JP2003240877A - 排気バルブ - Google Patents

排気バルブ

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JP2003240877A
JP2003240877A JP2002036144A JP2002036144A JP2003240877A JP 2003240877 A JP2003240877 A JP 2003240877A JP 2002036144 A JP2002036144 A JP 2002036144A JP 2002036144 A JP2002036144 A JP 2002036144A JP 2003240877 A JP2003240877 A JP 2003240877A
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case
pipe
valve
exhaust valve
head
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Yasuo Maekawa
泰雄 前川
Akira Fujita
亮 藤田
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部品を交換することができ、キズが付い
たり、破損したりしにくく、時計の構成部品が破損しに
くい、排気バルブを提供することである。 【解決手段】 ケースの内側と外側とを貫通する貫通孔
に配置されたパイプと、パイプの内側に備えられた段部
と、パイプの内側に少なくとも一部が挿通されて、パイ
プの軸方向に移動可能に配置されたバルブと、ケースの
外側に位置するバルブの頭部と、ケースの内側に位置し
て、バルブの頭部に配置された受部と、パイプの段部と
バルブの受部との間に配置されて、バルブをケースの内
側に向けて付勢する弾性手段と、弾性手段によって付勢
されたバルブの頭部と、パイプとの間で圧縮される防水
パッキンと、バルブの頭部と受部とを着脱可能にする着
脱手段を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腕時計のケースの
内側の気圧が、ケースの外側の気圧より高くなった場
合、ケースの内側の気体をケースの外側に排出する、排
気バルブの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】腕時計のケースの内側の気圧が、ケース
の外側の気圧より高くなった場合、ケースの内側の気体
をケースの外側に排出する、排気バルブの構造はすでに
知られている。
【0003】たとえば、ダイバーが海底等海中で長時間
にわたり作業等行なう場合、ダイバーは海中に沈められ
たカプセルを基地として活動している。カプセルの内側
の空気を高い圧力に保つことにより、ダイバーがカプセ
ルの外側に出て、海中での作業等を行なうときに、圧力
の急激な変化を受けることがないようにして、ダイバー
の体を保護する。
【0004】しかし、カプセルの内側の圧力を高めた場
合、空気中の窒素がダイバーの血液中に徐々に溶け込ん
で行き、潜水しているカプセルに長時間滞在すると、血
液中への窒素の溶解は飽和に達し、窒素は血液中に泡と
なって存在するようになる。このような状態になると、
カプセルの内側のダイバーの生命が危険になる。
【0005】この血液中への窒素の溶解が飽和に達する
時間は、圧力すなわち、水深と密接な関係があり、血液
中に泡を生じさせないように減圧表により潜水している
カプセルへの滞在時間を管理している。
【0006】しかし、減圧表により制限された時間内で
海中での作業等を行なう場合は能率が悪い。さらに、能
率が悪いだけではなく、通常空気によるときは、血液中
に泡を生ずる前であっても、窒素が有した麻酔作用によ
り、海中での作業等への危険が生ずるという欠点があ
る。
【0007】このため、カプセルの内側の空気の窒素
を、不活性で人体に無害なヘリウムガスに置換した人工
空気を使用する。これにより、カプセルを基地として海
中作業等を行なうダイバーは、カプセルの内側で長時間
にわたり身体に支障をきたすことなく過ごすことができ
る。
【0008】ところが、ヘリウムガスは浸透性が強く時
計ケースに使用されている防水パッキンを通過してしま
う。このため、人工空気を使用したカプセルの内側のダ
イバーが携帯している腕時計は、ケースの内側にヘリウ
ムガスが徐々に浸入し内側の圧力が高まる。
【0009】また、カプセルを海中より浮上させる場
合、カプセルの内側の圧力を徐々に減少させる。この
時、ケースの内部の圧力は、カプセルの内側の圧力より
高くなり、ケースの内側に浸入したヘリウムガスは、徐
々にケースの外側に排出され、ケースの内側の圧力も減
少してくる。
【0010】ところが、カプセルの減圧速度に比べて、
ケースの内側から排出されるヘリウムガスの排出速度が
遅いため、ケースの内側の圧力が、外側の圧力に比べ高
くなり圧力差を生ずる。この圧力差のため、ケースは、
ケースの内側から外側に向かった圧力が作用し、ケース
を構成している部品の固定力以上の力が作用した場合に
は、構成部品が脱落して破損事故におよぶことがある。
【0011】このような破損事故を起こさないために、
従来の時計のケース101には、図5および図6に示さ
れたような、排気バルブ110が備えられている。従来
の時計のケース101に備えらた排気バルブ110は、
パイプ120と、バルブ130と、コイルバネ150
