JPH08335904A - 移動局装置及び移動通信システム - Google Patents

移動局装置及び移動通信システム

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JPH08335904A
JPH08335904A JP7141700A JP14170095A JPH08335904A JP H08335904 A JPH08335904 A JP H08335904A JP 7141700 A JP7141700 A JP 7141700A JP 14170095 A JP14170095 A JP 14170095A JP H08335904 A JPH08335904 A JP H08335904A
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JP
Japan
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mobile station
signal
transmission power
antenna
transmission
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JP7141700A
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Shigeru Ono
茂 小野
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ある移動局装置の送信電力を制御する制御機
構や送信電力を基準レベル以上に上げない制限機構が故
障した場合であっても、他の移動局装置による通信に障
害を与えない移動局装置及び移動通信システムを提供す
る。 【構成】 アンテナ8と、このアンテナを介して信号を
送信する送信手段6と、前記信号の送信電力が所定の基
準レベル以上である状態が所定の基準時間以上続いたと
きに、異常検出信号を出力する検出回路12と、この検
出回路12が異常検出信号を出力したときに警告音や音
声メッセージ等の警告を発する構成11,13を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車電話や携帯電話
に代表される移動局装置及びこれを含む移動通信システ
ムに関し、特に、スペクトル拡散通信方式に適した移動
局装置及び移動通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、移動通信システムにおいては、
他の通信システムに干渉を与えないようにするため、ま
た、移動局装置の電池の消耗を少なくするため、移動局
装置から発信される信号の電力を必要最小限のレベルに
抑えている。
【0003】また、複数のユーザが同じ周波数帯域を同
時に利用するスペクトル拡散通信方式(符号分割多重
(CDMA)方式)を採用した移動局装置は、基地局の
近くにある移動局装置の送信信号に妨害されて基地局か
ら遠くにある移動局装置の送信信号が受信できにくくな
るという遠近問題を避けるために、基地局から移動局装
置までの距離に応じて移動局装置の送信電力を適応制御
する制御機構を有している。この制御機構は、理想的に
は、基地局で受信される信号の電力が全ての移動局装置
について等しくなるように、基地局の近くにある移動局
装置の送信電力を小さくし、基地局から遠くにある移動
局装置の送信電力を大きくする。
【0004】さらに、スペクトル拡散通信方式を採用し
た移動局装置は、移動局装置からの必要以上に大きな電
力の送信によって基地局と多数の移動局装置とを含む移
動通信システム全体が機能しなくなるという重大な不具
合を回避するために、所定の基準レベル以上に送信電力
を上げない制限機構を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の移動局装置の送信電力を制御する制御機構が故
障し、かつ、送信電力を所定の基準レベル以上に上げな
い制限機構も故障した場合には、送信信号の電力が大き
くなり過ぎ、このため、移動通信システム全体が機能し
なくなるおそれがあった。
【0006】そこで、本発明は上記した従来技術の課題
を解決するためになされたものであり、その目的とする
ところは、ある移動局装置が故障した場合であっても、
他の移動局装置による通信に障害を与えない移動局装置
及び移動通信システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の移動局装置
