JP2003238745A - 樹脂組成物、それを用いた接着剤およびその接着方法 - Google Patents

樹脂組成物、それを用いた接着剤およびその接着方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】非常に短時間の高周波電圧の印加により加熱溶
融させることができ、比較的高温でも優れた接着強度を
有する誘電加熱接着用樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】(イ)融点が80から200℃であるポリ
オレフィン系樹脂、(ロ)炭素または炭素を主成分とする
炭素化合物および(ハ)強誘電体物質を含有した樹脂組成
物であって、該組成物の40MHzの周波数における誘電
正接が0.03以上であることを特徴とする樹脂組成
物。前記に記載の高周波発熱性樹脂組成物を含有す
るホットメルト接着剤。被接着剤の間に挟まれた前記
に記載のホットメルト接着剤に対して、周波数が1〜
5000MHzの範囲にあり、高周波出力0.1〜10
0kWの範囲にある高周波電圧を1〜1000秒間の範
囲で印加することにより加熱溶融する工程を含む被接着
材の接着方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、高周波加熱特性に
優れた樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、本発明
は、加熱炉を使用することなく短時間の高周波電圧を印
加することにより加熱溶融させることができ、ガラス・
セラミックス・金属・樹脂から選ばれた材料との接着に
用いた場合に比較的高温でも接着強度のすぐれた高周波
発熱性樹脂組成物に関するものである。また、本発明
は、前記高周波発熱性樹脂組成物を含有するホットメル
ト接着剤および接着方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】近年の、接着剤の機能の進歩は目覚し
く、電気、機械、土木、建築、木材、紙、繊維、化学な
どの多くの分野で接着剤が利用されている。また、接着
剤の機能の高度化に伴い、従来は副資材的な使われ方を
してきた接着剤が、最近は重要な構造部分の主用資材の
接着にも用いられるようになりつつある。たとえば、自
動車のブレーキライニング間の接着、航空機の軽量強化
策のハニカム構造の接着など、信頼性を必要とする個所
にも接着剤が多く使われている。
【0003】従来から汎用的に使用されてきたネジ、
釘、溶接などの接着技術に代えて接着剤を利用すると、
製造工程を簡略化させることができ、大幅なコストの削
減を実現できる場合が多く、また、接着剤を利用すると
製品を軽量化することができる。そして、この接着剤に
よる軽量化が、自動車、鉄道車両、航空機などに応用さ
れると、動力エネルギーの省力化に間接的に寄与するこ
ととなり、さらに間接的に地球環境問題の原因となりう
る二酸化炭素の排出量削減に寄与することとなる。その
ため、各産業分野で接着剤の重要性はますます高まりつ
つある。
【0004】上記のように、自動車、鉄道車両、航空機
の製造、あるいは土木や建築などの分野で用いられるよ
うな、大きなガラス、セラミックス、金属、樹脂よりな
る群から選ばれた同種または異種材料同士を接着する場
合、従来は、接着性および/またはその結合の耐久性の
改善のために、接着剤を塗布する前に被接着剤の表面に
プライマーを塗布し、当該プライマーの乾燥および/ま
たは硬化後に、当該プライマーの塗膜の表面に接着剤を
塗布し、当該接着剤を乾燥および/または硬化させて被
接着材同士を接着させることが多かった。しかし、プラ
イマーを用いて被接着材の化学的前処理を行った場合に
は、プライマーおよび/または接着剤の含有する溶剤の
乾燥や、プライマーおよび/または接着剤の硬化反応に
長時間かかるという問題があり、また溶剤の使用により
作業環境および地球環境への悪影響という問題があっ
た。
【0005】そこで、上記の問題を解決するために、最
近では、ホットメルト接着剤が工業的に広く利用されて
きている。ホットメルト接着剤は、溶剤をほとんど含有
しないか、あるいは溶剤を全く含有しないため、作業環
境および地球環境に悪影響を与えることが少なく、引火
