JP3566083B2 - 送信出力制御装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、移動体通信装置などの最終段に設けられた電力増幅部の増幅率を制御して、アンテナから送信される電波の電力を一定にする送信出力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信装置などでは、消費電力を低減させながら、通話音声の品質、データ通信などの品質を保つために、送信回路の最終段に設けられた電力増幅部の増幅率を制御し、アンテナから送信される電波の電力値が予め設定された値になるようにしている。
【0003】
図5はこのような移動体通信装置の最終段に設けられた電力増幅部の増幅率を自動的に制御する、APC(Auto Power Control:自動出力制御)構成の送信出力制御装置の一例を示すブロック図である。
【0004】
この図に示す送信出力制御装置101は、移動体通信装置の送信信号生成回路(図示は省略する)から出力される高周波信号(RF信号)を取り込みながら、指定された減衰率で減衰させ、電力増幅器103に供給するアッテネータ部102と、前記電力増幅器103から出力される電力増幅済みの高周波信号をアンテナ105に導いて、電波を送信させながら、前記高周波信号の電圧値を測定して送信出力検知データを生成する送信出力検知部104と、この送信出力検知部104から出力される送信出力検知データに基づき、前記アッテネータ部102を制御して、前記アンテナ105から送信される電波の電力値を一定値にするデジタル処理部106とを備えており、電力増幅器103によって、送信信号生成回路から出力される高周波信号を電力増幅し、アンテナ105から電波を送信させながら、送信出力検知部104によって、前記電力増幅器103から前記アンテナ105に供給される高周波信号の一部を検波して、前記アンテナ105から送信される電波の電力値を示す送信出力検知データを生成するとともに、この送信出力検知データに基づき、デジタル処理部106によって、減衰率制御データを生成して、前記アッテネータ部102の減衰率を制御し、前記アンテナ105から送信される電波の電力値を指定された値に保つ。
【0005】
前記送信出力検知部104は、前記電力増幅器103から出力される電力増幅済みの高周波信号を取り込み、これをアンテナ105に供給するとともに、前記高周波信号の一部を分岐する方向性結合器107と、この方向性結合器107によって分岐された高周波信号の周波数補償、回路の温度補償などを行ないながら、前記高周波信号を検波して、前記電力増幅器103から出力される高周波信号の電力値を示す送信出力検知信号を生成する検波回路108と、この検波回路108から出力される送信出力検知信号をA/D変換(アナログ/デジタル変換)して、送信出力検知データを生成するA/D変換回路109とを備えており、前記電力増幅器103から出力される電力増幅済みの高周波信号を取り込み、これをアンテナ105に供給しながら、その一部を分岐して、検波、A/D変換して、送信出力検知データを生成し、これをデジタル処理部106に供給する。
【0006】
デジタル処理部106は、前記電力増幅器103から出力される高周波信号の電力値を規定する設定検波電圧データが登録される検波電圧データテーブル110、前記アッテネータ部102の減衰率を制御するのに必要な複数の減衰率制御データが登録される減衰量制御用テーブル111を有するメモリ回路112と、前記送信出力検知部104から出力される送信出力検知データを取り込んで、その合計値または平均値を求め、前記電力増幅器103から出力される高周波信号の電力値を示す検波電圧データ(測定検波電圧データ)を生成する検波電圧データ算出回路113、この検波電圧データ算出回路113から出力される測定検波電圧データと前記検波電圧データテーブル110に登録されている設定検波電圧データとを比較し、これらの偏差を示す偏差データを生成する比較回路114、この比較回路114から出力される偏差データを取り込むとともに、前記減衰量制御用テーブル111に登録されている各減衰率制御データのうち、前記偏差データに対応する減衰率制御データを読み出す制御回路115を有するCPU回路116とを備えている。
【0007】
そして、前記送信出力検知部104から出力される送信出力検知データを取り込んで、その合計値または平均値を求めて測定検波電圧データを生成するとともに、この測定検波電圧データと、検波電圧データテーブル110に登録されている設定検波電圧データとを比較して、これらの差(偏差データ)を生成した後、減衰量制御用テーブル111に登録されている各減衰率制御データのうち、前記偏差データに対応する減衰率制御データを選択し、これを前記アッテネータ部102に供給する。
【0008】
アッテネータ部102は、前記デジタル処理部106から新たな減衰率制御データが出力される毎に、これを取り込んでラッチするラッチ回路117と、このラッチ回路117にラッチされている減衰率制御データをD/A変換(デジタル/アナログ変換)して減衰率制御信号を生成するD/A変換回路118と、このD/A変換回路118から出力される減衰率制御信号で示される減衰率で、入力された高周波信号を減衰させて、前記電力増幅器103に供給する可変減衰器119とを備えており、前記デジタル処理部106から新たな減衰率制御データが出力される毎に、ラッチ回路117によってこれをラッチしながら、D/A変換回路118によって、前記ラッチ回路117にラッチされている減衰率制御データをD/A変換し、これによって得られる減衰率制御信号に基づき、可変減衰器119の減衰率を制御し、前記送信信号生成回路から出力される高周波信号減衰させて、前記電力増幅器103に供給する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の送信出力制御装置101においては、つぎに述べるような問題点があった。
