JP2003232011A - 作業用足場の設置方法及びこれに使用する支持用ジグ - Google Patents

作業用足場の設置方法及びこれに使用する支持用ジグ

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JP2003232011A JP2002028589A JP2002028589A JP2003232011A JP 2003232011 A JP2003232011 A JP 2003232011A JP 2002028589 A JP2002028589 A JP 2002028589A JP 2002028589 A JP2002028589 A JP 2002028589A JP 2003232011 A JP2003232011 A JP 2003232011A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低廉なコストで主桁の周囲に作業用足場を設
置でき、しかも工事終了後の橋梁の外観を損なうことな
く、かつ、応力集中源を形成させない。 【解決手段】 架設された主桁2に対して着脱自在な支
持用ジグ50を、前記主桁2を構成する主桁ウェブ材3
に形成された取り付け孔を利用して固定し、前記主桁ウ
ェブ材3に固定された前記支持用ジグ50に作業用足場
を支持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁の架設や補修
等を行う際に、橋梁の主桁に設置される作業用足場の設
置方法及びこれに使用する支持用ジグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、橋梁の架設工事や補修工事を
行う場合に、橋梁の周囲に作業用の足場を設置して、作
業が行われている。従来、作業用足場を設置する場合、
主桁の延びる方向において、所定間隔毎に足場支持用の
吊り金具を複数溶接し、この吊り金具を利用して足場を
設置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の設置方
法によれば、以下に示す問題点が存在していた。
【0004】主桁に吊り金具を取り付ける費用が発生す
る。
【0005】現場によっては、この吊り金具を切断除去
しなければならないこともあり、その分の工期と費用が
かかる。
【0006】吊り金具に掛けられた足場支持用の吊りチ
ェーンを吊り金具から撤去した後、補修塗装を行うが、
この補修塗装がうまくできず、錆発生の原因となってい
た。
【0007】吊り金具を主桁に残したままの状態では、
外観上好ましくないばかりか、この吊り金具取付部が応
力集中源ともなっていた。
【0008】このように、従来の設置方法には課題が残
されていた。
【0009】本発明は、かかる問題点に鑑み成されたも
のであり、低廉なコストで主桁の周囲に作業用足場を設
置でき、しかも工事終了後の橋梁の外観を損なうことな
く、かつ、応力集中源を形成させない作業用足場の設置
方法及びこれに使用する支持用ジグを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、この課題を
解決するために、架設された主桁に対して着脱自在な支
持用ジグを、前記主桁を構成する主桁ウェブ材に形成さ
れた取り付け孔を利用して固定し、前記主桁ウェブ材に
固定された前記支持用ジグに作業用足場を支持させる作
業用足場の設置方法を採用した。
【0011】支持用ジグとして、前記作業用足場が支持
される一対の支持部と、これら支持部を連結する連結手
段とから構成されたものを採用し、前記連結手段を前記
取り付け孔に貫通させて前記一対の支持部を連結する。
そして、前記主桁ウェブ材を連結されたこれら支持部で
挟み込むことでこの支持用ジグを着脱自在に固定する。
【0012】また、前記作業用足場を利用した所定の作
業が終了後には、当該作業用足場を前記主桁から除去
し、さらに前記支持用ジグをも前記主桁から取り去る。
【0013】この発明にかかる作業用足場の設置方法に
よれば、作業用足場を主桁に支持するためのジグが主桁
に対して着脱自在である。このため、作業用足場を設置
する際に、支持用の吊り金具を主桁に溶接することな
く、支持用ジグを取り付けることができる。この構成に
より、設置作業の手間を大幅に削減できる。すなわち、
一対の支持部で主桁ウェブ材を挟み込んで取り付けるの
で溶接等の手間のかかる作業を行う必要がない。なお、
主桁を構成する主桁ウェブ材には前記ジグを取り付ける
ための取り付け孔が形成されており、この取り付け孔に
連結手段を貫通させることで支持部を連結できる。
【0014】また、主桁の架設後に支持用ジグを取り外
すことが可能である。作業用足場を支持するための吊り
金具を溶接して足場を設置する方法では、架設後の主桁
には吊り金具が残されたままであり、当該主桁から構成
される橋梁の外観を損なっていた。本発明によれば、架
設後の主桁から支持用ジグを取り外すことができ、外観
の良好な橋梁等を架設することができる。
【0015】さらに、支持用ジグを主桁に対して着脱す
る方式を採用するため、支持用の吊り金具を溶接する方
式とは異なり、主桁に応力集中源が存在しない。このた
め、主桁に疲労破壊などの不具合が発生することを抑え
ることができる。
【0016】また、本発明では、上記課題を解決するた
めに、架設された主桁を構成する主桁ウェブ材に形成さ