は、アンテナと、前記アンテナを介して信号を送信する
送信手段を有し、前記信号の送信電力が所定の基準レベ
ル以上である状態が所定の基準時間以上続いたときに、
異常検出信号を出力する検出手段と、前記検出手段から
異常検出信号が出力されたときに、警告を発する警告手
段とを有することを特徴としている。
【0008】また、請求項2の移動局装置は、アンテナ
と、前記アンテナを介して信号を送信する送信手段を有
し、前記信号の送信電力が所定の基準レベル以上である
状態が所定の基準時間以上続いたときに、異常検出信号
を出力する検出手段と、前記検出手段から異常検出信号
が出力されたときに、前記アンテナからの送信を停止さ
せる停止手段とを有することを特徴としている。
【0009】また、請求項3の移動局装置は、検出手段
から異常検出信号が出力されたときに、警告を発する警
告手段をさらに有することを特徴としている。
【0010】また、請求項4の移動局装置は、前記警告
手段による警告が、警告音、音声メッセージ、警告表
示、又は、振動の中の少なくとも一つ以上であることを
特徴としている。
【0011】また、請求項5の移動局装置は、前記検出
手段が前記送信手段から前記アンテナに供給される送信
電力を測定し、前記送信手段から前記アンテナに所定の
基準レベル以上の送信電力が所定の基準時間以上連続し
て供給されたことを検出したときに、前記異常検出信号
を出力することを特徴としている。
【0012】また、請求項6の移動局装置は、アンテナ
により受信された信号が入力される受信手段をさらに有
し、基地局が受信する移動局装置からの信号の電力に基
づいて基地局が移動局装置に送信電力の制御情報を送信
する場合に、前記検出手段は、前記受信手段に入力され
た前記制御情報に基づいて、前記基地局において所定の
基準レベル以上の送信電力が所定の基準時間以上連続し
て受信されたことを検出し、このときに前記検出手段が
前記異常検出信号を出力することを特徴としている。
【0013】また、請求項7の移動局装置は、前記送信
手段からの送信電力を下げることを指令する制御情報が
前記受信手段に連続して所定時間以上入力されたとき
に、前記検出手段が前記異常検出信号を出力することを
特徴としている。
【0014】また、請求項8の移動局装置は、前記制御
情報が、送信手段の送信電力を下げることを示す一定周
期ごとに1ビット送信される電力制御ビットであり、受
信手段に、電力制御ビットが連続して所定の個数入力さ
れたときに、検出手段が異常検出信号を出力することを
特徴としている。
【0015】また、請求項9の移動局装置は、アンテナ
により受信された信号が入力される受信手段をさらに有
し、前記受信手段に入力される基地局からの信号の電力
に応じて、前記送信電力を制御することを特徴としてい
る。
【0016】また、請求項10の移動局装置は、前記受
信手段に入力される基地局からの信号の電力が大きくな
るほど、前記送信電力を小さくすることを特徴としてい
る。また、請求項11の移動通信システムは、基地局
と、上記請求項1乃至9のいずれかに記載の複数の移動
局装置とを有することを特徴としている。
【0017】
【作用】請求項1の移動局装置においては、送信手段か
ら所定の基準レベル以上の送信電力が所定の基準時間以
上連続して供給されたときに、警告手段が警告を発す
る。
【0018】また、請求項2の移動局装置においては、
送信手段から所定の基準レベル以上の送信電力が所定の
基準時間以上連続して供給されたときに、停止手段がア
ンテナからの送信を停止させる。
【0019】また、請求項3の移動局装置においては、
送信手段から所定の基準レベル以上の送信電力が所定の
基準時間以上連続して供給されたときに、停止手段がア
ンテナからの送信を停止させると共に、警告手段が警告
を発する。
【0020】また、請求項4の移動局装置においては、
警告手段による警告として、警告音、音声メッセージ、
警告表示、又は、振動の中の少なくとも一つ以上を用い
る。
【0021】また、請求項5の移動局装置においては、
検出手段が送信手段から供給される送信電力を測定す
る。そして、送信手段から所定の基準レベル以上の送信
電力が所定の基準時間以上連続して供給されたことを検
出手段が検出したときに、検出手段が異常検出信号を出
力する。
【0022】また、請求項6の移動局装置においては、
検出手段が、受信手段に入力された基地局からの制御情
報に基づいて、送信手段から所定の基準レベル以上の送
信電力が所定の基準時間以上連続して供給されたことを
