JP2003260724A - 射出成形金型および射出成形方法 - Google Patents
射出成形金型および射出成形方法Info
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Abstract
トできるようにして、成形品の品質を向上させる。 【解決手段】 インサート材13をコア型15にセット
し、キャビ型17を閉じた状態で射出成形を行う。キャ
ビ型17には、成形品に厚肉部を形成する凹部19を設
ける。キャビティ29に樹脂材料を供給し、凹部19に
入り込んだ樹脂材料が、インサート材13を押圧してコ
ア型15に押し付ける。
Description
一方の型にセットして、この一方の型を含む一対の型相
互間の隙間に樹脂材料を供給して射出成形を行う射出成
形金型および射出成形方法に関する。
は、図18および図18のA−A線に対応する金型全体
の断面図である図19に示すような構造の金型によって
なされる。ここでは、自動車における樹脂製のバックド
アを成形している。このバックドアは、成形品の剛性お
よび精度を確保するために、鉄板などからなるインサー
ト材1をコア型3上にセットした後、キャビ型5を閉
じ、型締め後にキャビティ7内に樹脂材料を射出し、成
形がなされる。
た従来のバックドアにあっては、インサート材1が、プ
レス成形後のスプリングバックや、搬送時の変形などに
より、コア型3の規定の位置にセットできない場合があ
る。このような場合には、型閉じ時に、インサート材1
を金型が挟み、金型が損傷したり、射出時に、樹脂材料
がインサート材1の裏面側(図19中でコア型3側)に
多く流れ込み、その樹指圧でインサート材がコア型3か
ら浮き上がることとなる。この結果、インサート材1
が、本来露出すべきでない成形品表面となる側に露出し
たり、成形品表面近傍まで浮くことでヒケが発生し、成
形品の品質を著しく悪化させることになる。
規定の位置に確実にセットできるようにして、成形品の
品質を向上させることを目的としている。
に、請求項1の発明は、インサート材を一方の型にセッ
トして、この一方の型を含む一対の型相互間の隙間に樹
脂材料を供給して射出成形を行う射出成形金型におい
て、前記インサート材をセットしていない他方の型に、
成形品に他の部位より厚肉となる厚肉部を形成して樹脂
圧による前記インサート材を押圧する凹部を設けた構成
としてある。
において、前記凹部は、前記インサート材の縁部近傍に
設けられる構成としてある。
型にセットして、この一方の型を含む一対の型相互間の
隙間に樹脂材料を供給して射出成形を行う射出成形方法
において、前記インサート材をセットしていない他方の
型に、成形品に他の部位より厚肉となる厚肉部を形成す
る凹部を設け、前記隙間に樹脂材料を供給した後、前記
凹部に入り込んだ樹脂材料が、前記インサート材を前記
一方の型に向けて押圧する射出成形方法としてある。
型にセットして、この一方の型を含む一対の型相互間の
隙間に樹脂材料を供給して射出成形を行う射出成形金型
において、前記一対の型のうちいずれか一方に位置決め
ピンを設ける一方、前記インサート材には前記位置決め
ピンが挿入される位置決め凹部を設け、前記位置決めピ
ンは、型閉じ時に、前記インサート材とともに移動して
インサート材が前記一方の型に対して規定の位置にセッ
トされるように、型閉じ方向に対して傾斜している構成
としてある。
において、前記位置決めピンは、その突出方向に弾性体
により押圧されている構成としてある。
明の構成において、前記他方の型に、前記インサート材
を押圧する突起を設けた構成としてある。
において、前記突起は、前記インサート材の前記位置決
め凹部近傍を押圧する構成としてある。
明の構成において、前記突起は、前記インサート材から
離反する方向に移動可能な押圧ピンで構成される構成と
してある。
において、前記突起を移動させる駆動機構を設け、この
駆動機構は、射出成形作業における制御回路によって駆
動制御され、前記突起は、樹脂材料の少なくとも射出開
始までの間は、前記インサート材を押圧している構成と
してある。
成において、前記一対の型相互間の隙間に供給される樹
脂材料を検出する樹脂センサを設け、この樹脂センサが
前記隙間に供給される樹脂材料を検出したときに、前記
突起を、前記インサート材から離反する方向に移動させ
