JP2003243997A - 送信出力回路および移動体通信端末 - Google Patents

送信出力回路および移動体通信端末

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JP2003243997A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に正確な送信電力制御をすることができ、
また、他ユーザへの干渉となる送信電力の異常や誤送信
を引き起こす部品故障を検出することが可能となる送信
出力回路を提供する。 【解決手段】 電力増幅手段の出力信号レベルが、目的
の送信電力出力レベルとなるように利得制御増幅手段を
フィードフォワード制御するための利得制御信号を生成
する送信電力制御データ生成手段と、電力増幅手段の出
力信号を検波して検波信号データを得るための検波手段
と、検波手段からの検波信号データを用いて、送信出力
系における故障発生の有無を判定する判定手段とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば直接拡散
−符号分割多元接続方式(以後、DS−CDMA(Di
rect Sequence−Code Divisio
n Multiple Access)方式と呼ぶ)の移
動体通信端末に適用して好適な送信出力回路に関し、特
に、送信電力制御に関わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、DS−CDMA方式の移動体通
信では、移動局(移動体通信端末)から基地局への上り
リンク(アップリンク)において、各移動局が同一の送
信電力で送信したとしても、各移動局から基地局までの
距離や伝搬環境がそれぞれ異なるために、基地局の近く
にいる移動局からの送信信号が、基地局から遠くにいる
移動局の送信信号をマスクしてしまう、いわゆる遠近問
題が生じる。
【0003】したがって、DS−CDMA方式の移動体
通信では、すべての移動局からの受信信号レベルが基地
局において一定になるように、各移動局の送信電力を制
御することが重要となる。
【0004】DS−CDMA方式の移動体通信では、移
動局における送信電力制御の方法としては、開ループ送
信電力制御方法と、閉ループ送信電力制御方法とがあ
る。
【0005】開ループ送信電力制御方法は、移動局が、
基地局からの受信信号の電界レベル(受信電界レベル)
に応じて、移動局自身で送信電力を可変制御する方法で
ある。開ループ送信電力制御では、所望の送信電力が得
られるように、一度の制御で10dB以上の広範囲の可
変制御が行われる。この開ループ送信電力制御では、送
信電力の絶対値を保証する必要がある。
【0006】一方、閉ループ送信電力制御方法は、基地
局が、移動局からのアップリンク信号の受信レベルが一
定となるように、移動体通信端末と基地局との間でアッ
プリンク信号の出力レベルを保証するための閉ループ制
御を行なう方法である。すなわち、基地局は、移動局か
らのアップリンク信号の受信結果に基づいてTPC(T
ransmit Power Control)コマンド
を生成し、生成したTPCコマンドを移動局に送り、移
動局の送信電力を可変制御する。
【0007】この閉ループ送信電力制御では、移動局で
は、基地局からのTPCコマンドに基づいて、1〜3d
Bづつの狭範囲の可変制御が行われ、所望の送信電力へ
の調整が行われる。この閉ループ送信電力制御では、移
動局の送信電力の相対値を保証する必要がある。
【0008】ところで、以上のような開ループ送信電力
制御方法あるいは閉ループ送信電力制御方法が適用され
る従来のDS−CDMA方式移動体通信端末における送
信出力回路は、例えば図13に示すような構成とされて
いた。この図13の送信出力回路について、以下に説明
する。
【0009】図13において、100は、DS−CDM
A方式移動体通信端末における送信信号処理系を示して
おり、また、200は、送信電力制御系を示している。
【0010】送信信号処理系100では、これに入力さ
れる、スペクトラム拡散され、所定の直交変調が施され
た送信信号の中間周波数帯の信号(以下、IF(Int
ermediate Frequency)帯送信信号
という)Sifを、RF(Radio Frequenc
y)帯の送信信号にアップコンバートすると共に、その
RF帯の送信信号を電力増幅して、アンテナコネクタ端
2を通じてアンテナ1に供給し、基地局に対して送信す
るようにする。
【0011】そして、送信信号処理系100では、IF
帯送信信号およびRF帯送信信号について、送信電力制
御系200からのAGC(Automatic Gai
nControl;自動利得制御)信号によってAGC
をかけることにより、送信信号の電力が所望のものとな
るように制御する。送信信号処理系100の、より詳細
な構成およびその処理動作について、以下に説明する。
【0012】すなわち、IF帯送信信号は、IF帯AG
Cアンプ101に供給され、このIF帯AGCアンプ1
01において、送信電力制御系200からD/Aコンバ
ータ102を通じて供給されるIF帯送信信号用AGC
電圧IFagcによって利得制御されつつ増幅される。
【0013】このアンプ101で増幅されたIF帯送信
信号は、IF帯バンドパスフィルタ103で帯域制限さ
れて、ミキサ回路104に供給される。ミキサ回路10
4では、IF帯送信信号は、ローカル発振部105から
のローカル周波数の信号とミックスされて、予め定めら
れているRF帯の周波数信号(以下、RF帯送信信号と
いう)にアップコンバートされる。
【0014】このミキサ回路104からのRF帯送信信
号は、RF帯用AGCアンプ106において、送信電力
制御系200からD/Aコンバータ107を通じて供給
されるRF帯用AGC電圧RFagcによって利得制御さ
れつつ増幅される。増幅されたRF帯送信信号は、RF
帯バンドパスフィルタ108で帯域制限された後、電力
増幅器109に供給され、所定の電力まで増幅される。
【0015】電力増幅器109で電力増幅されたRF帯
送信信号は、アイソレータ110およびデュプレクサ1
11を通じた後に、アンテナコネクタ端2へと送られ、
アンテナ1から送信される。
【0016】前述のIF帯送信信号用AGC電圧IFag
cおよびRF帯送信信号用AGC電圧RFagcの基となる
デジタルデータである送信電力制御データCifおよびC
rfは、送信電力制御系200で、以下に説明するように
して生成される。
【0017】この送信電力制御系200は、送信電力制
御データ演算処理部201と、送信電力制御データテー
ブルを格納するメモリ202と、送信電力制御データ補
正テーブルを格納するメモリ203とを備える。送信電
力制御データ演算処理部201は、例えばDSP(Di
gital Signal Processor)によ
り構成される。
【0018】送信電力制御データテーブルメモリ202
には、所定の電源電圧、温度、送信周波数などの環境条
件において、指示データPoで指示される送信したい送
信信号の送信電力出力レベルの種々に値に対して最適と
なる送信電力制御データが、送信電力制御データテーブ
ルとして、後述するように書き込まれる。
【0019】また、送信電力制御データ補正テーブルメ
モリ203には、送信電力制御データテーブルに書き込
まれている各送信電力制御データを、前記環境条件など
のパラメータに応じて補正するための送信電力制御デー
タ補正テーブルの情報が、後述するようにして書き込ま
れている。
【0020】従来の場合には、送信電力制御データ補正
テーブル用のパラメータとしては、送信出力回路の使用
環境温度(周囲温度)と電源電圧と送信信号の周波数と
が用いられている。
【0021】そして、送信電力制御系200の送信電力
制御データ演算処理部201は、前記パラメータである
電力増幅器109の電源112の電圧と、送信信号処理
系100が搭載されている移動体通信端末の周囲温度の
情報と、図示しない通信制御部からの送信周波数の情報
Fxを受けると共に、出力したい送信信号の送信電力出
力レベルを指示する指示データPoを受け、メモリ20
2とメモリ203のテーブルを参照して、出力したい送
信信号の送信電力出力レベルに対して、最適となる送信
電力制御データCifおよびCrfを演算して出力する。
【0022】ここで、電力増幅器109の電源112の
電圧は、A/Dコンバータ113でデジタルデータに変
換された後、送信電力制御系200の送信電力制御デー
タ演算処理部201に供給される。また、送信信号処理
系100には、温度センサ114が設けられ、この温度
センサ114で検出された送信信号処理系100近傍の
温度情報が、A/Dコンバータ113でデジタルデータ
に変換された後、送信電力制御系200の送信電力制御
データ演算処理部201に供給される。
【0023】図14は、送信電力制御データテーブルメ
モリ202への送信電力制御データテーブルの情報の書
き込みおよび送信電力制御データ補正テーブルメモリ2
03への送信電力制御データ補正テーブルの情報の書き
込みを説明するための図である。
【0024】送信電力制御データ補正テーブルの情報
は、予め、パラメータとしての温度変化、電源電圧変
動、送信周波数の変化についての送信電力制御データの
補正データを、送信出力回路あるいは移動体通信端末の
設計段階および/または開発段階で作成する。そして、
その作成した送信電力制御データの補正データを、送信
出力回路の量産時の調整ライン上で、あるいは送信出力
回路を搭載する移動体通信端末の量産時の調整ライン上
で、図14に示す制御データ書き込み器21を用いて、
外部インターフェース204を介してメモリ203に、
送信電力制御データ補正テーブルとして書き込む。
【0025】送信電力制御データテーブルの情報は、所
定の環境条件における送信信号についての目的とする種
々の送信電力出力レベルと、それに対する送信電力制御
データとの対応テーブルである。送信電力制御データテ
ーブルメモリ202への送信電力制御データテーブルの
書き込みは、次のようにして行う。
【0026】目的とするある一つの送信電力出力レベル
を想定する。アンテナコネクタ端2からのRF帯送信信
号出力を、パワーメータおよび送信機テスタ22により
モニターしながら、RF帯送信信号出力が、前記目的と
する送信電力出力レベルとなるように送信電力制御デー
タを調整し、目的とする送信電力出力レベルとなったと
き、その送信電力制御データを、前記目的とする送信電
力出力レベルに対応する送信電力制御データとして、メ
モリ202に書き込む。以上の動作を、必要とする目的
とする送信電力出力レベルのすべての値に対して行っ
て、メモリ202に送信電力制御データテーブルを書き
込む。
【0027】この書き込み時、送信電力制御データを書
き込んだときの周囲温度や電源112の電圧、RF帯送
信信号の周波数などを、基準のパラメータ情報として送
信電力制御データテーブル202に保持するようにす
る。あるいは、この基準の情報は、送信電力制御データ
演算処理部201に保持させる。
【0028】以上のように、各テーブルメモリ202,
203に書き込まれているテーブル情報を用いて、送信
電力制御データ演算処理部201は、IF帯送信信号用
AGC電圧IFagcおよびRF帯送信信号用AGC電圧
RFagcの基となるデジタルデータである送信電力制御
データCifおよびCrfを次のようにして出力する。
【0029】まず、送信電力制御データ演算処理部20
1では、これに供給される送信したい送信信号の送信電
