JP6057771B2 - 携帯機器及び携帯時計 - Google Patents

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Description

本発明は、押込み操作部を備えた携帯機器及び携帯時計に関する。
腕時計や懐中時計などの携帯時計、ストップウォッチ、携帯電話、携帯型情報端末機などの携帯機器の中には、例えば機器外装体内の接点等を動作させる操作部材例えば押しボタンを機器外装体に取付けたものがある。この機器では、押しボタンが所定ストローク押込まれることによって、所定の機能が実行される。例えば携帯時計では、文字板を照明することができ、又は時計表示をアナログ表示からデジタル表示に或いはこの逆に切換えることができ、若しくは、デジタル表示された日付や曜日を修正することができる。
この種の携帯機器で押しボタンの軸部は機器外装体の内外を貫通しているので、押しボタンが設置された部分(押込み操作部)で防水をする必要がある。
そのために、機器外装体に固定されたパイプに貫通される押しボタンの軸部外周にリング形で弾性変形が可能なシール材を嵌合し、このシール材を径方向に圧縮した状態でパイプ内面に密接させることにより、押しボタンの軸部と機器外装体との間を防水する構造が採用されている(特許文献1参照。)。
又、外装ケースの内外を貫通する軸部を有した押しボタンのヘッド部を覆うキャップを備えて防水をする構成も提案されている。即ち、キャップは、フレキシブルな防水材料製で、開口された端部側に環状の周辺カラーを一体に有し、かつ、このカラーに一体に連続して前記開口を区画する環状リップを有している。キャップの外周に嵌められた固定リングを外装ケースに2本のねじで固定することによって、周辺カラーが固定リングと外装ケースとで挟まれて、外装ケースにキャップが固定されている。この固定により、キャップの環状リップが、外装ケースに形成された溝の底面に当って若干圧縮した状態に保持されて、防水が図られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−319446号公報 特開2009−133859号公報
特許文献1に記載された防水の構成によれば、押しボタンが軸方向に移動される際、シール材はパイプ内面を摺動する。このため、例えば、携帯機器が水に触れる条件、例えば水中等で押しボタンの操作がなされた場合、シール材によるシール箇所が、押しボタンと共に移動されることを原因として、シール性能が不安定化するに伴い、押しボタンが配置された部分で防水性能が低下する可能性がある。
更に、シール材とパイプ内面との間に押しボタンの外部から砂粒等の異物が侵入して、それがシール材とパイプ内面との間に噛み込むことも考えられる。こうした状況に至ると、押しボタンが配置された部分で防水性が低下する虞がある。
又、特許文献2に記載された防水の構成によれば、固定リングを固定したねじがキャップの周囲に180°離れて配置されているので、これら2本のねじからキャップの周方向に90°隔たった位置で周辺カラーを挟む力が十分に確保され難いことに伴い、水中などでは、周辺カラーを超えて環状リップ側に水が浸入する可能性がある。そのため、水中でキャップを弾性変形させて、このキャップで覆われた押しボタンを操作した場合、防水性が低下する虞がある。即ち、水中でキャップが押されるに伴い、その環状リップに波及する押圧力で、環状リップが変形を伴って動かされることがある。その結果、環状リップによる防水性能が不安定化することで、防水性が低下する虞がある。
更に、特許文献2に記載された防水の構成によれば、キャップと、固定リングと、2本のねじを用いて防水をしている。このため、防水のための部品点数が多く構成が複雑であり、それに伴って防水のための組立工数も多いとともに、固定リングをねじ止めするために必要な外装ケースに対する加工数も多い。したがって、コストを低減させる上では不利である。
以上のように従来技術は、押しボタンまわりでの防水性について改善の余地があるとともに、構成を簡単化してコストを低減させる上でも改善の余地がある、という課題がある。
本発明の目的は、簡単な構成でありながら押込み操作部での防水性を向上することが可能な携帯機器及び携帯時計を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明の携帯機器は、座面が形成された保持部を有する機器外装体と、前記座面に着座されるパッキング部位、及びこの部位に一体に連続されて前記機器外装体の外から押込み操作される押込み部位を有し、防水性能を有する軟質材料で形成された操作部材と、前記押込み部位が貫通する開口を区画しかつ前記パッキング部位に接する押え部、及び前記押え部に一体に連続され前記保持部の周囲に配置されて前記操作部材を前記機器外装体に取付ける筒部を有し、かつ、前記操作部材が前記機器外装体に取付けられた状態で前記押え部と前記座面とが前記パッキング部位をこの部位の厚み方向に圧縮して挟んだ状態に保持する保持リングと、を具備することを特徴としている。
