JP2003239739A - 強制空冷エンジンの送風構造 - Google Patents

強制空冷エンジンの送風構造

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JP2003239739A
JP2003239739A JP2002043383A JP2002043383A JP2003239739A JP 2003239739 A JP2003239739 A JP 2003239739A JP 2002043383 A JP2002043383 A JP 2002043383A JP 2002043383 A JP2002043383 A JP 2002043383A JP 2003239739 A JP2003239739 A JP 2003239739A
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centrifugal fan
engine
magneto
air
magnet
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JP2002043383A
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English (en)
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Osamu Sekimoto
修 関本
Shoichi Akita
昌一 秋田
Katsunori Hisama
克徳 久間
Nobuhiro Horitani
宜弘 堀谷
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でフライホイールマグネトを構成
して、重量増大を抑制し、コストの低減を図るととも
に、空冷装置を確実に取付け、エンジン冷却の向上を図
った強制空冷エンジンの冷却装置を提供する。 【解決手段】 クランクケース33のマグネト側端部に
フライホイールマグネト36と同軸でクランク軸34に
取付けられる遠心ファン羽根車41aを備え、シリンダ
31、シリンダヘッド32に冷却風を送る遠心ファン4
1を備えた強制空冷エンジンにおいて、遠心ファン羽根
車41aは別体で設けられ、遠心ファン羽根車41aの
主板41bに冷却風を送風する送風フィン41cとマグ
ネト内の空気をマグネト外部に排気する排気フィン41
dとが形成され、遠心ファン41内部とフライホイール
マグネト36内部とを連通する貫通孔50を形成したこ
とを特徴とするものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空冷エンジンの構
造に関し、特に、遠心ファンを備えた強制空冷エンジン
の送風構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクータ、汎用エンジンおよび
雪上車等に搭載されるエンジンとして、冷却風を強制的
に送風して冷却するようにした強制空冷エンジンがあ
る。従来の強制空冷エンジンは、一般に、クランクケー
スの一側部よりクランク軸の一端部を突出させ、そこに
フライホイールマグネトが配置されている。前記フライ
ホイールマグネトは、ローター部がクランク軸と同軸で
回転自在に配設され、ステータ部がクランクケース側に
固定されている。
【0003】前記フライホイールマグネトは、発電時に
ステータ部のコイルより発熱が生じるため、ステータ部
を冷却するようにしたものが知られている。ここで、従
来のフラーホイールマグネトの冷却構造を、図面を参照
して以下に説明する。
【0004】図9の(a)は従来の強制空冷エンジンの
フライホイールマグネトの一例を示す平面図、(b)は
前記フライホイールマグネトの構成を示す側面断面図、
(c)は(a)のC−C断面矢視図、図10の(a)は
従来の強制空冷エンジンのフライホイールマグネトのそ
の他の例を示す平面図、(b)は前記フライホイールマ
グネトの構成を示す側面断面図である。
【0005】従来例1は、図9(a)、(b)、(c)
に示すように、フライホイールマグネト336のロータ
ー部336aのクランク軸34と垂直に対向する面に斜
めの開口部350を形成して、軸流方式により冷却風を
開口部350からローター部336a内に矢印に示すよ
うに導入して、ステータ部336bを冷却するようにし
た構造である。
【0006】従来例2は、図10(a)、(b)に示す
ように、フライホイールマグネト436のローター部4
36aのクランク軸34と垂直に対向する面に円周方向
にフィン436cを形成し、フライホイール回転中央部
に開口部450を形成して、前記フィン436cにより
ローター部436a内側の空気が円周方向に排出される
ことで、冷却風を前記開口部450からローター部43
6a内矢印に示すように導入して、ステータ部436b
を冷却するようにした構造である。
【0007】従来例3として、従来例1と従来例2とを
併用する構造もある。
