JP2009044426A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 より小さいメモリ容量で良好に縮小画像データを生成することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 入力される画像データを縮小後のピクセル数と同数のブロック31に分割し、ブロック31ごとに1ピクセルを注目ピクセル32としてフィルタ処理を行うことにより、フィルタ処理が施されたブロック31の数と同数のピクセルからなる縮小画像データを生成する。これにより、第1のピクセル数からなる画像データに対して、当該第1のピクセル数よりも少ない第2のピクセル数からなる画像データに縮小する処理とフィルタ処理とを同時に行うことができ、フィルタ処理を行うために多数のラインメモリを設ける必要がないので、より小さいメモリ容量で良好に縮小画像データを生成することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像処理装置に係り、さらに詳しくは、画像データを縮小させるための処理を行う画像処理装置に関する。
画像データの解像度を減少させることにより縮小画像データを生成し、その縮小画像データに基づくサムネイル画像を表示領域に表示させることができるような画像処理装置が知られている。画像データは複数のラインデータからなり、各ラインデータは、ライン状に整列された複数のピクセルからなる。この種の画像処理装置において、画像データの解像度を減少させる処理としては、画像データのピクセルを間引く処理が知られている。
しかし、画像データのピクセルを単に間引いただけでは、間引いた後の隣接するピクセル間の境界部分が滑らかにならず、表示領域に表示されたサムネイル画像が見づらくなってしまうといった問題がある。そこで、通常は、画像データの各ピクセルについて平滑化処理を行った後、それらのピクセルを間引いて解像度を減少させる処理が行われるようになっている(例えば、特許文献1)。
特開2003−99782号公報
平滑化処理では、画像データの各ピクセルを注目ピクセルとし、注目ピクセル及びその周辺ピクセルに対する係数の乗和演算からなるフィルタ処理が上記注目ピクセルごとに行われることにより、画像データの各ピクセルが平滑化される。したがって、画像データの全てのピクセルを注目ピクセルとして平滑化処理を行うためには、少なくともフィルタの行数に対応する複数のラインメモリにラインデータを保持しておく必要があり、複数ライン分のラインメモリが必要となり、製造コストが高くなるといった問題があった。また、間引き処理前の多数のピクセルについて平滑化処理を行わなければならず、縮小後のピクセル数に比べて処理負荷が大きく、処理速度が遅くなるという問題もあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、より小さいメモリ容量で良好に縮小画像データを生成することができる画像処理装置を提供することを目的とする。また、画像データのピクセル数を減少させる縮小処理の処理速度を向上させることを目的とする。
第1の本発明による画像処理装置は、第1のピクセル数からなる画像データを上記第1のピクセル数よりも少ない第2のピクセル数からなる画像データに縮小する画像処理装置であって、上記第1のピクセル数からなる画像データを上記第2のピクセル数と同数のブロックに分割した場合のブロックごとに、当該ブロック内の1ピクセルを注目ピクセルとするブロック処理手段と、上記注目ピクセル及びその周辺ピクセルに対するフィルタ処理を行うフィルタ処理手段とを備えて構成される。
このような構成によれば、第1のピクセル数からなる画像データを縮小後の第2のピクセル数と同数のブロックに分割した場合のブロックごとに、当該ブロック内の1ピクセルを注目ピクセルとしてフィルタ処理を行うことにより、フィルタ処理が施された第2のピクセル数と同数のピクセルからなる縮小画像データを得ることができる。すなわち、第1のピクセル数からなる画像データに対して、当該第1のピクセル数よりも少ない第2のピクセル数からなる画像データに縮小する処理とフィルタ処理とを同時に行うことができる。
