JP2009193823A - 防水コネクタ用のダミー栓及び挿通孔閉止栓 - Google Patents

防水コネクタ用のダミー栓及び挿通孔閉止栓 Download PDF

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Abstract

【課題】ダミー栓の脱落規制を目的とする。
【解決手段】防水コネクタUにおいて端子金具の収容されない空きのキャビティ38に挿入して、水がキャビティ38を通って防水コネクタU内に浸入することを防止する防水コネクタ用のダミー栓60であって、キャビティ38に対するダミー栓挿入方向に貫通する通気孔66をダミー栓60の内部に形成し、かつその通気孔66に防水性と通気性との双方の機能を備えた防水性通気膜68を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、防水コネクタにおいて空きのキャビティを塞ぐことに用いるダミー栓及び挿通孔閉止栓に関する。
いわゆる個室防水タイプと称されるコネクタ1は、図10に示すように、相手方コネクタ3との嵌合部分にシールリング5を装着することに加えて、端子金具7の後端側にゴム製のシール栓9を装着して、そのシール栓9で各キャビティ11の入り口13を塞ぐようにしている。この場合、端子金具7が挿入されず、空きとなったキャビティ11はシールできないので、シール栓9の替わりにダミー栓15を嵌め込むようにしている。
従来この種のダミー栓15としては、図11に示すように、中実円柱状のダミー栓本体17の外周壁に、断面半円形で弾性変形可能な複数のリップ19(図11においては3つ)がダミー栓本体17の軸線方向に間隔をあけて形成されたものが使用されていた。このリップ19がキャビティ内周壁11Aに潰れながら接触することで摩擦抵抗となり、ダミー栓15の抜けを防止する保持力となっていた。この一例としては下記特許文献1に記載のものが挙げられている。
特開平09−330763号公報
ところで、上記のような防水コネクタでは、雌雄のコネクタ1、3を嵌合させると各キャビティ11内は密閉された状態となる。この状態で、防水コネクタが室内の温度が高くなる場所(例えば車両のエンジンルーム内)に設置されると、設置場所の温度上昇に伴い、各キャビティ11内の空気が膨張する。すると各キャビティ11内の気圧(以下、内圧)が上昇し、外気との間に圧力差が生じる。すると、この圧力差によって、ダミー栓15に抜け方向(キャビティ外に押し出す方向)の力Fが加わり、ダミー栓15がキャビティ11外方に押し出されてしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ダミー栓の脱落規制を行うことを目的とする。
本発明(請求項1)は、防水コネクタにおいて端子金具の収容されない空きのキャビティに挿入して、水が前記空きキャビティを通って防水コネクタ内に浸入することを防止する防水コネクタ用のダミー栓であって、前記キャビティに対する前記ダミー栓挿入方向に貫通する通気孔を当該ダミー栓の内部に形成し、かつその通気孔に防水性と通気性との双方の機能を備えた防水性通気膜を設けたことに特徴を有する。このようにしておけば、防水性は無論のこと、キャビティ内の空気が熱膨張して外気との間に圧力差が生じても、膨張した空気を通気孔を通じて外部に逃がせる。従って、室内の温度が高くなる場所に防水コネクタを使用する場合にも、キャビティ内の圧力を外気と同じ圧力に保つことが出来、外気との間に圧力差を生じさせない。よって、ダミー栓の抜けを生じさせない。
また、ここでいう通気孔に防水性通気膜を設けるというのは、通気孔の始端もしくは終端の口縁部又は通気孔の内部のいずれかの場所に設けることを意味する。
本発明(請求項2)は、防水コネクタにおいて端子金具の収容されない空きのキャビティに挿入して、水が前記空きキャビティを通って防水コネクタ内に浸入することを防止する防水コネクタ用のダミー栓であって、前記キャビティの内周壁に弾性的に接触可能とされ、かつ内部に端子金具を挿通可能とする端子挿通孔を有するゴム製のシール栓と、前記シール栓の端子挿通孔に挿入可能な一方向に長い形状をなす軸栓部を有する挿通孔閉止栓とを備えてなると共に、前記軸栓部に対して前記一方向に貫通する通気孔を形成し、かつこの通気孔に通気性と防水性の双方の機能を備えた防水性通気膜を設けたところに特徴を有する。このようにしておけば、防水性は無論のこと、キャビティ内の空気が熱膨張して外気との間に圧力差が生じても、膨張した空気を通気孔を通じて外部に逃がせる。従って、室内の温度が高くなる場所に防水コネクタを使用する場合にも、キャビティ内の圧力を外気と同じ圧力に保つことが出来、外気との間に圧力差を生じさせない。よって、ダミー栓の抜けを生じさせない。
