JP3602479B2 - 橋梁床版用型枠の取付構造 - Google Patents

橋梁床版用型枠の取付構造 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋梁の主桁に床版を打設する際に使用する型枠を主桁に位置固定する橋梁床版用型枠の取付構造に関する
【0002】
【従来の技術】
従来から、橋梁を構成する主桁2,2に床版4を打設する際、図35に示すように、主桁2,2間に内型枠301を配すると共に、各主桁2,2の外側部に外型枠302,302を配し、これら橋梁床版用型枠301,302で床版4を下方から支持しながら行われている。これら橋梁床版用型枠301,302は、床版4の下面を支持する受け梁303,304と、受け梁303,304を主桁2に支持するためのサポートユニット305,305とから構成されている。型枠301,302を主桁2,2に設置する際には、図36に示すように主桁2の上フランジ11にねじ孔が形成された吊り金具307を主桁2の長手方向の所定間隔毎に溶接し、この吊り金具307に型枠の受け梁304の端部を長い吊りボルト308で吊下げるようにして設置していた。
【0003】
また、型枠301,302を確実に主桁2,2に位置固定するため、サポートユニット305,305と主桁2,2とをターンバックルで連結することが行われているが、かかるターンパックルの一端を主桁に取付けるために、図37に示すように、主桁本体部10の外側面に取付ブラケット310を溶接していた。さらに主桁の外側で受け梁の下方に設けられる足場を主桁に固定する場合にも同様にして、主桁の本体部の外側面に取付ブラケットを溶接し、この取付ブラケットに足場を構成する支持梁の一端をボルトで固定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、床版を打設する場合に下準備として行われる吊金具や取付ブラケットの溶接作業に多大な時間と費用がかかっていた。また、型枠の受け梁を吊金具に吊下げるようにして取付けると、主桁の上フランジと受け梁との間に隙間が形成され、この隙間から床版のモルタル汁が漏れ出してしまう。特に、外型枠にあっては、図36に示すように床版が打設されると、受け梁304を外側へ引張る力が作用するために吊ボルト308にせん断荷重や曲げ荷重が加わり、吊ボルト308が曲がってしまい、隙間は更に大きくなる。
【0005】
更に、溶接された吊金具や取付ブラケットは橋梁の架設工事終了後は、そのまま溶接された状態で残される。このため、完成された橋梁の美感を損なうばかりか、この溶接部が応力集中源となり、疲労破壊の起点となる恐れもあった。
【0006】
本発明は、かかる問題点に鑑みなされたものであり、良好な外観の橋梁を効率よくしかも低コストで架設できる橋梁床版用型枠の取付構造に関する
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、支柱に架設された一対の主桁と、これら主桁同士を連結している横桁とを有する少主桁橋に床版を打設する際に、前記床版を支持する橋梁床版用型枠を前記主桁に取付けるための橋梁床版用型枠の取付構造であって、前記橋梁床版用型枠は、前記主桁の上部から側方に張出して前記床版の下面を支持するための左右方向に延びる受け梁が前記主桁の長手方向に複数配されてなる外型枠、及び前記主桁間に配されて前記床版の下面を支持するための左右方向に延びる受け梁が前記主桁の長手方向に複数配されてなる内型枠とから構成され、前記主桁の主桁本体部には、前記受け梁を位置固定する支持ユニットが着脱可能に取り付けられる取付孔が、その長手方向の所定間隔毎に形成されると共に、
前記主桁本体部から左右方向に延びる支持梁を前記主桁の長手方向に複数配してなる作業用足場を支持するための足場支持ユニットが着脱可能に取り付けられる足場取付孔が、その長手方向に複数形成され、前記支持ユニットは、前記取付孔に挿入される固定具により前記主桁本体部に着脱自在に取り付けられる支持材と、この支持材に取り付けられて、前記受け梁の高を調節する高さ調節手段と、高さ調整された前記受け梁を前記支持材に位置固定する固定部とを備え、前記支持材は、前記主桁本体部に当接される取付面と、この取付面と直交する支持面と、内側に前記梁材が配置されるように前記支持面の上側にて対向して配された受け梁固定面とから構成され、前記高さ調節手段は、前記支持面と一体的に設けられたナットと、上下に延びて前記ナットに螺合され、前記受け梁を下から支持する支持ボルトとから構成されている橋梁床版用型枠の取付構造により上記課題を解決する。
【0008】
本発明によれば、床版打設後には支持ユニットを取り外すことができ、外観の美観が良好な橋梁を提供できる。また、橋梁の架設現場での溶接作業が無いため、工期の短縮、コストダウンを図れる。また、吊金具の溶接を行わないため、応力集中源が無く耐久性に優れた橋梁を提供できる。また、かかる構造を採用すれば、主桁に形成された取付孔を利用してアイボルト等を取付ければ、橋梁をメンテナンスする際に極めて容易に足場を設置できる。また、足場を主桁に着脱自在に取付けられる支持ユニットで設置するため、橋梁が完成した後はこの支持ユニットを取り外して、美観に優れた橋梁を提供できる。また、足場設置用のブラケット類を架設現場で溶接する必要が無いので、工期を短くでき、さらには、溶接に費やすコストを低減できる。そして、橋梁のメンテナンス時には、再度取付孔に支持ユニットを取付ければ、容易に足場を設置できる。
【0009】
さらに、型枠の受け梁でコンクリート床版を支持して打設する際、主桁の外側方に張り出す部分は、その下面が主桁に対して所定の位置に形成され、且つ所定の傾きを持って形成される。この場合、下面の主桁に対する位置がずれると、モルタル汁の垂れ落ちや下面の型くずれ等が発生してしまう。本発明によれば、コンクリート床版を打設する際に、外型枠の受け梁を上下に位置調節して、主桁から外側方に張り出すコンクリート床版の主桁に対する位置等のコンクリート床版を所定の精度で形成してこれら不具合を確実に防止する。
【0010】
また、コンクリート床版を打設した後は型枠を橋梁から除去する必要がある。打設する際に、受け木などを介して受け梁でコンクリート床版を下から支持すると、受け梁には、受け木等を介してコンクリート床版の重さによる荷重がかかっており、この状態で、受け梁を除去することは困難である。本発明によれば、位置調節手段により受け梁の位置をコンクリート床版から容易に遠ざけることができ、型枠の除去を極めて容易に行うことができる。なお、固定部を設けることで、支持材に受け梁をガタつかせること無く確実に位置固定できる。
【0011】
また、本発明では上記橋梁床版用型枠の取付構造において、前記固定部は、前記受け梁固定面に形成された縦長孔と、この縦長孔に挿入せしめ、前記受け梁に係合させる係合部材とから構成され、この係合部材が前記縦長孔の上下方向の所定位置に位置固定されることを特徴とする。
【0012】
かかる構成を採用することで、縦長孔の上端に係合部材が当接するようにして受け梁を位置固定すれば、コンクリート床版の重みより係合部材が押圧されて動きがロックされる。このため、受け梁に外側方への荷重が作用しても受け梁が位置ずれすることがない。
【0013】
また、本発明では上記橋梁床版用型枠の取付構造において、前記固定部には、前記縦長孔の上端部と前記係合部材との間に形成される隙間に挿入させるスペーサを備えたことを特徴とする。
【0014】
縦長孔の上端に係合部材が当接するようにして受け梁を位置固定することができず、縦長孔の上端と係合部材との間に隙間が形成される場合もあり得る。そこで、前記固定部には、前記縦長孔の上端部と前記係合部材との間に形成される隙間に挿入させるスペーサを備えることで、確実に係合部材の動きをロックすることができる。