と、防水パッキン160と、から構成されている。
【0012】従来の時計のケース101には、ケース1
01の内側とケース101の外側とを貫通するように穿
設された、貫通孔102が備えられている。図5および
図6では、ケース101の内側は左側に、ケース101
の外側は右側に示されている。ここで左右方向とは、図
5および図6における左右方向を言う。
【0013】貫通孔102には、外側に径大な孔からな
る沈み穴103が備えられており、沈み穴103には底
壁部104が形成されている。パイプ120は、時計ケ
ース101の貫通孔102に嵌合される嵌合部121
と、底壁部104に当接されるパイプ120の外方端に
形成された鍔部122と、パイプ120の外方端にパイ
プ120より径小に形成されたコイルバネ150が当接
する段部123と、から構成されている。
【0014】嵌合部120の内方端の外側には組み立て
性を考慮して段引部124が形成されている。ケース1
01とパイプ120は、接着やロー付け等により固着さ
れ、ケース101とパイプ120との間の水密は確保さ
れる。
【0015】バルブ130は、パイプ120の中へ挿通
された軸部131と、バルブ130の内方端に形成され
た嵌合段部136と、バルブ130の外方側に形成され
た段部133および頭部134と、リング状の受部14
0と、から構成されている。嵌合段部136は、軸部1
31の外径よりも径小に形成されている。段部133
は、パイプ120の段部123の内径よりも径大に形成
されている。
【0016】頭部134は、段部133より外側に配置
され、段部133の外径よりも径大に且つ、ケース10
1の貫通孔102の沈み穴103の内径よりも小径に形
成されていて、ケース101の外面よりも突出するよう
に配置されている。受部140は、嵌合段部136に嵌
合されて、カシメにより固着されている。受部140の
外径は、パイプ120の内径よりも径小に形成されてい
て、パイプ120内を挿通することができる。
【0017】コイルバネ150は、パイプ120と、バ
ルブ130の軸部131との間に配置されている。ま
た、コイルバネ150の外方端はパイプ120の段部1
23に当接して、内方端は受部140に当接している。
そのため、パイプ120の段部123と受部140は、
コイルバネ150によってそれぞれ相反する方向に付勢
されている。
【0018】パイプ120の段部123と受部140
が、それぞれ相反する方向に付勢されているため、バル
ブ130の段部133がパイプ120の鍔部122に当
接する。防水パッキン160は、バルブ130の頭部1
34と、バルブ130の段部133と、パイプ120の
鍔部122とで形成された空間に配置されている。ま
た、防水パッキン160は、コイルバネ150による付
勢力によって、頭部134と、鍔部122との間で弾性
的に圧縮される。よって、バルブ130とパイプ120
との間は、防水パッキン160によって、水密が確保さ
れる。
【0019】以上のように構成された、従来の時計のケ
ース101に備えらた排気バルブ110は、ケース10
1の外側の圧力が高い時は、コイルバネ150による付
勢力によって、頭部134と、鍔部122との間で弾性
的に圧縮され、バルブ130とパイプ120との間は、
防水パッキン160によって、水密が確保される。
【0020】反対に、図6におけるケース101の内側
の圧力が高い時は、内側の圧力(矢印P)が、コイルバ
ネ150の付勢力に抗して、バルブ130を外側に移動
して、防水パッキン160の圧縮が開放されることによ
って、内側の圧力が外側に開放される。内側の圧力が外
側に開放されて内側と外側の圧力差がなくなると、コイ
ルバネ150の付勢力によって、再び防水パッキン16
0が圧縮され、バルブ130とパイプ120との間の水
密が確保される。
【0021】よって、従来の時計のケース101に備え
らた排気バルブ110は、ケース101の内側と外側の
圧力差がない時は、水密が確保されて、ケース101の
内側の圧力が高い時は、自動的に内側の圧力を外側に開
放することができるという特徴があった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
時計のケース101に備えらた排気バルブ110は、以
下のような問題点があった。 (1)受部140が、カシメにより固着されているた
め、劣化した排気バルブ110の構成部品や破損した構
成部品を、作業者が交換できない。 (2)バルブ130が、ケース101の外面より突出し
ているため、不意な外力がバルブ130に掛かりやす
い。すると、バルブ130にキズが付いたり、バルブ1
30が破損しやすかったりした。 (3)バルブ130が、ケース101の外面より突出し
ているため、不意な外力がバルブ130に負荷されやす
く、外力で押されたバルブ130が防水パッキン160
を圧縮することがあった。すると、ケース101の内側
の圧力が開放されず、時計の構成部品が破損する危険が
あった。
【0023】本発明の目的は、前記問題を解決した以下
のような時計のケースの排気バルブを提供することであ
る。 (1)作業者が、排気バルブの構成部品を交換すること
ができる、時計のケースの排気バルブを提供する。 (2)バルブにキズが付いたり、バルブが破損したりし
にくい、時計のケースの排気バルブを提供する。 (3)時計の構成部品が破損しにくい、時計のケースの
排気バルブを提供する。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1は、「ケースの内側とケースの