そしてまた、端子金具用に用いられるシール栓を使用してダミー栓を構成しており、ダミー栓それ専用に使用する新規部品はダミー栓を構成する一部品である挿通孔閉止栓だけで済む。従って、ダミー栓の全体を新規部品とした場合に比べて、ダミー栓を安価にでき、コストメリットがある。
上記発明の実施態様として以下の構成とすることが好ましい。
・前記挿通孔閉止栓は前記キャビティに対して挿通可能な円盤状の基部に前記軸栓部を一体的に形成したものであり、かつこの基部のうち前記キャビティの内周壁に向かい合う外周壁に前記キャビティの内周壁に当接して前記キャビティに対する前記ダミー栓の姿勢を保持する姿勢保持部を設けてもよい。このようにしておけば、ダミー栓の姿勢をキャビティに対して確実に保持できるので、キャビティ内周壁の全周に渡ってバランスよくダミー栓が当接する。このためより安定したシール性能を持たせることができる。
・前記防水性通気膜を前記通気孔の内部に設けてもよい。このようにしておけば、防水性通気膜はダミー栓によって覆われるので、防水性通気膜それ自体についての保護効果も高く、破損の恐れもほとんどない。
本発明(請求項5)は、内部に端子金具を挿通可能とする端子挿通孔を有するゴム製のシール栓と共に、防水コネクタ用のダミー栓を構成する挿通孔閉止栓であって、前記シール栓の端子挿通孔に挿入可能な一方向に長い形状をなす軸栓部を備えると共に、前記軸栓部に対して前記一方向に貫通する通気孔を形成し、かつその通気孔に通気性と防水性の双方の機能を備えたところに特徴を有する。このようにしておけば、端子金具用に用いられるシール栓を使用してダミー栓を構成しており、ダミー栓それ専用に使用する新規部品はダミー栓を構成する一部品である挿通孔閉止栓だけで済む。従って、ダミー栓の全体を新規部品とした場合に比べて、ダミー栓を安価にでき、コストメリットがある。
本発明によれば、空きキャビティに挿入されたダミー栓の脱落を防止できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。
防水コネクタUは雌型防水コネクタハウジング(以下、雌ハウジング30という)と、雄型防水コネクタハウジング(以下、雄ハウジング50という)とを主体に構成されている。
雌ハウジング30は内筒部32と、その外周を取り囲む外筒部34とを後壁部36にて連結した二重筒状をなしている。内筒部32には、同内筒部32を前後に貫通するようにしてキャビティ38が複数個形成されている。各キャビティ38には、図1において右手側にあたる入り口44から端子金具(図示せず)が挿入される構成となっている。
一方、各キャビティ38には撓み可能なランス38Bが設けられている。係るランス38Bは、キャビティ38内に挿入された端子金具に係止して、これを抜け止めするものである。そして、係る係止状態においては、シール栓(図示せず)がキャビティ内周壁38Aに隙間無く密着して、キャビティ38の入り口44を密閉(シール)するようになっている。
また、内筒部32の外周壁であって、基端寄りの位置には、環状の防水シール40が外嵌されている。この防水シール40は、内筒部32の前部に配置され、ランス38Bと共に端子金具を二重に抜け止めするフロントリテーナ42にその前端を押さえられることで、内筒部32に対して抜け止めされている。
そして、雌ハウジング30の外筒部34には、ロックアーム48が設けられている。係るロックアーム48は、後壁部36の上面の支持部46から前方に延設されており、支持部46を支点として全体が弾性変位可能となっている。
雄ハウジング50は、フード部54と手掛け部56とを前後に連結させたものである。フード部54は雌ハウジング30の内筒部32を前方から受け入れ可能な有底筒型をなしている。そして、フード部54の上面壁54Aには、上記ロックアーム48の先端に設けられた係止部49の相手となる係止受け部52が設けられている。
以上のことから、雌ハウジング30の内筒部32と外筒部34との間のスペースにフード部54を差し込みつつ、上記雄ハウジング50を上記雌ハウジング30に嵌合させると、ロックアーム48の係止部49が係止受け部52に係止して、両ハウジング30、50の嵌合状態が保持される構成となっている(図1参照)。
係る嵌合状態においては、防水シール40が、内筒部32の外周壁とフード部54の内周壁との間に狭圧された状態で両対向面に密着することで、両ハウジング30、50間をシールする構成となっている。
