JP2003262645A - 回転検出装置およびこれを用いたアンチロックブレーキ装置 - Google Patents

回転検出装置およびこれを用いたアンチロックブレーキ装置

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JP2003262645A
JP2003262645A JP2002064088A JP2002064088A JP2003262645A JP 2003262645 A JP2003262645 A JP 2003262645A JP 2002064088 A JP2002064088 A JP 2002064088A JP 2002064088 A JP2002064088 A JP 2002064088A JP 2003262645 A JP2003262645 A JP 2003262645A
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stator
rotor
generator
power supply
rotation
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Hiroaki Oba
博明 大庭
Koichi Okada
浩一 岡田
Kenichi Iwamoto
憲市 岩本
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/004Electro-dynamic machines, e.g. motors, generators, actuators

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己発電機能で動作しながら、零速に近い極
低速時の回転検出が可能で、かつコンパクトな構成の回
転検出装置およびこれを用いたアンチロックブレーキ装
置を提供する。 【解決手段】 この回転検出装置は、発電機4と磁気セ
ンサ23と電源回路24とを備える。発電機4は、ステ
ータ17およびロータ18を有し、ロータ18は円周方
向に並ぶ多数の磁極を有する多極磁石とされている。磁
気センサ23は、ステータ17またはこのステータを支
持する部材1に設置されて、上記ロータ18の磁極を検
出する。電源回路24は、発電機4の発電電力を磁気セ
ンサ23の電源として利用する回路である。ステータ1
7は、磁気センサ23の検出信号を送信するワイヤレス
の送信手段5Aが設置される。この送信手段5Aの電源
にも発電機4の発電電力を利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転検出装置お
よびこれを用いたアンチロックブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等のアンチロックブレーキ装置に
用いられる回転検出装置として発電機を用いたものがあ
る。この発電機は、車輪用軸受の回転部材である内輪に
ロータを、固定部材である外輪にステータをそれぞれ設
置してなり、発電により得た電圧信号から、車輪の回転
数を検出するものとされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように発
電機の電圧信号を回転検出に利用する構成では、車輪の
回転速度が殆ど零速であるような極低速時には、発電出
力が微弱ないし零となるので、回転速度検出ができない
という問題点があった。
【0004】この発明の目的は、自己発電機能で動作し
ながら、零速に近い極低速時の回転検出が可能で、かつ
コンパクト構成の回転検出装置およびこれを用いたアン
チロックブレーキ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の回転検出装置
は、ステータおよびロータを有し、上記ロータが円周方
向に並ぶ多数の磁極を有する多極磁石である発電機と、
上記ステータまたはこのステータを支持する部材に設置
され上記ロータの磁極を検出する磁気センサと、上記発
電機の発電電力を上記磁気センサの電源として利用する
電源回路とを備えたものである。ステータを支持する部
材は、例えば軸受の外輪にステータを取付ける場合、そ
の外輪を言う。この構成によると、発電機とは別の磁気
センサにより回転検出を行い、その磁気センサの電源と
して発電機の発電電力を利用するので、発電機の電圧信
号を回転検出に利用する場合には検出できない極低速時
の回転検出が可能となる。またロータが多極磁石である
ため、僅かな角度の回転でも検出することができる。ロ
ータは、回転検出のための磁気エンコーダと、発電のた
めの手段を兼用するため、発電機とセンサとを別に設け
ながら、部品点数が少ないコンパクトな構成とできる。
【0006】この発明において、上記磁気センサとして
2つの磁気センサを設け、これら2つの磁気センサは、
互いに、上記多極磁石の磁極配列の繰り返し周期におけ
る位相が略90°の位相差となるように配置しても良
い。このように構成した場合には、2つの磁気センサの
検出信号から回転方向を検出することができる。