検出し、このときに異常検出信号を出力する。
【0023】また、請求項7の移動局装置においては、
送信手段からの送信電力を下げることを指令する制御情
報が受信手段に連続して所定時間以上入力されたとき
に、検出手段が異常検出信号を出力する。
【0024】また、請求項8の移動局装置においては、
基地局からの電力制御ビットが連続して所定の個数入力
されたときに、検出手段が異常検出信号を出力する。
【0025】また、請求項9の移動局装置においては、
アンテナにより受信された信号は受信手段に入力され
る。送信手段は、受信手段に入力される基地局からの信
号の電力に応じて、送信手段から供給される送信電力を
制御する。
【0026】また、請求項10の移動局装置において
は、受信手段に入力される基地局からの信号の電力が大
きくなるほど、送信手段から供給される送信電力を小さ
くしている。
【0027】また、請求項11の移動通信システムにお
いては、基地局と、上記請求項1乃至9のいずれかに記
載の複数の移動局装置との間で通信がなされる。
【0028】
【実施例】
第1実施例 図1は、本発明に係る移動局装置の第1実施例の構成を
示すブロック図である。この移動局装置は、マイク1
と、このマイク1からの音声信号をディジタル信号に変
換する符号器2と、この符号器2からのディジタル信号
を無線伝送に適した信号に変換する送信回路3と、この
送信回路3からの信号を所望の送信電力まで増幅するア
ンプ4と、このアンプ4から出力される送信電力を予め
定められた基準レベルと比較し、送信電力がこの基準レ
ベルを越えないようにアンプ4の増幅率を制御する比較
器5とを有する。ここで、送信回路3とアンプ4と比較
器5とは、送信手段6を構成している。送信回路3にお
いては、例えば、スペクトル拡散通信方式によるスペク
トルの拡散や無線周波数への変調が行われる。スペクト
ル拡散通信方式としては、米国のEIA/TIA/IS
−95システムで用いられているような直接拡散方式の
他に周波数ホッピング方式等の各種の方式を用いること
ができる。
【0029】また、この移動局装置は、送信信号と受信
信号とを分離するデュープレクサ7と、このデュープレ
クサ7に接続されたアンテナ8とを有する。さらに、こ
の移動局装置は、例えば、アンテナ8からデュープレク
サ7を介して送られてきた受信信号の増幅や、無線周波
数からベースバンドへの復調や、スペクトル拡散信号の
逆拡散等を行う受信回路9と、この受信回路9からのデ
ィジタル信号を音声信号に変換する復号器10と、この
復号器10に接続されたスピーカ11とを有する。受信
回路9で行われるスペクトル拡散信号の逆拡散として
は、一般に相関検出が用いられるが、その他の各種の方
法を用いることもできる。
【0030】本実施例の移動局装置は、上記構成に加え
て、アンプ4から出力される送信電力を測定し、所定の
異常レベル以上の送信電力が所定の基準時間以上連続し
て供給されたときに異常検出信号を出力する検出回路1
2と、この検出回路12からの異常検出信号が入力され
たときに、装置電源を切る旨を伝えるブザー等の警告音
又は音声メッセージをスピーカ11から出力させる信号
発生回路13とを有する。
【0031】移動局装置が正常であるときにマイク1か
ら音声が入力されると、音声信号は符号器2によりディ
ジタル信号に変換され、送信回路3において無線伝送に
適した信号に変換され、アンプ4で増幅されデュープレ
クサ7を介してアンテナ8から送信される。これらの送
信動作に並行して、比較器5はアンプ4からの送信電力
と予め定めた基準レベルとを比較、監視し、送信電力が
この基準レベルを越えないようにアンプ4の増幅率を制
限する。一方、アンテナ8で受信した信号は、デュープ
レクサ7を介して受信回路9に入力されて信号処理さ
れ、その後、復号器10で音声信号に変換され、スピー
カ11から音が出力される。
【0032】移動局装置の送信手段6に故障があり、ア
ンプ4から所定の異常レベル以上の送信電力が所定の基
準時間以上連続して供給されたときには、検出回路12
から信号発生回路13に対して異常検出信号が出力され
る。異常検出信号が信号発生回路13に入力されると、
信号発生回路13はスピーカ11から装置電源を切る旨
を伝える警告音又は音声メッセージを発生させる。ユー
ザは、この警告音又は音声メッセージを聞いて、移動局
装置に故障があることを認識し、装置の電源をオフにす
る。
【0033】以上説明したように、本実施例において
は、送信手段6が故障して送信信号の電力が大きくなり
過ぎたときであっても、ユーザは警告音や音声メッセー