【0010】
まず、検波回路108によって、電力増幅器103から出力される高周波信号の電力値を測定する際の温度補償、周波数補償を行なうようにしているので、検波回路108の構成が複雑になり、ハードウェアコストが高くなってしまうという問題があった。
【0011】
そこで、検波回路で、温度補償のみを行ない、検電圧データテーブルに登録されている設定検波電圧データによって周波数補償を行なう方法も検討されているが、このような補償方法では、メモリ回路の記憶容量が増大するのみならず、ソフトウェアが複雑になって、装置全体の製造コストが増大してしまいうという問題があった。
【0012】
また、従来の送信出力制御装置101では、アンテナ105として、多ブランチアンテナを使用し、この多ブランチアンテナを構成する複数のアンテナのうち、送受信状態が良いアンテナを選択して通信を行なうダイバーシチ制御を行なう場合、多ブランチアンテナを構成する各アンテナと、方向性結合器107との間の電気的特性が各アンテナ毎に異なることから、これらの各アンテナから送信される電波の電力値を最適化することができないという問題があった。
【0013】
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、アンテナから送信される電波の送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質を向上させることができる送信出力制御装置を得ることを目的としている。
【0014】
また、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、アンテナから送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質を向上させることができる送信出力制御装置を得ることを目的としている。
【0015】
また、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、基準となるデータの容量を低減させて、ハードウェア量を低減させ、さらに検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、アンテナから送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質を向上させることができる送信出力制御装置を得ることを目的としている。
【0016】
また、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、多ブランチアンテナを構成する各アンテナから送信される電波の送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質をさらに向上させることができる送信出力制御装置を得ることを目的としている。
【0017】
また、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、多ブランチアンテナを構成する各アンテナから送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質をさらに向上させることができる送信出力制御装置を得ることを目的としている。
【0018】
また、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、基準となるデータの容量を低減させて、ハードウェア量を低減させ、さらに検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、多ブランチアンテナを構成する各アンテナから送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質をさらに向上させることができる送信出力制御装置を得ることを目的としている。
【0019】
また、送信出力制御系の構成を簡素化して、CPUの負荷を軽減させるとともに、送信出力制御系の発振を防止しながら、各通話チャネルの通話品質を大幅に向上させることができる送信出力制御装置を得ることを目的としている。
【0020】
また、送信開始直後などの過渡期に、短い周期で、アンテナから送信される電波の送信出力を調整して、通話品質を早期に向上させることができるとともに、送信出力が安定した後、長い周期で、アンテナから送信される電波の送信出力を調整して、CPUの負荷、消費電力を低減させることができる送信出力制御装置を得ることを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、TDMA−TDD方式で規定された制御チャネルを使用して、各通話チャネルに関する情報の授受を行ないながら、各通話チャネルを使用して、通話を行なう無線通信装置に設けられ、この無線通信装置から送信される電波の電力値を一定に保つ送信出力制御装置において、アンテナから送信される制御チャンネルの電波送信出力および通話チャネルの電波送信出力のうちの制御チャネルの電波送信出力を測定する送信出力検知部と、この送信出力検知部で得られた測定結果を取り込み、取り込んだ測定結果を予め記憶している送信出力基準値データと比較し、この比較結果に基づいて前記アンテナから送信される電波の電力値を一定値に保つのに必要な調整量を計算する調整量計算部と、この調整量計算部で得られた調整量に基づき、前記アンテナから送信される電波の電力値を調整する信号値調整部とを備えたことを特徴としている。
