JP3821750B2 - 送信電力制御装置および送信電力制御方法 - Google Patents

送信電力制御装置および送信電力制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信電力制御装置および送信電力制御方法に関し、特に、安定した送信電力制御を行う送信電力制御装置および送信電力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、送信電力制御装置および送信電力制御方法は、アンテナから送信されるレベルを任意の一定なレベルに制御する方式に適用される。本適用において、従来では、データ長の短いチャネルで、例えば、ある制御チャネルのみ送信OFFする場合でも、任意のレベルになるよう送信電力の制御を行っている。
【0003】
本発明と技術分野の類似する先願発明例1として、特開平5−30057号公報の「TDMA送信機」がある。本先願発明例1では、送信電力モニタ信号を取り込むためのポーリング(polling)信号が自局のタイムスロットと非同期で発生しても、自局の送信期間以外の期間に発生するポーリング信号を他と区別し、このポーリング信号発生時の送信電力モニタ信号のレベルを判別して障害発生を検出するように構成している。このため、従来のようにMサンプリングして多数決判定する必要がなく、障害が発生すれば短時間で検出することができ、この結果、障害発生により他の加入者に干渉妨害を与えることがない、としている。
【0004】
先願発明例2の特開平7−254880号公報の「移動通信の端末機の送信出力レベルの補正回路」は、移動通信の端末機の変動する送信出力レベルを規定出力レベルとする補正回路を提供することを目的としている。
【0005】
先願発明例3の特開平7−298336号公報の「移動通信セル判定方法および移動局装置と基地局装置」は、受信レベルのみでなく、キャリア対雑音比も考慮して、通信品質の良好なセルを選択し得る移動通信セル判定方法および移動局装置と基地局装置を提供することを目的としている。
【0006】
先願発明例4の特開平9−186649号公報の「送信電力制御方式」は、希望対干渉波電力比の変動が小さいときの送信電力の誤差を小さくし、信号品質を一定に保つことを課題としている。
【0007】
先願発明例5の特開平11−262055号公報の「送信電力制御回路」は、検波電圧をデシベル値の送信出力電力値に変換するとともに、基準となる算出した第2送信出力電力値をもデシベル値に変換することで、検波特性と同等の形態に加工するようにしている。これにより、同一送信出力電力において、チャネル多重数によりピークファクタが異なるCDMA方式特有の現象が発生しても、指定された送信出力電力を正確に出力させることができるようになる、としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の各従来技術では、データ長の短いチャネル等で送信電力の変動が起きた場合、一定の送信電力へ電力制御を行うことが困難である。
【0009】
また、安定した送信電力制御を実現するため、検波回路の出力をサンプリングする際に、ある時間にて平均値を算出して検波を行う方法もある。しかし、データ長の短いチャネルが送信OFFする時間等が含まれるため、平均送信電力が下がるなどの問題点がある。
【0010】
さらに、前述の平均値を算出するためには、高速に検波信号のサンプリングを行う必要がある。このため、回路構成に制約が生じているという問題を伴う。
【0011】
前記の先願発明例1は、TDMA送信機の障害検出を行うのが目的であり、本発明とは目的および解決手段が異なる。
【0012】
先願発明例2は、可変減衰器の補正が不可能になった時でも補正を行うことが可能であり、温度変動に対して温度検知回路による温度補正を行うことが可能である。この、補正を行う目的及び手段に対して、本発明とは相違点がある。
【0013】
先願発明例3は、キャリア対雑音比を考慮して通信品質の良好なセルを選択することが目的であり、本発明と発明の内容が相違する。
【0014】
先願発明例4は、基地局と移動局において、CIR(Carrier to Interference )に応じた送信機の制御を行うことが目的であり、CDMA方式の移動電話では一般的な技術であり、本発明と発明の内容が相違する。
【0015】
先願発明例5は、ベースバンド信号と検波信号をdB値に変換して比較することが目的であり、本発明と発明の内容が相違する。
【0016】
本発明は、データ長の短いチャネル等でそのチャネルのみ送信OFFすることが存在するような無線装置において、安定した送信電力制御を行う送信電力制御装置および送信電力制御方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
