JP2011047896A - 携帯時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガス抜き操作に伴う時計外装組立内部への浸水がし難い携帯時計を提供する。
【解決手段】 排気ボタン43付きのガス抜き弁3が時計外装組立2に装着され、ボタン43の押込みにより外装組立2内のガスを外部に逃がす腕時計1を前提とする。弁3が、外装組立の内外を連通する弁筐21と、弁筐に収容されて外装組立2内が所定圧以上の場合に閉じ位置から開き位置に移動される弁体41と、押込み可能に弁筐に収容されたボタン43と、ボタン43と弁体41とを離間させる方向に付勢する第1のコイルばね47と、外装組立2の外部に向けてボタン43を付勢する第2のコイルばね49を備える。前記内圧がばね47のばね力より大きい場合に、弁体41が開かれて外装組立2内のガスの一部を弁体41とボタン43との間に溜め、この溜められたガスをボタン43が押込まれた場合に外装組立2の外部に排出し、この時、ばね43で弁体41を閉じ位置に保持することを特徴としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば飽和潜水用ダイバーズウォッチ等のように時計外装組立の内圧が高まる可能性がある携帯時計に関する。
時計外装ケースの内圧が外圧より高くなった場合に対処するために、このケースに設けた排気弁のボタンを人為的に押すことにより、時計外装ケースの内部の気体をこのケースの外側に強制排出できる飽和潜水用のダイバーズウォッチが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このダイバーズウォッチが備える排気弁は、時計外装ケースの胴に形成された段付き孔と、ボタンと、止め輪と、コイルばねと、パッキンを有している。
段付き孔の小径孔部は胴の内側に開放され、段付き孔の大径孔部は胴の外側に開放されている。ボタンは、大径孔部に嵌合する操作部と、小径孔部を貫通する軸部を有している。段付き孔からのボタンの抜け止めをする止め輪は時計外装ケースの内部で軸部に連結されている。コイルばねは、軸部を巻装して大径孔部に収容されていて、ボタンを胴の外側方向に付勢している。パッキンは軸部に固定されている。このパッキンは、ボタンが押し込まれない通常の状態で、小径孔部又はこの孔部に装着されたパイプの内面に接して締代を有し、ボタンが押し込まれた状態で胴の内部に配置されて締代を有しないように構成されている。
このため、ボタンが押し込み操作されると同時に、パッキンが段付き孔の小径孔部から時計外装ケースの内部に外れるように移動されて、段付き孔を介して胴の内外が連通される。それに伴い、時計外装ケースの内部の気体をこのケースの外部に段付き孔を通じて排出できる。
特開平5−172956号公報
特許文献1のダイバーズウォッチを用いた飽和潜水後に、排気弁のボタンが押込み操作される状況では、段付き孔の大径孔部に水が溜まっている可能性があるとともに、潜水者の濡れた手に付着した水分が大径孔部に浸入することがある。更に、雨天下での排気弁の押し込み操作では雨水が大径孔部に浸入することがある。こうした状況下で排気操作を行った場合、排気完了直後であってパッキンが締代を有していない状態において、大径孔部内の水が時計外装ケース内に浸入する恐れが考えられる。
しかも、水中で、誤って排気弁のボタンが押込みを操作されて排気弁が開かれた場合、排気の完了と同時に、水が段付き孔を通って時計外装ケース内に浸入する恐れがある。
以上のように従来技術は、ガス抜き動作に伴って時計外装ケース内に外部から水が浸入する恐れがある、という課題がある。
前記課題を解決するために、本発明は、排気ボタンを有したガス抜き弁が時計外装組立に装着され、前記排気ボタンが押込まれることにより前記時計外装組立内のガスを外部に逃がすようにした携帯時計において、前記ガス抜き弁が、前記時計外装組立の内部と外部を連通する弁筐と、この弁筐に収容されて前記時計外装組立の内圧が所定圧以上になった場合に閉じ位置から開き位置に移動される弁体と、この弁体に向けて押込み可能に前記弁筐に収容された前記排気ボタンと、この排気ボタンと前記弁体とを互いに離間する方向に付勢する第1のコイルばねと、前記時計外装組立の外部に向けて前記排気ボタンを付勢する第2のコイルばねを備え、前記内圧が前記第1のコイルばねのばね力より大きい場合に、前記弁体が開かれて前記時計外装組立内のガスの一部を前記弁体と前記排気ボタンとの間に溜め、前記排気ボタンが押込まれた場合に、前記溜められたガスを前記時計外装組立の外部に排出し、この時、前記第1のコイルばねのばね力で前記弁体を前記閉じ位置に保持すことを特徴としている。
本発明及び以下の発明において、弁体の閉じ位置とは、弁体及び排気ボタンの間と時計外装組立の内部との連通を断つ状態に弁体が配設された位置を指しており、この逆に、弁体の開き位置とは、弁体及び排気ボタンの間と時計外装組立の内部とを連通させる状態に弁体が配設された位置を指している。本発明及び以下の発明において、第1のコイルばねと第2のコイルばねのばね力は、同じであっても、異なっていてもよい。