本発明の携帯機器は、腕時計や懐中時計などの携帯時計、ストップウォッチ、携帯電話、携帯型情報端末機等に適用でき、その機器外装体とは外装ケース等を指している。本発明で、保持部は、機器外装体をなす外装体構成部品に一体に形成されていても差し支えない。本発明で、操作部材は、機器外装体に収容された機器を制御するために機器外装体内等に設けられたスイッチをオンーオフする。この場合、押込み部位の押込み操作に連動して機器外装体内に突出されるように移動される押し軸を用いてスイッチを操作してもよく、或いは、押し軸を用いることなく、押込み部位の押込み操作とその解除によって、機器外装体に収容された機器を制御するために操作部材の内側に配置されたスイッチをオンーオフさせることも可能である。又、押込み操作力が消失するに伴い、押込み部材を元の状態に戻すとともに押込み操作上の感触を与えるためのばね等を備えることは好ましいが、このばねは省略することも可能である。
本発明で、操作部材を構成する軟質材料には、軟質ポリプロピレンや軟質塩化ビニル等の軟質プラススチック、又はエラストマ等の軟質樹脂、或いはフッ素ゴムやシリコーンゴム等の合成ゴムを用いることが可能である。この操作部材の押込み部位は、押込み操作力が加わらなくなるに伴って、自己の弾性で押される前の状態に復元する押込み部位であってもよく、又、押込み操作力が加わらなくなるに伴ってばね力で押される前の状態に復元する押込み部位であってもよい。
本発明では、操作部材の押込み部位が押込み操作されることに基づいて、機器外装体に収容された機器を制御するスイッチ等を動作させることで、前記機器が有する所定の機能を発揮させることが可能である。本発明において、操作部材の内部に対する防水は、機器外装体の保持部が有する座面と保持リングの押え部とが、操作部材のパッキング部位をその厚み方向に圧縮して挟んだ箇所、つまり、環状のシール部で担っている。このため、シール部の各位置でのシール性能にばらつきを生じ難い。更に、保持部と保持リングは不用意に動くことがないので、前記シール部は、押込み部位が押込まれ、又は押込まれる前の状態に押込み部位が復元されることに伴って動かされることがない。このため、シール部でのシール性能が不安定化することがない。又、保持リングの筒部によって操作部材が機器外装体に取付けられるので、保持リングを機器外装体に固定するための部品を要しない。
したがって、本発明によれば、簡単な構成でありながら、保持部、操作部材、及び保持リングを有して形成される押込み操作部での防水性を向上することが可能である。
本発明の携帯機器の好ましい形態は、前記保持部の中央部を貫通する通孔を前記機器外装体が有し、前記通孔に押し軸を挿入し、この押し軸を覆った前記押込み部位を介して前記機器外装体の内部に前記押し軸が押込み可能であることを特徴としている。
この好ましい形態では、操作部材の押込み部位が押込み操作されるに伴って、押込み部位によって押し軸が機器外装体の内部に突出するように移動され、この押し棒により機器外装体に収容された内蔵機器を制御するスイッチ等が動作される。これにより、前記機器が有する所定の機能を発揮させることが可能である。この押し軸の移動に拘らずに、環状のシール部は動かされないため、簡単な構成でありながら押込み操作部での防水性を向上することが可能である。
本発明の携帯機器の好ましい形態は、前記保持部がその外周に雄ねじ部を有するとともに前記筒部がその内周に雌ねじ部を有し、この雌ねじ部と前記雄ねじ部との螺合により、前記操作部材が前記機器外装体に取付けられていることを特徴としている。
この好ましい形態では、機器外装体の保持部に対する保持リングのねじ込みの程度により、操作部材のパッキング部位の圧縮度(言い換えれば、シール部のシール性能)を調整することが可能である。更に、雌ねじ部と雄ねじ部との螺合は比較的容易に外すことが可能であるので、シール部を分解して操作部材の交換を行うことが可能である。
本発明の携帯機器の好ましい形態は、前記保持部に対して直角に連続する前記機器外装体の外面と前記筒部の端面との間に、ギャップを設けたことを特徴としている。
この好ましい形態では、ギャップが消失するまで保持リングを保持部にねじ込むことができ、ねじ込みを深くするほどパッキング部位の圧縮度を強めることが可能である。このため、保持リングのねじ込みを深くすることで、シール部のシール性能を改善することが可能である。
本発明の携帯機器の好ましい形態は、前記操作部材が前記パッキング部位に一体に連続されて前記保持部の外周に嵌合される筒状の被挟持部位を有し、前記保持部と前記筒部とが前記被挟持部位をこの部位の厚み方向に圧縮した状態に挟んで前記被挟持部位の外周に圧入された前記筒部により、前記操作部材が前記機器外装体に取付けられていることを特徴としている。
この好ましい形態では、保持部と筒部とで圧縮状態に挟まれた被挟持部位も防水性能を発揮するので、押込み操作部における防水性能をより向上することが可能である。更に、操作部材を機器外装体に取付けるのに、保持部及び筒部の夫々にねじ部を形成する必要がないため、保持部及び筒部に対する加工コストを低減することが可能である。