これにより、例えば、画像処理装置に対しラインデータが順に入力される場合であっても、フィルタの行数に対応する複数のラインメモリにラインデータを保持しておく必要がなく、各ラインデータに対するフィルタ処理後のデータを1つのラインメモリに順次に加算していくことにより、各ブロックにおける1つの注目ピクセルについてフィルタ処理後のデータを得ることができる。したがって、フィルタ処理を行うために多数のラインメモリを設ける必要がなく、より小さいメモリ容量で良好に縮小画像データを生成することができる。また、最終的に間引かれるピクセルについてはフィルタ処理を行わないため、縮小処理を高速化することができる。
第2の本発明による画像処理装置は、上記構成に加えて、上記フィルタ処理手段が、同一ブロックに属する上記注目ピクセル及びその周辺ピクセルに対し係数をそれぞれ乗算し、上記同一ブロック内において得られた積を加算するように構成される。
このような構成によれば、各ブロック内における注目ピクセル及びその周辺ピクセルに対してフィルタ処理を行った後、そのフィルタ処理時に用いた各ピクセルのピクセルデータを他のブロック内でのフィルタ処理に用いることがない。したがって、フィルタ処理を行うために1ライン分のラインメモリを設けるだけでよく、より小さいメモリ容量で良好に縮小画像データを生成することができる。
第3の本発明による画像処理装置は、上記構成に加えて、フィルタリング処理手段が、第1のピクセル数からなる画像データが2階調である場合に、同一ブロックに属する上記注目ピクセル及びその周辺ピクセルに対し、その和が(第2のピクセル数からなる画像データの階調数−1)となる係数を乗算するように構成される。
このような構成によれば、フィルタリング処理によって得られる階調数を縮小画像の階調数に一致させることができる。このため、フィルタリング処理後に階調数を調整する必要がなく、ピクセル数を減少させる縮小処理と、フィルタ処理と、フィルタ処理後の階調調整とを同時に行うことができる。
第4の本発明による画像処理装置は、上記構成に加えて、上記フィルタ処理手段が、互いに所定数のピクセルを隔てて位置している上記注目ピクセル及びその周辺ピクセルの各ピクセルデータに上記係数を乗算して加算するように構成される。
このような構成によれば、各ブロックについて、注目ピクセルに対してより広範囲に分布するピクセルを周辺ピクセルとしてフィルタ処理を行うことができるので、より良好に縮小画像データを生成することができる。また、各ブロックについて、ピクセルを間引く処理と、間引いた後のピクセルに対するフィルタ処理とを同時に行うことができるので、画像データに対する処理をより効率よく行うことができる。
第5の本発明による画像処理装置は、上記構成に加えて、上記ブロック分割処理手段及び上記フィルタ処理手段が、上記画像データが輝度データ及び色差データからなる場合に、上記輝度データに対してのみ処理を行い、上記第1のピクセル数からなる上記色差データのピクセルを間引く処理を行うことにより、上記第2のピクセル数からなる上記色差データに縮小する色差データ縮小処理手段を備えて構成される。
このような構成によれば、画像データが輝度データ及び色差データからなる場合に、輝度データについてのみブロック分割処理手段及びフィルタ処理手段によって画像データが縮小され、色差データについてはピクセルを間引く処理によって画像データが縮小される。色差データは、輝度データと比べてその差異が認識しにくいので、色差データについてはフィルタ処理を行わず、ピクセルを間引く処理を行うことにより、画像データを縮小する処理を簡易化することができる。
本発明によれば、第1のピクセル数からなる画像データを縮小後の第2のピクセル数と同数のブロックに分割し、ブロックごとに1ピクセルを注目ピクセルとしてフィルタ処理を行うことによって、より小さいメモリ容量で良好に縮小画像データを生成することができるとともに、縮小処理を高速化することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による画像処理装置1の構成例を示したブロック図である。この画像処理装置1は、ブロック処理部11及びフィルタ処理部12によって構成され、入力された画像データを縮小し、縮小後の画像データを出力する処理を行う。縮小後の画像データは、例えばサムネイル画像を表示領域に表示させる際などに用いられる。
この例では、各ピクセルが「1」(白色)又は「0」(黒色)のピクセルデータからなる2値画像データが縮小され、各ピクセルが256階調(0〜255)のピクセルデータからなる多値画像データが生成されるようになっている。このとき生成される多値画像データは、入力された2値画像データよりもピクセル数が少ない縮小画像データである。