【0008】具体的には、実開昭57−162919号
公報に開示されているように、フライホイールマグネト
を構成するフライホイールの始動用プーリ側に開口部を
設けて、その開口部よりシリンダおよびシリンダヘッド
に冷却風を導入するファンを有する強制空冷エンジンに
おいて、前記フライホイールにプーリ側と反対側のマグ
ネト側とを連通する空気口と、前記通気口より外気を導
入してフライホイールマグネトを空冷した後に排出する
フィンを備えるものが提案されている。しかしながら、
この構成によると、フライホイールの構成が複雑になる
という問題点があった。
【0009】また、特開平8−210134号公報に開
示されているように、マグネトロータを有しリコイルス
タータの内側にフライホイールをクランク軸に取付け、
フライホイール上方にマグネトコイル部をシリンダの横
側方に配設し、フライホイールの外周側を包囲し、羽根
車によりリコイルスタータ側より吸気してマグネトコイ
ル部の周囲からシリンダの周囲に送風して冷却するよう
にした強制空冷エンジンにおいて、前記羽根車には表裏
に羽根が設けられ、前記羽根に対向して延長ケースには
吸気孔が設けられて、クランクケース下方の空間に冷却
風を導入するようにしたものが提案されている。
【0010】しかしながら、この構成によると、遠心フ
ァンの外側にマグネトコイル部が配置されており、マグ
ネトコイルを冷却した空気でエンジンを冷却するように
しているので、エンジン冷却効果が低下するという問題
点があった。
【0011】また、実開昭59−142417号公報に
開示されているように、クランク軸の一端部に取付けら
れるフライホイールの反クランクケース側に送風翼列を
設け、該フライホイールを冷却ファン兼用とし、フライ
ホイール上方のシリンダ近傍に電装品を配置して、シリ
ンダ、シリンダヘッドおよび電装品を冷却するようにし
た強制空冷エンジンにおいて、フライホイールのクラン
クケース側に前記送風翼とは別に送風翼列を設け、前記
フライホイールに対峙する位置のクランクケースに冷却
風吸入口を形成して、該冷却風吸入口より冷却風を導入
して電装品側に送風するようにしたものが提案されてい
る。
【0012】しかしながら、この構成によると、発電機
側を冷却した冷却風を合わせてエンジン側を冷却するよ
うにしているので、エンジンの冷却効果が低下するとい
う問題点があった。
【0013】さらに、特開2000−328955号公
報に開示されているように、エンジンと発電機を並設
し、該エンジンと発電機の上方に燃料タンクを設置した
エンジン発電機において、燃料タンクおよび遮熱カバー
で装置の上部全体を覆うようにしたことを特徴とするエ
ンジン発電機において、アウタロータに遠心ファン側と
発電機側とを連通する開口部と遠心ファンの裏側に発電
機側への送風用の羽根が設けたものが提案されている。
【0014】しかしながら、この構成によると、発電機
側の羽根により冷却風を送風し、発電機側を冷却した冷
却風を合わせてエンジン側を冷却するようにしているの
で、エンジンの冷却効果が低下するという問題点があっ
た。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来で
は上述したような色々な問題を有していた。さらに、従
来のフライホイールマグネトを利用した強制空冷エンジ
ンの冷却構造では、フライホイールマグネトに複雑な形
状のフィンを設ける必要があり、フライホイールマグネ
トの構成が複雑となるという問題点があった。特に、こ
のような複雑な構造を有するフライホイールマグネトは
鋳物により形成されるのが一般的であり、重量を増大す
る要因となっていた。
【0016】また、樹脂製の遠心ファン羽根車を採用し
た強制空冷エンジンも知られているが、遠心ファン羽根
車の成形に精度が要求されるため、コスト高となるとい
う問題点があった。さらに、高回転でエンジンを運転す
る際に、回転変動が激しくなり、羽根車の外径が大きい
場合には、樹脂とインサートとの間に摩耗が生じて取付
け不良の原因となるという問題点があった。
【0017】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、簡単な構成でフライホイールマグネト
を構成して、重量増大を抑制し、コストの低減を図ると
ともに、空冷装置を確実に取付け、エンジン冷却の向上
を図った強制空冷エンジンの冷却装置を提供することを
目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、強制空冷エン
ジンの冷却装置に係り、エンジンのクランクケースのマ
グネト側端部に、前記マグネトと同軸でクランク軸に取
付けられる遠心ファン羽根車を備え、該遠心ファン羽根
車によりシリンダ及びシリンダヘッドに冷却風を送る遠
心ファンを備えた強制空冷エンジンにおいて、前記遠心
ファン羽根車は、マグネトの外側に別体で設けられ、前
記遠心ファン羽根車の主板の反マグネト側に、シリンダ
及びシリンダヘッド側へ送風するための送風フィンが形