力出力レベルを指示する信号Poを参照し、その送信電
力出力レベルとなるような送信電力制御データを、メモ
リ202の送信電力制御データテーブルから抽出する。
【0030】次に、A/Dコンバータ113からの電源
電圧のデジタルデータと、A/Dコンバータ115から
の温度センサ114で検出された温度情報のデジタルデ
ータと、送信周波数の情報Fxとを、前述した送信電力
制御データテーブルについての基準データと比較し、そ
の比較結果に基づいて、メモリ203の送信電力制御デ
ータ補正テーブルから適切な送信電力制御データ補正デ
ータを抽出する。
【0031】そして、メモリ202から得た送信電力制
御データのデータ値と、現在の電源電圧と、温度および
送信周波数のデータ情報から、送信したい出力レベルに
対して、最適となる送信電力制御データを演算する。送
信電力制御データとしては、前述したように、それぞれ
IF帯AGC用データIFagcとRF帯AGC用データ
RFagcとが演算され、D/Aコンバータ102および
107に送られる。
【0032】こうして、送信電力制御データ演算処理部
201は、実際の使用環境条件における温度や電源電
圧、また、使用周波数などの環境パラメータの影響を除
去した送信電力制御データCifおよびCrfを生成する。
そして、送信電力制御データCifおよびCrfのD/A変
換出力であるAGC電圧IFagcおよびRFagcにより、
AGCアンプ101および106で、送信信号について
AGC制御が行われることにより、電力増幅器109か
ら目的とする所望の送信電力の送信信号が得られるよう
に制御される。
【0033】以上のように、従来の移動体通信端末の送
信出力回路の送信電力制御方法においては、周波数、温
度および電源電圧変動に対して、それぞれ、予め量産時
の調整ラインで書き込んだ補正テーブルを持つことによ
り、周囲の環境変化に応じて送信電力を補償する、フィ
ードフォワード方式の送信電力制御を行っている。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の送信電力制御方法を、実際にDS−CDMA方式
の移動体通信システムに適用する場合においては、以下
に述べるような問題点がある。
【0035】図13に示した従来例の送信電力制御で
は、前述したようにフィードフォワード方式であるた
め、実際に送信している送信信号の電力が正しく目的の
送信電力出力レベルとなっているかを調べることは行っ
ておらず、電力増幅器109の出力が目的とする所望の
送信電力出力レベルとなっている保証はない。そのた
め、仮に、送信信号処理系100を構成している各部
品、例えば、電力増幅器109やRF帯AGCアンプ1
06などが故障した際に送信電力の異常や誤送信があっ
ても、従来の方法では、それを検出することができな
い。
【0036】DS−CDMA方式の移動体通信システム
における送信電力の異常は、他ユーザへの干渉や、セル
のフリンジエリアにおいて基地局へのアップリンク信号
が届かない等の不具合を招来する。
【0037】一方、DS−CDMA方式の移動体通信端
末の送信特性として3GPP(Third Gener
ation Partnership Project)
規格および我国のTELECの規格において、最大送信
電力および最小送信電力の項目(空中線電力の偏差の項
目)の規定がある。
【0038】最大送信電力の項目は、移動体通信端末の
移動機パワークラスに基づいて定められている最大送信
電力を、規定レベル範囲内に保って送信する能力を規定
するものである。また、最小送信電力の項目は、同様に
移動体通信端末の移動機パワークラスに基づいて定めら
れている最小送信電力を規定するものである。
【0039】DS−CDMA方式の移動体通信端末にお
いて、特に最大送信電力で送信する場合は、周波数、電
源電圧や温度などの環境条件変化に対する電力増幅器、
RF帯AGCアンプ、IF帯AGCアンプなどの送信信
号処理系100のRF能動部品の変動分を補償してやら
なければならない。
【0040】しかも、移動体通信端末を大量生産した場
合には、前述した送信信号処理系100において、個々
の部品にばらつきが生じるために、従来例のように、設
計、開発段階において一義的に決めた周波数、電源電
圧、温度に対する補正テーブルを設けても、その補正テ
ーブルの情報に対してずれが生じてしまう。
【0041】つまり、前述した従来のフィードフォワー
ド方式の送信電力制御では、移動体通信端末を大量生産
する場合に、前記最大送信電力の規格値を満たすことは
容易ではない。また、前記最小送信電力についても規格
値を満たすことは同様に容易ではない。
【0042】さらに、DS−CDMA方式移動体通信端
末では、高速データレートを実現するためにマルチコー
ド伝送を用いる。マルチコード伝送では、複数種の拡散
符号を用いて、複数のコードチャンネルを多重するた
め、そのチャンネル多重数に応じて、平均送信電力に対
するピーク電力が異なってしまう。このため、チャンネ
ル多重数の切り換えがあったときには、送信電力出力レ
ベルについて、そのチャンネル多重数に応じて補正する
必要がある。
【0043】しかし、前述したように、従来のフィード
フォワード方式の送信電力制御方法では、周波数、電源
電圧、温度に対する補正テーブルは備えているが、チャ
ンネル多重数に対しての補正テーブルは備えていない。
また、仮に移動体通信端末が、チャネル多重数に対する
補正テーブルを備えていたとしても、最大送信電力や最
小送信電力でアップリンク信号を送信している時に、チ
ャネル多重数を変化させた場合に規格値を満たすように
することは、上述したように容易ではない。
【0044】そして、上記送信特性の規格値を満たさな
い場合には、前述したように他ユーザ干渉によるセル容
量の低下や、セルのフリンジエリアにおいてアップリン
ク信号が届かないなどの問題が生じてしまう。
【0045】この場合、移動体通信端末では、閉ループ
送信電力制御において、基地局からのTPC制御に基づ
く狭範囲の可変制御により、所望の送信電力への調整が
行われるが、せいぜい1〜3dBステップのため、しば
らくの間、問題が続いてしまう。また、なによりも規格
値を満たさないのは、移動体通信端末として大きな問題
となる。
【0046】この発明は、以上のような問題点にかんが
み、常に正確な送信電力制御をすることができ、また、
他ユーザへの干渉となる送信電力の異常や誤送信を引き
起こす部品故障を検出することが可能となる送信出力回
路を提供することを目的とする。
【0047】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明による送信出力回路は、入力信号の
利得を利得制御信号に応じて可変する利得制御増幅手段
と、前記利得制御増幅手段の出力信号を電力増幅する電
力増幅手段と、目的の送信電力出力レベルを指定する送
信電力出力レベル指示手段と、前記電力増幅手段の出力
信号レベルが前記目的の送信電力出力レベルとなるよう
に前記利得制御増幅手段をフィードフォワード制御する
ための前記利得制御信号を生成する送信電力制御データ
生成手段と、前記電力増幅手段の出力信号を検波して検
波信号データを得るための検波手段と、前記検波手段か
らの前記検波信号データを用いて、送信出力系における
故障発生の有無を判定する判定手段と、を備えることを
特徴とする。
【0048】上述の構成の請求項1の発明による送信出
力回路によれば、電力増幅器の出力を検波して、その検
波出力に基づいて、送信出力系の部品に故障が発生し手
いるか否かを判定することができる。したがって、その
検出結果を用いることにより、異常な送信電力出力レベ
ルのときには送信を停止するなどして、他ユーザへの干
渉などを防止することができる。
【0049】また、請求項10の発明による送信出力回
路は、入力信号の利得を制御電圧に応じて可変する利得
制御増幅手段と、前記利得制御増幅手段の出力信号を電
力増幅して送信電力出力レベルを有する送信信号を得る
ための電力増幅手段と、前記電力増幅手段の出力信号を
検波して検波信号データを得るための検波手段と、前記
送信電力出力レベルの種々の値に対応する検波信号デー
タが書き込まれた検波信号データテーブルと、前記送信
電力出力レベルの種々の値に対応する、前記利得制御増
幅手段に供給する制御電圧を生成するための送信電力制
御データが書き込まれた送信電力制御データテーブル
と、前記検波手段から得られる前記検波信号データと、
前記検波信号データテーブルからの前記目的とする送信
電力出力レベルに対応する検波信号データとを比較する
検波信号データ比較手段と、前記送信電力制御データテ
ーブルからの現在の送信電力制御データと、前記検波信
号比較手段からの比較出力データとから、目的とする送
信電力出力レベルに対する送信電力制御データを演算す
る送信電力制御データ演算処理手段と、前記送信電力制
御データ演算処理手段からの前記目的とする送信電力出
力レベルに対する送信電力制御データをD/A変換し
て、前記利得制御増幅手段への制御電圧とするD/A変
換手段と、を備え、前記送信電力制御データ演算処理手
段は、前記検波信号データ比較手段の比較出力データ
が、所定の値以下となるように前記目的とする送信電力
出力レベルに対する送信電力制御データを演算して出力
することを特徴とする送信出力装置。
【0050】を備えることを特徴とする。
【0051】この請求項10の発明によれば、フィード
フォワード制御により送信電力制御をするだけでなく、
電力増幅器の出力レベルを検波手段により検波して、そ
の検波出力である検波信号データと、目的とする送信電
力出力レベルに対応する検波信号データとの差が所定値
以下になるようにして、送信電力制御データが演算され
て求められるので、常に送信特性の規格を満足する送信
電力出力レベルとすることが可能となり、従来のフィー
ドフォワード制御のみの場合の不具合を防止することが
できる。
【0052】さらに、請求項12の発明による送信出力
回路は、請求項1に記載の送信出力回路において、送信
周波数および/または送信チャンネル多重数をパラメー
タとした前記送信電力制御データの補正用データが書き
込まれた送信電力制御データ補正テーブルを備え、前記
送信電力制御データ演算処理手段は、現在の送信周波数
および/または現在のチャンネル多重数に対応する前記
送信電力制御データの補正用データを、前記送信電力制
御データ補正テーブルから得て、前記目的とする送信電
力出力レベルに対する送信電力制御データを演算するこ
とを特徴とする。
【0053】この請求項12の発明によれば、チャンネ
ル多重数が変化しても、送信規格を満足した送信電力出
力レベルを常に得るように送信電力制御することができ
る。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、この発明による送信出力回
路および移動体通信端末の実施形態を、図を参照しなが
ら説明する。以下に説明する実施形態は、この発明をD
S−CDMA方式移動体通信端末、例えば携帯電話端末
における送信電力制御に適用した場合である。
【0055】[移動体通信端末の構成の説明]まず、こ
の実施形態における移動体通信端末の構成例を説明す
る。図3は、この実施形態におけるDS−CDMA方式
移動体通信端末の全体のブロック図を示すもので、アン
テナ1と、アンテナ端子2と、RF部3と、メモリ部4
と、通信制御部5と、アプリケーション制御部6と、マ
イクロホン部7と、スピーカ部8と、着信LED(Li
ght Emitting Diode;発光ダイオー
