JP2003243029A - 非水電解液二次電池 - Google Patents
非水電解液二次電池Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高出力かつ長寿命の非水電解液二次電池を提
供する。 【解決手段】 正極活物質にマンガン酸リチウムを用い
た正極と、負極活物質に非晶質炭素を用いた負極と、を
セパレータを介して捲回して捲回群を作製し、エチレン
カーボネートとジメチルカーボネートとの混合溶媒中に
所定濃度のLiPF6を溶解させた非水電解液に浸潤さ
せて電池容器内に収容した円筒型リチウムイオン電池を
作製した。混合溶媒中のLiPF6の濃度を1.2モル
/リットル以上1.6モル/リットル以下とした。電極
反応に十分なリチウムイオン量を確保し、非水電解液の
粘性増大を抑制する。
供する。 【解決手段】 正極活物質にマンガン酸リチウムを用い
た正極と、負極活物質に非晶質炭素を用いた負極と、を
セパレータを介して捲回して捲回群を作製し、エチレン
カーボネートとジメチルカーボネートとの混合溶媒中に
所定濃度のLiPF6を溶解させた非水電解液に浸潤さ
せて電池容器内に収容した円筒型リチウムイオン電池を
作製した。混合溶媒中のLiPF6の濃度を1.2モル
/リットル以上1.6モル/リットル以下とした。電極
反応に十分なリチウムイオン量を確保し、非水電解液の
粘性増大を抑制する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非水電解液二次電池
に係り、特に、正極活物質にリチウム遷移金属複合酸化
物を用いた正極と、負極活物質に炭素材を用いた負極と
を有する電極群を、有機溶媒と電解質の6フッ化リン酸
リチウム(LiPF6)とを用いた非水電解液に浸潤さ
せた非水電解液二次電池であって、充放電時の最大電流
値が時間率5C以上の非水電解液二次電池に関する。
に係り、特に、正極活物質にリチウム遷移金属複合酸化
物を用いた正極と、負極活物質に炭素材を用いた負極と
を有する電極群を、有機溶媒と電解質の6フッ化リン酸
リチウム(LiPF6)とを用いた非水電解液に浸潤さ
せた非水電解液二次電池であって、充放電時の最大電流
値が時間率5C以上の非水電解液二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】非水電解液二次電池を代表するリチウム
イオン二次電池は、主にVTRカメラやノートパソコ
ン、携帯電話等のポータブル機器用電源として広く普及
してきた。また、リチウムイオン二次電池は高エネルギ
ー密度を有することから、電気自動車用電源としても注
目されている。すなわち、自動車産業界においては環境
問題に対応すべく、排出ガスのない、動力源を完全に電
池のみとした電気自動車(EV)や、内燃機関エンジン
及び電池の両方を動力源とするハイブリッド電気自動車
(HEV)の開発が本格化し、リチウムイオン二次電池
等を用いた電気自動車(EV、HEV)が一部実用段階
に到達している。特に、電気自動車への電力供給施設等
のインフラを整備する必要のないHEVの開発は加速さ
れており、HEVの電源となる電池の開発も急速に進め
られている。
イオン二次電池は、主にVTRカメラやノートパソコ
ン、携帯電話等のポータブル機器用電源として広く普及
してきた。また、リチウムイオン二次電池は高エネルギ
ー密度を有することから、電気自動車用電源としても注
目されている。すなわち、自動車産業界においては環境
問題に対応すべく、排出ガスのない、動力源を完全に電
池のみとした電気自動車(EV)や、内燃機関エンジン
及び電池の両方を動力源とするハイブリッド電気自動車
(HEV)の開発が本格化し、リチウムイオン二次電池
等を用いた電気自動車(EV、HEV)が一部実用段階
に到達している。特に、電気自動車への電力供給施設等
のインフラを整備する必要のないHEVの開発は加速さ
れており、HEVの電源となる電池の開発も急速に進め
られている。
【0003】HEVにおいては、自動車の加速力をモー
タ駆動でアシストするために強力なアシスト力を必要と
し、電源となる電池の高出力化が要求されている。ま
た、車両走行時では、ハイブリッドシステムの制御方法
にもよるが、電池は最大電流値が10C以上に及ぶ大電
流での充電及び放電が瞬間的に連続的に繰り返される。
このような使用条件においても高出力性能の維持が求め
られ、HEVの長期の使用期間に対応するため10年以
上の寿命性能の実現も求められている。
タ駆動でアシストするために強力なアシスト力を必要と
し、電源となる電池の高出力化が要求されている。ま
た、車両走行時では、ハイブリッドシステムの制御方法
にもよるが、電池は最大電流値が10C以上に及ぶ大電
流での充電及び放電が瞬間的に連続的に繰り返される。