【0022】
この発明によれば、TDMA−TDD方式で規定された制御チャネルを使用して、各通話チャネルに関する情報の授受を行ないながら、各通話チャネルを使用して、通話を行なう無線通信装置に設けられ、この無線通信装置から送信される電波の電力値を一定に保つ送信出力制御装置において、送信出力検知部によって、アンテナから送信される制御チャネルの電波送信出力を測定しながら、調整量計算部によって、前記送信出力検知部で得られた測定結果を取り込んで記憶するとともに、指定された周期で記憶している各測定結果を処理して、前記アンテナから送信される電波の電力値を一定値に保つのに必要な調整量を計算し、この調整量に基づき、信号値調整部の調整量を制御して、前記アンテナから送信される電波の電力値を調整することにより、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、アンテナから送信される電波の送信出力を一定値に制御し、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質を向上させる。
【0023】
つぎの発明は、前記調整量計算部によって、前記送信出力検知部で得られた各測定結果から調整量を求める際、各通話チャネルの周波数に対応する補正値データを使用して、各通話チャネルに対する調整量を求めることを特徴としている。
【0024】
この発明によれば、前記調整量計算部によって、前記送信出力検知部で得られた各測定結果から調整量を求める際、各通話チャネルの周波数に対応する補正値データを使用して、各通話チャネルに対する調整量を求めることにより、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、アンテナから送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御し、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質を向上させる。
【0025】
つぎの発明は、前記補正値データが、各通話チャネルで使用される各周波数毎に、前記アンテナから送信される電波の強度を測定して出力偏差を求め、これらの各出力偏差を複数の周波数帯毎にまとめたデータであることを特徴としている。
【0026】
この発明によれば、前記補正値データとして、各通話チャネルで使用される各周波数毎に、前記アンテナから送信される電波の強度を測定して出力偏差を求め、これらの各出力偏差を複数の周波数帯毎にまとめたデータを使用することにより、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、基準となるデータの容量を低減させて、ハードウェア量を低減させ、さらに検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、アンテナから送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御し、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質を向上させる。
【0027】
つぎの発明は、TDMA−TDD方式で規定された制御チャネルを使用して、各通話チャネルに関する情報の授受を行ないながら、複数のアンテナのうち、1つ以上のアンテナを使用しかつ1つ以上の通話チャネルを使用して、通話を行なう無線通信装置に設けられ、この無線通信装置から送信される電波の電力値を一定に保つ送信出力制御装置において、前記複数のアンテナのうち、送受信アンテナに指定されたアンテナから送信される制御チャネルの電波送信出力を測定する送信出力検知部と、前記複数のアンテナ毎の送信出力基準値データが登録されている送信出力基準値テーブルを有し、前記送信出力検知部で得られた測定結果を前記送信出力基準値テーブルに記憶されている前記送受信アンテナに指定されたアンテナに対応する送信出力基準値データと比較し、この比較結果に基づいて前記送受信アンテナに指定されたアンテナから送信される電波の電力値を一定値に保つのに必要な調整量を計算する調整量計算部と、この調整量計算部で得られた調整量に基づき、送受信アンテナに指定された前記アンテナから送信される電波の電力値を調整する信号値調整部とを備えたことを特徴としている。
【0028】
この発明によれば、TDMA−TDD方式で規定された制御チャネルを使用して、各通話チャネルに関する情報の授受を行ないながら、複数のアンテナのうち、1つ以上のアンテナ、1つ以上の通話チャネルを使用して、通話を行なう無線通信装置に設けられ、この無線通信装置から送信される電波の電力値を一定に保つ送信出力制御装置において、送信出力検知部によって、前記各アンテナのうち、送受信アンテナに指定されたアンテナから送信される制御チャネルの電波送信出力を測定しながら、調整量計算部によって、前記送信出力検知部で得られた測定結果を取り込んで記憶するとともに、指定された周期で、記憶している各測定結果に対し、送受信アンテナに指定されたアンテナの特性を加味した処理を行ない、このアンテナから送信される電波の電力値を一定値に保つのに必要な調整量を計算し、この調整量に基づき、信号値調整部の調整量を制御して、送受信アンテナに指定された前記アンテナから送信される電波の電力値を調整することにより、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、多ブランチアンテナを構成する各アンテナから送信される電波の送信出力を一定値に制御し、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質をさらに向上させる。