ド)部9と、表示部10と、バイブレータ部11と、そ
の他周辺回路部12とを備えて構成される。
【0056】RF部3は、送信出力回路、送信信号変調
回路および受信処理部、受信信号復調回路を含み、送信
信号および受信信号についての高周波処理を行う。すな
わち、RF部3は、通信制御部4からの送信すべき信号
を送信信号変調回路で変調し、送信出力回路で所定の送
信電力出力レベルに電力増幅し、アンテナ1から基地局
に向けて送信する。
【0057】また、アンテナ1から得た受信信号は、R
F部3の受信信号復調回路で復調され、通信制御部4に
供給される。そして、その受信信号がメモリ部5に格納
されたり、アプリケーション制御部6を通じて、スピー
カ部8により放音されたりする。
【0058】アプリケーション制御部6は、着信を検知
すると、着信LED部9を点灯したり、スピーカ部8に
より着信音を放音したり、バイブレータ部11により振
動させたりして、使用者に着信を通知する。また、アプ
リケーション制御部6は、受信信号や、ユーザの操作入
力に応じて、表示部10に文字情報や画像情報を表示す
る。
【0059】[送信出力回路の説明]次に、RF部3に
含まれる送信出力回路の実施形態を説明する。図1は、
この実施形態のDS−CDMA方式移動体通信端末の送
信出力回路の一例を示すブロック図であり、前述の従来
例の図13と同様に、送信信号処理系120と、送信電
力制御系210とにより構成される。
【0060】〔送信信号処理系の説明〕送信信号処理系
120において、前述の図13の送信信号処理系100
の各部と同一部分には、同一符号を付して、ここではそ
の説明は省略する。この実施形態では、電力増幅器10
9とアイソレータ110との間には方向性結合器121
が設けられ、電力増幅器109で所定の電力まで増幅さ
れた送信出力信号の一部は、この方向性結合器121を
通じて対数検波回路122に供給される。
【0061】この対数検波回路122は、その入力信号
のレベル(dBm値)に対応して直線的に変化する検波
電圧が得られる回路である。この対数検波回路122と
しては、温度補償がされている極めて直線性に優れたも
のが用いられている。この対数検波回路122の検波電
圧は、A/Dコンバータ123によりデジタルデータに
変換された後に、送信電力制御系210に送られる。
【0062】図4に、送信電力出力レベルに対するA/
Dコンバータ123からの検波信号データの特性を示
す。この図4にも示されるように、対数検波回路122
は、温度補償がされている極めて直線性に優れたものが
用いられている。
【0063】送信信号処理系120のその他の構成は、
前述した送信信号処理系100と全く同様とされてい
る。
【0064】〔送信電力制御系の構成の説明〕この実施
形態における送信電力制御データ生成手段としての送信
電力制御系210は、送信電力制御データ演算処理部2
11と、送信電力制御データテーブルを格納するメモリ
212と、送信電力制御データ補正テーブルを格納する
メモリ213とに加えて、検波信号データテーブルを格
納するメモリ214と、検波信号データ比較部215
と、送信電力制御処理部216とを備える。送信電力制
御データ演算処理部211および送信電力制御処理部2
16は、この実施形態では、DSPにより構成される。
【0065】この実施形態におけるメモリ213に格納
される送信電力制御データ補正テーブルは、環境条件パ
ラメータとして、温度変化、電源電圧変動、送信周波数
に加えて、チャンネル多重数が用いられる。これらの4
種の環境条件パラメータについての送信電力制御データ
の補正データが、送信出力回路あるいは移動体通信端末
の設計段階および/または開発段階で作成され、後述す
るようにしてメモリ213に書き込まれる。
【0066】検波信号データテーブルメモリ214に
は、電力増幅器109の出力レベルが目的とする送信電
力出力レベルとなったときに対応する対数検波回路12
2から得られる検波信号データが検波信号データテーブ
ルとして書き込まれる。さらに、このメモリ214に
は、検波信号データ補正テーブルの情報も書き込まれ
る。
【0067】この検波信号データ補正テーブルの情報
は、対数検波回路122が温度補償されている極めて直
線的に変化する検波電圧が得られる回路であることか
ら、環境条件パラメータとしては、送信周波数と、チャ
ンネル多重数の2種が用いられ、これらの2種のパラメ
ータについての検波信号データ補正データが、送信出力
回路あるいは移動体通信端末の設計段階および/または
開発段階で作成され、以下のようにしてメモリ214に
書き込まれる。
【0068】図2は、この実施形態におけるDS−CD
MA方式移動体通信端末の量産時における、メモリ21
2,213,214へのテーブルデータの書き込み方法
を説明するためのブロック図である。
【0069】図2に示すように、まず、DS−CDMA
方式移動体通信端末の量産時の調整ライン上で、制御デ
ータ書き込み器21により、前述したようにして予め設
計段階および/または開発段階で作成した送信電力制御
データ補正テーブルの情報をメモリ213に書き込むと
共に、検波信号データ補正テーブルの情報をメモリ21
4に書き込む。
【0070】次に、目的とする送信電力出力レベルを想
定し、アンテナコネクタ端2からのRF帯送信信号出力
を、パワーメータおよび送信機テスタ22によりモニタ
ーしながら、RF帯送信信号出力が、前記目的とする送
信電力出力レベルとなるように送信電力制御データを調
整し、アンテナ端2からのRF帯送信信号出力が、目的
とする送信電力出力レベルとなったとき、その送信電力
制御データを、前記目的とする送信電力出力レベルに対
応する送信電力制御データとして、メモリ212に書き
込む。
【0071】また、アンテナ端2からのRF帯送信信号
出力が、目的とする送信電力出力レベルとなったとき、
対数検波回路122の検波信号をA/Dコンバータにて
デジタル化した検波信号データを、前記目的とする送信
電力出力レベルに対応する検波信号データとしてメモリ
214に書き込む。
【0072】以上の処理動作を、必要とする目的とする
送信電力出力レベルのすべての値に対して行って、メモ
リ212に送信電力制御データテーブルを書き込み、ま
た、メモリ214に検波信号データテーブルを書き込
む。
【0073】この書き込み時、送信電力制御データテー
ブルおよび検波信号データテーブルを、メモリ212お
よび214に書き込んだときの周囲温度や電源112の
電圧、RF帯送信信号の送信周波数、チャンネル多重数
などを、基準のパラメータ情報として送信電力制御デー
タ演算処理部211に設定するようにする。また、送信
周波数、チャンネル多重数についての基準のパラメータ
情報は、検波信号データテーブルに書き込んでおく。
【0074】以上の処理工程により、DS−CDMA方
式移動体通信端末の送信出力回路には、送信したいRF
出力レベルに対応する送信電力制御データと検波信号デ
ータおよび、環境条件パラメータについての送信電力制
御データ補正用データと検波信号データ補正用データ
が、量産時に予めテーブルとしてメモリ212,21
3,214に書き込まれる。
【0075】なお、ここでは、検波信号データ補正テー
ブルの情報についてのパラメータとして電源電圧は用い
なかったが、電源電圧をもパラメータに加えて、検波信
号データ補正データを作成して、実際の使用時には、A
/Dコンバータ113からの電源電圧の値を参照して、
検波信号データの電源電圧の変動にも対応するようにす
ることも勿論できる。
【0076】次に、送信電力制御処理部216は、送信
電力制御系210における各部の動作および処理の制御
をするためのものである。この実施形態の移動体通信端
末では、送信電力制御方法として、基地局からの受信信
号の受信電界レベルに応じて移動体通信端末自身で送信
電力を可変制御する開ループ送信電力制御のモードと、
基地局からのTPC制御に基づいて送信電力を可変制御
する閉ループ送信電力制御のモードとを、適宜切り換え
て行うようにする。
【0077】通信制御部4は、送信電力制御処理部21
6に、開ループ送信電力制御モードとするのか、閉ルー
プ送信電力制御モードとするのかの指示を送ると共に、
開ループ送信電力制御モードのときには、受信電界強度
に基づく送信電力出力レベルの指示信号を、閉ループ送
信電力制御モードのときには、受信したTPCデータに
基づく送信電力出力レベルの指示信号を、それぞれ送
る。
【0078】通信制御部4は、また、送信周波数および
チャンネル多重数の情報を、送信電力制御処理部216
に供給する。
【0079】そして、送信電力制御処理部216は、送
信電力制御系210において、開ループ送信電力制御モ
ードにするのか、閉ループ送信電力制御モードにするの
かを制御すると共に、TPCデータに基づく送信電力出
力レベルの指示信号あるいは受信電界強度に基づく送信
電力出力レベルの指示信号およびそのときの送信周波
数、チャンネル多重数の情報に基づいて、この送信電力
制御系210の各部を制御することにより、指示された
目的とする送信電力出力レベルとなるように、送信電力
制御を実行する。
【0080】また、この実施形態では、A/Dコンバー
タ123からの検波信号データは、送信電力制御処理部
216にも供給される。送信電力制御処理部216は、
この検波信号データから電力増幅器109からの送信信
号の送信電力レベルをモニターし、送信電力出力レベル
が、定められている規格値の範囲外となって、冒頭で説
明したような問題点を生じるのを防止するようにしてい
る。
【0081】すなわち、例えば閉ループ送信電力制御モ
ードにおいて、現在の送信電力出力レベルが規格値の最
大送信電力出力レベルあるいはその近傍レベルとなって
いるときに、基地局からのTCPコマンドが送信電力出
力レベルを上昇させる指示であった場合に、当該TCP
コマンドの指示通りに送信電力出力レベルを上昇させる
と、送信電力出力レベルが規格範囲外の大きなレベルと
なって、他ユーザの端末からの送信信号をマスクしてし
まい、セル容量の低下を来たすおそれがあるという問題
がある。
【0082】また、閉ループ送信電力制御モードにおい
て、現在の送信電力出力レベルが規格値の最小送信電力
出力レベルあるいはその近傍のレベルとなっているとき
に、基地局からのTCPコマンドが送信電力出力レベル
を下降させる指示であった場合に、当該TCPコマンド
の指示通りに送信電力出力レベルを上昇させると、送信
電力出力レベルが規格範囲外の小さなレベルとなって、
セルのフリンジエリアにおいて移動体通信端末からのア
ップリンク信号が基地局に届かないという問題が発生す
るおそれがある。
【0083】このことを考慮して、この実施形態では、
送信電力制御処理部216は、電力増幅器109の送信
電力出力レベルを、検波信号データによりモニターし、
閉ループ送信電力制御モードにおいて、上述のような問
題が発生するような場合には、TCPコマンドを無視し
て、送信電力出力レベルが規格範囲外にならないように
制御する機能を備えている。
【0084】次に、この実施形態の送信電力制御系21
0においては、A/Dコンバータ123からの検波信号
データと、メモリ214の検波信号データテーブルのデ
ータとを用いて、フィードフォワード制御によって制御
された送信電力出力レベルを、目的とする送信電力出力
レベルに制御するようにする。
【0085】検波信号データ比較部215は、その制御
のためのもので、A/Dコンバータ123からの現在の
検波信号データと、メモリ214からの目的とする送信