る構成としてある。
構成において、前記樹脂センサは、前記突起の近傍に設
けられている構成としてある。
の型にセットして、この一方の型を含む一対の型相互間
の隙間に樹脂材料を供給して射出成形を行う射出成形方
法において、前記一対の型のうちいずれか一方に位置決
めピンを設ける一方、前記インサート材には前記位置決
めピンが挿入される位置決め凹部を設け、前記位置決め
ピンは、型閉じ時に、前記位置決め凹部に挿入された状
態で、前記インサート材とともに、前記型閉じ方向に対
して傾斜する方向に移動し、前記インサート材を前記一
方の型に対して規定の位置に案内する射出成形方法とし
てある。
射出成形方法において、型閉じ時に、前記他方の型に設
けた突起によりインサート材を押圧するものとしてあ
る。
射出成形方法において、前記突起は、樹脂材料の少なく
とも射出開始までの間は、前記インサート材を押圧し、
その後インサート材から離れる方向に移動するものとし
てある。
の型相互間の隙間に供給された樹脂材料は、成形品の厚
肉部を形成する凹部に流れやすくなり、この凹部に入り
込んだ樹脂材によりインサート材が一方の型に押圧され
るので、インサート材は、プレス成形後のスプリングバ
ックや、搬送時の変形などがあっても、規定の位置に確
実にセットでき、型閉じ時における金型の損傷を防止で
きるとともに、インサート材が一方の型から浮き上がる
ことによる成形品表面への露出や、成形品表面近傍まで
浮くことによるヒケ発生を防止でき、成形品の品質を向
上させることができる。
き上がりやすいインサート材の縁部を、樹脂圧により押
圧するので、型閉じ時における金型の損傷防止および成
形品品質の向上を確実に図ることができる。
じ時に、位置決めピンがインサート材とともに移動して
インサート材が一方の型に対して規定の位置にセットさ
れるので、インサート材は、プレス成形後のスプリング
バックや、搬送時の変形などがあっても、規定の位置に
確実にセットでき、型閉じ時における金型の損傷を防止
できるとともに、インサート材が一方の型から浮き上が
ることによる成形品表面への露出や、成形品表面近傍ま
で浮くことによるヒケ発生を防止でき、成形品の品質を
向上させることができる。
位置決めピンは、弾性体により押圧されて突出した状態
を確保できるとともに、型閉じ時には、弾性体の弾性力
に抗してインサート材とともに移動して、インサート材
を規定の位置に案内することができる。
の型に設けた突起によりインサート材を押圧すること
で、インサート材を規定の位置に確実にセットすること
ができる。
よって位置決めされる部位近傍を、突起により押圧する
ことで、位置決め部位を規定の位置に確実にセットする
ことができる。
の型相互間の隙間に流れ込む際に、突起をインサート材
から離れる方向に移動させることで、成形品の外観に、
突起による穴が形成されることを回避でき、外観品質が
良好な成形品を得ることができる。
が、少なくとも射出開始までの間は、インサート材を押
圧しているので、その後突起をインサート材から離反さ
せることで、成形品の外観に、突起による穴が形成され
ることを回避でき、外観品質が良好な成形品を得ること
ができる。
隙間に供給される樹脂材料を検出したときに、突起を、
インサート材から離反する方向に移動させるので、成形
品の外観に、突起による穴が形成されることを回避で
き、外観品質が良好な成形品を得ることができる。
起の近傍に流れてくるまで、インサート材を押圧するこ
とができるので、インサート材を規定の位置とした状態
での成形作業が確実に行える。
面に基づき説明する。
射出成形金型の要部の断面図で、図2に示す自動車のバ
ックドアの車体後方から見たインナパネル11における
B−B断面位置に相当する。図3(a)はインナパネル
11の斜視図、図3(b)はインナパネル11にインサ
ート成形されるインサート材13の斜視図である。
などで強化されたポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂で
成形されるもので、このインナパネル11の図2中で紙
面表側の左右両側部付近には、鉄板などからなるインサ
ート材13が、一体成形される。さらに、このインナパ
ネル11には、図示しないアウタパネルが図2中で紙面
表側からインナパネル11の全体を覆うように接着剤に
よって接合される。