本発明の携帯時計で、時計外装組立の内圧が所定圧未満である場合、第1のコイルばねのばね力により弁体は閉じ位置に保持されている。時計外装組立の圧力が所定圧以上になると、第1のコイルばねに抗して弁体が開き位置に移動され、時計外装組立の内部のガスの一部が弁体及び排気ボタンの間に流出して溜められる。これと同時に、時計外装組立の内部が減圧されるので、大気圧との関係で時計外装組立の内圧が異常に高まる可能性を低くできる。こうした減圧により、弁体及び排気ボタンの間の圧力が、時計外装組立の内圧と同じになると、第1のコイルばねで弁体は閉じ位置に移動される。
大気中又は水中で排気ボタンが第1、第2のコイルばねに抗して押込まれると、この排気ボタンの移動に伴い、弁体及び排気ボタンの間に溜められていたガスが時計外装組立の外部に排出される。この場合、排気ボタンに対して時計外装組立の内部寄りで閉じ位置に配置されている弁体は、排気ボタンが押込まれることに伴い圧縮される第1のコイルばねのばね力で押されて、閉じ位置に配置された状態を保持する。
以上のように弁体が閉じ位置に配置された状態でガス抜きが行われるので、ガス抜き直後に排気ボタンまわりを通って水がガス抜き弁に浸入することがあっても、浸入した水が弁体を超えて時計外装組立の内部に達することを困難にできる。又、排気ボタンの押込み力が消失すると、この排気ボタンは押込み可能な元の位置に第1、第2のコイルばねのばね力で押し戻される。
又、前記課題を解決するために、本発明は、排気ボタンを有したガス抜き弁が時計外装組立に装着され、前記排気ボタンが押込まれることにより前記時計外装組立内のガスを外部に逃がすようにした携帯時計において、前記ガス抜き弁が、前記時計外装組立の内部と外部を連通する弁取付け孔に挿入して前記時計外装組立に装着された弁筐と、この弁筐に収容されて前記時計外装組立の内圧が所定圧以上になった場合に閉じ位置から開き位置に移動される弁体と、この弁体に向けて前記時計外装組立の外部から押込み可能に前記弁筐に収容された前記排気ボタンと、この排気ボタンと前記弁体とを互いに離間する方向に付勢する第1のコイルばねと、前記時計外装組立の外部に向けて前記排気ボタンを付勢する第2のコイルばねを具備し、前記弁筐が、前記時計外装組立の内部に連通する弁孔、この弁孔の周りに設けられて前記弁体が接離される弁座面、この弁座面の回りに設けられたばね受け部、前記時計外装組立の外部に連通する開口を形成するとともに前記排気ボタンを前記時計外装組立の外部方向に外れ止めするボタン止め部、このボタン止め部の根元から前記弁座面側に連続するシール面、及びこのシール面から前記弁座面側に連続する逃げ溝を有しており、前記弁座面又は前記弁体に第1のシール材を取付けるとともに、前記排気ボタンの移動により前記シール面に接するシール位置と前記逃げ溝に対向する排気位置とにわたって移動される第2のシール材を前記排気ボタンに取付け、前記第1のコイルばねを前記弁体と前記排気ボタンとの間に挟設するとともに、前記第2のコイルばねを前記ばね受け部と前記排気ボタンとの間に挟設したことを特徴としている。
本発明の携帯時計で、時計外装組立の内圧が所定力未満である場合、第1のコイルばねのばね力により弁体は閉じ位置に保持されている。それにより、第1のコイルばねのばね力で第1のシール材が締め代を有した状態に弁座面と弁体とで挟まれて、弁孔が閉じられた状態にある。これとともに、既述のように時計外装組立の内圧が所定力未満である場合、第1、第2のコイルばねのばね力で排気ボタンが弁筐のボタン止め部に引っ掛かって押込み可能な状態に支持されており、かつ、第2のシール材が締め代を有して弁筐のシール面に接した状態にある。なお、ここに第1、第2のシール材が「締め代を有する」とは、シール材が弁座面又はシール面に接して自由状態よりも薄くなるように或いは縮径されるように弾性変形されて、弁座面又はシール面に密接した状態を指している。
こうした状態から時計外装組立の圧力が所定力以上になると、第1のコイルばねに抗して弁体が閉じ位置から開き位置に移動されるので、時計外装組立の内部のガスの一部が弁体及び排気ボタンの間に流出して溜められる。これと同時に、時計外装組立の内部が減圧されるので、大気圧との関係で時計外装組立の内圧が異常に高まる可能性を低くできる。そして、こうした減圧により、弁体及び排気ボタンの間の圧力が、時計外装組立の内圧と同じになると、第1のコイルばねにより弁体は開き位置から閉じ位置に移動される。
大気中又は水中で排気ボタンが第1、第2のコイルばねに抗して押込まれると、排気ボタンと共に移動される第2のシール材がシール面から外れて逃げ溝に対向するので、第2のシール材を迂回する通気路が形成され、この通気路により、弁体及び排気ボタンの間と弁筐の開口とが連通される。そのため、弁体及び排気ボタンの間に溜められていたガスが時計外装組立の外部に排出される。
この場合、排気ボタンに対して時計外装組立の内部寄りで閉じ位置に配置されている弁体は、排気ボタンが押込まれることに伴い圧縮される第1のコイルばねのばね力で押されて、閉じ位置に配置された状態を保持する。
