JP2014230232A - 画像処理装置及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データにフィルタ処理を行う画像処理装置において、色にじみを抑制すること。【解決手段】画像処理装置の画像処理回路40では、画像データにフィルタ処理を実行する際に、取得部41により取得される画像データの各画素データ毎に、判定部43を用いて黒文字属性であるか否かを判断する。黒文字属性であると判断された画素データに対しては、フィルタ処理部44において、該画素データの輝度成分と該画素データの周辺画素の輝度成分との差を強調するフィルタ係数を用いて、該画素データの輝度成分に対してフィルタ処理を行う。画像データの各画素データにフィルタ処理が実行されることで、フィルタ処理後の画像データが生成される。【選択図】図2

Description

本明細書では、複数の色成分を有する画像データに対してフィルタ処理を行う技術に関する。
従来から、画像データに対してエッジ強調やスムージング等のフィルタ処理を行う装置が知られている(例えば、特許文献1)。従来技術では、入力されるカラー画像の信号に対して、一律にフィルタリング処理を行うとともに、入力される信号が黒文字信号であるかを判断する。そして、入力される信号が黒文字信号である場合、フィルタリング処理の信号を用いて、黒単色で出力を行うことで、色にじみを防止する技術が開示されている。
特開平11−220618号公報
しかし、従来技術では、黒文字信号であるかを判断しているにも関わらず、入力される信号である画像データに対して一律にフィルタリング処理等のフィルタ処理を行い、色にじみの原因となる画像データを生成するなど、無駄な処理が含まれていた。当該無駄な処理を除き、色にじみを抑制する技術が望まれる。
本明細書に開示される発明は、画像データにフィルタ処理を行う画像処理装置において、色にじみを抑制する技術を開示する。
本明細書によって開示される画像処理装置は、複数の色成分を有する画素からなる画像データを取得する取得部と、前記画像データの各画素毎に、前記複数の色成分を輝度成分及び色差成分に変換する第1変換部と、前記画像データの各画素毎に、黒文字属性であるか否かを判定する判定部と、前記判定部が黒文字属性と判定した画素の輝度成分と該画素の周辺画素の輝度成分との差を強調するフィルタ係数を用いて、該画素の輝度成分に対してフィルタ処理を行うフィルタ処理部と、前記フィルタ処理部によりフィルタ処理された前記輝度成分と、前記色差成分とを、前記複数の色成分に変換する第2変換部と、を備える。
この画像処理装置では、画像データの各画素毎に黒文字属性であるか否かを判断し、該画素が黒文字属性である場合、該画素を変換して得られる輝度成分に対して、該画素と該画素の周辺画素との輝度成分の差を強調するフィルタ係数を用いてフィルタ処理を実行する。この画像処理装置では、各画素の属性に基づいてフィルタ処理を実行することで、処理の無駄を省くことができ、黒文字属性と判断された画素の輝度成分に、選択的に上記フィルタ係数を用いてフィルタ処理を実行することで、色にじみを抑制することができる。
また、上記の画像処理装置では、更に、前記画像データの各画素毎に、各画素と該画素の周辺画素との輝度成分の差が規定値以上であるエッジ画素であるか否かを判定する判定するエッジ判定部と、前記画像データの各画素毎に、該画素の色差成分が無彩色範囲にある場合であって、且つ、該画素の輝度成分が基準値以下である場合に、該画素の色情報は黒であると判定する色判定部と、を備え、前記判定部は、前記エッジ判定部がエッジ画素と判定し、且つ、前記色判定部が色情報が黒であると判定した画素を、黒文字属性と判定する構成としても良い。
この画像処理装置によれば、予め定められた規定値及び基準値から、画像データの各画素が黒文字属性であるか否かを判定することができる。
また、上記の画像処理装置では、更に、前記フィルタ係数を記憶する記憶部、を備え、前記フィルタ処理部は、前記判定部が黒文字属性と判定した画素の輝度成分に対して、強調係数を含む第1フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行い、該画素の色差成分に対して、前記第1フィルタ係数の強調係数より弱い強調係数を含む、又は、強調係数を含まない第2フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う構成としても良い。
この画像処理装置によれば、黒文字属性であると判断された画素の色差成分には、比較的弱い強調係数、すなわち、強調度合いの低い強調係数を含むフィルタ係数、或は、強調係数を含まないフィルタ係数の一方を用いてフィルタ処理を行うので、該画素の色差成分に対して、輝度成分と一律に比較的弱くない強調係数、すなわち、強調度合いの高い強調係数を含むフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う場合に比べて、黒文字属性であると判断された画素が色にじみすることを抑制することができる。
また、上記の画像処理装置では、前記判定部は、前記エッジ判定部によるエッジ画素でないとの判定、又は、前記色判定部による色情報が黒でないとの判定、の少なくとも一方の判断がされた画素を、黒文字属性でないと判定し、前記フィルタ処理部は、前記判定部が黒文字属性でないと判定し、且つ、前記エッジ判定部がエッジ画素と判定した画素の前記複数の色成分に対して、強調係数を含む第3フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行い、前記判定部が黒文字属性でないと判定し、且つ、前記エッジ判定部がエッジ画素でないと判定した画素の前記複数の色成分に対して、前記第3フィルタ係数の強調係数より弱い強調係数を含む、又は、強調係数を含まない第4フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う構成としても良い。