【0015】
なお、支柱に架設された一対の主桁と、これら主桁同士を連結している横桁とを有する少主桁橋に床版を打設する際に、前記床版を支持する橋梁床版用型枠を前記主桁に取付けるための橋梁床版用型枠の取付構造であって、前記橋梁床版用型枠は、前記主桁の上部から側方に張出して前記床版の下面を支持するための左右方向に延びる受け梁が前記主桁の長手方向に複数配されてなる外型枠、及び前記主桁間に配されて前記床版の下面を支持するための左右方向に延びる受け梁が前記主桁の長手方向に複数配されてなる内型枠とから構成され、前記主桁の上フランジには、前記受け梁を位置固定する支持ユニットが着脱可能に取り付けられる取付孔が、その長手方向の所定間隔毎に形成され、前記支持ユニットが、前記上フランジの下方から前記取付孔に挿入されて前記受け梁の端部を支持する支持材と、前記上フランジの上面で前記取付孔を閉鎖するように配されて、前記支持材の先端が取付けられる支持ナットと、この支持ナットと前記上フランジの間に配されるシール材とから構成されている橋梁床版用型枠の取付構造を用いることもできる。
【0016】
かかる橋梁床版用型枠の取付構造のように、上フランジに取付孔を形成することで、橋梁床版用型枠と床版との隙間をより小さくでき、床版打設時にモルタルが洩れることを防止できる。また、橋梁完成後において、取付孔の形成された位置が目立たない上フランジであるため、美感に優れた橋梁を提供できる。
【0017】
また、上フランジの上面に配された支持ナットは、床版打設後は、固まった床版により確実に位置固定されるため、メンテナンスのときには、取付孔からアイボルトを挿入し、この支持ナットに螺合させるだけで、足場設置用の取付を設けることができる。
【0018】
また、この関連技術に関しても、前記主桁本体部から左右方向に延びる支持梁が前記主桁の長手方向に複数配されてなる作業用足場をそれぞれ有しており、前記主桁本体部にはその長手方向に複数の足場取付孔が形成され、前記受け梁がこの足場取付孔に着脱自在に取付けられる足場支持ユニットで位置固定される。
【0020】
即ち、関連技術によれば、この足場を主桁に着脱自在に取付けられる支持ユニットで設置するため、橋梁が完成した後はこの支持ユニットを取り外して、美感に優れた橋梁を提供できる。また、足場設置用のブラケット類を架設現場で溶接する必要が無いので、工期を短くでき、さらには、溶接に費やすコストを低減できる。そして、橋梁のメンテナンス時には、再度取付孔に支持ユニットを取付ければ、容易に足場を設置できる。
【0021】
また、関連技術として、上下に延びる主桁本体部と、この主桁本体部の上端及び下端で左右に張り出すフランジとから構成された橋梁用主桁において、前記主桁の上部には、当該主桁に橋梁床版用型枠が着脱自在に取付けられる取付孔がその長手方向に複数形成されていると共に、前記主桁の中段部には、作業用足場が着脱自在に取付けられる足場取付孔がその長手方向に複数形成されている橋梁用主桁を採用するとよい。
【0022】
この橋梁用主桁によれば、架設現場に主桁を持ち込む前に、予め工場等で橋梁床版用型枠支持用の支持ユニットを極めて容易に取付けておくことができる。そのため、現場で吊金具を主桁に溶接する場合に比べ工期の短縮、コストダウンを図ることができる。また、支持ユニットなどを固定具で着脱自在とでき、橋梁完成後は支持ユニットを取り外し、美感に優れた橋梁を提供できる。そして、主桁に形成された取付孔を利用して足場の取付部を設ければ、メンテナンス時に容易に足場を設置できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0029】
[第1の実施形態]
図1から図10は本発明の第1の実施形態を示している。図1は、少主桁橋1にコンクリート床版4を打設するために少主桁橋1に内型枠5、外型枠6並びに足場7を設置した状態を示している。コンクリート床版4が打設される少主桁橋1は、地面に立設された複数の支柱8上に、左右に対を成して架設された主桁2と、その長手方向(図1の紙面を面向く方向)の所定間隔毎に主桁間に配されて、これら主桁同士を連結している横桁3とから構成されている。なお、この図1には2つの主桁2のうち、片側の主桁2のみを示しており、他方の主桁2は、本図には示されておらず、図の左方に位置している。内型枠5は主桁同士の間に配されて、打設するコンクリート床版4の主桁間部分を下方から支持し、外型枠6は各主桁2の外側に張り出すように設けられて、床版4の主桁2から外側方に張り出す部分を支持する。
【0030】
主桁2は上下に延びる主桁本体部10と、その上下端で左右にそれぞれ張り出す板状の上フランジ11及び下フランジ12とから構成され、主桁2の内側には主桁本体部10から少主桁橋1の中心に向けて張り出す板状の補剛材13が設けられている。補剛材13は主桁2の剛性を向上させるために設けられたもので、主桁2の長手方向の所定間隔毎に上フランジ11と下フランジ12とを連結するようにして主桁本体部10の内側面から張出している。
【0031】
外型枠6は、主桁2の外側で三角形をなすようにして設置されており、主桁2の上部で主桁本体部10から外側に延び、主桁2の長手方向に複数配された受け梁20と、主桁2の下フランジ12から斜め上方に延びて、各受け梁20の先端を支持する第1サポートパイプ21と、この第1サポートパイプ21の中央部から上方に延びて受け梁20の中間部を支持する第2サポートパイプ22とを備えている。さらに、第1サポートパイプ21には、その中央部と主桁上部とを連結し、第1サポートパイプ21を主桁側へ引き寄せているターンバックル23が設けられている。
【0032】
一方、主桁間に配される内型枠5は、各主桁上部に端部が取付けられ、主桁2の長手方向に複数配された受け梁25と、各主桁2の下フランジ12から主桁2斜め上方に延びて受け梁25の中央部を支持する第1サポートパイプ26と、これら第1サポートパイプ26の中央部から上方に延びて受け梁25の中間部をそれぞれ支持する第2サポートパイプ27とを備えている。第2サポートパイプ27が支持する受け梁25の位置は、この受け梁25を長手方向におよそ三等分する位置である。さらに各第1サポートパイプ26の中央部にはターンバックル28が取付けられていて、第1サポートパイプ26が取付けられる主桁2の上部にそれぞれ連結されている。
【0033】
これら床版用型枠5,6の受け梁上面には、図示していないが適宜鉄板が配されて、床版打設時にモルタルが垂れ落ちるのを防止している。なお、受け梁5,6は高い強度を得ることができる角形鋼管が使用されている。
【0034】
また、これらの橋梁床版用型枠5,6には、この型枠5,6及び主桁2をこれらの下方から覆うようにして設置された足場7が設けられている。足場7は、主桁2の中段位置で、少主桁橋1の左右方向に水平に延びるように配された中段足場30と、下フランジ12に吊下げられて、左右方向に水平に延びるように配された下段足場35とを備えている。中段足場30は主桁の外側に設置される外側中段足場31と、主桁間に配される内側中段足場32とから構成されている。これら中段足場31,32は、本体部10の中段部から左右方向に延び、主桁2の長手方向に複数配された支持梁33,34を有し、これら支持梁33,34により主桁の内外に支持されている。また、下段足場35は、下フランジ12の下方で左右方向に延び、主桁2の長手方向に複数配された支持梁が、主桁2の内側の下フランジ12に取付けられた支持柱39に吊下げられるようにして構成されている。
【0035】