外周縁および、開口部14に対応する底面部11sの内
周縁に、図2中で紙面表側に突出する側壁部11aおよ
び、側壁部11bをそれぞれ備え、さらにこの各側壁部
11a,11bの先端部(図2中で紙面表側の端部)
に、アウタパネルと接合される接合フランジ部11c,
11dがそれぞれ形成されている。
で紙面にほぼ平行となるように、接合フランジ部11c
については外側に向けて屈曲し、接合フランジ部11d
については接合フランジ部11cと反対側に向けて屈曲
している。また、側壁部11aと側壁部11bとの間に
は、リブ11eが適宜形成されている。
パネル11の底面部11sに対応する底面部13aに対
し、上記側壁部11a,11bに対応して、外周縁およ
び内周縁に、図2中で紙面表側に突出する側壁部13
b,13cをそれぞれ備え、図1に示すように、一方の
型であるコア型15にセットされる。
17との間に、一対の型相互間の隙間となるキャビティ
29が形成され、このキャビティ29に樹脂材料が射出
供給されることで、前記したインナパネル11がインサ
ート材13を一体とした状態で射出成形される。
側壁部13b,13cに対応する部位には、キャビティ
29の一部となる凹部19が形成されている。すなわ
ち、この凹部19は、成形品であるインナパネル11の
図1に示してある他の部位より厚肉となる厚肉部を形成
する。
側壁部13b,13cの端末より内側に位置しており、
この端末側における緩い傾斜の緩傾斜面19mと、底面
部13a側における急な傾斜の急傾斜面19nとをそれ
ぞれ備えている。
に、樹脂材料を注入する下部のゲート21および、上部
2つのゲート23,25から連続して形成されている。
すなわち、上記凹部19は、下部のゲート21からイン
サート材13が設けられていない部位19aおよび、側
壁部11dに対応する部位19bを経て、ゲート23
(25)に達し、さらにこのゲート23(25)から側
壁部11aに対応する部位19cを経て図2中で下端に
至る。
ては、インサート材13の側壁部13b,13cに対応
する位置にはなく、インナパネル11の底面部11sに
対応する位置に形成されることになる。また、凹部19
は、上部のゲート23,25付近についても、ゲート2
3,25と側壁部11dに対応する部位19bとが連続
するように、底面部11sに対応する位置に形成されて
いるものとする。
成形する際には、図1に示すように、コア型15にイン
サート材13をセットした状態で、キャビ型17をコア
型15に接近させて閉じる。このときキャビ型17に設
けてある押さえピン27により、インサート材13の底
面部13aを押さえ付けている。
ら樹脂材料が、コア型15とキャビ型17との間のキャ
ビティ29に供給されると、成形品であるバックドアの
インパネル11が射出成形される。リブ11eについて
は、キャビティ29における、アウタパネルが接合され
る接合フランジ部11c,11dに対応する部位29
a,29bと、インサート材13に適宜設けられる図示
しない貫通孔から樹脂が流れ込み成形される。
材13の側壁部13b,13cに対応する部位に凹部1
9が形成され、しかもこの凹部19は、ゲート21,2
3,25から連続して形成されているので、凹部19に
樹脂材料が流れやすくなっている。
入された樹脂材料は、インサート材13の端末に達する
前に、凹部19に達し、そのときの樹脂圧によりインサ
ート材13をコア型15に向けて押圧する。さらに、樹
脂材料が注入されることで、インサート材13がコア型
15に押し付けられた状態のまま、インナパネル11が
射出成形される。
ンを二点鎖線にて示しており、二点鎖線の凸部Pが凹部
19に対応して樹脂圧が高いことを示している。
注入する際には、凹部19に流れ込む樹脂材料の樹指圧
によってインサート材13の側壁部13b,13cが押
し付けられるので、インサート材13は、プレス成形後
のスプリングバックや、搬送時の変形などがあっても、
規定の位置に確実にセットでき、型閉じ時における金型
の損傷を防止できるとともに、インサート材13がコア
型15から、図1の二点鎖線に示すように浮き上がるこ
とによる成形品表面への露出や、成形品表面近傍まで浮
くことによるヒケ発生を防止でき、成形品の品質を向上
させることができる。
を示す射出成形金型の要部の断面図であり、前記従来で
示した図19のC部に対応する部位を拡大して示したも
