JP2003238897A - 遮熱防音塗料及び遮熱防音工法 - Google Patents

遮熱防音塗料及び遮熱防音工法

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JP2003238897A
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Kazuhiro Ueda
和広 上田
Satoshi Hoshi
聡 星
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で経済性に優れる屋根材に塗布する塗
料、及びこの塗料を使用した遮熱防音工法を開発するこ
と。 【構成】 建築物の屋根材に塗布する遮熱防音塗料であ
って、りん片状顔料を5〜30質量%含む合成エマルジ
ョン塗料、または溶剤系塗料であることを特徴とする遮
熱防音塗料。建築物の屋根材に塗布する遮熱塗料であっ
て、含有する着色顔料がJIS A5759−1998
に規定される日射反射率が13%以上の着色顔料のみで
構成される塗料であることを特徴とする遮熱塗料。建築
物の屋根材に、JIS K5400−1990に規定さ
れる鉛筆引っかき値による塗膜硬さが6B−Hの範囲と
なる遮熱防音塗料を塗布乾燥後、請求項2に記載され、
JIS K5400−1990に規定される鉛筆引っか
き値による塗膜硬さが2H−9Hとなる遮熱塗料を塗布
することを特徴とする遮熱防音工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の屋根材に
塗布する塗料、及びこの塗料を使用してなる遮熱防音工
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な戸建住宅には、様々な種類の屋
根材が使用されているが、古くから使用されている和瓦
は耐久性に優れ、日本建築にマッチするなど利点がある
が、屋根材としての重量が重く、地震災害が発生した場
合には瓦が落下するなどの被害が発生していた。
【0003】このため、現在の戸建住宅の屋根材として
は、軽量で経済性も優れている新生瓦等のスレート屋根
材が普及するに至っている。また、以前より工場など広
い面積の屋根を経済的に覆う屋根材として、鋼板屋根材
やアルミニウム屋根材といった金属屋根材が使用されて
いる。
【0004】しかし、スレート屋根材や金属屋根材に
は、軽量であるがゆえに雨音などの振動音を内部に伝え
やすいという欠点がある。また、夏場の太陽の直射日光
による温度上昇を内部に伝えやすいという欠点がある。
【0005】このため、これらの問題解決のため、天井
内部にグラスウール、合成樹脂フォーム材といった断
熱、防音効果を有する材料を施工することが行われてき
た。しかしこれらの対策は、建物内部の有効容積を消費
してしまうため、屋根材による防音、遮熱対策が望まれ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、軽量
で経済性に優れる屋根材に塗布する塗料、及びこの塗料
を使用した遮熱防音工法を開発することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決せんと
して、本発明者らは鋭意研究の結果、遮熱と防音とに共
に優れた常温硬化性の合成樹脂エマルジョン塗料、及び
この塗料を使用した遮熱防音工法を開発したものであ
り、しかして本発明の要旨は以下に存する。
【0008】建築物の屋根材に塗布する遮熱防音塗料で
あって、りん片状顔料を5〜30質量%含む合成エマル
ジョン塗料、または溶剤系塗料であることを特徴とする
遮熱防音塗料。建築物の屋根材に塗布する遮熱塗料であ
って、含有する着色顔料がJIS A5759−199
8に規定される日射反射率が13%以上の着色顔料のみ
で構成される塗料であることを特徴とする遮熱塗料。建
築物の屋根材に上記遮熱防音塗料を乾燥膜厚で100μ
m〜500μm塗布してなることを特徴とする遮熱防音
工法。建築物の屋根材に上記遮熱塗料を塗布してなるこ
とを特徴とする遮熱工法。建築物の屋根材に上記遮熱防