本発明にかかる送信電力制御装置は、変調されたベースバンド信号を、振幅制御信号を基に振幅制御し、送信信号を生成する送信信号生成手段と、送信信号生成手段により生成した送信信号の送信電力を検出する送信電力検出手段と、送信電力検出手段により検出した送信電力と、任意に設定された送信電力設定値と、を比較し、送信電力と送信電力設定値との差分となる差分信号を生成する差分信号生成手段と、差分信号生成手段により生成した差分信号を基に、ベースバンド信号を振幅制御するための振幅制御信号を生成する制御信号生成手段と、を有し、制御信号生成手段により生成した振幅制御信号を基に、ベースバンド信号を振幅制御し、送信信号生成手段により生成される送信信号の送信電力が、送信電力設定値に対して一定となるように制御する送信電力制御装置であって、送信電力検出手段により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上でないと判断した期間が、所定の期間を経過したと判断した際に、制御信号生成手段により生成した振幅制御信号を基に、ベースバンド信号を振幅制御し、送信信号生成手段により生成される送信信号の送信電力が、送信電力設定値に対して一定となるように制御することを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明にかかる送信電力制御装置は、送信電力検出手段により検出した送信電力を格納する第1の格納手段と、送信電力設定値と比較するための送信電力を選択する送信電力選択手段と、送信電力選択手段により選択した送信電力を格納する第2の格納手段と、を有し、送信電力選択手段は、第1の格納手段に格納された送信電力、または、第2の格納手段に格納された送信電力を選択し、差分信号生成手段は、送信電力選択手段により選択した送信電力と、送信電力設定値と、を比較し、送信電力と送信電力設定値との差分となる差分信号を生成することを特徴とするものである。なお、本発明にかかる送信電力制御装置において、送信電力選択手段は、送信電力検出手段により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上であると判断した場合は(p≦P DET )、第1の格納手段に格納された送信電力を選択し、送信電力検出手段により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上でないと判断した場合は(P DET <p)、第2の格納手段に格納された送信電力を選択することを特徴とする。
【0019】
また、本発明にかかる送信電力制御装置は、送信電力検出手段により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上であると判断した場合に(p≦P DET )、第1の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第1の値よりも小さいか否かを判定する第1の判定手段と、送信電力検出手段により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上でないと判断した場合に(P DET <p)、第2の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さいか否かを判定する第2の判定手段と、を有し、第1の判定手段により、第1の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第1の値よりも小さくないと判断した際に、第1の格納手段に格納された送信電力を選択し、第1の判定手段により、第1の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第1の値より小さいと判断した際に、第2の判定手段により、第2の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さいか否かを判定し、第2の判定手段により、第2の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さくないと判断した際に、第1の格納手段に格納された送信電力を選択し、第2の判定手段により、第2の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さいと判断した際に、第2の格納手段に格納された送信電力を選択することを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明にかかる送信電力制御方法は、変調されたベースバンド信号を、振幅制御信号を基に振幅制御し、送信信号を生成する送信信号生成工程と、送信信号生成工程により生成した送信信号の送信電力を検出する送信電力検出工程と、送信電力検出工程により検出した送信電力と、任意に設定された送信電力設定値と、を比較し、送信電力と送信電力設定値との差分となる差分信号を生成する差分信号生成工程と、差分信号生成工程により生成した差分信号を基に、ベースバンド信号を振幅制御するための振幅制御信号を生成する制御信号生成工程と、を、送信電力制御装置が行い、制御信号生成工程により生成した振幅制御信号を基に、ベースバンド信号を振幅制御し、送信信号生成工程により生成される送信信号の送信電力が、送信電力設定値に対して一定となるように制御する送信電力制御方法であって、送信電力検出工程により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上でないと判断した期間が、所定の期間を経過したと判断した際に、制御信号生成工程により生成した振幅制御信号を基に、ベースバンド信号を振幅制御し、送信信号生成工程により生成される送信信号の送信電力が、送信電力設定値に対して一定となるように制御する工程を、送信電力制御装置が行うことを特徴とするものである。
【0021】
