JP2003245713A - スーパーフェライト系ステンレス鋼製多重巻鋼管及びその製造方法 - Google Patents

スーパーフェライト系ステンレス鋼製多重巻鋼管及びその製造方法

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JP2003245713A
JP2003245713A JP2002044616A JP2002044616A JP2003245713A JP 2003245713 A JP2003245713 A JP 2003245713A JP 2002044616 A JP2002044616 A JP 2002044616A JP 2002044616 A JP2002044616 A JP 2002044616A JP 2003245713 A JP2003245713 A JP 2003245713A
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Teruhisa Takahashi
輝久 高橋
Keizo Sugao
敬三 菅尾
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Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F21/00Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials
    • F28F21/08Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials of metal
    • F28F21/081Heat exchange elements made from metals or metal alloys
    • F28F21/082Heat exchange elements made from metals or metal alloys from steel or ferrous alloys
    • F28F21/083Heat exchange elements made from metals or metal alloys from steel or ferrous alloys from stainless steel

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステンレス鋼製多重巻鋼管において、従来の
オーステナイト系ステンレス鋼をスーパーフェライト系
ステンレス鋼に替え、当該ステンレス鋼の優れた熱伝導
性、耐食性、特に耐応力腐食割れ性を十分に生かした熱
鋼管器用または自動車配管として有用な高性能のスーパ
ーフェライト系ステンレス鋼製多重巻鋼管を提供する。 【解決手段】 ステンレス鋼製フープ材を管状に巻き込
み、巻き込み面をろう付けしてなる多重巻鋼管におい
て、前記ステンレス鋼製フープ材が、(1).スーパーフェ
ライト系ステンレス鋼製フープ材で構成されたものであ
り、かつ、(2).前記スーパーフェライト系ステンレス鋼
製フープ材の両面にストライクニッケルめっき層が形成
されたものであり、更に、(3).前記両面のストライクニ
ッケルめっき層の少なくとも片面に少なくとも2層のろ
う材めっき層が形成されたものである、ことを特徴とす
るスーパーフェライト系ステンレス鋼製多重巻鋼管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーステナイト系
ステンレス鋼と比較してクロム含有率が高いために耐酸
化性が悪いスーパーフェライト系ステンレス鋼を敢
(あ)えて使用しながらも、諸特性に優れるスーパーフ
ェライト系ステンレス鋼製多重巻鋼管及びその製造方法
を提供しようとするものである。
【0002】更に詳しくは、本発明は、オーステナイト
系ステンレス鋼と比較してクロム含有率が高いために耐
酸化性が悪く、従って形成される酸化皮膜により強固な
ろう接合が困難視されていたスーパーフェライト系ステ
ンレス鋼をベースとし、前記欠点を解消し、それ自身が