電力出力レベルのときの検波信号データとを比較し、そ
の比較差出力を送信電力制御データ演算処理部211に
供給する。
【0086】後述するように、この検波信号データ比較
部215は、この例では、送信電力制御処理部216に
より、その比較処理動作がオン、オフ制御される。送信
電力制御処理部216により、検波信号データ比較部2
15がオンとされて、比較処理動作を行う場合には、送
信電力制御は、フィードフォワード制御に加えて、検波
信号データに基づくループ制御を伴なう。このループ制
御を、以下、自己ループ送信電力補正制御と呼ぶことに
する。
【0087】また、検波信号データ比較部215は、送
信電力制御処理部216によりオフとされるときには、
比較処理動作を停止し、比較差出力として、例えば
「0」を送信電力制御データ演算処理部211に出力す
る。このときには、送信電力制御系210において、前
述した図13の従来の場合と同様のフィードフォワード
方式による送信電力制御が行われる。ただし、この実施
形態では、チャンネル多重数によって送信電力制御デー
タの補正が行われる点が、前述した図13の従来の場合
と異なる。
【0088】送信電力制御データ演算処理部211は、
送信電力制御処理部216の制御を受けながら、送信電
力制御データを、メモリ212の送信電力制御データテ
ーブルおよびメモリ213の送信電力制御データ補正テ
ーブルを用いて演算して生成する。さらに、送信電力制
御データ演算処理部211は、検波信号データ比較部2
15の比較差出力が、予め、規格値に応じて定められた
誤差許容値の範囲内になっていないときには、前記検波
信号データ比較部215の比較差出力がゼロになるよう
に送信電力制御データを補正する制御、つまり、前述し
た自己ループ送信電力補正制御も行う。
【0089】なお、前述したように、この実施形態の移
動体通信端末においては、基地局からのTCPコマンド
を用いて、送信電力を制御する閉ループ送信電力制御モ
ードと、自分が検出した受信電界強度に応じて送信電力
を制御する開ループ送信電力制御モードとを備えるが、
閉ループ送信電力制御を行っているときに、前述の検波
信号データを用いる自己ループ送信電力補正制御を行う
と、2重のループ制御となり、それぞれのループ制御に
よる制御方向に齟齬(不適合)が生じるなど、不具合が
生じるおそれがあるので、この実施形態では、開ループ
送信電力制御のときにのみ、自己ループ送信電力補正制
御を併せて行うようにしている。そのための自己ループ
送信電力補正制御のオンオフ切り換え制御は、後述する
ように、送信電力制御処理部216が行う。
【0090】〔送信電力制御動作の説明〕以上のような
構成の送信電力制御系210においては、送信電力制御
処理部216の制御に従い、以下に説明するような送信
電力制御が行われる。すなわち、図5およびその続きで
ある図6は、この実施形態における送信電力制御動作を
説明するためのフローチャートである。この図5および
図6の処理動作は、主として送信電力制御処理部216
の制御処理およびその制御の下における送信電力制御デ
ータ演算処理部211の制御処理を示すものである。
【0091】まず、送信電力制御処理部216は、通信
制御部4からの指示により、開ループ送信電力制御モー
ドとするか、閉ループ送信電力制御モードとするかを判
断する(ステップS101)。
【0092】このステップS101で、開ループ送信電
力制御モードが選択されていると判断したときには、送
信電力制御処理部216は、送信電力制御データ演算処
理部211に開ループ送信電力制御モードが選択された
旨の指示を送ると共に、自己ループ送信電力補正制御を
オンとする。この例では、検波信号データ比較部215
をオンに制御する(ステップS102)。
【0093】そして、送信電力制御処理部216は、通
信制御部4からの受信電界強度に基づいた目的とする送
信電力出力レベル、すなわち、送信したい送信信号の送
信電力出力レベルを決定し、メモリ212に対し、前記
決定した送信したい送信信号の送信電力出力レベルに応
じた送信電力制御データを、送信電力制御データテーブ
ルから抽出して送信電力制御データ演算処理部211に
供給するように制御する。
【0094】これにより、送信電力制御データ演算処理
部211は、メモリ212の送信電力制御データテーブ
ルから必要なIF帯AGC用およびRF帯AGC用の送
信電力制御データのセットを取得する(ステップS10
3)。
【0095】次に、送信電力制御処理部216は、送信
電力制御データ演算処理部211に、通信制御部4から
指示された送信周波数およびチャンネル多重数の情報を
供給する。そして、送信電力制御データ演算処理部21
1は、A/Dコンバータ113からの現在の電源電圧
と、A/Dコンバータ115からの現在の温度情報と、
送信電力制御処理部216からの現在の送信周波数およ
びチャンネル多重数の情報とを参照して、メモリ212
に送信電力制御データテーブルを書き込んだときの、そ
れら環境条件パラメータの基準情報に対する違いを認識
する。
【0096】そして、その違いに基づき、メモリ213
の送信電力制御データ補正テーブルの情報を用いて、現
在の環境条件パラメータに対応する送信電力制御データ
となるように、送信電力制御データテーブルから取得し
たIF帯AGC用およびRF帯AGC用の送信電力制御
データを補正し、送信信号処理系120に出力する(ス
テップS104)。この場合における送信電力制御デー
タの補正は、補正テーブルからの補正データを、送信電
力制御データに対して加算、あるいは減算する処理であ
る。
【0097】送信信号処理系120では、送信電力制御
系210からのIF帯AGC用およびRF帯AGC用の
送信電力制御データが、D/Aコンバータ102および
107によりIF帯送信信号用AGC電圧IFagcおよ
びRF帯送信信号用AGC電圧RFagcに変換されて、
それぞれIF帯AGCアンプ101およびRF帯AGC
アンプ108に供給されて、送信信号に対する利得制御
が行われ、その結果の送信信号が電力増幅器109で電
力増幅される。
【0098】そして、電力増幅器109の出力は、対数
検波回路122で検波され、A/Dコンバータ123に
より検波信号データに変換されて、送信電力制御系21
0に供給される。
【0099】一方、送信電力制御処理部216は、メモ
リ214に対して、通信制御部4から指示された送信信
号の目的とする送信電力出力レベルに対応する検波信号
データを検波信号データ比較部215に供給するように
制御する。このとき、送信電力制御処理部216は、メ
モリ214に格納されている検波信号データ補正テーブ
ルの、通信制御部4から指示された送信周波数およびチ
ャンネル多重数のときの補正データにより、検波信号デ
ータを補正して、検波信号データ比較部215に供給す
るように制御する。この場合における検波信号データの
補正は、補正テーブルからの補正データを、検波信号デ
ータに対して加算、あるいは減算する処理である。
【0100】そして、この開ループ送信電力制御モード
においては、前述したように検波信号データ比較部21
5はオンとされるので、検波信号データ比較部215
は、現在の送信電力出力レベルに対応する検波信号デー
タと、メモリ214から読み出された目的とする送信電
力出力レベルに対応する検波信号データとの比較差出力
を送信電力制御データ演算処理部211に供給する。
【0101】そこで、送信電力制御データ演算処理部2
11では、検波信号データ比較部215からの比較差出
力を検査し(ステップS105)、その比較差出力が、
予め定められた誤差許容値の範囲内になっているか否か
判定する(ステップS106)。
【0102】ステップS106で、比較差出力が、誤差
許容値の範囲内にないときには、当該比較差出力の大き
さに応じて、比較差出力が零となるように、メモリ21
3の補正テーブルからの補正データにより補正した送信
電力制御データを、さらに補正演算する(ステップS1
07)。そして、ステップS101に戻る。
【0103】このステップS107における比較差出力
の大きさに応じた送信電力制御データの補正演算の例と
しては、例えば比較差出力の大きさに応じた複数段階の
補正制御方法を用いことができる。例えば2段階の場合
であれば、比較差出力が、誤差許容値の範囲内ではない
が、その大きさが比較的小さいときには、例えば1dB
の単位で自己ループ送信電力補正制御により送信電力制
御データの補正を行い、また、誤差許容値の範囲内では
ない比較差出力の大きさが、比較的大きいときには、例
えば3dBの単位で自己ループ送信電力補正制御により
送信電力制御データの補正を行う。
【0104】ここで、この自己ループ送信電力補正制御
について、図4および図7の特性図を参照しながら、さ
らに説明する。
【0105】図4の直線31は、電力増幅器109の出
力信号の送信電力出力レベルに対する検波信号データの
特性を示すものであり、前述したように、対数検波回路
122の特性を示すものである。また、図7の直線32
および33は、送信電力制御データに対する送信電力出
力レベルの関係を示すもので、直線32は、IF帯AG
Cアンプ101の特性であり、直線33は、RF帯AG
Cアンプ106の特性である。なお、周波数、電源電
圧、温度、チャネル多重数による補正テーブル値は、前
述したように、単に送信電力制御データにオフセットさ
れて演算されるので、ここでは考察を簡単にするために
無視して考える。
【0106】今、例えば、目標の送信電力出力レベルを
P1[dBm]、実際に送信されている送信電力出力レベ
ルをP2[dBm]とし、レベルP1に対応する検波信
号データをT、レベルP2に対応する検波信号データを
Sとする。ここで、P2はP1よりも大きいとすると、
検波信号データ比較部215においては、図4のよう
に、(S−T)ビット分の検波信号データの差が生じ
る。この検波信号データの差は、|P1−P2|[d
B]の電力差を表す。
【0107】すなわち、このことは以下のことを示して
いる。つまり、目標の送信電力出力レベルをP1[dB
m]としたときに実際に送信されている送信電力出力レ
ベルはP2であるので、図7に示すように、そのときの
送信電力制御データは、IF帯AGC用はU11であ
り、RF帯AGC用はU21である。しかし、これらの
送信電力制御データU11およびU21では、実際の送
信電力出力レベルは、目標の送信電力出力レベルP1よ
りも大きいP2となってしまっているのである。
【0108】そこで、図7において、目標の送信電力出
力レベルP1[dBm]から|P1−P2|[dB]の
電力差を引いた値をP3[dBm]とすると、この送信
電力出力レベルP3を、目標の送信電力出力レベルとし
て、その時のRF帯AGC用の送信電力制御データおよ
びIF帯AGC用の送信電力制御データを設定する。す
ると、図7に示すように、RF帯AGC用の送信電力制
御データはU12、IF帯AGC用の送信電力制御デー
タはU22に、それぞれ設定され、これにより、送信電
力出力レベルは目標の送信電力出力レベルP1[dB
m]に設定される。
【0109】以上のようにして、この実施形態において
は、開ループ送信電力制御モードにおいて、仮に最初の
送信電力出力レベルが目標の送信電力出力レベル値から
ずれていたとしても、制御の2回目以降には、目標値に
対して正確な送信電力出力レベルを維持することが可能
となる。
【0110】なお、送信動作が開始されて最初の送信電
力出力レベルについては、比較するための検波信号デー
タが存在しないので、従来のフィードフォワード方式の