【0007】この発明において、上記ステータが、磁性
体のリング部材およびこのリング部材に収容されたコイ
ルを有し、上記リング部材は、ロータと対面する部分
に、互いに対向方向に延びる2組の櫛歯状の爪が形成さ
れたものであって、両組の各爪が隙間を介して円周方向
に交互に並ぶものであっても良い。このように、コイル
を収容した磁性体のリング部材で発電機ステータを構成
することにより、小型で効率の良い発電が行える。ま
た、リング部材を2組の櫛歯状の爪が周方向に交互に並
ぶものとした場合には、より一層、効率の良い発電が行
える。
【0008】この発明において、上記リング部材の円周
方向の一部に、少なくとも上記爪を欠如させた欠如部を
設け、この欠如部に上記磁気センサを配置しても良い。
このように欠如部を設けることで、磁性体のリング部材
の磁気的影響を受けずに検出できる磁気センサの配置場
所が容易に得られる。
【0009】この発明において、上記磁気センサの検出
信号をワイヤレスで送信する送信手段を設け、上記電源
回路は、上記発電機の発電電力を上記送信手段の電源と
して利用するものとしても良い。このように構成した場
合には、送信手段の電源として別途に電源を設ける必要
がなく、コンパクトに構成できる。
【0010】この発明において、上記電源回路に、スー
パーキャパシタ、2次電池、または1次電池を設けても
良い。このように構成した場合、長時間にわたって回転
停止状態が続いても、回転再開時の回転検出を確実に行
うことができる。
【0011】この発明において、上記電源回路の電力供
給をオンオフする無線スイッチ装置を設け、この無線ス
イッチ装置は、特定の周波数の電波を検出する同調回路
と、上記電源回路に介在し上記同調回路で検出された信
号によりオンオフする半導体スイッチング素子とを有
し、上記無線スイッチ装置の全体が、上記同調回路で得
られた電波の検出信号の電力を電源として動作するもの
としても良い。このように構成した場合、長時間にわた
って回転停止状態が続くときに、無線スイッチ装置への
スイッチ用電波の送信を停止し、または送信を行って、
その半導体スイッチング素子をオフさせることにより、
電源回路から磁気センサや送信手段への電力供給を停止
することができる。そのため、電力の無駄な消費を抑え
ることができ、また回転が再開された場合には、前記ス
イッチ用電波の送信を再開して、前記半導体スイッチン
グ素子をオンさせることにより、回転検出を確実に行う
ことができる。無線スイッチは、電波の検出信号を電源
として動作するため、別に電源を設けることが不要であ
り、電力消費の問題も生じない。
【0012】また、この発明の回転検出装置付き軸受
は、転動体を介して互いに回転自在な固定部材および回
転部材と、上記いずれかの発明の回転検出装置とを備
え、この回転検出装置のステータを上記固定部材に、ロ
ータを上記回転部材に取付けたものである。この構成に
よると、回転部材の回転によって、磁気センサが回転部
材のロータの磁極変化を検出することで回転部材の回転
検出を行うことができる。また、磁気センサの電源とし
て、発電機の発電出力により充電されるスーパーキャパ
シタや2次電池または1次電池を利用することにより、
極低速回転でも回転検出を行うことができる。
【0013】また、この発明の他の回転検出装置付き軸
受は、内周に複列の転走面を有する外方部材と、これら
転走面にそれぞれ対向する転走面を有する内方部材と、
両転走面間に収容される複列の転動体とを備え、車体に
対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置であっ
て、上記いずれかの発明の回転検出装置を設け、この回
転検出装置におけるステータを上記外方部材および内方
部材のうちの一方の部材に、ロータを他方の部材にそれ
ぞれ設置している。車輪用軸受装置は、路面に曝される
厳しい環境あり、配線を行うとその断線の問題が生じ易
い。そのため、この発明の回転検出装置を備えること
で、電源配線が不要となり、その自己発電機能で動作し
ながら回転検出が可能という効果が、アンチロックブレ
ーキ装置の制御等に効果的に利用できる。特に、極低速
時の検出も可能であるため、より高度な制御が行える。
【0014】この発明のアンチロックブレーキ装置は、
車輪の回転数を検出し、この検出信号によりブレーキ制
動力の制御を行うアンチロックブレーキ装置であって、
車輪と共に回転する回転部材に設置されたロータ、およ
び上記回転部材を支持する車輪支持部材に設置されたス
テータを有する回転検出装置と、車体に設置されて上記
制動力の制御を行う制御回路と、上記車輪支持部材およ
び車体に送信部および受信部が各々設置され、上記回転
検出装置の検出信号をワイヤレスで送信する伝達手段と
を備え、上記回転検出装置として、この発明の上記いず
れかの構成の回転検出装置を用いる。この構成による
と、極低速時時の検出が可能であり、高度な制御が行え
る。しかも、発電機能およびワイヤレスの送信機能を有
するため、車輪用軸受と車体間に電源配線や信号配線を
設けることが不要で、断線のない信頼性の高い制御が行
える。
【0015】この発明のアンチロックブレーキ装置にお