ジによって、装置の異常を知ることができる。従って、
異常に大きな電力で送信がなされたときには、警告音又
は音声メッセージを聞いたユーザが移動局装置の電源を
オフにするので、基地局と多数の移動局装置とから構成
される移動通信システム全体が機能しなくなるという重
大な不具合を確実に回避することができる。また、本実
施例によれば、移動局装置の電池の消耗を少なくするこ
とができるという利点もある。
【0034】尚、上記説明においては、スペクトル拡散
通信方式を採用した場合について説明したが、本発明は
これには限定されず、他のディジタル方式の移動局装置
に適用することも可能である。また、本発明をアナログ
方式の移動局装置に適用することも可能であり、この場
合には、図1における符号器2と復号器10をなくした
構成となり、送信回路3及び受信回路9はFM信号等の
アナログ変調信号を扱う。
【0035】また、図2は、第1実施例の変形例を示す
ブロック図である。図2の移動局装置は、信号発生回路
14の出力がスピーカ11に直接入力されず、復号器1
0に入力される点のみが、図1の装置と相違する。この
信号発生回路14は、警告音又は音声メッセージを出力
させるためにディジタル信号を復号器10に入力する。
図1の信号発生回路13はアナログ回路であり物理的に
大型になりやすいが、信号発生回路14はディジタル回
路であるから比較的小型にできる利点がある。この点以
外については、図2の移動局装置は図1のものと同一で
ある。
【0036】また、図3は、第1実施例の他の変形例を
示すブロック図である。図3の移動局装置は、図1の信
号発生回路13の代わりに、表示回路15とランプ又は
液晶等の表示部16とを有する点のみが、図1の装置と
相違する。検出回路12からの異常検出信号が表示回路
15に入力されると、表示回路15は表示部16に装置
電源をオフにする旨を伝えるランプ点灯又は文字表示等
を実行させる。このように、送信手段6が故障して送信
信号の電力が大きくなり過ぎたときに、ユーザは目視に
よって、装置の異常を知ることができる。このとき、表
示部16の表示で装置の異常を知ったユーザが移動局装
置の電源をオフにするので、基地局と多数の移動局装置
とから構成される移動通信システム全体が機能しなくな
るという重大な不具合を確実に回避することができる。
この点以外については、図3の移動局装置は図1のもの
と同一である。
【0037】また、図4は、第1実施例の他の変形例を
示すブロック図である。図4の移動局装置は、図1の信
号発生回路13の代わりに、振動回路17と装置自体を
振動させる振動部18とを有する点のみが、図1の装置
と相違する。検出回路12からの異常検出信号が振動回
路17に入力されると、振動回路17は振動部18を振
動させる。このように、送信手段6が故障して送信信号
の電力が大きくなり過ぎたときに、ユーザは振動によっ
て、装置の異常を知ることができる。このとき、振動に
よって装置の異常を知ったユーザが移動局装置の電源を
オフにするので、基地局と多数の移動局装置とから構成
される移動通信システム全体が機能しなくなるという重
大な不具合を確実に回避することができる。この点以外
については、図4の移動局装置は図1のものと同一であ
る。
【0038】また、図1乃至図4に示される警告音、音
声メッセージ、表示、及び振動の中から2つ以上を組合
せてもよく、この場合には、装置電源をオフにすべき旨
の情報がユーザにより確実に伝わるので、移動通信シス
テム全体が機能しなくなるという重大な不具合をより確
実に回避することができる。
【0039】第2実施例 図5は、本発明に係る移動局装置の第2実施例の構成を
示すブロック図である。図5において、図1と同一又は
対応する構成には、同一の符号を付す。図5の移動局装
置においては、アンテナ8に送信電力を供給する送信手
段20が、送信回路3とアンプ4と比較器5とに加え
て、送信電力の供給をオン・オフさせるスイッチ19を
有する。また、図5の移動局装置は、検出回路12から
の異常検出信号が入力されたときにスイッチ19をオフ
にして送信電力の供給を停止させる制御回路21を有す
る。
【0040】このように本実施例においては、送信手段
20が故障して送信電力が大きくなり過ぎたときに、異
常検出信号を受信した制御回路21がスイッチ19をオ
フにして、アンテナ8からの送信を自動的に停止させる
ので、ユーザが何の操作をしなくても、移動通信システ
ム全体が機能しなくなるという重大な不具合を確実に回
避することができる。
【0041】また、図6は、第2実施例の変形例を示す
