JP2008243678A - 防水コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来の防水コネクタと何らかわることのない接続作業でコネクタの内外の激しい温度差が生じる環境下であっても、良好な防水性を保つことのできる防水コネクタを提供することを目的とする。
【解決手段】コネクタハウジング14の内外を連通する連通孔16が形成され、上記コネクタハウジング14の内部への通水を防止可能に上記連通孔16へ嵌め込まれる防水栓(38)を備えた防水コネクタ11であって、上記防水栓(38)の挿入方向全体に、挿入方向の一端側と他端側との間の通気を許容する通気部(33,32)を形成し、上記通気部(33,32)の挿入方向の少なくとも一部分に、挿入方向の一端側と他端側との間の通気を許容しつつ通水を防止する通気性防水部(32)を形成した防水コネクタ11。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動車等の配線に用いられる防水コネクタに関する。
コネクタは、通常、自動車等の配線で水のかかる部分においては、通常、図9に示されるような防水栓101を備えた防水コネクタ100が用いられる。
これは、配線に用いられる例えば電線13の一端部に圧着された端子12がコネクタハウジング14(以下、「ハウジング14」という。)の内部に収容される場合において、ハウジング14内外を連通する連通孔16を通じて水が浸入すると、ハウジング14の内部に収容した端子12どうしがショートしてしまうおそれがあるからである。
なお、図9は、従来の防水栓101を備えた防水コネクタ100、及び、該防水コネクタ100の内部に収容される端子12が接続された電線13を示す構成説明図である。
具体的に、上記防水栓101は、ハウジング14内外へ配された電線13を密着保持した状態で上記連通孔16に装着しておくことにより、該連通孔16からの通水を防止することができる。
さらに、防水コネクタ100には、使用する極数によっては、端子12を挿入する必要のない不使用な連通孔16がでてくる。このような空き状態の連通孔16には、防水栓101の中でも該連通孔16を閉塞しておくことのできるダミー栓101Aが装着される。
さらにまた、ハウジング14前部には、端子12を嵌合する相手側となる部材(図示せず)との間で挟着されるパッキン102を備えている。
このように防水コネクタ100は、上記ダミー栓101Aを含めた上述した防水栓101、及び、パッキン102により、ハウジング14の内部の完全防水を図っている。
しかしながら、これらダミー栓101Aを含めた防水栓101、及び、パッキン102は、いずれも、ゴム等の弾性体で構成されているため、ハウジング14の内部が気密状態に保たれることになる。
このため、防水コネクタ100は、雨水等によって、ハウジング14が濡れて冷やされるとハウジング14の内外の温度差により、ハウジング14内部の空気が熱収縮してしまう。これにより、ハウジング14内外に圧力差が生じ、結果的にハウジング14内部への吸引力が増加してしまうことになる。
従って、防水コネクタ100に挿入された電線13の他端部が例えば、車室外に配線されたアース端子のような場合、アース端子に付着した水分が毛細管現象により電線の芯線とその外周部で芯線を被覆する絶縁被覆部との隙間を通じてハウジング14側へ引き寄せられ、ハウジング14の内部に水分が浸入してしまうという難点がある。
このような難点に対して、防水コネクタの防水性を保ちつつ、ハウジングの内外の圧力差によるハウジング内部へのさらなる浸水を解消する方法として「防水コネクタの吸水防止構造」が下記特許文献1において開示されている。
上記「防水コネクタの吸水防止構造」は、図10に示すように、防水コネクタ(8)にアース電線(2)の一端側が接続されるとともに、空気配管(9)の一端側が接続された構成をしている。さらに、空気配管(9)の他端側には、開口された他端開口部(9b)を構成している。
なお、図10は、特許文献1における「防水コネクタの吸水防止構造」の外観図である。
上記「防水コネクタの吸水防止構造」は、空気配管(9)を、その他端開口部(9b)が水の浸入しない部位に位置するよう配しておき、該空気配管(9)を通じて空気が他端開口部(9b)から防水コネクタ(8)の内部に吸引されることで、防水コネクタ(8)内外の圧力差の解消を図り、アース電線(2)の他端側(26)から防水コネクタ(8)内部への水分の浸入を防止しようとしたものである。
特開平7−161408号公報