のである。ここでのインサート材31は、図8にその一
部を斜視図として示すように、底面部31aと側壁部3
1bとフランジ部31cとを備えており、フランジ部3
1cには、位置決め凹部としてのU字状の切欠31dが
形成されている。
フランジ部31cに対応する部位の下方に、位置決めピ
ン35が、コア型33とキャビ型37との隙間であるキ
ャビティ39内に突出して設けられている。
閉じ方向に対し、上部の先端側が、下部の基端側よりも
インサート材31のフランジ部31cの端末側となるよ
う傾斜しており、先端側が、インサート材31の前記し
た切欠31d内に入り込む構成となっている。この位置
決めピン35は、基端側にフランジ35aを有し、この
フランジ35aと、コア型33内に固定したスプリング
受け40との間に、弾性体としてのスプリング41が介
装されてインサート材31に向けて押し付けられてい
る。
切欠35bが形成され、この切欠35bには回り止め部
材43が挿入されて、位置決めピン35の回転を規制し
ている。
傍に対応する部位のキャビ型37には、コア型33に向
けて突出する突起45が形成されている。この突起45
は、型閉じから型締めを行う過程で、インサート材31
におけるフランジ部31cの図8に示すD部を押圧す
る。
うに、型開き状態でコア型33にインサート材31をセ
ットする。このときインサート材31は、プレス成形時
のスプリングバックや搬送時などにより変形している
と、コア型33の規定の位置にはセットできず、コア型
33がから浮いた状態となる。
5の先端がインサート材31の切欠31dに挿入された
状態となるが、位置決めピン35はスプリング41によ
りキャビティ39側に突出した状態が保持される。
ビ型37をコア型33に接近させて型閉じを行うと、位
置決めピン35は切欠31dに係止されたまま押されて
コア型33に対して斜め下方に移動し、このときインサ
ート材31は、位置決めピン35の移動に伴って変形が
矯正され、コア型33の規定位置に案内される。さらに
キャビ型37の突起45がフランジ部31cを押圧する
ことで、図7に示すようにインサート材31は確実にコ
ア型33の規定位置にセットされる。
5がインサート材31とともに移動してインサート材3
1がコア型33に対して規定の位置にセットされるの
で、インサート材31は、プレス成形後のスプリングバ
ックや、搬送時の変形などがあっても、規定の位置に確
実にセットでき、型閉じ時における金型の損傷を防止で
きるとともに、インサート材31がコア型33から浮き
上がることによる成形品表面への露出や、成形品表面近
傍まで浮くことによるヒケ発生を防止でき、成形品の品
質を向上させることができる。
態を示す射出成形金型の要部の断面図であり、前記従来
で示した図19のC部に対応する部位を拡大して示した
ものである。この実施形態は、前記図5〜図7に示した
第2の実施形態におけるコア型33に設けた位置決めピ
ン35を、キャビ型37に設けるようにしたものであ
る。
下方向の型閉じ方向に対し、下部の先端側が、上部の基
端側よりもインサート材31のフランジ部31cの端末
側となるよう傾斜しており、先端側が、インサート材3
1の前記した切欠31d内に入り込む構成となってい
る。
すように、型開き状態でコア型33にインサート材31
をセットし、このときインサート材31が、プレス成形
時のスプリングバックや搬送時などにより変形している
と、コア型33の規定の位置にはセットできず、コア型
33がから浮いた状態となる。
5の先端がインサート材31の切欠31dに挿入された
状態となるが、位置決めピン35はスプリング41によ
りキャビティ39側に突出した状態が保持される。
3に接近させて型閉じを行うと、位置決めピン35は、
切欠31dに係止されたままインサート材31の変形を
矯正しつつキャビ型37とともに下方に移動する。そし
て、位置決めピン35の先端がコア型33に当接し、さ
らに型閉じを行うことで、位置決めピン35はキャビ型
37に対して斜め上方に移動し、図10の状態となる。
と、図11に示すように、位置決めピン35がキャビ型
37に対してさらに斜め上方に移動し、インサート材3
1は、変形が矯正された状態で、コア型33の規定位置
に案内される。このときキャビ型37の突起45が、フ
ランジ部31cを押圧することで、インサート材31は
確実にコア型33の規定位置にセットされる。