尚、雌ハウジング30に設けられる複数のキャビティ38には、端子金具が収容されるものと、収容されず空きとなるものがあるが、係る空きキャビティ38には、端子金具に設けられるシール栓に替えて、以下に説明するダミー栓60が予め組み付けられており、当該空きキャビティ38の入り口44を塞いでシールする構成となっている。
ダミー栓60は、シリコーンなどのゴム材(弾性材料)より構成され、図1に示すように円柱状のダミー栓本体62と、その外周壁に一体的に設けられた複数(本実施形態では3つ)のリップ64とを主体に構成されている。
リップ64は断面が半円形をなすと共に、ダミー栓本体62の全周に渡って形成され、全体としては環状をなしている。そして、ダミー栓本体62の外周面に対するリップ64の張り出し高さは、リップ64の天頂部がキャビティ内周壁38Aに干渉するような高さ(言い換えれば、当該部分の外径寸法A1が、キャビティ38の内径寸法A2より大きい)としてある。
このような構成とすることで、ダミー栓60をキャビティ38に組み付けると、ダミー栓60の全体が縮径方向に変形し、その反発力によりリップ64の天頂部がキャビティ内周壁38Aにその全周に渡って弾接する構成となっている。
また、図2にて示すように、ダミー栓本体62には、ダミー栓本体62の軸線に沿って、通気孔66が形成されている。この通気孔66はダミー栓本体62をキャビティ38に対するダミー栓本体62の挿入方向(図2における左右方向)に貫通している。
そして、本実施形態のものは、通気孔66内部の中央部分に通気孔66の形状に倣った円形状の防水性通気膜68が取り付けられている(図3参照)。この防水性通気膜68の通気孔66に対する取り付けはインサート成形によりなされ、防水性通気膜68の外周部分は通気孔66の内壁66Aに対して密着状に接合されている。
係る防水性通気膜68は例えば、多数の不規則形状の微細孔(孔径0.1μm〜10μm)が不規則方向に形成された多孔質ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂シート(厚さ数μm〜数百μm)であり、気体の通過を許容し(通気性)且つ液体の通過を阻止する(防水性)ようになっている。
このような構成とすることで、通気孔66を通じたキャビティ38内への水の浸入を防水性通気膜68により防止することが可能となり、かつキャビティ38の内圧と外気との間で圧力差が生じたときに、キャビティ38内の空気を通気孔66を通って外部に逃がすことが出来る。
また、図2及び図3にて示すように、ダミー栓本体62の前後両側の端面62Aであって、その外周部には、環状の突縁69が設けられている。この突縁69は断面半円形状をなし、全体として丸みを帯びた形状となっている。
次に、上記した防水コネクタUの作用効果について、防水コネクタUが車内のエンジンルーム内に設置される場合を例にとって説明する。エンジンルームではエンジンの駆動に伴い、室内の温度が高くなる。すると、室内の温度上昇に伴って密閉された各キャビティ38では、空気の熱膨張によって気圧(以下、内圧)が上昇する。
このとき、各キャビティ38で熱膨張した空気は、図2の矢線Cで示すように、通気孔66を通じてキャビティ38外に抜ける。そのため、キャビティ38内の圧力が外気と同じ圧力に保たれ、外気との間に圧力差が生じない。よって、ダミー栓60の抜けを生じさせない。
また、本実施形態のものは、通気孔66を塞ぐようにして防水性通気膜68を設けてあり、防水性も無論確保される。しかも、この防水性通気膜68は通気孔66の内部に設けてあり、ダミー栓本体62によって覆われている。よって、防水性通気膜68それ自体についての保護効果も高く、破損の恐れもほとんどない。
また、本実施形態のものは、ダミー栓60の端面62Aに環状の突縁69を形成してある。このようにしておけば、工場においてダミー栓60を一括して持ち運ぶ場合など、ダミー栓60を袋詰めしたときにも、袋内のダミー栓60同士の接触面積が少なくなり、ダミー栓60同士が貼り付かない(図4参照)。そのため、袋詰めされた複数のダミー栓60から、各ダミー栓60を1つずつ簡単に取り出すことができ、取り出し作業性がよい。また、図5で示すように、ダミー栓60の端面に丸みを付けておいても、同様の効果を得ることができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図6ないし図7によって説明する。
実施形態1のものは、空きキャビティを塞ぐダミー栓の一例として、ダミー栓を全くの新規部品とした例を示したが、実施形態2では端子金具用のシール栓を流用しており、図6にて示すように、ダミー栓70をシール栓72と挿通孔閉止栓80の2部品で構成している。また、前記実施形態1と同一の構成については同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところについてのみ説明する。