音塗料を乾燥膜厚で100μm〜500μm塗布して
後、上記遮熱塗料を積層塗布してなることを特徴とする
遮熱防音工法。建築物の屋根材に上記の、塗布乾燥後の
JIS K5400−1990に規定される鉛筆引っか
き値による塗膜硬さが2H以下(柔らかい)となる遮熱
防音塗料を塗布し、次に上記の、塗布乾燥後のJIS
K5400−1990に規定される鉛筆引っかき値によ
る塗膜硬さが2B以上(硬い)となる遮熱塗料を塗布す
ることを特徴とする遮熱防音工法。上記に記載された遮
熱塗料のJIS K5400−1990に規定される鉛
筆引っかき値による塗膜硬さは、上記に記載された遮熱
防音塗料のJIS K5400−1990に規定される
鉛筆引っかき値による塗膜硬さより硬いことを特徴とす
る遮熱防音工法。上記に記載の建築物の屋根材は、スレ
ート屋根材、金属屋根材から選ばれることを特徴とする
遮熱防音工法。
【0009】本発明になる遮熱防音塗料は、合成樹脂エ
マルジョン塗料あるいは溶剤型塗料を基本とする。合成
樹脂エマルジョンに関しては、従来公知のものであれ
ば、特に制限無く使用できるが、屋根材に使用すること
から、特に耐候性、耐水性に優れた塗膜を形成する合成
樹脂エマルジョンを使用することが好ましい。これらの
合成樹脂エマルジョンとしては、オールアクリル樹脂エ
マルジョン、変性アクリル樹脂エマルジョン、スチレン
−ブタジエンゴムエマルジョン、アクリルニトリル−ブ
タジエンゴムエマルジョン、クロロプレンゴムエマルジ
ョン等の合成ゴムエマルジョン、水溶性エポキシ樹脂エ
マルジョン等を例示することができる。溶剤型塗料に使
用する樹脂としては、アクリル樹脂、アクリルスチレン
樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等を例示することが
できる。
【0010】りん片状顔料は、塗膜を形成した時に、塗
膜内に微小な多数の層状構造を作ることによって、振動
エネルギーを減衰する効果がある。このため、同じりん
片状顔料であっても、よりアスペクト比の高い顔料を使
用する方が防音効果が高い。具体的には、パーライトよ
り、マイカ、あるいはよりアスペクト比の高い種類のマ
イカを使用することが好ましい。
【0011】その他使用できる顔料としては、炭酸カル
シウム、硫酸バリウム、クレー、亜鉛華等の各種の体質
顔料、カーボンブラック、チタンホワイト等の各種の着
色顔料を使用することができる。
【0012】また、分散剤、沈降防止剤、消泡剤、チク
ソトロピー付与剤、レオロジーコントロール剤、老化防
止剤、紫外線吸収剤等の各種の添加剤も、遮熱防音効果
を損なわない程度に使用することができる。
【0013】本発明の遮熱防音塗料は、単独であっても
十分な効果を有するが、着色意匠性を高め、より一層の
遮熱性を顕現させるために、上塗として遮熱塗料を積層
塗布させることが好ましい。遮熱塗料は、遮熱防音塗料
に密着する塗料であれば、溶剤系、水系を問わず、いか
なる樹脂系の塗料も使用でき、要すればプライマーを介
して遮熱塗料を塗布しても良い。
【0014】意匠性の観点からは、着色顔料はいかなる
色の顔料も使用できることが望ましいが、遮熱性の観点
からは、太陽光反射率の高い色となる着色顔料を使用す
ることが必要となる。太陽光反射率の高い色は、JIS
A5759で規定される日射反射率により測定された
数値で評価することができる。この日射反射率で、13
%以上となる着色顔料、及び顔料ペーストのみを使用す
ることが必須となる。具体的には、酸化チタン、酸化亜
鉛、鉛白等の無機白色顔料、黄鉛、黄色酸化鉄、酸化チ
タン、チタン・アンチモン・クロムイエロー等の無機黄
色顔料、モノアゾ系、ジスアゾ系、ポリアゾ系、金属錯
体系等の有機黄色顔料、これらの顔料ペーストを例示す
ることができる。
【0015】ここで注意すべきは、複数の顔料を使用し
て調色を行う場合である。複数の顔料により調色された
色が結果として日射反射率が13%以上となる場合であ
っても、使用している顔料単体の日射反射率が13%未
満となる顔料を含む場合には、遮熱効果が落ちてしまう