下段足場35の端部35aと、中段足場30の主桁外側に設置された外側中段足場31の中央部分31bとは、上下に延びる支持柱36で連結されていると共に、各足場31,35の端部31a,35aは、斜めに配された別の支持梁37で連結されている。この支持梁37の上端は外型枠6を構成する受け梁20の先端位置まで延びている。そして、斜めに延びる支持梁37と下段足場35には、防護ネット38が少主桁橋1の下部全体を覆うようにして取付けられている。
【0036】
図2から図4は、主桁2が有する橋梁床版用型枠並びに足場を取付けるための構造を示している。
【0037】
この主桁2には、主桁本体部10の上部の位置及び中段位置にその長手方向の所定間隔毎に図示しない孔が形成されている。上部に形成された孔が内型枠及び外型枠の受け梁を着脱自在に取付ける取付孔で、中段部に形成された孔が中段足場の支持梁を着脱自在に取付けるための足場取付孔である。上部に形成された取付孔には、図3に示すように型枠の受け梁の端部を支持する支持ユニットの支持材41‥41が、内側と外側にそれぞれ主桁本体部10に対して対象となるように着脱自在に取付けられている。また、中段部に形成された足場取付孔には、図4に示すように、中段足場の支持梁端部を支持する足場支持ユニットの支持材51‥51がそれぞれ主桁本体部10に対して対象となるように着脱自在に取付けられている。これら支持材41,51は、主桁本体部10に対して着脱自在にボルトで取付けられている。
【0038】
図5は、受け梁を支持する支持ユニットの支持材41の詳細を示している。図5aは支持材41の正面図で、図5bがその側面図である。この支持材41は、主桁本体部10に当接される取付面42と、取付面42の中央部で取付面42に直交する支持面43と、支持面43の上側で、対向するようにして溶接された受け梁固定面44,44と、支持面43の下側中央位置で、取付面42並びに支持面43に対して直交するように溶接されたサポートユニット取付部45とから構成されている。取付面42、受け梁固定面44,44及びサポートユニット取付部45には、それぞれ孔が形成されている。支持面43の上側で取付面42に形成された孔42aは当該支持材41を主桁2に取付ける際に使用されるボルト孔であり、受け梁固定面44,44に形成された孔44a,44aは、これらの間に配される受け梁を位置固定する際に使用される。サポートユニット取付部45の2つの孔45a,45bは、ターンバックル等のサポートユニットが取付けられる。なお、サポートユニット取付部45には、図6に示す支持材41Aのようにように、取付面42A、支持面43A及びサポートユニット取付部45Aとの間に扇状のスカラップ46を形成してもよい。
【0039】
一方、中段足場の支持梁の端部を支持するための支持ユニット50の支持材は、図示していないが、L字状のアングル材が適切に短く切断されたものが使用されている。
【0040】
これら支持材41,51を有する支持ユニトット40,50により、橋梁床版用型枠の受け梁20,25並びに中段足場の支持梁33,34は、図7〜図9に示すように主桁本体部10に取付けられる。
【0041】
図7は、図1のA部を拡大したもので、外型枠の受け梁20並びに内型枠の受け梁25が主桁本体部10に着脱自在に取付けられた状態を示している。各支持材41,41は、その取付面42,42が主桁本体部10に当接するようにして主桁本体部10を介して背合わせ状態で取付孔10aにボルト60で固定されている。各受け梁20,25の端部は、この図7を貫く方向で対向している受け梁固定面44,44の間に配されて支持面43,43上に搭載され、受け梁固定面44,44の外側からボルト61が挿入されて確実に位置固定される。この際、双方の受け梁20,25と主桁2の上フランジ11との間にキャンバー材65,66をそれぞれ挟み込んで各受け梁20,25の端部が取付けられる。また、サポートユニット取付部45,45の孔45a,45bにはシャックル70‥70がそれぞれ取付けられており、一方の孔45aには第1サポートパイプを支持するターンバックル23,28の一端側が取付けられ、他方の孔45bには足場7を主桁2側へ引き寄せるチェーン71がそれぞれ取付けられている。
【0042】
かかる取付構造により、受け梁20,25の先端が上フランジ11側縁より内側に入り込んだ状態で主桁2に対して確実に位置固定される。このため、主桁2の外側向けた外力が受け梁に作用しても、上フランジ11と受け梁20,25の上に配される鉄板Aとの間に隙間が形成されることがなく、モルタル汁が漏れ出すことが無い。
【0043】
なお、支持材を、適切な長さに切断されたL字状のアングル材で構成し、このアングル材の内側にサポートユニット取付部としての平板を溶接して設けてもよい。図8は、アングル材で構成された支持材80,80で、受け梁20,25を支持した状態を示している。支持材80,80の各面81,81にはボルト孔82,82がそれぞれ形成され、一方のボルト孔82,82を利用して、このボルト孔82,82が形成された面81,81を主桁本体部10に当接させて当該支持材80,80をボルト止めしている。水平に配されている他方の面81,81には受け梁20,25の端部が搭載され、この面81,81に形成されたボルト孔82,82と受け梁20,25の端部に形成された孔20a,25aとにやや長めのボルト85,85をそれぞれ挿入して、受け梁20,25を当該支持材80,80に位置固定している。そして、支持材80,80の内側に溶接されたサポート部材取付部83,83の孔にはシャックル70‥70がそれぞれ取付けられており、このシャックル70‥70にターンバックル23,28やチェーン71等のサポートユニットが取付けられている。
【0044】
一方、図9は、図1のB部を拡大したもので、中段足場の支持梁33,34が主桁本体部10に支持ユニット50,50により取付けられた状態を示している。支持ユニットの支持材51,51はアングル材から構成され、そのいずれの面52,53にもボルト孔52a,53aが形成されている。支持材51,51はその一方の孔52a,52aを利用して、この孔52a,52aが形成された面52,52を主桁本体部10に当接させて背合わせになるように主桁本体部10にボルト止めされている。水平に配されている他方の面53,53の孔53a,53aにはリング状のパイプクランプ55,55がねじ止めされおり、このパイプクランプ55,55に中段足場を構成する支持梁33,34の端部がそれぞれ挿入されている。このパイプクランプ55,55は、径を自在に調節できるように調整ねじ56,56がそれぞれ設けられており、この調整ねじ56,56を締込んで、挿入された支持梁33,34を確実に位置固定する。
【0045】
かかる取付構造によれば、橋梁架設現場で吊金具を主桁に溶接したり、ターンバックル等のサポートユニットを取付けるためのブラケットを主桁に溶接することなく、型枠や足場を設置でき、コストダウン及び施工期間の短縮を図ることができる。
【0046】
以上のようにして、橋梁床版用型枠を設置して少主桁橋にコンクリート床版の打設を終了した後には、主桁本体部10に取付けられた支持ユニットは全て取り外される。そして、図10に示すように、支持ユニットが取付けられていた取付孔10a及び足場取付孔10bには、樹脂材で形成された化粧プラグ88‥88が挿入されてこれら孔は全て閉塞される。このため、完成された橋梁には吊金具などの異物の残留が無く、極めて良好な外観を有する橋梁となる。また、取付孔及び足場取付孔は化粧プラグで閉塞されるため、この部分が応力集中源となることも無い。
【0047】
なお、橋梁のメンテナンスの際には、挿入された化粧プラグ88‥88を取り外し、各取付孔10a,10bにアイボルト等を取付ければ、これらこれを利用して足場を容易に設置することが可能である。
【0048】
[第2の実施形態]
図11〜図16は本発明の第2の実施形態を示している。
【0049】