以上のように弁体が閉じ位置に配置された状態でガス抜きが行われるので、ガス抜き直後に排気ボタンまわりを通って水がガス抜き弁に浸入することがあっても、浸入した水が弁体を超えて時計外装組立の内部に達することを困難にできる。又、排気ボタンの押込み力が消失すると、この排気ボタンは押込み可能な元の位置に第1、第2のコイルばねのばね力で押し戻される。
本発明の携帯時計の好ましい形態では、前記弁体と前記排気ボタンの内の少なくとも一方が、他方に向けて開口するガス溜め凹部を有していることを特徴としている。
この発明の形態では、ガス溜め凹部の容積に応じて弁体及び排気ボタンの間に溜められるガス量が増加するので、大気圧との関係で時計外装組立の内圧が異常に高まる可能性をより低くできる。
本発明の携帯時計の好ましい形態では、前記第2のコイルばねのばね力が、前記第1のコイルばねのばね力より弱いことを特徴としている。
この発明の形態では、第1、第2のコイルばねのばね力を合計した力が、時計外装組立の内部の所定圧に相当する第1のコイルばねの2倍以上にならないため、前記所定圧に相当する以上の力は必要とするが比較的小さい力で排気ボタンを押込むことができる。
本発明の携帯時計の好ましい形態では、前記第1のシール材が平らな接触面を有していて前記弁体に装着されているとともに、前記弁座面が平面で形成され、かつ、この弁座面の直径が前記第1のシール材の外径より大きいことを特徴としている。
この発明の形態では、弁座面に溝を設けるとともにこの溝に第1のシール材を装着する場合に比較して、第1のシール材の直径を弁座面に応じて大きくできる。このため、弁体が閉じ位置にあるときのシール面積が増加され、弁体と弁座面との間のシール性能を向上できる。
本発明の携帯時計の好ましい形態では、前記第2のシール材が、前記ボタン止め部に接離する接離端面を有していることを特徴としている。
この発明の形態では、排気ボタンが押込まれるまでの通常の状態で弁筐のシール面に密接する第2のシール材が、その接離端面でも弁筐のボタン止め部に密接されるので、シール面積が増える。しかも、弁体と排気ボタンとの間の圧力が、時計外装組立の内部の圧力と等しくなった状態では、この圧力で排気ボタンが押されてボタン止め部に第2のシール材の接離端面がより強く密接される。したがって、排気ボタンと弁筐との間のシール性を向上できる。
本発明の携帯時計の好ましい形態では、前記弁筐が、前記弁孔、前記弁座面、及び前記ばね受け部を有した第1の弁筐部材と、前記ボタン止め部、前記シール面、及び前記逃げ溝を有して前記第1の弁筐部材の外周に螺合された円筒状の第2の弁筐部材とから形成されていることを特徴としている。
この発明の形態では、弁筐の第2の弁筐部材内に、そのボタン止め部と反対側の開放端から排気ボタンを挿入し、次に、前記開放端から第1、第2のコイルばねを挿入するとともに、これらを排気ボタンに支持させ、この後、弁体を前記開放端から挿入して第1のコイルばねに支持させ、最後に、第1の弁筐部材を前記開口に通して第2の弁筐部材に螺合して弁筐を組立てることにより、ガス抜き弁を組立てることができる。この組立ては、既述のように第2の弁筐部材に対してそれ以外の部品を全て一方向から順次組み込んで実施できるので、組立が容易である。
本発明の携帯時計の好ましい形態では、前記排気ボタンが前記第1のコイルばねと前記第2のコイルばねを受けるばね受け面を有していて、このばね受け面を横切る複数の通気溝が前記排気ボタンに形成されていることを特徴としている。
この発明の形態では、排気ボタンのばね受け面に第1、第2のコイルばねの一端が接触しているので、これら第1、第2のコイルばねの夫々は排気ボタンが押されるに伴い密着巻き状態となる。それにも拘らず、弁体と排気ボタンの間と、第1のコイルばねに対して外側の第2のコイルばねと弁筐の間との連通が、通気溝で確保されてガス抜き経路が途切れることがない。そのため、弁体と排気ボタンとの間に溜められたガスを、排気ボタンが押込まれるに伴って確実に時計外装組立の外部に排出できる。
本発明によれば、ガス抜き操作に伴って時計外装組立の外部から内部に水が浸入し難い携帯時計を提供できる、という効果がある。
本発明の第1の実施の形態に係る腕時計を示す平面図である。 第1実施形態の腕時計をそのガス抜き弁がガス抜き前の状態において図1中F−F線に沿って示す断面図である。 第1実施形態の腕時計をそのガス抜き弁が時計外装組立の内圧を一時的に減じた状態において図1中F−F線に沿って示す断面図である。 第1実施形態の腕時計をそのガス抜き弁がガス抜き状態において図1中F−F線に沿って示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る腕時計をそのガス抜き弁が時計外装組立の内圧を一時的に減じた状態において示す図3相当の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る腕時計をそのガス抜き弁がガス抜き前の状態において示す図2相当の断面図である。 第3実施の形態に係る腕時計をそのガス抜き弁が時計外装組立の内圧を一時的に減じた状態において示す図3相当の断面図である。 第3実施形態の腕時計をそのガス抜き弁がガス抜き状態において示す図4相当の断面図である。