外側とを貫通する貫通孔に配置されたパイプと、パイプ
の内側に備えられたパイプの段部と、パイプの内側に少
なくとも一部が挿通されて、パイプの軸方向に移動可能
に配置されたバルブと、ケースの外側に位置するバルブ
の頭部と、ケースの内側に位置して、バルブの頭部に配
置された受部と、パイプの段部とバルブの受部との間に
配置されて、バルブをケースの内側に向けて付勢する弾
性手段と、弾性手段によって付勢されたバルブの頭部と
パイプとの間で圧縮される防水パッキンと、バルブの頭
部とバルブの受部とを着脱可能にする着脱手段を備えた
こと」を特徴とする。
【0025】この請求項1の構成により、作業者が、バ
ルブの頭部とバルブの受部を、着脱手段を解除して分離
すれば、排気バルブの構成部品を交換することができ
る、時計のケースの排気バルブを提供することができ
る。
【0026】本発明の請求項2は、「排気バルブが、ケ
ースに備えられた貫通孔の中にあって、ケースの外面よ
り外側に突出していないこと」を特徴とする。
【0027】この請求項2の構成により、排気バルブ
が、ケースの外面に保護されるので、不意な外力がバル
ブに掛かりにくい。よって、排気バルブにキズが付いた
り、バルブが破損したりしにくい、時計のケースの排気
バルブを提供することができる。排気バルブが、ケース
の外面に保護されるので、不意な外力がバルブに負荷さ
れにくい。すると、外力で押されたバルブが防水パッキ
ンを圧縮することがない。よって、時計のケースの内側
の圧力が、時計のケースの外側の圧力よりも高くなった
時に内側の圧力が、スムーズに外側に開放されるため、
時計の構成部品が破損しにくい、時計のケースの排気バ
ルブを提供することができる。
【0028】本発明の請求項2の排気バルブは、「貫通
孔に配置されたパイプと、パイプの内側に備えられたパ
イプの段部と、パイプの内側に少なくとも一部が挿通さ
れて、パイプの軸方向に移動可能に配置されたバルブ
と、ケースの外側に位置するバルブの頭部と、ケースの
内側に位置して、バルブの頭部に配置された受部と、パ
イプの段部とバルブの受部との間に配置されて、バルブ
をケースの内側に向けて付勢する弾性手段と、弾性手段
によって付勢されたバルブの頭部とパイプとの間で圧縮
される防水パッキンと、」を備えても良い。
【0029】さらに、本発明の請求項2の排気バルブ
は、「バルブの頭部とバルブの受部とを着脱可能にする
着脱手段」を備えても良い。
【0030】本発明の請求項5は、「着脱手段が、頭部
と受部が螺合されていること」を特徴とする。この請求
項5の構成により、簡単な構造で着脱手段を提供するこ
とができる。
【0031】本発明の請求項6は、「弾性手段が、板バ
ネであること」を特徴とする。
【0032】本発明の請求項7は、「弾性手段が、コイ
ルバネであること」を特徴とする。この請求項6および
請求項7の構成により、簡単な構造で着脱手段を提供す
ることができる。
【0033】本発明の請求項8は、「頭部の内側に、防
水パッキンの圧縮力を調整するためのパイプに当接する
段部を備えたこと」を特徴とする。この請求項8構成に
より、段部の寸法を適切に設定することにより、段部が
パイプに当接するため、防水パッキンにかかる圧力を調
整することができる。よって、防水パッキンに無理な圧
接力がかかりにくいため、防水パッキンが劣化しにくい
排気バルブを提供することができる。
【0034】本発明の請求項9は、「ケースの貫通孔に
備えられた沈み穴と、沈み穴の底壁部に当接する鍔部を
パイプに備えたこと」を特徴とする。この請求9の構成
により、作業者が、パイプをケースの貫通穴に組み込む
際に、沈み穴の底壁部にパイプの鍔部が当接するまで、
パイプを押し込んであげればよいため、組立作業がよい
排気バルブを提供することができる。
【0035】本発明の請求項10は、「受部が、パイプ
の内側を移動可能なこと」を特徴とする。この請求項1
0の構成により、受部をパイプの内に配置できるため、
パイプの軸方向に短い排気バルブを提供することができ
る。
【0036】本発明の請求項11は、「頭部に工具との
係合部を備えたこと」を特徴とする。この請求項11の
構成により、頭部に工具を係合させやすい。よって、頭
部と受部の着脱作業がやりやすくなる。
【0037】本発明の請求項12は、「受部に工具との
係合部を備えたこと」を特徴とする。この請求項12の
構成により、受部に工具を係合させやすい。よって、頭
部と受部の着脱作業がやりやすくなる。
【0038】本発明の請求項13は、「係合部が、頭部
に備えられた溝からなること」を特徴とする。
【0039】本発明の請求項14は、「係合部が、受部
に備えられた溝からなること」を特徴とする。
【0040】本発明の請求項15は、「係合部が、頭部
外周に備えられた多平面からなること」を特徴とする。
【0041】本発明の請求項16は、「係合部が、受部
外周に備えられた多平面からなること」を特徴とする。
この請求項13から請求項16の構成により、簡単な構
造で係合部を提供することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)
【0043】以下図面を用いて本発明の排気バルブの実
施の形態1を説明する。図1は本発明の排気バルブの実
施の形態1の組立図、図2は本発明の排気バルブの実施
の形態1の別の組立図、図3は本発明の排気バルブの実
施の形態1の分解図、図4は本発明の排気バルブの実施