ブロック図である。図6の移動局装置は、表示回路15
と、ランプ又は液晶等の表示部16とをさらに有する点
のみが、図5の装置と相違する。図6の移動局装置にお
いては、検出回路12が異常検出信号を出力したとき
に、アンテナ8からの送信を自動的に停止させると共
に、装置に故障がある旨を表示部16に表示してユーザ
に知らせる。従って、送信電力が大きくなり過ぎる故障
が発生したときに、移動通信システム全体が機能しなく
なるという重大な不具合を確実に回避することができる
と共に、ユーザは装置に故障があることを知ることがで
きるという利点がある。
【0042】尚、図6の移動局装置に、図1、図2又は
図4に示される警告音、音声メッセージ、及び振動によ
る警告手段の1つ又は2つ以上をさらに組込んでもよ
く、また、表示回路15及び表示部16に代えて備えて
もよい。
【0043】第3実施例 図7は、本発明に係る移動局装置の第3実施例の構成を
示すブロック図である。図7において、図1と同一又は
対応する構成には、同一の符号を付す。図7の移動局装
置は、受信回路9により受信される信号の電力レベルに
応じて、受信回路9が送信手段6のアンプ4から出力さ
れる送信電力を制御する。例えば、代表的なスペクトル
拡散通信方式を用いた移動通信システムである米国のE
IA/TIA/IS−95システムを採用した場合に
は、移動局装置における送信電力の制御を開ループ制御
と閉ループ制御の2段階で行っている。開ループ制御で
は、基地局からの信号を受信したときの受信電力に応じ
て、受信電力が大きいときには移動局装置からの送信電
力を小さくし、受信電力が小さいときにはこの送信電力
を大きくする。一方、閉ループ制御では、基地局は移動
局装置からの受信電力を基に、移動局装置に対して送信
電力を制御する電力制御ビットを、所定の電力制御周期
(例えば、1.25ms)ごとに1ビット送信する。移
動局装置の受信回路9は、この電力制御ビットに応じて
アンプ4の増幅率を制御し、送信電力の大きさをさらに
調整する。EIA/TIA/IS−95システムの閉ル
ープ制御においては、1ビットの電力制御ビットの極性
に応じて、移動極装置の送信電力を1dBだけ上下す
る。この閉ループ制御では、例えば、1.25msの電
力制御周期に1ビットしか電力制御ビットを送ることが
できないので、速い制御ができないが、開ループ制御で
不十分な送信電力の微調整を行うことができる。このた
め、開ループ制御と閉ループ制御とを併せた2段階の制
御を用れば、速くかつ正確な送信電力の制御ができ、よ
って、他の通信システムに与える干渉を小さくすること
ができ、また、移動局装置の電池の消耗を少なくでき
る。この点以外については、図7の移動局装置は、図1
のものと同一である。
【0044】図8は、第3実施例の変形例の構成を示す
ブロック図である。図8において、図7と同一又は対応
する構成には、同一の符号を付す。図8の移動局装置に
おいては、アンテナ8に送信電力を供給する送信手段2
0が、送信回路3とアンプ4と比較器5とに加えて、送
信電力の供給をオン・オフさせるスイッチ19を有す
る。また、図8の移動局装置は、検出回路12からの異
常検出信号が入力されたときにスイッチ19をオフにし
て送信電力の供給を停止させる制御回路21を有する。
この場合には、送信手段20が故障して送信電力が大き
くなり過ぎたときに、送信は自動的に停止されるので、
ユーザが何の操作をしなくても、移動通信システム全体
が機能しなくなるという重大な不具合を確実に回避する
ことができる。この点以外については、図8の移動局装
置は、図7のものと同一である。
【0045】尚、図7又は図8の移動局装置に、図1乃
至図4に示される警告音、音声メッセージ、表示、及び
振動による警告手段の1つ又は2つ以上をさらに組込ん
でもよい。
【0046】第4実施例 図9は、本発明に係る移動局装置の第4実施例の構成を
示すブロック図である。図9において、図7と同一又は
対応する構成には、同一の符号を付す。スペクトル拡散
通信方式による移動通信システムにおいては、基地局は
移動局に対して送信電力を制御する電力制御ビットを送
信する。移動局装置が何等かの原因で故障して送信電力
が予め定めた異常レベルよりも大きくなって下がらない
場合、基地局からは、送信電力を下げることを指令する
電力制御ビットが連続して一定周期(例えば、1.25
ms)で送信され続ける。この電力制御ビットは移動局
装置のアンテナ8で受信され、デュープレクサ7と受信
回路9とを介して検出回路12に入力される。検出回路
12は、予め決められた数以上の電力制御ビットを連続
