JP2003242625A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2003242625A JP2002039610A JP2002039610A JP2003242625A JP 2003242625 A JP2003242625 A JP 2003242625A JP 2002039610 A JP2002039610 A JP 2002039610A JP 2002039610 A JP2002039610 A JP 2002039610A JP 2003242625 A JP2003242625 A JP 2003242625A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塩化ビニル系樹脂を含有しないビニル系バイン
ダーを使用した場合であっても、分散性、塗膜強度及び
耐久性に優れた磁気記録媒体を提供すること。 【解決手段】支持体上に強磁性粉末及び結合剤を含む磁
性層1を有するか、又は非磁性粉末及び結合剤を含む非
磁性層及び強磁性粉末及び結合剤を含む磁性層2をこの
順に有する磁気記録媒体。前記磁性層1に含まれる結合
剤並びに前記非磁性層及び磁性層2に含まれる結合剤の
少なくとも一方は、アミド基、−CN基、及び−(O)
−SO3M、−(O)PO(OM)2、−COOM、−N
12、−NR123 +(Mは水素原子、アルカリ金属
又はアンモニウム塩を表し、R1、R2、R3はそれぞれ
水素原子又はアルキル基を表す)から選ばれる吸着官能
基を含有するビニル系ポリマーを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、極めて優れた電磁
変換特性及び走行耐久性を有する磁気記録媒体に関す
る。 【0002】 【従来の技術】磁気記録媒体は、録音用テープ、ビデオ
テープあるいはフロッピー(登録商標)ディスクなどと
して広く用いられている。磁気記録媒体は、強磁性粉末
が結合剤(バインダ)中に分散された磁性層を非磁性支
持体上に積層している。磁気記録媒体は、電磁変換特
性、走行耐久性および走行性能などの諸特性において高
いレベルにあることが必要とされる。すなわち、音楽録
音再生用のオーディオテープにおいては、より高度の原
音再生能力が要求されている。また、ビデオテープにつ
いては、原画再生能力が優れているなど電磁変換特性が
優れていることが要求されている。このような優れた電
磁変換特性を有すると同時に、磁気記録媒体は良好な走
行耐久性を持つことが要求されている。耐久性および電
磁変換特性を向上させるためには、結合剤も重要な働き
を担っている。結合剤としては、塩化ビニル系樹脂やポ
リウレタン樹脂が汎用されているが、ポリウレタン樹脂
単独では、柔軟性に欠けるため、ポリウレタン樹脂と、
ポリウレタン樹脂と相溶性の高い塩化ビニル系樹脂とを
併用することが行われている。 【0003】しかし、近年、廃棄後の環境対策負荷の問
題から、脱塩ビの傾向が高まっている。また、塩化ビニ
ル系樹脂は、塩酸ガスが発生し、ドライブの金属部分が
腐食するという問題がある。従って、環境保全及び腐食
防止の観点から、塩化ビニル系樹脂を用いないビニル系
バインダーが提案されている。スチレン系共重合体や、
アクリル系共重合体がその例である(特許第26166
38号公報、特開平3−108122号公報等)。 【0004】しかし、スチレン、アクリルを中心とする
ビニル系バインダーは、分散性が不十分であることや、
脆いことが問題であった。更に、極めて平滑な磁性層を
高速で記録再生ヘッドと接触させる近年の高密度記録用
のデジタルビデオテープ、コンピューター用テープ、高
容量フロッピーディスクでは、充分な耐久性を得ること
ができないという問題もあった。また、スチレン系やア
クリル系共重合体は、ポリウレタンとの相溶性が不十分
なため、強靭なバインダーとしてポリウレタン樹脂を併
用したとしても、脆さを解決し、強靭な塗膜を形成する
ことは困難であった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、塩
化ビニル系樹脂を含有しないビニル系バインダーを使用
した場合であっても、分散性、塗膜強度及び耐久性に優
れた磁気記録媒体を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記本発明の課題は、支
持体上に強磁性粉末及び結合剤を含む磁性層1を有する
か、又は非磁性粉末及び結合剤を含む非磁性層及び強磁
性粉末及び結合剤を含む磁性層2をこの順に有する磁気
記録媒体であって、前記磁性層1に含まれる結合剤並び
に前記非磁性層及び磁性層2に含まれる結合剤の少なく
とも一方は、アミド基、−CN基、及び−(O)−SO
3M、−(O)PO(OM)2、−COOM、−NR
12、−NR123 +(Mは水素原子、アルカリ金属又
はアンモニウム塩を表し、R1、R2、R3はそれぞれ水
素原子又はアルキル基を表す)から選ばれる吸着官能基
を含有するビニル系ポリマーを含むことを特徴とする磁
気記録媒体によって達成される。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明は、支持体上に磁性層1を
有する磁気記録媒体と、非磁性層と磁性層2とをこの順
に有する磁気記録媒体とを包含する。磁性層1のみを有
する磁気記録媒体の場合、以下に詳述するアミド基、−
CN基、及び−(O)−SO3M、−(O)PO(O
M)2、−COOM、−NR12、−NR123 +(M
は水素原子、アルカリ金属又はアンモニウム塩を表し、
1、R2、R3はそれぞれ水素原子又はアルキル基を表
す)から選ばれる吸着官能基を含有するビニル系ポリマ
ー(以下、「ビニルポリマー」、又は「ビニル系ポリマ
ー」ともいう)を含む結合剤は、磁性層1に含まれる。
非磁性層及び磁性層2を有する磁気記録媒体の場合、上
記ビニルポリマーを含む結合剤は、非磁性層のみ、磁性
層2のみ、又は非磁性層及び磁性層2、に含まれる。特
に、上記ビニルポリマーを含む結合剤が、少なくとも非
磁性層に含まれることが好ましい。尚、以下において、
「磁性層」とは、特に断らない限り、磁性層1及び磁性
層2を意味する。 【0008】以下、本発明の磁気記録媒体について更に
詳細に説明する。 [結合剤]本発明において、磁性層及び/又は非磁性層に
含まれる結合剤は、アミド基、−CN基、及び−(O)
−SO3M、−(O)PO(OM)2、−COOM、−N
12、−NR123 +(Mは水素原子、アルカリ金属
又はアンモニウム塩を表し、R1、R2、R3はそれぞれ
水素原子又はアルキル基を表す)から選ばれる吸着官能
基を含有するビニル系ポリマーを含む。上記ビニル系ポ
リマーは、塩素などのハロゲン元素を実質的に含まない
ポリマーである。従って、塩化ビニル系樹脂において問
題となる環境汚染や脱塩酸ガス発生による腐食の問題が
ない。更に、上記ビニル系ポリマーは、ポリウレタンと
の相溶性が高いため、ポリウレタン樹脂と併用すること
により、極めて強靭かつ柔軟な塗膜を形成することがで
きる。 【0009】上記ビニル系ポリマーにおいて、アミド
基、−CN基、吸着官能基は、各基を分子内に有するビ
ニルモノマーを共重合することによって導入することが
できる。また、別方法として、予め重合したビニルポリ
マーに高分子反応によって、各基を導入することも可能
である。但し、前記方法が簡便であり好ましい。 【0010】アミド基含有のビニルモノマーとしては、
アクリルアミドやその誘導体、メタクリルアミドやその
誘導体が挙げられる。以下これらを(メタ)アクリルア
ミド誘導体と表現する。具体的化合物としては、(メ
タ)アクリルアミド、N-メチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロ
ピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アク
リルアミド、N-secブチル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジ
エチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジブチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N-ジイソプロピル(メタ)
アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−エチ
ロール(メタ)アクリルアミド、N、N−ジメチロール
(メタ)アクリルアミド、N、N−ジエチロール(メ
タ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アク
リルアミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等が挙
