JP2003243695A - 発光素子およびその製造方法並びに表示装置 - Google Patents

発光素子およびその製造方法並びに表示装置

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JP2003243695A
JP2003243695A JP2002044238A JP2002044238A JP2003243695A JP 2003243695 A JP2003243695 A JP 2003243695A JP 2002044238 A JP2002044238 A JP 2002044238A JP 2002044238 A JP2002044238 A JP 2002044238A JP 2003243695 A JP2003243695 A JP 2003243695A
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light emitting
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JP2002044238A
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Hiroyuki Okuyama
浩之 奥山
Shigeru Kojima
繁 小島
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非晶質体などよりなる結晶性の低い基板の上
に結晶性の良い単結晶の半導体層を備えた発光素子およ
びその製造方法並びに表示装置を提供する。 【解決手段】 基板11の一面側にシリコンまたはシリ
コンゲルマニウムよりなる中間層12を介して半導体層
20が形成されている。中間層12は少なくとも半導体
層20が形成される側の表面が結晶とされている。この
中間層12を基礎として、石英ガラスなどの非晶質体よ
りなる基板11の上に単結晶の半導体層20を成長させ
る。よって、大面積の基板11の上に素子列を容易に形
成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の上に半導体
層を備えた発光素子およびその製造方法並びに表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体を用いた発光素子の開発が
盛んに行われている。一般に、この発光素子は基板の上
に半導体層が積層された構造を有しており、この発光素
子の発光効率を向上させるためには、単結晶の半導体層
を成長させることが必要である。そこで、一般に、基板
には高い結晶性を有するものが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高い結
晶性を有する基板は、製造するのに手間がかかり生産性
が低い上、高価である。そこで、基板にガラスなどの非
晶質体を用いて単結晶の半導体層を成長させることがで
きれば都合がよい。なお、非晶質体を基板として用いる
ことは多く提案されておらず、例えば、特開平9−17
2199号公報で開示されている程度である。そこで
は、1200℃以上の高融点材料からなるガラス基板ま
たは多結晶基板に、II族元素の酸化物よりなるバッフ
ァ層を介して窒化ガリウム系化合物半導体層を積層させ
る方法が提案されている。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、非晶質体などの結晶性の低い基板を
用いることができ、容易かつ安価に製造することができ
る発光素子およびその製造方法並びに表示装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による発光素子
は、基板と、単結晶の半導体層と、前記基板と前記半導
体層との間に設けられ、炭素(C),シリコン(S
i),ゲルマニウム(Ge)およびスズ(Sn)からな
る群のうちの少なくとも1種のIV族元素を含む中間層
とを備えたものである。
【0006】本発明による発光素子の製造方法は、基板
の上に、炭素,シリコン,ゲルマニウムおよびスズから
なる群のうちの少なくとも1種のIV族元素を含む中間
層を形成する工程と、中間層を介して基板の上に単結晶
の半導体層を形成する工程とを含むものである。
【0007】本発明による表示装置は、基板と半導体層
との間に炭素,シリコン,ゲルマニウムおよびスズから
なる群のうちの少なくとも1種のIV族元素を含む中間
層が設けられた発光素子を備えたものである。
【0008】本発明による発光素子では、基板と半導体
層との間にIV族元素を含む中間層を備えているので、
基板の結晶性に関係なく、単結晶の半導体層が得られ
る。
【0009】本発明による発光素子の製造方法では、I
V族元素を含む中間層を介して基板の上に半導体層が形
成される。よって、本発明の発光素子が容易に製造され
る。
【0010】本発明による表示装置では、本発明の発光
素子を備えているので、基板の面積を容易に大きくする
ことができ、大面積の素子が形成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0012】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る発光素子である発光ダイオード1
の断面構造を表すものである。この発光ダイオード1
は、基板11の一面側に、ホウ素(B),アルミニウム
(Al),ガリウム(Ga)およびインジウム(In)
からなる群のうちの少なくとも1種のIII族元素と、
窒素(N),リン(P),ヒ素(As)およびアンチモ
ン(Sb)からなる群のうちの少なくとも1種のV族元
素とを含むIII−V族化合物半導体よりなる単結晶の
半導体層20を備えている。基板11は例えば石英ガラ
スにより構成されている。
【0013】半導体層20は、例えば、基板11の側か
ら順に積層された第1のバッファ層21,第2のバッフ
ァ層22,n型クラッド層23,発光層24,電流ブロ
ック層25,p型クラッド層26およびp型コンタクト
層27を有している。
【0014】第1のバッファ層21は、例えば低温で成
長させた結晶性の低い不純物を添加しないundope
−GaNにより構成されている。第2のバッファ層22
は、例えば、厚みが1μm程度であり、第1のバッファ
層21よりも高温で成長させた結晶性の高い不純物を添
加しないundope−GaNにより構成されている。
n型クラッド層23は、例えば、厚みが3μmであり、
n型不純物としてケイ素(Si)を添加したn型GaN
により構成されている。
【0015】発光層24は、例えば、InGaN混晶と
GaNとを交互に積層した多重量子井戸構造を有してい
る。InGaN混晶におけるインジウム(In)の組成
は、目的とする発光波長に応じて1mol%程度から6
0mol%程度の範囲で調整される。また、目的とする
発光色が赤色である場合には、希土類元素を添加しても
よい。希土類元素としては、例えば、ランタン(L
a),セリウム(Ce),プラセオジム(Pr),ネオ
ジム(Nd),プロメチウム(Pm),サマリウム(S
m),ユウロピウム(Eu),ガドリニウム(Gd),
テルビウム(Tb),ジスプロシウム(Dy),ホルミ