本発明の携帯機器の好ましい形態は、前記座面に対して直角に連続し前記押込み部位の内側から支える円筒形の支持部を、前記機器外装体が更に有することを特徴としている。
この好ましい形態では、支持部の外周への押込み部位の嵌合により、保持部に対して操作部材が位置決めされる。これにより、押込み操作部を組立てる際、パッキング部位がその徑方向にずれ動くことを支持部で防止できる。
本発明の携帯機器の好ましい形態は、前記支持部の内径が前記通孔の径より大きく、前記押し軸が前記支持部の内周面でガイドされるヘッド部を有していることを特徴としている。
この好ましい形態では、押し軸がその軸方向に移動される際、この押し軸のヘッド部を支持部でガイドさせて、押し軸の移動を安定させることが可能である。
本発明の携帯機器の好ましい形態は、前記機器外装体がパイプ取付け孔を有した胴及びこの胴に一体化されたホルダを備え、このホルダが前記パイプ取付け孔に挿入されて前記通孔を形成したパイプ部を有し、かつ、前記ホルダに前記保持部が形成されていることを特徴としている。
この好ましい形態では、ホルダと胴とが別々の部品であるので、保持部を一体に有する胴を成形する場合と比較して、胴を成形する金型が複雑化しない。又、胴とは関係なくこれと別部品であるホルダに保持部を加工できるので、胴を加工してこの胴に保持部を一体に形成する場合と比較して、金型の加工コストを低減することが可能である。
前記課題を解決するために、本発明の携帯時計は、前記各発明のうちのいずれかの発明の携帯機器で形成されている。
本発明によれば、前記各発明のうちのいずれかの発明の携帯機器で携帯時計が形成されているので、簡単な構成でありながら押込み操作部での防水性を向上することが可能な携帯時計を提供できる。
本発明によれば、押込み操作部で防水をするために必要とする部品点数が低減されるので、防水の構成が簡単であるとともに、操作部材が有する押込み部位の押込み操作に拘わらずに、操作部材のパッキング部位とこれを挟んだ保持部の座面と保持リングの押え部とがなすシール部が動くことはないので、押込み操作部での防水性を向上することが可能な携帯機器及び携帯時計を提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係る腕時計を示す正面図である。 図1のF−F線に沿って示す腕時計の断面図である。 図1の腕時計が備える押込み操作部を分解して示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る腕時計を示す図2相当の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る腕時計を示す図2相当の断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る腕時計を示す図2相当の断面図である。 図6の腕時計が備える押込み操作部を分解して示す斜視図である。
本発明の第1の実施の形態を図1〜図3を参照して説明する。
図1及び図2中符号11は携帯機器例えば携帯時計具体的には水中での使用可能な防水性能を有する腕時計を示している。腕時計11は機器外装体例えば時計用の外装ケース12を備えている。
図2に示すように外装ケース12内に、表示板例えば文字板13、内蔵機器、例えば時刻表示をする時針14(図1参照)の動きを制御するムーブメント15、図示しないランプ、及び電源として例えば図示しない電池等が収められている。
ムーブメント15は、応動部材例えば接点部材16を、少なくとも一個例えば2個(図2に1個のみ図示する)有している。これらの接点部材16は、板ばね等で形成されていて、ムーブメント15の外周から突出されている。接点部材16が後述の押込み操作部31により押されることによって、ムーブメント15等が夫々の押込み操作部31に与えられた機能を発揮するようになっている。例えば、図1中右上の押込み操作部31は時間計測のためのスタート・ストップの機能を担い、図1中右下の押込み操作部31はランプの点灯・消灯をする機能を担っている。
図2に示すように外装ケース12は、ステンレス鋼やチタン等の金属や合成樹脂等により環状に作られた胴21の正面に、文字板13を透視させるカバーガラス22を液密に装着するとともに、胴21の裏面に、金属や合成樹脂等から作られた裏蓋23を液密に装着して形成されている。第1実施形態において胴21は、例えば金属製であるとともに、カバーガラス22が装着される第1胴部材24と裏蓋23が装着される第2胴部材25をろう付け等により一体化して形成されている。しかし、これに制約されず、胴21は単一部品であってもよい。
なお、図2中符号26は連結された第1胴部材24と第2胴部材25間をシールするためのパッキンを示し、符号27,28は夫々外装ケース12の液密を保持するためのパッキンを示している。又、図2中符号29はムーブメント15を支持する中枠を示し、更に、図1中符号30はムーブメント15を操作するための竜頭を示している。