の危険性が低く、常温で固形のため取扱いが簡単である
などの特徴を有し、さらに溶融接着後放置すると、すぐ
に固化するので自動化による高速大量加工処理に適した
接着剤ということができる。しかし、一般的なホットメ
ルト接着剤には、高温下での接着強度が低く、要求の性
能が得られない場合が多いという難点がある。また高温
タイプのホットメルト接着剤を使用する場合、当該接着
剤の融点が高く、大きな加熱炉が必要であるため、製造
コストがその分高くならざるを得ない。また、ホットメ
ルト接着剤を使用する場合には、加熱工程と冷却工程の
サイクルが必要であり、工業化にあたっては大きな障害
があり、実用化には困難が伴わざるを得ない。
【0006】そこで、上記のようなホットメルト接着剤
の長所を有し、かつ上記のような短所を克服した接着剤
を得ようとして、現在各方面でホットメルト接着剤の開
発に多くの努力が払われている。本発明における高周波
発熱性樹脂組成物を含有する接着剤はホットメルト接着
剤の一種であり、当該接着剤を被接着材間に介在させた
状態で高周波電圧を印加することによって加熱溶融さ
れ、その後冷却されて固化することにより被接着材同士
を接着させる機能を有する。本発明の誘電加熱用樹脂組
成物を用いる場合は、大きな加熱炉を有するアプリケー
ターなどを必要としないため、従来のホットメルト接着
材を用いる場合よりも、さらに被接着材同士の接着工程
を簡便なものにすることができる。そのため、本発明の
高周波発熱性樹脂組成物を含有する接着剤を用いること
により生産性の大幅な向上が可能となる。
【0007】ここで、これまで高周波発熱は、分子の極
性化に基づく分子摩擦による発熱によるものと考えられ
ており、一般的に熱可塑性樹脂の高周波電圧の印加によ
る発熱効率は、比誘電率(ε)、誘電正接(tanδ)
およびこれらの積である誘電損失率{(ε)×(tan
δ)}が大きいほど優れており、誘電損失率が0.1以
上で高周波加熱が可能と考えられている。しかし、熱可
塑性樹脂の中でもポリエチレン系樹脂やポリプロピレン
系樹脂などの炭化水素結合を主体とするポリオレフィン
系樹脂は、無極性であるので比誘電率(ε)および誘電
正接(tanδ)が小さく高周波加熱には適さないと考
えられている。
【0008】一方、ポリオレフィン系樹脂は、靭性、耐
衝撃性、柔軟性、加工性、透明性、耐酸性、耐アルカリ
性、水に対する低透過性、熱安定性、電気的絶縁性など
に優れており、融点以上で高い粘性を示すため、接着剤
用のバインダー樹脂として適した性質を備えているとい
える。また、ポリオレフィン系樹脂は、世界で最も大量
に生産されている樹脂であるため、入手が容易かつ低価
格であるという面でも優れている。そのため、ホットメ
ルト接着剤のバインダー樹脂としてポリオレフィン系樹
脂を用いることを可能にする技術の開発が強く望まれて
いる。
【0009】実際、ポリオレフィン系樹脂の有する優れ
た特性を活かしながら、上記の問題点を克服するため
に、ポリオレフィン系樹脂にポリ塩化ビニル樹脂のよう
な極性の高い樹脂を混合する技術や、特開昭52−68
273号公報に開示されているように熱可塑性樹脂に誘
電損失係数の大きい無機物質を配合する技術や、特開昭
54−161645号公報に開示されているようにポリ
オレフィン樹脂に強誘電体および/または含水アルミノ
ケイ酸を配合する技術や、特開昭62−39221号公
報に開示されているように熱可塑性樹脂にカーボンブラ
ックを配合する技術も提案されているが、いずれの技術
も発熱不足のために時間が掛かりすぎるか、または発熱
体を大量に必要とするため接着剤本来の性能が低下して
しまうため、実用的とはいえない。また、ポリ塩化ビニ
ル樹脂については、ポリオレフィン樹脂よりも比重が高
いため施工時に取扱いが難しく、焼却処理をするとダイ
オキシンをはじめとする人体や地球環境に悪影響を与え
る物質を生成する可能性があるという問題がある。
【0010】また、高周波電圧を印加する誘電加熱にお
いては発熱量が全く不足することから、特開昭62−1
32983号公報に開示されているように、強磁性体を
配合して高周波コイルによる誘導体の誘導発熱を使用し
た電磁誘導加熱を利用することもなされてきているが、
このような複合体の誘導過熱は効率が低いため接着剤の