ウム(Ho),エルビウム(Er),ツリウム(T
m),イッテルビウム(Yb)およびルテチウム(L
u)が挙げられる。
【0016】電流ブロック層25は、例えばp型不純物
としてマグネシウム(Mg)を添加したp型Al0.15
0.85Nにより構成されている。p型クラッド層26
は、例えば、厚みが3μm程度であり、マグネシウムを
添加したGaNにより構成されている。p型コンタクト
層27は、例えばp型クラッド層26よりも多くのマグ
ネシウムを添加したGaNにより構成されている。
【0017】なお、n型クラッド層23の幅は、発光層
24,電流ブロック層25,p型クラッド層26および
p型コンタクト層27の幅よりも広くなっており、n型
クラッド層23の一部に発光層24,電流ブロック層2
5,p型クラッド層26およびp型コンタクト層27が
積層されている。
【0018】n型クラッド層23の一部にはn側電極3
1が形成されている。n側電極31は、例えば、n型ク
ラッド層23の側からチタン(Ti)層,アルミニウム
層,白金(Pt)層および金(Au)層を順次積層して
加熱処理により合金化した構造を有しており、n型クラ
ッド層23と電気的に接続されている。また、p型コン
タクト層27にはp側コンタクト電極32が形成されて
いる。p側コンタクト電極32は、例えば、p型コンタ
クト層27の側からニッケル(Ni)層,白金層および
金層を順次積層して加熱処理により合金化した構造を有
しており、p型コンタクト層27と電気的に接続されて
いる。p側コンタクト電極32の一部には、p側コンタ
クト電極32と同様の構成を有するp側配線用電極33
が形成されている。
【0019】この発光ダイオード1は、また、基板11
と半導体層20との間に中間層12を備えている。中間
層12は、例えばシリコンにより構成されており、少な
くとも半導体層20の側の表面は結晶(単結晶または多
結晶)とされている。基板11を石英ガラスなどの結晶
性の低い非晶質体により構成しても、中間層12を基礎
として結晶性の高い単結晶の半導体層20を成長させる
ためのものである。
【0020】このような構成を有する発光ダイオード1
は、例えば、次のようにして製造することができる。
【0021】図2は本実施の形態に係る発光ダイオード
1の製造方法を工程順に表すものである。まず、例え
ば、石英ガラスよりなる基板11を用意し、その表面を
有機溶剤などを用いて洗浄する。次いで、図2(A)に
示したように、基板11の上に、例えばプラズマCVD
(Chemical Vapor Deposition ; 化学気相成長)法によ
りアモルファスシリコンよりなる中間層12を形成す
る。その際、基板11の温度は例えば450℃、印加電
圧は例えば30Wとし、シランと水素とを1:10の体
積比で導入する。続いて、図2(B)に示したように、
例えば、中間層12にエキシマレーザなどのパルス状の
高エネルギービームEを照射し、アモルファス状の中間
層12の少なくとも表面を結晶化する。その際、エネル
ギー密度は例えば400mJ/cm2 とし、照射回数
(パルス数)は例えば20〜30回とする。これにより
直径が100μm程度の結晶が得られる。
【0022】中間層12の少なくとも表面を結晶化した
のち、図2(C)に示したように、例えば中間層12を
介して基板11の上にMOCVD(Metal Organic Chem
icalVapor Deposition ;有機金属化学気相成長 )法に
より半導体層20を形成する。具体的には、まず、中間
層12を形成した基板11をMOCVD装置内に搬送す
る。空気中を搬送する場合は、表面に生成される酸化膜
をフッ化水素酸(HF)を用いて除去し、洗浄表面を得
る。次いで、例えば、基板11を1050℃に加熱して
サーマルクリーニングを行ったのち、中間層12の上に
undope―GaNよりなる第1のバッファ層21を
500℃の成長温度で成長させる。そののち、第1のバ
ッファ層21の上に、例えばundope―GaNより
なる第2のバッファ層22およびn型GaNよりなるn
型クラッド層23を1000℃程度の成長温度で順次成
長させる。
【0023】n型クラッド層23を成長させたのち、n
型クラッド層23の上に、例えばInGaN混晶とGa
N結晶とを交互に積層した発光層24、p型Al0.15
0. 85Nよりなる電流ブロック層25、およびp型Ga
Nよりなるp型クラッド層26を600℃〜800℃の
成長温度で順次成長させる。次いで、p型クラッド層2
6の上に、例えばp型GaNよりなるp型コンタクト層
27を1000℃程度の成長温度で成長させる。
【0024】なお、MOCVD法におけるガリウムの原
料には例えばトリメチルガリウム((CH3 3 Ga)
を用い、アルミニウムの原料には例えばトリメチルアル
ミニウム(CH3 3 Al)を用い、インジウムの原料
には例えばトリメチルインジウム((CH3 3 In)
を用い、窒素の原料には例えばアンモニア(NH3 )を
用い、ケイ素の原料には例えばモノシラン(SiH4
を用い、マグネシウムの原料には例えばビス=シクロペ
ンタンジエニルマグネシウム((C5 5 2Mg)を
用いる。
【0025】p型コンタクト層27を成長させたのち、
例えばp型不純物の活性化を行い、例えばRIE(Reac
tive Ion Etching;反応性イオンエッチング)によりp
型コンタクト層27,p型クラッド層26,電流ブロッ
ク層25,発光層24およびn型クラッド層23の一部
を順次除去して、n型クラッド層23の一部を表面に露
出させる。そののち、露出したn型クラッド層23の表
面に、例えばn側電極31を選択的に形成すると共に、
p型コンタクト層27の表面に、p側コンタクト電極3
2およびp側配線用電極33を選択的に形成する。これ
により、図1に示した発光ダイオード1が形成される。
【0026】このような発光ダイオード1は、例えば、
次のようにして表示装置に用いられる。
【0027】図3は本実施の形態に係る発光ダイオード
1を用いた表示装置の概略構成を表すものであり、図4
は図3におけるA−A線に沿った断面構造を表すもので
ある。この表示装置は、例えば、M行×N列(M,Nは
2以上の整数)のマトリックス状に配列された画素を構
成する複数の発光ダイオード1を備えている。各発光ダ
イオード1において基板11および中間層12は共通と
されている。発光ダイオード1は、例えば発光色が赤
色,緑色,青色のものをそれぞれ複数ずつ有しており、
同一行の発光色が同一で、同一列の発光色が一定の順番
で繰り返すように配列されている。なお、全ての発光ダ
イオード1の発光色を同一としてもよい。また、n側電
極31は、例えば、ワイヤ41を介して行方向の共通配
線42とそれぞれ接続されており、p側配線用電極33
は、例えば列方向の共通配線であるワイヤ43とそれぞ
れ接続されている。
【0028】この表示装置は、例えば、次のようにして
製造することができる。
【0029】まず、例えば、先の発光ダイオードの製造
方法と同様にして、基板11の一面に中間層12を形成
したのち、中間層12の少なくとも表面を結晶化する。
次いで、中間層12の上に、例えば先の発光ダイオード
の製造方法と同様にして、第1のバッファ層21,第2
のバッファ層22,n型クラッド層23を順次成長させ