いて、上記電源回路を、上記発電機の発電電力を上記送
信部の電源として用いるものとしても良い。このように
発電機の発電電力を磁気センサおよび送信部の電源とし
ても利用することにより、車輪用軸受と車体の間に行う
配線を全くなくし、信頼性の確保、および車輪用軸受装
置の取り扱い性の向上が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図面と共
に説明する。図1はこの実施形態にかかる回転検出装置
が用いられたアンチロックブレーキ装置の概念構成を示
したものである。このアンチロックブレーキ装置は、車
輪31の回転数を検出し、その検出信号によりブレーキ
32の制動力の制御を行うものである。車輪31は、車
輪用軸受装置33を介して車体34に回転自在に支持さ
れている。車輪用軸受装置33は、固定部材となる外方
部材1と、回転部材となる内方部材2との間に転動体3
を介在させたものである。外方部材1は、車体34から
下方に突出したサスペンション(図示せず)に、ナック
ル35を介して支持されている。外方部材1およびナッ
クル35により、回転部材である内方部材2を支持する
車輪支持部材が構成される。内方部材2は、一端の外周
に車輪取付フランジ2aを有し、この車輪取付フランジ
2aに車輪31が取付けられている。車輪31は、図示
の例では操舵輪である。車輪用軸受装置33の内方部材
2は、等速ジョイント15を介して車軸(図示せず)に
連結されている。
【0017】内方部材2には発電機4のロータ18が装
着され、このロータ18に対峙してステータ17が外方
部材1に装着されている。ロータ18は円周方向に並ぶ
多数の磁極N,Sを有する環状の多極磁石である。ステ
ータ17には前記ロータ18の磁極N,Sを検出する磁
気センサ23(図3)と、発電機4の発電電力を磁気セ
ンサ23の電源として利用する電源回路24(図7)と
が設けられている。磁気センサ23の検出信号は、車体
34に設置された制御回路36に、ワイヤレス伝達手段
5を介して伝えられる。制御回路36は、ブレーキ32
の制動力の制御を行う手段である。ワイレヤス伝達手段
5は、外方部材1に設置された送信手段5Aと、車体3
4に設置された受信手段5Bとを備える。受信手段5B
は、車体34における例えばタイヤハウス34a内に配
置される。
【0018】ブレーキ32は、車輪31に設けられたブ
レーキドラムまたはブレーキディスク等の摩擦部材(図
示せず)に接して車輪31を制動するものであり、油圧
シリンダ等を備えている。ブレーキペダル等のブレーキ
操作部材37の操作は、変換手段38を介して油圧力等
に変換され、増力してブレーキ32に伝えられる。制動
力調整手段39は、ブレーキ32の制動力を調整する手
段であり、制御回路36の指令に応じて制動力を調整す
る。制動力調整手段39は、ブレーキ32と変換手段3
8との間の油圧経路に設けられている。制御回路36
は、磁気センサ23で検出された車輪回転数に応じて制
動力調整手段39に制動力の調整指令を与える手段であ
り、マイクロコンピュータ等の電子回路で構成されてい
る。
【0019】以下、各部の詳細を説明する。図2に示す
ように、車輪用軸受装置33は、互いに外周側,内周側
に位置する外方部材1と内方部材2の間に複列の転動体
3を介在させたものであり、これら内外の部材2,1間
の環状空間の一端部に発電機4が設置されている。 外
方部材1は、内周に複列の転走面6,7を有し、これら
転走面6,7にそれぞれ対向する転走面8,9が内方部
材2の外周に設けられている。複列の転動体3は、転走
面6,8間、および転走面7,9間に収容される。この
車輪用軸受装置33は、複列のアンギュラ玉軸受とさ
れ、背面合わせとなるように各転走面6〜9の接触角が
形成されている。転動体3は各列毎に保持器10で保持
されている。内外の部材2,1間の両端は、シール11
で密封されている。外方部材1は、一端に車体取付フラ
ンジ1aを有し、この車体取付フランジ1aを介して車
体34のサスペンションのナックル35に取付けられ
る。外方部材1は、全体が一体の部材である。内方部材
2は、車輪取付フランジ2aを有し、この車輪取付フラ
ンジ2aに車輪31がボルト14で取付けられる。
【0020】内方部材2は、例えば、車輪取付フランジ
2aを有するハブ輪2Aと内輪構成部材2Bとを組合わ
せたものとされ、ハブ輪2Aおよび内輪構成部材2Bの
それぞれに、上記複列の転走面8,9のうちの各列の転
走面8,9が形成されている。内方部材2に、等速ジョ
イント15の外輪15aの軸部16が挿通して取付けら
れている。
【0021】図4は、発電機4のステータ17を示す。
ステータ17は、ポール状の爪21a,21bからなる
多数の磁極を並べた形式のものとされ、クローポール型
の発電機4を構成する。ステータ17は、詳しくは、磁
性体のリング部材19とこのリング部材19内に収容さ
れたコイル20とを備える。リング部材19は断面形状
が箱型とされ、一対のリング部材構成材19A,19B
に分割されている。各リング部材構成材19A,19B
は、それぞれ側板部19a,19bと、これら側板部1
9a,19bの外径縁から軸方向に延びる外周板部19