送信電力制御と同様に、各環境条件パラメータにおける
補正テーブル値と予め書き込まれた送信電力制御用デー
タのみが用いられて、最適とされる送信電力制御データ
が、送信電力制御データ演算処理部211において演算
生成される。
【0111】ステップS106で、比較差出力が、誤差
許容値の範囲内にあると判別したときには、送信電力制
御データ演算処理部211では、自己ループ送信電力補
正制御は行われず、ステップS101に戻る。したがっ
て、このときには、送信電力制御データ演算処理部21
1は、ステップS103で生成した送信電力制御データ
を送信信号処理系120に供給する状態となる。
【0112】つまり、前述の図4および図7を参照する
例に従えば、前記電力差|P1−P2|[dB]が、目
標の送信電力出力レベルに対して所定の規格値範囲内に
ある場合には、検波信号データに基づく補正演算動作が
行われずに、従来と同様のフィードフォワード方式の送
信電力制御がなされ、送信電力出力レベルがバタバタと
頻繁に変動することが防止される。
【0113】次に、ステップS101で、通信制御部4
からの指示により、閉ループ送信電力制御モードが選択
されていると判断したときには、送信電力制御処理部2
16は、閉ループ送信電力制御モードが選択されたこと
を、送信電力制御データ演算処理部211に通知すると
共に、自己ループ送信電力補正制御はオフとする(ステ
ップS108)。この例では、検波信号データ比較部2
15をオフとする。
【0114】そして、送信電力制御処理部216は、通
信制御部4からのTPCコマンドを読み、そのTCPコ
マンドに基づいて、送信したい送信信号の送信電力出力
レベルを決定する(図6のステップS201)。
【0115】そして、メモリ212に対し、前記決定し
た送信したい送信信号の送信電力出力レベルに応じた送
信電力制御データを、送信電力制御データテーブルから
抽出して送信電力制御データ演算処理部211に供給す
るように制御する。これにより、送信電力制御データ演
算処理部211は、メモリ212の送信電力制御データ
テーブルから必要なIF帯AGC用およびRF帯AGC
用の送信電力制御データを取得する(ステップS20
2)。
【0116】次に、送信電力制御処理部216は、送信
電力制御データ演算処理部211に、通信制御部4から
指示された送信周波数およびチャンネル多重数の情報を
伝える。送信電力制御データ演算処理部211は、A/
Dコンバータ113からの現在の電源電圧と、A/Dコ
ンバータ115からの現在の温度情報と、送信電力制御
処理部216からの現在の送信周波数およびチャンネル
多重数の情報とを参照して、メモリ212に送信電力制
御データテーブルを書き込んだときの、それらパラメー
タの基準情報に対する違いを認識する。
【0117】そして、その違いに基づき、メモリ213
の送信電力制御データ補正テーブルの情報を用いて、現
在のパラメータ条件に対応する送信電力制御データとな
るように、送信電力制御データテーブルから取得したI
F帯AGC用およびRF帯AGC用の送信電力制御デー
タを補正し、送信信号処理系120に出力する(ステッ
プS203)。この場合における送信電力制御データの
補正は、補正テーブルからの補正データを、送信電力制
御データに対して加算、あるいは減算する処理である。
【0118】送信信号処理系120では、送信電力制御
系210からのIF帯AGC用およびRF帯AGC用の
送信電力制御データは、D/Aコンバータ102および
107によりIF帯送信信号用AGC電圧IFagcおよ
びRF帯送信信号用AGC電圧RFagcに変換されて、
それぞれIF帯AGCアンプ101およびRF帯AGC
アンプ108に供給されて、送信信号に対する利得制御
が行われ、その結果の送信信号が電力増幅器109で電
力増幅される。
【0119】そして、電力増幅器109の出力は、対数
検波回路122で検波され、A/Dコンバータ123に
より検波信号データに変換されて、送信電力制御系21
0に供給される。
【0120】そして、閉ループ送信電力制御モードにお
いては、前述したように、送信電力制御系210の検波
信号データ比較部215はオフとされ、前述した自己ル
ープ送信電力補正制御は行われない。その代わりに、検
波信号データを用いて、送信電力出力レベルが規格値の
最大値以上にならないように、また、規格値の最小値以
下にならないような制御が、送信電力制御処理部216
において、次のようにして行われる。
【0121】まず、送信電力制御処理部216では、A
/Dコンバータ123からの検波信号データの大きさを
検査する(ステップS204)。そして、検波信号デー
タが、予め定められた最大送信電力規定値の範囲Wma
x(図8参照)内であるか否か判別する(ステップS2
05)。
【0122】ここで、最大送信電力規定値の範囲Wma
xは、送信電力出力レベルが、送信電力出力レベルの規
格範囲の最大値(最大送信電力出力レベル)あるいはそ
の近傍になっており、さらに送信電力出力レベルを上昇
させると送信電力の規格範囲を超えるおそれがあること
を示す範囲であり、図8で斜線を付して示すように、最
大送信電力出力レベルと、それよりも予め定められたレ
ベルだけ低い送信電力出力レベルEHとの間のレベル範
囲Wmaxとして設定される。この実施形態では、この
最大送信電力規定値の範囲Wmaxは、レベルEHを変
更することにより、ユーザが任意に設定変更可能とされ
ている。
【0123】ステップS205で、検波信号データが、
最大送信電力規定値の範囲Wmax内にあると判別した
ときには、送信電力制御処理部216は、次のTPCコ
マンドを読み(ステップS206)、そのTPCコマン
ドが送信電力を上げる方向の制御を指示しているか否か
判別する(ステップS207)。
【0124】そして、TPCコマンドが送信電力を上げ
る方向の制御を指示しているときには、送信電力制御処
理部216は、ステップS206で読んだTPCコマン
ドを無視し(ステップS208)、その後、ステップS
202に戻る。したがって、このときには、送信電力制
御系210では、前回のTPCコマンドに従った目的と
する送信電力出力レベルよるフィードフォワード制御が
継続され、送信電力出力レベルが規格範囲の最大レベル
よりも大きくなってしまうことが防止される。
【0125】また、ステップS207で、TPCコマン
ドが送信電力を上げる方向の制御を指示してはいないと
判別したときには、送信電力制御処理部216は、ステ
ップS206で読んだTPCコマンドに基づき、新たな
目的とする送信電力出力レベルを決定し(ステップS2
09)、その後、ステップS202に戻り、その決定し
た送信電力出力レベルを送信電力制御データ演算処理部
211に送る。したがって、このときには、新たなTP
Cコマンドに基づいた閉ループ送信電力制御が実行され
る。
【0126】また、ステップS205で、検波信号デー
タが最大送信電力規定値の範囲Wmax内にはないと判
別したときには、送信電力制御処理部216は、検波信
号データが最小送信電力規定値の範囲Wmin(図8参
照)内にあるか否か判別する(ステップS210)。
【0127】ここで、最小送信電力規定値の範囲Wmi
nは、送信電力出力レベルが、その規格範囲の最小値
(最小送信電力出力レベル)あるいはその近傍になって
おり、さらに送信電力出力レベル下降させると、送信電
力の規格範囲外になるおそれがあることを示す範囲であ
り、図8で斜線を付して示すように、最小送信電力出力
レベルと、それよりも予め定められたレベルだけ高い送
信電力出力レベルELとの間のレベル範囲Wminとし
て設定される。この実施形態では、この最小送信電力規
定値ELの範囲Wminは、このレベルELを変更する
ことにより、ユーザが任意に設定可能とされている。
【0128】ステップS210で、検波信号データが、
最小送信電力規定値の範囲Wmin内にあると判別した
ときには、送信電力制御処理部216は、次のTPCコ
マンドを読み(ステップS211)、そのTPCコマン
ドが送信電力を下げる方向の制御を指示しているか否か
判別する(ステップS212)。
【0129】そして、TPCコマンドが送信電力を下げ
る方向の制御を指示しているときには、送信電力制御処
理部216は、ステップS211で読んだTPCコマン
ドを無視し(ステップS208)、その後、ステップS
202に戻る。したがって、このときには、送信電力制
御系210では、前回のTPCコマンドに従った目的と
する送信電力出力レベルよるフィードフォワード制御が
継続され、送信電力出力レベルが規格範囲の最小レベル
よりも小さくなってしまうことが防止される。
【0130】また、ステップS207で、TPCコマン
ドが送信電力を下げる方向の制御を指示してはいないと
判別したときには、送信電力制御処理部216は、ステ
ップS206で読んだTPCコマンドに基づき、新たな
目的とする送信電力出力レベルを決定し(ステップS2
09)、その後、ステップS202に戻り、その決定し
た送信電力出力レベルを送信電力制御データ演算処理部
211に送る。したがって、このときには、新たなTP
Cコマンドに基づいた閉ループ送信電力制御が実行され
る。
【0131】以上のようにして、この実施の形態では、
開ループ送信電力制御の場合には、移動体通信端末自身
で、ある程度正しい送信電力出力レベルを保証しなけれ
ばならないため、フィードフォワード送信電力制御方式
に追加して、自局の送信電力出力レベルを検波した後
に、その値と調整ラインで予め書き込んでおいた検波信
号データテーブルのデータとを比較し、両者の値が許容
値以上に異なる場合には、当該検波信号データの比較誤
差が零になるように、送信電力制御データを補正演算す
るようにしたので、従来よりも確実に送信電力出力レベ
ルの保証をすることができるという顕著な効果がある。
【0132】また、この実施形態では、閉ループ送信電
力制御モードにおいては、自己ループ送信電力補正制御
を行わないようにしたので、2重の送信電力制御ループ
が存在してしまうことにより、システム的に動作が破綻
してしまうようなことはない。
【0133】また、上述の実施形態では、閉ループ送信
電力制御モードにおいて、電力増幅器の出力を検波し、
その検波出力をモニターすることにより、送信電力出力
レベルの規格範囲の最大値近傍や最小値近傍において、
基地局からのTPCコマンドが、送信電力出力レベルを
その規格範囲外にするような指示であったときには、そ
のTPCコマンドを無視するようにしたので、送信電力
出力レベルを、常に、その規格範囲内に維持することが
可能になる。
【0134】なお、自己ループ送信電力補正制御のオン
オフは、上述の例では、検波信号データ比較部215の
オンオフによって行うようにしたが、送信電力制御デー
タ演算処理部211で、検波信号データ比較部215か
らの比較差出力を用いるか否かを、送信電力制御処理部
216からの制御により決定するようにすることによ
り、自己ループ送信電力補正制御のオンオフをすること
もできる。
【0135】〔故障検出動作について〕この実施形態に
おいては、電力増幅器109の出力を検波して、送信電
力出力レベルをモニターすることができるので、そのモ
ニター出力結果を用いることにより、いかに詳述するよ
うに、移動体通信端末の送信出力回路における故障の発
生を検出することができる。この実施形態における故障
検出動作について、以下に説明する。
【0136】まず、移動体通信端末が、開ループ送信電
力制御で動作している場合における故障検出方法につい
て説明する。この方法は、IFAGC用およびRFAG