【0029】
つぎの発明は、前記調整量計算部が、各アンテナ毎および各通話チャネルの周波数毎の補正データが登録された補正値テーブルをさらに有し、この補正値テーブルから読み出した実際に通話する通話チャネルの周波数および送受信アンテナに指定されたアンテナに対応する補正値データと、前記比較結果とに基づいて前記調整量を計算することを特徴としている。
【0030】
この発明によれば、前記調整量計算部によって、前記送信出力検知部で得られた各測定結果から調整量を求める際、実際に通話する通話チャネルの周波数と、送受信アンテナに指定されたアンテナの特性とに対応する補正値データを使用して、実際に使用する通話チャネルに対する調整量を求めることにより、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、多ブランチアンテナを構成する各アンテナから送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御し、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質をさらに向上させる。
【0031】
つぎの発明は、前記補正値データが、各通話チャネルの周波数毎、前記各アンテナ毎に、前記各アンテナから送信される各通話チャネルの電波強度を測定して得られた出力偏差を求め、これらの各出力偏差を複数の周波数帯毎にまとめたデータであることを特徴としている。
【0032】
この発明によれば、前記補正値データとして、各通話チャネルの周波数毎、前記各アンテナ毎に、前記各アンテナから送信される各通話チャネルの電波強度を測定して得られた出力偏差を求め、これらの各出力偏差を複数の周波数帯毎にまとめたデータを使用することにより、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、基準となるデータの容量を低減させて、ハードウェア量を低減させ、さらに検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、多ブランチアンテナを構成する各アンテナから送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御し、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質をさらに向上させる。
【0033】
つぎの発明は、前記調整量計算部が、前記送信出力検知部で得られた測定結果と所望の送信出力との比較結果を平均化して、前記アンテナから送信される電波の電力値を一定値に保つのに必要な調整量を計算することを特徴としている。
【0034】
この発明によれば、前記調整量計算部によって、前記送信出力検知部で得られた測定結果と所望の送信出力との比較結果を平均化して、前記アンテナから送信される電波の電力値を一定値に保つのに必要な調整量を計算することにより、送信出力制御系の構成を簡素化して、CPUの負荷を軽減させるとともに、送信出力制御系の発振を防止しながら、各通話チャネルの通話品質を大幅に向上させる。
【0035】
つぎの発明は、前記調整量計算部が、前記アンテナから送信される電波の送信出力が安定するまでの間、比較的短い周期で、前記送信出力検知部から出力される各測定結果から調整量を求め、前記アンテナから送信される電波の送信出力が安定した後、比較的長い周期で、前記送信出力検知部から出力される各測定結果から調整量を求めることを特徴としている。
【0036】
この発明によれば、前記調整量計算部によって、前記アンテナから送信される電波の送信出力が安定するまでの間、比較的短い周期で、前記送信出力検知部から出力される各測定結果から調整量を求め、前記アンテナから送信される電波の送信出力が安定した後、比較的長い周期で、前記送信出力検知部から出力される各測定結果から調整量を求めることにより、送信開始直後などの過渡期に、短い周期で、アンテナから送信される電波の送信出力を調整して、通話品質を早期に向上させるとともに、送信出力が安定した後、長い周期で、アンテナから送信される電波の送信出力を調整して、CPUの負荷、消費電力を低減させる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る送信出力制御装置の実施の形態を図面を参照して、詳細に説明する。
【0038】
図1は、この発明による送信出力制御装置の一実施の形態を示すブロック図である。この図に示す送信出力制御装置1は、TDMA−TDD(Time Division Multiple Access −Time Division Duplexing )方式で、無線固定局(図示は省略する)と通信を行なう移動体通信装置の送信信号生成回路(図示は省略する)から出力される高周波信号(RF信号)を取り込みながら、指定された減衰率で前記高周波信号を減衰させて、電力増幅器3に供給するアッテネータ部2と、多ブランチアンテナ5を構成する各アンテナ6のいずれかを選択しながら、前記電力増幅器3から出力される電力増幅済みの高周波信号を選択したアンテナ6に導いて、電波を送信させるとともに、前記高周波信号の電圧値を測定して送信出力検知データを生成する送信出力検知部4と、この送信出力検知部4から出力される送信出力検知データに基づき、前記アッテネータ部2を制御して、前記各アンテナ6のいずれかから送信される電波の電力値を一定値にするデジタル処理部7と、このデジタル処理部7、前記送信出力検知部4を制御する制御部8とを備えている。