げられる。その他にN-ビニルピロリドン、N−ビニル
ピペリドン、o-ビニルベンズアミド、m-ビニルベンズ
アミド、p-ビニルベンズアミド、N-メチル-p-ビニル
ベンズアミド、N,N-ジメチル-p-ビニルベンズアミ
ド、N,N−ジエチル-p-ビニルベンズアミドなどを用
いることもできる。これらの中で好ましいものは、(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミド、
N,N-ジイソプロピル(メタ)アクリルアミド、ダイ
アセトン(メタ)アクリルアミドであり、更に好ましい
ものは、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、
N,N-ジイソプロピル(メタ)アクリルアミド、ダイ
アセトン(メタ)アクリルアミドである。 【0011】-CN基含有のビニルモノマーとしては、
(メタ)アクリロニトリル、又はこれらの誘導体、シア
ノアルキル基をもつアクリルアミド、例えばN,N−ビ
ス(2-シアノエチル)-(メタ)アクリルアミド、 N
-メチル-N-シアノエチル(メタ)アクリルアミド、N-
シクロヘキシル-N-シアノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、o-シアノスチレン、m-シアノスチレン、p-シア
ノスチレンなどが挙げられる。この中で好ましいもの
は、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、N,N−
ビス(2-シアノエチル)-(メタ)アクリルアミドであ
る。 【0012】アミド基含有のビニルモノマーは、ビニル
ポリマー中に10〜70wt%含まれることが好まし
く、20〜60wt%含まれることが更に好ましい。ポ
リマー中のアミド基濃度は、0.5〜3.7meq/g
であることが好ましく、更に好ましくは0.8〜3.2
meq/gであることが適当である。−CN基含有のビ
ニルモノマーは、ビニルポリマー中に5〜60wt%含
まれることが好ましく、15〜40wt%含まれること
が更に好ましい。ポリマー中の−CN基濃度は、0.9
〜11meq/gであることが好ましく、更に好ましく
は2.8〜7.5meq/gであることが適当である。
本発明において、結合剤に含まれるビニルポリマーに、
上記範囲の量でアミド基および−CN基を導入すれば、
塗膜の力学物性を強靭にすることができ、これらを含ま
ないビニルポリマーに比べ、破断伸び、塗膜の降伏強
度、降伏伸びを向上させ、磁気記録媒体の耐久性を向上
させることができる。また、アミド基及び−CN基の含
有量が上記範囲内であれば、溶剤溶解性が高く分散性も
良好である。更に、アミド基及び−CN基を含むことに
より、ポリウレタン樹脂を併用する場合にポリウレタン
樹脂との相溶性が向上するため、さらに力学強度、耐久
性を向上させることができる。 【0013】本発明において、吸着官能基とは、強磁性
粉体および非磁性粉体の表面にバインダー分子を吸着さ
せることによって分散性を向上させる目的で結合剤に導
入した、−(O)SO3M、−(O)PO(OM)2、−CO
OM、−NR12、−NR123 +から選ばれる親水性
極性基(Mは水素原子、アルカリ金属又はアンモニウム
塩を表し、R1、R2、R3は水素原子又はアルキル基を
表す)を言う。中でも−SO3M、−(O)PO(OM)2
が特に分散性に優れているため好ましい。極性基含有量
は0.001〜1meq/gであることが好ましく、更
に好ましくは0.01〜0.5meq/gであることが
適当である。0.001meq/g以上であれば、分散
性を向上させることができ、1meq/g以下であれ
ば、塗料粘度が適当であり、分散性も良好である。ま
た、導入する極性基は2種類以上を混合しても良い。 【0014】吸着官能基を含有するビニルモノマーとし
ては例えば2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸、ビニルスルホン酸、(メタ)アクリルスルホ
ン酸、p−スチレンスルホン酸等の不飽和炭化水素スル
ホン酸およびこれらの塩、(メタ)アクリル酸スルホエ
チルエステル、(メタ)アクリル酸スルホプロピルエス
テル等の(メタ)アクリル酸のスルホアルキルエステル
類およびこれらの塩、(メタ)アクリル酸-2-硫酸エチ
ル、3-アリロキシ−2−ヒドロキシプロパン硫酸、及
びこれらの塩、(メタ)アクリル酸−2−リン酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸−2−リン酸エチル、(メタ)
アクリル酸−2−リン酸プロピル、3-アリロキシ−2
−ヒドロキシプロパンホスホン酸、、ビニルホスホン
酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンホスホン
酸、(メタ)アクリル酸−2−ホスホン酸プロピル、
(メタ)アクリル酸−2−ホスホン酸エチル、(メタ)
アクリル酸、及びこれらの塩、N,N−ジメチルアミノ
プロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノメチ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノメチ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルモル
ホリン、モルホリノエチル(メタ)アクリレート等の
(メタ)アクリレート類などを挙げることができる。こ
れらの吸着官能基は、1種類のみ用いても2種類以上を
併用してもよい。 【0015】上記吸着官能基を導入するためには、共重
合体の製造に際して、極性基含有ラジカル重合開始剤を
用いて単量体混合物を共重合させる方法、片末端に極性
基を有する連鎖移動剤の存在下に単量体混合物を共重合
させる方法を使用することができる。極性基含有ラジカ
ル重合開始剤としては、例えば過硫酸アンモニウム、過
硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどが挙げられる。こ
れらのラジカル重合開始剤の使用量は単量体の合計量に
対し、1〜10質量%とすればよく、1〜5質量%とす
ることが好ましい。片末端に上記極性基を有する連鎖移
動剤としては、重合反応において連鎖移動が可能で且つ
片末端に極性基を有するものであれば特に制限されず、
例えば、片末端に極性基を有するメルカプト化合物やジ
フェニルピクリルヒドラジン等が挙げられる。メルカプ
ト化合物としては、好ましくは2−メルカプトエタンス
ルホン酸(塩)、3−メルカプト−1,2プロパンジオ
ール、メルカプト酢酸(塩)、2−メルカプト−5−ベ
ンゾイミダゾールスルホン酸(塩)、3−メルカプト−
2−ブタノール、2−メルカプトブタノール、3−メル
カプト−2−プロパノール、N(2−メルカプトプロピ
ル)グリシン、チオグルコール酸アンモニウム又はβ−
メルカプトエチルアミン塩酸塩等を用いることができ
る。これらの片末端に極性基を有する連鎖移動剤は、一
種または二種以上を組み合わせて用いることができる。
片末端に極性基を有する連鎖移動剤としては、極性の強
い2−メルカプトエタンスルホン酸(塩)を用いること
が特に好ましい。これらの連鎖移動剤の使用量は単量体
の合計量に対し、0.1〜10質量%とすればよく、
0.2〜5質量%であることが好ましい。 【0016】本発明において使用されるビニルポリマー
への吸着官能基の導入方法としては、吸着官能基を含有
しないビニルポリマーに前記吸着官能基を反応により付
加して合成する方法を用いることもできる。例えば具体
的には、−SO3M導入する場合、まずグリシジル基を
持ち共重合可能な化合物をビニルポリマーに共重合さ
せ、共重合と同時又は共重合体を得た後に−SO3Mを
有する化合物と反応させる方法を用いることができる。
グリシジル基を導入するための共重合可能な化合物とし
ては、グリシジル(メタ)アクリレート、グリシジルビ
ニルエーテル等が挙げられる。これらは単独又は2種類
以上を同時に併用しても良い。 【0017】本発明において、ビニルポリマーには、上
記以外のモノマーを共重合しても良い。共重合可能なモ
ノマーとしては メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)
アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシ
ル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキ
ル(メタ)アクリレートモノマー、ベンジル(メタ)ア
クリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、
フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ノニルフェノールエチレンオキサイド付加物(メ