の形態2の組立図である。
【0044】図1と図3に見るように、本発明の時計の
ケース1に備えらた排気バルブ10は、パイプ20と、
バルブ30と、ケース1の内側に位置する受部40と、
コイルバネ50と、防水パッキン60と、から構成され
ている。ケース1には、ケース1の内側とケース1の外
側とを貫通するように穿設された貫通孔2が備えられて
いる。
【0045】図1および図2では、ケース1の内側は左
側に、ケース1の外側は右側に示されている。ここで左
右方向とは、図1および図2における左右方向を言う。
また、ケース1の内側とケース1の外側の境は、ケース
1の内側と外側の空気や水を遮蔽する、防水パッキン6
0を基準とする。図1および図2における、ある部品の
内側とは、左側を言う。また、図1および図2におけ
る、ある部品の外側とは、右側を言う。
【0046】貫通孔2には、外側に径大な孔からなる沈
み穴3が備えられていて、沈み穴3には底壁部4が形成
されている。パイプ20は、嵌合部21と、鍔部22
と、段部23とから構成されている。嵌合部21は、ケ
ース1の貫通孔2に嵌合される。
【0047】鍔部22は、底壁部4に当接されるパイプ
20の外側端に形成される。段部23は、パイプ20の
外側端の内側に備えられる。段部23には、パイプ20
より径小に形成されたコイルバネ50が当接する。嵌合
部21の内側端の外周には組み立て性を考慮して段引部
24が形成されている。
【0048】バルブ30は、軸部31と、雌ネジ部32
と、段部33と、頭部34とから構成されている。軸部
31は、パイプ20の内側へ挿通され、パイプ20の軸
方向に移動可能に配置されている。雌ネジ部32は、有
底状に形成され、バルブ20の内側端に配置された受部
40が螺合される。
【0049】段部33は、バルブ20の外側に形成さ
れ、パイプ20の段部23の内径よりも径大に、且つ防
水パッキン60が巻着できるように形成されている。頭
部34は、ケース1の外側に位置して、段部33より外
側に配置され、段部33の外径よりも径大に且つ、ケー
ス1の貫通孔2の沈み穴3の内径よりも小径に形成され
ていて、ケース1の外面よりも内側に位置するように配
置されている。頭部34には、工具などが係合する係合
部を構成する溝状の頭部溝35が形成されている。
【0050】受部40は、略ネジ状に形成されていて、
雄ネジ部41と受頭部42とから構成されている。雄ネ
ジ部41は、バルブ20の雌ネジ部32と螺合できるよ
うに形成されている。受頭部42には、工具などが係合
する係合部を構成する溝状の受部溝43が形成されてい
る。受部40の外径は、パイプ20の内径よりも径小に
形成されていて、パイプ20内を挿通することができ
る。
【0051】コイルバネ50は、パイプ20と、バルブ
30の軸部31との間に配置されている。防水パッキン
60は、バルブ30の頭部34と、バルブ30の段部3
3と、パイプ20の鍔部22とで形成された空間に配置
されている。
【0052】以上のように構成された本発明の排気バル
ブ10は、最初に組み立て作業者が、ケース1の貫通穴
2にパイプ20の嵌合部21を嵌合する。その際、ケー
ス1の沈み穴3の底壁部4にパイプ20の鍔部22が当
接するまで、パイプ20を込んであげればよいため、組
立作業性がよい。
【0053】その後、ケース1とパイプ20は、接着や
ロー付け等により固着する。ケース1とパイプ20は、
接着やロー付け等により固着されているため、ケース1
とパイプ20との間の水密は確保される。
【0054】その後、以下の組み立て手順で作業者によ
って、排気バルブ10は、ケース1に取付けられる。 (1)バルブ30の段部33に防水パッキン60を巻着
する。 (2)バルブ30の軸部31を、パイプ20の段部23
を通過させるように、パイプ20に挿通する。 (3)ケース1の内側から、コイルバネ50をバルブ3
0の軸部31に遊嵌させる。 (4)ケース1の内側から、受部40をバルブ30に螺
合する。 その際、受部40に備えられた受部溝43および、バル
ブ30に備えられた頭部溝35に、たとえばマイナスド
ライバー等の工具を係合させると、より確実に受部40
をバルブ30に螺合することができる。すると、コイル
バネ50は、パイプ20の段部23と受部40との間で
パイプ20の軸方向に圧縮される。
【0055】以上が組み立て手順であるが、反対に、以
下の手順で、排気バルブ10を分解することができる。 (1)受部40とバルブ30との螺合を解除して、バル
ブ30から受部40を取り外す。その際、受部40に備
えられた受部溝43および、バルブ30に備えられた頭
部溝35に、たとえばマイナスドライバー等の工具を係
合させると、受部40とバルブ30との螺合が簡単に解
除できる。 (2)バルブ30の軸部31に遊嵌されているコイルバ
ネ50を取り外す。 (3)バルブ30をパイプ20から取り外す。 (4)バルブ30の段部33に巻着されている防水パッ
キン60を取り外す。 以上が分解手順である。
【0056】このように、本発明の排気バルブ10は、
簡単に組み立てたり、分解したりすることができる。以
上のように組み立てられた、本発明の排気バルブ10
は、コイルバネ50の外側端はパイプ20の段部23に
当接して、内側端は受部40に当接している。
【0057】そのため、パイプ20の段部23と受部4
0は、コイルバネ50によってそれぞれ相反する方向に
付勢されている。パイプ20の段部23と受部40が、
それぞれ相反する方向に付勢されているため、バルブ3