保有する優れた熱伝導性、耐食性、耐応力腐食割れ性を
利用することができるスーパーフェライト系ステンレス
鋼製多重巻鋼管及びその製造方法を提供しようとするも
のである。
【0003】
【従来の技術】多重巻金属管は、一般的には表面にろう
材が施されたフープ材(金属帯材)を管成形装置により
塑性変形させて多重巻管体に造管し、次いでその壁面間
にあるろう材を非酸化性あるいは還元性ガス雰囲気の加
熱装置にて溶融した後、冷却装置により溶融ろう材を凝
固させて製品化される。
【0004】フープ材としてオーステナイト系ステンレ
ス鋼が使用される場合、オーステナイト系ステンレス鋼
板に直接、ろう材としての銅めっきを施すことが困難で
ある。このため、一般的にはオーステナイト系ステンレ
ス鋼板の表面にワット酸浴やフルファミン酸浴などによ
るストライクニッケルメッキと呼ばれるニッケルめっき
を施し、次いで前記ニッケルめっき層の上に銅めっき層
(ろう材層)を形成したオーステナイト系ステンレス鋼
板をフープ材として用いている(例えば、特開2000
−5813、同2000−5814、同2000−58
15、同2000−5817参照)。
【0005】しかしながら、オーステナイト系ステンレ
ス鋼管は、耐応力腐食割れ性という特性が劣っている。
なお、前記した耐応力腐食割れ性(SCC:ストレス
コロージョン クラッキング)とは、応力腐食割れ、即
ち、主として塩素イオン(Cl-) を含有する水中で応
力の作用する状態に長時間さらされてクラックを生じる
現象に対する耐性の高さ度合の特性のことである。
【0006】前記したように、オーステナイト系ステン
レス鋼管は、耐応力腐食割れ性に優れていない、このた
め、前記特性が強く要求される特に熱交換器用あるいは
自動車用の配管などにおいて、前記オーステナイト系ス
テンレス鋼管に代わるものが求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の限界に鑑み創案されたものである。本発明は、
従来のオーステナイト系ステンレス鋼板に比較して熱伝
導性、耐食性に優れ、特に耐応力腐食割れ性に優れるス
ーパーフェライト系ステンレス鋼板をベースとし、安定
かつ強固なろう材層を形成させ、熱交換器用配管や自動
車配管などに適用することができるスーパーフェライト
系ステンレス鋼製多重巻鋼管及びその製造方法を提供し
ようとするものである。
【0008】本発明は、多重巻管の鋼板を従来のオース
テナイト系ステンレス鋼帯からスーパーフェライト系ス
テンレス鋼帯に替えるとともに、クロム含有量が高くな
ることによるろう材層の形成時における酸化皮膜の形成
に伴うろう付け強度の低下の問題を効果的に解消し、経
済的かつ有用なスーパーフェライト系ステンレス鋼製多
重巻鋼管及びその製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明の第一の発明は、ステンレス鋼製フープ材を管状に
巻き込み、巻き込み面をろう付けしてなる多重巻鋼管に
おいて、前記ステンレス鋼製フープ材が、(1).スーパー
フェライト系ステンレス鋼製フープ材で構成されたもの
であり、かつ、(2).前記スーパーフェライト系ステンレ
ス鋼製フープ材の両面にストライクニッケルめっき層が
形成されたものであり、更に、(3).前記両面のストライ
クニッケルめっき層の少なくとも片面に少なくとも2層
のろう材めっき層が形成されたものである、ことを特徴
とするスーパーフェライト系ステンレス鋼製多重巻鋼管
に関するものである。
【0010】また、本発明を概説すれば、本発明の第二
の発明は、ステンレス鋼製フープ材を管状に巻き込み、
巻き込み面をろう付けしてなる多重巻鋼管の製造方法に
おいて、前記製造方法が、(1).スーパーフェライト系ス
テンレス製鋼帯を所望幅のフープ材とする工程、(2).前
記フープ材の両面にストライクニッケルめっき層を形成
する工程、(3).前記両面のストライクニッケルめっき層
の少なくとも片面に少なくとも2層のろう材めっき層を
形成する工程、(4).前記ストライクニッケルめっき層及
びろう材めっき層が形成されたスーパーフェライト系ス