れた取り付け孔を利用して、当該主桁に作業用足場を設
置するための支持用ジグであって、前記作業用足場を支
持する一対の支持部と、前記取り付け孔に貫通されてこ
れら支持部同士を係脱可能に連結する連結手段とを備
え、この連結手段が前記一対の支持部を前記主桁ウェブ
材に挟み込ませる支持用ジグを採用する。
【0017】かかる支持用ジグによれば、上記連結手段
を主桁ウェブ材の取り付け孔に貫通させて一対の支持部
を連結させる。これにより、支持部で主桁ウェブ材を容
易に、しかも強固に挟み込むことができ、支持用ジグを
確実に主桁に取り付けることができる。その一方で、連
結手段と支持部とは係脱可能であるため、この両者を分
離することができる。したがって、作業用足場を使用し
て所定の作業が終了した後には、主桁ウェブ材を挟み込
んで主桁に固定される支持用ジグを取り外す際には、連
結手段と支持部とを分離させることで、容易に支持用ジ
グを主桁から取り外すことができる。
【0018】なお、上記支持用ジグにおいて、前記連結
手段が、一方の前記支持部と一体的に形成された連結ね
じ部と、他方の前記支持部に設けられ、前記連記ねじ部
が係合するナット部とから構成されたものを採用するも
よく、前記一対の支持部とは別体として構成された連結
ねじと、前記一対の支持部にそれぞれ設けられ、前記連
結ねじが係合する係合部とから構成されているものを採
用してもよい。
【0019】連結手段として一対の支持部とは別体とし
て構成された連結ねじを採用する場合、各支持部と係合
するねじ部のねじ方向は、双方ともに右ねじを形成する
等、同一方向となるように形成してよく、一方に右ねじ
を、他方に左ねじを加工する等、相互に逆方となるよう
に形成してもよい。このねじの方向は、採用する支持部
との組み合わせにより適切なものを採用する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0021】図1は、本発明の作業用足場の設置方法に
より、橋梁用の主桁2の外周部に作業用足場を設置した
状態を主桁2の延びる方向から見た図であり、図2は、
本設置方法に使用する主桁2の斜視図である。
【0022】地表からは、支柱1が所定の間隔毎に上方
に延びるようにして複数設置されており、主桁2は、こ
れら支柱1の上端にて、平行を成して架設されている。
支柱1に支持されている各主桁2は、上下に延びるよう
にして設けられた主桁ウェブ材3と、この主桁ウェブ材
3の上端で左右に張り出す上フランジ4と、主桁ウェブ
材3の下端にて左右に張り出す下フランジ5とから構成
されている。また、主桁2はその延びる方向の所定間隔
毎にて横桁6により主桁ウェブ材3同士が連結されて、
一体的に形成されている。そして、かかる主桁2を使用
した橋梁は、主桁2の下フランジ5が支柱の上端面によ
り支持され、上フランジ4の上側にコンクリート床版7
が打設されることで構成されている。
【0023】主桁2の外周部に設置される作業用足場
は、橋梁を架設する際にコンクリート床版7の打設作業
時や、橋梁のメンテナンス作業時等に設置されるもので
あり、主桁2の下フランジ5のやや下方にて水平に配さ
れた下段部11と、主桁2の上下方向における中間位置
にて水平に配された中段部15とを備えている。下段部
11は、主桁2の延びる方向における所定間隔毎にて、
左右に延びるようにして配された複数のパイプ材12
と、これらパイプ材12に支持され、主桁2の延びる方
向と同方向に延びる板材14…14とから構成されてい
る。この下段部11は、その左右の両端が各主桁2の配
置された位置より外側方へ張り出しており、十分な作業
スペースを確保している。一方、中段部15は、各主桁
2の外側部16に設置された外側部16と、主桁2同士
の間にて配置された内側部17とから構成されている。
外側部16及び内側部17は、主桁2の延びる方向にお
いて所定の間隔毎に配された左右方向に延びるパイプ材
18,19と、これらパイプ材18,19に支持され、
主桁2の延びる方向と同方向に延びる板材20,21と
からそれぞれ構成されている。
【0024】また、作業用足場には下段部11の左右両
端部と中段部15の外側部16の端部とを連結している
支柱25,26が左右それぞれに設けられている。この
支柱25,26は、下段部11の端部と中段部15の外
側部16の端部とを連結することで、これら下段部11
と外側部16とが揺れ動くことを防止している。この支
柱25は、図1から明らかなように、下段部11の両端
から斜め上方に向けて延び、上側が外側方に向け末広が
りとなるように配されている。
【0025】作業用足場を構成するこれら下段部11、
中段部15及び支柱25,26は、複数のワイヤーロー
プによって主桁2にそれぞれ支持されている。主桁2の
下方に配された下段部11は、左右両端が各主桁2の外
側にワイヤーロープ31,31により、左右方向の中間
部分57の2箇所が各種桁の内側にワイヤーロープ3
4,34によって主桁ウェブ材3にそれぞれ連結されて
いる。また、中段部15の外側部16は、その内縁部が
ワイヤーロープ32,32で主桁ウェブ材3の外側部1
6に連結されている一方、外縁部が支柱25,26によ
り支持されている。
【0026】これに対し、中段部15の内側部17は、
その左右両端がワイヤーロープ33,33によって主桁
2の主桁ウェブ材3の内側にそれぞれ連結されている。
そして、下段部11と中段部15とを連結している左右