また、本発明にかかる送信電力制御方法は、送信電力検出工程により検出した送信電力を、送信電力制御装置の具備する第1の格納部に格納する第1の格納工程と、送信電力設定値と比較するための送信電力を選択する送信電力選択工程と、送信電力選択工程により選択した送信電力を、送信電力制御装置の具備する第2の格納部に格納する第2の格納工程と、を、送信電力制御装置が行い、送信電力選択工程は、第1の格納部に格納された送信電力、または、第2の格納部に格納された送信電力を選択し、差分信号生成工程は、送信電力選択工程により選択した送信電力と、送信電力設定値と、を比較し、送信電力と送信電力設定値との差分となる差分信号を生成することを特徴とするものである。なお、本発明にかかる送信電力制御方法において、送信電力選択工程は、送信電力検出工程により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上であると判断した場合は(p≦P DET )、第1の格納部に格納された送信電力を選択し、送信電力検出工程により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上でないと判断した場合は(P DET <p)、第2の格納部に格納された送信電力を選択することを特徴とする。
【0022】
また、本発明にかかる送信電力制御方法は、送信電力検出工程により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上であると判断した場合に(p≦P DET )、第1の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第1の値よりも小さいか否かを判定する第1の判定工程と、送信電力検出工程により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上でないと判断した場合に(P DET <p)、第2の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さいか否かを判定する第2の判定工程と、を、送信電力制御装置が行い、第1の判定工程により、第1の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第1の値よりも小さくないと判断した際に、第1の格納部に格納された送信電力を選択し、第1の判定工程により、第1の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第1の値より小さいと判断した際に、第2の判定工程により、第2の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さいか否かを判定し、第2の判定工程により、第2の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さくないと判断した際に、第1の格納部に格納された送信電力を選択し、第2の判定工程により、第2の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さいと判断した際に、第2の格納部に格納された送信電力を選択することを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して、本発明による送信電力制御装置および送信電力制御方法の実施の形態を詳細に説明する。図1から図7を参照すると、本発明の送信電力制御装置および送信電力制御方法の一実施形態が示されている。
【0024】
図1は、本発明の送信電力制御装置および送信電力制御方法の実施形態に適用される送信電力制御装置の構成例を示すブロック図である。図2は、図1中の制御機能部のより詳細な構成例を示すブロック図である。図3は、本発明の送信電力制御装置および送信電力制御方法の実施形態に適用される送信電力制御の手順例を示すフローチャートである。図4は、図3の手順をより詳細に示したフローチャートである。図5から図7は、動作例に伴う各種信号の形態との関係を表した図である。
【0025】
図1を参照すると、本発明を用いた送信機は、振幅制御部1、D/Aコンバータ2、送信部3、方向性結合器4、フィルタ5、アンテナ6、検波回路7、制御機能部8を有している。また、図2を参照すると、本発明を用いた制御機能部8は、電力換算機能部11、検出値選択機能部12、比較機能部13、制御信号生成部14、メモリA16、メモリB17、カウンタ15を有している。
【0026】
振幅制御部1は、変調されたベースバンド信号Aを、任意の振幅に設定可能な振幅制御部である。D/Aコンバータ2は、振幅制御されたベースバンド信号Aを、デジタル信号からアナログ信号に変換を行う変換器である。送信部3では、ミキサ等の構成で送信周波数に周波数変換を行い、さらに増幅器にて増幅を行う。方向性結合器4は、送信部3から出力される信号を、後述するアンテナ6から送信される送信信号と、検波回路7で検波するための検波信号とに分配する。
【0027】
フィルタ5は送信帯域外の不要輻射を抑圧し、アンテナ6はこの抑圧された信号の送信を行う。検波回路7は、検波ダイオード等で構成された回路で電圧検波を行う。制御機能部8は、検波信号と送信電力の設定値とを比較して、差分の制御信号を生成する。前記の検波回路7にて検波を行い、制御機能部8にて振幅の制御を行う振幅制御信号Dを生成し、振幅制御部1にてベースバンド信号Aの振幅を制御する。このことで、送信電力の制御を可能としている。
【0028】
図2は、図1の制御機能部8のより詳細な構成内容を示すブロック図である。図2の制御機能部8において、電力換算機能部11は、検波回路7から出力される送信信号を検波した検波信号Bを、送信電力に換算する。検出値選択機能部12は、詳細を後述するメモリA16またはメモリB17に記憶された値のどちらを使用するかを選択する。
【0029】