型閉じ時に、位置決めピン35がインサート材31とと
もに移動してインサート材31がコア型33に対して規
定の位置にセットされるので、インサート材31は、プ
レス成形後のスプリングバックや、搬送時の変形などが
あっても、規定の位置に確実にセットでき、型閉じ時に
おける金型の損傷を防止できるとともに、インサート材
31がコア型33から浮き上がることによる成形品表面
への露出や、成形品表面近傍まで浮くことによるヒケ発
生を防止でき、成形品の品質を向上させることができ
る。
す射出成形金型の要部の断面図であり、前記従来で示し
た図19のC部に対応する部位を拡大して示したもので
ある。この実施形態は、前記図9〜図11に示した第3
の実施形態に対し、インサート材31の底面部31aを
押圧する突起47を、キャビ型37に追加して設けてい
る。
ンジ部31cが押圧されるに加え、突起47により底面
部31aが押圧されることで、型閉じ時には、インサー
ト材31が平行状態で押し付けられることになり、コア
型33の規定位置へのセット作業が確実になされる。
実施形態を示す射出成形金型の要部の断面図であり、前
記従来で示した図19のC部に対応する部位周辺を拡大
して示したものである。この実施形態は、前記図12に
示した第4の実施形態における突起47に代えて、押圧
ピン49を設けている。この押圧ピン49は、インサー
ト材31を押圧する図13の状態と、キャビ型37内に
入り込む図14の状態との間を移動可能となっている。
37の外部に配置した駆動機構としての油圧シリンダ5
1によってなされる。すなわち、作動油が上部の供給口
51aから油圧シリンダ51に供給されることで、押圧
ピン49はインサート材31を押圧する。一方作動油が
下部の供給口51bから油圧シリンダ51に供給され
と、押圧ピン49は、インサート材31から離れ、先端
面がキャビ型37の表面と同一面となる。なお、油圧シ
リンダ51に代えて空圧シリンダを使用してもよい。
9内に樹脂材料が供給される少なくとも射出開始までの
間は、図13のようにインサート材31を押圧してお
き、その後は、図14のようにインサート材31から離
すようにする。すなわち、成形後の成形品には、インサ
ート材31が剥き出しとなる押圧ピン49による穴が形
成されないことになる。これにより、成形品の外観品質
向上が達成される。
ンダ51の具体的動作としては、射出成形作業の制御回
路、すなわちバルブゲート制御回路によって制御される
ようにし、タイマ制御(射出開始から一定時間経過後に
図13の状態から図14の状態とする)あるいは、スク
リュポジション制御(樹脂材料をキャビティに向けて圧
送するスクリュが所定位置となったときに、図13の状
態から図14の状態とする)により駆動する。
た樹脂材料が、例えば押圧ピン49の近傍に達すると思
われるときに、押圧ピン49を図13の状態から図14
の状態とすることができる。
材料が押圧ピン49の周囲を通過してから、押圧ピン4
9を図13の状態から図14の状態としてもよい。
実施形態を示す射出成形金型の要部の断面図であり、前
記従来で示した図19のC部に対応する部位付近を拡大
して示したものである。この実施形態は、前記図13お
よび図14に示した第5の実施形態に対し、押圧ピン4
9の近傍のコア型33に樹脂センサ53を設けている。
樹脂センサ53に対応する部位のインサート材31に
は、貫通孔31eを形成する。
度を検出する温度センサあるいは樹指圧を検出する圧力
センサが用いられる。
給され、この樹脂材料を樹脂センサ53が検出した地点
で油圧シリンダ51を駆動して、押圧ピン49を図15
の状態から図16の状態とする。これにより、樹脂材料
が押圧ピン49の近傍に流れてくるまで、インサート材
31を押圧することができるので、インサート材31を
規定の位置とした状態での成形作業が確実に行える。
た第5の実施形態における構造を模式的に示した斜視図
である。ここでは、3つの押圧ピン49a,49b,4
9cを備えるとともに、4つのゲート55a,55b,
55c,55dから樹脂材料を射出する例を示してい
る。
れる樹脂材料のフローフロントFFが、射出開始後0.
5秒であり、このためその近傍に位置する押圧ピン49
aは、射出開始後0.5秒経過後に押圧ピン49aを後
退させる。
る樹脂材料のフローフロントFF1が、射出開始後0.