外装ケース12の所定箇所例えばこの外装ケース12の周側壁をなす胴21の二箇所、具体的には竜頭30を間に置いてこの竜頭30の両側(図1において竜頭30の上側と下側)に、押込み操作部31が設けられている。これら押込み操作部31の構成は同じであるため、ここでは図2を参照して文字板13を照明するランプの点灯・消灯を担う押込み操作部31を代表して説明する。
押込み操作部31は、以下説明するように外装ケース12が有する保持部35、支持部36、及び通孔34aと、保持部35を覆って配置される操作部材41と、この操作部材41を保持部35に保持させる保持リング46と、操作部材41によって外装ケース12内に突出するように押込まれる押し軸51と、この押し軸51を押される前の元に位置に戻すばね61とを備えている。
詳しくは、外装ケース12の胴21は、丸孔からなるパイプ取付け孔32を有しているとともに、ホルダ33を備えている。パイプ取付け孔32は胴21の半径方向に沿って第2胴部材25を貫通して形成されている。ホルダ33は、例えば第2胴部材25と同種の金属で第2胴部材25とは別成形された部品であって、第2胴部材25に図示しないろう材を用いて連結されている。それにより、ホルダ33と第2胴部材25は一体化されている。
ホルダ33は、パイプ部34と、保持部35と、支持部36と、凹部37を備えている。パイプ部34の中心軸線が延びる方向と直交する方向の断面は円環形であり、このパイプ部34の両端は夫々開口されている。
保持部35は、パイプ部34の一端部外周に連続して形成されていて、パイプ部34より大径である。保持部35は座面35aと雄ねじ部35bを有している。座面35aは、保持部35に対するパイプ部34の突出方向と反対側に位置された保持部35の面、つまり、ホルダ33の中心軸線と直交する方向に沿う面で形成されている。この座面35aはホルダ33の中心軸線を中心とする円環形をなしている。雄ねじ部35bは座面35a対し直角に連続する保持部35の外周に形成されている。
支持部36は、保持部35より小径な円筒形をなしていて、座面35aに対し直角に連続し、かつ、保持部35に対するパイプ部34の突出方向と反対方向に突出されている。凹部37は、その周囲を支持部36で区画されて保持部35に形成されており、保持部35に対するパイプ部34の突出方向と反対側に開放されている。したがって、凹部37の内径、言い換えれば、支持部36の内径はパイプ部34の内径より大きく、この凹部37の底面にパイプ部34が開放されている。
以上説明した構成のホルダ33は、そのパイプ部34がパイプ取付け孔32に胴21の外側から挿入され、かつ、保持部35が第2胴部材25の外面25aに接触された状態に、第2胴部材25にろう付けされている。外装ケース12は、パイプ部34の内部空間により形成された通孔34aを有している。通孔34aは保持部35の中央部を貫通して、胴21の内外を連通している。
なお、ホルダ33は第2胴部材25と一体に成形してもよい。この場合、パイプ部及びパイプ取付け孔に相当する構成はなく、通孔34aは第2胴部材25を貫通して胴21の内外を連通して形成される。
前記のようにホルダ33と胴21とを別々の部品としてこれらを一体化した構成は、保持部35を一体に有する胴21を成形する場合と比較して、胴21を成形する金型が複雑化しない。そのため、成形コストが低減され、腕時計全体のコストダウンに寄与することが可能である。更に、胴21とは関係なくこれと別部品であるホルダ33に保持部35を加工できる。このため、胴21を加工してこの胴21に保持部35を一体に形成する場合と比較して、加工コストが低減され、腕時計全体のコストダウンに寄与することが可能である。
操作部材41は防水性能を有する軟質材料の一体成形品である。軟質材料には、例えば海水等に対しても耐性が高く、かつ、自在に変形が可能な材料好ましくは弾性変形が可能な材料、具体的にはシリコーンゴム等を好適に使用できる。この操作部材41は、図2及び図3に示すようにパッキング部位42と押込み部位43を有して形成されている。
押込み部位43はその周壁が円筒形をなすキャップ状であり、その閉じた端壁の中央部は裏面側に突出されて他の部位よりも肉厚に形成されている。押込み部位43の内径は支持部36の外径に略等しく、かつ、押込み部位43の軸方向の長さは座面35aに対する支持部36の突出寸法より長い。パッキング部位42は、例えば操作部材41の開口を区画して、押込み部位43の周壁に連続して外側に一体に張り出している。このパッキング部位42は座面35aと略同形の環形に形成されている。
操作部材41は、そのパッキング部位42を座面35aに着座させるとともに、押込み部位43を支持部36の外面に嵌合させて配設されている。この操作部材41の押込み部位43は、外装ケース12の外から内部に向けて押込み操作することが可能であるとともに、内側から押込み方向と反対向きの力を受けることで、押し込まれる前の元の状態に戻ることが可能である。
保持リング46は好ましくはホルダ33と同種の金属や硬質合成樹脂で形成されている。保持リング46は押え部47とこれに一体に連続された筒部48を有している。