比較機能部13は、検出値選択機能部12で選択された信号cの値と、送信電力の設定値Cの値とを比較して、差分の信号dを算出して出力する。制御信号生成部14は、比較機能部13で算出された差分の信号dを基に、信号eを生成する。なお、本信号eは、振幅制御部1へ入力される振幅制御信号Dとなる。メモリA16は、電力換算機能部11からの出力信号bの値を記憶する。メモリB17は、検出値選択機能部12で選択された信号cの値を記憶する。カウンタ15は、比較機能部13へ送出されたメモリA16またはメモリB17の記憶値の使用回数を計測する。
【0030】
前記の各構成部において、メモリA16にて現在の検波信号Bのサンプリング値を、また、メモリB17にて直前に使用した検波信号Bのサンプリング値を、それぞれ記憶し、どちらの値を用いるかを選択する。このことで、新規のサンプリング値及び直前の値の保持の選択切換を行うことを可能とする。
【0031】
図1において、本発明を用いた送信機の構成を説明する。変調されたベースバンド信号Aを任意の振幅に設定可能な振幅制御部1と、デジタル信号からアナログ信号に変換を行うD/Aコンバータ2と、ミキサ等の構成とで、送信周波数に周波数変換を行う。さらに、増幅器にて増幅を行う送信部3と、後述するアンテナ6から送信される送信信号および検波するための検波信号に分配する方向性結合器4と、送信帯域外の不要輻射を抑圧するフィルタ5と、送信を行うアンテナ6と、検波ダイオード等で構成された回路で電圧検波を行う検波回路7と、検波電圧と送信電力の設定値とを比較し差分の制御信号を生成する制御機能部8とを有している。
【0032】
次に、図2を用い本発明の制御機能部8の詳細な構成例を説明する。電力換算機能部11は、検波信号B(=信号a)を入力し、その入力された信号aから送信電力に換算した値(=信号b)として出力する。検出値選択機能部12は、入力される信号b及び後述するカウンタ15の計測数から、後述するメモリA16またはメモリB17に記憶された値を呼び出し、どちらを使用するかを選択する。
【0033】
検出値選択機能部12は、前記の選択後、選択した値を信号cとして出力する。比較機能部13は、入力される信号cと送信電力の設定値が含まれる設定値Cとを比較して、差分を信号dとして出力する。制御信号生成部14は、入力される信号dから振幅制御部1を制御するための信号に変換し、信号e(=振幅制御信号D)として出力する。
【0034】
メモリA16は、電力換算機能部11から出力された信号bを記憶し、検出値選択機能部12からの指示により、後述するカウンタ15を経由して検出値選択機能部12へと記憶された値を出力する。メモリB17は、検出値選択機能部12から出力される信号cを記憶し、また検出値選択機能部12からの指示により後述するカウンタ15を経由して検出値選択機能部12へと、記憶された値を出力する。カウンタ15は、メモリA16またはメモリB17が使用される回数を計測し、検出値選択機能部12の指示により回数を報告する。
【0035】
(動作例)
デジタル変調方式の携帯電話などに代表される無線基地局装置を一例に、動作例を以下に説明する。図1を参照すると、デジタル変調されたベースバンド信号Aが振幅制御部1に入力される。振幅制御部1では、設定値Cで設定される任意の送信電力で送信を行うよう、ベースバンド信号Aに対して振幅制御を行う。振幅制御された信号は、D/Aコンバータ2にてデジタル信号からアナログ信号へと変換される。さらに、送信部3にて送信周波数に周波数変換及び増幅器にて増幅が行われ、方向性結合器4にてアンテナ6から送信される送信信号と送信電力の検波を行う検波信号とに分配を行う。分配された内の送信信号は、フィルタ5にて送信周波数帯域外の不要輻射の抑圧を行い、アンテナ6にて送信される。
【0036】
また、検波信号は、検波回路7にて検波ダイオード等で電圧検波される。制御機能部8にて、検波回路7にて電圧検波された検波信号Bと、送信電力の設定値Cとが比較され、これらの検波信号Bと設定値Cの差分から振幅制御信号Dが生成され、検波信号Bと設定値Cとの値が一致するように振幅制御部1へフィードバックを行う。フィードバックされた振幅制御信号Dを基に、振幅制御部1においてベースバンド信号Aの振幅を制御し、送信電力が任意の設定値に対して一定になるようにしている。
【0037】
次に、図2及び図3を用い、制御機能部8の基本動作を説明する。電力換算機能部11が、検波電圧信号aをサンプリングする(ステップS1)。前記でサンプリングされた信号bを、メモリA16に保存する(ステップS2)。
【0038】
その後、検出値選択機能部12において、信号bのレベルと基準値pを比較する(ステップS3)。検出値機能部12は、さらに基準値pと比較し、メモリAの値を用いるかメモリBの値を用いるか判断する(ステップS4)。前記判断後、選択した値をメモリB17に保存する(ステップS5)。比較機能部13において、選択した値(信号c)と設定値Cとの値を比較する(ステップS6)。制御信号生成部14は、比較した差分を、振幅制御信号Dとして出力し、T[ms]間その信号を出力し続ける(ステップS7)。
【0039】
次に、図2及び図4を用い、制御機能部8の詳細な動作を説明する。電力換算機能部11にて、例えば、T[ms]間のサンプリング周波数にて検波信号Bの信号のサンプリングを行う(ステップS11)。さらに、サンプリングされた値から、あらかじめ算出してある検波電圧から送信電力への換算値または換算式を用い、送信電力を算出する(ステップS12)。前記で算出された値は、メモリA16に記憶され(ステップS13)、検出値選択機能部12へ出力される。