の支柱25は、その下端が、下段部11の左右端を支持
するワイヤーロープ31,31により、主桁ウェブ材3
の外側に連結されている。一方、支柱25は、その上端
と、中段部15との連結点との間の中間部分57が、ワ
イヤーロープ30,30によって主桁2の主桁ウェブ材
3の外側に連結されている。
【0027】足場を主桁2に連結させている各ワイヤー
ロープは、その上部が支持用ジグ50を介して縦板材に
着脱可能にそれぞれ取り付けられている。主桁2の主桁
ウェブ材3の上部には、図2に示すように、主桁2の延
び方向における所定の間隔毎に、支持用ジグ50を取り
付けるための取り付け孔40が複数形成されており、支
持用ジグ50はこれら取り付け孔40を利用して主桁2
に対して着脱自在となるように取り付けられる。
【0028】このように、作業用足場は、主桁ウェブ材
3に形成された複数の取り付け孔40を利用して支持用
ジグ50が取り付けられ、この支持用ジグ50に取り付
けられたワイヤーロープによって、下段部11、中段部
15及び支柱25が支持されることで主桁2の外周部を
覆うように設置される。なお、下段部11及び支柱25
には、作業者が転落することのないように安全ネット3
5が取り付けられている。この安全ネット35は、下段
部11の外側全体及び、支柱25の外側全体を覆うよう
にして取り付けられている。
【0029】この図1に示す実施の形態では、作業用足
場を主桁2に支持する手段としてワイヤーロープを利用
したものを示しているが、ワイヤーロープの他、フック
付きターンバックル、チェーン等を使用しても構わな
い。
【0030】図3及び図4は、ワイヤーロープを主桁ウ
ェブ材3に対して着脱自在に取り付ける、本発明の一実
施形態にかかる支持用ジグ50を示すものである。支持
用ジグ50は、ワイヤーロープを支持するための一対の
アイナット51,51と、これらアイナット51,51
を連結する連結ボルト55とから構成されている。各ア
イナット51,51には、フックなどを利用してワイヤ
ーロープがかけられる環状のリング部52,52と、連
結ボルト55が挿入されて係合される係合部53,53
とからそれぞれ構成されている。
【0031】リング部52,52は、作業用足場を支持
しても破損することの無いようにその線径が大きく形成
されている。係合部53,53は、筒状体がリング部5
2,52の外周部から、その略法線方向に延びるように
してリング部52,52と一体に形成されており、その
中心部分にねじ孔54,54が加工されている。そし
て、係合部53,53の端面53a,53aは平坦な面
に加工されている。なお、係合部53,53に形成され
たねじ孔54,54は、係合部53,53の端部とリン
グ部52,52の内周部とを貫通するようにして形成さ
れている。一方、アイナット51,51を連結する連結
ボルト55は、その軸方向の両端から中心部へ向かう所
定長さの部分に、雄ねじの加工されたねじ部56,56
がそれぞれ形成されている。連結ボルト55の軸方向の
両側に形成されたねじ部56,56は、双方ともにその
ねじ山が同方向になるように右ねじが加工さている。そ
して、ねじ部56,56同士の間に挟まれた中間部分5
7は、その長さが、取り付けられる主桁ウェブ材3の板
厚より短く形成さている。
【0032】かかる支持用ジグ50は、連結ボルト55
が主桁ウェブ材3に形成された取り付け孔40に挿入さ
れ、主桁ウェブ材3の両側からアイナット51,51が
連結ボルト55にそれぞれ締め付けられることで主桁2
に固定される。この支持用ジグ50を主桁2に取り付け
るには、2人の作業者が主桁2の内側と外側とに別れ、
主桁2の両側から取り付け孔40に挿入された連結ボル
ト55にアイボルトをそれぞれ締め込めばよい。この連
結ボルト55のねじ部56,56は、共に右ねじが加工
されているので、2人の作業者はいずれもアイナット5
1,51を時計回りに回せば、アイナット51,51を
連結ボルト55に締め込むことができる。そして、この
支持用ジグ50にあっては、連結ボルト55の中間部分
57の長さが主桁ウェブ材3の板厚より短くなるように
形成されているため、2つのアイナット51,51を連
結ボルト55に対して締め込めば、いずれのアイナット
51,51もその係合部53,53の端面53a,53
aが主桁ウェブ材3に当接する。係合部53,53の端
面53a,53aは上述のように平坦な面に形成されて
いるので、アイナット51,51が確実に主桁ウェブ材
3を挟み込む。かかる作用によって、支持用ジグ50は
主桁2に固定される。なお、アイナット51,51は、
連結ボルト55のねじ部56,56に締め込まれている
だけなので、アイナット51,51を緩めれば、容易に
支持用ジグ50を主桁2から取り外すことができる。
【0033】以上に説明したように、主桁2には、作業
用足場を支持するための支持用ジグ50が取り付けられ
る取り付け孔40が形成され、この取り付け孔40を利
用して、支持用ジグ50が、主桁2に対して自在に着脱
される。この特性を利用して、作業用足場を次の手順で
主桁2に設置、取り外しが成される。
【0034】まず、主桁2の主桁ウェブ材3に形成され
た取り付け孔40に上記支持用ジグ50が取り付けられ
る。この際、設置される作業用足場が容易に主桁2から
脱落することの無いように、取り付け孔40を適宜選択
して支持用ジグ50を取り付ける。ただし、作業用足場