成されるとともに、前記主板のマグネト側に、マグネト
の円周方向外側にマグネト内の空気をマグネト外部に排
気する排気フィンが形成され、クランク軸回りに、遠心
ファン内部とマグネト内部とを連通する貫通孔を形成し
たことを特徴とするものである。
【0019】また、前記マグネトが配設されるクランク
ケースの一側面は、前記マグネトの反遠心ファン側およ
びその外周部を包囲するとともに、前記排気フィンが旋
回する範囲及びその外周部を包囲し、前記排気フィンと
対向する部位のうち該排気フィンが旋回する範囲の外側
寄りに、遠心ファン内部と外側とを連通する貫通孔が形
成され、前記遠心ファンの回転にともない、マグネト内
側の空気をクランクケース側貫通孔よりクランクケース
外側に排気することが好ましい。
【0020】また、前記マグネトが配設されるクランク
ケースの一側面は、前記マグネトの反遠心ファン側およ
びその外周部を包囲するとともに、前記排気フィンが旋
回する範囲及びその外周部を包囲し、前記排気フィンと
対向する部位のうち該排気フィンが旋回する範囲の内側
寄りに、遠心ファン内部と外側とを連通するクランクケ
ース側貫通孔が形成され、前記遠心ファンの回転にとも
ない、外気をクランクケース側貫通孔より遠心ファン内
に導入することが好ましい。
【0021】また、エンジンのクランクケースのマグネ
ト側端部に、前記マグネトと同軸でクランク軸に取付け
られる遠心ファン羽根車を備え、該遠心ファン羽根車に
よりシリンダ及びシリンダヘッドに冷却風を送る遠心フ
ァンを備えた強制空冷エンジンにおいて、前記遠心ファ
ン羽根車は、別体で構成され、且つ合成樹脂で形成さ
れ、前記遠心ファン羽根車の表裏に間座部材を介在させ
てマグネト側に締結されることが好ましい。
【0022】また、前記遠心ファン羽根車は、反マグネ
ト側にリコイルカップを配設し、該リコイルカップとと
もに同時にマグネト側に締結されることが好ましい。ま
た、前記エンジンは、2気筒2サイクルエンジンであっ
て、クランク軸の一端部に、マグネト、リコイル、遠心
ファンが設けられ、クランク軸の他端部に、出力軸が突
出形成されることが好ましい。また、前記エンジンは、
雪上車に搭載されることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して詳細に説明する。図1〜図5は発明を実施す
る形態の一例であって、図1は本発明の実施形態に係る
スノーモービルの全体構成を示す側面図、図2は前記ス
ノーモービルの全体構成を示す平面図、図3の(a)は
本実施形態に係る強制空冷エンジンの構成を示す正面断
面図、(b)は(a)のA部の部分詳細図、図4は前記
強制空冷エンジンの空冷装置による冷却風の流れを示す
説明図、図5は前記冷却装置の遠心ファンケーシングの
マグネト側ケーシングとベンチレーションカウリングの
構成を示す前記空冷装置のマグネト側から見た側面図で
ある。図中、図と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしている。
【0024】本実施形態は、図1、図2に示すように、
スノーモービル1に本発明に係る送風構造を備えた強制
空冷エンジン3を搭載したものである。前記スノーモー
ビル1は、前後方向に延びた車体フレーム10のフレー
ム前部(エンジンマウントフレーム)11下部に左右一
対の操舵用そり13が左右方向に向くように回動自在に
設置され、フレーム後部12の下部にトラックベルト1
5を循環させる駆動用のクローラ16が配置されてい
る。前記クローラ16は、フレーム後部12の前端に配
置された駆動輪17と後端に配置された従動輪18と複
数個の中間輪19とサスペンション機構20と各車輪の
周囲に巻かけられて循環するトラックベルト15とを設
けたものである。
【0025】前記車体フレーム10は、モノコックフレ
ーム構造で形成されており、エンジン3が搭載されるフ
レーム前部11は、主部11aより前部分が上方に突出
形成され、操舵用そり13の支持用のフロントサスペン
ション13a上部を収容するフロントサスペンションハ
ウジング11bが形成されるとともに、前記主部11a
より後部分が斜め後ろ上方に立ち上がる形状で、クロー
ラ16の駆動輪17上方付近を収容するトラックハウジ
ング11cがフレーム後部12と連続的かつ一体的に形
成されている。
【0026】前記フレーム後部12は、車体前後方向で
後端部に亘り延設され、クローラ16全体を下方に収容
するカバーを兼ねている。また、前記フレーム後部12
上方には、鞍形のシート22が配置され、該シート22
の車体幅方向両側には、該シート22より一段低くなっ
たステップ23が設けられている。前記シート22と前
部カバー4との間のほぼ車体中央部にはステアリングシ
ャフト(図示省略)が立設され、該ステアリングシャフ
トの上端にはバーハンドル26がやや後方に傾いて水平
方向左右に延設されている。
【0027】前記バーハンドル26近傍の前方には、ウ
インドシールド28が立設されており、該ウインドシー
ルド28基部より前部カバー4が略流線形状に前方に向