テンレス鋼製フープ材を多重巻管状に巻回する工程、
(5).巻回された多重巻管をろう材の融点以上に加熱及び
冷却する工程、から成ることを特徴とするスーパーフェ
ライト系ステンレス鋼製多重巻鋼管の製造方法に関する
ものである。
【0011】以下、本発明の技術的構成及び実施態様に
ついて詳しく説明する。
【0012】本発明の大きな特徴点の1つは、ステンレ
ス鋼製多重巻鋼管の材質として、従来のオーステナイト
系ステンレス鋼をよりCr(クロム)含有量の高いスー
パーフェライト系ステンレス鋼に替えた点にある。本発
明において、スーパーフェライト系ステンレス鋼の材質
を例示すれば、次の通りである。なお、以下、数値の単
位は重量(wt)%である。 (1).Cr:26.5〜33%、Mo:1.0〜4.0
%、C:0.01%以下、N:0.015%以下、S
i:0.4%以下、Mn:0.4%以下、P:0.03
%以下、S:0.02%以下、残余Fe及び不可避的不
純物。 (2).Cr:23.0〜28.5%、Mo:0.55〜
2.0%、C:0.01%以下、N:0.015%以
下、Si:0.4%以下、Mn:0.4%以下、P:
0.03%以下、S:0.02%以下、残余Fe及び不
可避的不純物。
【0013】本発明において使用されるスーパーフェラ
イト系ステンレス鋼は、その一例としては前記した成分
と組成成分から成るものである。以下、前記した各成分
と組成割合の特徴について説明する。 (1).高Cr、低炭素、低不純物のものは極めて耐食性に
優れ従来のオーステナイト系ステンレス鋼以上の耐久性
を有する。 (2).Cr,Moは少ないと耐食性が悪化し、また多くな
ると高価になると共にσ層、χ層の金属間化合物が析出
して脆性が悪化する。 (3).C,Nは加工性や強度維持のために前記範囲に抑え
る。 (4).Siは脱酸剤として必要であるが、0.4%を越え
ると加工性が悪くなる。 (5).Mnは強度を確保するために含有させるが、あまり
多いと加工性が劣化するため0.4%以下が好ましい。 (6).Pは溶接性を確保するために微量必要であるが、あ
まり多くすると加工性や耐食性が悪化するため上限を
0.03%とした。 (7).SはPと同様に、溶接性を確保するために微量必要
であるが、あまり多くすると加工性や耐食性が悪化する
ため上限を0.03%とした。
【0014】本発明において使用するスーパーフェライ
ト系ステンレス鋼は、前記した成分に加えてNi,N
b,Tiなどの成分を添加することができる。 (8).Niは4.0%以下含有させることができる。な
お、Niは、接触流体が水系で水中のCl(塩素)イオ
ンの濃縮に伴う塩酸、あるいは接触流体が気体で気体中
に含有される硫黄酸化物の濃縮に伴う硫酸、などの非酸
化性無機酸に対する耐食性を向上させるために添加する
ものであるが、前記範囲を超えると重要な特性である耐
応力腐食割れ性が劣化する。 (9).Nb及び/又はTiを0.5%以下含有させること
ができる。なお、NbまたはTiは、カーボンを固定し
てクロムカーバイドの析出を防止するために添加するも
のであるが、前記範囲を超えて多量に添加しても高価に
なるだけであり効果に差が無い。
【0015】本発明において、スーパーフェライト系ス
テンレス鋼材として、JIS G4035「冷間圧延ス
テンレス鋼板及び鋼帯」のSUS447JI−CP鋼帯
を使用することができる。
【0016】次に、スーパーフェライト系ステンレス鋼
板に対するストライクニッケルめっき層の形成法につい
て説明する。前記ストライクニッケルめっき層の形成
は、次工程でろう材めっき層を安定かつ強固に形成させ
るために不可欠である。スーパーフェライト系ステンレ
ス鋼は、前記したようにオーステナイト系ステンレス鋼
と比較して酸化性の高いCr含有量が多いため(23%
〜33%)、ストライクニッケルめっき層を形成すると
き、同時に表面が酸化されて酸化皮膜を形成しやすいも
のである。この酸化皮膜は、事後的に形成されるろう材
層によるろう付け強度を大幅に低下させる。
【0017】一般的にストライクニッケルめっき層の形
成法としては、スルファミン酸浴によるストライクNi