0はケース1の内側に向けて付勢される。すると、バル
ブ30の段部33がパイプ20の鍔部22に当接する。
【0058】コイルバネ50が、パイプ20の段部23
と受部40との間に配置されて、バルブ30をケース1
の内側に向けて付勢する弾性手段を構成する。また、防
水パッキン60は、コイルバネ50による付勢力によっ
て、頭部34と、パイプ20の鍔部22との間で弾性的
に圧縮される。よって、バルブ30とパイプ20との間
は、防水パッキン60によって、水密が確保される。
【0059】バルブ30の段部33のバルブ30の軸方
向の寸法を適切に設定することにより防水パッキン60
にかかる圧力を調整することができる。これにより段部
33がパイプに当接するため、防水パッキン60に無理
な圧接力がかかりにくいため、防水パッキン60が劣化
しにくい排気バルブ10を提供することができる。
【0060】また、受部40はパイプ20の内に配置で
きるため、パイプ20の軸方向に短い排気バルブを提供
することができる。バルブ30に備えられた雌ネジ部3
2と、受部40に備えられた雄ネジ部41が、バルブ3
0の頭部34と受部40とを着脱可能にする着脱手段を
構成する。これによって、バルブ30の頭部34と、受
部40とにネジをきれば良いので、簡単な構造で着脱手
段を提供することができる。
【0061】この構成により、作業者が、バルブ30の
頭部34と受部40を、着脱手段を解除して分離すれ
ば、排気バルブ10の構成部品を交換することができ
る、時計のケース1の排気バルブ10を提供することが
できる。
【0062】バルブ30の頭部34に備えられた、頭部
溝35と、受部40の受頭部42に備えられた受部溝4
3が形成されている。これにより、頭部34や、受頭部
42に工具を係合させやすい。よって、バルブ30と受
部40の着脱作業がやりやすくなる。また、溝を形成す
れば良いので簡単な構造で係合部を提供することができ
る。
【0063】ケース1の外側の圧力が高い時は、防水パ
ッキン60が、コイルバネ50による付勢力によって、
頭部34と、鍔部22との間で弾性的に圧縮され、バル
ブ30とパイプ20との間は、防水パッキン60によっ
て、水密が確保される。
【0064】反対に、図2におけるケース1の内側の圧
力が高い時は、内側の圧力(矢印P)が、コイルバネ5
0の付勢力に抗して、バルブ30を外側に移動して、防
水パッキン60の圧縮が開放されることによって、内側
の圧力が外側に開放される。内側の圧力が外側に開放さ
れて内側と外側の圧力差がなくなると、コイルバネ50
の付勢力によって、再び防水パッキン60が圧縮され、
バルブ30とパイプ20との間の水密が確保される。
【0065】よって、本発明の時計のケース1に備えら
た排気バルブ10は、ケース1の内側と外側の圧力差が
ない時は、水密が確保されて、ケース1の内側の圧力が
高い時は、自動的に内側の圧力を外側に開放することが
できる。
【0066】排気バルブ10が、ケース1に備えられた
貫通孔2の中にあって、ケース1の外面より外側に突出
していないため、排気バルブ10が、ケース1の外面に
保護されるので、不意な外力がバルブ30に掛かりにく
い。よって、排気バルブ10にキズが付いたり、排気バ
ルブ10が破損したりしにくい、時計のケース1の排気
バルブ10を提供することができる。
【0067】排気バルブ10が、ケース1の外面に保護
されるので、不意な外力がバルブ30に負荷されにく
い。すると、外力で押されたバルブ30が防水パッキン
60を圧縮することがない。よって、時計のケース1の
内側の圧力が、時計のケース1の外側の圧力よりも高く
なった時に内側の圧力が、スムーズに外側に開放される
ため、時計の構成部品が破損しにくい、時計のケース1
の排気バルブ10を提供することができる。
【0068】本発明の実施の形態1においては、弾性手
段が、コイルバネ50が示されているが、ウェーブワッ
シャー等の板バネ(図示せず)であってもかまわない。
【0069】また、本発明の実施の形態1においては、
マイナスドライバーなどが係合できるように、係合部が
頭部溝35や受部溝43のように構成されているが、プ
ラスドライバーが係合できるように、十文字の溝形状
(図示せず)に形成されていてもかまわない。
【0070】あるいは、十文字の溝形状以外にも、六角
レンチが係合できるように、六角穴(図示せず)が係合
部として、頭部34や受部40に備えられても良い。ま
た、十文字の溝形状以外にも、六角レンチが係合できる
ように、六角穴(図示せず)が係合部として、頭部34
や受部40に備えられても良い。
【0071】また、スパナやモンキーが係合できるよう
に、外周にボルトやナットの外周面のように多平面(図
示せず)が係合部として、頭部34や受部40に備えら
れていても良い。
【0072】(実施の形態2)以下図面を用いて本発明
の排気バルブの実施の形態2を説明する。ただし実施の
形態1と同じ部品には実施の形態1と同じ部品番号を付
けて説明は省略する。図4は本発明の排気バルブの実施
の形態2の組立図である。
【0073】本発明の時計のケース5に備えらた排気バ
ルブ11は、パイプ70と、バルブ80と、ケース5の
内側に位置する受部90と、コイルバネ50と、防水パ
ッキン60と、から構成されている。ケース5は、実施
の形態1のケース1と同様に貫通孔6が備えられてい
る。
【0074】図4では、実施の形態1のケース1と同様
に、ケース5の内側は左側に、ケース5の外側は右側に