かいなだらかに下がった概略船底を逆さにした形状を呈
している。前記バーハンドル26によりステアリングシ
ャフトを介して操舵用そり13を操作するようにされて
いる。
【0028】次に、強制空冷エンジン3の構成について
詳細に説明する。前部カバー4内部のエンジンルーム3
0内において、図1〜図3(a)に示すように、エンジ
ン3のシリンダ31を略垂直にした状態で、クランク軸
34を車体幅方向とほぼ平行に向けて、前部カバー4内
側のエンジンルーム30内のほぼ中央に配置されてい
る。前記エンジン3の前方には、排気管35が配置され
ている。
【0029】前記エンジン3は、図3の(a)に示すよ
うに、幅方向に並列に2個のシリンダ31が配置された
2気筒2サイクルエンジンであって、2個のシリンダ3
1の上方にシリンダヘッド32が配置され、該シリンダ
31の下側にはクランクケース33が配置され、前記ク
ランクケース33のマグネト側端部に遠心ファン41を
備え、且つシリンダ31及びシリンダヘッド32の外周
部を覆うベンチレーションカウリング45を備えた空冷
装置40が設けられた強制空冷エンジンである。
【0030】前記シリンダヘッド32の上部には、図3
(a)、図5に示すように、冷却フィン32aが略垂直
に且つフロント側からリア側に向かいマグネト側から出
力軸側へ斜め方向に形成され、また、各シリンダ31と
対向して形成される燃焼室32bの略中央部に点火プラ
グ32cが各々設置されている。さらに、前記点火プラ
グ32c同士の略中間の位置には、ベンチレーションカ
ウリング45を固定するための取付けボルト32dが取
付けられている。
【0031】前記クランクケース33は、シリンダ側に
配置されるアッパークランクケース33aと、該アッパ
ークランクケース33aの下側に配置されるロアクラン
クケース33bにより構成されている。
【0032】前記クランクケース33には、図3(a)
に示すように、車体幅方向と略平行にクランク軸34が
配置されている。前記クランク軸34は、その一方端に
はフライホイールマグネト36のローター部36aが取
付けられ、他方端はクランクケース33より外側に突出
して出力軸34aが設けられている。前記クランクケー
ス33のマグネト側にはステータ部36bが配設され、
該ステータ部36bの先端部外周には、発電コイル36
cがローター部36aの内壁に対向して近接して配置さ
れている。
【0033】前記ローター部36aは、円筒状の外形を
呈し、一方側に中央部にクランク軸34の一端部に嵌合
されるボス部36dが内側に向かい突設され、他方側が
クランクケース側に向かい開口されている。該ローター
部36aの内周壁には複数の磁石が配置されている。
【0034】前記クランクケース33のマグネト側側部
には、空冷装置40を構成する遠心ファン41が設けら
れている。前記遠心ファン41は、遠心ファン羽根車4
1aと該遠心ファン羽根車41aの外周を覆うよう構成
された遠心ファンケーシング42を備えている。
【0035】前記遠心ファン羽根車41aは、フライホ
イールマグネト36と別体で設けられ、合成樹脂で形成
されたものであって、円盤状の主板41bと、該主板4
1bの反マグネト側にシリンダ31及びシリンダヘッド
32側へ送風するための送風フィン41cと、該主板4
1bのマグネト側にフライホイールマグネト36の円周
方向外側にフライホイールマグネト36内部の空気をフ
ライホイールマグネト36外部に排気する排気フィン4
1dとを備えている。
【0036】前記遠心ファン羽根車41aは、図3
(a)に示されるように、クランク軸34の一端部にフ
ライホイールマグネト36と同軸で該フライホイールマ
グネト36の外側に設けられ、且つ該遠心ファン羽根車
41aの外側にリコイルカップ38が配置されて、締結
ボルト39により該リコイルカップ38とともにフライ
ホイールマグネト36のローター部36aにいわゆる共
締めで同時に締結されている。前記主板41bとロータ
ー部36aとの間、および、前記主板41bとリコイル
カップ38との間には、図3(b)に示すように、おの
おの間座部材として座金49が介在されている。
【0037】また、前記遠心ファン羽根車41aとロー
ター部36aには、図4に示すように、クランク軸34
軸心方向に対向する面に、遠心ファン41の送風上流側
内部とローター部36a内部とを連通する貫通孔50が
形成されている。
【0038】前記遠心ファンケーシング42は、図3
(a)、図4、図5に示すように、クランクケース33
のマグネト側に形成されるマグネト側ケーシング43
と、エンジン側方より遠心ファン羽根車41aを覆う外
気入口側ケーシング44とにより構成されている。
【0039】前記マグネト側ケーシング43は、図5に
示すように、ベンチレーションカウリング45のリア側
ベンチレーションカウリング47と一体で形成されたベ
ンチレーションカウリング側ケーシング43aと、クラ
ンクケース33と一体で形成されたクランクケース側ケ
ーシング43bとにより構成されている。
【0040】前記クランクケース側ケーシング43b