しかしながら、上記のような構造では、防水コネクタ(8)の接続場所によっては、通常の防水コネクタに特別な長尺の空気配管(9)を用意して取り付けなければならず、コストが嵩むといった問題を生じてしまう。それとともに、空気配管(9)は、その他端開口部(9b)を水分が浸入しない部位で固定できるよう配線しなければならないといった余計な作業を必要とする問題も生じてしまう。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、従来の防水コネクタと何らかわることのない接続作業でハウジングの内外の激しい温度差が生じる環境下であっても、良好な防水性を保つことのできる防水コネクタを提供することを目的とする。
本発明の防水コネクタは、コネクタハウジングの内外を連通する連通孔が形成され、上記コネクタハウジングの内部への通水を防止可能に上記連通孔へ嵌め込まれる防水栓を備えた防水コネクタであって、上記防水栓の挿入方向全体に、挿入方向の一端側と他端側との間の通気を許容する通気部を形成し、上記通気部の挿入方向の少なくとも一部分に、挿入方向の一端側と他端側との間の通気を許容しつつ通水を防止する通気性防水部を構成したことを特徴とする。
上記構成により、上記防水栓を連通孔に挿入したとき、上記防水栓における挿入方向の一端側と他端側との間の通水を防止でき、さらに、この間の通気を許容することができるため、コネクタハウジングの内外に圧力差が生じることを解消してコネクタハウジング内部の完全防水を図ることができる。
本発明の防水コネクタは、コネクタハウジングがオス型、メス型のいずれのタイプであってもよい。
上記連通孔は、例えば、コネクタハウジングの内部に端子を挿入するために形成された端子挿入孔を含み、上記防水栓を装着可能にコネクタハウジング内外を連通させて構成することができる。
上記通気部は、例えば、貫通孔を備えた部材や発泡ウレタン(スポンジ)で形成した部材など通気を許容可能な部材で構成することができる。
上記通気性防水部は、ポリテトラフルオロエチレンなどの樹脂を加工した多孔質材や4フッ化エチレン樹脂を使用した微細孔を有する多孔質材を用いて構成され、例えば、シンサレート、ゴアテックス(登録商標)、ミクロテックス(登録商標)、ポアフロン(登録商標)などを挙げることができる。
また、本発明の防水コネクタは、上記防水栓の外周部を弾性部材により形成することができる。
上記構成により、防水栓を連通孔に挿入したとき、上記外周部の弾性力を利用してしっかりと連通孔の縁部に密着した状態で装着することができる。
上記弾性部材は、例えば、ゴムやウレタンなど、少なくとも上記防水栓の外周部以外の部分よりも弾性に優れた部材で形成することができる。
さらに、本発明の防水コネクタは、上記防水栓に、その挿入方向に沿って上記通気性防水部よりも硬質に形成した筒状の硬質筒状部を備え、上記硬質筒状部の内側の挿入方向における少なくとも一部分に上記通気性防水部を配して構成することができる。
上記構成の防水栓は、上記硬質筒状部により、端子挿入孔に挿入したときに外部応力が作用した場合であっても、その外部応力によって通気性防水部が変形してその通気性が損なわれることを阻止することができるため、確実に挿入方向の一端側と他端側との間の通気を許容しつつ、通水を防止することができる。
上記硬質筒状部は、例えば、硬質樹脂など、上記通気性防水部よりも硬質部材で形成することができる。
さらにまた、本発明の防水コネクタは、上記防水栓における挿入方向の後端側から突出した挿入補助棒を上記防水栓に形成することもできる。
上記構成により、挿入補助棒を把持しながら防水栓を連通孔へ挿入することができるため、防水栓を連通孔の規定位置まで容易に挿入して装着することができる。
また、本発明の防水コネクタは、上記防水栓における挿入方向に対して直角方向断面中央側に、配線を挿通可能に貫通した貫通孔を形成し、該貫通孔の内周縁部を、上記貫通孔に挿通された上記配線を密着保持可能に構成してもよい。
上記構成により、防水栓は、連通孔に装着したとき、上記密着保持部により連通孔に配した状態の電線を保持することができ、使用している端子挿入孔の挿入方向における防水栓の一端側と他端側との間の通気を許容しつつ通水を防止することができる。
本発明により、温度変化に起因するハウジング内外の圧力差によって生じるハウジングの外側からの水分の浸入を、防水栓以外の特別な部品を必要とせず、従来の防水コネクタと何らかわることのない接続作業でハウジングの良好な防水性を保つことのできる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態における防水コネクタ11は、図1、及び、図2に示すように複数の端子12を接続することのできるいわゆる多極型のメス型コネクタであり、電線13の端末に圧着接続された端子12を収容可能に構成している。