ca,19cbとを有し、これら外周板部19ca,1
9cbを互いに重なるように嵌合させることで、両リン
グ部材構成材19A,19Bが組み合わせられる。上記
嵌合部は、互いに隙間ができないように嵌合させ、ヨー
クとなるリング部材19の内部の磁気回路における磁気
抵抗が小さくなるようにされる。両外周板部19ca,
19cbによって、リング部材19の外周部19cが構
成される。リング部材19の内周部は、両側の側板部1
9a,19bの内周縁から対向側に折り曲げられた櫛歯
状の複数の爪21a,21bにより形成される。爪21
a,21bの形状は、爪幅が先端に向けて漸減する形状
とされている。これらの対向する爪21a、21bは、
周方向に互いに所定の隙間をもって交互に配列されてい
る。側板部19a,19bの内周縁には、各爪21a,
21bの形成部分の間に切欠部22a,22bが設けら
れ、これら切欠部22a,22bに、対向側のフランジ
19a,19bの各爪21b,21aの先端が臨んでい
る。リング部材19は、板金のプレス加工品とされ、板
金材料には例えば磁性ステンレス板や珪素鋼板等の磁性
部材が用いられる。
【0022】図3は前記発電機4の設置状態を示す断面
図であり、図3(A)は磁気センサ23が配置される部
分の断面図を、図3(B)は磁気センサ23が配置され
ていない部分の断面図をそれぞれ示す。ステータ17
は、リング状の支持部材25を介して外方部材1に固定
されている。すなわち、ステータ17は支持部材25の
内周側に嵌合され、この支持部材25が外方部材1の外
周に嵌合されている。これにより、ステータ17は、そ
の端面が外方部材1の端面に突き当てられて、軸方向に
位置決めされる。ステータ17の端面と外方部材1の端
面との間にはOリング26が介挿され、このOリング2
6が軸方向に圧縮され径方向に膨張することで、外方部
材1と前記支持部材25との嵌合部からの浸水を防止す
るようにされている。なお、Oリング25に代えて、支
持部材25の内周やステータ17の外周に弾性材を設け
ても良い。
【0023】ロータ18は、内方部材2の外径面に嵌合
して取付けられている。ステータ17とロータ18は、
ステータ17の内径側の爪21a,21bと、ロータ1
8の着磁面18aとが径方向に互いに対向するように配
置される。ステータ17のヨークである2つのリング部
材構成材19A,19Bからなるリング部材19の内部
には、弾性接着剤などの弾性部材27が設けられ、リン
グ部材19とその内部に収容されるコイル20との電気
的絶縁および相対振動抑制が図られている。
【0024】ステータ17におけるリング部材19内の
コイル20の配置箇所よりも内径側に、磁気センサ23
が配置される。この場合、磁気センサ23の感受面23
aをロータ18の着磁面18aに対向させるために、ス
テータ17におけるリング部材19の爪21a,21b
の一部が省略されている。図5(A)はそのステータ1
7の爪省略部を軸方向から見た図を示し、図5(B)は
その爪省略部を内径側から見た図を示す。すなわち、磁
気センサ23の感受面23aをロータ18の着磁面18
aに対向させるために1部(例えば1対)の爪21a,
21bが省略されている。
【0025】磁気センサ23とコイル20のリード線
は、ステータ17の内部に配置された基板28に半田付
けされ、さらにその基板28がピン29を介して外部回
路30に接続されている。基板28の表面は、その半田
付け部28a,28bの振動等による接触不良を防止す
るため、樹脂等のモールド40で覆われている。ピン2
9は、半田付けまたはコネクタにより外部回路30に接
続されている。外部回路30は、外方部材1の外周に嵌
合される支持部材25の一端に形成された断面L字状の
フランジ部25aの外周側に設置され、その周囲が樹脂
等のモールド41で覆われている。リング部材19から
支持部材フランジ部25aに跨がって貫通形成されるピ
ン挿通孔42は、モールドするか、ピン29に弾性部材
を巻くことによりシールされる。
【0026】外部回路30は、図7に示すように、発電
機4の発電電力を磁気センサ23の電源として利用する
電源回路24と、磁気センサ23の検出信号を電波とし
て送信する送信手段5Aとからなる。送信手段5Aは、
発振・変調回路44および送信アンテナ45で構成され
る。ワイヤレス伝達手段5の受信手段5Bは、受信アン
テナ46と、受信信号を同調して復調する同調復調回路
47とで構成される。
【0027】図8は、上記電源回路24の具体例を示
す。発電機4からの入力電圧は、整流ブリッジ48と平
滑コンデンサ49とで整流・平滑され、ダイオード50
を介して電源出力端子VCCから出力される。ダイオー
ド50よりも後段で、プラス側の電源出力端子VCCお
よびグランド端子GDNの間には、スーパーキャパシタ
51を介在させる。スーパーキャパシタ51には、例え
ば0.1Fのコンデンサを用いる。スーパーキャパシタ
51のプラス側と出力電源端子VCCの間には、ダイオ
ードと抵抗の並列回路52を介在させる。スーパーキャ
パシタ51は、発電機4で発電した電力を蓄積する蓄電
手段となるものである。なお、ダイオードと抵抗の並列