この画像処理装置によれば、黒文字属性でないと判断された画素に対して、エッジ画素であれば、比較的弱くない強調係数を含むフィルタ係数を用いることで、該画素と該画素の周辺画素との差を強調することができる。また、エッジ画素でなければ、比較的弱い強調係数を含むフィルタ係数、或は、強調係数を含まないフィルタ係数の一方を用いることで、該画素と該画素の周辺画素との差を強調しないようにすることができる。
また、上記の画像処理装置では、更に、前記フィルタ処理部によりフィルタ処理された画素からなる処理後画像データを出力する出力部、を備え、前記フィルタ処理部は、前記第1変換部によって変換される各画素の前記輝度成分に対して、前記第1フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行い、且つ、前記第1変換部によって変換される各画素の前記色差成分に対して、前記第2フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行い、且つ、各画素の前記複数の色成分に対して、前記第3フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行い、且つ、各画素の前記複数の色成分に対して、前記第4フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行い、前記出力部は、前記判定部が黒文字属性と判定した画素においては、前記第1フィルタ係数を用いてフィルタ処理された該画素の前記輝度成分と、前記第2フィルタ係数を用いてフィルタ処理された該画素の前記色差成分とを、前記第2変換部により変換した前記複数の色成分を用いて前記処理後画像データを生成し、前記判定部が黒文字属性でないと判定し、且つ、前記エッジ判定部がエッジ画素と判定した画素においては、前記フィルタ処理部により前記第3フィルタ係数を用いてフィルタ処理された前記複数の色成分を用いて前記処理後画像データを生成し、前記判定部が黒文字属性でないと判定し、且つ、前記エッジ判定部がエッジ画素でないと判定した場合、前記フィルタ処理部により前記第4フィルタ係数を用いてフィルタ処理された前記複数の色成分を用いて前記処理後画像データを生成する構成としても良い。
この画像処理装置によれば、判定部による判定結果を待つこと無く、フィルタ処理部によりフィルタ処理を行うことができ、処理後画像データを出力するまでの時間を短縮することができる。
また、上記の画像処理装置では、前記第1フィルタ係数と前記第3フィルタ係数は、共通のフィルタ係数であり、前記第2フィルタ係数と前記第4フィルタ係数は、共通のフィルタ係数である構成としても良い。この画像処理装置によれば、記憶部に記憶する必要のあるフィルタ係数の数を減らすことができ、必要な記憶容量を抑制することができる。
また、上記の画像処理装置では、前記第1変換部は、前記複数の色成分をYIQ変換する構成としても良い。この画像処理装置によれば、複数の色成分を有する画素をYIQ変換することで、該画素のY成分である輝度成分を、該画素のI成分及びQ成分である色差成分と区分して、フィルタ処理を行うことができる。
なお、本明細書によって開示される発明は、画像処理装置、画像処理方法、これらの装置または方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
本明細書によって開示される画像処理装置によれば、画像データにフィルタ処理を行う画像処理装置において、色にじみを抑制することができる。
画像処理装置の電気的構成を概略的に示すブロック図 実施形態1の画像処理回路の構成を示す図 色差成分における無彩色範囲、有彩色範囲、及び輝度成分における基準値を示す図 実施形態1のフィルタ係数を示す図 フィルタ処理を説明する図 実施形態1の効果を示す図 実施形態2の画像処理回路の構成を示す図 その他の実施形態のフィルタ係数を示す図
<実施形態1>
実施形態1を、図1から図6を用いて説明する。
1.システムの構成
図1に示すように、本実施形態の画像処理装置10は、CPU30と、ROM32と、RAM33と、デバイス駆動回路34と、画像読取部35と、読取補正回路36と、画像処理回路40と、USBインターフェイス(以下、I/F)37と、を主要部として備える。図1に実線31で示すように、CPU30と、ROM32と、RAM33とを含めたものが、画像処理装置10内の各回路や各部を制御する制御部としての機能を果たす。
ROM32には、画像処理装置10の動作を制御するための各種のプログラムが記憶されており、CPU30はROM32から読み出したプログラムに従って各部の制御を行う。
デバイス駆動回路34は、画像読取部35に接続されており、CPU30からの命令に基づいて読み取りを制御する信号を画像読取部35に送信する。画像読取部35は、デバイス駆動回路34からの信号に基づいて原稿を読み取り、生成した画像データを読取補正回路36に出力する。
読取補正回路36は、画像読取部35に接続されており、画像読取部35から出力されるアナログ信号である画像データをデジタル信号である画像データに変換する。また、読取補正回路36は、その変換された画像データにシェーディング補正等の各種補正処理を行う。そして、各種補正された画像データは、赤成分(R)、緑成分(G)、青成分(B)の複数の色成分を有する画素データの複数個からなる画像データとしてRAM33に記憶される。画素データは、画素の一例である。