以下、図1〜図4を参照して本発明の第1の実施の形態について、詳細に説明する。
図1〜図4中符号1は携帯時計例えば飽和潜水での使用にも適するダイバーズウォッチ等の腕時計を示している。この腕時計1は、時計外装組立2と、この時計外装組立2の内圧を減じるためのガス抜き弁3を具備している。
時計外装組立2に図2〜図4に示すように時刻表示板4及びムーブメント5が内蔵されているとともに、図1に示すように時計外装組立2の周部に竜頭6が取付けられている。
時計外装組立2は、胴部11aと裏蓋部11bとが一体に形成された金属製の外装部材11と、ガラス支持部材13と、カバーガラス15を備えている。ガラス支持部材13は、リング形状をなしていて、胴部11aにその正面側から螺合して固定されている。カバーガラス15は、ガラス支持部材13の内側に防水パッキンを挟んで液密に装着されていて、その裏面は時刻表示板4に対向している。
なお、外装部材11に代えて、胴部11aに相当する胴に、これとは別体で裏蓋部11bに相当する裏蓋を螺合した構成を備えた時計外装組立2を用いることもできる。更に、ガラス支持部材13の外周に沿って回転操作可能なリング形の回転ベゼル7が時計外装組立2に取付けられている。回転ベゼル7は、その裏面に周方向に沿って一定間隔毎に設けられた係合溝7a(一個のみ図示)に、係止ばね8の図示しない係止片が係合されることにより、任意の回転位置に静止した状態を保持されるようになっている。
図2〜図4に示すように時計外装組立2の例えば胴部11aに弁取付け孔17が貫通して設けられている。弁取付け孔17は、丸孔からなる小径孔部17aと、これに連続しかつ丸孔からなる大径孔部17bとで形成された段付き孔である。小径孔部17aは時計外装組立2の内部2aに開放され、大径孔部17bは時計外装組立2の外面例えば胴部11aの外面に開放されている。
ガス抜き弁3は、弁筐21と、第1のシール材27と、弁体41と、排気ボタン43と、第2のシール材45と、第1のコイルばね47と、第2のコイルばね49を備えている。
弁筐21は、金属製であり、第1の弁筐部材21aと第2の弁筐部材21bを後述のように連結して組立てられている。
第1の弁筐部材21aは、小径孔部17aに挿入される挿入円筒部22の一端に連結円筒部23を一体に設けて、段付き円筒状に形成されている。連結円筒部23は、挿入円筒部22より大径であるが、大径孔部17bの孔径より小径である。この連結円筒部23の外周に雄ねじ部が形成されている。
第1の弁筐部材21aは、弁孔22aと、弁座面24と、ばね受け部25を有している。
弁孔22aは挿入円筒部22によって形成されている。弁座面24は弁孔22aの周りに連結円筒部23の端面を兼ねて弁孔22aの一端に連続して設けられている。この弁座面24は弁孔22aの中心軸線(図示しない)に対して直交する方向に延びる平面で形成されていて、その一部に円環形をなす第1シール取付け溝が設けられている。
この第1シール取付け溝に嵌合して第1のシール材27が弁座面24に装着されている。第1のシール材27は、ゴムやエラストマ等の弾性材料でリング形に形成されていて、その半径方向の断面は矩形例えば半径方向に長い長方形状をなしている。したがって、この第1のシール材27の前記第1シール取付け溝の底と反対側の面、つまり、後述の弁体41への接触面は平面である。第1のシール材27は前記第1シール取付け溝の深さより厚い。
ばね受け部25は、連結円筒部23の内側で、かつ、連結円筒部23の軸方向略中央部に設けられている。このばね受け部25は円環形をなして弁座面24の周りに設けられている。弁座面24とばね受け部25とにより比較的浅い円形の弁体受入れ凹部が形成されている。つまり、弁座面24が前記弁体受入れ凹部の底面をなしているとともに、ばね受け部25が前記弁体受入れ凹部の側面をなしている。
第2の弁筐部材21bは、略円筒形状であり、その外径は大径孔部17bの孔径より僅かに小さい。第2の弁筐部材21bの一端部内周に雌ねじ部が形成されている。この雌ねじ部を前記雄ねじ部に螺合することによって、第1の弁筐部材21aの外周に第2の弁筐部材21bが連結されている。更に、図2〜図4中符号29で示したシール材は、ゴムやエラストマ等の弾性材料でリング形に形成されていて、第1の弁筐部材21aと第2の弁筐部材21bとの間の水密を確保するために、これら第1、第2の弁筐部材で挟まれている。
第2の弁筐部材21bの長さは大径孔部17bの深さより長い。この第2の弁筐部材21bは、ボタン止め部31、シール面32、及び逃げ溝33を有している。
ボタン止め部31は、第2の弁筐部材21bの内側に一体に突出して設けられている。このボタン止め部31は、第2の弁筐部材21bの周方向に一回り連続していて、第2の弁筐部材21bの例えば他端に開口34を形成している。この開口34により、弁筐21の内部と外部とが連通されている。