して検出したときに異常検出信号を出力し、異常検出信
号を受信した信号発生回路13はスピーカ11から移動
局装置に故障があることを示す警告音又は音声メッセー
ジを発生させる。この場合には、送信手段6が故障して
送信信号の電力が大きくなり過ぎたときに、ユーザは警
告音又は音声メッセージによって、装置の異常を知るこ
とができる。このとき、装置の異常を知ったユーザが移
動局装置の電源をオフにするので、基地局と多数の移動
局装置とから構成される移動通信システム全体が機能し
なくなるという重大な不具合を確実に回避することがで
きる。この点以外については、図9の移動局装置は図7
のものと同一である。
【0047】図10は、第4実施例の変形例の構成を示
すブロック図である。図10の移動局装置は、送信手段
20が送信回路3とアンプ4と比較器5とに加えて送信
電力の供給をオン・オフさせるスイッチ19を有する
点、及び、信号発生回路13の代わりに検出回路12か
ら異常検出信号が出力されたときにスイッチ19をオフ
にして送信電力の供給を停止させる制御回路21を有す
る点のみが図9の装置と相違する。図10の移動局装置
によれば、送信手段20が故障して送信信号の電力レベ
ルが大きくなり過ぎたときに、制御回路21によりアン
テナ8からの送信を停止させるので、通信システム全体
が機能しなくなるという重大な不具合をより確実に回避
することができる。この点以外については、図10の移
動局装置は図9のものと同一である。
【0048】尚、図9の移動局装置に、図2乃至図4に
示される警告音、音声メッセージ、表示、及び振動によ
る警告手段の1つ又は2つ以上をさらに組込んでもよ
く、又は、信号発生回路13に代えて備えてもよい。
【0049】また、図10の移動局装置に、図1乃至図
4に示される警告音、音声メッセージ、表示、及び振動
による警告手段の1つ又は2つ以上をさらに組込んでも
よい。
【0050】
【発明の効果】本発明の移動局装置又は移動通信システ
ムによれば、ユーザは、送信電力が大きくなり過ぎる異
常を、警告音、音声メッセージ、表示、又は振動によっ
て知ることができ、このときにユーザによって装置電源
はオフにされるので、移動通信システム全体が機能しな
くなるという重大な不具合を確実に回避することができ
るという効果がある。また、警告音、音声メッセージ、
表示、及び振動の中から2つ以上を組合せた場合には、
装置電源をオフにすべき旨の情報がユーザにより一層確
実に伝わるので、移動通信システム全体が機能しなくな
るという重大な不具合をより確実に回避することができ
るという効果がある。
【0051】また、送信信号の電力が大きくなり過ぎた
ときに、制御回路によりアンテナからの送信を自動停止
させる機能を備えた移動局装置又は移動通信システムに
よれば、ユーザが何の操作をしなくても、移動通信シス
テム全体が機能しなくなるという重大な不具合を確実に
回避することができるという効果がある。また、警告
音、音声メッセージ、表示、及び振動の中から1つ以上
の機能をさらに組込んだ場合には、装置に故障が発生し
たことをユーザに確実に伝えることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る移動局装置の第1実施例の構成
を示すブロック図である。
【図2】 図1の移動局装置の変形例の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】 図1の移動局装置の変形例の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】 図1の移動局装置の変形例の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】 本発明に係る移動局装置の第2実施例の構成
を示すブロック図である。
【図6】 図4の移動局装置の変形例の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】 本発明に係る移動局装置の第3実施例の構成
を示すブロック図である。
【図8】 図6の移動局装置の変形例の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】 本発明に係る移動局装置の第4実施例の構成
を示すブロック図である。
【図10】 図9の移動局装置の変形例の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1マイク、 3 送信回路、 4 アンプ、 5 比較