なお、図1は、第1実施形態における防水コネクタ11の外観図を示し、図2は、防水コネクタ11の幅方向における中央縦断面図を示している。
具体的に、防水コネクタ11におけるハウジング14の内部は、端子12を収容可能な端子収容室15が上下各側に複数、配設している。複数の端子収容室15は、ハウジング14の内部において互いに連通し、各端子収容室15は、それぞれに対応する端子挿入孔16(16A,16B)を通じて外側と連通している。
なお、電線13の一端に圧着された上記端子12を端子収容室15に収容したとき、該電線13は、端子収容室15と連通する端子挿入孔16に配された状態となる。
第1実施形態における防水コネクタ11は、このようにコネクタハウジング14の内部に、アース端子も含めた複数の端子12を収容することができる多極型であるため、複数の端子収容室15の中には、図2に示すように端子12が挿入されていない空き状態の端子収容室15も生じることがある。
なお、図2中、コネクタハウジング14の上下各側に設けられた端子収容室15、及び、端子挿入孔16のうち、上側の端子挿入孔16は、電線13が挿入された状態の端子挿入孔16Aを示し、下側の端子挿入孔16は、電線13が挿入されていない空き状態の端子挿入孔16Bを示している。
さらに、第1実施形態における防水コネクタ11は、上記ハウジング14における全ての端子挿入孔16のそれぞれに、電線13が挿入されているか否かに関らず、防水栓(18,19)が装着されている。
具体的に、空き状態の端子挿入孔16には、図2中下側の端子挿入孔16に示すように上記防水栓としてダミー通気性防水栓18が取り付けられている。第1実施形態におけるダミー通気性防水栓18は、図3に示すようにシンサレートにより端子挿入孔16に嵌め込み可能な円柱状に形成されている。
なお、図3は、第1実施形態におけるダミー通気性防水栓18の外観図を示している。
上記シンサレートとは、通水を防止しつつ、通気は許容する微細孔が多数、形成された公知の多孔質の物質である。
なお、本実施形態において挿入方向とは、端子挿入孔16にダミー通気性防水栓18を挿入する方向を示し、図2中の矢印Xに示す方向を示す。
このようなダミー通気性防水栓18を空の端子挿入孔16Bに嵌め込んでおくことにより、端子挿入孔16Bの挿入方向におけるダミー通気性防水栓18に対して一端側と他端側との間の通気を許容しつつ、この間の通水を防止することができる。
一方、電線13が挿入された端子挿入孔16Aには、図2中上段の端子挿入孔16Aに示すように防水栓として電線挿通用防水栓19が装着されている。
上記電線挿通用防水栓19の断面中央には、軸方向に貫通した貫通孔19Aが形成され、該貫通孔19Aには、電線13が挿通されている。
なお、上記軸方向、及び、以下で記載する軸方向とは、上記挿入方向と一致する方向を示し、防水栓の構成を説明するために便宜的に用いる。
上記電線挿通用防水栓19は、従来から防水栓として一般に用いられるゴム製であるため、防水性と同時に、気密性も備えている。
上述した構成により、第1実施形態における防水コネクタ11は、防水栓18,19、すなわち、上記ダミー通気性防水栓18、及び、上記電線挿通用防水栓19により、ハウジング14内部の防水性を確保することができる。
特に、第1実施形態における防水コネクタ11は、上述したように端子12を挿入していない空きの状態の端子挿入孔16Bに装着されるダミー通気性防水栓18を備え、該ダミー通気性防水栓18は、その挿入方向全体に、挿入方向の一端側と他端側との間の通気を許容しつつ通水を防止するシンサレートで形成している。
このため、従来の防水コネクタ11では、ハウジング14内外に激しい温度差が生じていた環境下であっても、第1実施形態における防水コネクタ11は、ダミー通気性防水栓18が装着された空き状態の端子挿入孔16Bを通じてハウジング14の外側から内側へ空気を流入させることができるため、ハウジング14内外で圧力差が生じることがない。
従って、第1実施形態における防水コネクタ11は、例えば、開口端部を有するアース電線の芯線と絶縁被覆部との隙間を通じてハウジング14内部に水分が浸入してしまうなどといったおそれもなく、優れた防水性を確保することができる。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態における防水栓28について図4(a),(b)を用いて説明する。