る。続いて、例えば、赤色,緑色,青色の発光ダイオー
ド1の形成予定領域に対応して、対応する発光層24を
順に成長させる。
【0030】発光層24を成長させたのち、例えば、先
の発光ダイオードの製造方法と同様にして、電流ブロッ
ク層25,p型クラッド層26およびp型コンタクト層
27を順次成長させる。そののち、例えばn型クラッド
層23の一部を露出させると共に、各発光ダイオード1
に分離する。次いで、n側電極31,p側コンタクト電
極32,p側配線用電極33および共通配線42をそれ
ぞれ形成し、n側電極31を例えばワイヤ41により共
通配線42にそれぞれ接続すると共に、p側配線用電極
33を例えばワイヤ43によりそれぞれ接続する。これ
により図3および図4に示した表示装置が形成される。
【0031】また、本実施の形態に係る発光ダイオード
1は、次のようにして表示装置に用いてもよい。
【0032】図5は本実施の形態に係る発光ダイオード
1を用いた他の表示装置における中間層12の構成を模
式的に表したものである。この表示装置では、中間層1
2の少なくとも表面が複数のドメイン12aを有する多
結晶とされており、各半導体層20は中間層12のドメ
イン12aに対応してそれぞれ設けられている。すなわ
ち、中間層12のドメイン12aごとに画素が設けられ
ている。なお、ドメイン12aというのは、欠陥,転
位,ボイド(空間)などで囲まれた単結晶の範囲であ
る。また、この表示装置では、各発光ダイオード1は同
一の発光色を有している。その他は、先の表示装置と同
様の構成を有している、よって、ここでは同一部分の詳
細な説明を省略する。
【0033】この表示装置は、例えば、次のようにして
製造することができる。
【0034】まず、例えば、先の発光ダイオードの製造
方法と同様にして、基板11の一面に中間層12を形成
したのち、中間層12の少なくとも表面を多結晶化す
る。次いで、中間層12を熱処理することによりドメイ
ン12aの境界の領域を蒸発させ、中間層12を複数の
単結晶に分離してもよい。続いて、中間層12の上に、
例えば先の発光ダイオードの製造方法と同様にして、第
1のバッファ層21,第2のバッファ層22,n型クラ
ッド層23,発光層24,p型ガイド層25,p型クラ
ッド層26およびp型コンタクト層27を順次成長さ
せ、半導体層20を形成する。この半導体層20は中間
層12のドメイン12aごとに結晶情報を引き継いで成
長する。
【0035】半導体層20を成長させたのち、必要に応
じて、例えばRIEにより各半導体層20を分離する。
ドメイン12aの境界は欠陥などを含んでいるので、容
易にエッチングされる。なお、各半導体層20を分離し
なくても電流はドメイン12aを超えて流れない。その
のち、n側電極31,p側コンタクト電極32,p側配
線用電極33および共通配線42をそれぞれ形成し、ワ
イヤ41,43を接続する。
【0036】このように本実施の形態によれば、中間層
12を備えるようにしたので、石英ガラスなどの非晶質
体よりなる結晶性の低い基板11の上に結晶性の高い単
結晶の半導体層20を形成することができる。よって、
大面積の基板11の上に素子列を形成することができる
と共に、コストを削減することができる。
【0037】また、アモルファス状の中間層12を形成
したのち、この中間層12の少なくとも表面を結晶化す
るようにしたので、本実施の形態に係る発光ダイオード
1を容易に製造することができる。更に、エネルギービ
ームを照射することにより結晶化するようにしたので、
中間層12を効率良く形成することができる。
【0038】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態に係る発光ダイオードは、中間層12がシリコン
・ゲルマニウムにより構成されていることを除き、第1
の実施の形態と同様の構成,作用および効果を有してい
る。また、第1の実施の形態と同様にして、表示装置の
光源として用いられる。よって、ここでは、発光ダイオ
ードの構成およびそれを用いた表示装置の説明を省略
し、発光ダイオードの製造方法を説明する。
【0039】まず、例えば、第1の実施の形態と同様に
して基板11を洗浄する。次いで、例えばプラズマCV
D法によりアモルファスシリコン・ゲルマニウムよりな
る中間層12を形成する。続いて、例えば線状ヒータな
どを用いて、中間層12の融点以下の温度で熱処理し、
中間層12を固相のまま結晶化する。具体的には600
℃の温度で10分間熱処理する。後続の工程は第1の実
施の形態と同様である。
【0040】このように本実施の形態によれば、中間層
12の融点以下の温度で熱処理するようにしたので、第
1の実施の形態と同様に、中間層12を効率良く結晶化
することができる。
【0041】[第3の実施の形態]図6は本発明の第3
の実施の形態に係る発光素子である発光ダイオード2の
断面構造を表すものである。この発光ダイオード2は、
中間層12の上にマスク層34を備えたことを除き、第
1の実施の形態と同様の構成,作用および効果を有して
いる。よって、ここでは同一の構成要素には同一の符号
を付し、同一部分についての詳細な説明を省略する。
【0042】マスク層34は、例えば二酸化ケイ素(S
iO2 )あるいは窒化ケイ素などの誘電体材料により構
成されている。このマスク層34には開口部34aが設
けられており、半導体層20は開口部34aを介して中
間層12およびマスク層34の上に設けられている。中
間層12は、少なくともマスク層34の開口部34aに
対応した領域が単結晶となっている。
【0043】この発光ダイオード2は、次のようにして
製造することができる。
【0044】図7は本実施の形態に係る発光ダイオード
2の製造方法を工程順に表すものである。まず、例えば
第1の実施の形態と同様にして、基板11の上に、アモ
ルファスシリコンよりなる中間層12を形成する(図2
(A)参照)。次いで、図8(A)に示したように、中
間層12の上に、例えばCVD法または酸化あるいは窒
化により、開口部34aを有するマスク層34を選択的
に形成する。
【0045】続いて、図8(B)に示したように、例え
ば、マスク層34の上から中間層12にエキシマレーザ
などのパルス状の高エネルギービームEを照射して、中
間層12のうち開口部34aに対応する領域を結晶化す
る。その際、例えば開口部34aを数μm程度の大きさ
にすることで、開口部34aに対応した領域を単結晶と
することができる。
【0046】そののち、図8(C)に示したように、例
えば第1の実施の形態と同様にして、中間層12および
マスク層34の上に開口部34aを介して半導体層20
を形成する。すなわち、第1のバッファ層21,第2の
バッファ層22,n型クラッド層23,発光層24,p
型ガイド層25,p型クラッド層26およびp型コンタ
クト層27を順次成長させる。その際、例えば第2バッ
ファ層22を横方向に成長させ、開口部34aよりも広
い領域に半導体層20を形成する。これにより半導体層
20は六角錐台の島状となる。
【0047】半導体層を形成したのち、例えば第1の実
施の形態と同様にして、n側電極31,p側コンタクト
電極32およびp側配線用電極33を選択的に形成す
る。これにより、発光ダイオード2が形成される。
【0048】このような発光ダイオード2は、例えば第