が崩壊するこの無いように強度を確保でき、バランスを
保つことができれば、すべての取り付け孔40に支持用
ジグ50を取り付ける必要はない。取り付けの際には、
支持用ジグ50が主桁ウェブ材3に対してぐらつくこと
が無いように、アイナット51,51が十分に締め込ま
れ、強固に主桁ウェブ材3が挟み込まれる。
【0035】次いで主桁2に取り付けられた各支持用ジ
グ50にワイヤーロープの一端が取り付けられる。取り
付けられたワイヤーロープの他端には、作業用足場を構
成する下段部11、中段部15及び支柱25がそれぞれ
取り付けられる。これにより、図1に示した態様のよう
に作業用足場が主桁2の外周部に設置される。なお、設
置された作業用足場の下段部11及び支柱25には安全
ネット35がそれぞれ取り付けられる。
【0036】設置された作業用足場を利用して、コンク
リート床版7の打設作業や既設橋梁のメンテナンス作業
などが行われる。これらの作業が終了した後、設置され
た作業用足場が主桁2から除去される。そして、作業用
足場自体が除去された後、支持用ジグ50も主桁2から
取り外される。支持用ジグ50の取り外された後の取り
付け孔40には、樹脂などで形成された栓が詰め込ま
れ、取り付け孔40が閉塞される。このように、本実施
形態における作業用足場の設置方法及びこれに使用する
支持用ジグ50によれば、作業の終了した後の主桁2に
は、取り付け用の吊り金具等の付属する部材が主桁2に
は残らない。
【0037】なお、支持用ジグ50は、図3及び図4に
示すように、一対のアイナット51,51とこれらを連
結する連結ボルト55で構成されるものの他、以下に説
明する種々のジグを使用することができる。
【0038】図5及び図6は、別の実施形態にかかる支
持用ジグを示している。
【0039】この支持用ジグ60は、作業用足場を支持
するワイヤーロープ等を引っかけるための支持部とし
て、P型ナット61,61を採用している。この支持用
ジグ60は、一対のP型ナット61,61と、これらP
型ナット61,61を連結する連結ボルト65とから構
成されている。
【0040】P型ナット61,61は、ワイヤーロープ
等が掛けられる環状のリング部62,62と、このリン
グ部62,62と一体に形成され、連結ボルト65が係
合される係合部63,63とから構成されている。リン
グ部62,62は、容易に破損することが無いように厚
肉の部材がリング状に形成されている。一方、係合部6
3,63は、矩形状の部材がリング部62,62の外周
部の一部から半径方向外側に張り出すようにしてリング
部62,62と一体に形成されている。また、係合部6
3,63には、リングの接線方向と平行をなす方向に延
びるねじ孔64a,64bが係合部63,63を貫通し
て形成されている。なお、係合部63,63の一端面6
3a,63aはリング部62,62の外周部とほぼ面一
となるように形成されている。
【0041】一方、連結ボルト65は、その軸方向の両
端から中心部へ向かう所定長さの部分に、雄ねじが加工
されたねじ部66,67がそれぞれ形成されている。こ
れらねじ部66,67はそのねじ山が逆方向となるよう
に、一方のねじ部66には右ねじが形成され、他方のね
じ部67には左ねじが形成されている。そして、ねじ部
66,67同士の間に挟まれた中間部分68は、その長
さが、取り付けられる主桁ウェブ材3の板厚より短く形
成さている。さらに、連結ボルト65の軸方向の両端面
には六角孔69が形成されており、六角レンチRをこの
六角孔69に挿入して、連結ボルト65を回転させるこ
とができるように構成されている。
【0042】かかる支持用ジグ60は、連結ボルト65
により連結されたP型ナット61,61で主桁ウェブ材
3が挟み込まれることで主桁に固定される。
【0043】この支持用ジグ60を主桁に取り付ける際
には、まず、連結ボルト65が主桁ウェブ材3に形成さ
れた取り付け孔に挿入される。2人の作業者が主桁の内
側と外側とに別れ、主桁ウェブ材3の両側で、リング部
62,62を下側にして、連結ボルト65にP型ナット
61,61のねじ孔64a,64bをそれぞれ一致させ
る。この状態で両作業者はP型ナット61,61を維持
しておく。そして、一方の作業者が連結ボルト65の端
面に形成された六角孔69に六角レンチRを挿入し、連
結ボルト65を回転させる。
【0044】連結ボルト65の両側に形成されたねじ部
は、一方が右ねじで、他方が左ねじである。このため、
連結ボルト65を一方向に回転させれば、いずれのP型
ナット61,61も締め込まれることになる。連結ボル
ト65の中間部分68の長さは主桁ウェブ材3の板厚よ
り短く形成されているので、P型ナット61,61が連
結ボルト65によって相互に引き寄せられることによ
り、2つのP型ナット61,61が主桁ウェブ材3を挟
み込む。係合部63,63の一端面はリング部62,6
2の外周部とほぼ面一となるように形成されているので
P型ナット61,61が連結ボルト65の軸方向に対し
て傾くことなく主桁ウェブ材3に固定される。なお、こ
の支持用ジグ60についても、P型ナット61,61は
連結ボルト65のねじ部66,67に締め込まれている
だけなので、連結ボルト65を逆方向に回転させれば、
容易に支持用ジグ60を主桁ウェブ材3から取り外すこ
とができる。
【0045】なお、連結ボルトの端面に形成する工具の
係合部63,63としては、六角孔69を形成するもの