図11は、片側の主桁2に取付けられた外型枠6と、図示された主桁2と本図の左方に位置する図示しない主桁2との間に配される内型枠100の取付け状態示したものである。この実施形態では、外型枠6の受け梁20としては第1実施形態と同様に角形鋼管が、内型枠100を構成する受け梁101としては特殊I形鋼がそれぞれ使用されている。なお、外型枠6の主要な部材及び足場7については、第1の実施形態と同様であるため、同部材については同符号を付してその説明を省略する。なお、本実施形態においても、受け梁6,101の上面には図示しない鉄板が配される。
【0050】
内型枠100の受け梁101に使用されている特殊I形鋼は、上下に延びる本体部102とこの本体部102の上端で側方に張り出す上フランジ103及び下端で側方に張り出す下フランジ104とから構成され、本体部102にはその長手方向に沿って円形の孔102a‥102aが複数形成されている。この特殊I形鋼は極めて強度が高いため、外型枠6のように受け梁20を支持するサポートパイプ21,22等は設けられていない。
【0051】
図12〜図14は、これら橋梁床版4用型枠が取付けられる主桁2の構造を示している。図12は、主桁同士が対向する内側の面を示しており、図13は図12のXIII−XIII断面を、図14はXIV−XIV断面を示している。主桁本体部10には一定の間隔毎に内側に向けて張り出す板状の補剛材13‥13が設けられ、各補剛材13‥13の間には、主桁本体部10の上部及び中段部に主桁2の長手方向に沿って配された支持ユニットを構成する支持材111,121が主桁2に対して着脱自在にそれぞれ取付けられている。主桁上部に取付けられた支持材111‥111は内型枠100の受け梁が取付けられる支持材であり、中段部に取付けられた支持材121‥121は、主桁2同士の間に配される中段足場32を取付けるための支持材である。これら支持材111,121は共に断面形状がL字に形成されたアングル材である。
【0052】
主桁本体部10のこれら支持材111,121が取付けられる位置には、各補剛材13‥13の両側の位置に取付孔と足場取付孔がそれぞれ形成されている一方、各支持材111,121の両端部にもボルト孔112,122がそれぞれ形成されている。支持材111及び足場支持材121は、これらのボルト孔112,122が取付孔と足場取付孔とにそれぞれ一致され、これら孔にボルトが挿入されて主桁本体部10に着脱自在に取付けられている。
【0053】
一方、主桁本体部10の外側面には、その上部に外型枠が支持される支持材131が、中段部に外側中段足場が支持される支持材135がそれぞれ取付けられている。支持材131は、L字状のアングル材であり、内型枠の支持材111‥111の取付位置と同じ高さの位置で、主桁本体部10に対して着脱自在に取付けられている。この支持材13も主桁2の長手方向2に沿って配されており、その長手方向の所定間隔毎にボルト孔が形成されている。そして、内側面の支持材111‥111を取付けている主桁本体部10に形成された取付孔にこのボルト孔を一致させて、内外の支持材111,131が主桁本体部10に一体的になるようにボルト締めして取付けられている。
【0054】
また、中段部の足場支持材135もアングル材であり、主桁2の長手方向に沿って配されて、内側の足場支持材121‥121を取付けるための足場取付孔を利用して、主桁本体部10に対して着脱自在にボルト締めされている。
【0055】
なお、主桁2の外側面には補剛材13‥13が無いため、上部に取付けられる支持材130及び中段に取付けられる足場支持材135共にその長さは、内側面のそれより長く形成されている。
【0056】
図15は、各型枠の受け梁20,101が支持ユニット110,130により主桁本体部10に着脱自在に取付けられた状態を示している。支持ユニット110,130を構成する支持材111,131は、主桁本体部10を介して背合わせとなるようにして主桁本体部10にボルト締めされている。また、各受け梁20,101を支持するために水平に配された支持面112,132には、ボルトを挿入させるボルト孔112a,132aがそれぞれ形成されている。
【0057】
受け梁20は、図の右側から上フランジ11の側縁より内側に先端を入り込まれせるように配され、先端が支持材131の支持面132に搭載されている。この場合にも受け梁20と上フランジ11との間はキャンバー材65が挟み込まれる。受け梁20の先端部には上下方向に固定具としてのボルト85を貫通させることができるボルト孔20aが形成されており、このボルト孔20aと支持面132に形成されたボルト孔132aとに長めのボルト85が挿入されて受け梁20は支持材131に位置固定される。
【0058】
また、支持材131の取付面133と支持面132とを連結するように設けられた板状のサポートユニット取付部134にはシャックル70,70を介してターンバックル23とチェーン71とがそれぞれ取付けられている。
【0059】
一方、内型枠の受け梁101は、この受け梁101と上フランジ11との間にキャンバー材66を挟み込ませ、固定具としての高さ調整ユニット113でその先端が支持材111に支持されるように配されている。受け梁101の先端に少主桁橋の外側方に延びる面と下方に延びる面とで構成されたL字状の搭載部105が設けられ、この搭載部105がキャンバー材67を介して高さ調整ユニット113の上端に搭載されている。高さ調整ユニット113は、支持面112の下面側からボルト孔112aにボルト114が挿入され、ねじ部の中間位置に螺合されたナット115により高さが調整されている。ボルト114の上端にはさらに別のナット116が螺合され、キャンバー材67の下面にその端面を当接させてこのキャンバー材67を介して受け梁101を支持している。
【0060】
以上、主桁本体部10の内面及び外面の同位置にアングル材で構成された支持材をそれぞれ取付けたものを説明したが、図16に示すように内外に別種類の支持材41,111をそれぞれ取付けても構わない。この図に示す実施例では、各支持材41,111が取付けられる取付孔10aが図15の場合よりやや上方に形成され、内型枠の受け梁101を調整ボルトなしで支持できるようにしている。各支持材41,111は、主桁本体部10にその長手方向の所定間隔毎に形成された取付孔10aに固定具としてのボルト60で主桁本体部10を介して一体的になるようにして着脱自在に取付けられている。
【0061】
内型枠の受け梁101を支持する支持材111は、主桁2の長手方向に沿って延びるL字状のアングル材が使用されている。この支持材111には、図15に示した支持材111と同様のものである。支持材111は、受け梁101が支持される支持面111aを取付面111bの上側で水平に配されるようにして主桁本体部10に取付けられ、受け梁101は、その先端部に設けられた搭載部105がキャンバー材67を介して支持面111aに搭載されて配されている。一方、外型枠の受け梁を支持する支持材41は、前述の第1の実施形態にかかる図5に示した支持材41と同一のものであり、支持材41が主桁本体部10の長手方向の所定間隔毎に形成された取付孔に取付けられる。
【0062】
以上の主桁及び橋梁床版用型枠の取付構造によっても、上フランジと受け梁の上に配される鉄板との間に隙間を形成させることがなく、モルタル汁を漏らさずに床版を打設できる。また、主桁本体部に形成された孔に着脱自在に支持ユニットを取付けるので、施工後はこれら支持ユニットをすべて取り外し、取付孔に化粧プラグを挿入して閉塞すれば、良好な外観の橋梁を完成させることができる。
【0063】
この実施形態の場合についても、橋梁のメンテナンスの際には、挿入された化粧プラグを取り外し、各取付孔にアイボルト等を取付ければ、これらを利用して足場を容易に設置することが可能である。
【0064】
[第3の実施形態]