第2実施形態における防水栓28は、図4(a),(b)に示すように端子挿入孔16に嵌め込み可能な円柱状に構成したダミー通気性防水栓28である。
なお、図4(a),(b)は、それぞれダミー通気性防水栓28の外観図、軸方向に対して直角に切断した断面図を示している。
具体的に、第2実施形態におけるダミー通気性防水栓28は、断面視したとき中央部に楕円形状の通気性防水部22を備え、さらにその外周部に弾性部23を備えて互いに密着した断面形状で形成している。上記ダミー通気性防水栓28は、その軸方向全体をこのような断面形状で形成している。
上記通気性防水部22は、シンサレートで形成し、上記弾性部23は、弾性ゴムで形成している。
このように、第2実施形態におけるダミー通気性防水栓28においても、その挿入方向の全体に通気性防水部22を形成しているため(図4(a)参照)、端子挿入孔16Bの挿入方向におけるダミー通気性防水栓28の一端側と他端側との間の通気を許容しつつ通水を防止することができる。このため、ダミー通気性防水栓28が装着された空き状態の端子挿入孔16Aを通じてハウジング14の外側から内側へ空気を流入させることができ、ハウジング14の内外で圧力差が生じることがなく、優れた防水性を確保することができる。
さらに、第2実施形態におけるダミー通気性防水栓28は、その外周部に弾性部23を備えているため、ダミー通気性防水栓28を端子挿入孔16Bに挿入したとき、弾性部23の弾性力により端子挿入孔16としっかりと密着した状態で装着でき、優れた防水性を確保することができる。
また、ダミー通気性防水栓は、上述したように通気性防水部22を断面形状の一部に形成した形態であってもよく、さらに、通気性防水部の断面形状は、上述したように楕円形状に限らず、円形や矩形のものなど、様々な形態で形成してもよい。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態における防水栓38について図5(a),(b),(c)を用いて説明する。
第3実施形態における防水栓38は、図5(a),(b)に示すように円柱状に構成され、さらに、その挿入方向の両側に穴部38a,38aが形成された構成をしたダミー通気性防水栓38である。
なお、図5(a),(b),(c)は、それぞれ第3実施形態におけるダミー通気性防水栓38の外観図、軸方向に切断した中央縦断面図、構成過程を示す説明図である。
具体的にダミー通気性防水栓38は、図5(a),(b)に示すように挿入方向の中間部分に通気性防水部32を備え、その両側に通気性通水許容部33,33を備えて一体に構成している。
上記通気性防水部32は、円板状部材32Aで構成し、該円板状部材32Aは、シンサレートで形成されている。一方、上記通気性通水許容部33は、断面視したとき中央部に軸方向に貫通する貫通孔33aを備えた環状部材33Aで構成し、該環状部材33Aは、弾性ゴムで形成している。
第3実施形態におけるダミー通気性防水栓38は、図5(c)に示すように円板状部材32Aの軸方向に対して両側に環状部材33Aをそれぞれ対向配置させた状態で、円板状部材32Aと各環状部材33Aとの互いの対向面を接着剤で接着することにより一体化している。
上述したように通気性通水許容部33は、上記環状部材33Aにおける貫通孔33aに相当する穴部38aを有し、該穴部38aにより通気と通水のいずれをも許容することができる。一方、通気性防水部32は、シンサレートにより形成し、通気を許容しつつ通水を防止することができる。
このため、第3実施形態におけるダミー通気性防水栓38は、端子挿入孔16Bに装着したとき、該端子挿入孔16Bの挿入方向におけるダミー通気性防水栓38の一端側と他端側との間の通気を許容しつつ通水を防止することができる。
ダミー通気性防水栓は、第3実施形態に限らず、他の形態で形成することもできる。
例えば、ダミー通気性防水栓は、円板状部材32Aと環状部材33Aとを上述したように、接着剤で一体化する形態に限らず、図示しないが円板状部材32Aと環状部材33Aとのそれぞれに、係止部と被係止部とからなる一対の係止手段のいずれか一方ずつを形成し、互いに係止可能に一体化した構成であってもよい。
さらにまた、通気性通水許容部33は、弾性ゴム製に限らず、他の部材で形成してもよい。特に通気性通水許容部33は、穴部38aを備えているため、樹脂製など他の非通気性部材で形成しても挿入方向においての通気性を確保することもできる。
例えば、通気性通水許容部33をシンサレートよりも硬質に形成した場合、このような通気性通水許容部33が通気性防水部32の挿入方向の両側に備えられるため、ダミー通気性防水栓38は、形状保持機能が向上し、型崩れせずに端子挿入孔16Bに挿入することができる。
