JP2003260960A - 車両のエンジン自動停止・自動再始動装置 - Google Patents

車両のエンジン自動停止・自動再始動装置

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JP2003260960A JP2002066214A JP2002066214A JP2003260960A JP 2003260960 A JP2003260960 A JP 2003260960A JP 2002066214 A JP2002066214 A JP 2002066214A JP 2002066214 A JP2002066214 A JP 2002066214A JP 2003260960 A JP2003260960 A JP 2003260960A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイドルストップからの自動再始動の完了後
に、車輪のブレーキ力の保持を一斉に解除すると、下り
坂道等で運転者に不快な押出感等を与えてしまう。 【解決手段】 エンジンの自動再始動指令が出力され
(S1)、かつ、エンジンの駆動力が駆動輪に伝達可能
なときには(S2)、ABSアクチュエータのインレッ
トバルブを閉として、車輪のブレーキ力を保持するヒル
ホールド制御を行う(S3)。エンジンの自動再始動が
完了すると(S4)、先ず一対の後輪に対応するインレ
ットバルブを開として、そのブレーキ力の保持を解除し
(S6)、所定時間ΔT1経過後に(S7)、一対の前
輪に対応するインレットバルブを開として、そのブレー
キ力の保持を解除する(S8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交差点等で車両を
一時的に停車するような場合に、所定の条件下でエンジ
ンの自動停止及び自動再始動を行う車両のエンジン自動
停止・自動再始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両走行中における信号待ちのよ
うな一時的な車両停車中にエンジンの自動停止、いわゆ
るアイドルストップを行うとともに、このような信号待
ちからの発進時などにエンジンの自動再始動を行うエン
ジン自動停止・自動再始動装置が提案されている。この
ような装置では、自動変速機のシフトポジションがDレ
ンジ等の駆動ポジションにある場合のように、エンジン
の駆動力が駆動輪に伝達可能な状態で、上記エンジンの
自動再始動を行う場合、エンジンが停止状態(無負荷状
態)から完爆するまでの間のトルク変動に起因して、運
転者に不快な違和感を与えるおそれがある。
【0003】この対策として、特開2000−1279
27号公報では、自動変速機のシフトポジションが駆動
ポジションに変更されることによりエンジンの自動再始
動を行う場合には、車両にブレーキをかける技術が開示
されている。また、自動再始動後にブレーキ力を低下さ
せる際に、ブレーキ力を急激に低下させると、例えば下
り坂の場合には運転者に前へ押し出されるような押出感
を与えるおそれがあるので、上記の公報では、ブレーキ
力を徐々に(連続的・無段階に)低下させると記載され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
ブレーキ力を無段階に変化させようとすると、大幅な装
置の大型化やコストの増加を招いてしまう。例えば車輪
のロックを防止する周知のABS(アンチロック・ブレ
ーキ・システム)のアクチュエータの液圧回路の上流側
に設けられた液圧保持用電磁弁を閉じることにより、上
記エンジンの自動再始動中にブレーキ力を保持する構成
の場合、このブレーキ力を徐々に低下させるためには、
上記の電磁弁と並列にオリフィス通路を設けたり、ある
いは電磁弁の開弁量を無段階に調整する必要があり、装
置の大型化やコストの増加を招いてしまう。本発明は、
このような課題に鑑みてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両のエン
ジン自動停止・自動再始動装置は、車両の運転状態に応
じてエンジンの自動停止及び自動再始動を行う。この装
置は、複数の車輪のそれぞれにブレーキ力を付与するブ
レーキ付与手段と、エンジンの駆動力が駆動輪に伝達可
能な状態で、エンジンの自動再始動を行うときに、上記
ブレーキ力を保持する保持手段と、エンジンの自動再始
動後に、上記保持手段によるブレーキ力の保持を解除す
る解除手段と、を有する。そして、上記解除手段により
ブレーキ力の保持を解除する際に、上記複数の車輪のブ
レーキ力の総和に対応する総ブレーキ力が段階的に低く