ということである。例えば、多量の酸化チタンと僅かの
黒色顔料であるカーボンブラックによりグレーに調色し
た場合であっても、日射反射率の小さなカーボンブラッ
クが大きく影響するため、遮熱効果の観点からは好まし
くない。
【0016】本発明の遮熱防音塗料、及び遮熱塗料は、
それぞれを単独で屋根材に塗布することでも十分に遮熱
効果、防音効果を発揮するものである。また、遮熱防音
塗料を必要膜厚だけ塗布した後、遮熱塗料を積層塗布す
ることにより、更なる優れた遮熱効果を顕現することが
できる。本発明の遮熱防音塗料を屋根材に塗布するに
は、従来公知のいかなる方法でも塗装可能であり、屋根
材を製造する工場の生産ラインにおいても、また既設の
建築物屋根への塗り替え工事であっても可能である。即
ち、刷毛塗り、ローラー塗装、流し塗り、エアスプレー
塗装、エアレススプレー塗装、静電塗装、ディッピン
グ、カーテンフローコータ、減圧塗装等が例示できる。
塗布後は常温にて適当な時間を経て造膜乾燥させるか、
要すれば加熱強制乾燥させることも可能である。また、
遮熱防音塗料を塗布した後、そのまま、若しくはプライ
マーを介して、遮熱塗料を塗布する。遮熱塗料の塗装に
関しても、上記同様従来公知のいかなる方法でも塗装可
能である。
【0017】また、屋根材が金属製である場合には、屋
根材に雨があたったときに屋根材が振動し、結果として
雨音が大きく響くという現象が起きるが、本発明による
遮熱塗料、及び遮熱防音塗料の塗膜硬さを、上層の遮熱
塗料塗膜を硬く、下層の遮熱防音塗料の塗膜を、上層に
比較して柔らかくする様に塗膜を形成することにより、
屋根材の振動抑止効果がより顕著になるという所見が得
られた。具体的には、最初に塗装する遮熱防音塗料の塗
膜を、JIS K5400−1990に規定される鉛筆
引っかき値による塗膜硬さを2H以下(2Hを含み、2
Hより柔らかい)とし、次に塗装する遮熱塗料の塗膜
を、JIS K5400−1900に規定される鉛筆引
っかき値による塗膜硬さを2B以上(2Bを含み、2B
より硬い)とし、更に、2回目に塗装する遮熱塗料の塗
膜硬さは、最初に塗装する遮熱防音塗料の塗膜硬さより
硬くすることが、防音対策上非常に効果的である。上層
の遮熱塗料塗膜の塗膜硬さと、下層の遮熱防音塗料塗膜
の塗膜硬さとの差が大きい方が振動抑制効果は高く、J
IS K5400−1990に規定される鉛筆引っかき
値による塗膜硬さとして、下層遮熱防音塗料塗膜の塗膜
硬さを2B以下(柔らかい)、上層遮熱塗料塗膜の塗膜
硬さを3H以上(硬い)とするのが、更に好ましく効果
的である。なぜならば、相対的に上層塗膜の塗膜硬さ
が、下層塗膜の塗膜硬さより大きな場合、上層塗膜と下
層塗膜に剛性の違いが発生し、例えば雨音は金属製屋根
材が振動して音が室内に伝播するが、上層の高剛性塗膜
と下層の低剛性塗膜とが、複合制振体を形成し、屋根材
の振動を抑制して音の伝播を無くすことができるからで
ある。
【0018】塗装塗膜の硬さを、任意の値に調整するた
めには、特に特定の手法に限定されることなく、従来公
知の手法が利用できる。すなわち、塗料に使用する樹脂
のガラス転移温度が高いと、一般に塗膜の硬さは硬くな
り、ガラス転移温度が低いと塗膜の硬さは柔らかくな
る。また、使用する樹脂の架橋密度が大きいと、塗膜の
硬さは硬くなり、架橋密度が低いと塗膜の硬さは柔らか
くなる。また、塗料の組成物を調整することで、不揮発
分を高くすると、一般には塗膜の硬さは硬くなる。な
お、下層塗膜と上層塗幕の塗膜硬さが同じであるか、若
しくは相対的に上層塗膜の塗膜硬さが柔らかい場合にお
いても、遮熱性能に関しては何ら問題は無く、例えば防
音性能をそれほど必要としない屋根材、例えば屋根材そ
のものに十分な防音性能がある場合などには、遮熱工法
として使用することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の理解に供するため、以下
に実施例を記載する。いうまでもなく、本発明は以下の
実施例に限定されるものではない。
【0020】
【実施例1】アクリル−スチレンエマルジョン40質量
%、水1質量%、マイカ5質量%、炭酸カルシウム40