5秒であり、それより外側のフローフロントFF2が、
射出開始後1秒であり、このためその近傍に位置する押
圧ピン49b,49cは、射出開始後1秒経過後に押圧
ピン49b,49cを後退させる。
傍に流れてくるまで、インサート材31を押圧すること
ができる
の要部の断面図である。
のバックドアの車体後方から見たインナパネルの正面図
である。
はインナパネルにインサート成形されるインサート材の
斜視図である。
ターン図である。
の要部の断面図であり、インサート材をコア型にセット
した状態を示す。
の要部の断面図であり、図5の状態から金型を閉じる途
中の状態を示す。
の要部の断面図であり、図6の状態から金型を完全に閉
じた状態を示す。
の要部の断面図であり、インサート材をコア型にセット
した後、金型を閉じる途中の状態を示す。
型の要部の断面図であり、図9の状態からさらに金型を
閉じた状態を示す。
型の要部の断面図であり、図10の状態から金型を完全
に閉じた状態を示す。
型の要部の図11に対応する断面図である。
型の要部の断面図であり、押圧ピンによりインサート材
を押さえた状態を示す。
型の要部の断面図であり、射出成形時の状態を示す。
型の要部の断面図であり、押圧ピンによりインサート材
を押さえた状態を示す。
型の要部の断面図であり、射出成形時の状態を示す。
における構造の模式的な斜視図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 インサート材を一方の型にセットして、
この一方の型を含む一対の型相互間の隙間に樹脂材料を
供給して射出成形を行う射出成形金型において、前記イ
ンサート材をセットしていない他方の型に、成形品に他
の部位より厚肉となる厚肉部を形成して樹脂圧による前
記インサート材を押圧する凹部を設けたことを特徴とす
る射出成形金型。 - 【請求項2】 前記凹部は、前記インサート材の縁部近
傍に設けられていることを特徴とする請求項1記載の射
出成形金型。 - 【請求項3】 インサート材を一方の型にセットして、
この一方の型を含む一対の型相互間の隙間に樹脂材料を
供給して射出成形を行う射出成形方法において、前記イ
ンサート材をセットしていない他方の型に、成形品に他
の部位より厚肉となる厚肉部を形成する凹部を設け、前
記隙間に樹脂材料を供給した後、前記凹部に入り込んだ
樹脂材料が、前記インサート材を前記一方の型に向けて
押圧することを特徴とする射出成形方法。 - 【請求項4】 インサート材を一方の型にセットして、
この一方の型を含む一対の型相互間の隙間に樹脂材料を
供給して射出成形を行う射出成形金型において、前記一
対の型のうちいずれか一方に位置決めピンを設ける一
方、前記インサート材には前記位置決めピンが挿入され
る位置決め凹部を設け、前記位置決めピンは、型閉じ時
に、前記インサート材とともに移動してインサート材が
前記一方の型に対して規定の位置にセットされるよう
に、型閉じ方向に対して傾斜していることを特徴とする
射出成形金型。 - 【請求項5】 前記位置決めピンは、その突出方向に弾
性体により押圧されていることを特徴とする請求項4記
載の射出成形金型。 - 【請求項6】 前記他方の型に、前記インサート材を押
圧する突起を設けたことを特徴とする請求項4または5
記載の射出成形金型。 - 【請求項7】 前記突起は、前記インサート材の前記位
置決め凹部近傍を押圧することを特徴とする請求項6記
載の射出成形金型。 - 【請求項8】 前記突起は、前記インサート材から離反
する方向に移動可能な押圧ピンで構成されていることを
特徴とする請求項6または7記載の射出成形金型。 - 【請求項9】 前記突起を移動させる駆動機構を設け、
この駆動機構は、射出成形作業における制御回路によっ
て駆動制御され、前記突起は、樹脂材料の少なくとも射
出開始までの間は、前記インサート材を押圧しているこ
とを特徴とする請求項8記載の射出成形金型。 - 【請求項10】 前記一対の型相互間の隙間に供給され
る樹脂材料を検出する樹脂センサを設け、この樹脂セン
サが前記隙間に供給される樹脂材料を検出したときに、
前記突起を、前記インサート材から離反する方向に移動
させることを特徴とする請求項8記載の射出成形金型。 - 【請求項11】 前記樹脂センサは、前記突起の近傍に
設けられていることを特徴とする請求項10記載の射出
成形金型。 - 【請求項12】 インサート材を一方の型にセットし
て、この一方の型を含む一対の型相互間の隙間に樹脂材
料を供給して射出成形を行う射出成形方法において、前
記一対の型のうちいずれか一方に位置決めピンを設ける
一方、前記インサート材には前記位置決めピンが挿入さ
れる位置決め凹部を設け、前記位置決めピンは、型閉じ
時に、前記位置決め凹部に挿入された状態で、前記イン
サート材とともに、前記型閉じ方向に対して傾斜する方
向に移動し、前記インサート材を前記一方の型に対して
規定の位置に案内することを特徴とする射出成形方法。 - 【請求項13】 型閉じ時に、前記他方の型に設けた突
起によりインサート材を押圧することを特徴とする請求
項12記載の射出成形方法。 - 【請求項14】 前記突起は、樹脂材料の少なくとも射
出開始までの間は、前記インサート材を押圧し、その後
インサート材から離れる方向に移動することを特徴とす
る請求項13記載の射出成形方法。
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