には限定されず、図7に示すように突起部70を端面に
形成してもよい。この図7に示す連結ボルト65Aにあ
っては、その端面に六角状の突起部70を設けている。
この連結ボルト65Aを回転させるには、通常のスパナ
を突起部70に係合させて行えばよい。なお、P型ナッ
ト61,61のねじ孔64a,64bが邪魔でその内部
にスパナを挿入できず、突起部70にスパナを係合でき
ない場合には、ソケットレンチなどを用いれば容易に連
結ボルト65Aを回転させることができる。
【0046】図8は、アイボルト76とP型ナット61
との組み合わせからなる支持用ジグ75を示している。
この図8から明らかなように、支持用ジグ75を構成す
るアイボルト76は、一方の支持部と、連結手段を構成
するねじ部78とが一体に形成された部材である。この
アイボルト76は、環状のリング部77と、このリング
部77の外周部から半径方向外側に延びるねじ部78と
から構成されている。リング部77には、足場を支持す
るためのワイヤーロープなどが掛けられるため、容易に
破断することのないように、その線径は太く形成されて
いる。また、リング部77の外周部のうち、ねじ部78
の付け根の部分77aは、主桁ウェブ材3と隙間無く密
接されるように、平坦な面に形成されている。ねじ部7
8は、主桁ウェブ材3に形成された取り付け孔40に主
桁ウェブ材3の一面側から挿入し、他面側に配置された
P型ナット61に係合させためものである。このため、
ねじ部78は、主桁ウェブ材3の板厚より長く形成され
ている。
【0047】他方の支持部を構成するP型ナット61
は、環状のリング部62と、このリング部62の外周部
から半径方向外側に張り出す係合部63とから構成され
ている。なお、このP型ナット61の構成は、図5及び
図6に示した部材と同様であるので、各部位に同一の符
号を付してその詳細の説明は省略する。
【0048】この支持用ジグ75を主桁に取り付けるに
は、主桁ウェブ材3の一面側にアイボルト76を、他面
側にP型ナット61をそれぞれ配置し、一面側からアイ
ボルト76のねじ部78を主桁ウェブ材3に形成された
取り付け孔40に貫通させる。また、主桁ウェブ材3か
ら突出するねじ部78の先端に、P型ナット61の係合
部に形成されたねじ孔64aを一致させる。そして、P
型ナット61のリング部62を下方に向けた状態に維持
し、アイボルト76をねじ部78の中心部を軸に回転さ
せて、P型ナット61に対してねじ込む。これにより、
アイボルト76とP型ナット61とが主桁ウェブ材3を
挟み込んで、当該支持用ジグ75は主桁ウェブ材3に取
り付けられる。
【0049】以上、支持部にねじ加工を行い、このねじ
部に連結部材を直接係合させる支持用ジグについて説明
したが、支持用ジグはこれに限定されるものではない。
図9は、支持部にはねじ加工されていない支持用ジグの
一実施形態を示している。
【0050】この図9に示す支持用ジグはダブルナット
方式を採用するもので、一対のP型部材81,81と、
これらP型部材81,81を連結する連結ボルト85
と、連結部材両端にそれぞれ係合されるナット88とか
ら構成されている。
【0051】P型部材81,81は、足場を支持するた
めのワイヤーロープ等が掛けられる環状のリング部8
2,82と、このリング部82,82の外周部から外側
に張り出す矩形状の取付部83,83とから構成されて
いる。リング部82,82は、上述のP型ナット88と
同様に、容易に破損することのないようにその径が太め
に形成されている。一方取付部83,83には、リング
部82,82の接線方向と平行に延びる貫通孔84,8
4が形成されている。この貫通孔84,84にはこれら
一対のP型部材81,81を連結する連結ボルト85が
貫通される。このP型部材81,81における主桁ウェ
ブ材3と当接する部分83a,83aでは、取付部8
3,83の一端とリング部82,82の外周の一部分と
が面一となるように形成され、P型部材81,81が隙
間無く主桁ウェブ材3に密接されるように構成されてい
る。
【0052】連結ボルト85は、その軸方向の両側に、
両端から中央にかけての所定長さの部分に雄ねじの加工
されたねじ部86,86が形成されている。そして、こ
れらねじ部86,86の間に位置するねじ加工のされて
いない中間部分は、その長さが主桁ウェブ材3の板厚よ
り短くなるように形成されている。この連結ボルト85
に形成されているねじ部86,86は、同一方向のねじ
山が形成され、当該支持用ジグ80を主桁ウェブ材3に
取り付ける際、両側からナット88を同時に締め付ける
ことができるように構成されている。
【0053】そして、連結ボルト85の両側に係合さ
せ、P型部材81,81を主桁ウェブ材3に対して締め
付けるためのナット88は、連結ボルト85の各ねじ部
86,86にそれぞれ2個ずつ設けられたダブルナット
として構成されている。連結ボルト85の各ねじ部8
6,86において、内側に位置している一対のナット8
8,88は、連結ボルト85に締め付けられた際に、そ
の内端面がP型部材81,81の取付部83,83の端
面83b,83bと当接し、P型部材81,81を主桁
ウェブ材3に対して固定する。外側に位置する一対のナ
ット88,88は、内側のナット88,88が緩むこと
を防止するロックナットである。この外側に位置するナ
ット88,88は連結ボルト85にそれぞれ締め付けら
れ、その内端面が内側のナット88,88の外端面と当