シール栓72はシリコーンなどのゴム材(弾性材料)よりなり、全体としては円柱状をなしている。このシール栓72の外周壁には複数(本実施形態では2つ)の外周リップ78が一体的に形成されている。外周リップ78は外周壁の全周に渡る環状をなしており、キャビティ内周壁38Aに弾性的に密着してキャビティ38との間をシールする機能を担うものである。
シール栓72には、端子挿通孔74が軸線に沿って貫通している。端子挿通孔74には端子金具(図示せず)、或いは次に説明する挿通孔閉止栓80を択一的に挿通できる構成となっており、また、端子挿通孔74の孔壁には複数(本実施形態では2つ)の内周リップ75が一体的に形成されている。内周リップ75は端子挿通孔74の内側に環状をなして張り出しており、端子挿通孔74に挿通された端子金具或いは挿通孔閉止栓80との間をシールする機能を担うものである。
挿通孔閉止栓80は、例えば合成樹脂製であって、シール栓72の外径とほぼ同じ大きさの円盤状をなす基部82と、この基部82と一体的に形成される軸柱部84とから構成されている。軸柱部84は、基部82の径方向の中央から図6において水平方向(本発明における「端子挿通孔に挿入可能な一方向」に相当)に延びる円柱状をなしている。この軸栓部84の外径は端子挿通孔74の孔径より小径に設定してあり、軸栓部84を端子挿通孔74に挿通させつつシール栓72に挿通孔閉止栓80を組み付けることが出来るようになっている。
挿通孔閉止栓80は、シール栓72に対して基部82の挿入方向前側の端面82Aがシール栓72の一方の端面72Aに対して突き当たるまで差し込まれており、シール栓72を貫通した軸栓部84の先端がシール栓72の他方の端面72Aより図6にて示す左側に突出する構成となっている。尚、軸栓部84の先端は球状をなしており、シール栓72に対する挿通孔閉止栓80の組み付けが円滑に実施できる構成となっている。
上記の如く構成された挿通孔閉止栓80には軸柱部84の軸線に沿って通気孔86が形成されている。この通気孔86は挿通孔閉止栓80をキャビティ38に対するダミー栓70の挿入方向(図6に示す左右方向)に貫通している。係る通気孔86内部の中央部分には、実施形態1のものと同様に、インサート成形によって防水性通気膜68が設けられている。
このような構成とすることで、図7にて示すように、通気孔86を通じたキャビティ38内への水の浸入を防水性通気膜68により防止することが可能となり、かつキャビティ38の内圧と外気との間で圧力差が生じたときに、キャビティ38内の空気を通気孔86を通って外部に逃がすことが出来る。
また、基部82の外周壁84Aであって、図7の右手側にあたる後端部には、姿勢保持部88が形成されている。この姿勢保持部88は周方向に等間隔で複数(本実施形態では120度間隔で3つ)設けられている。係る姿勢保持部88はキャビティ38にダミー栓70を組み付けたきに、キャビティ内周壁38Aに丁度突き当たるようにその形状が設定してあり、キャビティ38に対するダミー栓70の組み付け姿勢を保持(言い換えれば、倒れ規制)する機能を担っている。
このため、ダミー栓70の姿勢をキャビティに対して確実に保持できるので、キャビティ内周壁の全周に渡ってバランスよくダミー栓の外周リップ78が当接する。よって、より安定したシール性能を持たせることができる。尚、姿勢保持部88は挿入方向の前側がテーパ状をなしており、キャビティ38に対するダミー栓70の組み付け操作が円滑に実施できる構成となっている。
また、上記構成としておくことで、特に、以下のような場合に有効となる。すなわち、シール栓72は端子金具に使用することを前提として設計されており、キャビティ38に挿入されたときに、それ単独で姿勢を保持するのに十分な全長に設定されていないものもあるが、このものについても支障なく使用可能となる。
以上述べたように、実施形態2のものでは、端子金具用に用いられるシール栓72を使用してダミー栓70を構成しており、ダミー栓70それ専用に使用する新規部品はダミー栓70を構成する一部品である挿通孔閉止栓80だけで済む。従って、実施形態1のようにダミー栓全体を新規部品とした場合に比べて、ダミー栓を安価にでき、コストメリットがある。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)防水性通気膜68を通気孔66、86の内部の中央部分に設けたが、例えば図8で示すように、ダミー栓本体62の端面62Aに設けてもよい。