図示したブロック処理部11及びフィルタ処理部12は、プロセッサが実行するコンピュータプログラムにより実現される。フィルタ処理部12は、係数選択部121、乗算部122、加算部123、加算選択部124、平滑化フィルタ22及びラインメモリ21により構成されている。平滑化フィルタ22は、記憶手段に保持されている複数の係数からなる係数テーブルであり、フィルタ処理部12における平滑化処理を規定する空間フィルタ(2次元フィルタ)として用いられる。ラインメモリ21は、各ブロックの平滑化処理中の演算結果が格納される記憶手段である。
ブロック処理部11は、フィルタ処理部12に入力される2値画像データを複数のブロックに分割した場合のブロックごとに、当該ブロック内の1ピクセルをフィルタ処理の注目ピクセルとして指定し、さらにフィルタ処理の対象となる当該注目ピクセルの周辺ピクセルも指定する。
分割された各ブロックは、マトリクス状に整列された複数のピクセルデータからなる。ここでは、入力される2値画像データのピクセル数と、出力される多値画像データのピクセル数とに基づいて、1ピクセルに縮小される縮小前のピクセル数が算出され、各ブロックのピクセル数がこの算出されたピクセル数と同数又は同程度となるように分割されるものとする。このようなブロック化処理によって、入力される2値画像データは、出力される多値画像データのピクセル数と同数のブロックに分割される。
また、分割されたブロック内の1つのピクセルが、ブロック処理部11によって注目ピクセルとして選択される。注目ピクセルとは、平滑化されるピクセル、すなわち、フィルタ処理部12によるフィルタ処理が反映されるピクセルであり、この平滑化処理は、当該注目ピクセルの周辺ピクセルのピクセルデータに基づいて行われる。この例では、各ブロックに含まれる複数のピクセルの中央に位置するピクセルが、注目ピクセルとして選択されるものとする。
フィルタ処理部12は、2値画像データを構成する各ラインデータが順に入力され、各ラインごとに、当該ラインを構成するピクセルデータが順に入力される。この様にして各ピクセルデータが順に入力される2値画像データは、フィルタ処理部12においてフィルタ処理されるとともに縮小処理され、2値画像データよりもピクセル数の少ない多値画像データとして出力される。
フィルタ処理は、ブロック処理部11によって分割された各ブロックに含まれる注目ピクセル及びその周辺ピクセルの各ピクセルデータに対して、平滑化フィルタ22に保持されている対応する係数を乗算し、これらの乗算結果として得られた積を加算する積和演算として実現される。
また、縮小処理は、このようなフィルタ処理の結果として行われる処理であり、フィルタ処理と同時に行われている。フィルタ処理の注目ピクセルは、ブロックごとに1ピクセルであるため、フィルタ処理後に生成されるピクセルデータの数は、ブロック処理部11によって分割されたブロック数に一致しており、フィルタ処理を実行することによって縮小処理も同時に実行される。
係数選択部121は、ブロック処理部11から入力される注目ピクセルの情報に基づいて、乗算部122に入力されるピクセルデータに対応する係数を平滑化フィルタ22から読み出して乗算部122へ出力している。フィルタ処理は、注目ピクセル及びその周辺ピクセルに対する係数の積和演算によって実現されることから、乗算部122に入力されるピクセルデータが注目ピクセル又はその周辺ピクセルのピクセルデータであれば、係数選択部121が、これらのピクセルに対応する係数を平滑化フィルタ22から読み出して乗算部122へ出力する。一方、乗算部122に入力されるピクセルデータが、積和演算の対象となるピクセルデータではない場合、つまり、注目ピクセルでも、周辺ピクセルでもない場合には、乗算部122へ係数ゼロを出力する。
周辺ピクセルとは、注目ピクセルの周辺に位置するピクセル、より具体的には、注目ピクセルに対して予め定められた相対的位置にあるピクセルであり、通常は、注目ピクセルの周囲を取り囲んでいる複数のピクセルとして規定される。この例では、注目ピクセルと同一のブロック内であって、注目ピクセルを中心として平滑化フィルタ22に応じた広がりを有し、当該注目ピクセルを取り囲むようにマトリクス状に配置された複数のピクセルが、周辺ピクセルとして指定されるものとする。