めっき、ワット浴によるストライクNiめっき、ウッド
浴によるストライクNiめっきなどが知られている。本
発明者は、前記したストライクNiめっきにおいて、ス
ーパーフェライト系ステンレス鋼のめっき法としては、
特にウッド浴によるストライクNiめっき法が最適であ
ることを見い出した。
【0018】前記した種々のストライクNiめっき法の
特徴とこれをスーパーフェライト系ステンレス鋼に適用
したときの概要は、次の通りである。
【0019】(1).スルファミン酸浴によるストライクN
iめっきは、浴成分が例えばスルファミン酸ニッケル
80g/l、スルファミン酸150g/lで構成される
ものである。なお、このめっき法は厚付けめっきとして
再生部品の肉盛り用に利用されたり、また電鋳浴として
金型、金属ベローズなどの製作に使用されている。前記
めっき法でスーパーフェライト系ステンレス鋼をめっき
すると、表面のクロムの酸化皮膜が完全に除去されずに
残留するため、めっき皮膜の密着性が悪く二重巻管の成
形時にろう材皮膜とともに剥離してしまうという欠点が
ある。
【0020】(2).ワット浴によるストライクNiめっき
法は、浴成分が例えば硫酸ニッケル(NiSO4 ・6H
2O)330g/l、塩化ニッケル(NiCl2 ・6H2
O)45g/l、ホウ酸38g/lなどで構成され、p
H1.5〜4.5、浴温45〜65℃、カソード電流密
度2.5〜10A/dm2 の条件でめっきするものであ
る。なお、このめっき法は素地との密着性を向上させ、
また耐食性を付与するなど各種の工業用めっきの下地め
っきとして使用されている。例えば、半導体部品のステ
ムやキャップなどにろう付け性、溶接性、ボンディング
性を付与するめっきとして使用されている。前記めっき
法でスーパーフェライト系ステンレス鋼をめっきする
と、前記スルファミン酸浴と同様に、表面のクロムの酸
化皮膜が完全に除去されずに残留するため、めっき皮膜
の密着性が悪く二重巻管の成形時にろう材皮膜とともに
剥離してしまうという欠点がある。
【0021】(3).ウッド浴によるストライクNiめっき
法は、浴成分は、例えば 1).塩化ニッケル 30〜300g/l、塩酸15〜1
50g/l、または、 2).塩化ニッケル 240g/l、塩酸(比重1.1
8)125ml/l、などで構成されるものである。 前記したウッド酸浴はいずれも還元力が強いという特徴
がある。前記めっき法でスーパーフェライト系ステンレ
ス鋼をめっきすると、めっき時に発生期の水素が発生し
て表面のクロムの酸化皮膜を完全に除去して残留させな
いため、めっき皮膜の密着性が良く二重巻管の成形時に
Ni層及びろう材層が剥離することなくろう付け強度の
高い高品質の二重巻鋼管を製造することができる。
【0022】本発明は、前記したようにろう材めっき層
の形成に先立つストライクニッケルめっき層の形成法と
して、ウッド浴によるストライクNiめっき法を採用す
る点にも大きな特徴がある。ウッド浴によるめっきにお
いて、めっき温度としては常温(室温)を採用すればよ
く、また、陰極電流密度としては3〜20A/dm2
採用すればよい。ストライクNiめっき層の厚みとして
は、一般に0.1〜2.0μmを採用すればよい。
【0023】次に、ろう材めっき層の形成法、即ち、前
記したストライクNiめっき層の上に設けるろう材めっ
き層の形成法について説明する。本発明において、ろう
材層の形成は、ろう付け条件(ろう付け加熱条件、雰囲
気条件)及び母材の特殊性(本発明の場合、スーパーフ
ェライト系ステンレス鋼を採用しているという特殊性が
ある。)を勘案し、ろう付け強度に優れた多重巻管を製
造するという観点からろう材層の形成条件が設定されな
ければならない。
【0024】スーパーフェライト系ステンレス鋼は、前
記したようにC、N元素が少ないため、理論的には(ろ
う付け工程を含んだ)熱処理工程においてCr炭化物及
び/又は窒化物の析出がほとんどなく、十分な耐食性、
強度、延性をもったものが得られる。しかしながら、前
記した高特性のものを得るための熱処理の雰囲気ガスと
しては、水素、アルゴンなどの不活性ガス、または真空