図17〜図22は本発明の第3の実施形態であって上記第2の実施形態の変形タイプである。
【0065】
図17〜図19はこの実施形態にかかる主桁2の構造を示している。
【0066】
図17は主桁2の内側面を示すもので、この主桁2の内側面には、長手方向の所定間隔毎に上下フランジ11,12を連結するようにして少主桁橋の中心に向けて張り出す補剛材13‥13が複数設けられている。各補剛材13‥13の上部には、これらを連結するようにして支持材141としてのアングル材が補剛材13の先端に取付けられている(図18参照)。また、主桁本体部10の中段には、主桁2同士の間に配される中段足場の支持梁が取付けられる足場支持材51‥51が取付けられている。主桁本体部10の中段部には、その長手方向の所定間隔毎に足場取付孔が形成され、この孔に前記足場支持材51‥51がそれぞれ固定具としてのボルトで着脱自在に取付けられている。この足場支持材51は第1の実施形態の取付構造で使用されるものと同タイプの足場支持材51である。
【0067】
一方、主桁本体部10の外側面には、その上部に外型枠の受け梁が支持される支持材41‥41が主桁2の長手方向の所定間隔毎に複数取付けられている(図19参照)。主桁本体部10のこの部分には、長手方向の所定間隔毎に取付孔が形成され、支持材41‥41がこれら取付孔に固定具としてのボルトで着脱自在に取付けられている。さらに、図には示していないが外側面の中段部には、内側面に取付けられる足場支持材151の足場取付孔を利用して同タイプの足場支持材151が主桁本体部10を挟んで背合わせとなるように取付られている。
【0068】
図20は、各型枠の受け梁20,101の取付構造の詳細を示している。
【0069】
外型枠の受け梁20は、主桁本体部10の上部に取付けられた支持ユニット40によりその先端が支持されている。なお、この支持ユニット40は、第1の実施形態で説明した支持ユニット40と同タイプのものが使用されていて、取付の構造自体は図7で説明した構造と同様である。そのため、図7に示した同部品については同符号を付して詳細な説明は省略する。この場合についても、受け梁20と上フランジ11との間にキャンバー材65を挟み込み、かつ、受け梁20の先端が上フランジ11の側縁の内側に入り込むようにして取付けられている。そして支持材41の下部に設けられたサポートユニット取付部45にはターンバックル23及びチェーン71が取付けられている。
【0070】
一方、補剛材13の上部先端には上下に配されたブラケット取付用の孔(図示せず)が形成されており、この孔にブラケット150がボルト締めして着脱自在に取付けられている。内型枠の受け梁101を支持する支持ユニット140は、このブラケット150にボルト151,151で着脱自在に取付けられ、キャンバー材152を介して内型枠の受け梁先端を下方から支持している。支持される受け梁101は、当該受け梁101と上フランジ11との間にキャンバー材66を挟み込ませ、その先端に設けられたL字状の搭載部105をキャンバー材152の上面に搭載させて支持ユニット140に支持されている。
【0071】
支持ユニット140の支持材141が、取付けられるブラケット150は、断面形状がL字に形成されたアングル材が使用されており、その一方の面150aには補剛材13に形成された取付孔と同ピッチの孔(不図示)が形成されている。この孔が補剛材13の孔に合わせられて補剛材13にボルト151,151で着脱自在に取り付けられている。他方、補剛材13の先端からやや突出し、主桁本体部10と平行をなす面150bにはその中央部に支持材141が取付けられる孔が形成され、支持材はこの孔に取付けられている。
【0072】
また、支持材141は、前述のように長いアングル材で形成されている。支持材141を構成する両面には、その長手方向において補剛材13に取付けられたブラケット150と同ピッチでそれぞれボルト孔が形成されている。この支持材141は一方の面141aに形成されたボルト孔がブラケット150の孔に合わされ、他方の面141bがその上側で水平になるようにしてブラケット150にボルト155で着脱自在に取付けられている。そして、キャンバー材152が水平に配された面141bの上面に配置され、このキャンバー材152の上に受け梁101の搭載部105が搭載されている。なお、この支持材141の下部についても、両面141a,141bを連結するようにしてサポートユニット取付部145が設けられている。
【0073】
なお、本実施形態についても、図21に示すように、内型枠の受け梁101を支持する支持材141を外型枠の受け梁20の取付位置よりやや下側に取り付け、内型枠の受け梁101を高さ調節ユニット156で高さ調節するようにしても構わない。この図に示す実施例では、ブラケット取付用の孔(不図示)が図21の場合よりやや下側に形成されている。そして、支持材141の水平に配される支持面141bにはその下側からボルト157が挿入されると共に、ボルト157のねじ部中間にナット158が螺合されている。さらにボルト157の先端には別のナット159が螺合されており、このナット159でキャンバー材152を下から支持している。内型枠の受け梁101は、その先端の搭載部105をキャンバー材105に搭載させて、キャンバー材152及び調節ユニット156を介して支持材141に支持されている。高さ調節ユニットの高さ調整は、ナット157の螺合位置を変化させてキャンバー材152を支持しているボルト157の先端位置との距離を変化させて行われる。
【0074】
本実施形態の場合についてもコンクリート床版の打設後には、支持材41,141等は孔からすべて取り外され、これらの孔には化粧プラグが挿入される。そして、橋梁のメンテナンスの際には、挿入された化粧プラグが取り外され、各取付孔にアイボルト等が取付けられ、これらこれを利用して足場が設置される。
【0075】
[第4の実施形態]
図22〜図28は内型枠5及び外型枠6の受け梁20,25を主桁2の上フランジ11に着脱自在に取付けて、これら橋梁床版用型枠を主桁2に支持するタイプの取付構造を示している。
【0076】
図22は、片側の主桁2に内型枠5、外型枠6並びに足場7が設置された状態を示している。本図に示すように、受け梁20,25は主桁2の上フランジ11に支持され、中段足場30は主桁本体部10の中段部に、下段の足場35は下フランジ12に吊下げられるようにしてそれぞれ取付けられている。主桁2の上フランジ11には、その長手方向(図面を貫く方向)の所定間隔毎に橋梁床版用型枠の受け梁20,25を取付けるための取付孔11a,11aが形成され、各型枠の受け梁20,25はその先端が支持ユニット160,160によりそれぞれ取付けられている。
【0077】
支持ユニット160は、図23に示すように、上フランジ11上面に配されて、取付孔11aを覆うようにして閉塞する支持ナット161と、この支持ナット161と上フランジ11の間に配されて取付孔11aにモルタル汁が浸入するのを防止するパッキン162と、受け梁20の下面から受け梁20及び上フランジ11に挿入させて、その先端が支持ナット161に螺合される支持ボルト163とから構成されている。支持ナット161は六角の筒状に形成され、その一端側が閉塞された、いわゆるめくらナットである。こような支持ユニット160を使用して受け梁20,25が上フランジ11に着脱自在に支持される。なお、外型枠6の受け梁上面には打設される床版4との間に挟み込まれるようにしてキャンバー材66が配されて、受け梁20を外側の斜め上方に傾けやすくしている。
【0078】