1の実施の形態と同様にして表示装置に用いられる。
【0049】図8は本実施の形態に係る発光ダイオード
2を用いた表示装置の概略構成を表すものである。この
表示装置は、例えば第1の実施の形態と同様に、マトリ
クス状に配列された画素を構成する複数の発光ダイオー
ド2を備えている。基板11,中間層12およびマスク
層34は、各発光ダイオード2においてを共通である。
【0050】このように本実施の形態によれば、マスク
層34を備えるようにしたので、複数の発光ダイオード
2を容易に形成することができる。
【0051】[第4の実施の形態]図9は本発明の第4
の実施の形態に係る発光素子である発光ダイオード3の
断面構造を表すものである。この発光ダイオード3は、
半導体層20の構成が異なることを除き、第3の実施の
形態と同様の構成,作用および効果を有しており、同様
にして製造することができる。また、第3の実施の形態
と同様にして、表示装置に用いられる。よって、ここで
は対応する構成要素には同一の符号を付し、同一部分に
ついての詳細な説明を省略する。
【0052】半導体層20は、第1のバッファ層21,
第2のバッファ層22,n型クラッド層23,発光層2
4,p型クラッド層26およびp型コンタクト層27を
構成する材料が第3の実施の形態とは異なり、電流ブロ
ック層25が削除されている。
【0053】第1のバッファ層21および第2のバッフ
ァ層22は、例えば、不純物を添加しないundope
−B0.05Ga0.95N(バンドギャップエネルギーEg=
3.96eV)により構成されている。n型クラッド層
23は、例えば、n型不純物としてケイ素を添加したn
型B0.05Al0.07Ga0.88N(バンドギャップエネルギ
ーEg=4.15eV)により構成されている。発光層
24は、例えば、Al 0.15Ga0.85NとAl0.07Ga
0.93Nとを交互に積層した多重量子井戸構造を有してい
る。発光層24の組成をこのように調整すると、発光波
長は325nm程度となる。
【0054】p型クラッド層26は、例えば、p型不純
物としてマグネシウムを添加したp型B0.05Al0.07
0.88N(バンドギャップエネルギーEg=4.15e
V)により構成されている。p型コンタクト層27は、
例えば、p型不純物としてマグネシウムを添加したp型
GaNまたはp型B0.05Ga0.95N(バンドギャップエ
ネルギーEg=3.96eV)により構成されている。
このようにp型クラッド層26およびp型コンタクト層
27にホウ素を含むようにすれば、陽イオン元素の半径
を小さくすることによりキャリアを活性化することがで
きるので好ましい。
【0055】また、半導体層20は成長条件を調整する
ことにより開口部34aに対応して中間層12の上に形
成され、マスク層34の上に延在しないことが好まし
い。ホウ素を含む半導体は通常格子定数が小さくなり、
クラックが発生しやすくなるが、成長領域を小さくする
ことにより内部応力を緩和し、クラックの発生を防止す
ることができるからである。
【0056】このように本実施の形態によれば、p型ク
ラッド層26およびp型コンタクト層27にホウ素を含
むようにしたので、陽イオン元素の半径を小さくするこ
とができ、キャリアを活性化することができる。よっ
て、発光効率を向上させることができる。
【0057】特に、半導体層20を開口部34aに対応
して中間層12の上に形成し、成長領域を小さくするよ
うにすれば、内部応力を緩和し、クラックの発生を防止
することができ、良好な発光特性を得ることができる。
【0058】[第5の実施の形態]図10は本発明の第
5の実施の形態に係る発光ダイオード4の断面構造を表
すものである。この発光ダイオード4は、中間層12が
半導体層20に対応して島状に設けられたことを除き、
第1の実施の形態と同様の構成,作用および効果を有し
ている。また、第1の実施の形態と同様にして表示装置
に用いられる。よって、ここでは同一の構成要素には同
一の符号を付し、同一部分についての詳細な説明を省略
する。
【0059】中間層12は、例えば、直径が1μm〜1
00μm程度の大きさを有しており、その上に形成され
る半導体層20よりも小さな面積を有している。なお、
直径および面積とは、積層方向と垂直な方向の面内にお
けるものである。
【0060】このような構成を有する発光ダイオード4
は、例えば、次のようにして製造することができる。
【0061】図11は本実施の形態に係る発光ダイオー
ド4の製造方法を工程順に表すものである。まず、例え
ば第1の実施の形態と同様にして、基板11の上に、ア
モルファスシリコンよりなる中間層12を形成する(図
2(A)参照)。次いで、図11(A)に示したよう
に、例えばフォトリソグラフィまたはプラズマエッチン
グにより中間層12を選択的に除去し、半導体層20の
形成予定領域に対応した島状とする。プラズマエッチン
グの際には、例えば、SH6 を反応ガスとし、圧力約6
6.66Pa、流量50cm3 /min(50scc
m)とする。続いて、例えば第1の実施の形態と同様に
して、中間層12を結晶化する(図2(B)参照)。そ
ののち、図12(B)に示したように、中間層12を基
礎として、第1の実施の形態と同様にして、半導体層2
0、すなわち第1のバッファ層21,第2のバッファ層
22,n型クラッド層23,発光層24,p型ガイド層
25,p型クラッド層26およびp型コンタクト層27
を成長させる。後続の工程は第1の実施の形態と同様で
ある。
【0062】このように本実施の形態によれば、中間層
12を半導体層20に対応して島状に形成するようにし
たので、複数の発光ダイオード4を容易に形成すること
ができる。
【0063】[第6の実施の形態]図12は本発明の第
6の実施の形態に係る発光素子である発光ダイオード5
の断面構造を表すものである。この発光ダイオード5
は、第1の実施の形態における半導体層20に代えて、
半導体層50を備えたものである。ここでは、第1の実
施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一
部分についての詳細な説明を省略する。
【0064】半導体層50は、例えば、基板11の側か
ら積層され、ホウ素,アルミニウム,ガリウムおよびイ
ンジウムからなる群のうちの少なくとも1種のIII族
元素と、リン,ヒ素およびアンチモンからなる群のうち
の少なくとも1種のV族元素とを含むIII−V族化合
物半導体よりそれぞれなるバッファ層51,n型クラッ
ド層52,発光層53,p型クラッド層54およびp型
コンタクト層55を有している。
【0065】バッファ層51は、例えばn型不純物とし
てケイ素を添加したn型GaAsにより構成されてい
る。n型クラッド層52は、例えば、厚みが3μm程度
であり、n型不純物としてケイ素を添加したn型AlG
aInP混晶により構成されている。発光層53は、例
えば、InGaP混晶とAlGaIP混晶とを交互に積
層した多重量子井戸構造を有している。p型クラッド層
54は、例えば、厚みが3μm程度であり、p型不純物
として亜鉛を添加したp型AlGaInP混晶により構
成されている。p型コンタクト層55は、例えば、p型
不純物として亜鉛を添加したp型GaAsとp型InG