このような使用条件においても高出力性能の維持が求め
られ、HEVの長期の使用期間に対応するため10年以
上の寿命性能の実現も求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな大電流での瞬間的な充放電が繰り返されるときに
は、瞬間的に多量のリチウムイオンが電極反応に関与
し、通常非水電解液に添加される電解質のリチウム塩が
1.0モル/リットル程度の濃度ではリチウムイオン量
が不足するので、非水電解液二次電池からの出力は低下
する。これを避けるために、非水電解液中のリチウムイ
オン量を増加させると(リチウム塩の濃度を高める
と)、非水電解液の粘性のため直流内部抵抗が大きくな
るので、非水電解液二次電池の出力や寿命が低下する、
という問題がある。
うな大電流での瞬間的な充放電が繰り返されるときに
は、瞬間的に多量のリチウムイオンが電極反応に関与
し、通常非水電解液に添加される電解質のリチウム塩が
1.0モル/リットル程度の濃度ではリチウムイオン量
が不足するので、非水電解液二次電池からの出力は低下
する。これを避けるために、非水電解液中のリチウムイ
オン量を増加させると(リチウム塩の濃度を高める
と)、非水電解液の粘性のため直流内部抵抗が大きくな
るので、非水電解液二次電池の出力や寿命が低下する、
という問題がある。
【0005】本発明は上記事案に鑑み、高出力かつ長寿
命の非水電解液二次電池を提供することを課題とする。
命の非水電解液二次電池を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、正極活物質にリチウム遷移金属複合酸化
物を用いた正極と、負極活物質に炭素材を用いた負極と
を有する電極群を、有機溶媒と電解質の6フッ化リン酸
リチウム(LiPF6)とを用いた非水電解液に浸潤さ
せた非水電解液二次電池であって、充放電時の最大電流
値が時間率5C以上の非水電解液二次電池において、有
機溶媒に対する6フッ化リン酸リチウムの濃度が1.2
モル/リットル以上1.6モル/リットル以下の範囲と
する。
に、本発明は、正極活物質にリチウム遷移金属複合酸化
物を用いた正極と、負極活物質に炭素材を用いた負極と
を有する電極群を、有機溶媒と電解質の6フッ化リン酸
リチウム(LiPF6)とを用いた非水電解液に浸潤さ
せた非水電解液二次電池であって、充放電時の最大電流
値が時間率5C以上の非水電解液二次電池において、有
機溶媒に対する6フッ化リン酸リチウムの濃度が1.2
モル/リットル以上1.6モル/リットル以下の範囲と
する。
【0007】本発明の非水電解液二次電池は、正極活物
質にリチウム遷移金属複合酸化物を用いた正極と、負極
活物質に炭素材を用いた負極とを有する電極群が、有機
溶媒と電解質の6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)
とを用いた非水電解液に浸潤されている。有機溶媒に対
するLiPF6の濃度が1.2モル/リットルに満たな
いと、最大電流値が時間率5C以上の充放電時の電極反
応に十分なリチウムイオン量を確保することができない
ので、非水電解液二次電池の出力を低下させ、LiPF
6の濃度が1.6モル/リットルを超えると、非水電解
液の粘性が大きくなりリチウムイオンの移動が制限され
るので、直流内部抵抗が増大するため非水電解液二次電
池の出力及び寿命を低下させる。本発明では、充放電時
の最大電流値が時間率5C以上の非水電解液二次電池に
おいて、有機溶媒に対するLiPF6の濃度を1.2モ
ル/リットル以上1.6モル/リットル以下としたの
で、電極反応に十分なリチウムイオン量を確保すること
ができると共に、非水電解液の粘性による直流内部抵抗
の増大を抑制することができるので、出力及び寿命を向
上させることができる。
質にリチウム遷移金属複合酸化物を用いた正極と、負極
活物質に炭素材を用いた負極とを有する電極群が、有機
溶媒と電解質の6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)
とを用いた非水電解液に浸潤されている。有機溶媒に対
するLiPF6の濃度が1.2モル/リットルに満たな
いと、最大電流値が時間率5C以上の充放電時の電極反
応に十分なリチウムイオン量を確保することができない
ので、非水電解液二次電池の出力を低下させ、LiPF
6の濃度が1.6モル/リットルを超えると、非水電解
液の粘性が大きくなりリチウムイオンの移動が制限され
るので、直流内部抵抗が増大するため非水電解液二次電
池の出力及び寿命を低下させる。本発明では、充放電時
の最大電流値が時間率5C以上の非水電解液二次電池に
おいて、有機溶媒に対するLiPF6の濃度を1.2モ
ル/リットル以上1.6モル/リットル以下としたの