中という雰囲気が必要である。このような雰囲気ガス条
件を維持することは可能であるが、製造の安全性、熱処
理コストなどの観点から問題がある。このため、実際の
製造プロセスにおいては、一般的には、(1).RXガス
(メタン、プロパン、ブタンガスを変性して得られる吸
熱型雰囲気ガス)、または、(2).DXガス(メタン、プ
ロパン、ブタンガスを燃焼させた発熱型雰囲気ガス)、
などの非酸化性〜還元性雰囲気中での熱処理が採用され
る。
【0025】前記したRXガスまたはDXガスを使用し
た非酸化性〜還元性雰囲気中での熱処理において留意し
なければならない点は、ろう材めっき層に不可避的に形
成されるピンホールによる以下の欠点である。 (1).ピンホールを介して雰囲気ガス中のC,N元素が母
材(スーパーフェライト系ステンレス鋼)に侵入して炭
化クロムや窒化クロムが生成し、その付近のマトリック
ス中のクロム濃度が低下して母材の優れた物性特性を低
下させる。 (2).ピンホールを介して母材(スーパーフェライト系ス
テンレス鋼)表面に酸化皮膜が生成し、ろう付け強度を
低下させる。
【0026】本発明者は、母材をスーパーフェライト系
ステンレス鋼としたとき、前記したストライクNiめっ
き法によるストライクニッケルめっき層の形成ととも
に、当該ストライクニッケルめっき層の上にろう材を少
なくとも2層以上に分割してめっきすることにより、前
記した欠点を効果的に解消することができることを見い
出した。本発明において、ろう材めっき層を少なくとも
2層以上に分割して形成するという意味は、最広義に理
解されるべきである。例えば、同じろう材金属成分、例
えばCu(銅)めっきの場合、同じCuめっきを所定時
間行って一旦停止し、更に引き続いてCuめっきを行う
場合も含まれると解すべきである。これは、Cuめっき
の一時停止の前後において、母材上にミクロ的に異なっ
たろう材層が形成されるため、これがピンホールの封孔
に有効であるという本発明者の知見によるものである。
本発明において、2層以上のろう材めっき層は、前記し
た同種のろう材金属成分により形成するほか、異なった
ろう材用金属成分により構成してもよいことはいうまで
もないことである。
【0027】本発明において、ろう材となり得る金属と
しては、銅、銅−錫、銅−ニッケル、銅−亜鉛、ニッケ
ル、ニッケル−燐、ニッケル−硼素、ニッケル−錫など
を例示することができる。本発明において、ストライク
ニッケルめっき層とろう材めっき層とからなる全めっき
層の膜厚は、例えば合計で2〜10μm、望ましくは3
〜6μmである。また、3層以上からなるめっき層の各
層の膜厚は、例えば0.2〜4μm以下、望ましくは
0.5〜1μmである。本発明において、ろう材めっき
層は少なくとも2層以上の皮膜であれば所望の効果を上
げることができ、層状とするためにはめっきを断絶的に
行い、特に電気めっきの場合はPR法、交直重量法、パ
ルス法及びこれらを組合わせた手法などを採用すればよ
い。
【0028】本発明は、母材としてスーパーフェライト
系ステンレス鋼を採用し、当該母材上にウッド浴による
ストライクニッケルめっき層、更にその上に少なくとも
2層以上のろう材めっき層を形成することにより、高い
耐圧強度をもち、かつ信頼性に優れたスーパーフェライ
ト系ステンレス鋼製多重巻鋼管を提供することができ
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
詳しく説明する。なお、本発明は、実施例のものに限定
されないことはいうまでもないことである。
【0030】(実施例1) (1).造管用フープ材の調製 1).フープ材:フープ材としては、Cr:26.5〜3
3.0%、Mo:1.0〜4.0%、C:0.01%以
下、N:0.015%以下、Si:0.4%以下、M
n:0.4%以下、P:0.03%、S:0.02%以
下の材質の厚さ0.35mmのスーパーフェライト系ス
テンレス鋼製フープ材を用いた。 2).ストライクニッケルめっき条件:前記フープ材を、
次のようにしてストライクニッケルめっきを行った。ウ
ッド浴(塩化ニッケル 300g/l、塩酸 100g