一方、中段足場30を構成する支持梁は、1第の実施形態と同様に、主桁本体部10の中段部に足場支持用のユニット50,50で取付けられている。このユニット50,50は、主桁本体部10を介して背合わせに取付られるアングル材からなる足場支持材51,51と、この足場支持材51,51の上部に取付けられたリング状のクランプ55,55とからそれぞれ構成され、第1の実施形態で使用されているユニットと同様の構成である。中段足場30の支持梁33,34は、その先端がクランプ55,55にそれぞれ挿入されて固定される。また、下段の足場35についても、第1の実施形態と同様に、下フランジ12の下方でこの下フランジ12に支持柱39に吊下げられるようにして取付けられている。そしてこの足場7には保護ネットが取付けられている。
【0079】
以上のように橋梁床汎用型枠5,6及び足場7を設置してコンクリート床版4を打設した後は、主桁2から橋梁床汎用型枠5,6及び足場7並びにこれらを支持するための支持ユニット50,160は全て取り外される。そして、主桁2に形成された孔には樹脂材で形成された化粧プラグが挿入され、各孔は閉塞される。
【0080】
図24は、上フランジ11に形成された取付孔11aに化粧部プラグ165を下から挿入した状態を示したものである。中段足場を支持する支持材が取付けられていた足場取付孔にも、図示していないが、同様にして化粧プラグが挿入されて閉塞される。
【0081】
図22では、主桁間に配される中段足場の支持梁34を主桁本体部10に取付けられた支持ユニット50で支持する例を示したが、図25に示すように、支持ユニット50を主桁2の補剛材13に取付けて、この支持ユニット50に支持梁34を取付けて主桁2に支持するようにしてもよい。補剛材13の中段位置にはL字状のアングル材で構成されたブラケット170が上下に延びるようにして取付けられ、足場支持材51はこのブラケット170に取付けられている。
【0082】
補剛材13の中段部には2つの孔(不図示)が上下に配されて形成されている。またブラケット170を構成する一方の面170aには補剛材13に形成された孔と同寸のピッチでボルト孔(不図示)が2つ形成されている。ブラケット170は、このボルト孔を補剛材13の孔に一致せしめてボルト173,173で着脱自在に取付けられる。ブラケット170を構成する他方の面170bは、主桁本体部10と平行になるように配されており、その中央部にはボルト孔170cが1つ形成されている。
【0083】
支持ユニット50は、L字のアングル材により構成された支持材51と、中段足場の支持梁34が挿入されるリング状のクランプ55とから構成されている。支持材51を構成する各面52,53にはその中央部にボルト孔52a,53aがそれぞれ形成されており、一方の面52のボルト孔52aをブラケットのボルト孔に一致せしめて、他方の面53をその上側で水平になるように配してブラケット170にボルト締めされている。そして、水平に配された面53にはリング状のクランプ55が取付けられ、当該クランプ55に足場の支持梁34の先端が挿入されて中段足場30が主桁2に設置される。
【0084】
この実施例の場合も、コンクリート床版の打設後には、支持材やブラケットはすべて取り外され、主桁2に形成された孔には樹脂製の化粧プラグが挿入されて孔は閉塞される。図26は補剛材13に形成された孔13a,13aに化粧プラグ175,175を挿入して、当該孔13a,13aを閉塞した状態を示したものである。
【0085】
次に、図27及び図28を参照して再度主桁2に形成された取付孔を利用して橋梁のメンテナンスを行う場合について説明する。
【0086】
上フランジ11に形成された取付孔11a,11aには、床版4を打設する際に使用された支持ユニット(図23の符号160)の支持ナット161,161が、上フランジ11の上面にそのまま残された状態でコンクリート床版4により位置固定される。
【0087】
図27は、完成された橋梁をメンテナンスする際に再び上フランジ11の取付孔11a,11aを使用して足場を設置するためのアイボルト180,180を取付けた状態を示している。フランジ11の上面には打設の際にそのまま残した支持ナット161,161が床版4により固定されているため、化粧プラグを孔から取り外し、アイボルト180,180をフランジ11の下から孔11a,11aに挿入させれば、アイボルト180,180の先端を支持ナット161,161に螺合させることができる。このため、アイボルト180,180が主桁2のフランジ11の取付孔11a,11aに取付けられ、アイボルト180,180に足場を支持するチェーン71,71を取付けてメンテナンス用の作業足場が、主桁2の周囲に設置される。
【0088】
図28は、図27のA部を拡大したものを示しており、アイボルト180が取付けられた状態の詳細を示している。フランジ11の上面には、コンクリート床版4を打設する際にそのまま残された筒状の支持ナット161が孔11aの位置で固定されている。アイボルト180はフランジ11の下面側から取付孔11aに挿入され、支持ナット161にその先端が螺合されて取付けられている。フランジ11の下面から突出するリング状の部分180aには、シャックル70が取付けられ、このシャックル70を介してアイボルト180にチェーン71が取付けられている。
【0089】
また、メンテナンス時には、図27に示すように、主桁2の中段部の足場取付孔を閉塞していた化粧プラグも取り外され、打設の時と同様に足場の支持梁33,34を支持するための支持ユニット50,50が取付けられる。また、下フランジ12には下段の足場35が支持柱39によって吊下げられるようにして取付けられる。
【0090】
このように、本実施形態でも主桁に孔を形成し、この孔を利用して型枠の受け梁及び足場の支持梁を着脱自在に取り付けているので、金具を主桁に溶接する必要がなくなる。また、主桁に形成された孔を利用して橋梁のメンテナンスをするさいの足場を容易に設置できる。
【0091】
[第5の実施形態]
図29〜図34は、施工効率を向上させるために、さらに改良した橋梁床版用型枠の取付構造を示している。
【0092】
この実施形態では、受け梁201を上下に移動可能に支持し、打設するコンクリート床版4に対する距離を変更できる構造を採用している。なお、本実施形態についても、中段足場、下段足場等は、上述した第1〜第4の実施形態と基本的に同様の構成を採用しているので、ここでは本実施形態に特有な構成を有する受け梁201による支持について重点を置いて説明する。
【0093】
図29は、主桁2の上部にコンクリート床版4が打設された状態の横断面図を示している。主桁2上に打設されるコンクリート床版4は、主桁2から外側方(図の右方)に張り出す部分が外型枠の受け梁201により支持されている一方、主桁2同士間の中間部分が内型枠の受け梁201により支持されている。コンクリート床版4の下面は左右方向の中間部分では水平に形成されている一方、外側方に張り出す部分では傾斜しており、外側端が中間部より上方に位置している。各受け梁201は、コンクリート床版4の下面形状に適応するように、内型枠の受け梁201は水平に配され、外型枠の受け梁201は主桁2から外側方の上側に延びるように傾けられている。各受け梁201は、主桁2を構成する主桁本体部10に着脱自在に取り付けられた支持ユニット202にその端部が支持されている。
【0094】
この図29に示すように、受け梁201を支持する支持ユニット202が主桁本体部10の外側面に、受け梁230を支持する支持ユニット231が主桁本体部10の内側面にそれぞれ配置され、主桁本体部10を間に挟んで着脱自在に取り付けボルト220で締め付けられて、一体的に取り付けられている。
【0095】
支持ユニット202は、主桁本体部10にボルト220で締め付けられる支持材203と、支持する受け梁201を上下に位置調節する位置調節支持ボルト210と、この位置調節支持ボルト210により所定の高さに位置調節された受け梁201を支持材203に位置固定する固定部とから構成されている。