熱容量に比較して被接着材の熱容量が不足する場合、接
着剤を接着に必要な温度まで上げるには長時間を要する
ため生産性が低く、現在のところ実用化できる段階には
ない。
【0011】さらに、特開平6−182876号公報に
は、ポリオレフィン系樹脂などの無極性樹脂のフィルム
にフェライトなどの電磁波吸収体を配合あるいは塗布し
たフィルムが開示されている。また、特開平6−228
368号公報には、熱可塑性樹脂100重量部に、無機
多孔質粉末2〜20重量部に液状の極性物質3〜30重
量部を吸着させた高周波またはマイクロ波増感剤を加え
た熱可塑性樹脂組成物が開示されている。しかし、これ
らの技術を用いても、ポリオレフィン系樹脂を短い時間
で加熱溶融することができ、充分に強い接着性を有する
誘電加熱接着用樹脂組成物として用いることは未だにで
きないのが現状である。
【0012】そして、特公平5−42982号公報に
は、超高分子量ポリエチレンに、酸化亜鉛、ベントナイ
ト、おおびアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属のア
ルミノケイ酸塩などの無線周波感度の向上に適する物質
とを加える技術が開示されている。また、特開平2−1
82419号公報には、熱可塑性ポリマーに、N−エチ
ルトルエンスルホンアミドを4〜10重量%配合した組
成物からなる無線周波エネルギー増感剤を加える技術が
開示されている。さらに、特開平2−129243号公
報には、ポリオレフィン樹脂100重量部に、結晶水を
有する無機粉末を20〜200重量部配合する技術が開
示されている。また、Q.X. Nguyen, R. Gauvin, Y. Bel
anger; ANTEC '91, p2245-2247に開示されているよう
に、超高分子量ポリエチレンにアルミノケイ酸ナトリウ
ムを加える技術は一般によく知られている。また、市販
のマイクロ波増感剤としては、STRUKTOL社(米
国)製、FREQUON(商品名)などがよく知られて
いる。しかし、これらの技術を用いてもやはりポリオレ
フィン系樹脂を充分に短い時間で加熱溶融することがで
き、充分に強い接着性を有する誘電加熱接着用樹脂組成
物として用いることは未だにできないのが現状である。
【0013】さらに、ポリオレフィン系樹脂のうちエチ
レン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−メチルアクリレ
ート共重合体などの極性基を有するエチレン系共重合体
高温融着が可能であることはよく知られている。そし
て、特公平8−193150号公報には、プロピレン−
α−オレフィンブロック共重合体に、ポリアミド、ビニ
ル共重合体、ポリエステルまたはポリウレタンを混合す
る技術が開示されている。また、特開平10−2735
68号公報には、プロピレン系重合体と、エチレンおよ
び不飽和カルボン酸および/または不飽和カルボン酸誘
導体からなるエチレン系共重合体とを配合する樹脂組成
物が開示されている。しかし、これらの共重合体は比重
が高いため取扱いが不便であり、また接着性および加熱
に要する時間の面でも不充分なものがあるのが現状であ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の現状に基づき、
本発明の課題は、非常に短時間の高周波電圧の印加によ
り加熱溶融させることができ、比較的高温でも優れた接
着強度を有する誘電加熱接着用樹脂組成物を提供するこ
とである。また、本発明の別の課題は、非常に短時間の
高周波電圧の印加により加熱溶融させることができ、比
較的高温でも優れた接着強度を有するホットメルト接着
剤を提供することである。そして、本発明のもうひとつ
の課題は、非常に短時間の高周波電圧の印加により優れ
た接着強度を実現することができる被接着材同士の接着
方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、融点が80
〜200℃であるポリオレフィン系樹脂に炭素または炭
素を主成分とする炭素化合物と強誘電体物質とを併用、
添加することによって高周波特性が著しく改善されるこ
とを見出し、遂に本発明を完成するに到った。すなわち
本発明は、(イ)融点が80から200℃であるポリオ