なるように、少なくとも2組の車輪のブレーキ力解除時
期を互いに異ならせる。
【0006】好ましくは、周知のABSのアクチュエー
タを用いて本発明を実現する。すなわち、ABSアクチ
ュエータのインレットバルブを閉じることによりブレー
キ力を保持し、インレットバルブを開くことによりブレ
ーキ力の保持を解除し、かつ、複数のインレットバルブ
の開時期を互いに異ならせることにより、ブレーキ力解
除時期を互いに異ならせる。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンの自動再始動
の完了後にブレーキ力の保持を解除する際に、複数の車
輪のブレーキ力の総和に対応する総ブレーキ力が段階的
に低くなるように、少なくとも2組の車輪のブレーキ力
解除時期を互いに異ならせているため、上述したブレー
キ力を無段階に低下させる場合と同じように、ブレーキ
力の急激な低下を防止しつつ、装置の大幅な簡素化、低
コスト化を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】図1は、後述する第1及び第2実施例に共
通するエンジン自動停止・自動再始動装置を備えた車両
のシステム構成を示している。例えばガソリン機関から
なるエンジン1は、自動変速機2を介して駆動輪である
前輪を駆動するように構成されており、燃料を噴射供給
するインジェクタ3や点火プラグ(図示せず)等を備え
ている。このエンジン1をリングギア(図示せず)を介
してクランキングするように、スタータモータ4が設け
られている。
【0010】車両の運転状態を検出するセンサ類とし
て、エンジン1のスロットル弁の開度を検出するスロッ
トルセンサ5と、エンジン回転数を検出するエンジン回
転数センサ6と、運転者によるブレーキペダル7a(図
2参照)の踏み込み状態を検出するブレーキペダルスイ
ッチ7と、自動変速機2のシフト位置を検出するシフト
スイッチ8と、前後左右の車輪毎の回転速度を検出する
合計4つの車輪速センサ11と、複数の車輪のそれぞれ
にブレーキ力を付与する周知のブレーキ装置(ブレーキ
付与手段)のマスターシリンダ21(図2参照)のブレ
ーキ液圧を検出するブレーキ液圧センサ12、等を備え
ている。これらの検出信号は、エンジン1の自動停止・
自動再始動を含めた車両全体の制御を行う車両コントロ
ーラ10に入力されている。
【0011】イグニッションキースイッチ9は、一般的
には運転席の近傍に設けられ、OFF位置、オーディオ
や照明等を作動可能とするアクセサリ位置のほか、車両
のメインスイッチのオンに相当するイグニッション位置
と、スタータモータ4によるクランキングを行うスター
ト位置と、を備えている。車両コントローラ10は、キ
ーを鍵穴に差し込み、アクセサリ位置を経てイグニッシ
ョン位置とした段階で制御を開始し、イグニッションキ
ースイッチ9の位置によらず、常時電源ONの状態とさ
れる。
【0012】ABS(アンチロック・ブレーキ・システ
ム)は、車両コントローラ10から送られてくる信号に
応じて動作するアクチュエータ20を有し、車輪のロッ
ク(スリップ)を防止するために、車輪速センサ11に
より検出される車輪の回転速度に基づいて、対応する車
輪のブレーキ力を調整する。
【0013】図2は、ABSアクチュエータ20の油圧
回路を示している。このABSでは、各車輪毎に車輪速
センサ11及び制御系統を有し、各車輪のブレーキ力を
独立して制御可能な4センサ・4チャンネルの4輪独立
制御式となっている。しかしながら、2チャンネル以上
の制御系統を有するABSであれば、本発明に適用する
ことができる。なお、図2において、右側の前輪,左側
の前輪,右側の後輪,左側の後輪に対応する構成要素に
は、参照符号の後にそれぞれFR,FL,RR,RLを
付記している。
【0014】ブレーキ装置のマスターシリンダ21と車
輪毎に設けられる合計4つのホイールシリンダ22とを
接続する主ブレーキ通路23には、ホイールシリンダ2
2に応じて合計4つのインレットバルブ27が配設され
ている。また、主ブレーキ通路23には、モータ24に
より駆動されて加圧を行うポンプ25が接続されてい
る。このポンプ25と主ブレーキ通路23とを結ぶ加圧
通路には、ブレーキ液の逆流を防止する第1チェックバ
ルブ26が配設されている。ホイールシリンダ22から
ポンプ25へブレーキ液を戻す戻り通路28には、ホイ
ールシリンダ22に応じて合計4つのアウトレットバル
ブ29が設けられるとともに、ブレーキ液を一時的に蓄
えるリザーバ30と、ブレーキ液の逆流を防止する第2
チェックバルブ31と、が設けられている。
【0015】インレットバルブ27及びアウトレットバ