【0040】
検出値選択機能部12では、基準値pに対して信号bの振幅値PDET の大きさを、下記の手順で判断する(ステップS14)。p≦PDET の際は(ステップS14/NO)、メモリA16に記憶されている値を用いる旨を検出値選択機能部12からメモリA16へ指示を行う。メモリA16は、リセット後(ステップS15、S17)、記憶された値をカウンタ15内にあるXカウンタにて、X=X+1とする(ステップS18、S19)。このことで、メモリA16に記憶されている振幅値の使用回数を計測して検出値選択機能部12へと送られ、メモリA16の値を選択することとなる。
【0041】
逆に、PDET <pの際は(ステップS14/YES)、メモリB17に記憶されている値を用いる旨を、検出値選択機能部12からメモリB17へ指示を行う。メモリB17は、リセット後(ステップS16、S20)、記憶された値をカウンタ15内にあるNカウンタにてN=N+1とする(ステップS21、S22)。このことで、メモリA16に記憶されている振幅値の使用回数を計測して検出値選択機能部12へと送られ、メモリB17の値を選択したこととなる。そして、検出値選択機能部12にて選択された振幅値は、信号cとしてメモリB17に記憶されると同時に、比較機能部13へ出力される(ステップS23)。
【0042】
比較機能部13では、任意に指定された送信電力の設定値Cと信号cの値とを比較する(ステップS24)。比較した差分を信号dとして送出し、制御信号生成部14にて設定値Cと信号cが一致するよう振幅制御部1の振幅を制御する信号eを生成する。この信号e(=振幅制御信号D)を用いることで、振幅制御部1にてベースバンド信号Aの振幅を制御し、任意の送信電力になるよう制御を行う(ステップS25)。
【0043】
また、電力換算機能部11では、T[ms]間のサンプリングを行っている。このため、制御信号生成部14での信号eは、T[ms]毎に値の更新を行って送出され、振幅制御部1での振幅制御は、T[ms]周期で更新されることとなる(ステップS26)。
【0044】
ここで、ベースバンド信号A、検波信号B、設定値C、振幅制御信号Dの関係を、図5を用いて説明する。
デジタル変調方式のベースバンド信号において、例えば、データ長の短いチャネルで、そのチャネルのみ送信OFFすることが存在するような場合を想定する。この時、検波信号Bは、ベースバンド信号Aと同等の振幅になる。振幅制御信号Dが出力されると、ベースバンド信号Aに対して振幅を調整することになる。つまり、アンテナ6から送信される信号のレベルが変動し、また検波信号Bもレベルが変動することになる。そして、送信電力制御装置においては、設定値Cの値にて送信出力を行うよう設定されている。そこで、アンテナからの送信出力が設定値Cになるよう送信電力制御を行う。
【0045】
しかし、送信電力の設定値Cは、あるデータ長の短いチャネルの送信がOFFされていることを前提とした設定ではなく、全てのチャネルが送信されていることを前提に設定を行っている。このため、検波信号Bと設定値Cの振幅において、差分が生じることになる。その差分が振幅制御信号Dとなり、検波信号Bが低い時間のみ振幅の制御を行おうとする信号が生成される。この結果、アンテナ6から見た送信電力は、この短い時間のみ電力を上げるような動作を行う。このため、送信電力が一定になるよう設定値Cを送出しても、一定にはならないという弊害を生じさせる。本発明では、この弊害を除去した送信電力制御を行う。
【0046】
本発明の制御方法を、図6及び図4を用いて説明する。まず、図5の検波信号Bでの送信がOFFされている時間に注視する。検波信号Bの振幅値PDET に対し、ある基準値pを持たせる。この基準値pは、送信がOFFされているかを判断するための閾値とする。
【0047】
送信がONされている際の初期動作としては、PDET ≧pであるため、PDET <pの判断に対してNOになる(ステップS14/NO)。次に、メモリAの連続使用回数Xに対して初期値0が適用されるため、X<xの判断に対してYESになる(ステップS15/YES)。次にメモリBの連続使用回数Nに対して、初期値0が適用される。このため、N<nの判断に対してYESになる(ステップS16/YES)。そして、Xを初期値にリセットし(ステップS20)、検出値選択機能部12がメモリBの値を選択し(ステップS21)、カウンタ15内にあるNのカウンタにてN=N+1とする(ステップS22)。
【0048】
次に、信号cと設定値Cとの比較を行う。メモリBの初期値は、設定値Cである。このため、(信号cの振幅)=(設定値Cの振幅)であることから、振幅制御信号Dとして振幅を制御する信号は送出されない。これがX回続くと、X<xの判断に対してNOとなり(ステップS15/NO)、Nカウンタのリセットを行い(ステップS17)、検出値選択機能部12がメモリAの値を選択し(ステップS18)、カウンタ15内にあるXのカウンタにてX=X+1とする(ステップS19)。従って、メモリAの値は、振幅が高いままである。このため、振幅制御信号Dとして、振幅を制御する信号は送出されない。但し、前記の説明において、PDET ≧pの状態は、(信号cの振幅)=(設定値Cの振幅)とし、振幅の制御を行わないものとする。
【0049】
続いて、図6の時点▲1▼のように、PDET <pとなった際の動作を説明する。PDET <pの判断に対してYESになる(ステップS14/YES)。そしてメモリBの連続使用回数Nは、前記の記載例において初期値になっている。このため、N<nの判断に対してYESになる(ステップS16/YES)。そして、Xをリセットし(ステップS20)、検出値選択機能部12がメモリBの値を選択し(ステップS21)、カウンタ15内にあるNのカウンタにてN=N+1とする(ステップS22)。