USB I/F37は、画像処理装置10外部のPC12や、USBメモリなどの各種記憶メディア14に接続される。RAM33には、読取補正回路36によって補正された画像データの他、USB I/F37を介して画像処理装置10外部から入力された画像データが一時的に記憶される。
画像処理回路40は、RAM33に記憶された画像データに画像処理の一種であるフィルタ処理を行い、処理後画像データを生成する。生成された処理後画像データは、再びRAM33に記憶される。
2.画像データのフィルタ処理
次に、図2から図6を用いて、RAM33に記憶された画像データを、画像処理回路40を用いてフィルタ処理する内容について説明する。
図2に示すように、画像処理回路40は、取得部41と、YIQ変換部42と、判定部43と、フィルタ処理部44と、逆YIQ変換部45と、出力部46と、から構成されている。YIQ変換部42は、第1変換部の一例であり、逆YIQ変換部45は、第2変換部の一例である。
CPU30は、RAM33に画像データが記憶されると、画像データが記憶されていることを示す情報を取得部41に対して入力する。取得部41は、CPU30から上記情報が入力されると、RAM33から画像データの取得を開始する。取得部41は、画像データを構成する各画素データが取得される毎に、取得された画素データをYIQ変換部42に出力する。
YIQ変換部42は、取得部41から入力されるR、G、Bの複数の色成分を有する画素データを、各画素データ毎に、輝度成分(Y)と2つの色差成分(I、Q)に変換演算するYIQ変換演算部51を有する。YIQ変換部42は、YIQ変換演算部51が変換した後の輝度成分及び色差成分を各画素データ毎に判定部43に出力するとともに、フィルタ処理部44に出力する。また、YIQ変換部42は、YIQ変換演算部51が変換する前の複数の色成分を有する画素データをフィルタ処理部44に出力する。
判定部43は、色判定部52と、エッジ判定部53と、黒文字属性判定部54とを備え、YIQ変換部42から入力される輝度成分及び色差成分を用いて、各画素データが後述する黒文字属性であるか否かを判定する。
色判定部52は、各画素データ毎に、各色差成分が無彩色範囲MHにあるか有彩色範囲YHにあるかを判定する。色判定部52には、図3に示す各色差成分毎に第1基準値IK1、QK1、及び、第2基準値IK2、QK2が記憶されており、この基準値IK、QKに基づいてい無彩色範囲MH及び有彩色範囲YHが設定されている。具体的には、各色差成分毎に第1基準値IK1、QK1以上第2基準値IK2、QK2以下の範囲が無彩色範囲MHに設定されており、それ以外の範囲が有彩色範囲YHに設定されている。
色判定部52は、画素データの各色差成分を、対応する基準値IK、QKと各々比較し、いずれの色差成分も無彩色範囲MHに含まれる場合に、該画素データの色差成分が無彩色範囲MHにあると判定する。一方、色判定部52は、少なくとも一方の色差成分が有彩色範囲YHに含まれる場合に、該画素データの色差成分が有彩色範囲YHにあると判定する。
また、色判定部52は、各画素データ毎に、輝度成分が色判定部52に記憶された基準値YK以下であるかを判定する。輝度成分は、その数値が大きくなるほど明るく、その数値が小さくなるほど暗くなる。色判定部52は、画素データの輝度成分を基準値YKと比較し、基準値YK以下であるか、つまり、基準値YKよりも暗いかを判定する。
そして、色判定部52は、画素データの色差成分が有彩色範囲YHにあり、且つ、画素データの輝度成分が基準値YK以下である場合に、該画素データの色情報が黒であると判定する。一方、色判定部52は、画素データの色差成分が無彩色範囲MHにあり、或は、画素データの輝度成分が基準値YKより大きい場合に、該画素データの色情報が黒でないと判定する。色判定部52は、各画素データ毎に、色情報が黒であるか否かを判定し、判定結果を黒文字属性判定部54に出力する。
エッジ判定部53は、各画素データ毎に、エッジ画素検出処理を行い、各画素データがエッジ画素であるか否かを判定する。エッジ画素検出方法としては、各種の公知のエッジ抽出方法を利用可能であり、本実施形態では、エッジ判定部53に、差分フィルタであるフィルタ係数及び規定値が記憶されている。エッジ判定部53は、各画素データの輝度成分、及び、該画素データの周辺画素データの輝度成分に対して、フィルタ係数を用いて演算し、該画素データと該画素データの周辺画素データの輝度成分の差を示す演算結果を算出する。
演算結果は、その数値が大きくなるほど、該画素データと該画素データの周辺画素データの輝度成分の差が大きく、その数値が小さくなるほど、該画素データと該画素データの周辺画素データの輝度成分の差が小さなる。エッジ判定部53は、算出された演算結果を規定値と比較し、演算結果が規定値以上である場合に、エッジ画素と判定する。一方、エッジ判定部53は、演算結果が規定値未満である場合に、エッジ画素でないと判定する。エッジ判定部53は、各画素データ毎に、エッジ画素であるか否かを判定し、判定結果を黒文字属性判定部54及びフィルタ処理部44のフィルタ係数記憶部56に出力する。
ここで、周辺画素データとは、画像データを液晶ディスプレイなどの表示部に表示させる際に周辺に位置する画素データを意味する。表示部には、複数の表示画素が一次元又は二次元に配列されており、画像データは、表示部に表示させる際に各表示素子に画素データが入力される。周辺画素データとは、対象の画素データが入力される表示画素の周辺の表示画素に入力される画素データを意味する。さらに詳細には、画像データを構成する各画素データには、複数の色成分を示す情報の他、画素データ間の位置関係を示す情報が含まれており、画像処理回路40に含まれる各部は、この情報から周辺画素データであるか否かを判断することができる。