レフィン系樹脂、(ロ)炭素または炭素を主成分とする炭
素化合物および(ハ)強誘電体物質を含有した樹脂組成物
であって、該組成物の40MHzの周波数における誘電正
接が0.03以上であることを特徴とする樹脂組成物。
(ロ)炭素または炭素を主成分とする化合物が炭素繊維
である前記に記載の樹脂組成物。(ロ)炭素または炭
素を主成分とする化合物がカーボンブラックである前記
に記載の樹脂組成物。40MHzの周波数において
誘電正接が0.05以上であることを特徴とする前記
〜のいずれかに記載の樹脂組成物。(ロ)炭素または
炭素を主成分とする炭素化合物の含有量が1〜20容量
%である前記〜のいずれかに記載の樹脂組成物。
(ハ)強誘電体物質の含有量が0.1〜20容量%である
前記〜のいずれかに記載の樹脂組成物。高周波電
圧を印加し、加熱溶融して融着することを特徴とする前
記〜のいずれかに記載の樹脂組成物。前記〜
のいずれかに記載の高周波発熱性樹脂組成物を含有する
ホットメルト接着剤。被接着剤の間に挟まれた請求項
8に記載のホットメルト接着剤に対して、周波数が1〜
5000MHzの範囲にあり、高周波出力0.1〜10
0kWの範囲にある高周波電圧を1〜1000秒間の範
囲で印加することにより加熱溶融する工程を含む被接着
材の接着方法である。
【0016】前記本発明の骨子は、炭素または炭素を主
成分とする炭素化合物と強誘電体物質の併用による相乗
的な高周波特性の改善にあり、炭素または炭素を主成分
とする炭素化合物単独あるいは強誘電体物質単独での添
加では全く見られなかったほど優れた高周波特性の改善
効果を得られることを特長とするものである。また、炭
素または炭素を主成分とする炭素化合物と強誘電体物質
とを併用すると、それらの相乗効果によって樹脂組成物
の高周波特性が一段と改善される事実は、本発明者らが
現象として捉えたものであり、その詳細な理由について
はいまだ明らかではない。
【0017】次に本発明の高周波発熱性樹脂組成物の誘
電正接(tanδ)について説明することとする。ここ
で、誘電正接(tanδ)とは、複素誘電率の損失(t
anδ)を指し、一般に熱可塑性樹脂の高周波電圧の印
加による発熱効率は、比誘電率(ε)、誘電正接(ta
nδ)およびこれらの積である誘電損失率{(ε)×
(tanδ)}が大きいほど優れていると考えられてお
り、一般に誘電損失率が0.1以上の場合に誘電加熱が
可能といわれている。そして、本発明の高周波発熱性樹
脂組成物の40MHzの周波数における(tanδ)
(以下、単に本発明の高周波発熱性樹脂組成物の(ta
nδ)と呼称する)は0.03以上である必要があり、
0.05以上あれば好ましい。本発明の高周波発熱性樹
脂組成物の誘電正接(tanδ)が0.03未満の場合
には、発熱が乏しく樹脂が溶融しないか、長時間の加熱
が必要であるという問題が生じるためである。
【0018】本発明で使用される(イ)成分であるポリオ
レフィン系樹脂は、要求される特性を満たす限り、特に
限定されるものではなく、従来公知のポリオレフィン系
樹脂およびジエン系樹脂を使用可能である。ポリオレフ
ィン系樹脂の具体例としては、ポリエチレン系樹脂、ポ
リプロピレン系樹脂、ポリエチレン共重合系樹脂、ポリ
プロピレン共重合系樹脂、エチレン−プロピレン共重合
系樹脂、エチレン−αオレフィン共重合系樹脂などが挙
げられる。
【0019】ここで、本発明で用いられる(イ)ポリオレ
フィン系樹脂としては、前述のポリオレフィン系樹脂の
一種または二種以上を同時に混合して使用可能である。
また、ジエン系樹脂はポリオレフィン系樹脂に含まれな
いのではないかという疑義も生じ得るが、本明細書にお
いてポリオレフィン系樹脂と称する際には、説明の都合
上、ジエン系樹脂も含むものとする。
【0020】また、本発明で用いられる(イ)ポリオレフ
ィン系樹脂は、酢酸ビニル、メタクリル酸、アクリル
酸、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、メタアクリル酸塩などをポリオレフィン系樹
脂全体の3〜50モル%の範囲で共重合成分として含有
することが好ましい。単量体成分の含有量が3モル%未
満の場合には接着性が低下する傾向があり、単量体成分
の含有量が50モル%を超える場合にはポリオレフィン