C用の送信電力制御データのセットに対応する検波信号
データの期待値が、予測される正常動作範囲にあるか否
かにより故障検出するものである。
【0137】移動体通信端末トータルとしての周波数、
電源電圧、温度などの環境変化における送信出力特性
は、移動体通信端末に使用している電力増幅器109、
RFAGCアンプ106、IFAGCアンプ101など
の送信信号処理系100の構成部品の特性により、ほぼ
一義的に決まる。
【0138】ここで、IFAGC用送信電力制御データ
とRFAGC用送信電力制御データとの組を制御データ
セットとすると、この制御データセットと移動体通信端
末トータルでの送信電力出力レベルとの関係は図9の直
線34に示すようなものとなる。
【0139】したがって、今、制御データセットとし
て、図9に示すように、A1を設定した時には、移動体
通信端末のトータルの送信電力出力レベルはPoとなる
はずである。しかし、周波数、電源電圧、温度変動によ
って送信電力出力レベルに変動があることを考慮して、
予想される送信電力出力レベルには所定の幅を持たせる
必要がある。
【0140】ここで、図9に示すように、周波数、電源
電圧、温度変動、チャンネル多重数による送信電力出力
レベルの変動の上限値が、図9で一点鎖線35で示すよ
うなものとなり、また、周波数、電源電圧、温度変動、
チャンネル多重数による送信電力出力レベルの変動の下
限値が、図9で一点鎖線36で示すようなものとなると
すると、送信電力出力レベルが変動した場合の最大値は
Pmax、最小値はPminとなる。
【0141】以上のことから、図9より明らかなよう
に、送信電力制御データ演算処理部211が制御データ
セットA1を設定した時には、移動体通信端末トータル
の送信電力出力レベルは、PminからPmaxの範囲
にあることが予想される。実際には個々の部品のばらつ
きがあるために、ばらつきマージン分Δpを考慮して、
このマージン分ΔpをPmax、Pminに対してそれ
ぞれ加えた値Emax、Eminを求め、制御データセ
ットA1を設定した時に対応する移動体通信端末トータ
ルの送信電力出力レベルが、前記値EminからEma
xの範囲にある場合には正常であるとすることができ
る。
【0142】次に、検波信号データと移動体通信端末ト
ータルの送信電力出力レベルとの関係は、図10の直線
37に示すようなものとなる。ここで、対数検波回路1
22は、周波数、電源電圧、温度に対して補償すること
が可能であるので、送信電力制御データセットを、前記
制御データセットA1に設定した場合における検波信号
データの正常なレベルの範囲は、移動体通信端末トータ
ルの送信電力出力レベルの正常な範囲としての前記Em
inからEmaxの範囲に対応して、図10に示すよう
に、DminからDmaxの間の範囲となる。
【0143】換言すれば、DminからDmaxの間の
範囲に検波信号データがあれば、移動体通信端末の送信
出力回路は、正常動作をしている状態とすることができ
る。
【0144】もし、仮に、制御データセットをA1に設
定した時の検波信号データが、図10において、D1に
なった場合には、これは正常動作範囲を逸脱しており、
設計した標準出力値に対して明らかに異常値を示してい
ることになる。つまり、この場合には、送信信号処理系
の部品において何らかの故障が発生したと判断すること
ができる。
【0145】ここで、図10における正常動作範囲と故
障動作範囲については、送信電力制御処理部211が、
目的とする送信電力出力レベルに対するものとして送信
電力制御データ演算処理部211で設定した送信電力制
御データセットと、その時点における電源電圧、温度、
周波数、チャンネル多重数などのパラメータに基づいて
導出する方法と、予め、設計、開発段階において目的と
する送信電力出力レベルに対応して一義的に正常動作範
囲と故障動作範囲を定め、その範囲のデータを検波信号
データテーブルメモリ214あるいは専用テーブルメモ
リに書き込んでおく方法がある。
【0146】送信電力制御処理部216は、前者の方法
の場合には、送信電力制御データ演算処理部211から
送信電力制御データのセットと、電源電圧や温度のパラ
メータ情報を受け取り、また、通信制御部4からの周波
数、チャンネル多重数の情報を受け取り、これらのパラ
メータを参照することにより、前記値Emax、Emi
nを設定する。送信電力制御処理部216が、電源電圧
や温度のパラメータのデータを得る方法としては、送信
電力制御データ演算処理部211を通じて得る方法では
なく、A/Dコンバータ113,115から、それらの
データを直接得る方法を用いるようにしてもよい。
【0147】次に、送信電力制御処理部216は、検波
信号データテーブルメモリ214から、これらの値Em
ax、Eminに対応する検波信号データを読み取るこ
とで、正常動作範囲の上限値Dmaxおよび下限値Dm
inを求める。
【0148】また、送信電力制御処理部216は、後者
の方法の場合には、送信電力制御データ演算処理部21
1から送信電力制御データセットを受け取り、このデー
タセットに対応する検波信号データの正常動作範囲のデ
ータを、検波信号データテーブルメモリ214あるいは
専用メモリから読み出すことで、正常動作範囲の上限値
Dmaxおよび下限値Dminを求める。
【0149】そして、送信電力制御処理部216は、求
めた正常動作範囲内に、A/Dコンバータ123の出力
である検波信号データがあるか否かにより、故障検出す
るようにする。
【0150】次に、移動体通信端末が、閉ループ送信電
力制御で動作している場合における故障検出方法につい
て説明する。この方法は、そのときの検波信号データに
対応するIFAGC用およびRFAGC用の送信電力制
御データのセットの期待値が、予測される正常動作範囲
にあるか否かにより故障検出するものである。
【0151】すなわち、上述した開ループ送信電力制御
モードの場合とは逆に、図10において検波信号データ
がDminからDmaxの範囲にあった場合を考える。
この場合、前述したように、対数検波回路122は、周
波数、電源電圧、温度に対して補償することが可能であ
るので、正常に動作している場合には、移動体通信端末
トータルの送信電力出力レベルは、ほぼEminからE
maxの範囲にあると予想される。
【0152】そして、図9から、正常に動作しているな
らば、移動体通信端末トータルの送信電力出力レベル
が、EminからEmaxの範囲にある場合には、送信
電力制御データセットは、AminからAmaxの範囲
内で設定されていると予想される。
【0153】したがって、もし、仮に、検波信号データ
がDminからDmaxの範囲にあった場合に、図9に
おいて設定されていた送信電力制御データセットが、A
2である場合には、検波した標準出力値に対して明らか
に異常値を示していることになる。つまり、この場合に
も、送信信号処理系120の部品において何らかの故障
が発生したと判断することができる。
【0154】ここで、前述の開ループ送信電力制御モー
ドの場合と同様に、図9における正常動作範囲と故障動
作範囲については、送信電力制御処理部216において
導出する方法と、予め、設計、開発段階で一義的に決め
たデータ範囲を検波信号データテーブルメモリ214や
専用メモリに書き込んでおく方法がある。
【0155】故障検出された場合には、移動体通信端末
は、それに対応する処理を行う。この故障対応処理の際
には、以下のことが考慮される。
【0156】一般に、移動体通信端末が基地局に対して
アップリンク信号を送信する場合は、位置登録等の制御
情報を送出するスロッテドALOHA方式で通信を行う
場合と、データリンクが確立された後に基地局と使用者
との間で通信を行う場合とがある。ここで、後者の場合
において、基地局に対して正常な呼切断処理を行わずに
送信動作を停止すると、基地局のネットワーク側に悪影
響を及ぼしてしまう。
【0157】上記の問題にかんがみて、移動体通信端末
で、送信中に故障が検出されたときに、例えば、位置登
録中などであった場合には、ただちに送信動作を停止
し、使用者に対して故障通知を行う。また、移動体通信
端末で、送信中に故障が検出されたときに、既に移動体
通信端末が基地局と通信中である場合には、レイヤ3に
おいて正常な呼切断処理を行った後に、使用者に対して
「故障」通知を行うようにする。
【0158】また、故障検出した移動体通信端末を使用
し続けることは、基地局側にも使用者側にも、移動体通
信サービスにおいて悪影響を与える。そのため、移動体
通信端末が送信中に故障を検出し、故障通知を使用者に
対して行う場合には、図3における表示部10の画面上
でのアニメーションによる通知と、スピーカ部8での鳴
音による通知と、バイブレータ部11の振動による通知
と、さらに着信LED部9での光による通知の手段を備
え、これらの故障通知を同時に行うことで使用者に対
し、異常であることを速やかに知らせるようにする。勿
論、上記のすべての通知方法を採用するのではなく、こ
れらの通知方法の一つを用いてもよいし、いくつかを組
み合わせるようにしてもよい。
【0159】上述した故障検出処理を、図11およびそ
の続きである図12のフローチャートを参照してさらに
説明する。この例は検波信号データの正常動作範囲は、
送信電力制御処理部216で導出する場合である。
【0160】まず、図11に示すように、送信電力制御
処理部216は、前述したように、送信電力制御データ
演算処理部211から送信電力制御データセットと、電
源電圧、温度の情報とを受け取り、通信制御部4からの
送信周波数やチャンネル多重数の情報も考慮して、送信
電力制御データセットから仮定される検波信号データの
正常動作範囲を導出する。すなわち、前記Dmaxおよ
びDminの値を求める(ステップS301)。
【0161】次に、A/Dコンバータ123からの現在
の検波信号データを取り込み、当該検波信号データが、
ステップS301で導出された正常動作範囲内にあるか
否か判別する(ステップS302)。
【0162】ステップS302で、検波信号データが、
正常動作範囲内にはないと判別したときには、送信電力
制御処理部216は、その旨を通信制御部4に通知す
る。この通知を受けた通信制御部4は、現在、基地局と
接続中であるか否か判別し(図12のステップS40
6)、基地局と接続中でないと判別したときには、送信
動作を停止するように制御し(ステップS409)、故
障発生をアプリケーション制御部6に通知する。この故
障発生の通知を受けたアプリケーション制御部6は、上
述したように、スピーカ部8、着信LED部9、表示部
10、バイブレータ部11のいずれか、あるいはいくか
の組み合わせ、あるいはすべてを用いて、ユーザに対し
て故障通知を行う(ステップS410)。
【0163】ステップS302で、検波信号データが、
正常動作範囲内にあると判別したときには、送信電力制
御処理部216は、通信制御部4からの指示が開ループ
送信電力制御モードか、閉ループ送信電力制御モードか
を判別する(ステップS303)。
【0164】そして、このステップS303で、開ルー
プ送信電力制御モードであると判別したときには、送信
電力制御処理部216は、前述した図5のステップS1
02〜ステップS106の処理と全く同様にして、ステ
ップS304〜ステップS308の処理を実行させ、検
波信号データを用いた自己ループ送信電力補正制御を伴
なう受信電界強度に基づいたフィードフォワード制御を
行うように制御する。そして、ステップS301に戻
り、以上の動作を繰り返す。