黒文字属性判定部54は、色判定部52及びエッジ判定部53から入力される判定結果を用いて、各画素データが黒文字属性であるか否かを判定する。黒文字属性判定部54は、色判定部52が、色情報が黒であると判定し、且つ、エッジ判定部53が、エッジ画素であると判定した画素データを、黒文字属性であると判定する。つまり、黒文字属性の画素データとは、色情報が黒であるエッジ画素の画素データを意味する。一方、黒文字属性判定部54は、色判定部52が、色情報が黒でないと判定し、或は、エッジ判定部53が、エッジ画素でないと判定した画素データを、黒文字属性でないと判定する。黒文字属性判定部54は、各画素データ毎に、黒文字属性であるか否かを判定し、判定結果をフィルタ処理部44のセレクタ55、フィルタ係数記憶部56及び逆YIQ変換部45のセレクタ59に出力する。
フィルタ処理部44は、セレクタ55と、フィルタ係数記憶部56と、フィルタ演算部57とを備え、各画素データ毎に、YIQ変換部42から入力される輝度成分及び色差成分と、複数の色成分を有する画素データとのいずれか一方を選択して、フィルタ処理を行う。フィルタ係数記憶部56は、記憶部の一例である。
セレクタ55は、黒文字属性判定部54から入力される判定結果に基づいて、各画素データ毎に、YIQ変換部42から入力される輝度成分及び色差成分と、複数の色成分を有する画素データとのいずれか一方を選択する。具体的には、黒文字属性判定部54が、黒文字属性であると判定した画素データに対しては、輝度成分及び色差成分を選択し、黒文字属性でないと判定した画素データに対しては、複数の色成分を有する画素データを選択する。セレクタ55は、選択した成分又はデータをフィルタ演算部57に出力する。
フィルタ係数記憶部56には、図4に示す第1フィルタ係数F1〜第4フィルタ係数F4を含む複数のフィルタ係数Fが記憶されている。フィルタ係数Fは、5行5列の行列であり、各フィルタ係数Fに25個の数値が設定されている。フィルタ係数Fでは、周辺(第1行、又は、第5行、又は、第1列、又は、第5列)から中心(第3行第3列)に向かって、数値が大きくなるように設定されている。
本実施形態では、第1フィルタ係数F1及び第3フィルタ係数F3は、同一の数値が設定されており、且つ、その周辺の数値に負の数値を含む。その一方、第2フィルタ係数F2及び第4フィルタ係数F4は、その周辺の数値がゼロに設定されており、負の数値を含まない。負の数値は、強調係数の一例である。
フィルタ係数記憶部56は、エッジ判定部53及び黒文字属性判定部54から入力される判定結果に基づいて、各画素データの各色成分にフィルタ係数Fを選択する。具体的には、黒文字属性判定部54が、黒文字属性であると判定した画素データの輝度成分に対しては、第1フィルタ係数F1を選択し、黒文字属性であると判定した画素データの色差成分に対しては、第2フィルタ係数F2を選択する。また、黒文字属性判定部54が、黒文字属性でないと判定し、且つ、エッジ判定部53が、エッジ画素であると判定した画素データの各色成分に対しては、第3フィルタ係数F3を選択する。また、黒文字属性判定部54が、黒文字属性でないと判定し、且つ、エッジ判定部53が、エッジ画素でないと判定した画素データの各色成分に対しては、第4フィルタ係数F4を選択する。フィルタ係数記憶部56は、選択したフィルタ係数Fをフィルタ演算部57に出力する。
フィルタ演算部57は、セレクタ55から入力された成分又はデータに対して、フィルタ係数記憶部56により選択されたフィルタ係数Fを用いてフィルタ処理を行う。フィルタ処理において、図5に示すように、フィルタ演算部57は、対象の画素データを中心とし、対象の画素データとその周辺画素データにおける5行5列のデータ群Gがセレクタ55から入力されるのを待機する。そして、データ群Gが入力されると、図5に式1に示すように、選択されたフィルタ係数Fと該データ群Gとの行列積を算出する。フィルタ演算部57は、算出された行列積を選択されたフィルタ係数Fに含まれる数値の合計値で割って、処理後の成分又はデータを算出する。
フィルタ演算部57は、黒文字属性判定部54が黒文字属性であると判定した画素データに対しては、セレクタ55から入力される輝度成分に対して、フィルタ係数記憶部56から入力される第1フィルタ係数F1を用いてフィルタ処理を行い、セレクタ55から入力される色差成分に対して、フィルタ係数記憶部56から入力される第2フィルタ係数F2を用いてフィルタ処理を行う。
第1フィルタ係数F1では、周辺の数値に負の数値を含むことから、フィルタ係数Fと該データ群Gとの行列積を算出する際に、対象の画素データを用いた算出結果は正となる。その一方、周辺画素データを用いた算出結果の中には負となるものが存在する。この結果、算出される行列積では、対象の画像データの輝度成分と周辺画素データの輝度成分との差が強調され、この強調された結果が処理後の輝度成分に反映される。つまり、第1フィルタ係数F1は、対象の画素データと周辺画素データとの差を強調するフィルタ係数Fということができる。
一方、第2フィルタ係数F1では、周辺の数値に負の数値を含まず、周辺の数値がゼロに設定されていることから、フィルタ係数Fと該データ群Gとの行列積を算出する際に、周辺画素データを用いた算出結果の中にはゼロとなるものが存在する。そのため、算出される行列積では、第1フィルタ係数F2を用いる場合に比べて、対象の画素データの色差成分と周辺画素データの色差成分との差が強調されない。つまり、第2フィルタ係数F2は、第1フィルタ係数F1に比べて、対象の画素データと周辺画素データとの差を強調しないフィルタ係数Fということができる。