押え部47は、パッキング部位42に接してこれを座面35aとの間で挟む部位であるとともに、開口47aを区画して環形に形成されている。開口47aの径は押込み部位43の外径より大きい。この押え部47が連続された筒部48は、円筒形であり、その内周にホルダ33の雄ねじ部35bに取外し可能に螺合される雌ねじ部48aが形成されている。なお、図2及び図3中符号49は、押え部47と筒部48とが形成した角部の外面に開放し、かつ、周方向に間隔的に形成された係合凹部を示している。保持リング46は係合凹部49に図示しない工具を引掛けた状態で回転される。
押し軸51は、金属又は硬質合成樹脂の一体成形品であって、軸部52とヘッド部53を備えている。
軸部52は、円柱状であって、パイプ部34の軸長より長い。この軸部52はパイプ部34を軸方向に移動可能に貫通していて、胴21の内部に突出された軸部52の軸端部(先端部)に、パイプ部34から押し軸51を抜け止めする止め輪54が取付けられている。止め輪54は、金属製でC型又はE型であって、胴21の内側からパイプ部34の端面に引っ掛かる大きさを有している。
軸部52の端に一体に設けられたヘッド部53は円筒形の周壁を有している。この周壁の外径は凹部37の内径より僅かに小さい。このヘッド部53は支持部36の内周面を摺動可能である。
軸部52の軸方向中間部にパッキン取付け溝52aが形成されている。これとともに、パッキン取付け溝52aに防水及び防塵を担うパッキン55が取付けられている。パッキン55は、弾性変形が可能なゴム系又はプラスチックス系の材料でリング状に形成されていて、パイプ部34の内周面を摺動可能である。このパッキン55によって、パイプ部34と軸部52との間が液密にシールされている。
ばね61は、コイルばねからなり、その両端を凹部37の底面とこれに対向したヘッド部53の裏面に接して、これらの面で圧縮された状態に挟まれている。このばね61は、押し軸51が押し込まれた場合に更に圧縮可能である。ばね61のばね力によって、押し軸51が外装ケース12の外部に向けて、具体的には胴21の外側方に向けて付勢されている。それにより、止め輪54が外装ケース12の内部に突出されたパイプ部34の端面に引っ掛かった状態に保持される。これとともに、ヘッド部53が押込み部位43に接して、押込み部位43が胴21の外側方に向けて付勢された状態が保持されている。
次に、押込み操作部31を組立てる手順を説明する。この場合、胴21が有するホルダ33は予め第2胴部材25にろう付けされている。
まず、パッキン55が取付けられた押し軸51の軸部52の外周に、ばね61を遊嵌した状態で、裏蓋23が未装着の胴21の通孔、つまり、ホルダ33に形成された通孔34aに、軸部52を胴21の外側から内側に向けて挿入しばね61を圧縮する。この挿入状態で、胴21の内側で軸部52に止め輪54を取付ける。
これにより、止め輪54がパイプ部34の先端に引掛ってばね61の圧縮状態が維持される。これとともに、パッキン55が、弾性変形を伴って縮徑方向に圧縮された状態となり、通孔34aの内面に摺動可能に密接される。そのため、通孔34aの内面と軸部52との間が水密にシールされる。
次に、胴21の外側で、この胴21の支持部36の外周に操作部材41が有した押込み部位43の内周面を嵌合させて、操作部材41のパッキング部位42をホルダ33の座面35aに着座させる。これにより、操作部材41が胴21の外側に突出している押し軸51のヘッド部53を覆うとともに、押込み部位43の内面がヘッド部53の端壁に接するように操作部材41が配置される。そのため、外装ケース12の外部から外装ケース12の内部に向けて押込み部位43が押込まれるに伴い、この押込み部位43を介して軸部52を外装ケース12の内部に押込み可能となるように操作部材41が配置される。
こうした操作部材41の配置作業では、既述のように支持部36の外周に押込み部位43が嵌合されることで、ホルダ33の保持部35に操作部材41を位置決めできるので、押込み操作部31の組立てを容易化できる。
最後に、外装ケース12の外部で、ホルダ33に保持リング46を取付ける。即ち、保持リング46が有する開口47aに操作部材41の押込み部位43を貫通させながら、保持リング46が有した筒部48をホルダ33が有した保持部35の周囲に配置して、操作部材41を外装ケース12に取付ける。この場合、筒部48の内面に形成された雌ねじ部48aを保持部35の外周に形成された雄ねじ部35bに螺合する。
こうして操作部材41が外装ケース12に取付けられた状態は図2に示されている。この状態で、保持リング46の押え部47と座面35aとは、これらに接したパッキング部位42をこの部位の厚み方向に圧縮して挟んでいる。押え部47と座面35aとこれらに挟まれたパッキング部位42とは、外装ケース12とこれに取付けられた押込み操作部31との間を液密にシールするシール部を形成している。
シール部が組立てられる場合、既述のように操作部材41がホルダ33に位置決めされているので、押え部47が座面35aとの間にパッキング部位42を挟む際に、パッキング部位42が徑方向にずれ動くことを支持部36で防止できる。これにより、押え部47と座面35aとでパッキング部位42を確実に挟んで、シール部を組立てることが可能である。