タ)アクリレートなど芳香族環を持った(メタ)アクリ
レートモノマー、スチレン、α−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、p−エチルスチレン、p−t−ブチル
スチレンなどのスチレン類、メトキシエチル(メタ)ア
クリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレートなど
のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート類、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテ
ル、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イ
ソブチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、
2−エチルヘキシルビニルエーテル、n−オクチルビニ
ルエーテル、ラウリルビニルエーテル、セチルビニルエ
ーテル、ステアリルビニルエーテルなどのアルキルビニ
ルエーテル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの
ビニルエステル類、(無水)マレイン酸等を挙げること
ができる。 【0018】本発明において、ビニルポリマーには、水
酸基含有モノマーを共重合することも好ましい。水酸基
含有モノマーとしては、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アク
リレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレート類、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロ
キシプロピルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニル
エーテル等のビニルエーテル類、ヒドロキシエチルモノ
(メタ)アリルエーテル、ヒドロキシプロピルモノ(メ
タ)アリルエーテル、ヒドロキシブチルモノ(メタ)ア
リルエ ーテル、ジエチレングリコールモノ(メタ)ア
リルエーテル、ジプロピレングリコールモノ(メタ)ア
リルエーテル、グリセリンモノ(メタ)アリルエーテ
ル、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アリ
ルエーテル等の(メタ)アリルエーテル類、(メタ)ア
リルアルコール等が挙げられる。 【0019】本発明において、ビニルモノマーに水酸基
を導入する方法としては、例えば、酢酸ビニルを共重合
し、溶媒中で苛性アルカリによってケン化反応すること
により導入する方法を用いることができる。水酸基を有
する単量体の量は全単量体中の5〜30質量%とするこ
とが好ましい。上記範囲内であれば、イソシアネート硬
化剤を併用する場合の硬化性が向上し耐久性を向上させ
ることができる。 【0020】本発明において、ビニルポリマーの分子量
は数平均分子量で5000〜200000であることが
好ましい。更に好ましくは10000〜100000で
あることが適当である。5000以上であれば、物理的
強度及び耐久性の高い塗膜を得ることができ、2000
00以下であれば、塗料粘度が適当であり、作業性が高
く取扱が容易であり、分散性も良好である。ビニルポリ
マーのガラス転移温度(Tg)は、50〜150℃であ
ることが好ましい。ガラス転移温度が50℃以上であれ
ば、耐久性が良好で、粘着故障が生じず、150℃以下
であれば、カレンダー成形性が高く、磁性層表面が平滑
で、電磁変換特性が良好である。 【0021】上記重合可能な化合物類、連鎖移動剤を含
む重合反応系を重合させるためには、公知の重合方法、
例えば、懸濁重合、乳化重合、溶液重合等を用いること
ができる。重合条件は用いる重合可能な化合物類や重合
開始剤、連鎖移動剤の種類等により異なるが、一般にオ
ートクレーブ中にて、温度は50〜90℃程度、ゲージ
圧力は4.0〜1.0MPa程度、時間は5〜30時間
程度であることが好ましい。重合は、反応に不活性な気
体の雰囲気下で行うことが反応制御のしやすさの点で好
ましい。反応に不活性な気体としては、例えば、窒素、
アルゴン等が挙げられ、好ましくは経済性の点から窒素
が用いられる。重合に際しては、上記重合反応系に上述
の成分以外に他の成分を添加してもよい。そのような成
分としては、例えば乳化剤、電解質、高分子保護コロイ
ド等が挙げられる。 【0022】本発明では、結合剤に、上記ビニルポリマ
ー以外の樹脂を併用することもできる。併用可能な樹脂
には、特に制限はなく、従来から結合剤として使用され
ている公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂
およびこれらの混合物を使用することができる。 熱可
塑性樹脂としては、ガラス転移温度が−100〜150
℃、数平均分子量が1000〜200000、好ましく
は10000〜100000ものを用いることができ
る。具体的にはポリウレタン樹脂、ビニルブチラール、
ビニルアセタール、ビニルエーテル等を構成単位として
含む共重合体、各種ゴム系樹脂が挙げられる。また、熱
硬化性樹脂または反応型樹脂としては、フェノール樹
脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミ
ン樹脂、アルキド樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリコ
ーン樹脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂とイソシアネートプレポリマーの混合物等が挙げられ
る。 【0023】結合剤は、強磁性粉末又は非磁性粉末10
0質量部に対して5〜50質量部の範囲内の含有量で含
まれることが好ましい。特に、その含有量を7〜45質
量部の範囲内に設定することにより、磁性層又は非磁性
層表面の光沢度が高くなる等の現象が表れ、強磁性粉末
又は非磁性粉末の分散状態が良好であることがわかる。
さらにその含有量を10〜40質量部の範囲内に設定す
ることによって、電磁変換特性が著しく改善される。含
有量が40質量部よりも少ないと、強磁性粉末あるいは
非磁性粉末が結合されず粉落ち等が発生し、また200
質量部よりも多く配合しても強磁性粉末あるいは非磁性
粉末の分散状態がそれ以上向上せず、磁性層では強磁性
粉末の充填度が低下し電磁変換特性が低下することがあ
る。 【0024】本発明において、磁性層に含まれる強磁性
粉末としては、強磁性金属粉末又は強磁性六方晶フェラ
イト粉末を使用することができる。[強磁性金属粉末]
本発明に使用される強磁性金属粉末としては、Feを主
成分とするもの(合金も含む)であれば、特に限定され
ないが、α−Feを主成分とする強磁性合金粉末が好ま
しい。これらの強磁性金属粉末には所定の原子以外にA
l、Si、S、Sc、Ca、Ti、V、Cr、Cu、
Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、B
a、Ta、W、Re、Au、Hg、Pb、Bi、La、
Ce、Pr、Nd、P、Co、Mn、Zn、Ni、S
r、Bなどの原子を含んでもかまわない。Al、Si、
Ca、Y、Ba、La、Nd、Co、Ni、Bの少なく
とも1つがα−Fe以外に含まれるものが好ましく、特
に、Co、Al、Yが含まれるものが好ましい。さらに
具体的には、CoがFeに対して10〜40原子%、A
lが2〜20原子%、Yが1〜15原子%含まれるもの
が好ましい。 【0025】これらの強磁性金属粉末には、あとで述べ
る分散剤、潤滑剤、界面活性剤、帯電防止剤などで分散
前にあらかじめ処理を行ってもかまわない。また、強磁
性金属粉末が少量の水、水酸化物または酸化物を含むも
のなどであってもよい。強磁性金属粉末の含水率は0.
01〜2%とすることが好ましい。結合剤の種類によっ
て強磁性粉末の含水率は最適化することが好ましい。強
磁性金属粉末の長軸長は好ましくは25〜200nmで
あり、更に好ましくは35〜100nmであることが適
当である。結晶子サイズは80〜200Å、好ましくは
90〜180Åであり、特に好ましくは100〜160
nmであることが適当である。長軸長は、透過型電子顕
微鏡写真を撮影し、その写真から強磁性金属粉末の短軸
長と長軸長とを直接読みとる方法と画像解析装置カール
ツァイス社製IBASSIで透過型電子顕微鏡写真トレ
ースして読みとる方法を併用して求められる。また、本
発明において、結晶子サイズは、X線回折装置(理学電
機製 RINT2000シリーズ)を使用し、線源Cu
Kα1、管電圧50kV、管電流300mAの条件で回
折ピークの半値幅からScherrer法により求めた