aP混晶とを交互に積層した構造を有している。
【0066】p型コンタクト層55の上には、透明電極
であるp側電極61が設けられている。p側電極61
は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide;InとSnと
の酸化物)により構成されている。なお、n側電極の機
能は、中間層12が兼ね備えるようになっている。この
場合、中間層12にはn型不純物が添加される。
【0067】この発光ダイオード5は、例えば第1の実
施の形態と同様にして製造することができ、第1の実施
の形態と同様にして表示装置に用いられる。
【0068】図13は、本実施の形態に係る発光ダイオ
ード5を用いた表示装置の概略構成を表すものであり、
図14は図13におけるB−B線に沿った断面構造を表
すものである。この表示装置は、例えば第1の実施の形
態と同様に、マトリクス状に配列された画素を構成する
複数の発光ダイオード5を備えている。基板11は各発
光ダイオード2において共通であり、中間層12は同一
行ごとに、p側電極61は同一列ごとに共通とされてい
る。
【0069】なお、中間層12の結晶性が高い場合に
は、中間層12の厚みを調節することにより十分な低抵
抗配線を得ることができるが、結晶性が低い場合には、
抵抗値が高くなり、電圧降下が大きくなってしまう。よ
って、WSi,アルミニウムまたは銅などの低抵抗金属
よりなる補助電極62を中間層12の延在方向(ここで
は行方向)に沿って設けることが好ましい。また、p側
電極61の側にも、発光ダイオード5の開口率がやや狭
まるものの、金属製の補助電極63を設けるようにして
もよい。
【0070】また、基板11の半導体層50が形成され
た側の面には、例えばp型コンタクト層55に対応して
開口を有する絶縁膜64が設けられている。絶縁膜64
は例えば二酸化ケイ素により構成されており、p側電極
61と中間層12とが接触して短絡することを防止する
ものである。p側電極61は絶縁膜64の開口を介して
半導体層50と接触されている。
【0071】このように本実施の形態によれば、中間層
12により行方向に発光ダイオード5を接続するように
したので、構造を簡素化することができる。よって、容
易に表示装置を製造することができる。
【0072】[第7の実施の形態]図15は、本発明の
第7の実施の形態に係る発光素子である発光ダイオード
6の断面構造を表すものである。この発光ダイオード6
は、半導体層50に代えて半導体層70を備えたことを
除き、第6の実施の形態と同様の構成を有している。ま
た、第6の実施の形態と同様にして、表示装置に用いら
れる。よって、ここでは同一の構成要素には同一の符号
を付し、同一部分についての詳細な説明を省略する。
【0073】半導体層70は、例えば、基板11の側か
ら順に積層されたIII−V族化合物半導体よりなるI
II−V族バッファ層71と、ベリリウム(Be),マ
グネシウム(Mg),亜鉛(Zn),カドミウム(C
d)および水銀(Hg)からなる群のうちの少なくとも
1種のII族元素と、酸素(O),硫黄(S),セレン
(Se)およびテルル(Te)からなる群のうちの少な
くとも1種のVI族元素とを含むII−VI族化合物半
導体よりそれぞれなるII−VI族バッファ層72,n
型クラッド層73,発光層74,p型クラッド層75,
第1の半導体層76,第2の半導体層77,超格子半導
体層78およびp型コンタクト層79とを有している。
【0074】III−V族バッファ層71は、例えば、
厚みが100nm程度であり、n型不純物としてケイ素
を添加したn型GaAsにより構成されている。II−
VI族バッファ層72は、例えば、厚みが100nm〜
200nmであり、n型不純物として塩素(Cl)を2
×1018cm-3程度添加したn型ZnSeにより構成さ
れている。n型クラッド層73は、例えば、厚みが1μ
mであり、n型不純物として塩素を2×1017cm-3
度添加したn型ZnMgSSe混晶により構成されてい
る。このn型ZnMgSSe混晶の組成は、具体的に
は、例えばII族における亜鉛が88mol%、マグネ
シウムが12mol%、VI族における硫黄が18mo
l%、セレンが82mol%となっている。このとき、
室温におけるバンドギャップは2.9eVとなり、Ga
Asとの格子不整合はほぼ0%となる。
【0075】発光層74は、例えば、活性層と障壁層と
を1周期〜10周期積層した多重量子井戸構造を有して
いる。活性層は、例えば、1層当たりの厚みが2nmで
あり、n型不純物として塩素を添加したn型ZnSeC
d混晶により構成されている。カドミウム(Cd)の組
成は目的とする発光波長に応じて例えば1モル%〜50
モル%の範囲で調整される。また、目的とする発光色が
赤色である場合には、例えば、ランタン,セリウム,プ
ラセオジム,ネオジム,プロメチウム,サマリウム,ユ
ウロピウム,ガドリニウム,テルビウム,ジスプロシウ
ム,ホルミウム,エルビウム,ツリウム,イッテルビウ
ムおよびルテチウムからなる群のうちの少なくとも1種
の希土類元素を添加してもよい。障壁層は、例えば、1
層当たりの厚みが5nmであり、ZnSSe混晶により
構成されている。ZnSSe混晶の組成はVI族元素に
おける硫黄が18mol%、セレンが82mol%とさ
れており、引っ張り歪みを導入するようになっている。
【0076】p型クラッド層75は、例えば、厚みが
0.7μmであり、p型不純物として窒素を5×1017
cm-3程度添加したp型ZnMgSSe混晶により構成
されている。このZnMgSSe混晶の組成は、例えば
n型クラッド層73と同様である。第1の半導体層76
は、例えば、厚みが0.15μmであり、p型不純物と
して窒素を2×1018cm-3程度添加したp型ZnSS
e混晶により構成されている。このZnSSe混晶の組
成は、例えばVI族元素における硫黄が6mol%、セ
レンが94mol%とされており、GaAsと格子整合
するようになっている。
【0077】第2の半導体層77は、例えば、厚みが
0.13μmであり、p型不純物として窒素を2×10
18cm-3程度添加したp型ZnSeにより構成されてい
る。超格子半導体層78は、例えば、p型不純物として
塩素を添加したp型ZnSe層とp型ZnTe層とを、
交互に5層づつ積層したものである。p型ZnSe層の
1層当たりの厚みは一定であり、p型ZnTe層の1層
当たりの厚みは第2の半導体層77からp型コンタクト
層79に向かって徐々に厚くなっている。p型コンタク
ト層79は、例えば、厚みが3nmであり、p型不純物
として窒素を2×1019cm-3程度添加したp型ZnT
eにより構成されている。
【0078】p型コンタクト層79の上には、例えば、
透明電極であるp側電極81が形成されている。p側電
極81は、例えば、厚みが10nm程度であり、金によ
り構成されている。図示しないが、p側電極81の上
に、例えば、厚みが200nm程度であり、p型コンタ
クト層79の側からチタン層と金層とを順次積層したp
側配線用電極を設けるようにしてもよい。
【0079】この発光ダイオード6は、例えば次のよう
にして製造することができる。
【0080】まず、例えば第1の実施の形態と同様に、
基板11の上にアモルファス状の中間層12を形成した