なお、この組立てにおいて、パッキング部位42が適正に挟まれない場合、開口47aにパッキング部位42が食み出し、或いは、押込み部位43が歪み。これらの不良状態は、開口47aに押込み部位43が通されていることから、視認することができるので、組立不良の発見が容易である。
以上のように保持リング46をホルダ33にねじ込んで操作部材41を外装ケース12に取付ける場合、保持リング46のねじ込みの程度を加減することにより、パッキング部位42の圧縮度を調整することが可能である。言い換えれば、シール部のシール性能を調整することが可能である。又、雌ねじ部48aと雄ねじ部35bとの螺合は比較的容易に外すことが可能である。そのため、経年変化などで操作部材41が劣化した等によりシール部のメンテナンスが必要な場合、保持リング46を外すことで、シール部を分解して、例えば操作部材41を容易に交換することが可能である。
なお、挟まれて弾性変形した状態にあるパッキング部位42が復元しようとする力が、雌ねじ部48aと雄ねじ部35bとの螺合箇所に作用している。そのため、保持リング46が取付けられた状態に保持される。これとともに、第1実施形態では、筒部48の先端面が、保持部35に対して直角に連続した外装ケース12の外面をなした第2胴部材25の外面25aに密に接触しているので、この部分での摩擦抵抗によっても、保持リング46の取付け状態が保持される。
以上のように組立てられた押込み操作部31を備えた腕時計11において、押込み操作部31が有した操作部材41の押込み部位43が、その変形を伴いながら胴21の外側からばね61のばね力に抗して押し込まれた場合、押し軸51が胴21の内部に向けて押し込まれて、この押し軸51の軸部52の先端がこれに対向して配設されている接点部材16を押圧する。それにより、以上のように押込み操作された押込み操作部31に割り当てられた機能が発揮され、例えば文字板13を照明するランプが点灯される。この後、押込み部位43に対する押込み操作力が加わらなくなるに伴い、押し軸51がばね61により胴21の外側に向けて押し戻される。これとともに、押し軸51のヘッド部53により押込み部位43が押し込まれる前の状態に押し戻される。
この場合、押込み操作部31の操作に伴って以上のように移動される押し軸51は、その軸部52がパッキン55を介して通孔34aを形成する壁面つまりパイプ部34に摺動可能に支持されているだけではなく、押し軸51のヘッド部53が支持部36の内周面に摺動可能に支持されている。これにより、押し軸51の移動がパイプ部34及び支持部36でガイドされるので、押し軸51を安定させた状態でその軸方向にさせることが可能である。
水中等において腕時計11の操作部材41の内部に対する防水は、環状のシール部、つまり、胴21の保持部35が有する座面35aと保持リング46の押え部47とが、操作部材41のパッキング部位42をその厚み方向に圧縮して挟んだ箇所が担っている。
押え部47は座面35aと同様な環形であるので、シール部の各位置でのシール性能にばらつきを生じ難く、環形のパッキング部位42をその全周にわたり均一に圧出させて圧縮してシール部を構成できる。これにより、操作部材41の内部に対する防水及び防塵のためのシール性能を安定化できる。
更に、保持部35とこの周囲に配置された保持リング46は不用意に動かないので、押込み部位43が押込まれ、又は押込まれる前の状態に押込み部位43が復元されることに伴って、前記シール部が動かされることがない。言い換えれば、シール部は押込み部位43の動きに影響されることがなく、シール性能を維持できる。このため、パッキング部位42を有したシール部のシール性能が不安定化することがない。これとともに、前記シール部のパッキング部位42が動かないことに伴い、このパッキング部位42が摩耗してシール部でのシール性能が不安定化することもない。
したがって、押込み操作部31での防水性が向上される。このため、水中で押込み操作部31を操作することが可能である。zかも、第1実施形態では、前記シール部と胴21の内部との間に、押し軸51に取付けられたパッキン55による防水のためのシール部を更に備えている。このような二重シールにより、水や砂粒等の異物が胴21の内部へ侵入することを、より確実に防止することが可能である。この場合、パッキング部位42を有した外側のシール部により、胴21の内部側のパッキン55を有した内側シール部に砂粒等の異物の侵入が防止されるに伴い、パッキン55とパイプ部34との間への前記異物の噛み込みが防止される。このため、パッキン55による防水のためのシール部の性能が維持されて、防水性能を保持することが可能である。これとともに、異物の噛み込みがないことに伴って、押込み操作部31の操作性の低下、言い換えれば、押し軸51を押込み移動させる操作が重くなることを防止することも可能である。
又、操作部材41の内部に対する防水を担うパッキング部位42を有した保持リング46は、その筒部48によって操作部材41を外装ケース12に取付けているので、パッキング部位42を圧縮する押え部47を有した保持リング46を外装ケース12に固定するための部品を要しない。これにより、保持部35、操作部材41、及び保持リング46を有して形成される押込み操作部31の構成を簡単にできる。