質量%、防錆顔料13質量%、添加剤1質量%をディゾ
ルバーにより分散混合し、遮熱防音塗料1を得た。アク
リル−シリコン樹脂エマルジョン45質量%、水1質量
%、酸化チタン(白)5質量%(日射反射率88%)、炭
酸カルシウム25質量%、防錆顔料10質量%、添加剤
14質量%をディゾルバーにより分散混合し、白色遮熱
塗料を得た。鋼板屋根材に遮熱防音塗料1を、エアレス
スプレー塗装機により塗装し、12時間後に乾燥膜厚3
00μmの塗膜を得た。該塗膜の、JIS K5400
−1990に規定される鉛筆引っかき値による塗膜硬さ
は、鉛筆引っかき試験機による5回の試験により、3B
であった。この塗膜上に遮熱塗料をエアスプレー塗装機
により塗装し、6時間後に乾燥膜厚50μmの塗膜を得
た。該塗膜の、JISK5400−1990に規定され
る鉛筆引っかき値による塗膜硬さは、鉛筆引っかき試験
機による5回の試験により、4Hであった。
【0021】
【実施例2】アクリル−スチレンエマルジョン40質量
%、水1質量%、マイカ20質量%、炭酸カルシウム3
0質量%、防錆顔料8質量%、添加剤1質量%をディゾ
ルバーにより分散混合し、遮熱防音塗料2を得た。鋼板
屋根材に遮熱防音塗料2を、エアレススプレー塗装機に
より塗装し、12時間後に乾燥膜厚300μmの塗膜を
得た。該塗膜の、JIS K5400−1990に規定
される鉛筆引っかき値による塗膜硬さは、鉛筆引っかき
試験機による5回の試験により、2Bであった。この塗
膜上に実施例1と同じ白色遮熱塗料をエアスプレー塗装
機により塗装し、6時間後に乾燥膜厚50μmの塗膜を
得た。該塗膜の、JIS K5400−1990に規定
される鉛筆引っかき値による塗膜硬さは、鉛筆引っかき
試験機による5回の試験により、4Hであった。
【0022】
【実施例3】アクリル−スチレンエマルジョン40質量
%、水1質量%、マイカ30質量%、炭酸カルシウム2
0質量%、防錆顔料8質量%、添加剤1質量%をディゾ
ルバーにより分散混合し、遮熱防音塗料3を得た。鋼板
屋根材に遮熱防音塗料3を、エアレススプレー塗装機に
より塗装し、12時間後に乾燥膜厚300μmの塗膜を
得た。該塗膜の、JIS K5400−1990に規定
される鉛筆引っかき値による塗膜硬さは、鉛筆引っかき
試験機による5回の試験により、3Bであった。この塗
膜上に実施例1と同じ遮熱塗料をエアスプレー塗装機に
より塗装し、6時間後に乾燥膜厚50μmの塗膜を得た
該塗膜の、JIS K5400−1990に規定される
鉛筆引っかき値による塗膜硬さは、鉛筆引っかき試験機
による5回の試験により、4Hであった。
【0023】
【比較例】比較例として、市販の金属用白色アクリルエ
マルジョン塗料を実施例1〜3に使用したものと同じ鋼
板屋根材に、実施例と同様にエアレススプレー塗装によ
り塗布し、12時間後に単層の乾燥膜厚350μmの塗
膜を得た。該塗膜のJISK5400−1990に規定
される鉛筆引っかき値による塗膜硬さは、鉛筆引っかき
試験機による5回の試験により、Hであった。
【0024】
【試験方法】(1)遮熱試験 実施例1〜3、及び比較例により塗装された鋼板屋根材
を水平に設置し、各屋根材裏面(塗料非塗装面)中央に
熱電対による温度センサーを固定し、温度センサーを外
気と遮断するため、箱状発泡樹脂製断熱材で覆い、各塗
装板の塗装面中央直上30cmの距離より500W白熱
灯を点灯、照射し、塗装屋根材の裏面温度の変化を測定
した。10分経過しても温度上昇が見られなくなった時
点を、最高到達温度とした。 (2)防音試験 1m2の正方形の、実施例1〜3により塗装された鋼板
屋根材、及び比較例として、比較例として、実施例1〜
3に使用したものと同じ鋼板屋根材に、市販金属用白色
塗料を塗布乾燥させ乾燥膜厚350μmの塗膜を得た鋼
板屋根材を供試体として、遮音率測定装置により防音効
果を測定した。遮音率測定装置は、供試体の裏側(非塗
装面)に向けて、高速回転する2本のゴムローラーによ
り直径8mmの鋼球を弾き飛ばし、供試体裏面に鋼球が
あたる時の衝撃音を、表側(塗装面)の上方20cmに
設置したマイクロフォンで測定するものである。