回路52に代えて、スーパーキャパシタ51と並列にツ
ェナダイオード(図示せず)を接続しても良い。図8で
は、充電のためにスーパーキャパシタ51を用いている
が、図9に示すように2次電池53を用いても良い。ま
た、図10に示すように1次電池54を用いても良い。
【0028】図11は、上記電源回路24のさらに他の
例を示す。この例では、図8の回路において、並列回路
52とプラス側の電源出力端子VCCと間に無線スイッ
チ装置を構成する回路55を介在させている。この無線
スイッチ回路55は、電源回路24の電力供給をオンオ
フする回路であって、FET(電界効果型トランジス
タ)からなる半導体スイッチング素子56と、受信アン
テナ57と、受信される特定の周波数の電波を検出する
同調回路58と、この同調回路58で検出された信号に
応答して前記半導体スイッチング素子56をオンオフす
る制御回路59とを有する。制御回路59は整流ブリッ
ジ60とコンデンサ61とで構成される。
【0029】図11の電源回路24によると、特定の周
波数の電波が送られたときに、同調回路58で得られた
電波の検出信号の電力を電源として半導体スイッチング
素子56がオンオフし、これにより電源回路24から送
信部5Aへの電力供給がオンオフされる。
【0030】上記構成の作用を説明する。図1におい
て、車輪回転数の信号は、発電機4の発電電圧からでは
なく、発電機4のロータ18を磁気エンコーダとして、
その磁極変化をステータ17側に内蔵した磁気センサ2
3で検出することにより得られる。発電機4で得られる
電力は磁気センサ23や送信部5Aの電源として利用さ
れる。発電機4で得られる電力は電源回路24の充電回
路(スーパーキャパシタ51,2次電池53,1次電池
54)で充電されるので、停止後の極低速時の回転検出
が可能となる。
【0031】すなわち、上記したクローポール型発電機
4は、小型で多極化が可能な発電機とできるが、低速回
転では、発電電力が小さく、そのまま電源として利用で
きないことが考えられる。この実施形態では、電源回路
24にスーパーキャパシタ51や2次電池53を用いた
充電回路を設けており、これにより走行時に発電した電
力を数秒で充電することが可能になる。あるいは1次電
池54を用いる。一般的に、制動に至るまでの経過時間
は0.8秒、空走時間が0.8秒、制動時間が0.2秒
(制動初速度:5km/h、制動距離:5m)の時間が
かかる。例えばスーパーキャパシタ51で充電した電力
を利用すると、磁気センサ23や送信部5Aの電源とし
て10秒以上にわたって使用可能となる。このため、回
転数が20rpm(車速2〜3km/h)以下になって
も電力供給でき、磁気センサ23による車輪回転数の信
号を、回転数が略0rpm(車速略0km/h)まで、
制御回路36(図1)でのセンサ信号の検出が可能にな
る。すなわち、多極磁石からなるロータ18の磁極間隔
の回転があれば、検出が可能になる。
【0032】アンチロックブレーキ装置は、減速時の操
舵安定性を確保するためのものであるが、このように、
高速走行時に必要な電力を蓄えておき、この電力により
減速時に発電電力の低下分を補うことで、発電機4のみ
で動作させる場合よりも、停止に近い低速状態でも、ア
ンチブロックブレーキ装置を安定して動作させることが
できる。
【0033】また、電源回路24に、図11に示したよ
うに無線スイッチ装置(無線スイッチ回路55)を設け
た場合には、例えば自動車がサイドブレーキなどで停止
したようなときに、無線スイッチ回路55へのスイッチ
用電波の送信を停止して、その半導体スイッチング素子
56をオフさせることにより、蓄電手段(スーパーキャ
パシタ51)から磁気センサ23や送信部5Aへの電力
供給を停止し、蓄電手段に蓄電された電力の無駄な消費
を抑えることができる。サイドブレーキが解除された場
合には、前記スイッチ用電波の送信を再開して、前記半
導体スイッチング素子56をオンさせることにより、磁
気センサ23や送信部5Aへの電力供給を再開させるこ
とで、回転検出を確実に行うことができる。
【0034】なお、前記実施形態において、磁気センサ
は図6に示すように2つ設けても良い。図6(A)はこ
の場合の発電機ステータ17における磁気センサ設置部
を軸方向から見た図を、図6(B)は同磁気センサ設置
部を内径側から見た図をそれぞれ示す。2つの磁気セン
サ23A,23Bは、ロータ18の磁極配列の繰り返し
周期における位相が互いに90°異なる位置に配置され
ている。換言すれば、2つの磁気センサ23A,23B
は、検出信号の電気的位相角が略90°となるように配
置されている。これら磁気センサ23A,23Bをステ
ータ17側に設置するために、ステータ17におけるリ
ング部材19では2対の爪21a,21bが省略されて
いる。このように位相差を持つ2つの磁気センサ23
A,23Bを設けた場合は、両磁気センサ23A,23
Bの検出信号の位相差から、車輪の回転方向を検出する
ことができる。
【0035】この発明の他の実施形態を図12〜図14
に示す。図12(A)は発電機4の設置部の断面図を、
図12(B)はその発電機4における磁気センサ23配
置部の断面図をそれぞれ示す。この実施形態では、図1