接することで、内側のナット88を連結ボルト85の軸
方向の中心側へさらに押圧し、内側のナット88,88
の緩みを防止している。
【0054】図10は、さらに別の実施形態にかかる支
持用ジグ90を示すもので、一対の支持部91,91と
してフックを採用したものである。この図10に示す支
持用ジグ90は、フックを採用した一対の支持部91,
91と、これら支持部91,91を連結する連結ボルト
95とから構成されている。支持部91,91は、釣り
針状に形成されたフック部92,92と、このフック部
92,92と一体に形成され、連結ボルト95が係合す
る係合部93,93とから構成されている。フック部9
2,92は、この支持用ジグ90が主桁に取り付けられ
た際、その先端が主桁ウェブ材3に対して外側に向けら
れて取り付けられる。このフック部92,92には足場
を支持するワイヤーロープやターンバックル等が掛けら
れる。このフック部92,92についても、足場を支持
した際に容易に破断することのないように、その線径が
太く形成されている。一方、係合部93,93は矩形状
に形成されており、フック部92,92の先端が延びる
方向と同一の方向にねじ孔94a,94bがそれぞれ形
成されている。
【0055】一方、連結ボルト95は、軸方向の両側に
両端から中央に掛けての所定の部分に雄ねじの加工され
たねじ部96,97が形成されている。このねじ部9
6,97は、ねじ山の方向が相互に逆方向に加工されて
いる。また連結ボルト95の軸方向の両端には、スパナ
やソケットレンチを係合させて当該連結ボルト95を回
転させる六角状の突起部99,99がそれぞれ形成され
ている。
【0056】この支持用ジグ90を主桁に取り付けるに
は、主桁ウェブ材3に形成された取り付け孔40に連結
ボルト95を貫通させ、この連結ボルト95の両側に支
持部91,91が背合せとなるように支持部91,91
を係合させる。この支持用ジグ90についても、図5及
び図6に示した支持用ジグ90の場合と同様に、ねじ部
96,97のねじ山が逆方向に形成されているので、連
結ねじを回転させることで、一対の支持部91,91の
間隔を狭め、これら支持部91,91で主桁ウェブ材3
を挟み込むことができる。
【0057】図11〜図14に示す支持用ジグは、支持
部としてクランプを採用したものを示している。
【0058】図11及び図12は、クランプ102を採
用した一実施形態にかかる支持用ジグ100を示してい
る。この支持用ジグ100は、クランプ102を採用し
た一対の支持部101,101と、これら支持部10
1,101を連結するボルト110及びこのボルト11
0に係合させるナット111とから構成されている。
【0059】支持部101は、環状のクランプ102
と、当該支持部101を連結するために使用される、ク
ランプ102から張り出す板状の取り付けバー108と
から構成されている。
【0060】クランプ102は、クランプ102の半円
部分を構成する本体部103と、他の半円部分を構成す
る調整バンド104とから構成されている。本体部10
3の一端103aと、調整バンド104の基部104a
とは、連結ピン105で連結されており、この連結ピン
105を軸にして調整バンド104が本体部103に対
して回転可能に構成されている。また、本体部103の
他端103bと調整バンド104の先端104bとは調
整ねじ106により連結されている。このクランプ10
2は、調整ねじ106の締め込みの程度に応じてその径
が調整される。
【0061】一方、取り付けバー108は平坦な板材で
形成されており、調整バンド104の基部104aが位
置する本体部103の一端103aに取り付けられてい
る。この取り付けバー108の先端には、連結手段とし
てのボルト110が挿入される孔109が形成されてい
る。
【0062】なお、連結手段を構成するボルト110及
びナット111は、一般に使用されているものを使用す
ればよい。
【0063】図12は、主桁ウェブ材3に支持用ジグ1
00が取り付けられた状態を示すものである。この図1
2に示すように、クランプ102,102が取り付けバ
ー108,108に対して下側に位置する状態で、取り
付けバー108,108の先端に形成された孔109,
109と主桁ウェブ材3の取り付け孔40とが位置合わ
せされる。この際、各支持部101,101は、取り付
けバー108,108が主桁ウェブ材3にそれぞれ当接
され、調整ねじ106が主桁ウェブ材3に対して互いに
外側を向けられている。この状態で、主桁ウェブ材3の
側方から2つの取り付けバー108,108及び主桁ウ
ェブ材3にボルト110が貫通され、このボルト110
にナット111が係合されることで当該支持用ジグ10
0が主桁ウェブ材3に取り付けられている。
【0064】図13及び図14は、クランプを採用した
別の実施形態にかかる支持用ジグ120を示している。
この支持用ジグ120は、支持部121,122を構成
する一対の環状のクランプ123,123と、一方の支
持部121に設けられた連結部手段を構成する連結ボル
ト124と、他方のクランプに設けられた連結ボルト1
24と係合する係合部125とから構成されている。
【0065】クランプ123は、クランプ123の半円
部分を構成する本体部128と、他の半円部分を構成す
る調整バンド129とから構成されている。本体部12
8の一端と、調整ボルトの基部とは、連結ピン130で