示されている。ここで左右方向とは、図4における左右
方向を言う。また、ケース5の内側とケース5の外側の
境は、実施の形態1のケース1と同様に、ケース5の内
側と外側の空気や水を遮蔽する、防水パッキン60を基
準とする。図4における、ある部品の内側とは、左側を
言う。また、図4における、ある部品の外側とは、右側
を言う。
【0075】貫通孔6には、外側に径大な孔からなる沈
み穴7が備えられていて、沈み穴7には底壁部8が形成
されている。パイプ70は、嵌合部71と、鍔部72
と、段部73と、覆い部75とから構成されている。嵌
合部71は、ケース5の貫通孔6に嵌合される。
【0076】鍔部72は、底壁部8に当接されるパイプ
70の外側端に形成される。段部73は、パイプ70の
外側端の内側に備えられる。段部73には、パイプ70
より径小に形成されたコイルバネ50が当接する。嵌合
部71の内側端の外周には組み立て性を考慮して段引部
74が形成されている。覆い部75は、鍔部72の外周
から外側方向に向かって中空円柱状に形成されている。
【0077】バルブ80は、雌ネジ部82と、段部83
と、頭部84とから構成されている。雌ネジ部82は、
有底状に形成され、バルブ80の内側端に配置された受
部90が螺合される。
【0078】段部83は、バルブ80の内側に形成さ
れ、パイプ70の段部73の内径よりも径大に、且つ防
水パッキン60が巻着できるように形成されている。頭
部84は、ケース5の外側に位置して、段部83より外
側に配置され、段部83の外径よりも径大に且つ、パイ
プ70の覆い部75の内径よりも小径に形成されてい
て、覆い部75の外側平面よりも内側に位置するように
配置されている。頭部84には、工具などが係合する係
合部を構成する溝状の頭部溝85が形成されている。
【0079】受部90は、略ネジ状に形成されていて、
雄ネジ部91と受頭部92と、軸部94とから構成され
ている。雄ネジ部91は、バルブ80の雌ネジ部82と
螺合できるように形成されている。受頭部92には、工
具などが係合する係合部を構成する溝状の受部溝93が
形成されている。
【0080】受部90の外径は、パイプ70の内径より
も径小に形成されていて、パイプ70内に配置されてい
る。軸部94は、パイプ70の内側へ挿通され、パイプ
70の軸方向に移動可能に配置されている。
【0081】コイルバネ50は、パイプ70と、受部9
0の軸部94との間に配置されている。防水パッキン6
0は、バルブ80の頭部84と、バルブ80の段部83
と、パイプ70の鍔部72とで形成された空間に配置さ
れている。
【0082】以上のように構成された本発明の排気バル
ブ11は、最初に組み立て作業者が、ケース5の貫通穴
6にパイプ70の嵌合部71を嵌合する。その際、ケー
ス5の沈み穴7の底壁部8にパイプ70の鍔部72が当
接するまで、パイプ70を込んであげればよいため、組
立作業性がよい。
【0083】その後、ケース5とパイプ70は、接着や
ロー付け等により固着する。ケース5とパイプ70は、
接着やロー付け等により固着されているため、ケース5
とパイプ70との間の水密は確保される。
【0084】その後、以下の組み立て手順で作業者によ
って、排気バルブ11は、ケース5に取付けられる。 (1)バルブ80の段部83に防水パッキン60を巻着
する。 (2)受部90の軸部94に、コイルバネ50を遊嵌さ
せる。 (3)コイルバネ50を遊嵌させた受部90を、ケース
5の内側から、パイプ70へ挿通する。その際、受部9
0の雄ネジ部91の側からパイプ70へ挿通する。 (4)バルブ80を、ケース5の外側からパイプ70の
覆い部75へ挿通するようにして受部90に螺合する。
その際、受部90に備えられた受部溝93および、バル
ブ80に備えられた頭部溝85に、たとえばマイナスド
ライバー等の工具を係合させると、より確実に受部90
をバルブ80に螺合することができる。すると、コイル
バネ50は、パイプ70の段部73と受部90の受頭部
92との間で、パイプ70の軸方向に圧縮される。
【0085】以上が組み立て手順であるが、反対に、以
下の手順で、排気バルブ11を分解することができる。 (1)受部90とバルブ80との螺合を解除して、バル
ブ80から受部90を取り外す。その際、受部90に備
えられた受部溝93および、バルブ80に備えられた頭
部溝85に、たとえばマイナスドライバー等の工具を係
合させると、受部90とバルブ80との螺合が簡単に解
除できる。 (2)受部90の軸部94に遊嵌されているコイルバネ
50を取り外す。 (3)バルブ80をパイプ70から取り外す。 (4)バルブ80の段部83に巻着されている防水パッ
キン60を取り外す。 以上が分解手順である。
【0086】このように、本発明の排気バルブ11は、
実施の形態1のケース1と同様に、簡単に組み立てた
り、分解したりすることができる。以上のように組み立
てられた、本発明の排気バルブ11は、コイルバネ50
の外側端はパイプ70の段部73に当接して、内側端は
受部90の受頭部92に当接している。
【0087】そのため、パイプ70の段部73と受部9
0は、コイルバネ50によってそれぞれ相反する方向に
付勢されている。パイプ70の段部73と受部90が、
それぞれ相反する方向に付勢されているため、バルブ8
0はケース5の内側に向けて付勢される。すると、バル
ブ80の段部83がパイプ70の鍔部72に当接する。
【0088】コイルバネ50が、パイプ70の段部73
と受部90との間に配置されて、バルブ80をケース5