平均値を用いた。 【0026】本発明において、磁性層に使用される強磁
性粉末のBET法による比表面積(SBET)は30m2
g以上80m2/g未満であることが好ましい。さらに
は38〜55m2/gが好ましい。これにより、良好な
表面性と低いノイズの両立が可能となる。強磁性粉末の
pHは用いる結合剤との組合せにより最適化することが
好ましい。その範囲は4〜12であり、好ましくは7〜
10である。強磁性粉末は必要に応じ、Al、Si、P
またはこれらの酸化物などで表面処理を施してもかまわ
ない。その量は強磁性粉末に対し0.1〜10%であり
表面処理を施すと脂肪酸などの潤滑剤の吸着が100m
g/m2以下になり好ましい。強磁性粉末には可溶性の
Na、Ca、Fe、Ni、Srなどの無機イオンを含む
場合があるが200ppm以下であれば特に特性に影響
を与える事は少ない。また、本発明において用いられる
強磁性粉末は空孔が少ないほうが好ましく、その値は2
0容量%以下、さらに好ましくは5容量%以下であるこ
とが適当である。また形状については先に示した粒子サ
イズについての特性を満足すれば針状、粒状、米粒状あ
るいは板状いずれでもかまわないが、特に針状の強磁性
粉末を使用することが好ましい。針状強磁性金属粉末の
場合、針状比は4以上12以下であることが好ましく、
更に好ましくは5以上12以下であることが適当であ
る。 【0027】強磁性金属粉末の抗磁力Hcは好ましくは
159〜239kA/m(2000〜3000Oe)で
あり、更に好ましくは167〜231kA/m(210
0〜2900Oe)であることが適当であり、飽和磁束
密度は好ましくは0.1〜0.3T(1000〜300
0G)であり、更に好ましくは0.16〜0.28T
(1600〜2800G)であることが適当である。σ
sは好ましくは140〜170A・m2/kg(140
〜170emu/g)、更に好ましくは145〜160
A・m2/kg(145〜160emu/g)であるこ
とが適当である。 【0028】[強磁性六方晶フェライト粉末]本発明に
おいて、強磁性粉末として、強磁性六方晶フェライト粉
末を使用することもできる。特にトラック密度を上げる
ため磁気抵抗ヘッドで再生する場合、低ノイズにする必
要があり、板径は40nm以下が好ましいが、5nm未
満では熱揺らぎのため安定な磁化が望めない。200n
m以上ではノイズが高く、いずれも高密度磁気記録には
向かない。板状比(板径/板厚)は1〜15であること
が望ましく、好ましくは1〜7であることが適当であ
る。板状比が小さいと磁性層中の充填性は高くなり好ま
しいが、十分な配向性が得られない。15より大きいと
粒子間のスタッキングによりノイズが大きくなる。この
粒子サイズ範囲のBET法による比表面積は10〜20
0m2/gを示す。比表面積は概ね粒子板径と板厚から
の算術計算値と符号する。粒子板径・板厚の分布は通常
狭いほど好ましい。数値化は困難であるが粒子TEM写
真より500粒子を無作為に測定する事で比較できる。
分布は正規分布ではない場合が多いが、計算して平均サ
イズに対する標準偏差で表すとσ/平均サイズ=0.1
〜2.0である。粒子サイズ分布をシャープにするには
粒子生成反応系をできるだけ均一にすると共に、生成し
た粒子に分布改良処理を施すことも行われている。たと
えば酸溶液中で超微細粒子を選別的に溶解する方法等も
知られている。 【0029】一般に、抗磁力Hcが39.8〜398k
A/m(500〜5000Oe)程度までの強磁性六方
晶フェライト粉末が作成可能である。Hcは高い方が高
密度記録に有利であるが、記録ヘッドの能力で制限され
る。本発明において用いる強磁性六方晶フェライト粉末
のHcは、159〜239kA/m(2000〜300
0Oe)程度であり、好ましくは175〜223kA/
m(2200〜2800Oe)であることが適当であ
る。ヘッドの飽和磁化が1.4テスラーを越える場合
は、159kA/m(2000Oe)以上にすることが
好ましい。Hcは粒子サイズ(板径・板厚)、含有元素
の種類と量、元素の置換サイト、粒子生成反応条件等に
より制御できる。飽和磁化σsは40〜80A・m2
kg(40〜80emu/g)であることが適当であ
る。σsは高い方が好ましいが微粒子になるほど小さく
なる傾向がある。σs改良のためマグネトプランバイト
フェライトにスピネルフェライトを複合すること、含有
元素の種類と添加量の選択等が良く知られている。また
W型六方晶フェライトを用いることも可能である。 【0030】強磁性六方晶フェライト粉末を分散する際
に強磁性六方晶フェライト粒子表面を分散媒、ポリマー
に合った物質で処理することも行われている。表面処理
材は無機化合物、有機化合物が使用される。主な化合物
としてはSi、Al、P、等の化合物、各種シランカッ
プリング剤、各種チタンカップリング剤が代表例であ
る。量は強磁性粉末に対して0.1〜10%である。強
磁性六方晶フェライト粉末のpHも分散に重要である。
通常4〜12程度で分散媒、ポリマーにより最適値があ
るが、媒体の化学的安定性、保存性から6〜11程度が
選択される。強磁性六方晶フェライト粉末に含まれる水
分も分散に影響する。分散媒、ポリマーにより最適値が
あるが通常0.01〜2.0%が選ばれる。 【0031】強磁性六方晶フェライト粉末の製法として
は、以下のような方法があるが、本発明は製法を選ばな
い。 酸化バリウム・酸化鉄・鉄を置換する金属酸化物とガ
ラス形成物質として酸化ホウ素等を所望のフェライト組
成になるように混合した後溶融し、急冷して非晶質体と
し、次いで再加熱処理した後、洗浄・粉砕してバリウム
フェライト結晶粉体を得るガラス結晶化法。 バリウムフェライト組成金属塩溶液をアルカリで中和
し、副生成物を除去した後100℃以上で液相加熱した
後洗浄・乾燥・粉砕してバリウムフェライト結晶粉体を
得る水熱反応法。 バリウムフェライト組成金属塩溶液をアルカリで中和
し、副生成物を除去した後乾燥し1100℃以下で処理
し、粉砕してバリウムフェライト結晶粉体を得る共沈
法。 【0032】[非磁性粉末]本発明の磁気記録媒体は、非
磁性支持体上に直接磁性層を設けたものであることもで
き、また、非磁性支持体上に結合剤と非磁性粉末からな
る非磁性層を有することもできる。非磁性層に使用でき
る非磁性粉体は無機物質でも有機物質でもよい。また、
カーボンブラック等も使用できる。無機物質としては、
例えば金属、金属酸化物、金属炭酸塩、金属硫酸塩、金
属窒化物、金属炭化物、金属硫化物等が挙げられる。具
体的には二酸化チタン等のチタン酸化物、酸化セリウ
ム、酸化スズ、酸化タングステン、ZnO、ZrO2
SiO2、Cr23、α化率90〜100%のα−アル
ミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、α−酸化鉄、ゲー
タイト、コランダム、窒化珪素、チタンカーバイト、酸
化マグネシウム、窒化ホウ素、二硫化モリブデン、酸化
銅、MgCO3、CaCO3、BaCO3、SrCO3、B
aSO4、炭化珪素、炭化チタン等を、単独又は2種類
以上の組み合わせで使用することができる。好ましいも
のは、α−酸化鉄、酸化チタンである。非磁性粉体の形
状は針状、球状、多面体状、板状のいずれでも良い。非
磁性粉末の結晶子サイズは4nm〜1μmであることが
好ましく、40nm〜100nmであることが更に好ま
しい。4nm以上であれば分散性が良好であり、1μm
以下であれば、表面平滑性が良好な塗膜を得ることがで
きる。これら非磁性粉末の平均粒径は5nm〜2μmが
好ましいが、必要に応じて平均粒径の異なる非磁性粉末
を組合せたり、単独の非磁性粉末でも粒径分布を広くし
て同様の効果をもたせることもできる。とりわけ好まし
くは、100〜200nmである。5nm以上であれば
分散性が良好であり、2μm以下であれば、表面平滑性
の高い塗膜を得ることができる。非磁性粉末の比表面積
は、1〜100m2/gであり、好ましくは5〜70m2
/gであり、更に好ましくは10〜65m2/gである
ことが適当である。1m2/g以上であれば、表面平滑
性の高い塗膜を得ることができ、100m2/g以下で
あれば、所望の結合剤量で良好に分散を行うことができ
る等、分散性が良好である。ジブチルフタレート(DB
P)を用いた吸油量は5〜100ml/100g、好ま
しくは10〜80ml/100g、更に好ましくは20
〜60ml/100gであることが適当である。比重は
1〜12、好ましくは3〜6であることが適当である。
タップ密度は0.05〜2g/ml、好ましくは0.2
〜1.5g/mlであることが適当である。タップ密度
が0.05g/ml以上であれば、粒子の飛散が少な
く、2g/ml以下であれば、装置への固着が起こりに
くく、いずれも操作性が良好である。非磁性粉末のpH
は2〜11であることが好ましく、6〜9の間であるこ
とが特に好ましい。pHが2以上であれば、高温、高湿