シール面32は、第2の弁筐部材21bの内周面の一部で形成されていて、ボタン止め部31の根元から第1の弁筐部材21aの弁座面24側に連続している。逃げ溝33は、第2の弁筐部材21bの内周面に開放してボタン止め部31と前記雌ねじ部との間に設けられている。この逃げ溝33は、シール面32に連続し、かつ、第2の弁筐部材21bの内周面の周方向に一回り連続して形成されている。逃げ溝33の開口幅は後述する第2のシール材45の幅より広い。
前記構成の弁筐21は、その第1の弁筐部材21aの挿入円筒部22を時計外装組立2の外側から小径孔部17aに圧入するとともに、第2の弁筐部材21bの一部を大径孔部17bに納めて、時計外装組立2の胴部11aに取付けられている。胴部11aに対する弁筐21の固定は、ろう材35により第1の弁筐部材21aを胴部11aにろう付けすることでなされている。こうして時計外装組立2に取付けられた弁筐21の弁孔22aは時計外装組立2の内部2aに連通され、又、弁筐21のボタン止め部31側の部位は、時計外装組立2の外部に突出されている。
弁体41は弁筐21の軸方向に移動可能に弁筐21に収められている。弁体41は、例えば金属製であり、ばね受け部25より小径で、かつ、弁筐21の前記弁体受入れ凹部に出し入れ可能に嵌合される大きさに形成されている。この弁体41は、第1のシール材27を弁座面24との間に挟む着座面41a(図3参照)を有しているとともに、この着座面41aに対して裏側に円筒部41bとこれにより囲まれたガス溜め凹部41cを有している。円筒部41bの外径は弁体41の直径より小さい。なお、ガス溜め凹部41cは必須ではない。
排気ボタン43は、弁体41に対して開口34側から対向して弁筐21の軸方向に移動可能に弁筐21に収められている。排気ボタン43は、例えば金属製であり、弁体41側の端部43aの外周部に周方向に一回り連続する第2シール材取付け溝を有している。
この第2シール取付け溝に第2のシール材45が装着されている。第2のシール材45は、ゴムやエラストマ等の弾性材料でリング形に形成されていて、その半径方向の断面は矩形例えば幅方向に長い長方形状をなしている。したがって、シール面32に対する第2のシール材45の接触面は平面である。この第2のシール材45は、排気ボタン43の往復移動に伴って、シール面32に密接するシール位置と、逃げ溝33に対向する排気位置とにわたって移動可能である。
端部43aの直径は、シール面32がなす孔より小さく、かつ、開口34の径より大きい。この端部43aは、排気ボタン43の移動に伴いボタン止め部31に弁体41側から接離可能なストッパとして機能し、ボタン止め部31への接触による引っ掛かりで排気ボタン43が弁筐21から外れ止めされるようになっている。排気ボタン43の端部43a以外の周部の外径は開口34の径より小さく、それにより、排気ボタン43は、開口34を貫通して弁筐21の外部に突出されて、押し込み可能である。
排気ボタン43はガス溜め凹部43bを有している。このガス溜め凹部43bは弁体41のガス溜め凹部41cに対向している。なお、ガス溜め凹部41cは必須ではない。又、ガス溜め凹部を設ける場合、弁体41及び排気ボタン43の少なくとも一方に他方に向け開口して設ければよい。
排気ボタン43はばね受け面43c(図2参照)を有している。このばね受け面43cは、ガス溜め凹部43bの開口の縁部をなした端部43aの端面で形成されている。このばね受け面43cに複数の通気溝44が形成されている。これらの通気溝44は、端部43aの周方向に間隔を置いて設けられていて、ばね受け面43cを横切っている。
第1のコイルばね47は、その一端を弁体41の周部に支持させるとともに、他端をばね受け面43cに支持させて、弁体41と排気ボタン43との間に圧縮された状態に挟設されている。そのため、弁体41と排気ボタン43は互いに離れる方向に第1のコイルばね47のばね力で付勢されている。第1のコイルばね47のばね力は、時計外装組立2の内部2aが所定内圧以上となった場合に、その内圧を減じるために、弁体41を開く圧力を規定している。
第2のコイルばね49は第1のコイルばね47より大径である。第2のコイルばね49は、一端をばね受け部25に支持させるとともに、他端をばね受け面43cに支持させて、弁筐21の第1の弁筐部材21aと排気ボタン43との間に圧縮された状態に挟設されている。そのため、排気ボタン43は開口34から突出する方向、言い換えれば時計外装組立2の外部に向けて付勢されている。
第1のコイルばね47のばね力は、第2のコイルばね49のばね力より弱い。これとともに、第1のコイルばね47のばね力は、時計外装組立2の内部2aの所定圧以上でかつこの所定圧の2倍未満に設定されている。そのため、前記所定圧に相当する以上の力は必要とするが比較的小さい力で排気ボタン43の押込み操作を可能とできる。
前記構成のガス抜き弁3では、その弁筐21が、以上説明したように弁孔22a、弁座面24、及びばね受け部25を有した第1の弁筐部材21aと、ボタン止め部31、シール面32、及び逃げ溝33を有して第1の弁筐部材21aの外周に螺合された円筒状の第2の弁筐部材22bとから形成されているので、以下の手順でガス抜き弁3を容易に組立てることができる。