ルブ29は、車両コントローラ10から送られてくる信
号に応じて、ホイールシリンダ22の液圧を増圧、保
持、減圧する2位置切換型のソレノイドバルブである。
通常のブレーキ時(ABS非作動時)には、インレット
バルブ27及びアウトレットバルブ29はともに通電さ
れておらず、インレットバルブ27が開、アウトレット
バルブ29が閉となっている。従って、マスターシリン
ダ21の液圧は主ブレーキ通路23を通してホイールシ
リンダ22へ直接的に伝わり、リザーバ30へブレーキ
液が流れることはない。ABS制御によりブレーキ力を
保持する時には、インレットバルブ27及びアウトレッ
トバルブ29を共に閉とし、主ブレーキ通路23内のブ
レーキ圧を保持する。ABS制御による減圧時には、イ
ンレットバルブ27を閉、アウトレットバルブ29を開
とする。これにより、主ブレーキ通路23内のブレーキ
液は、戻り通路28を通って、その一部がリザーバ30
へ蓄えられるとともに、ポンプ25へ戻される。ABS
制御による増圧時には、通常のブレーキ時と同様、イン
レットバルブ27を開、アウトレットバルブ29を閉と
し、かつ、ポンプ25を駆動して増圧を行う。
【0016】図3は、エンジン自動停止・自動再始動に
おけるブレーキ液圧(a)及びエンジン回転数(b)の
変化を示している。なお、図3に示す特性は、後述する
実施例のようなブレーキ力の保持及び段階的な解除を行
っていないものであり、自動再始動の前後であっても、
ブレーキ液圧がブレーキペダルの踏み込み量に応じて徐
々に減少している。
【0017】例えば、車速が0でブレーキペダルが踏み
込まれているような場合には、交差点等での一時停車と
みなし、エンジンの自動停止、すなわちアイドルストッ
プが行われる。このアイドルストップを行う条件には、
上記の車速が0及びブレーキペダルが踏み込まれている
ことの他、バッテリの蓄電量(S.O.C.)が充分に
残されていること、及びブレーキ液圧が所定の第1しき
い値P1以上であること、が含まれる。また、エンジン
の自動停止状態から車両を発進させるようなときには、
エンジンの自動再始動を行う。具体的には、図示せぬス
タータスイッチをONとしてスタータモータ4を作動さ
せ、エンジン1をクランキングする。この自動再始動の
開始指令は、例えば、ブレーキペダルの踏み込みが解除
され、ブレーキ液圧が上記第1しきい値P1よりも低い
所定の第2しきい値P2まで低下すると出力される。こ
の第2しきい値P2は、下り坂で車両が一時停車してい
るような場合にも、エンジンの自動再始動に伴うトルク
変動に拘わらず、車両を安定的に制動し、運転者に押出
感等の違和感を与えないような値に設定されている。こ
れらのエンジンの自動停止及び自動再始動は、図示せぬ
他のルーチンにより実行される。
【0018】図4は、本発明の第1実施例に係るエンジ
ン自動再始時の特徴的なブレーキ制御の流れを示すフロ
ーチャートであり、この制御処理は車両コントローラ1
0により実行される。図5は、この第1実施例に係る自
動再始動時のブレーキ液圧の変化を示すタイミングチャ
ートである。なお、図5の実線(a)は、全ホイールシ
リンダのブレーキ液圧の平均を示し、全車輪のブレーキ
力の総和である総ブレーキ力に対応している。破線
(b)はマスターシリンダの液圧を示しており、このマ
スターシリンダの液圧は、ブレーキペダルの踏み込み量
に対応している。
【0019】S(ステップ)1では、上記エンジンの自
動再始動の開始指令が出力されたかを判定する。S1が
肯定されると、S2へ進み、エンジン1の駆動力が駆動
輪へ伝達可能な状態であるかを判定する。具体的には、
自動変速機2のシフトスイッチ8が駆動ポジションであ
るDレンジや1速、2速レンジにあるかを判定する。S
2が肯定されると、S3へ進み、エンジンの自動再始動
の開始と同時に、ABSアクチュエータ20を利用した
ヒルホールド(ブレーキ力保持)の制御を開始する(保
持手段)。詳述すると、エンジンの自動停止中には、ブ
レーキペダルが踏み込まれている状態にあるために、上
述した通常のブレーキ時と同様、インレットバルブ27
が開、アウトレットバルブ29が閉とされている。上記
のヒルホールドでは、アウトレットバルブ29を閉とし
たまま、インレットバルブ27も閉とし、ブレーキペダ
ルの踏み込み量に拘わらず、ホイールシリンダ22のブ
レーキ液圧を保持する。なお、このヒルホールド開始時
には、4つのインレットバルブ27を同時に閉とし、全
車輪のブレーキ力を一斉に保持する。
【0020】S4では、エンジンの自動再始動が完了し
たかを判定する。例えば、エンジン回転数センサ6によ
り検出されるエンジン回転数を監視し、このエンジン回