下での摩擦係数が小さく、11以下であれば、適当量の
脂肪酸が遊離し、摩擦係数を小さくすることができる。
非磁性粉末の含水率は0.1〜5質量%、好ましくは
0.2〜3質量%、更に好ましくは0.3〜1.5質量
%であることが適当である。0.1質量%以上であれ
ば、分散性が良好であり、5質量%以下であれば、分散
後の塗料粘度が安定する。強熱減量は20質量%以下で
あることが好ましく、強熱減量が小さいものが好まし
い。また、非磁性粉体が無機粉体である場合には、モー
ス硬度は4以上、10以下のものが好ましい。モース硬
度が4より小さいと耐久性が確保できなくなる傾向があ
る。非磁性粉体のステアリン酸吸着量は1〜20μmo
l/m2、更に好ましくは2〜15μmol/m2である
ことが適当である。非磁性粉体の25℃での水への湿潤
熱は20〜60μJ/cm 2(200erg/cm2〜6
00erg/cm2)の範囲にあることが好ましい。ま
た、この湿潤熱の範囲にある溶媒を使用することができ
る。100〜400℃での表面の水分子の量は1〜10
個/100Åであることが適当である。水中での等電点
のpHは3〜9の間にあることが好ましい。これらの非
磁性粉末の表面には、Al23、SiO2、TiO2、Z
rO2、SnO2、Sb23、ZnOで表面処理すること
が好ましい。特に分散性に好ましいものは、Al23
SiO 2、TiO2、ZrO2であり、更に好ましいもの
は、Al23、SiO2、ZrO 2である。これらは組合
せて使用しても良いし、単独で用いることもできる。ま
た、目的に応じて共沈させた表面処理層を用いても良い
し、先ずアルミナで処理した後にその表層をシリカで処
理する方法、またはその逆の方法を採ることもできる。
また、表面処理層は目的に応じて多孔質層にしても構わ
ないが、均質で密である方が一般には好ましい。 【0033】本発明において、非磁性層に用いられる非
磁性粉末の具体的な例としては、昭和電工製ナノタイ
ト、住友化学製HIT−100、ZA−G1、戸田工業
社製DPN−250、DPN−250BX、DPN−2
45、DPN−270BX、DPB−550BX、DP
N−550RX 石原産業製酸化チタンTTO−51
B、TTO−55A,TTO−55B、TTO−55
C、TTO−55S、TTO−55D、SN−100、
MJ−7、α−酸化鉄E270、E271、E300、
チタン工業製STT−4D、STT−30D、STT−
30、STT−65C、テイカ製MT−100S、MT
−100T、MT−150W、MT−500B、MT−
600B、MT−100F、MT−500HD、堺化学
製FINEX−25、BF−1、BF−10、BF−2
0、ST−M、同和鉱業製DEFIC−Y、DEFIC
−R、日本アエロジル製AS2BM、TiO2P25、
宇部興産製100A、500A、チタン工業製Y−LO
P及びそれを焼成したものが挙げられる。特に好ましい
非磁性粉体は二酸化チタンとα−酸化鉄である。 【0034】非磁性層では、非磁性粉体と共にカーボン
ブラックを混合し表面電気抵抗(Rs)を下げることが
でき、光透過率を小さくすることができるとともに所望
のマイクロビッカース硬度を得ることができる。非磁性
層のマイクロビッカース硬度は通常、25〜60kg/
mm2であり、好ましくはヘッドあたりを調整するため
に、30〜50kg/mm2であり、薄膜硬度計(日本
電気製 HMA−400)を用いて、稜角80度、先端
半径0.1μmのダイヤモンド製三角錐針を圧子先端に
用いて測定することができる。光透過率は一般に波長9
00nm程度の赤外線の吸収が3%以下、例えばVHS
用磁気テープでは0.8%以下であることが規格化され
ている。このためにはゴム用ファーネス、ゴム用サーマ
ル、カラー用ブラック、アセチレンブラック等を用いる
ことができる。 【0035】本発明において、非磁性層に用いられるカ
ーボンブラックの比表面積は100〜500m2/g、
好ましくは150〜400m2/g、DBP吸油量は2
0〜400ml/100g、好ましくは30〜200m
l/100gであることが適当である。カーボンブラッ
クの粒子径は、5〜80nm、好ましく10〜50n
m、さらに好ましくは10〜40nmであることが適当
である。カーボンブラックのpHは2〜10、含水率は
0.1〜10%、タップ密度は0.1〜1g/mlであ
ることが好ましい。 【0036】本発明において使用されるカーボンブラッ
クの具体的な例としては、キャボット社製BLACKP
EARLS 2000、1300、1000、900、
800、880、700、VULCAN XC−72、
三菱化成工業社製#3050B、3150B、3250
B、#3750B、#3950B、#950、#650
B,#970B、#850B、MA−600、コロンビ
アカーボン社製CONDUCTEX SC、RAVEN
8800、8000、7000、5750、525
0、3500、2100、2000、1800、150
0、1255、1250、アクゾー社製ケッチェンブラ
ックECなどが挙げられる。カーボンブラックを分散剤
などで表面処理したり、樹脂でグラフト化して使用して
も、表面の一部をグラファイト化したものを使用しても
かまわない。また、カーボンブラックを塗料に添加する
前にあらかじめ結合剤で分散してもかまわない。これら
のカーボンブラックは上記無機質粉末に対して50質量
%を越えない範囲、非磁性層総質量の40%を越えない
範囲で使用できる。これらのカーボンブラックは単独、
または組合せで使用することができる。本発明の非磁性
層で使用できるカーボンブラックは例えば「カーボンブ
ラック便覧」(カーボンブラック協会編)を参考にする
ことができる。 【0037】また非磁性層には、有機質粉末を目的に応
じて添加することもできる。例えば、アクリルスチレン
系樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、メラミン系樹
脂粉末、フタロシアニン系顔料が挙げられ、ポリオレフ
ィン系樹脂粉末、ポリエステル系樹脂粉末、ポリアミド
系樹脂粉末、ポリイミド系樹脂粉末、ポリフッ化エチレ
ン樹脂を使用することもできる。 【0038】[その他添加剤]本発明の磁気記録媒体にお
いて、磁性層又は非磁性層には、分散効果、潤滑効果、
帯電防止効果、可塑効果などを付与するための添加剤を
含有しても良い。これら添加剤としては二硫化モリブデ
ン、二硫化タングステン、グラファイト、窒化ホウ素、
フッ化黒鉛、シリコーンオイル、極性基を持つシリコー
ン、脂肪酸変性シリコーン、フッ素含有シリコーン、フ
ッ素含有アルコール、フッ素含有エステル、ポリオレフ
ィン、ポリグリコール、ポリフェニルエーテル、フェニ
ルホスホン酸、ベンジルホスホン酸基、フェネチルホス
ホン酸、α−メチルベンジルホスホン酸、1−メチル−
1−フェネチルホスホン酸、ジフェニルメチルホスホン
酸、ビフェニルホスホン酸、ベンジルフェニルホスホン
酸、α−クミルホスホン酸、トルイルホスホン酸、キシ
リルホスホン酸、エチルフェニルホスホン酸、クメニル
ホスホン酸、プロピルフェニルホスホン酸、ブチルフェ
ニルホスホン酸、ヘプチルフェニルホスホン酸、オクチ
ルフェニルホスホン酸、ノニルフェニルホスホン酸等の
芳香族環含有有機ホスホン酸およびそのアルカリ金属
塩、オクチルホスホン酸、2−エチルヘキシルホスホン
酸、イソオクチルホスホン酸、(イソ)ノニルホスホン
酸、(イソ)デシルホスホン酸、(イソ)ウンデシルホ
スホン酸、(イソ)ドデシルホスホン酸、(イソ)ヘキ
サデシルホスホン酸、(イソ)オクタデシルホスホン
酸、(イソ)エイコシルホスホン酸等のアルキルホスホ
ン酸およびそのアルカリ金属塩、燐酸フェニル、燐酸ベ
ンジル、燐酸フェネチル、燐酸α−メチルベンジル、燐
酸1−メチル−1−フェネチル、燐酸ジフェニルメチ
ル、燐酸ビフェニル、燐酸ベンジルフェニル、燐酸α−
クミル、燐酸トルイル、燐酸キシリル、燐酸エチルフェ
ニル、燐酸クメニル、燐酸プロピルフェニル、燐酸ブチ
ルフェニル、燐酸ヘプチルフェニル、燐酸オクチルフェ
ニル、燐酸ノニルフェニル等の芳香族燐酸エステルおよ
びそのアルカリ金属塩、燐酸オクチル、燐酸2−エチル
ヘキシル、燐酸イソオクチル、燐酸(イソ)ノニル、燐
酸(イソ)デシル、燐酸(イソ)ウンデシル、燐酸(イ
ソ)ドデシル、燐酸(イソ)ヘキサデシル、燐酸(イ
ソ)オクタデシル、燐酸(イソ)エイコシル等の燐酸ア
ルキルエステルおよびそのアルカリ金属塩、アルキルス
ルホン酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、フッ素含
有アルキル硫酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘン酸、ステアリン酸ブチル、オレイン酸、リノ
ール酸、リノレン酸、エライジン酸、エルカ酸、酸等の
炭素数10〜24の不飽和結合を含んでも分岐していて
も良い一塩基性脂肪酸およびこれらの金属塩、または、