(第4実施形態)
続いて、第4実施形態における防水栓48について図6(a),(b)を用いて説明する。
第4実施形態における防水栓48は、図6(a),(b)に示すようなダミー通気性防水栓48で構成している。
なお、図6(a),(b)は、それぞれ第4実施形態におけるダミー通気性防水栓48の軸方向に対して直角に切断した断面図であり、軸方向に切断した中央縦断面図である。
具体的に、ダミー通気性防水栓48は、全体を円柱状に形成し、その挿入方向の外周部に弾性ゴムで形成した弾性部42を備え、中央部には、円筒状のホルダー43が挿通されている。さらに、ホルダー43の内側には、通気性防水部44を形成している。
上記通気性防水部44は、ホルダー43内部に嵌め込まれたシンサレートにより形成している。上記ホルダー43は、上記シンサレートよりも硬質に形成した硬質樹脂により形成している。
上述したように、第4実施形態におけるダミー通気性防水栓48は、その挿入方向全体に上記通気性防水部44よりも硬質に形成した筒状のホルダー43を備えるとともに、上記ホルダー43の内側に上記通気性防水部44を備えている。
このような構成のダミー通気性防水栓48は、ダミー通気性防水栓48を端子挿入孔16Bに挿入する際、その外部応力によって通気性防水部44の通気性が著しく損なわれる場合に有効である。
すなわち、ダミー通気性防水栓48が外部応力による圧縮を受けても、弾性部42の歪み(弾性変形)は、ホルダー43によってホルダー43内部には伝達することはなく、通気性防水部44が変形してしまうことがない。
従って、ダミー通気性防水栓48は、通気性防水部44により確実に端子挿入孔16Bの挿入方向における該ダミー通気性防水栓48の一端側と他端側との間の通気を許容しつつ、ホルダー43、及び、弾性部42を含めた全体でこの間の通水を防止することができる。
また、第4実施形態におけるダミー通気性防水栓48においても、その外周部に弾性部42を備えることにより、端子挿入孔16にしっかりと密着した状態で、端子挿入孔16に嵌め込むことが可能となる。
(第5実施形態)
続いて、第5実施形態における防水栓58について図7(a),(b)を用いて説明する。
第5実施形態における防水栓58は、図7(a),(b)に示すようなダミー通気性防水栓58で構成している。
なお、図7(a),(b)は、それぞれ第5実施形態におけるダミー通気性防水栓58の外観図、端子挿入孔16Bへの挿入過程を示す作用説明図である。
具体的に、第5実施形態におけるダミー通気性防水栓58は、シンサレートにより形成した円柱状のダミー栓本体部材52と該ダミー栓本体部材52を端子挿入孔16Bへの挿入を補助する挿入補助棒53とで構成している。
具体的に第5実施形態におけるダミー通気性防水栓58は、ダミー栓本体部材52の軸方向の一端側、すなわち、端子挿入孔16への挿入方向の後端部の中央部から挿入補助棒53が差し込まれ、該挿入方向の後端部から突出している。
通常、防水栓を端子挿入孔16の規定位置まで嵌め込む作業を手作業で行うことは困難であるが、第5実施形態におけるダミー通気性防水栓58のように、図7(a)に示すような挿入補助棒53がダミー栓本体部材52に設けられていれば、該挿入補助棒53を指で摘むなどして図7(b)に示すようにダミー栓本体部材52を容易にハウジング14内部の規定位置まで挿入することができる。
この場合、挿入補助棒53の後端部からの突出長さは、ダミー通気性防水栓58本体部が規定位置まで挿入された後に挿入補助棒53が邪魔にならないよう図7(b)に示すように端子挿入孔16の入り口端部から突出しない長さであることが好ましい。
また、挿入補助棒53は、図7(a),(b)に示すように、ダミー栓本体部材52からの突き出し方向の先端側に進むにつれて徐々に大径となるテーパ状に形する、或いは、図示しないが外周部を凹凸形状で形成することができる。
これにより、端子挿入孔16にダミー通気性防水栓58を挿入する際に、ダミー栓本体部材52に対する挿入補助棒53の位置ずれや、挿入補助棒53が指で摘んだときに滑ることを防止することができる。
(第6実施形態)
続いて、第6実施形態における防水栓69について図8(a),(b)を用いて説明する。
第6実施形態における防水栓69は、図8(a)に示すような電線挿通用通気性防水栓69で構成し、該電線挿通用通気性防水栓69は、第1実施形態で説明した上記電線挿通用防水栓19を、通気を許容しつつ通水を防止可能に構成した防水栓である。