【0039】
そして、制御部8によって送信出力検知部4と、デジタル処理部7とを制御しながら、電力増幅器3によって、送信信号生成回路から出力される高周波信号を電力増幅し、各アンテナ6のうち、選択されているアンテナ6から電波を送信させるとともに、送信出力検知部4によって、前記電力増幅器3から出力される高周波信号の一部(送受信周波数が決められている制御チャネルの一部)を検波して、各アンテナ6のうち、選択されているアンテナ6から送信される電波の電力値を示す送信出力検知データを生成し、さらにこの送信出力検知データに基づき、デジタル処理部7によって、減衰率制御データを生成して、前記アッテネータ部2の減衰率を制御し、選択されている前記アンテナ6から送信される各通話チャネルの送信出力値を指定された値に保つ。
【0040】
前記制御部8は、図2の(a)に示す如くTDMA−TDD方式で使用される各タイムスロットのうち、図2の(b)に示す如く制御チャネルに対応する第1スロットに同期して比較実行タイミング信号を生成する比較実行タイミング信号生成回路9と、図2の(c)に示す如く各タイムスロットの切替タイミングに同期して、アンテナ選択信号を生成し、各アンテナ6の切替を指示するアンテナ選択信号生成回路10と、図2の(d)に示す如く各タイムスロットの切替タイミングに同期して、周波数設定信号を生成し、各アンテナ6で使用される周波数を指定する周波数設定信号生成回路11と、図3の(a)、(b)に示す如く前記比較実行タイミング信号生成回路9から出力される比較実行タイミング信号の数がn個(但し、nは整数)になる毎に、平均値更新タイミング信号を生成して、平均値の更新を指示する平均値更新タイミング信号生成回路12とを備えている。
【0041】
そして、移動体通信装置が前記無線固定局と通信を行なうとき、各タイムスロットに同期して、アンテナ選択信号を生成し、前記送信出力検知部4に多ブランチアンテナ5を構成する各アンテナ6のいずれかを選択させるとともに、周波数設定信号を生成して、前記デジタル処理部7に対し、送信で使用される周波数設定値を知らせる。さらに、これらの動作と並行し、各タイムスロットのうち、制御チャネルとなっている第1タイムスロットに同期して、比較実行タイミング信号を生成して、前記デジタル処理部7に前記送信出力検知部4から出力される送信出力検知データと予め設定されている設定送信出力基準値データとの比較を行なわせ、この比較動作の回数がn回になる毎に、平均値更新タイミング信号を生成して、前記デジタル処理部7に比較結果を平均化させ、それまでの減衰率制御データを更新させる。
【0042】
また、前記送信出力検知部4は、多ブランチアンテナ5を構成する各アンテナ6のうち、前記制御部8から出力されるアンテナ選択信号で指定されたアンテナ6を選択しながら、前記電力増幅器3から出力される電力増幅済みの高周波信号を取り込み、これを選択しているアンテナ6に供給し、また選択しているアンテナ6によって受信された電波の受信信号を取り込んで、これを受信回路(図示は省略する)に供給するアンテナ切替回路13と、前記電力増幅器3から出力される電力増幅済みの高周波信号を取り込み、回路の温度補償などを行ないながら、前記高周波信号を検波して、前記電力増幅器3から出力される高周波信号の電力値を示す送信出力検知信号を生成する検波回路14と、この検波回路14から出力される送信出力検知信号をA/D変換(アナログ/デジタル変換)して、送信出力検知データを生成するA/D変換回路15とを備えており、前記制御部8から出力されるアンテナ選択信号に基づき、多ブランチアンテナ5を構成する各アンテナ6の1つを選択しながら、前記電力増幅器3から電力増幅済みの高周波信号が出力されたとき、これを選択しているアンテナ6に供給するとともに、前記高周波信号を検波、A/D変換して、送信出力検知データを生成し、これをデジタル処理部7に供給する。
【0043】
デジタル処理部7は、移動体通信装置を工場から出荷する前の調整段階で測定された各測定値に基づき、各アンテナ6毎に、前記電力増幅器3から出力される高周波信号の電力値を規定する複数の送信出力基準値データが登録され、前記制御部8から出力されるアンテナ選択信号に応じた送信出力基準値データを選択して、これを出力する送信出力基準値テーブル16と、図4に示す如く移動体通信装置を工場から出荷する前の調整段階で測定された各測定値に基づき、各アンテナ6毎、各通話チャネルの周波数毎に、前記アッテネータ部2の減衰率を制御するのに必要な複数の補正値データが登録され、前記制御部8から出力されるアンテナ選択信号、周波数設定信号で指定されたアンテナ番号、周波数設定値に応じた補正値データを選択して、これを出力する補正値テーブル17とを有するメモリ回路18を備えている。
【0044】