平滑化フィルタ22は、注目ピクセル及びその周辺ピクセルに対応する係数で構成される空間フィルタである。周辺ピクセルの係数は、注目ピクセルに対する当該周辺ピクセルの相対的位置に対応づけて保持されている。このため、注目ピクセルに対する相対的位置がわかれば、平滑化フィルタ22から係数を読み出すことができる。
乗算部122は、2値画像データを構成する各ピクセルのピクセルデータに対し、係数選択部121によって選択された係数を乗算し、その積を加算部123へ出力している。すなわち、注目ピクセル及びその周辺ピクセルの各ピクセルデータに対し、係数選択部121によって平滑化フィルタ22から読み出された係数を乗算する処理が行われる。
加算部123は、同一ライン上かつ同一ブロック内の各ピクセルについて、乗算部122で求められた積を累積的に加算していき、この累積加算によって求められた演算結果をラインメモリ21に格納する。また、同一ブロック内の2ライン目以降のライン上にあるピクセルについて累積加算を行う場合には、最初のピクセルについて求められた積がラインメモリ21に格納されている直前ラインの演算結果に加算される。この様にして、同一ブロック内の全てのピクセルについて、乗算部122によって求められた積が加算された時点で、加算部123の出力として、注目ピクセルに対してフィルタ処理及び縮小処理を行ったピクセルデータが得られる。このピクセルデータは、多値画像データを構成するピクセルとして、当該フィルタ処理部12から出力される。
ラインメモリ21は、加算部123によって求められた演算結果を保持する記憶手段であり、各ブロックごとの演算結果が格納され、それぞれのブロックについて1ライン分の加算処理が終了するごとに更新される。このブロック処理部11には、例えば、シフトレジスタを用いることができる。このシフトレジスタの段数(レジスタ数)は、1ラインをブロックに分割する際の分割数、つまり、ライン方向に並んでいるブロック数に相当しているものとする。
加算選択部124は、加算部123による加算結果、及び、ラインメモリ21に格納されている直前ラインまでの加算結果のいずれかを選択して加算部123に入力する。すなわち、同一ライン上にある同一ブロック内の2番目以降のピクセルについて、乗算部122で求められた積が加算部123に入力される場合、加算選択部124によって加算部123の出力が選択される。一方、同一ライン上にある同一ブロック内の最初のピクセルについて、乗算部122で求められた積が加算部123に入力される場合には、加算選択部124によってラインメモリ21内に保持されているデータが選択される。なお、同一ブロック内に属する最初のピクセル、つまり、当該ブロック内の最初のライン上であって、当該ライン上の最初のピクセルについて、乗算部122で求められた積が加算部123に入力される場合には、加算選択部124から加算部123へゼロが出力される。
このようにして、ブロック処理部11及び係数選択部121により決定された注目ピクセル及びその周辺ピクセルの各ピクセルデータに対して、平滑化フィルタ22に保持されている対応する係数が乗算されるとともに、それらの乗算後の各値が加算されることにより、乗算後の各値の全てを加算した値が、注目ピクセルのフィルタ処理後のピクセルデータとして出力される。そして、ブロックごとに1ピクセルの注目ピクセルについてフィルタ処理後のピクセルデータが出力されることにより、それらのピクセルデータからなる縮小画像データが生成される。
なお、ここでは、乗算部122に入力されるピクセルデータが、注目ピクセル及び周辺ピクセル以外のピクセルデータである場合に、係数選択部121から乗算部122へゼロが出力される場合の例について説明したが、注目ピクセル及び周辺ピクセル以外の場合、乗算部122が乗算処理を行わず、加算部123に対し演算結果を出力しないように構成することもできる。
図2は、フィルタ処理の対象となる注目ピクセル32及びその周辺ピクセル33を決定する際の態様について説明するための図である。また、図3は、フィルタ処理に用いられる平滑化フィルタ22の一例を示した図である。入力される2値画像データは、図2に破線で示すように、出力される多値画像データのピクセル数と同数のブロック31に分割される。