のち、中間層12を結晶化する(図2(A),図2
(B)参照)。次いで、中間層12の上に、半導体層7
0を成長させる。
【0081】図16は半導体層70を成長させる際に用
いるMBE結晶成長装置の構成を表すものである。この
MBE結晶成長装置は、真空蒸着装置の一種であり、図
示しない超高真空排気装置に接続された2つの成長室2
00,300を備えている。成長室200,300は、
真空搬送室401および導入室402とゲートバルブ4
03を介して接続されている。
【0082】成長室200は、III−V族化合物半導
体層を成長させるものであり、内部には基板11を保持
する基板ホルダ201が配設されている。基板ホルダ2
01は、例えばモリブデン(Mo)により構成されてお
り、図示しないヒータによって加熱することができるよ
うになっている。成長室200には、また、基板11に
対向するように複数の粒子線源セル202(例えばクヌ
ーゼンセル(Kセル))が配設されている。各粒子線源
セル202には、III族元素,V族元素およびn型不
純物に応じた原料がそれぞれ個々に充填されている。例
えば、III族元素としてはガリウム(Ga)など、V
族元素としてはヒ素(As)など、n型不純物としては
ケイ素(Si)などがそれぞれ個々に充填されている。
また、各粒子線源セル202は充填される原料に応じて
個々に昇温可能とされており、昇温温度は原料がガリウ
ム,ヒ素あるいはケイ素であるときは、例えばそれぞれ
900℃,250℃あるいは1000℃となっている。
各粒子線源セル202の照射口近傍には開閉可能なシャ
ッター203がそれぞれ配設されている。
【0083】成長室200には、更に、高速電子銃20
4とこれに対応するスクリーン205が配設されてお
り、基板11の表面で回折された高速電子線回折(RH
EED;Reflection High Energy Electron Diffractio
n )像をスクリーン205の上に映し出すことにより、
基板11の表面状態を観察することができるようになっ
ている。
【0084】成長室300は、II−VI族化合物半導
体層を成長させるものであり、成長室200と同様に、
内部には基板ホルダ301とこれに対向して複数の粒子
線源セル302が配設されている。各粒子線源セル30
2には、II族元素,VI族元素およびn型不純物に応
じた原料がそれぞれ個々に充填されている。例えば、I
I族元素としては亜鉛,マグネシウムまたはカドミウム
など、VI族元素としては硫黄,セレンまたはテルルな
ど、n型不純物としては塩化亜鉛(ZnCl2)などが
それぞれ個々に充填されている。なお、硫黄およびセレ
ンには例えばバルブクラッキングセルが用いられ、他に
は例えばクヌーゼンセルが用いられる。各粒子線源セル
302は充填される原料に応じて個々に昇温可能とされ
ており、昇温温度は原料が亜鉛,マグネシウム,カドミ
ウム,硫黄,セレン,テルルあるいは塩化亜鉛であると
きは、例えばそれぞれ200℃,320℃,160℃,
120℃,260℃,200℃あるいは80℃となって
いる。各粒子線源セル302の照射口近傍には、成長室
200と同様に、各シャッター303がそれぞれ配設さ
れている。
【0085】成長室300には、また、p型不純物とし
て窒素を添加できるように、窒素をプラズマ化して基板
11に向かって照射するプラズマ発生室304が配設さ
れている。このプラズマ発生室304は、例えばECR
(Electron Cyclotron Resonance)セルにより構成され
ている。このECRセルは、磁石304aによって囲ま
れたセル内にマイクロ波端子304bによりマイクロ波
を供給すると共にガス導入管304cにより窒素ガスを
供給して窒素をプラズマ化し、プラズマ導出口304d
から照射するようになっている。プラズマ導出口304
dの近傍には、粒子線源セル302と同様に、シャッタ
ー303が配設されている。なお、このプラズマ発生室
は、図示しないがRF(Radio Frequency )セルにより
構成するようにしてもよい。
【0086】成長室300には、更に、成長室200と
同様に、高速電子銃305とこれに対応するスクリーン
306が配設されており、基板11の表面状態を観察す
ることができるようになっている。
【0087】このようなMBE結晶成長装置を用い、分
子線エピタキシ(Molecular Beam Epitaxy;MBE)法
により、半導体層70を成長させる。具体的には、ま
ず、例えば、中間層12を形成した基板11を基板ホル
ダ201に取り付け、約600℃に加熱して中間層12
の表面のサーマルクリーニングを行う。次いで、ガリウ
ム,ヒ素,ケイ素の粒子線を、それぞれ1〜2×10-7
Torr、1×10-5Torr、1×10-9Torr以
下の強度で照射して、n型GaAsよりなるIII−V
族バッファ層71を成長させる。
【0088】続いて、例えば、ヒ素雰囲気中でアニール
を行い、RHEED観察におけるIII−V族バッファ
層71の表面再配列構造をc(4×4)ヒ素過剰面の状
態とする。そののち、真空搬送室401を用いて基板1
1を成長室300に移送する。III−V族バッファ層
71の表面再配列構造をヒ素過剰面の状態とするのは、
不純物の付着を防止すると共に、成長室300に移送し
てから過剰なヒ素を脱離させることによりII−VI族
化合物半導体層を成長させるのに最適な面を形成するた
めである。
【0089】基板11を成長室300に移送したのち、
基板11を基板ホルダ301に取り付け、例えば460
℃程度に昇温して過剰な砒素を蒸発させ、RHEED観
察におけるIII−V族バッファ層71の表面再配列構
造を(2×4)ヒ素安定面とする。積層欠陥の密度を低
減することができるからである。そののち、基板11の
温度をII−VI族化合物半導体層を成長させるための
温度(例えば280℃)まで冷却し、III−V族バッ
ファ層71の上に、亜鉛の粒子線とセレンの粒子線とを
交互に照射し、n型ZnSeよりなるII−VI族バッ
ファ層72を成長させる。
【0090】次いで、II−VI族バッファ層72の上
に、n型ZnMgSSe混晶よりなるn型クラッド層7
3、n型ZnCdSe混晶よりなる活性層およびZnS
Se混晶よりなる障壁層により構成される発光層74、
p型ZnMgSSe混晶よりなるp型クラッド層75,
p型ZnSSe混晶よりなる第1の半導体層76、p型
ZnSeよりなる第2の半導体層77、p型ZnSeと
p型ZnTeとからなる超格子半導体層78およびp型
ZnTeよりなるp型コンタクト層79を順次成長させ
る。なお、MBE法によれば、発光波長の異なる複数の
発光ダイオード6を形成する場合に、活性層の組成を目
的に合わせて容易に変えることができるので好ましい。
【0091】基板11の上に半導体層70を成長させた
のち、基板11をMBE結晶成長装置から取り出し、p
型コンタクト層79の上にp側電極81を形成する。更
に、必要に応じてp側電極81の上に、チタンおよび金
を順次蒸着してp側配線用電極を形成する。これによ
り、図15に示した発光ダイオード6が形成される。
【0092】このように本発明は、II−VI族化合物
半導体層を用いた発光ダイオード6についても同様の効
果を得ることができる。
【0093】[第8の実施の形態]図17は、本発明の