ステアリン酸ブチル、ステアリン酸オクチル、ステアリ
ン酸アミル、ステアリン酸イソオクチル、ミリスチン酸
オクチル、ラウリル酸ブチル、ステアリン酸ブトキシエ
チル、アンヒドロソルビタンモノステアレート、アンヒ
ドロソルビタンジステアレート、アンヒドロソルビタン
トリステアレート等の炭素数10〜24の不飽和結合を
含んでも分岐していても良い一塩基性脂肪酸と炭素数2
〜22の不飽和結合を含んでも分岐していても良い1〜
6価アルコール、炭素数12〜22の不飽和結合を含ん
でも分岐していても良いアルコキシアルコールまたはア
ルキレンオキサイド重合物のモノアルキルエーテルのい
ずれか一つとからなるモノ脂肪酸エステル、ジ脂肪酸エ
ステルまたは多価脂肪酸エステル、炭素数2〜22の脂
肪酸アミド、炭素数8〜22の脂肪族アミンなどが使用
できる。また、上記炭化水素基以外にもニトロ基および
F、Cl、Br、CF3、CCl3、CBr3等の含ハロ
ゲン炭化水素等炭化水素基以外の基が置換したアルキル
基、アリール基、アラルキル基をもつものでも良い。ま
た、アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グリシド
ール系、アルキルフエノールエチレンオキサイド付加体
等のノニオン界面活性剤、環状アミン、エステルアミ
ド、第四級アンモニウム塩類、ヒダントイン誘導体、複
素環類、ホスホニウムまたはスルホニウム類等のカチオ
ン系界面活性剤、カルボン酸、スルホン酸、硫酸エステ
ル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤、アミノ酸
類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸また
はリン酸エステル類、アルキルベタイン型等の両性界面
活性剤等も使用できる。これらの界面活性剤について
は、「界面活性剤便覧」(産業図書株式会社発行)に詳
細に記載されている。これらの潤滑剤、帯電防止剤等は
必ずしも純粋ではなく主成分以外に異性体、未反応物、
副反応物、分解物、酸化物等の不純分が含まれても構わ
ない。これらの不純分は30質量%以下が好ましく、さ
らに好ましくは10質量%以下であることが適当であ
る。 【0039】これらの具体例としては、日本油脂社製:
NAA−102、ヒマシ油硬化脂肪酸、NAA−42、
カチオンSA、ナイミーンL−201、ノニオンE−2
08、アノンBF、アノンLG、竹本油脂社製:FAL
−205、FAL−123、新日本理化社製:エヌジエ
ルブOL、信越化学社製:TA−3、ライオンアーマー
社製:アーマイドP、ライオン社製、デュオミンTD
O、日清製油社製:BA−41G、三洋化成社製:プロ
フアン2012E、ニューポールPE61、イオネット
MS−400等があげられる。 【0040】本発明において使用されるこれらの分散
剤、潤滑剤、界面活性剤は非磁性層、磁性層でその種
類、量を必要に応じ使い分けることができる。例えば、
無論ここに示した例のみに限られるものではないが、分
散剤は極性基で吸着もしくは結合する性質を有してお
り、磁性層においては主に強磁性粉末の表面に、非磁性
層においては主に非磁性粉末の表面に前記の極性基で吸
着もしくは結合し、一度吸着した有機燐化合物は金属あ
るいは金属化合物等の表面から脱着しがたいと推察され
る。従って、本発明の強磁性粉末表面又は非磁性粉末表
面は、アルキル基、芳香族基等で被覆されたような状態
になるので、強磁性粉末あるいは非磁性粉末の結合剤樹
脂成分に対する親和性が向上し、さらに強磁性粉末ある
いは非磁性粉末の分散安定性も改善される。また、潤滑
剤としては遊離の状態で存在するため非磁性層、磁性層
で融点の異なる脂肪酸を用い表面へのにじみ出しを制御
する、沸点や極性の異なるエステル類を用い表面へのに
じみ出しを制御する、界面活性剤量を調節することで塗
布の安定性を向上させる、潤滑剤の添加量を非磁性層で
多くして潤滑効果を向上させるなどが考えられる。また
本発明で用いられる添加剤のすべてまたはその一部は、
磁性層又は非磁性層用の塗布液の製造時のいずれの工程
で添加してもよい。例えば、混練工程前に強磁性粉末と
混合する場合、強磁性粉末と結合剤と溶剤による混練工
程で添加する場合、分散工程で添加する場合、分散後に
添加する場合、塗布直前に添加する場合などがある。 【0041】[非磁性支持体]以上の材料により調製した
塗布液を非磁性支持体上に塗布して非磁性層又は磁性層
を形成する。本発明において用いることのできる非磁性
支持体としては、二軸延伸を行ったポリエチレンナフタ
レート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリアミドイミド、芳香族ポリアミド、ポリ
ベンズオキシダゾール等の公知のものが挙げられる。好
ましくはポリエチレンナフタレート、芳香族ポリアミド
である。これらの非磁性支持体はあらかじめコロナ放
電、プラズマ処理、易接着処理、熱処理などを行っても
良い。また本発明において用いることのできる非磁性支
持体は、中心線平均表面粗さがカットオフ値0.25m
mにおいて0.1〜20nm、好ましくは1〜10nm
の範囲という優れた表面平滑性を有することが好まし
い。また、これらの非磁性支持体は中心線平均表面粗さ
が小さいだけでなく、1μ以上の粗大突起がないことが
好ましい。得られた支持体の算術平均粗さは(Ra)の
値[JIS B0660−1998、ISO 4287
−1997]で0.1μm以下であることが、得られた
磁気記録媒体のノイズが小さくなるので好ましい。本発
明の磁気記録媒体における非磁性支持体の好ましい厚み
としては3〜80μmである。 【0042】[バックコート層、下塗り層]本発明におい
て、非磁性支持体の磁性塗布液が塗布されていない面に
バックコート層(バッキング層)が設けられていてもよ
い。バックコート層は、非磁性支持体の磁性塗布液及び
非磁性塗布液が塗布されていない面に、研磨材、帯電防
止剤などの粒状成分と結合剤とを有機溶剤に分散したバ
ックコート層形成用塗布液を塗布して設けられた層であ
る。粒状成分として各種の無機顔料やカーボンブラック
を使用することができ、また結合剤としてはニトロセル
ロース、フェノキシ樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリウレ
タン等の樹脂を単独またはこれらを混合して使用するこ
とができる。また、本発明において、非磁性支持体の磁
性塗布液、非磁性塗布液、又はバックコート層形成用塗
布液の塗布面に接着剤層が設けられていてもよい。ま
た、本発明の磁気記録媒体においては、下塗り層を設け
ても良い。下塗り層を設けることによって支持体と磁性
層又は非磁性層との接着力を向上させることができる。
下塗り層としては、溶剤への可溶性のポリエステル樹脂
を使用することができる。下塗り層は、厚さ0.5μm
以下のものを使用することが適当である。 【0043】[製造方法]本発明の磁気記録媒体の製造方
法は、例えば、走行下にある非磁性支持体の表面に磁性
塗布液を所定の膜厚となるように塗布する。ここで複数
の磁性層塗布液を逐次又は同時に重層塗布してもよく、
非磁性層塗布液と磁性層塗布液とを逐次又は同時に重層
塗布してもよい。上記磁性塗布液又は非磁性層塗布液を
塗布する塗布機としては、エアードクターコート、ブレ
ードコート、ロッドコート、押出しコート、エアナイフ
コート、スクイズコート、含浸コート、リバースロール
コート、トランスファーロールコート、グラビヤコー
ト、キスコート、キャストコート、スプレイコート、ス
ピンコート等が利用できる。これらについては例えば株
式会社総合技術センター発行の「最新コーティング技
術」(昭和58年5月31日)を参考にできる。本発明
の磁気記録媒体に適用する場合、塗布する装置、方法の
例として以下のものを提案できる。 (1)磁性層塗布液の塗布で一般的に適用されるグラビ
ア、ロール、ブレード、エクストルージョン等の塗布装
置により、まず非磁性層を塗布し、非磁性層が未乾燥の
状態のうちに特公平1-46186号公報、特開昭60-
238179号公報、特開平2-265672号公報等
に開示されているような支持体加圧型エクストルージョ
ン塗布装置により、磁性層を塗布する。 (2)特開昭63-88080号公報、特開平2-179
71号公報、特開平2-265672号公報に開示され
ているような塗布液通液スリットを2個有する一つの塗
布ヘッドにより上下層をほぼ同時に塗布する。 (3)特開平2-174965号公報に開示されている
ようなバックアップロール付きのエクストルージョン塗
布装置により、上下層をほぼ同時に塗布する。 【0044】本発明の磁気記録媒体において、磁性層の
厚みは用いるヘッドの飽和磁化量やヘッドギャップ長、
記録信号の帯域により最適化されるものであり、一般に
は0.01〜0.10μm、好ましくは0.02〜0.