図2では、各ブロック31の中央位置に存在するピクセルが、注目ピクセル32として決定され、この注目ピクセル32を中心に周囲を取り囲むようにマトリクス状に位置する複数のピクセルが、周辺ピクセル33として決定されている。この例では、注目ピクセル32及びその周辺ピクセル33が、7行×7列のマトリクス状に位置している。
これらの注目ピクセル32及びその周辺ピクセル33は、同一ブロック31内に存在しており、各ブロック31内の注目ピクセル32に対応する周辺ピクセル33が、他のブロック31に跨ることがないように設定されている。ただし、このような構成に限らず、各ブロック31内の注目ピクセル32に対応する周辺ピクセル33の一部が、他のブロック31に跨るような構成であってもよい。
このようにして決定された注目ピクセル32及びその周辺ピクセル33の各ピクセルデータに対して、図3に示すようなマトリクス状の平滑化フィルタ22における対応する位置の係数を乗算することにより、平滑化フィルタ22を用いたフィルタ処理が行われる。この例では、7行×7列のマトリクス状に整列された各係数のうち中央位置に存在する係数、すなわち図3においてハッチングが施された位置の係数が、注目ピクセル32に対応する係数であり、この係数の周囲に位置する各係数が、各周辺ピクセル33に対応する係数である。
なお、平滑化フィルタ22に保持されている各係数の和は、出力される多値画像データの階調数に応じた値となっている。この例では、各ピクセルが256階調のピクセルデータからなる多値画像データが生成されるようになっており、平滑化フィルタ22に保持されている各係数の和が、上記階調数よりも「1」だけ少ない「255」となるように各係数が設定されている。このように平滑化フィルタ22の各係数を設定すれば、注目ピクセル32及びその周辺ピクセル33の各ピクセルデータに対応する係数を乗算して加算することにより、256階調の多値画像データを生成することができる。
図4は、フィルタ処理を行う際の制御部10による処理の一例を示したフローチャートである。2値画像データが入力されると、まず、当該2値画像データを複数のブロック31に分割する処理がブロック処理部11によって行われる(ステップS101)。
その後、分割された1つのブロック31について、当該ブロック31内に存在する1ピクセルが注目ピクセル32として決定される(ステップS102)。そして、メモリ20から平滑化フィルタ22が読み出され(ステップS103)、決定された注目ピクセル32及びその周辺ピクセル33の各ピクセルデータに対して、平滑化フィルタ22の対応する係数が乗算されるとともに、乗算後のピクセルデータが加算されることにより、平滑化フィルタ22を用いたフィルタ処理が行われる(ステップS104)。
このようにして、ブロック31ごとに1ピクセルの注目ピクセル32に対してフィルタ処理が行われることにより、全てのブロック31についてフィルタ処理が終了すると(ステップS105でYes)、ブロック31の数と同数のピクセル数からなるフィルタ処理後の画像データが得られる。
本実施の形態では、入力される2値画像データを縮小後のピクセル数と同数のブロック31に分割し、ブロック31ごとに1ピクセルを注目ピクセル32としてフィルタ処理を行うことにより、フィルタ処理が施されたブロック31の数と同数のピクセルからなる縮小画像データを得ることができる。すなわち、第1のピクセル数からなる2値画像データに対して、当該第1のピクセル数よりも少ない第2のピクセル数からなる多値画像データに縮小する処理とフィルタ処理とを同時に行うことができる。
これにより、平滑化フィルタ22の行数又は列数に対応する複数のラインメモリ21にラインデータを保持しておく必要がなく、1ライン分のフィルタ処理後のデータ、つまり、ブロック数と一致する数のデータを保持するラインメモリ21があれば、2値画像データについてフィルタ処理及び縮小処理を行って多値画像データを生成することができる。したがって、フィルタ処理を行うために多数のラインメモリ21を設ける必要がなく、より小さいメモリ容量で良好に縮小画像データを生成することができる。また、最終的に間引かれるピクセルについてはフィルタ処理を行わないため、縮小処理を高速化することができる。