さらに、前記デジタル処理部7は、前記制御部8から比較実行タイミング信号が出力される毎に、前記送信出力検知部4から出力される送信出力検知データを取り込んで、この送信出力検知データと前記送信出力基準値テーブル16から出力される送信出力基準値データとを比較し、この比較結果に基づき、“正信号”または“負信号”のいずれかを生成する比較回路19と、この比較回路19から出力される“正信号”または“負信号”を取り込んで記憶するとともに、前記制御部8から平均値更新タイミング信号が出力される毎に、記憶している“正信号”または“負信号”を平均化し、制御チャネルに対して設定された基準送信電力を基準として、前記制御チャネルの送信電力値の偏差量を補正するのに必要な減衰率制御データを生成する平均化回路20と、この平均化回路20から出力される減衰率制御データと前記補正値テーブル17から出力される補正値データとを加算して補正済みの減衰率制御データ(各通信チャネルで使用する減衰率制御データ)を生成する加算回路21とを有するCPU回路22を備えている。
【0045】
そして、前記制御部8から出力されるアンテナ選択信号、周波数設定信号に応じた送信出力基準値データ、補正値データを選択するとともに、制御部8から比較実行タイミング信号が出力される毎に、前記送信出力検知部4から出力される送信出力検知データと、選択している送信出力基準値データとを比較して、“正信号”または“負信号”を生成し、これを記憶しながら、前記制御部8から平均値更新タイミング信号が出力される毎に、記憶している“正信号”または“負信号”を平均化して、減衰率制御データを生成するとともに、選択している補正値データに基づき、前記減衰率制御データを補正して、これを前記アッテネータ部2に供給する。
【0046】
アッテネータ部2は、前記デジタル処理部7から新たな減衰率制御データが出力される毎に、これを取り込んでラッチするラッチ回路23と、このラッチ回路23にラッチされている減衰率制御データをD/A変換(デジタル/アナログ変換)して減衰率制御信号を生成するD/A変換回路24と、このD/A変換回路24から出力される減衰率制御信号で示される減衰率で、入力された高周波信号を減衰させて、前記電力増幅器3に供給する可変減衰器25とを備えており、前記デジタル処理部7から新たな減衰率制御データが出力される毎に、ラッチ回路23によってこれをラッチしながら、D/A変換回路24によって、前記ラッチ回路23にラッチされている減衰率制御データをD/A変換し、これによって得られる減衰率制御信号に基づき、可変減衰器25の減衰率を制御して、前記送信信号生成回路から出力される高周波信号減衰させ、前記電力増幅器3に供給する。
【0047】
このように、この実施の形態では、送信信号生成回路から出力される高周波信号を電力増幅器3に供給して、電力増幅させ、各アンテナ6のうち、選択されているアンテナ6から電波を送信させるとき、送信出力検知部4によって、前記電力増幅器3から出力される高周波信号の一部(送受信周波数が決められている制御チャネルの一部)を検波して、選択されているアンテナ6から送信される制御チャネルの送信出力値を示す送信出力検知データを生成させるとともに、この送信出力検知データに基づき、デジタル処理部7によって、減衰率制御データを生成させて、前記アッテネータ部2の減衰率を制御させ、前記アンテナ6から送信される各通話チャネルの送信出力値を指定された値に保つようにしているので、検波回路14によって高周波信号の検波を行なう際、周波数補償処理を省略することができ、その分だけ回路構成を簡素化させることができるとともに、送信出力基準値テーブル16に登録される送信出力基準値データの数を低減させて、送信出力検知データの高低を判定する際の処理を簡素化させ、CPU回路22の負荷を軽くしながら、アンテナ6から送信される電波の送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質を向上させることができる。
【0048】
また、この実施の形態では、送信出力検知部4から出力される送信出力検知データと、送信出力基準値テーブル16に登録されている各アンテナ毎の送信出力基準値データとを比較し、比較結果を平均化して制御チャネルの送信出力を補正するのに必要な減衰率制御データを生成した後、補正値テーブル17に登録されている各アンテナ毎、各通話チャネルの周波数毎の補正値データを使用して、前記減衰率制御データを補正し、アンテナ6から送信される通話チャネルの送信出力を補正する減衰率制御データを生成するようにしているので、アンテナ6から送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、どの通話チャネルを使用して通話、データ送信を行なっても、通話音声の品質、通信データの品質を向上させることができる。
【0049】
また、この実施の形態では、複数のアンテナ6によって構成される多ブランチアンテナ5を使用して、電波を送受信するようにしているので、これら各アンテナ6をダイバーシチ制御することができ、これによって1つのアンテナしか使用しない従来の移動体通信装置に比べて、通話音声の品質、通信データの品質を向上させることができる。
【0050】
また、この実施の形態では、CPU回路22に設けられた比較回路19によって、送信出力検知部4から出力される送信出力検知データと、送信出力基準値テーブル16から出力される送信出力基準値データとを比較し、この比較結果を2値化して、“正信号”または“負信号”のいずれかを出力するようにしているので、CPU回路22の処理を簡素化して、負荷を軽減させることができるとともに、デジタル処理部7を含む送信出力制御系の発振を防止することができる。
【0051】