器、 6,20 送信手段、 8 アンテナ、 9 受
信回路、 11 スピーカ、 12 検出回路、 1
3,14 信号発生回路、 15 表示回路、 16
表示部、 17振動回路、 18 振動部、 19 ス
イッチ、 21 制御回路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナと、前記アンテナを介して信号
    を送信する送信手段を有する移動局装置において、 前記信号の送信電力が所定の基準レベル以上である状態
    が所定の基準時間以上続いたときに、異常検出信号を出
    力する検出手段と、 前記検出手段から異常検出信号が出力されたときに、警
    告を発する警告手段とを有することを特徴とする移動局
    装置。
  2. 【請求項2】 アンテナと、前記アンテナを介して信
    号を送信する送信手段を有する移動局装置において、 前記信号の送信電力が所定の基準レベル以上である状態
    が所定の基準時間以上続いたときに、異常検出信号を出
    力する検出手段と、 前記検出手段から異常検出信号が出力されたときに、前
    記アンテナからの送信を停止させる停止手段とを有する
    ことを特徴とする移動局装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段から異常検出信号が出力さ
    れたときに、警告を発する警告手段をさらに有すること
    を特徴とする請求項2記載の移動局装置。
  4. 【請求項4】 前記警告手段による警告が、警告音、音
    声メッセージ、警告表示、又は、振動の中の少なくとも
    一つ以上であることを特徴とする請求項1又は3のいず
    れかに記載の移動局装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、前記送信手段から前記
    アンテナに供給される送信電力を測定し、前記送信手段
    から前記アンテナに所定の基準レベル以上の送信電力が
    所定の基準時間以上連続して供給されたことを検出した
    ときに、前記異常検出信号を出力することを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の移動局装置。
  6. 【請求項6】 アンテナにより受信された信号が入力さ
    れる受信手段をさらに有し、基地局が受信する移動局装
    置からの信号の電力に基づいて基地局が移動局装置に対
    して送信電力の制御情報を送信する場合に、前記検出手
    段は、前記受信手段により受信された前記制御情報に基
    づいて、前記基地局において所定の基準レベル以上の送
    信電力が所定の基準時間以上連続して受信されたことを
    検出し、このときに前記検出手段が前記異常検出信号を
    出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の移動局装置。
  7. 【請求項7】 前記送信手段の送信電力を下げることを
    指令する前記制御情報が前記受信手段に連続して所定時
    間以上入力されたときに、前記検出手段が前記異常検出
    信号を出力することを特徴とする請求項6記載の移動局
    装置。
  8. 【請求項8】 前記制御情報が、前記送信手段の送信電
    力を下げることを示す一定周期ごとに1ビット送信され
    る電力制御ビットであり、前記受信手段に、前記電力制
    御ビットが連続して所定の個数入力されたときに、前記
    検出手段が前記異常検出信号を出力することを特徴とす
    る請求項6記載の移動局装置。
  9. 【請求項9】 アンテナにより受信された信号が入力さ
    れる受信手段をさらに有し、 前記受信手段に入力される基地局からの信号の電力に応
    じて、前記送信手段が前記送信電力を制御することを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の移動局装
    置。
  10. 【請求項10】 前記受信手段に入力される基地局から
    の信号の電力が大きくなるほど、前記送信電力を小さく
    することを特徴とする請求項9記載の移動局装置。
  11. 【請求項11】 基地局と、請求項1乃至10のいずれ
    かに記載の複数の移動局装置とを有することを特徴とす
    る移動通信システム。
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