で、電極反応に十分なリチウムイオン量を確保すること
ができると共に、非水電解液の粘性による直流内部抵抗
の増大を抑制することができるので、出力及び寿命を向
上させることができる。
【0008】この場合において、正極活物質に用いるリ
チウム遷移金属複合酸化物は、資源量が豊富でコスト的
に有利な、リチウムマンガン複酸化物であることが好ま
しく、リチウムマンガン複酸化物には、熱的安定性を有
する、リチウムやマンガンの一部が他の金属元素で置換
されたものを用いるようにしてもよい。また、負極活物
質に用いる炭素材は、可撓性が要求される電極に対して
剥離・離脱の少ない、非晶質炭素であることが好まし
い。
チウム遷移金属複合酸化物は、資源量が豊富でコスト的
に有利な、リチウムマンガン複酸化物であることが好ま
しく、リチウムマンガン複酸化物には、熱的安定性を有
する、リチウムやマンガンの一部が他の金属元素で置換
されたものを用いるようにしてもよい。また、負極活物
質に用いる炭素材は、可撓性が要求される電極に対して
剥離・離脱の少ない、非晶質炭素であることが好まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
非水電解液二次電池を円筒型リチウムイオン電池に適用
した実施の形態について説明する。
非水電解液二次電池を円筒型リチウムイオン電池に適用
した実施の形態について説明する。
【0010】(正極の作製)リチウム遷移金属複合酸化
物としてのマンガン酸リチウム100重量部に対して、
導電材の鱗片状黒鉛10重量部と結着材のポリフッ化ビ
ニリデン5重量部とを添加し、これに分散溶媒のN−メ
チルピロリドンを添加、混練したスラリを厚さ20μm
のアルミニウム箔の両面に塗布した。このとき、正極長
寸方向の一方の側縁に幅30mmの未塗布部を残した。
その後乾燥、プレス、裁断して、幅82mm、厚さ90
μmの正極を得た。上記未塗布部に切り欠きを入れ、切
り欠き残部を正極リード片とした。隣り合う正極リード
片を50mm間隔とし、正極リード片の幅を5mmとし
た。
物としてのマンガン酸リチウム100重量部に対して、
導電材の鱗片状黒鉛10重量部と結着材のポリフッ化ビ
ニリデン5重量部とを添加し、これに分散溶媒のN−メ
チルピロリドンを添加、混練したスラリを厚さ20μm
のアルミニウム箔の両面に塗布した。このとき、正極長
寸方向の一方の側縁に幅30mmの未塗布部を残した。
その後乾燥、プレス、裁断して、幅82mm、厚さ90
μmの正極を得た。上記未塗布部に切り欠きを入れ、切
り欠き残部を正極リード片とした。隣り合う正極リード
片を50mm間隔とし、正極リード片の幅を5mmとし
た。
【0011】(負極の作製)負極活物質の炭素材として
の非晶質炭素粉末90重量部に対して、結着剤のポリフ
ッ化ビニリデン10重量部を添加し、これに分散溶媒の
N−メチルピロリドンを添加、混練したスラリを厚さ1
0μmの圧延銅箔の両面に塗布した。このとき、負極長
寸方向の一方の側縁に幅30mmの未塗布部を残した。
その後乾燥、プレス、裁断して、幅86mm、厚さ70
μmの負極を得た。上記未塗布部に正極と同様に切り欠
きを入れ、切り欠き残部を負極リード片とした。隣り合
う負極リード片を50mm間隔とし、負極リード片の幅
を5mmとした。
の非晶質炭素粉末90重量部に対して、結着剤のポリフ
ッ化ビニリデン10重量部を添加し、これに分散溶媒の
N−メチルピロリドンを添加、混練したスラリを厚さ1
0μmの圧延銅箔の両面に塗布した。このとき、負極長
寸方向の一方の側縁に幅30mmの未塗布部を残した。
その後乾燥、プレス、裁断して、幅86mm、厚さ70
μmの負極を得た。上記未塗布部に正極と同様に切り欠
きを入れ、切り欠き残部を負極リード片とした。隣り合
う負極リード片を50mm間隔とし、負極リード片の幅
を5mmとした。
【0012】(電池の組立)図1に示すように、上記作
製した正極と負極とを、これら両極が直接接触しないよ
うに幅90mm、厚さ40μmのポリエチレン製セパレ
ータと共に捲回し捲回群6を作製した。捲回の中心に
は、ポリプロピレン製の中空円筒状の軸芯1を用いた。
このとき、正極リード片2と負極リード片3とが、それ
ぞれ捲回群6の互いに反対側の両端面に位置するように
した。また、正極、負極、セパレータの長さを調整し、
捲回群6の直径を38±0.1mmとした。
製した正極と負極とを、これら両極が直接接触しないよ
うに幅90mm、厚さ40μmのポリエチレン製セパレ
ータと共に捲回し捲回群6を作製した。捲回の中心に
は、ポリプロピレン製の中空円筒状の軸芯1を用いた。
このとき、正極リード片2と負極リード片3とが、それ
ぞれ捲回群6の互いに反対側の両端面に位置するように
した。また、正極、負極、セパレータの長さを調整し、
捲回群6の直径を38±0.1mmとした。