は、図3(a)に示すように、遠心ファン羽根車41a
のクランクケース側を覆うとともに、該遠心ファン羽根
車41aの円周方向に沿って隙間を形成して送風通路4
2aを形成している。前記送風通路42aは、図5に示
すように、送風通路上流側(フロント側)から下流側
(リア側)に向かい漸次広くなるように構成されてい
る。
【0041】前記外気入口側ケーシング44は、図3
(a)に示すように、遠心ファン羽根車41aをエンジ
ン側方より覆うとともに、該遠心ファン羽根車41aの
円周方向に沿って隙間が形成されて送風通路42aが形
成され、且つ、遠心ファン羽根車41aと対向する部分
を外側に膨出させた膨出部44cが形成され、その外壁
部に空気孔44dが構成されている。
【0042】前記ベンチレーションカウリング45は、
図5に示すように、シリンダ31およびシリンダヘッド
32のフロント側を覆うフロント側ベンチレーションカ
ウリング46と、そのリア側を覆うリア側ベンチレーシ
ョンカウリング47より構成されている。
【0043】前記フロント側ベンチレーションカウリン
グ46は、マグネト側よりシリンダヘッド32の略中央
部にかけて前方に膨出した膨出部46aが形成されてい
る。前記膨出部46aの内側には、図5に示すように、
冷却風案内板46c1、46c2が、シリンダ31内で
往復動するのピストンの軸心方向に対して略垂直に、且
つ冷却フィン32aに近接して延設されている。前記冷
却風案内板46c1、46c2は、上下方向で2箇所に
膨出部46aと一体で並設され、該膨出部46a内部を
3分割している。
【0044】前記リア側ベンチレーションカウリング4
7は、図3(a)、図5に示すように、マグネト側に前
記外気入口側ケーシング44に対向する位置に、ベンチ
レーションカウリング側ケーシング43aが一体的に形
成されている。前記ベンチレーションカウリング側ケー
シング43aは、前記クランクケース側ケーシング43
bの上端部に当接配置されている。
【0045】また、前記リア側ベンチレーションカウリ
ング47は、図5に示すように、後面部の出力軸側より
シリンダヘッド32の略中央部にかけて後方に膨出して
出力軸側に向かうに連れて漸次拡がるよう膨出部47a
が形成され、出力軸側端部には側方に向かい開口した開
口部(図示省略)が形成されている。
【0046】前記フロント側ベンチレーションカウリン
グ46とリア側ベンチレーションカウリング47とは、
シリンダヘッド上部の略中央で、フロント側ベンチレー
ションカウリング46の一部とリア側ベンチレーション
カウリング47の一部とを重ね合わせて、取付けボルト
32dによりいわゆる共締めで同時に装着されている。
【0047】次に、本実施形態の強制空冷エンジンの冷
却風の流れを、図面を参照して説明する。強制空冷エン
ジン3では、図4に示すように、遠心ファン羽根車41
aが回転することにより、エンジン外部の空気が遠心フ
ァンケーシング42の側方の空気孔44dより遠心ファ
ン41内部に導入される。遠心ファン41内部に導入さ
れた空気は冷却風として、図中の矢印Bに示すように、
遠心ファンケーシング42内の送風通路42aを通って
エンジン3上方のフロント側ベンチレーションカウリン
グ46に送風される。
【0048】このとき、遠心ファン41内に導入された
空気の多くは、矢印B1に示すように、送風ファン41
cにより送風通路42aを通ってベンチレーションカウ
リング45側に冷却風として送風される。
【0049】一方、遠心ファン内に導入された空気の一
部は、矢印B2に示すように、排気ファン41dにより
フライホイールマグネト36内の空気が送風通路42a
内に排気されることで、貫通孔50よりフライホイール
マグネト36内に導入され、フライホイールマグネト3
6内のステータ部36bを冷却して、送風通路42a内
に送風される。
【0050】したがって、冷却風は、送風通路42a内
で送風ファン41cによる冷却風と排気ファン41dに
よりステータ部36bを冷却した後の冷却風とが一緒に
なり、フロント側ベンチレーションカウリング46に送
風される。
【0051】前記フロント側ベンチレーションカウリン
グ46に送られた冷却風は、図6に示すように、冷却風
案内板46c1、46c2によって3分割された送風通
路48a、48b、48cに分かれてシリンダ31およ
びシリンダヘッド32のフロント側より送風される。
【0052】送風される冷却風は、冷却風案内板46c
1によりシリンダ31側とシリンダヘッド32側への送
風量が制御され、冷却風案内板46c2によりシリンダ
ヘッド32の冷却フィン32aの最適位置に送風され
る。
【0053】シリンダヘッド32の冷却フィン32a
は、フロント側からリア側に向かい斜めに形成されてい
るので、フロント側のマグネト側より送風された冷却風
は、リア側の出力軸側に向かい送風されて、冷却フィン
32aが効率よく冷却される。
【0054】以上のように構成したので、本実施形態の
強制空冷エンジンの送風構造によれば、遠心ファン羽根