即ち、まず、弁筐21の第2の弁筐部材21b内に、そのボタン止め部31と反対側つまり、雌ねじ部が形成された側の開放端から排気ボタン43を挿入して、この排気ボタン43をボタン止め部31に支持させる。次に、前記開放端から第1のコイルばね47及び第2のコイルばね49を挿入して、これらを排気ボタン43のばね受け面43cに支持させる。この後、弁体41を前記開放端から挿入し、その円筒部41bを第1のコイルばね47の内側に挿入させることにより、第1のコイルばね47に弁体41を支持させる。最後に、第1の弁筐部材21aを前記開放端に通して、第1のコイルばね47及び第2のコイルばね49を圧縮させながら第2の弁筐部材21bに螺合して、弁筐21を組立てる。このように第2の弁筐部材21bに対してそれ以外の部品を全て一方向から順次組み込んで、ガス抜き弁3を組立てることができるので、容易に組立て作業を行うことができる。
図2に示した腕時計1の通常の状態では、第1のコイルばね47と第2のコイルばね49のばね力で、排気ボタン43が時計外装組立2の外部に最大に突出されていて、押し込み可能な状態にある。この状態で、排気ボタン43の端部43aが弁筐21のボタン止め部31に引っ掛かって、弁筐21から排気ボタン43が抜け止めされている。これとともに、第2のシール材45が、逃げ溝33に対してボタン止め部31側にずれていて弾性変形をした状態、つまり、弁体41は、その締め代を有した状態でシール面32に摺動可能に密接されている。このように第2のシール材45が締め代を有した状態に配置されていることを、ここでは第2のシール材45がシール位置に配置されていると称する。このシール位置で開口34の近傍での気密及び水密が保たれている。
更に、図2に示した腕時計1の通常の状態では、第1のコイルばね47のばね力で弁体41が弁座面24に向けて押されていて、弁体41の着座面41aが第1のシール材27に密接した状態にある。つまり、弁体41は、その着座面41aと弁座面24との間に第1のシール材27を弾性変形させた状態に挟んで、弁孔22aを閉じている。このように配置された弁体41を、ここでは、弁体41が閉じ位置に配置されていると称する。この閉じ位置で弁孔22aの近傍での気密及び水密が保たれている。
飽和潜水において、水中の居住区で使用されるヘリウムガス等のシール材透過性ガスは、カバーガラス15周りのシール材、及びガス抜き弁3のシール材を透過するので、時計外装組立2の内部のガス圧が高められる。
時計外装組立2の内部のガス圧によって弁体の着座面41aを押す力が、第1のコイルばね47のばね力よりも強くなると、その段階で、弁体41は、第1のコイルばね47を更に圧縮させながら、排気ボタン43に近づく方向に移動される。それにより、弁体41が第1のシール材27が装着された弁座面24から離れて、弁孔22aが開かれる。このように配置された弁体41を、ここでは、弁体41が開き位置に配置されていると称し、この状態を図3に示す。
そうすると、時計外装組立2の内部2aのガスの一部が弁孔22aを通って、弁体41と排気ボタン43との間のスペースを含む弁筐21の内部空間に流出するので、内部2aの内圧が一時的に減じられる。この場合、弁体41がガス溜め凹部41cを有しているとともに、排気ボタン43もガス溜め凹部43bを有しているので、それらの容積に応じて弁体41及び排気ボタン43の間に溜められるガス量を増加できる。そのため、飽和潜水後において、大気圧との関係で時計外装組立2の内圧が異常に高まる可能性をより低くできる。
以上の減圧により、弁体41及び排気ボタン43の間の圧力が、時計外装組立2の内部2aの圧力と同じになると、第1のコイルばね47のばね力で弁体41は図2に示した閉じ位置に移動される。
こうした弁体41の自動開閉動作は、水中又は大気中での腕時計1の使用に拘らず行われるので、水中の居住区から使用者が浮上した状態、大気圧と時計外装組立2の内圧差が過度に大きくならないので、カバーガラス15が損傷する恐れを低減できる。
水中の居住区から使用者が浮上した後に、使用者がガス抜き弁3の第1のコイルばね47及び第2のコイルばね49を共に圧縮させながら排気ボタン43を押込み操作することにより、弁体41及び排気ボタン43の間等に溜められたガスが、時計外装組立2の外部に強制排出される。
即ち、排気ボタン43が押し込まれることに伴い、第2のシール材45は、弁筐21のシール面32を摺動してシール位置からから外れると同時に、弁筐21の逃げ溝33に対向して締め代を有さない状態となる排気位置に達する。それにより、第2のシール材45と逃げ溝33との間に通気路が形成され、この通気路を経由して、弁体41及び排気ボタン43の間と弁筐21の開口34とが連通されるので、弁体41及び排気ボタン43の間を含む弁筐21内のスペースに溜められていたガスが、開口34を通って時計外装組立2の外部に排出される。このガス抜き状態を図4に示す。