第8の実施の形態に係る発光素子である発光ダイオード
7の断面構造を表すものである。この発光ダイオード7
は、基板11の半導体層20と反対側の面に保護膜91
が設けられたことを除き、第1の実施の形態と同様の構
成,作用および効果を有しており、保護膜91を形成す
ることを除き、第1の実施の形態と同様にして製造する
ことができる。また、第1の実施の形態と同様にして表
示装置に用いられる。よって、ここでは、同一の構成要
素には同一の符号を付し、同一部分についての詳細な説
明を省略する。
【0094】保護膜91は、例えば酸化亜鉛により構成
されている。このように保護膜91を設けるのは、窒素
の原料であるアンモニアが基板11の構成材料である石
英ガラスに対して反応性を有しているので、製造時にお
ける基板11の荒れを防止するためである。なお、保護
膜91は、基板11をMOCVD装置内に搬送する前に
設けることが好ましい。
【0095】このように本実施の形態によれば、基板1
1の半導体層20と反対側の面に保護膜91を設けるよ
うにしたので、基板11の荒れを防ぐことができる。な
お、ここでは詳細に説明しないが、本実施の形態は、第
2ないし第7の実施の形態についても適用することがで
きる。
【0096】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態で
は、基板を石英ガラスにより構成する場合について説明
したが、プラスチックなどの他の非晶質体材料により構
成するようにしてもよい。
【0097】また、上記実施の形態では、中間層をシリ
コンまたはシリコンゲルマニウムにより構成するように
したが、他の材料により構成するようにしても良い。例
えば、シリコンまたはシリコンゲルマニウム以外の、炭
素,シリコン,ゲルマニウムおよびスズからなる群のう
ちの少なくとも1種のIV族元素を含む材料により構成
するようにしてもよい。
【0098】更に、上記実施の形態では、半導体層を構
成するIII−V族化合物半導体またはII−VI族化
合物半導体について具体的な例を挙げて説明したが、本
発明は、他の適宜なIII−V族化合物半導体(すなわ
ち、ホウ素,アルミニウム,ガリウムおよびインジウム
からなる群のうちの少なくとも1種のIII族元素と、
窒素,リン,ヒ素およびアンチモンからなる群のうちの
少なくとも1種のV族元素とを含むIII−V族化合物
半導体)またはII−VI族化合物半導体(すなわち、
ベリリウム,マグネシウム,亜鉛,カドミウムおよび水
銀からなる群のうちの少なくとも1種のII族元素と、
酸素,硫黄,セレンおよびテルルからなる群のうちの少
なくとも1種のVI族元素とを含むII−VI族化合物半
導体)により構成する場合についても同様に適用するこ
とができる。
【0099】加えて、上記実施の形態では、中間層を結
晶化する際に照射するエネルギービームとして、エキシ
マレーザビームを例示したが、他のレーザビームを用い
てもよく、電子ビームを用いてもよい。
【0100】更にまた、上記実施の形態では、全ての発
光ダイオードについて基板を共通とした表示装置につい
て説明したが、個々の発光素子または列ごとあるいは行
ごとの発光素子についてそれぞれ基板を別とし、配設用
基板に配設するようにしてもよい。
【0101】加えてまた、上記実施の形態では、本発明
の発光ダイオードのみを用いた表示装置について説明し
たが、部分的に本発明の発光ダイオードを用いるように
しても良い。すなわち、本発明の表示装置は、本発明の
発光ダイオードを少なくとも1つ備えていれば良く、他
の構成を有する発光ダイオードを含んでいても良い。
【0102】更にまた、上記実施の形態では、発光ダイ
オードを例に挙げて説明したが、本発明は半導体レーザ
(laser diode ; LD)などの他の発光素子についても
同様に適用することができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項12のいずれか1に記載の発光素子によれば、基板
と半導体層との間に、IV族元素を含む中間層を備える
ようにしたので、基板の材料に関係なく、高い結晶性を
有する単結晶の半導体層を形成することができる。ま
た、コストを削減することができる。
【0104】特に、請求項9ないし請求項11記載のい
ずれか1に記載の発光素子によれば、中間層を島状に設
けるようにしたので、または、半導体層をマスク層の開
口部を介して中間層の上に設けるようにしたので、複数
の発光素子を容易に形成することができる。
【0105】また、請求項12記載の発光素子によれ
ば、保護膜を設けるようにしたので、基板の荒れを防止
することができる。よって、光を基板を介して取り出す
ようにしても、光の透過率を高くすることができる。
【0106】更に、請求項13ないし請求項18のいず
れか1に記載の発光素子の製造方法によれば、基板の上
にIV族元素を含む中間層を介して単結晶の半導体層を
形成するようにしたので、本発明の発光素子を容易に実
現することができる。
【0107】特に、請求項15記載の発光素子の製造方
法によれば、アモルファス状の中間層を融点以下の温度
で熱処理するように、またはエネルギービームを照射す
るようにしたので、中間層を効率よく結晶化することが
できる。
【0108】また、請求項19または請求項20記載の
表示装置によれば、本発明の発光素子を備えるようにし
たので、基板の面積を容易に大きくすることができ、大
面積の素子を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る発光ダイオー
ドの構成を表す断面図である。
【図2】図1に示した発光ダイオードの製造工程を表す
断面図である。
【図3】図1に示した発光ダイオードを用いた表示装置
の構成を表す概略図である。
【図4】図11に示した表示装置のA−A線に沿った断
面図である。
【図5】図1に示した発光ダイオードを用いた他の表示
装置における中間層を表す平面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る発光ダイオー
ドの構成を表す断面図である。
【図7】図6に示した発光ダイオードの製造方法を表す
断面図である。
【図8】図6に示した発光ダイオードを用いた表示装置
の構成を表す概略図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る発光ダイオー
ドの構成を表す断面図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る発光ダイオ
ードの構成を表す断面図である。
【図11】図10に示した発光ダイオードの製造方法を
表す断面図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係る発光ダイオ
ードの構成を表す断面図である。
【図13】図12に示した発光ダイオードを用いた表示
装置の構成を表す斜視図である。
【図14】図13に示した表示装置のB−B線に沿った
断面図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態に係る発光ダイオ
ードの構成を表す断面図である。
【図16】図15に示した発光ダイオードの製造に用い
るMBE結晶成長装置の構成を表す断面図である。