【0096】
この支持材203は、主桁本体部10に当接される取付面204と、取付面204の中央部で取付面204に直交する支持面205と、支持面205の上側にて対向するようにして設けられた受け梁固定面206と、支持面205の下側にて対向するようにして設けられたサポートユニット取付部207とから構成されている。取付面204の下部にはボルト孔が形成されており、支持材203はこのボルト孔に取り付けボルト220が挿入されて主桁本体部10に取り付けられている。
【0097】
支持面205には、位置調節支持ボルト210が螺合されるナット211が一体に設けられており、このナット211に位置調節支持ボルト210が上下に延びるようにして螺合されている。位置調節支持ボルト210は、支持材203に対して上下に移動可能であって、受け梁201の端部を下から支持し、上下方向の位置を調節している。一方、受け梁固定面206には、上下に延びる縦長孔212が形成されており、この縦長孔212には受け梁201の側面に係合させて受け梁201を支持材203に位置固定させるボルト213が挿入されている。このボルト213は、上記位置調節支持ボルト210により高さ調節された受け梁201をその位置で支持材203に位置固定して受け梁201がガタつくことを防止している。
【0098】
受け梁固定面206の下方部分は、受け梁固定面206と一体に形成されたサポートユニット取付部207であり、取付面204及び受け梁固定面206と交差する部分に扇状のスカラップが形成されている。このサポートユニット取付部207には、図示しない中段足場等を補助的に支持するチェーン71やターンバックル23等がスカラップにフックされて取り付けられている。
【0099】
かかる支持ユニット202により、受け梁201はその端部が高さ調節されて支持されて、主桁2から外側方の斜め上方に向けて延びるように設置される。この際、コンクリート床版4の下面が確実に主桁2の上フランジ11の位置に打設され、かつ、側部の下面に所定の傾きが形成されるようにするため、上フランジ11と受け梁201の間には、隙間調整用のキャンバー材240が挿入され、かつ、上フランジ11の外側方では受け梁201とコンクリート床版4との間に受け木241が配置されている。受け木241は左右方向において所定間隔毎に配置される。なお、打設されるコンクリート床版4の下端には、鉄板242が密着するようにして配置されており、コンクリート床版4の下面が型くずれすることを防止している。
【0100】
打設されるコンクリート床版4のうち、主桁2から側方に張り出す部分は、鉄板242の配された下面が基準となるため、主桁2に対する位置やその傾きは確実に所定の寸法及び形状に形成される必要がある。このために受け梁201は上記支持ユニット202によりその位置が上下に高さ調節される。また、使用されるキャンバー材240並びに受け木241についても、施工場所に応じて適正な寸法のものが選定される。
【0101】
なお、受け梁201は、コンクリート床版4の重さによる主桁2回りのモーメントを受け外側方へ引っ張られてしまう(図31のF1)。そのため、コンクリート床版4を打設した後、ある程度の時間が経過すると、縦長孔212とこれに挿入されたボルト213との間に形成される縦長孔212の幅方向における隙間の分だけ受け梁201が位置ずれを起こすおそれがある。これにより、流されたモルタルが上フランジ11と鉄板242との間に形成された隙間から垂れ落ちてしまう。また、完成された橋梁においても、左右両側部が下側に向けて変形したものとなってしまう。
【0102】
この不都合を防止すべく、図31に示すように、ボルト213が縦長孔212の上端と当接するようにして受け梁201の高さ調節が行われる。これにより、コンクリート床版4の重みにより発生する引張力で受け梁201が外側方に引っ張られたとしても、受け梁201がボルト213の側面を下方に向けて押圧しているため(図31のF2)、摩擦力によりボルト213はロックされ、受け梁201の移動が防止される。なお、上フランジ11と受け梁201と間に挿入させるキャンバー材240並びに受け梁201とコンクリート床版4との間に配置する受け木241として適切な寸法のものが無い場合、受け梁201の高さを調整した際に、受け梁固定面206に形成された縦長孔212の上端と、これに挿入されるボルト213との間に隙間が形成されてしまう場合がある。かかる場合に、図32に示すように縦長孔212の上端とボルト213との間に形成される隙間にスペーサ250を挿入するとよい。スペーサ250をこの隙間に挿入することで、たとえ受け梁201に外側方へ力F1が作用しても、受け梁201の重みを伝達させて(図32のF2)ボルト213の動きをロックし、受け梁201が主桁2の外側方に移動することを適切に防止する。
【0103】
なお、内型枠の受け梁230の端部を支持する支持ユニット235についても、支持する受け梁230を支持材233からの高さを調節するための位置調節支持ボルト235が設けられており、受け梁230の高さ方向の位置が適宜調節されている。この位置調節支持ボルト235についても、ボルト頭部を下に向け、支持材233に一体に設けられたナット236に下から螺合せしめることで支持材233に対して上下に移動可能な構成となっている。なお、この内型枠の受け梁230はその側端部に設けられた断面L字状の支持材247がキャンバー材245を介して位置調節支持ボルト235の上端に支持されている。
【0104】
以上、この橋梁床版用型枠を使用してコンクリート床版4を打設する際の工程について、説明したが、コンクリート床版4が打設された後、型枠を橋梁から除去する際にもこの橋梁床版用型枠の取付構造が次のように使用される。
【0105】
コンクリート床版4が打設されると、当該コンクリート床版4の重さを受け木241を介して受け梁201で受けることになる。このような受け梁201でコンクリート床版4を支持したままの状態で、受け木241やキャンバー材240を取り去り、型枠を解体することは困難である。本実施形態における橋梁床版用型枠の取付構造では、受け梁201が支持ユニット202により上下に移動可能に支持されているので、支持ユニット202に設けられた位置調節支持ボルト210を操作して、受け梁201をコンクリート床版4から遠ざけることができる。このため、コンクリート床版4の重さが型枠の受け梁201に全くかからない状態を形成することができ、キャンバー材240や受け木241の除去を容易に行うことができるようになる。内型枠についても同様に位置調節支持ボルト235により受け梁230の高さを下げることで、キャンバー材245,246を容易に除去することが可能となる。
【0106】
以上、外型枠において、受け梁201と主桁2の上フランジ11との間にキャンバー材240を挿入して受け梁201の支持ユニット202に対する高さを調節した場合について説明したが、好ましくは図34に示すように主桁2の上フランジ11に受け梁201を直接当接させるとよい。なお、この図34では、図29と同一の部材については同一の符号を付してその説明を省力する。
【0107】
この図34に示す実施例では、支持ユニット202の位置調節支持ボルト210で受け梁201の高さを調節し、受け梁201の上面が主桁2の上フランジ11の外側縁に当接されている(図34のP部)。これに対応して、受け梁201とコンクリート床版4の下面との間に配される受け木248も厚さの薄いものが使用されている。
【0108】
この図34に示すように、受け梁201を直接上フランジ11に当接させることにより、キャンバー材240を挿入させた場合と同様の受け梁201の安定性を確保しつつ、キャンバー材240の配置作業を行う必要が無くなる点で作業性に優れている。また、受け梁201とコンクリート床版4の下面との距離が短くなるので、厚さの薄い受け木248を利用することができる。これにより、受け木248の重量も軽くなるため作業者にとっても作業負担が軽減される。