以上説明したように実施形態1の腕時計11によれば、簡単な構成でありながら押込み操作部31での防水性を向上することが可能である。
図4は本発明の第2の実施の形態を示している。この第2実施形態の構成は以下の説明を除いて第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成又は同一の機能を奏する構成については、第1実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態で、押込み操作部31が組立てられた状態で、保持リング46が有した筒部48の端面は、第2胴部材25の外面25aから離れていて、これらの間にギャップGが設けられている。これ以外の第2実施形態の構成は、図4に示されない構成を含めて第1実施形態の腕時計11と同じである。
したがって、第2実施形態でも、第1実施形態で説明した理由により、簡単な構成でありながら押込み操作部31での防水性を向上することが可能な腕時計11を提供できる。加えて、第2実施形態では、ギャップGが消失するまで保持リング46を保持部35にねじ込むことが可能である。このねじ込みを深くするほどパッキング部位42の圧縮度を強められる。このため、経年変化等により、パッキング部位42を有するシール部のシール性能の劣化が予想される場合、これに対処することが可能である。即ち、保持リング46のねじ込みを深くすることで、パッキング部位42を更に圧縮して、このパッキング部位42を有するシール部のシール性能を改善できる。
図5は本発明の第3の実施の形態を示している。この第3実施形態の構成は以下の説明を除いて第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成又は同一の機能を奏する構成については、第1実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
第3実施形態では、通孔34aを区画した壁であるパイプ部34との間をシールするために第1実施形態で用いたパッキンが省略されている。この省略は、パッキング部位42を有したシール部が、パイプ部34より胴外側に設けられていることにより可能である。そして、押し軸51の軸部52は、胴21の通孔34aを区画したパイプ部34に摺動可能に貫通されている。これ以外の第3実施形態の構成は、図5に示されない構成を含めて第1実施形態の腕時計11と同じである。
したがって、第3実施形態でも、第1実施形態で説明した理由により、簡単な構成でありながら押込み操作部31での防水性を向上することが可能な腕時計11を提供できる。しかも、第1実施形態で用いたパッキンの省略に伴い、更に部品点数が削減されてコストダウンに貢献することが可能である。
しかも、パイプ部34の内面を摺動可能なパッキンがある場合、このパッキンがパイプ部34の内面を摺動することによって摩耗するので、長期間の使用により、パイプ部34の内側での防水性能が次第に低下する虞がある。その上、摺動を原因とする摩耗に伴ってパッキンからけば立つ様に成長し分離される異物が、パッキンとパイプ部34との間に噛み込んで、パイプ部34の内側での防水性能が次第に低下する虞がある。しかし、こうした懸念は、第3実施形態ではパイプ部34の内面を摺動可能なパッキンが存在しないので、発生することがない。
図6及び図7は本発明の第4の実施の形態を示している。この第4実施形態の構成は以下の説明を除いて第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成又は同一の機能を奏する構成については、第1実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
第4実施形態は、操作部材41を保持部35に取付ける構成が第1実施形態とは異なる。
詳しくは、胴21が有したホルダ33の保持部35の外周は円形であり、第1実施形態で採用した雄ねじ部は省略されている。これに応じて、保持リング46が有した筒部48の内周は円形である、第1実施形態で採用した雌ねじ部は省略されている。この筒部48の内径は保持部35の外径よりも大きい。
更に、操作部材41は筒状の被挟持部位44を有している。被挟持部位44はパッキング部位42に一体に連続されている。この被挟持部位44は、パッキング部位42を境に押込み部位43とは反対側に突出されていて、操作部材41の最大径部をなしている。被挟持部位44は保持部35の外周に嵌合されている。そのため、操作部材41は、その内面を、保持部35の外周、保持部35の座面35a、及び支持部36の外周に接した形態で、保持部35及び支持部36を覆って設けられている。
保持リング46の筒部48は被挟持部位44の外周に圧入された形態で保持部35の周囲に配置されている。被挟持部位44はこの部位の厚み方向に保持部35と筒部48とで圧縮された状態に挟まれている。これにより、操作部材41が保持部35に取付けられているとともに、押込み操作部31が組立てられている。この組立てによって、操作部材41のパッキング部位42がこれに厚み方向から接した座面35aと押え部47とで圧縮状態に挟まれた状態に保持されている。