の内側に向けて付勢する弾性手段を構成する。また、防
水パッキン60は、コイルバネ50による付勢力によっ
て、頭部84と、パイプ70の鍔部72との間で弾性的
に圧縮される。よって、バルブ80とパイプ70との間
は、防水パッキン60によって、水密が確保される。
【0089】バルブ80の段部83のバルブ80の軸方
向の寸法を適切に設定することにより実施の形態1のケ
ース1と同様に防水パッキン60にかかる圧力を調整す
ることができる。
【0090】また、受部90はパイプ70の内に配置で
きるため、実施の形態1のケース1と同様に、パイプ7
0の軸方向に短い排気バルブを提供することができる。
バルブ80に備えられた雌ネジ部82と、受部90に備
えられた雄ネジ部91が、実施の形態1のケース1と同
様にバルブ80の頭部84と受部90とを着脱可能にす
る着脱手段を構成する。
【0091】この構成により、作業者が、バルブ80の
頭部84と受部90を、着脱手段を解除して分離すれ
ば、排気バルブ11の構成部品を交換することができ
る、時計のケース5の排気バルブ11を提供することが
できる。
【0092】バルブ80の頭部84に備えられた、頭部
溝85と、受部90の受頭部92に備えられた受部溝9
3が形成されている。これにより、実施の形態1のケー
ス1と同様に頭部84や、受頭部92に工具を係合させ
やすい。よって、バルブ80と受部90の着脱作業がや
りやすくなる。
【0093】ケース5の外側の圧力が高い時は、防水パ
ッキン60が、コイルバネ50による付勢力によって、
頭部84と、鍔部72との間で弾性的に圧縮され、バル
ブ80とパイプ70との間は、防水パッキン60によっ
て、水密が確保される。
【0094】反対に、ケース5の内側の圧力が高い時
は、実施の形態1のケース1と同様に内側の圧力が、コ
イルバネ50の付勢力に抗して、バルブ80を外側に移
動して、防水パッキン60の圧縮が開放されることによ
って、内側の圧力が外側に開放される。内側の圧力が外
側に開放されて内側と外側の圧力差がなくなると、コイ
ルバネ50の付勢力によって、再び防水パッキン60が
圧縮され、バルブ80とパイプ70との間の水密が確保
される。
【0095】よって、本発明の時計のケース5に備えら
た排気バルブ11は、ケース5の内側と外側の圧力差が
ない時は、水密が確保されて、ケース5の内側の圧力が
高い時は、自動的に内側の圧力を外側に開放することが
できる。
【0096】排気バルブ11が、ケース5に備えられた
貫通孔6の中にあって、ケース5の外面より外側に突出
していないため、排気バルブ11が、ケース5の外面に
保護されるので、不意な外力がバルブ80に掛かりにく
い。よって、排気バルブ11にキズが付いたり、排気バ
ルブ11が破損したりしにくい、時計のケース5の排気
バルブ11を提供することができる。
【0097】排気バルブ11が、ケース5の外面に保護
されるので、不意な外力がバルブ80に負荷されにく
い。すると、外力で押されたバルブ80が防水パッキン
60を圧縮することがない。よって、時計のケース5の
内側の圧力が、時計のケース5の外側の圧力よりも高く
なった時に内側の圧力が、スムーズに外側に開放される
ため、時計の構成部品が破損しにくい、時計のケース5
の排気バルブ11を提供することができる。
【0098】本発明の実施の形態2においては、弾性手
段が、コイルバネ50が示されているが、ウェーブワッ
シャー等の板バネ(図示せず)であってもかまわない。
【0099】また、本発明の実施の形態2においては、
マイナスドライバーなどが係合できるように、係合部が
頭部溝85や受部溝93のように構成されているが、プ
ラスドライバーが係合できるように、十文字の溝形状
(図示せず)に形成されていてもかまわない。
【0100】あるいは、十文字の溝形状以外にも、六角
レンチが係合できるように、六角穴(図示せず)が係合
部として、頭部84や受部90に備えられても良い。ま
た、十文字の溝形状以外にも、六角レンチが係合できる
ように、六角穴(図示せず)が係合部として、頭部84
や受部90に備えられても良い。
【0101】また、スパナやモンキーが係合できるよう
に、外周にボルトやナットの外周面のように多平面(図
示せず)が係合部として、頭部84や受部90に備えら
れていても良い。
【0102】軸部94が、受部90に形成されているた
め、実施の形態1に示されている、バルブ30に軸部3
1が形成されている場合よりも、加工代が少なくて良
い。詳しくは、バルブ30の最外径である頭部34の外
径よりも、受部90の最外径である受頭部92の外径の
方が、小径であるため加工代が少なくて良い。よって、
加工工数が少なくなるため、安価な排気バルブ11を提
供することができる。
【0103】バルブ80の頭部84が、パイプ70の覆
い部75の内側に配置されているため、実施の形態1の
場合よりも、不意な外力がバルブ80に掛かりにくい。
また、防水パッキン60が、パイプ70の覆い部75に
覆われているため、防水パッキン60にゴミやホコリが
付きにくい。よって、防水パッキン60が腐食しにくい
排気バルブ11を提供することができる。
【0104】
【発明の効果】本発明は、 (1)作業者が、排気バルブの構成部品を交換すること
ができる、時計のケースの排気バルブを提供することが
できる。 (2)バルブにキズが付いたり、バルブが破損したりし
にくい、時計のケースの排気バルブを提供することがで
きる。 (3)時計の構成部品が破損しにくい、時計のケースの