【0013】正極リード片2を変形させ、その全てを、
捲回群6の軸芯1のほぼ延長線上にある正極集電リング
4の周囲から一体に張り出している鍔部周辺付近に集
合、接触させた後、正極リード片2と鍔部周辺とを超音
波溶接して正極リード片2を鍔部周面に接続した。一
方、負極集電リング5と負極リード片3との接続操作
も、正極集電リング4と正極リード片2との接続操作と
同様に実施した。
捲回群6の軸芯1のほぼ延長線上にある正極集電リング
4の周囲から一体に張り出している鍔部周辺付近に集
合、接触させた後、正極リード片2と鍔部周辺とを超音
波溶接して正極リード片2を鍔部周面に接続した。一
方、負極集電リング5と負極リード片3との接続操作
も、正極集電リング4と正極リード片2との接続操作と
同様に実施した。
【0014】その後、正極集電リング4の鍔部周面全周
に絶縁被覆を施した。この絶縁被覆には、基材がポリイ
ミドで、その片面にヘキサメタアクリレートからなる粘
着剤を塗布した粘着テープを用いた。この粘着テープを
鍔部周面から捲回群6外周面に亘って一重以上巻いて絶
縁被覆とし、捲回群6を電池容器7内に挿入した。電池
容器7の外径は40mm、内径は39mmである。
に絶縁被覆を施した。この絶縁被覆には、基材がポリイ
ミドで、その片面にヘキサメタアクリレートからなる粘
着剤を塗布した粘着テープを用いた。この粘着テープを
鍔部周面から捲回群6外周面に亘って一重以上巻いて絶
縁被覆とし、捲回群6を電池容器7内に挿入した。電池
容器7の外径は40mm、内径は39mmである。
【0015】負極集電リング5には予め電気的導通のた
めの負極リード板8が溶接されており、電池容器7に捲
回群6を挿入後、電池容器7の底部と負極リード板8と
を溶接した。
めの負極リード板8が溶接されており、電池容器7に捲
回群6を挿入後、電池容器7の底部と負極リード板8と
を溶接した。
【0016】一方、正極集電リング4には、予め複数枚
のアルミニウム製のリボンを重ね合わせて構成した正極
リード9を溶接しておき、正極リード9の他端を、電池
容器7を封口するための電池蓋の下面に溶接した。電池
蓋は、蓋ケース12と、蓋キャップ13と、気密を保つ
弁押え14と、開裂弁11とで構成されており、これら
が積層されて蓋ケース12の周縁をカシメることによっ
て組立てられている。
のアルミニウム製のリボンを重ね合わせて構成した正極
リード9を溶接しておき、正極リード9の他端を、電池
容器7を封口するための電池蓋の下面に溶接した。電池
蓋は、蓋ケース12と、蓋キャップ13と、気密を保つ
弁押え14と、開裂弁11とで構成されており、これら
が積層されて蓋ケース12の周縁をカシメることによっ
て組立てられている。
【0017】次に、非水電解液を所定量電池容器7内に
注入した。非水電解液は、有機溶媒に電解質を所定濃度
で溶解したものを用いた。電解質には、リチウム塩のL
iPF6を用いた。一般的には、電解質のLiPF6の
濃度は導電率が最も高い1.0モル/リットル(以下、
濃度の単位モル/リットルをMと略記する。)程度とす
る。これは、LiPF6の濃度が、1.0モル/リット
ルより低い場合には電荷のキャリアとなるリチウムイオ
ン量が少ないので導電率が小さくなり、1.0モル/リ
ットルより高い場合には非水電解液の粘性が大きくなり
リチウムイオンの移動が制限されるので導電率が小さく
なるためである。
注入した。非水電解液は、有機溶媒に電解質を所定濃度
で溶解したものを用いた。電解質には、リチウム塩のL
iPF6を用いた。一般的には、電解質のLiPF6の
濃度は導電率が最も高い1.0モル/リットル(以下、
濃度の単位モル/リットルをMと略記する。)程度とす
る。これは、LiPF6の濃度が、1.0モル/リット
ルより低い場合には電荷のキャリアとなるリチウムイオ
ン量が少ないので導電率が小さくなり、1.0モル/リ
ットルより高い場合には非水電解液の粘性が大きくなり
リチウムイオンの移動が制限されるので導電率が小さく
なるためである。
【0018】本実施形態の円筒型リチウムイオン電池で
は、充放電時の最大電流値が時間率5C以上となること
から、瞬間的に多量のリチウムイオンが電極反応に関与
するので、LiPF6の濃度が、1.2Mに満たないと
非水電解液中のリチウムイオン量が不足し、1.6Mを
超えると非水電解液の粘性が増大してリチウムイオンの
移動が制限される。従って、LiPF6の濃度は、1.
2M以上1.6M以下の範囲で設定される。
は、充放電時の最大電流値が時間率5C以上となること
から、瞬間的に多量のリチウムイオンが電極反応に関与
するので、LiPF6の濃度が、1.2Mに満たないと
非水電解液中のリチウムイオン量が不足し、1.6Mを
超えると非水電解液の粘性が増大してリチウムイオンの
移動が制限される。従って、LiPF6の濃度は、1.