また、フィルタ演算部57は、黒文字属性判定部54が黒文字属性でないと判定し、且つ、エッジ判定部53がエッジ画素であると判定した画素データの各色成分に対して、フィルタ係数記憶部56から入力される第3フィルタ係数F3を用いてフィルタ処理を行う。第3フィルタ係数F3は、第1フィルタ係数F1と同様に、周辺の数値に負の数値を含むことから、対象の画素データでは、該画素データの各色成分と周辺画素データの各色成分との差が強調される。
また、フィルタ演算部57は、黒文字属性判定部54が黒文字属性でないと判定し、且つ、エッジ判定部53がエッジ画素でないと判定した画素データの各色成分に対して、フィルタ係数記憶部56から入力される第4フィルタ係数F4を用いてフィルタ処理を行う。第4フィルタ係数F4は、第2フィルタ係数F2と同様に、周辺の数値に負の数値を含まず、周辺の数値がゼロに設定されていることから、対象の画素データでは、該画素データの各色成分と周辺画素データの各色成分との差が強調されない。フィルタ演算部57は、各画素データの処理後の成分又はデータを、逆YIQ変換部45に出力する。
逆YIQ変換部45は、逆YIQ変換演算部58と、セレクタ59とを備える。逆YIQ変換演算部58は、フィルタ処理部44から処理後の輝度成分及び色差成分が入力される場合に、各画素データ毎に、処理後の輝度成分及び色差成分を複数の色成分に変換する。逆YIQ変換演算部58は、自ら変換した処理後の複数の色成分をセレクタ59に出力する。一方、フィルタ処理部44から処理後の複数の色成分が入力される場合、フィルタ処理部44で変換された処理後の複数の色成分が直接、セレクタ59に入力される。
セレクタ59は、黒文字属性判定部54から入力される判定結果に基づいて、各画素データ毎に、逆YIQ変換演算部58で変換された処理後の複数の色成分と、フィルタ処理部44で変換された処理後の複数の色成分とのいずれか一方を選択する。具体的には、黒文字属性判定部54が、黒文字属性であると判定した画素データに対しては、逆YIQ変換演算部58で変換された処理後の複数の色成分を選択し、黒文字属性でないと判定した画素データに対しては、フィルタ処理部44で変換された処理後の複数の色成分を選択する。セレクタ55は、選択した処理後の複数の色成分を出力部46に出力する。
出力部46は、逆YIQ変換部45から処理後の複数の色成分を有する各画素データが取得される毎に、取得された画素データをRAM33に出力する。これにより、RAM33には、処理後の複数の色成分を有する画素データの複数個で構成される処理後の画像データが記憶される。
3.本実施形態の効果
(1)本実施形態の画像処理装置10では、画像処理回路40を用いて画像データをフィルタ処理する際に、画像データの各画素データ毎に黒文字属性であるか否かを判断する。例えば、図6の1段目に示すように、画像データが白で表された下地部分に「A」の黒文字が記載された画像データの場合、図6の2段目に示すように、黒文字の輪郭部分が黒文字属性であると判断される。
黒文字属性であると判断された画素データは、エッジ画素の画像データであることから、該画素データに対しては、該画素データとその周辺画素データとの輝度成分の差を強調するフィルタ処理が行われる。従来技術のように、黒文字属性であると判断された画素データに対して、輝度成分と色差成分を区別しないでフィルタ処理が実行されると、該画素データとその周辺画素データとの輝度成分の差が強調されるだけでなく、該画素データとその周辺画素データとの色差成分の差も強調される。その結果、図6の3段目に示すように、黒文字の輪郭部分において、画素データが有する複数の色成分のうち、特定の色成分が際立って強調されてしまい、処理後の画像データを表示部に表示させた場合に、図6の3段目に誇張して示すように、黒文字の輪郭部分の一部である領域Rに画像データでは視認されない色成分が表示される領域Rが表れる、いわゆる色にじみの問題が生じる。
本実施形態の画像処理装置10では、対象の画素データが黒文字属性であると判断された場合、該画素データを変換して得られる輝度成分に対して、該画素データとその周辺画素データとの差を強調するフィルタ係数Fを用いてフィルタ処理を実行する。これにより、エッジ画素の画像データとその周辺画素データとの輝度成分の差を強調することができる。
そして、黒文字属性であると判断された画素データを変換して得られる色差成分に対して、該画素データとその周辺画素データとの差を強調しないフィルタ係数Fを用いてフィルタ処理を実行する。これにより、黒文字属性であると判断された画素データが有する複数の色成分のすべてにおいて、該画素データとその周辺画素データとの差が強調されることが抑制される。この結果、黒文字の輪郭部分において、特定の色成分が際立って強調されることが抑制され、図6の4段目に示すように、色にじみの発生を抑制することができる。
(2)本実施形態の画像処理装置10では、上記の処理、即ち、画素データを変換して得られる輝度成分と色差成分に対してフィルタ処理を実行することや、輝度成分と色差成分とでフィルタ処理に使用するフィルタ係数Fを変更することを、黒文字属性であると判断された画素データに対してのみ行い、黒文字属性でない画素データに対しては、画素データが有する各色成分に対してフィルタ処理を実行する。そのため、画像データに含まれる各画素データの属性に基づいてフィルタ処理を実行することができ、従来技術のように、画像データに含まれる全ての画素データに一律のフィルタ処理が実行された後に、黒文字属性であると判断された画素データに対して追加的な処理が実行される場合に比べて、フィルタ処理における処理の無駄を省くことができる。