この場合、排気ボタン43のばね受け面43cに第1のコイルばね47と第2のコイルばね49の夫々の一端が接触しているので、排気ボタン43が押されるに伴い、第1のコイルばね47と第2のコイルばね49の夫々は、密着巻き状態となる。しかし、ばね受け面43cに設けた複数の通気溝44によって、弁体41と排気ボタン43との間と、第1のコイルばね47に対して外側位置の第2のコイルばね49と弁筐21の第2の弁筐部材21bとの間との連通が確保されている。そのため、ガス抜き経路が途切れることがなく、弁体41と排気ボタン43との間に溜められたガスを確実に時計外装組立2の外部に排出できる。
更に、以上のガス抜きにおいて、排気ボタン43に対して時計外装組立2の内部2a寄りで閉じ位置に配置されている弁体41は、排気ボタン43が押込まれることに伴い、更に圧縮される第1のコイルばね47のばね力で弁座面24に押付けられる。これにより、弁体41は閉じ位置に配置された状態を確実に保持する。
即ち、以上のように弁体41が確実に閉じ位置に配置された状態でガス抜きが行われる。そのため、例えば、水中で誤って排気ボタン43が押し込まれて、それによるガス抜き直後に排気ボタン43まわりを通って水がガス抜き弁3に浸入することがあっても、浸入した水が弁体41を超えて時計外装組立2の内部2aに達することが困難となるので、防水の安全性が高い。
又、排気ボタン43の押込み力が消失すると、この排気ボタン43は押込み可能な元の位置に第1のコイルばね47及び第2のコイルばね49のばね力で押し戻され、それにより第2図の状態に戻る。
図5を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。第2実施形態は、以下説明する事項以外は第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成については第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態において、第1のシール材27は、時計外装組立2の弁座面24に装着することに代えて、弁体41に装着されている。そのため、弁座面24にシール取付け溝は形成されておらず、この弁座面24は平面で形成されている。これとともに、弁体41の着座面41aに円環状のシール取付け溝が形成されていて、この溝に第1のシール材27を嵌合して第1のシール材27が弁体41に装着されている。この第1のシール材27の弁座面24に接離する面は平らな接触面をなしている。弁座面24の直径は第1のシール材27の外径より大きい。
このように弁体41に第1のシール材27を装着したことにより、第1実施形態のように弁座面24の溝に第1のシール材27を装着した場合に比較して、第1のシール材27の直径を弁座面24に応じて大きくできるに伴い、弁体41が閉じた位置にあるときのシール面積を増加できる。このため、弁体41と弁座面24との間のシール性能を向上できる。
第2実施形態の腕時計1は、以上説明した事項以外は第1実施形態と同じ構成である。したがって、この第2実施形態でも、第1実施形態で既に説明した理由によって本発明の課題を解決できる。
図6〜図8を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。第3実施形態は、以下説明する事項以外は第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成については第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態では、排気ボタン43の端部43aに装着された第2のシール材45が、端部43aに対して露出された接離端面45aを有している。接離端面45aは、シール面32に接した第2のシール材45の外周面に対して直角に連なっていて、かつ、ばね受け面43cとは反対側に端面で形成されている。この接離端面45aは、環状であって、排気ボタン43の移動に伴い弁筐21のボタン止め部31に接離可能である。つまり、接離端面45aは、排気ボタン43が押込まれた状態で図8に示すようにボタン止め部31の内側面31aから離間され、第2のコイルばね49で押し戻された状態で図6及び図7に示すようにボタン止め部31の内側面31aに接するようになっている。
このようにボタン止め部31に接離する第2のシール材45を備えたことにより、図6及び図7に示すように排気ボタン43が押し込まれていない状態での弁筐21と排気ボタン43との間のシール性能を向上できる。つまり、シール面32に対する第2のシール材45の外周面の密接に加えて、第2のシール材45の接離端面45aがボタン止め部31の内側面31aに密接されるので、シール面積を多く確保してシールすることができる。
しかも、図7に示すように弁体41が開いてこれと排気ボタン43との間の圧力が、時計外装組立2の内部2aの圧力と等しくなった状態では、この圧力で排気ボタン43が時計外装組立2の外部に押されるので、ボタン止め部31の内側面31aに第2のシール材45の接離端面45aがより強く密接される。したがって、図7の状態での排気ボタン43と弁筐21との間のシール性を更に向上できる。