2M以上1.6M以下の範囲で設定される。
【0019】LiPF6を溶解させる有機溶媒として
は、特に制限されるものではなく、LiPF6を溶解さ
せてイオン伝導性を与えるものであればよい。このよう
な有機溶媒は、例えば、プロピレンカーボネート、エチ
レンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカ
ーボネート等のカーボネート系、1,2−ジメトキシエ
タン等のジメトキシエタン系、γ−ブチロラクトン等の
ブチロラクトン系、2−メチルテトラヒドロフラン等の
テトラヒドロフラン系、1,3−ジオキソラン、4−メ
チル−1,3−ジオキソラン等のジオキソラン系、スル
ホラン、メチルスルホラン等のスルホラン系、ジエチル
エーテル、アセトニトリル、プロピオニトリル、等を挙
げることができる。また、上記有機溶媒の2種類以上の
混合溶媒を用いてもよく、有機溶媒の混合配合比につい
ても限定されるものではない。
は、特に制限されるものではなく、LiPF6を溶解さ
せてイオン伝導性を与えるものであればよい。このよう
な有機溶媒は、例えば、プロピレンカーボネート、エチ
レンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカ
ーボネート等のカーボネート系、1,2−ジメトキシエ
タン等のジメトキシエタン系、γ−ブチロラクトン等の
ブチロラクトン系、2−メチルテトラヒドロフラン等の
テトラヒドロフラン系、1,3−ジオキソラン、4−メ
チル−1,3−ジオキソラン等のジオキソラン系、スル
ホラン、メチルスルホラン等のスルホラン系、ジエチル
エーテル、アセトニトリル、プロピオニトリル、等を挙
げることができる。また、上記有機溶媒の2種類以上の
混合溶媒を用いてもよく、有機溶媒の混合配合比につい
ても限定されるものではない。
【0020】非水電解液注入後、正極リード9を折りた
たむようにして電池蓋で電池容器7に蓋をし、EPDM
樹脂製ガスケット10を介してカシメて密封することに
より円筒型リチウムイオン電池20を完成させた。円筒
型リチウムイオン電池20の設計容量は4.0Ahであ
り、充放電時には時間率5C以上の最大電流値を許容す
る仕様である。
たむようにして電池蓋で電池容器7に蓋をし、EPDM
樹脂製ガスケット10を介してカシメて密封することに
より円筒型リチウムイオン電池20を完成させた。円筒
型リチウムイオン電池20の設計容量は4.0Ahであ
り、充放電時には時間率5C以上の最大電流値を許容す
る仕様である。
【0021】
【実施例】次に、本実施形態に従い、有機溶媒にエチレ
ンカーボネートとジメチルカーボネートとを1:1の割
合で混合した混合溶媒を用い、リチウム塩としてLiP
F 6を用いて作製した円筒型リチウムイオン電池20の
実施例について説明する。なお、比較のために作製した
比較例の電池についても併記する。
ンカーボネートとジメチルカーボネートとを1:1の割
合で混合した混合溶媒を用い、リチウム塩としてLiP
F 6を用いて作製した円筒型リチウムイオン電池20の
実施例について説明する。なお、比較のために作製した
比較例の電池についても併記する。
【0022】(実施例1)下表1に示すように、実施例
1では、混合溶媒に溶解するリチウム塩のLiPF6の
濃度を1.2Mとした。
1では、混合溶媒に溶解するリチウム塩のLiPF6の
濃度を1.2Mとした。
【0023】
【表1】
【0024】(実施例2、3)表1に示すように、実施
例2及び実施例3では、LiPF6の濃度を変化させた
以外は実施例1と同様にした。実施例2では、LiPF
6の濃度を1.4M、実施例3では、LiPF6の濃度
を1.6Mとした。
例2及び実施例3では、LiPF6の濃度を変化させた
以外は実施例1と同様にした。実施例2では、LiPF
6の濃度を1.4M、実施例3では、LiPF6の濃度
を1.6Mとした。
【0025】(比較例1〜3)表1に示すように、比較
例1〜比較例3では、LiPF6の濃度を変化させる以
外は実施例1と同様にした。それぞれLiPF6の濃度
を、比較例1では0.8M、比較例2では1.0M、比
較例3では1.8Mとした。
例1〜比較例3では、LiPF6の濃度を変化させる以
外は実施例1と同様にした。それぞれLiPF6の濃度
を、比較例1では0.8M、比較例2では1.0M、比
較例3では1.8Mとした。
【0026】<試験・評価>次に、以上のようにして作
製した実施例及び比較例の各電池について、HEVでの
使用条件を模擬したパルスサイクル試験の前後に、直流
内部抵抗(以下、DCRという。)を測定し耐久性能を
評価した。
製した実施例及び比較例の各電池について、HEVでの
使用条件を模擬したパルスサイクル試験の前後に、直流
内部抵抗(以下、DCRという。)を測定し耐久性能を
評価した。
【0027】(DCR測定)初期DCRは電池作製後、
初期容量安定化運転を行った後に測定した。各電池を
4.1Vの満充電状態とした後、25°Cの雰囲気下に
て、10Aで5秒間、30Aで5秒間、60Aで5秒
間、放電したとき電圧の変化から算出した値を初期DC
R値とした。後述するパルスサイクル試験後に、同様の
方法でDCRを測定し、サイクル試験後DCRとした。
初期DCRに対するサイクル試験後DCRの百分率をD
CR上昇率(パルスサイクル試験後DCR÷初期DCR
×100)として算出した。
初期容量安定化運転を行った後に測定した。各電池を
4.1Vの満充電状態とした後、25°Cの雰囲気下に
て、10Aで5秒間、30Aで5秒間、60Aで5秒
間、放電したとき電圧の変化から算出した値を初期DC
R値とした。後述するパルスサイクル試験後に、同様の
方法でDCRを測定し、サイクル試験後DCRとした。
初期DCRに対するサイクル試験後DCRの百分率をD
CR上昇率(パルスサイクル試験後DCR÷初期DCR