系樹脂の有する耐熱性が失われてしまう場合がある。
【0021】そして、本発明で用いられる(イ)ポリオレ
フィン系樹脂は、無水カルボン酸基、エポキシ基、水酸
基、イソシアネート基、シラノール基などを含む単量体
を共重合成分やグラフト重合成分として含有することが
好ましい。前述の単量体の中でも、共重合成分としては
不飽和カルボン酸やメタクリル酸グリシジルが特に好ま
しく、グラフト重合成分としては無水マレイン酸が特に
好ましい。前述の官能基を本発明に用いるポリオレフィ
ン系樹脂に導入することにより、本発明の高周波発熱性
樹脂と被接着材が強化熱可塑性樹脂である場合には、本
発明の樹脂組成物と当該強化熱可塑性樹脂との接着性を
改善することができる。
【0022】そして、本発明で用いられる(イ)ポリオレ
フィン系樹脂の融点は80〜200℃の範囲にある必要
があり、90℃〜180℃の範囲にあればさらに好まし
い。融点が80℃未満の場合には、当該ポリオレフィン
系樹脂を含有する樹脂組成物の高温での接着強度が不足
するという問題があり、融点が200℃を超える場合に
は、当該ポリオレフィン系樹脂を含有する樹脂組成物を
溶融するまでに時間がかかりすぎるという問題がある。
【0023】ここで、本発明の高周波発熱性樹脂組成物
中の上記のポリオレフィン系樹脂の含有量は70〜99
容量%の範囲にあることが好ましい。ポリオレフィン系
樹脂の含有量が70容量%未満の場合には成形時の流れ
性が低下したり接着強度が低下するという傾向があり、
ポリオレフィン系樹脂の含有量が99容量%を超える場
合には高周波加熱で溶融しないという傾向がある。
【0024】次に、本発明における(ロ)成分である炭
素または炭素を主成分とする炭素化合物とは、コーク
ス、ガスカーボン、無煙炭、カーボンブラック等の無定
形炭素、鱗片状黒鉛、土状黒鉛等の天然黒鉛、コークス
系、カーボンブラック系、熱分解系等の人造黒鉛、キツ
シュ黒鉛等が挙げられる。これらの中では、前記ポリオ
レフィン系樹脂に配合可能であればよく、特に限定され
ないが、炭素繊維やカーボンブラックが樹脂への影響や
経済性から好ましい。さらに前述の炭素または炭素を主
成分とする炭素化合物は一種または二種以上を混合して
同時に使用しても良い。
【0025】また、本発明における(ハ)強誘電体物質と
は、高周波電界において電界の極性の反転に伴って、該
強誘電体の有する自発分極が反転する物質であって、た
とえばロッシェル塩、重水素ロッシェル塩等のロッシェ
ル塩類、リン酸二水素カリウム等のリン酸二水素アルカ
リ類、硫酸グアニジンアルミニウム等のグアニジン類、
チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸バリウム、チタ
ン酸鉛、ニオブ酸カリウム等のペロフスカイト類、硫酸
トリグリシン等のグリシン類、ヨウ化硫化アンチモン等
があげられる。強誘電体物質は一般に高周波特性の温度
依存性が高いため、キュリー点が加熱温度付近もしくは
それ以上のものが望ましく、特に限定されるものではな
いが、ペロフスカイト類が好適に使用され、より好まし
くはチタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸バリウムで
ある。さらに、前述の強誘電体物質は、一種または二種
以上を混合して同時に使用してもよい。
【0026】上記(ロ)炭素または炭素を主成分とする炭
素化合物および(ハ)強誘電体物質の形状、粒径はなんら
限定されるものではないが、前記ポリオレフィン系樹脂
に配合可能であればよく、粉末状、粒状、顆粒状、針
状、繊維状、鱗片状よりなる群からなる一種または二種
以上の形状を有していることが好ましく、その平均粒径
は0.1〜500μmの範囲にあることが望ましい。
【0027】(ロ)炭素または炭素を主成分とする炭素化
合物、(ハ)強誘電体物質の添加割合は特に限定されるも
のではないが、添加量が少量であると発熱量が少なく、
高周波電界の印加が長く必要になり、また逆に多量であ
ると、ポリオレフィン系樹脂本来の接着力が低下してし
まうので、炭素または炭素を主成分とする炭素化合物を
1〜20容量%、強誘電体物質を0.1〜20容量%程
度で添加するのが好ましい。
【0028】また、本発明の樹脂組成物には、常用の添