また、上述した実施の形態では、各アンテナ6毎に、各通話チャネルで使用される全ての周波数に対応する補正値データを作成して、これを補正値テーブル17に登録するようにしているが、各通話チャネルで使用される全ての周波数を周波数帯域毎に区分し、各アンテナ毎、各周波数帯域毎に補正値データを作成し、これを補正値テーブル17に登録するようにしても良い。
【0052】
このようにすることにより、補正値テーブル17に登録される補正値データの数を少なくして、メモリ回路18の容量を低減させるとともに、平均化回路20から出力される減衰率制御データを補正する際の処理負担を小さくしながら、アンテナ6から送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、どの通話チャネルを使用して通話、データ送信を行なっても、通話音声の品質、通信データの品質を向上させることができる。
【0053】
また、上述した実施の形態では、予め設定されている一定の周期で、制御部8の平均値更新タイミング信号生成回路12から平均値更新タイミング信号を出力させ、CPU回路22の平均化回路20に減衰率制御データを生成させるようにしているが、送信開始直後などの過渡期に、短い周期で、平均値更新タイミング信号生成回路12から平均値更新タイミング信号を出力させ、送信出力が安定した後、長い周期で、平均値更新タイミング信号生成回路12から平均値更新タイミング信号を出力させるようにしても良い。
【0054】
このようにすることにより、送信開始直後などの過渡期に、短い周期で、アンテナ6から送信される電波の送信出力を調整して、通話品質を早期に向上させることができるとともに、送信出力が安定した後、長い周期で、アンテナ6から送信される電波の送信出力を調整して、CPU回路22の負荷、消費電力を低減させることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る送信出力制御装置では、TDMA−TDD方式で送受信周波数が規定されている制御チャネルの電波送信出力を測定し、測定した制御チャネルの電波送信出力を用いてアンテナから送信される電波の電力値を一定値に保つのに必要な調整量を計算するようにしているので、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、アンテナから送信される電波の送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質を向上させることができる。
【0056】
つぎの発明に係る送信出力制御装置では、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、アンテナから送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質を向上させることができる。
【0057】
つぎの発明に係る送信出力制御装置では、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、基準となるデータの容量を低減させて、ハードウェア量を低減させ、さらに検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、アンテナから送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質を向上させることができる。
【0058】
つぎの発明に係る送信出力制御装置では、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、多ブランチアンテナを構成する各アンテナから送信される電波の送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質をさらに向上させることができる。
【0059】
つぎの発明に係る送信出力制御装置では、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、多ブランチアンテナを構成する各アンテナから送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質をさらに向上させることができる。
【0060】
つぎの発明に係る送信出力制御装置では、検波回路の周波数補償処理を省略し、その分だけ回路構成を簡素化させるとともに、基準となるデータの容量を低減させて、ハードウェア量を低減させ、さらに検波信号の処理負担を軽減させて、CPUの負荷を軽くしながら、多ブランチアンテナを構成する各アンテナから送信される各通話チャネルの電波送信出力を一定値に制御することができ、これによって消費電力を低減させながら、通話音声の品質、通信データの品質をさらに向上させることができる。
【0061】
つぎの発明に係る送信出力制御装置では、送信出力制御系の構成を簡素化して、CPUの負荷を軽減させるとともに、送信出力制御系の発振を防止しながら、各通話チャネルの通話品質を大幅に向上させることができる。
【0062】
つぎの発明に係る送信出力制御装置では、送信開始直後などの過渡期に、短い周期で、アンテナから送信される電波の送信出力を調整して、通話品質を早期に向上させることができるとともに、送信出力が安定した後、長い周期で、アンテナから送信される電波の送信出力を調整して、CPUの負荷、消費電力を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による送信出力制御装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示した送信出力制御装置の動作例を示すタイミングチャートである。