/l)を用い、室温下、電流密度 10A/dm2 、2
分間通電し、厚さ1.2μmのストライクニッケルめっ
きを得た。 3).銅めっき条件:前記ストライクニッケルめっきを施
したフープ材を、次のように銅めっきし、2層構造のC
u系ろう材層を形成した。シアン浴〔シアン化銅(Cu
CN)60g/l、遊離シアン化ナトリウム(Free
・NaCN)10g/l、水酸化カリウム(KOH)1
0g/l〕を用い、55℃、電流密度 5A/dm2
2.5分通電した後、いったん通電を止めた(第一次め
っき)。その後、更に2.5分間通電し(第二次めっ
き)、厚さ4μmの銅めっきを得た。
【0031】(2).二重巻鋼管の製造 前記(1)で調製したフープ材を用い、これを多重巻ス
テンレス鋼管製造装置により直径4.76mm、厚さ
0.7mmの二重巻管体に成形し、次いで前記管体を還
元性雰囲気中(RXガス使用)及びアルゴンガス雰囲気
中、直接通電して1150℃、4秒間の加熱処理を施
し、しかる後に冷却装置により1分間冷却し、スーパー
フェライト系ステンレス鋼製の二重巻ステンレス鋼管を
製造した。
【0032】(比較例1)本発明のスーパーフェライト
系ステンレス鋼製二重巻鋼管と比較するために、フープ
材としてSUS304(オーステナイト系ステンレス鋼
帯)を用い、ワット浴により厚さ1.2μmのストライ
クNiめっき層を形成し、更に厚さ4μmの単層銅めっ
きをし、二重巻造管後、RXガス雰囲気中でろう付けし
てオーステナイト系ステンレス鋼製二重巻鋼管を製造し
た。なお、比較のための二重巻鋼管の製造において、前
記した点を除いて実施例1と同様の条件を採用した。
【0033】(3).二重巻鋼管の特性試験 前記のようにして製造した実施例1及び比較例1の二重
巻鋼管、即ち、 ・ スーパーフェライト系ステンレス鋼製フープ材をウ
ッド浴により1.2μmのストライクNiめっきをし、
更に2層の銅めっきを合計4μmの厚さにめっきし、二
重巻造管後、RXガス雰囲気中でろう付けしたもの(以
下、1A鋼管という)、 ・ スーパーフェライト系ステンレス鋼製フープ材をウ
ッド浴により1.2μmのストライクNiめっきし、更
に2層の銅めっきを合計4μmの厚さにめっきし、二重
巻造管後、アルゴンガス雰囲気中でろう付けしたもの
(以下、1B鋼管という)、 ・ オーステナイト系ステンレス鋼製フープ材をワット
浴により1.2μmのストライクNiめっきし、更に単
層の銅めっきを4μmの厚さにめっきし、二重巻造管
後、RX−ガス雰囲気中でろう付けしたもの(以下、I
C鋼管という)、 について特性試験を行った。
【0034】前記した本発明の実施例1に係るスーパー
フェライト系ステンレス鋼製二重巻鋼管(1A〜1B鋼
管)と比較例1に係るオーステナイト系ステンレス鋼製
二重巻鋼管(IC鋼管)の特性試験として、次の試験を
行った。 1).耐応力腐食割れ試験:42wt/vol%MgCl
2 の沸騰水溶液中で、引張応力343N/mm2 (35
kgf/mm2 )を印加し続け、割れ発生までの時間を
試験する。 2).バースト試験:油圧による破裂試験であり、JAS
O(自動車規格)M104「ブレーキチューブ試験方
法」の「5.10 静的破壊強度試験」を採用した。
【0035】1).耐応力腐食割れ試験の結果:本発明者
の実施例1に係る1A〜1B鋼管は、1200時間経過
にも割れの発生はなかった。一方、比較例1に係る1C
鋼管は、約半分の660時間で割れが発生した。前記し
た特性上の大きな相違は、浸炭や窒化の影響が大きいも
のと考えられる。 2).バースト試験の結果:本発明の実施例1に係る1A
〜1B鋼管は、1A鋼管は243MPa(2480kg
f/cm2)、1B鋼管は241MPa(2460kg
f/cm2)でバースト(破裂)した。一方、比較例1
に係る1C鋼管は、191MPa(1950kgf/c
2)でバースト(破裂)した。前記した特性上の大き
な相違は、フープ材表面の酸化によるろう付け強度の低
下が大きいものと考えられる。
【0036】(実施例2) (1).造管用フープ材の調製 1).フープ材:フープ材として、Cr:23.0〜2
8.5%、Mo:0.55〜2.0%、C:0.01%