【0050】
ここで、メモリBの値を使用するため、信号cの振幅は、振幅が下がる直前のPDET ≧p時の振幅となる。従って、信号cと設定値Cは等しくなり、振幅制御信号Dは送出されない。N≧nになるまでメモリBの値、つまり、図6の時点▲1▼になる直前の値を選択することとなり、信号c=設定値Cが保持される。
【0051】
なお、図6では、N≧nになる前に検波信号BにおいてPDET ≧pとなる(図6の時点▲2▼)。この時、PDET <pの判断に対してNOになり(ステップS14/NO)、X<xの判断に対してYESとなり(ステップS15/YES)、N<nの判断に対してYESとなり(ステップS16/YES)、メモリBの値を選択することとなる(ステップS20、S21)。
【0052】
従って、信号cと設定値Cは等しくなり、振幅制御信号Dは送出されない。そこでN=nになった際(図6の時点▲3▼)は、N<nの判断に対してNOとなり(ステップS16/NO)、メモリAの値を選択することとなる(ステップS18)。この時のメモリAの値は検波信号Bの振幅そのままの値のため、結果として信号cと設定値Cとは等しくなり、振幅制御信号Dは送出されないこととなる。
【0053】
また、送信OFFされるチャネルのデータ長が長く、送信電力を下げる必要のある一例を、図7で説明する。PDET <pの判断にてYESになった際(図7の時点▲4▼)(ステップS14/YES)、N<nの判断にてYESになり(ステップS16/YES)、メモリBの値を選択する(ステップS20、S21)。つまり振幅の高い値を使用するため、送信電力は下がらない(図7の時点▲4▼から時点▲5▼の間の時間)。これがN回続くと、N<nの判断にてNOとなり(ステップS16/NO)、メモリAの値を選択する(ステップS18)。
【0054】
つまり、振幅の低い値を使用するため、送信電力は下がったままである(図7の時点▲5▼)。PDET ≧pになるまでこの動作が続くこととなる。そしてPDET ≧pとなった際(図7の時点▲6▼)、PDET <pの判断にてNOとなる(ステップS16/NO)。
【0055】
その後のX<xの判断に対しては、Xカウンタの値により動作が変わる。X<xの判断にてNOとなる場合(ステップS15/NO)、Nをリセットした後(ステップS17)、メモリAの値を選択する(ステップS18)。つまり、振幅の高い値を使用するため、送信電力は高くなる。X<xの判断にてYESとなる場合(ステップS15/YES)、N<nの判断にてNOとなる(ステップS16/NO)。
【0056】
これは、図7の時点▲5▼から時点▲6▼の動作においてN>nとなっており、その後Nカウンタのリセットが実行されていないからである。従って、メモリAの値を使用することとなり、“X<xの判断にてNO”の際と同様になる。そしてX=xになった際にX<xの判断にてNOとなり(ステップS15/NO)、Nをリセットして(ステップS17)、メモリAの値を選択し(ステップS18)、送信電力は高いままとなる。
【0057】
このようにして、送信OFFされるチャネルのデータ長が長く、送信電力を下げる必要のある場合でも、nの分だけ送信電力の高い時間はあるが、送信電力を下げることが可能である。このnは、任意の変数であるため、使用するシステムに応じて、送信OFFされるチャネルのデータ長がどの程度存在するかで、最適に決定することが出来る。その結果、安定した送信電力制御が可能となる。
【0058】
(実施例の効果)
第一の効果は、安定した送信電力制御を行うことが可能となる。これは、データ長の短いチャネルでそのチャネルのみ送信OFFすることが存在するような場合、その時間は振幅が下がったものとは認識せずに、送信電力が高いままの値を保持するような動作を行うからである。
【0059】
第二の効果は、平均送信電力が下がるという問題を解決することである。これは、データ長の短いチャネルでそのチャネルのみ送信OFFすることが存在するような場合、その時間は振幅が下がったものとは認識せずに、送信電力が高いままの値を保持するような動作を行うため、チャネルの有無による振幅変動が平均化されることがないためである。
【0060】
第三の効果は、回路構成が簡素になることである。これは検波回路において送信電力の振幅変動を抑える必要がなく、また検波信号のサンプリング速度が遅くても安定した送信電力の検波を行うことが可能なためである。
【0061】
なお、前述の実施形態は、本発明の好適な実施の一例である。ただし、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【0062】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明の送信電力制御装置および送信電力制御方法は、変調されたベースバンド信号Aを任意の振幅に設定可能とし、振幅制御されたベースバンド信号Aをデジタル信号からアナログ信号に変換し、送信周波数に周波数変換を行い、さらに増幅し、送信される送信信号と検波をするための検波信号とに分配し、検波信号の電圧検波を行う。これらの手順において、送信を行うチャネル毎のデータ長を要件とし、検波信号と所定の送信電力の設定値とを比較して差分の制御信号を生成している。さらに、所定の設定値の基準値pと送信電力の振幅値PDET とを比較することにより、安定した送信電力の制御を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送信電力制御装置および送信電力制御方法の実施形態の回路構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の制御機能部のより詳細な構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の制御部の基本動作例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の制御部のより詳細な動作例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の各部における信号のタイミングチャートである。