(3)本実施形態の画像処理装置10では、黒文字属性であるか否かを、予め画像処理回路40内に記憶された基準値YK、IK、QKを用いて判断する。そのため、図6の上から2番目に示すように、黒文字だけでなく、基準値YK、IK、QKから定まる特定の条件を満たすベタパターンの輪郭部分を黒文字属性の画素データとして判断することができる。
(4)本実施形態の画像処理装置10では、対象の画素データが黒文字属性でないと判断された場合、エッジ画素の画素データであるか否かを判断する。そして、対象の画素データがエッジ画素の画素データであると判断された場合、該画素データが有する各色成分に対して、該画素データとその周辺画素データとの差を強調する第3フィルタ係数F3を用いてフィルタ処理を実行する。これにより、黒文字属性でないエッジ画素の画像データに対しても、該画素データとその周辺画素データとの各色成分の差を強調することができる。
一方、本実施形態の画像処理装置10では、対象の画素データが黒文字属性でないと判断され、且つ、エッジ画素の画素データでないと判断された場合、該画素データが有する各色成分に対して、該画素データとその周辺画素データとの差を強調しない第4フィルタ係数F4を用いてフィルタ処理を実行する。これにより、エッジ画素でない画像データに対して、該画素データとその周辺画素データの各色成分との差を強調せずに、滑らかにすることができる。
<実施形態2>
実施形態2を、図7を用いて説明する。本実施形態では、画像処理回路40のフィルタ処理部44において、YIQ変換部42から入力される各画素データの輝度成分及び色差成分と、複数の色成分を有する画素データとの両方に対してフィルタ処理を実行する点で、該輝度成分及び色差成分と、該画素データとのいずれか一方にのみフィルタ処理が実行される実施形態1と異なる。以下の説明では、実施形態1と同一の内容については重複した記載を省略する。
1.画像データのフィルタ処理
図7に示すように、本実施形態の画像処理回路40は、図2に示す実施形態1の画像処理回路40に比べて、判定部43及びフィルタ処理部44で行われる処理が異なる。
判定部43において、エッジ判定部53は、各画素データ毎に、エッジ画素であるか否かを判定し、判定結果を黒文字属性判定部54及びフィルタ処理部44のセレクタ55に出力し、フィルタ処理部44のフィルタ係数記憶部56に出力しない。また、黒文字属性判定部54は、各画素データ毎に、黒文字属性であるか否かを判定し、判定結果をフィルタ処理部44のセレクタ55及び逆YIQ変換部45のセレクタ59に出力し、フィルタ処理部44のフィルタ係数記憶部56に出力しない。
フィルタ処理部44において、フィルタ係数記憶部56は、YIQ変換部42から各画素データの成分及びデータが入力される度に、第1フィルタ係数F1〜第4フィルタ係数F4をフィルタ演算部57に出力する。
フィルタ演算部57は、フィルタ係数記憶部56から入力されるフィルタ係数Fを用いて、各画素データの成分及びデータの両方にフィルタ処理を行う。つまり、フィルタ演算部57は、判定部43からの判定結果によらないで、各画素データの成分及びデータにフィルタ処理を行う。具体的には、フィルタ演算部57は、YIQ変換部42から入力される各画素データの輝度成分に対して、フィルタ係数記憶部56から入力される第1フィルタ係数F1を用いてフィルタ処理を行い、YIQ変換部42から入力される色差成分に対して、フィルタ係数記憶部56から入力される第2フィルタ係数F2を用いてフィルタ処理を行う。
また、フィルタ演算部57は、YIQ変換部42から入力される各画素データの色成分に対して、フィルタ係数記憶部56から入力される第3フィルタ係数F3を用いてフィルタ処理う。更に、YIQ変換部42から入力される各画素データの色成分に対して、フィルタ係数記憶部56から入力される第4フィルタ係数F4を用いてフィルタ処理を行う。フィルタ演算部57は、各画素データの処理後の成分及びデータを、セレクタ55に出力する。
セレクタ55は、黒文字属性判定部54及びエッジ判定部53から入力される判定結果に基づいて、各画素データ毎に、フィルタ演算部57から入力される処理後の輝度成分及び色差成分と、処理後の複数の色成分を有する画素データとのいずれか一方を選択する。そのため、フィルタ演算部57は、判定部43からの判定結果が入力されるに先立ってフィルタ処理を行い、その結果である処理後の成分及びデータを、セレクタ55に出力する。
具体的には、黒文字属性判定部54が黒文字属性であると判定した画素データに対しては、処理後の輝度成分及び色差成分を選択する。また、黒文字属性判定部54が黒文字属性でないと判定し、且つ、エッジ判定部53がエッジ画素であると判定した画素データに対しては、第3フィルタ係数F3を用いてフィルタ処理された処理後の複数の色成分を有する画素データを選択する。また、黒文字属性判定部54が黒文字属性でないと判定し、且つ、エッジ判定部53がエッジ画素でないと判定した画素データに対しては、第4フィルタ係数F4を用いてフィルタ処理された処理後の複数の色成分を有する画素データを選択する。セレクタ55は、各画素データ毎に、選択した処理後の成分又はデータを、逆YIQ変換処理部に出力する。
これにより、黒文字属性判定部54が黒文字属性であると判定した画素データでは、処理後の輝度成分及び色差成分が逆YIQ変換演算部58により複数の色成分に変換され、変換された処理後の複数の色成分が、セレクタ59及び出力部46を介してRAM33に出力される。
また、黒文字属性判定部54が黒文字属性でないと判定し、且つ、エッジ判定部53がエッジ画素であると判定した画素データでは、フィルタ演算部57により第3フィルタ係数F3を用いてフィルタ処理された処理後の複数の色成分が、セレクタ59及び出力部46を介してRAM33に出力される。