【0165】また、ステップS303で、閉ループ送信
電力制御モードであると判別したときには、送信電力制
御処理部216は、前述した図6のステップS201〜
ステップS203の処理と全く同様にして、図12のス
テップS401〜ステップS403の処理を実行させ、
基地局からのダウンリンクによるTPCコマンドを用い
た閉ループ送信電力制御を実行する。前述したように、
この閉ループ送信電力制御モードにおいては、検波信号
データを用いた自己ループ送信電力補正制御は行わな
い。
【0166】そして、送信電力制御処理部216は、A
/Dコンバータ123からの現在の検波信号データを取
り込むと共に、送信電力制御データ演算処理部211か
ら電源電圧、温度の情報とを受け取り、また、通信制御
部4からの送信周波数やチャンネル多重数の情報も考慮
して、検波信号データから仮定される送信電力制御デー
タセットの正常動作範囲を導出する。すなわち、前記A
maxおよびAminの値を求める(ステップS40
4)。
【0167】次に、送信電力制御処理部216は、送信
電力制御データ演算処理部211から現在の送信電力制
御データセットを取り込み、当該データセットが、ステ
ップS404で導出された正常動作範囲内にあるか否か
判別する(ステップS405)。正常動作範囲内である
と判別したときには、図11のステップS303に戻
り、開ループ送信電力制御モードか、閉ループ送信電力
制御モードかを判別し、以下、上述の動作を繰り返す。
【0168】ステップS405で、送信電力制御データ
セットが、正常動作範囲内にはないと判別したときに
は、送信電力制御処理部216は、その旨を通信制御部
4に通知する。この通知を受けた通信制御部4は、現
在、基地局と接続中であるか否か判別し(図12のステ
ップS406)、基地局と接続中でないと判別したとき
には、送信動作を停止するように制御し(ステップS4
09)、故障発生をアプリケーション制御部6に通知す
る。この故障発生の通知を受けたアプリケーション制御
部6は、上述したように、スピーカ部8、着信LED部
9、表示部10、バイブレータ部11のいずれか、ある
いはいくかの組み合わせ、あるいはすべてを用いて、ユ
ーザに対して故障通知を行う(ステップS410)。
【0169】以上のようにして、この実施形態によれ
ば、検波信号データを用いることにより、従来は、困難
であった送信信号処理系の部品の故障検出を行うことが
できる。
【0170】なお、図11および図12の例において
は、図5および図6を用いて説明した送信電力出力レベ
ルの規格範囲の最大値近傍および最小値近傍における閉
ループ送信電力制御モード時の処理を行わなかったが、
図11および図12の例においても、送信電力出力レベ
ルの規格値の最大値近傍および最小値近傍における処理
を、閉ループ送信電力制御モード時に併せて行うように
することも勿論できる。
【0171】また、以上説明した実施形態は、DS−C
DMA方式の移動体通信端末の送信出力回路に適用した
場合であるが、この発明の送信出力回路は、これに限ら
れるものではないことは言うまでもない。
【0172】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、従来、困難であった送信出力回路の故障検出を行う
ことが可能となる。また、電力増幅器の出力を検波して
モニターすることにより、送信電力出力レベルを規格値
範囲内に抑えることができるので、他ユーザの移動体通
信端末への干渉や、フリンジエリア内において基地局へ
のアップリンク信号が届かない等の不具合を未然に防ぐ
ことができる。
【0173】この結果、この発明によれば、移動体通信
サービスにおいて、通信事業者側ではセル容量の劣化が
防止でき、端末ユーザ側では、つながりにくい等の原因
を故障表示により早めに知らせることができるので、サ
ービスの質の向上を図ることができる。
【0174】また、この発明による送信出力回路によれ
ば、温度、電源電圧の変動や周波数、チャンネル多重数
の変化などによっても常に正確な送信電力制御が可能と
なり、量産化の際の部品ばらつきなどにより、送信特性
の規格を満足しないという問題を克服することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による送信出力回路の実施形態のブロ
ック図である。
【図2】実施形態の送信出力回路におけるテーブルデー
タの書き込み方法を説明するための図である。
【図3】この発明による移動体通信端末の実施形態のブ
ロック図である。
【図4】実施形態の送信出力回路に用いる検波回路の特
性を説明するための図である。
【図5】実施形態の移動体通信端末における送信電力出
力レベルの制御処理動作を説明するためのフローチャー
トの一部を示す図である。
【図6】実施形態の移動体通信端末における送信電力出
力レベルの制御処理動作を説明するためのフローチャー
トの一部を示す図である。
【図7】実施形態の移動体通信端末における送信電力出
力レベルの制御処理動作を説明するための特性図であ
る。
【図8】実施形態の移動体通信端末における送信電力出
力レベルの制御処理動作の説明に用いる図である。
【図9】実施形態の移動体通信端末における故障検出動
作を説明するために用いる図である。
【図10】実施形態の移動体通信端末における故障検出
動作を説明するために用いる図である。
【図11】実施形態の移動体通信端末における故障検出
動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図12】実施形態の移動体通信端末における故障検出
動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図13】従来の送信出力回路の構成例を示すブロック
図である。
【図14】従来の送信出力回路におけるテーブルデータ
の書き込み方法を説明するための図である。
【符号の説明】
101…IF帯AGCアンプ、106…RF帯AGCア
ンプ、109…電力増幅器、112…電源、114…温
度センサ、121…方向性結合器、122…対数検波回
路、113,115,123…A/Dコンバータ、21
1…送信電力制御データ演算処理部、212…送信電力
制御データテーブルメモリ、213…送信電力制御デー
タ補正テーブルメモリ、214…検波信号データテーブ
ルメモリ、215…検波信号データ比較部、216…送
信電力制御処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J100 JA01 LA00 LA09 LA11 QA01 SA01 5K042 AA06 BA08 CA02 CA13 DA04 DA16 DA32 GA01 JA01 LA06 5K060 BB05 CC04 CC11 DD04 HH05 HH06 HH31 JJ16 KK04 KK06 LL01 LL05 LL24 LL26 PP01 5K067 AA33 BB04 BB21 CC10 DD11 DD27 DD44 DD51 EE02 EE10 GG08 KK15

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号の利得を利得制御信号に応じて可
    変する利得制御増幅手段と、 前記利得制御増幅手段の出力信号を電力増幅する電力増
    幅手段と、 目的の送信電力出力レベルを指定する送信電力出力レベ
    ル指示手段と、 前記電力増幅手段の出力信号レベルが、前記目的の送信
    電力出力レベルとなるように前記利得制御増幅手段をフ
    ィードフォワード制御するための前記利得制御信号を生
    成する送信電力制御データ生成手段と、 前記電力増幅手段の出力信号を検波して検波信号データ
    を得るための検波手段と、 前記検波手段からの前記検波信号データを用いて、送信
    出力系における故障発生の有無を判定する判定手段と、 を備えることを特徴とする送信出力回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の送信出力回路において、 前記フィードフォワード制御は、受信信号強度に基づい
    た開ループ制御であって、 前記判定手段は、前記送信電力制御データ生成手段で生
    成された利得制御信号による前記利得制御増幅手段の制
    御によって仮定される前記検波手段からの前記検波信号
    データが正常動作となるデータ範囲内に、前記検波手段
    からの前記検波信号データがあるか否かを判別すること
    により、前記故障の有無を判定することを特徴とする送
    信出力回路。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の送信出力回路において、 前記利得制御信号による前記利得制御増幅手段の制御に
    よって仮定される前記検波手段からの前記検波信号デー
    タが正常動作となるデータ範囲を導出する手段を備える
    ことを特徴とする送信出力回路。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の送信出力回路において、 前記利得制御信号による前記利得制御増幅手段の制御に
    よって仮定される前記検波手段からの前記検波信号デー
    タが正常動作となるデータ範囲のデータを記憶する記憶
    手段を備えることを特徴とする送信出力回路。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の送信出力回路において、 前記フィードフォワード制御は、送信側からの送信電力
    制御データに基づいた閉ループ制御であって、 前記判定手段は、前記検波手段から得られる現在の検波
    信号データに対して仮定される前記利得制御信号が正常
    動作となるデータ範囲内に、前記現在の利得制御信号が
    あるか否かを判別するにより、前記故障の有無を判定す
    ることを特徴とする送信出力回路。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の送信出力回路において、 前記検波手段から得られる現在の検波信号データに対し
    て仮定される前記利得制御信号が正常動作となるデータ
    範囲を導出する手段を備えることを特徴とする送信出力
    回路。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の送信出力回路において、 前記検波手段から得られる現在の検波信号データに対し
    て仮定される前記利得制御信号が正常動作となるデータ
    範囲のデータを記憶する記憶手段を備えることを特徴と
    する送信出力回路。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の送信出力回路において、 前記送信電力出力レベルの種々の値に対応する、前記利
    得制御増幅手段に供給する制御電圧を生成するための送
    信電力制御データが書き込まれた送信電力制御データテ
    ーブルと、 電源電圧を検出し、その検出した電源電圧のデータを前
    記送信電力制御データ演算処理手段に供給する電源電圧
    検出手段と、 温度を検出し、その検出した温度のデータを前記送信電
    力制御データ演算処理手段に供給する温度検出手段と、 前記電源電圧および前記温度をパラメータとした前記送
    信電力制御データの補正用データが書き込まれた送信電
    力制御データ補正テーブルと、 前記電源電圧のデータ及び前記温度のデータに対応する