【図6】本発明の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 振幅制御部
2 D/Aコンバータ
3 送信部
4 方向性結合器
5 フィルタ
6 アンテナ
7 検波回路
8 制御機能部
11 電力換算機能部
12 検出値選択機能部
13 比較機能部
14 制御信号生成部
15 カウンタ
16 メモリA
17 メモリB

Claims (8)

  1. 変調されたベースバンド信号を、振幅制御信号を基に振幅制御し、送信信号を生成する送信信号生成手段と、
    前記送信信号生成手段により生成した送信信号の送信電力を検出する送信電力検出手段と、
    前記送信電力検出手段により検出した送信電力と、任意に設定された送信電力設定値と、を比較し、前記送信電力と前記送信電力設定値との差分となる差分信号を生成する差分信号生成手段と、
    前記差分信号生成手段により生成した差分信号を基に、前記ベースバンド信号を振幅制御するための振幅制御信号を生成する制御信号生成手段と、を有し、
    前記制御信号生成手段により生成した振幅制御信号を基に、前記ベースバンド信号を振幅制御し、前記送信信号生成手段により生成される送信信号の送信電力が、前記送信電力設定値に対して一定となるように制御する送信電力制御装置であって、
    前記送信電力検出手段により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上でないと判断した期間が、所定の期間を経過したと判断した際に、前記制御信号生成手段により生成した振幅制御信号を基に、前記ベースバンド信号を振幅制御し、前記送信信号生成手段により生成される送信信号の送信電力が、前記送信電力設定値に対して一定となるように制御することを特徴とする送信電力制御装置。
  2. 前記送信電力検出手段により検出した送信電力を格納する第1の格納手段と、
    前記送信電力設定値と比較するための送信電力を選択する送信電力選択手段と、
    前記送信電力選択手段により選択した送信電力を格納する第2の格納手段と、を有し、
    前記送信電力選択手段は、
    前記第1の格納手段に格納された送信電力、または、前記第2の格納手段に格納された送信電力を選択し、
    前記差分信号生成手段は、
    前記送信電力選択手段により選択した送信電力と、前記送信電力設定値と、を比較し、前記送信電力と前記送信電力設定値との差分となる差分信号を生成することを特徴とする請求項1記載の送信電力制御装置。
  3. 前記送信電力選択手段は、
    前記送信電力検出手段により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上であると判断した場合は(p≦P DET )、前記第1の格納手段に格納された送信電力を選択し、
    前記送信電力検出手段により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上でないと判断した場合は(P DET <p)、前記第2の格納手段に格納された送信電力を選択することを特徴とする請求項2記載の送信電力制御装置。
  4. 前記送信電力検出手段により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上であると判断した場合に(p≦P DET )、前記第1の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第1の値よりも小さいか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記送信電力検出手段により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上でないと判断した場合に(P DET <p)、前記第2の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さいか否かを判定する第2の判定手段と、を有し、
    前記第1の判定手段により、前記第1の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第1の値よりも小さくないと判断した際に、前記第1の格納手段に格納された送信電力を選択し、
    前記第1の判定手段により、前記第1の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第1の値より小さいと判断した際に、前記第2の判定手段により、前記第2の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さい か否かを判定し、