〜図11に示す第1の実施形態において、発電機ステー
タ17のヨークとなるリング部材19が、図12(A)
のように断面概形が逆U字状に組まれる2つのリング部
材構成材19C,19Dと、両リング部材構成材19
C,19Dの側板部分の間に軸方向に架け渡された1つ
のリング部材構成材19Eとで構成される。リング部材
構成材19Cの内径側に爪21a,21bが形成される
と共に、架橋部となるリング部材構成材19Eにコイル
20が巻かれている。これにより、ロータ18側から出
た磁束が爪21a,21bからリング部材構成材19C
−19E−19Dの経路を経て、爪部21a,21bか
らロータ18に戻り、架橋部となるリング部材構成材1
9Eに巻いたコイル20に磁束を鎖交させるようになさ
れている。このようにリング部材19を構成した場合
は、第1の実施形態の場合のようにリング部材19をリ
ング状の支持部材25の内周側に直接嵌合させることが
できないので、リング部材構成材19Eの両端に係合ピ
ン(図示せず)を、他の2つのリング部材構成材19
C,19Dに前記係合ピンが係合する係合孔(図示せ
ず)を形成して、前記係合ピンを前記係合孔に係合させ
ることでリング部材19を仮組みした後に、その周囲を
弾性材のモールド62で覆うことによりステータ17が
構成されている。
【0036】上記ステータ17においては、図12
(B)のように周方向においてコイル20が途切れる部
分63が確保される。上記モールド62の形成後、コイ
ル途切れ部分63に磁気センサ23を配置し、磁気セン
サ23の周囲をさらに弾性材のモールド64で覆うこと
により、ステータ17内に磁気センサ23が内蔵され
る。図13は、このステータ17の磁気センサ23の設
置部を軸方向から見た図を示す。その他の構成および効
果は第1の実施形態と同じである。
【0037】図14は、図12の実施形態において、ス
テータ17に2つの磁気センサ23A,23Bを設けた
例を軸方向から見た図を示す。2つの磁気センサ23
A,23Bは、ロータ18の磁極配列の繰り返し周期に
おける位相が互いに90°異なる位置に配置されてい
る。これにより、2つの磁気センサ23A,23Bの検
出信号から車輪の回転方向を検出することができる。
【0038】図15は、この発明のさらに他の実施形態
を示す。この実施形態では、図1〜図11に示す第1の
実施形態において、車輪用軸受装置33は、その内方部
材2が、ハブ輪2Aと、等速ジョイント15の軸部16
からなる内輪構成部材2Bとで構成された第4世代の内
輪回転タイプであって、内方部材2の一方の転走面9は
等速ジョイント15の軸部16の大径部16aの外径面
に形成されている。軸部16の小径部16aはハブ輪2
A内に嵌合している。この実施形態では、内外の部材
2,1間の環状空間内における両列の転動体3,3間に
発電機4が配置されている。その他の構成および効果は
第1の実施形態と同じである。
【0039】図16は、この発明のさらに他の実施形態
を示す。この実施形態では、図1〜図11に示す第1の
実施形態において、発電機4のステータ17側に内蔵す
る磁気センサ23を、その感受面23aが内方部材2側
のロータ18の端面18bと軸方向に対向する位置に配
置したアキシアル型としたものである。発電機4そのも
のは、そのステータ17が内方部材2側のロータ18と
径方向に対向するラジアル型とされている。その他の構
成は第1の実施形態と同じである。
【0040】図17〜図21は、この発明のさらに他の
実施形態を示す。図17(A)はその発電機4における
磁気センサ23の設置部を示す断面図、図17(B)は
その発電機4における磁気センサ23が設置されない部
分を示す断面図である。この実施形態では、図1〜図1
1に示す第1の実施形態において発電機4そのものをア
キシアル型とすると共に、磁気センサ23もアキシアル
型としたものである。すなわち、内方部材2側に設けら
れる発電機ロータ18は、周方向に磁極N,Sの並ぶ着
磁面18aが軸方向に向くように設置されている。図1
9にそのロータ18を軸方向から見た図を示す。また、
発電機ステータ17のリング部材19は、3つのリング
部材構成材19F,19G,19Hで構成されている。
図18にそのリング部材19を軸方向から見た図を示
す。このリング部材19の前記ロータ18に対向する一
端部には、径方向に延びる複数の爪21a,21bが周
方向に並べて配列されている。これらの爪21a,21
bの配列ピッチはロータ18の磁極N,Sの配列ピッチ
に揃えられている。その一部の爪21a,21bを省略
して、その省略部に磁気センサ23が配置され、これに
より磁気センサ23の感受面23aがロータ18の着磁
面18aに対向するようにされている。図20(A)は
前記ステータ17における磁気センサ23の設置部を軸
方向から見た図を示し、図20(B)はこれに対向する
ロータ18の一部を軸方向から見た図を示す。その他の
構成および効果は、第1の実施形態と同じである。
【0041】図21は、前記ステータ17に2つの磁気
センサ23A,23Bを設けた例を軸方向から見た図を
示す。2つの磁気センサ23A,23Bは、ロータ18