    前記送信電力制御データの補正用データを、前記送信電
    力制御データ補正テーブルから得て、前記目的とする送
    信電力出力レベルに対する送信電力制御データを演算す
    る送信電力制御データ演算処理手段と、 を備えることを特徴とする送信出力回路。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の送信出力回路において、 前記送信電力出力レベルの種々の値に対応する検波信号
    データが書き込まれた検波信号データテーブルと、 前記検波回路から得られる検波信号データと、前記検波
    信号データテーブルからの前記目的とする送信電力出力
    レベルに対応する検波信号データとを比較する検波信号
    データ比較手段と、 を備え、 前記送信電力制御データ演算処理手段は、前記検波信号
    データ比較手段の比較出力データが、所定の値以下とな
    るように前記目的とする送信電力出力レベルに対する送
    信電力制御データを補正演算して出力することを特徴と
    する送信出力回路。
  10. 【請求項10】入力信号の利得を利得制御信号に応じて
    可変する利得制御増幅手段と、 前記利得制御増幅手段の出力信号を電力増幅する電力増
    幅手段と、 前記電力増幅手段の出力信号を検波して送信電力出力レ
    ベルに対応する検波信号データを得るための検波手段
    と、 前記送信電力出力レベルの種々の値に対応する検波信号
    データが書き込まれた検波信号データテーブルと、 前記送信電力出力レベルの種々の値に対応する、前記利
    得制御増幅手段に供給する利得制御信号を生成するため
    の送信電力制御データが書き込まれた送信電力制御デー
    タテーブルと、 前記検波手段から得られる前記検波信号データと、前記
    検波信号データテーブルからの前記目的とする送信電力
    出力レベルに対応する検波信号データとを比較する検波
    信号データ比較手段と、 前記送信電力制御データテーブルからの現在の送信電力
    制御データと、前記検波信号比較手段からの比較出力デ
    ータとから、目的とする送信電力出力レベルに対する送
    信電力制御データを演算して、前記利得制御増幅手段に
    対して出力する送信電力制御データ生成手段と、 を備え、 前記送信電力制御データ生成手段は、前記検波信号デー
    タ比較手段の比較出力データが、所定の値以下となるよ
    うに前記目的とする送信電力出力レベルに対する送信電
    力制御データを補正演算して出力することを特徴とする
    送信出力回路。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の送信出力回路におい
    て、 電源電圧を検出し、その検出した電源電圧のデータを前
    記送信電力制御データ生成手段に供給する電源電圧検出
    手段と、 温度を検出し、その検出した温度のデータを前記送信電
    力制御データ生成手段に供給する温度検出手段と、 前記電源電圧および前記温度をパラメータとした前記送
    信電力制御データの補正用データが書き込まれた送信電
    力制御データ補正テーブルと、 を備え、 前記送信電力制御データ生成手段は、前記電源電圧のデ
    ータ及び前記温度のデータに対応する前記送信電力制御
    データの補正用データを、前記送信電力制御データ補正
    テーブルから得て、前記目的とする送信電力出力レベル
    に対する送信電力制御データを演算することを特徴とす
    る送信出力回路。
  12. 【請求項12】請求項10に記載の送信出力回路におい
    て、 送信周波数および/または送信チャンネル多重数をパラ
    メータとした前記送信電力制御データの補正用データが
    書き込まれた送信電力制御データ補正テーブルを備え、 前記送信電力制御データ生成手段は、現在の送信周波数
    および/または現在のチャンネル多重数に対応する前記
    送信電力制御データの補正用データを、前記送信電力制
    御データ補正テーブルから得て、前記目的とする送信電
    力出力レベルに対する送信電力制御データを演算するこ
    とを特徴とする送信出力回路。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の送信出力回路におい
    て、 前記送信チャンネル多重数は、送信信号をスペクトラム
    拡散する拡散符号の数であってDS−CDMA方式の移
    動体通信用であることを特徴とする送信出力回路。
  14. 【請求項14】請求項12に記載の送信出力回路におい
    て、 送信周波数および/または送信チャンネル多重数をパラ
    メータとした前記検波信号データの補正用データが書き
    込まれた検波信号データ補正テーブルを備え、 前記検波信号データ比較手段で前記検波手段から得られ
    る前記検波信号データと比較される前記検波信号データ
    テーブルからの前記目的とする送信電力出力レベルに対
    応する検波信号データは、前記検波信号データ補正テー
    ブルの値を用いて補正されることを特徴とする送信出力
    回路。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の送信出力回路におい
    て、 前記送信チャンネル多重数は、送信信号をスペクトラム
    拡散する拡散符号の数であってDS−CDMA方式の移
    動体通信用であることを特徴とする送信出力回路。
  16. 【請求項16】請求項10に記載の送信出力回路におい
    て、 前記検波信号データ比較手段からの前記比較出力データ
    の値が、予め定められた所定の範囲内にある場合には、
    前記送信電力制御データ生成手段は、前記検波信号デー
    タ比較手段からの前記比較出力データの値を用いずに、
    前記送信電力制御データテーブルからの送信電力制御デ
    ータに基づいて、目的とする送信電力出力レベルに対す
    る送信電力制御データを演算することを特徴とする送信
    出力回路。
  17. 【請求項17】請求項11に記載の送信出力回路におい
    て、 前記検波信号データ比較手段からの前記比較出力データ
    の値が、予め定められた所定の範囲内にある場合には、
    前記送信電力制御データ生成手段は、前記検波信号デー
    タ比較手段からの前記比較出力データの値を用いずに、
    前記送信電力制御データテーブルからの送信電力制御デ
    ータを、前記送信電力制御データ補正テーブルからの前
    記補正用データを用いて補正したデータに基づいて、目
    的とする送信電力出力レベルに対する送信電力制御デー
    タを演算することを特徴とする送信出力回路。
  18. 【請求項18】請求項10に記載の送信出力回路におい
    て、 送信しようとする相手側から送られてくる送信電力制御
    データに基づいて前記送信電力出力レベル指示手段から
    目的の送信電力出力レベルを指定することにより、閉ル
    ープの送信電力制御を行うモードと、受信強度に基づい
    て前記送信電力出力レベル指示手段から目的の送信電力
    出力レベルを指定することにより、開ループの送信電力
    制御を行うモードとを備え、 前記閉ループの送信電力制御を行うモードのときには、
    前記送信電力制御データ生成手段は、前記検波信号デー
    タ比較手段からの前記比較出力データの値を用いずに、
    前記送信電力制御データテーブルからの送信電力制御デ
    ータを、前記送信電力制御データ補正テーブルからの前
    記補正用データを用いて補正したデータに基づいて、目
    的とする送信電力出力レベルに対する送信電力制御デー
    タを演算することを特徴とする送信出力回路。
  19. 【請求項19】入力信号の利得を利得制御信号に応じて
    可変する利得制御増幅手段と、 前記利得制御増幅手段の出力信号を電力増幅する電力増
    幅手段と、 送信しようとする相手側から送られてくる送信電力制御
    データに基づいて目的の送信電力出力レベルを指定する
    送信電力出力レベル指示手段と、 前記電力増幅手段の出力信号レベルが前記目的の送信電
    力出力レベルとなるように前記利得制御増幅手段をフィ
    ードフォワード制御するための前記利得制御信号を生成
    する送信電力制御データ生成手段と、 前記電力増幅手段の出力信号を検波して検波信号データ
    を得るための検波手段と、 前記検波手段からの前記検波信号データが、最大送信電
    力規定値となる範囲内にあるか否かを判定する第1の判
    定手段と、 前記検波手段からの前記検波信号データが、最小送信電
    力規定値となる範囲内にあるか否かを判定する第2の判
    定手段と、 前記第1の判定手段で、前記検波信号データが、最大送
    信電力規定値となる範囲内にあると判定されたときに、
    前記送信側からの送信電力制御データが、前記送信電力
    出力レベルをより上げるように指示するものであるとき
    には、前記送信側からの送信電力制御データを無視する
    ようにすると共に、前記第2の判定手段で、前記検波信
    号データが、最小送信電力規定値となる範囲内にあると
    判定されたときに、前記送信側からの送信電力制御デー
    タが、前記送信電力出力レベルをより下げるように指示
    するものであるときには、前記送信側からの送信電力制
    御データを無視するようにする制御手段と、 を備えることを特徴とする送信出力回路。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の送信出力回路におい
    て、 前記最大送信電力規定値となる範囲および/または最小
    送信電力規定値となる範囲は、任意に設定可能であるこ
    とを特徴とする送信出力回路。
  21. 【請求項21】請求項1〜請求項20のいずれかに記載
    の送信出力回路を備える移動体通信端末。
  22. 【請求項22】請求項1〜請求項9のいずれかに記載の
    送信出力回路を備えると共に、 前記判定手段で前記検波手段からの前記検波信号データ
    が、正常動作範囲の値でないと判定したときに、使用者
    に対して故障通知を行う手段を備えることを特徴とする
    移動体通信端末。
  23. 【請求項23】請求項22に記載の移動体通信端末にお
    いて、 前記判定手段で前記検波手段からの前記検波信号データ
    が、正常動作範囲の値でないと判定したときに、基地局
    と通信中であるかどうか判別する手段と、 前記基地局と通信中であると判別したときには、呼切断
    処理を行った後、送信動作を停止する手段と、 を備えることを特徴とする移動体通信端末。
  24. 【請求項24】請求項22または請求項23に記載の移
    動体通信端末において、 前記故障通知を行う手段は、表示画面における表示によ
    る通知、スピーカからの音声により通知、バイブレータ
    の振動による通知、発光素子による通知のいずれかある
    いはそれらの組み合わせにより、前記故障通知を行うこ
    とを特徴とする移動体通信端末。
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