また、本実施の形態では、各ブロック31についてフィルタ処理を行う際に、同一ブロック31内における注目ピクセル32及びその周辺ピクセル33に対してフィルタ処理が行われるので、各ブロック31内における注目ピクセル32及びその周辺ピクセル33に対してフィルタ処理を行った後、そのフィルタ処理時に用いた各ピクセルのピクセルデータを他のブロック31内でのフィルタ処理に用いることがない。したがって、フィルタ処理を行うために1ライン分のラインメモリ21を設けるだけでよく、より小さいメモリ容量で良好に縮小画像データを生成することができる。
図5は、フィルタ処理に用いられる平滑化フィルタ22の他の例を示した図である。この平滑化フィルタ22は、13行×13列のマトリクス状であり、奇数行かつ奇数列にのみ係数が保持されている。これらの係数のうち中央位置に存在する係数、すなわち図5においてハッチングが施された位置の係数が、注目ピクセル32に対応する係数であり、この係数の周囲に位置する各係数が、各周辺ピクセル33に対応する係数である。
この図5に示すような平滑化フィルタ22を用いてフィルタ処理を行う場合には、各ブロック31について、当該ブロック31内に存在する1ピクセルが注目ピクセル32として決定され、この注目ピクセル32及び周辺ピクセル33が互いに所定数のピクセルを隔てて位置するように周辺ピクセル33が決定される。そして、決定された注目ピクセル32及びその周辺ピクセル33の各ピクセルデータに対して、平滑化フィルタ22の対応する係数が乗算されるとともに、乗算後のピクセルデータが加算されることにより、平滑化フィルタ22を用いたフィルタ処理が行われる。
この例では、注目ピクセル32及び周辺ピクセル33が互いに1ピクセルを隔てて位置するように、注目ピクセル32及び周辺ピクセル33が決定される。ただし、このような構成に限らず、注目ピクセル32及び周辺ピクセル33が互いに2ピクセル以上の一定数のピクセルを隔てて位置するように、注目ピクセル32及び周辺ピクセル33が決定されてもよい。また、直近の注目ピクセル32及び周辺ピクセル33の間に介在するピクセル数は、一定数ではなく、部分的に異なるピクセル数となっていてもよい。
この図5に示した例では、各ブロック31について、注目ピクセル32に対してより広範囲に分布するピクセルを周辺ピクセル33としてフィルタ処理を行うことができるので、より良好に縮小画像データを生成することができる。また、各ブロック31について、ピクセルを間引く処理と、間引いた後のピクセルに対するフィルタ処理とを同時に行うことができるので、画像データに対する処理をより効率よく行うことができる。
図6は、フィルタ処理に用いられる平滑化フィルタ22のさらに他の例を示した図である。この例では、入力される画像データが2値画像データではなく多値画像データである場合、すなわち入力された多値画像データが縮小され、縮小された多値画像データが出力される場合について説明する。
図6(a)及び(b)に示した平滑化フィルタ22では、5行×5列のマトリクス状に整列された各係数のうち中央位置に存在する係数、すなわち図6(a)及び(b)においてハッチングが施された位置の係数が、注目ピクセル32に対応する係数であり、この係数の周囲に位置する各係数が、各周辺ピクセル33に対応する係数である。
図6(a)の例では、平滑化フィルタ22に保持されている各係数の和は「63」であり、6ビットのピクセルデータで表される諧調数「64」よりも「1」だけ少ない値となっている。このような平滑化フィルタ22を用いて多値画像データに対するフィルタ処理を行う場合には、入力される8ビットの各ピクセルデータの下位2ビットを切り捨てることにより、上位6ビットからなる64階調のピクセルデータとした後、それらの各ピクセルデータに対して図6(a)に示した平滑化フィルタ22を用いてフィルタ処理を行う。これにより得られる12ビットのピクセルデータのうち下位4ビットを切り捨てることにより、上位8ビットからなる256階調のピクセルデータを生成することができる。
図6(b)の例では、平滑化フィルタ22に保持されている各係数の和は「15」であり、4ビットのピクセルデータで表される諧調数「16」よりも「1」だけ少ない値となっている。このような平滑化フィルタ22を用いて多値画像データに対するフィルタ処理を行う場合には、入力される8ビットの各ピクセルデータの下位4ビットを切り捨てることにより、上位4ビットからなる16階調のピクセルデータとした後、それらの各ピクセルデータに対して図6(b)に示した平滑化フィルタ22を用いてフィルタ処理を行う。これにより、8ビットからなる256階調のピクセルデータを生成することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、入力される画像データが白黒の2値画像データ又はグレースケールの多値画像データの場合について説明した。これに対して、実施の形態2では、入力される画像データが、輝度データY及び色差データCr,Cbからなるカラー画像データである点が異なっている。