排気バルブを提供することができる。 効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気バルブの実施の形態1の組立図で
ある。
【図2】本発明の排気バルブの実施の形態1の別の組立
図である。
【図3】本発明の排気バルブの実施の形態1の分解図で
ある。
【図4】本発明の排気バルブの実施の形態2の組立図で
ある。
【図5】従来の排気バルブの組立図である。
【図6】従来の排気バルブの別の組立図である。
【符号の説明】
1、5、101 ケース 2、6、102 貫通孔 3、7、103 沈み穴 4、8、104 底壁部 10、11、110 排気バルブ 20、70、120 パイプ 21、71 嵌合部 22、72、122 鍔部 23、33、73、83、123、133 段部 24、74、124 段引部 30、80、130 バルブ 31、94、131 軸部 32、82 雌ネジ部 34、84、134 頭部 35、85 頭部溝 40、90、140 受部 41、91 雄ネジ部 42、92 受頭部 43、93 受部溝 50、150 コイルバネ 60、160 防水パッキン 75 覆い部 136 嵌合段部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの内側の気圧が、ケースの外側の
    気圧より高くなった場合、ケースの内側の気体をケース
    の外側に排出する排気バルブにおいて、ケースの内側と
    ケースの外側とを貫通する貫通孔に配置されたパイプ
    と、パイプの内側に備えられたパイプの段部と、パイプ
    の内側に少なくとも一部が挿通されて、パイプの軸方向
    に移動可能に配置されたバルブと、ケースの外側に位置
    するバルブの頭部と、ケースの内側に位置して、バルブ
    の頭部に配置された受部と、パイプの段部とバルブの受
    部との間に配置されて、バルブをケースの内側に向けて
    付勢する弾性手段と、弾性手段によって付勢されたバル
    ブの頭部とパイプとの間で圧縮される防水パッキンと、
    バルブの頭部とバルブの受部とを着脱可能にする着脱手
    段を備えたこと、を特徴とする排気バルブ。
  2. 【請求項2】 ケースの内部の気圧が、ケースの外部の
    気圧より高くなった場合、ケースの内部の気体をケース
    の外部に排出する、ケースの内側とケースの外側とを貫
    通する貫通孔に備えられている排気バルブにおいて、排
    気バルブが、ケースに備えられた貫通孔の中にあって、
    ケースの外面より外側に突出していないこと、を特徴と
    する排気バルブ。
  3. 【請求項3】 排気バルブが、貫通孔に配置されたパイ
    プと、パイプの内側に備えられたパイプの段部と、パイ
    プの内側に少なくとも一部が挿通されて、パイプの軸方
    向に移動可能に配置されたバルブと、ケースの外側に位
    置するバルブの頭部と、ケースの内側に位置して、バル
    ブの頭部に配置された受部と、パイプの段部とバルブの
    受部との間に配置されて、バルブをケースの内側に向け
    て付勢する弾性手段と、弾性手段によって付勢されたバ
    ルブの頭部とパイプとの間で圧縮される防水パッキン
    と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の排気バ
    ルブ。
  4. 【請求項4】 バルブの頭部とバルブの受部とを着脱可
    能にする着脱手段を備えたこと、を特徴とする請求項3
    に記載の排気バルブ。
  5. 【請求項5】 着脱手段が、頭部と受部が螺合されてい
    ること、を特徴とする請求項1に記載の排気バルブ。
  6. 【請求項6】 弾性手段が、板バネであること、を特徴
    とする請求項1に記載の排気バルブ。
  7. 【請求項7】 弾性手段が、コイルバネであること、を
    特徴とする請求項1に記載の排気バルブ。
  8. 【請求項8】 頭部の内側に、防水パッキンの圧縮力を
    調整するためのパイプに当接する段部を備えたこと、を
    特徴とする請求項1に記載の排気バルブ。
  9. 【請求項9】 ケースの貫通孔に備えられた沈み穴と、
    沈み穴の底壁部に当接する鍔部をパイプに備えたこと、
    を特徴とする請求項1に記載の排気バルブ。
  10. 【請求項10】 受部が、パイプの内側を移動可能なこ
    と、を特徴とする請求項1に記載の排気バルブ。
  11. 【請求項11】 頭部に工具との係合部を備えたこと、
    を特徴とする請求項5に記載の排気バルブ。
  12. 【請求項12】 受部に工具との係合部を備えたこと、
    を特徴とする請求項5に記載の排気バルブ。
  13. 【請求項13】 係合部が、頭部に備えられた溝からな
    ること、を特徴とする請求項11に記載の排気バルブ。
  14. 【請求項14】 係合部が、受部に備えられた溝からな
    ること、を特徴とする請求項12に記載の排気バルブ。
  15. 【請求項15】 係合部が、頭部外周に備えられた多平
    面からなること、を特徴とする請求項11に記載の排気
    バルブ。
  16. 【請求項16】 係合部が、受部外周に備えられた多平
    面からなること、を特徴とする請求項12に記載の排気
    バルブ。
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