車41aをフライホイールマグネト36と別体で形成
し、且つ合成樹脂で形成したので、鋳物で形成する必要
がなく、したがって、軽量化を図るとともにコストダウ
ンを図ることができる。
【0055】また、本実施形態によれば、遠心ファン羽
根車41aの主板41bとローター部36aとの間、お
よび、前記主板41bとリコイルカップ38との間に、
間座部材として座金49を介在して締結ボルト39によ
り主板を挟み込むように固定したので、遠心ファン羽根
車41aの慣性力に対して強く固定することができ、し
かも、遠心ファン羽根車41aを締結する際に発生する
応力を受ける面積が拡大するために、受ける応力を減少
させることができるので、従来と比較してクリープによ
る締結ボルトの締付トルクの低下を抑制することができ
る。
【0056】また、本実施形態によれば、フライホイー
ルマグネト36と遠心ファン羽根車41aの主板41b
とリコイルカップ38とを締結ボルト39により共締め
により同時に固定するようにしたので、組付け/分解作
業を容易にでき、整備性の向上を図ることができる。
【0057】また、本実施形態によれば、遠心ファン羽
根車41aに貫通孔50を形成するとともに排気ファン
41dを形成したので、フライホイールマグネト36を
複雑な構成にすることなく、該フライホイールマグネト
36内のステータ部36bに冷却風を送風することがで
きる。
【0058】尚、本実施形態は、遠心ファン羽根車41
aにより遠心ファン41内に導入した冷却風の一部を、
フライホイールマグネト36内に導入してステータ部3
6bを冷却した後に、再び送風通路42aに送風してシ
リンダ31やシリンダヘッド32を冷却するように構成
しているが、本発明は、この構成に限定されるのもでは
ない。
【0059】例えば、本実施形態の変形例1として、図
6に示すように、フライホイールマグネト36が配設さ
れるクランクケース33の一側面を、フライホイールマ
グネト36の反遠心ファン側およびその外周部を包囲す
るように構成するとともに、遠心ファン羽根車41aの
裏面に形成される排気フィン41dが旋回する範囲及び
その外周部を包囲し、前記排気フィン41dと対向する
部位のうち該排気フィン41dが旋回する範囲の外側寄
りに、遠心ファン41内部と外側とを連通するクランク
ケース側貫通孔150を形成したものであっても良い。
【0060】この構成によれば、遠心ファン羽根車41
aの回転にともない、フライホイールマグネト36内側
の空気をクランクケース側貫通孔150よりクランクケ
ース外側に排気することで、エンジン発電部の冷却効果
の向上を図るとともに、ステータ部36bを冷却して暖
められた冷却風をエンジン側に再び送ることなく、シリ
ンダ31やシリンダヘッド32を効率良く冷却すること
ができる。
【0061】また、本実施形態の変形例2として、図
7、図8に示すように、フライホイールマグネト36が
配設されるクランクケース33の一側面を、フライホイ
ールマグネト36の反遠心ファン側およびその外周部を
包囲するように構成するとともに、遠心ファン羽根車4
1aの裏面に形成される排気フィン41dが旋回する範
囲及びその外周部を包囲し、前記排気フィン41dと対
向する部位のうち該排気フィン41dが旋回する範囲の
内側寄りに、遠心ファン41内部と外側とを連通するク
ランクケース側貫通孔250を形成したものであっても
良い。
【0062】この構成によれば、遠心ファン羽根車41
aの回転にともない、外気をクランクケース側貫通孔2
50より遠心ファン41内に導入するようにしたので、
フライホイールマグネト36内のステータ部36bを冷
却して暖められた冷却風に、エンジン外部の新しい空気
を導入することで、冷却風の温度を下げることができる
ので、エンジン側に再び送風しても効率良く冷却するこ
とができる。
【0063】尚、本実施形態は雪上車に搭載される強制
空冷エンジンを例にとって説明しているが、本発明は、
これに限定されるものではなく、例えば、スクータや汎
用エンジン等を対象に構成するものであっても良い。ま
た、本発明の強制空冷エンジンは、上述の図示例にのみ
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0064】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜7に記載の強制空冷エンジンの送風機構によれば、フ
ライホイールマグネトの構成を簡略化することによりエ
ンジンの重量増大を抑制し、且つコストの低減を図り、
さらに、空冷装置の取付けを確実にするとともに作業の
効率化を図り、しかも発電部の冷却効果の向上を図るこ
とができるという優れた効果を奏し得る。詳しくは、本
発明によれば、エンジンの発電部であるマグネトと同軸
でクランク軸に取付けられる遠心ファン羽根車によりシ
リンダ及びシリンダヘッドに冷却風を送る送風構造を備
えた強制空冷エンジンにおいて、前記遠心ファン羽根車
を前記マグネトの外側に別体で設け、該遠心ファン羽根
車の主板の反マグネト側にシリンダ及びシリンダヘッド