第3実施形態の腕時計1は、以上説明した事項以外は第1実施形態と同じ構成である。したがって、この第3実施形態でも、第1実施形態で既に説明した理由によって本発明の課題を解決できる。
1…腕時計(携帯時計)
2…時計外装組立
2a…時計外装組立の内部
3…ガス抜き弁
17…弁取付け孔
21…弁筐
21a…第1の弁筐部材
21b…第2の弁筐部材
22a…弁孔
24…弁座面
25…ばね受け面
27…第1のシール材
31…ボタン止め部
32…シール面
33…逃げ溝
34…開口
41…弁体
41c…ガス溜め凹部
43…排気ボタン
43b…ガス溜め凹部
43c…ばね受け面
44…通気溝
45…第2のシール材
45a…第2のシール材の接離端面
47…第1のコイルばね
49…第2のコイルばね

Claims (8)

  1. 排気ボタンを有したガス抜き弁が時計外装組立に装着され、前記排気ボタンが押込まれることにより前記時計外装組立内のガスを外部に逃がすようにした携帯時計において、
    前記ガス抜き弁が、前記時計外装組立の内部と外部を連通する弁筐と、この弁筐に収容されて前記時計外装組立の内圧が所定圧以上になった場合に閉じ位置から開き位置に移動される弁体と、この弁体に向けて押込み可能に前記弁筐に収容された前記排気ボタンと、この排気ボタンと前記弁体とを互いに離間する方向に付勢する第1のコイルばねと、前記時計外装組立の外部に向けて前記排気ボタンを付勢する第2のコイルばねとを備え、
    前記内圧が前記第1のコイルばねのばね力より大きい場合に、前記弁体が開かれて前記時計外装組立内のガスの一部を前記弁体と前記排気ボタンとの間に溜め、前記排気ボタンが押込まれた場合に、前記溜められたガスを前記時計外装組立の外部に排出し、この時、前記第1のコイルばねのばね力で前記弁体を前記閉じ位置に保持することを特徴とする携帯時計。
  2. 排気ボタンを有したガス抜き弁が時計外装組立に装着され、前記排気ボタンが押込まれることにより前記時計外装組立内のガスを外部に逃がすようにした携帯時計において、
    前記ガス抜き弁が、前記時計外装組立の内部と外部を連通する弁取付け孔に挿入して前記時計外装組立に装着された弁筐と、この弁筐に収容されて前記時計外装組立の内圧が所定圧以上になった場合に閉じ位置から開き位置に移動される弁体と、この弁体に向けて前記時計外装組立の外部から押込み可能に前記弁筐に収容された前記排気ボタンと、この排気ボタンと前記弁体とを互いに離間する方向に付勢する第1のコイルばねと、前記時計外装組立の外部に向けて前記排気ボタンを付勢する第2のコイルばねを具備し、
    前記弁筐が、前記時計外装組立の内部に連通する弁孔、この弁孔の周りに設けられて前記弁体が接離される弁座面、この弁座面の回りに設けられたばね受け部、前記時計外装組立の外部に連通する開口を形成するとともに前記排気ボタンを前記時計外装組立の外部方向に外れ止めするボタン止め部、このボタン止め部の根元から前記弁座面側に連続するシール面、及びこのシール面から前記弁座面側に連続する逃げ溝を有しており、
    前記弁座面又は前記弁体に第1のシール材を取付けるとともに、前記排気ボタンの移動により前記シール面に接するシール位置と前記逃げ溝に対向する排気位置とにわたって移動される第2のシール材を前記排気ボタンに取付け、
    前記第1のコイルばねを前記弁体と前記排気ボタンとの間に挟設するとともに、前記第2のコイルばねを前記ばね受け部と前記排気ボタンとの間に挟設したことを特徴とする携帯時計。
  3. 前記弁体と前記排気ボタンの内の少なくとも一方が、他方に向けて開口するガス溜め凹部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯時計。
  4. 前記第2のコイルばねのばね力が、前記第1のコイルばねのばね力より弱いことを特徴とする請求項1から3の内のいずれか一項に記載の携帯時計。
  5. 前記第1のシール材が平らな接触面を有していて前記弁体に装着されているとともに、前記弁座面が平面で形成され、かつ、この弁座面の直径が前記第1のシール材の外径より大きいことを特徴とする請求項2から4の内のいずれか一項に記載の携帯時計。
  6. 前記第2のシール材が、前記ボタン止め部に接離する接離端面を有していることを特徴とする請求項2から5の内のいずれか一項に記載の携帯時計。
  7. 前記弁筐が、前記弁孔、前記弁座面、及び前記ばね受け部を有した第1の弁筐部材と、前記ボタン止め部、前記シール面、及び前記逃げ溝を有して前記第1の弁筐部材の外周に螺合された円筒状の第2の弁筐部材とから形成されていることを特徴とする請求項2から6の内のいずれか一項に記載の携帯時計。
  8. 前記排気ボタンが前記第1のコイルばねと前記第2のコイルばねを受けるばね受け面を有していて、このばね受け面を横切る複数の通気溝が前記排気ボタンに形成されていることを特徴とする請求項1から7の内のいずれか一項に記載の携帯時計。
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