転数がアイドル回転数に相当する所定のしきい値を越え
て所定時間が経過した時点で、エンジンが完爆したと判
断し、S4の判定を肯定とする。S4の判定が肯定され
ると、S5へ進み、ヒルホールドの解除指令を出力す
る。ヒルホールドの解除は、インレットバルブ27を閉
から開へ切り換えることにより行われるが、仮に4つの
インレットバルブ27を同時に開へ切り換えると、全車
輪のブレーキ力の総和に対応する車両の総ブレーキ力が
急激に低下するため、例えば下り坂で停車中の場合に、
運転者に押出感等を与えることがある。そこで本実施例
では、インレットバルブ27を閉から開へ切り換える時
期、すなわちブレーキ力解除時期を、一対の前輪と一対
の後輪とで互いに異ならせている。すなわち、エンジン
完爆直後の第1の時期T1に、従動輪である一対の後輪
に対応する2つのインレットバルブ27RR,27RL
を閉から開へ切り換える(S6)。この第1の時期T1
から所定時間ΔT1経過したかを周知のタイマ等を用い
て判定し(S7)、所定時間ΔT1経過後の第2の時期
T2に、駆動輪である前輪に対応する2つのインレット
バルブ27FR,27FLを閉から開へ切り換える(S
8)。これらS5〜S8の処理が、本発明の解除手段に
相当する。
【0021】上記の経過時間ΔT1は、完爆後のエンジ
ン回転数やエンジントルクの上昇特性に応じて予め設定
される20〜100ms程度の固定値である。しかしな
がら、エンジンの運転状況に応じてΔT1を可変制御し
ても良い。第1の時期T1は、エンジンの完爆とほぼ同
時であっても良く、あるいは完爆から所定の遅れを持た
せても良い。ヒルホールド時のホイールシリンダの保持
液圧P2’は、上記第2のしきい値P2と同じ値か、あ
るいは第1の時期T1を完爆より遅らせるような場合に
は、第2のしきい値P2よりも僅かに低い値となる。な
お、ブレーキ液圧センサ12により検出されるブレーキ
液圧が所定の保持液圧P2’まで低下したときに、S3
のヒルホールド制御を開始するようにしても良い。
【0022】このように本実施例では、エンジンの自動
再始動の完了後に車輪のブレーキ力の保持を解除する際
に、複数の車輪のブレーキ力の総和に対応する総ブレー
キ力が段階的に低くなるように、前輪と後輪とでブレー
キ力解除時期を互いに異ならせているため、上述したブ
レーキ力を無段階に低下させる場合と同じようにブレー
キ力の急激な低下を防止できることに加え、装置の大幅
な簡素化、低コスト化を図ることができる。特に、AB
Sアクチュエータ20のインレットバルブ27を切り換
えることにより、自動再始動におけるブレーキ力の保持
及び段階的な解除を行うことができ、ABSを備えた車
両であれば、機械的な部品の追加や変更をほとんど加え
る必要がないため、その適用が極めて容易である。
【0023】また、エンジンの駆動力が駆動輪に伝達可
能な状態、具体的には自動変速機のシフトスイッチ8が
駆動ポジションであるDレンジや1速、2速レンジにあ
るような場合にのみ、S2からS3へ進んでヒルホール
ド制御を行い、エンジンの駆動力が駆動輪に伝達されな
い状態、具体的にはシフトスイッチ8が非駆動ポジショ
ンであるNレンジやPレンジにあるときには、S2の判
定が否定されることにより、ヒルホールド制御を禁止
し、不必要にブレーキをかけることを防止している。
【0024】図2を参照して、一般的なABSアクチュ
エータでは、インレットバルブ27にオリフィス通路を
設けるとともに、インレットバルブ27と並列に、ホイ
ールシリンダ22からマスターシリンダ21へ向かうブ
レーキ液の流れのみを許容するリターンチェックバルブ
を設け、通常のブレーキ解除時にインレットバルブ27
のオリフィス通路をバイパスして、ホイールシリンダ2
2のブレーキ液を速やかにマスターシリンダ21へ戻す
ようになっている。これに対し、図2に示すような本発
明に係るABSアクチュエータ20では、ヒルホールド
時にホイールシリンダ22の液圧を確実に保持する必要
があるために、上記のリターンチェックバルブ及びオリ
フィス通路を省略しているが、実用上支障を来すことは
ない。
【0025】図6は、本発明の第2実施例に係る自動再
始動時のブレーキ液圧の変化の様子を示すタイミングチ
ャートであり、第1実施例における図5に相当する。こ
の第2実施例では、4つの車輪の全てのブレーキ力解除
時期を互いに異ならせている。具体的には、自動再始動
の完了直後に対応する第1の時期U1に、左後輪のイン
レットバルブ27RLを開とし、この第1の時期U1か
ら第1の所定時間ΔU1経過後の第2の時期U2に、右
後輪のインレットバルブ27RRを開とし、この第2の
時期U2から第2の所定時間ΔU2経過後の第3の時期