×100)として算出した。
【0028】(パルスサイクル試験)パルスサイクル試
験は、5C相当の電流値で10秒間の充電と、10C相
当の電流値で5秒間の放電と、を2000時間連続的に
繰り返すことで行った。試験は、45°Cの雰囲気下で
行った。
験は、5C相当の電流値で10秒間の充電と、10C相
当の電流値で5秒間の放電と、を2000時間連続的に
繰り返すことで行った。試験は、45°Cの雰囲気下で
行った。
【0029】下表2に、初期DCR及びDCR上昇率の
測定結果を示す。
測定結果を示す。
【0030】
【表2】
【0031】表1及び表2に示すように、LiPF6の
濃度を1.2M〜1.6Mとした実施例1〜実施例3の
電池では、初期DCRは3.9mΩ〜4.3mΩと小さ
く、更にDCR上昇率も140%〜150%に抑えられ
ている。これに対して、比較例1及び比較例2の電池で
は、LiPF6の濃度が1.2Mを下回るので、初期D
CRは4.0mΩ及び3.8mΩと小さいものの、DC
R上昇率は195%以上と大きくなった。これは、Li
PF6の濃度が低くリチウムイオン量が十分ではないた
めに電極反応が進まなくなり、導電率が低下したためと
考えられる。また、LiPF6の濃度が1.6Mを超え
る比較例3の電池では、初期DCR、DCR上昇率共に
大きくなった。これは、電解液の粘度が大きくなり導電
率が低下したため、電極近傍のリチウムイオン量が増え
たにも拘わらず、パルスサイクル試験に追従できなかっ
たためと考えられる。
濃度を1.2M〜1.6Mとした実施例1〜実施例3の
電池では、初期DCRは3.9mΩ〜4.3mΩと小さ
く、更にDCR上昇率も140%〜150%に抑えられ
ている。これに対して、比較例1及び比較例2の電池で
は、LiPF6の濃度が1.2Mを下回るので、初期D
CRは4.0mΩ及び3.8mΩと小さいものの、DC
R上昇率は195%以上と大きくなった。これは、Li
PF6の濃度が低くリチウムイオン量が十分ではないた
めに電極反応が進まなくなり、導電率が低下したためと
考えられる。また、LiPF6の濃度が1.6Mを超え
る比較例3の電池では、初期DCR、DCR上昇率共に
大きくなった。これは、電解液の粘度が大きくなり導電
率が低下したため、電極近傍のリチウムイオン量が増え
たにも拘わらず、パルスサイクル試験に追従できなかっ
たためと考えられる。
【0032】以上のように、本実施形態の円筒型リチウ
ムイオン電池20は、非水電解液のリチウム塩LiPF
6の濃度を1.2M以上1.6M以下とすることで、非
水電解液中のリチウムイオン量が増加し、電極反応に十
分なリチウムイオン量を確保することができるので、初
期DCRを低く抑えることができると共に、非水電解液
の粘性増大を抑制してリチウムイオンの移動を円滑にす
ることから、連続的に繰り返されるパルス充放電におい
て電極反応に関与する多量のリチウムイオンを活物質表
面で十分に確保することができ、DCR上昇率を小さく
抑えることができる。従って、円筒型リチウムイオン電
池20は、充放電時に時間率5C以上の最大電流値が流
れても、高出力、長寿命という利点が実現される。
ムイオン電池20は、非水電解液のリチウム塩LiPF
6の濃度を1.2M以上1.6M以下とすることで、非
水電解液中のリチウムイオン量が増加し、電極反応に十
分なリチウムイオン量を確保することができるので、初
期DCRを低く抑えることができると共に、非水電解液
の粘性増大を抑制してリチウムイオンの移動を円滑にす
ることから、連続的に繰り返されるパルス充放電におい
て電極反応に関与する多量のリチウムイオンを活物質表
面で十分に確保することができ、DCR上昇率を小さく
抑えることができる。従って、円筒型リチウムイオン電
池20は、充放電時に時間率5C以上の最大電流値が流
れても、高出力、長寿命という利点が実現される。
【0033】また、本実施形態では、正極活物質に、リ
チウムと資源量が豊富なマンガンの複酸化物であるマン
ガン酸リチウムを用いたので、円筒型リチウムイオン電
池20を低コストで作製できるものと期待でき、また、
マンガン酸リチウムを含むリチウムマンガン複酸化物
は、例えば、円筒型リチウムイオン電池20の電圧監視
回路が故障し過充電状態に陥っても、リチウムコバルト
複酸化物やリチウムニッケル複酸化物を正極活物質に用
いた場合より電池異常時の電極反応が穏やかなので、安
全性の点で優れている。
チウムと資源量が豊富なマンガンの複酸化物であるマン
ガン酸リチウムを用いたので、円筒型リチウムイオン電
池20を低コストで作製できるものと期待でき、また、
マンガン酸リチウムを含むリチウムマンガン複酸化物
は、例えば、円筒型リチウムイオン電池20の電圧監視
回路が故障し過充電状態に陥っても、リチウムコバルト
複酸化物やリチウムニッケル複酸化物を正極活物質に用
いた場合より電池異常時の電極反応が穏やかなので、安
全性の点で優れている。
【0034】更に、本実施形態では、負極活物質に非晶
質炭素を用いたことで、負極活物質自体に結晶性の性質
を有していないことから、電池の組立時に正極と共に捲
回するとき(及び捲回後)に、捲回による可撓性が要求
される電極に対して剥離・離脱が少ないので、他の負極
活物質を用いる場合より、高寿命の電池を得ることがで
きる。
質炭素を用いたことで、負極活物質自体に結晶性の性質
を有していないことから、電池の組立時に正極と共に捲
回するとき(及び捲回後)に、捲回による可撓性が要求
される電極に対して剥離・離脱が少ないので、他の負極
活物質を用いる場合より、高寿命の電池を得ることがで
きる。
【0035】なお、本実施形態では、正極及び負極を捲
回した捲回式の構造の円筒型リチウムイオン電池20を
例示したが、本発明はこれに限定されることなく、積層
式の構造としたリチウムイオン電池にも適用可能であ