また、黒文字属性判定部54が黒文字属性でないと判定し、且つ、エッジ判定部53がエッジ画素でないと判定した画素データでは、フィルタ演算部57により第4フィルタ係数F4を用いてフィルタ処理された処理後の複数の色成分が、セレクタ59及び出力部46を介してRAM33に出力される。RAM33では、これらの処理後の複数の色成分を有する画素データの複数個によって、処理後の画像データが記憶される。
2.本実施形態の効果
(1)本実施形態の画像処理装置10では、画像処理回路40を用いて画像データをフィルタ処理する際に、フィルタ処理部44では、判定部43からの判定結果が入力されるに先立ってフィルタ処理を行い、判定部43からの判定結果が入力された後では、フィルタ処理を実行しない。そのため、判定部43から各画素データ後の判定結果が出力されるまでの時間を活用してフィルタ処理を行うことができ、画像データのフィルタ処理に必要な時間を短縮することができる。
(2)その一方、本実施形態の画像処理装置10では、各画像データに対して、複数のフィルタ処理が実行されることから、無駄な処理が含まれるということもできる。しかし、本実施形態の画像処理装置10では、従来までは活用されてこなかった各画素データ後の判定結果が出力されるまでの時間を活用することで、例え無駄な処理が含まれたとしても、画像データのフィルタ処理に必要な時間を短縮することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、スキャナ機能を有する画像処理装置10を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。例えば、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などのうちの少なくとも1つの機能を備えた装置であっても良い。
(2)また、上記の機能を全く有していなくても良い。例えば、USB I/F37を介して装置外部から入力された画像データをフィルタ処理する画像処理を専用とする装置であっても良い。
(3)上記実施形態では、複数の色成分を有する画素データがI成分及びQ成分の色差成分に変換される例を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。変換される色差成分は、Cb成分及びCr成分や、Pb成分及びPr成分など、輝度成分と分離して変換される色差成分であれば、適用することができる。
(4)上記実施形態では、フィルタ係数記憶部56に記憶されているフィルタ係数Fとして、第1フィルタ係数F1と第3フィルタ係数F3が等しく、第1フィルタ係数F1と第2フィルタ係数F2と第4フィルタ係数F4がお互いに異なる例を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。例えば、第1フィルタ係数F1〜第4フィルタ係数F4の全てがお互いに異なっていてもよい。
また、図8に示すように、第1フィルタ係数F1と第3フィルタ係数F3が等しく設定され、且つ、第2フィルタ係数F2と第4フィルタ係数F4が等しく設定されていても良い。これにより、フィルタ係数記憶部56に記憶する必要のあるフィルタ係数Fの数を減らすことができ、フィルタ係数記憶部56に必要な容量を抑制することができる。
(5)上記実施形態では、第2フィルタ係数F2と第4フィルタ係数F4が、負の数値を含まない例を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られず、第2フィルタ係数F2と第4フィルタ係数F4が、負の数値を含んでいてもよい。
この場合、第2フィルタ係数F2に含まれる負の数値の絶対値が、第1フィルタ係数F1に含まれる負の数値の絶対値よりも小さく設定されることが好ましい。これにより、上記実施形態と同様に、第2フィルタ係数F2を、第1フィルタ係数F1に比べて、対象の画素データと周辺画素データとの差を強調しないフィルタ係数Fとすることができる。
同様に、第4フィルタ係数F4に含まれる負の数値の絶対値が、第3フィルタ係数F3に含まれる負の数値の絶対値よりも小さく設定されることが好ましい。これにより、上記実施形態と同様に、第4フィルタ係数F4を、第3フィルタ係数F3に比べて、対象の画素データと周辺画素データとの差を強調しないフィルタ係数Fとすることができる。
10:画像処理装置、34:デバイス駆動回路、35:画像読取部、36:読取補正回路、37:USB I/F、40:画像処理回路、41:取得部、42:YIQ変換部、43:判定部、44:フィルタ処理部、45:逆YIQ変換部、46:出力部、51:YIQ変換演算部、52:色判定部、53:エッジ判定部、54:黒文字属性判定部、55:セレクタ、56:フィルタ係数記憶部、57:フィルタ演算部、58:逆YIQ変換演算部、59:セレクタ、F:フィルタ係数、YK、IK、QK:基準値、MH:無彩色範囲、YH:有彩色範囲

Claims (8)

  1. 複数の色成分を有する画素からなる画像データを取得する取得部と、
    前記画像データの各画素毎に、前記複数の色成分を輝度成分及び色差成分に変換する第1変換部と、
    前記画像データの各画素毎に、黒文字属性であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が黒文字属性と判定した画素の輝度成分と該画素の周辺画素の輝度成分との差を強調するフィルタ係数を用いて、該画素の輝度成分に対してフィルタ処理を行うフィルタ処理部と、
    前記フィルタ処理部によりフィルタ処理された前記輝度成分と、前記色差成分とを、前記複数の色成分に変換する第2変換部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    更に、