の磁極配列の繰り返し周期における位相が互いに90°
異なる位置に配置されている。これにより、2つの磁気
センサ23A,23Bの検出信号から車輪の回転方向を
検出することができる。
【0042】
【発明の効果】この発明の回転検出装置は、ステータお
よびロータを有し、上記ロータが円周方向に並ぶ多数の
磁極を有する多極磁石である発電機と、上記ステータま
たはこのステータを支持する部材に設置され上記ロータ
の磁極を検出する磁気センサと、上記発電機の発電電力
を上記磁気センサの電源として利用する電源回路とを備
えたため、自己発電機能で動作しながら、発電機の電圧
信号を回転検出に利用する場合には検出できないような
極低速時の回転検出が可能となる。また、ロータが回転
検出のための磁気エンコーダと発電のための手段を兼用
するため、発電機と別にセンサを設けていながら、部品
点数の増加が少なく、コンパクトな構成となる。上記磁
気センサとして2つの磁気センサを設け、略90°の位
相差となるように配置した場合は、回転方向も検出する
ことができる。この発明の車両用軸受装置は、この発明
の回転検出装置を備えるため、極低速時の検出が可能
で、高度な制御が行え、しかも発電機能およびワイヤレ
スの送信機能を有するため、車輪用軸受と車体間に電源
配線や信号配線を設けることが不要で、断線のない信頼
性の高い制御が行える。この発明のアンチロックブレー
キ装置は、車両用軸受装置にこの発明の回転検出装置を
備えるため、極低速時や停止時の検出も可能で、高度な
制御が行え、しかも発電機能およびワイヤレスの送信機
能を有するため、車輪用軸受と車体間に電源配線や信号
配線を設けることが不要で、断線のない信頼性の高い制
御が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるアンチロックブ
レーキ装置の概念構成を示す説明図である。
【図2】その車輪用軸受装置を、発電機およびワイヤレ
ス伝達手段の送信手段と共に示す断面図である。
【図3】(A)は同車輪用軸受装置における発電機の磁
気センサ設置部を示す断面図、(B)は同発電機の磁気
センサ非設置部を示す断面図である。
【図4】(A)〜(C)はそれぞれ発電機ステータの破
断側面図、正面図、および分解状態の側面図である。
【図5】(A),(B)は発電機を軸方向から見た部分
拡大図、および同発電機ステータを内径側から見た部分
拡大図である。
【図6】(A),(B)はステータに2つの磁気センサ
を設置した発電機の例を軸方向から見た部分拡大図、お
よび同発電機ステータを内径側から見た部分拡大図であ
る。
【図7】同発電機におけるワイヤレス伝達手段のブロッ
ク図である。
【図8】同発電機ステータの外部回路における電源回路
の一例を示す回路図である。
【図9】同電源回路の他の例を示す回路図である。
【図10】同電源回路のさらに他の例を示す回路図であ
る。
【図11】同電源回路のさらに他の例を示す回路図であ
る。
【図12】(A)はこの発明の他の実施形態における発
電機の磁気センサ設置部を示す断面図、(B)は同発電
機の磁気センサ非設置部を示す断面図である。
【図13】同発電機を軸方向から見た部分拡大図であ
る。
【図14】ステータに2つの磁気センサを設置した発電
機の例を軸方向から見た部分拡大図である。
【図15】この発明のさらに他の実施形態にかかる車輪
用軸受装置を示す断面図である。
【図16】(A)はこの発明のさらに他の実施形態にお
ける発電機の磁気センサ設置部を示す断面図、(B)は
同発電機の磁気センサ非設置部を示す断面図である。
【図17】(A)はこの発明のさらに他の実施形態にお
ける発電機の磁気センサ設置部を示す断面図、(B)は
同発電機の磁気センサ非設置部を示す断面図である。
【図18】同発電機のステータを軸方向から見た全体図
である。
【図19】同発電機のロータを軸方向から見た全体図で
ある。
【図20】(A),(B)は同発電機のステータおよび
ロータをそれぞれ軸方向から見た要部拡大図である。
【図21】(A),(B)はステータに2つの磁気セン
サを設置した発電機の例におけるステータおよびロータ
をそれぞれ軸方向から見た要部拡大図である。
【符号の説明】
1…外方部材 2…内方部材 3…転動体 4…発電機 5…ワイヤレス伝達手段 5A…送信手段 5B…受信手段 6〜9…転走面 17…ステータ 18…ロータ 19…リング部材 20…コイル 21a,21b…爪 22a,22b…切欠部 23,23A,23B…磁気センサ 24…電源回路 31…車輪 33…車輪用軸受装置 34…車体 36…制御回路 51…スーパーキャパシタ 53…2次電池 54…1次電池 55…無線スイッチ回路(無線スイッチ装置) 56…半導体スイッチング素子 58…同調回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08C 17/00 G08C 17/00 A H02K 11/00 H02K 11/00 B (72)発明者 岩本 憲市 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 2F034 EA01 EA04 EA05 EA10 EA24 2F073 AA19 AA32 AA36 AB07 AB12 AB14 BB02 BC02 CC01 DD02 EE12 FF02 GG02 GG04 2F077 AA27 AA43 CC02 NN04 NN07 NN17 PP11 QQ05 VV02 3D046 BB15 BB28 HH36 5H611 AA01 BB02 PP05 QQ01 QQ03 RR02 UA04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータおよびロータを有し、上記ロー