以下、N:0.015%以下、Si:0.4%以下、M
n:0.4%以下、P:0.03%以下、S:0.02
%以下の材質の厚さ0.35mmのスーパーフェライト
系ステンレス鋼製フープ材を用いた。 2).ストライクニッケルめっき条件:前記フープ材を次
のようにストライクニッケルめっきを行った。ウッド浴
(塩化ニッケル 300g/l、塩酸 100g/l)
を用い、室温下、電流密度 10A/dm2 、1分間通
電し、厚さ約0.5μmのストライクニッケルめっきを
得た。 3).ニッケル−リン合金めっき条件:前記ストライクニ
ッケルめっきを施したフープ材を、次のようにしてニッ
ケル−リン合金めっきをし、第1層目のろう材めっき層
を形成した。ニッケル−リン合金めっき浴(硫酸ニッケ
ル 270g/l、塩化ニッケル 45g/l、酒石酸
50g/l、亜リン酸 15g/l、リン酸40g/
l)を用い、60℃、電流密度5A/dm2 の条件で通
電することにより1μmの第1層目のニッケル−リン合
金系ろう材めっき層を形成した。 4).銅めっき条件:次いで、シアン浴、55℃、電流密
度5A/dm2 、約2.5分間通電することにより銅め
っきを行い、厚さ約2μmの第2層目の銅系ろう材めっ
き層を形成した。 (2).二重巻鋼管の製造と特性 前記(1)で調製したフープ材を用い、前記実施例1と
同様にスーパーフェライト系ステンレス鋼製の二重巻ス
テンレス鋼管を製造した。このものの特性は前記実施例
1と同様に優れたものであった。
【0037】(実施例3)フープ材として実施例1のも
のにNiを0.4%以下含有させた厚さ0.35mmの
スーパーフェライト系ステンレス鋼製フープ材を用い、
これにストライクニッケルめっき、ニッケル−硼素合金
めっき(第1ろう材めっき層)、ニッケル−リン合金め
っき(第2ろう材めっき層)を施し造管用のフープ材を
調製した。なお、前記しためっき条件は次の通りであ
る。 ・ ストライクニッケルめっき条件:ウッド浴を用い、
室温下、電流密度10A/dm2 、1.5分通電、厚さ
約0.7μmのストライクニッケルめっきを得た。 ・ ニッケル−硼素合金めっき条件:62℃に設定した
ニッケル−硼素合金浴(市販の無電解ニッケル−硼素め
っき浴)に12分間浸漬することにより、厚さ約1μm
のニッケル−硼素合金めっき(第1ろう材めっき層)を
得た。 ・ ニッケル−リン合金めっき条件:90℃に設定した
ニッケル−リン合金めっき浴(市販の無電解ニッケル−
リン合金めっき浴)に6分間浸漬することにより、厚さ
約2μmのニッケル−リン合金めっき(第2ろう材めっ
き層)を得た。
【0038】次いで、前記のようにして調製したフープ
材を用い、これを多重巻ステンレス鋼管製造装置により
直径6.35mm、厚さ0.7mmの二重巻管体に成形
し、次いで前記管体を還元性雰囲気中(RXガス使
用)、直接通電して1100℃、7秒間の加熱処理を施
し、しかる後に冷却装置により1分間冷却し、スーパフ
ェライト系ステンレスの二重巻ステンレス鋼管を製造し
た。このものの特性は、前記実施例1と同様に優れたも
のであった。
【0039】(実施例4)フープ材として実施例2のも
のに0.5%以下のNb及び/又はTiを含有させたも
のを用い、実施例2と同様にしてスーパーフェライト系
ステンレス鋼製の二重巻ステンレス鋼管を製造した。こ
のものの特性は、実施例1と同様に優れたものであっ
た。
【0040】(実施例5)フープ材として実施例1のも
のに代えて「JIS G 4035」のSUS447J
1−CP鋼板を用いた以外は、実施例1と同様にしてス
ーパーフェライト系ステンレス鋼製の二重巻ステンレス
鋼管を製造した。このものの特性は、実施例1と同様に
優れたものであった。
【0041】
【発明の効果】本発明は、二重巻などの多重巻ステンレ
ス鋼管において主流の材質であったオーステナイト系ス
テンレス鋼をCr含有量が高く熱伝導性、耐食性、耐応
力腐食割れ性に優れるスーパーフェライト系ステンレス
鋼に替えるとともに、材質の切替えに伴いネガティブ
(欠点)ファクターを効果的に解消し、スーパーフェラ
イト系ステンレス鋼が持っている優れた特性を十分に生