連結されており、この連結ピン130を軸にして調整バ
ンド129が本体部128に対して回転可能に構成され
ている。また、本体部128の他端と調整バンド129
の先端とは調整ねじ131により連結されている。調整
ねじ131の軸方向の中間部分は、調整バンド129の
先端に係合されている。本体部128の他端部分には調
整ボルト131の先端が挿入される筒状の支持部132
が形成されている一方、調整バンド129の先端には調
整ねじ131が貫通されるねじ孔の形成されたブラケッ
ト133が設けられている。調整ねじ131は、調整バ
ンド129のブラケット133に形成されたねじ孔を貫
通し、本体部128の支持部132に挿入されること
で、本体部128と調整バンド129とを連結してい
る。そして、このクランプ123は、調整ねじ131の
締め込みの程度に応じてその径が調整される。
【0066】また、一方の支持部121にはクランプ1
23の本体部128の外周部から外側に向けて突出する
連結ボルト124がクランプ123と一体的に設けられ
ている。また、他方の支持部122には、矩形状に形成
され、連結ボルト124と係合する係合部125がクラ
ンプ123と一体的に設けられている。この係合部12
5には本体部128の接線方向に平行に延びるねじ孔1
26が形成されており、このねじ孔126に連結ボルト
124が係合されることで2つの支持部121,122
が連結される。
【0067】図14は、主桁ウェブ材3に当該支持用ジ
グ120が取り付けられた状態を示している。この図1
4に示すように、主桁ウェブ材3の一面側から一方の支
持部121の連結ボルト124が主桁ウェブ材3の取り
付け孔40に貫通されており、連結ボルト124の先端
に他方の支持部122の係合部125が係合されてい
る。この支持用ジグ120では、連結ボルト124を軸
として、支持部121,122を回転させることで連結
させている。
【0068】図15及び図16はさらに別の実施形態に
かかる支持用ジグを示している。
【0069】図15及び図16に示す支持用ジグ140
は、支持部として短パイプ143を利用したものであ
る。支持用ジグ140は、短パイプ143を利用して形
成された一対の支持部141,142と、一方の支持部
141に設けられ、連結手段を構成している連結ボルト
145と、他方の支持部142に設けられ、連結ボルト
145と係合するナット146とから構成されている。
各支持部141,142は、内部が空洞の短パイプ14
3と、この短パイプ143の一端を閉塞するようにして
短パイプ143に取り付けられている円盤材144とか
ら構成されている。円盤材144の中心には、連結ボル
ト145が貫通することが可能な孔がそれぞれ形成され
ている。一方、円盤材144の周縁は短パイプ143の
外周部から半径方向外側に張り出しており、主桁ウェブ
材3に安定して取り付けられるように構成されている。
【0070】これらの支持部141,142のうち一方
の支持部141には、連結ボルト145が円盤材144
の中心から軸方向に延びるようにして設けられている。
この連結ボルト145は、ボルト頭部145bとねじ部
145aとから構成されていて、ボルト頭部145bは
短パイプ143の内側に位置しており、ねじ部145a
のみが支持部の軸方向に延びている。他方の支持部14
2には、短パイプ143の内部にて、円盤材144の中
心に連結ボルト145と係合するナット146が設けら
れている。
【0071】かかる構成を有する支持用ジグ140は、
主桁ウェブ材3に形成された取り付け孔40の位置で円
盤材144を主桁ウェブ材3にそれぞれ対向させて、一
方の支持部141に設けられた連結ボルト145を取り
付け孔40に挿入させる。そして、主桁ウェブ材3から
突出した連結ボルト145の先端に他方の支持部142
に設けられたナット146を係合させて、支持部14
1,142を連結ボルト145を軸として回転させる。
これにより、二つの支持部141,142が主桁ウェブ
材3を挟み込み、当該支持用ジグ140が主桁ウェブ材
3に固定される。この支持部141,142には、様々
な種類の部品を取り付けることができる。
【0072】例えば、図15は、作業用足場を支持する
ためのチェーン150,150を支持部141,142
に取り付けた実施例を示したものである。支持部14
1,142の短パイプ143に取り付けられるチェーン
150は、その端部にホルダ151がそれぞれ取り付け
られており、このホルダ151が短パイプ143の外周
面を保持することで取り付けられている。
【0073】図16は、クランプ155,155を各支
持部141,142に取り付けた実施例を示している。
各クランプ155は、作業用足場を支持するためのワイ
ヤーロープやチェーン、或いは作業用足場の骨組みを構
成するパイプ材が取り付けられるクランプの本体156
と、短パイプ143を保持するためのホルダ157とか
らそれぞれ構成されている。各クランプ155は、短パ
イプ143の外周面に保持させることで着脱自在に取り
付けられている。
【0074】なお、この図15及び図16に示す支持用
ジグ140を使用する場合、当該支持用ジグ140を主
桁ウェブ材3に取り付けた後に種々の部品を支持部14
1,142に取り付けてもよいし、部品を支持部14
1,142に取り付けた後に支持用ジグ140を主桁に
取り付けても構わない。この順序は、支持部141,1
42に取り付けられる部品の種類に応じて決定すればよ
