LA03 LA12 MA01 MA04 MA11 NA03 PA02 5L096 AA02 FA03 FA06 FA32 GA28 GA41 GA51 MA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の画素からなる原稿画像のデジタ
    ル信号から原稿画像の細線部を検出する画像処理装置に
    おいて、 注目画素を中心とする注目画素領域において輝度成分の
    値が小さいものから複数の画素を抽出する小輝度画素抽
    出手段と、 その小輝度画素抽出手段により抽出された各抽出画素が
    連設されているか否かを判定する連設判定手段と、 その連設判定手段により前記抽出画素が連設状態である
    と判定される場合に前記注目画素を細線部の画素として
    判別する細線画素判別手段とを備えていることを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記注目画素領域における画素の輝度成
    分の最小値と最大値とから中間値を算出する輝度中間値
    算出手段と、 前記注目画素領域において、その輝度中間値算出手段に
    より算出された中間値よりも輝度成分の値が小さな画素
    の画素数を検出する輝度中間値算出手段とと、 その検出手段により検出された画素数を予め定めた画素
    数と比較する画素数比較手段とを備え、 前記細線画素判別手段は、その画素数比較手段の比較結
    果において、予め定めた画素数より検出された画素数が
    少ない場合に、連設状態であると判定された前記注目画
    素を細線部の画素として判別するものであることを特徴
    とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記小輝度画素抽出手段により抽出され
    た抽出画素の輝度の平均値と、抽出されなかった非抽出
    画素の輝度の平均値との差分値を算出する輝度差分値算
    出手段と、 その輝度差分値算出手段により算出された差分値を予め
    定めたしきい値と比較する輝度比較手段とを備え、 前記細線画素判別手段は、その輝度比較手段の比較結果
    において、予め定めたしきい値よりも算出された差分値
    が大きい場合には、連設状態であると判定された前記注
    目画素を細線部の画素として判別するものであることを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記細線画素判別手段は、前記輝度中間
    値算出手段により算出された中間値よりも輝度成分の値
    が小さな画素の画素数が前記検出手段によって検出さ
    れ、その検出された画素数を前記画素数比較手段により
    比較した比較結果において、予め定めた画素数より検出
    された画素数が少ない場合であって、且つ、前記輝度差
    分値算出手段により算出された前記抽出画素の輝度の平
    均値と抽出されなかった非抽出画素の輝度の平均値との
    差分値が、前記輝度比較手段により比較された比較結果
    において、予め定めたしきい値よりも算出された差分値
    が大きい場合に、連設状態であると判定された前記注目
    画素を細線部の画素として判別するものであることを特
    徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記注目画素領域は、前記注目画素を中
    心とする3行3列のマトリクスエリアで構成され、 前記小輝度画素抽出手段は、前記注目画素領域において
    輝度成分の値が小さいものから3の画素を抽出するもの
    であり、 前記連設判定手段は、かかる3の抽出画素が前記注目画
    素を含んで縦、横、斜めのいずれか1の方向に連設され
    ていると前記3の抽出画素が連設状態にあると判定する
    ものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか
    に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記3行3列のマトリクスエリアを構成
    する各画素に識別番号を付与するものであって、付与す
    る識別番号の中心値を前記注目画素に付与し、且つ、前
    記注目画素を中心とする縦、横、斜めの3の画素の識別
    番号の合計値が同一値となるように識別番号を割り付け
    る識別番号付与手段を備えており、 前記連設判定手段は、前記3の抽出画素に対して前記識
    別番号付与手段により付与された識別番号の合計が前記
    同一値となる場合に、前記3の抽出画素が連設状態にあ
    ると判定するものであることを特徴とする請求項5記載
    の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記輝度差分値算出手段は、各抽出画素
    の輝度成分の値の合計値と、各非抽出画素の輝度成分の
    値の合計値とを算出する合計値算出手段と、 その合計値算出手段により算出された各合計値に対し
    て、抽出画素の画素数と非抽出画素の画素数とに応じた
    重み付けを行う重付手段とを備え、 前記輝度比較手段は、その重付手段により重み付けのな
    された合計値の差分を差分値として、予め定めたしきい
    値と比較するものであることを特徴とする請求項3から
    6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記注目画素が無彩色であることを判定
    する無彩色判定手段と、 前記注目画素がその無彩色判定手段により無彩色と判定
    されると共に、前記細線画素判別手段により細線部の画
    素と判別されると、該画素の色を黒色で出力する黒出力
    手段とを備えていることを特徴とする請求項1から7の
    いずれかに記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 複数個の画素からなる原稿画像のデジタ
    ル信号から原稿画像の細線部を検出する画像処理方法に
    おいて、 注目画素を中心とする注目画素領域において輝度成分の
    値が小さいものから複数の画素を抽出する小輝度画素抽
    出ステップと、 その小輝度画素抽出ステップにより抽出された各抽出画
    素が連設されているか否かを判定する連設判定ステップ
    と、 その連設判定ステップにより前記抽出画素が連設状態で
    あると判定される場合に前記注目画素を細線部の画素と
    して判別する細線画素判別ステップとを備えていること
    を特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記注目画素領域における画素の輝度
    成分の最小値と最大値とから中間値を算出する輝度中間
    値算出ステップと、 前記注目画素領域において、その輝度中間値算出ステッ
    プにより算出された中間値よりも輝度成分の値が小さな
    画素の画素数を検出する検出ステップと、 その検出ステップにより検出された画素数を予め定めた
    画素数と比較する画素数比較ステップとを備え、 前記細線画素判別ステップは、その画素数比較ステップ
    の比較結果において、予め定めた画素数より検出された
    画素数が少ない場合に、連設状態であると判定された前
    記注目画素を細線部の画素として判別するものであるこ
    とを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記小輝度画素抽出ステップにより抽
    出された抽出画素の輝度の平均値と、抽出されなかった
    非抽出画素の輝度の平均値との差分値を算出する輝度差
    分値算出ステップと、 その輝度差分値算出ステップにより算出された差分値を
    予め定めたしきい値と比較する輝度比較ステップとを備
    え、 前記細線画素判別ステップは、その輝度比較ステップの
    比較結果において、予め定めたしきい値よりも算出され
    た差分値が大きい場合には、連設状態であると判定され
    た前記注目画素を細線部の画素として判別するものであ
    ることを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
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