かしたスーパーフェライト系の多重巻ステンレス鋼管を
提供することに大きな特徴がある。
【0042】多重巻ステンレス鋼管は、フープ材にスト
ライクニッケルめっき、ろう材めっきを施し、造管成
形、所定の雰囲気下での加熱ろう付けなどの諸プロセス
ににより製造されるものであるが、本発明は、プロセス
中に発生するネガティブ(欠点)ファクター、特に母材
表面での酸化皮膜の形成に伴う特性劣化を解消し、スー
パーフェライト系ステンレス鋼の持っている優れた特
性、即ち、熱伝導性、耐食性、特に耐応力腐食割れ性に
優れているという特性を十分に生かしたスーパーフェラ
イト系の多重巻ステンレス鋼管を提供することができ
る。
【0043】本発明のスーパーフェライト系ステンレス
鋼製多重巻鋼管は、スーパーフェライト系ステンレス鋼
の固有の前記した優れた特性、即ち熱伝導性、耐食性、
特に熱応力腐食割れ性に優れていることから、熱交換器
用配管や自動車配管などの応用面で有用であり、本発明
の意義は大である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼製フープ材を管状に巻き込
    み、巻き込み面をろう付けしてなる多重巻鋼管におい
    て、前記ステンレス鋼製フープ材が、 (1).スーパーフェライト系ステンレス鋼製フープ材で構
    成されたものであり、かつ、 (2).前記スーパーフェライト系ステンレス鋼製フープ材
    の両面にストライクニッケルめっき層が形成されたもの
    であり、更に、 (3).前記両面のストライクニッケルめっき層の少なくと
    も片面に少なくとも2層のろう材めっき層が形成された
    ものである、ことを特徴とするスーパーフェライト系ス
    テンレス鋼製多重巻鋼管。
  2. 【請求項2】 スーパーフェライト系ステンレス鋼製フ
    ープ材の材質が、Cr:26.5〜33.0%、Mo:
    1.0〜4.0%、C:0.01以下、N:0.015
    %以下、Si:0.4%以下、Mn:0.4%以下、
    P:0.03%以下、S:0.02%以下、である請求
    項1に記載のスーパーフェライト系ステンレス鋼製多重
    巻鋼管。
  3. 【請求項3】 スーパーフェライト系ステンレス鋼製フ
    ープ材の材質が、Cr:23.0〜28.5%、Mo:
    0.05〜2.0%、C:0.01%以下、N:0.0
    15以下、Si:0.4%以下、Mn:0.4%以下、
    P:0.03%以下、S:0.02%以下である請求項
    1に記載のスーパーフェライト系ステンレス鋼製多重巻
    鋼管。
  4. 【請求項4】 ステンレス鋼製フープ材を管状に巻き込
    み、巻き込み面をろう付けしてなる多重巻鋼管の製造方
    法において、前記製造方法が、 (1).スーパーフェライト系ステンレス製鋼帯を所望幅の
    フープ材とする工程、 (2).前記フープ材の両面にストライクニッケルめっき層
    を形成する工程、 (3).前記両面のストライクニッケルめっき層の少なくと
    も片面に少なくとも2層のろう材めっき層を形成する工
    程、 (4).前記ストライクニッケルめっき層及びろう材めっき
    層が形成されたスーパーフェライト系ステンレス鋼製フ
    ープ材を多重巻管状に巻回する工程、 (5).巻回された多重巻管をろう材の融点以上に加熱及び
    冷却する工程、から成ることを特徴とするスーパーフェ
    ライト系ステンレス鋼製多重巻鋼管の製造方法。
  5. 【請求項5】 ストライクニッケルめっき層の形成が、
    ウッド浴によるものである請求項4に記載のスーパーフ
    ェライト系ステンレス鋼製多重巻鋼管の製造方法。
  6. 【請求項6】 ろう材めっき層の形成が、同種または異
    種のろう材金属成分からなる少なくとも2層のろう材層
    を形成するものである請求項4に記載のスーパーフェラ
    イト系ステンレス鋼製多重巻鋼管の製造方法。
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