る。従って、本発明は電池の形状についても円筒型に限
定されるものではなく、角形、その他の多角形の電池に
も適用可能である。
回した捲回式の構造の円筒型リチウムイオン電池20を
例示したが、本発明はこれに限定されることなく、積層
式の構造としたリチウムイオン電池にも適用可能であ
る。従って、本発明は電池の形状についても円筒型に限
定されるものではなく、角形、その他の多角形の電池に
も適用可能である。
【0036】また、本実施形態では、正極活物質として
マンガン酸リチウムを用いた例を示したが、結晶中のマ
ンガンやリチウムの一部をそれら以外の元素で置換ある
いはドープした材料を使用するようにしてもよい。例え
ば、化学式Li1+xMn2 −x−yMyO4で表さ
れ、Mはマンガンの一部をLi、Fe、Co、Ni、C
r、Al、Mg、等の元素で置換したマンガン酸リチウ
ム、具体的には化学式Li1.09Mn1.815Al
0.095O4で表されるマンガン酸リチウム等を用い
てもよい。更に、結晶構造中の一部の元素が欠損した欠
損部を有するマンガン酸リチウムであってもよい。
マンガン酸リチウムを用いた例を示したが、結晶中のマ
ンガンやリチウムの一部をそれら以外の元素で置換ある
いはドープした材料を使用するようにしてもよい。例え
ば、化学式Li1+xMn2 −x−yMyO4で表さ
れ、Mはマンガンの一部をLi、Fe、Co、Ni、C
r、Al、Mg、等の元素で置換したマンガン酸リチウ
ム、具体的には化学式Li1.09Mn1.815Al
0.095O4で表されるマンガン酸リチウム等を用い
てもよい。更に、結晶構造中の一部の元素が欠損した欠
損部を有するマンガン酸リチウムであってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
充放電時の最大電流値が時間率5C以上の非水電解液二
次電池において、有機溶媒に対するLiPF6の濃度が
1.2モル/リットル未満のとき、最大電流値が時間率
5C以上の充放電時の電極反応に十分なリチウムイオン
量の確保が困難となり、LiPF6の濃度が1.6モル
/リットルを超えるとき、非水電解液の粘性が大きくな
りリチウムイオンの移動が制限され直流内部抵抗が増大
する、ことを防止するために、有機溶媒に対するLiP
F6の濃度を1.2モル/リットル以上1.6モル/リ
ットル以下としたので、電極反応に十分なリチウムイオ
ン量を確保することができると共に、非水電解液の粘性
による直流内部抵抗の増大を抑制し出力及び寿命を向上
させることができる、という効果を得ることができる。
充放電時の最大電流値が時間率5C以上の非水電解液二
次電池において、有機溶媒に対するLiPF6の濃度が
1.2モル/リットル未満のとき、最大電流値が時間率
5C以上の充放電時の電極反応に十分なリチウムイオン
量の確保が困難となり、LiPF6の濃度が1.6モル
/リットルを超えるとき、非水電解液の粘性が大きくな
りリチウムイオンの移動が制限され直流内部抵抗が増大
する、ことを防止するために、有機溶媒に対するLiP
F6の濃度を1.2モル/リットル以上1.6モル/リ
ットル以下としたので、電極反応に十分なリチウムイオ
ン量を確保することができると共に、非水電解液の粘性
による直流内部抵抗の増大を抑制し出力及び寿命を向上
させることができる、という効果を得ることができる。
【図1】本発明が適用可能な実施形態の円筒型リチウム
イオン電池の断面図である。
イオン電池の断面図である。
6 捲回群
7 電池容器
20 円筒形リチウムイオン電池(非水電解液二次電
池)
池)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 弘中 健介
東京都中央区日本橋本町二丁目8番7号
新神戸電機株式会社内
Fターム(参考) 5H029 AJ02 AJ05 AJ06 AK03 AL06
AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02
BJ14 CJ08 HJ10 HJ17
5H050 AA02 AA07 AA12 BA17 CA09
CB07 FA05 HA10
Claims (4)
- 【請求項1】 正極活物質にリチウム遷移金属複合酸化
物を用いた正極と、負極活物質に炭素材を用いた負極と
を有する電極群を、有機溶媒と電解質の6フッ化リン酸
リチウム(LiPF6)とを用いた非水電解液に浸潤さ
せた非水電解液二次電池であって、充放電時の最大電流
値が時間率5C以上の非水電解液二次電池において、前
記有機溶媒に対する前記6フッ化リン酸リチウムの濃度
が1.2モル/リットル以上1.6モル/リットル以下
であることを特徴とする非水電解液二次電池。 - 【請求項2】 前記リチウム遷移金属複合酸化物は、リ
チウムマンガン複酸化物であることを特徴とする請求項
1に記載の非水電解液二次電池。 - 【請求項3】 前記リチウムマンガン複酸化物は、結晶
中のリチウム及び/又はマンガンの一部が他の金属元素
で置換されたことを特徴とする請求項2に記載の非水電
解液二次電池。 - 【請求項4】 前記炭素材は、非晶質炭素であることを
特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載
の非水電解液二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002039822A JP2003243029A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 非水電解液二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002039822A JP2003243029A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 非水電解液二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003243029A true JP2003243029A (ja) | 2003-08-29 |