【図17】本発明の第8の実施の形態に係る発光ダイオ
ードの構成を表す断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6,7…発光ダイオード、11…
基板、12…中間層、12a…ドメイン、20,50,
70…半導体層、21…第1のバッファ層、22…第2
のバッファ層、23,52,73…n型クラッド層、2
4,53,74…発光層、25…電流ブロック層、2
6,54,75…p型クラッド層、27,55,79…
p型コンタクト層、31…n側電極、32…p側コンタ
クト電極、33…p側配線用電極、41,43…ワイ
ヤ、42…共通配線、34…マスク層、34a…開口
部、51…バッファ層、61,81…p側電極、62,
63…補助電極、64…絶縁膜、71…III−V族バ
ッファ層、72…II−VI族バッファ層、76…第1
の半導体層、77…第2の半導体層、78…超格子半導
体層、91…保護膜、200,300…成長室、20
1,301…基板ホルダ、202,302…粒子線源セ
ル、203,303…シャッター、204,305…高
速電子銃、205,306…スクリーン、304…プラ
ズマ発生室、304a…磁石、304b…マイクロ波端
子、304c…ガス導入管、304d…プラズマ導出
口、401…真空搬送室、402…基板導入室、403
…ゲートバルブ
フロントページの続き Fターム(参考) 5F041 AA03 AA12 AA14 AA36 AA40 CA04 CA05 CA12 CA13 CA24 CA25 CA33 CA34 CA35 CA40 CA41 CA43 CA44 CA46 CA49 CA53 CA55 CA57 CA65 CA66 CA73 CA74 CA77 CA88 CA93 CB13 CB25 CB29 CB36 DB08 FF06 5F045 AA04 AA08 AB04 AB14 AB22 AB23 AC01 AC08 AC12 AC19 CA10 CA11 DA53 DA63 5F052 AA02 AA11 BB07 DA02 DA03 DA10 DB03 JA07 KA01

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 単結晶の半導体層と、 前記基板と前記半導体層との間に設けられ、炭素
    (C),シリコン(Si),ゲルマニウム(Ge)およ
    びスズ(Sn)からなる群のうちの少なくとも1種のI
    V族元素を含む中間層とを備えたことを特徴とする発光
    素子。
  2. 【請求項2】 前記基板は非晶質体よりなることを特徴
    とする請求項1記載の発光素子。
  3. 【請求項3】 前記基板はガラスよりなることを特徴と
    する請求項2記載の発光素子。
  4. 【請求項4】 前記半導体層は、ホウ素(B),アルミ
    ニウム(Al),ガリウム(Ga)およびインジウム
    (In)からなる群のうちの少なくとも1種のIII族
    元素と、窒素(N),リン(P),ヒ素(As)および
    アンチモン(Sb)からなる群のうちの少なくとも1種
    のV族元素とを含むIII−V族化合物半導体よりなる
    ことを特徴とする請求項1記載の発光素子。
  5. 【請求項5】 前記半導体層は希土類元素を含むことを
    特徴とする請求項4記載の発光素子。
  6. 【請求項6】 前記半導体層は、ベリリウム(Be),
    マグネシウム(Mg),亜鉛(Zn),カドミウム(C
    d)および水銀(Hg)からなる群のうちの少なくとも
    1種のII族元素と、酸素(O),硫黄(S),セレン
    (Se)およびテルル(Te)からなる群のうちの少な
    くとも1種のVI族元素とを含むII−VI族化合物半
    導体よりなることを特徴とする請求項1記載の発光素
    子。
  7. 【請求項7】 前記中間層は、少なくとも一部が結晶よ
    りなることを特徴とする請求項1記載の発光素子。
  8. 【請求項8】 前記中間層は、少なくとも一部が複数の
    ドメインを有する多結晶よりなり、前記半導体層は前記
    中間層のドメインに対応して設けられたことを特徴とす
    る請求項1記載の発光素子。
  9. 【請求項9】 前記中間層は、前記半導体層に対応して
    島状に設けられたことを特徴とする請求項1記載の発光
    素子。
  10. 【請求項10】 開口部を有するマスク層を備え、前記
    半導体層は前記マスク層の開口部を介して中間層の上に
    設けられたことを特徴とする請求項1記載の発光素子。
  11. 【請求項11】 前記マスク層は、酸化膜または窒化膜
    よりなることを特徴とする請求項10記載の発光素子。
  12. 【請求項12】 前記基板の前記半導体層と反対側の面
    に保護膜を備えたことを特徴とする請求項1記載の発光
    素子。
  13. 【請求項13】 基板の上に、炭素(C),シリコン
    (Si),ゲルマニウム(Ge)およびスズ(Sn)か
    らなる群のうちの少なくとも1種のIV族元素を含む中
    間層を形成する工程と、 中間層を介して基板の上に単結晶の半導体層を形成する
    工程とを含むことを特徴とする発光素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 アモルファス状の中間層を形成したの
    ち、中間層の少なくとも一部を結晶化することを特徴と
    する請求項13記載の発光素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 中間層の融点以下の温度で熱処理する
    ことにより、またはエネルギービームを照射することに
    より、中間層の少なくとも一部を結晶化することを特徴
    とする請求項14記載の発光素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 アモルファス状の中間層の上に開口部
    を有するマスク層を形成し、中間層のうち開口部に対応
    する領域を結晶化することを特徴とする請求項14記載
    の発光素子の製造方法。
  17. 【請求項17】 分子線エピタキシ法により半導体層を
    成長させることを特徴とする請求項13記載の発光素子
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 半導体層を形成する前に、基板の中間
    層と反対側の面に保護膜を形成する工程を含むことを特
    徴とする請求項13記載の発光素子の製造方法。
  19. 【請求項19】 基板と半導体層との間に炭素(C),
    シリコン(Si),ゲルマニウム(Ge)およびスズ
    (Sn)からなる群のうちの少なくとも1種のIV族元
    素を含む中間層が設けられた発光素子を備えたことを特
    徴とする表示装置。
  20. 【請求項20】 前記発光素子を複数備えると共に、前
    記基板は各発光素子において共通であることを特徴とす
    る請求項19記載の表示装置。
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