【0025】
【結果】実施例1から実施例3においては、最高到達温
度が54℃〜57℃であるのに対し、比較例は78℃で
あり、最高到達温度が21℃〜24℃低かった。また、
防音試験においてはいずれも比較例より5.8dB〜
6.2dBの防音効果(測定周波数における平均値)が
認められた。
【0026】
【発明の効果】本発明になる遮熱塗料、遮熱防音塗料、
及びこの塗料を使用した遮熱防音工法によれば、著しい
遮熱効果が得られるため、暑さの厳しい季節や、地域に
おける家屋の冷房効率を高め、省エネルギーに貢献する
ことができる。また、同時に屋根材への振動抑止効果、
即ち防音効果が高いため、雨音など屋根材に起因する音
を低減することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/00 C09D 5/00 Z 5/02 5/02 7/12 7/12 E04B 1/74 E04B 1/74 Z E04D 3/35 E04D 3/35 S Fターム(参考) 2E001 DD01 DF01 EA08 FA16 GA08 HF11 HF14 2E108 CC01 CC15 CV07 GG01 GG04 4D075 AE16 BB92Z CA05 CA18 DB02 DB07 DB11 DC02 EA05 EA13 EB14 EB22 EB42 EC23 4J038 CA041 CA071 CA131 CG141 DB001 EA011 HA216 JB16 JC38 KA06 KA08 KA20 MA07 MA09 MA10 NA11 NA15 NA17 NA19 PA18 PB05 PC02 PC04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の屋根材に塗布する遮熱防音塗料で
    あって、りん片状顔料を5〜30質量%含む合成エマル
    ジョン塗料、または溶剤系塗料であることを特徴とする
    遮熱防音塗料。
  2. 【請求項2】建築物の屋根材に塗布する遮熱塗料であっ
    て、含有する着色顔料がJIS A5759−1998
    に規定される日射反射率が13%以上の着色顔料のみで
    構成される塗料であることを特徴とする遮熱塗料。
  3. 【請求項3】建築物の屋根材に請求項1に記載の遮熱防
    音塗料を乾燥膜厚で100μm〜500μm塗布してな
    ることを特徴とする遮熱防音工法。
  4. 【請求項4】建築物の屋根材に請求項2に記載の遮熱塗
    料を塗布してなることを特徴とする遮熱工法。
  5. 【請求項5】建築物の屋根材に請求項1に記載の遮熱防
    音塗料を乾燥膜厚で100μm〜500μm塗布して
    後、請求項2に記載の遮熱塗料を積層塗布してなること
    を特徴とする遮熱防音工法。
  6. 【請求項6】建築物の屋根材に請求項1に記載され、塗
    布乾燥後にJISK5400−1990に規定される鉛
    筆引っかき値による塗膜硬さが2H以下(柔らかい)と
    なる遮熱防音塗料を塗布し、次に請求項2に記載され、
    塗布乾燥後にJIS K5400−1990に規定され
    る鉛筆引っかき値による塗膜硬さが2B以上(硬い)と
    なる遮熱塗料を塗布することを特徴とする遮熱防音工
    法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載された遮熱塗料の、塗布乾
    燥後のJIS K5400−1990に規定される鉛筆
    引っかき値による塗膜硬さは、請求項6に記載された遮
    熱防音塗料の、塗布乾燥後のJIS K5400−19
    90に規定される鉛筆引っかき値による塗膜硬さより硬
    いことを特徴とする遮熱防音工法。
  8. 【請求項8】請求項3、4、5、6、及び7に記載の建
    築物の屋根材は、スレート屋根材、金属屋根材から選ば
    れることを特徴とする遮熱防音工法。
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