08μmであり、更に好ましくは0.03〜0.08μ
mであることが適当である。磁性層を異なる磁気特性を
有する2層以上に分離してもかまわず、公知の重層磁性
層に関する構成が適用できる。この極薄層の磁性層を安
定的に塗布するためには、支持体上に無機粉末を含有す
る非磁性層を介在させて、その上に磁性層をウエット・
オン・ウエットで塗布することが望ましい。磁性層塗布
液の塗布層は、磁気テープの場合磁性層塗布液の塗布層
中に含まれる強磁性粉末にコバルト磁石やソレノイドを
用いて長手方向に磁場配向処理を施す。ディスクの場
合、配向装置を用いず無配向でも十分に等方的な配向性
が得られることもあるが、コバルト磁石を斜めに交互に
配置すること、ソレノイドで交流磁場を印加するなど公
知のランダム配向装置を用いることが好ましい。等方的
な配向とは強磁性金属微粉末の場合、一般的には面内2
次元ランダムが好ましいが、垂直成分をもたせて3次元
ランダムとすることもできる。六方晶フェライトの場合
は一般的に面内および垂直方向の3次元ランダムになり
やすいが、面内2次元ランダムとすることも可能であ
る。また異極対向磁石など公知の方法を用い、垂直配向
とすることで円周方向に等方的な磁気特性を付与するこ
ともできる。特に高密度記録を行う場合は垂直配向が好
ましい。また、スピンコートを用い円周配向してもよ
い。乾燥風の温度、風量、塗布速度を制御することで塗
膜の乾燥位置を制御できる様にすることが好ましく、塗
布速度は20m/分〜1000m/分、乾燥風の温度は
60℃以上が好ましい、また磁石ゾーンに入る前に適度
の予備乾燥を行うこともできる。乾燥させた後、塗布層
に表面平滑化処理を施すことが適当である。表面平滑化
処理には、例えばスーパーカレンダーロールなどが利用
される。表面平滑化処理を行うことにより、乾燥時の溶
剤の除去によって生じた空孔が消滅し磁性層中の強磁性
粉末の充填率が向上するので、電磁変換特性の高い磁気
記録媒体を得ることができる。カレンダー処理ロールと
してはエポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミド
イミド等の耐熱性プラスチックロールを使用することが
できる。また金属ロールで処理することもできる。本発
明の磁気記録媒体は、表面の中心線平均粗さが、カット
オフ値0.25mmにおいて0.1〜4nm、好ましく
は1〜3nmの範囲という極めて優れた表面平滑性を有
することが好ましい。その方法として、例えば上述した
ように特定の強磁性粉末と結合剤を選んで形成した磁性
層を上記カレンダー処理を施すことにより行われる。カ
レンダー処理条件としては、カレンダーロールの温度を
60〜100℃の範囲、好ましくは70〜100℃の範
囲、特に好ましくは80〜100℃の範囲であり、圧力
は100〜500kg/cmの範囲であり、好ましくは
200〜450kg/cmの範囲であり、特に好ましく
は300〜400kg/cmの範囲の条件で作動させる
ことによって行われることが好ましい。得られた磁気記
録媒体は、裁断機などを使用して所望の大きさに裁断し
て使用することができる。 【0045】 【実施例】以下に、本発明の具体的実施例ならびに比較
例を挙げるが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はない。なお実施例中の「部」の表示は特に断らない限
り「質量部」を示す。[合成例1]撹拌機、コンデンサ
ー、温度計及び窒素ガス導入口を備えた重合容器を窒素
置換後60℃に昇温し、表1に示すベンジルメタクリレ
ート、ダイアセトンアクリルアミド、アクリロニトリ
ル、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシジル
メタクリレート、2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸ナトリウムをシクロヘキサンノンに溶解
した溶液と2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.
5部をシクロヘキサノン10部に溶解した溶液を、同時
に上記重合容器中へ2時間を要して均一に滴下させた。
滴下終了後、さらに60℃で4時間加熱し重合を完結さ
せビニル系バインダー1を得た。 【0046】[合成例2〜5及び比較合成例1〜3]合
成例1と同様にして、表1に示される単量体の種類・量
比(質量部)で共重合し、同様の方法で反応させビニル
系バインダー2〜8を得た。得られたバインダーの物性
は表1に示した。 【0047】 [実施例1]磁性塗布液の調製 強磁性針状金属粉末 100部 組成:Fe/Co/Al/Y=62/25/5/8 表面処理剤:Al23、Y23 Hc:167kA/m(2100Oe) 結晶子サイズ:110Å 長軸長:60nm 針状比:6 BET比表面積:70m2/g σs:110A・m2/kg(110emu/g) ビニル系バインダー 合成例1 6部 ポリウレタン樹脂A 10部 ホ゜リエステルホ゜リオール(ネオヘ゜ンチルク゛リコール/シクロヘキサンシ゛メタノール/アシ゛ヒ゜ン酸/ 5-ナトリウムスルホイソフタル酸=2/3/3/1mol比、Mn1500) 鎖延長剤(3-メチルヘ゜ンタンシ゛オール) シ゛イソシアネート(シ゛フェニルメタンシ゛イソシアネート) 重量平均分子量 65000 Tg 85℃ ウレタン基濃度 2.8meq/g SO3Na基濃度 0.12meq/g α−Al23(粒子サイズ0.15μm) 2部 カーボンブラック(粒子サイズ 20nm) 2部 シクロヘキサノン 110部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 ブチルステアレート 2部 ステアリン酸 1部 安息香酸 3部 【0048】非磁性塗布液の調製 非磁性無機質粉体 85部 α−酸化鉄 表面処理剤:Al23、SiO2 長軸径:0.15μm タップ密度:0.8 針状比:7 BET比表面積:52m2/g pH8 DBP吸油量:33g/100g カーボンブラック 20部 DBP吸油量:120ml/100g pH:8 BET比表面積:250m2/g 揮発分:1.5% ビニル系バインダー 合成例1 6部 ポリウレタン樹脂A 10部 α−Al23(平均粒径0.2μm) 1部 シクロヘキサノン 140部 メチルエチルケトン 170部 ブチルステアレート 2部 ステアリン酸 1部 フェニルリン酸 3部 【0049】上記磁性塗布液および非磁性塗布液組成物
のそれぞれについて、各成分をオープンニーダーで60
分間混練した後、サンドミルで120分間分散した。得
られた分散液に3官能性低分子量ポリイソシアネート化
合物(日本ポリウレタン製コロネート3041)を6部
加え、さらに20分間撹拌混合したあと、1μmの平均
孔径を有するフィルターを用いて濾過し、磁性塗布液お
よび非磁性塗布液を調製した。厚さ3.8μmのアラミ
ド支持体の表面に上記非磁性塗布液を乾燥後の厚さが
1.8μmになるように塗布し、さらにその直後に磁性
塗料を乾燥後の厚さが0.08μmになるように同時重
層塗布した。両層が未乾燥の状態で磁場配向処理を行
い、溶剤を乾燥後、7段のカレンダーで速度100m/
min、線圧300kgf/cm、温度90℃の条件で
行った。両層が未乾燥の状態で0.3T(3000ガウ
ス)の磁石で磁場配向を行い、さらに乾燥後、金属ロー
ルのみから構成される7段のカレンダーで速度100m
/min、線圧300kg/cm、温度90℃で表面平
滑化処理を行った後、70℃で24時間加熱硬化処理を
行い3.8mm幅にスリットし磁気テープを作製した。 【0050】[実施例2〜5]ビニル系バインダーを表
2に示したように変更し、実施例1と同様の方法で実施
例2〜5を作製した。 【0051】[比較例1〜3]ビニル系バインダーを表
2に示したように変更し、実施例1と同様の方法で比較
例1〜3を作製した。 【0052】[比較例4]ビニル系バインダーを塩ビ系
樹脂MR110(日本ゼオン(株)製)に変更し、実施
例1と同様の方法で比較例4を作製した。 【0053】[実施例6〜10及び比較例5〜7]実施