なお、図8(a)は、第6実施形態における電線挿通用通気性防水栓69の軸方向に対して直角に切断した断面図である。
具体的に、第6実施形態における電線挿通用通気性防水栓69は、外周部に弾性ゴムで形成した弾性部62を備え、断面視したときの中央部をシンサレートで形成した通気性防水部63を備えている。さらに、中心部には、電線13を連通可能とする貫通孔64が形成され、該貫通孔64の内周縁部64aにより貫通孔64に挿通された電線13を密着保持している。
上記構成により、第6実施形態における電線挿通用通気性防水栓69は、図8(b)に示すように電線13を配した状態の端子挿入孔16Aに装着でき、さらに通気性防水部63を備えているため、端子挿入孔16Aの挿入方向における電線挿通用通気性防水栓69に対して一端側と他端側との間の通気を許容しつつ通水を防止することができる。
従って、空き端子収容室15のない多極コネクタであっても、通気性防水機能を有する防水コネクタ11を提供することができる。
本実施形態の防水コネクタは、コネクタハウジングがメス型であったが本発明の防水コネクタは、コネクタハウジングがオス型であってもよい。
また、上述の実施形態と、この発明の構成との対応において、この実施形態の端子挿入孔16(16A,16B)は、この発明の連通孔に対応し、以下同様に、
端子収容室15は、コネクタハウジングの内部に対応し、
ダミー通気性防水栓18,28,38,48,58、又は、電線挿通用通気性防水栓69は、防水栓に対応し、
通気性防水部22,32,44,63、ダミー通気性防水栓18全体、ダミー栓本体部材52全体、又は、通気性通水許容部33、及び、通気性防水部32は、通気部に対応し、
弾性ゴムは、弾性部材に対応し、
ホルダー43は、硬質筒状部に対応し、
貫通孔64の内周縁部64aは、密着保持部に対応し、
電線13は、配線に対応するも、
本考案のパネル取付け用ハーネス保護部材は、上述した本実施形態のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
第1実施形態における防水コネクタの外観図。 第1実施形態における防水コネクタの中央縦断面図。 第1実施形態における防水栓の外観図。 第2実施形態における防水栓の構成説明図。 第3実施形態における防水栓の構成説明図。 第4実施形態における防水栓の構成説明図。 第5実施形態における防水栓の説明図。 第6実施形態における防水栓の説明図。 従来の防水コネクタの説明図。 従来の他の防水コネクタの説明図。
符号の説明
11…防水コネクタ
14…コネクタハウジング
15…端子収容室
16…端子挿入孔
18,28,38,48,58…ダミー通気性防水栓
69…電線挿通用通気性防水栓
22,32,44,63…通気性防水部
23,42,62…弾性部
33…通気性通水許容部
43…ホルダー
53…挿入補助棒
64a…貫通孔の内周縁部

Claims (5)

  1. コネクタハウジングの内外を連通する連通孔が形成され、上記コネクタハウジングの内部への通水を防止可能に上記連通孔へ嵌め込まれる防水栓を備えた防水コネクタであって、
    上記防水栓の挿入方向全体に、挿入方向の一端側と他端側との間の通気を許容する通気部を形成し、
    上記通気部の挿入方向の少なくとも一部分に、挿入方向の一端側と他端側との間の通気を許容しつつ通水を防止する通気性防水部を形成した
    防水コネクタ。
  2. 上記防水栓の外周部を弾性部材により形成した
    請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 上記防水栓に、その挿入方向に沿って上記通気性防水部よりも硬質に形成した筒状の硬質筒状部を備え、
    上記硬質筒状部の内側の挿入方向における少なくとも一部分に上記通気性防水部を配した
    請求項1、又は、請求項2に記載の防水コネクタ。
  4. 上記防水栓における挿入方向の後端側から突出した挿入補助棒を上記防水栓に形成した
    請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の防水コネクタ。
  5. 上記防水栓における挿入方向に対して直角方向断面中央側に、配線を挿通可能に貫通した貫通孔を形成し、
    該貫通孔の内周縁部を、上記貫通孔に挿通された上記配線を密着保持可能に構成した
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の防水コネクタ。
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