U3に、右前輪のインレットバルブ27FRを開とし、
この第3の時期U3から第3の所定時間ΔU3経過後の
第4の時期U4に、左前輪のインレットバルブ27FL
を開とする。このように、4つの車輪の全てのブレーキ
力解除時期を異ならせることにより、上記第1実施例と
同様の効果が得られることに加えて、車両全体の総ブレ
ーキ力の低下をより滑らかなものとすることができる。
【0026】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変
形・変更を含むものである。例えば、上記の第1,第2
実施例においては、先ず従動輪である後輪側の車輪ブレ
ーキ力の保持を解除した後に、駆動輪である前輪側のブ
レーキ力の保持を解除しているが、これに限らず、例え
ば駆動輪である前輪側のブレーキ力の保持を解除した
後、従動輪である後輪側のブレーキ力の保持を解除する
ようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジン自動停止・自動再始動装
置を備えた車両のシステム構成図。
【図2】本発明に係るABSアクチュエータの油圧回路
を示す構成図。
【図3】エンジンの自動停止・自動再始動を行うブレー
キ液圧のしきい値を示すタイミングチャート。
【図4】本発明の第1実施例に係るブレーキ制御の流れ
を示すフローチャート。
【図5】上記第1実施例に係るブレーキ液圧の変化を示
すタイミングチャート。
【図6】本発明の第2実施例に係るブレーキ液圧の変化
を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1…エンジン 12…ブレーキ液圧センサ 20…ABSアクチュエータ 27…インレットバルブ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/02 321 F02D 29/02 321A Fターム(参考) 3D041 AA01 AA66 AB01 AC01 AC26 AC30 AD02 AD04 AD31 AD41 AD44 AD51 AE02 AE41 AE43 3D046 BB03 BB28 CC02 DD04 EE01 FF05 GG02 HH02 HH05 HH07 HH16 HH17 HH36 LL02 LL05 LL17 LL21 3G092 EA08 EA17 FA30 GA04 GA10 HA06Z HE01Z HF11Z HF19Z HF21Z HF26X HF26Z 3G093 AA05 BA21 BA22 CA01 CA02 CA04 DA12 DA13 DB02 DB11 DB23 EB04 FA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運転状態に応じてエンジンの自動
    停止及び自動再始動を行う車両のエンジン自動停止・自
    動再始動装置において、 複数の車輪のそれぞれにブレーキ力を付与するブレーキ
    付与手段と、 エンジンの駆動力が駆動輪に伝達可能な状態で、エンジ
    ンの自動再始動を行うときに、上記ブレーキ力を保持す
    る保持手段と、 エンジンの自動再始動後に、上記保持手段によるブレー
    キ力の保持を解除する解除手段と、を有し、 この解除手段は、上記複数の車輪のブレーキ力の総和に
    対応する総ブレーキ力が段階的に低くなるように、少な
    くとも2組の車輪のブレーキ力解除時期を互いに異なら
    せることを特徴とする車両のエンジン自動停止・自動再
    始動装置。
  2. 【請求項2】 上記保持手段が、上記車輪の組に対して
    それぞれ設けられた複数のABSアクチュエータ用イン
    レットバルブを閉じるものであり、 上記解除手段により、上記インレットバルブの開時期を
    互いに異ならせる請求項1に記載の車両のエンジン自動
    停止・自動再始動装置。
  3. 【請求項3】 上記解除手段が、前後左右の合計4つの
    車輪のブレーキ力解除時期を全て異ならせる請求項1又
    は2に記載の車両のエンジン自動停止・自動再始動装
    置。
  4. 【請求項4】 ブレーキ液圧を検知するブレーキ液圧検
    知手段を有し、 車両停車中で、かつ、上記ブレーキ液圧が第1のしきい
    値以上のときに、上記エンジンの自動停止を行い、 上記ブレーキ液圧が第1のしきい値よりも低い第2のし
    きい値まで低下すると、エンジンの自動再始動を開始す
    る請求項1〜3のいずれかに記載の車両のエンジン自動
    停止・自動再始動装置。
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