例1〜5及び比較例1〜3の磁性塗料液の各ビニル系バ
インダーを添加せず、その代わりにポリウレタン樹脂A
の添加量を10部から16部に増やし、それ以外は実施
例1と同様の方法で作製した。 【0054】[実施例11及び比較例8]実施例1及び
比較例1の用非磁性塗布液の各ビニル系バインダーを添
加せず、その代わりにポリウレタン樹脂Aの添加量を1
0部から16部に増やし、それ以外は実施例1と同様の
方法で作製した。 【0055】[実施例12]非磁性層を設けない以外
は、実施例1と同様の方法で作製した。 【0056】[実施例13]磁性体を以下に示したよう
に変更し、実施例13を作製した。磁性塗布液の調製 強磁性板状六方晶フェライト粉末 100部 組成(モル比):Ba/Fe/Co/Zn=1/9/0.2/1 Hc:159kA/m(200Oe) 板径:25nm 板状比:3 BET比表面積:80m2/g σs:50A・m2/kg(50emu/g) ポリウレタン樹脂PUA−1(表2に記載) 15部 フェニルホスホン酸 3部 α−Al23(粒子サイズ0.15μm) 2部 カーボンブラック(粒子サイズ 20nm) 2部 シクロヘキサノン 110部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 ブチルステアレート 2部 ステアリン酸 1部 【0057】上記磁性塗布液について、各成分をオープ
ンニーダーで 60分間混練した後、サンドミルで12
0分間分散した。得られた分散液に3官能性低分子量ポ
リイソシアネート化合物(日本ポリウレタン製 コロネ
ート3041)を6部加え、さらに20分間撹拌混合し
たあと、1μmの平均孔径を有するフィルターを用い
て濾過し、磁性塗布液を調製した。非磁性塗布液は、実
施例1と同様の方法で調製した。さらに上記非磁性塗布
液を、乾燥後の厚さが1.8μmになるように塗布し、
さらにその直後に磁性塗布液を乾燥後の厚さが0.08
μmになるように同時重層塗布した。両層が未乾燥の状
態で0.3T(3000ガウス)の磁石で磁場配向を行
い、さらに乾燥後、金属ロールのみから構成される7段
のカレンダーで速度100m/min、線圧300kg
/cm、温度90℃で表面平滑化処理を行った後、70
℃で24時間加熱硬化処理を行い3.8mm幅にスリッ
トし磁気テープを作製した。上記磁性塗布液の各成分を
実施例1と同様の方法で処理し、磁性塗布液を調製し
た。 【0058】[実施例14〜17]ビニル系バインダー
を表3に示したように変更し、実施例13と同様の方法
で実施例14〜17を作製した。 【0059】[実施例18]非磁性層を設けない以外
は、実施例13と同様の方法で作製した。 【0060】[比較例9〜12]ビニル系バインダーを
表3に示したように変更し、実施例13と同様の方法で
比較例8〜11を作製した。 【0061】〔測定方法〕 塗膜力学強度:テープサンプルを引張試験機で初期長
50mm、延伸速度50mm/minで測定した。テー
プサンプルの塗膜をTHFを含浸させたガーゼでふき取
りベースフィルムのみにして同様の条件で引張試験を行
った。テープサンプルのSS(Stress−Strain)カー
ブとベースのSSカーブから、引っ張り応力の加成性を
仮定して塗膜のSSカーブを求めた。得られた塗膜のS
Sカーブから降伏伸び(%)と降伏強度(MPa)を求
めた。 テープエッジ(磁性層)のクラック:スリット後のテ
ープエッジ部の磁性層面を顕微鏡で観察しクラックが観
察されたものをX、観察されなかったものを○とした。 磁性層表面粗さRa:デジタルオプチカルプロフィメ
ーター(WYKO製)を用いたる光干渉法により、カッ
トオフ0.25mmの条件で中心線平均粗さをRaとし
た。 500パス走行後ヘッド汚れ:DDSドライブでサン
プルテープを全長500パス繰り返し走行させ、走行後
のヘッド汚れを観察した。汚れが見られたものをX、見
られなかったものを○とした。更にテープサンプルを6
0℃dry雰囲気下に7日間保存した後同じ評価をした。 【0062】 【表1】【0063】 【表2】 【0064】 【表3】【0065】評価結果 アミド基、−CN基及び吸着官能基を含有するビニル系
ポリマーを、非磁性層及び/又は磁性層に含む、磁性層
及び非磁性層を有する実施例1〜11及び実施例13〜
17は、降伏伸び及び降伏強度が高く、塗膜力学強度に
優れていた。これは、上記ビニル系ポリマーが、ポリウ
レタンとの相溶性が高いためであると考えられる。ま
た、これら実施例では、テープエッジのクラックが発生
せず、塗膜強度も良好であった。また、吸着官能基を有
し、分散性に優れるため、磁性層の表面粗さが低く、表
面平滑性に優れていた。更に、500パス走行後ヘッド
汚れもなく、走行耐久性も良好であった。磁性層のみを
有する実施例12及び18は、非磁性層を有さないた
め、磁性層粗さは非磁性層を有する実施例より大きい
が、降伏伸び及び降伏強度が高く、塗膜力学強度に優れ
ていた。また、テープエッジのクラックが発生せず、塗
膜強度も良好であった。さらに、500パス走行後ヘッ
ド汚れもなく、走行耐久性も良好であった。−CN基を
含まない比較合成例1のビニル系ポリマーを使用した比
較例1、5、8及び9、並びに、アミド基を含まない比
較合成例2のビニル系ポリマーを使用した比較例2、6
及び10は、降伏伸び、降伏強度とも、実施例よりも劣
っていた。また、塗膜が脆く、テープエッジのクラック
が観察された。更に、磁性層の表面粗さが高く、500
パス走行後、初期、保存後のいずれにおいても、ヘッド
汚れが観察された。吸着官能基を含まない比較合成例3
のビニル系ポリマーを使用した比較例3、7及び11
は、テープエッジのクラックは観察されなかったが、降
伏伸び、降伏強度とも、実施例よりも劣っており、特
に、磁性層表面は極めて粗く、表面平滑性に劣ってい
た。また、500パス走行後、初期、保存後のいずれに
おいても、ヘッド汚れが観察された。磁性層、非磁性層
のいずれにも、塩ビ系樹脂MR110を使用した比較例
4及び12は、降伏伸び、降伏強度、磁性層表面粗さは
いずれも、実施例よりも劣っていた。また、テープエッ
ジのクラックは観察されなかったが、500パス走行
後、保存後に、ヘッド汚れが観察された。これは、塩ビ
系樹脂を使用したため、塩酸ガスが発生したことによる
ものであると考えられる。 【0066】 【発明の効果】本発明により、強磁性粉末又は非磁性粉
末の分散性が高く、電磁変換特性に優れ、かつ力学強度
が高く走行耐久性に優れた磁気記録媒体を提供すること
ができる。また、本発明により、保存性に優れた磁気記
録媒体を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 裕一郎 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社小田原工場内 Fターム(参考) 4J002 BG101 BG111 BG121 BG131 BQ001 DA086 DE116 FD020 FD100 FD170 FD206 FD310 GS01 5D006 BA11 BA19

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】支持体上に強磁性粉末及び結合剤を含む磁
    性層1を有するか、又は非磁性粉末及び結合剤を含む非
    磁性層及び強磁性粉末及び結合剤を含む磁性層2をこの
    順に有する磁気記録媒体であって、前記磁性層1に含ま
    れる結合剤並びに前記非磁性層及び磁性層2に含まれる
    結合剤の少なくとも一方は、アミド基、−CN基、及び
    −(O)−SO3M、−(O)PO(OM)2、−COO
    M、−NR 12、−NR123 +(Mは水素原子、アル
    カリ金属又はアンモニウム塩を表し、R1、R2、R3
    それぞれ水素原子又はアルキル基を表す)から選ばれる
    吸着官能基を含有するビニル系ポリマーを含むことを特
    徴とする磁気記録媒体。
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