側へ送風するための送風フィンを形成し、前記主板のマ
グネト側にフライホイールマグネトの円周方向外側にフ
ライホイールマグネト内の空気をフライホイールマグネ
ト外部に排気する排気フィンを形成することで、エンジ
ンのシリンダおよびシリンダヘッド側と、エンジンの発
電部側とを効率良く冷却することができる。また、遠心
ファン羽根車が取付けられるクランク軸側に、遠心ファ
ン内部とマグネト内部とを連通する貫通孔を形成するこ
とで、貫通孔から導入される冷却風によりマグネト内部
のステータを効率良く冷却することができる。
【0065】また、本発明によれば、クランクケースの
マグネト側の一側面の形状を、マグネトの反遠心ファン
側およびその外周部を包囲するように形成し、且つ遠心
ファン羽根車の排気フィンが旋回する範囲及びその外周
部を包囲するように形成することで、冷却風の送風をシ
リンダ側とマグネト内側とに分けることができる。ま
た、前記排気フィンと対向する部位のうち該排気フィン
が旋回する範囲の外側寄りに、遠心ファン内部と外側と
を連通するクランクケース側貫通孔を形成することで、
フライホイールマグネト36内側の空気をクランクケー
ス側貫通孔150よりクランクケース外側に排気して、
することで、ステータ部36bを冷却して暖められた冷
却風をエンジン側に再び送ることなく、シリンダ31や
シリンダヘッド32を効率良く冷却することができる。
マグネト内部のステータを冷却して暖められた冷却風を
エンジン側に再び戻すことなく、クランクケース側貫通
孔よりクランクケース外側に排気して、シリンダ及びシ
リンダヘッド側とエンジン発電部の冷却効果の向上を図
ることができる。
【0066】また、本発明によれば、前記排気フィンと
対向する部位のうち該排気フィンが旋回する範囲の内側
寄りに、遠心ファン内部と外側とを連通するクランクケ
ース側貫通孔を形成することで、外気をクランクケース
側貫通孔より遠心ファン内のマグネト内部に導入するこ
とで、冷却風の温度を下げることができるので、エンジ
ン発電部の冷却効果の向上を図るとともに、エンジン側
に再び送風しても効率良く冷却することができる。
【0067】また、本発明によれば、エンジンの発電部
であるマグネトと同軸でクランク軸に取付けられる遠心
ファン羽根車によりシリンダ及びシリンダヘッドに冷却
風を送る送風構造を備えた強制空冷エンジンにおいて、
前記遠心ファン羽根車を他の構成部品と別体で構成する
とともに、その材質を合成樹脂製とすることで、従来部
品の構成と比較してエンジンの重量増大を抑制でき、コ
ストの低減を図ることができる。また、発電部を構成す
るマグネトとリコイルカップとの間に遠心ファン羽根車
を配置して、該遠心ファン羽根車の表裏に間座部材を介
在させてマグネト側に締結することで、遠心ファン羽根
車を締結する際に発生する応力を受ける面積が拡大する
ために、受ける応力を減少させることができるので、従
来と比較してクリープによる締結ボルトの締付トルクの
低下を抑制することができる。
【0068】また、本発明によれば、フライホイールマ
グネトと遠心ファン羽根車とリコイルカップとを締結ボ
ルトにより共締めにより同時に固定するようにしたの
で、組付け/分解作業を容易にでき、整備性の向上を図
ることができる。
【0069】また、本発明によれば、クランク軸の一端
部にマグネト、リコイル、遠心ファンが設けられ、クラ
ンク軸の他端部に出力軸が突出形成される2気筒2サイ
クルエンジンに採用することで、軽量で冷却効率の高い
強制空冷エンジンを提供できる。
【0070】また、本発明によれば、雪上車に搭載され
るエンジンに採用することで、軽量で、冷たい外気を利
用した冷却効率の高い強制空冷エンジンを提供すること
ができる。以上のように優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスノーモービルの全体
構成を示す側面図である。
【図2】前記スノーモービルの全体構成を示す平面図で
ある。
【図3】(a)は本実施形態に係る強制空冷エンジンの
構成を示す正面断面図、(b)は(a)のA部の部分詳
細図である。
【図4】前記強制空冷エンジンの空冷装置による冷却風
の流れを示す説明図である。
【図5】前記冷却装置の遠心ファンケーシングのマグネ
ト側ケーシングとベンチレーションカウリングの構成を
示す前記空冷装置のマグネト側から見た側面図である。
【図6】本実施形態の変形例1の強制空冷エンジンの構
成を示す正面断面図である。
【図7】本実施形態の変形例2の強制空冷エンジンの構
成を示す正面断面図である。
【図8】前記強制空冷エンジンの構成を示すマグネト側
から見た部分断面図を含む側面図である。
【図9】(a)は従来の強制空冷エンジンのフライホイ
ールマグネトの一例を示す平面図、(b)は前記フライ
ホイールマグネトの構成を示す側面断面図、(c)は
(a)のC−C断面矢視図である。
【図10】(a)は従来の強制空冷エンジンのフライホ
イールマグネトのその他の例を示す平面図、(b)は前
記フライホイールマグネトの構成を示す側面断面図であ