    タが円周方向に並ぶ多数の磁極を有する多極磁石である
    発電機と、上記ステータまたはこのステータを支持する
    部材に設置され上記ロータの磁極を検出する磁気センサ
    と、上記発電機の発電電力を上記磁気センサの電源とし
    て利用する電源回路とを備えた回転検出装置。
  2. 【請求項2】 上記磁気センサとして2つの磁気センサ
    を設け、これら2つの磁気センサは、互いに、上記多極
    磁石の磁極配列の繰り返し周期における位相が略90°
    の位相差となるように配置した請求項1に記載の回転検
    出装置。
  3. 【請求項3】 上記ステータが、磁性体のリング部材お
    よびこのリング部材に収容されたコイルを有し、上記リ
    ング部材は、ロータと対面する部分に、互いに対向方向
    に延びる2組の櫛歯状の爪が形成されたものであって、
    両組の各爪が隙間を介して円周方向に交互に並ぶもので
    ある請求項1または請求項2に記載の回転検出装置。
  4. 【請求項4】 上記リング部材の円周方向の一部に、少
    なくとも上記爪を欠如させた欠如部を設け、この欠如部
    に上記磁気センサを配置した請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の回転検出装置。
  5. 【請求項5】 上記磁気センサの信号をワイヤレスで送
    信する送信手段を設け、上記電源回路は、上記発電機の
    発電電力を上記送信手段の電源として利用するものとし
    た請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の回転検出
    装置。
  6. 【請求項6】 上記電源回路に、スーパーキャパシタ、
    2次電池、または1次電池を設けた請求項1ないし請求
    項5のいずれかに記載の回転検出装置。
  7. 【請求項7】 上記電源回路の電力供給をオンオフする
    無線スイッチ装置を設け、この無線スイッチ装置は、特
    定の周波数の電波を検出する同調回路と、上記電源回路
    に介在し上記同調回路で検出された信号によりオンオフ
    する半導体スイッチング素子とを有し、上記無線スイッ
    チ装置の全体が、上記同調回路で得られた電波の検出信
    号の電力を電源として動作するものとした請求項1ない
    し請求項6のいずれかに記載の回転検出装置。
  8. 【請求項8】 転動体を介して互いに回転自在な固定部
    材および回転部材と、請求項1ないし請求項7のいずれ
    かに記載の回転検出装置とを備え、この回転検出装置の
    ステータを上記固定部材に、ロータを上記回転部材に取
    付けた回転検出装置付き軸受。
  9. 【請求項9】 内周に複列の転走面を有する外方部材
    と、これら転走面にそれぞれ対向する転走面を有する内
    方部材と、両転走面間に収容される複列の転動体とを備
    え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受
    装置において、請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の回転検出装置を設け、この回転検出装置におけるス
    テータを上記外方部材および内方部材のうちの一方の部
    材に、ロータを他方の部材にそれぞれ設置した車輪用軸
    受装置。
  10. 【請求項10】 車輪の回転数を検出し、この検出信号
    によりブレーキ制動力の制御を行うアンチロックブレー
    キ装置において、車輪と共に回転する回転部材に設置さ
    れたロータ、および上記回転部材を支持する車輪支持部
    材に設置されたステータを有する回転検出装置と、車体
    に設置されて上記制動力の制御を行う制御回路と、上記
    車輪支持部材および車体に送信部および受信部が各々設
    置され、上記回転検出装置の検出信号をワイヤレスで送
    信する伝達手段とを備え、上記回転検出装置として、請
    求項1ないし請求項7のいずれかに記載の回転検出装置
    を用いたアンチロックブレーキ装置。
  11. 【請求項11】 上記電源回路を、上記発電機の発電電
    力を上記送信部の電源として用いるものとした請求項1
    0に記載のアンチロックブレーキ装置。
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