い以上、本発明の種々の実施形態にかかる支持用ジグを
使用して本発明にかかる作業用足場の設置方法を実施す
る場合について説明したが、設置方法を実施するに当た
り、主桁ウェブ材に形成された取り付け孔を利用して主
桁に対して自在に着脱することができれば、市販のクラ
ンプなどを用いて実施することを妨げるものではない。
【0075】
【発明の効果】以上、本発明によれば、作業用足場の設
置を短期間かつ低コストで設置することができる。ま
た、架設された橋梁の外観を良好にすると共に、応力集
中源を主桁から排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる作業用足場の設置方法により作
業用足場を主桁に設置した状態を示す図。
【図2】本発明の作業用足場の設置方法に使用される主
桁の一部を示す斜視図。
【図3】本発明の一実施形態にかかる支持用ジグを側方
から見た図。
【図4】図3に示す支持用ジグの斜視図。
【図5】別の実施形態にかかる支持用ジグを側方から見
た図。
【図6】図5に示す支持用ジグの斜視図。
【図7】図5及び図6に示す支持用ジグの連結ボルトと
は別の実施形態にかかる連結ボルトのねじ部の斜視図。
【図8】さらに別の実施形態にかかる支持用ジグを側方
から見た図。
【図9】ダブルナット方式を採用した実施形態にかかる
支持用ジグを側方から見た図。
【図10】支持部にフックを採用した実施形態にかかる
支持用ジグを側方から見た図。
【図11】支持部にクランプを採用した実施形態にかか
る支持用ジグの支持部の斜視図。
【図12】図11に示す支持部を採用した支持用ジグが
主桁ウェブ材に取り付けられた状態を示す図。
【図13】図11及び図12に示す支持用ジグとは別の
実施形態にかかる支持用ジグの斜視図。
【図14】図13に示す支持用ジグが主桁ウェブ材に取
り付けられた状態を示す図。
【図15】短パイプを支持部に採用した支持用ジグにチ
ェーンを保持させた実施形態を示す図。
【図16】短パイプを支持部に採用した支持用ジグにク
ランプを保持させた実施形態を示す図。
【符号の説明】
2 主桁 3 主桁ウェブ材 11 下段部 15 中段部 16 外側部 17 内側部 40 取り付け孔 50、60,75,80,90,100,120,14
0 支持用ジグ 51 アイナット(支持部) 53,63,93,125,141,142 係合部 55,65,65A,85,95、124,145 連
結ボルト 61 P型ナット(支持部) 76 アイボルト 81 P型部材(支持部) 83 取付部 88,146 ナット 91,101,121,122 支持部 92 フック部 102,123 クランプ 108 取り付けバー 110 ボルト 111 ナット 143 短パイプ 144 円盤材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 卓也 神奈川県横浜市港北区師岡町265−7−308 Fターム(参考) 2D059 DD14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架設された主桁に対して着脱自在な支持
    用ジグを、前記主桁を構成する主桁ウェブ材に形成され
    た取り付け孔を利用して固定し、前記主桁ウェブ材に固
    定された前記支持用ジグに作業用足場を支持させること
    を特徴とする作業用足場の設置方法。
  2. 【請求項2】 前記支持用ジグは、前記作業用足場が支
    持される一対の支持部と、これら支持部を連結する連結
    手段とから構成されており、 前記連結手段を前記取り付け孔に貫通させて前記一対の
    支持部を連結し、 前記主桁ウェブ材を連結されたこれら支持部で挟み込む
    ことでこの支持用ジグを着脱自在に固定することを特徴
    とする請求項1記載の作業用足場の設置方法。
  3. 【請求項3】 前記作業用足場を利用した所定の作業が
    終了後に、当該作業用足場を前記主桁から除去し、さら
    に前記支持用ジグをも前記主桁から取り去ることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の作業用足場の設置
    方法。
  4. 【請求項4】 架設された主桁を構成する主桁ウェブ材
    に形成された取り付け孔を利用して当該主桁に作業用足
    場を設置するための支持用ジグであって、 前記作業用足場を支持する一対の支持部と、前記取り付
    け孔に貫通されてこれら支持部同士を係脱可能に連結す
    る連結手段とを備え、この連結手段が前記一対の支持部
    を前記主桁ウェブ材に挟み込ませることを特徴とする支
    持用ジグ。
  5. 【請求項5】 前記連結手段は、一方の前記支持部と一
    体的に形成された連結ねじ部と、他方の前記支持部に設
    けられ、前記連記ねじ部が係合するナット部とから構成
    されていることを特徴とする請求項4に記載の支持用ジ
    グ。
  6. 【請求項6】 前記連結手段は、前記一対の支持部とは
    別体として構成された連結ねじと、前記一対の支持部に
    それぞれ設けられ、前記連結ねじが係合する係合部とか
    ら構成されていることを特徴とする請求項4に記載の支
    持用ジグ。
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