加剤、耐加水分解剤、顔料を添加してもよい。熱安定剤
としては、ヒンダードフェノール系、チオエーテル系、
ホスファイト系、ホスフェイト系などやこれらの組合せ
が挙げられる。耐候剤としてはベンゾフェノン、トリア
ゾール系、ヒンダードアミン系などが挙げられる。ま
た、耐加水分解剤としては、カルボジイミド、ビスオキ
サゾリン、エポキシ、イソシアネート化合物が挙げられ
る。また、顔料としては、ポリオレフィン系樹脂常用の
耐熱顔料が使用される。
【0029】さらに、本発明の高周波発熱性樹脂組成物
は、高周波電圧を印加することにより加熱溶融し、その
後冷却することにより凝固して接着性を発揮することが
好ましい。そして、この場合本発明の高周波発熱性樹脂
組成物は、周波数が1〜5000MHzの範囲にあり、
高周波出力0.1〜100kWの範囲にある高周波電圧
を1〜1000秒間の範囲で印加することにより加熱溶
融することが望ましい。
【0030】また、本発明のホットメルト接着剤は、前
記高周波発熱性樹脂組成物を含有することを特徴とす
る。そして、本発明の被接着材の接着方法は、被接着材
の間に挟まれた前記ホットメルト接着剤に対して、周波
数が1〜5000MHzの範囲にあり、高周波出力0.
1〜100kWの範囲にある高周波電圧を1〜1000
秒間の範囲で印加することにより加熱溶融する工程を含
むことを特徴とする。
【0031】本発明に使用される被接着体としては、ガ
ラス、セラミックス、金属、樹脂等いずれでもよく、特
に限定されない。樹脂としては、熱硬化性樹脂・熱可塑
性樹脂いずれについても被接着体になれる。本発明によ
れば接着層のみが選択的に加熱されるので、融点が20
0℃以下の熱可塑性樹脂を被接着体とする場合にも本発
明は応用される。
【0032】本発明の樹脂組成物は(イ)融点が80から
200℃であるポリオレフィン系樹脂、(ロ)炭素または
炭素を主成分とする炭素化合物、(ハ)強誘電体物質が配
合されてなるものであり、配合方法としては、熱ロール
による混練、押出機による混練等が挙げられるが、これ
らの方法のみに限られるものではない。また、接着に際
しては、被接着体の種類、被接着体の印加する周波数に
より、任意の形状を選択でき、その成形方法も押出し成
形、カレンダー成形、インジェクション成形、キャステ
ィング成形等の公知の任意の成形方法が採用されてよ
い。
【0033】本発明の高周波発熱性樹脂組成物を使用す
れば、高周波電圧の印加により、高周波発熱性樹脂がす
みやかに加熱溶融され、冷却後固化することにより、比
較的高温でもすぐれた接着強度が得られる。また、外部
加熱方式に対して短時間で均一に接着することが可能と
なり、接着作業の能率化が実現できる。また、本発明の
接着用組成物を接着剤として使用した部材は、自動車、
電気、OA機器、建材などに使用される。
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明
する。なお、本発明における誘電特性は以下の方法によ
り測定した。 誘電特性:誘電材料測定電極(16451A、ヒューレ
ットパッカード製)にテストピースを装着し、Qメータ
ー(4342A、ヒューレットパッカード製)を用い
て、周波数40MHzにおける誘電正接(tanδ)お
よび誘電損失率{比誘電率(ε)×誘電正接(tan
δ)}を測定した。
【0034】実施例1,2、比較例1〜4 ポリオレフィン系樹脂として、シラン変性G1019
(ポリエチレン共重合ブレンド物からなる誘電正接が
0.014のポリオレフィン系樹脂:クレハエラストマ
ー(株)製、融点120℃)を用い、炭素または炭素を
主成分とする炭素化合物としてカーボンファイバー(H
TA:炭素繊維、東邦レーヨン(株)製、平均長さ3m
m)を用い、強誘電体物質としてチタン酸ジルコン酸バ
リウム(堺化学工業(株)製、BTZ−07−802
0)を用い、まず、それぞれを表1に示す所定量を予備
混合し、バレルをホッパー側から170−180−18
0℃に温度調節した2軸押出機PCM30φ(池貝鉄工
社製)のホッパーに供給し、スクリュー回転数60rp
mにて溶融混合して、得られたストランドを水浴にて冷
却後切断することにより、それぞれペレットを得た。
【0035】次に、バレルをホッパー側から180−2