【図3】図1に示した送信出力制御装置の動作例を示すタイミングチャートである。
【図4】図1に示した補正値テーブルの詳細な構成例を示す模式図である。
【図5】従来から知られている送信出力制御装置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 送信出力制御装置、2 アッテネータ部(信号値調整部)、3 電力増幅器、4 送信出力検知部、5 多ブランチアンテナ、6 アンテナ、7 デジタル処理部(調整量計算部)、8 制御部、9 比較実行タイミング信号生成回路、10 アンテナ選択信号生成回路、11 周波数設定信号生成回路、12 平均値更新タイミング信号生成回路、13 アンテナ切替回路、14 検波回路、15 A/D変換回路、16 送信出力基準値テーブル、17 補正値テーブル、18 メモリ回路、19 比較回路、20 平均化回路、21 加算回路、22 CPU回路、23 ラッチ回路、24 D/A変換回路、25 可変減衰器。

Claims (8)

  1. TDMA−TDD方式で規定された制御チャネルを使用して、各通話チャネルに関する情報の授受を行ないながら、各通話チャネルを使用して、通話を行なう無線通信装置に設けられ、この無線通信装置から送信される電波の電力値を一定に保つ送信出力制御装置において、
    アンテナから送信される制御チャンネルの電波送信出力および通話チャネルの電波送信出力のうちの制御チャネルの電波送信出力を測定する送信出力検知部と、
    この送信出力検知部で得られた測定結果を取り込み、取り込んだ測定結果を予め記憶している送信出力基準値データと比較し、この比較結果に基づいて前記アンテナから送信される電波の電力値を一定値に保つのに必要な調整量を計算する調整量計算部と、
    この調整量計算部で得られた調整量に基づき、前記アンテナから送信される電波の電力値を調整する信号値調整部と、
    を備えたことを特徴とする送信出力制御装置。
  2. 前記調整量計算部は、前記送信出力検知部で得られた各測定結果から調整量を求める際、各通話チャネルの周波数に対応する補正値データを使用して、各通話チャネルに対する調整量を求めることを特徴とする請求項1に記載の送信出力制御装置。
  3. 前記補正値データは、各通話チャネルで使用される各周波数毎に、前記アンテナから送信される電波の強度を測定して出力偏差を求め、これらの各出力偏差を複数の周波数帯毎にまとめたデータであることを特徴とする請求項2に記載の送信出力制御装置。
  4. TDMA−TDD方式で規定された制御チャネルを使用して、各通話チャネルに関する情報の授受を行ないながら、複数のアンテナのうち、1つ以上のアンテナを使用しかつ1つ以上の通話チャネルを使用して、通話を行なう無線通信装置に設けられ、この無線通信装置から送信される電波の電力値を一定に保つ送信出力制御装置において、
    前記複数のアンテナのうち、送受信アンテナに指定されたアンテナから送信される制御チャネルの電波送信出力を測定する送信出力検知部と、
    前記複数のアンテナ毎の送信出力基準値データが登録されている送信出力基準値テーブルを有し、前記送信出力検知部で得られた測定結果を前記送信出力基準値テーブルに記憶されている前記送受信アンテナに指定されたアンテナに対応する送信出力基準値データと比較し、この比較結果に基づいて前記送受信アンテナに指定されたアンテナから送信される電波の電力値を一定値に保つのに必要な調整量を計算する調整量計算部と、
    この調整量計算部で得られた調整量に基づき、送受信アンテナに指定された前記アンテナから送信される電波の電力値を調整する信号値調整部と、
    を備えたことを特徴とする送信出力制御装置。
  5. 前記調整量計算部は、各アンテナ毎および各通話チャネルの周波数毎の補正データが登録された補正値テーブルをさらに有し、この補正値テーブルから読み出した実際に通話する通話チャネルの周波数および送受信アンテナに指定されたアンテナに対応する補正値データと、前記比較結果とに基づいて前記調整量を計算することを特徴とする請求項4に記載の送信出力制御装置。
  6. 前記補正値データは、各通話チャネルの周波数毎、前記各アンテナ毎に、前記各アンテナから送信される各通話チャネルの電波強度を測定して得られた出力偏差を求め、これらの各出力偏差を複数の周波数帯毎にまとめたデータであることを特徴とする請求項5に記載の送信出力制御装置。
  7. 前記調整量計算部は、前記送信出力検知部で得られた測定結果と前記送信出力基準値データとの比較結果を平均化し、該平均化データに基づいて前記アンテナから送信される電波の電力値を一定値に保つのに必要な調整量を計算することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の送信出力制御装置。
  8. 前記調整量計算部は、前記アンテナから送信される電波の送信出力が安定するまでの間は、短い第1の周期で、前記送信出力検知部から出力される各測定結果から調整量を求め、前記アンテナから送信される電波の送信出力が安定した後は、前記第1の周期よりも長い第2の周期で、前記送信出力検知部から出力される各測定結果から調整量を求めることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の送信出力制御装置。
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