る。
【符号の説明】
1 スノーモービル 3 強制空冷エンジン 31 シリンダ 32 シリンダヘッド 33 クランクケース 34 クランク軸 36 フライホイールマグネト 36a ローター部 36b ステータ部 36c 発電コイル 36b 該ステータ部 36d ボス部 38 リコイルカップ 39 締結ボルト 40 空冷装置 41 遠心ファン 41a 遠心ファン羽根車 41b 主板 41d 排気フィン 41c 送風フィン 42 遠心ファンケーシング 42a 送風通路 45 ベンチレーションカウリング 50 貫通孔 150、250 クランクケース側貫通孔
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01P 5/02 F01P 5/02 Z (72)発明者 久間 克徳 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 堀谷 宜弘 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランクケースのマグネト側
    端部に、前記マグネトと同軸でクランク軸に取付けられ
    る遠心ファン羽根車を備え、該遠心ファン羽根車により
    シリンダ及びシリンダヘッドに冷却風を送る遠心ファン
    を備えた強制空冷エンジンにおいて、 前記遠心ファン羽根車は、マグネトの外側に別体で設け
    られ、前記遠心ファン羽根車の主板の反マグネト側に、
    シリンダ及びシリンダヘッド側へ送風するための送風フ
    ィンが形成されるとともに、前記主板のマグネト側に、
    マグネトの円周方向外側にマグネト内の空気をマグネト
    外部に排気する排気フィンが形成され、 クランク軸回りに、遠心ファン内部とマグネト内部とを
    連通する貫通孔を形成したことを特徴とする強制空冷エ
    ンジンの送風構造。
  2. 【請求項2】 前記マグネトが配設されるクランクケー
    スの一側面は、前記マグネトの反遠心ファン側およびそ
    の外周部を包囲するとともに、前記排気フィンが旋回す
    る範囲及びその外周部を包囲し、前記排気フィンと対向
    する部位のうち該排気フィンが旋回する範囲の外側寄り
    に、遠心ファン内部と外側とを連通する貫通孔が形成さ
    れ、 前記遠心ファンの回転にともない、マグネト内側の空気
    をクランクケース側貫通孔よりクランクケース外側に排
    気するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の強
    制空冷エンジンの送風構造。
  3. 【請求項3】 前記マグネトが配設されるクランクケー
    スの一側面は、前記マグネトの反遠心ファン側およびそ
    の外周部を包囲するとともに、前記排気フィンが旋回す
    る範囲及びその外周部を包囲し、前記排気フィンと対向
    する部位のうち該排気フィンが旋回する範囲の内側寄り
    に、遠心ファン内部と外側とを連通するクランクケース
    側貫通孔が形成され、 前記遠心ファンの回転にともない、外気をクランクケー
    ス側貫通孔より遠心ファン内に導入するようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の強制空冷エンジンの送風
    構造。
  4. 【請求項4】 エンジンのクランクケースのマグネト側
    端部に、前記マグネトと同軸でクランク軸に取付けられ
    る遠心ファン羽根車を備え、該遠心ファン羽根車により
    シリンダ及びシリンダヘッドに冷却風を送る遠心ファン
    を備えた強制空冷エンジンにおいて、 前記遠心ファン羽根車は、別体で構成され、且つ合成樹
    脂で形成され、 前記遠心ファン羽根車の表裏に間座部材を介在させてマ
    グネト側に締結されることを特徴とする強制空冷エンジ
    ンの送風構造。
  5. 【請求項5】前記遠心ファン羽根車は、反マグネト側に
    リコイルカップを配設し、該リコイルカップとともに同
    時にマグネト側に締結されることを特徴とする請求項4
    項に記載の強制空冷エンジンの送風構造。
  6. 【請求項6】 前記エンジンは、2気筒2サイクルエン
    ジンであって、 クランク軸の一端部に、マグネト、リコイル、遠心ファ
    ンが設けられ、 クランク軸の他端部に、出力軸が突出形成されることを
    特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか一項に記載の
    強制空冷エンジンの送風構造。
  7. 【請求項7】 前記エンジンは、雪上車に搭載されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至6に記載の強制空冷エンジ
    ンの送風構造。
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