図7は、本発明の実施の形態2による画像処理装置101の構成例を示したブロック図である。図1の画像処理装置1と比較すれば、この画像処理装置101は間引き処理部13を有し、輝度データYがブロック処理部11及びフィルタ処理部12の処理によって縮小されるのに対して、色差データCr,Cbが間引き処理部13の処理によって縮小されるようになっている。この点を除けば、その他の点については実施の形態1と同様の構成を有しているので、同様の構成については図に同一符号を付して説明を省略することとする。
入力される画像データは、所定のピクセル数からなり、各ピクセルにつき輝度データY及び色差データCr,Cbがピクセルデータとして保持されている。そして、輝度データYについてはブロック分割処理部11及びフィルタ処理部12による処理が行われ、色差データCr,Cbには間引き処理部13による処理が行われることによって、ピクセル数が減少した縮小画像データが生成されるようになっている。
ここで、間引き処理部13は、色差データCr,Cbのピクセルを均一に間引く処理を行うことにより、色差データCr,Cbのピクセル数を減少させる色差データ縮小処理手段である。ブロック処理部11及びフィルタ処理部12が輝度データYに対して行う処理は、実施の形態1の場合と同様であるので、ここでは説明を省略することとする。なお、ブロック処理部11及びフィルタ処理部12による処理後の輝度データYのピクセル数と、間引き処理部13による処理後の色差データCr,Cbの各ピクセル数とは、同数である。
本実施の形態では、画像データが輝度データY及び色差データCr,Cbからなる場合に、輝度データYについてのみブロック分割処理部11及びフィルタ処理部12によって画像データが縮小され、色差データCr,Cbについてはピクセルを間引く処理によって画像データが縮小される。色差データCr,Cbは、輝度データYと比べてその差異が認識しにくいので、色差データCr,Cbについてはフィルタ処理を行わず、ピクセルを間引く処理を行うことにより、画像データを縮小する処理を簡易化することができる。
以上の実施の形態では、縮小後の画像データを用いて表示領域にサムネイル画像を表示させることができるような画像処理装置1,101について説明したが、本発明は、このような画像処理装置1,101に限らず、縮小後の画像データに基づいて用紙に画像を印刷したり、縮小後の画像データを他の通信端末へ送信したりすることができるような各種画像処理装置に適用可能である。
上記実施の形態では、画像処理装置に対し、画像データを構成する各ラインデータが順に入力される場合の例について説明した。例えば、複写機、ファクシミリ、ファクシミリ複合機などに内蔵された画像処理装置であって、その光学読取装置(スキャナ)によってラインごとに読み取られたラインデータが、画像全体としてメモリ上に一旦蓄積されることなく、ラインデータとして直接入力される画像処理装置において、このような構成を採用することができる。
しかしながら、本発明は、このような画像処理装置には限定されない。例えば、ランダム読出可能な画像記憶手段に画像データが保持されており、この画像記憶手段から必要なピクセルデータを読み出すことによって、上記画像データから縮小画像データを生成する画像処理装置にも適用することができる。
すなわち、画像記憶手段上の画像データを縮小処理する場合、ブロック分割部11によって分割されたブロックごとに、当該ブロックに属する各ピクセルデータを順に読み出してフィルタ処理を行えば、図1及び図7に示したラインメモリ21は不要となる。また、フィルタ処理の対象となるピクセル以外のピクセルデータは不要であるため、注目ピクセル及びその周辺ピクセルのピクセルデータのみを順に読み出し、これらのピクセルデータに基づいてフィルタ処理を行えば、より高速に縮小画像データを生成することができる。