(2)防水性通気膜68として、単層のものを例示したが、複層の防水性通気膜であってもよい。例えば、多孔質ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)に強度確保のためポリエステル、ポリオレフィン等の樹脂繊維で形成された不織布を積層した2層構造としてもよい。
(3)防水性通気膜68の材質として多孔質ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を例示したが、これに限定されず、例えば、材質としては、多孔質ポリオレフィンなどを用いてもよい。また多孔質であることも限定されず、例えば、無孔質で防水性を備え、且つ気体透過性を有した無孔質エーテル系ポリウレタンなどの樹脂層を用いてもよい。
(4)防水性通気膜68は通気孔66、86に複数枚設けてもよい。
(5)挿通孔閉止栓80に姿勢保持部88を設けたが、これに限られず、図9で示すように姿勢保持部がないものでもよい。
(6)姿勢保持部88は外周方向に対して間欠的(120度間隔)に配置される構成としたが、ダミー栓の姿勢保持ができればよく、例えば、全周に渡って連続的に形成されたものでもよい。
実施形態1のダミー栓をキャビティ内へ挿入する動作を示す図 実施形態1のダミー栓をキャビティ内に挿入した状態の断面図 実施形態1のダミー栓を挿入方向から見た図 実施形態1のダミー栓が2つ接触している状態の断面図 実施形態1のダミー栓の端面に丸みをつけた状態を示す断面図 実施形態2のダミー栓を示す断面図 実施形態2のダミー栓をキャビティ内に挿入した状態の断面図 防水性通気膜をダミー栓本体の端面に設けた変形例を示す図 姿勢保持部を設けていない変形例を示す図 従来のダミー栓をキャビティ内へ挿入する動作を示す図 図10のキャビティ入り口付近の拡大図
符号の説明
U…防水コネクタ
38…キャビティ
38A…キャビティ内周壁
60、70…ダミー栓
66、86…通気孔
68…防水性通気膜
72…シール栓
74…端子挿通孔
80…挿通孔閉止栓
82…基部
84…軸栓部
84A…基部の外周壁
88…姿勢保持部

Claims (5)

  1. 防水コネクタにおいて端子金具の収容されない空きのキャビティに挿入して、水が前記空きキャビティを通って防水コネクタ内に浸入することを防止する防水コネクタ用のダミー栓であって、
    前記キャビティに対する前記ダミー栓挿入方向に貫通する通気孔を当該ダミー栓の内部に形成し、かつその通気孔に防水性と通気性との双方の機能を備えた防水性通気膜を設けたことを特徴とする防水コネクタ用のダミー栓。
  2. 防水コネクタにおいて端子金具の収容されない空きのキャビティに挿入して、水が前記空きキャビティを通って防水コネクタ内に浸入することを防止する防水コネクタ用のダミー栓であって、
    前記キャビティの内周壁に弾性的に接触可能とされ、かつ内部に端子金具を挿通可能とする端子挿通孔を有するゴム製のシール栓と、
    前記シール栓の端子挿通孔に挿入可能な一方向に長い形状をなす軸栓部を有する挿通孔閉止栓とを備えてなると共に、
    前記軸栓部に対して前記一方向に貫通する通気孔を形成し、かつこの通気孔に通気性と防水性の双方の機能を備えた防水性通気膜を設けたことを特徴とする防水コネクタ用のダミー栓。
  3. 請求項2に記載の防水コネクタ用のダミー栓であって、
    前記挿通孔閉止栓は前記キャビティに対して挿通可能な円盤状の基部に前記軸栓部を一体的に形成したものであり、
    かつこの基部のうち前記キャビティの内周壁に向かい合う外周壁に前記キャビティの内周壁に当接して前記キャビティに対する前記ダミー栓の姿勢を保持する姿勢保持部を設けたことを特徴とする防水コネクタ用のダミー栓。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の防水コネクタ用のダミー栓であって、前記防水性通気膜を前記通気孔の内部に設けたことを特徴とする防水コネクタ用のダミー栓。
  5. 内部に端子金具を挿通可能とする端子挿通孔を有するゴム製のシール栓と共に、防水コネクタ用のダミー栓を構成する挿通孔閉止栓であって、
    前記シール栓の端子挿通孔に挿入可能な一方向に長い形状をなす軸栓部を備えると共に、前記軸栓部に対して前記一方向に貫通する通気孔を形成し、かつその通気孔に通気性と防水性の双方の機能を備えた防水性通気膜を設けたことを特徴とする挿通孔閉止栓。
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