    前記画像データの各画素毎に、各画素と該画素の周辺画素との輝度成分の差が規定値以上であるエッジ画素であるか否かを判定する判定するエッジ判定部と、
    前記画像データの各画素毎に、該画素の色差成分が無彩色範囲にある場合であって、且つ、該画素の輝度成分が基準値以下である場合に、該画素の色情報は黒であると判定する色判定部と、
    を備え、
    前記判定部は、
    前記エッジ判定部がエッジ画素と判定し、且つ、前記色判定部が色情報が黒であると判定した画素を、黒文字属性と判定する、
    画像処理装置。
  3. 請求項2記載の画像処理装置であって、
    更に、
    前記フィルタ係数を記憶する記憶部、
    を備え、
    前記フィルタ処理部は、
    前記判定部が黒文字属性と判定した画素の輝度成分に対して、強調係数を含む第1フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行い、該画素の色差成分に対して、前記第1フィルタ係数の強調係数より弱い強調係数を含む、又は、強調係数を含まない第2フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う、画像処理装置。
  4. 請求項3記載の画像処理装置であって、
    前記判定部は、
    前記エッジ判定部によるエッジ画素でないとの判定、又は、前記色判定部による色情報が黒でないとの判定、の少なくとも一方の判断がされた画素を、黒文字属性でないと判定し、
    前記フィルタ処理部は、
    前記判定部が黒文字属性でないと判定し、且つ、前記エッジ判定部がエッジ画素と判定した画素の前記複数の色成分に対して、強調係数を含む第3フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行い、
    前記判定部が黒文字属性でないと判定し、且つ、前記エッジ判定部がエッジ画素でないと判定した画素の前記複数の色成分に対して、前記第3フィルタ係数の強調係数より弱い強調係数を含む、又は、強調係数を含まない第4フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う、画像処理装置。
  5. 請求項4記載の画像処理装置であって、
    更に、
    前記フィルタ処理部によりフィルタ処理された画素からなる処理後画像データを出力する出力部、
    を備え、
    前記フィルタ処理部は、
    前記第1変換部によって変換される各画素の前記輝度成分に対して、前記第1フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行い、且つ、前記第1変換部によって変換される各画素の前記色差成分に対して、前記第2フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行い、且つ、各画素の前記複数の色成分に対して、前記第3フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行い、且つ、各画素の前記複数の色成分に対して、前記第4フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行い、
    前記出力部は、
    前記判定部が黒文字属性と判定した画素においては、前記第1フィルタ係数を用いてフィルタ処理された該画素の前記輝度成分と、前記第2フィルタ係数を用いてフィルタ処理された該画素の前記色差成分とを、前記第2変換部により変換した前記複数の色成分を用いて前記処理後画像データを生成し、
    前記判定部が黒文字属性でないと判定し、且つ、前記エッジ判定部がエッジ画素と判定した画素においては、前記フィルタ処理部により前記第3フィルタ係数を用いてフィルタ処理された前記複数の色成分を用いて前記処理後画像データを生成し、
    前記判定部が黒文字属性でないと判定し、且つ、前記エッジ判定部がエッジ画素でないと判定した場合、前記フィルタ処理部により前記第4フィルタ係数を用いてフィルタ処理された前記複数の色成分を用いて前記処理後画像データを生成する、画像処理装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の画像処理装置であって、
    前記第1フィルタ係数と前記第3フィルタ係数は、共通のフィルタ係数であり、前記第2フィルタ係数と前記第4フィルタ係数は、共通のフィルタ係数である、画像処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記第1変換部は、前記複数の色成分をYIQ変換する、画像処理装置。
  8. 画像処理装置に用いられるコンピュータに、
    複数の色成分を有する画素からなる画像データを取得する取得処理と、
    前記画像データの各画素毎に、前記複数の色成分を輝度成分及び色差成分に変換する第1変換処理と、
    前記画像データの各画素毎に、黒文字属性であるか否かを判定する判定処理と、
    前記判定処理により前記黒文字属性と判定された画素の輝度成分と該画素の周辺画素の輝度成分との差を強調するフィルタ係数を用いて、該画素の輝度成分に対して演算を行うフィルタ処理と、
    前記フィルタ処理された前記輝度成分と、前記色差成分とを、前記複数の色成分に変換する第2変換処理と、
    を実行させる画像処理装置用のプログラム。
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