Family
ID=27780731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002039822A Abandoned JP2003243029A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 非水電解液二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003243029A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9673446B2 (en) | 2012-02-28 | 2017-06-06 | Hitachi Maxell, Ltd. | Lithium ion secondary battery containing a negative electrode material layer containing Si and O as constituent elements |
CN115806353A (zh) * | 2021-09-13 | 2023-03-17 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种连续碳酸酸化sebs脱盐废水及萃取回收新癸酸的方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0935712A (ja) * | 1995-07-25 | 1997-02-07 | Sony Corp | 正極活物質及びその製造方法、これを用いた非水電解液二次電池 |
JP2001357848A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-26 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | リチウム二次電池 |
JP2002015774A (ja) * | 2000-06-29 | 2002-01-18 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 非水電解液リチウム二次電池 |
JP2002151055A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-05-24 | Nissan Motor Co Ltd | リチウムイオン二次電池 |
JP2003100343A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-04-04 | Yuasa Corp | リチウム電池 |
-
2002
- 2002-02-18 JP JP2002039822A patent/JP2003243029A/ja not_active Abandoned
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0935712A (ja) * | 1995-07-25 | 1997-02-07 | Sony Corp | 正極活物質及びその製造方法、これを用いた非水電解液二次電池 |
JP2001357848A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-26 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | リチウム二次電池 |
JP2002015774A (ja) * | 2000-06-29 | 2002-01-18 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 非水電解液リチウム二次電池 |
JP2002151055A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-05-24 | Nissan Motor Co Ltd | リチウムイオン二次電池 |
JP2003100343A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-04-04 | Yuasa Corp | リチウム電池 |
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US9673446B2 (en) | 2012-02-28 | 2017-06-06 | Hitachi Maxell, Ltd. | Lithium ion secondary battery containing a negative electrode material layer containing Si and O as constituent elements |
CN115806353A (zh) * | 2021-09-13 | 2023-03-17 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种连续碳酸酸化sebs脱盐废水及萃取回收新癸酸的方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060307 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061010 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20061113 |