【0109】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、橋梁架設現場にて吊金具を主桁に溶接しないので、施工期間を大幅に短期化する。そして、かかる吊金具の溶接に費やす費用を抑えることで、施工のコストダウンとなる。また、型枠の受け梁や足場の支持梁を支持するための支持材を主桁に着脱自在とすることで、床版打設後にこれら支持材をすべて取り外すことによって、外観上の美感を有する橋梁を架設できる。なお、吊金具を溶接しないことにより、応力集中源のない橋梁を形成でき耐久性にも優れた橋梁を提供できる。そして、従来使用していた長い吊ボルトを使用しないので、型枠に外力が作用しても型枠と主桁の間に隙間ができず、モルタル汁が垂れ落ちることがない。
【0110】
また、受け梁を上下方向に移動させ、打設するコンクリート床版に対する距離を自在に調節することにより、コンクリート床版を所定の精度に仕上げることができるとともに、型枠の除去を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる床版用型枠の取付け構造を示す図。
【図2】図1の取付構造で使用される橋梁の主桁を示す図。
【図3】図2のII−II断面を示す主桁の部分断面図。
【図4】図2のIII−III断面を示す主桁の部分断面図。
【図5】図1に示す床版用型枠の受け梁を支持する支持材を示す図。
【図6】図5の支持材とは別の実施形態にかかる支持材の側面図。
【図7】図5に示す支持材を主桁に取付けて受け梁を支持する構造を示す図。
【図8】図7とは別構造の受け梁支持構造を示す図。
【図9】中段足場の支持梁を支持材で主桁に支持する構造の1実施形態を示す図。
【図10】主桁本体部に形成された取付孔を化粧プラグで閉塞した状態を示す主桁本体部の断面図。
【図11】本発明の第2の実施形態にかかる床版用型枠の取付構造を示す図。
【図12】図11の取付構造で使用される橋梁の主桁を示す図。
【図13】図12のXIII−II断面を示す主桁の部分断面図。
【図14】図12のXIV−XIV断面を示す主桁の部分断面図。
【図15】図11に示す受け梁の支持部分の詳細を示す図。
【図16】図15とは別の実施形態にかかる受け梁支持部分の取付構造を示す図。
【図17】本発明の第3の実施形態にかかる床版用型枠の取付構造に使用される主桁の内側面を示す図。
【図18】図17のXVIII−XVIII断面を示す主桁の部分断面図。
【図19】図17の主桁の外側面の上部を示す図。
【図20】図17に示す主桁に床版用型枠の受け梁を支持する構造の詳細を示す図。
【図21】図20とは別の実施形態による取付の構造を示す図。
【図22】本発明の第4の実施形態にかかる床版用型枠の取付構造を示す図。
【図23】図23に示す主桁の上フランジの取付孔に支持ユニットが取付けられた状態を示す上フランジの断面図。
【図24】床版打設後、取付孔が化粧プラグで閉塞された状態を示す図。
【図25】図22に示す取付構造の中段足場支持梁が取付けられた部分の詳細を示す図。
【図26】床版打設後、補剛材に形成された取付孔が化粧プラグで閉塞された状態を示す図。
【図27】橋梁のメンテナンスをするために、足場を設置した状態を示す図。
【図28】図27に示す主桁の上フランジの取付孔部の断面図。
【図29】本発明の第5の実施の形態にかかる床版用型枠の取付構造を示す図。
【図30】図29に示された床版用型枠の取付構造に使用される支持ユニットを示す斜視図。
【図31】支持ユニットに設けられた固定部の作用を示す説明図。
【図32】図31とは別の実施例に関する支持ユニットの説明図。
【図33】外型枠を除去する際の支持ユニットの作用を示す説明図。
【図34】図29とは別の方法でコンクリート床版を支持する床版用型枠の取付構造を示す図。
【図35】従来の橋梁床版用型枠の設置状態を示す図。
【図36】型枠を支持する吊ボルトが変形した状態を示す図。
【図37】主桁本体部に溶接される足場支持用のブラケットを示す図。
【符号の説明】
1 少主桁橋
2 主桁
3 横桁
4 コンクリート床版
5 内型枠
6 外型枠
7 足場
10 主桁本体部
10a 取付孔
10b 足場取付孔
11 上フランジ
11a 取付孔
13 補剛材
20 受け梁
25 受け梁
30 中段足場
31 外側中段足場
32 内側中段足場
33 支持梁
34 支持梁
40 支持ユニット
41 支持材
50 足場支持ユニット
51 足場支持材
55 クランプ
60 固定具(ボルト)
61 固定具(ボルト)
85 固定具(ボルト)
88 化粧プラグ
100 内型枠
101 受け梁
111 支持材
113 固定具(調整ボルト)
121 足場支持材
130 支持材
131 支持材
135 足場支持材
140 支持ユニット
141 支持材
150 ブラケット
151 足場支持材
155 固定具(ボルト)
156 調節ユニット
160 固定具(支持ユニット)
161 支持ナット
162 パッキン
163 支持ボルト
165 化粧部プラグ
170 ブラケット
180 アイボルト
202 支持ユニット
210 位置調節支持ボルト
211 ナット
212 縦長孔
213 ボルト

Claims (3)

  1. 支柱に架設された一対の主桁と、これら主桁同士を連結している横桁とを有する少主桁橋に床版を打設する際に、前記床版を支持する橋梁床版用型枠を前記主桁に取付けるための橋梁床版用型枠の取付構造であって、
    前記橋梁床版用型枠は、前記主桁の上部から側方に張出して前記床版の下面を支持するための左右方向に延びる受け梁が前記主桁の長手方向に複数配されてなる外型枠、及び前記主桁間に配されて前記床版の下面を支持するための左右方向に延びる受け梁が前記主桁の長手方向に複数配されてなる内型枠とから構成され、
    前記主桁の主桁本体部には、前記受け梁を位置固定する支持ユニットが着脱可能に取り付けられる取付孔が、その長手方向の所定間隔毎に形成されると共に、
    前記主桁本体部から左右方向に延びる支持梁を前記主桁の長手方向に複数配してなる作業用足場を支持するための足場支持ユニットが着脱可能に取り付けられる足場取付孔が、その長手方向に複数形成され、
    前記支持ユニットは、前記取付孔に挿入される固定具により前記主桁本体部に着脱自在に取り付けられる支持材と、この支持材に取り付けられて、前記受け梁の高を調節する高さ調節手段と、高さ調整された前記受け梁を前記支持材に位置固定する固定部とを備え、
    前記支持材は、前記主桁本体部に当接される取付面と、この取付面と直交する支持面と、内側に前記梁材が配置されるように前記支持面の上側にて対向して配された受け梁固定面とから構成され、
    前記高さ調節手段は、前記支持面と一体的に設けられたナットと、上下に延びて前記ナットに螺合され、前記受け梁を下から支持する支持ボルトとから構成されていることを特徴とする橋梁床版用型枠の取付構造。
  2. 前記固定部は、前記受け梁固定面に形成された縦長孔と、この縦長孔に挿入せしめ、前記受け梁に係合させる係合部材とから構成され、この係合部材が前記縦長孔の上下方向の所定位置に位置固定されることを特徴とする請求項1に記載の橋梁床版用型枠の取付構造。
  3. 前記固定部には、前記縦長孔の上端部と前記係合部材との間に形成される隙間に挿入させるスペーサを備えたことを特徴とする請求項2に記載の橋梁床版用型枠の取付構造。
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