以上説明した以外の第4実施形態の構成は、図6及び図7に示されない構成を含めて第1実施形態の腕時計11と同じである。
したがって、第4実施形態でも、第1実施形態で説明した理由により、簡単な構成でありながら押込み操作部31での防水性を向上することが可能な腕時計11を提供できる。しかも、
更に、第4実施形態では、保持部35と筒部48とで圧縮状態に挟まれてパッキング部位42に連続された被挟持部位44も防水性能を発揮する。これにより、押込み操作部31における防水距離が長く確保されるので、防水性能をより向上することが可能である。
これとともに、第4実施形態で、被挟持部位44の外周に圧入された保持リング46に回転力が加わった場合でも、この保持リング46は不用意に回転され難い。これにより、パッキング部位42を有するシール部でのシール性能を維持する上で好適である。
しかも、操作部材41を外装ケース12に取付けるのに、保持部35の外周に嵌合された操作部材41の被挟持部位44の外周に、保持リング46の筒部48を圧入することで実現しているので、保持部35及び筒部48に対して共にねじ部を形成する必要がない。このため、保持部35及び筒部48に対する加工コストが低減されて、全体のコストダウンに貢献することができる。
なお、上述した各実施形態では、座面、パッキング部位、及び押え部の形状は、外周が円形の環形であるが、これに制約されず、例えば、外周形状が、角形、又は多角形等であっても構わない。
11…腕時計(携帯機器:携帯時計)
12…外装ケース(機器外装体)
15…ムーブメント(内蔵機器)
16…接点部材(応動部材)
21…胴
25a…外装ケースが有した第2胴部材の外面
31…押込み操作部
32…パイプ取付け孔
33…ホルダ
34…パイプ部
34a…通孔
35…保持部
35a…座面
35b…雄ねじ部
36…支持部
37…凹部
41…操作部材
42…パッキング部位
43…押込み部位
44…被挟持部位
46…保持リング
47…押え部
47a…開口
48…筒部
48a…雌ねじ部
51…押し軸
52…軸部
53…ヘッド部
61…ばね

Claims (7)

  1. 座面が形成された保持部を有する機器外装体と、
    前記座面に着座されるパッキング部位、及びこの部位に一体に連続されて前記機器外装体の外から押込み操作される押込み部位を有し、防水性能を有する軟質材料で形成された操作部材と、
    前記押込み部位が貫通する開口を区画しかつ前記パッキング部位に接する押え部、及び前記押え部に一体に連続され前記保持部の周囲に配置されて前記操作部材を前記機器外装体に取付ける筒部を有し、かつ、前記操作部材が前記機器外装体に取付けられた状態で前記押え部と前記座面とが前記パッキング部位をこの部位の厚み方向に圧縮して挟んだ状態に保持する保持リングと、
    を具備し、
    前記保持部がその外周に雄ねじ部を有するとともに前記筒部がその内周に雌ねじ部を有し、この雌ねじ部と前記雄ねじ部との螺合により、前記操作部材が前記機器外装体に取付けられており、
    前記保持部に対して直角に連続する前記機器外装体の外面と前記筒部の端面との間に、ギャップを設けたことを特徴とする携帯機器。
  2. 前記保持部の中央部を貫通する通孔を前記機器外装体が有し、前記通孔に押し軸を挿入し、この押し軸を覆った前記押込み部位を介して前記機器外装体の内部に前記押し軸が押込み可能であることを特徴とする請求項1に記載の携帯機器。
  3. 前記操作部材が前記パッキング部位に一体に連続されて前記保持部の外周に嵌合される筒状の被挟持部位を有し、前記保持部と前記筒部とが前記被挟持部位をこの部位の厚み方向に圧縮した状態に挟んで前記被挟持部位の外周に圧入された前記筒部により、前記操作部材が前記機器外装体に取付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯機器。
  4. 前記座面に対して直角に連続して前記押込み部位を内側から支える円筒形の支持部を、前記機器外装体が更に有することを特徴とする請求項1からのうちのいずれか一項に記載の携帯機器。
  5. 前記支持部の内径が前記通孔の径より大きく、前記押し軸が前記支持部の内周面でガイドされるヘッド部を有していることを特徴とする請求項に記載の携帯機器。
  6. 前記機器外装体がパイプ取付け孔を有した胴及びこの胴に一体化されたホルダを備え、このホルダが前記パイプ取付け孔に挿入されて前記通孔を形成したパイプ部を有し、かつ、前記ホルダに前記保持部が形成されていることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の携帯機器。
  7. 請求項1からのうちのいずれか一項に記載の携帯機器で形成された携帯時計。
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