00−200℃に温度調節した射出成形機に、前記方法
で得られたペレットを投入して、40℃に温度調節され
たテストピース金型に射出し、100x100x1m
m、100x100x3mmの接着材プレートを得た。
得られた接着材プレートの誘電特性を測定した。その結
果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1より明らかなように、炭素または炭素
を主成分とする炭素化合物と強誘電体物質の併用により
高周波特性は相乗的に改善し、炭素または炭素を主成分
とする炭素化合物単独あるいは強誘電体物質単独での添
加では全く見られなかったほど優れた高周波特性が得ら
れる。よって、比較的少量の添加でも優れた発熱効果が
得られることが判る。
【0038】
【発明の効果】本発明は融点が80から200℃である
ポリオレフィン系樹脂、炭素または炭素を主成分とする
炭素化合物、強誘電体物質が配合されてなり、高周波に
より短時間に発熱する特性を有し、比較的高温でも高い
接着強度が得られると共に、接着作業の能率化が可能で
ある。また、大型部材の工業的生産が可能となり、産業
界に寄与すること大である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BB001 BB021 BB051 BB111 BB151 DA016 DA026 DA036 DE187 DG027 DH047 EN117 ER027 FA016 FA046 GJ01 4J040 DA001 DA021 DA101 DA121 HA026 HA176 HA246 HA256 HA286 HB22 HC16 JB01 KA42 MA02 MA04 MA05 MA10 PA31

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)融点が80から200℃であるポリオ
    レフィン系樹脂、(ロ)炭素または炭素を主成分とする炭
    素化合物および(ハ)強誘電体物質を含有した樹脂組成物
    であって、該組成物の40MHzの周波数における誘電正
    接が0.03以上であることを特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(ロ)炭素または炭素を主成分とする化合物
    が炭素繊維である請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】(ロ)炭素または炭素を主成分とする化合物
    がカーボンブラックである請求項1に記載の樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】40MHzの周波数において誘電正接が
    0.05以上であることを特徴とする請求項1〜3いず
    れかに記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】(ロ)炭素または炭素を主成分とする炭素化
    合物の含有量が1〜20容量%である請求項1〜4いず
    れかに記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】(ハ)強誘電体物質の含有量が0.1〜20
    容量%である請求項1〜4いずれかに記載の樹脂組成
    物。
  7. 【請求項7】高周波電圧を印加し、加熱溶融して融着す
    ることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の樹脂
    組成物。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の高周波発
    熱性樹脂組成物を含有するホットメルト接着剤。
  9. 【請求項9】被接着剤の間に挟まれた請求項8に記載の
    ホットメルト接着剤に対して、周波数が1〜5000M
    Hzの範囲にあり、高周波出力0.1〜100kWの範
    囲にある高周波電圧を1〜1000秒間の範囲で印加す
    ることにより加熱溶融する工程を含む被接着材の接着方
    法。
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