また、上記実施の形態では、平滑化フィルタ22の選択には言及していないが、画像処理装置1,101が複数の平滑化フィルタ22を備え、各ブロックを構成するピクセル数に応じて、すなわち、画像データの縮小率に応じて、平滑化フィルタ22を選択するように構成することもできる。特に、縮小率が大きくなれば、平滑度が大きくなるように動作させることが望ましい。
さらに、上記実施の形態では、フィルタ処理が平滑化処理である場合、つまり、フィルタ処理部12において、空間フィルタとして平滑化フィルタ22が用いられる場合の例について説明したが、本発明は、この様な場合に限定されない。すなわち、平滑化フィルタ22に代えて、様々な周知の空間フィルタを用いることもできる。例えば、エッジ強調と縮小処理を同時に行いたい場合には、平滑化フィルタ22に代えて、エッジ強調用フィルタを用いることもできる。
本発明の実施の形態1による画像処理装置の構成例を示したブロック図である。 フィルタ処理の対象となる注目ピクセル及びその周辺ピクセルを決定する際の態様について説明するための図である。 フィルタ処理に用いられる平滑化フィルタの一例を示した図である。 フィルタ処理を行う際の制御部による処理の一例を示したフローチャートである。 フィルタ処理に用いられる平滑化フィルタの他の例を示した図である。 フィルタ処理に用いられる平滑化フィルタのさらに他の例を示した図である。 本発明の実施の形態2による画像処理装置の構成例を示したブロック図である。
符号の説明
1,101 画像処理装置

11 ブロック処理部
12 フィルタ処理部
121 係数選択部
122 乗算部
123 加算部
124 加算選択部
13 間引き処理部

21 ラインメモリ
22 平滑化フィルタ
31 ブロック
32 注目ピクセル
33 周辺ピクセル

Claims (5)

  1. 第1のピクセル数からなる画像データを上記第1のピクセル数よりも少ない第2のピクセル数からなる画像データに縮小する画像処理装置であって、
    上記第1のピクセル数からなる画像データを上記第2のピクセル数と同数のブロックに分割した場合のブロックごとに、当該ブロック内の1ピクセルを注目ピクセルとするブロック処理手段と、
    上記注目ピクセル及びその周辺ピクセルに対するフィルタ処理を行うフィルタ処理手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記フィルタ処理手段は、同一ブロックに属する上記注目ピクセル及びその周辺ピクセルに対し係数をそれぞれ乗算し、上記同一ブロック内において得られた積を加算することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. フィルタリング処理手段は、第1のピクセル数からなる画像データが2階調である場合に、同一ブロックに属する上記注目ピクセル及びその周辺ピクセルに対し、その和が(第2のピクセル数からなる画像データの階調数−1)となる係数を乗算することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 上記フィルタ処理手段は、互いに所定数のピクセルを隔てて位置している上記注目ピクセル及びその周辺ピクセルの各ピクセルデータに上記係数を乗算して加算することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 上記ブロック分割処理手段及び上記フィルタ処理手段は、上記画像データが輝度データ及び色差データからなる場合に、上記輝度データに対してのみ処理を行い、
    上記第1のピクセル数からなる上記色差データのピクセルを間引く処理を行うことにより、上記第2のピクセル数からなる上記色差データに縮小する色差データ縮小処理手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011096095A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Ricoh Co Ltd 画像処理システム、画像処理サーバ、画像形成装置及び画像認識処理方法
JP2013218602A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Hitachi Information & Telecommunication Engineering Ltd 画像処理装置

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