    前記第2の判定手段により、前記第2の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さくないと判断した際に、前記第1の格納手段に格納された送信電力を選択し、
    前記第2の判定手段により、前記第2の格納手段に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さいと判断した際に、前記第2の格納手段に格納された送信電力を選択することを特徴とする請求項2記載の送信電力制御装置。
  5. 変調されたベースバンド信号を、振幅制御信号を基に振幅制御し、送信信号を生成する送信信号生成工程と、
    前記送信信号生成工程により生成した送信信号の送信電力を検出する送信電力検出工程と、
    前記送信電力検出工程により検出した送信電力と、任意に設定された送信電力設定値と、を比較し、前記送信電力と前記送信電力設定値との差分となる差分信号を生成する差分信号生成工程と、
    前記差分信号生成工程により生成した差分信号を基に、前記ベースバンド信号を振幅制御するための振幅制御信号を生成する制御信号生成工程と、を、送信電力制御装置が行い、
    前記制御信号生成工程により生成した振幅制御信号を基に、前記ベースバンド信号を振幅制御し、前記送信信号生成工程により生成される送信信号の送信電力が、前記送信電力設定値に対して一定となるように制御する送信電力制御方法であって、
    前記送信電力検出工程により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上でないと判断した期間が、所定の期間を経過したと判断した際に、前記制御信号生成工程により生成した振幅制御信号を基に、前記ベースバンド信号を振幅制御し、前記送信信号生成工程により生成される送信信号の送信電力が、前記送信電力設定値に対して一定となるように制御する工程を、前記送信電力制御装置が行うことを特徴とする送信電力制御方法。
  6. 前記送信電力検出工程により検出した送信電力を、前記送信電力制御装置の具備する第1の格納部に格納する第1の格納工程と、
    前記送信電力設定値と比較するための送信電力を選択する送信電力選択工程と、
    前記送信電力選択工程により選択した送信電力を、前記送信電力制御装置の具備する第2の格納部に格納する第2の格納工程と、を、前記送信電力制御装置が行い、
    前記送信電力選択工程は、
    前記第1の格納部に格納された送信電力、または、前記第2の格納部に格納された送信電力を選択し、
    前記差分信号生成工程は、
    前記送信電力選択工程により選択した送信電力と、前記送信電力設定値と、を比較し、前記送信電力と前記送信電力設定値との差分となる差分信号を生成することを特徴とする請求項5記載の送信電力制御方法。
  7. 前記送信電力選択工程は、
    前記送信電力検出工程により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上であると判断した場合は(p≦P DET )、前記第1の格納部に格納された送信電力を選択し、
    前記送信電力検出工程により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上でないと判断した場合は(P DET <p)、前記第2の格納部に格納された送信電力を選択することを特徴とする請求項6記載の送信電力制御方法。
  8. 前記送信電力検出工程により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準値p以上であると判断した場合に(p≦P DET )、前記第1の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第1の値よりも小さいか否かを判定する第1の判定工程と、
    前記送信電力検出工程により検出した送信電力の振幅値の大きさP DET が、所定の基準 値p以上でないと判断した場合に(P DET <p)、前記第2の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さいか否かを判定する第2の判定工程と、を、前記送信電力制御装置が行い、
    前記第1の判定工程により、前記第1の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第1の値よりも小さくないと判断した際に、前記第1の格納部に格納された送信電力を選択し、
    前記第1の判定工程により、前記第1の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第1の値より小さいと判断した際に、前記第2の判定工程により、前記第2の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さいか否かを判定し、
    前記第2の判定工程により、前記第2の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さくないと判断した際に、前記第1の格納部に格納された送信電力を選択し、
    前記第2の判定工程により、前記第2の格納部に格納された送信電力が選択された選択回数が所定の第2の値よりも小さいと判断した際に、前記第2の格納部に格納された送信電力を選択することを特徴とする請求項6記載の送信電力制御方法。
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